JP2002130235A - 保持用リング装置 - Google Patents
保持用リング装置Info
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Abstract
の不均一な係合による圧力集中を防止することで、リン
グ状係止部材が係合する部材のへたりや変形に基づくリ
ング状係止部材の脱落を防止することができる保持用リ
ング装置の提供。 【解決手段】Cリング8の断面形状が正方形に形成さ
れ、4つの平面がCリング8の径方向線に対し45度傾
斜する傾斜状平面8a、8b、8c、8dに形成される
一方、ポンプハウジング1の内周面に形成されていてC
リング8が係合される環状係合溝17の断面形状が隣接
する2つの傾斜状平面17a、17bが直角に交わるV
字形状に形成され、環状係合溝17より突出するCリン
グ8に係止される側壁部材6の軸方向端面にはCリング
8におけるもう一方の傾斜状平面8cに当接する傾斜状
平面6aが形成されている。
Description
材と該筒状部材に内接する状態で軸方向移動可能に装着
される軸状部材とを備え、筒状部材の内接面に形成され
た環状係合溝にCリングを装着し、環状係合溝より外部
に突出するCリングに軸状部材の軸方向端面を係止させ
ることにより筒状部材と軸状部材との相対軸方向移動を
阻止するようにした保持用リング装置に関する。
えば、特開平11−351158号公報に記載されたよ
うな構造のものが開示されている。即ち、この従来例
は、ベーンポンプに適用された例であり、このベーンポ
ンプでは、図9にその要部拡大断面図を示すように、ポ
ンプハウジング(筒状部材)101におけるポンプ要素
組付穴102の内周面に断面半円弧状の環状係合溝10
3が形成され、この環状係合溝103に断面円形のCリ
ング(リング状係止部材)104を装着係止することに
より、組付穴102内に予め装着されたポンプカバー
(軸状部材)105の端面をCリング104の突出部分
に当接係止させてその脱却を阻止する構造となってい
る。
例の保持用リング装置にあっては、上述のように、断面
円形のCリング104が用いられていたため、以下に述
べるような問題点があった。即ち、ポンプカバー105
には大きな内部圧力が作用することから、この大きな内
部圧力で押圧されたポンプカバー105がCリング10
4に当接して該Cリング104を軸方向に押圧し、この
押圧力でCリング104を環状係合溝103の内周面に
強い力で押し付ける状態となる。
4の断面が円形断面である場合、このCリング104の
外周円弧面に正確に係合する環状係合溝103を形成す
ることは容易ではないため、Cリング104の外周円弧
面と環状係合溝103の内周円弧面との係合面相互間に
若干の隙間が形成され、これにより、係合面に不均一な
圧力が集中した状態で繰り返し荷重を受けることで環状
係合溝103の開口端部にへたりや変形等を発生させ
る。そして、特に、最近では、軽量化のためポンプハウ
ジング101がアルミニウム等で形成されているため、
最悪の場合はCリング104が脱落する虞がある。
なされたもので、環状係合溝の係合面に対するリング状
係止部材の不均一な係合による圧力集中を防止すること
で、リング状係止部材が係合する部材のへたりや変形に
基づくリング状係止部材の脱落を防止することができる
保持用リング装置を提供することを目的(課題)とす
る。
ために、本発明請求項1記載の保持用リング装置は、筒
状部材と該筒状部材に内接する状態で軸方向移動可能に
装着される内接部材とのいずれか一方の内接面に形成さ
れた環状係合溝に対し切欠環状のリング状係止部材を装
着すると共に該環状係合溝より外部に突出するリング状
係止部材にもう一方の部材の軸方向端面を係止させるこ
とにより筒状部材と内接部材との相対軸方向移動を阻止
するようにした保持用リング装置において、前記リング
状係止部材は少なくとも互いに平行な平面を有する断面
形状に形成され、該両平面がリング状係止部材の径方向
線に対し略45度傾斜する傾斜状平面に形成され、前記
環状係合溝には前記リング状係止部材の一方の傾斜状平
面に当接する傾斜状平面が形成され、前記筒状部材と内
接部材のうち前記環状係合溝より突出するリング状係止
部材に係止される方の部材の軸方向端面には前記リング
状係止部材におけるもう一方の傾斜状平面に当接する傾
斜状平面が形成されている手段とした。
項1記載の保持用リング装置において、前記リング状係
止部材の断面形状が正方形に形成されている手段とし
た。
項2記載の保持用リング装置において、前記環状係合溝
の断面形状が隣接する2つの平面が直角に交わるV字形
状に形成されている手段とした。
項1〜3のいずれかに記載の保持用リング装置におい
て、前記リング状係止部材の切欠両端部が軸方向に位置
がずれた状態に形成されている手段とした。
項3または4に記載の保持用リング装置において、前記
筒状部材がベーンポンプにおけるポンプ要素組付穴を備
えたポンプケーシングであり、前記軸状部材が前記ポン
プ要素組付穴の開口端部側に装着されるポンプカバーで
あり、前記リング状係止部材がその弾性反発力により前
記ポンプ要素組付穴の内周面に形成された環状係合溝の
内面に常時圧接する方向に付勢された状態で係合されて
いる手段とした。
は、上述のように構成されるため、例えば、筒状部材側
に環状係合溝が形成されている構造のものにおいて、内
接部材の端面がリング状係止部材に係止する方向に環状
部材と内接部材を軸方向相対移動させる力が作用し、リ
ング状係止部材に剪断力を受けた状態においては、内接
部材の端面に形成された傾斜状平面および環状係合溝に
形成された傾斜状平面と、リング状係止部材における平
行な両各傾斜状平面とがそれぞれ面接触状態となる。即
ち、円弧面同士の場合に比べ平面同士の場合の方が容易
に隙間のない状態で正確に係合させることが可能となっ
て、係合面における圧力集中が防止された状態となる。
従って、環状係合溝の係合面に対するリング状係止部材
の不均一な係合による圧力集中を防止することができ、
これにより、リング状係止部材が係合する部材のへたり
や変形に基づくリング状係止部材の脱落を防止すること
ができるようになる。
述のように、前記リング状係止部材の断面形状が正方形
に形成されることで、同径の円形断面に比べて断面2次
モーメント(ばね定数)が低くなるため、環状係合溝に
対しリング状係止部材を脱着する際に該リング状係止部
材を拡径および縮径する時の力が小さくてすみ、従っ
て、リング状係止部材の脱着する際の作業性を向上させ
ることができるようになる。
述のように、前記環状係合溝の断面形状が隣接する2つ
の平面が直角に交わるV字形状に形成されることで、該
環状係合溝に対し正方形に形成されたリング状係止部材
の位置決め装着が容易に行えると共に、高い接合強度が
得られるようになる。
述のように、前記リング状係止部材の切欠両端部が軸方
向に位置がずれた状態に形成されることで、環状係合溝
に対するリング状係止部材の装着状態においては、該リ
ング状係止部材の切欠両端部がそれぞれ環状係合溝にお
ける両傾斜状平面に当接する方向に押圧付勢された状態
となる。従って、無負荷状態において環状係合溝とリン
グ状係止部材とのガタツキの発生を防止することができ
るようになる。
述のように、ベーンポンプに適用することにより、ポン
プカバーの脱落を防止できるようになる。
図面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
構成を図1〜7に基づいて説明する。
グ装置が適用されたベーンポンプを示す縦断面図であ
り、この図において、1はポンプケーシング(筒状部
材)、2は押圧スプリング、3は可動側壁部材、4はカ
ムリング、5はロータ、6は側壁部材(軸状部材、ポン
プカバー)、7はドライブシャフトである。
1には油の吸入口11および吐出口(図示せず)を備え
ると共に、ポンプケーシング1の一方の側面に筒状の中
空部(ポンプ要素組付穴)12が形成され、もう一方の
側面には該中空部12と同軸状に連通する軸受け穴13
が形成されている。
プリング2と、可動側壁部材3と、カムリング4および
ロータ5と、側壁部材6が順次収容されている。また、
前記ドライブシャフト7がポンプケーシング1の軸受け
穴13を貫通し、ベアリング14を介して軸受け穴13
に回転自在に軸支されている。そして、ドライブシャフ
ト7の先端部が側壁部材6に形成された軸受け穴6bに
回転自在に軸支されている。そして、ドライブシャフト
7に装着されたスナップリング9にベーンロータ5内周
側の端面を係止させて軸方向移動を規制することによ
り、軸受け穴6aからのドライブシャフト7の抜けを阻
止している。なお、軸受け穴13の開口縁部には、ドラ
イブシャフト7とポンプケーシング1との間を回転シー
ルするオイルシール15が設けられている。
空部12の内周面側に設けられたシールリング16より
前記側壁部材6の外周面と中空部12の内周面との間が
液圧シールされ、これにより、側壁部材6がカムリング
4よりは中空部12の開口側において該開口部を閉塞す
る状態で設けられている。
グ1における中空部12の開口部内周面に形成された環
状係合溝17に装着係止されたCリング(リング状係止
部材)8により側壁部材6が軸方向係止され、これによ
り中空部12からの脱却が阻止された状態となってい
る。
基づいて説明する。なお、図2はCリング8の正面図、
図3は同底面図、図4は図2のIV−IV線における縦断側
面図、図5は図4のA部の詳細を示す拡大図、図6は図
1におけるCリング8部分の詳細を示す要部拡大断面図
である。
り一部が切欠された切欠環状に形成されると共に、その
断面形状がが正方形状であり、かつ、4つの各平面が、
Cリング8の径方向線に対し45度傾斜する傾斜状平面
8a、8b、8c、8dに形成されている。
係合溝17の断面形状が、隣接する2つの傾斜状平面1
7a、17bが直角に交わるV字形状に形成されてい
て、該両傾斜状平面17a、17bに対しCリング8に
おける外周側の隣接する2つの傾斜状平面8a、8bが
それぞれ係合するようになっている。
8と軸方向に対面する側壁部材6の外側端面外周縁部に
は、Cリング8の内周側で内側の傾斜状平面8cに当接
する傾斜状平面6aが形成されている。
外径が環状係合溝17における底部内径よりは若干大径
に形成されると共に、図3に示すように、切欠両端部が
軸方向に互いに位置がずれた状態に形成されている。
を説明する。この発明の実施の形態1では上述のように
構成されるため、図1および図6に示すように、環状係
合溝17にCリング8が装着された状態においては、該
Cリング8の弾性反発力により環状係合溝17の内面に
対し径方向に常時圧接する方向に付勢された状態とな
る。
外向き軸方向に押圧される側壁部材6がCリング8の内
周側で内側の傾斜状平面8cに当接して係止される一
方、Cリング8の傾斜状平面8aが環状係合溝17の傾
斜状平面17aに係止されることにより、側壁部材6の
脱却が阻止された状態となる。
材6の端面に形成された傾斜状平面6aがCリング8の
内周側で内側の傾斜状平面8cと面接触状態で当接係合
すると共に、Cリング8の外周側で外側の傾斜状平面8
aと環状溝17における外側の傾斜状平面17aとが面
接触状態で当接係合した状態となる。
で外側の傾斜状平面8aと環状溝17における外側の傾
斜状平面17aとが面接触状態で当接係合するようにし
たことで、従来例のように円弧面同士の係合の場合に比
べ容易に隙間のない状態で正確に係合させることが可能
であるため、係合面における圧力集中が防止された状態
となる。
Cリング8の不均一な係合による圧力集中を防止するこ
とができ、これにより、Cリング8が係合するポンプハ
ウジング1のへたりや変形に基づくCリング8の脱落を
防止することができるようになる。
状平面6aがCリング8の内周側で内側の傾斜状平面8
cと面接触状態で当接係合するようにしたことで、側壁
部材6のへたりや変形を防止することができるようにな
る。
成されることで、同径の円形断面に比べて断面2次モー
メント(ばね定数)が低くなるため、環状係合溝17に
対しCリング8を脱着する際に該Cリング8を拡径およ
び縮径する時の力が小さくてすみ、従って、Cリング8
の脱着する際の作業性を向上させることができるように
なる。
る2つの平面が直角に交わるV字形状に形成されること
で、該環状係合溝17に対し正方形に形成されたCリン
グ8の置決め装着が容易に行えると共に、高い接合強度
が得られるようになる。
互いに位置がずれた状態に形成されることで、環状係合
溝17に対するCリング8の装着状態においては、該C
リング8の切欠両端部がそれぞれ環状係合溝17におけ
る両傾斜状平面17a、17bに当接する方向に押圧付
勢された状態となり、これにより、無負荷状態において
環状係合溝とCリング8とのガタツキの発生を防止する
ことができるようになる。
説明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明にあ
たっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分に
は同一の符号を付けてその説明を省略し、相違点につい
てのみ説明する。
形態2の保持用リング装置は、前記発明の実施の形態1
の保持用リング装置ではCリング8を装着する環状係合
溝17が筒状部材(ポンプハウジング1)側に設けられ
たのに対し、軸状部材60側に環状係合1を設けるよう
にした点で相違したものであり、その構成を図7に基づ
いて説明する。
ング装置を示す縦断側面図であり、この図に示すよう
に、筒状部材10に内接する状態で軸状部材60が挿通
され、この軸状部材の外周面に形成された環状係合溝6
1に切欠環状のCリング(リング状係止部材)80が装
着され、このCリング80に筒状部材10の端面を当接
係止することにより、軸状部材60と筒状部材10の軸
方向相対移動が阻止されるようになっている。
り一部が切欠された切欠環状に形成されると共に、その
断面形状が正方形状であり、かつ、4つの各平面が、C
リング8の径方向線に対し45度傾斜する傾斜状平面8
0a、80b、80c、80dに形成されている。
状係合溝61の断面形状が、隣接する2つの傾斜状平面
61a、61bが直角に交わるV字形状に形成されてい
て、該両傾斜状平面61a、61bに対しCリング80
における内周側の隣接する2つの傾斜状平面80c、8
0dがそれぞれ係合するようになっている。
80と軸方向に対面する筒状部材10の端面内周縁部に
は、Cリング80の外周側で内側の傾斜状平面80bに
当接する傾斜状平面10aが形成されている。
る内径が環状係合溝61における底部内径よりは若干小
径に形成されると共に、切欠両端部が軸方向に互いに位
置がずれた状態に形成されている。
を説明する。この発明の実施の形態2では上述のように
構成されるため、環状係合溝61にCリング80が装着
された状態においては、該Cリング80の弾性反発力に
より環状係合溝61の内面に対し径方向に常時圧接する
方向に付勢された状態となる。
側で内側の傾斜状平面80bに当接して係止される一
方、Cリング80の傾斜状平面80dが環状係合溝61
の傾斜状平面61aに係止されることにより、筒状部材
10の脱却が阻止された状態となる。
材10の端面に形成された傾斜状平面10aがCリング
80の外周側で内側の傾斜状平面80bと面接触状態で
当接係合すると共に、Cリング8の内周側で外側の傾斜
状平面80dと環状係合溝61における外側の傾斜状平
面61aとが面接触状態で当接係合した状態となる。
側で外側の傾斜状平面80dと環状係合溝61における
外側の傾斜状平面61aとが面接触状態で当接係合する
ようにしたことで、前記発明の実施の形態1と同様の効
果が得られる。
形態3の保持用リング装置は、前記発明の実施の形態1
で示したベーンポンプにおける断面円形のスナップリン
グ9に本発明を適用した例を示すものであり、基本構成
としては前記発明の実施の形態2と同様である。
リング(リング状係止部材)90は図8にその要部拡大
断面図を示すように、弾性を有する線材により一部が切
欠された切欠環状に形成されると共に、その断面形状が
正方形状であり、かつ、4つの各平面が、スナップリン
グ90の径方向線に対し45度傾斜する傾斜状平面90
a、90b、90c、90dに形成されている。
れる環状係合溝71の断面形状が、隣接する2つの傾斜
状平面71a、71bが直角に交わるV字形状に形成さ
れていて、該両傾斜状平面71a、71bに対しスナッ
プリング90における内周側の隣接する2つの傾斜状平
面90c、90dがそれぞれ係合するようになってい
る。
ナップリング90と軸方向に対面するベーンロータ5の
端面内周縁部には、スナップリング90の外周側で内側
の傾斜状平面90bに当接する傾斜状平面51aが形成
されている。
明の実施の形態2の保持用リング装置とほぼ同様である
のでその説明を省略する。従って、この発明の実施の形
態3の保持用リング装置においても、前記発明の実施の
形態2とほぼ同様の効果が得られる。
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があっても本発明に含まれる。
8の断面形状を正方形に形成した例を示したが、少なく
とも平行な一対の傾斜状平面を有した形状であればよ
い。また、発明の実施の形態では、リング状係止部材と
して、弾性を有する線材により一部が切欠された構造の
Cリング8を例に採ったが、周方向に複数に分割された
構造のものであってもよい。この場合は、弾性を有する
材料で構成することは必ずしも必要ではない。
1記載の保持用リング装置では、前記リング状係止部材
は少なくとも互いに平行な平面を有する断面形状に形成
され、該両平面がリング状係止部材の径方向線に対し略
45度傾斜する傾斜状平面に形成され、前記環状係合溝
には前記リング状係止部材の一方の傾斜状平面に当接す
る傾斜状平面が形成され、前記筒状部材と内接部材のう
ち前記環状係合溝より突出するリング状係止部材に係止
される方の部材の軸方向端面には前記リング状係止部材
におけるもう一方の傾斜状平面に当接する傾斜状平面が
形成されている手段としたことで、円弧面同士の場合に
比べ平面同士の場合の方が容易に隙間のない状態で正確
に係合させることが可能となって、係合面における圧力
集中が防止された状態となり、従って、環状係合溝の係
合面に対するリング状係止部材の不均一な係合による圧
力集中を防止することができ、これにより、リング状係
止部材が係合する部材のへたりや変形に基づくリング状
係止部材の脱落を防止することができるようになるとい
う効果が得られる。
項1記載の保持用リング装置において、前記リング状係
止部材の断面形状が正方形に形成されている手段とした
ことで、同径の円形断面に比べて断面2次モーメント
(ばね定数)が低くなるため、環状係合溝に対しリング
状係止部材を脱着する際に該リング状係止部材を拡径お
よび縮径する時の力が小さくてすみ、従って、リング状
係止部材の脱着する際の作業性を向上させることができ
るようになる。
項2記載の保持用リング装置において、前記環状係合溝
の断面形状が隣接する2つの平面が直角に交わるV字形
状に形成されている手段としたことで、該環状係合溝に
対し正方形に形成されたリング状係止部材の位置決め装
着が容易に行えると共に、高い接合強度が得られるよう
になる。
項1〜3のいずれかに記載の保持用リング装置におい
て、前記リング状係止部材の切欠両端部が軸方向に位置
がずれた状態に形成されている手段としたことで、環状
係合溝に対するリング状係止部材の装着状態において
は、該リング状係止部材の切欠両端部がそれぞれ環状係
合溝における両傾斜状平面に当接する方向に押圧付勢さ
れた状態となり、従って、無負荷状態において環状係合
溝とリング状係止部材とのガタツキの発生を防止するこ
とができるようになる。
項3または4に記載の保持用リング装置において、前記
筒状部材がベーンポンプにおけるポンプ要素組付穴を備
えたポンプケーシングであり、前記軸状部材が前記ポン
プ要素組付穴の開口端部側に装着されるポンプカバーで
あり、前記リング状係止部材がその弾性反発力により前
記ポンプ要素組付穴の内周面に形成された環状係合溝の
内面に常時圧接する方向に付勢された状態で係合されて
いる手段としたことで、ポンプカバーの脱落を防止でき
るようになる。
されたベーンポンプを示す縦断面図である。
るCリングを示す正面図である。
大断面図である。
縦断面図である。
要部拡大断面図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 筒状部材と該筒状部材に内接する状態で
軸方向移動可能に装着される内接部材とのいずれか一方
の内接面に形成された環状係合溝に対し切欠環状のリン
グ状係止部材を装着すると共に該環状係合溝より外部に
突出するリング状係止部材にもう一方の部材の軸方向端
面を係止させることにより筒状部材と内接部材との相対
軸方向移動を阻止するようにした保持用リング装置にお
いて、 前記リング状係止部材は少なくとも互いに平行な平面を
有する断面形状に形成され、該両平面がリング状係止部
材の径方向線に対し略45度傾斜する傾斜状平面に形成
され、 前記環状係合溝には前記リング状係止部材の一方の傾斜
状平面に当接する傾斜状平面が形成され、 前記筒状部材と内接部材のうち前記環状係合溝より突出
するリング状係止部材に係止される方の部材の軸方向端
面には前記リング状係止部材におけるもう一方の傾斜状
平面に当接する傾斜状平面が形成されていることを特徴
とする保持用リング装置。 - 【請求項2】 前記リング状係止部材の断面形状が正方
形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
保持用リング装置。 - 【請求項3】 前記環状係合溝の断面形状が隣接する2
つの平面が直角に交わるV字形状に形成されていること
を特徴とする請求項2に記載の保持用リング装置。 - 【請求項4】 前記リング状係止部材の切欠両端部が軸
方向に位置がずれた状態に形成されていることを特徴と
する請求項1〜3のいずれかに記載の保持用リング装
置。 - 【請求項5】 前記筒状部材がベーンポンプにおけるポ
ンプ要素組付穴を備えたポンプケーシングであり、 前記軸状部材が前記ポンプ要素組付穴の開口端部側に装
着されるポンプカバーであり、 前記リング状係止部材がその弾性反発力により前記ポン
プ要素組付穴の内周面に形成された環状係合溝の内面に
常時圧接する方向に付勢された状態で係合されているこ
とを特徴とする請求項3または4に記載の保持用リング
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000330897A JP2002130235A (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 保持用リング装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000330897A JP2002130235A (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 保持用リング装置 |
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Cited By (7)
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