JP2002256875A - 排気ターボ過給装置 - Google Patents
排気ターボ過給装置Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 減速運転状態から加速運転状態に移行した際
のターボラグが低減される排気ターボ過給装置を提供す
るものである。 【解決手段】排気ターボ過給機のタービン上流側の排気
通路面積を可変とする排気通路面積可変手段と、エンジ
ン負荷に基づいて目標排気通路面積を決定し、低負荷領
域の目標排気通路面積が低中速高負荷領域の目標排気通
路面積よりも広くなるように制御するコントローラとを
具備する排気ターボ過給装置において、コントローラは
エンジン負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷
の変化量に基づいてエンジンが減速運転状態か否かを判
定し、減速運転状態と判定した場合に該目標排気通路面
積を保持する保持手段を備え、保持手段は減速運転状態
と判定した後の所定時間、目標排気通路面積を縮小する
ように保持する。
のターボラグが低減される排気ターボ過給装置を提供す
るものである。 【解決手段】排気ターボ過給機のタービン上流側の排気
通路面積を可変とする排気通路面積可変手段と、エンジ
ン負荷に基づいて目標排気通路面積を決定し、低負荷領
域の目標排気通路面積が低中速高負荷領域の目標排気通
路面積よりも広くなるように制御するコントローラとを
具備する排気ターボ過給装置において、コントローラは
エンジン負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷
の変化量に基づいてエンジンが減速運転状態か否かを判
定し、減速運転状態と判定した場合に該目標排気通路面
積を保持する保持手段を備え、保持手段は減速運転状態
と判定した後の所定時間、目標排気通路面積を縮小する
ように保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
の排気ターボ過給装置、 特にタービン上流側の排気通路
面積を可変にしてタービンの回転速度をエンジンの運転
状態に応じて制御する排気ターボ過給装置に関する。
の排気ターボ過給装置、 特にタービン上流側の排気通路
面積を可変にしてタービンの回転速度をエンジンの運転
状態に応じて制御する排気ターボ過給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの出力や燃費を向上させるた
め、エンジンのシリンダ内に空気を強制的に送り込む過
給機が知られている。過給機には、排気エネルギーによ
って駆動されるもの(以下、排気ターボ過給機)や、エ
ンジンのクランク軸出力によって駆動されるものがあ
り、これらは、エンジンに要求される性能・重量・コス
ト等によって選択される。排気ターボ過給機は、排気通
路に配設されたタービンが排気エネルギーによって駆動
され、吸気通路に配設されタービンによって駆動される
コンプレッサが吸入空気を圧縮してこれをシリンダ内に
供給するものである。タービンを駆動する排気エネルギ
ーは、エンジンの運転状態に応じて変化するため、排気
ターボ過給機は、幅広い運転領域で安定した過給効果が
得られない欠点を有する。そこで、タービンの回転速度
を制御するために、 タービン上流側の排気通路面積を可
変にする、いわゆる可変容量型の排気ターボ過給装置が
提案されている。可変容量型の排気ターボ過給装置は、
タービン上流側の排気通路を2つに分割して、分割した
一方の排気通路に配設したバルブの開閉によって排気通
路面積を2段階に可変制御する、いわゆる可変スクロー
ル型と、タービンのハウジング内に配設した可変翼の開
閉によって排気通路面積を連続的に可変制御する、いわ
ゆる可変翼型とに分かれており、タービン上流側の排気
通路面積を変えて、 タービンに衝突する排気ガス流の速
度を変えることによってタービンの回転速度が制御され
る。このように、タービンの回転速度の制御が可能にな
ると、エンジン低回転域でもタービン回転速度をある程
度高く維持できるので、エンジン低回転域でタービンの
立ち上がりに時間遅れが生じる、いわゆるターボラグの
問題も解消できる。
め、エンジンのシリンダ内に空気を強制的に送り込む過
給機が知られている。過給機には、排気エネルギーによ
って駆動されるもの(以下、排気ターボ過給機)や、エ
ンジンのクランク軸出力によって駆動されるものがあ
り、これらは、エンジンに要求される性能・重量・コス
ト等によって選択される。排気ターボ過給機は、排気通
路に配設されたタービンが排気エネルギーによって駆動
され、吸気通路に配設されタービンによって駆動される
コンプレッサが吸入空気を圧縮してこれをシリンダ内に
供給するものである。タービンを駆動する排気エネルギ
ーは、エンジンの運転状態に応じて変化するため、排気
ターボ過給機は、幅広い運転領域で安定した過給効果が
得られない欠点を有する。そこで、タービンの回転速度
を制御するために、 タービン上流側の排気通路面積を可
変にする、いわゆる可変容量型の排気ターボ過給装置が
提案されている。可変容量型の排気ターボ過給装置は、
タービン上流側の排気通路を2つに分割して、分割した
一方の排気通路に配設したバルブの開閉によって排気通
路面積を2段階に可変制御する、いわゆる可変スクロー
ル型と、タービンのハウジング内に配設した可変翼の開
閉によって排気通路面積を連続的に可変制御する、いわ
ゆる可変翼型とに分かれており、タービン上流側の排気
通路面積を変えて、 タービンに衝突する排気ガス流の速
度を変えることによってタービンの回転速度が制御され
る。このように、タービンの回転速度の制御が可能にな
ると、エンジン低回転域でもタービン回転速度をある程
度高く維持できるので、エンジン低回転域でタービンの
立ち上がりに時間遅れが生じる、いわゆるターボラグの
問題も解消できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、タービ
ンの回転速度を制御できる排気ターボ過給装置が装着さ
れた車両用エンジンであっても、アクセルペダルを踏込
んだ状態から一旦戻して減速運転状態に移行して、すぐ
にアクセルペダルを踏込んで再び加速運転状態に移行す
る場合に、ターボラグが生じてしまうことがあり、特に
ディーゼルエンジンにおいてその問題は顕著である。こ
の原因について、従来例の図4、図5を用いて詳しく説
明する。
ンの回転速度を制御できる排気ターボ過給装置が装着さ
れた車両用エンジンであっても、アクセルペダルを踏込
んだ状態から一旦戻して減速運転状態に移行して、すぐ
にアクセルペダルを踏込んで再び加速運転状態に移行す
る場合に、ターボラグが生じてしまうことがあり、特に
ディーゼルエンジンにおいてその問題は顕著である。こ
の原因について、従来例の図4、図5を用いて詳しく説
明する。
【0004】図4は本従来例における可変翼として可変
ノズルベーンを備えた可変容量型の排気ターボ過給装置
が装着された車両用ディーゼルエンジンの可変翼による
排気通路面積マップの例である。このマップではエンジ
ンの負荷とエンジン回転速度をパラメータにとり、低速
高負荷領域では排気通路面積が最小になるように目標排
気通路面積が選択され、中速高負荷領域では目標排気通
路面積が中程度になるように選択され、また高速高負荷
領域及び低負荷領域では目標排気通路面積が最大になる
ように選択される。このようなマップに基づき制御する
ことで、以下に記載するような作用をもたらす。
ノズルベーンを備えた可変容量型の排気ターボ過給装置
が装着された車両用ディーゼルエンジンの可変翼による
排気通路面積マップの例である。このマップではエンジ
ンの負荷とエンジン回転速度をパラメータにとり、低速
高負荷領域では排気通路面積が最小になるように目標排
気通路面積が選択され、中速高負荷領域では目標排気通
路面積が中程度になるように選択され、また高速高負荷
領域及び低負荷領域では目標排気通路面積が最大になる
ように選択される。このようなマップに基づき制御する
ことで、以下に記載するような作用をもたらす。
【0005】高負荷領域においては燃料噴射量が多く、
エンジン回転速度が上がるほどエンジン回転速度に比例
してタービンを流れる流量が増大するので、低回転速度
領域では排気通路面積を狭くして燃料に対する吸入空気
量を増大させ、また中速回転速度、高速回転速度領域で
は回転速度に比例して排気通路面積を広くし、ポンピン
グ損失を低減する。また、低負荷領域では燃料噴射量が
少なく燃料に対する吸気量がもともと多いため燃焼は良
好に行われるので、排気通路面積を広くしてポンピング
損失を低減する。ちなみに上述した可変容量過給装置の
制御はディーゼルエンジン特有の制御であり、吸入空気
量に対して燃料噴射量が制御されるガソリンエンジンで
は全く異なる制御となる。
エンジン回転速度が上がるほどエンジン回転速度に比例
してタービンを流れる流量が増大するので、低回転速度
領域では排気通路面積を狭くして燃料に対する吸入空気
量を増大させ、また中速回転速度、高速回転速度領域で
は回転速度に比例して排気通路面積を広くし、ポンピン
グ損失を低減する。また、低負荷領域では燃料噴射量が
少なく燃料に対する吸気量がもともと多いため燃焼は良
好に行われるので、排気通路面積を広くしてポンピング
損失を低減する。ちなみに上述した可変容量過給装置の
制御はディーゼルエンジン特有の制御であり、吸入空気
量に対して燃料噴射量が制御されるガソリンエンジンで
は全く異なる制御となる。
【0006】図5は、減速運転から加速運転に移行した
ときの燃料噴射量、可変ノズルベーン、さらにブースト
圧の変化を示している。図5には、アクセルペダルが一
定の開度で踏込まれた状態から、アクセルペダルが戻さ
れて時間t1において燃料噴射量が減量され、ディーゼ
ルエンジンが減速運転状態に移行し、再びアクセルペダ
ルが踏込まれて時間tnで燃料噴射量が増量され、ディ
ーゼルエンジンが加速運転状態に移行する状態が示され
ている。時間t1前、及び時間tn以降の燃料噴射量が
多くなるエンジン高負荷状態では、特にエンジンが低回
転速度が低い場合は吸入空気量を増やす必要があること
から、タービン上流側の排気通路面積を狭くしてタービ
ンの回転速度を高くするために、可変ノズルベーンの目
標開度は小さな開度Aに設定される。時間t1から時間
tnまでの間の燃料噴射量が少なくなるエンジン低負荷
状態では、吸入空気量を増やす必要はないことから、タ
ービン上流側の排気通路面積を広くしてタービンの回転
速度を低くするために、可変ノズルベーンの目標開度は
大きな開度Bに設定される。従って、時間t1以降、実
際の可変ノズルベーンの開度は、図5の一点鎖線で示す
ように変化し、タービンの回転速度も変化する。しか
し、時間t1から時間tnまでの間で可変ノズルベーン
の開度が大きくなり、タービン上流側の排気通路面積が
広くなることによって、加速運転状態に移行する時間t
nまでにタービン回転速度が低下してブースト圧が低下
すると、 加速運転状態に移行してそこから再びタービン
の回転速度を高くさせるには時間を要してしまい、 ブー
スト圧の上昇が遅れて(図5のブースト圧の一点鎖線)
ターボラグが生じてしまう。
ときの燃料噴射量、可変ノズルベーン、さらにブースト
圧の変化を示している。図5には、アクセルペダルが一
定の開度で踏込まれた状態から、アクセルペダルが戻さ
れて時間t1において燃料噴射量が減量され、ディーゼ
ルエンジンが減速運転状態に移行し、再びアクセルペダ
ルが踏込まれて時間tnで燃料噴射量が増量され、ディ
ーゼルエンジンが加速運転状態に移行する状態が示され
ている。時間t1前、及び時間tn以降の燃料噴射量が
多くなるエンジン高負荷状態では、特にエンジンが低回
転速度が低い場合は吸入空気量を増やす必要があること
から、タービン上流側の排気通路面積を狭くしてタービ
ンの回転速度を高くするために、可変ノズルベーンの目
標開度は小さな開度Aに設定される。時間t1から時間
tnまでの間の燃料噴射量が少なくなるエンジン低負荷
状態では、吸入空気量を増やす必要はないことから、タ
ービン上流側の排気通路面積を広くしてタービンの回転
速度を低くするために、可変ノズルベーンの目標開度は
大きな開度Bに設定される。従って、時間t1以降、実
際の可変ノズルベーンの開度は、図5の一点鎖線で示す
ように変化し、タービンの回転速度も変化する。しか
し、時間t1から時間tnまでの間で可変ノズルベーン
の開度が大きくなり、タービン上流側の排気通路面積が
広くなることによって、加速運転状態に移行する時間t
nまでにタービン回転速度が低下してブースト圧が低下
すると、 加速運転状態に移行してそこから再びタービン
の回転速度を高くさせるには時間を要してしまい、 ブー
スト圧の上昇が遅れて(図5のブースト圧の一点鎖線)
ターボラグが生じてしまう。
【0007】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
その主たる技術的課題は、減速運転状態から加速運転状
態に移行する際のターボラグの発生を低減することがで
きるディーゼルエンジンの排気ターボ過給装置を提供す
るものである。
その主たる技術的課題は、減速運転状態から加速運転状
態に移行する際のターボラグの発生を低減することがで
きるディーゼルエンジンの排気ターボ過給装置を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、ディーゼルエンジン
の排気通路に配設され排気エネルギーによって回転駆動
されるタービン、及び該エンジンの吸気通路に配設され
該タービンによって回転駆動されるコンプレッサを備え
た排気ターボ過給機と、該タービン上流側の排気通路面
積を可変とする排気通路面積可変手段と、該エンジンの
負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、エンジン回転
速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、少なくと
もエンジン回転速度が低中速領域において低負荷領域の
目標排気通路面積が高負荷領域の目標排気通路面積より
も広くなるように設定された排気通路面積マップと、少
なくとも該負荷検出手段により検出された負荷をパラメ
ータとして該排気通路面積マップにより目標排気通路面
積を決定し、該目標排気通路面積に基づき該排気通路面
積可変手段を制御するコントローラとを具備する排気タ
ーボ過給装置において、 該コントローラは、該エンジ
ン負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷の変化
量に基づいて該エンジンが減速運転状態か否かを判定
し、減速運転状態と判定した場合は、減速運転状態と判
定した後の所定時間、該目標排気通路面積を減速運転状
態前の目標排気通路面積、又は減速運転状態前の目標排
気通路面積と減速運転状態判定時の目標排気通路面積と
の間に保持する、保持手段を備えたことを特徴とする排
気ターボ過給装置が提供される。
たる技術的課題を解決するために、ディーゼルエンジン
の排気通路に配設され排気エネルギーによって回転駆動
されるタービン、及び該エンジンの吸気通路に配設され
該タービンによって回転駆動されるコンプレッサを備え
た排気ターボ過給機と、該タービン上流側の排気通路面
積を可変とする排気通路面積可変手段と、該エンジンの
負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、エンジン回転
速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、少なくと
もエンジン回転速度が低中速領域において低負荷領域の
目標排気通路面積が高負荷領域の目標排気通路面積より
も広くなるように設定された排気通路面積マップと、少
なくとも該負荷検出手段により検出された負荷をパラメ
ータとして該排気通路面積マップにより目標排気通路面
積を決定し、該目標排気通路面積に基づき該排気通路面
積可変手段を制御するコントローラとを具備する排気タ
ーボ過給装置において、 該コントローラは、該エンジ
ン負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷の変化
量に基づいて該エンジンが減速運転状態か否かを判定
し、減速運転状態と判定した場合は、減速運転状態と判
定した後の所定時間、該目標排気通路面積を減速運転状
態前の目標排気通路面積、又は減速運転状態前の目標排
気通路面積と減速運転状態判定時の目標排気通路面積と
の間に保持する、保持手段を備えたことを特徴とする排
気ターボ過給装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の排気ターボ過給装
置を車両に搭載するディーゼルエンジンに適用した一実
施形態を示す構成図、図2は図1の排気ターボ過給装置
を構成する可変ノズルベーン及び可変ノズルベーンを開
閉するアクチュエータの概略正面図である。本発明によ
る排気ターボ過給装置30を適用するディーゼルエンジ
ン1は、シリンダブロック2、及びシリンダヘッド3を
備えている。シリンダブロック2は、図示の実施形態に
おいては左右一対のバンク2a、2bが互いに対向して
Vバンクが形成されたV型のシリンダブロックである。
左右バンク2a、2bの上面にはシリンダヘッド3a、
3bがそれぞれ載置されている。シリンダブロック2に
形成されたシリンダ内にはピストン4が配設されてお
り、 ピストン4の頂面には燃焼室5が形成されている。
シリンダヘッド3a、3bには、各シリンダに対応して
インジェクタ7、及びグロープラグ8が配設されてい
る。インジェクタ7は、図示しない燃料供給ポンプから
供給される高圧燃料を燃焼室5に噴射する。グロープラ
グ8は、シリンダ内の空気を暖めて、エンジン始動時に
おける圧縮着火の補助を行う。シリンダヘッド3a、3
bの互いに対向する内側に形成された吸気ポート9には
吸気通路11が接続されており、シリンダヘッド3a、
3bのそれぞれ外側に形成された排気ポート10には排
気通路12が接続されている。
施の形態を説明する。図1は本発明の排気ターボ過給装
置を車両に搭載するディーゼルエンジンに適用した一実
施形態を示す構成図、図2は図1の排気ターボ過給装置
を構成する可変ノズルベーン及び可変ノズルベーンを開
閉するアクチュエータの概略正面図である。本発明によ
る排気ターボ過給装置30を適用するディーゼルエンジ
ン1は、シリンダブロック2、及びシリンダヘッド3を
備えている。シリンダブロック2は、図示の実施形態に
おいては左右一対のバンク2a、2bが互いに対向して
Vバンクが形成されたV型のシリンダブロックである。
左右バンク2a、2bの上面にはシリンダヘッド3a、
3bがそれぞれ載置されている。シリンダブロック2に
形成されたシリンダ内にはピストン4が配設されてお
り、 ピストン4の頂面には燃焼室5が形成されている。
シリンダヘッド3a、3bには、各シリンダに対応して
インジェクタ7、及びグロープラグ8が配設されてい
る。インジェクタ7は、図示しない燃料供給ポンプから
供給される高圧燃料を燃焼室5に噴射する。グロープラ
グ8は、シリンダ内の空気を暖めて、エンジン始動時に
おける圧縮着火の補助を行う。シリンダヘッド3a、3
bの互いに対向する内側に形成された吸気ポート9には
吸気通路11が接続されており、シリンダヘッド3a、
3bのそれぞれ外側に形成された排気ポート10には排
気通路12が接続されている。
【0010】ディーゼルエンジン1に適用される排気タ
ーボ過給装置30は、 排気通路12に配設されるタービ
ン21、吸気通路11に配設されるコンプレッサ22、
及びタービン21とコンプレッサ22を連結するシャフ
ト23によって構成された排気ターボ過給機20を備え
ている。タービン21はディーゼルエンジン1から排出
される排気ガス流によって回転駆動され、タービン21
によって回転駆動されるコンプレッサ22は吸入空気を
圧縮して過給を行う。なお、コンプレッサ22下流側の
吸気通路11にはインタークーラー13が設けられてお
り、インタークーラー13はコンプレッサ22によって
圧縮された吸入空気を冷却してシリンダ内に吸入する空
気の充填効率を高める。
ーボ過給装置30は、 排気通路12に配設されるタービ
ン21、吸気通路11に配設されるコンプレッサ22、
及びタービン21とコンプレッサ22を連結するシャフ
ト23によって構成された排気ターボ過給機20を備え
ている。タービン21はディーゼルエンジン1から排出
される排気ガス流によって回転駆動され、タービン21
によって回転駆動されるコンプレッサ22は吸入空気を
圧縮して過給を行う。なお、コンプレッサ22下流側の
吸気通路11にはインタークーラー13が設けられてお
り、インタークーラー13はコンプレッサ22によって
圧縮された吸入空気を冷却してシリンダ内に吸入する空
気の充填効率を高める。
【0011】図示の実施形態の排気ターボ過給装置30
は、タービン21上流側の排気通路面積を可変にしてタ
ービン21の回転速度を制御する可変ノズルベーンを備
えている。可変ノズルベーンの構造とその作動機構につ
いて図2を参照しながら説明する。図2に示すように、
タービン21の周囲には周方向に所定間隔を隔てて複数
の可変ノズルベーン32が配置されている。各可変ノズ
ルベーン32は、ノズルベーンシャフト33、レバー3
4、スライダ35、及びピン36(いずれも図2では2
箇所のみ図示)を介して、可変ノズルベーン32を囲う
リング38と連結されている。このリング38が周方向
に回転すると、可変ノズルベーン32は、ノズルベーン
シャフト33を軸にして回動して、その傾き角度が変化
する。従って、リング38の回転によって可変ノズルベ
ーン32の開度が調節され、可変ノズルベーン32の開
閉に伴ってタービン21上流側の排気通路面積が連続的
に変化する。図2においては、リング38が時計回り方
向(矢印方向)に回転すると、可変ノズルベーン32の
開度は二点鎖線に示すように小さくなるので、タービン
21上流側の排気通路面積は狭くなる。このように、可
変ノズルベーン32の開閉によってタービン21上流側
の排気通路面積が連続的に変わると、タービン21に衝
突する排気ガス流の速度が変わるので、タービン21の
回転速度の制御が可能になる。このように、図示の実施
形態では、可変ノズルベーン32はタービン21上流側
の排気通路面積を可変にする排気通路面積可変手段とし
て機能する。
は、タービン21上流側の排気通路面積を可変にしてタ
ービン21の回転速度を制御する可変ノズルベーンを備
えている。可変ノズルベーンの構造とその作動機構につ
いて図2を参照しながら説明する。図2に示すように、
タービン21の周囲には周方向に所定間隔を隔てて複数
の可変ノズルベーン32が配置されている。各可変ノズ
ルベーン32は、ノズルベーンシャフト33、レバー3
4、スライダ35、及びピン36(いずれも図2では2
箇所のみ図示)を介して、可変ノズルベーン32を囲う
リング38と連結されている。このリング38が周方向
に回転すると、可変ノズルベーン32は、ノズルベーン
シャフト33を軸にして回動して、その傾き角度が変化
する。従って、リング38の回転によって可変ノズルベ
ーン32の開度が調節され、可変ノズルベーン32の開
閉に伴ってタービン21上流側の排気通路面積が連続的
に変化する。図2においては、リング38が時計回り方
向(矢印方向)に回転すると、可変ノズルベーン32の
開度は二点鎖線に示すように小さくなるので、タービン
21上流側の排気通路面積は狭くなる。このように、可
変ノズルベーン32の開閉によってタービン21上流側
の排気通路面積が連続的に変わると、タービン21に衝
突する排気ガス流の速度が変わるので、タービン21の
回転速度の制御が可能になる。このように、図示の実施
形態では、可変ノズルベーン32はタービン21上流側
の排気通路面積を可変にする排気通路面積可変手段とし
て機能する。
【0012】可変ノズルベーン32の開度を調節するリ
ング38は、コネクトプレート39を介してダイヤフラ
ム式のアクチュエータ40によって回転される。アクチ
ュエータ40を構成する負圧室41には、図1に示すよ
うに、負圧導入通路47を介して真空ポンプ45から負
圧が導入される。真空ポンプ45から負圧室41に導入
する負圧の割合は、負圧導入通路47に設けられた電磁
制御弁46によって調節され、電磁制御弁46に通電さ
れるデューティ比によって電磁制御弁46の開度が制御
される。アクチュエータ40は、図2に示すように、通
常は、負圧室41に設けられたスプリング42によって
コネクトプレート39と連結するロッド43が右方向に
付勢されてリング38を時計回り方向に回転させてお
り、電磁制御弁46の作動によって負圧室41の内圧が
低下すると、スプリング42の付勢力に打ち勝ってロッ
ドが左方向に移動してリング38を反時計回り方向に回
転させる。従って、電磁制御弁46に通電するデューテ
ィ比によって負圧室41の内圧が調節され、アクチュエ
ータ40の駆動とリング38の回転を介して、可変ノズ
ルベーン32の開度が調節される。なお、可変ノズルベ
ーン32は、デューティ比が大きいほどその開度が小さ
くなるように、逆に、デューティ比が小さいほどその開
度が大きくなるように調節される。
ング38は、コネクトプレート39を介してダイヤフラ
ム式のアクチュエータ40によって回転される。アクチ
ュエータ40を構成する負圧室41には、図1に示すよ
うに、負圧導入通路47を介して真空ポンプ45から負
圧が導入される。真空ポンプ45から負圧室41に導入
する負圧の割合は、負圧導入通路47に設けられた電磁
制御弁46によって調節され、電磁制御弁46に通電さ
れるデューティ比によって電磁制御弁46の開度が制御
される。アクチュエータ40は、図2に示すように、通
常は、負圧室41に設けられたスプリング42によって
コネクトプレート39と連結するロッド43が右方向に
付勢されてリング38を時計回り方向に回転させてお
り、電磁制御弁46の作動によって負圧室41の内圧が
低下すると、スプリング42の付勢力に打ち勝ってロッ
ドが左方向に移動してリング38を反時計回り方向に回
転させる。従って、電磁制御弁46に通電するデューテ
ィ比によって負圧室41の内圧が調節され、アクチュエ
ータ40の駆動とリング38の回転を介して、可変ノズ
ルベーン32の開度が調節される。なお、可変ノズルベ
ーン32は、デューティ比が大きいほどその開度が小さ
くなるように、逆に、デューティ比が小さいほどその開
度が大きくなるように調節される。
【0013】図示の実施形態における排気ターボ過給装
置30は、ディーゼルエンジン1の出力軸であるクラン
ク軸6の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ1
5と、吸気通路11に流通される吸入空気の圧力を検出
するブースト圧センサ16と、ディーゼルエンジン1の
負荷を調整するアクセルペダルの踏込み量を検出するア
クセルセンサ17を具備しており、これら各センサはそ
の検出信号を後述するコントローラ25に送出する。な
お、図示の実施形態においては、アクセルセンサ17は
ディーゼルエンジン1の負荷を検出するエンジン負荷検
出手段として機能する。
置30は、ディーゼルエンジン1の出力軸であるクラン
ク軸6の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ1
5と、吸気通路11に流通される吸入空気の圧力を検出
するブースト圧センサ16と、ディーゼルエンジン1の
負荷を調整するアクセルペダルの踏込み量を検出するア
クセルセンサ17を具備しており、これら各センサはそ
の検出信号を後述するコントローラ25に送出する。な
お、図示の実施形態においては、アクセルセンサ17は
ディーゼルエンジン1の負荷を検出するエンジン負荷検
出手段として機能する。
【0014】また、図示の実施形態における排気ターボ
過給装置30は、ディーゼルエンジン1の運転状態に基
づいて、可変ノズルベーン32を制御するコントローラ
25を備えている。コントローラ25は、 各種の演算プ
ログラムを実行する中央処理装置(以下、CPU)25
a、CPU25aで実行する各種演算プログラムやマッ
プデータを記憶した読み出し専用メモリ(以下、 RO
M)25b、CPU25aの演算結果や各センサから入
力されたデータ等を一時的に記憶するランダムアクセス
メモリ(以下、RAM)25c、及び計時を行うタイマ
ー25dを備えている。コントローラ25は、上記各セ
ンサからの検出信号に基づき、エンジンの運転状態に対
応した最適な過給を行うために、可変ノズルベーン32
の目標開度を後述するフローチャートに従って演算す
る。ただし、基本的な可変ノズルベーンの開度は従来例
の図4で示した排気通路面積マップにより決定される。
そしてコントローラ25は、可変ノズルベーン32をそ
の目標開度に位置させるため、電磁制御弁46に通電す
るデューティ比を演算し、演算結果に従って、電磁制御
弁46にデューティ信号を出力する。なお、図示の実施
形態におけるコントローラ25は、インジェクタ7やグ
ロープラグ8の制御も同時に行っており、上記各センサ
からの検出信号に基づいて、インジェクタ7の燃料噴射
条件やグロープラグ8の予熱条件を演算し、その演算結
果に基づいてインジェクタ7やグロープラグ8に制御信
号を出力する。
過給装置30は、ディーゼルエンジン1の運転状態に基
づいて、可変ノズルベーン32を制御するコントローラ
25を備えている。コントローラ25は、 各種の演算プ
ログラムを実行する中央処理装置(以下、CPU)25
a、CPU25aで実行する各種演算プログラムやマッ
プデータを記憶した読み出し専用メモリ(以下、 RO
M)25b、CPU25aの演算結果や各センサから入
力されたデータ等を一時的に記憶するランダムアクセス
メモリ(以下、RAM)25c、及び計時を行うタイマ
ー25dを備えている。コントローラ25は、上記各セ
ンサからの検出信号に基づき、エンジンの運転状態に対
応した最適な過給を行うために、可変ノズルベーン32
の目標開度を後述するフローチャートに従って演算す
る。ただし、基本的な可変ノズルベーンの開度は従来例
の図4で示した排気通路面積マップにより決定される。
そしてコントローラ25は、可変ノズルベーン32をそ
の目標開度に位置させるため、電磁制御弁46に通電す
るデューティ比を演算し、演算結果に従って、電磁制御
弁46にデューティ信号を出力する。なお、図示の実施
形態におけるコントローラ25は、インジェクタ7やグ
ロープラグ8の制御も同時に行っており、上記各センサ
からの検出信号に基づいて、インジェクタ7の燃料噴射
条件やグロープラグ8の予熱条件を演算し、その演算結
果に基づいてインジェクタ7やグロープラグ8に制御信
号を出力する。
【0015】次に、図3、図4、図5に基づき、 コント
ローラ25による可変ノズルベーン32の制御について
説明する。図3はコントローラ25で実行される可変ノ
ズルベーン32の開度、及び電磁制御弁46のデューテ
ィ比決定ルーチンのフローチャート、図4は図3で示す
フローチャートのステップS12において使用されるエ
ンジンの負荷と回転速度をパラメータとする可変ノズル
ベーン32の排気通路面積マップである。図5はディー
ゼルエンジン1が定常運転から減速運転及び加速運転に
移行した時の可変ノズルベーン32、及びブースト圧の
推移を示すグラフである。図3のルーチンは、 コントロ
ーラ25のROM25bに予め記憶されており、 CPU
25aで所定時間毎に繰り返し実行される。
ローラ25による可変ノズルベーン32の制御について
説明する。図3はコントローラ25で実行される可変ノ
ズルベーン32の開度、及び電磁制御弁46のデューテ
ィ比決定ルーチンのフローチャート、図4は図3で示す
フローチャートのステップS12において使用されるエ
ンジンの負荷と回転速度をパラメータとする可変ノズル
ベーン32の排気通路面積マップである。図5はディー
ゼルエンジン1が定常運転から減速運転及び加速運転に
移行した時の可変ノズルベーン32、及びブースト圧の
推移を示すグラフである。図3のルーチンは、 コントロ
ーラ25のROM25bに予め記憶されており、 CPU
25aで所定時間毎に繰り返し実行される。
【0016】CPU25aで図3のルーチンがスタート
すると、ステップS11では、エンジン回転速度センサ
15によって検出されたエンジン回転速度NEと、アク
セルセンサ17によって検出されたアクセルペダル踏込
み量ACに基づいて燃料噴射量Qを決定する。ROM2
5bには、エンジン回転速度NEとアクセルペダル踏込
み量ACと燃料噴射量Qとの関係を定めたマップが予め
記憶されており、このマップに基づいて燃料噴射量Qが
求められる。
すると、ステップS11では、エンジン回転速度センサ
15によって検出されたエンジン回転速度NEと、アク
セルセンサ17によって検出されたアクセルペダル踏込
み量ACに基づいて燃料噴射量Qを決定する。ROM2
5bには、エンジン回転速度NEとアクセルペダル踏込
み量ACと燃料噴射量Qとの関係を定めたマップが予め
記憶されており、このマップに基づいて燃料噴射量Qが
求められる。
【0017】次に、ステップS12では、エンジン回転
速度センサ15によって検出されたエンジン回転速度N
Eと、ステップS11で求めた燃料噴射量Qをパラメー
タとする排気通路面積マップに基づいて目標排気通路面
積、即ち可変ノズルベーン32の目標開度VNBを決定
する。マップ上で表される目標開度値VNBは面積に相
当する可変ノズルベーンの指示値であり、必ずしも面積
そのものである必要はないのは言うまでもない。このよ
うに可変ノズルベーン32の開度を決定するにはディー
ゼルエンジン1の負荷状態を必要とするが、図3のルー
チンでは、アクセルペダル踏込み量ACとエンジン回転
速度NEから求められる燃料噴射量Qをディーゼルエン
ジン1の負荷としており、可変ノズルベーン32の開度
の決定には燃料噴射量Qが使用される。可変ノズルベー
ン32の目標開度VNBは、図4に示すようにに設定さ
れ、逆に、エンジン低回転領域で燃料噴射量Qの多いエ
ンジン高負荷領域では、タービン21上流側の排気通路
面積を狭くするため小さな開度に設定される。ROM2
5bには、上記したエンジン回転速度NEと燃料噴射量
Qと可変ノズルベーン32の目標開度VNBとの関係を
定めた図4に示す排気通路面積マップが予め記憶されて
おり、このマップに基づいて可変ノズルベーン32の目
標開度VNBが求められる。
速度センサ15によって検出されたエンジン回転速度N
Eと、ステップS11で求めた燃料噴射量Qをパラメー
タとする排気通路面積マップに基づいて目標排気通路面
積、即ち可変ノズルベーン32の目標開度VNBを決定
する。マップ上で表される目標開度値VNBは面積に相
当する可変ノズルベーンの指示値であり、必ずしも面積
そのものである必要はないのは言うまでもない。このよ
うに可変ノズルベーン32の開度を決定するにはディー
ゼルエンジン1の負荷状態を必要とするが、図3のルー
チンでは、アクセルペダル踏込み量ACとエンジン回転
速度NEから求められる燃料噴射量Qをディーゼルエン
ジン1の負荷としており、可変ノズルベーン32の開度
の決定には燃料噴射量Qが使用される。可変ノズルベー
ン32の目標開度VNBは、図4に示すようにに設定さ
れ、逆に、エンジン低回転領域で燃料噴射量Qの多いエ
ンジン高負荷領域では、タービン21上流側の排気通路
面積を狭くするため小さな開度に設定される。ROM2
5bには、上記したエンジン回転速度NEと燃料噴射量
Qと可変ノズルベーン32の目標開度VNBとの関係を
定めた図4に示す排気通路面積マップが予め記憶されて
おり、このマップに基づいて可変ノズルベーン32の目
標開度VNBが求められる。
【0018】さらにステップS13において、前回ルー
チンのステップS11で求めた燃料噴射量Qと今回ルー
チンのステップS11で求めた燃料噴射量Qとの差分が
所定の判定値より小さい場合は、ディーゼルエンジン1
の運転状態は減速運転状態ではない、即ち定常運転状態
か加速運転状態であると判定して、ステップS14へ進
む。なお、本フローチャートにおいてエンジン起動時
(最初にフローチャートを実行する時)は初期値として
Q=0が規定されているので減速とは判定されない。
チンのステップS11で求めた燃料噴射量Qと今回ルー
チンのステップS11で求めた燃料噴射量Qとの差分が
所定の判定値より小さい場合は、ディーゼルエンジン1
の運転状態は減速運転状態ではない、即ち定常運転状態
か加速運転状態であると判定して、ステップS14へ進
む。なお、本フローチャートにおいてエンジン起動時
(最初にフローチャートを実行する時)は初期値として
Q=0が規定されているので減速とは判定されない。
【0019】ステップS14では、Flagが“1”に
セットされているか否かを判定する。エンジン起動時は
Flag=0に設定されているのでS15へ進む。後述
するがこのFlagは前回ルーチンの実行時に減速運転
状態であった場合にFlag=1とされるものである。
セットされているか否かを判定する。エンジン起動時は
Flag=0に設定されているのでS15へ進む。後述
するがこのFlagは前回ルーチンの実行時に減速運転
状態であった場合にFlag=1とされるものである。
【0020】ステップS15においてはステップS12
で求めた可変ノズルベーン32の目標開度VNBを最終
的な可変ノズルベーン32の目標開度VNFとして決定
する。ステップS16ではステップS15で決定したV
NFを後述する減速運転状態時に使用するためVNFo
ldとして保存する。ステップS17ではステップS1
5で決定した最終的な可変ノズルベーン32の目標開度
VNFを可変ノズルベーン32の具体的な指示値として
のデューティー比VNDに変換して出力する。ROM2
5bには、可変ノズルベーン32の目標開度VNFとデ
ューティ比VNDとの関係を定めた2次元マップが予め
記憶されており、このマップに基づいてデューティ比V
NDが求められる。
で求めた可変ノズルベーン32の目標開度VNBを最終
的な可変ノズルベーン32の目標開度VNFとして決定
する。ステップS16ではステップS15で決定したV
NFを後述する減速運転状態時に使用するためVNFo
ldとして保存する。ステップS17ではステップS1
5で決定した最終的な可変ノズルベーン32の目標開度
VNFを可変ノズルベーン32の具体的な指示値として
のデューティー比VNDに変換して出力する。ROM2
5bには、可変ノズルベーン32の目標開度VNFとデ
ューティ比VNDとの関係を定めた2次元マップが予め
記憶されており、このマップに基づいてデューティ比V
NDが求められる。
【0021】ディーゼルエンジン1が図5のt1以前に
あるような定常運転状態(この場合は高負荷状態)にお
いては、ステップS11からステップS17において説
明したような制御がCPU25aにおいて実行される。
あるような定常運転状態(この場合は高負荷状態)にお
いては、ステップS11からステップS17において説
明したような制御がCPU25aにおいて実行される。
【0022】図3のルーチンの説明に戻り、CPU25
aは、 上記したようにステップS13ではディーゼル
エンジン1の運転状態が減速運転状態であるか否かを判
定する。即ち、ステップS13では、前回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qと今回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qとの差分が所定の判
定値以上の場合は、ディーゼルエンジン1は減速運転状
態であると判定する。ステップS13においてディーゼ
ルエンジン1が減速運転状態であると判定した場合に
は、ステップS18へ進む。
aは、 上記したようにステップS13ではディーゼル
エンジン1の運転状態が減速運転状態であるか否かを判
定する。即ち、ステップS13では、前回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qと今回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qとの差分が所定の判
定値以上の場合は、ディーゼルエンジン1は減速運転状
態であると判定する。ステップS13においてディーゼ
ルエンジン1が減速運転状態であると判定した場合に
は、ステップS18へ進む。
【0023】ステップS18では、CPU25aはFl
agを初期値として入力されている“0”から“1”に
セットする。Flagは、ディーゼルエンジン1が減速
運転状態に移行したときに、移行後の本来のタービン2
1上流側の排気通路面積に対して、その面積を狭い値に
保持させる必要がある場合に表示される。このような排
気通路面積の保持を具体的に実行するために、後述する
ステップにて、ステップS12で求めた可変ノズルベー
ン32の目標開度VNBを減速運転状態に移行する前の
目標開度に保持するように作動する。ステップ18の
後、ステップS19では、ディーゼルエンジン1が減速
運転状態に移行した後の経過時間Tを計時するために、
タイマー25dがスタートする。
agを初期値として入力されている“0”から“1”に
セットする。Flagは、ディーゼルエンジン1が減速
運転状態に移行したときに、移行後の本来のタービン2
1上流側の排気通路面積に対して、その面積を狭い値に
保持させる必要がある場合に表示される。このような排
気通路面積の保持を具体的に実行するために、後述する
ステップにて、ステップS12で求めた可変ノズルベー
ン32の目標開度VNBを減速運転状態に移行する前の
目標開度に保持するように作動する。ステップ18の
後、ステップS19では、ディーゼルエンジン1が減速
運転状態に移行した後の経過時間Tを計時するために、
タイマー25dがスタートする。
【0024】次に、ステップS20では、ステップS1
2で求めた目標排気通路面積、即ち可変ノズルベーン3
2の目標開度VNBを使用しないで、減速運転状態移行
前、すなわち上述したステップS16に保存しておいた
目標開度VNFの前回値であるVNFoldをVNFと
して決定する。
2で求めた目標排気通路面積、即ち可変ノズルベーン3
2の目標開度VNBを使用しないで、減速運転状態移行
前、すなわち上述したステップS16に保存しておいた
目標開度VNFの前回値であるVNFoldをVNFと
して決定する。
【0025】次に、ステップS17では、ステップS2
0で求めた可変ノズルベーン32の目標開度VNFに基
づいて電磁制御弁46に通電するデューティ比VNDを
決定する。前述したとおり、ROM25bには、可変ノ
ズルベーン32の目標開度VNFとデューティ比VND
との関係を定めた2次元マップが予め記憶されており、
このマップに基づいてデューティ比VNDが求められ
る。
0で求めた可変ノズルベーン32の目標開度VNFに基
づいて電磁制御弁46に通電するデューティ比VNDを
決定する。前述したとおり、ROM25bには、可変ノ
ズルベーン32の目標開度VNFとデューティ比VND
との関係を定めた2次元マップが予め記憶されており、
このマップに基づいてデューティ比VNDが求められ
る。
【0026】以上、ディーゼルエンジン1が減速運転状
態に移行したときに、ステップS11からステップS1
8を経てステップS17まで実行されるルーチンによっ
て決定される可変ノズルベーン32の目標開度VNFに
ついて説明したが、更に図5を参照しながら説明する。
なお、図示の実施形態も、上述した従来技術の場合と同
様、時間t1でディーゼルエンジン1が減速運転状態に
移行し、時間tnで加速運転状態に移行している。可変
ノズルベーン32の目標開度VNFは、時間t1前で
は、ディーゼルエンジン1が高負荷状態のため、小さな
開度Aに設定され、時間t1では、本来であれば、ディ
ーゼルエンジン1が低負荷状態に変わっているため、大
きな開度B(ステップS12で求められる目標開度VN
B)に設定される。しかし、図示の実施形態では、減速
運転状態移行前のVNFoldがVNFとして決定され
る。つまり時間t1における可変ノズルベーン32の目
標開度VNFは、引き続き開度A(図5可変ノズルベー
ン開度の実線(a))に設定され保持される。以上のよ
うな、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移行した
ときの可変ノズルベーン32の目標開度VNFの設定に
よって、タービン21上流側の排気通路面積は、減速運
転状態に移行する前のまま排気通路面積が保持される。
このように、コントローラ25は、ステップS11から
ステップS13、及びステップS18、ステップS1
9、ステップS20、ステップS17にて実行される通
り、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移行したと
きには、エンジン負荷(燃料噴射量Q)に基づいて決め
られたタービン21上流側の目標排気通路面積に対し、
その目標排気通路面積を減速運転状態前の目標排気通路
面積に保持するよう排気通路面積可変手段(可変ノズル
ベーン32)を制御する保持手段を具備している。
態に移行したときに、ステップS11からステップS1
8を経てステップS17まで実行されるルーチンによっ
て決定される可変ノズルベーン32の目標開度VNFに
ついて説明したが、更に図5を参照しながら説明する。
なお、図示の実施形態も、上述した従来技術の場合と同
様、時間t1でディーゼルエンジン1が減速運転状態に
移行し、時間tnで加速運転状態に移行している。可変
ノズルベーン32の目標開度VNFは、時間t1前で
は、ディーゼルエンジン1が高負荷状態のため、小さな
開度Aに設定され、時間t1では、本来であれば、ディ
ーゼルエンジン1が低負荷状態に変わっているため、大
きな開度B(ステップS12で求められる目標開度VN
B)に設定される。しかし、図示の実施形態では、減速
運転状態移行前のVNFoldがVNFとして決定され
る。つまり時間t1における可変ノズルベーン32の目
標開度VNFは、引き続き開度A(図5可変ノズルベー
ン開度の実線(a))に設定され保持される。以上のよ
うな、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移行した
ときの可変ノズルベーン32の目標開度VNFの設定に
よって、タービン21上流側の排気通路面積は、減速運
転状態に移行する前のまま排気通路面積が保持される。
このように、コントローラ25は、ステップS11から
ステップS13、及びステップS18、ステップS1
9、ステップS20、ステップS17にて実行される通
り、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移行したと
きには、エンジン負荷(燃料噴射量Q)に基づいて決め
られたタービン21上流側の目標排気通路面積に対し、
その目標排気通路面積を減速運転状態前の目標排気通路
面積に保持するよう排気通路面積可変手段(可変ノズル
ベーン32)を制御する保持手段を具備している。
【0027】なお、ステップS20において減速運転状
態移行時には、減速運転状態移行前の目標排気通路面積
に保持する例を示したが、その時のエンジン回転速度と
エンジン負荷により求められる本来の目標排気通路面積
との中間位置に保持することも可能である(図5の可変
ノズルベーン開度実線(C))。その時のステップS2
0における目標排気通路面積は、VNF=VNB+(V
NB−VNFold)/2と演算される。ここでの中間
位置とは必ずしも中央位置とは限らず、1/3位置でも
良いし任意に設定することが可能である。可変ノズルベ
ーン開度32は燃費率にも影響してくるのでこの時の開
度は燃費率を考慮して任意に決めることが出来る。
態移行時には、減速運転状態移行前の目標排気通路面積
に保持する例を示したが、その時のエンジン回転速度と
エンジン負荷により求められる本来の目標排気通路面積
との中間位置に保持することも可能である(図5の可変
ノズルベーン開度実線(C))。その時のステップS2
0における目標排気通路面積は、VNF=VNB+(V
NB−VNFold)/2と演算される。ここでの中間
位置とは必ずしも中央位置とは限らず、1/3位置でも
良いし任意に設定することが可能である。可変ノズルベ
ーン開度32は燃費率にも影響してくるのでこの時の開
度は燃費率を考慮して任意に決めることが出来る。
【0028】図3のルーチンの説明に戻り、CPU25
aは、上記ステップS13において、前回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qと今回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qとの差分が所定の判
定値より小さい場合は、ディーゼルエンジン1の運転状
態は減速運転状態ではない、即ち定常運転状態か加速運
転状態であると判定して、ステップS14へ進む。ステ
ップS14では、Flagが“1”にセットされている
か否かを判定する。ステップS14において、ディーゼ
ルエンジン1が前述したような減速運転状態から定常運
転状態、あるいは加速運転状態に移行した直後のルーチ
ンでは、Flagは“1”にセットされているので、C
PU25aは、ステップS21へ進む。
aは、上記ステップS13において、前回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qと今回ルーチンのス
テップS11で求めた燃料噴射量Qとの差分が所定の判
定値より小さい場合は、ディーゼルエンジン1の運転状
態は減速運転状態ではない、即ち定常運転状態か加速運
転状態であると判定して、ステップS14へ進む。ステ
ップS14では、Flagが“1”にセットされている
か否かを判定する。ステップS14において、ディーゼ
ルエンジン1が前述したような減速運転状態から定常運
転状態、あるいは加速運転状態に移行した直後のルーチ
ンでは、Flagは“1”にセットされているので、C
PU25aは、ステップS21へ進む。
【0029】ステップS21では、ディーゼルエンジン
1の運転状態が加速運転状態であるか否かを判定する。
即ち、ステップS21では、ステップS11で求めた燃
料噴射量Qと前回ルーチンのステップS11で求めた燃
料噴射量Qとの差分が所定の判定値以上の場合は、ディ
ーゼルエンジン1は加速運転状態であると判定する。ス
テップS21においてディーゼルエンジン1は加速運転
状態ではない、即ち定常運転状態であると判定した場合
には、CPU25aはステップS22へ進む。ステップ
S22では、ステップS19で計時をスタートした経過
時間Tが所定時間Tkに達したか否かを判定する。所定
時間Tkは、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移
行したときに、可変ノズルベーン32の開度保持を実行
する時間を表している。CPU25aは、ステップS2
2において、経過時間Tが所定時間Tkに達していない
場合はステップS23へ進む。ステップS23では、タ
イマー25dによって引き続き経過時間Tを計時する。
次に、CPU25aは、ステップS20、ステップS1
7へ進み、各ステップ可変ノズルベーン32の目標開度
VNF、及びデューティ比VNDを決定する。
1の運転状態が加速運転状態であるか否かを判定する。
即ち、ステップS21では、ステップS11で求めた燃
料噴射量Qと前回ルーチンのステップS11で求めた燃
料噴射量Qとの差分が所定の判定値以上の場合は、ディ
ーゼルエンジン1は加速運転状態であると判定する。ス
テップS21においてディーゼルエンジン1は加速運転
状態ではない、即ち定常運転状態であると判定した場合
には、CPU25aはステップS22へ進む。ステップ
S22では、ステップS19で計時をスタートした経過
時間Tが所定時間Tkに達したか否かを判定する。所定
時間Tkは、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移
行したときに、可変ノズルベーン32の開度保持を実行
する時間を表している。CPU25aは、ステップS2
2において、経過時間Tが所定時間Tkに達していない
場合はステップS23へ進む。ステップS23では、タ
イマー25dによって引き続き経過時間Tを計時する。
次に、CPU25aは、ステップS20、ステップS1
7へ進み、各ステップ可変ノズルベーン32の目標開度
VNF、及びデューティ比VNDを決定する。
【0030】以上のステップS11、ステップS12、
ステップS13、ステップS19、ステップS21、ス
テップS22、ステップS23、ステップS20、ステ
ップS17までのルーチンは、図5では時間t1以降で
実行され、ステップS20において、ディーゼルエンジ
ン1が加速運転状態ではないと判定され、ステップS2
1において、経過時間Tが所定時間Tkに達していない
と判定され続ける限り、上記ルーチンが繰り返し実行さ
れる。従って、時間t1以降の可変ノズルベーン32の
目標開度VNFは、ディーゼルエンジン1の運転状態が
変わらなければ、時間t1と同様、開度Aに設定され
る。よって、時間t1以降、実際の可変ノズルベーン3
2は、図5の実線(a)で示すように開度Aに保持され
る。なお、可変ノズルベーン32の開度を中間点のCで
保持する場合は一点鎖線および実線(b)のように変化
する。なお、可変ノズルベーン開度Aから開度Cへの時
間経過は可変ノズルベーンの機械作動遅れ時間である。
ステップS13、ステップS19、ステップS21、ス
テップS22、ステップS23、ステップS20、ステ
ップS17までのルーチンは、図5では時間t1以降で
実行され、ステップS20において、ディーゼルエンジ
ン1が加速運転状態ではないと判定され、ステップS2
1において、経過時間Tが所定時間Tkに達していない
と判定され続ける限り、上記ルーチンが繰り返し実行さ
れる。従って、時間t1以降の可変ノズルベーン32の
目標開度VNFは、ディーゼルエンジン1の運転状態が
変わらなければ、時間t1と同様、開度Aに設定され
る。よって、時間t1以降、実際の可変ノズルベーン3
2は、図5の実線(a)で示すように開度Aに保持され
る。なお、可変ノズルベーン32の開度を中間点のCで
保持する場合は一点鎖線および実線(b)のように変化
する。なお、可変ノズルベーン開度Aから開度Cへの時
間経過は可変ノズルベーンの機械作動遅れ時間である。
【0031】一方、CPU25aは、上記ステップS2
1で、ディーゼルエンジン1が加速運転状態に移行した
か、あるいは上記ステップS22で、経過時間Tが所定
時間Tkを経過したと判定した場合は、ステップS24
へ進む。ステップS24では、CPU25aはFlag
を“0”にセットする。さらに、ステップS25に進ん
で、タイマー25dをストップするとともに、経過時間
Tをクリアする。次に、CPU25aはステップS15
へ進み、ステップS12で求めた目標排気通路面積、即
ち可変ノズルベーン32の目標開度VNBを可変ノズル
ベーン32の目標開度VNFに設定する。次に、ステッ
プS16に進みステップS15で決定したVNFを次回
の減速運転状態に備えてVNFoldに保存する。次
に、CPU25aはステップS17へ進み、ステップS
15で求めた可変ノズルベーン32の目標開度VNFに
基づいて電磁制御弁46に通電するデューティ比VND
を決定する。
1で、ディーゼルエンジン1が加速運転状態に移行した
か、あるいは上記ステップS22で、経過時間Tが所定
時間Tkを経過したと判定した場合は、ステップS24
へ進む。ステップS24では、CPU25aはFlag
を“0”にセットする。さらに、ステップS25に進ん
で、タイマー25dをストップするとともに、経過時間
Tをクリアする。次に、CPU25aはステップS15
へ進み、ステップS12で求めた目標排気通路面積、即
ち可変ノズルベーン32の目標開度VNBを可変ノズル
ベーン32の目標開度VNFに設定する。次に、ステッ
プS16に進みステップS15で決定したVNFを次回
の減速運転状態に備えてVNFoldに保存する。次
に、CPU25aはステップS17へ進み、ステップS
15で求めた可変ノズルベーン32の目標開度VNFに
基づいて電磁制御弁46に通電するデューティ比VND
を決定する。
【0032】このように、ディーゼルエンジン1が減速
運転状態に移行した後に、加速運転状態に移行するか、
あるいは経過時間Tが所定時間Tkを経過するかのいず
れかの条件が満たされた場合には、可変ノズルベーン3
2の開度保持は中止され、ステップS12で求めた可変
ノズルベーン32の目標開度VNBがそのまま目標開度
VNFに設定される。図5では、経過時間Tが所定時間
Tkを経過する前の時間tnでディーゼルエンジン1が
加速運転状態に移行していることから、時間tnでステ
ップS11、ステップS12、ステップS13、ステッ
プS14、ステップS21、ステップS24、ステップ
S25、ステップS15、ステップS16及びステップ
S17が実行され、可変ノズルベーン32の目標開度V
NFは開度Aに設定される。また、減速運転状態時に可
変ノズルベーン開度が中間位置開度Cに保持されていた
場合は、時間tn以降、実際の可変ノズルベーン32の
開度は、図5の実線(b)で示すように、時間の経過と
ともに開度Aに向けて小さくなる。なお、ディーゼルエ
ンジン1が減速運転状態に移行した後に、図5に示すよ
うな加速運転状態がなかった場合、可変ノズルベーン3
2の目標開度VNFは、経過時間Tが所定時間Tkを経
過するまでは開度Aに保持され、経過時間Tが所定時間
Tkを経過した後は開度Bに設定される。
運転状態に移行した後に、加速運転状態に移行するか、
あるいは経過時間Tが所定時間Tkを経過するかのいず
れかの条件が満たされた場合には、可変ノズルベーン3
2の開度保持は中止され、ステップS12で求めた可変
ノズルベーン32の目標開度VNBがそのまま目標開度
VNFに設定される。図5では、経過時間Tが所定時間
Tkを経過する前の時間tnでディーゼルエンジン1が
加速運転状態に移行していることから、時間tnでステ
ップS11、ステップS12、ステップS13、ステッ
プS14、ステップS21、ステップS24、ステップ
S25、ステップS15、ステップS16及びステップ
S17が実行され、可変ノズルベーン32の目標開度V
NFは開度Aに設定される。また、減速運転状態時に可
変ノズルベーン開度が中間位置開度Cに保持されていた
場合は、時間tn以降、実際の可変ノズルベーン32の
開度は、図5の実線(b)で示すように、時間の経過と
ともに開度Aに向けて小さくなる。なお、ディーゼルエ
ンジン1が減速運転状態に移行した後に、図5に示すよ
うな加速運転状態がなかった場合、可変ノズルベーン3
2の目標開度VNFは、経過時間Tが所定時間Tkを経
過するまでは開度Aに保持され、経過時間Tが所定時間
Tkを経過した後は開度Bに設定される。
【0033】図示の実施形態による排気ターボ過給装置
30は以上のように構成され、ディーゼルエンジン1が
減速運転状態に移行すると、可変ノズルベーン32の目
標開度VNFは、本来の目標開度である開度Bに対し
て、開度が大きくならないように開度Aに保持される。
よって、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移行し
ても、実際の可変ノズルベーン32は、図5の一点鎖線
で示すように一気にその開度が大きくはならず、しばら
くは、実線で示すように開度Aのまま或いは中間開度C
に保持される。従って、ディーゼルエンジン1が減速運
転状態に移行しても、タービン21上流側の排気通路面
積は大きく広がることがなく、タービン21の回転速度
は、しばらくは減速運転状態に移行した後に本来低下す
る回転速度に対して高回転側に維持され、ブースト圧も
減速運転状態に移行した後に本来低下するブースト圧に
対して高圧側に維持される。よって、ブースト圧が高圧
側に維持されている間にディーゼルエンジン1が加速運
転状態に移行すれば、タービンの回転速度はすぐに上が
って、 ブースト圧は図5の実線で示すように素早く上昇
するので、ターボラグは低減される。なお、ブースト圧
(a)は可変ノズルベーン開度の実線(a)に対応して
おり、ブースト圧(b)は可変ノズルベーン開度の実線
(b)に対応している。
30は以上のように構成され、ディーゼルエンジン1が
減速運転状態に移行すると、可変ノズルベーン32の目
標開度VNFは、本来の目標開度である開度Bに対し
て、開度が大きくならないように開度Aに保持される。
よって、ディーゼルエンジン1が減速運転状態に移行し
ても、実際の可変ノズルベーン32は、図5の一点鎖線
で示すように一気にその開度が大きくはならず、しばら
くは、実線で示すように開度Aのまま或いは中間開度C
に保持される。従って、ディーゼルエンジン1が減速運
転状態に移行しても、タービン21上流側の排気通路面
積は大きく広がることがなく、タービン21の回転速度
は、しばらくは減速運転状態に移行した後に本来低下す
る回転速度に対して高回転側に維持され、ブースト圧も
減速運転状態に移行した後に本来低下するブースト圧に
対して高圧側に維持される。よって、ブースト圧が高圧
側に維持されている間にディーゼルエンジン1が加速運
転状態に移行すれば、タービンの回転速度はすぐに上が
って、 ブースト圧は図5の実線で示すように素早く上昇
するので、ターボラグは低減される。なお、ブースト圧
(a)は可変ノズルベーン開度の実線(a)に対応して
おり、ブースト圧(b)は可変ノズルベーン開度の実線
(b)に対応している。
【0034】以上、本発明を図示の実施形態に基づいて
説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもので
はない。例えば、排気ターボ過給装置は、 可変ノズルベ
ーンではなく、同じ可変翼型として、タービン流入部に
配設する一枚の可変フラップベーン(所謂ジェットター
ボ)、あるいは、タービン周囲に配設する固定ウイング
と可動ウイング(所謂ウイングターボ)によって構成し
てもよい。また、排気ターボ過給装置として他段の可変
スクロール型を適用してもよい。また、排気通路面積の
設定や減速運転状態の判定は、燃料噴射量ではなくアク
セルペダル踏込み量を使用してもよいし、一方を燃料噴
射量で判定し他方をアクセルペダル踏込み量で判定する
など自由に選択できる。さらに、排気通路面積マップに
ついては3段階に開度を制御するように構成したが、更
に多くの多段階に開度制御することも可能である。つま
り、本発明を構成する各要件を備え、同様な作用を奏す
るものであればどのような実施の形態でもよい。
説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもので
はない。例えば、排気ターボ過給装置は、 可変ノズルベ
ーンではなく、同じ可変翼型として、タービン流入部に
配設する一枚の可変フラップベーン(所謂ジェットター
ボ)、あるいは、タービン周囲に配設する固定ウイング
と可動ウイング(所謂ウイングターボ)によって構成し
てもよい。また、排気ターボ過給装置として他段の可変
スクロール型を適用してもよい。また、排気通路面積の
設定や減速運転状態の判定は、燃料噴射量ではなくアク
セルペダル踏込み量を使用してもよいし、一方を燃料噴
射量で判定し他方をアクセルペダル踏込み量で判定する
など自由に選択できる。さらに、排気通路面積マップに
ついては3段階に開度を制御するように構成したが、更
に多くの多段階に開度制御することも可能である。つま
り、本発明を構成する各要件を備え、同様な作用を奏す
るものであればどのような実施の形態でもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、 排気ターボ過給機のタ
ービン上流側の排気通路面積を可変とする排気通路面積
可変手段と、エンジン負荷に基づいて目標排気通路面積
を決定し、少なくとも低負荷領域の目標排気通路面積が
低速高負荷領域の目標排気通路面積よりも広くなるよう
に設定された排気通路面積マップと、少なくとも該負荷
検出手段により検出された負荷をパラメータとして目標
排気通路面積を決定し、該目標排気通路面積に基づき該
排気通路面積可変手段を制御するコントローラとを具備
する排気ターボ過給装置において、コントローラはエン
ジン負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷の変
化量に基づいてエンジンが減速運転状態か否かを判定
し、減速運転状態と判定した場合に該目標排気通路面積
を保持する保持手段を備え、保持手段は減速運転状態と
判定した後の所定時間、目標排気通路面積を保持するよ
うに構成されているので、所定時間内に減速運転状態か
ら再度加速運転状態に移行した際のターボラグが低減さ
れる。
ービン上流側の排気通路面積を可変とする排気通路面積
可変手段と、エンジン負荷に基づいて目標排気通路面積
を決定し、少なくとも低負荷領域の目標排気通路面積が
低速高負荷領域の目標排気通路面積よりも広くなるよう
に設定された排気通路面積マップと、少なくとも該負荷
検出手段により検出された負荷をパラメータとして目標
排気通路面積を決定し、該目標排気通路面積に基づき該
排気通路面積可変手段を制御するコントローラとを具備
する排気ターボ過給装置において、コントローラはエン
ジン負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷の変
化量に基づいてエンジンが減速運転状態か否かを判定
し、減速運転状態と判定した場合に該目標排気通路面積
を保持する保持手段を備え、保持手段は減速運転状態と
判定した後の所定時間、目標排気通路面積を保持するよ
うに構成されているので、所定時間内に減速運転状態か
ら再度加速運転状態に移行した際のターボラグが低減さ
れる。
【図1】本発明の排気ターボ過給装置を車両に搭載する
ディーゼルエンジンに適用した一実施形態を示す構成
図。
ディーゼルエンジンに適用した一実施形態を示す構成
図。
【図2】図1の排気ターボ過給装置を構成する可変ノズ
ルベーン、及びアクチュエータの概略正面図。
ルベーン、及びアクチュエータの概略正面図。
【図3】図1の排気ターボ過給装置を構成する可変ノズ
ルベーンの開度、及び電磁制御弁のデューティ比決定ル
ーチンのフローチャート。
ルベーンの開度、及び電磁制御弁のデューティ比決定ル
ーチンのフローチャート。
【図4】図1の排気ターボ過給装置のコントローラが有
する排気通路面積マップ。
する排気通路面積マップ。
【図5】図1のディーゼルエンジンが減速運転から加速
運転に移行した時の可変ノズルベーン、及びブースト圧
の推移を示すグラフ。
運転に移行した時の可変ノズルベーン、及びブースト圧
の推移を示すグラフ。
1:ディーゼルエンジン 11:吸気通路 12:排気通路 15:エンジン回転速度センサ 16:ブースト圧センサ 17:アクセルセンサ 20:排気ターボ過給機 21:タービン 22:コンプレッサ 25:コントローラ 30:排気ターボ過給装置 32:可変ノズルベーン 40:アクチュエータ 46:電磁制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G005 DA02 EA15 FA04 GA04 GB24 GC05 GD02 GD03 GE09 JA02 JA05 JA24 JA39 JA42 JB02 3G071 AB06 BA07 BA11 BA33 DA01 EA04 FA02 FA03 GA04 HA01 HA03 JA01 JA03
Claims (1)
- 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気通路に配設さ
れ排気エネルギーによって回転駆動されるタービン及び
該エンジンの吸気通路に配設され該タービンによって回
転駆動されるコンプレッサを備えた排気ターボ過給機
と、該タービン上流側の排気通路面積を可変とする排気
通路面積可変手段と、該エンジンの負荷を検出するエン
ジン負荷検出手段と、エンジン回転速度を検出するエン
ジン回転速度検出手段と、少なくともエンジン回転速度
が低中速領域において低負荷領域の目標排気通路面積が
高負荷領域の目標排気通路面積よりも広くなるように設
定された排気通路面積マップと、少なくとも該負荷検出
手段により検出されたエンジン負荷をパラメータとして
該排気通路面積マップにより目標排気通路面積を決定
し、該目標排気通路面積に基づき該排気通路面積可変手
段を制御するコントローラとを具備する排気ターボ過給
装置において、該コントローラは、該エンジン負荷検出
手段によって検出されたエンジン負荷の変化量に基づい
て該エンジンが減速運転状態か否かを判定し、減速運転
状態と判定した場合は、減速運転状態と判定した後の所
定時間、該目標排気通路面積を減速運転状態前の目標排
気通路面積、又は減速運転状態前の目標排気通路面積と
減速運転状態判定時の目標排気通路面積との間に保持す
る、保持手段を備えたことを特徴とする排気ターボ過給
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001050217A JP2002256875A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 排気ターボ過給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001050217A JP2002256875A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 排気ターボ過給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256875A true JP2002256875A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18911212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001050217A Withdrawn JP2002256875A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 排気ターボ過給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002256875A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013119782A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Toyota Motor Corp | 過給機付きエンジンの制御装置 |
CN104047702A (zh) * | 2013-03-15 | 2014-09-17 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 具有涡轮增压器的分层装载的发动机 |
KR101518933B1 (ko) * | 2013-12-03 | 2015-05-12 | 현대자동차 주식회사 | 터보차저 제어 방법 |
CN112334667A (zh) * | 2018-08-07 | 2021-02-05 | 株式会社Ihi | 离心压缩机及增压器 |
-
2001
- 2001-02-26 JP JP2001050217A patent/JP2002256875A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013119782A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Toyota Motor Corp | 過給機付きエンジンの制御装置 |
CN104047702A (zh) * | 2013-03-15 | 2014-09-17 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 具有涡轮增压器的分层装载的发动机 |
CN104047702B (zh) * | 2013-03-15 | 2017-04-26 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 具有涡轮增压器的分层装载的发动机及其增压方法 |
KR101518933B1 (ko) * | 2013-12-03 | 2015-05-12 | 현대자동차 주식회사 | 터보차저 제어 방법 |
CN112334667A (zh) * | 2018-08-07 | 2021-02-05 | 株式会社Ihi | 离心压缩机及增压器 |
CN112334667B (zh) * | 2018-08-07 | 2022-09-20 | 株式会社Ihi | 离心压缩机及增压器 |
US11460047B2 (en) | 2018-08-07 | 2022-10-04 | Ihi Corporation | Throttle mechanism for centrifugal compressor and turbocharger |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |