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JP2002151269A - 発光装置 - Google Patents

発光装置

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Publication number
JP2002151269A
JP2002151269A JP2001256687A JP2001256687A JP2002151269A JP 2002151269 A JP2002151269 A JP 2002151269A JP 2001256687 A JP2001256687 A JP 2001256687A JP 2001256687 A JP2001256687 A JP 2001256687A JP 2002151269 A JP2002151269 A JP 2002151269A
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light
layer
emitting device
light emitting
film
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Application number
JP2001256687A
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Takeshi Nishi
毅 西
Mayumi Mizukami
真由美 水上
Toshio Ikeda
寿雄 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication of JP2002151269A publication Critical patent/JP2002151269A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発光装置の画素部において、発光色の異なる
EL素子の発光輝度をそろえ、さらにEL素子の発光輝
度を上げることを目的とする。 【解決手段】 発光装置の画素部にトリプレット化合物
を含むEL層を有するEL素子とシングレット化合物を
含むEL層を有するEL素子とを組み合わせて形成する
ことにより、複数形成されたEL素子の発光輝度をそろ
えることができる。さらに正孔輸送層を積層構造にする
ことでより発光輝度の高いEL素子を形成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極間に発光性材
料を挟んだ素子(以下、発光素子という)を有する装置
(以下、発光装置という)に関する。特に発光性材料と
してEL(Electro Luminescence)が得られる有機化合
物を用いた発光素子(以下、EL素子という)を有する
発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、陽極と陰極との間にELが得られ
る有機化合物からなる薄膜(EL層)を挟んだ構造を有
するEL素子の研究が進み、EL素子の発光特性を利用
した発光装置の開発が進められている。
【0003】なお、EL層は通常、積層構造となってお
り、代表的には、コダック・イーストマン・カンパニー
のTangらが提案した「正孔輸送層/発光層/電子輸送
層」という積層構造が挙げられる。この構造は非常に発
光効率が高く、現在、研究開発が進められているELデ
ィスプレイは殆どこの構造を採用している。
【0004】また他にも、陽極上に正孔注入層/正孔輸
送層/発光層/電子輸送層、または正孔注入層/正孔輸
送層/発光層/電子輸送層/電子注入層の順に積層する
構造でも良い。発光層に対して蛍光性色素等をドーピン
グしても良い。
【0005】本明細書において陰極と陽極の間に設けら
れる全ての層を総称してEL層と呼ぶ。よって上述した
正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注
入層等は、全てEL層に含まれる。
【0006】そして、上記構造でなるEL層に一対の電
極から所定の電圧をかけると、発光層においてキャリヤ
の再結合が起こり、発光が得られる。なお本明細書中で
は、陽極、EL層及び陰極で形成される発光素子をEL
素子と呼ぶ。
【0007】EL素子においては、駆動電圧が高くなる
とEL層の劣化が促進されることから、通常の発光材料
である、一重項励起子(シングレット)により発光する
有機化合物(以下、シングレット化合物という)の他
に、低い駆動電圧で高い発光輝度が得られる三重項励起
子(トリプレット)により発光する有機化合物(以下、
トリプレット化合物という)が知られている。
【0008】なお、本明細書中において、シングレット
化合物とは一重項励起のみを経由して発光する化合物を
指し、トリプレット化合物とは三重項励起を経由して発
光する化合物を指す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】EL素子における発光
輝度は、EL層に印加される電圧によって制御されてい
るが、EL層中の発光層を形成する発光材料によって、
電圧に対する発光輝度は異なる。つまり、発光輝度の低
い発光材料を用いた場合には、より高い輝度を得るため
に高電圧をかける必要が生じる。しかし、高電圧をかけ
ると発光材料が劣化するという問題がある。さらに、同
一基板上に形成されるEL素子が電圧ごとに異なる発光
輝度を示す場合には、輝度をそろえるために異なる電圧
をかけることになり、結果的にEL素子の寿命に差が出
るなどの問題が生じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、低い電圧で所望の発
光輝度が得られる寿命の長いEL素子を形成する。
【0011】本発明は、同一基板上の画素部に複数形成
されるEL素子のうちで、発光輝度の低い発光材料(シ
ングレット化合物)を含むEL層を有するEL素子だけ
でなく、低い電圧で高い発光輝度が得られるトリプレッ
ト化合物を含むEL層を有するEL素子をうまく組み合
わせて用いることで、EL素子の低消費電力化だけでな
く、複数のEL素子の発光輝度を制御し、そろえること
を可能にする。
【0012】図1(A)に本発明で利用することのでき
る画素部の回路構成を示す。101は、ゲート配線であ
り、102a〜102cは、ソース配線、103a〜1
03cは、電流供給線である。そして、これらの配線に
囲まれた領域に3つの画素a(104a)、画素b(1
04b)及び画素c(104c)がそれぞれ形成されて
いる。
【0013】また、105はスイッチングトランジスタ
であり、3つの画素にそれぞれ形成されている。なお、
ここではソース領域とドレイン領域との間に二つのチャ
ネル形成領域を有した構造を例示しているが、二つ以上
もしくは一つであっても構わない。
【0014】また、106は電流制御トランジスタであ
り、各画素においてゲートはスイッチングトランジスタ
に、ソースは電流供給線に、ドレインはEL素子に接続
される。なお、107はコンデンサであり、電流制御ト
ランジスタ106のゲートに印加される電圧を保持す
る。但し、コンデンサ107は省略することも可能であ
る。
【0015】また、画素a(104a)、画素b(10
4b)及び画素c(104c)は、EL素子a(108
a)、EL素子b(108b)及びEL素子c(108
c)をそれぞれ有している。
【0016】なお、これらのEL素子は、図1(B)に
示すような素子構造を有している。EL素子111は、
陰極112、陽極113及びEL層114から形成さ
れ、陰極112又は、陽極113に電圧がかけられるこ
とにより、EL層114が発光する。
【0017】EL層114は複数の層からなり、発光材
料からなる発光層115、陰極112と発光層115に
挟まれて、陰極からの電子の注入性を良くするための電
子注入層116、さらに注入された電子を発光層115
に輸送する役割を持つ電子輸送層117が形成される。
【0018】また、陽極113と発光層115に挟まれ
て、陽極からの正孔(ホール)の注入性を良くするため
の正孔注入層118、さらに注入された正孔を発光層1
15に輸送する役割を持つ正孔輸送層119が形成され
る。
【0019】なお、通常、陰極112から注入された電
子と陽極113から注入された正孔が発光層115で再
結合することにより発光が得られるが、本発明は、より
発光輝度を高めるために正孔輸送層を設ける構造であ
る。つまり、陰極112、陽極113、発光層115及
び正孔輸送層以外の層は必要に応じて設ければよい。
【0020】本発明においては、図1(B)に示すEL
層114のうち、発光層115にトリプレット化合物を
用いたEL素子または、シングレット化合物を用いたE
L素子を形成する。そして、図1(A)に示す画素a〜
画素c(104a〜104c)にこれらのEL素子を組
み合わせて形成することにより、複数のEL素子の発光
輝度をそろえたり、特定のEL素子のみの劣化を防いだ
りすることができる。
【0021】例えば、3色の画素表示を行う場合に、画
素a(104a)を表示する色の発光材料の発光輝度が
他の2色を表示する画素b(104b)や画素c(10
4c)に比べて低かった場合には、EL素子a(108
a)の発光層にトリプレット化合物を用い、その他のE
L素子の発光層には、シングレット化合物を用いる。
【0022】又、2種類の画素a(104a)及び画素
b(104b)を表示する色の発光輝度が、1種類の画
素c(104c)を表示する色の発光輝度に比べて低か
った場合には、2種類のEL素子a(108a)及びE
L素子b(108b)の発光層にトリプレット化合物を
用い、EL素子c(108c)の発光層にはシングレッ
ト化合物を用いる。
【0023】さらに、3種類の画素a(104a)、画
素b(104b)及び画素c(104c)のいずれとも
発光輝度が低く、より低電圧で高い発光輝度を得たい場
合には、3種類のEL素子a(108a)、EL素子b
(108b)及びEL素子c(108c)の全ての発光
層にトリプレット化合物を用いればよい。
【0024】なお、トリプレット化合物としては、以下
の論文に記載の有機化合物が代表的な材料として挙げら
れる。 (1)T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical
Processes in Organized Molecular Systems, ed.K.Hon
da, (Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437. (2)M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shoustikov,
S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Nature 395
(1998) p.151. (3)M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows, M.E.Tho
mpson, S.R.Forrest,Appl.Phys.Lett.,75 (1999) p.4. (4)T.Tsutsui, M.J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura,
T.Watanabe, T.tsuji,Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayagu
chi, Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.
【0025】また、上記論文に記載された発光性材料だ
けでなく、次の分子式で表される発光性材料(具体的に
は金属錯体もしくは有機化合物)を用いることが可能で
あると考えられる。
【0026】
【化1】
【0027】
【化2】
【0028】上記化学式において、Mは周期表の8〜1
0族に属する元素であり、nは2または3である。上記
論文では、白金、イリジウムが用いられている。さらに
ニッケル、コバルトもしくはパラジウムは、白金やイリ
ジウムとその物理的特性が類似しているために好まし
い。特に、ニッケルは錯体を形成しやすいことから中心
金属として好ましい。
【0029】その他にもユーロピウムや、テルビウム、
セリウムといった希土類元素のイオンが、配位子と構成
する希土類錯体もトリプレット化合物として用いること
が可能である。
【0030】上記トリプレット化合物は、シングレット
化合物よりも発光効率が高いことから、同じ発光輝度を
得るにも動作電圧(EL素子を発光させるに要する電
圧)を低くすることが可能である。
【0031】さらに、本発明では、図2に示すように陽
極と発光層125との間に複数の正孔輸送層を設けるこ
とで、陽極から注入されたキャリヤ(電子及び正孔)の
移動性を高めることを可能とした。なお、本明細書中で
は、正孔輸送層を積層にする場合についてのみ示してい
るが、電子輸送層についても正孔輸送層と同様に、陰極
と電子輸送層の間にさらにエネルギー準位(LUMO準
位)の差を小さくするような化合物を用いることで本発
明を実施することができる。
【0032】図2(A)には、図1(B)と同様のEL
素子の構造を示す。陰極123と陽極124との間に発
光層125を有し、さらに、陰極123と発光層125
の間に電子注入層126および電子輸送層127を有
し、陽極124と発光層125との間に正孔注入層12
8及び正孔輸送層1(129)を有している。
【0033】これに対して、図2(B)は、正孔輸送層
1(129)と正孔注入層128との間に正孔輸送層2
(130)をもう1層挟んだ積層構造になっている。
【0034】また、これらの積層構造は、図2(C)の
バンド構造で示すことができる。なおここでは、図2
(A)及び図2(B)で用いたのと同様の符号を用い
る。つまり、正孔輸送層1(129)と正孔注入層12
8との間に、正孔輸送層2(130)を形成した積層構
造とすることで、正孔注入層と正孔輸送層との間のHO
MO準位の差を小さくすることができる。これにより正
孔注入層と正孔輸送層との間での正孔の移動が容易にな
り、結果として、低電圧でのEL素子の高輝度化が達成
される。
【0035】なお、ここでは、例として正孔輸送層1
(129)及び正孔輸送層2(130)からなる積層構
造で形成されている様子を示すが、これらの積層構造
は、先に述べたように正孔注入層と正孔輸送層との間の
HOMO準位の差を小さくすることができるのであれ
ば、正孔輸送層は2層以上の異なる材料から形成されて
いても良いが、2層〜5層の積層構造であることが好ま
しい。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に示す実施例を用いて詳細な説明を行うこととする。
【0037】
【実施例】〔実施例1〕本実施例では、画素部とその周
辺に設けられる駆動回路を同一の絶縁体上に製造する方
法について説明する。但し、説明を簡単にするために、
駆動回路に関してはnチャネル型トランジスタとpチャ
ネル型トランジスタを組み合わせたCMOS回路を図示
することとする。
【0038】まず、図3(A)に示すように、絶縁体と
してガラス基板201を用意する。本実施例ではガラス
基板201の両面(表面および裏面)に図示しない保護
膜(炭素膜、具体的にはダイヤモンドライクカーボン
膜)を設けている。また、可視光を透過する材料であれ
ばガラス以外の材料(例えばプラスチック)を用いても
良い。
【0039】次にガラス基板201上に下地膜202を
300nmの厚さに形成する。本実施例では下地膜20
2として窒化酸化珪素膜を積層して用いる。この時、ガ
ラス基板201に接する層の窒素濃度を10〜25wt
%としておき、他の層よりも高めに窒素を含有させると
良い。
【0040】次に下地膜202の上に50nmの厚さの
非晶質珪素膜(図示せず)をスパッタ法で形成する。な
お、非晶質珪素膜に限定する必要はなく、非晶質構造を
含む半導体膜(微結晶半導体膜を含む)であれば良い。
非晶質半導体膜としては非晶質珪素膜もしくは非晶質シ
リコンゲルマニウム膜(ゲルマニウムを1×1018〜1
×1021atoms/cm3の濃度で含むシリコン膜)を用いる
ことができる。また、膜厚は20〜100nmの厚さで
あれば良い。
【0041】そして、公知のレーザー結晶化法を用いて
非晶質珪素膜の結晶化を行い、結晶質珪素膜203を形
成する。なお、本実施例では固体レーザー(具体的には
Nd:YAGレーザーの第2高調波)を用いるが、エキ
シマレーザーを用いても良い。また、結晶化方法はファ
ーネスアニール法を用いても良い。
【0042】次に、図3(B)に示すように、結晶質珪
素膜203を1回目のフォトリソグラフィ工程によりエ
ッチングして島状の結晶質珪素膜204〜207を形成
する。これらは後にトランジスタの活性層となる結晶質
珪素膜である。
【0043】なお、本実施例ではトランジスタの活性層
として結晶質珪素膜を用いているが、非晶質珪素膜を活
性層として用いることも可能である。
【0044】ここで本実施例では、島状の結晶質珪素膜
204〜207上に酸化珪素膜からなる保護膜(図示せ
ず)を130nmの厚さにスパッタ法で形成し、半導体
をp型半導体とする不純物元素(以下、p型不純物元素
という)を島状の結晶質珪素膜204〜207に添加す
る。p型不純物元素としては周期表の13族に属する元
素(典型的にはボロンもしくはガリウム)を用いること
ができる。なお、この保護膜は不純物を添加する際に結
晶質珪素膜が直接プラズマに曝されないようにするため
と、微妙な濃度制御を可能にするために設ける。
【0045】また、このとき添加されるp型不純物元素
の濃度は、1×1015〜5×1017atoms/cm3(代表的
には1×1016〜1×1017atoms/cm3)とすれば良
い。この濃度で添加されたp型不純物元素はnチャネル
型トランジスタのしきい値電圧の調節に用いられる。
【0046】次に、島状の結晶質珪素膜204〜207
の表面を洗浄する。まず、オゾンを含む純水を用いて表
面を洗浄する。その際、表面に薄い酸化膜が形成される
ため、さらに1%に希釈したフッ酸水溶液を用いて薄い
酸化膜を除去する。この処理により島状の結晶質珪素膜
204〜207の表面に付着した汚染物を除去できる。
このときオゾンの濃度は6mg/L以上とすることが好
ましい。これら一連の処理は大気開放することなく行わ
れる。
【0047】そして、島状の結晶質珪素膜204〜20
7を覆ってゲート絶縁膜208を形成する。ゲート絶縁
膜208としては、10〜150nm、好ましくは50
〜100nmの厚さの珪素を含む絶縁膜を用いれば良
い。これは単層構造でも積層構造でも良い。本実施例で
は80nm厚の窒化酸化珪素膜を用いる。
【0048】本実施例では、島状の結晶質珪素膜204
〜207の表面洗浄からゲート絶縁膜208の形成まで
を大気開放することなく行い、半導体膜とゲート絶縁膜
の界面における汚染物および界面準位の低減を図ってい
る。この場合、洗浄室とスパッタ室とを少なくとも有し
たマルチチャンバー方式(もしくはインライン方式)の
装置を用いれば良い。
【0049】次に、第1の導電膜209として30nm
厚の窒化タンタル膜を形成し、さらに第2の導電膜21
0として370nmのタングステン膜を形成する。他に
も第1の導電膜としてタングステン膜、第2の導電膜と
してアルミニウム合金膜を用いる組み合わせ、または第
1の導電膜としてチタン膜、第2の導電膜としてタング
ステン膜を用いる組み合わせを用いても良い。
【0050】これらの金属膜はスパッタ法で形成すれば
良い。また、スパッタガスとしてXe、Ne等の不活性
ガスを添加すると応力による膜はがれを防止することが
できる。また、タングステンターゲットの純度を99.
9999%とすることで、抵抗率が20mΩcm以下の
低抵抗なタングステン膜を形成することができる。
【0051】また、前述の半導体204〜207の表面
洗浄から第2の導電膜210の形成までを大気開放する
ことなく行うことも可能である。この場合、洗浄室、絶
縁膜を形成するスパッタ室および導電膜を形成するスパ
ッタ室を少なくとも有したマルチチャンバー方式(もし
くはインライン方式)の装置を用いれば良い。
【0052】次に、レジスト211a〜211eを形成
し、第2の導電膜210をエッチングする。このエッチ
ング条件は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘
導結合型プラズマ)を用いたドライエッチングにより行
うことが好ましい。エッチングガスとしては四フッ化炭
素(CF4)ガスと塩素(Cl2)ガスと酸素(O2)と
の混合ガスを用いる。
【0053】典型的なエッチング条件としては、ガス圧
力を1Paとし、この状態でコイル型の電極に500W
のRF電力(13.56MHz)を印加してプラズマを
生成する。また、基板を乗せたステージには自己バイア
ス電圧として150WのRF電力(13.56MHz)
を印加して、負の自己バイアスが基板に加わるようにす
る。また、このとき各ガスの流量は、四フッ化炭素ガス
を2.5×10-53/min、塩素ガスを2.5×10
-53/min、酸素ガスを1.0×10-53/minと
すると良い(図3(C))。
【0054】これにより第2の導電膜(タングステン
膜)210が選択的にエッチングされ、第2の導電膜か
らなる電極212〜216が形成される。第2の導電膜
210が選択的にエッチングされる理由は、エッチング
ガスに酸素が加わることで第1の導電膜(窒化タンタル
膜)のエッチングの進行が極端に遅くなるためである。
【0055】なお、ここで第1の導電膜209を残して
おくには理由がある。このとき第1の導電膜をも一緒に
エッチングすることは可能であるが、第1の導電膜をエ
ッチングしてしまうと、同工程でゲート絶縁膜208も
エッチングされて膜減りしてしまう。このときゲート絶
縁膜208の膜厚が100nm以上ならば問題とならな
いが、それ以下の厚さではその後の工程中にゲート絶縁
膜208の一部が除去され、その下の半導体膜が露呈
し、トランジスタのソース領域もしくはドレイン領域と
なる半導体膜まで除去されてしまうことが起こりうるか
らである。
【0056】しかしながら、本実施例のように第1の導
電膜209を残しておくことで上記問題を解決すること
ができる。
【0057】次に、レジスト211a〜211eおよび電
極212〜216をマスクとして自己整合的にn型不純
物元素(本実施例ではリン)を添加する。このときリン
は第1の導電膜209を貫通して添加される。こうして
形成される不純物領域217〜225にはn型不純物元
素が1×1020〜1×1021atoms/cm3(代表的には2
×1020〜5×1021atoms/cm3)の濃度で含む。
【0058】次に、レジスト211a〜211eをマスク
として、第1の導電膜209のエッチングを行う。この
エッチングは、ICPを用いたドライエッチング法によ
り行い、エッチングガスとしては四フッ化炭素(C
4)ガスと塩素(Cl2)ガスとの混合ガスを用いる。
典型的なエッチング条件は、ガス圧力を1Paとし、こ
の状態でコイル型の電極に500WのRF電力(13.
56MHz)を印加してプラズマを生成する。また、基
板を乗せたステージには自己バイアス電圧として20W
のRF電力(13.56MHz)を印加して、負の自己
バイアスが基板に加わるようにする。また、このとき各
ガスの流量は、四フッ化炭素ガスを3.0×10-53/
min、塩素ガスを3.0×10-53/minとすると
良い。こうして、第1の導電膜からなる電極226〜2
30が形成される(図3(D))。
【0059】次に、図3(E)に示すように、レジスト
211a〜211gをそのまま用いて第2の導電膜からな
る電極212〜216を選択的にエッチングする。この
エッチングは、ICPを用いたドライエッチング法で行
い、エッチングガスとしては四フッ化炭素(CF4)ガ
スと塩素(Cl2)ガスと酸素(O2)との混合ガスを用
いる。典型的なエッチング条件は、ガス圧力を1Paと
し、この状態でコイル型の電極に500WのRF電力
(13.56MHz)を印加してプラズマを生成する。
また、基板を乗せたステージには自己バイアス電圧とし
て20WのRF電力(13.56MHz)を印加して、
負の自己バイアスが基板に加わるようにする。また、こ
のとき各ガスの流量は、四フッ化炭素ガスを2.5×1
-53/min、塩素ガスを2.5×10-53/mi
n、酸素ガスを1.0×10-53/minとすると良
い。この酸素の存在により窒化タンタル膜のエッチング
レートが抑制される。こうして第2のゲート電極231
〜235が形成される。
【0060】次に、n型不純物元素(本実施例ではリ
ン)を添加する。この工程では第2のゲート電極231
〜235がマスクとして機能し、第1の導電膜からなる
電極226〜230の一部を貫通してリンが添加され、
リンを2×1016〜5×1019atoms/cm3(代表的には
5×1017〜5×1018atoms/cm3)の濃度で含むn型
不純物領域236〜245が形成される。
【0061】また、ここでの添加条件は、リンが第1の
導電膜およびゲート絶縁膜を貫通して島状の結晶質珪素
膜に到達するよう加速電圧を70〜120kV(本実施
例では90kV)と高めに設定する。
【0062】次に、図4(A)に示すように、第1の導
電膜からなる電極226〜230をエッチングして第1
のゲート電極246〜250を形成する。このエッチン
グは、ICPを用いたドライエッチング法もしくはRI
E(Reactive Ion Etching)モードによるドライエッチ
ング法により行い、エッチングガスとしては四フッ化炭
素(CF4)ガスと塩素(Cl2)ガスとの混合ガスを用
いる。典型的なエッチング条件は、ガス圧力を1Paと
し、この状態でコイル型の電極に500WのRF電力
(13.56MHz)を印加してプラズマを生成する。
また、基板を乗せたステージには自己バイアス電圧とし
て20WのRF電力(13.56MHz)を印加して、
負の自己バイアスが基板に加わるようにする。また、こ
のとき各ガスの流量は、四フッ化炭素ガスを2.5×1
-53/min、塩素ガスを2.5×10-53/mi
n、酸素ガスを1.0×10-53/minとすると良
い。
【0063】このとき、第1のゲート電極246〜25
0はn型不純物領域(b)236〜245とゲート絶縁
膜208を介して一部重なるようにエッチングされる。
例えば、n型不純物領域(b)236は、ゲート絶縁膜
208を介して第1のゲート電極246に重ならない領
域236aおよび重なる領域236bに分けられ、n型不
純物領域(b)237は、ゲート絶縁膜208を介して
第1のゲート電極246に重ならない領域237aおよ
び重なる領域237bに分けられる。
【0064】次に、レジスト251a、251bを形成
し、半導体をp型半導体にする不純物元素(以下、p型
不純物元素という)を添加する。p型不純物元素として
は周期表の13族に属する元素(代表的にはボロン)を
添加すれば良い。ここではボロンが第1のゲート電極2
47、250およびゲート絶縁膜208を貫通して半導
体膜に到達するよう加速電圧を設定する。こうしてp型
不純物領域252〜255が形成される(図4
(B))。
【0065】次に、図4(C)に示すように、第1の無
機絶縁膜256として30〜100nmの厚さの窒化珪
素膜もしくは窒化酸化珪素膜を形成する。その後、添加
されたn型不純物元素およびp型不純物元素を活性化す
る。活性化手段としては、ファーネスアニール、レーザ
ーアニール、ランプアニールもしくはそれらを併用する
ことができる。
【0066】次に、図4(D)に示すように、窒化珪素
膜もしくは窒化酸化珪素膜からなる第2の無機絶縁膜2
57を50〜200nmの厚さに形成する。この第2の
無機絶縁膜257を形成したら、350〜450℃の温
度範囲で加熱処理を行う。なお、第2の無機絶縁膜25
7を形成する前に、水素(H2)ガスもしくはアンモニ
ア(NH3)ガスを用いたプラズマ処理を行うことは有
効である。
【0067】次に、有機絶縁膜258として可視光を透
過する樹脂膜を1〜2μmの厚さに形成する。樹脂膜と
しては、ポリイミド膜、ポリアミド膜、アクリル樹脂膜
もしくはBCB(ベンゾシクロブテン)膜を用いれば良
い。また、感光性樹脂膜を用いることも可能である。
【0068】なお、本実施例では第1の無機絶縁膜25
6、第2の無機絶縁膜257および有機絶縁膜258の
積層膜を総称して層間絶縁膜と呼ぶ。
【0069】次に、図5(A)に示すように、有機絶縁
膜258の上に仕事関数が大きく、可視光に対して透明
な酸化物導電膜からなる画素電極(陽極)259を80
〜120nmの厚さに形成する。本実施例では、酸化亜
鉛に酸化ガリウムを添加した酸化物導電膜を形成する。
また、他の酸化物導電膜として、酸化インジウム、酸化
亜鉛、酸化スズ、もしくはそれらを組み合わせた化合物
からなる酸化物導電膜を用いることも可能である。
【0070】なお、酸化物導電膜を成膜した後、パター
ニングを行って画素電極259を形成するが、パターニ
ング前に酸化物導電膜の表面の平坦化処理を行うことも
できる。平坦化処理は、プラズマ処理でも良いし、CM
P(ケミカルメカニカルポリッシング)処理でも良い。
【0071】次に、層間絶縁膜に対してコンタクトホー
ルを形成し、配線260〜266を形成する。また、こ
のとき配線266は画素電極259と接続されるように
形成する。なお、本実施例ではこの配線を、下層側から
150nmのチタン膜、300nmのチタンを含むアル
ミニウム膜、100nmのチタン膜をスパッタ法で連続
形成した三層構造の積層膜とする。
【0072】このとき、配線260、262はCMOS
回路のソース配線、261はドレイン配線として機能す
る。また、配線263はスイッチングトランジスタのソ
ース配線、配線264はスイッチングトランジスタのド
レイン配線である。また、265は電流制御トランジス
タのソース配線(電流供給線に相当する)、266は電
流制御トランジスタのドレイン配線であり、画素電極2
59に接続される。
【0073】次に、図5(B)に示すようにバンク26
7を形成する。バンク267は100〜400nmの珪
素を含む絶縁膜もしくは有機樹脂膜をパターニングして
形成すれば良い。このバンク267は画素と画素との間
(画素電極と画素電極との間)を埋めるように形成され
る。また、次に形成する発光層等の有機EL膜が画素電
極259の端部に直接触れないようにする目的もある。
【0074】なお、バンク267は絶縁膜であるため、
成膜時における素子の静電破壊には注意が必要である。
バンク267の材料となる絶縁膜中にカーボン粒子や金
属粒子を添加して抵抗率を下げると、成膜時の静電気の
発生を抑制することができる。その場合、バンク267
の材料となる絶縁膜の抵抗率が1×106〜1×101 2
Ωm(好ましくは1×108〜1×1010Ωm)となる
ようにカーボン粒子や金属粒子の添加量を調節すれば良
い。
【0075】また、バンク267にカーボン粒子や金属
粒子を添加すると光吸収性が高まり、透過率が低下す
る。即ち、発光装置の外部からの光が吸収されるのでE
L素子の陰極面に外部の景色が映り込むといった不具合
を避けることができる。
【0076】次に、EL層268を蒸着法により形成す
る。なお、本実施例では、正孔注入層および発光層の積
層体をEL層と呼んでいる。即ち、発光層に対して正孔
注入層、正孔輸送層、正孔阻止層(もしくは、ホールブ
ロッキング層という)、電子輸送層もしくは電子注入層
を組み合わせた積層体であるが、本明細書中では、これ
らのうち少なくとも発光層と正孔輸送層を含む積層体で
あれば、EL層と呼ぶことにする。
【0077】なお、ここでは、EL層として発光層にト
リプレット化合物を用い、緑色の発光を示す層を形成さ
せる方法について説明する。
【0078】本実施例では、まず正孔注入層として銅フ
タロシアニン(CuPc)膜を20nmの厚さに成膜す
る。次に、正孔輸送層として、スターバーストアミンと
呼ばれる芳香族アミンのMTDATAを20nm、同じ
く芳香族アミン系の化合物であるα−NPDを10nm
の厚さに成膜する。つまり、本実施例では、正孔輸送層
をMTDATAとα−NPDとの2層で形成される構造
の場合について説明している。
【0079】正孔輸送層を形成する材料には、大きく分
けて正孔輸送性低分子化合物と正孔輸送性高分子化合物
があるが、これらを複数用いて積層構造の正孔輸送層を
形成することができる。具体的には、正孔輸送性低分子
化合物としては、TPACやPDA及びTPDといった
化合物を用いることができる。又、正孔輸送性高分子化
合物としては、ポリビニルカルバゾール(PVK)やT
PDを高分子の主鎖や側鎖に組み込んだ種々の高分子化
合物を用いることができる。
【0080】なお、正孔輸送層は、複数の材料を積層さ
せて形成することができるが、正孔輸送層全体の膜厚
は、20〜100nm程度が好ましく、積層する層の数
が増えると一層あたりの膜厚は薄くする必要がある。そ
のため、積層数は、2〜4層程度が好ましい。
【0081】さらに発光層としてCBPとIr(pp
y)3を共蒸着法により20nmの厚さに成膜する。発
光層を形成した後で、ホールブロッキング層としてBC
Pを10nm、電子輸送層としてアルミキノリラト錯体
(Alq3)を40nmの厚さに形成する。
【0082】なお、ここでは、緑色の発光を示すEL層
を形成する場合について説明したが、緑色の発光材料と
しては、先に電子輸送層を形成する材料として挙げたア
ルミキノリラト錯体(Alq3)、ベンゾキノリノラト
ベリリウム錯体(BeBq)を用いることもできる。さ
らには、アルミキノリラト錯体(Alq3)にクマリン
6やキナクリドンといった材料をドーパントとして用い
たものを発光材料として用いることもできる。
【0083】さらに、赤色の発光を示すEL層を形成す
る場合には、Eu錯体(Eu(DCM)3(Phen)
の他にアルミキノリラト錯体(Alq3)にDCM−1
をドーパントとして用いたもの等を発光材料として用い
ることができる。
【0084】また、青色の発光を示すEL層を形成する
場合には、ジスチリル誘導体であるDPVBiの他に、
アゾメチン化合物を配位子に持つ亜鉛錯体及びDPVB
iにペリレンをドーピングしたものを発光材料に用いる
ことができる。
【0085】本発明を実施する上で、例えば、赤色、青
色及び緑色のEL層を形成させる場合には、以上に示し
たような発光材料を用いることができる。又、発光材料
としては、必要に応じてシングレット化合物とトリプレ
ット化合物とを自由に組み合わせて用いることができ
る。なお、トリプレット化合物には、発明を解決する手
段のところで紹介した材料を用いることもできる。
【0086】しかし、赤色、青色及び緑色のEL層を形
成させるのは、実施例の一つであるためこれに限定され
ることはなく、その他の色を複数組み合わせて形成する
ことも可能である。
【0087】EL層268を形成したら、仕事関数の小
さい導電膜からなる陰極269を300nmの厚さに形
成する。仕事関数の小さい導電膜としては、長周期型周
期律表の1族もしくは2族に属する元素や3〜11族に
属する遷移元素を含む導電膜を用いれば良い。本実施例
では、イッテルビウム(Yb)からなる導電膜を用いる
が、その他にリチウムとアルミニウムとの化合物からな
る導電膜を用いることもできる。こうして画素電極(陽
極)259、EL層268および陰極269を含むEL
素子270が形成される。
【0088】なお、陰極269を形成した後、EL素子
270を完全に覆うようにしてパッシベーション膜27
1を設けることは有効である。パッシベーション膜27
1としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素
膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み
合わせた積層で用いる。
【0089】この際、カバレッジの良い膜をパッシベー
ション膜として用いることが好ましく、炭素膜、特にD
LC(ダイヤモンドライクカーボン)膜を用いることは
有効である。DLC膜は室温から100℃以下の温度範
囲で成膜可能であるため、耐熱性の低いEL層268の
上方にも容易に成膜することができる。また、DLC膜
は酸素に対するブロッキング効果が高く、EL層268
の酸化を抑制することが可能である。そのため、この後
に続く封止工程を行う間にEL層268が酸化するとい
った問題を防止することができる。
【0090】さらに、少なくとも画素部を囲むように基
板201(もしくは下地膜202)上に、シール材(図
示せず)を設け、カバー材272を貼り合わせる。シー
ル材としては脱ガスが少なく水や酸素を透過しにくい紫
外線硬化樹脂を用いれば良い。また、空隙273は不活
性ガス(窒素ガスもしくは希ガス)、樹脂(紫外線硬化
樹脂もしくはエポキシ樹脂)または不活性気体で充填す
れば良い。
【0091】また、空隙273に吸湿効果を有する物質
もしくは酸化防止効果を有する物質を設けることは有効
である。また、カバー材272はガラス基板、金属基板
(好ましくはステンレス基板)、セラミックス基板もし
くはプラスチック基板(プラスチックフィルムを含む)
を用いれば良い。なお、プラスチック基板を用いる場
合、表面および裏面に炭素膜(好ましくはダイヤモンド
ライクカーボン膜)を設けて酸素や水の透過を防ぐこと
が好ましい。
【0092】こうして図5(B)に示すような構造の発
光装置が完成する。なお、バンク267を形成した後、
パッシベーション膜271を形成するまでの工程をマル
チチャンバー方式(またはインライン方式)の成膜装置
を用いて、大気解放せずに連続的に処理することは有効
である。また、さらに発展させてカバー材272を貼り
合わせる工程までを大気解放せずに連続的に処理するこ
とも可能である。
【0093】こうして、基板201上にnチャネル型ト
ランジスタ601、pチャネル型トランジスタ602、
スイッチングトランジスタ(映像データ信号を画素内に
伝送するスイッチング素子として機能するトランジス
タ)603および電流制御トランジスタ(EL素子に流
れる電流を制御する電流制御素子として機能するトラン
ジスタ)604が形成される。
【0094】このとき駆動回路は基本回路としてnチャ
ネル型トランジスタ601とpチャネル型トランジスタ
602とを相補的に組み合わせたCMOS回路を含む。
また、画素部はスイッチングトランジスタ603および
電流制御トランジスタ604を含む複数の画素により形
成されている。
【0095】ここまでの製造工程で必要としたフォトリ
ソグラフィ工程は7回であり、一般的なアクティブマト
リクス型発光装置よりも少ない。即ち、トランジスタの
製造工程が大幅に簡略化されており、歩留まりの向上お
よび製造コストの低減が実現できる。
【0096】さらに、図4(A)を用いて説明したよう
に、第1のゲート電極にゲート絶縁膜を介して重なる不
純物領域を設けることによりホットキャリア効果に起因
する劣化に強いnチャネル型トランジスタを形成するこ
とができる。そのため、信頼性の高い発光装置を実現で
きる。
【0097】さらに、EL素子を保護するための封止
(または封入)工程まで行った本実施例の発光装置につ
いて図6(A)、(B)を用いて説明する。なお、必要
に応じて図3〜図5で用いた符号を引用する。
【0098】図6(A)は、EL素子の封止までを行っ
た状態を示す上面図、図6(B)は図6(A)をA−
A’で切断した断面図である。点線で示された501は
画素部、502はソース側駆動回路、503はゲート側
駆動回路である。また、504はカバー材、505は第
1シール材、506は第2シール材である。
【0099】なお、507はソース側駆動回路502及
びゲート側駆動回路503に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)508からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。なお、ここではFPCしか図示
されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(P
WB)が取り付けられていても良い。
【0100】次に、断面構造について図6(B)を用い
て説明する。基板201の上方には画素部501、ソー
ス側駆動回路502が形成されており、画素部501は
電流制御用トランジスタ604とそのドレインに電気的
に接続された画素電極259を含む複数の画素により形
成される。また、ソース側駆動回路502はnチャネル
型トランジスタ601とpチャネル型トランジスタ60
2とを組み合わせたCMOS回路(図5(B)参照)を
用いて形成される。なお、基板201に偏光板(代表的
には円偏光板)を貼り付けても良い。
【0101】画素電極259はEL素子の陽極として機
能する。また、画素電極259の両端にはバンク267
が形成され、画素電極259上にはEL層268および
EL素子の陰極269が形成される。陰極269は全画
素に共通の配線としても機能し、接続配線507を経由
してFPC508に電気的に接続されている。さらに、
画素部501及びソース側駆動回路502に含まれる素
子は全てパッシベーション膜271で覆われている。
【0102】また、第1シール材505によりカバー材
504が貼り合わされている。なお、カバー材504と
EL素子との間隔を確保するためにスペーサを設けても
良い。そして、第1シール材505の内側には空隙27
3が形成されている。なお、第1シール材505は水分
や酸素を透過しない材料であることが望ましい。さら
に、空隙273の内部に吸湿効果をもつ物質や酸化防止
効果をもつ物質を設けることは有効である。
【0103】なお、カバー材504の表面および裏面に
は保護膜として炭素膜(具体的にはダイヤモンドライク
カーボン膜)509a、509bを2〜30nmの厚さに
設けると良い。このような炭素膜は、酸素および水の侵
入を防ぐとともにカバー材504の表面を機械的に保護
する役割をもつ。
【0104】また、カバー材504を接着した後、第1
シール材505の露呈面を覆うように第2シール材50
6を設けている。第2シール材506は第1シール材5
05と同じ材料を用いることができる。
【0105】以上のような構造でEL素子を封入するこ
とにより、EL素子を外部から完全に遮断することがで
き、外部から水分や酸素等のEL層の酸化による劣化を
促す物質が侵入することを防ぐことができる。従って、
信頼性の高い発光装置が得られる。
【0106】なお、図6(A)、(B)に示したよう
に、同一の基板上に画素部および駆動回路を有しFPC
まで取り付けられた発光装置を、本明細書中では特に駆
動回路内蔵型発光装置と呼ぶ。
【0107】また、本実施例を実施して作製された発光
装置は、デジタル信号により動作させることもアナログ
信号により動作させることも可能である。
【0108】〔実施例2〕本実施例では、本発明を実施
する上で用いることができる複数のEL層を形成し、こ
れらを用いたEL素子の特性を示す。なお、本実施例に
おいて作製したEL層の構成を図7に示す。
【0109】図7(A)は、EL素子aの構成を示す。
まず、酸化インジウムと酸化スズを組み合わせた化合物
からなる陽極上に正孔輸送層としてα−NPDを蒸着法
により、40nmの膜厚で形成する。その上に発光層を
形成する発光材料としてトリプレット化合物であるIr
(ppy)3とCBPを共蒸着法により20nmに成膜
する。さらに発光層上に電子輸送層としてBCPを10
nm、Alq3を40nm、それぞれ蒸着法により形成
した後、陰極としてYbを400nmの膜厚に蒸着する
ことによりEL素子aが形成される。なお、EL素子a
により得られる発光は、トリプレット化合物による三重
項励起エネルギーを利用したものである。
【0110】図7(B)は、EL素子bの構成を示す。
まず、酸化インジウムと酸化スズを組み合わせた化合物
からなる陽極上に正孔注入層として、銅フタロシアニン
を20nm、正孔輸送層としてMTDATAを20n
m、α−NPDを10nm、それぞれ蒸着法により形成
する。その上に発光層を形成する発光材料としてシング
レット化合物であるAlq3を蒸着法により50nmに
成膜する。そして、陰極としてYbを400nmの膜厚
に蒸着することによりEL素子bが形成される。なお、
EL素子bにより得られる発光は、シングレット化合物
による一重項励起エネルギーを利用したものである。
【0111】図7(C)は、EL素子cの構成を示す。
まず、酸化インジウムと酸化スズを組み合わせた化合物
からなる陽極上に正孔輸送層として、α−NPDを50
nm蒸着法により形成する。その上に発光層を形成する
発光材料としてシングレット化合物であるAlq3を蒸
着法により50nmに成膜する。そして、陰極としてY
bを400nmの膜厚に蒸着することによりEL素子c
を形成する。なお、EL素子cにより得られる発光は、
シングレット化合物による一重項励起エネルギーを利用
したものである。また、EL素子cは、発光層と正孔輸
送層のみでEL層が形成されている。
【0112】図7(D)は、EL素子dの構成を示す。
まず、酸化インジウムと酸化スズを組み合わせた化合物
からなる陽極上に正孔注入層として、ポリチオフェン誘
導体であるPEDOTをスピンコート法により30nm
の膜厚で成膜する。さらに、発光材料としてポリパラフ
ェニレンビニレン(以下PPVで示す)をその上にスピ
ンコート法により80nmの膜厚で形成する。そして、
陰極としてYbを400nmの膜厚に蒸着法を用いて形
成することによりEL素子dを形成する。なお、EL素
子dにより得られる発光は、シングレット化合物による
一重項励起エネルギーを利用したものである。また、E
L素子dは、発光層に高分子材料を用いている点におい
て、これまで示した他のEL素子と異なる。
【0113】次に、図7において説明したEL素子を用
いて電気的な特性評価を行った。この結果を図8に示
す。まず、図8(A)に電流密度に対する輝度特性を示
す。大きく分けると、トリプレット化合物を用いたEL
素子とシングレット化合物を用いたEL素子で、電流密
度に対する特性に違いが見られた。すなわち、トリプレ
ット化合物を用いたEL素子aについては、60mA/cm2
の電流密度に対して6000cd/m2位の輝度が得られた
が、シングレット化合物を用いたEL素子b、EL素子
c及びEL素子dに関しては、約3分の1である200
0cd/m2位の輝度しか得られなかった。
【0114】さらに、図8(B)には、電流密度に対す
る外部量子効率を測定した結果を示す。外部量子効率に
関しても輝度特性と同様にトリプレット化合物をEL素
子に用いたEL素子aが圧倒的に良い特性を示した。最
も差の大きいところでは、7倍程度の高量子効率が得ら
れている。
【0115】図8の結果で示されたように、EL素子に
トリプレット化合物を用いることでより効率よく発光を
得ることができる。
【0116】そこで、トリプレット化合物を用いた図7
(A)のEL素子aにより得られる発光をさらに改善す
るために、さらに別の層を設けた。
【0117】図9(A)には、図7(A)で示したのと
同じEL素子aを示す。そして、図9(B)には、EL
素子aの陽極上に銅フタロシアニンを蒸着法により20
nmの膜厚で形成させたものである。この時の電気特性
に関して図10に示したが、図10(A)で示されるよ
うに、銅フタロシアニンを陽極上に設けることでEL素
子の輝度自体はそれほど変化しなかったが、輝度が保持
される時間が長くなった。
【0118】また、図10(B)からは、膜が一層増え
ることにより初期に流れる電流の値に差が生じるが、時
間の経過とともにほぼ同じになることから、図10
(A)及び図10(B)により同じ電流量を流した時の
EL素子の耐久性は向上することが明らかになった。通
常、銅フタロシアニンは、陽極からの正孔の注入性を良
くする正孔注入材料として知られているが、ここでは、
EL素子の耐久性を向上させる材料であることが言え
る。なお、この結果は、6.5Vの低電圧下で、連続的
にEL素子を点灯させて、時間の経過に伴うEL素子の
輝度およびEL素子に流れる電流量を測定したものであ
る。また、本実施例で示した銅フタロシアニンの代わり
にポリチオフェン系の材料、例えばPEDOT(poly
(3,4‐ethylene dioxythiophene))を用いることも可能
である。
【0119】そこで、図9(C)で示すようなEL素子
を作製した。図9(B)の正孔輸送層であるα−NPD
(40nm)の代わりにMTDATAを20nm、α−
NPDを10nm、蒸着法によりそれぞれ形成した。つ
まり、これまでの銅フタロシアニンと正孔輸送層との2
層間にもう1層の正孔輸送層を設けて、2層間のHOM
O準位におけるエネルギー差を小さくしている。なお、
本明細書中では、図9(C)の素子をEL素子a’と呼
ぶことにする。
【0120】図9(C)で示すEL素子の電気特性につ
いて、図11に示す。図11(A)は、図9(A)に示
すEL素子aとEL素子aに銅フタロシアニンからなる
正孔注入層とMTDATAからなる正孔輸送層を形成さ
せたEL素子a’について、その電流密度に対する発光
輝度を測定した結果である。これにより、銅フタロシア
ニン及びMTDATAを積層することによるEL素子の
発光輝度に影響がないことが分かる。
【0121】また、図11(B)は、EL素子に電圧を
印加したときの発光輝度について測定した結果である
が、銅フタロシアニン及びMTDATAを積層すること
による輝度の向上が見られる。同じ電圧を印加したとき
の輝度が向上したことから、同じ発光輝度をより低電圧
で行えることになる。
【0122】さらに、図11(C)には、EL素子に電
圧を印加したときの電流量について測定した結果を示
す。ここでは、印加電圧に対する電流量は、同じ電圧で
見たときにEL素子aよりもEL素子a’において増加
している。
【0123】以上の結果は、EL素子aに銅フタロシア
ニン及びMTDATAを積層してEL素子a’を形成す
ることにより、EL素子の低電圧化が実現されたことを
示している。
【0124】さらにEL素子a’における応答速度につ
いて、測定を行った。測定は、任意の電源により、DC
(直流電流)を印加して、これをON、OFFにより切
り替える。なお、ONは、選択期間であり、電圧を印加
する期間のことをいう。また、OFFは、非選択期間で
あり、電圧は0Vである。又、これらの期間は、いずれ
も250μsである。
【0125】なお、具体的には、顕微鏡に光電子増倍管
(Photomultiplier)を設置し、光電子増倍管の出力を
オシロスコープで読みとった値で、評価を行った。ま
た、本測定においては、OFFからONへの切り替えを
立ち上がり、ONからOFFへの切り替えを立ち下がり
と定義する。そして、電源の電圧がOFFからONに切
り替わった瞬間から、それに追従する光学応答が100
%の発光輝度に対して90%まで増加した発光輝度を示
すのに要する時間を立ち上がりの応答時間とした。ま
た、電源の電圧がONからOFFに切り替わった瞬間か
ら、それに追従する光学応答が、それまでの100%の
発光輝度に対して10%まで減少した発光輝度を示すの
に要する時間を立ち下がりの応答時間とした。
【0126】この時の測定の様子を図25に示す。な
お、図25において矢印aで示されるのが電源の出力
(電圧)であり、矢印bで示されるのが出力に対する光
学応答である。また、光電子増倍管は、マイナス出力タ
イプを用いたため、OFF(0V)からON(ここでは
6Vの例を示す)に切り替わったときに、負電位が出力
されている。
【0127】図25に90%の輝度が得られた点を矢印
cで示したが、この時の立ち上がりの応答時間は28μ
sであった。なお、本実施例において、電源の出力が6
Vであるとき、EL素子により多少のバラツキはあるも
のの、立ち上がり及び立ち下がりの応答時間は、いずれ
も1〜100μs、好ましくは1〜50μsの範囲で実
施することができる。さらにONにおける電圧を6Vか
ら10Vまで1Vずつ変えて測定した結果(立ち上がり
時間及び立ち下がり時間)を表1に示す。
【0128】
【表1】
【0129】表1からこれらの電圧の範囲における応答
速度は非常に速いため、通常のデジタル駆動においても
問題なく使用できることが示された。
【0130】〔実施例3〕本実施例のアクティブマトリ
クス型発光装置における画素部の断面構造を図12に示
す。図12において、10は絶縁体、11は図5(B)
の電流制御トランジスタ(TFT)604、12は画素
電極(陽極)、13はバンク、14は公知の正孔注入
層、15は赤色に発光する発光層、16は緑色に発光す
る発光層、17は青色に発光する発光層、18は公知の
電子輸送層、19は陰極である。
【0131】このとき本実施例では、赤色に発光する発
光層15および青色に発光する発光層17としてトリプ
レット化合物を用い、緑色に発光する発光層16として
シングレット化合物を用いる。即ち、シングレット化合
物を用いたEL素子は緑色に発光するEL素子であり、
前記トリプレット化合物を用いたEL素子は赤色に発光
するEL素子および青色に発光するEL素子である。
【0132】低分子の有機化合物を発光層として用いる
場合、現状では赤色に発光する発光層と青色に発光する
発光層の寿命が緑色に発光する発光層よりも短い。これ
は発光効率が劣るため、緑色と同じ発光輝度を得るため
には動作電圧を高く設定しなければならず、その分劣化
の進行が早まるためである。
【0133】しかしながら、本実施例では赤色に発光す
る発光層15と青色に発光する発光層17として発光効
率の高いトリプレット化合物を用いているため、緑色に
発光する発光層16と同じ発光輝度を得ながらも動作電
圧を揃えることが可能である。従って、赤色に発光する
発光層15及び青色に発光する発光層17の劣化が極端
に早まることはなく、色ずれ等の問題を起こさずにカラ
ー表示を行うことが可能となる。また、動作電圧を低く
抑えることができることは、トランジスタの耐圧のマー
ジンを低く設定できる点からも好ましいことである。
【0134】なお、本実施例では、赤色に発光する発光
層15及び青色に発光する発光層17としてトリプレッ
ト化合物を用いた例を示しているが、さらに緑色に発光
する発光層16にトリプレット化合物を用いることも可
能である。
【0135】次に、本実施例を実施した場合における画
素部の回路構成を図13に示す。なお、ここでは赤色に
発光するEL素子を含む画素(画素(赤))20a、緑
色に発光するEL素子を含む画素(画素(緑))20b
および青色に発光するEL素子を含む画素(画素
(青))20cの三つを図示しているが、いずれも回路
構成は同一である。
【0136】図13(A)において、21はゲート配
線、22a〜22cはソース配線(データ配線)、23a
〜23cは電流供給線である。電流供給線23はEL素
子の動作電圧を決定する配線であり、赤色発光の画素2
0a、緑色発光の画素20bおよび青色発光の画素20c
のいずれの画素においても同じ電圧が印加される。従っ
て、配線の線幅(太さ)も全て同一設計で良い。
【0137】また、24a〜24cはスイッチングトラン
ジスタであり、ここではnチャネル型トランジスタで形
成されている。なお、ここではソース領域とドレイン領
域との間に二つのチャネル形成領域を有した構造を例示
しているが、二つ以上もしくは一つであっても構わな
い。
【0138】また、25a〜25cは電流制御トランジス
タであり、ゲートはスイッチングトランジスタ24a〜
24cのいずれかに、ソースは電流供給線23a〜23c
のいずれかに、ドレインはEL素子26a〜26cのいず
れかに接続される。なお、27a〜27cはコンデンサで
あり、各々電流供給線25a〜25cのゲートに印加され
る電圧を保持する。但し、コンデンサ27a〜27cは省
略することも可能である。
【0139】なお、図13(A)ではnチャネル型トラ
ンジスタからなるスイッチングトランジスタ24a〜2
4cおよびpチャネル型トランジスタからなる電流制御
トランジスタ25a〜25cを設けた例を示しているが、
図13(B)に示すように、画素(赤)30a、画素
(緑)30bおよび画素(青)30cの各々に、pチャネ
ル型トランジスタからなるスイッチングトランジスタ2
8a〜28cおよびnチャネル型トランジスタからなる電
流制御トランジスタ29a〜29cを設けることも可能で
ある。
【0140】さらに、図13(A)、(B)では一つの
画素内に二つのトランジスタを設けた例を示している
が、トランジスタの個数は二つ以上(代表的には三つ〜
六つ)であっても良い。その場合においても、nチャネ
ル型トランジスタとpチャネル型トランジスタとをどの
ように組み合わせて設けても構わない。
【0141】本実施例では、EL素子26aが赤色発光
のEL素子であり、EL素子26cが青色発光のEL素
子であり、いずれも発光層としてトリプレット化合物を
用いている。また、EL素子26bが緑色発光のEL素
子であり、発光層としてシングレット化合物を用いてい
る。
【0142】こうしてトリプレット化合物とシングレッ
ト化合物を使い分けることでEL素子26a〜26cの動
作電圧をすべて同一(10V以下、好ましくは3〜10
V)とすることが可能となる。従って、発光装置に必要
な電源を例えば3Vもしくは5Vで統一することができ
るため、回路設計が容易となる利点がある。
【0143】なお、本実施例の構成は、実施例1また
は、実施例2のいずれの構成とも組み合わせて実施する
ことが可能である。
【0144】〔実施例4〕本実施例では、画素部および
駆動回路をすべてnチャネル型トランジスタで形成した
場合について説明する。なお、nチャネル型トランジス
タの製造工程は実施例1に従えば良いので説明は省略す
る。
【0145】本実施例の発光装置の断面構造を図14に
示す。なお、基本的な構造は実施例1に示した図5
(B)の断面構造と同じであるため、ここでは相違点の
みを説明することとする。
【0146】本実施例では、図5(B)のpチャネル型
トランジスタ602の代わりにnチャネル型トランジス
タ1201が設けられ、電流制御トランジスタ604の
代わりにnチャネル型トランジスタからなる電流制御ト
ランジスタ1202が設けられている。
【0147】また、電流制御トランジスタ1202のド
レインに接続された配線266はEL素子の陰極として
機能し、その上にEL層1203、酸化物導電膜からな
る陽極1204、パッシベーション膜1205が設けら
れている。このとき配線266は周期表の1族もしくは
2族に属する元素を含む金属膜で形成されるか、少なく
ともEL層1203と接する面が、周期表の1族もしく
は2族に属する元素を含む金属膜で形成されることが望
ましい。
【0148】また、本実施例で用いるnチャネル型トラ
ンジスタはすべてエンハンスメント型トランジスタであ
っても良いし、すべてデプレッション型トランジスタで
あっても良い。勿論、両者を作り分けて組み合わせて用
いることも可能である。
【0149】ここで画素の回路構成を図15に示す。な
お、図13と同一の符号を付した部分については図13
の説明を参照すれば良い。
【0150】図15に示すように、画素(赤)35a、
画素(緑)35b、画素(青)35cの各々に設けられた
スイッチングトランジスタ24a〜24cおよび電流制御
トランジスタ36a〜36cは、すべてnチャネル型トラ
ンジスタで形成されている。
【0151】本実施例の構成によれば、実施例1の発光
装置の製造工程においてpチャネル型トランジスタを形
成するためのフォトリソグラフィ工程、及び実施例1に
おける画素電極(陽極)を形成するためのフォトリソグ
ラフィ工程を省略することができるため、さらに製造工
程を簡略化することが可能である。
【0152】なお、本実施例の構成は実施例1〜実施例
3のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可能
である。
【0153】〔実施例5〕本実施例では、画素部および
駆動回路をすべてpチャネル型トランジスタで形成した
場合について説明する。本実施例の発光装置の断面構造
を図16に示す。なお、実施例1に示した図5(B)と
同一の符号を付してある部分は実施例1の説明を参照す
れば良い。
【0154】本実施例では、駆動回路がpチャネル型ト
ランジスタ1401およびpチャネル型トランジスタ1
402で形成されるPMOS回路で形成され、画素部が
pチャネル型トランジスタからなるスイッチングトラン
ジスタ1403およびpチャネル型トランジスタからな
る電流制御トランジスタ1404を有している。なお、
pチャネル型トランジスタ1401の活性層は、ソース
領域41、ドレイン領域42、LDD領域43a、43b
およびチャネル形成領域44を含む。活性層の構成は、
pチャネル型トランジスタ1402、スイッチングトラ
ンジスタ1403、電流制御トランジスタ1404も同
様である。
【0155】ここで本実施例のpチャネル型トランジス
タの製造工程について図17を用いて説明する。まず、
実施例1の製造工程に従って図3(B)の工程まで行
う。
【0156】次に、レジスト211a〜211eを用いて
第2の導電膜からなる電極212〜216を形成する。
そして、レジスト211a〜211eおよび第2の導電膜
からなる電極212〜216をマスクとして周期表の1
3族に属する元素(本実施例ではボロン)を半導体膜に
添加し、1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度でボ
ロンを含む領域(以下、p型不純物領域(a)という)
301〜309を形成する(図17(A))。
【0157】次に、レジスト211a〜211eを用いて
第2の導電膜からなる電極212〜216を図3(E)
と同様のエッチング条件でエッチングし、第2のゲート
電極310〜314を形成する(図17(B))。
【0158】次に、レジスト211a〜211eおよび第
2のゲート電極310〜314をマスクとして第1の導
電膜209を図3(D)と同様のエッチング条件でエッ
チングし、第1のゲート電極315〜319を形成す
る。
【0159】そして、レジスト211a〜211eおよび
第2のゲート電極310〜314をマスクとして周期表
の13族に属する元素(本実施例ではボロン)を半導体
膜に添加し、1×1016〜1×1019atoms/cm3(代表
的には1×1017〜1×101 8atoms/cm3)の濃度でボ
ロンを含む領域(以下、p型不純物領域(b)という)
320〜329を形成する(図17(C))。
【0160】この後の工程は実施例1の図4(C)以降
の工程に従えば良い。以上のような工程により図16に
示す構造の発光装置を形成することができる。
【0161】また、本実施例で用いるpチャネル型トラ
ンジスタはすべてエンハンスメント型トランジスタであ
っても良いし、すべてデプレッション型トランジスタで
あっても良い。勿論、両者を作り分けて組み合わせて用
いることも可能である。
【0162】ここで画素の回路構成を図18に示す。な
お、図13と同一の符号を付した部分については図13
の説明を参照すれば良い。
【0163】図18に示すように、画素(赤)50a、
画素(緑)50b、画素(青)50cの各々に設けられた
スイッチングトランジスタ51a〜51cおよび電流制御
トランジスタ52a〜52cはすべてpチャネル型トラン
ジスタで形成される。
【0164】本実施例の構成によれば、実施例1の発光
装置の製造工程において1回のフォトリソグラフィ工程
を省略することができるため、実施例1よりも製造工程
を簡略化することが可能である。
【0165】なお、本実施例の構成は実施例1〜実施例
4のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可能
である。
【0166】〔実施例6〕本発明のアクティブマトリク
ス型の発光装置は、半導体素子としてMOS(Metal Ox
ide Semiconductor)トランジスタを用いることもでき
る。その場合、半導体基板(典型的にはシリコンウエ
ハ)に公知の方法で形成されたMOSトランジスタを用
いれば良い。
【0167】なお、本実施例における半導体素子以外の
構成は、実施例1〜5の構成と組み合わせて実施するこ
とが可能である。
【0168】〔実施例7〕実施例1において、図6に示
した駆動回路内蔵型発光装置は、同一の絶縁体上に画素
部および駆動回路が一体形成された例であるが、駆動回
路を外付けIC(集積回路)で設けることも可能であ
る。このような場合、構造は図19(A)のようにな
る。
【0169】図19(A)に示すモジュールは、アクテ
ィブマトリクス基板60(画素部61、配線62a、6
2bを含む)にFPC63が取り付けられ、そのFPC
63を介してプリント配線板64が取り付けられてい
る。ここでプリント配線板64の機能ブロック図を図1
9(B)に示す。
【0170】図19(B)に示すように、プリント配線
板64の内部には少なくともI/Oポート(入力もしく
は出力部ともいう)65、68、ソース側駆動回路66
およびゲート側駆動回路67として機能するICが設け
られている。
【0171】このように、基板面に画素部が形成された
アクティブマトリクス基板にFPCが取り付けられ、そ
のFPCを介して駆動回路としての機能を有するプリン
ト配線板が取り付けられた構成のモジュールを、本明細
書では特に駆動回路外付け型発光モジュールと呼ぶこと
にする。
【0172】また、図20(A)に示すモジュールは、
駆動回路内蔵型発光装置70(画素部71、ソース側駆
動回路72、ゲート側駆動回路73、配線72a、73a
を含む)にFPC74が取り付けられ、そのFPC74
を介してプリント配線板75が取り付けられている。こ
こでプリント配線板75の機能ブロック図を図20
(B)に示す。
【0173】図20(B)に示すように、プリント配線
板75の内部には少なくともI/Oポート76、79、
コントロール部77として機能するICが設けられてい
る。なお、ここではメモリ部78が設けられているが、
必ずしも必要ではない。また、コントロール部77は、
駆動回路の制御、映像データの補正などをコントロール
するための機能を有した部位である。
【0174】このように、基板面に画素部および駆動回
路が形成された駆動回路内蔵型発光装置にコントローラ
ーとしての機能を有するプリント配線板が取り付けられ
た構成のモジュールを、本明細書では特にコントローラ
ー外付け型発光モジュールと呼ぶことにする。
【0175】〔実施例8〕本発明を実施して形成された
発光装置(実施例9に示した形態のモジュールも含む)
は様々な電気器具に内蔵され、画素部は映像表示部とし
て用いられる。本発明の電気器具としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッド
マウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音
響機器、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機
器、携帯機器(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯
型ゲーム機または電子書籍)、記録媒体を備えた画像再
生装置などが挙げられる。それら電気器具の具体例を図
21、図22に示す。
【0176】図21(A)は表示装置であり、筐体20
01、支持台2002、表示部2003を含む。本発明
の発光装置は表示部2003に用いることができる。表
示部2003にEL素子を有した発光装置を用いる場
合、EL素子が自発光型であるためバックライトが必要
なく薄い表示部とすることができる。
【0177】図21(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6を含む。本発明の発光装置は表示部2102に用いる
ことができる。
【0178】図21(C)はデジタルカメラであり、本
体2201、表示部2202、接眼部2203、操作ス
イッチ2204を含む。本発明の発光装置もしくは液晶
表示装置は表示部2202に用いることができる。
【0179】図21(D)は記録媒体を備えた画像再生
装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体230
1、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2302、
操作スイッチ2303、表示部(a)2304、表示部
(b)2305を含む。表示部(a)は主として画像情
報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示す
るが、本発明の発光装置はこれら表示部(a)、(b)
に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再
生装置には、CD再生装置、ゲーム機器なども含まれう
る。
【0180】図21(E)は携帯型(モバイル)コンピ
ュータであり、本体2401、表示部2402、受像部
2403、操作スイッチ2404、メモリスロット24
05を含む。本発明の発光装置は表示部2402に用い
ることができる。この携帯型コンピュータはフラッシュ
メモリや不揮発性メモリを集積化した記録媒体に情報を
記録したり、それを再生したりすることができる。
【0181】図21(F)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2501、筐体2502、表示部2503、
キーボード2504を含む。本発明の発光装置は表示部
2503に用いることができる。
【0182】また、上記電気器具はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。表示部にEL素子
を有した発光装置を用いた場合、EL素子の応答速度が
非常に高いため遅れのない動画表示が可能となる。
【0183】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響機器のような文字情報を主とする表示
部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景とし
て文字情報を発光部分で形成するように駆動することが
望ましい。
【0184】図22(A)は携帯電話であり、本体26
01、音声出力部2602、音声入力部2603、表示
部2604、操作スイッチ2605、アンテナ2606
を含む。本発明の発光装置は表示部2604にて用いる
ことが出来る。なお、表示部2604は黒色の背景に白
色の文字を表示することで携帯電話の消費電力を抑える
ことができる。
【0185】図22(B)も携帯電話であるが、図22
(A)とは異なり、二つ折りのタイプである。本体26
11、音声出力部2612、音声入力部2613、表示
部a2614、表示部b2615、アンテナ2616を
含む。なお、このタイプの携帯電話には、操作スイッチ
が付いていないが、表示部a又は、表示部bのうち、一
方の表示部に図22(C)、(D)、(E)で示すよう
な文字情報を表示をさせてその機能をもたせている。ま
た、もう一方の表示部には、主として画像情報を表示す
ることになる。なお、本発明の発光装置は表示部a26
14又は、表示部b2615にて用いることができる。
【0186】図22(B)に示した携帯電話の場合、表
示部に用いた発光装置にCMOS回路でセンサ(CMO
Sセンサ)を内蔵させ、指紋もしくは手相を読みとるこ
とで使用者を認証する認証システム用端末として用いる
こともできる。また、外部の明るさ(照度)を読みと
り、設定されたコントラストで情報表示が可能となるよ
うに発光させることもできる。
【0187】さらに、操作スイッチ2605を使用して
いる時に輝度を下げ、操作スイッチの使用が終わったら
輝度を上げることで低消費電力化することができる。ま
た、着信した時に表示部2604の輝度を上げ、通話中
は輝度を下げることによっても低消費電力化することが
できる。また、継続的に使用している場合に、リセット
しない限り時間制御で表示がオフになるような機能を持
たせることで低消費電力化を図ることもできる。なお、
これらはマニュアル制御であっても良い。
【0188】図22(F)は音響再生装置、具体的には
車載用オーディオであり、本体2621、表示部262
2、操作スイッチ2623、2624を含む。本発明の
発光装置は表示部2622にて用いることが出来る。ま
た、本実施例では車載用オーディオを示すが、携帯型や
家庭用の音響再生装置に用いても良い。なお、表示部2
622は黒色の背景に白色の文字を表示することで消費
電力を抑えられる。これは携帯型の音響再生装置におい
て特に有効である。
【0189】また、本実施例で示した携帯型電気器具に
おいて、消費電力を低減するための方法として、外部の
明るさを感知するセンサ部を設け、暗い場所で使用する
際には、表示部の輝度を落とすなどの機能を付加すると
いった方法が挙げられる。
【0190】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電気器具に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電気器具は実施例1〜実施例8に
示したいずれの構成を適用しても良い。
【0191】〔実施例9〕実施例1では、トランジスタ
(以下、TFTと示す)がトップゲート型の構造を有す
る場合について説明したが、本発明はTFT構造に限定
されるものではないので、図23に示すようにボトムゲ
ート型TFT(代表的には逆スタガ型TFT)を用いて
実施しても構わない。また、逆スタガ型TFTは如何な
る手段で形成されたものでも良い。
【0192】なお、図23(A)は、ボトムゲート型T
FTを用いた発光装置の作製において、形成されたEL
モジュールの上面図である。ソース側駆動回路300
1、ゲート側駆動回路3002及び画素部3003が形
成されている。また、図23(A)において、x−x’
で発光装置を切ったときの画素部3003の領域a30
04の断面図を図23(B)に示す。
【0193】図23(B)では、画素TFTのうち電流
制御TFTについてのみ説明する。3011は基板であ
り、3012は下地となる絶縁膜(以下、下地膜とい
う)である。基板3011としては透光性基板、代表的
にはガラス基板、石英基板、ガラスセラミックス基板、
又は結晶化ガラス基板を用いることができる。但し、作
製プロセス中の最高処理温度に耐えるものでなくてはな
らない。
【0194】また、下地膜3012は特に可動イオンを
含む基板や導電性を有する基板を用いる場合に有効であ
るが、石英基板には設けなくても構わない。下地膜30
12としては、珪素(シリコン)を含む絶縁膜を用いれ
ば良い。なお、本明細書において「珪素を含む絶縁膜」
とは、具体的には酸化珪素膜、窒化珪素膜若しくは窒化
酸化珪素膜(SiOxNy:x、yは任意の整数、で示
される)など珪素に対して酸素若しくは窒素を所定の割
合で含ませた絶縁膜を指す。
【0195】3013は電流制御TFTであり、pチャ
ネル型TFTで形成されている。本実施例に示すよう
に、ELの発光方向が基板の上面(TFT及びEL層が
設けられている面)の場合、スイッチングTFTがnチ
ャネル型TFTで形成され、電流制御TFTもnチャネ
ル型TFTで形成される構成であることが好ましい。し
かし本発明はこの構成に限定されない。スイッチングT
FTと電流制御TFTは、nチャネル型TFTでもpチ
ャネル型TFTでも、どちらでも構わない。
【0196】電流制御TFT3013は、ソース領域3
014、ドレイン領域3015及びチャネル形成領域3
016を含む活性層と、ゲート絶縁膜3017と、ゲー
ト電極3018と、第1層間絶縁膜3019と、ソース
配線3020並びにドレイン配線3021を有して形成
される。本実施例において電流制御TFT3013はn
チャネル型TFTである。
【0197】また、スイッチングTFTのドレイン領域
は電流制御TFT3013のゲート電極3018に接続
されている。図示してはいないが、具体的には電流制御
TFT3013のゲート電極3018はスイッチングT
FTのドレイン領域(図示せず)とドレイン配線(図示
せず)を介して電気的に接続されている。なお、ゲート
電極3018はシングルゲート構造となっているが、マ
ルチゲート構造であっても良い。また、電流制御TFT
3013のソース配線3020は電流供給線(図示せ
ず)に接続される。
【0198】電流制御TFT3013はEL素子に注入
される電流量を制御するための素子であり、比較的多く
の電流が流れる。そのため、チャネル幅(W)はスイッ
チングTFTのチャネル幅よりも大きく設計することが
好ましい。また、電流制御TFT3013に過剰な電流
が流れないように、チャネル長(L)は長めに設計する
ことが好ましい。望ましくは一画素あたり0.5〜2μ
A(好ましくは1〜1.5μA)となるようにする。
【0199】さらに、電流制御TFT3013の活性層
(特にチャネル形成領域)の膜厚を厚くする(好ましく
は50〜100nm、さらに好ましくは60〜80n
m)ことによって、TFTの劣化を抑えてもよい。
【0200】そして、電流制御TFT3013の形成
後、第1層間絶縁膜3019及び第2層間絶縁膜(図示
せず)が形成され、電流制御TFT3013と電気的に
接続された画素電極3023が形成される。本実施例で
は、導電膜からなる画素電極3023がEL素子の陰極
として機能する。
【0201】具体的には、アルミニウムとリチウムの合
金膜を用いるが、周期表の1族もしくは2族に属する元
素からなる導電膜もしくはそれらの元素を添加した導電
膜を用いればよい。
【0202】そして、画素電極3013が形成された後
に、第3層間絶縁膜3024が形成される。なお、この
第3層間絶縁膜3024は、いわゆるバンクの役割を果
たす。
【0203】つぎにEL層3025が形成される。な
お、図23(B)には、同じEL層が形成される画素列
が並ぶ断面図を示している。
【0204】本実施例におけるEL層は、電子注入層と
してAlq3、電子輸送層としてBCPを用い、発光層
としてCBPにIr(ppy)3をドープさせたものを
用いた。さらに正孔輸送層としてα−NPDを用いて形
成させた。
【0205】次にEL層の上には、透明導電膜からなる
陽極3026が形成される。これにより、EL素子30
27が形成される。なお、本実施例の場合、透明導電膜
として酸化インジウムと酸化スズとの化合物もしくは、
酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物からなる導電膜を
用いる。
【0206】さらに陽極上に絶縁材料からなるパッシベ
ーション膜を形成することにより、逆スタガ型のTFT
構造を有するELモジュールを形成することができる。
なお、本実施例により作製した発光装置は、図23
(B)の矢印の方向(上面)に光を出射させることがで
きる。
【0207】逆スタガ型TFTは工程数がトップゲート
型TFTよりも少なくし易い構造であるため、本発明の
課題である製造コストの低減には非常に有利である。
【0208】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例8のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施するこ
とが可能である。
【0209】〔実施例10〕次に本実施例では、画素部
にSRAMを導入する場合について説明する。図24に
画素3104の拡大図を示す。図24において、310
5はスイッチングTFTである。スイッチングTFT3
105のゲート電極は、ゲート信号を入力するゲート信
号線(G1〜Gn)のうちの1つであるゲート信号線3
106に接続されている。スイッチングTFT3105
のソース領域とドレイン領域は、一方が信号を入力する
ソース信号線(S1〜Sn)のうちの1つであるソース
信号線3107に、もう一方がSRAM3108の入力
側に接続されている。SRAM3108の出力側は電流
制御TFT3109のゲート電極に接続されている。
【0210】また、電流制御TFT3109のソース領
域とドレイン領域は、一方が電流供給線(V1〜Vn)
の1つである電流供給線3110に接続され、もう一方
はEL素子3111に接続される。
【0211】EL素子3111は陽極と陰極と、陽極と
陰極との間に設けられたEL層とからなる。陽極が電流
制御TFT3109のソース領域またはドレイン領域と
接続している場合、言い換えると陽極が画素電極の場
合、陰極は対向電極となる。逆に陰極が電流制御TFT
3109のソース領域またはドレイン領域と接続してい
る場合、言い換えると陰極が画素電極の場合、陽極は対
向電極となる。
【0212】SRAM3108はpチャネル型TFTと
nチャネル型TFTを2つずつ有しており、pチャネル
型TFTのソース領域は高電圧側のVddhに、nチャ
ネル型TFTのソース領域は低電圧側のVssに、それ
ぞれ接続されている。1つのpチャネル型TFTと1つ
のnチャネル型TFTとが対になっており、1つのSR
AMの中にpチャネル型TFTとnチャネル型TFTと
の対が2組存在することになる。
【0213】また、対になったpチャネル型TFTとn
チャネル型TFTは、そのドレイン領域が互いに接続さ
れている。また対になったpチャネル型TFTとnチャ
ネル型TFTは、そのゲート電極が互いに接続されてい
る。そして互いに、一方の対になっているpチャネル型
TFT及びnチャネル型TFTのドレイン領域が、他の
一方の対になっているpチャネル型TFT及びnチャネ
ル型TFTのゲート電極と同じ電位に保たれている。
【0214】そして、一方の対になっているpチャネル
型及びnチャネル型TFTのドレイン領域は入力の信号
(Vin)が入る入力側であり、もう一方の対になって
いるpチャネル型及びnチャネル型TFTのドレイン領
域は出力の信号(Vout)が出力される出力側であ
る。
【0215】SRAMはVinを保持し、Vinを反転
させた信号であるVoutを出力するように設計されて
いる。つまり、VinがHiだとVoutはVss相当
のLoの信号となり、VinがLoだとVoutはVd
dh相当のHiの信号となる。
【0216】なお、本実施例で示すように、SRAMが
画素3104に一つ設けられている場合には、画素中の
メモリーデータが保持されているため外部回路の大半を
止めた状態で静止画を表示することが可能である。これ
により、低消費電力化を実現することができる。また、
画素に複数のSRAMを設けることも可能であり、SR
AMを複数設けた場合には、複数のデータを保持するこ
とができるので、時間階調による階調表示を可能にな
る。
【0217】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例9のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施するこ
とが可能である。
【0218】
【発明の効果】本発明を実施することにより、同一基板
上に形成されたEL素子の発光輝度をそろえることが容
易になり、さらに低電圧で輝度の高い発光が得られる低
消費電力の発光装置を製造することができる。また、こ
れらの発光装置を表示部に用いることで低消費電力化を
実現した電気器具を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発光装置を説明する図。
【図2】 EL素子の積層構造を説明する図。
【図3】 発光装置の製造工程を示す図。
【図4】 発光装置の製造工程を示す図。
【図5】 発光装置の製造工程を示す図。
【図6】 発光装置の上面構造および断面構造を示す
図。
【図7】 EL素子の積層構造を示す図。
【図8】 EL素子の素子特性を示す図。
【図9】 EL素子の積層構造を示す図。
【図10】 EL素子の素子特性を示す図。
【図11】 EL素子の素子特性を示す図。
【図12】 発光装置の断面構造を示す図。
【図13】 発光装置の画素の回路構成を示す図。
【図14】 発光装置の断面構造を示す図。
【図15】 発光装置の画素の回路構成を示す図。
【図16】 発光装置の断面構造を示す図。
【図17】 発光装置の製造工程を示す図。
【図18】 発光装置の画素の回路構成を示す図。
【図19】 駆動回路外付け型発光装置の構造を示す
図。
【図20】 コントローラー外付け型発光装置の構造を
示す図。
【図21】 電気器具の具体例を示す図。
【図22】 電気器具の具体例を示す図。
【図23】 発光装置の上面および断面構造を示す図。
【図24】 発光装置の画素の回路構成を示す図。
【図25】 EL素子の素子特性を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/22 H05B 33/22 D Z (72)発明者 池田 寿雄 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB04 AB06 AB11 AB17 BA06 BB01 BB05 CB01 DA01 DB03 EB00 GA04 5C094 AA07 AA08 AA22 AA24 BA03 BA12 BA27 CA19 CA24 CA25 DA09 DA13 DB01 DB02 DB04 EA04 EA05 EA07 EA10 FA01 FB01 FB12 FB14 FB15 FB20 GA10 GB10 HA10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上の画素部に複数のEL素子を有する
    発光装置において、前記複数のEL素子は、トリプレッ
    ト化合物を含むEL層を有するEL素子を少なくとも一
    つ有し、前記EL層は、複数の正孔輸送層を有すること
    を特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】基板上の画素部に複数のEL素子を有する
    発光装置において、前記複数のEL素子は、トリプレッ
    ト化合物を含む第1のEL層を有する第1のEL素子、
    及びシングレット化合物を含む第2のEL層を有する第
    2のEL素子とをそれぞれ少なくとも一つ有し、前記第
    1及び前記第2のEL層は、複数の正孔輸送層を有する
    ことを特徴とする発光装置。
  3. 【請求項3】基板上の画素部に複数のEL素子を有する
    発光装置において、前記複数のEL素子は、トリプレッ
    ト化合物を含む第1のEL層を有する第1のEL素子、
    及びシングレット化合物を含む第2のEL層を有する第
    2のEL素子とを有し、前記第1のEL素子は、陽極と
    接して形成された正孔注入層と、前記正孔注入層と接し
    て形成された正孔輸送層と、前記正孔輸送層と接して形
    成された発光層と、前記発光層と接して形成された正孔
    阻止層と、前記正孔阻止層と接して形成された電子輸送
    層と、前記電子輸送層と接して形成された陰極を有する
    発光装置であって、前記正孔輸送層を複数有することを
    特徴とする発光装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記正孔注入層は銅フ
    タロシアニンを含む層からなり、前記正孔輸送層はMT
    DATAを含む層及びα−NPDを含む層からなり、前
    記発光層はCBP及びIr(ppy)3を含む層からな
    り、前記正孔阻止層はBCPを含む層からなり、前記電
    子輸送層はAlq3を含む層からなることを特徴とする
    発光装置。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項3において、前記第
    1のEL素子は、赤色に発光し、前記第2のEL素子
    は、青色または緑色に発光することを特徴とする発光装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2または請求項3において、前記第
    1のEL素子は、青色に発光し、前記第2のEL素子
    は、赤色または緑色に発光することを特徴とする発光装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2または請求項3において、前記第
    1のEL素子は、緑色に発光し、前記第2のEL素子
    は、赤色または青色に発光することを特徴とする発光装
    置。
  8. 【請求項8】請求項2または請求項3において、前記第
    1のEL素子は、赤色または青色に発光し、前記第2の
    EL素子は、緑色に発光することを特徴とする発光装
    置。
  9. 【請求項9】請求項2または請求項3において、前記第
    1のEL素子は、赤色または緑色に発光し、前記第2の
    EL素子は、青色に発光することを特徴とする発光装
    置。
  10. 【請求項10】請求項2または請求項3において、前記
    第1のEL素子は、青色または緑色に発光し、前記第2
    のEL素子は、赤色に発光することを特徴とする発光装
    置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項3のいずれか一にお
    いて、前記正孔輸送層は、2〜4層の積層構造を有する
    ことを特徴とする発光装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
    おいて、前記正孔輸送層は、MTDATAを含む層とα
    −NPDを含む層とを有することを特徴とする発光装
    置。
  13. 【請求項13】請求項12において、前記α−NPDを
    含む層は、発光層と前記MTDATAを含む層とに挟ま
    れて形成されていることを特徴とする発光装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至請求項13のいずれか一に
    記載の発光装置を用いたことを特徴とする電気器具。
  15. 【請求項15】請求項1乃至請求項14のいずれか一に
    おいて、前記発光装置は、表示装置、ビデオカメラ、ヘ
    ッドマウントディスプレイ、記録媒体を備えた画像再生
    装置、ゴーグル型ディスプレイ、パーソナルコンピュー
    タ、携帯電話、音響再生装置、デジタルカメラ、から選
    ばれた一種であることを特徴とする発光装置。
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