JP2002181949A - 放射線検出装置及びそれを用いた放射線撮像システム - Google Patents
放射線検出装置及びそれを用いた放射線撮像システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板接続部の耐湿性・剛性を向上させ、耐久
性・信頼性に優れた放射線検出装置を提供する。 【解決手段】 蓄積・転送用基板1上には転送用TFT
と蓄積用コンデンサとを有する画素が複数配置されてお
り、コンデンサ上に配置された接続用バンプメタル及び
導電性接着剤2を介して単結晶半導体基板3に電気的に
接続される。表面保護基板5に高電圧印加層4を成膜
し、単結晶半導体基板3と導電性接着剤6を用いて電気
的に接続する。蓄積・転送用基板1と上面保護基板5の
周囲を、上面保護基板5の端部表面までを覆うように、
熱硬化型のエポキシまたはアクリル系封止材7を用いて
封止する。
性・信頼性に優れた放射線検出装置を提供する。 【解決手段】 蓄積・転送用基板1上には転送用TFT
と蓄積用コンデンサとを有する画素が複数配置されてお
り、コンデンサ上に配置された接続用バンプメタル及び
導電性接着剤2を介して単結晶半導体基板3に電気的に
接続される。表面保護基板5に高電圧印加層4を成膜
し、単結晶半導体基板3と導電性接着剤6を用いて電気
的に接続する。蓄積・転送用基板1と上面保護基板5の
周囲を、上面保護基板5の端部表面までを覆うように、
熱硬化型のエポキシまたはアクリル系封止材7を用いて
封止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線検出装置、
特に基板接続部の耐湿性・剛性を向上させた放射線検出
装置及びそれを用いた放射線撮像システムに関する。
特に基板接続部の耐湿性・剛性を向上させた放射線検出
装置及びそれを用いた放射線撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療用のX線撮像装置において、
フィルムを用いた撮像方式からデジタル画像処理方式へ
と急速に移行しつつある。デジタル方式では、画像処理
が可能となるため診断精度を向上させることができる。
また、現像の必要性がないため、撮影間隔を短くでき、
集団検診等で効率よく撮影をすることができる。
フィルムを用いた撮像方式からデジタル画像処理方式へ
と急速に移行しつつある。デジタル方式では、画像処理
が可能となるため診断精度を向上させることができる。
また、現像の必要性がないため、撮影間隔を短くでき、
集団検診等で効率よく撮影をすることができる。
【0003】デジタル画像処理システムに用いられるX
線検出装置には、X線を光に変換し、その光を電荷に変
換する間接方式と、X線を直接電荷に変換する直接方式
とがあり、どちらの方式でも電荷の蓄積・転送素子部と
X線検出素子部の間の封止が必要である。現在実用化さ
れているX線検出装置として、GOS(Gd2O2S)希
土類系蛍光体等に代表される蛍光体を使用した間接型X
線検出装置が、例えば米国特許第5043582号明細
書等に示されている。
線検出装置には、X線を光に変換し、その光を電荷に変
換する間接方式と、X線を直接電荷に変換する直接方式
とがあり、どちらの方式でも電荷の蓄積・転送素子部と
X線検出素子部の間の封止が必要である。現在実用化さ
れているX線検出装置として、GOS(Gd2O2S)希
土類系蛍光体等に代表される蛍光体を使用した間接型X
線検出装置が、例えば米国特許第5043582号明細
書等に示されている。
【0004】図4は、X線を光に変換するための蛍光体
と、光を電気信号に変換し蓄積・転送する光電変換素子
及び蓄積・転送素子を有する従来の間接型X線検出装置
の模式的断面図である。絶縁基板(ガラスまたは石英)
からなる受光・転送基板10上には、光電変換素子(図
示省略)と転送用TFT(thin film transistor)(図示
省略)と蓄積用コンデンサ(図示省略)とを有する画素
が複数配置されており、絶縁基板8上に形成された蛍光
体9が接着されている。受光・転送基板10と蛍光体基
台用絶縁基板8は、剛性を得るために機械的ハウジング
11内に固定されている。
と、光を電気信号に変換し蓄積・転送する光電変換素子
及び蓄積・転送素子を有する従来の間接型X線検出装置
の模式的断面図である。絶縁基板(ガラスまたは石英)
からなる受光・転送基板10上には、光電変換素子(図
示省略)と転送用TFT(thin film transistor)(図示
省略)と蓄積用コンデンサ(図示省略)とを有する画素
が複数配置されており、絶縁基板8上に形成された蛍光
体9が接着されている。受光・転送基板10と蛍光体基
台用絶縁基板8は、剛性を得るために機械的ハウジング
11内に固定されている。
【0005】図の上部からX線を入射すると、蛍光体9
で吸収され、X線を吸収した蛍光体9はバルク中で可視
光を全方向に発光する。このとき、蛍光体9は、縦方向
に柱状に結晶成長しているため、バルク中で発光した光
は、結晶粒界で反射しながら柱状の方向に光ファイバー
の原理のように進む。そして、ほとんどの光は光電変換
素子及び転送用TFTに集光される。
で吸収され、X線を吸収した蛍光体9はバルク中で可視
光を全方向に発光する。このとき、蛍光体9は、縦方向
に柱状に結晶成長しているため、バルク中で発光した光
は、結晶粒界で反射しながら柱状の方向に光ファイバー
の原理のように進む。そして、ほとんどの光は光電変換
素子及び転送用TFTに集光される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のような構造では,機械的ハウジング等に固定され
ているだけで、外気と遮断されておらず封止が不完全で
あった。そのため、蛍光体を使用する間接方式において
は特に蛍光体自身が吸湿により劣化する、または劣化が
速い等という問題点があり、また蛍光体以外の素子にお
いても耐久性・信頼性が低いといった問題があった。
来例のような構造では,機械的ハウジング等に固定され
ているだけで、外気と遮断されておらず封止が不完全で
あった。そのため、蛍光体を使用する間接方式において
は特に蛍光体自身が吸湿により劣化する、または劣化が
速い等という問題点があり、また蛍光体以外の素子にお
いても耐久性・信頼性が低いといった問題があった。
【0007】さらに近年注目されている単結晶半導体の
フォトダイオードをX線検出素子として用いる直接方式
においても、蓄積・転送素子の耐久性・信頼性の問題
や、単結晶半導体基板の剛性・耐湿性の問題があった。
フォトダイオードをX線検出素子として用いる直接方式
においても、蓄積・転送素子の耐久性・信頼性の問題
や、単結晶半導体基板の剛性・耐湿性の問題があった。
【0008】そこで本発明は、基板接続部の耐湿性・剛
性を向上させ、耐久性・信頼性に優れた放射線検出装置
を提供することを課題としている。
性を向上させ、耐久性・信頼性に優れた放射線検出装置
を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、入射した放射線を電荷に変換する電荷変
換素子を有する第1の基板と、この変換された電荷を蓄
積し転送する第2の基板とが、前記第1の基板の電荷変
換素子と前記第2の基板の蓄積及び転送素子形成面とを
対向させて貼り合わせた放射線検出装置において、前記
第1の基板と第2の基板との接続外周部を、前記第1の
基板の端部表面までを覆うように封止材を塗布したこと
を特徴とする。
め、本発明は、入射した放射線を電荷に変換する電荷変
換素子を有する第1の基板と、この変換された電荷を蓄
積し転送する第2の基板とが、前記第1の基板の電荷変
換素子と前記第2の基板の蓄積及び転送素子形成面とを
対向させて貼り合わせた放射線検出装置において、前記
第1の基板と第2の基板との接続外周部を、前記第1の
基板の端部表面までを覆うように封止材を塗布したこと
を特徴とする。
【0010】また、放射線を光に変換するシンチレータ
を有する第1の基板と、前記光を光電変換して転送する
第2の基板とが、前記第1の基板のシンチレータと前記
第2の基板の光電変換素子形成面とを対向して貼り合わ
せた放射線検出装置において、前記第1の基板と第2の
基板との接続外周部を、前記第1の基板の端部表面まで
を覆うように封止材を塗布したことを特徴とする。
を有する第1の基板と、前記光を光電変換して転送する
第2の基板とが、前記第1の基板のシンチレータと前記
第2の基板の光電変換素子形成面とを対向して貼り合わ
せた放射線検出装置において、前記第1の基板と第2の
基板との接続外周部を、前記第1の基板の端部表面まで
を覆うように封止材を塗布したことを特徴とする。
【0011】すなわち本発明においては、放射線検出装
置において、第1と第2の基板との接続部周囲を、第1
の基板の端部表面までを覆うように封止材を塗布するこ
とによって、耐湿性・剛性を向上させた。
置において、第1と第2の基板との接続部周囲を、第1
の基板の端部表面までを覆うように封止材を塗布するこ
とによって、耐湿性・剛性を向上させた。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0013】本発明に係る第1の実施の形態として、単
結晶半導体のフォトダイオードをX線検出素子とした直
接型X線検出装置において、単結晶半導体による電荷変
換素子を有する基板と、TFT・コンデンサを形成した
絶縁基板とを電気的に接続した場合の封止方法について
図1を用いて説明する。
結晶半導体のフォトダイオードをX線検出素子とした直
接型X線検出装置において、単結晶半導体による電荷変
換素子を有する基板と、TFT・コンデンサを形成した
絶縁基板とを電気的に接続した場合の封止方法について
図1を用いて説明する。
【0014】絶縁基板(ガラスまたは石英)からなる蓄
積・転送用基板1上には転送用TFT(図示省略)と蓄
積用コンデンサ(図示省略)とを有する画素が複数配置
されている。TFTまたはコンデンサ上に保護膜を介し
て金属パッドが配置され、接続用バンプメタル(たとえ
ばAl、Cu等)及び導電性接着剤2(たとえば熱硬化
型のエポキシ系接着剤やアクリル系接着剤に5〜40μ
mの銀、または銅、またはカーボン粒子を拡散させたも
の)を介して単結晶半導体基板3に電気的に接続され
る。
積・転送用基板1上には転送用TFT(図示省略)と蓄
積用コンデンサ(図示省略)とを有する画素が複数配置
されている。TFTまたはコンデンサ上に保護膜を介し
て金属パッドが配置され、接続用バンプメタル(たとえ
ばAl、Cu等)及び導電性接着剤2(たとえば熱硬化
型のエポキシ系接着剤やアクリル系接着剤に5〜40μ
mの銀、または銅、またはカーボン粒子を拡散させたも
の)を介して単結晶半導体基板3に電気的に接続され
る。
【0015】単結晶半導体基板3に形成されたフォトダ
イオードは、GaAs(CdTe,Si、もしくはCd
ZnTeも可)に代表される単結晶半導体を用いたPN
接合型フォトダイオードであり、効率よくX線を電荷に
変換するために(空乏層を拡大する)高電圧を印加する
必要がある。またX線検出装置表面の耐湿や剛性の向上
のために保護板を設ける必要がある。このため、表面保
護基板5としてガラス・石英等を用いた絶縁基板上に、
Al、Cr、Cu、モリブデン、タンタル、チタン等を
真空蒸着法、スパッタリング法、CVD(chemical vapo
r deposition)法により成膜し、高電圧印加層4とす
る。これを単結晶半導体基板3と導電性接着剤(たとえ
ば熱硬化型のエポキシ系接着剤やアクリル系接着剤に5
〜40μmの銀、または銅、またはカーボン粒子を拡散
させたもの)6を用いて電気的に接続する。
イオードは、GaAs(CdTe,Si、もしくはCd
ZnTeも可)に代表される単結晶半導体を用いたPN
接合型フォトダイオードであり、効率よくX線を電荷に
変換するために(空乏層を拡大する)高電圧を印加する
必要がある。またX線検出装置表面の耐湿や剛性の向上
のために保護板を設ける必要がある。このため、表面保
護基板5としてガラス・石英等を用いた絶縁基板上に、
Al、Cr、Cu、モリブデン、タンタル、チタン等を
真空蒸着法、スパッタリング法、CVD(chemical vapo
r deposition)法により成膜し、高電圧印加層4とす
る。これを単結晶半導体基板3と導電性接着剤(たとえ
ば熱硬化型のエポキシ系接着剤やアクリル系接着剤に5
〜40μmの銀、または銅、またはカーボン粒子を拡散
させたもの)6を用いて電気的に接続する。
【0016】最後に蓄積・転送用基板1と上面保護基板
5の周囲を、上面保護基板5の端部表面までを覆うよう
に、熱硬化型のエポキシまたはアクリル系封止材7を用
いて封止する。
5の周囲を、上面保護基板5の端部表面までを覆うよう
に、熱硬化型のエポキシまたはアクリル系封止材7を用
いて封止する。
【0017】このように、X線検出装置の蓄積・転送用
基板1と上面保護基板5の周囲を、上面保護基板5の端
部表面までを覆うように、樹脂で封止することにより優
れた耐湿・剛性が得られ、耐久性・信頼性に優れたX線
検出装置が実現できる。
基板1と上面保護基板5の周囲を、上面保護基板5の端
部表面までを覆うように、樹脂で封止することにより優
れた耐湿・剛性が得られ、耐久性・信頼性に優れたX線
検出装置が実現できる。
【0018】本発明に係る第2の実施の形態として、蛍
光体(シンチレータ)をはさんで上下に絶縁基板が配置
された間接型X線検出装置の封止方法について図2を用
いて説明する。
光体(シンチレータ)をはさんで上下に絶縁基板が配置
された間接型X線検出装置の封止方法について図2を用
いて説明する。
【0019】絶縁基板(ガラスまたは石英)からなる受
光・転送用基板10上には、光電変換素子(図示省略)
と転送用TFT(図示省略)と蓄積用コンデンサ(図示
省略)とを有する画素が複数配置されている。この上面
に絶縁基板8上に形成された蛍光体(たとえばGOSや
CsI)9が接着されている。
光・転送用基板10上には、光電変換素子(図示省略)
と転送用TFT(図示省略)と蓄積用コンデンサ(図示
省略)とを有する画素が複数配置されている。この上面
に絶縁基板8上に形成された蛍光体(たとえばGOSや
CsI)9が接着されている。
【0020】X線検出装置の受光・転送用基板10と蛍
光体基台用絶縁基板8の周囲は、蛍光体基台用絶縁基板
8の端部表面までを覆うように、熱硬化型のエポキシま
たはアクリル系封止材7を用いて封止されている。この
ように受光・転送用基板10と蛍光体基台用絶縁基板8
の周囲を、蛍光体基台用絶縁基板8の端部表面までを覆
うように樹脂で封止することによって、優れた耐湿・剛
性が得られ、耐久性・信頼性に優れたX線検出装置が実
現できる。
光体基台用絶縁基板8の周囲は、蛍光体基台用絶縁基板
8の端部表面までを覆うように、熱硬化型のエポキシま
たはアクリル系封止材7を用いて封止されている。この
ように受光・転送用基板10と蛍光体基台用絶縁基板8
の周囲を、蛍光体基台用絶縁基板8の端部表面までを覆
うように樹脂で封止することによって、優れた耐湿・剛
性が得られ、耐久性・信頼性に優れたX線検出装置が実
現できる。
【0021】次に、上記X線検出装置の製造工程を説明
する。まず、薄いガラスなどからなる蛍光体基台用絶縁
基板8にスパッタ等を用い、アルミニウムを蒸着して反
射層を形成する。この反射層の端部に、マスクを蒸着す
る。このマスクを蒸着した蛍光体基台用絶縁基板8を、
蒸着装置の真空チャンバー内に装着して、その後、蒸着
装置を200℃以上で保持し、反射層上の必要な部分に
だけCsIを蒸着する。そして、マスク及びこの上のC
sIを除去することにより、蛍光体9を形成する。こう
することによって、CsIは蒸着時の温度の制約を最小
限にして、光学的に理想的な柱状構造を得ることができ
る。また、反射層は、X線などを反射する機能の他に、
蛍光体基台用絶縁基板8と蛍光体9との密着性を向上さ
せる機能も有する。
する。まず、薄いガラスなどからなる蛍光体基台用絶縁
基板8にスパッタ等を用い、アルミニウムを蒸着して反
射層を形成する。この反射層の端部に、マスクを蒸着す
る。このマスクを蒸着した蛍光体基台用絶縁基板8を、
蒸着装置の真空チャンバー内に装着して、その後、蒸着
装置を200℃以上で保持し、反射層上の必要な部分に
だけCsIを蒸着する。そして、マスク及びこの上のC
sIを除去することにより、蛍光体9を形成する。こう
することによって、CsIは蒸着時の温度の制約を最小
限にして、光学的に理想的な柱状構造を得ることができ
る。また、反射層は、X線などを反射する機能の他に、
蛍光体基台用絶縁基板8と蛍光体9との密着性を向上さ
せる機能も有する。
【0022】つぎに、蛍光体9を外部の水分から保護す
るために、有機樹脂からなる蛍光体水分保護層を形成し
て、蛍光体基台用絶縁基板8上に蛍光体9を形成した基
板が完成する。これにより、蛍光体9は耐湿性と耐衝撃
性とに優れたものとなる。
るために、有機樹脂からなる蛍光体水分保護層を形成し
て、蛍光体基台用絶縁基板8上に蛍光体9を形成した基
板が完成する。これにより、蛍光体9は耐湿性と耐衝撃
性とに優れたものとなる。
【0023】一方、ガラス基板(絶縁基板)上にアモル
ファスシリコンよりなるMIS型フォトセンサー部、T
FTスイッチ部、電極部が形成され、その上に窒化物等
よりなる第1の保護層が形成される。
ファスシリコンよりなるMIS型フォトセンサー部、T
FTスイッチ部、電極部が形成され、その上に窒化物等
よりなる第1の保護層が形成される。
【0024】つぎに、第1の保護層上に、PI等の有機
材料からなり蛍光体の不純物がフォトセンサー部等に進
入するのを防止する第2の保護層が形成され、設計サイ
ズに切断される。その後、第2の保護層の上に接着層を
塗布し、第2の保護層と前記の蛍光体層とを貼り合わ
せ、受光・転送用基板10が完成する。この第2の保護
層と蛍光体層とは、たとえばローラなどでしごきながら
貼り合わせる。
材料からなり蛍光体の不純物がフォトセンサー部等に進
入するのを防止する第2の保護層が形成され、設計サイ
ズに切断される。その後、第2の保護層の上に接着層を
塗布し、第2の保護層と前記の蛍光体層とを貼り合わ
せ、受光・転送用基板10が完成する。この第2の保護
層と蛍光体層とは、たとえばローラなどでしごきながら
貼り合わせる。
【0025】また、有機樹脂よりなる蛍光体水分保護層
と第2の保護層とは、蛍光体を破壊させないための耐衝
撃緩衝材となる。そして、最後に、受光・転送用基板1
0と蛍光体基台用絶縁基板8の周囲を、蛍光体基台用絶
縁基板8の端部表面までを覆うように、接着層への水の
進入を抑えるためのアクリルからなる封止材を、ディス
ペンサー等によって塗布する。
と第2の保護層とは、蛍光体を破壊させないための耐衝
撃緩衝材となる。そして、最後に、受光・転送用基板1
0と蛍光体基台用絶縁基板8の周囲を、蛍光体基台用絶
縁基板8の端部表面までを覆うように、接着層への水の
進入を抑えるためのアクリルからなる封止材を、ディス
ペンサー等によって塗布する。
【0026】こうして、X線検出装置が完成する。ま
た、反射層は電気的なノイズシールドとしての機能も有
するため、必要に応じて、接着層を封止する前に、アー
スに落とすための接続を行う。
た、反射層は電気的なノイズシールドとしての機能も有
するため、必要に応じて、接着層を封止する前に、アー
スに落とすための接続を行う。
【0027】図3は、本発明による放射線検出装置のX
線診断システムへの適用例を示したものである。
線診断システムへの適用例を示したものである。
【0028】X線チューブ6050で発生したX線60
60は患者あるいは被験者6061の胸部6062を透
過し、放射線検出装置(イメージセンサ)6040に入
射する。この入射したX線には被験者6061の体内部
の情報が含まれている。X線の入射に対応して蛍光体に
よって可視光に変換し、これを光電変換して、電気信号
を得る。この電気信号はデジタル変換されイメージプロ
セッサ6070により画像処理され制御室のディスプレ
イ6080で観察できる。
60は患者あるいは被験者6061の胸部6062を透
過し、放射線検出装置(イメージセンサ)6040に入
射する。この入射したX線には被験者6061の体内部
の情報が含まれている。X線の入射に対応して蛍光体に
よって可視光に変換し、これを光電変換して、電気信号
を得る。この電気信号はデジタル変換されイメージプロ
セッサ6070により画像処理され制御室のディスプレ
イ6080で観察できる。
【0029】また、この画像情報は電話回線6090等
の伝送手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタ
ールームなどディスプレイ6081に表示もしくは光デ
ィスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医
師が診断することも可能である。またフィルムプロセッ
サ6100によりフィルム6110に記録することもで
きる。
の伝送手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタ
ールームなどディスプレイ6081に表示もしくは光デ
ィスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医
師が診断することも可能である。またフィルムプロセッ
サ6100によりフィルム6110に記録することもで
きる。
【0030】以上の実施形態では、X線撮像システムを
例に説明したが、放射線を光に変換し、この光を光電変
換する装置構成としても、同様である。なお、放射線と
はX線以外のα,β,γ線等を含む。
例に説明したが、放射線を光に変換し、この光を光電変
換する装置構成としても、同様である。なお、放射線と
はX線以外のα,β,γ線等を含む。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、放射線
線検出装置において、第1と第2の基板との接続外周部
を、第1の基板の端部表面までを覆うように封止材を塗
布することによって、基板接続部における封止材との接
触面積が広くなり、確実に封止される。このため優れた
耐湿・剛性が得られ、耐久性・信頼性に優れた放射線検
出装置が実現できる。
線検出装置において、第1と第2の基板との接続外周部
を、第1の基板の端部表面までを覆うように封止材を塗
布することによって、基板接続部における封止材との接
触面積が広くなり、確実に封止される。このため優れた
耐湿・剛性が得られ、耐久性・信頼性に優れた放射線検
出装置が実現できる。
【図1】本発明の実施の形態1に説明されたX線検出装
置の模式的断面図である。
置の模式的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2に説明されたX線検出装
置の模式的断面図である。
置の模式的断面図である。
【図3】本発明による放射線検出装置のX線診断システ
ムへの適用例を示す図である。
ムへの適用例を示す図である。
【図4】従来のX線検出装置の模式的断面図である。
1 蓄積・転送用基板 2 接続用バンプメタル及び導電性接着剤 3 単結晶半導体基板 4 高電圧印加層 5 上面保護基板 6 導電性接着剤 7 封止材 8 蛍光体の基台用絶縁基板 9 蛍光体 10 受光・転送用基板 11 機械的ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/09 H01L 27/14 K H04N 5/32 D 31/00 A Fターム(参考) 2G088 EE01 FF02 GG19 GG20 GG21 JJ05 JJ10 JJ33 JJ37 KK32 4M118 AA08 AB01 BA07 BA19 CA03 CA31 CB01 CB11 FB09 FB13 FB16 FB25 GA10 HA11 HA26 HA31 5C024 AX12 CY48 EX24 GX03 5F088 AA02 AB03 AB07 AB09 BA11 BA13 BB03 BB07 EA08 GA02 HA20 JA03 JA05 JA17 LA08
Claims (6)
- 【請求項1】 入射した放射線を電荷に変換する電荷変
換素子を有する第1の基板と、この変換された電荷を蓄
積し転送する第2の基板とが、前記第1の基板の電荷変
換素子と前記第2の基板の蓄積及び転送素子形成面とを
対向させて貼り合わせた放射線検出装置において、 前記第1の基板と第2の基板との接続外周部を、前記第
1の基板の端部表面までを覆うように封止材を塗布した
ことを特徴とする放射線検出装置。 - 【請求項2】 前記電荷変換素子が、単結晶半導体で形
成されていることを特徴とする請求項1記載の放射線検
出装置。 - 【請求項3】 前記第1の基板が、絶縁基板上に金属層
を介して前記電荷変換素子を接続した構造であることを
特徴とする請求項1または2記載の放射線検出装置。 - 【請求項4】 放射線を光に変換するシンチレータを有
する第1の基板と、前記光を光電変換して転送する第2
の基板とが、前記第1の基板のシンチレータと前記第2
の基板の光電変換素子形成面とを対向して貼り合わせた
放射線検出装置において、 前記第1の基板と第2の基板との接続外周部を、前記第
1の基板の端部表面までを覆うように封止材を塗布した
ことを特徴とする放射線検出器。 - 【請求項5】 前記封止材が、エポキシ系またはアクリ
ル系樹脂であることを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれかに記載の放射線検出装置。 - 【請求項6】 被験者または被験物に放射線を照射する
ための放射線源と、 この放射線を検出する請求項1ないし5のいずれかに記
載の放射線検出装置と、 この検出された信号をデジタル変換して画像処理する画
像処理手段と、 この処理された画像を表示する表示手段とを備えること
を特徴とする放射線撮像システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374739A JP2002181949A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 放射線検出装置及びそれを用いた放射線撮像システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000374739A JP2002181949A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 放射線検出装置及びそれを用いた放射線撮像システム |
Publications (1)
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---|---|
JP2002181949A true JP2002181949A (ja) | 2002-06-26 |
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ID=18843872
Family Applications (1)
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JP2000374739A Pending JP2002181949A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 放射線検出装置及びそれを用いた放射線撮像システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002181949A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008227117A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Hitachi Ltd | 半導体放射線検出器及びそれを用いた産業用x線ct装置 |
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JP2014238271A (ja) * | 2013-06-06 | 2014-12-18 | 株式会社東芝 | 放射線検出器およびその製造方法 |
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JP2020507070A (ja) * | 2017-01-27 | 2020-03-05 | ディテクション テクノロジー オイ | 放射線検出器パネルアセンブリ構造 |
-
2000
- 2000-12-08 JP JP2000374739A patent/JP2002181949A/ja active Pending
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JP7023286B2 (ja) | 2017-01-27 | 2022-02-21 | ディテクション テクノロジー オイ | 放射線検出器パネルアセンブリ構造 |
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