JP2002231013A - 発光ダイオード及びこれを用いた車両用灯具 - Google Patents
発光ダイオード及びこれを用いた車両用灯具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光ダイオードの光を効率的に利用すること
によって、直射及び反射以外の光学的要素の作用を借り
ずに所望の配光分布を得る。 【解決手段】 発光用のチップ2と該チップ2を内包す
るレンズ部3を備えた発光ダイオード1において、チッ
プ2から発した光を外部に直接光として照射するための
直射光用領域5と、チップ2から発した光をレンズ部3
の透過後に外部に設けられた反射部材7に対して照射す
るための反射光用領域6とを設ける。そして、直射光用
領域5については、素子の光軸回りに非回転対称の形状
をもつように形成する。また、直射光用領域5の周辺部
又はレンズ部3の側面部を反射光用領域6として用い、
当該領域が素子の光軸回りに回転対称の形状をもつよう
に形成する。そして、発光ダイオード1と反射部材7と
を含む複数の光源ユニットを配列させた車両用灯具にお
いて、レンズステップの屈折作用に頼らずに所望の配光
設計を行えるようにした。
によって、直射及び反射以外の光学的要素の作用を借り
ずに所望の配光分布を得る。 【解決手段】 発光用のチップ2と該チップ2を内包す
るレンズ部3を備えた発光ダイオード1において、チッ
プ2から発した光を外部に直接光として照射するための
直射光用領域5と、チップ2から発した光をレンズ部3
の透過後に外部に設けられた反射部材7に対して照射す
るための反射光用領域6とを設ける。そして、直射光用
領域5については、素子の光軸回りに非回転対称の形状
をもつように形成する。また、直射光用領域5の周辺部
又はレンズ部3の側面部を反射光用領域6として用い、
当該領域が素子の光軸回りに回転対称の形状をもつよう
に形成する。そして、発光ダイオード1と反射部材7と
を含む複数の光源ユニットを配列させた車両用灯具にお
いて、レンズステップの屈折作用に頼らずに所望の配光
設計を行えるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配光制御がし易い
ようにレンズ部の機能を直射光用と反射光用に区分けし
た発光ダイオードと、当該発光ダイオードを複数用いて
光源に利用した車両用灯具に関する。
ようにレンズ部の機能を直射光用と反射光用に区分けし
た発光ダイオードと、当該発光ダイオードを複数用いて
光源に利用した車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】数ある発光素子の中でも、発光ダイオー
ド、LED(Light Emitting Diod
e)は高光束化が進み、白熱電球等の従来光源に比べて
長寿命、省電力、低発熱量等の点で有利であることから
各種の表示装置に使用されている。例えば、車両用灯具
への適用例としては、後続車の追突事故防止対策として
設けられるハイマウントストップランプや、サイドマー
カーランプ、テールストップランプ等を挙げることがで
きる。
ド、LED(Light Emitting Diod
e)は高光束化が進み、白熱電球等の従来光源に比べて
長寿命、省電力、低発熱量等の点で有利であることから
各種の表示装置に使用されている。例えば、車両用灯具
への適用例としては、後続車の追突事故防止対策として
設けられるハイマウントストップランプや、サイドマー
カーランプ、テールストップランプ等を挙げることがで
きる。
【0003】ところで、発光ダイオードは、その内部に
半導体チップ(発光チップ)を有し、該チップが透明樹
脂製のレンズ部によって保護されている。そして、レン
ズ部の先端部については、球面等、光軸の回りに回転対
称性をもった形状とされる。その結果、発光ダイオード
単体の光度分布は円錐台状に近い分布であり、光軸に近
い中央部において光度が高く、光軸から離れて周辺部に
行くにつれて光度が低くなっていく傾向をもっている。
半導体チップ(発光チップ)を有し、該チップが透明樹
脂製のレンズ部によって保護されている。そして、レン
ズ部の先端部については、球面等、光軸の回りに回転対
称性をもった形状とされる。その結果、発光ダイオード
単体の光度分布は円錐台状に近い分布であり、光軸に近
い中央部において光度が高く、光軸から離れて周辺部に
行くにつれて光度が低くなっていく傾向をもっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の発光ダイオード
を使った灯具にあっては、発光ダイオードの直射光だけ
を利用して配光分布についての設計が行われるため、そ
の光制御には、レンズステップ(魚眼レンズステップ
等)を用いることが必要となる。つまり、何らかのレン
ズ要素を発光ダイオードの前方に設けないと、所望の配
光に寄与する光を充分に利用するのが難しいという問題
や、レンズステップの形成によって外観のデザインに制
約を受ける等の問題が生じてくる。
を使った灯具にあっては、発光ダイオードの直射光だけ
を利用して配光分布についての設計が行われるため、そ
の光制御には、レンズステップ(魚眼レンズステップ
等)を用いることが必要となる。つまり、何らかのレン
ズ要素を発光ダイオードの前方に設けないと、所望の配
光に寄与する光を充分に利用するのが難しいという問題
や、レンズステップの形成によって外観のデザインに制
約を受ける等の問題が生じてくる。
【0005】そして、発光ダイオードのレンズ部の形状
が光軸回りに対称性を有するか否かが重要となる。即
ち、従来のLEDでは、レンズ部の先端形状が光軸回り
の回転対称とされること(球面等の回転体)に起因し
て、下記のような不都合が起こってくる。
が光軸回りに対称性を有するか否かが重要となる。即
ち、従来のLEDでは、レンズ部の先端形状が光軸回り
の回転対称とされること(球面等の回転体)に起因し
て、下記のような不都合が起こってくる。
【0006】従来のLEDの等光度分布図を概略的に描
いたものが、図13であり、レンズ部が回転体をしてい
ることに起因してして同心円状のパターン配置(等光度
曲線がほぼ同心円状)となる。よって、例えば、灯具の
規格配光について、左右方向(H−H線を参照)の幅が
上下方向(V−V線を参照)の幅よりも広くなった、横
長の範囲(図に一点鎖線の四角枠で示す範囲Rを参
照。)を想定した場合には、その上下部分で無駄な光が
発生して、これが配光規格につながらない光のロスとな
ってしまう。そして、この光はLEDのチップから直接
光のみの寄与によるものである。従って、光を無駄なく
利用するために、従来の構成ではLEDの前に配置され
るレンズステップ(魚眼レンズステップ等)が配光制御
上、重要な役割を担っているが、コスト面での不利益
や、デザイン上の制約等が問題となる。
いたものが、図13であり、レンズ部が回転体をしてい
ることに起因してして同心円状のパターン配置(等光度
曲線がほぼ同心円状)となる。よって、例えば、灯具の
規格配光について、左右方向(H−H線を参照)の幅が
上下方向(V−V線を参照)の幅よりも広くなった、横
長の範囲(図に一点鎖線の四角枠で示す範囲Rを参
照。)を想定した場合には、その上下部分で無駄な光が
発生して、これが配光規格につながらない光のロスとな
ってしまう。そして、この光はLEDのチップから直接
光のみの寄与によるものである。従って、光を無駄なく
利用するために、従来の構成ではLEDの前に配置され
るレンズステップ(魚眼レンズステップ等)が配光制御
上、重要な役割を担っているが、コスト面での不利益
や、デザイン上の制約等が問題となる。
【0007】そこで、本発明は、発光ダイオードの光を
効率的に利用することによって、直射及び反射以外の光
学的要素の作用を借りずに所望の配光分布が得られるよ
うにすることを課題とする。
効率的に利用することによって、直射及び反射以外の光
学的要素の作用を借りずに所望の配光分布が得られるよ
うにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発光ダイオ
ードは上記した課題を解決するために、発光用のチップ
と該チップを内包するレンズ部を備えた発光ダイオード
において、そのレンズ部が下記に示す領域をもつもので
ある。
ードは上記した課題を解決するために、発光用のチップ
と該チップを内包するレンズ部を備えた発光ダイオード
において、そのレンズ部が下記に示す領域をもつもので
ある。
【0009】・チップから発した光を外部に直接光とし
てそのまま照射するための直射光用領域 ・チップから発した光を、レンズ部を透過した後で、外
部に設けられた反射部材に対して照射するための反射光
用領域。
てそのまま照射するための直射光用領域 ・チップから発した光を、レンズ部を透過した後で、外
部に設けられた反射部材に対して照射するための反射光
用領域。
【0010】そして、レンズ部の先端部を直射光用領域
として用いるとともに、当該領域が素子の光軸回りに非
回転対称の形状をもつように形成し、かつ、直射光用領
域の周辺部又はレンズ部の側面部を反射光用領域として
用い、当該領域が素子の光軸回りに回転対称の形状をも
つように形成したものである。
として用いるとともに、当該領域が素子の光軸回りに非
回転対称の形状をもつように形成し、かつ、直射光用領
域の周辺部又はレンズ部の側面部を反射光用領域として
用い、当該領域が素子の光軸回りに回転対称の形状をも
つように形成したものである。
【0011】また、本発明に係る車両用灯具は、このよ
うな構造の発光ダイオードを支持部材の上に複数配列さ
せることで光源群を形成するとともに、個々の発光ダイ
オードに対してこれを取り囲む反射鏡をそれぞれに配置
した構成を有する車両用灯具であって、発光ダイオード
のチップから発した光が、レンズ部の直射光用領域を通
して外部に出射されるとともに、チップから発して反射
光用領域を通った光が、発光ダイオードに対して配置さ
れた反射鏡に照射されて反射されるようにしたものであ
る。
うな構造の発光ダイオードを支持部材の上に複数配列さ
せることで光源群を形成するとともに、個々の発光ダイ
オードに対してこれを取り囲む反射鏡をそれぞれに配置
した構成を有する車両用灯具であって、発光ダイオード
のチップから発した光が、レンズ部の直射光用領域を通
して外部に出射されるとともに、チップから発して反射
光用領域を通った光が、発光ダイオードに対して配置さ
れた反射鏡に照射されて反射されるようにしたものであ
る。
【0012】従って、本発明によれば、発光ダイオード
の光制御について、その直射光用領域を通ってレンズ部
の外に直接照射される光と、反射光用領域を通った後、
反射部材(あるいは反射鏡)によって反射される光とを
区分けし、それぞれの光を、配光分布への寄与について
目的別に有効利用することができる。
の光制御について、その直射光用領域を通ってレンズ部
の外に直接照射される光と、反射光用領域を通った後、
反射部材(あるいは反射鏡)によって反射される光とを
区分けし、それぞれの光を、配光分布への寄与について
目的別に有効利用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る発光ダイオ
ードの基本構成についての説明図である。
ードの基本構成についての説明図である。
【0014】発光ダイオード(以下、「LED」とい
う。)1は、発光用の(半導体)チップ2と、当該チッ
プを内包するレンズ部(あるいは封止レンズ)3とを備
えている。
う。)1は、発光用の(半導体)チップ2と、当該チッ
プを内包するレンズ部(あるいは封止レンズ)3とを備
えている。
【0015】レンズ部3は無色又は有色の透明樹脂材料
を用いて形成されていて、図示するように、チップ2の
出射面より前方(図の上方)の部分4が、下記に示す2
つの領域に区分けされており(括弧内の数字は符号を示
す。)、それぞれに異なる機能が付与されている。
を用いて形成されていて、図示するように、チップ2の
出射面より前方(図の上方)の部分4が、下記に示す2
つの領域に区分けされており(括弧内の数字は符号を示
す。)、それぞれに異なる機能が付与されている。
【0016】・直射光用領域(5) ・反射光用領域(6)。
【0017】尚、図中に示す「L−L」線はLED素子
の光軸を示している。
の光軸を示している。
【0018】直射光用領域5は、光軸に近い位置で所定
の角度範囲(図に「α」で示す。)を占めている。本領
域5は、チップ2から発した光を、レンズ部3の外部に
そのまま出射して、直接光(素子外部での反射光でない
光)として照射するための領域とされる。
の角度範囲(図に「α」で示す。)を占めている。本領
域5は、チップ2から発した光を、レンズ部3の外部に
そのまま出射して、直接光(素子外部での反射光でない
光)として照射するための領域とされる。
【0019】他方、反射光用領域6は、図示するよう
に、直射光用領域5の周辺部に隣接した所定の角度範囲
(図に「β」で示す。)を占めるか、又はレンズ部3の
側面部に跨がる範囲に規定される。そして、本領域につ
いては、上記チップ2から発した光をレンズ部3の透過
後に、LED1の外部に設けられた反射部材7(反射鏡
を構成する部材。)に対して照射するのに必要とされ
る。つまり、本領域6からレンズ部3の外に出射された
光は、反射部材7に形成された反射面8で一旦反射され
た後に前方(照射方向)へと照射される。
に、直射光用領域5の周辺部に隣接した所定の角度範囲
(図に「β」で示す。)を占めるか、又はレンズ部3の
側面部に跨がる範囲に規定される。そして、本領域につ
いては、上記チップ2から発した光をレンズ部3の透過
後に、LED1の外部に設けられた反射部材7(反射鏡
を構成する部材。)に対して照射するのに必要とされ
る。つまり、本領域6からレンズ部3の外に出射された
光は、反射部材7に形成された反射面8で一旦反射され
た後に前方(照射方向)へと照射される。
【0020】ところで、図13で説明したように、LE
Dのレンズ部が単純な回転対称形状をしている場合に
は、レンズステップの光学的作用を駆使し、そのままで
は無駄になってしまう光をレンズステップの屈折作用で
補正して、なるべく有効に利用することが必要となる
が、光がレンズステップを透過する際にも光の損失が発
生してしまうという弊害、あるいは、レンズステップの
形成にかかるコストの問題、そして、レンズステップの
形成されていないアウターレンズ等を使用できないこと
に起因するデザイン上の制約(灯具内部が素通しで見え
ない等。)が生じる。
Dのレンズ部が単純な回転対称形状をしている場合に
は、レンズステップの光学的作用を駆使し、そのままで
は無駄になってしまう光をレンズステップの屈折作用で
補正して、なるべく有効に利用することが必要となる
が、光がレンズステップを透過する際にも光の損失が発
生してしまうという弊害、あるいは、レンズステップの
形成にかかるコストの問題、そして、レンズステップの
形成されていないアウターレンズ等を使用できないこと
に起因するデザイン上の制約(灯具内部が素通しで見え
ない等。)が生じる。
【0021】そこで、これらの不都合を回避するため
に、本発明では、レンズ部の先端部を直射光用領域とし
て用いるとともに、当該領域の形状については、LED
素子の光軸回りに非回転対称となるように形成する。例
えば、図13の横長の範囲Rに対しては、LED素子の
光軸に直交する平面を仮定した場合に、光軸に沿う方向
から見た直射光用領域の形状が円形でなく、左右方向に
対応する一方の軸(第1の軸)に沿う幅が、上下方向に
対応する他方の軸(第2の軸)に沿う幅に比べて広くな
るような形状に設計すれば良い(例えば、第1の軸を長
軸とし、第2の軸を短軸とする楕円や、第1の軸方向に
長い、角のとれた多角形等。)。
に、本発明では、レンズ部の先端部を直射光用領域とし
て用いるとともに、当該領域の形状については、LED
素子の光軸回りに非回転対称となるように形成する。例
えば、図13の横長の範囲Rに対しては、LED素子の
光軸に直交する平面を仮定した場合に、光軸に沿う方向
から見た直射光用領域の形状が円形でなく、左右方向に
対応する一方の軸(第1の軸)に沿う幅が、上下方向に
対応する他方の軸(第2の軸)に沿う幅に比べて広くな
るような形状に設計すれば良い(例えば、第1の軸を長
軸とし、第2の軸を短軸とする楕円や、第1の軸方向に
長い、角のとれた多角形等。)。
【0022】尚、直射光用領域5の周辺部又はレンズ部
の側面部を含む反射光用領域6については、LED素子
の光軸回りに回転対称の形状(円筒状、円錐状等)に形
成することが好ましい。その理由には、レンズ部の作成
が容易であること及び反射面での光制御が複雑化しない
こと等が挙げられる。
の側面部を含む反射光用領域6については、LED素子
の光軸回りに回転対称の形状(円筒状、円錐状等)に形
成することが好ましい。その理由には、レンズ部の作成
が容易であること及び反射面での光制御が複雑化しない
こと等が挙げられる。
【0023】また、直射光用領域5と反射光用領域6に
ついては、両者を同じ樹脂材料で形成する方法と、両者
を光学特性の異なる材料で形成する方法があるが、コス
ト面や作成の容易さからは前者が好ましい。そして、両
者を分割領域として段差が視覚的に明瞭となるように区
分けする方法と、両領域が段差なく連続的に繋がるよう
に形成する方法とが挙げられ、レンズ部の見栄えや光学
的な影響等を考慮すると、後者の方が好ましい。
ついては、両者を同じ樹脂材料で形成する方法と、両者
を光学特性の異なる材料で形成する方法があるが、コス
ト面や作成の容易さからは前者が好ましい。そして、両
者を分割領域として段差が視覚的に明瞭となるように区
分けする方法と、両領域が段差なく連続的に繋がるよう
に形成する方法とが挙げられ、レンズ部の見栄えや光学
的な影響等を考慮すると、後者の方が好ましい。
【0024】このようなLEDを使って灯具を構成する
には、複数のLED1、1、…を、その支持部材の上に
複数配列させることで光源群を形成するとともに、個々
のLEDに対してこれを取り囲む反射鏡をそれぞれに配
置する。尚、各LEDのレンズ部3が、直射光用領域5
及び反射光用領域6を有しており、例えば、図2に示す
ように、LED1のチップ2から発した光が、直射光用
領域5を通してそのまま外部に出射されるとともに、当
該チップ2から発した後に反射光用領域6を通った光
は、当該LED1に対して配置された反射鏡に照射され
て反射される。
には、複数のLED1、1、…を、その支持部材の上に
複数配列させることで光源群を形成するとともに、個々
のLEDに対してこれを取り囲む反射鏡をそれぞれに配
置する。尚、各LEDのレンズ部3が、直射光用領域5
及び反射光用領域6を有しており、例えば、図2に示す
ように、LED1のチップ2から発した光が、直射光用
領域5を通してそのまま外部に出射されるとともに、当
該チップ2から発した後に反射光用領域6を通った光
は、当該LED1に対して配置された反射鏡に照射され
て反射される。
【0025】図3及び図4は配光設計の一例について説
明するための図である。
明するための図である。
【0026】図3は灯具の光度分布(設計目標)と規格
とを対比させて示したものであり、横軸に配光パターン
に係る上下又は左右方向の照射位置(照射角度で示
す。)をとり(軸の右方向が「UP」(上方)又は「R
IGHT」(右方)を示し、軸の左方向がそれらの逆方
向、つまり、「DOWN」(下方)又は「LEFT」
(左方)をそれぞれ示す。)、縦軸に光度軸CDをとっ
て特性を示したものである。
とを対比させて示したものであり、横軸に配光パターン
に係る上下又は左右方向の照射位置(照射角度で示
す。)をとり(軸の右方向が「UP」(上方)又は「R
IGHT」(右方)を示し、軸の左方向がそれらの逆方
向、つまり、「DOWN」(下方)又は「LEFT」
(左方)をそれぞれ示す。)、縦軸に光度軸CDをとっ
て特性を示したものである。
【0027】図中に実線で示すグラフ線TGが目標とす
る狙い配光の特性を示し、一点鎖線で示すグラフ線ST
が規格で定められた特性をそれぞれ示している。尚、グ
ラフ線STは、中央の山頂部分がほぼ台形状をなし、そ
の裾野部分がやや左右に広がった形状をなしており、グ
ラフ線TGは当該グラフ線STを内包するようにその外
側に位置した類似の形状となっている(但し、山頂部寄
りのところは角のとれた形状をしている。)。そして、
いずれのグラフ線についても光度軸CDに関して対称な
形状をしている。
る狙い配光の特性を示し、一点鎖線で示すグラフ線ST
が規格で定められた特性をそれぞれ示している。尚、グ
ラフ線STは、中央の山頂部分がほぼ台形状をなし、そ
の裾野部分がやや左右に広がった形状をなしており、グ
ラフ線TGは当該グラフ線STを内包するようにその外
側に位置した類似の形状となっている(但し、山頂部寄
りのところは角のとれた形状をしている。)。そして、
いずれのグラフ線についても光度軸CDに関して対称な
形状をしている。
【0028】同図に丸枠Aで囲んで示す部分が、LED
1による直射光の寄与として得られるものであり、その
上の丸枠Bで囲んで示す部分が、LED1及び反射部材
7による反射光の寄与として得られるものである。図か
ら分かるように、光度の高い中心部分について主として
反射光が貢献し、また、その裾野部分について直射光が
貢献していることが分かる。
1による直射光の寄与として得られるものであり、その
上の丸枠Bで囲んで示す部分が、LED1及び反射部材
7による反射光の寄与として得られるものである。図か
ら分かるように、光度の高い中心部分について主として
反射光が貢献し、また、その裾野部分について直射光が
貢献していることが分かる。
【0029】図4は反射光だけについて光度分布(設計
目標)を示したものであり、縦軸、横軸の設定について
は図3の場合と同じである。
目標)を示したものであり、縦軸、横軸の設定について
は図3の場合と同じである。
【0030】グラフ線9に示すように、ほぼ台形状をし
た配光特性を示しており、直射光の寄与範囲(図3の裾
野部分)に比して狭い拡散角度となる。当該特性に近い
分布が得られるように光線追跡等を含むシミュレーショ
ンを行うことで、反射面8の形状が最終的に決定され
る。
た配光特性を示しており、直射光の寄与範囲(図3の裾
野部分)に比して狭い拡散角度となる。当該特性に近い
分布が得られるように光線追跡等を含むシミュレーショ
ンを行うことで、反射面8の形状が最終的に決定され
る。
【0031】以上に説明したように、LEDからの直射
光と、反射部材で反射される反射光とを効率良く組み合
わせることによって所望の配光分布を得ることができる
ようになる。
光と、反射部材で反射される反射光とを効率良く組み合
わせることによって所望の配光分布を得ることができる
ようになる。
【0032】そして、レンズステップが全く形成されて
いない素通しのレンズ部材又は殆どレンズ作用をもたな
いレンズ部材を、灯具における最も外側の部材として使
用することができる。つまり、このようなレンズ部材を
LED及び反射鏡の前方に配置するとともに、LEDか
らの直射光及び反射鏡による反射光が、当該レンズ部材
を介して灯具外に出射されるように構成できるので、レ
ンズステップでの減光による影響がなくなり(例えば、
より少ない個数のLEDの使用で済むので、コスト面で
有利になる等。)や、デザイン上の制約を受けなくなる
(灯具内が素通しで見えるようになる等。)。
いない素通しのレンズ部材又は殆どレンズ作用をもたな
いレンズ部材を、灯具における最も外側の部材として使
用することができる。つまり、このようなレンズ部材を
LED及び反射鏡の前方に配置するとともに、LEDか
らの直射光及び反射鏡による反射光が、当該レンズ部材
を介して灯具外に出射されるように構成できるので、レ
ンズステップでの減光による影響がなくなり(例えば、
より少ない個数のLEDの使用で済むので、コスト面で
有利になる等。)や、デザイン上の制約を受けなくなる
(灯具内が素通しで見えるようになる等。)。
【0033】
【実施例】図5乃至図12は本発明の実施例を示すもの
であり、自動車用灯具(テールストップランプ等)に適
用した場合の例を示す。
であり、自動車用灯具(テールストップランプ等)に適
用した場合の例を示す。
【0034】図5は灯具10の正面形状を概略的に示し
たものであり、透明材料(合成樹脂又はガラス等)で形
成されたレンズ部材11と、ランプボディ12とによっ
て画成される灯具空間内には、第1のランプ部13と、
第2のランプ部14が配置されている。
たものであり、透明材料(合成樹脂又はガラス等)で形
成されたレンズ部材11と、ランプボディ12とによっ
て画成される灯具空間内には、第1のランプ部13と、
第2のランプ部14が配置されている。
【0035】第1のランプ部13は、例えば、ストップ
ランプとして機能し、多数のLED15、15、…を用
いた光源群と、これらの個々のLEDに対してそれぞれ
設けられた反射鏡16、16、…とによって構成されて
いる(図5にはLED及び反射鏡を図示の便宜上破線で
示すが、これらはレンズ部材11から素通しの状態で視
認できるものである。)。尚、本例では、LED15と
反射鏡16からなる光源ユニットを6個まとめて横一列
に配置した照射部17、17、17が上下方向に沿って
3つ並んでいる。
ランプとして機能し、多数のLED15、15、…を用
いた光源群と、これらの個々のLEDに対してそれぞれ
設けられた反射鏡16、16、…とによって構成されて
いる(図5にはLED及び反射鏡を図示の便宜上破線で
示すが、これらはレンズ部材11から素通しの状態で視
認できるものである。)。尚、本例では、LED15と
反射鏡16からなる光源ユニットを6個まとめて横一列
に配置した照射部17、17、17が上下方向に沿って
3つ並んでいる。
【0036】図6は第1のランプ部13について、灯具
10をその長手方向(水平方向)に沿って切断したとき
の断面図を示しており、図7は当該方向とは直交する方
向(鉛直方向)に沿って切断した断面図を示している。
10をその長手方向(水平方向)に沿って切断したとき
の断面図を示しており、図7は当該方向とは直交する方
向(鉛直方向)に沿って切断した断面図を示している。
【0037】図示するように、第1のランプ部13は、
合成樹脂材料を用いて階段状に形成された支持部材(ベ
ース部材)18と、各LEDのレンズ部を支持するとと
もに、LED15に対する反射鏡16が形成されたリフ
レクタ部材19とを備えている。
合成樹脂材料を用いて階段状に形成された支持部材(ベ
ース部材)18と、各LEDのレンズ部を支持するとと
もに、LED15に対する反射鏡16が形成されたリフ
レクタ部材19とを備えている。
【0038】そして、支持部材18の各階段部には、そ
れらの平坦な場所に個々のLEDを配置することができ
るようにホルダ20、20、…が設けられており、各ホ
ルダにはLED15のリード(アウターリード)が嵌合
されることで配線部材(図示せず。)との電気的な接続
が行われるようになっている。
れらの平坦な場所に個々のLEDを配置することができ
るようにホルダ20、20、…が設けられており、各ホ
ルダにはLED15のリード(アウターリード)が嵌合
されることで配線部材(図示せず。)との電気的な接続
が行われるようになっている。
【0039】リフレクタ部材19には、反射鏡16、1
6、…が設けられるとともに、各反射鏡の中央部にそれ
ぞれ形成された光源配置用孔を通して各LEDのレンズ
部が挿合されるようになっている。そして、各反射鏡に
はアルミニウム蒸着によって反射面(光軸回りの回転対
称性を有する形状とされる。)が形成されており、LE
D15のレンズ部から出射される光を灯具10の照射方
向に向けて反射させる作用が付与されている。
6、…が設けられるとともに、各反射鏡の中央部にそれ
ぞれ形成された光源配置用孔を通して各LEDのレンズ
部が挿合されるようになっている。そして、各反射鏡に
はアルミニウム蒸着によって反射面(光軸回りの回転対
称性を有する形状とされる。)が形成されており、LE
D15のレンズ部から出射される光を灯具10の照射方
向に向けて反射させる作用が付与されている。
【0040】尚、リフレクタ部材19に対して、隣接し
た位置に設けられた部材21、21、21(図5、図6
参照。)は、再帰反射板である。
た位置に設けられた部材21、21、21(図5、図6
参照。)は、再帰反射板である。
【0041】また、支持部材18に対するリフレクタ部
材19の位置決めにあたっては、例えば、図7に示すよ
うに、リフレクタ部材19から支持部材18の側に突設
された位置決め用部分22を支持部材18の支持孔23
に挿通させることで両者が所定の位置関係となるように
合わせることができる構成となっている。
材19の位置決めにあたっては、例えば、図7に示すよ
うに、リフレクタ部材19から支持部材18の側に突設
された位置決め用部分22を支持部材18の支持孔23
に挿通させることで両者が所定の位置関係となるように
合わせることができる構成となっている。
【0042】そして、レンズ部材11のうち第1のラン
プ部13を構成する部分、つまり、LED15及び反射
鏡16に対応する内面領域については、レンズステップ
が全く形成されておらず、素通しの状態となっているの
で、各LED15のレンズ部やリフレクタ部材19の表
面が灯具外からそのまま見えることになる。
プ部13を構成する部分、つまり、LED15及び反射
鏡16に対応する内面領域については、レンズステップ
が全く形成されておらず、素通しの状態となっているの
で、各LED15のレンズ部やリフレクタ部材19の表
面が灯具外からそのまま見えることになる。
【0043】第2のランプ部14は、図7に示すよう
に、白熱電球24を光源とし、反射鏡25及びインナー
レンズ26を備えており、例えば、ターンシグナルラン
プとして機能する。尚、レンズ部材11のうち、当該ラ
ンプ部14に対応する部分には、多数のレンズステップ
(図示せず。)が形成されたレンズ27が設けられてい
て、当該レンズがインナーレンズ26の外側に配置され
た構成になっている。
に、白熱電球24を光源とし、反射鏡25及びインナー
レンズ26を備えており、例えば、ターンシグナルラン
プとして機能する。尚、レンズ部材11のうち、当該ラ
ンプ部14に対応する部分には、多数のレンズステップ
(図示せず。)が形成されたレンズ27が設けられてい
て、当該レンズがインナーレンズ26の外側に配置され
た構成になっている。
【0044】図8乃至図11は、LED素子の構成例を
示したものである。
示したものである。
【0045】LED15については、エポキシ樹脂等の
封止樹脂によりレンズ部28が形成されており、2本の
リード29、29を有している。尚、これらのリードの
うち、封止樹脂に覆われた部分がインナーリード29a
であり、外部に突出された部分がアウターリード29b
である。そして、カソード側インナーリードに形成され
た凹部内に図示しないチップが配置され、当該チップと
アノード側インナーリードとの接続がワイヤーボンディ
ングにより行われている。
封止樹脂によりレンズ部28が形成されており、2本の
リード29、29を有している。尚、これらのリードの
うち、封止樹脂に覆われた部分がインナーリード29a
であり、外部に突出された部分がアウターリード29b
である。そして、カソード側インナーリードに形成され
た凹部内に図示しないチップが配置され、当該チップと
アノード側インナーリードとの接続がワイヤーボンディ
ングにより行われている。
【0046】レンズ部28においては、その先端部分2
8Aが上記した直射光用領域とされ、図9に示すよう
に、素子の光軸方向から見た形状が楕円形をしている。
本例では、楕円の長軸が灯具10の左右方向に対応し、
楕円の短軸が灯具10の上下方向に対応しており、LE
D15を上記ホルダ20に取り付けた場合に、そのよう
な位置関係が得られるようになっている。
8Aが上記した直射光用領域とされ、図9に示すよう
に、素子の光軸方向から見た形状が楕円形をしている。
本例では、楕円の長軸が灯具10の左右方向に対応し、
楕円の短軸が灯具10の上下方向に対応しており、LE
D15を上記ホルダ20に取り付けた場合に、そのよう
な位置関係が得られるようになっている。
【0047】この直射光用領域については、図8に示す
ように、(灯具の)上下方向に延びる軸及び光軸を含む
平面での断面形状が楕円形をしており、また、図10に
示すように、(灯具の)左右方向に延びる軸及び光軸を
含む平面での断面形状は円形状(一定曲率)をなしてい
る。尚、楕円の焦点位置や円の中心位置については、レ
ンズ部内におけるチップとの位置関係に応じて当該チッ
プ前方の所定位置等に設定される。
ように、(灯具の)上下方向に延びる軸及び光軸を含む
平面での断面形状が楕円形をしており、また、図10に
示すように、(灯具の)左右方向に延びる軸及び光軸を
含む平面での断面形状は円形状(一定曲率)をなしてい
る。尚、楕円の焦点位置や円の中心位置については、レ
ンズ部内におけるチップとの位置関係に応じて当該チッ
プ前方の所定位置等に設定される。
【0048】レンズ部28のうち、直射光用領域28A
の周囲に隣接する領域28Bが反射光用領域として用い
られ、本例では、図9に示すように、素子の光軸方向か
ら見て円形状をなしている。そして、(灯具の)上下方
向又は左右方向に延びる軸及び光軸を含む平面での断面
形状が円形状(一定曲率)をしており、光軸回りの回転
対称性を有する形状とされる。LEDのチップから発し
て反射光用領域28Bを通ってレンズ部28の外部に出
射される光が、上記した反射鏡16の反射面に到達して
反射される。
の周囲に隣接する領域28Bが反射光用領域として用い
られ、本例では、図9に示すように、素子の光軸方向か
ら見て円形状をなしている。そして、(灯具の)上下方
向又は左右方向に延びる軸及び光軸を含む平面での断面
形状が円形状(一定曲率)をしており、光軸回りの回転
対称性を有する形状とされる。LEDのチップから発し
て反射光用領域28Bを通ってレンズ部28の外部に出
射される光が、上記した反射鏡16の反射面に到達して
反射される。
【0049】尚、レンズ部28のうち、これらの領域を
除いた部分については、その外形形状が円筒状をなして
いるが、チップからの光に対する光学的作用とは無関係
である。また、本例では、直射光用領域28Aと反射光
用領域28Bとの間に段差が生じているが、両者がレン
ズ部28の外表面で連続的に接続されるように設計する
こともできる。
除いた部分については、その外形形状が円筒状をなして
いるが、チップからの光に対する光学的作用とは無関係
である。また、本例では、直射光用領域28Aと反射光
用領域28Bとの間に段差が生じているが、両者がレン
ズ部28の外表面で連続的に接続されるように設計する
こともできる。
【0050】LED素子のアウターリード29bについ
ては、適度の弾性と熱伝導性の高い導電材料(例えば、
銅合金等)を用いて形成されており、図11に示すよう
に、幅広の部分29cがリード毎に形成されている。そ
して、当該部分における長手方向の端寄りの位置に一対
の円孔30、30が空いており、それらの間には、長手
方向に延びる長孔31が形成されている。
ては、適度の弾性と熱伝導性の高い導電材料(例えば、
銅合金等)を用いて形成されており、図11に示すよう
に、幅広の部分29cがリード毎に形成されている。そ
して、当該部分における長手方向の端寄りの位置に一対
の円孔30、30が空いており、それらの間には、長手
方向に延びる長孔31が形成されている。
【0051】尚、長孔31は、図8乃至図10に示すよ
うに、各アウターリード29bを、その幅広の部分29
cの中央でU字状に折り曲げることで、スリットを形成
するためのものであり、当該スリットに図示しない配線
材が圧入されて電気的接続や、リードの機械的な固定が
なされる。また、円孔30はアウターリード29bの折
り曲げ加工時における位置ずれを防止するためのガイド
孔として機能するものである。
うに、各アウターリード29bを、その幅広の部分29
cの中央でU字状に折り曲げることで、スリットを形成
するためのものであり、当該スリットに図示しない配線
材が圧入されて電気的接続や、リードの機械的な固定が
なされる。また、円孔30はアウターリード29bの折
り曲げ加工時における位置ずれを防止するためのガイド
孔として機能するものである。
【0052】図12は灯具10についての等光度分布を
概略的に示すものであり、横軸に左右方向(あるいは水
平方向)の軸「H−H」をとり、縦軸に上下方向(ある
いは鉛直方向)の軸「V−V」をとって、等光度曲線の
形状及び傾向を示している(尚、光度分布の設計目標や
規格については、図3、図4を参照。)。
概略的に示すものであり、横軸に左右方向(あるいは水
平方向)の軸「H−H」をとり、縦軸に上下方向(ある
いは鉛直方向)の軸「V−V」をとって、等光度曲線の
形状及び傾向を示している(尚、光度分布の設計目標や
規格については、図3、図4を参照。)。
【0053】中心付近の光度分布に寄与する、横長のほ
ぼ楕円状をした等光度曲線が中央部に密集しており、こ
の部分「E」が主としてLED15の直射光による配光
の寄与を示している。そして、その周囲において等光度
曲線の密度が疎の部分「F」が、LED15から反射鏡
16を介して照射される反射光による配光の寄与を示し
ている。
ぼ楕円状をした等光度曲線が中央部に密集しており、こ
の部分「E」が主としてLED15の直射光による配光
の寄与を示している。そして、その周囲において等光度
曲線の密度が疎の部分「F」が、LED15から反射鏡
16を介して照射される反射光による配光の寄与を示し
ている。
【0054】図13の例と比較した場合に、上下方向に
おいて無駄な光が少なくなるので、光の利用効率が高い
ことが分かる。上記したように、レンズ部28における
直射光用領域28Aの形状は、素子の光軸方向から見て
左右に長い楕円状をしており、光度分布において直射光
の担う範囲が配光規格に合わせて左右方向に長い横長の
分布となる。また、レンズ部28における反射光用領域
28Bの形状については、光軸回りの回転体とされてお
り、かつ反射鏡16が光軸回りの回転対称性を有するの
で、従来と同様に反射光の担う範囲では同心円状の分布
を示す。即ち、直射光用領域28Aや反射光用領域28
Bの形状は、このような配光分布が得られるように各領
域のもつ機能を区別してそれぞれについての配光設計や
シミュレーション等を行った結果として得られるもので
ある。
おいて無駄な光が少なくなるので、光の利用効率が高い
ことが分かる。上記したように、レンズ部28における
直射光用領域28Aの形状は、素子の光軸方向から見て
左右に長い楕円状をしており、光度分布において直射光
の担う範囲が配光規格に合わせて左右方向に長い横長の
分布となる。また、レンズ部28における反射光用領域
28Bの形状については、光軸回りの回転体とされてお
り、かつ反射鏡16が光軸回りの回転対称性を有するの
で、従来と同様に反射光の担う範囲では同心円状の分布
を示す。即ち、直射光用領域28Aや反射光用領域28
Bの形状は、このような配光分布が得られるように各領
域のもつ機能を区別してそれぞれについての配光設計や
シミュレーション等を行った結果として得られるもので
ある。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、発光ダイ
オードの光制御について、その直射光用領域を通ってレ
ンズ部の外に直接照射される光と、反射光用領域を通っ
た後、反射部材(あるいは反射鏡)によって反射される
光とを区分けし、それぞれの光を、配光分布への寄与に
ついて目的別に有効利用することができるので、レンズ
ステップの屈折作用を必要とせずに、所望の配光分布を
得ることができる。また、発光ダイオードのレンズ部の
形状が、光軸回りに回転対称性を有していることに起因
する弊害を防止することができる。
オードの光制御について、その直射光用領域を通ってレ
ンズ部の外に直接照射される光と、反射光用領域を通っ
た後、反射部材(あるいは反射鏡)によって反射される
光とを区分けし、それぞれの光を、配光分布への寄与に
ついて目的別に有効利用することができるので、レンズ
ステップの屈折作用を必要とせずに、所望の配光分布を
得ることができる。また、発光ダイオードのレンズ部の
形状が、光軸回りに回転対称性を有していることに起因
する弊害を防止することができる。
【0056】請求項2や請求項3に係る発明によれば、
複数の発光ダイオードを使った車両用灯具において、レ
ンズステップの形成にかかるコストの問題や光量低下の
問題を解消するとともに、レンズステップの形成によっ
て外観のデザインに制約を受けることがなくなる。
複数の発光ダイオードを使った車両用灯具において、レ
ンズステップの形成にかかるコストの問題や光量低下の
問題を解消するとともに、レンズステップの形成によっ
て外観のデザインに制約を受けることがなくなる。
【図1】本発明に係る発光ダイオードの基本的構成を示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】LEDの出射光について説明するための図であ
る。
る。
【図3】車両用灯具の狙い配光と規格について示す図で
ある。
ある。
【図4】反射光による狙い配光について示す図である。
【図5】図6乃至図12とともに、本発明の実施例を示
すものであり、本図は灯具の概略的な正面図である。
すものであり、本図は灯具の概略的な正面図である。
【図6】要部の水平断面図である。
【図7】要部の垂直断面図である。
【図8】図9乃至図11とともに、LEDの構成例を示
すものであり、本図は側面図である。
すものであり、本図は側面図である。
【図9】LEDの正面図である。
【図10】図8とは、別の方向から見た側面図である。
【図11】アウターリードの屈曲加工前の状態を示す側
面図である。
面図である。
【図12】灯具の配光分布について説明するための図で
ある。
ある。
【図13】従来の問題点について説明するための図であ
る。
る。
1…発光ダイオード、2…チップ、3…レンズ部、5…
直射光用領域、6…反射光用領域、7…反射部材、10
…車両用灯具、11…レンズ部材、15…発光ダイオー
ド、16…反射鏡、18…支持部材、19…反射部材
直射光用領域、6…反射光用領域、7…反射部材、10
…車両用灯具、11…レンズ部材、15…発光ダイオー
ド、16…反射鏡、18…支持部材、19…反射部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Q 1/00 F H (72)発明者 奥田 忠之 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K080 AA01 AB01 BA04 BA07 BB01 BB20 BC02 BC11 BD01
Claims (3)
- 【請求項1】 発光用のチップと当該チップを内包する
レンズ部を備えた発光ダイオードにおいて、 (イ)上記レンズ部が、上記チップから発した光を外部
に直接光として照射するための直射光用領域と、上記チ
ップから発した光をレンズ部の透過後に、外部に設けら
れた反射部材に対して照射するための反射光用領域とを
有すること、 (ロ)レンズ部の先端部が直射光用領域として用いら
れ、当該領域が素子の光軸回りに非回転対称の形状に形
成されていること、 (ハ)直射光用領域の周辺部又はレンズ部の側面部が反
射光用領域として用いられ、当該領域が、素子の光軸回
りに回転対称の形状に形成されていること、 を特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発光ダイオードを、支
持部材の上に複数配列させることで光源群を形成すると
ともに、個々の発光ダイオードに対してこれを取り囲む
反射鏡をそれぞれに配置した構成を有する車両用灯具で
あって、 上記発光ダイオードのチップから発した光が、直射光用
領域を通してそのまま外部に出射されるとともに、当該
チップから発して反射光用領域を通った光が、発光ダイ
オードに対して配置された上記反射鏡に照射されて反射
されるようにしたことを特徴とする車両用灯具。 - 【請求項3】 請求項2に記載の車両用灯具において、 レンズステップが全く形成されていない素通しのレンズ
部材又は殆どレンズ作用をもたないレンズ部材を、発光
ダイオードによる光源群及び反射鏡の前方に配置すると
ともに、各発光ダイオードからの直射光及び反射鏡によ
る反射光が、当該レンズ部材を介して灯具外に出射され
るように構成したことを特徴とする車両用灯具。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019439A JP2002231013A (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | 発光ダイオード及びこれを用いた車両用灯具 |
FR0201025A FR2820273B1 (fr) | 2001-01-29 | 2002-01-29 | Diode photoemissive et lampe a diodes pour automobile |
DE10203388A DE10203388B4 (de) | 2001-01-29 | 2002-01-29 | Fahrzeugleuchte, die eine Leuchtdiode verwendet |
US10/058,009 US6648491B2 (en) | 2001-01-29 | 2002-01-29 | Vehicle lamp using light emitting diode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019439A JP2002231013A (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | 発光ダイオード及びこれを用いた車両用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002231013A true JP2002231013A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18885315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001019439A Pending JP2002231013A (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | 発光ダイオード及びこれを用いた車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002231013A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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FR2868508A1 (fr) | 2004-04-02 | 2005-10-07 | Koito Mfg Co Ltd | Phare a diodes electroluminescentes pour vehicule |
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US7084571B2 (en) | 2004-04-21 | 2006-08-01 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicular lamp |
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US7165871B2 (en) | 2003-11-19 | 2007-01-23 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Lamp |
US7168834B2 (en) | 2003-09-25 | 2007-01-30 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicular lamp |
US7237928B2 (en) | 2004-02-18 | 2007-07-03 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle head lamp |
US7237935B2 (en) | 2004-03-12 | 2007-07-03 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Light source module and vehicular lamp |
US7244036B2 (en) | 2004-02-16 | 2007-07-17 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicular lamp |
US7294968B2 (en) | 2004-03-15 | 2007-11-13 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Signal transmisson system and vehicular lamp |
US7327586B2 (en) | 2004-01-22 | 2008-02-05 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Power supply unit and lighting device for vehicle |
US7385831B2 (en) | 2004-06-07 | 2008-06-10 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Power supply device and vehicle lamp |
US7403107B2 (en) | 2004-09-03 | 2008-07-22 | Koito Manufacturing Co., Ltd | Lighting control circuit for vehicle lighting equipment |
-
2001
- 2001-01-29 JP JP2001019439A patent/JP2002231013A/ja active Pending
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