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JP2002180352A - 複合織編物およびその製造方法 - Google Patents

複合織編物およびその製造方法

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JP2002180352A
JP2002180352A JP2000381988A JP2000381988A JP2002180352A JP 2002180352 A JP2002180352 A JP 2002180352A JP 2000381988 A JP2000381988 A JP 2000381988A JP 2000381988 A JP2000381988 A JP 2000381988A JP 2002180352 A JP2002180352 A JP 2002180352A
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JP
Japan
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yarn
fiber
polyester
composite
purified cellulose
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JP2000381988A
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Satoru Masuzaki
悟 益崎
Kenji Inooku
健治 猪之奥
Keitaro Nabeshima
鍋島  敬太郎
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフトなふくらみを有し、張り、腰の優れ、ス
パン調の上品なカジュアル感覚の表面感をもち、重量感
の少ない軽量感覚を持つ、あるいはストレッチ性を有す
る長・短複合編織物を提供する。 【解決手段】精製セルロース繊維とポリエステル系長繊
維からなる織編物において、該精製セルロース繊維と該
ポリエステル系長繊維の複合構成が下記(1)と(2)
の要件を有し、かつ染色・セット後の水洗濯での寸法変
化率が±3%以下であることを特徴とする複合織編物。 (1)精製セルロース系繊維の単繊維繊度(a)dtexと
ポリエステル系長繊維のマルチフィラメントの単糸繊度
(b)dtex: (a)≦(b)で0.33≦(b)dtex≦33 (2)精製セルロース繊維とポリエステル系長繊維の複
合比率: 30:70〜70:30

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精製セルロース繊
維とポリエステル系長繊維で複合構成した複合織編物に
関するものである。詳しくは、本発明は、快適な衣料用
として要求される吸湿性、生地の伸縮性、見た目のカジ
ュアルな外観、および感触を改善し、幅広い用途に展開
できる複合織編物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維は、天然繊維および化学繊維の
外観や風合いを模倣し、衣料用として織編物に適用され
てきた。その中でも、衣料用途分野で最も汎用性のある
ポリエステル繊維について、手触り感に代表される風合
いや見た目の感覚において、天然繊維などと全く異な
る、いわゆる合成繊維独自の感覚を備えたものを指向し
て開発されたのがポリエステル新合繊である。この新合
繊は、従来にない新しい感覚を有することから世界的に
も「新合繊」(SHINGOSEN)の名前で通用する
新規性のある素材として認められている。
【0003】一方、天然繊維や化学繊維の分野では、新
合繊の質感に対抗するため新しい開発を模索し、植物系
繊維ジャンルにおいて従来から存在する天然繊維(綿、
麻)、再生セルロース繊維(レーヨン、キュプラ)、半
合成繊維(アセテート、トリアセテート)に、新しく開
発された精製セルロース繊維(リヨセル<欧州における
品質表示名>、テンセル<登録商標>)が加わった。こ
の精製セルロース繊維は、木質パルプを出発原料とする
点は従来の再生セルロース繊維と同じであるが、再生繊
維が、木質パルプを二酸化硫化水素と苛性ソーダで溶解
しキサントゲン酸セルローズとし硫酸に紡糸して固形化
するレーヨンや銅アンモニア溶液に溶解し紡糸して繊維
化するのに対し、精製セルロース繊維は、木質パルプを
アミンオキサイド系溶剤に溶かして紡糸し繊維として固
形化する方法で製造される。この精製セルロース繊維
は、再生繊維に比較して、結晶構造および分子の配向度
の違いによる強度、特に湿潤強度が高く、収縮率が小さ
いことに優れていることから、精製セルロース繊維の短
繊維100%を使用し紡績されたスパン糸ゾッキの織編
物や、精製セルロース繊維と天然繊維との組み合わせに
よる織編物が製品化されマーケットに新商品として販売
されてきた。
【0004】しかしながら、精製セルロース繊維を使用
した織編物は、吸湿性および熱伝導率など繊維特性の特
徴として肌触りに独特な感触があり、染色加工段階での
条件等により繊維表面にミクロなフイブリル化を発生さ
せたりできため優れたタッチや感触の点で好評であった
が、何分繊維間の摩擦係数が低いことに関係して布帛が
極めて重く、しわになり易く、特に水洗濯した時の収縮
率が大きいため寸法変化が大きいW&W性に課題があ
り、また生地の伸縮性が全くないためにガーメントでの
重量感があり、ストレッチ性がないために圧迫感を感じ
易いなど改善を要望する声が多かった。
【0005】また、ポリエステル新合繊に対しては、生
地でのタッチは良く、伸縮性等による着心地感について
は良いが、吸湿性がなくガーンメントで着用時の蒸れ感
が有り、肌触りが良くないなど着心地感に問題があり、
生地に表面感がないため無表情過ぎるとの欠点が指摘さ
れた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
の木質パルプを原料にした精製セルロース繊維をベース
に、ポリエステル系長繊維との複合化技術との組み合わ
せで、それぞれの単独ではなし得なかった快適な衣料用
として要求される吸湿性、生地の伸縮性、見た目のカジ
ュアルな外観、および感触を改善し、幅広い用途に展開
できる複合織編物を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため次の構成を有する。
【0008】すなわち、本発明の複合織編物は、精製セ
ルロース繊維とポリエステル系長繊維からなる織編物に
おいて、該精製セルロース繊維と該ポリエステル系長繊
維の複合構成が下記(1)と(2)の要件を有し、かつ
染色・セット後の水洗濯での寸法変化率が±3%以下で
あることを特徴とする複合織編物である。 (1)精製セルロース系繊維の単繊維繊度(a)dtexと
ポリエステル系長繊維のマルチフィラメントの単糸繊度
(b)dtex: (a)≦(b)で0.33≦(b)dtex≦33 (2)精製セルロース繊維とポリエステル系長繊維の複
合比率: 30:70〜70:30 また、本発明の複合織編物は、精製セルロース繊維の沸
水収縮率(A)とポリエステル系長繊維の沸水収縮率
(B)が、(A)<(B)でかつ5.0%≦(B)≦3
0%の関係で複合した生機を、染色加工することにより
得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の複合織編物は、木質パル
プのアミンオキサイド系溶剤紡糸で得られる精製セルロ
ース繊維とポリエステル系長繊維を複合構成したもので
ある。複合構成の方式としては、精製セルロース繊維と
ポリエステル系長繊維の交撚や混繊方式および交織や交
編方式が適用できる。
【0010】本発明で用いられる木質パルプのアミンオ
キサイド系溶剤紡糸で得られる精製セルロース繊維は、
英国アコーディス社の「テンセル」、オーストリアのレ
ンチング社から販売される「レンチングリヨセル」等を
使用し、ポリエステル系長繊維として各種のポリエステ
ル新合繊を対象として複合させて得られる複合織編物で
ある。
【0011】本発明で用いられる精製セルロース繊維
は、木質パルプをアミンオキサイド系溶剤(代表的な溶
剤としてN−メチルモルフィリン−N−オキサイド:N
MMO)で溶解した溶液を紡糸して得ることができる。
【0012】精製セルロース繊維の形態としては、マル
チフィラメント糸でも良いが、現状は紡績用として供給
される短繊維(ステープル、原綿)やトウであり、従来
はこれらの原綿やトウを使用し既存の紡績設備を使用し
てスパン糸として製造されたものをそのまま織物や編物
とし、染色加工、縫製をしてガーメントとして提供され
る。精製セルロース繊維の短繊維品種としては、上記既
存の紡績設備に対応できるよう繊度・繊維長の異なるス
テープルが販売されている。現状では、精製セルロース
繊維の単繊維繊度は1.1dtex〜4.4dtex程度の範囲
で、繊維長は紡績方式に合うものが何種類か提供されて
いる。綿紡方式に対し38mmクラス、スフ紡方式に対し
ては51〜76mmクラス、羊毛(梳毛)紡績方式に対し
89〜114mmクラス、さらに合繊特有のトウ紡績方式
に対しては数十万dtexのトウが提供され、それぞれの分
野で紡績糸として加工されている。
【0013】精製セルロース短繊維を使用した紡績糸
は、ほぼ当該短繊維100%使用のものが多く、上記綿
紡績方式で1.1dtex、38mmクラスのステープルによ
る紡績糸が最も一般的である。また一部綿との混紡糸が
ある。この方式以外には既存のレーヨン、ポリノジック
などセルロース繊維との混用、羊毛(梳毛)紡績方式に
よるウールとの混用、また麻紡績方式でリネンやラミー
との混用による紡績糸、その他これら天然繊維や化学繊
維の3者混紡までの実施例がある。上記紡績糸を使用し
織編物テキスタイルは、タテ糸およびヨコ糸に使用した
カジュアルパンツ、ジャケット等が中心であり、紡績糸
100%を使用し丸編みのジャージーによる子供服、婦
人用カジュアルパンツや肌着など一般的に展開されてい
る。これらの精製セルロース短繊維使用紡績糸による織
編物の衣料は、精製セルロース繊維の混用比率を高くし
て、染色加工段階での加工条件により、例えば、酵素処
理をして精製セルロース繊維の表面にミクロフィブリル
構造を発生させるなどにより、独特のタッチを表現する
とともに比較的織編物の密度を上げ、ハイモジュラス特
性を活かして生地の反発性を高めプリプリとした風合い
にすることを特徴としている。この結果、生地のタッチ
など風合い、感触は非常に優れているが、生地がしまっ
てふくらみに欠けるとともに、着用による皺ができやす
く、生地の組織的な余裕がないために伸縮性がなく、縫
製品でのパッカリンングによる縫い目のきれいさがな
く、仕立て映え性が良くないとの課題があり、さらに問
題としては極めて重く、ガーメントではどっしりした重
さに感じ、着用時の重量感が従来のものに比べて非常に
大きく感じることと、伸縮性(ストレッチ性)に欠ける
ため着用時の快適性に欠ける問題があった。
【0014】本発明で用いられるポリエステル系長繊維
は、好適にはポリエステル新合繊として開発された要素
技術において、上記精製セルロース繊維と複合技術によ
って組み合わせたときに、精製セルロースで問題であっ
た欠点を解消し、あるいは精製セルロース繊維では不可
能である機能性や、質感を新規に創造できる特性を有す
るものを対象とするものである。
【0015】本発明は、上記に示す精製セルロース繊維
とポリエステル系長繊維の効果的な複合による織編物に
関するもので、その実施形態についての要件を次に詳細
に説明する。
【0016】本発明で適用される精製セルロース繊維の
短繊維としては、繊度が好ましくは0.33dtex〜4.
4dtex、より好ましくは0.77dtex〜3.85d
texの範囲にあり、また繊維長が好ましくは35mm
〜128mm、より好ましくは38mm〜114mmの
紡績できる範囲にあるステープルを使用する。また、精
製セルロース繊維がトウであれば、トウリアクターでカ
ットし、紡績方式に合う繊維長にする。単に精製セルロ
ース繊維の短繊維紡績糸を使用し、製織、編成の準備工
程やファブリケーション工程で複合する場合、紡績糸は
市販されているものも使用することができる。
【0017】本発明で用いられるポリエステル系長繊維
は、ポリエステル重合体としてポリエチレンテレフタレ
ート成分単独またはポリエチレンテレフタレート単位が
80重量%以上のコーポリマーとしてイソフタル酸、金
属スルフォネート基を有するイソフタール酸、ビスフェ
ノール類、ネオペンチールグリコール、6−シクロヘキ
サンジオール等のポリエチレンテレフタレートの共重合
体やブレンドしたものであっても良く、ナイロン6、ナ
イロン66などのと複合体であっても良い。
【0018】それぞれの成分には、酸化チタンに代表さ
れるつや消し剤や抗酸化剤、蛍光贈白剤、難燃剤、紫外
線吸収剤等公知の添加剤を必要に応じ含有することがで
きる。ポリエステル系長繊維の形態としては、通常の単
独ポリマーを紡糸速度1,000m/分の低速から,
8,000m/分の高速の範囲で、紡糸後延伸の2工程
法による延伸糸、2,000〜5,000m/分の紡糸
速度領域の高配向未延伸糸、5,000m/以上の紡糸
速度で得られるFOYにおいて、例えば、10〜40%
の中空率を有する中空糸、またポリエチレンテレフタレ
ート成分単独ポリマーとポリエチレンテレフタレート成
分80重量%以上にイソフタール酸等の酸成分を共重合
して得られるコポリマーを同一の口金から溶融紡糸して
得られる混繊糸等代表的例としてあげることができる。
【0019】ポリエステル系長繊維が中空糸の場合は、
精製セルロース繊維100%の織編物の重い重量感を改
良する効果に優れている。このポリエステル系長繊維の
断面形状は円形、三角形あるいは成分複合の貼り合わせ
型コンジュゲートでも良く特に制限はない。例えば、ポ
リエステル系コンジュゲートマルチフィラメント糸を精
製セルロース繊維との複合化に使用したときは、織編物
に伸縮性を与え、仕立て映えの向上、着用時のストレッ
チによる快適性が得られる。これらのポリエステル系長
繊維に使用するポリマーとして染色背の改善効果のた
め、共重合物としてジメチル(5−ナトリュウムスル
ホ)イソフタレートやビス−2ヒドロキシエチル(5−
ナトリュムスルホ)イソフタレート成分を使用したポリ
マーを含むこともかまわない。さらに上記ポリエステル
系長繊維を使用し、仮撚り加工機、エアー混繊加工機と
うに供給し、単独あるいは複合で二次的に加工して得ら
れる加工糸であっても良い。例えば、切断進度が50%
以上異なる二種類のポリエステル系マルチフィラメント
を引き揃えて仮撚り加工することによって得られる芯鞘
に糸長差を持つ加工糸は、精製セルロース繊維との複合
によって、精製セルロース繊維100%使用紡績糸では
ふくらみ感と高反発性を改善し、水洗濯による収縮率も
問題ない範囲に改善することができる。
【0020】複合化において、ポリエステル系長繊維の
繊度とフィラメント数については、トータル繊度は好ま
しくは11dtex〜330dtex、より好ましくは
16.5dtex〜275dtexの範囲にあり、精製
セルロース短繊維との複合比率は好ましくは30:70
〜70:30、より好ましくは40:60〜60:40
の範囲内で適宜選定すことができ、また、フィラメント
数は、単糸繊度が好ましくは0.33〜33dtex、
より好ましくは0.77dtex〜3.85dtexの
範囲で選択すればよい。
【0021】また、精製セルロース繊維の短繊維繊度
(a)dtexとポリエステル系長繊維の単繊維繊度
(b)dtexとの関係では、(a)≦(b)であるこ
とが好ましい。これは、精製セルロース繊維使用の織編
物においてその繊維の風合い(タッチ)を活かし、織編
物構造体でハリ、腰を付与し、ガーメントでの軽量感を
実現するために必要な要件である。
【0022】次に、精製セルロース繊維と複合するポリ
エステル系長繊維の形態について説明する。織編物に軽
量効果を付与するためには、単繊維マルチフィラメンに
10〜40%の中空率を持つ中空糸が好ましい。通常の
分散染料可染型、カチオン可染型、またそれぞれの常圧
可染型であっても良く、酸化チタンを含むフルダルタイ
プでも良い。繊維収縮率は、精製セルロースよりも大き
く、かつマルチフィラメント糸の沸水収縮率は5%以上
30%以下が好ましい。精製セルロス短繊維より収縮が
大で収縮率差を付けることによって、例えば、長繊維と
の複合紡績、複合混繊、交撚や交織などとの複合化をし
たとき長繊維サイドが比較的複合の内部に入り、繊維間
構造空隙を作り易く、長繊維の中空効果と相乗効果とな
る。その他に、軽量効果に寄与する繊維間構造空隙を作
るには、精製セルロースと繊維との複合に異収縮混繊型
のポリエステル系マルチフィラメント糸を組み合わせる
と効果が発揮できる。複合の織編物生機を染色工程に投
入し、熱による弛緩処理をすることによって、精製セル
ロースの収縮率よりポリエステル系マルチフィラメント
糸の収縮をおおきく、マルチフィラメント間に沸水収縮
率差を付けることによりランダムな繊維の湾曲構造にな
り、収縮率の低い精製セルロース繊維が最も外側に位置
し、ポリエステル系マルチフィラメント糸のうち収縮率
の低い繊維が精製セルロース繊維より内層にきて、収縮
率の最も高いマルチフィラメントほど内層位置する構造
をとってそれぞれの繊維と繊維の間に空隙を構造するこ
とになる。そして布帛としてガーメントに仕立てたとき
生地自体にハリ、腰がないと繊維間空隙があっても重く
感じることがあり、ハリ、腰を付与するためにポリエス
テル系マルチフィラメントは、風合いとの兼ね合いで単
繊維繊度を大にする方が軽量に寄与する。軽量効果に寄
与する方法としては、長繊維のマルチフィラメントの単
繊維繊度を徹底して太くし、モノフィラメントで使用す
ることもできる。その他に、ポリエステル系長繊維に螺
旋形状の捲縮を発現するコンジュゲートマルチフィラメ
ントを使用し、精製セルロース繊維と複合し、繊維束状
で撚糸をし、リラックス熱処理をして捲縮発現させて繊
維束の中心に中空構造を作ることによっても可能であ
る。
【0023】次に、生地の伸縮性を付与する方法として
は、通常スパンデックス繊維を使用し、精製セルロース
短繊維とのコアスピニング方式あるいは紡績糸との交撚
によるテキスタイルが一般的である。しかしながら、こ
れらのスパンデックス複合ストレッチ品は伸縮性に優れ
るが生地の重量感が相変わらず大変重いといわれる。ま
た生地コストが非常に高いとの課題もあり、もっと安価
で軽量感のあるストレッチ化の要望が大きい。そこで精
製セルロース繊維使い織編物にポリエステル系長繊維に
よる複合化で織編物に伸縮性を付与し、ガーメントでス
トレッチ性による着用快適性効果をだすには、ポリエス
テル系長繊維としてコンジュゲートマルチフィラメント
を使用することが効果的である。コンジュゲートマルチ
フィラメント糸として一般的には、熱収縮の異なる少な
くとも2成分のポリエステル重合体が並列的あるいは芯
・鞘的に接合した重合体が並列的あるいは芯・鞘的に接
合した捲縮性コンジュゲートマルチフィラメント糸であ
って、染色工程での弛緩熱処理で3次元コイル状捲縮を
発現する能力のあるものが好ましい。捲縮性マルチフィ
ラメント糸は複合紡糸方式によって得られ紡糸延伸がワ
ンプロセスのもの、紡糸後延伸工程の2プロセス法によ
るものは、いずれもコスト的に有利であり、精製セルロ
ース繊維と複合する場合、目的に応じて種々の複合方法
を変えて対応でき、特に織編物に適度なストレッチ性
(生地の伸縮性)を付与でき、縫製でのパッカリング発
生を少なくして縫製品を向上することができるととも
に、生地の伸縮性によってガーメントに適度なストレッ
チ性を与え、着用時の伸縮による快適性の効果を付与す
ることが可能である。またこのコンジュゲートマルチフ
ィラメント糸を仮撚り加工することによってさらにスト
レッチ性を大きくできる。複合の方法は、交撚、精紡合
撚、交織等可能である。
【0024】その他ストレッチ性を付与するために使用
できるポリエステル系長繊維としては、従来からストレ
ッチ性が付与できるものとして仮撚り加工糸があげられ
るが、精製セルロース繊維の高質感を活かしながらスト
レッチ性を付与するには、高反発性効果、軽量化も同時
に達成するため、太繊度糸のシックアンドシンヤーンを
仮撚り加工したものが効果がある。上記の複合に共通的
には比較的長繊維サイドの単繊維に太い目のものを使用
することが反発性とともに防皺性効果に寄与し好まし
い。
【0025】次に、本発明における精製セルロース繊維
とポリエステル系長繊維との複合化に関する方法、手
法、手段あるいは技術等について説明する。 複合化す
る精製セルロース繊維の短繊維は、紡績工程で通常、梳
綿(カーディング)、連条(ギル)、粗紡(ボビナ
ー)、精紡工程で集合体に撚を付与しとして紡績糸とす
る。この紡績糸をポリエステル系長繊維と複合化する方
法としては、まず精紡工程のフロントローラーで粗糸が
ドラフトされ、精製セルロース繊維の短繊維がフリース
状になっている位置に引き揃えるようにポリエステル長
繊維を合流供給し、複合糸とする方法を選択することが
できる。こり場合、ポリエステル系長繊維としては、中
空マルチフィラメント糸や3次元捲縮発現コンジュゲー
トマルチフィラメント糸を用いることが効果的である。
この場合、ポリエステル長繊維をできるだけフリースの
中心に入れ包み込む形態が好ましい。他に、精紡ででき
た精製セルロース繊維からなる紡績糸としては、撚り方
向がS撚、Z撚いずれかにすることができる。通常は、
Z撚が一般的である。長繊維の仮撚り加工糸を供給加工
糸としては、仮撚り方向がSあるいはZ方向により残留
トルク発現方向と精紡における実撚方向との関係が同方
向、異方向を選択することができ、ふくらみ感や反発性
など複合糸での効果が異なる。比較的精製セルロース短
繊維が複合糸の表面に位置させ、長繊維サイドを紡績糸
の芯サイドの中心に位置させることにより、精製セルロ
ース繊維の感触などの風合いが十分に表現され、ポリエ
ステル長繊維が中心部に位置して撚糸構造をとるため反
発性、短繊維による空隙、ストレッチ性がでやすい特徴
を有する。長繊維サイドを複合糸の比較的鞘側に配置し
ても効果は期待できる。
【0026】第二の複合化方法としては、交撚方式で精
製セルロース繊維の短繊維紡績糸とポリエステル系長繊
維を引き揃えて撚糸する方法である。これは市中で手に
入る精製セルロース繊維の紡績糸を使用できることか
ら、紡績の小ロットによるコスト高の問題がなく、比較
的短納期や品種バリエーションが揃うなどの利点があ
り、また精紡で複合するよりも撚糸パッケージの大きさ
もラージタイプであり、撚糸数も自由に範囲が広く利点
が大きい。この方式では精紡合撚方式とに使用できるポ
リエステル長繊維として、中空マルチフィラメント糸や
捲縮性コンジュゲートマルチフィラメント糸、その他仮
撚り加工捲縮糸、モノフィラメント糸、を使用し、精製
セルロース繊維のスパン糸と引き揃え撚糸するとき撚り
方向をスパン糸の撚り方向と同一あるいは反対方向に撚
り数を適宜選択し商品効果を見ながら設定できる優位性
がある。第三の複合方式として、交織・交編する方法で
ある。これは、精製セルロース繊維の短繊維紡績糸とポ
リエステル系長繊維をそれぞれタテ糸あるいはヨコ糸に
用いて製織する方法や給糸位置を変えて丸編み機に供給
して表裏の配列を変更する方法など条件を変更して種々
の複合条件を設定できる利点がある。
【0027】以上の複合化方法で重要な点は、精製セル
ロース短繊維の沸水収縮率(A)とポリエステル系長繊
維の沸水収縮率(B)の関係が(A)<(B)で5.0
%≦(B)≦30%の条件を満たすことが必須である。
この条件は、精製セルロース繊維を表面に配置し、ポリ
エステル長繊維を内部に配置して、染色加工の弛緩熱処
理によってポリエステル長繊維をできるだけ内層に位置
させることが狙いであり、製品の効果に寄与することに
なるのである。また、染色加工反を縫製し着用テストに
よる水洗濯収縮率、すなわち寸法宇変化率は3%を超え
ることなく極めて安定している。
【0028】交織として効果的な例では、ポリエステル
系長繊維として3次元捲縮発現を有するコンジュゲート
マルチフィラメント糸との複合を挙げることができる。
コンジュゲート繊維としては、芯・鞘同時紡糸による収
縮差バイメタル構造複合糸が好ましく利用でき、当該コ
ンジュゲートマルチフィラメント糸をタテ糸あるいはヨ
コ糸とに、精製セルロース繊維の紡績糸をヨコ糸あるい
はタテ糸に配して製織した生機を染色加工工程で弛緩熱
処理し、コンジュゲートマルチフィラメント糸に3次元
捲縮を発現させることによって精製セルロース繊維のス
パン糸使い織物では得られない、ふくらみ、張り腰、反
発による軽量効果のある織物が得られる。 染色加工後
の水洗濯による寸法変化は、3%以下にコントロールで
き着用によるへたりも少ない効果を有する。
【0029】また、ポリエステル系長繊維として、伸度
差を有する2種類の高速製糸したポリエステル高配向未
延伸糸を引き揃えて、複合仮撚り加工して得られる芯・
鞘構造高糸長差をもった複合仮撚り加工糸に強撚を掛け
たスパン調原糸をタテ糸あるいはヨコ糸に配し、精製セ
ルロース繊維のスパン糸をヨコ糸あるいはタテ糸に使用
し得られる交織織物を染色加工工程で弛緩熱処理し、染
色加工することによって、精製セルロース繊維短繊維の
風合いを活かしながら、防皺性、寸法安定性、と腰張り
による軽量感の編織物が得られる。
【0030】また、長繊維の複合糸自身の収縮率が低
く、ファブリックでの洗濯による寸法変化が小さい。当
該の交織・交編においても精製セルロース繊維の短繊維
紡績糸とポリエステル系長繊維との複合化における条件
としては、精製セルロース短繊維の沸水収縮率(A)と
ポリエステル系長繊維の沸水収縮率が(B)≦(A)で
あって、5.0%≦(B)≦30%の関係の複合品を染
色加工で弛緩熱処理し染色する製造法が要件である。
【0031】ポリエステル系長繊維の沸水収縮率(A)
が精製セルロース繊維の沸水収縮率(B)より小さい
と、再生セルロース繊維が織編物の表層部に少なく、ポ
リエステル系繊維の感触、表面効果となり目的とする再
生繊維の良さが発揮されない。また、ポリエステル系長
繊維の沸水収縮率(B)が、5%より大きくないと、通
常精製セルロース繊維の沸水収縮率は5%程度であるこ
とから、前記の染色工程の弛緩熱処理で再生繊維が表層
に再配列されないことになる。
【0032】沸水収縮率(B)が大きくなるほど、弛緩
効果によりポリエステル系長繊維が比較的内層サイドに
再配列され、表層には精製セルロース繊維が浮く状態に
なるため、精製セルロース繊維の感触とスパンの糸むら
による自然な表面感、ポリエステル系長繊維による張り
腰、軽量感、洗濯耐久性の改善となる。しかしながら、
30%を超えると収縮しすぎて織編物の密度が大きくな
り、糸自身が収束しすぎたりして硬くなるので好ましく
ない。
【0033】本発明の複合織編物は、織物では薄地を使
用するシャツ、ブラウスや中肉厚地を使用するスカート
やパンツ(ジーンズ)などのボトム分野、およびスー
ツ、ジャケットさらにはコート、ブルゾンに使用され、
編物は織物と同一用途以外にインナー、肌着、セーター
やタイツ等の用途に好適に用いられるまた特にストレッ
チ性のある織編物では、スポーツ、子供さらには高齢者
の用途に最適である。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0035】(実施例1)精製セルロース系繊維(英国
アコーディス社製「テンセル」(登録商標))の短繊維
1.1dtex、38mmを使用し、通常の綿紡式の紡
績装置を使用して、カード、練条、粗紡工程で精製セル
ロース繊維100%の粗糸を作成した。当該粗糸を精紡
機のクリールに掛け、ローラーとエプロンローラ間でド
ラフトし、フロントローラから紡出し、トラベラー、リ
ングで撚りを掛け紡績糸とした。得られた紡績糸の紡出
番手は14.75tex(英式綿番手40s)、撚り数
は20.2T/2.54cmであった。紡績糸の撚り止
めセット後の沸水収縮率は2.1%であった。
【0036】また別に、中空率30%のカチオン可染型
丸断面中空糸44dtex、12フィラメント、沸水収
縮率8.5%のポリエステルマルチフィラメントを試作
し、上記精紡機のフロントローラに供給し、精製セルロ
ース繊維との長・短複合紡績糸を作成した。得られた長
・短複合紡績糸の紡績番手は、14.75tex(英式
綿番手40s)、撚り数は20.2T/2.54cmで
あった。この長・短複合糸の精製セルロース繊維とポリ
エステルマルチフィラメント糸の混用比率は、それぞれ
70%と30%であった。また、撚り止めセット後の沸
水収縮率は7.2%であった。当該精製セルロース繊維
100%使用紡績糸14.75texおよび精製セルロ
ース繊維と中空ポリエステルマルチフィラメントとの長
・短複合紡績糸14.75texをそれぞれ、整経、サ
イジンのスパン製織工程でタテ糸を準備し、エアージェ
ットルームに仕掛けた。そして、それぞれのタテ糸に同
一のスパン糸をヨコ打ちした精製セルロース繊維100
%織物、精製セルロース繊維70%とポリエステルマル
チフィラメント糸30%の複合織物および精製セルロー
ス繊維100%紡績糸のヨコ糸には、長・短複合紡績糸
をヨコ糸として使用し、精製セルロース繊維と中空ポリ
エステルマルチフィラメント糸の複合紡績糸のタテ糸に
は、精製セルロース繊維100%紡績糸をヨコ糸に使用
し長・短複合織物を作成した。製織は平組織織物でタテ
密度130本/2.54cm、ヨコ密度85本/2.5
4cmで行ない、染色加工工程に投入した。生機ののり
抜き精錬、オープンソーパーによる弛緩(リラックス)
処理、プレセット、毛焼き、酵素減量処理、液流染色機
による染色、仕上げセットにより仕上げた。染色加工仕
上げした精製セルロース繊維100%の織物1品種と3
品種の長・短複合織物について、風合い表面感覚、水洗
濯による寸法変化について比較した結果、精製セルロー
ス繊維と中空ポリエステル繊維との長・短複合紡績糸を
タテ糸およびヨコ糸に使用したものが最も張り、腰に優
れ、長・短の沸水収縮率差による表面に精製セルロース
繊維が配置され、芯サイドにポリエステルが収縮して配
置された効果と考えられる軽量感のある風合いを有し、
表面感もスパン調でタッチは精製セルロース繊維フィブ
リル化したソフトのあるものであった。水洗濯による寸
法変化も−2%と低く問題がなかった。次に、タテ糸に
長・短複合紡績糸使用の織物、ヨコ糸に長・短複合紡績
糸使用の織物の順でふくらみ感と軽量感、張り、腰に優
れるものであった。精製セルロース繊維100%使用織
物が最も重量化が重く感じ、ふくらみ、張り、腰に欠け
るものであった。精製セルロース繊維100%使用織物
の水洗濯による寸法変化は、タテ・ヨコ方向とも+3.
8%であった。 (実施例2)実施例1の精製セルロース繊維100%粗
糸を使用し紡績糸10.3tex(英式綿番手57s)
を紡績し、実施例1に使用したものと同じ中空ポリエス
テルマルチフィラメント糸44dtexー12フィラメ
ントを引き揃えて、合撚機で紡績糸の元撚とは反対方向
のS撚を60回/10cmで長・短複合交撚糸14.7
texを作った。撚糸後残留撚トルクを止めるため70
℃のスチームセット処理を行なった。実施例1で得た精
紡機で試作した長・短複合紡績糸の2品種および精製セ
ルロース100%紡績糸14.75texを用いて24
ゲージの両面丸編み機を使用し、両面すムースを編成し
た。この生機を使用し、センターカットし、実施例1の
工程とほぼ同様に染色加工を実施した。精製セルロース
繊維紡績糸100%のニットは重量感があり重たく、水
洗濯による寸法変化も+5%超であった。これに対し、
本発明の長・短複合ニットは、それに比べるとふくらみ
感による軽量感があり、水洗濯による寸法変化率は2.
8%であった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、精製セルロース系繊維
とポリエステル系長繊維との複合化構成により、その複
合効果として従来の精製セルロース繊維100%品使用
した織編物に比べ、スパン表面感のカジュアルな感覚を
有し、ふくらみとソフトなタッチおよび張り腰に優れた
軽量感を有する複合織編物が得られる。特に、精製セル
ロース繊維100%を使用した場合に比較し、テキスタ
イル、およびガーメントにおいて軽量感や、伸縮性ある
いは洗濯における形態変化の少ないいわゆるW&W性に
優れる特性と効果を有することを特徴とし、さらにポリ
エステル長繊維では到底実現することができなかった着
用時の吸湿性による快適な肌触りや、従来のセルロース
繊維では得られなかったぬめり感のあるしっとりしたタ
ッチおよびカジュアル表面感等の複合効果を実現するこ
とができ、シャツ地、スカートやパンツに代表されるボ
トム、上品なカジュアル感覚のスーツやジャケット、さ
らにはコートそしてゴルフやスキーなどのスポーツ用ウ
エア分野、アンダーシャツのようなインナー分野など広
い用途に適した複合織編物を提供することができる。
【0038】また近年、高齢化社会に対応しヘルスケア
に関しては、高齢者を介護するための衣料、あるいは健
常高齢者のヘルスアップウエアとして従来のテキスタイ
ルやガーメントだけでなく、より快適な生活指向に対応
する品質要求が高く、実際の着用において着心地面、特
に軽量で動きやすいテキスタイルおよびガーメントとし
ての伸縮性など必要な特性を有する織編物を提供するこ
とができる。
【0039】また、ポリエステル系長繊維にコンジュゲ
ート型複合紡糸による原糸を使用した場合には、適度な
タテあるいはヨコ方向の伸縮性を持たせることができ、
シャツ、ブラウス、ドレスなどの軽衣料用途分野さらに
はスーツやジャケットの重衣料の外衣分野で縫製仕立て
映え性特徴を発揮することができ、ストレッチによる快
適な着用感が得られ、洗濯による寸法変化や防皺性にも
優れるためカジュアルおよびゴルフウエアに適し、テニ
ス、スキーなどのスポーツ分野にも適するストレッチ性
と着心地が得られ、介護衣料分野にも適用可能な、かつ
安価に製造できることから新しい展開が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 21/00 D04B 21/00 B D06P 3/82 D06P 3/82 E Fターム(参考) 4H057 AA01 AA02 DA01 DA31 HA18 4L002 AA00 AA07 AB01 AB02 AB04 AB05 BB01 DA04 EA03 EA06 FA01 4L036 MA04 MA05 MA19 MA39 PA21 PA31 PA33 UA01 4L048 AA07 AA21 AA28 AA30 AA36 AA39 AA46 AA50 AA55 AB09 AB16 AB18 AB21 AB24 AC07 AC11 BA01 CA03 CA12 CA13 DA01 EB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精製セルロース繊維とポリエステル系長
    繊維からなる織編物において、該精製セルロース繊維と
    該ポリエステル系長繊維の複合構成が下記(1)と
    (2)の要件を有し、かつ染色後の水洗濯での寸法変化
    率が±3%以下であることを特徴とする複合織編物。 (1)精製セルロース系繊維の単繊維繊度(a)dtexと
    ポリエステル系長繊維のマルチフィラメントの単糸繊度
    (b)dtex: (a)≦(b)で0.33≦(b)dtex≦33 (2)精製セルロース繊維とポリエステル系長繊維の複
    合比率: 30:70〜70:30
  2. 【請求項2】 タテ糸あるいはヨコ糸が精製セルロース
    繊維の短繊維紡績糸であり、ヨコ糸あるいはタテ糸がポ
    リエステル系長繊維糸であることを特徴とする請求項1
    記載の複合織編物。
  3. 【請求項3】 精製セルロース短繊維とポリエステル系
    長繊維が糸軸の長さ方向に10センチメートル単位長さ
    当たり3〜150回の実撚りによって撚糸複合されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の複合織編物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル系長繊維が、中空率10〜
    40%のマルチフィラメント糸からなることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の複合織編物。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系長繊維が、2種類の収縮
    特性を異にする芯・鞘構造複合マルチフィラメント糸か
    らなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の複合織編物。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系長繊維が、沸水収縮率を
    2〜30%異にする2成分以上の複数ポリマーのマルチ
    フィラメント糸からなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の複合織編物。
  7. 【請求項7】 ポリエステル系長繊維が、糸軸方向に2
    〜30%の糸足差を有する2成分以上のマルチフィラメ
    ント糸から構成されることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の複合織編物。
  8. 【請求項8】 ポリエステル系長繊維が、糸軸の長さ方
    向に低倍率延伸による太さ斑、収縮斑または染着性を異
    にするマルチフィラメントからなる糸条で構成されるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の複合織
    編物。
  9. 【請求項9】 精製セルロース繊維の沸水収縮率(A)
    とポリエステル系長繊維の沸水収縮率(B)が、(A)
    <(B)でかつ5.0%≦(B)≦30%の関係で複合
    した生機を、染色加工することを特徴とする複合織編物
    の製造方法。
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