JP2002148562A - 半導体レーザ加工装置 - Google Patents
半導体レーザ加工装置Info
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Abstract
LDアレイを有する平板状レーザユニットを複数用いて
高輝度のレーザ光を得る。 【解決手段】 多数のレーザダイオード素子をスロウア
クシス方向にバー状に配設したLDアレイ2を有する平
板状LDユニット1を複数積み重ね配置したLDユニッ
トスタック3a、3bを設け、LDユニットスタック3
a、3bの前部に平板状LDユニット1から出射したレ
ーザビームのファストアクシス方向の幅を平板状LDユ
ニットの厚さ以下、スロウアクシス方向の幅をLDアレ
イ長と同等にするコリメータレンズ4、5を配設し、こ
れらコリメータレンズ4、5から出射したレーザビーム
をSLOW方向に半分の幅にするλ/2波長板12と偏
向ビームスプリッタ13から成るPBS加算器14を設
けた。
Description
置に関し、特にレーザダイオード素子をバー状に配設し
たLDアレイを有する平板状レーザユニットを複数用い
て高輝度、即ち高いレーザパワー密度のレーザビームを
得る半導体レーザ加工装置に関するものである。
ーザ加工装置においては、高いレーザパワー密度を得る
必要があるために、CO2 レーザやYAGレーザが用い
られている。すなわち、CO2 レーザやYAGレーザは
高出力のものを得ることができ、かつ集光レンズ系で容
易にレーザビーム径を絞ることができるため、精密溶接
等に必要な1MW/cm2 程度のレーザパワー密度が得
られる。
単かつコンパクトで低コストであるが、単一のレーザダ
イオード素子の出力は小さいため、大きな出力を得るに
は多数の半導体レーザを用いる必要があり、そのために
多数のレーザダイオード素子をスロウアクシス方向にバ
ー状に配設したLDアレイを有する平板状LDユニット
が開発されている。例えば、厚さ1μm、幅100μm
のレーザダイオード素子を35〜70個バー状に配設し
て成る長さ10mmのLDアレイをその冷却手段ととも
に、厚さ1.8mm、幅12.5mm、長さ18mmの
筐体に組み込んで成る40〜200Wの出力を持つ平板
状LDユニットが知られている。
レーザやYAGレーザを用いたレーザ加工装置は、装置
構成が複雑で大型化し、コスト高となるという問題があ
り、そのため構成が簡単かつコンパクトな半導体レーザ
を用いて必要なレーザパワー密度を得ることが望まれて
いる。
み重ね配置してLDユニットスタックを構成し、出力さ
れたレーザビームをコリメータレンズで平行光とし、集
光レンズ系でレーザビーム径を絞ることが考えられる
が、レーザダイオード素子から出射されたレーザ光をレ
ンズ光学系で集光しようとしても、レンズの特性から原
理的にスロウアクシス方向には1/3以下に集光するこ
とはできないという限界があり、そのためスロウアクシ
ス方向に10mmのレーザビームは最大限3mm程度に
しか集光することができず、十分なレーザパワー密度を
得ることができないという問題がある。
Sと記す)を用いて偏向方向が直交する2つのレーザビ
ームを加算するようにした加算器は知られており、偏向
方向が直交する一対のLDユニットスタックからのレー
ザビームを加算してレーザパワー密度を倍加することも
考えられるが、スロウアクシス方向のレーザビーム幅は
同じであり、上記集光限界によって十分なレーザパワー
密度を得ることができず、上記問題を解決することはで
きない。
は、平板状LDユニットからのレーザビームのように、
スロウアクシス方向に横長のレーザビームをその長手方
向に分割して縦に重ね、縦横に輝度が対称なレーザビー
ムを得る手段が開示されているが、レーザパワー密度を
高くするものではない。
ダイオード素子をバー状に配設したLDアレイを有する
平板状レーザユニットを複数用いて高輝度のレーザビー
ムを得ることができる半導体レーザ加工装置を提供する
ことを目的としている。
工装置は、レーザダイオード素子をスロウアクシス方向
にバー状に設けたLDアレイを有する平板状LDユニッ
トと、この平板状LDユニットを積み重ねて設けたLD
ユニットスタックと、各平板状LDユニットから出射し
たレーザビームのファストアクシス方向の幅を平板状L
Dユニットの厚さ以下、スロウアクシス方向の幅をLD
アレイ長と同等にするようにLDユニットスタックの前
部に設けたコリメータレンズと、このコリメータレンズ
から出射したレーザビームをスロウアクシス方向に半分
の幅にするPBS加算器とを設けたものであり、LDユ
ニットスタックからコリメータレンズを介して出射され
た矩形断面のレーザビームをスロウアクシス方向に2分
割して互いに加算することができ、レーザパワー密度
(輝度)を2倍にできると同時にスロウアクシス方向の
レーザビーム幅を半分にしてスロウアクシス方向の集光
性を向上でき、レーザパワー密度の向上に大きな効果を
発揮する。
向ビームスプリッタからなるものが好適である。
ームをスロウアクシス方向に拡大するシリンドリカルレ
ンズと、このシリンドリカルレンズから出射したレーザ
ビームを集光する集光レンズ系を設けると、シリンドリ
カルレンズの拡大倍率をXとして、集光レンズ系による
PBS加算器から出射したレーザビームのスロウアクシ
ス方向幅に対する最大集光率が3X倍となり、シリンド
リカルレンズでスロウアクシス方向に拡大することで集
光性をさらに向上でき、レーザパワー密度を向上するこ
とができる。
ザビームを一端に入射させる光ファイバと、この光ファ
イバの他端に設けた対物レンズ系とを有し、集光レンズ
系のNAが0.2〜0.25となるようにすると、集光
したレーザビームを光ファイバーに損失なく入射させて
光ファイバー内を伝播させ、対物レンズ系にて任意の位
置と方向にレーザビームを照射することができ、コンパ
クトな構成で作業性のよいレーザ加工装置を実現でき
る。
各平板状LDユニットから出射したレーザビームのファ
ストアクシス方向の幅を、コリメータレンズにより、平
板状LDユニットの厚さをLDユニットスタックの配設
数で除した値とし、各LDユニットスタックからコリメ
ータレンズを介して出射したレーザビームを重ね合わせ
て単一の矩形断面とするインターリーブ加算器を設ける
と、複数のLDユニットスタックからのレーザービーム
をインターリーブ加算器にて単一のLDユニットスタッ
クからのレーザビームと同一断面のレーザビームに加算
でき、レーザパワー密度を複数倍に向上することができ
る。
レーザダイオード素子をスロウアクシス方向にバー状に
設けたLDアレイを有する平板状LDユニットと、この
平板状LDユニットを積み重ねて設けた複数のLDユニ
ットスタックと、各平板状LDユニットから出射したレ
ーザビームのファストアクシス方向の幅を、平板状LD
ユニットの厚さをLDユニットスタックの配設数で除し
た値、スロウアクシス方向の幅をLDアレイ長と同等に
する、LDユニットスタックの前部に設けたコリメータ
レンズと、各LDユニットスタックからコリメータレン
ズを介して出射したレーザビームを重ね合わせて単一の
矩形断面とするインターリーブ加算器を設けたものであ
り、複数のLDユニットスタックからのレーザービーム
をインターリーブ加算器にて単一のLDユニットスタッ
クからのレーザビームと同一断面のレーザビームに加算
でき、レーザパワー密度を複数倍に向上することができ
る。
タレンズから出射したレーザビームのファストアクシス
方向の幅以上の厚さの平板状プリズムを積み重ねて配置
し、この平板状プリズムは、各LDユニットスタックか
ら出射したレーザビームを反射もしくは透過させるもの
が好適である。
ームの入射端面と出射端面の隙間部に補助ガラスを介装
し、入射端面と出射端面及び内部反射端面を研磨したも
のとすると、レーザビームの入射端面と出射端面の研磨
時に隙間部で平板状プリズムが振動してガラスに微小な
欠けが発生するのを防止でき、欠けによってレーザビー
ムが拡散し、エネルギー損失が発生するのを防止でき
る。
ム反射面は、レーザビームを全反射するものが好適であ
る。すなわち、インターリーブ加算器は、複数のLDユ
ニットスタックの配設形態に応じて、例えば正方形と菱
形や正方形と直角三角形の平板状プリズムを組み合わせ
て構成されるが、レーザビーム反射面がレーザビームを
全反射するものであればどのような形状でもよい。
装置の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明
する。
イオード素子をスロウアクシス方向にバー状に配設した
LDアレイ2を有する平板状LDユニットであり、例え
ば厚さ1μm、幅100μmのレーザダイオード素子を
35〜70個、バー状に配設して成る長さ10mmのL
Dアレイ2をその冷却手段とともに、厚さ1.8mm、
幅12.5mm、長さ18mmの筐体に組み込んで構成
されている。この平板状LDユニット1は、40〜20
0Wの出力を有している。
1を積み重ね配置した一対のLDユニットスタックであ
り、本実施形態では6つの平板状LDユニット1を積み
重ねた一方のLDユニットスタック3aと、5つの平板
状LDユニット1を積み重ねた他方のLDユニットスタ
ック3bをレーザビームが平行するように平面視で並列
配置されるとともに、側面視で平板状LDユニット1が
千鳥配置になるように上下に半ピッチずらせて配置され
ている。
前部には、LDアレイ2から出射したレーザ光をファス
トアクシス方向に平板状LDユニット1の厚さ寸法の半
分の幅の平行光とするファストアクシス方向コリメータ
レンズ4と、LDアレイ2から出射したレーザ光をスロ
ウアクシス方向にLDアレイ2の長さと略等しい幅の平
行光とするスロウアクシス方向コリメータレンズ5とが
配設されている。これらコリメータレンズ4、5にて、
図4(a)に示すように、上記具体例では、ファストア
クシス方向の上下幅が0.9mm、スロウアクシス方向
の横幅が10mmの6本と5本のレーザビーム6が1.
8mmピッチでかつ相互に半ピッチずらせて千鳥状に配
設された2群のレーザビーム群7a、7bが形成され
る。
は、レーザビーム群7a、7bを図4(b)に示すよう
に、単一の矩形断面のレーザビーム11とするインター
リーブ加算器8が配設されている。このインターリーブ
加算器8は、図3に示すように、各レーザビーム6のフ
ァストアクシス方向の幅と同一厚さの6枚の正方形の平
板状プリズム9と5枚の菱形の平板状プリズム10を交
互に積み重ねて構成されており、レーザビーム群7aの
レーザビーム6はそのまま直進して通過し、レーザビー
ム群7bのレーザビーム6は2回の直角な全反射によっ
て平行移動し、レーザビーム群7aのレーザビーム6の
間に入り込んでその隙間を埋め、単一の矩形断面のレー
ザビーム11が形成される。このレーザビーム11は、
上記具体例では、上下の縦寸法が9.9mm、横方向の
幅寸法が10mmの略正方形の断面形状となっている。
ザビーム11をスロウアクシス方向に2分割して互いに
加算し、レーザビーム11の半分の幅でレーザパワー密
度(輝度)が2倍のレーザビーム15を形成するための
λ/2波長板12と一対の偏向ビームスプリッタ(以
下、PBSと記す)13a、13bから成るPBS加算
器14が配設されている。なお、λ/2波長板12に対
向するPBS13aは、直角にレーザビームを全反射す
るプリズム等の反射手段に代えても良い。このPBS加
算器14において、レーザビーム11がそのスロウアク
シス方向に2分割され、その一半はλ/2波長板12で
レーザビーム11の偏向方向が90度変換された後PB
S13aで直角に全反射されてPBS13bに入射し、
他半は元の偏向方向を維持したまま直進してPBS13
bに入射することにより、PBS13bでレーザビーム
11一半が直角に全反射し、他半はそのまま通過するこ
とでレーザビーム11がスロウアクシス方向に2分割さ
れて互いに加算され、図4(c)に示すように、上記具
体例では縦寸法が9.9mm、幅寸法が5mmの半幅倍
密レーザビーム15が形成される。
ーザビーム15のSLOW方向の幅をX(X>1)倍す
る平凹シリンドリカルレンズ16と集光レンズ系17が
配設されている。この平凹シリンドリカルレンズ16を
設けた理由は次の通りである。レーザビーム15をスロ
ウアクシス方向に集光する場合、図5(a)に示すよう
に、集光レンズ系17に用いているレンズの性質からレ
ーザビーム15の幅Wを1/3に集光するのが限界で、
集光した時のレーザビーム幅yは、y=1/3Wが限界
であり、上記具体例では5/3mmまでしか集光でき
ず、十分なレーザパワー密度を得ることができないこと
による。これに対して、図5(b)に示すように、レー
ザビーム15の幅WをX倍し、図4(d)に示すよう
に、スロウアクシス方向にX倍拡大した拡幅レーザビー
ム18を一旦形成すると、集光倍率の高い集光レンズ系
17により最大限y=(1/3X)・Wまで集光するこ
とができるようになり、上記具体例でX倍を3.5倍と
すると、5/10.5=0.48mmまで集光すること
ができる。かくして、平凹シリンドリカルレンズ16と
集光レンズ系17にて上記具体例では半幅倍密レーザビ
ーム15を横幅0.37×縦幅0.27mmに集光する
ことができる。
ストアクシス方向についてはコリメート光と見なすこと
ができて集光性が良いので、そのままでも必要な集光性
を十分に確保することができ、拡大してもしなくても良
い。
は、他端に対物レンズ系20を設けた光ファイバ19に
入射されている。そのため、上記集光レンズ系17は、
光ファイバ19のNA(=sinθ)=0.2〜0.2
5となるような焦点距離と外径の集光レンズを選択して
構成されている。また、上記具体例では0.37×0.
27mmに集光されているので直径0.5mmの光ファ
イバ19を用いることができる。
Wの平板状LDユニット1を用いた場合、総出力は1.
1KWで、光ファイバ19の断面積が0.196mm2
であるので、561KW/cm2 のレザーパワー密度と
なり、対物レンズ系20で集光面積を半分に絞ることに
よって1MW/cm2 を実現することができ、平板状L
Dユニット1を用いて精密レーザ溶接や切断を実現する
ことができる。
に、LDユニットスタック3a、3bにおける各平板状
LDユニット1のLDアレイ2の出力制御や、対物レン
ズ系20を移動制御を行う制御部(図示せず)が設けら
れる。
スタック3a、3bを設け、各LDユニットスタック3
a、3bの前部に配設されるファストアクシス方向のコ
リメータレンズ4を、各LDユニット1から出射したレ
ーザビームのFAST方向の幅をLDユニット1の厚さ
の半分にするように構成し、これらLDユニットスタッ
ク3a、3bからコリメータレンズ4、5を介して出力
されたレーザビーム群7a、7bを単一の矩形断面のレ
ーザビーム11にするインターリーブ加算器8を設けて
いるので、複数のLDユニットスタック3a、3bから
のレーザービームを単一のLDユニットスタック3a、
3bからのレーザビームと同一断面のレーザビームに加
算でき、レーザパワー密度を複数倍に向上することがで
きる。
射された矩形断面のレーザビーム11をPBS加算器1
4にてスロウアクシス方向に2分割して互いに加算して
いるので、レーザパワー密度を2倍にできると同時にス
ロウアクシス方向のレーザビーム幅を半分にしてスロウ
アクシス方向の集光性を向上でき、レーザパワー密度の
向上に大きな効果を発揮する。
倍密レーザビーム15は、スロウアクシス方向に拡大す
る平凹シリンドリカルレンズ16と集光レンズ系17に
て、レーザビームを一旦スロウアクシス方向にX倍拡大
した後集光することによって、集光レンズ系17による
半幅倍密レーザビーム15のスロウアクシス方向幅に対
する最大集光率が3X倍となって集光性をさらに向上で
き、レーザパワー密度を向上することができる。
対物レンズ系20を設けた光ファイバ19の一端に入射
させ、集光レンズ系17はNAが0.2〜0.25にな
るような焦点距離と外径の集光レンズを用いると、集光
したレーザビームを光ファイバ19に損失なく入射させ
て光ファイバ19内を伝播させ、対物レンズ系20にて
任意の位置と方向にレーザビームを照射することがで
き、コンパクトな構成で作業性のよいレーザ加工装置を
実現できる。
ットスタック3a、3bを並列配置した例を示したが、
図6(a)に示すように、2つのLDユニットスタック
3a、3bを、出射するレーザビームがインターリーブ
加算器8で交叉するように直交配置してもよい。この場
合、インターリーブ加算器8は、図6(b)に示すよう
に、正方形の平板状プリズム9と三角形の平板状プリズ
ム21を積み重ねて構成すればよい。
ットスタック3a、3bを配設した例を示したが、図7
(a)に示すように、3つのLDユニットスタック3
a、3b、3cを、出射するレーザビームがインターリ
ーブ加算器8で交叉するように直交配置してもよい。こ
の場合、インターリーブ加算器8は、図7(b)に示す
ように、平板状LDユニット1の厚さの1/3の厚さの
1つの正方形の平板状プリズム9と2つの三角形の平板
状プリズム21を積み重ねて構成すればよい。また、F
AST方向のコリメータレンズ4が、平板状LDユニッ
ト1からのレーザビームを平板状LDユニット1の厚さ
の1/3のFAST方向の幅のコリメート光にするよう
に構成される。なお、上記平板状プリズムの形状は、反
射面がレーザビームを全反射できれば、どのような形状
でもよい。
ブ加算器8においては、図3に示すように、正方形と菱
形の平板状プリズム9、10のレーザビームの出射端面
に臨む部分ではガラス板が隙間なく積み重なっている
が、入射端面に臨む部分はガラス板間にその厚さ分の隙
間があいて片持ち状に突出しており、レーザビームの入
射端面を研磨する際にガラス板の振動によって微小な欠
けが発生し、その欠けによってレーザ光が拡散してエネ
ルギー効率が低下する原因となる。
の平板状プリズム9を、両LDユニットスタック3a、
3bにわたる長さの長方形の平板状プリズム22に代
え、図8(b)に示すように、菱形の平板状プリズム1
0のLDユニットスタック3aに対向する部分に、補助
ガラス板23を配置し、図8(c)に示すように、これ
らを積み重ねて斜線で示すレーザビームの入射端面の領
域と出射端面の領域を研磨し、反射防止コーティングを
施してインターリーブ加算器8を構成するのが好まし
い。これにより、研磨時のガラスの微小の欠けを無くす
とともに反射を防止でき、両LDユニットスタック3
a、3bからのレーザビームをエネルギーロス無く加算
することができる。なお、長方形の平板状プリズム22
を用いるのではなく、正方形の平板状プリズム9と正方
形又は三角形の補助ガラス板23を併用してもよい。
を図6に示すように配置した場合には、図9(a)に示
すように、正方形の平板状プリズム9はそのままで、図
9(b)に示すように、三角形の平板状プリズム21の
LDユニットスタック3aに対向する部分に、補助ガラ
ス板23を配置し、図8(c)に示すように、これらを
積み重ねて斜線で示すレーザビームの入射端面と出射端
面となる3側面を研磨し、反射防止コーティングを施せ
ば良い。さらに、図7に示すように3つのLDユニット
スタック3a、3b、3cを配置した場合も同様に、三
角形の平板状プリズム21に対して補助ガラス板23を
配置すればよい。
ば、以上のように平板状LDユニットを複数積み重ね配
置したLDユニットスタックと、LDユニットスタック
の前部に設けたコリメータレンズと、このコリメータレ
ンズから出射したレーザビームをスロウアクシス方向に
半分の幅にするPBS加算器とを設けたので、LDユニ
ットスタックからコリメータレンズを介して出射された
矩形断面のレーザビームをスロウアクシス方向に2分割
して互いに加算することができ、レーザパワー密度を2
倍にできると同時にスロウアクシス方向のレーザビーム
幅を半分にしてスロウアクシス方向の集光性を向上で
き、レーザパワー密度の向上に大きな効果を発揮する。
ームをSLOW方向に拡大するシリンドリカルレンズ
と、レーザビームを集光する集光レンズ系を設けると、
シリンドリカルレンズでスロウアクシス方向に拡大する
ことで集光性をさらに向上でき、レーザパワー密度を向
上することができる。
ザビームを一端に入射させる光ファイバと、この光ファ
イバの他端に設けた対物レンズ系とを有し、集光レンズ
系のNAが0.2〜0.25となるようにすると、集光
したレーザビームを光ファイバーに損失なく入射させて
光ファイバー内を伝播させ、対物レンズ系にて任意の位
置と方向にレーザビームを照射することができ、コンパ
クトな構成で作業性のよいレーザ加工装置を実現でき
る。
各平板状LDユニットから出射したレーザビームのファ
ストアクシス方向の幅を、コリメータレンズにより、平
板状LDユニットの厚さをLDユニットスタックの配設
数で除した値とし、各LDユニットスタックからコリメ
ータレンズを介して出射したレーザビームを重ね合わせ
て単一の矩形断面とするインターリーブ加算器を設ける
と、複数のLDユニットスタックからのレーザービーム
を加算してレーザパワー密度を複数倍に向上することが
できる。
によれば、レーザダイオード素子をスロウアクシス方向
にバー状に設けたLDアレイを有する平板状LDユニッ
トと、この平板状LDユニットを積み重ねて設けた複数
のLDユニットスタックと、各平板状LDユニットから
出射したレーザビームのファストアクシス方向の幅を、
平板状LDユニットの厚さをLDユニットスタックの配
設数で除した値、スロウアクシス方向の幅をLDアレイ
長と同等にする、LDユニットスタックの前部に設けた
コリメータレンズと、各LDユニットスタックからコリ
メータレンズを介して出射したレーザビームを重ね合わ
せて単一の矩形断面とするインターリーブ加算器を設け
たので、複数のLDユニットスタックからのレーザービ
ームをインターリーブ加算器にて単一のLDユニットス
タックからのレーザビームと同一断面のレーザビームに
加算でき、レーザパワー密度を複数倍に向上することが
できる。
ザビームの入射端面と出射端面の隙間部に補助ガラスを
介装し、入射端面と出射端面及び内部反射端面を研磨し
たものとすると、レーザビームの入射端面と出射端面の
研磨時に隙間部で平板状プリズムが振動してガラスに微
小な欠けが発生するのを防止でき、欠けによってレーザ
ビームが拡散し、エネルギー損失が発生するのを防止で
きる。
形態の概略構成を示す平面図である。
成を示し、(a)は分解斜視図、(b)は側面図であ
る。
断面形状を示す図である。
限界を示し、(a)は拡大しない場合、(b)は本実施
形態において拡大した場合の集光状態の説明図である。
タックの配設状態を示し、(a)は平面図、(b)はそ
のインターリーブ加算器を構成する平板状プリズムの説
明図である。
ットスタックの配設状態を示し、(a)は平面図、
(b)はそのインターリーブ加算器を構成する平板状プ
リズムの説明図である。
リーブ加算器の改良構成の説明図である。
リーブ加算器の改良構成の説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 レーザダイオード素子をスロウアクシス
方向にバー状に設けたLDアレイを有する平板状LDユ
ニットと、この平板状LDユニットを積み重ねて設けた
LDユニットスタックと、各平板状LDユニットから出
射したレーザビームのファストアクシス方向の幅を平板
状LDユニットの厚さ以下、スロウアクシス方向の幅を
LDアレイ長と同等にするようにLDユニットスタック
の前部に設けたコリメータレンズと、このコリメータレ
ンズから出射したレーザビームをスロウアクシス方向に
半分の幅にするPBS加算器とを設けたことを特徴とす
る半導体レーザ加工装置。 - 【請求項2】 PBS加算器は、λ/2波長板と、偏向
ビームスプリッタからなることを特徴とする請求項1記
載の半導体レーザ加工装置。 - 【請求項3】 PBS加算器から出射したレーザビーム
をスロウアクシス方向に拡大するシリンドリカルレンズ
と、このシリンドリカルレンズから出射したレーザビー
ムを集光する集光レンズ系を設けたことを特徴とする請
求項1又は2記載の半導体レーザ加工装置。 - 【請求項4】 集光レンズ系により集光されたレーザビ
ームを一端に入射させる光ファイバと、この光ファイバ
の他端に設けた対物レンズ系とを有し、集光レンズ系の
NAが0.2〜0.25となることを特徴とする請求項
3記載の半導体レーザ加工装置。 - 【請求項5】 LDユニットスタックを複数設け、各平
板状LDユニットから出射したレーザビームのファスト
アクシス方向の幅を、コリメータレンズにより、平板状
LDユニットの厚さをLDユニットスタックの配設数で
除した値とし、各LDユニットスタックからコリメータ
レンズを介して出射したレーザビームを重ね合わせて単
一の矩形断面とするインターリーブ加算器を設けたこと
を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半導体レー
ザ加工装置。 - 【請求項6】 レーザダイオード素子をスロウアクシス
方向にバー状に設けたLDアレイを有する平板状LDユ
ニットと、この平板状LDユニットを積み重ねて設けた
複数のLDユニットスタックと、各平板状LDユニット
から出射したレーザビームのファストアクシス方向の幅
を、平板状LDユニットの厚さをLDユニットスタック
の配設数で除した値、スロウアクシス方向の幅をLDア
レイ長と同等にする、LDユニットスタックの前部に設
けたコリメータレンズと、各LDユニットスタックから
コリメータレンズを介して出射したレーザビームを重ね
合わせて単一の矩形断面とするインターリーブ加算器を
設けたことを特徴とする半導体レーザ加工装置。 - 【請求項7】 インターリーブ加算器は、各コリメータ
レンズから出射したレーザビームのファストアクシス方
向の幅以上の厚さの平板状プリズムを積み重ねて配置
し、この平板状プリズムは、各LDユニットスタックか
ら出射したレーザビームを反射もしくは透過させること
を特徴とする請求項5又は6記載の半導体レーザ加工装
置。 - 【請求項8】 インターリーブ加算器は、レーザビーム
の入射端面と出射端面の隙間部に補助ガラスを介装し、
入射端面と出射端面及び内部反射端面を研磨したことを
特徴とする請求項7記載の半導体レーザ加工装置。 - 【請求項9】 インターリーブ加算器のレーザビーム反
射面は、レーザビームを全反射することを特徴とする請
求項7又は8記載の半導体レーザ加工装置。
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