JP2002220834A - 補強土構造物および補強土ブロック - Google Patents
補強土構造物および補強土ブロックInfo
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Abstract
い補強土構造物および擁壁ブロックを提供する。 【解決手段】 複数の擁壁ブロック1を、目地部がやぶ
れ目地になるように積層して壁体Aを構築し、この壁体
Aの背面側に盛り土2を充填する。また、盛り土2内に
鉄筋などからなる盛土補強材3を複数埋設し、その一端
側を擁壁ブロック1に定着する。擁壁ブロック1は表面
フランジ1aと背面フランジ1bとこの両者を連結する
ウェブ1cとウェブ1cの上端部に突出する突起部1d
とをそれぞれ有し、補強コンクリートより一体に成形す
る。突起部1dは、その上側に位置する擁壁ブロック
1,1間に形成される空洞部aに嵌合する。
Description
ロックを積層して壁体を構成し、この壁体の背面側に盛
土を充填するとともに、この盛土内に盛土補強材を複数
埋設して構築される補強土構造物およびこれに使用され
る補強土ブロックに関し、特に耐震性にすぐれたものと
して開発されたものである。
(a),(b)は、道路や敷地などに面して構築された
補強土構造物の一例を示し、例えば図10(a)の例に
おいては、コンクリート製の擁壁パネル20が複数段に
積層され、その背部に盛土21が充填され、さらに盛土
21内に鉄筋グリットや鋼材などからなる盛土補強材2
2が複数層に埋設され、そして各盛土補強材22の先端
側22aは擁壁パネル20にそれぞれ連結されている。
クリート製の擁壁ブロック23が複数段に積層され、そ
の背部に盛土21が充填され、さらに盛土21内に盛土
補強材としてジオテキスタイル24が複数層に埋設さ
れ、各ジオテキスタイル24の先端側24aは上下擁壁
ブロック23,23に挟み込んで連結されている。
るべく上段に移行するにつれて徐々に後退しながら積層
されている。
の例において、擁壁パネル20は、それ自体安定性がな
く、盛土補強材22を連結し、かつ盛土21を転圧して
はじめて自立するものであるため、施工中に変位してし
まうおそれがあった。
ブロック23は直方体形に成形されていて安定性はある
ものの、盛土21との直接的な一体化が特になされてい
ないだけでなく、上下擁壁ブロック23,23間の一体
化もなされていないため、地震時に擁壁ブロック23が
横ずれを起こして壁面が崩れるおそれがあった。
用いた壁面は、擁壁ブロック23が小型であるために地
形の悪いところでも取り扱いが容易で施工性がよいこと
が長所であるが、一方ですべての擁壁ブロック23にジ
オテキスタイル24を連結したのでは、ジオテキスタイ
ル24を大量に要して設計上不経済なものとなるだけで
なく、施工性も悪い。
すれば、ジオテキスタイル24の連結されていない擁壁
ブロック23が適当に積層されていることが望ましく、
ジオテキスタイル24の連結されていない擁壁ブロック
23が適当に混在した状態で、全体として一体の壁面を
形成することができれば、不均質な土圧が作用したり、
あるいは地震にあっても目地部でわずかの変位を許容す
るだけで、応力集中をを避けることができて、きわめて
安定した補強土構造を構築できる。
壁パネル20は剛体である一方、盛土21は時間の経過
とともに徐々に沈下することから、盛土20の沈下とと
もに盛土補強材22を介して擁壁パネル20に応力集中
が生じて擁壁パネル20にひび割れが発生したり、横ず
れを起こすことがあり、さらに施工の面においても擁壁
パネル20は非常に大きく、しかも非常に重くて施工性
がわるい等の課題があった。
なされたもので、特に地震や盛土の自然沈下などで擁壁
ブロックが横ずれしたりするようなことがなく、安定性
にすぐれた補強構造物およびこれに使用される補強土ブ
ロックを提供することを目的とする。
ロックは、盛土の先端に積層されるコンクリート製の補
強土ブロックであって、表面フランジと背面フランジと
これらの間にあるウェブとこのウェブの上端部に突出す
る突起部とから一体に形成されてなることを特徴とす
る。
ままでも安定して自立できるような、例えば平面H形状
またはI形状に形成されている。また、無筋コンクリー
ト、鉄筋コンクリート、あるいは鋼繊維、炭素繊維など
を使用した繊維補強コンクリートで形成することができ
る。
記載の擁壁ブロックにおいて、表面フランジとウェブお
よび/または背面フランジの上端部にそれぞれの軸方向
に連続し、かつ互いに連通する定着溝が設けられている
ことを特徴とする。
しては、表面フランジとウェブの上端部にそれぞれの軸
方向に連続し、かつ互いに連通して設けられている場
合、背面フランジの上端部にその軸方向に連続して設け
られている場合、さらに表面フランジ、背面フランジお
よびウェブの上端部にそれぞれの軸方向に連続し、かつ
互いに連通して設けられている場合などがある。
1または2記載の補強土ブロックにおいて、突起部は表
面フランジと背面フランジとの間に嵌合可能に設けら
れ、かつ背面フランジ側に後退した位置に設けられてい
ることを特徴とする。
ことで、補強土ブロックを積層する際、上段になるにつ
れて徐々に後退させながら積層することができる。ま
た、この場合の突起部の位置を盛土の地質に応じて適当
に変えることで、補強土ブロックを積層して形成される
壁面の傾きを自由に設定することができる。
1、2または3記載の補強土ブロックを複数積層して壁
体を構成し、この壁体の背面側に盛土を充填するととも
にこの盛り土内に盛土補強材を複数、埋設してなる補強
土構造において、各補強土ブロックの突起部がその上側
に積層された補強土ブロックの表面フランジと背面フラ
ンジとウェブとで形成される空間部に嵌合されているこ
とを特徴とする。
記載の補強土構造物において、空間部に盛土として砂礫
または砕石が充填されていることを特徴とする。空間部
に盛土として砂礫または砕石が充填されていることで、
表層部の透水性がきわめてよくなり、盛土の自然流失を
低減することができるだけでなく、昆虫類などの生物の
生息空間を提供することができて自然環境にも適してい
る。
または5記載の補強土構造物において、盛土補強材は補
強土ブロックの定着溝に定着されていることを特徴とす
る。
は、この発明に係る補強土構造物および補強土ブロック
の一例を示し、図において、符号1は複数段に積層さ
れ、擁壁の壁体Aを構成する補強土ブロック(以下、
「擁壁ブロック」という)、2は壁体Aの背面側に充填
された盛土、そして符号3は盛土2内に複数層に埋設さ
れ、盛土2の安定を図るとともに擁壁ブロック1を盛土
2の先端に固定している盛土補強材である。
(b)に図示するように表面フランジ1aとその背面側
(盛土2側)に表面フランジ1aとほぼ平行に配置され
た背面フランジ1b、さらにこの表面フランジ1aと背
面フランジ1bとの間に配置されたウェブ1cとこのウ
ェブ1cの上端部に突設された突起部1dとから一体に
形成されている。
ト、鉄筋コンクリートあるいは炭素繊維などの補強繊維
が混練された繊維補強コンクリート等からそのままでも
きわめて安定して自立できるような、例えば平面ほぼH
形状(またはI形状)に形成されている。
り横長に形成され、また表面フランジ1aと背面フラン
ジ1bの両端には表面フランジ1a側から背面フランジ
1b側(盛土2側)に先細りとなるようなテーパが形成
され、さらに表面フランジ1a、背面フランジ1bおよ
びウェブ1cはいずれも、十分な剛性を保持すべく一定
の厚さに形成されている。
1cの軸方向の寸法)は、表面フランジ1aと背面フラ
ンジ1b間の内法寸法Wより小さく、かつ突起部1dの
表面フランジ1a側の端部が背面フランジ1b側にS寸
法だけ後退した位置から突設されている。
盛土2の先端に横方向に互いに隣接し、かつ上下方に複
数段に積層され、これに伴い各段の横方向に隣接する擁
壁ブロック1,1間には双方の表面フランジ1aと背面
フランジ1bとウェブ1cとからなる空間部4がそれぞ
れ形成されている。
表面フランジ1a,1a間の目地部aが上下方向に連続
しないで左右に交互にずれる、いわゆる「やぶれ目地」
になるように積層され、これに伴い各擁壁ブロック1の
突起部1dが、その上側に積層された擁壁ブロック1,
1間の空間部4に嵌合されている。
の端部が背面フランジ1b側にS寸法だけ後退した位置
から突設されていることにより、上段に移行するにつれ
て各擁壁ブロック1はS寸法ずつ盛土2側に後退して積
層されている。
れ、その先端側の定着部3aは擁壁ブロック1の背面フ
ランジ1bにアンカー金具5を介して定着されている。
この場合、盛土補強材3は擁壁ブロック1の段数に対応
した数が埋設されているのではなく、数段おきに(少な
いほうがよい)埋設され、定着部3aは例えば図2
(a)に図示するように同一レベルに積層された擁壁ブ
ロック1の背面フランジ1bの背面部、あるいは図2
(d)に図示するように背面フランジ1bの上端面部に
定着されている。
ロック1の背面フランジ1bの背面部または上端面部に
それぞれ取り付けられているが、アンカー金具5として
帯鋼などが隣接する複数の擁壁ブロック1、1間に水平
に架け渡されていてもよく、これに盛土補強材3の定着
部3aを定着するようにすれば、盛土補強材3の定着と
隣接する複数の擁壁ブロック1、1間の連結とを同時に
行うことができる。
下方向に自由に回転できるように連結すれば、盛土2の
自然沈下に盛土補強材3を追従させることができるた
め、盛土2の自然沈下による盛土補強材3の破断を未然
に防止することができる。
状補強材)や形鋼などの鋼材の他、鉄筋などの鋼棒、鉄
筋グリット、あるいはジオグリッドやジオテキスタイル
等が布設されており、また盛土補強部材3は盛土2内に
複数層に埋設され、かつ各擁壁ブロック1の一つ一つ
に、または適当な位置の擁壁ブロック1の背面フランジ
1bにアンカー金具5を介して定着されている。
ジオテキスタイルが埋設されている場合には、例えば図
2(b)図示するようにその先端部分を上下擁壁ブロッ
ク1,1間に挟んで定着されていてもよい。
擁壁ブロック1の突起部1dによって上側擁壁ブロック
1の空間部4内に押し込まれた状態に定着されるので、
盛土補強材3の先端側を上下擁壁ブロック1,1間に確
実にしかもきわめて簡単に定着することができる。
やジオテキスタイルの先端側を横方向に隣接する複数の
上下擁壁ブロック1、1間に挟み込むことにより、横方
向に隣接する擁壁ブロック1どうしを同時に連結するこ
とができる。
ク1に作用する盛土2からの土圧に対して充分な引き抜
き抵抗力が得られれば、格段ごとに布設されるる必要は
なく、複数段おきに布設されていてもよい。むしろ、盛
土補強材3は少ないほうが経済的であり、また盛土2の
転圧に際して邪魔にならず、施工する上でも転圧がしや
すく望ましい。
5 m間隔程度がよい。複数の擁壁ブロック1がこのよう
に積層されていることで、擁壁ブロック1の横ずれが確
実に防止される。
内には、盛土2が入念に転圧して充填されていること
で、各擁壁ブロック1の背面フランジ1bとウェブ1c
が盛土2内に埋め込まれ、これにより擁壁ブロック1と
盛土2との一体化も確実に図られている。
部4内および擁壁ブロック1の背部の一定範囲R(30
cm前後)内に、盛土2として透水性にすぐれた砂礫ま
たは砕石が充填されていれば、表層部の透水性がよくな
り、盛土の自然流失を低減することができるだけでな
く、昆虫類などの生物の生息空間を提供できる。
強材3とが一体となって全体が一体化し、これにより背
面の土圧や地震に対して抵抗し得る。また、例えば図2
(c)に図示するように、上下擁壁ブロック1どうしが
鉄筋などからなる連結棒6によって連結されていれば、
擁壁ブロック1の横ずれを確実に阻止でき、また盛土2
側からの土圧で擁壁ブロック1が前に押し出されるよう
なことも確実に阻止できる。この場合の連結棒6は、上
下擁壁用ブロック1の表面フランジ1aの下端面と上端
面に形成された孔に挿入されている。
どで擁壁ブロック1がずれて壁面が変位したり、一部の
擁壁ブロック1が崩れたりするのを確実に防止でき、ま
た擁壁ブロック1の背面側に充填された盛土2が移動し
て弛む等といった事態も防止することができる。
して平坦に形成されているが、必要に応じて凸曲面状に
形成されていてもよい。また、擁壁ブロック1として
は、運搬などの取り扱い易さ、施工性などを考慮する
と、通常高さが20〜150cm、幅が30〜100c
m、奥行きが20〜60cm程度、さらに重さが20〜
150Kg程度に形成されているのが望ましい。
発明に係る補強土構造物および補強土用ブロックの他の
一例を示し、特に各擁壁ブロック1の表面フランジ1a
とウェブ1cおよび/または背面フランジ1bの上端部
に定着用溝1eがそれぞれの軸方向に連続し、かつ互い
に連続して形成され、他の部分は図1〜図3の例で説明
した擁壁ブロックとほぼ同じである。
溝1eは各擁壁ブロック1の表面フランジ1aとウェブ
1cの上端部にそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに
連続して形成されている。
1eは各擁壁ブロック1の背面フランジ1bの上端部に
その軸方向に連続して形成され、さらに図8と図9の例
においては、定着溝1eは各擁壁ブロック1の表面フラ
ンジ1a、ウェブ1cおよび背面フランジ1bの上端部
にそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成
されている。
の背面フランジ1b側の端部は背面フランジ1bの中央
を盛土2側に貫通している。また、図7と図9の例にお
いては、背面フランジ1bの上端部に定着溝1eから盛
土2側に貫通する複数の定着溝1fが背面フランジ1b
の軸方向に所定間隔おきに複数形成されている。
フランジ1aおよびウェブ1cの定着溝1eに水平に挿
入されている定着部3aと、盛土2内に奥深く水平に埋
設されているアンカー部3bとから略L字状またはT字
状に形成され、例えば丸鋼や異形棒鋼などの鉄筋で形成
されている。
連続して挿入されていることで、盛土補強材3は上側の
擁壁ブロック1の重量で拘束され、しかも定着溝1e内
の周面との摩擦によって引き抜かれる心配がなく、補強
部材3をきわめて簡単な構造で擁壁ブロック1に確実・
強固に定着することができる。
て、盛土補強材3の定着部3aを横方向に隣接する2〜
3個、あるいはそれ以上の擁壁ブロック1(表面フラン
ジ1a)の定着溝1eに跨がって挿入されていること
で、定着力をさらに高めることができる。
圧の大きさに応じて必要な長さに形成されていること
で、横方向に隣接する複数の擁壁ブロック1どうしを互
いに連結できるとともに、一本の盛土補強材3で複数の
擁壁ブロック1を固定することができて、きわめて経済
的であり、また施工性が著しく増す。
の長さ等は、盛土2の種類、盛土2側から壁体Aが受け
る土圧の大きさ等に基いて決められている。なお、特に
アンカー部3bは、例えば図1や図4(a)に図示する
ように定着溝1eに挿入されている定着部3aとそれよ
り後方の盛土2内に埋設されている定着部3bを別々に
形成し、両者をターンバックル7で一つ部材に連結して
形成されたものでもよく、こうすることでアンカー部3
bの長さを自由に調整できるだけでなく、定着溝1eに
挿入されている定着部3aのみを丸鋼などの鉄筋で形成
し、盛土2内に埋設されているアンカー部3bは鉄筋グ
リット、あるいは帯鋼や形鋼などの他の部材で形成する
ことができる。
ているため、その上側に位置する擁壁ブロック1が土圧
による応力集中で前にずれても、その下側の擁壁ブロッ
ク1の定着溝1e内の定着部3aは連結されたままで、
破壊されることがなく、むしろ擁壁ブロック1が前に移
動することで土圧による応力集中を緩和して安定した土
留め擁壁を保ち続けることができる。
補強材の他の例を示し、盛土補強材3は、表面フランジ
1aおよびウェブ1cの定着溝1eに水平に挿入されて
いる定着部3aと、それより後方側の盛土2内に奥深く
水平に埋設されているアンカー部3bとから略T字状に
形成されている。
両方向に水平に伸び、1個の擁壁ブロック、あるいは横
方向に隣接する2〜3個、あるいはそれ以上の擁壁ブロ
ック1(表面フランジ1a)の定着溝1eに跨がって挿
入されている。
字状に形成されていることで、鉄筋などを折り曲げるだ
けで簡単に形成でき、また布設も簡単にできるためきわ
めて経済的であり、施工性もよい。
ック1のそれぞれに連結される必要はなく、擁壁ブロッ
ク1に作用する盛り土2の土圧に対して充分な引き抜き
抵抗力が得られれば、複数段おきに設置されていてもよ
い。
であり、また盛土2の転圧に際して邪魔にならず、施工
する上でも好ましい。通常、補強部材3の設置間隔は0.
5 〜1.5 m間隔程度が好ましい。
を使用すれば、例えば図7(b)に図示するように、格
子鉄筋または鉄筋グリットなどを盛土補強材3として布
設することができる。
各擁壁ブロック1の背面フランジ1bの上端に形成され
た定着溝1eに、縦鉄筋3dを定着溝1fにそれぞれ挿
入されていることで擁壁ブロック1に連結されている。
ク1につき一個ずつ取り付けられていてもよいが、隣接
する2ないし3個、あるいはそれ以上の擁壁ブロック1
に跨がって一枚の盛土補強材3が取り付けられていれ
ば、盛土補強材3を布設すると同時に隣接する複数の擁
壁ブロック1どうしを互いに連結できる。
特に補強土ブロックが表面フランジと背面フランジとこ
の両者間に配置されたウェブとこのウェブの上端部に突
設された突起部とから成形されていることで、積層され
た際に横方向に隣接する補強土ブロック間に、双方の表
面フランジと背面フランジとウェブとからなる空間部が
それぞれ形成され、この空間部内にその下側に位置する
各補強土ブロックの突起部がそれぞれ嵌合されているた
め、上下補強土ブロック間の横ずれ等を防止するこがで
き、また空間部内に盛り土を充填することにより、各補
強土ブロックの背面フランジとウェブを盛り土内に埋め
込んで固定することができ、これにより補強土ブロック
と盛土との一体化を図ることができ、地震の際にもきわ
めて安定した補強土構造物を構築できる。
材が複数層に埋設され、かつその一端側が補強土ブロッ
クの表面フランジ等の上端部に形成された定着溝に水平
に挿入して定着されているので、補強土ブロックを簡単
に固定することができる。
する2〜3個、あるいはそれ以上の補強ブロックの定着
溝に跨がって定着することにより、一本の盛土補強材で
横方向に隣接する複数の補強土ブロックどうしを連結
し、かつ固定することができるため、施工性と経済性と
もにすぐれている。
定着溝に定着されていることで、上下補強土ブロックの
接触面に大きな摩擦抵抗が得られることにより、上下補
強土ブロックは大きな土圧を受けても簡単に崩れること
はなく、この点からもきわめて安定した補強土構造物を
構築できる。
構造物の一部斜視図である。
し、(a)〜(c)は道路などに面して構築された擁壁
の一部縦断面図、(d)は擁壁ブロックの一例を示す斜
視図である。
図、(b)、(c)は斜視図である。
し、(a)は道路などに面して構築された擁壁の一部斜
視図、(b)はその縦断面図である。
(a)は擁壁ブロックの平面図、(b)は擁壁ブロック
と盛土補強材の斜視図である。
し、(a)は道路などに面して構築された擁壁の一部斜
視図、(b)はその縦断面図である。
(a)は擁壁ブロックの平面図、(b)は擁壁ブロック
と盛土補強材の斜視図である。
し、(a)は道路などに面して構築された擁壁の一部斜
視図、(b)はその縦断面図である。
(a)は擁壁ブロックの平面図、(b)は擁壁ブロック
と盛土補強材の斜視図である。
縦断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 盛土の先端に積層されるコンクリート製
の補強土ブロックであって、表面フランジと背面フラン
ジとこの両者間に設けられたウェブとこのウェブの上端
部に設けられた突起部とから一体に形成されてなること
を特徴とする補強土用ブロック。 - 【請求項2】 表面フランジとウェブおよび/または背
面フランジの上端部にそれぞれの軸方向に連続し、かつ
互いに連続する定着溝が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の補強土ブロック。 - 【請求項3】 突起部は、表面フランジと背面フランジ
との間に嵌合可能に形成され、かつ背面フランジ側に後
退した位置に設けられていることを特徴とする請求項1
または2記載の補強土ブロック。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載の補強土ブロ
ックを複数積層して壁体を構成し、この壁体の背面側に
盛土を充填するとともにこの盛り土内に盛土補強材を複
数埋設してなる補強土構造物において、各補強土ブロッ
クの突起部がその上側に積層された補強土ブロックの表
面フランジと背面フランジとウェブとで形成される空間
部に嵌合されていることを特徴とする補強土構造物。 - 【請求項5】 空間部に盛土として砂礫または砕石が充
填されていることを特徴とする請求項4記載の補強土構
造物。 - 【請求項6】 盛土補強材は補強土ブロックの定着溝に
定着されていることを特徴とする請求項4または5記載
の補強土構造物。
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JP2001018227A JP3539724B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | 補強土構造物および補強土ブロック |
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WO2006025632A1 (en) * | 2004-09-02 | 2006-03-09 | Hee Jung Moon | The block for a revetment structure used to building works method |
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JP2021004470A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 株式会社大林組 | 盛土補強構造 |
-
2001
- 2001-01-26 JP JP2001018227A patent/JP3539724B2/ja not_active Expired - Fee Related
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