JP2002226397A - 非細胞性ワクチン - Google Patents
非細胞性ワクチンInfo
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- JP2002226397A JP2002226397A JP2002002530A JP2002002530A JP2002226397A JP 2002226397 A JP2002226397 A JP 2002226397A JP 2002002530 A JP2002002530 A JP 2002002530A JP 2002002530 A JP2002002530 A JP 2002002530A JP 2002226397 A JP2002226397 A JP 2002226397A
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- pertussis
- antigen
- kda
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/02—Bacterial antigens
- A61K39/099—Bordetella
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも全細胞ワクチンと同様の効力を有
する非細胞性ワクチンの提供。 【解決手段】 百日咳菌(Bordetella pertussis)の6
9kDa抗原、百日咳菌の線維状へマグルチニン抗原、
アジュバント及び生理的食塩水を含有する、百日咳に対
する免疫を誘起するための非細胞性ワクチンであって、
該69kDa抗原と線維状ヘマグルチニン抗原とが1:
10と1:1の範囲内の重量比で存在し、少なくとも全
細胞ワクチンと同様の効力を有する上記非細胞性ワクチ
ン。
する非細胞性ワクチンの提供。 【解決手段】 百日咳菌(Bordetella pertussis)の6
9kDa抗原、百日咳菌の線維状へマグルチニン抗原、
アジュバント及び生理的食塩水を含有する、百日咳に対
する免疫を誘起するための非細胞性ワクチンであって、
該69kDa抗原と線維状ヘマグルチニン抗原とが1:
10と1:1の範囲内の重量比で存在し、少なくとも全
細胞ワクチンと同様の効力を有する上記非細胞性ワクチ
ン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非細胞性百日咳菌
(Bordetella pertussis)ワクチン組成物、とくに百日
咳菌からの69kDa抗原と線維状ヘマグルチニン抗原
(FHA)との相乗性組成物である非細胞性百日咳菌ワ
クチン、それらからなるワクチンの製造方法、およびそ
れらの医学的使用に関する。
(Bordetella pertussis)ワクチン組成物、とくに百日
咳菌からの69kDa抗原と線維状ヘマグルチニン抗原
(FHA)との相乗性組成物である非細胞性百日咳菌ワ
クチン、それらからなるワクチンの製造方法、およびそ
れらの医学的使用に関する。
【0002】
【従来の技術】百日咳菌はヒトに、重篤な消耗性疾患を
惹起し、とくに小児が罹患しやすいが、開発国において
は大規模な免疫処置計画によって制御されている。免疫
処置はこの疾患の減少にきわめて重要な因子であるこ
と、ワクチン接種を行わないとこの疾患の発症率の上昇
を招くことが明らかにされている。ほとんどすべての地
域で、免疫処置は全細胞百日咳ワクチンを用いて行わ
れ、これはその疾患の予防に比較的有効なことが見出さ
れている。しかしながら最近、このワクチンの有害反応
に対する憂慮からワクチンの受入れが低下し、その使用
の継続が討議されるようになった。知られている有害反
応の一部としては、発熱、局所反応および持続性スクリ
ーミングがある。発熱および持続性スクリーミングは患
者の7%に起こると評価されている(Wardlawら:Medic
al Microbiology、第2巻、Immunisation againstBacte
rial Disease、1983)。
惹起し、とくに小児が罹患しやすいが、開発国において
は大規模な免疫処置計画によって制御されている。免疫
処置はこの疾患の減少にきわめて重要な因子であるこ
と、ワクチン接種を行わないとこの疾患の発症率の上昇
を招くことが明らかにされている。ほとんどすべての地
域で、免疫処置は全細胞百日咳ワクチンを用いて行わ
れ、これはその疾患の予防に比較的有効なことが見出さ
れている。しかしながら最近、このワクチンの有害反応
に対する憂慮からワクチンの受入れが低下し、その使用
の継続が討議されるようになった。知られている有害反
応の一部としては、発熱、局所反応および持続性スクリ
ーミングがある。発熱および持続性スクリーミングは患
者の7%に起こると評価されている(Wardlawら:Medic
al Microbiology、第2巻、Immunisation againstBacte
rial Disease、1983)。
【0003】免疫処置計画が行われている開発国では最
近この疾患の発症率が低下していることから、その利益
/危険比には低い評価が与えられていて、多くの臨床家
は、接種の危険は免疫処置で得られる利益を上回ると考
えている。結果として、多くの子供達には接種が行われ
なくなり、それにより現在は百日咳の流行の危険があ
る。実際に近年、全細胞ワクチンの使用が低下するに従
い、百日咳の発症率とそれによる小児罹患率が上昇して
きた。したがって、改良された百日咳ワクチン、とく
に、問題の原因となる全細胞ワクチンの毒性作用に関連
する成分を含まず、一方、疾患の予防に必要な成分が組
込まれた、非細胞性ワクチンの開発に、かなりの研究努
力が向けられるようになった。より安全な、効果的な、
非細胞性ワクチンの研究は、過去には、全細胞ワクチン
内に含まれる百日咳菌の病原性、毒性および防禦性部分
の実体および作用機構に関する情報不足のために妨げら
れていた。したがって、研究は、百日咳菌生物体の20
種もしくはそれ以上の表面抗原の単離および精製、なら
びにそれらが免疫応答を誘導する能力の性質の解明に集
中されてきた(たとえば、J. Am. Med.Soc. 248
(1)22〜23参照)。検討が考慮された抗原の例に
は、リンパ球増多症促進因子(百日咳菌トキシン/LP
F)、線維状ヘマグルチニン(FHA)、リポ多糖(L
PS)、アグルチノーゲン、皮膚壊死トキシン(DN
T)、熱不安定性および熱安定性トキシン、多形核白血
球阻害因子、アデニルサイクラーゼ、ならびに他の表面
成分が包含される。他の検討が提案された抗原の候補に
は、気管サイトトキシンおよび各種の外膜蛋白質があ
る。
近この疾患の発症率が低下していることから、その利益
/危険比には低い評価が与えられていて、多くの臨床家
は、接種の危険は免疫処置で得られる利益を上回ると考
えている。結果として、多くの子供達には接種が行われ
なくなり、それにより現在は百日咳の流行の危険があ
る。実際に近年、全細胞ワクチンの使用が低下するに従
い、百日咳の発症率とそれによる小児罹患率が上昇して
きた。したがって、改良された百日咳ワクチン、とく
に、問題の原因となる全細胞ワクチンの毒性作用に関連
する成分を含まず、一方、疾患の予防に必要な成分が組
込まれた、非細胞性ワクチンの開発に、かなりの研究努
力が向けられるようになった。より安全な、効果的な、
非細胞性ワクチンの研究は、過去には、全細胞ワクチン
内に含まれる百日咳菌の病原性、毒性および防禦性部分
の実体および作用機構に関する情報不足のために妨げら
れていた。したがって、研究は、百日咳菌生物体の20
種もしくはそれ以上の表面抗原の単離および精製、なら
びにそれらが免疫応答を誘導する能力の性質の解明に集
中されてきた(たとえば、J. Am. Med.Soc. 248
(1)22〜23参照)。検討が考慮された抗原の例に
は、リンパ球増多症促進因子(百日咳菌トキシン/LP
F)、線維状ヘマグルチニン(FHA)、リポ多糖(L
PS)、アグルチノーゲン、皮膚壊死トキシン(DN
T)、熱不安定性および熱安定性トキシン、多形核白血
球阻害因子、アデニルサイクラーゼ、ならびに他の表面
成分が包含される。他の検討が提案された抗原の候補に
は、気管サイトトキシンおよび各種の外膜蛋白質があ
る。
【0004】初期の抽出ワクチンはL. Pillemer(Proc.
Soc. Exp. Biol. Med.75:704〜705、195
0)によって開発された。これは、分断した百日咳菌細
胞に基づくものであり、防御効果が認められたが、その
製品の毒性により上市されるには至らなかった。もっと
最近になって提案された百日咳菌抽出ワクチンには、培
養上清からエンドトキシンを除去した英国特許明細書2
083 358A(Takeda)に記載されたワクチン、
微生物懸濁液の陰イオン界面活性剤抽出によるフランス
特許明細書2 047 886(Institut Merieux)に
記載されたワクチン、および百日咳菌トキシン(LP
F)に基づくサブユニット蛋白質ワクチンからなる日本
特許明細書58−222032(Teijin)記載のワクチ
ンがある。非細胞性百日咳ワクチンに関して行われた研
究の多くは、LPFに基づくワクチンの可能性に対して
集中されている。しかしながら、百日咳菌の予防接種に
伴ってこれまで観察されている有害作用の一部はそのト
キシンに関連すると考えられている。狂犬病またはジフ
テリアのトキソイドとLPSの混合物により、感受性マ
ウスに実験的脳炎を誘発することができる(L. Steinma
nら:Nature, 299:738〜740、1982;Red
headら:Workshop on B. pertussis, Nat.Inst. of Bio
l. Standards & Controls, Holy Hill, Hampstead, Lon
don, 1983)。予防接種後に脳障害のような併発症
を生じることがあれば、それはLPFによる可能性が高
いと考えている臨床家もいる。それにもかかわらず、今
日までの研究は、LPFが非細胞性ワクチンの必須成分
であるとの一般的な考え方を導くようなデータを生み出
してきた(BacterialVaccines, 1984、第3章、Man
clarkら、編者Germanier)。
Soc. Exp. Biol. Med.75:704〜705、195
0)によって開発された。これは、分断した百日咳菌細
胞に基づくものであり、防御効果が認められたが、その
製品の毒性により上市されるには至らなかった。もっと
最近になって提案された百日咳菌抽出ワクチンには、培
養上清からエンドトキシンを除去した英国特許明細書2
083 358A(Takeda)に記載されたワクチン、
微生物懸濁液の陰イオン界面活性剤抽出によるフランス
特許明細書2 047 886(Institut Merieux)に
記載されたワクチン、および百日咳菌トキシン(LP
F)に基づくサブユニット蛋白質ワクチンからなる日本
特許明細書58−222032(Teijin)記載のワクチ
ンがある。非細胞性百日咳ワクチンに関して行われた研
究の多くは、LPFに基づくワクチンの可能性に対して
集中されている。しかしながら、百日咳菌の予防接種に
伴ってこれまで観察されている有害作用の一部はそのト
キシンに関連すると考えられている。狂犬病またはジフ
テリアのトキソイドとLPSの混合物により、感受性マ
ウスに実験的脳炎を誘発することができる(L. Steinma
nら:Nature, 299:738〜740、1982;Red
headら:Workshop on B. pertussis, Nat.Inst. of Bio
l. Standards & Controls, Holy Hill, Hampstead, Lon
don, 1983)。予防接種後に脳障害のような併発症
を生じることがあれば、それはLPFによる可能性が高
いと考えている臨床家もいる。それにもかかわらず、今
日までの研究は、LPFが非細胞性ワクチンの必須成分
であるとの一般的な考え方を導くようなデータを生み出
してきた(BacterialVaccines, 1984、第3章、Man
clarkら、編者Germanier)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在日本で用いられて
いる新しい非細胞性ワクチンが、スェーデンにおいて、
制御された臨床試験でテストされた。このワクチンは百
日咳菌トキシン(LPF)とFHAまたはLPFの単独
を包含する(Lancet 1:955、1988)。しかし
ながら、このワクチンは全細胞ワクチンほど有効ではな
く、約69%の防御しか与えないことが証明された。防
御効果が劣るほかに、トキシンをベースとしたワクチン
群には、このワクチンに多分関連すると思われる3例の
死亡例が生じた。すべてのこれらのデータを考慮して、
スェーデンの保健局はこのいわゆる「日本ワクチン」の
スェーデンにおける許可を拒否した。しかしながら、こ
の臨床試験は、百日咳がトキシン仲介疾患であり、百日
咳マウス防御試験におけるマウスの防御はもっぱら、製
剤中の活性LPFの存在に依存するとの示唆があったこ
とから、LPFはワクチンの必須成分であるとの考え方
の実例である(Pittman, M.:The Concept of Pertussi
s as a Toxin-Mediated Disease, Pediatric Infection
Disease, 3:467〜486、1984)。これらの
仮定は誤っていると思われる。線維状ヘマグルチニン
(FHA)は分子量107〜130kDaの蛋白質であ
り、電子顕微鏡では線維のようにみえる。ヘマグルチニ
ンはコレステロールによって阻害される。多くの研究グ
ループは、FHAが重要な免疫原であり、ワクチン候補
である可能性を示唆してきた(総説として、Bacterial
Vaccines1984、第3章、Manclarkら、編者Germanie
r参照)。しかしながら、発明者らのデータでは、FH
A単独はわずかな防御作用を示すにすぎなかった。百日
咳菌の69kDa抗原は、外膜蛋白質であり、熱安定性
で、本技術分野において既知の方法により製造できる
(EP 0 162 639参照)。69kDaそれ自
体では、全細胞ワクチンほど有効ではない。
いる新しい非細胞性ワクチンが、スェーデンにおいて、
制御された臨床試験でテストされた。このワクチンは百
日咳菌トキシン(LPF)とFHAまたはLPFの単独
を包含する(Lancet 1:955、1988)。しかし
ながら、このワクチンは全細胞ワクチンほど有効ではな
く、約69%の防御しか与えないことが証明された。防
御効果が劣るほかに、トキシンをベースとしたワクチン
群には、このワクチンに多分関連すると思われる3例の
死亡例が生じた。すべてのこれらのデータを考慮して、
スェーデンの保健局はこのいわゆる「日本ワクチン」の
スェーデンにおける許可を拒否した。しかしながら、こ
の臨床試験は、百日咳がトキシン仲介疾患であり、百日
咳マウス防御試験におけるマウスの防御はもっぱら、製
剤中の活性LPFの存在に依存するとの示唆があったこ
とから、LPFはワクチンの必須成分であるとの考え方
の実例である(Pittman, M.:The Concept of Pertussi
s as a Toxin-Mediated Disease, Pediatric Infection
Disease, 3:467〜486、1984)。これらの
仮定は誤っていると思われる。線維状ヘマグルチニン
(FHA)は分子量107〜130kDaの蛋白質であ
り、電子顕微鏡では線維のようにみえる。ヘマグルチニ
ンはコレステロールによって阻害される。多くの研究グ
ループは、FHAが重要な免疫原であり、ワクチン候補
である可能性を示唆してきた(総説として、Bacterial
Vaccines1984、第3章、Manclarkら、編者Germanie
r参照)。しかしながら、発明者らのデータでは、FH
A単独はわずかな防御作用を示すにすぎなかった。百日
咳菌の69kDa抗原は、外膜蛋白質であり、熱安定性
で、本技術分野において既知の方法により製造できる
(EP 0 162 639参照)。69kDaそれ自
体では、全細胞ワクチンほど有効ではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、69kD
aとFHAを一緒に混合すると、驚くべきことに、個々
の成分の合算よりも強力な効果を示すことを見出した。
69kDaとFHAの相乗的混合物は、LPFを必要と
せず、その結果、有害作用の危険が減少することから有
利である。しかも、69 kDaとFHAのみを含む二
価ワクチンは、同時にLPFを含む三価ワクチンに比べ
て、製造が明らかに容易で、安価である。
aとFHAを一緒に混合すると、驚くべきことに、個々
の成分の合算よりも強力な効果を示すことを見出した。
69kDaとFHAの相乗的混合物は、LPFを必要と
せず、その結果、有害作用の危険が減少することから有
利である。しかも、69 kDaとFHAのみを含む二
価ワクチンは、同時にLPFを含む三価ワクチンに比べ
て、製造が明らかに容易で、安価である。
【0007】
【発明の実施の形態】それはともかく、百日咳菌抗原の
適当な組合わせにより、示唆された混合物の同等有効用
量は、たとえば69kDaとLPFの混合物に比べて1
5倍まで低い。したがって、本発明は、百日咳菌の69
kDa抗原を線維状ヘマグルチニン抗原とともに、医薬
的に許容される賦形剤と混合してなる医薬組成物を提供
する。この場合、医薬組成物とはワクチン組成物を包含
するものと理解すべきである。本発明はまた、i) 百日
咳菌からの69kDa抗原およびii) 百日咳菌の線維状
ヘマグルチニン抗原の、百日咳病原性株のその後のチャ
レンジに対して哺乳動物に防御を誘発するのに有効な量
からなる相乗性混合物を提供する。69kDa抗原とF
HAの比は、広範囲に(たとえば1:10〜10:1)
変動させることができるが、約1:1が好ましい。本発
明はさらに、百日咳菌の感染を受けやすい哺乳動物の予
防的処置に同時に使用するための69kDaおよびFH
A抗原を提供する。医薬的に許容される賦形剤は、患者
に抗原を導入するためのビヒクルとしての使用に適当な
液体メジウムとすることができる。このような担体の例
としては食塩溶液がある。抗原性蛋白質は、担体中に溶
解または固体として懸濁される。
適当な組合わせにより、示唆された混合物の同等有効用
量は、たとえば69kDaとLPFの混合物に比べて1
5倍まで低い。したがって、本発明は、百日咳菌の69
kDa抗原を線維状ヘマグルチニン抗原とともに、医薬
的に許容される賦形剤と混合してなる医薬組成物を提供
する。この場合、医薬組成物とはワクチン組成物を包含
するものと理解すべきである。本発明はまた、i) 百日
咳菌からの69kDa抗原およびii) 百日咳菌の線維状
ヘマグルチニン抗原の、百日咳病原性株のその後のチャ
レンジに対して哺乳動物に防御を誘発するのに有効な量
からなる相乗性混合物を提供する。69kDa抗原とF
HAの比は、広範囲に(たとえば1:10〜10:1)
変動させることができるが、約1:1が好ましい。本発
明はさらに、百日咳菌の感染を受けやすい哺乳動物の予
防的処置に同時に使用するための69kDaおよびFH
A抗原を提供する。医薬的に許容される賦形剤は、患者
に抗原を導入するためのビヒクルとしての使用に適当な
液体メジウムとすることができる。このような担体の例
としては食塩溶液がある。抗原性蛋白質は、担体中に溶
解または固体として懸濁される。
【0008】ワクチンの処方にはまた、免疫応答を刺激
してワクチンの効果を増強するために、アジュバントを
添加することもできる。本発明に使用するのが便利なア
ジュバントには、たとえば、水酸化アルミニウムおよび
リン酸アルミニウムがある。ワクチン処方は、抗原蛋白
質を最終濃度が0.01〜5mg/mlの範囲になるように
含有させるのが便利であり、この濃度は好ましくは0.
03〜2mg/ml、とくに好ましくは0.3mg/mlであ
る。処方後、ワクチンは滅菌容器に充填し、ついで密閉
し、低温たとえば4℃で保存するか、または凍結乾燥す
ることができる。百日咳に対する免疫をヒトに誘発する
ためには、適当に処方されたワクチンの1または2用量
以上を投与することができる。各用量は、ワクチン0.
1〜2ml、好ましくは0.2〜1ml、最も好ましくは
0.5mlとすることが推奨される。本発明は、さらに他
の態様において、上に定義したワクチン処方の有効量を
宿主に投与することからなる、百日咳に対する免疫をヒ
トに誘発する方法を提供する。本発明はまた、百日咳に
対する免疫のヒトへの誘発に使用するためのワクチンの
製造における69kDaおよびFHAの使用を包含す
る。本発明のワクチンは、経口および非経口を含むワク
チンの慣用の投与方法により、投与することができる。
処置は、単一用量または、ある期間にわたる複数回の用
量とする。したがって、本発明は、百日咳菌の69kD
aおよびFHAを同時にまたは連続的に投与することか
らなる、百日咳菌の感染を受けやすい哺乳動物の処置方
法を提供する。
してワクチンの効果を増強するために、アジュバントを
添加することもできる。本発明に使用するのが便利なア
ジュバントには、たとえば、水酸化アルミニウムおよび
リン酸アルミニウムがある。ワクチン処方は、抗原蛋白
質を最終濃度が0.01〜5mg/mlの範囲になるように
含有させるのが便利であり、この濃度は好ましくは0.
03〜2mg/ml、とくに好ましくは0.3mg/mlであ
る。処方後、ワクチンは滅菌容器に充填し、ついで密閉
し、低温たとえば4℃で保存するか、または凍結乾燥す
ることができる。百日咳に対する免疫をヒトに誘発する
ためには、適当に処方されたワクチンの1または2用量
以上を投与することができる。各用量は、ワクチン0.
1〜2ml、好ましくは0.2〜1ml、最も好ましくは
0.5mlとすることが推奨される。本発明は、さらに他
の態様において、上に定義したワクチン処方の有効量を
宿主に投与することからなる、百日咳に対する免疫をヒ
トに誘発する方法を提供する。本発明はまた、百日咳に
対する免疫のヒトへの誘発に使用するためのワクチンの
製造における69kDaおよびFHAの使用を包含す
る。本発明のワクチンは、経口および非経口を含むワク
チンの慣用の投与方法により、投与することができる。
処置は、単一用量または、ある期間にわたる複数回の用
量とする。したがって、本発明は、百日咳菌の69kD
aおよびFHAを同時にまたは連続的に投与することか
らなる、百日咳菌の感染を受けやすい哺乳動物の処置方
法を提供する。
【0009】
【実施例】例1 線維状ヘマグルチニン(FHA)の製造 FHAは、本技術分野でよく知られた方法により製造で
きる(Araih & Munoz,J.J.: Infect. Immunol. 25、
764〜767、1970;Ashworthら:Infect. Immu
nol.37、1278〜1281、1982;Cowellら:
Bacterial Vaccines、p371〜379、Seminars in
Infectious Diseases 第4巻、1982;Satoら:Infe
ct. Immunol.41、313〜320、1983参照)。
しかしながら、以下の操作におけるFHAは以下のプロ
トコールに従って製造した。FHA精製 百日咳菌TomahaもしくはBP357〔LPFを分泌しな
いAA. Weissら(1983)のTn5トランスポゾン変
異体〕またはR. Rappuloi から得られるW28ΔLPF
を、650mlのコスターフラスコ(各150ml)により
Stainer & Scholte メジウム(0.05Tris)中3
7℃で5日間生育させた(Satoら、1983、前出)。
蛋白分解阻害剤として1,10−フェナンスロリン一水
和物50μMを培養液に添加したのち、遠心分離した
(6000xg、30分)。細胞を含まない上清をpH
8.7に調整し(5N NaOH使用)、回転楕円体ヒ
ドロキシアパタイト(BHD)の30×350mmカラム
に流速500ml/時で適用した(すべての操作は室温で
実施)。ついでカラムを冷室(+4℃)中、安定なベー
スラインが達成されるまで流速50ml/時において、
(a) 10mMリン酸緩衝液、pH8.0、(b) 100mMリン
酸緩衝液、pH8.0で洗浄し、最後に(c) 残留物質を1
00mMリン酸緩衝液、pH7.0中0.5N NaClで
溶出した。ガチョウ赤血球を凝集するピーク分画(各分
画からの10μl容量をPBS 50μlに懸濁し、洗
浄0.5%ガチョウ血球の等量を添加し、37℃で1〜
2時間インキュベートした)をプールした。このプール
を0.025M BiS−Tris/HCl緩衝液、pH
7.1の20〜30容量に対して、4℃で一夜透析し
た。沈殿したFHAを遠心分離して(8000xgで2
0分)集めた。次工程はFHA(ならびにLPF)が4
0mMβ−アラニン緩衝液、pH3.5に可溶性であること
を見出したCowellら(1983)の啓示によるものであ
る。沈殿したFHAを最小容量のβ−アラニン緩衝液
(1lあたりβ−アラニン3.57gおよびギ酸0.3
5g)に溶解し、不溶物を遠心分離によって除去し、澄
明な上清を、同じ緩衝液で予め平衡化したUltrogel A
cA34またはAca44のカラム(25×800mm)
に適用し、同じ緩衝液で溶出して、不純物を除去した。
残った血球凝集性物質は0.5M NaCl含有0.0
5M Tris/HCl緩衝液(pH7.2)により溶出
されるピークに現れた。主ピークからの、血球凝集性を
有する分画を集め、凍結状態に保つか、または0.02
5M Bis−Tris/HCl緩衝液、pH7.1に対
する透析により再沈殿させ、最小容量のβ−アラニン緩
衝液に溶解した。溶解度は約3.0mgFHA/mlであ
る、このようにしてTomaha、BP357またはW28L
PF株から得られた最終生成物は、CHO細胞検定(組
織培養液200μlを含む単一ウエルあたりFHA2〜
3μgの濃度で陰性であった。この試験の感度:ウエル
あたり1〜2pgのLPFで陽性の凝集を示す)または
ヒスタミン感作により検出可能な量のLPFを含まな
い。N:NIH−Sマウスに50μgの用量のFHAを
腹腔内に注射し、4日後にヒスタミン塩酸塩4mgの腹腔
内注射をチャレンジした。死亡例は認められなかった。
酸性pHで凍結した物質(−20または−40℃)はその
ELISA反応性およびSDS−PAGEにおける外観
から判断して、安定と考えられる。これは、150〜1
00kDの領域に、主要な3個の強力なバンドを形成す
る。
きる(Araih & Munoz,J.J.: Infect. Immunol. 25、
764〜767、1970;Ashworthら:Infect. Immu
nol.37、1278〜1281、1982;Cowellら:
Bacterial Vaccines、p371〜379、Seminars in
Infectious Diseases 第4巻、1982;Satoら:Infe
ct. Immunol.41、313〜320、1983参照)。
しかしながら、以下の操作におけるFHAは以下のプロ
トコールに従って製造した。FHA精製 百日咳菌TomahaもしくはBP357〔LPFを分泌しな
いAA. Weissら(1983)のTn5トランスポゾン変
異体〕またはR. Rappuloi から得られるW28ΔLPF
を、650mlのコスターフラスコ(各150ml)により
Stainer & Scholte メジウム(0.05Tris)中3
7℃で5日間生育させた(Satoら、1983、前出)。
蛋白分解阻害剤として1,10−フェナンスロリン一水
和物50μMを培養液に添加したのち、遠心分離した
(6000xg、30分)。細胞を含まない上清をpH
8.7に調整し(5N NaOH使用)、回転楕円体ヒ
ドロキシアパタイト(BHD)の30×350mmカラム
に流速500ml/時で適用した(すべての操作は室温で
実施)。ついでカラムを冷室(+4℃)中、安定なベー
スラインが達成されるまで流速50ml/時において、
(a) 10mMリン酸緩衝液、pH8.0、(b) 100mMリン
酸緩衝液、pH8.0で洗浄し、最後に(c) 残留物質を1
00mMリン酸緩衝液、pH7.0中0.5N NaClで
溶出した。ガチョウ赤血球を凝集するピーク分画(各分
画からの10μl容量をPBS 50μlに懸濁し、洗
浄0.5%ガチョウ血球の等量を添加し、37℃で1〜
2時間インキュベートした)をプールした。このプール
を0.025M BiS−Tris/HCl緩衝液、pH
7.1の20〜30容量に対して、4℃で一夜透析し
た。沈殿したFHAを遠心分離して(8000xgで2
0分)集めた。次工程はFHA(ならびにLPF)が4
0mMβ−アラニン緩衝液、pH3.5に可溶性であること
を見出したCowellら(1983)の啓示によるものであ
る。沈殿したFHAを最小容量のβ−アラニン緩衝液
(1lあたりβ−アラニン3.57gおよびギ酸0.3
5g)に溶解し、不溶物を遠心分離によって除去し、澄
明な上清を、同じ緩衝液で予め平衡化したUltrogel A
cA34またはAca44のカラム(25×800mm)
に適用し、同じ緩衝液で溶出して、不純物を除去した。
残った血球凝集性物質は0.5M NaCl含有0.0
5M Tris/HCl緩衝液(pH7.2)により溶出
されるピークに現れた。主ピークからの、血球凝集性を
有する分画を集め、凍結状態に保つか、または0.02
5M Bis−Tris/HCl緩衝液、pH7.1に対
する透析により再沈殿させ、最小容量のβ−アラニン緩
衝液に溶解した。溶解度は約3.0mgFHA/mlであ
る、このようにしてTomaha、BP357またはW28L
PF株から得られた最終生成物は、CHO細胞検定(組
織培養液200μlを含む単一ウエルあたりFHA2〜
3μgの濃度で陰性であった。この試験の感度:ウエル
あたり1〜2pgのLPFで陽性の凝集を示す)または
ヒスタミン感作により検出可能な量のLPFを含まな
い。N:NIH−Sマウスに50μgの用量のFHAを
腹腔内に注射し、4日後にヒスタミン塩酸塩4mgの腹腔
内注射をチャレンジした。死亡例は認められなかった。
酸性pHで凍結した物質(−20または−40℃)はその
ELISA反応性およびSDS−PAGEにおける外観
から判断して、安定と考えられる。これは、150〜1
00kDの領域に、主要な3個の強力なバンドを形成す
る。
【0010】例2 69kDa抗原は、公告された欧州特許出願01626
39号に概述された操作に従って製造された。百日咳菌
のBP357またはW28ΔLPF株のいずれかを用
い、Public Health Laboratory Service Centre for Ap
plied Microbiology and Research, Porton Down, Sali
sbury Wiltshire SP4 OJG,UKに、1990年
2月1日90020103号として寄託されたモノクロ
ーナル抗体BB05を使用して免疫精製した。
39号に概述された操作に従って製造された。百日咳菌
のBP357またはW28ΔLPF株のいずれかを用
い、Public Health Laboratory Service Centre for Ap
plied Microbiology and Research, Porton Down, Sali
sbury Wiltshire SP4 OJG,UKに、1990年
2月1日90020103号として寄託されたモノクロ
ーナル抗体BB05を使用して免疫精製した。
【0011】例3 Kendrick試験 これは、体重14〜16gの非近交系NIH−Sマウス
(OLAC、3類、B.bronchisepticaを包含する大部分
の病原体を含まない)を使用する百日咳菌ワクチンにつ
いてのW.H.O.基準に従って行われた。0.5ml容
量の抗原が混合物として腹腔内に接種され、これらは最
初の希釈と3個の3倍希釈系列とした。2週後、推奨の
攻撃株18−323(〜400 LD50)を用いて、マ
ウス脳内にチャレンジした。各群の生存動物数を、近似
線プロビット分析のプログラムを用い英国百日咳菌標準
ワクチン66/84に対する相対強度の計算に使用し
た。69kDa/LPFワクチンを用いた比較試験も実
施した。結果は表1に示す。この実験での69kDa蛋
白質およびFHAはBP357株に由来するものであっ
た。 このデータを近似線プロビット分析法に従ってコンピュ
ーターで処理した。結果は図1に示す。結果は、69k
Da/FHAワクチンが69kDa/LPFよりも強力
であり、また全細胞ワクチンに比べそれ以上ではないに
しても少なくとも同等に強力であることを、明瞭に示し
ている。
(OLAC、3類、B.bronchisepticaを包含する大部分
の病原体を含まない)を使用する百日咳菌ワクチンにつ
いてのW.H.O.基準に従って行われた。0.5ml容
量の抗原が混合物として腹腔内に接種され、これらは最
初の希釈と3個の3倍希釈系列とした。2週後、推奨の
攻撃株18−323(〜400 LD50)を用いて、マ
ウス脳内にチャレンジした。各群の生存動物数を、近似
線プロビット分析のプログラムを用い英国百日咳菌標準
ワクチン66/84に対する相対強度の計算に使用し
た。69kDa/LPFワクチンを用いた比較試験も実
施した。結果は表1に示す。この実験での69kDa蛋
白質およびFHAはBP357株に由来するものであっ
た。 このデータを近似線プロビット分析法に従ってコンピュ
ーターで処理した。結果は図1に示す。結果は、69k
Da/FHAワクチンが69kDa/LPFよりも強力
であり、また全細胞ワクチンに比べそれ以上ではないに
しても少なくとも同等に強力であることを、明瞭に示し
ている。
【0012】例4 百日咳菌のW28 LPF株に由来する抗原の組合せお
よび/または個々の抗原を用いて、さらにKendrick試験
を行った。この株では全トキシン遺伝子が遮断されてい
たので、これらのプレパレーションにLPFが夾雑する
可能性はない。抗原は0.5ml容量を個々にまたは混合
物として腹腔内に接種し、これらは最初の希釈と3個の
4倍希釈系列とした。2週後、攻撃株18−323(約
400LD50)を用いて、マウス脳内にチャレンジし
た。各群の生存動物数を、近似線プロビット分析のプロ
グラムを用いる英国百日咳菌標準ワクチン66/84に
対する相対強度の計算に使用した。英国標準66/84
は0.5I.U.を含有する最初の希釈と3個の4倍希
釈系列として使用した。結果は表2および図2に示す。
よび/または個々の抗原を用いて、さらにKendrick試験
を行った。この株では全トキシン遺伝子が遮断されてい
たので、これらのプレパレーションにLPFが夾雑する
可能性はない。抗原は0.5ml容量を個々にまたは混合
物として腹腔内に接種し、これらは最初の希釈と3個の
4倍希釈系列とした。2週後、攻撃株18−323(約
400LD50)を用いて、マウス脳内にチャレンジし
た。各群の生存動物数を、近似線プロビット分析のプロ
グラムを用いる英国百日咳菌標準ワクチン66/84に
対する相対強度の計算に使用した。英国標準66/84
は0.5I.U.を含有する最初の希釈と3個の4倍希
釈系列として使用した。結果は表2および図2に示す。
【0013】表2 69kDa(μg) FHA(μg) LPF(ng) 生存数/総数 20.0 - - 0/18 5.0 - - 1/18 1.25 - - 1/18 0.325 - - 0/18 20.0 - 100.0 8/17 5.0 - 20.0 3/17 1.25 - 5.0 0/20 0.325 - 1.25 0/18 20.0 20.0 - 14/18 5.0 5.0 - 8/18 1.25 1.25 - 3/18 0.325 0.325 - 1/18 - 20.0 - 0/17 - 5.0 - 6/18 - 1.25 - 4/18 - 0.325 - 1/17 全細胞標準66/84 0.5 I.U. 16/17 0.125 13/18 0.031 8/17 0.008 0/18 チャレンジ力価: チャレンジ用量 0/11 〃 〃 1/50 1/10 〃 〃 1/250 2/10 〃 〃 1/1250 6/9
【0014】例5 百日咳菌培養液から様々な操作で調製される亜細胞性ワ
クチンはすでに作成されていて(Bikin, Takeda, Leder
le, Connaught)、これらは不純物のほか、LPF、F
HAおよび10%までの69kDa蛋白質も含有する。
しかしながら、これらの亜細胞性ワクチンのどれもが、
WHOマウス有効性検定において、みるべき防御効果を
示していない。しかしながら、これらの非防御性ワクチ
ンに69kDa蛋白質の新鮮なプレパレーションを添加
すると、それらの防御効果は増強された(表3)。ここ
に述べた不純なプレパレーションをホルマリンまたはグ
ルタルアルデヒドで処理したところ、すべてでそれらの
防御効果は損なわれた。69kDa蛋白質はホルマリン
またはグルタルアルデヒドで処理すべきでない。このよ
うな形では、ホルマリンまたはグルタルアルデヒド処理
前の抗原と異なり、マウスに腹腔内注射後も十分な抗体
を誘発しない。
クチンはすでに作成されていて(Bikin, Takeda, Leder
le, Connaught)、これらは不純物のほか、LPF、F
HAおよび10%までの69kDa蛋白質も含有する。
しかしながら、これらの亜細胞性ワクチンのどれもが、
WHOマウス有効性検定において、みるべき防御効果を
示していない。しかしながら、これらの非防御性ワクチ
ンに69kDa蛋白質の新鮮なプレパレーションを添加
すると、それらの防御効果は増強された(表3)。ここ
に述べた不純なプレパレーションをホルマリンまたはグ
ルタルアルデヒドで処理したところ、すべてでそれらの
防御効果は損なわれた。69kDa蛋白質はホルマリン
またはグルタルアルデヒドで処理すべきでない。このよ
うな形では、ホルマリンまたはグルタルアルデヒド処理
前の抗原と異なり、マウスに腹腔内注射後も十分な抗体
を誘発しない。
【0015】
【0016】各抗原(ワクチン)のLD50は別個にまた
は混合物として、近似線に適合させるプロビット分析を
用いて評価した(図3)。 LD50およびそれらの95%信頼限界 抗 原 LD50 95%信頼限界 69kDa 103.5μg 3.4-5300μg Biken PPP3 ワクチン 0.94U 0.13-10.2U Connaught 20.6μg 4.6-124.7μg 69kDa+Biken PPP3 2.7μg+0.07U 1.0-7.1μg +0.03-0.18U 69kDa+Connaught 6.1μg+5.7μg 2.3-18.5 +2.1-17.1 全細胞標準66/84 0.14 I.U. 0.05-0.42 I.U. ワクチン単独およびそれらの69kDa 蛋白質との混合物の 相対効力 抗 原 相対効力 95%信頼限界 (希釈係数) Biken PPP3と 10.9 3.2 - 83.3 Biken PPP3+69kDa Connaughtと 3.0 0.9 - 12.5 Connaught+69kDa Biken PPP3と69kDaの混合物は1%のレベル
で、Biken PPP3単独と有意差を示す。Connaughtワ
クチン単独に対しては等級づけした応答がなかったこと
により、Connaught+69kDa混合物との比較は統計
的に有意ではない。このワクチン(ロット17)は大量
の遊離百日咳菌トキシンも含有していたので、ヒトへの
使用は適当ではなかった。
は混合物として、近似線に適合させるプロビット分析を
用いて評価した(図3)。 LD50およびそれらの95%信頼限界 抗 原 LD50 95%信頼限界 69kDa 103.5μg 3.4-5300μg Biken PPP3 ワクチン 0.94U 0.13-10.2U Connaught 20.6μg 4.6-124.7μg 69kDa+Biken PPP3 2.7μg+0.07U 1.0-7.1μg +0.03-0.18U 69kDa+Connaught 6.1μg+5.7μg 2.3-18.5 +2.1-17.1 全細胞標準66/84 0.14 I.U. 0.05-0.42 I.U. ワクチン単独およびそれらの69kDa 蛋白質との混合物の 相対効力 抗 原 相対効力 95%信頼限界 (希釈係数) Biken PPP3と 10.9 3.2 - 83.3 Biken PPP3+69kDa Connaughtと 3.0 0.9 - 12.5 Connaught+69kDa Biken PPP3と69kDaの混合物は1%のレベル
で、Biken PPP3単独と有意差を示す。Connaughtワ
クチン単独に対しては等級づけした応答がなかったこと
により、Connaught+69kDa混合物との比較は統計
的に有意ではない。このワクチン(ロット17)は大量
の遊離百日咳菌トキシンも含有していたので、ヒトへの
使用は適当ではなかった。
【図1】例3のKendrick試験の結果。
【図2】例4のKendrick試験の結果。
【図3】例5のKendrick試験の結果。
Claims (9)
- 【請求項1】 百日咳菌(Bordetella pertussis)の6
9kDa抗原、百日咳菌の線維状へマグルチニン抗原、
アジュバント及び生理的食塩水を含有する、百日咳に対
する免疫を誘起するための非細胞性ワクチンであって、
該69kDa抗原と線維状ヘマグルチニン抗原とが1:
10と1:1の範囲内の重量比で存在し、少なくとも全
細胞ワクチンと同様の効力を有する上記非細胞性ワクチ
ン。 - 【請求項2】 百日咳菌トキシンを含まない請求項1の
ワクチン。 - 【請求項3】 重量比が1:1である請求項1又は2の
ワクチン。 - 【請求項4】 抗原性蛋白質の濃度は0.01〜5.0
mg/mlの範囲である請求項1から3のいずれかのワ
クチン。 - 【請求項5】 ヒト又は動物の処置用のための請求項1
から4のいずれかのワクチン。 - 【請求項6】 非細胞性ワクチンの製造法であって、 百日咳菌の69kDa抗原、百日咳菌の線維状ヘマグル
チニン抗原、アジュバント及び生理的食塩水とを、該6
9kDa抗原と該線維状ヘマグルチニン抗原との重量比
が1:10と1:1の範囲内となるような量で混合する
ことを含み、該ワクチンが少なくとも全細胞ワクチンと
同様の効力を有するものである上記製造法。 - 【請求項7】 ワクチンが百日咳菌トキシンを含まない
請求項6の方法。 - 【請求項8】 69kDa抗原と線維状ヘマグルチニン
抗原とが1:1の重量比で提供される請求項6又は7の
方法。 - 【請求項9】 抗原性蛋白質が0.01〜5.0mg/
mlの範囲の濃度で提供される請求項6、7又は8の方
法。
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GB8910570,4 | 1989-05-08 | ||
GB898910570A GB8910570D0 (en) | 1989-05-08 | 1989-05-08 | Acellular vaccine |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP50666890A Division JP3281369B2 (ja) | 1989-05-08 | 1990-04-26 | 非細胞性ワクチン |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002226397A true JP2002226397A (ja) | 2002-08-14 |
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JP50666890A Expired - Lifetime JP3281369B2 (ja) | 1989-05-08 | 1990-04-26 | 非細胞性ワクチン |
JP2002002530A Pending JP2002226397A (ja) | 1989-05-08 | 2002-01-09 | 非細胞性ワクチン |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50666890A Expired - Lifetime JP3281369B2 (ja) | 1989-05-08 | 1990-04-26 | 非細胞性ワクチン |
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GB8910570D0 (en) | 1989-05-08 | 1989-06-21 | Wellcome Found | Acellular vaccine |
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GB9209118D0 (en) * | 1992-04-28 | 1992-06-10 | Sb 120 Amsterdam Bv | Vaccine compositions |
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US7022522B2 (en) | 1998-11-13 | 2006-04-04 | Limin Guan | Macroporous polymer scaffold containing calcium phosphate particles |
ES2346314T3 (es) * | 2003-10-02 | 2010-10-14 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Antigenos de b. pertussis y uso de los mismos en vacunacion. |
US8877201B2 (en) * | 2007-10-25 | 2014-11-04 | Wake Forest University Health Sciences | Bordetella outer-membrane protein antigens and methods of making and using the same |
CN101808966A (zh) | 2008-03-07 | 2010-08-18 | 阿科玛股份有限公司 | 用氯-3,3,3-三氟丙烯配制的稳定系统 |
GB201105981D0 (en) | 2011-04-08 | 2011-05-18 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Novel process |
MX362793B (es) | 2013-03-08 | 2019-02-13 | Janssen Vaccines & Prevention Bv | Vacuna acelular contra pertussis. |
MX369534B (es) | 2013-09-08 | 2019-11-11 | Pfizer | Composiciones de neisseria meningitidis y sus metodos. |
WO2016132294A1 (en) | 2015-02-19 | 2016-08-25 | Pfizer Inc. | Neisseria meningitidis compositions and methods thereof |
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FR2047886A1 (en) | 1969-06-30 | 1971-03-19 | Merieux Inst | Non-toxic anti-whooping cough vaccine |
EP0043349B1 (de) | 1980-06-27 | 1987-08-12 | Ciba-Geigy Ag | Synergistisches Mittel und Verfahren zur selektiven Unkrautbekämpfung, insbesondere in Getreide und Sojabohnenkulturen |
JPS5750925A (en) | 1980-09-12 | 1982-03-25 | Takeda Chem Ind Ltd | Preparation of pertussis toxoid |
JPS58222032A (ja) | 1982-06-18 | 1983-12-23 | Teijin Ltd | 百日咳毒素のサブユニツト蛋白 |
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GB8412207D0 (en) | 1984-05-12 | 1984-06-20 | Wellcome Found | Antigenic preparations |
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FR2590483B1 (fr) | 1985-11-22 | 1988-12-09 | Pasteur Institut | Antigenes purifies ayant des proprietes vaccinantes contre b. pertussis, moyens notamment adns recombinants pour les produire et compositions de vaccins les contenant |
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FR2606789B1 (fr) | 1986-11-17 | 1991-05-31 | Pasteur Institut | Preparations d'adenylate cyclase purifiees, procede d'obtention de ces preparations et leurs applications biologiques |
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US5162223A (en) * | 1989-02-17 | 1992-11-10 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Resources | Hybridomas and resulting monoclonal antibodies directed against antigens of Bordetella pertussis |
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