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JP2002216752A - コバルト化合物およびその製造方法ならびにそれを用いたアルカリ蓄電池用正極板およびアルカリ蓄電池 - Google Patents

コバルト化合物およびその製造方法ならびにそれを用いたアルカリ蓄電池用正極板およびアルカリ蓄電池

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JP2002216752A
JP2002216752A JP2001129947A JP2001129947A JP2002216752A JP 2002216752 A JP2002216752 A JP 2002216752A JP 2001129947 A JP2001129947 A JP 2001129947A JP 2001129947 A JP2001129947 A JP 2001129947A JP 2002216752 A JP2002216752 A JP 2002216752A
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storage battery
alkaline storage
cobalt compound
electrode plate
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聖 林
Toshihiro Yamada
敏弘 山田
Nobuyasu Morishita
展安 森下
Kojiro Ito
康次郎 伊藤
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Panasonic Holdings Corp
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Toyota Motor Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、寿命が長く信頼性が高いアルカリ
蓄電池を製造できるコバルト化合物、およびその製造方
法、ならびにそれを用いたアルカリ蓄電池用正極板およ
びアルカリ蓄電池を提供する。 【解決手段】 水酸化コバルト粉末と水酸化ナトリウム
粉末とを混合し、酸素雰囲気下で加熱処理して得られる
コバルト化合物、または、酸化剤を含む水溶液と水酸化
ナトリウム水溶液とを共に水酸化コバルト粉末に加える
ことによって得られるコバルト化合物、または酸素雰囲
気下において水酸化コバルト粉末を焼成して得られるコ
バルト化合物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池に
用いられるコバルト化合物、およびその製造方法、なら
びにそれを用いたアルカリ蓄電池用正極板およびアルカ
リ蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な用途、特に電気自動車やハ
イブリッド車用の電源として、長寿命で信頼性が高い二
次電池の開発が望まれている。そのような二次電池とし
ては、水酸化ニッケルを活物質とするアルカリ蓄電池が
有望である。このアルカリ蓄電池では、正極における活
物質の利用率を高めるために、正極にコバルトを添加し
て導電性ネットワークを形成する方法が提案されてい
る。具体的には、たとえば、以下の3つの方法が提案さ
れている。
【0003】第1の方法は、2価を越えるコバルトを主
体とする化合物で被覆された水酸化ニッケル活物質と、
2価以下のコバルトを主体とする化合物とを含有させた
正極板を用いる方法である(特開平10−270039
号公報参照)。
【0004】第2の方法は、電極活物質と塩化コバルト
および水を含むペーストを多孔質金属電極基材に充填し
た正極板を用いる方法である(特開平10−10655
5号公報参照)。
【0005】第3の方法は、ペースト式ニッケル正極と
して、平均粒径2μm以下のCoF 2粉末を、当該Co
2粉末と活物質粉末との総量に対して3〜15重量
%、好ましくは8〜12重量%添加した正極を用いる方
法である(特開平7−169466号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、自動車の寿命と同等の長寿命という、近
年の蓄電池への要望には十分に対応できていないという
問題があった。
【0007】また、上記第1の方法では、活物質表面に
コバルト化合物の被覆層を形成し、かつ酸化処理をする
必要があり、工程が非常に煩雑になるという問題があっ
た。この煩雑なプロセスがネックとなるため、第1の方
法は量産化には不適切であった。
【0008】また、上記第2および第3の方法では、C
o(OH)2の生成後に、電解液内に多量の塩化物イオ
ンまたはフッ化物イオンが残留してしまい、活物質の反
応が阻害されて利用率が低下するという問題があった。
また、Co(OH)2の生成に際して、電解液中の水酸
化物イオンとコバルト化合物の陰イオンとを消費するた
め、Co(OH)2生成反応のバラツキが電解液濃度の
バラツキとなって電池特性のバラツキが生じやすいとい
う問題があった。さらに、Co(OH)2は、極板内だ
けでなくセパレータ上にも析出するため、微小短絡を引
き起こすという問題もあった。
【0009】上記問題を解決するため、本発明は、寿命
が長く信頼性が高いアルカリ蓄電池を製造できるコバル
ト化合物、およびその製造方法、ならびにそれを用いた
アルカリ蓄電池用正極板およびアルカリ蓄電池を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のコバルト化合物は、アルカリ蓄電池
に用いられるコバルト化合物であって、水酸化コバルト
粉末と水酸化ナトリウム粉末とを混合し、酸素雰囲気下
で加熱処理して得られるコバルト化合物である。また、
本発明の第2のコバルト化合物は、アルカリ蓄電池に用
いられるコバルト化合物であって、酸化剤を含む水溶液
と水酸化ナトリウム水溶液とを共に水酸化コバルト粉末
に加えることによって得られるコバルト化合物である。
本発明の第3のコバルト化合物は、アルカリ蓄電池に用
いられるコバルト化合物であって、酸素雰囲気下におい
て、90℃〜140℃の範囲内の温度で水酸化コバルト
粉末を焼成して得られるコバルト化合物である。上記第
1、第2または第3のコバルト化合物によれば、長寿命
で信頼性が高いアルカリ蓄電池を製造できる。また、上
記第1、第2または第3のコバルト化合物は、コバルト
をコートして処理する従来の方法に比べて容易な方法で
製造できるため、安価に製造することが可能である。
【0011】上記第2のコバルト化合物では、前記酸化
剤が、過酸化水素、臭素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム
および過硫酸塩から選ばれる少なくとも1つを含んでも
よい。上記構成によれば、Co(OH)2を十分に反応
させることができる。
【0012】上記第1、第2および第3のコバルト化合
物では、前記水酸化コバルト粉末が、ニッケル、亜鉛、
鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、マグネシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナトリウ
ム、イットリウムおよびイッテルビウムから選ばれる少
なくとも1つが固溶された水酸化コバルトからなるもの
でもよい。上記構成によれば、コバルト化合物の導電性
や溶解度を変化させることができ、用途に応じたアルカ
リ蓄電池を製造できるコバルト化合物が得られる。
【0013】また、本発明の第1のコバルト化合物の製
造方法は、アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化合物
の製造方法であって、水酸化コバルト粉末と水酸化ナト
リウム粉末とを混合し、酸素雰囲気下で加熱処理する工
程を含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明の第2のコバルト化合物の製
造方法は、アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化合物
の製造方法であって、酸化剤を含む水溶液と水酸化ナト
リウム水溶液とを共に水酸化コバルト粉末に加える工程
を含むことを特徴とする。
【0015】上記第2の製造方法では、前記酸化剤が、
過酸化水素、臭素、塩素、次亜塩素酸ナトリウムおよび
過硫酸塩から選ばれる少なくとも1つを含んでもよい。
【0016】また、本発明の第3のコバルト化合物の製
造方法は、アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化合物
の製造方法であって、酸素雰囲気下において、90℃〜
140℃の範囲内の温度で水酸化コバルト粉末を焼成す
る工程を含むことを特徴とする。
【0017】上記第1、第2および第3の製造方法で
は、前記水酸化コバルト粉末が、ニッケル、亜鉛、鉄、
マンガン、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、
ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナトリウム、イ
ットリウムおよびイッテルビウムから選ばれる少なくと
も1つが固溶された水酸化コバルトからなるものでもよ
い。
【0018】また、本発明のアルカリ蓄電池用正極板
は、電解液を備えるアルカリ蓄電池に用いられるアルカ
リ蓄電池用正極板であって、導電性の支持体と前記支持
体に支持された活物質ペーストとを備え、前記活物質ペ
ーストは、水酸化ニッケルと、上記第1、第2または第
3のコバルト化合物と、前記コバルト化合物よりも前記
電解液に対する溶解度が高い易溶性コバルト化合物とを
含むことを特徴とする。
【0019】上記アルカリ蓄電池用正極板では、前記易
溶性コバルト化合物は、金属コバルト、水酸化コバル
ト、一酸化コバルトおよび硫酸コバルトから選ばれる少
なくとも1つであってもよい。上記構成によれば、導電
性の高いコバルトネットワークの形成が促進され、高利
用率、高出力なアルカリ蓄電池を製造できる正極板が得
られる。
【0020】上記アルカリ蓄電池用正極板では、前記易
溶性コバルト化合物が、ニッケル、亜鉛、鉄、マンガ
ン、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、ストロ
ンチウム、バリウム、リチウム、ナトリウム、イットリ
ウムおよびイッテルビウムから選ばれる少なくとも1つ
が固溶された水酸化コバルトを含んでもよい。上記構成
によれば、コバルト化合物の導電性や溶解度を変化させ
ることができ、用途に応じたアルカリ蓄電池を製造でき
る正極板が得られる。
【0021】また、本発明のアルカリ蓄電池は、正極板
と負極板と電解液とを備えるアルカリ蓄電池であって、
前記正極板は、水酸化ニッケルと、上記第1、第2また
は第3のコバルト化合物と、前記コバルト化合物よりも
前記電解液に対する溶解度が高い易溶性コバルト化合物
とを含むことを特徴とする。
【0022】上記アルカリ蓄電池では、前記易溶性コバ
ルト化合物は、金属コバルト、水酸化コバルト、一酸化
コバルトおよび硫酸コバルトから選ばれる少なくとも1
つであってもよい。
【0023】上記アルカリ蓄電池では、前記易溶性コバ
ルト化合物が、ニッケル、亜鉛、鉄、マンガン、アルミ
ニウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、
バリウム、リチウム、ナトリウム、イットリウムおよび
イッテルビウムから選ばれる少なくとも1つが固溶され
た水酸化コバルトを含んでもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0025】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
コバルト化合物およびその製造方法について、一例を説
明する。なお、実施形態1のコバルト化合物の製造方法
によって製造されたコバルト化合物は、本発明のコバル
ト化合物の一例である。
【0026】実施形態1のコバルト化合物の製造方法
は、アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化合物の製造
方法であって、水酸化コバルト粉末と水酸化ナトリウム
粉末とを混合し、酸素雰囲気下で加熱処理する工程を含
む。
【0027】ここで、水酸化コバルト粉末とは、本質的
に水酸化コバルトからなる粉末である。具体的には、た
とえば、水酸化コバルトのみからなる粉末、または金属
元素が固溶された水酸化コバルトからなる粉末を用いる
ことができる。より具体的には、たとえば、ニッケル、
亜鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、マグ
ネシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナト
リウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選ばれ
る少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトからなる
粉末を用いることができる。水酸化コバルト粉末の平均
粒径は、たとえば、0.5μm〜10μmの範囲内であ
り、1.0μm〜5.0μmの範囲内が好ましい。
【0028】水酸化ナトリウム粉末の平均粒径は、たと
えば、10μm〜1000μmの範囲内であり、100
μm〜500μmの範囲内が好ましい。
【0029】水酸化コバルト粉末100重量部に対する
水酸化ナトリウム粉末の量は、たとえば100重量部〜
500重量部の範囲内であり、好ましくは、200重量
部〜300重量部の範囲内である。
【0030】上記工程における加熱処理は、たとえば、
80℃〜150℃の範囲内の温度で、12時間〜36時
間加熱すればよい。
【0031】上記実施形態1の製造方法で製造されるコ
バルト化合物(本発明のコバルト化合物)によれば、以
下で説明するように、長寿命で信頼性が高いアルカリ蓄
電池を製造できる。
【0032】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
コバルト化合物およびその製造方法について、他の一例
を説明する。なお、実施形態2のコバルト化合物の製造
方法によって製造されたコバルト化合物は、本発明のコ
バルト化合物の他の一例である。
【0033】実施形態2のコバルト化合物の製造方法
は、アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化合物の製造
方法であって、酸化剤を含む水溶液と水酸化ナトリウム
水溶液とを共に水酸化コバルト粉末に加える工程を含
む。
【0034】上記酸化剤は、過酸化水素、臭素、塩素、
次亜塩素酸ナトリウムおよび過硫酸塩から選ばれる少な
くとも1つを含むことが好ましい。
【0035】上記水酸化コバルト粉末とは、本質的に水
酸化コバルトからなる粉末である。具体的には、たとえ
ば、水酸化コバルトのみからなる粉末、または金属元素
が固溶された水酸化コバルトからなる粉末を用いること
ができる。より具体的には、たとえば、ニッケル、亜
鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、マグネ
シウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナトリ
ウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選ばれる
少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトからなる粉
末を用いることができる。水酸化コバルト粉末の平均粒
径は、たとえば、0.5μm〜10μmの範囲内であ
り、1.0μm〜5.0μmの範囲内が好ましい。
【0036】上記実施形態2の製造方法で得られるコバ
ルト化合物(本発明のコバルト化合物)によれば、以下
で説明するように、長寿命で信頼性が高いアルカリ蓄電
池を製造できる。
【0037】(実施形態3)実施形態3では、本発明の
コバルト化合物およびその製造方法について、他の一例
を説明する。なお、実施形態3のコバルト化合物の製造
方法によって製造されたコバルト化合物は、本発明のコ
バルト化合物の他の一例である。
【0038】実施形態3のコバルト化合物の製造方法
は、アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化合物の製造
方法であって、酸素雰囲気下において、90℃〜140
℃の範囲内の温度で水酸化コバルト粉末を焼成する工程
を含む。
【0039】上記水酸化コバルト粉末とは、本質的に水
酸化コバルトからなる粉末である。具体的には、たとえ
ば、水酸化コバルトのみからなる粉末、または金属元素
が固溶された水酸化コバルトからなる粉末を用いること
ができる。より具体的には、たとえば、ニッケル、亜
鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、マグネ
シウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナトリ
ウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選ばれる
少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトからなる粉
末を用いることができる。水酸化コバルト粉末の平均粒
径は、たとえば、0.5μm〜10μmの範囲内であ
り、1.0μm〜5.0μmの範囲内が好ましい。
【0040】上記実施形態3の製造方法で得られるコバ
ルト化合物(本発明のコバルト化合物)によれば、以下
で説明するように、長寿命で信頼性が高いアルカリ蓄電
池を製造できる。
【0041】(実施形態4)実施形態4では、本発明の
アルカリ蓄電池用正極板について説明する。実施形態4
のアルカリ蓄電池用正極板は、電解液を備えるアルカリ
蓄電池に用いられるアルカリ蓄電池用正極板であって、
導電性の支持体と支持体に支持された活物質ペーストと
を備える。そして、活物質ペーストは、水酸化ニッケル
と、本発明のコバルト化合物(実施形態1、2または3
に記載のコバルト化合物)と、本発明のコバルト化合物
よりも電解液に対する溶解度が高い易溶性コバルト化合
物とを含む。
【0042】実施形態4のアルカリ蓄電池用正極板は、
水酸化ニッケル100重量部に対して、本発明のコバル
ト化合物を、たとえば、5重量部〜20重量部含み、5
重量部〜10重量部含むことが好ましい。また、水酸化
ニッケル100重量部に対して上記易溶性コバルト化合
物を、たとえば、5重量部〜20重量部含み、5重量部
〜10重量部含むことが好ましい。
【0043】本発明のコバルト化合物は、電解液に対す
る溶解度が低い。たとえば、比重1.3の水酸化カリウ
ム水溶液に対する溶解度は、1μg/g以下である。一
方、上記易溶性コバルト化合物は、比重1.3の水酸化
カリウム水溶液に対する溶解度が、100μg/g〜1
0000μg/gの範囲内である。
【0044】上記導電性の支持体には、パンチングメタ
ルや多孔性の集電体を用いることができる。具体的に
は、発泡状ニッケル多孔体を用いることができる。
【0045】上記活物質ペーストは、活物質として水酸
化ニッケルを含み、必要に応じてさらに他の添加剤を含
む。
【0046】上記易溶性コバルト化合物には、金属コバ
ルト、水酸化コバルト、一酸化コバルトおよび硫酸コバ
ルトから選ばれる少なくとも1つを用いることができ
る。より具体的には、上記易溶性コバルト化合物とし
て、ニッケル、亜鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カ
ルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、
リチウム、ナトリウム、イットリウムおよびイッテルビ
ウムから選ばれる少なくとも1つが固溶された水酸化コ
バルトを用いることができる。
【0047】上記電解液には、アルカリ蓄電池に一般的
に用いられる電解液を用いることができる。具体的に
は、水酸化カリウムを主な溶質とした、比重1.3程度
のアルカリ水溶液を用いることができる。
【0048】上記実施形態4のアルカリ蓄電池用正極板
によれば、以下に説明するように、長寿命で信頼性が高
いアルカリ蓄電池を製造できる。
【0049】(実施形態5)実施形態5では、本発明の
アルカリ蓄電池について説明する。
【0050】実施形態5のアルカリ蓄電池は、正極板と
負極板と電解液とを備えるアルカリ蓄電池であって、正
極板は、水酸化ニッケルと、本発明のコバルト化合物
(実施形態1、2または3のコバルト化合物)と、本発
明のコバルト化合物よりも電解液に対する溶解度が高い
易溶性コバルト化合物とを含む。すなわち、本発明のア
ルカリ蓄電池は、正極板として、実施形態4に記載の本
発明のアルカリ蓄電池用正極板を用いる。
【0051】本発明のアルカリ蓄電池としては、たとえ
ば、ニッケル・水素二次電池や、ニッケルカドミウム二
次電池が挙げられる。
【0052】正極板以外の部分は、通常のアルカリ蓄電
池に使用されるものを用いることができる。負極板に
は、たとえば、水素吸蔵合金を主体とする負極板や、水
酸化カドミウムを主体とする負極板を用いることができ
る。また、セパレータには、たとえば、親水化処理を行
ったポリプロピレン不織布を用いることができる。ま
た、電解液には、たとえば、水酸化カリウムを主な溶質
とした、比重1.3程度のアルカリ水溶液を用いること
ができる。
【0053】上記実施形態5のアルカリ蓄電池では、正
極板が、電解液に対する溶解度が異なる2種類のコバル
ト化合物を含んでいる。1つのコバルト化合物は、電解
液に対する溶解度が低い本発明のコバルト化合物であ
り、他の1つのコバルト化合物は、電解液に対する溶解
度が高い易溶性コバルト化合物である。本発明のアルカ
リ蓄電池では、溶解度の低いコバルト化合物が強固なネ
ットワークを形成し、溶解度の高いコバルト化合物が微
細なネットワークを形成する。このため、本発明のアル
カリ蓄電池によれば、正極板内により緻密な導電性ネッ
トワークを形成できる。また、本発明のアルカリ蓄電池
では、導電性ネットワークの形成がCo(OH)2の溶
解・析出反応だけに依存しているわけではないため、溶
解度が高いコバルト化合物の添加を抑えることができ、
電解液の消費を最小限に抑え、かつ電解液のバラツキも
最小限に抑えることができる。また、溶解度が極めて低
い本発明のコバルト化合物を用いることによって、ほぼ
極板内にだけ導電性のコバルトネットワークを形成でき
る。
【0054】このように、本発明のアルカリ蓄電池によ
れば、強固な導電性ネットワークを形成できるため、高
出力化が可能である。また、本発明のアルカリ蓄電池で
は、従来のアルカリ蓄電池に比べて微小短絡を抑制でき
るため、長寿命で信頼性が高いアルカリ蓄電池が得られ
る。
【0055】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0056】(実施例1)実施例1では、本発明のコバ
ルト化合物の製造方法によって、本発明のコバルト化合
物を製造した一例について説明する。
【0057】まず、水酸化コバルトの粉末100gと水
酸化ナトリウムの粉末200gとを乳鉢で素早く混合し
た。この混合物を、金属製のバットに広げて酸素雰囲気
下のオートクレイブ中に配置し、120℃で12時間反
応させた。この反応によって金属光沢を有する黒色の粉
末の固まりが得られた。
【0058】その後、得られた固まりを粉砕して細かく
したのち、粉砕物を、アルカリ性が抜けるまで十分に水
洗した。その後、粉砕物の水分を蒸発させた。このよう
にして、本発明のコバルト化合物を作製した。以下、実
施例1のコバルト化合物を化合物1という場合がある。
【0059】(実施例2)実施例2では、本発明のコバ
ルト化合物の製造方法によって、本発明のコバルト化合
物を製造した他の一例について説明する。
【0060】まず、水酸化コバルトの粉末100gに、
濃度が40%の水酸化ナトリウム水溶液200mlを加
えてよく撹拌した。さらに、撹拌を継続しながら、水酸
化コバルトの粉末に濃度が10%の過酸化水素水を少し
ずつ滴下した。
【0061】過酸化水素水の滴下によって、水酸化コバ
ルトの粉末は徐々に変色した。反応に必要な量よりも過
剰に過酸化水素水を滴下し(約200ml)、反応が十
分に進行した時点で過酸化水素水の滴下を終了した。そ
の後、得られた反応生成物をろ過し、十分な水洗を行っ
て乾燥させた。このようにして本発明のコバルト化合物
を作製した。以下、実施例2のコバルト化合物を、化合
物2という場合がある。
【0062】(実施例3)実施例3では、本発明のコバ
ルト化合物の製造方法によって、本発明のコバルト化合
物を製造した他の一例について説明する。
【0063】実施例3では、水酸化コバルトの粉末を金
属製のバットに広げて酸素雰囲気下の恒温槽中に配置
し、110℃で24時間放置(焼成)した。この熱処理
によって、茶色の粉末が得られた。このようにして本発
明のコバルト化合物を作製した。以下、実施例3のコバ
ルト化合物を、化合物3という場合がある。
【0064】化合物1、2および3の代表的な物性値
を、表1に示す。なお、表1の物性値は一例であって、
製造の条件によって物性値は若干変化する。
【0065】
【表1】
【0066】また、化合物1および2について、X線回
折の測定を行った結果を図1に示す。また、化合物3に
ついて、X線回折の測定を行った結果を図2に示す。
【0067】(実施例4)実施例4では、本発明のアル
カリ蓄電池用正極板を製造した一例について説明する。
【0068】まず、水酸化ニッケルの粉末100重量部
と、化合物1、2または3の粉末を5重量部と、一酸化
コバルトの粉末5重量部とに、水を加えて混練し活物質
ペーストを作製した。この活物質ペーストを、発泡状ニ
ッケル多孔体(多孔度95%、面密度450g/c
2)に充填し、乾燥、加圧したのち、所定の寸法に切
断して本発明の正極板(ニッケル正極板)を得た。一
方、比較例として、化合物1、2または3の粉末5重量
部の代わりに水酸化コバルトの粉末5重量部を用い、上
記と同様の方法で比較例の正極板(ニッケル正極板)を
作製した。
【0069】このようにして、理論容量1000mAh
のニッケル正極板(厚さ:0.5mm、幅:35mm、
長さ:110mm)を4種類作製した。
【0070】(実施例5)実施例5では、本発明のアル
カリ蓄電池を製造した一例について説明する。実施例5
で作製したAAサイズの密閉型ニッケル・水素蓄電池に
ついて、一部分解斜視図を図3に模式的に示す。
【0071】実施例5のニッケル・水素蓄電池20は、
負極端子を兼ねるケース21と、ケース21内に封入さ
れた正極板22、負極板23、電解液(図示せず)、お
よび正極板22と負極板23との間に配置されたセパレ
ータ24と、安全弁を備える封口板25とを備える。
【0072】正極板22には、実施例4で説明した4種
類の正極板のいずれかを用いた。負極板23には、水素
吸蔵合金(MmNi3.6Co0.7Mn0.4Al0.3、Mm:
ミッシュメタル)を主体とする負極板を用いた。セパレ
ータ24には、スルホン化されたポリプロピレンセパレ
ータを用いた。電解液には、比重が1.3である水酸化
カリウム水溶液中に、20g/lの濃度となるように水
酸化リチウムを溶解させた電解液を用いた。
【0073】実施例5では、まず、セパレータ24を挟
むように正極板22と負極板23とを対向させて渦巻き
状に捲回し、ケース21に挿入した。その後、電解液
2.0cm3をケース21に注液し、封口板25で封口
した。このようにして、正極板が異なる4種類のニッケ
ル・水素蓄電池を製造した。以下、化合物1を用いた電
池を電池1といい、化合物2を用いた電池を電池2と
い、化合物3を用いた電池を電池3という。また、比較
例の正極板を用いた電池を比較電池1という。
【0074】上記4種類の電池について、充放電サイク
ル試験を行い、放電容量と内部抵抗とを測定した結果を
図4に示す。充放電サイクルは、2A(2C)の電流で
充放電を繰り返すことによって行った。
【0075】図4から明らかなように、本発明の電池
1、2および3は、比較電池1に比べてサイクル初期か
ら内部抵抗が低く、サイクルを繰り返しても内部抵抗の
上昇が少なかった。また、電池1、2および3は、サイ
クル経過に伴う放電容量の低下も小さかった。
【0076】次に、電池1、電池2、電池3および比較
電池1について、それぞれ、サイクル試験前のものと5
000サイクル後のものとを用意した。そして、この8
種類の電池を、65℃の環境下に放置して48時間おき
に電池の電圧を測定した。測定結果を図5に示す。
【0077】図5に示すように、比較電池1では、サイ
クル前のものが72日目以降に急激に電圧が低下して0
Vになり、サイクル後のものも90日目以降に電圧が急
激に低下して0Vになった。これは、正極板中に残って
いた未反応の水酸化コバルトが電解液中に溶出し、セパ
レータ中に導電性のコバルト化合物が析出して正極板と
負極板とが短絡したためであると考えられる。図5の結
果から、サイクル前の比較電池1には、サイクル後の比
較電池1に比べて、未反応な水酸化コバルトがより多く
残留していると考えられる。
【0078】一方、本発明の電池1、2および3は、サ
イクル前もサイクル後も電圧の低下が少なく、90日を
経過しても高い電池電圧を維持した。そして、300日
経過後も、1V以上の電池電圧を維持した。
【0079】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコバルト
化合物およびその製造方法によれば、寿命が長く信頼性
が高いアルカリ蓄電池を製造できるコバルト化合物が得
られる。
【0081】また、本発明のアルカリ蓄電池用正極板に
よれば、寿命が長く信頼性が高いアルカリ蓄電池を製造
できる正極板が得られる。
【0082】また、本発明のアルカリ蓄電池によれば、
寿命が長く信頼性が高いアルカリ蓄電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコバルト化合物についてX線回折の
測定結果の一例を示す図である。
【図2】 本発明のコバルト化合物についてX線回折の
測定結果の他の一例を示す図である。
【図3】 本発明のアルカリ蓄電池について一例を示す
一部分解斜視図である。
【図4】 本発明のアルカリ蓄電池についてサイクル試
験の結果の一例を示す図である。
【図5】 本発明のアルカリ蓄電池について放置試験の
結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
20 アルカリ蓄電池 21 ケース 22 正極板(アルカリ蓄電池用正極板) 23 負極板 24 セパレータ 25 封口板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敏弘 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 (72)発明者 森下 展安 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 (72)発明者 伊藤 康次郎 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 Fターム(参考) 4G048 AA03 AA04 AA05 AC06 AD03 AE05 5H028 BB05 BB06 EE01 EE02 EE04 EE05 FF04 HH08 5H050 AA07 BA11 CA02 CA03 CB16 GA02 GA10 GA15 GA27 HA14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化
    合物であって、水酸化コバルト粉末と水酸化ナトリウム
    粉末とを混合し、酸素雰囲気下で加熱処理して得られる
    コバルト化合物。
  2. 【請求項2】 アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化
    合物であって、酸化剤を含む水溶液と水酸化ナトリウム
    水溶液とを共に水酸化コバルト粉末に加えることによっ
    て得られるコバルト化合物。
  3. 【請求項3】 前記酸化剤が、過酸化水素、臭素、塩
    素、次亜塩素酸ナトリウムおよび過硫酸塩から選ばれる
    少なくとも1つを含む請求項2に記載のコバルト化合
    物。
  4. 【請求項4】 アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化
    合物であって、酸素雰囲気下において、90℃〜140
    ℃の範囲内の温度で水酸化コバルト粉末を焼成して得ら
    れるコバルト化合物。
  5. 【請求項5】 前記水酸化コバルト粉末が、ニッケル、
    亜鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、マグ
    ネシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナト
    リウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選ばれ
    る少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトからなる
    請求項1ないし4のいずれかに記載のコバルト化合物。
  6. 【請求項6】 アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化
    合物の製造方法であって、 水酸化コバルト粉末と水酸化ナトリウム粉末とを混合
    し、酸素雰囲気下で加熱処理する工程を含むことを特徴
    とするコバルト化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化
    合物の製造方法であって、 酸化剤を含む水溶液と水酸化ナトリウム水溶液とを共に
    水酸化コバルト粉末に加える工程を含むことを特徴とす
    るコバルト化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記酸化剤が、過酸化水素、臭素、塩
    素、次亜塩素酸ナトリウムおよび過硫酸塩から選ばれる
    少なくとも1つを含む請求項7に記載のコバルト化合物
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 アルカリ蓄電池に用いられるコバルト化
    合物の製造方法であって、 酸素雰囲気下において、90℃〜140℃の範囲内の温
    度で水酸化コバルト粉末を焼成する工程を含むことを特
    徴とするコバルト化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記水酸化コバルト粉末が、ニッケ
    ル、亜鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、
    マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、
    ナトリウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選
    ばれる少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトから
    なる請求項6ないし9のいずれかに記載のコバルト化合
    物の製造方法。
  11. 【請求項11】 電解液を備えるアルカリ蓄電池に用い
    られるアルカリ蓄電池用正極板であって、 導電性の支持体と前記支持体に支持された活物質ペース
    トとを備え、 前記活物質ペーストは、水酸化ニッケルと、請求項1な
    いし5のいずれかに記載のコバルト化合物と、前記コバ
    ルト化合物よりも前記電解液に対する溶解度が高い易溶
    性コバルト化合物とを含むことを特徴とするアルカリ蓄
    電池用正極板。
  12. 【請求項12】 前記易溶性コバルト化合物は、金属コ
    バルト、水酸化コバルト、一酸化コバルトおよび硫酸コ
    バルトから選ばれる少なくとも1つである請求項11に
    記載のアルカリ蓄電池用正極板。
  13. 【請求項13】 前記易溶性コバルト化合物が、ニッケ
    ル、亜鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、
    マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、
    ナトリウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選
    ばれる少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトを含
    む請求項11に記載のアルカリ蓄電池用正極板。
  14. 【請求項14】 正極板と負極板と電解液とを備えるア
    ルカリ蓄電池であって、 前記正極板は、水酸化ニッケルと、請求項1ないし5の
    いずれかに記載のコバルト化合物と、前記コバルト化合
    物よりも前記電解液に対する溶解度が高い易溶性コバル
    ト化合物とを含むことを特徴とするアルカリ蓄電池。
  15. 【請求項15】 前記易溶性コバルト化合物は、金属コ
    バルト、水酸化コバルト、一酸化コバルトおよび硫酸コ
    バルトから選ばれる少なくとも1つである請求項14に
    記載のアルカリ蓄電池。
  16. 【請求項16】 前記易溶性コバルト化合物が、ニッケ
    ル、亜鉛、鉄、マンガン、アルミニウム、カルシウム、
    マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、
    ナトリウム、イットリウムおよびイッテルビウムから選
    ばれる少なくとも1つが固溶された水酸化コバルトを含
    む請求項14に記載のアルカリ蓄電池。
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