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JP2002178781A - 作業車両の変速制御装置 - Google Patents

作業車両の変速制御装置

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JP2002178781A
JP2002178781A JP2000378222A JP2000378222A JP2002178781A JP 2002178781 A JP2002178781 A JP 2002178781A JP 2000378222 A JP2000378222 A JP 2000378222A JP 2000378222 A JP2000378222 A JP 2000378222A JP 2002178781 A JP2002178781 A JP 2002178781A
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JP
Japan
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shift
speed
stop
transmission
switch
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JP2000378222A
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Shiro Ito
志郎 伊藤
Matsuhiko Tsunekawa
松彦 常川
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Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速レバーにスイッチ式変速操作部を備えた
作業車両に於いて、走行中の車体の一時停止及び停止し
た車体の再発進の操作を簡易且つ効率良く行う。 【解決手段】 変速レバー18のグリップ33の側面部
に、現変速位置をアップするアップスイッチ34と、ダ
ウンするダウンスイッチ35を設ける。更に、グリップ
33の後面部に車体の停止・発進スイッチ37を設け、
該停止・発進スイッチ37を操作する都度、走行中の車
体を一時停止させる指令と、一時停止中の車体を再発進
させる指令とを交互に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作業車両の変速制御
装置に関するものであり、特に、変速レバーに現変速位
置をアップ若しくはダウン指令する一対のスイッチ式変
速操作部を備えた作業車両の変速制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
農業用トラクタをはじめとする此種作業車両には、変速
装置の変速位置を切り換えるための変速レバーに、現変
速位置をアップ若しくはダウン指令する一対のスイッチ
式変速操作部を備え、この変速操作部のスイッチ信号に
応じてアクチュエータを駆動させて前記変速装置を切り
換えるものが知られている。斯かるスイッチ式変速操作
部を備えた変速装置は、オペレータの片手のみにて変速
操作が行えるため、多段化した変速装置の変速操作を簡
易且つ効率良く行うことができる。
【0003】しかし、走行中の車体を一時停止させる場
合や、一時停止した車体を再発進させる場合は、クラッ
チの切り操作或いは前後進切り換えレバーの切り換え操
作を行わなければならず、その際にはオペレータの両手
操作や足踏み操作が要求されて作業が煩雑になる。そし
て、車体を再発進させたときに、再び変速装置を低速位
置から順次高速位置へ切り換える必要があり、元の変速
位置に再設定するのが面倒であった。また、車体を停止
させる場合に、クラッチ切り状態のままでは車体が動き
出す虞があり、安全性の面で問題がある。
【0004】そこで、変速レバーにスイッチ式変速操作
部を備えた作業車両に於いて、走行中の車体の一時停止
及び停止した車体の再発進の操作を簡易且つ効率良く行
うために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、
本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、変速装置の変速位置
を切り換えるための変速レバー18に、現変速位置をア
ップ若しくはダウン指令する一対のスイッチ式変速操作
部34,35を備え、この変速操作部34,35のスイ
ッチ信号に応じてアクチュエータを駆動させて前記変速
装置を切り換える作業車両の変速制御装置に於いて、前
記変速レバー18に車体の停止・発進スイッチ37を備
え、走行中の車体を該停止・発進スイッチ37の操作に
て停止させる手段30と、停止中の車体を該停止・発進
スイッチ37の操作にて発進させる手段30を設けた作
業車両の変速制御装置、及び、走行中の現変速位置を記
憶する手段30を備え、上記停止・発進スイッチ37の
操作で車体を停止した後に停止・発進スイッチ37の操
作で車体を発進させるときは、前記記憶した変速位置に
復帰させる手段30を備えた作業車両の変速制御装置、
及び、上記停止・発進スイッチ37の操作にて車体を停
止するときは、前後進切り換え装置42を中立状態にさ
せるとともに、左右のブレーキ装置91L,91Rを作
動させる作業車両の変速制御装置を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1及び図2は作業車両の一例と
して農業用トラクタ10を示し、車体の前部にエンジン
11を搭載し、該エンジン11の回転動力を後述するよ
うにミッションケース12内の各種変速装置により適宜
変速した後に、後輪13,13の二輪または後輪13,
13と前輪14,14の四輪へ伝達するように構成して
ある。車体の後部にはリンク機構15を介してロータリ
等の作業機16を牽引する。
【0007】一方、運転席17の右側には、変速装置の
変速位置を切り換えるための変速レバー18や、作業機
16の高さを変更するポジションレバー19、追加機器
操作用のサブコンレバー20,20…等、各種操作レバ
ーが配置されている。このように、オペレータが頻繁に
使用する各種操作レバーを運転席17の右側に集中して
配置することにより、オペレータの注意を右側部分に限
定することができ、操作性の向上を図ることができる。
また、該運転席17の前方にはハンドルポスト24が設
けられ、このハンドルポスト24にステアリングハンド
ル25が装着されている。該ステアリングハンドル25
を回転操作することにより、操向輪である前輪14が回
向して車体が旋回する。
【0008】前記ハンドルポスト24の側面には前後進
切り換えレバー26を突設し、該前後進切り換えレバー
26の操作により後述の前後進クラッチ47が切り換わ
って、車体の前進走行または後進走行を選択する。更
に、ステアリングハンドル25の前方にメータパネル2
7を設けるとともに、該ステアリングハンドル25の下
方にクラッチペダル28や左右ブレーキペダル29等の
ペダル類を設ける。尚、符号30は後述の制御手段であ
るコントローラ、31は作業機の高さを検出するリフト
アーム角センサである。
【0009】図2及び図3に示すように、前記変速レバ
ー18は逆h型のレバーガイド32から上方に突出さ
れ、車体の内側前方に「低速」位置、車体の外側前方に
「中速」位置、車体の外側後方に「高速」位置との3段
の変速パターンを有し、該変速レバー18をレバーガイ
ド32に沿って回動操作することにより、後述の副変速
装置44がリンク機構を介して「低速」「中速」「高
速」の何れかに手動で切り換えるように構成されてい
る。このように、前記変速レバー18のシフトパターン
を車体の内側後方にはシフトされないように構成し、使
用頻度の低い「低速」位置のみを車体の内側前方に配置
したので、前述したように、運転席17の右側部分に各
種操作レバーを集中させて配置した場合であっても、前
記変速レバー18が運転席17に接近し過ぎて誤操作す
る虞がなく、且つ、各種操作レバーが極端に接近して操
作性が悪化することもない。
【0010】また、該変速レバー18のグリップ33の
側面部には、現変速位置をアップ若しくはダウン指令す
る一対のスイッチ式変速操作部であるアップスイッチ3
4とダウンスイッチ35が設けられ、後述の第1主変速
装置41と第2主変速装置43とを連携して組み合わせ
た主変速パターンを現位置からアップ若しくはダウンす
る。また、該変速レバー18のグリップ33の頭部に
は、第1主変速装置41を「高速」位置または「低速」
位置にアップ若しくはダウン指令するシーソー式の高低
切り換えスイッチ36が設けられている。更に、該変速
レバー18の後面部には車体の停止・発進スイッチ37
が設けられており、該停止・発進スイッチ37は一つの
モーメンタリスイッチにて停止スイッチと発進スイッチ
を兼用している。該停止・発進スイッチ37を操作する
都度、後述するように、走行中の車体を停止させる指令
と、該停止・発進スイッチ37の操作にて一時停止中の
車体を発進させる指令とを、夫々交互に出力する。
【0011】図4乃至図8に示すように、前記エンジン
11の回転動力は、クラッチハウジング内の主クラッチ
40にて断続操作され、順次ミッションケース12内の
第1主変速装置41、前後進切り換え装置42、第2主
変速装置43、副変速装置44へと伝達するように構成
されている。
【0012】第1主変速装置41は、「高速」「低速」
二つのギヤ組45,46を切り換えるための湿式多板形
のHi−Loクラッチ47を有する変速装置であり、制
御手段であるコントローラ30によりHi−Loクラッ
チバルブ48を「高速」位置に切り換えれば、前記Hi
−Loクラッチ47がHi側に「入」となり、一方のギ
ヤ組45を介して動力が「高速」で伝達される。また、
Hi−Loクラッチバルブ48を「低速」位置に切り換
えれば、前記Hi−Loクラッチ47がLo側に「入」
となり、前記一方のギヤ組45よりも減速比の高い他方
のギヤ組46を介して動力が「低速」で伝達される。こ
のように、第1主変速装置41は高低2段の変速位置を
有し、該第1主変速装置41で変速された回転動力は前
後進切り換え装置42に伝達される。
【0013】前後進切り換え装置42は、「前進」「後
進」二つのギヤ組49,50を切り換える湿式多板形の
前後進クラッチ51を有する変速装置であり、前述の前
後進切り換えレバー26が前進側に操作されているか、
或いは、後進側に操作されているかを前後進位置センサ
52により検出する。そして、この検出結果により、コ
ントローラ30から前後進バルブ54の前進ソレノイド
または後進ソレノイドに信号が送られて、前後進クラッ
チ51が「前進」または「後進」に「入」となり、前記
ギヤ組49,50の何れか一方を介して動力が第2主変
速装置43に伝達される。また、前後進切り換えレバー
26が中立位置にあるときは前後進クラッチ51が
「切」となり、回転動力が遮断されて第2主変速装置4
3に伝達されない。
【0014】第2主変速装置43は、四つのギヤ組から
なるシンクロメッシュギヤ式変速装置であり、前後進切
り換え装置42から出力された回転動力を、動力上手側
から4速ギヤ組56、3速ギヤ組57、2速ギヤ組5
8、1速ギヤ組59の何れか一つを通じて副変速装置4
4へ伝達する。4速ギヤ組56と3速ギヤ組57との駆
動側ギヤ間にはシンクロメッシュ機構を有するシフタリ
ングを設け、このシフタリングを変速用アクチュエータ
である第1変速用油圧シリンダ60の伸縮により前後ス
ライドさせるように構成し、これと同様に、2速ギヤ組
58と1速ギヤ組59との駆動側ギヤ間にもシンクロメ
ッシュ機構を有するシフタリングを設け、このシフタリ
ングを変速用アクチュエータである第2変速用油圧シリ
ンダ61の伸縮により前後スライドさせるように構成し
てある。
【0015】コントローラ30から主変速「3−4速」
バルブ62の4速ソレノイドに信号が送られると、第1
変速用油圧シリンダ60の伸長により、前記4速ギヤ組
56を介して動力が伝達されて「4速」となり、主変速
「3−4速」バルブ62の3速ソレノイドに信号が送ら
れると、該第1変速用油圧シリンダ60の収縮により、
前記3速ギヤ組57を介して動力が伝達されて「3速」
となる。また、コントローラ30から主変速「1−2
速」バルブ63の2速ソレノイドに信号が送られると、
第2変速用油圧シリンダ61の伸長により、前記2速ギ
ヤ組58を介して動力が伝達されて「2速」となり、主
変速「1−2速」バルブ63の1速ソレノイドに信号が
送られると、該第2変速用油圧シリンダ61の収縮によ
り、前記1速ギヤ組59を介して動力が伝達されて「1
速」となる。このように、前記第2主変速装置43は
「1速」から「4速」までの4段の変速位置を有し、該
第2主変速装置43で変速された回転動力は副変速装置
44へ伝達される。
【0016】副変速装置44は、前記変速レバー18の
手動操作によりリンク機構を介して切り換えるスライデ
ィングメッシュギヤ式変速装置となっており、「低速」
「中速」のギヤ組64,65と、「高速」(直結)のギ
ヤ組66との3段の変速位置を有している。前記第2主
変速装置43で変速された回転動力は、この副変速装置
44にて更に変速される。
【0017】そして、前記副変速装置44で変速された
回転動力は、リヤデファレンシャル装置67を経て後輪
13に伝達されるとともに、四駆切り換えクラッチ68
にて「等速」或いは「増速」に切り換えられた後、フロ
ントデファレンシャル装置69を経て前輪14に伝達さ
れる。更に、エンジン11の回転動力は主クラッチ40
の前段にてPTO系に分岐され、PTOクラッチ70に
て断接されて車体後部に突設したPTO取り出し軸71
に伝達される。
【0018】ここで、前記第2主変速装置43には、ギ
ヤ組み合わせを検出する手段として主変速「1−N−2
速」位置センサ72と、主変速「3−N−4速」位置セ
ンサ73とが設けられ、副変速装置44にはギヤ組み合
わせを検出する手段として副変速「低速」位置センサ7
4と、副変速「中速」位置センサ75と、副変速「高
速」位置センサ76とが設けられている。また、前記ク
ラッチペダル28の踏み込み操作をクラッチペダルセン
サ77にて検出し、左右ブレーキペダル29の踏み込み
操作はブレーキペダルセンサ78にて検出する。尚、7
9は車体の走行速度を検出する車速センサ、80はエン
ジン回転数センサ、81は走行・作業モード切り換えス
イッチである。前記各スイッチ34乃至37と、前後進
位置センサ52及び各センサ72乃至80の検出信号は
コントローラ30に送られる。
【0019】斯くして、第1主変速装置41と第2主変
速装置43とを連携して8段の主変速パターンが得ら
れ、更に、副変速装置44の副変速パターン3段を組み
合わせて、24段の変速パターンを得ることができる。
そして、前述した変速レバー18のグリップ33に設け
たアップスイッチ34若しくはダウンスイッチ35の操
作により、第1主変速装置41と第2主変速装置43と
を連携して組み合わせた主変速パターンを現位置からア
ップ若しくはダウンさせ、高低切り換えスイッチ36の
操作により、第1主変速装置41を「高速」位置または
「低速」位置にアップ若しくはダウンさせる。そして、
コントローラ30が前記各スイッチやセンサの検出信号
に基づいて現在の変速位置を判別し、前記メータパネル
27に設けられたシフト位置のインジケータ82に現変
速位置を表示する。
【0020】一方、エンジン11によりメインポンプ8
5及びサブポンプ86が駆動され、メインポンプ85か
ら吐出された作動油は、サブコン回路87を経て作業機
昇降用のリフトシリンダ88へ送られるとともに、水平
制御用のローリングシリンダ89へ送られる。該メイン
ポンプ85の作動油の一部は、減圧弁90を経て前記四
駆切り換えクラッチ68、第1変速用油圧シリンダ60
及び第2変速用油圧シリンダ61、左右ブレーキシリン
ダ91L,91R、前後進クラッチ51、PTOクラッ
チ70に供給される。また、サブポンプ86から吐出さ
れた作動油は、パワーステアリング装置と主クラッチ4
0に供給される。
【0021】ここで、前記変速レバー18のグリップ3
3に設けられている停止・発進スイッチ37の操作があ
った場合の制御手順について、図9乃至図11のフロー
チャートに従って説明する。先ず、コントローラ30
は、前記走行・作業モード切り換えスイッチ81が走行
モードであるか、或いは、作業モードであるかを判別
し、作業モードのときは停止・発進スイッチ37の押し
操作を監視する(ステップ1)。該停止・発進スイッチ
37の押し操作があったときは(ステップ2)、前記コ
ントローラ30は前後進切り換え装置42が中立状態に
あるか否かを判別する(ステップ3)。前後進位置セン
サ52の検出信号から前後進切り換え装置42が中立状
態にないと判別したときは、車体が走行中であると見做
して車体を停止させる手段が作動し(ステップ4)、該
前後進切り換え装置42が中立状態にあると判別したと
きは、車体が停止中であると見做して車体を発進させる
手段が作動する(ステップ5)。
【0022】尚、ステップ1で走行モードのときは本発
明の変速制御を実行しない。これは、走行モードで高速
走行中に、誤って前記停止・発進スイッチ37の押し操
作により車体が停止すると危険であり、安全性を確保す
るためである。これと同様に、車速が比較的低い場合、
例えば副変速装置44が「低速」位置(変速段1〜8)
にあるときのみ、作業中であると見做して本発明の変速
制御を実施し、車速が高い場合は、危険防止のため前記
停止・発進スイッチ37の押し操作による変速制御を実
施しない。
【0023】ステップ4に於いて、車体を停止させる手
段が作動すると、先ず、コントローラ30が走行中の現
変速位置をMとして記憶する(ステップ41)。続い
て、前後進クラッチ51を切りにして前後進切り換え装
置42を中立状態にするとともに(ステップ42)、左
右ブレーキシリンダ91L,91Rを作動させて車体に
制動をかけ、車体の走行を一時停止させる(ステップ4
3)。斯くして、クラッチの切り操作或いは前後進切り
換えレバーの切り換え操作を行わずに、オペレータは変
速レバー18の片手操作のみで車体の走行を停止させる
ことができる。また、前記停止・発進スイッチ37の押
し操作により車体を一時停止させるときには、前後進ク
ラッチ51の切り動作に連動してブレーキを作動させる
ため、車体が傾斜地にあるような場合であっても、停止
中に車体が動き出す虞はない。
【0024】一方、ステップ5に於いて、車体を発進さ
せる手段が作動すると、先ず、コントローラ30は現変
速位置が前述の記憶値Mと一致するか否かを判別する
(ステップ51)。現変速位置が記憶値Mと一致してい
ないときは、前記Hi−Loクラッチ47及び第1主変
速用油圧シリンダ60と第2主変速用油圧シリンダ61
とを作動させ、変速位置を切り換えて記憶値Mと一致さ
せる(ステップ52)。そして、前後進切り換え装置4
2を元の状態(前進か後進か)に接続する(ステップ5
3)。更に、左右ブレーキシリンダ91L,91Rを解
除して、車体を再発進させる(ステップ54)。このと
き、前記記憶値Mをクリアする(ステップ55)。斯く
して、前記停止・発進スイッチ37の押し操作で一時停
止した車体が、該停止・発進スイッチ37の押し操作に
よって再び発進したときは、オペレータが手動にて変速
装置を低速位置から順次高速位置へ切り換える必要がな
く、自動的に元の変速位置に復帰して走行を開始するこ
とができる。
【0025】ここで、本実施の形態では、車体の走行を
停止するために、ステップ42に於いて前後進切り換え
装置42を中立状態にしているが、この場合、再発進時
に前後進クラッチ51を昇圧制御すると、前進ギヤ組4
9と後進ギヤ組50の回転抵抗により第2主変速装置4
3のシンクロメッシュの同期時間が長くなることと、前
進側クラッチと後進側クラッチとの相対回転差が大きい
のでクラッチに対する負担が大きい等の問題がある。そ
こで、前後進クラッチ51は「入」「切」の切り換えの
みにして、Hi−Loクラッチ47を昇圧制御するよう
に構成すれば,高速ギヤ組45と低速ギヤ組46とが同
方向へ回転しているので回転差が小さくなり、第2主変
速装置43のシンクロメッシュの同期時間が短縮される
とともに、クラッチに対する負担も軽減される。
【0026】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明は、変速レバーに変速位置を
アップ若しくはダウン指令するスイッチを設けた変速制
御装置に於いて、前記変速レバーに車体の停止・発進ス
イッチを備えたことにより、該停止・発進スイッチの操
作にて、車体の一時停止と再発進を行うことができ、オ
ペレータの両手操作や足踏み操作が不要で操作性を著し
く向上できる。
【0028】また、請求項2記載の発明は、走行中の現
変速位置を記憶して、上記停止・発進スイッチの操作に
て車体を再発進させる際には、記憶した元の変速位置に
自動的に復帰させるので、請求項1記載の効果に加え
て、オペレータが手動にて変速位置を再設定する必要が
なくなる。
【0029】また、請求項3記載の発明は、上記停止・
発進スイッチにて車体を停止させる際には、前後進切り
換え装置を中立状態にさせるとともに、左右のブレーキ
装置を作動させるため、停止中の車体が不慮走行する虞
がなくなり、請求項1または2記載の発明の効果に加え
て、車体停止時の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】トラクタの側面図。
【図2】運転席の一部切欠平面図。
【図3】変速レバーの斜視図。
【図4】変速制御系のブロック図。
【図5】動力伝達経路を示す線図。
【図6】変速装置の変速パターンを示す一覧図。
【図7】変速位置を表すインジケータの正面図。
【図8】油圧回路図。
【図9】変速制御の全体の手順を示すフローチャート。
【図10】停止手段作動の手順を示すフローチャート。
【図11】発進手段作動の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 トラクタ 18 変速レバー 30 コントローラ 34 アップスイッチ 35 ダウンスイッチ 37 停止・発進スイッチ 42 前後進切り換え装置 91L,91R ブレーキシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60T 7/08 B60T 7/08 B F16H 59/10 F16H 59/10 Fターム(参考) 3D040 AA12 AA22 AA35 AB04 AC02 AD13 3D041 AA12 AA30 AB01 AC01 AC17 AC18 AC24 AD31 AD41 AE31 AE33 AE41 3J552 MA04 MA13 MA24 MA26 NA05 NB01 PA01 PB10 RB03 RB17 SB02 TA10 UA05 VA62Z VA64Z VA65Z VA70Z VB01Z VC01Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速装置の変速位置を切り換えるための
    変速レバー18に、現変速位置をアップ若しくはダウン
    指令する一対のスイッチ式変速操作部34,35を備
    え、この変速操作部34,35のスイッチ信号に応じて
    アクチュエータを駆動させて前記変速装置を切り換える
    作業車両の変速制御装置に於いて、前記変速レバー18
    に車体の停止・発進スイッチ37を備え、走行中の車体
    を該停止・発進スイッチ37の操作にて停止させる手段
    30と、停止中の車体を該停止・発進スイッチ37の操
    作にて発進させる手段30を設けたことを特徴とする作
    業車両の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 走行中の現変速位置を記憶する手段30
    を備え、上記停止・発進スイッチ37の操作で車体を停
    止した後に停止・発進スイッチ37の操作で車体を発進
    させるときは、前記記憶した変速位置に復帰させる手段
    30を備えた請求項1記載の作業車両の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 上記停止・発進スイッチ37の操作にて
    車体を停止するときは、前後進切り換え装置42を中立
    状態にさせるとともに、左右のブレーキ装置91L,9
    1Rを作動させる請求項1または2記載の作業車両の変
    速制御装置。
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