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JP2002136286A - L−グルタミン酸、l−プロリン又はl−アルギニンの生産能を有する細菌及びl−グルタミン酸、l−プロリン又はl−アルギニンの製造法 - Google Patents

L−グルタミン酸、l−プロリン又はl−アルギニンの生産能を有する細菌及びl−グルタミン酸、l−プロリン又はl−アルギニンの製造法

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JP2002136286A
JP2002136286A JP2001291892A JP2001291892A JP2002136286A JP 2002136286 A JP2002136286 A JP 2002136286A JP 2001291892 A JP2001291892 A JP 2001291892A JP 2001291892 A JP2001291892 A JP 2001291892A JP 2002136286 A JP2002136286 A JP 2002136286A
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proline
arginine
glutamic acid
producing
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JP2001291892A
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Maria Grigorievna Lunts
マリヤ グリゴリエヴナ ルンツ
Svetlana Aleksandrovna Fomina
スヴェトラナ アレクサンドロヴナ フォミナ
Tatyana Viktorovna Leonova
タチャナ ヴィクトロヴナ レオノヴァ
Mikhail Markovich Gusyatiner
ミハイル マルコヴィッチ グシャチネル
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Ajinomoto Co Inc
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    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
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    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 L−グルタミン酸、L−プロリン又はL−ア
ルギニンの生産性が向上したエシェリヒア属細菌、及
び、その細菌を用いたL−グルタミン酸、L−プロリン
又はL−アルギニンの製造方法を提供する。 【解決手段】 L−イソロイシン要求性を有し、L−グ
ルタミン酸、L-プロリン又はL−アルギニンの生産能を
有するエシェリヒア属細菌を作製し、この細菌を培地で
培養し、該培養物中にL−グルタミン酸、L−プロリン
又はL−アルギニンを生成蓄積せしめ、該培養物からL
−グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンを採
取することにより、L−グルタミン酸、L−プロリン又
はL−アルギニンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物工学の分野
における技術に関する。より詳しくは、発酵によるL−
グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンの製造
方法及びこの方法で使用される細菌に関する。L−グル
タミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンは、食品、
薬剤等として重要である。
【0002】
【従来の技術】L−アルギニン及びL−プロリンは、大
腸菌(E. coli)では、共通の前駆体であるL−グルタミ
ン酸から合成される。従って、L−アルギニン及びL−
プロリンの生産量は、それらの共通の前駆体であるL−
グルタミン酸の利用可能性に依存する。
【0003】L−グルタミン酸合成のレベルが向上した
E. coli株が知られている。とりわけ、E. coli K12に由
来し、2−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ活性が欠損
又は低下している変異体はかなり高い生産性でL−グル
タミン酸を生産することができる(米国特許第5,393,67
1号及び第5,908,768号)。
【0004】また、L−アルギニン及びL−プロリンを
生産できるE. coli変異体も知られている。これらの変
異体は、これらのアミノ酸のアナログに耐性の変異体と
して、及び、それらの生合成に重要ないくつかの遺伝子
をクローニングすることにより得られた(英国特許公開
第2080825A号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、L−グルタ
ミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンの生産能を有
する細菌、及び、L−グルタミン酸、L−プロリン又は
L−アルギニンの生産能を有する細菌を用いて、L−グ
ルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンを製造す
る方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スレオニ
ンデアミナーゼ遺伝子(ilvA遺伝子)が欠損したE.
coliのL−イソロイシン要求株がL−グルタミン酸を
生産することを見いだした。また、ilvA遺伝子が欠
損した株は、L−プロリン及びL−アルギニンの生産菌
の育種のための親株として用いることができる。すなわ
ち、本発明者らは、L−イソロイシン要求性を、L−グ
ルタミン酸、L−プロリン及びL−アルギニンの生産菌
の改良に用いることができることを見い出した。このよ
うな知見に基づき、本発明は完成されるに至った。本発
明は以下のものを提供する。
【0007】(1)L−イソロイシン要求性を有し、か
つ、L−グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニ
ンの生産能を有するエシェリヒア属細菌。
【0008】(2)L−イソロイシン生合成酵素のいず
れかの活性が欠損している(1)記載のエシェリヒア属
細菌。
【0009】(3)スレオニンデアミナーゼ活性が欠損
している(2)記載のエシェリヒア属細菌。
【0010】(4)エシェリヒア・コリである(1)〜
(3)のいずれか1項に記載のエシェリヒア属細菌。
【0011】(5)(1)〜(4)のいずれか1項に記
載のエシェリヒア属細菌を、L−イソロイシンを含む培
地で培養し、該培養物中にL−グルタミン酸、L−プロ
リン又はL−アルギニンを生産蓄積させ、該培養物から
L−グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンを
採取することを特徴とするL−グルタミン酸、L−プロ
リン又はL−アルギニンの製造法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0013】<1>本発明細菌 本発明細菌は、L−イソロイシン要求性を有し、かつ、
L−グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンの
生産能を有するエシェリヒア属細菌である。エシェリヒ
ア細菌としては、エシェリヒア・コリが挙げられる。
【0014】「L−グルタミン酸、L−プロリン又はL
−アルギニンの生産能を有する」とは、細菌を培地で培
養したときに培地中に有意の量のL−グルタミン酸、L
−プロリンもしくはL−アルギニンを蓄積するか、又
は、細菌中のL−グルタミン酸、L−プロリンもしくは
L−アルギニンの量を増加させる能力をいう。「L−イ
ソロイシン要求性である」とは、細菌が増殖するのに培
地中にL−イソロイシン(通常には10 mg/l以上)を要
求することを意味する。
【0015】本発明細菌は少なくともL−グルタミン
酸、L−プロリン又はL−アルギニンを生産するもので
あり、複数のL−アミノ酸を生産してもよい。
【0016】本発明細菌は、L−グルタミン酸、L−プ
ロリンもしくはL−アルギニンの生産能を有するエシェ
リヒア属細菌にL−イソロイシン要求性を付与すること
によって、又は、L−イソロイシン要求性のエシェリヒ
ア属細菌にL−グルタミン酸、L−プロリンもしくはL
−アルギニンの生産能を付与することによって得ること
ができる。
【0017】L−イソロイシン要求性を付与する方法と
しては、エシェリヒア属細菌を変異処理し、変異処理し
た細菌のコロニーをL−イソロイシンを含む寒天培地に
形成させ、これをL−イソロイシンを含まない寒天培地
にレプリカし、L−イソロイシンを含まない寒天培地で
生育できない菌株を選択する方法が挙げられる。変異処
理としては、紫外線照射、又は、N−メチル−N’−ニ
トロ−N−ニトロソグアニジン(NTG)もしくは亜硝
酸等の通常に変異処理に用いられている変異剤による処
理が挙げられる。また、自然突然変異株を選択してもよ
い。
【0018】L−イソロイシン要求性は、L−イソロイ
シン生合成酵素(L−イソロイシン生合成の反応を触媒
する酵素)の活性が欠損していることによるものである
ことが好ましい。L−イソロイシン生合成酵素酵素とし
ては、スレオニンデアミナーゼ、アセトヒドロキシ酸シ
ンターゼ、アセトヒドロキシ酸イソメロレダクターゼ、
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ等がある。スレオニンデ
アミナーゼ活性が欠損していることが好ましい。なお、
「活性が欠損している」とは、通常には、野生株よりも
細胞内のその酵素活性が低いことを意味し、遺伝子組換
え技術等による改変によりその酵素活性が低下した菌株
を得た場合には、改変前の菌株よりも細胞内のその酵素
活性が低いことを意味する。
【0019】上記のような酵素の活性を欠損させるに
は、通常の変異処理法によって、あるいは遺伝子工学的
手法によって、上記酵素の遺伝子に、細胞中の当該酵素
の活性が欠損するような変異を導入すればよい。
【0020】変異処理法としては、たとえばX線や紫外
線を照射する方法、またはN−メチル−N’−ニトロ−
N−ニトロソグアニジン等の変異剤で処理する方法等が
ある。遺伝子に変異が導入される部位は、酵素タンパク
質をコードするコード領域であってもよく、プロモータ
ー等の発現制御領域であってもよい。
【0021】また、遺伝子工学的手法には、例えば遺伝
子組換え法、形質導入法、細胞融合法等を用いる方法が
ある。例えば、クローン化された目的遺伝子の内部に薬
剤耐性遺伝子を挿入し、機能を失った遺伝子(欠失型遺
伝子)を作製する。次いで、この欠失型遺伝子をエシェ
リヒア属に属する微生物の細胞に導入し、相同組み換え
を利用して染色体上の目的遺伝子を前記欠失型遺伝子に
置換する(遺伝子破壊)。
【0022】細胞中の目的酵素の活性の減少もしくは欠
損又は活性の減少の程度は、候補株の菌体抽出液または
精製画分の酵素活性を測定し、野生株又は親株と比較す
ることによって確認することができる。また、目的とす
る酵素によっては、変異株の表現型によって目的変異株
を選択することができる。
【0023】L−グルタミン酸、L−プロリン又はL−
アルギニンの生産能を付与する方法としては、栄養要求
性変異株、L−アミノ酸アナログ耐性株、又は代謝制御
変異株の取得、L−アミノ酸生合成系酵素の活性が増強
された組換え株の創製等、従来、エシェリヒア属細菌等
の育種に採用されてきた方法が挙げられる(アミノ酸発
酵、(株)学会出版センター、1986年5月30日初版発
行、第77〜100頁参照)。アミノ酸生産菌の育種に
おいて、付与される栄養要求性、L−アミノ酸アナログ
耐性、代謝制御変異等の性質は、単独でもよく、2種又
は3種以上であってもよい。また、その活性が増強され
るL−アミノ酸生合成系酵素も、単独であっても、2種
又は3種以上であってもよい。さらに、栄養要求性、L
−アミノ酸アナログ耐性、代謝制御変異等の性質の付与
と、L−アミノ酸生合成系酵素の活性の増強が組み合わ
されてもよい。
【0024】例えば、L−グルタミン酸生産菌はオレイ
ン酸要求変異株等として育種することができる。
【0025】また、L−グルタミン酸生産能は、例え
ば、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(特開昭61−26
8185号)、グルタミンシンセターゼ、グルタミン酸
シンターゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(特開昭6
2−166890号、特開昭63−214189号)、
アコニット酸ヒドラターゼ(特開昭62−294086
号)、クエン酸シンターゼ(特開昭62−201585
号、特開昭63−119688号)、ホスホエノールピ
ルビン酸カルボキシラーゼ(特開昭60−87788
号、特開昭62−55089号)、ピルビン酸デヒドロ
ゲナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、ホスホエノールピルビ
ン酸シンターゼ、エノラーゼ、ホスホグリセロムター
ゼ、ホスホグリセリン酸キナーゼ、グリセルアルデヒド
−3−リン酸デヒドロゲナーゼ、トリオースリン酸イソ
メラーゼ、フルトースビスリン酸アルドラーゼ、ホスホ
フルクトキナーゼ(特開昭63−102692号)、グ
ルコースリン酸イソメラーゼ、グルタミン−オキソグル
タル酸アミノトランスフェラーゼ(WO99/0785
3)等の酵素をコードするDNAを導入することによっ
て、付与することができる。
【0026】さらに、L−グルタミン酸の生合成経路か
ら分岐してL−グルタミン酸以外の化合物を生成する反
応を触媒する酵素の活性を欠損させてもよい。L−グル
タミン酸の生合成経路から分岐してL−グルタミン酸以
外の化合物を生成する反応を触媒する酵素としては、α
−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ、イソクエン酸リア
ーゼ、リン酸アセチルトランスフェラーゼ、酢酸キナー
ゼ、アセトヒドロキシ酸シンターゼ、アセト乳酸シンタ
ーゼ、ギ酸アセチルトランスフェラーゼ、乳酸デヒドロ
ゲナーゼ、グルタミン酸デカルボキシラーゼ、1−ピロ
リンデヒドロゲナーゼ等がある。
【0027】L−プロリン生産能は、例えば、L−プロ
リンによるフィードバック阻害が解除されたγ−グルタ
ミルキナーゼを保持させる、及び/又は、L−プロリン
分解系を破壊することによって付与することができる。
L−プロリンによるフィードバック阻害が解除されたγ
−グルタミルキナーゼを保持させる方法としては、L−
プロリンによるフィードバック阻害が解除されたγ−グ
ルタミルキナーゼをコードするDNAを細胞内に導入す
る方法(J. Bacteriol. 170, 5943(1988))が挙げられ
る。L−プロリン分解系を破壊する方法としては、プロ
リンデヒドロゲナーゼ遺伝子に変異を導入して、活性の
あるプロリンデヒドロゲナーゼを発現させないようにす
る方法が挙げられる。また、L−プロリン分解系が破壊
された細菌は、L−プロリン資化能欠損株を取得し、得
られた株の中からL−プロリン要求性を指標としてL−
プロリンを菌体外に生産する株を選択することによって
も得ることができる。
【0028】L−アルギニン生産能は、例えば、α−メ
チルメチオニン、p−フルオロフェニルアラニン、D−
アルギニン、アルギニンヒドロキサム酸、S−(2−ア
ミノエチル)−システイン、α−メチルセリン、β−2
−チエニルアラニン又はスルファグアニジンに対する耐
性を付与する(特開昭56−106598)、又は、N
−アセチルグルタミン酸合成酵素をコードするargA遺伝
子を導入する(特開昭57−5693)ことによって得
ることができる。
【0029】<2>本発明方法 本発明方法は、本発明細菌を、L−イソロイシンを含む
培地で培養し、該培養物中にL−グルタミン酸、L−プ
ロリン又はL−アルギニンを生産蓄積させ、該培養物か
らL−グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニン
を採取することを特徴とする。
【0030】培地は、L−イソロイシンを含む他は、炭
素源、窒素源、無機イオン及び必要に応じその他の有機
成分を含有する通常の培地でよい。L−イソロイシンの
量は、本発明細菌がL−グルタミン酸、L−プロリン又
はL−アルギニンを生産蓄積するのに十分な量であれば
よく、通常には、25〜250 mg/lである。
【0031】炭素源としては、グルコース、ラクトー
ス、ガラクトース、フラクトース、でんぷんの加水分解
物などの糖類、グリセロール、ソルビトールなどのアル
コール類、又はフマル酸、クエン酸、コハク酸等の有機
酸類を用いることができる。
【0032】窒素源としては、硫酸アンモニウム、塩化
アンモニウム、リン酸アンモニウム等の無機アンモニウ
ム塩、大豆加水分解物などの有機窒素、アンモニアガ
ス、またはアンモニア水等を用いることができる。
【0033】有機微量栄養源としては、ビタミンB1
どの要求物質または酵母エキス等を適量含有させること
が好ましい。これらの他に、必要に応じて、リン酸カリ
ウム、硫酸マグネシウム、鉄イオン、マンガンイオン等
が少量添加される。
【0034】培養は、好気的条件下で16〜72時間実
施するのがよく、通常には、培養温度は25℃〜45℃
に、培養中pHは5〜8に制御する。尚、pH調整には
無機あるいは有機の酸性あるいはアルカリ性物質、更に
アンモニアガス等を使用することができる。
【0035】培養物は、培地及び菌体を包含し、好まし
くは培地である。
【0036】培養物からのL−グルタミン酸、L−プロ
リン又はL−アルギニンの採取は、通常、イオン交換樹
脂法、沈澱法その他の公知の方法を組み合わせることに
より実施できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0038】
【実施例1】 ilvA欠損株によるL−グルタミン酸
の生産 A)ilvA遺伝子へのトランスポゾンTn5(又はそ
の他)の挿入の利用 野生型であるE. coli K12株(VKPM B-7)の細胞を、i
lvA遺伝子にトランスポゾンTn5が挿入されている
L−イソロイシン要求性株のE. coli C600 ilvA::Tn5の
細胞を用いて増殖させたバクテリオファージP1で処理
し、カナマイシン耐性株を選択するために、カナマイシ
ン(20 μg/ml)を含むLB寒天培地にプレートした。
その結果、ilvA遺伝子にトランスポゾンTn5が挿
入された、野生型のE. coli K12株の誘導体が得られ
た。この株は、B7ILEと名付けられ、ルシアン・ナショ
ナル・コレクション・オブ・インダストリアル・マイク
ロオルガニズムス(VKPM)に、2000年7月18日から寄託
され、2001年5月18日にブタペスト条約に基づく国際寄
託に移管されており、受託番号VKPM B-8013が付与され
ている。
【0039】B)ilvA遺伝子に変異を有する、野生
株のE. coli K12株のilvA欠損誘導体の構築 VL334株(VKPM B-1641)は、thrC及びilvA遺伝
子に変異を有するL−イソロイシン及びL−スレオニン
要求性の株である(米国特許第4,278,765号)。thr
C遺伝子の野生型遺伝子座を、野生型のE. coli K12株
(VKPM B-7)の細胞を用いて増殖させたバクテリオファ
ージP1を用いる普遍形質導入により転移させた。その
結果、L−イソロイシン要求性株VL334thrC+が得られ
た。
【0040】C)試験管発酵での、L−イソロイシン要
求性株によるL−グルタミン酸の生産発酵培地は、60 g
/lのグルコース、25 g/lの硫酸アンモニウム、2 g/lのK
H2OP 4、1 g/lのMgSO4、0.1 mg/lのチアミン、50 mg/lの
L−イソロイシン及び25 g/lのチョークを含むものであ
った(pH 7.2)。グルコース及びチョークは別に滅菌し
た。2 mlの培地を試験管に入れ、試験微生物を一白金耳
接種し、培養を37℃で2日間振盪しながら行った。結果
を表1に示す。
【0041】
【表1】 表1 ───────────────────────────────── 株 表現形 L−グルタミン酸の蓄積(g/l) ───────────────────────────────── K12 (VKPM B-7) 野生型 <0.1 B7ILE (VKPM B-8013) ilvA::Tn5 2.0 VL344thrC+ ilvA442 12.0 ─────────────────────────────────
【0042】
【実施例2】 ilvA欠損L−プロリン生産菌による
L−プロリンの生産野生型であるE. coli K12株(VKPM
B-7)の細胞を、変異原であるN−メチル−N’−ニト
ロ−N−ニトロソグアニジン(0.1 mg/ml)で20分間37
℃で処理し、洗浄して、1.25 mg/mlのトリプトン、10 m
g/mlのL−プロリン及び0.05 mg/mlの2,3,5−トリ
フェニルテトラゾリウムクロリドを添加した最少寒天培
地M9にプレートした。37℃で3日間のインキュベーシ
ョン後に出現したコロニーのほとんどは赤色であった。
L−プロリンを酸化できないごく一部のコロニーは白色
であった。そのコロニーの一つを、2 mg/mlの濃度でM
9寒天培地にそれぞれ添加されたプロリンアナログ
(3,4−デヒドロキシプロリン及びアゼチジン−2−
カルボキシレート)に対して耐性の変異体を得るための
親株として使用した。
【0043】生じた変異体の一部はL−プロリンを生産
することができた。最も優れたL−プロリン生産菌702
を、ilvA遺伝子がクロラムフェニコール(Cm)耐性
遺伝子の挿入により破壊されているTG1株の細胞を用い
て増殖させたバクテリオファージP1で処理した。得ら
れたCm耐性(Cmr)導入体の一つである702ilvAはL−イ
ソロイシン要求性になり、L−イソロイシン原栄養性の
親株702よりもかなり優れたL−プロリン生産菌であっ
た(表2)。培養は実施例1と同様に行った。
【0044】
【表2】 表2 ───────────────────────────────── 株 表現形 L−プロリンの蓄積(g/l) ───────────────────────────────── K12 (VKPM B-7) 野生型 <0.1 702 L-プロリン分解欠損、 0.5 (VKPM B-8011) プロリンアナログ耐性 702ilvA L-プロリン分解欠損、 8 (VKPM B-8012) プロリンアナログ耐性、 L-イソロイシン要求性、 Cmr ─────────────────────────────────
【0045】702株及び702ilvA株は、ルシアン・ナショ
ナル・コレクション・オブ・インダストリアル・マイク
ロオルガニズムス(VKPM)に、2000年7月18日から寄託
され、2001年5月18日にブタペスト条約に基づく国際寄
託に移管されており、それぞれ受託番号VKPM B-8011及
びVKPM B-8012が付与されている。
【0046】
【実施例3】 ilvA欠損L−アルギニン生産菌によ
るL−アルギニンの生産 ピリミジンアナログの6−アザウラシルに耐性の変異株
として選択された、L−アルギニン生産株である237株
は、ilvA遺伝子へのトランスポゾンTn5の挿入を
有しており、従ってL−イソロイシン要求性である。23
7株は、ルシアン・ナショナル・コレクション・オブ・
インダストリアル・マイクロオルガニズムス(VKPM)
に、2000年4月10日から寄託され、2001年5月18日にブ
タペスト条約に基づく国際寄託に移管されており、受託
番号VKPM B-7925が付与されている。
【0047】237株の細胞を、野生型のE. coli K12株
(VKPM B-7)の細胞を用いて増殖させたバクテリオファ
ージP1で処理し、L−イソロイシン原栄養性形質導入
体を選択した。L−イソロイシン原栄養性形質導入体の
L−アルギニン生産は著しく減少した(表3)。培養は
実施例1と同様に行った。
【0048】
【表3】 表3 ───────────────────────────────── 株 表現形 L−アルギニンの蓄積(g/l) ───────────────────────────────── K12 (VKPM B-7) 野生型 <0.1 237 (VKPM B-7925) 6-アザウラシル耐性、 4.5 L-イソロイシン要求性、 ilvA::Tn5、Kmr 237ilvA+ 6-アザウラシル耐性、 0.4-0.6 ilvA+ ─────────────────────────────────
【0049】
【発明の効果】本発明により、L−グルタミン酸、L−
プロリン又はL−アルギニンの生産性が向上したエシェ
リヒア属細菌、及び、その細菌を用いたL−グルタミン
酸、L−プロリン又はL−アルギニンの製造方法が提供
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12N 1/20 C12R 1:19) C12R 1:19) (C12P 13/10 B (C12P 13/10 C12R 1:19) C12R 1:19) (C12P 13/14 A (C12P 13/14 C12R 1:19) C12R 1:19) (C12P 13/24 A (C12P 13/24 C12R 1:19) C12R 1:19) C12N 15/00 A (72)発明者 フォミナ スヴェトラナ アレクサンドロ ヴナ ロシア連邦、113545、モスクワ、1、ドロ ズニィ プロエズド、1 アジノモト−ジ ェネティカ リサーチ インスティチュー ト内 (72)発明者 レオノヴァ タチャナ ヴィクトロヴナ ロシア連邦、113545、モスクワ、1、ドロ ズニィ プロエズド、1 アジノモト−ジ ェネティカ リサーチ インスティチュー ト内 (72)発明者 グシャチネル ミハイル マルコヴィッチ ロシア連邦、113545、モスクワ、1、ドロ ズニィ プロエズド、1 アジノモト−ジ ェネティカ リサーチ インスティチュー ト内 Fターム(参考) 4B024 AA05 BA71 EA10 GA25 4B064 AE19 AE24 AE35 CA02 CA19 4B065 AA26X AC14 BA01 BB12 CA17 CA41 CA44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−イソロイシン要求性を有し、かつ、
    L−グルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンの
    生産能を有するエシェリヒア属細菌。
  2. 【請求項2】 L−イソロイシン生合成酵素のいずれか
    の活性が欠損している請求項1記載のエシェリヒア属細
    菌。
  3. 【請求項3】 スレオニンデアミナーゼ活性が欠損して
    いる請求項2記載のエシェリヒア属細菌。
  4. 【請求項4】 エシェリヒア・コリである請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のエシェリヒア属細菌。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエ
    シェリヒア属細菌を、L−イソロイシンを含む培地で培
    養し、該培養物中にL−グルタミン酸、L−プロリン又
    はL−アルギニンを生産蓄積させ、該培養物からL−グ
    ルタミン酸、L−プロリン又はL−アルギニンを採取す
    ることを特徴とするL−グルタミン酸、L−プロリン又
    はL−アルギニンの製造法。
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