JP2004245104A - 過給式エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の吸,排気バルブの開閉タイミングを調整するという簡単な構成でターボラグを改善して加速応答性を向上できる過給式エンジンを提供する。
【解決手段】エンジン1の排気流によりタービン24及びコンプレッサ23を駆動し吸気を過給する過給機22と、前記エンジンの吸気弁7又は排気弁9の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更する可変バルブタイミング機構13と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出部により前記可変バルブタイミング機構13を制御する電子制御ユニット12と、を備えた過給式エンジンにおいて、前記電子制御ユニット12は、前記加速要求検出部により運転者の加速要求を検出すると、前記可変バルブタイミング機構13がバルブオーバラップを拡大するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジン1の排気流によりタービン24及びコンプレッサ23を駆動し吸気を過給する過給機22と、前記エンジンの吸気弁7又は排気弁9の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更する可変バルブタイミング機構13と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出部により前記可変バルブタイミング機構13を制御する電子制御ユニット12と、を備えた過給式エンジンにおいて、前記電子制御ユニット12は、前記加速要求検出部により運転者の加速要求を検出すると、前記可変バルブタイミング機構13がバルブオーバラップを拡大するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機(ターボチャージャ)を備えた過給式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
過給式エンジンは、排気のエネルギーを利用して圧縮機(コンプレッサ)を駆動するものであるので、圧縮機の運転状態(回転数)は、エンジン本体のように乗員がアクセル(吸気絞り弁)にて直接的に制御することができない。しかも、圧縮機の回転数は、排気の状態(排気の量や圧力)に大きく依存するため、過給式エンジンの回転数が低く、排気の量や圧力が低い時には、乗員が、車両を加速すべくアクセルの開度を大きくしても、排気の量や圧力が、これに連動して直ぐに上昇しないので、アクセルの開度の増加に対して圧縮機の回転数が増大しないという現象が発生してしまう(以下、この現象をターボラグと呼ぶ。)
【0003】
そこで、このターボラグを小さくすべく従来では、イナーシャ(慣性重量)の低減など過給機本体に改良を施したり、減速時に排気マニホールド内の排気ガス中に空気(二次エア)を送り込んで再燃焼させて排気エネルギーを増大させ、過給機の回転を落とさないようにして次の加速に結びつけるという方法を実施している。
【0004】
ところが、上記の方法でもある程度の効果は期待できるが、市場ではさらなる改良が望まれている。また、イナーシャを低減するものにあっては、過給機自体の能力低下を伴う一方、二次エアを送り込むものにあっては、二次エアの配管を施す必要が有る等で装置が大掛かりになるという問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、既存の吸,排気バルブの開閉タイミングを調整するという簡単な構成でターボラグを改善して加速応答性を向上できる過給式エンジンを提供することを目的とする。
【0006】
因みに、前述の再燃焼方式として、燃料噴射弁による燃焼室内への燃料の主噴射以降、燃焼室内または燃焼室近傍の排気通路内で再燃焼可能な時期に、燃料噴射弁から追加燃料が噴射され、当該追加燃料がタービン上流で再燃焼して排気通路内の排気圧力が上昇し、タービンの回転速度が増速させられるものが特許文献1で開示されているが、本発明のように吸,排気バルブの開閉タイミングを調整するものとは技術思想が異なる。
【0007】
一方、吸,排気バルブの開閉タイミングを調整する方式として、主吸気バルブより早い時期に副吸気バルブを開いて排気バルブとのバルブオーバラップを増大して、主吸気バルブから混合気が供給される前に空気が燃焼室を通過して排気バルブより吹き抜けるようにして、燃焼室及び排気バルブ等を冷却するものが特許文献2で開示されているが、本発明のように空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCを再燃焼させることにより排気エネルギーを増大させるものとは目的や構成が異なる。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−345889号公報
【特許文献2】
実公平4−10335号公報
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための、本発明の請求項1に係る過給式エンジンは、エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機と、前記エンジンの吸気弁又は排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更するバルブオーバラップ変更装置と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出部と、前記バルブオーバラップ変更装置を制御する制御手段と、を備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御することを特徴とする。
【0010】
これにより、加速時には、バルブオーバラップが増大され、空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCが再燃焼させられ、排気エネルギーが増大される。この結果、通常よりも早く過給機の回転上昇が得られ、吸入空気量の増大が早まり、トルクの増大の速度も速くなって加速感が向上する。
【0011】
請求項2に係る過給式エンジンは、前記制御手段は、前記エンジンの空燃比を制御する空燃比制御部を有し、前記空燃比制御部は、バルブオーバラップ拡大時に前記エンジンの空燃比をリッチ化することを特徴とする。
【0012】
これにより、加速時には、未燃HCが増大し、確実に再燃焼させられる。
【0013】
請求項3に係る過給式エンジンは、前記制御手段は、前記エンジンの出力相当値を推定する出力推定部を有し、バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御することを特徴とする。
【0014】
これにより、所定の出力到達後はバルブオーバラップが定常の状態に戻され、バルブオーバラップが拡大したままでの悪影響が未然に回避される。
【0015】
請求項4に係る発明は、前記制御手段は、前記エンジンの回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップをより拡大するように制御することを特徴とする。
【0016】
これにより、低速運転域での加速感がより一層向上される。
【0017】
請求項5に係る発明は、エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機と、前記エンジンの吸気弁又は排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更するバルブオーバラップ変更装置と、前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であるか否かを判定する運転領域判定部と、前記バルブオーバラップ変更装置を制御する制御手段と、を備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記運転領域判定部が前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であると判定すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御することを特徴とする。
【0018】
これにより、過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域での加速感がより一層向上される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る過給式エンジンを実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
[実施例]
図1は本発明の第1及び第2実施例を示す過給式エンジンの概略構成図、図2は本発明の第1実施例のバルブオーバラップの制御ルーチンを示すフローチャート、図3は本発明の第2実施例の特定の運転領域のグラフである。
【0021】
先ず、第1実施例について説明する。
図1に示すように、過給式エンジン(以下、エンジンと記す)1は、シリンダヘッド2とシリンダブロック3と該シリンダブロック3に収装されたピストン4により燃焼室5が画成されてなる。
【0022】
前記燃焼室5には、中央に位置して点火プラグ6が取り付けられると共に、吸気弁7で開閉される吸気ポート8と排気弁9で開閉される排気ポート10がそれぞれ対向して連通される。前記点火プラグ6は点火コイル11を介して制御手段としての電子制御ユニット(以下、ECUと記す)12に接続され、その点火時期等がエンジン1の運転状態に応じて制御されるようになっている。前記ECU12は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたマイクロコンピュータからなる。
【0023】
前記吸気弁7にはバルブオーバラップ変更装置としての可変バルブタイミング機構(VVT)13が付設されている。この可変バルブタイミング機構13は、例えばヘルカルギア付きピストンを油圧力で駆動し、カムシャフトとタイミングプーリとの位相を変化させて吸気弁7の開閉タイミングを変更することで吸,排気弁7,9のバルブオーバラップを変更する周知のものである。この可変バルブタイミング機構13もその油圧切換バルブ(図示せず)を介して前記ECU12によりエンジン1の運転状態に応じて制御されるようになっている。
【0024】
前記吸気ポート8には吸気マニホールド14が連通接続されると共に、この吸気マニホールド14に吸気管15が連通接続され、この吸気管15の先端にはエアクリーナ16が装着されている。一方、前記排気ポート10には排気マニホールド17が連通接続されると共に、この排気マニホールド17に排気管18が連通接続され、この排気管18には三元触媒19を介してマフラー(図示せず)が接続されている。
【0025】
また、吸気マニホールド14には電磁式の燃料噴射弁19とスロットル弁20が取り付けられると共に、エアクリーナ16近傍の吸気管15には吸気量を測定するカルマン渦式のエアフローセンサ21が取り付けられる。
【0026】
前記燃料噴射弁19は、その電磁弁(図示せず)がECU12によりON/OFF制御されることで、燃料噴射(燃料噴射量及び噴射時期等)がエンジン1の運転状態に応じて制御されるようになっている。また、前記スロットル弁20にはスロットル開度θthを検知するスロットルセンサ20aが設けられ、その検知信号がECU12に入力されている。また、前記エアフローセンサ21の検知信号もECU12に入力されている。
【0027】
また、前記ECU12には、エンジン回転数(速度)を検知するクランク角センサ26や図示しないエンジン冷却水温を検知する水温センサ,外気温を検知する外気温センサ及びアクセル開度を検知するアクセル開度センサ等の運転状態検出手段からの各種検知信号が入力されている。
【0028】
また、吸気管15と排気管18との間に介装されて過給機22が設けられている。この過給機22は、吸気管15側に設けられたコンプレッサ(ホイール)23と排気管18側に設けられたタービン(ホイール)24とがシャフト25で同期回転可能に連結されてなり、排気エネルギーによりタービン24及びコンプレッサ23を高速回転させ、吸気管15内の吸気を圧縮して燃焼室5内の充填効率を上昇させるものである。
【0029】
そして、第1実施例では前記ECU12は、その内部に設けた加速要求検出部により、一定以上の加速(減速も含む)が運転者により要求されたのを検出すると、可変バルブタイミング機構13によりバルブオーバラップ(吸気弁7と排気弁9の双方が開いている期間)を拡大・制御するようになっている。
【0030】
また、一定以上の加速要求は、図2に示すバルブオーバラップの制御ルーチンでも判るように、アクセル開度センサからの信号によるアクセル開度が所定開度以上であり、かつ水温センサからの信号によりエンジン冷却水温が所定の範囲に在り(ステップS2参照)、外気温センサからの信号により外気温度が所定の範囲に在り(ステップS3参照)、クランク角センサ26からの信号によりエンジン回転数が所定の範囲に在り(ステップS4参照)、さらにはエアフローセンサ21からの信号による実体積効率(Ev実)が目標体積効率(Ev目標)に達していない場合に(ステップS5参照)、判定される。
【0031】
そして、前記ECU12では、ステップS1からステップS5の条件がすべて満たされると、ステップS6で可変バルブタイミング機構13を作動させてバルブオーバラップを拡大・制御する一方、ステップS1からステップS5の条件が一つでも欠けると、ステップS7で定常バルブオーバラップを維持するのである。
【0032】
このようにして第1実施例では、前記ECU12は、前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、前記可変バルブタイミング機構13によりバルブオーバラップを拡大・制御するので、加速時には、バルブオーバラップが増大され、空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCが再燃焼させられ、排気エネルギーが増大される。この結果、通常よりも早く過給機の回転上昇が得られ、吸入空気量の増大が早まり、トルクの増大の速度も速くなって加速感が向上する。
【0033】
また、この際、ECU12は、前記エンジン1の空燃比を制御する空燃比制御部を有し、この空燃比制御部により、前記バルブオーバラップ拡大時に前記空燃比をリッチ化すると、加速時には、未燃HCが増大し、確実に再燃焼させられて好適である。
【0034】
また、ECU12は、前記エンジン1の出力相当値を推定する出力推定部を有し、前記バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御すると、所定の出力到達後はバルブオーバラップが定常の状態に戻され、バルブオーバラップが拡大したままでの悪影響が未然に回避されて好適である。
【0035】
また、本実施例では、出力相当値としてエアフローセンサ21からの信号による実体積効率を、目標出力相当値として目標体積効率を用いて先述の図2のステップS5の如く制御する。尚、目標体積効率はエンジン回転数及びアクセル開度等によるマップとして予めECU12に記憶させてある。
【0036】
また、ECU12は、前記エンジン1の回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記可変バルブタイミング機構13がバルブオーバラップをより拡大するように制御すると、低速運転域での加速感がより一層向上されて好適である。
【0037】
次に、第2実施例について説明する。尚、本実施例において、先述の第1実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0038】
本実施例では、ECU12が、その内部に設けた運転領域判定部により過給機22の過給能力が低くなる特定の運転領域(例えば図3にハッチングで示す低中速・低中負荷域)を判定(検出)すると、可変バルブタイミング機構13によりバルブオーバラップを拡大・制御するようになっている。前記特定の運転領域はクランク角センサ26から検知されるエンジン回転数(速度)とスロットルセンサ20aから検知されるスロットル開度θth(即ち、エンジン負荷)により判定される。
【0039】
このように第2実施例では、ECU12が本来過給機22の回転数が低い運転領域でバルブオーバラップを拡大・制御して排気エネルギーを増大させるので、過給機22の回転数が比較的高く保たれ、いざ加速要求があった際の加速応答性が向上する。
【0040】
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、可変バルブタイミング機構13で吸気弁7の開閉タイミングを変化させるようにしたが、排気弁9の開閉タイミングを変化させても良いし、吸気弁7と排気弁9の両方を変化させても良い。また、ポート噴射型のエンジンに適用した例を示したが、本発明は筒内噴射型のエンジンにも適用することが出来る。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、過給機とバルブオーバラップ変更装置と加速要求検出部と制御手段とを備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御するので、加速時には、バルブオーバラップが増大され、空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCが再燃焼させられ、排気エネルギーが増大される。この結果、通常よりも早く過給機の回転上昇が得られ、吸入空気量の増大が早まり、トルクの増大の速度も速くなって加速感が向上する。
【0042】
請求項2の発明によれば、前記制御手段は、前記エンジンの空燃比を制御する空燃比制御部を有し、前記空燃比制御部は、バルブオーバラップ拡大時に前記エンジンの空燃比をリッチ化するので、加速時には、未燃HCが増大し、確実に再燃焼させられる。
【0043】
請求項3の発明によれば、前記制御手段は、前記エンジンの出力相当値を推定する出力推定部を有し、バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御するので、所定の出力到達後はバルブオーバラップが定常の状態に戻され、バルブオーバラップが拡大したままでの悪影響が未然に回避される。
【0044】
請求項4の発明によれば、前記制御手段は、前記エンジンの回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップをより拡大するように制御するので、低速運転域での加速感がより一層向上される。
【0045】
請求項5の発明によれば、過給機とバルブオーバラップ変更装置と運転領域判定部と制御手段とを備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記運転領域判定部が前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であると判定すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御するので、過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域での加速感がより一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例を示す過給式エンジンの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例のバルブオーバラップの制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例の特定の運転領域のグラフである。
【符号の説明】
1 過給式エンジン,2 シリンダヘッド,3 シリンダブロック,4 ピストン,5 燃焼室,6 点火プラグ,7 吸気弁,8 吸気ポート,9 排気弁,10 排気ポート,11 点火コイル,12 電子制御ユニット(ECU),13 可変バルブタイミング機構(VVT),14 吸気マニホールド,15 吸気管,16 エアクリーナ,17 排気マニホールド,18 排気管,19 三元触媒,20 スロットル弁,20a スロットルセンサ,21 エアフローセンサ,22 過給機,23 コンプレッサ,24 タービン,25 シャフト,26 クランク角センサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機(ターボチャージャ)を備えた過給式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
過給式エンジンは、排気のエネルギーを利用して圧縮機(コンプレッサ)を駆動するものであるので、圧縮機の運転状態(回転数)は、エンジン本体のように乗員がアクセル(吸気絞り弁)にて直接的に制御することができない。しかも、圧縮機の回転数は、排気の状態(排気の量や圧力)に大きく依存するため、過給式エンジンの回転数が低く、排気の量や圧力が低い時には、乗員が、車両を加速すべくアクセルの開度を大きくしても、排気の量や圧力が、これに連動して直ぐに上昇しないので、アクセルの開度の増加に対して圧縮機の回転数が増大しないという現象が発生してしまう(以下、この現象をターボラグと呼ぶ。)
【0003】
そこで、このターボラグを小さくすべく従来では、イナーシャ(慣性重量)の低減など過給機本体に改良を施したり、減速時に排気マニホールド内の排気ガス中に空気(二次エア)を送り込んで再燃焼させて排気エネルギーを増大させ、過給機の回転を落とさないようにして次の加速に結びつけるという方法を実施している。
【0004】
ところが、上記の方法でもある程度の効果は期待できるが、市場ではさらなる改良が望まれている。また、イナーシャを低減するものにあっては、過給機自体の能力低下を伴う一方、二次エアを送り込むものにあっては、二次エアの配管を施す必要が有る等で装置が大掛かりになるという問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、既存の吸,排気バルブの開閉タイミングを調整するという簡単な構成でターボラグを改善して加速応答性を向上できる過給式エンジンを提供することを目的とする。
【0006】
因みに、前述の再燃焼方式として、燃料噴射弁による燃焼室内への燃料の主噴射以降、燃焼室内または燃焼室近傍の排気通路内で再燃焼可能な時期に、燃料噴射弁から追加燃料が噴射され、当該追加燃料がタービン上流で再燃焼して排気通路内の排気圧力が上昇し、タービンの回転速度が増速させられるものが特許文献1で開示されているが、本発明のように吸,排気バルブの開閉タイミングを調整するものとは技術思想が異なる。
【0007】
一方、吸,排気バルブの開閉タイミングを調整する方式として、主吸気バルブより早い時期に副吸気バルブを開いて排気バルブとのバルブオーバラップを増大して、主吸気バルブから混合気が供給される前に空気が燃焼室を通過して排気バルブより吹き抜けるようにして、燃焼室及び排気バルブ等を冷却するものが特許文献2で開示されているが、本発明のように空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCを再燃焼させることにより排気エネルギーを増大させるものとは目的や構成が異なる。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−345889号公報
【特許文献2】
実公平4−10335号公報
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための、本発明の請求項1に係る過給式エンジンは、エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機と、前記エンジンの吸気弁又は排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更するバルブオーバラップ変更装置と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出部と、前記バルブオーバラップ変更装置を制御する制御手段と、を備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御することを特徴とする。
【0010】
これにより、加速時には、バルブオーバラップが増大され、空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCが再燃焼させられ、排気エネルギーが増大される。この結果、通常よりも早く過給機の回転上昇が得られ、吸入空気量の増大が早まり、トルクの増大の速度も速くなって加速感が向上する。
【0011】
請求項2に係る過給式エンジンは、前記制御手段は、前記エンジンの空燃比を制御する空燃比制御部を有し、前記空燃比制御部は、バルブオーバラップ拡大時に前記エンジンの空燃比をリッチ化することを特徴とする。
【0012】
これにより、加速時には、未燃HCが増大し、確実に再燃焼させられる。
【0013】
請求項3に係る過給式エンジンは、前記制御手段は、前記エンジンの出力相当値を推定する出力推定部を有し、バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御することを特徴とする。
【0014】
これにより、所定の出力到達後はバルブオーバラップが定常の状態に戻され、バルブオーバラップが拡大したままでの悪影響が未然に回避される。
【0015】
請求項4に係る発明は、前記制御手段は、前記エンジンの回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップをより拡大するように制御することを特徴とする。
【0016】
これにより、低速運転域での加速感がより一層向上される。
【0017】
請求項5に係る発明は、エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機と、前記エンジンの吸気弁又は排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更するバルブオーバラップ変更装置と、前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であるか否かを判定する運転領域判定部と、前記バルブオーバラップ変更装置を制御する制御手段と、を備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記運転領域判定部が前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であると判定すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御することを特徴とする。
【0018】
これにより、過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域での加速感がより一層向上される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る過給式エンジンを実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
[実施例]
図1は本発明の第1及び第2実施例を示す過給式エンジンの概略構成図、図2は本発明の第1実施例のバルブオーバラップの制御ルーチンを示すフローチャート、図3は本発明の第2実施例の特定の運転領域のグラフである。
【0021】
先ず、第1実施例について説明する。
図1に示すように、過給式エンジン(以下、エンジンと記す)1は、シリンダヘッド2とシリンダブロック3と該シリンダブロック3に収装されたピストン4により燃焼室5が画成されてなる。
【0022】
前記燃焼室5には、中央に位置して点火プラグ6が取り付けられると共に、吸気弁7で開閉される吸気ポート8と排気弁9で開閉される排気ポート10がそれぞれ対向して連通される。前記点火プラグ6は点火コイル11を介して制御手段としての電子制御ユニット(以下、ECUと記す)12に接続され、その点火時期等がエンジン1の運転状態に応じて制御されるようになっている。前記ECU12は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたマイクロコンピュータからなる。
【0023】
前記吸気弁7にはバルブオーバラップ変更装置としての可変バルブタイミング機構(VVT)13が付設されている。この可変バルブタイミング機構13は、例えばヘルカルギア付きピストンを油圧力で駆動し、カムシャフトとタイミングプーリとの位相を変化させて吸気弁7の開閉タイミングを変更することで吸,排気弁7,9のバルブオーバラップを変更する周知のものである。この可変バルブタイミング機構13もその油圧切換バルブ(図示せず)を介して前記ECU12によりエンジン1の運転状態に応じて制御されるようになっている。
【0024】
前記吸気ポート8には吸気マニホールド14が連通接続されると共に、この吸気マニホールド14に吸気管15が連通接続され、この吸気管15の先端にはエアクリーナ16が装着されている。一方、前記排気ポート10には排気マニホールド17が連通接続されると共に、この排気マニホールド17に排気管18が連通接続され、この排気管18には三元触媒19を介してマフラー(図示せず)が接続されている。
【0025】
また、吸気マニホールド14には電磁式の燃料噴射弁19とスロットル弁20が取り付けられると共に、エアクリーナ16近傍の吸気管15には吸気量を測定するカルマン渦式のエアフローセンサ21が取り付けられる。
【0026】
前記燃料噴射弁19は、その電磁弁(図示せず)がECU12によりON/OFF制御されることで、燃料噴射(燃料噴射量及び噴射時期等)がエンジン1の運転状態に応じて制御されるようになっている。また、前記スロットル弁20にはスロットル開度θthを検知するスロットルセンサ20aが設けられ、その検知信号がECU12に入力されている。また、前記エアフローセンサ21の検知信号もECU12に入力されている。
【0027】
また、前記ECU12には、エンジン回転数(速度)を検知するクランク角センサ26や図示しないエンジン冷却水温を検知する水温センサ,外気温を検知する外気温センサ及びアクセル開度を検知するアクセル開度センサ等の運転状態検出手段からの各種検知信号が入力されている。
【0028】
また、吸気管15と排気管18との間に介装されて過給機22が設けられている。この過給機22は、吸気管15側に設けられたコンプレッサ(ホイール)23と排気管18側に設けられたタービン(ホイール)24とがシャフト25で同期回転可能に連結されてなり、排気エネルギーによりタービン24及びコンプレッサ23を高速回転させ、吸気管15内の吸気を圧縮して燃焼室5内の充填効率を上昇させるものである。
【0029】
そして、第1実施例では前記ECU12は、その内部に設けた加速要求検出部により、一定以上の加速(減速も含む)が運転者により要求されたのを検出すると、可変バルブタイミング機構13によりバルブオーバラップ(吸気弁7と排気弁9の双方が開いている期間)を拡大・制御するようになっている。
【0030】
また、一定以上の加速要求は、図2に示すバルブオーバラップの制御ルーチンでも判るように、アクセル開度センサからの信号によるアクセル開度が所定開度以上であり、かつ水温センサからの信号によりエンジン冷却水温が所定の範囲に在り(ステップS2参照)、外気温センサからの信号により外気温度が所定の範囲に在り(ステップS3参照)、クランク角センサ26からの信号によりエンジン回転数が所定の範囲に在り(ステップS4参照)、さらにはエアフローセンサ21からの信号による実体積効率(Ev実)が目標体積効率(Ev目標)に達していない場合に(ステップS5参照)、判定される。
【0031】
そして、前記ECU12では、ステップS1からステップS5の条件がすべて満たされると、ステップS6で可変バルブタイミング機構13を作動させてバルブオーバラップを拡大・制御する一方、ステップS1からステップS5の条件が一つでも欠けると、ステップS7で定常バルブオーバラップを維持するのである。
【0032】
このようにして第1実施例では、前記ECU12は、前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、前記可変バルブタイミング機構13によりバルブオーバラップを拡大・制御するので、加速時には、バルブオーバラップが増大され、空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCが再燃焼させられ、排気エネルギーが増大される。この結果、通常よりも早く過給機の回転上昇が得られ、吸入空気量の増大が早まり、トルクの増大の速度も速くなって加速感が向上する。
【0033】
また、この際、ECU12は、前記エンジン1の空燃比を制御する空燃比制御部を有し、この空燃比制御部により、前記バルブオーバラップ拡大時に前記空燃比をリッチ化すると、加速時には、未燃HCが増大し、確実に再燃焼させられて好適である。
【0034】
また、ECU12は、前記エンジン1の出力相当値を推定する出力推定部を有し、前記バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御すると、所定の出力到達後はバルブオーバラップが定常の状態に戻され、バルブオーバラップが拡大したままでの悪影響が未然に回避されて好適である。
【0035】
また、本実施例では、出力相当値としてエアフローセンサ21からの信号による実体積効率を、目標出力相当値として目標体積効率を用いて先述の図2のステップS5の如く制御する。尚、目標体積効率はエンジン回転数及びアクセル開度等によるマップとして予めECU12に記憶させてある。
【0036】
また、ECU12は、前記エンジン1の回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記可変バルブタイミング機構13がバルブオーバラップをより拡大するように制御すると、低速運転域での加速感がより一層向上されて好適である。
【0037】
次に、第2実施例について説明する。尚、本実施例において、先述の第1実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0038】
本実施例では、ECU12が、その内部に設けた運転領域判定部により過給機22の過給能力が低くなる特定の運転領域(例えば図3にハッチングで示す低中速・低中負荷域)を判定(検出)すると、可変バルブタイミング機構13によりバルブオーバラップを拡大・制御するようになっている。前記特定の運転領域はクランク角センサ26から検知されるエンジン回転数(速度)とスロットルセンサ20aから検知されるスロットル開度θth(即ち、エンジン負荷)により判定される。
【0039】
このように第2実施例では、ECU12が本来過給機22の回転数が低い運転領域でバルブオーバラップを拡大・制御して排気エネルギーを増大させるので、過給機22の回転数が比較的高く保たれ、いざ加速要求があった際の加速応答性が向上する。
【0040】
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、可変バルブタイミング機構13で吸気弁7の開閉タイミングを変化させるようにしたが、排気弁9の開閉タイミングを変化させても良いし、吸気弁7と排気弁9の両方を変化させても良い。また、ポート噴射型のエンジンに適用した例を示したが、本発明は筒内噴射型のエンジンにも適用することが出来る。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、過給機とバルブオーバラップ変更装置と加速要求検出部と制御手段とを備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御するので、加速時には、バルブオーバラップが増大され、空気の吹き抜けを利用して排気ガス中の未燃HCが再燃焼させられ、排気エネルギーが増大される。この結果、通常よりも早く過給機の回転上昇が得られ、吸入空気量の増大が早まり、トルクの増大の速度も速くなって加速感が向上する。
【0042】
請求項2の発明によれば、前記制御手段は、前記エンジンの空燃比を制御する空燃比制御部を有し、前記空燃比制御部は、バルブオーバラップ拡大時に前記エンジンの空燃比をリッチ化するので、加速時には、未燃HCが増大し、確実に再燃焼させられる。
【0043】
請求項3の発明によれば、前記制御手段は、前記エンジンの出力相当値を推定する出力推定部を有し、バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御するので、所定の出力到達後はバルブオーバラップが定常の状態に戻され、バルブオーバラップが拡大したままでの悪影響が未然に回避される。
【0044】
請求項4の発明によれば、前記制御手段は、前記エンジンの回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップをより拡大するように制御するので、低速運転域での加速感がより一層向上される。
【0045】
請求項5の発明によれば、過給機とバルブオーバラップ変更装置と運転領域判定部と制御手段とを備えた過給式エンジンにおいて、前記制御手段は、前記運転領域判定部が前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であると判定すると、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御するので、過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域での加速感がより一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例を示す過給式エンジンの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例のバルブオーバラップの制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例の特定の運転領域のグラフである。
【符号の説明】
1 過給式エンジン,2 シリンダヘッド,3 シリンダブロック,4 ピストン,5 燃焼室,6 点火プラグ,7 吸気弁,8 吸気ポート,9 排気弁,10 排気ポート,11 点火コイル,12 電子制御ユニット(ECU),13 可変バルブタイミング機構(VVT),14 吸気マニホールド,15 吸気管,16 エアクリーナ,17 排気マニホールド,18 排気管,19 三元触媒,20 スロットル弁,20a スロットルセンサ,21 エアフローセンサ,22 過給機,23 コンプレッサ,24 タービン,25 シャフト,26 クランク角センサ。
Claims (5)
- エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機と、
前記エンジンの吸気弁又は排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更するバルブオーバラップ変更装置と、
運転者の加速要求を検出する加速要求検出部と、
前記バルブオーバラップ変更装置を制御する制御手段と、
を備えた過給式エンジンにおいて、
前記制御手段は、
前記加速要求検出部が運転者の加速要求を検出すると、
前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御することを特徴とする過給式エンジン。 - 前記制御手段は、前記エンジンの空燃比を制御する空燃比制御部を有し、
前記空燃比制御部は、
バルブオーバラップ拡大時に前記エンジンの空燃比をリッチ化することを特徴とする請求項1記載の過給式エンジン。 - 前記制御手段は、前記エンジンの出力相当値を推定する出力推定部を有し、
バルブオーバラップ拡大後に前記出力推定部が推定する出力相当値が目標出力相当値に達するまでバルブオーバラップを拡大し続け、目標出力相当値に達すると前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大前の値に戻すように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の過給式エンジン。 - 前記制御手段は、前記エンジンの回転速度が低い場合はそうでない場合に比べて、前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップをより拡大するように制御することを特徴とする請求項1,2又は3記載の過給式エンジン。
- エンジンの排気流によりタービン及びコンプレッサを駆動し吸気を過給する過給機と、
前記エンジンの吸気弁又は排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを変更することでバルブオーバラップを変更するバルブオーバラップ変更装置と、
前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であるか否かを判定する運転領域判定部と、
前記バルブオーバラップ変更装置を制御する制御手段と、
を備えた過給式エンジンにおいて、
前記制御手段は、
前記運転領域判定部が前記過給機の過給能力が低くなる特定の運転領域であると判定すると、
前記バルブオーバラップ変更装置がバルブオーバラップを拡大するように制御することを特徴とする過給式エンジン。
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