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JP2002128356A - スイッチバック機構、および紙葉類処理装置 - Google Patents

スイッチバック機構、および紙葉類処理装置

Info

Publication number
JP2002128356A
JP2002128356A JP2001028552A JP2001028552A JP2002128356A JP 2002128356 A JP2002128356 A JP 2002128356A JP 2001028552 A JP2001028552 A JP 2001028552A JP 2001028552 A JP2001028552 A JP 2001028552A JP 2002128356 A JP2002128356 A JP 2002128356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switchback
sheet
transport path
paper
paper sheets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001028552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002128356A5 (ja
Inventor
Kunio Fukatsu
邦夫 深津
Hideaki Baba
英明 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001028552A priority Critical patent/JP2002128356A/ja
Publication of JP2002128356A publication Critical patent/JP2002128356A/ja
Publication of JP2002128356A5 publication Critical patent/JP2002128356A5/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、紙葉類を確実且つ安定してスイッ
チバックさせることができ、複数枚の紙葉類を連続して
高速で処理でき、処理効率を向上させることができるス
イッチバック機構、およびこのスイッチバック機構を備
えた紙葉類処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】天地逆転機構40は、ゲートG1を介して
送り込まれた紙幣を搬送路43に沿って搬送させるため
の4つの搬送ローラ45a、45b、45c、45dを
有する。これら搬送ローラの間には、2つの湾曲した案
内面461、462を有するゲートブロックを備えた案
内部材46が配設されている。例えば、案内面461に
沿って右側のスイッチバック部51へ紙幣を案内すると
同時に、左側のスイッチバック部51に受け入れられて
いる紙幣を案内面462を介して搬送路43に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の搬送路を
介して搬送されている紙葉類の天地を逆転させるスイッ
チバック機構、および紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙葉類処理装置として、複数金種
の紙幣を複数枚まとめて投入し、各紙幣の金種を検出し
てそれぞれ向きを揃えて所定の集積部へ分類して集積す
る装置が知られている。この種の装置は、紙幣の搬送方
向に沿った先端および後端を逆転させるためのスイッチ
バック機構を備えている。
【0003】従来のスイッチバック機構は、紙幣の搬送
方向先端を突き当てて停止させるストッパを有し、スト
ッパに衝突させて一旦停止させた紙幣を逆方向に取出し
て天地を逆転させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のスイッチバック機構のように、紙幣の先端をストッパ
に衝突させて停止させると、紙幣が挫屈したり破損した
りする場合があった。このように紙幣が挫屈したり破損
したりすると、スイッチバック機構でジャムを生じ、装
置全体としての稼働率が低下して処理効率が悪くなる問
題があった。
【0005】また、紙幣の先端を衝突させて停止させる
タイプのスイッチバック機構では、1枚目の紙幣を一旦
停止させてスイッチバック機構から送り出した後でない
と次の紙幣を受け入れることができないため、複数枚の
紙幣を連続してスイッチバックさせる場合、紙幣の搬送
ギャップを比較的長くして一定時間内に処理する紙幣の
枚数を少なくしなければならなかった。このため、一定
時間内に処理可能な紙幣の枚数に限りがあり、処理効率
が悪かった。
【0006】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、紙葉類を確実且つ安定してスイッチバ
ックさせることができ、複数枚の紙葉類を連続して高速
で処理でき、処理効率を向上させることができるスイッ
チバック機構、および紙葉類処理装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスイッチバック機構は、紙葉類を一定方向
に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿って設けられ、
該搬送路を介して搬送されている紙葉類を受け入れて逆
方向に送り出すことにより該紙葉類の天地を逆転させる
第1および第2のスイッチバック部と、上記搬送路を介
して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバック
部及び上記第2のスイッチバック部に選択的に受け入れ
る案内部材と、を備えている。
【0008】上記発明によると、搬送路を介して搬送さ
れた紙葉類を第1および第2のスイッチバック部へ選択
的に受け入れて天地逆転させるため、単位時間内により
多くの紙葉類を天地逆転させることができ、紙葉類の処
理効率を向上させることができる。
【0009】また、本発明のスイッチバック機構は、紙
葉類を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿
って設けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類
を受け入れて逆方向に送り出すことにより該紙葉類の天
地を逆転させる第1および第2のスイッチバック部と、
上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記第1の
スイッチバック部へ案内可能且つ上記第2のスイッチバ
ック部に受け入れられている紙葉類を搬送路上へ送り出
し可能な第1の位置と、上記搬送路を介して搬送されて
いる紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ案内可能且
つ上記第1のスイッチバック部に受け入れられている紙
葉類を搬送路上へ送り出し可能な第2の位置と、の間を
移動自在に設けられた案内部材と、を備えている。
【0010】上記発明によると、案内部材を第1の位置
に移動させた状態で、搬送路を介して搬送されている紙
葉類を第1のスイッチバック部へ案内できると同時に第
2のスイッチバック部に受け入れられている別の紙葉類
を搬送路上へ送り出すことができ、案内部材を第2の位
置に移動させた状態で、搬送路を介して搬送されている
紙葉類を第2のスイッチバック部へ案内できると同時に
第1のスイッチバック部に受け入れられている別の紙葉
類を搬送路上へ送り出すことができる。このため、一定
時間内に多くの紙葉類をスイッチバックさせることがで
き、紙葉類の処理効率を向上させることができる。
【0011】また、上述した発明によると、上記案内部
材は、上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路を
介して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバッ
ク部へ案内するとともに、上記第2の位置へ移動された
状態で上記第1のスイッチバック部へ受け入れられてい
る紙葉類を上記搬送路へ案内する第1の案内面と、上記
第2の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して搬送
されている紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ案内
するとともに、上記第1の位置へ移動された状態で上記
第2のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉類を
上記搬送路へ案内する第2の案内面と、を有する。
【0012】或いは、上述した発明によると、上記案内
部材は、上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路
を介して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバ
ック部へ案内するとともに、上記第2の位置へ移動され
た状態で上記搬送路を搬送されている紙葉類を上記第2
のスイッチバック部へ案内する第1の案内面と、上記第
1の位置へ移動された状態で上記第2のスイッチバック
部へ受け入れられている紙葉類を上記搬送路へ案内する
とともに、上記第2の位置へ移動された状態で上記第1
のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉類を上記
搬送路へ案内する第2の案内面と、を有する。
【0013】また、上述した発明によると、上記第1お
よび第2のスイッチバック部は、受け入れた紙葉類を挟
持した状態で減速させて停止させ、その後逆方向に加速
させて送り出すことにより、当該紙葉類の天地を逆転さ
せる。これにより、従来のスイッチバック機構のように
紙葉類の搬送方向先端をストッパなどの部材に衝突させ
て停止させることがなく、紙葉類の挫屈や破損を防止で
きる。
【0014】また、上述した発明によると、上記第1お
よび第2のスイッチバック部は、天地逆転時には、受け
入れた紙葉類を挟持した状態で減速させて停止させ、そ
の後逆方向に加速させて送り出し、非逆転時には、受け
入れた紙葉類を挟持した状態で停止することなく搬出す
る。つまり、この発明では、天地逆転させる紙葉類およ
び天地逆転させない紙葉類ともに第1および第2のスイ
ッチバック部に受け入れ、天地逆転させる紙葉類を逆方
向に送り出し、天地逆転させない紙葉類を順方向へ送り
出す。このため、従来のように、スイッチバック機構を
迂回させるための迂回搬送路が不要となり、装置構成を
簡略化でき、制御を簡略化でき、装置の製造コストを低
減できる。
【0015】また、本発明のスイッチバック機構は、紙
葉類を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路を介
して搬送されている紙葉類を該搬送路から外れた方向へ
案内する案内部材と、この案内部材を介して案内された
紙葉類を挟持した状態で減速させて停止させ、その後該
紙葉類を上記搬送路に向けて逆方向に加速させて送り出
すスイッチバック部と、を備えている。これにより、従
来のスイッチバック機構のように紙葉類の搬送方向先端
をストッパなどの部材に衝突させて停止させることがな
く、紙葉類の挫屈や破損を防止できる。
【0016】また、本発明のスイッチバック機構は、紙
葉類を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿
って設けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類
を受け入れるとともに、受け入れた紙葉類を挟持した状
態で減速させて停止させ、その後逆方向に加速させて送
り出すことにより、当該紙葉類の天地を逆転させるスイ
ッチバック部と、上記搬送路を介して搬送されている紙
葉類を上記スイッチバック部に選択的に受け入れる案内
部材と、を備えている。これにより、従来のスイッチバ
ック機構のように紙葉類の搬送方向先端をストッパなど
の部材に衝突させて停止させることがなく、紙葉類の挫
屈や破損を防止できる。
【0017】また、本発明のスイッチバック機構は、紙
葉類を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿
って設けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類
を受け入れるとともに、紙葉類の天地を逆転させる場
合、当該紙葉類を挟持した状態で一旦停止させて逆方向
に送り出し、紙葉類の天地を逆転させない場合、当該紙
葉類を停止することなくそのまま順方向に送り出すスイ
ッチバック部と、を備えている。
【0018】上記発明によると、天地を逆転させない紙
葉類を迂回させるための迂回搬送路を必要とせず、スイ
ッチバック部に一旦受け入れた紙葉類を順方向に送り出
して通過させるだけで天地を逆転させないようにでき
る。このため、紙葉類の搬送長さを短くすることがで
き、迂回搬送路上に設けられていた搬送ローラ、搬送ベ
ルト、ガイド、ゲート等の構成部材を削減でき、装置構
成を簡略化でき、紙葉類の処理効率を高めることがで
き、装置の製造コストを低減できる。
【0019】また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類
を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉類
を一定方向に搬送する搬送路と、この搬送路を介して搬
送されている紙葉類の特徴を検出する検出部と、この検
出部における検出結果に基づいて、当該紙葉類の天地を
選択的に逆転させるスイッチバック機構と、上記検出部
を通過された紙葉類を上記スイッチバック機構へ送らず
に迂回させる迂回搬送路と、この迂回搬送路から分岐さ
れた位置に設けられ、上記検出部により排除すべき紙葉
類であることが判断されて該迂回搬送路へ導かれた紙葉
類を排出する排出部と、を備えている。
【0020】上記発明によると、紙葉類の搬送を一旦停
止させる必要のある比較的処理に長い時間を要するスイ
ッチバック機構を同じ時間で迂回させるため比較的長く
引き延ばされた迂回搬送路から分岐した位置に排除すべ
き紙葉類を排出させるための排出部を設けた。このた
め、排除すべき紙葉類を排出させるための搬送路と迂回
搬送路を兼用させることができ、搬送ローラ、搬送ベル
ト、ゲート等の部品点数を削減することができ、装置の
製造コストを低減できる。
【0021】また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類
を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉類
を一定方向に搬送する搬送路と、この搬送路に沿って設
けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類を受け
入れて逆方向に送り出すことにより該紙葉類の天地を逆
転させる第1および第2のスイッチバック部と、上記搬
送路を介して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッ
チバック部及び上記第2のスイッチバック部に選択的に
受け入れる案内部材と、を備えている。
【0022】また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類
を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉類
を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿って
設けられ、該搬送路を介して搬送された紙葉類を受け入
れて逆方向に送り出すことにより該紙葉類の天地を逆転
させる第1および第2のスイッチバック部と、上記搬送
路を介して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチ
バック部へ案内可能且つ上記第2のスイッチバック部に
受け入れられている紙葉類を搬送路上へ送り出し可能な
第1の位置と、上記搬送路を介して搬送されている紙葉
類を上記第2のスイッチバック部へ案内可能且つ上記第
1のスイッチバック部に受け入れられている紙葉類を搬
送路上へ送り出し可能な第2の位置と、の間を移動自在
に設けられた案内部材と、を備えている。
【0023】また、上述した発明によると、上記案内部
材は、上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路を
介して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバッ
ク部へ案内するとともに、上記第2の位置へ移動された
状態で上記第1のスイッチバック部へ受け入れられてい
る紙葉類を上記搬送路へ案内する第1の案内面と、上記
第2の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して搬送
されている紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ案内
するとともに、上記第1の位置へ移動された状態で上記
第2のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉類を
上記搬送路へ案内する第2の案内面と、を有する。
【0024】或いは、上述した発明によると、上記案内
部材は、上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路
を介して搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバ
ック部へ案内するとともに、上記第2の位置へ移動され
た状態で上記搬送路を搬送されている紙葉類を上記第2
のスイッチバック部へ案内する第1の案内面と、上記第
1の位置へ移動された状態で上記第2のスイッチバック
部へ受け入れられている紙葉類を上記搬送路へ案内する
とともに、上記第2の位置へ移動された状態で上記第1
のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉類を上記
搬送路へ案内する第2の案内面と、を有する。
【0025】また、上述した発明によると、上記第1お
よび第2のスイッチバック部は、受け入れた紙葉類を挟
持した状態で減速させて停止させ、その後逆方向に加速
させて送り出すことにより、当該紙葉類の天地を逆転さ
せる。
【0026】或いは、上述した発明によると、上記第1
および第2のスイッチバック部は、天地逆転時には、受
け入れた紙葉類を挟持した状態で減速させて停止させ、
その後逆方向に加速させて送り出し、非逆転時には、受
け入れた紙葉類を挟持した状態で停止することなく搬出
する。
【0027】また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類
を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉類
を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿って
設けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類を搬
送路から外れた方向へ案内する案内部材と、この案内部
材を介して案内された紙葉類を挟持した状態で減速させ
て停止させ、その後該紙葉類を逆方向に加速させて送り
出すスイッチバック部と、を備えている。
【0028】また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類
を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉類
を一定方向に搬送させる搬送路と、この搬送路に沿って
設けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類を受
け入れるとともに、受け入れた紙葉類を挟持した状態で
減速させて停止させ、その後逆方向に加速させて送り出
すことにより、当該紙葉類の天地を逆転させるスイッチ
バック部と、上記搬送路を介して搬送されている紙葉類
を上記スイッチバック部に選択的に受け入れる案内部材
と、を備えている。
【0029】また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類
を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉類
を一定方向に搬送する搬送路と、この搬送路を介して搬
送されている紙葉類を検出する検出部と、この検出部を
通過した紙葉類を受け入れて、上記検出部における検出
結果に基づいて、当該紙葉類の天地を選択的に逆転させ
るスイッチバック機構と、を備え、上記スイッチバック
機構は、受け入れた紙葉類の天地を逆転させる場合、当
該紙葉類を挟持した状態で減速させて停止させた後逆方
向に加速させて送り出し、当該紙葉類の天地を逆転させ
ない場合、当該紙葉類を停止することなくそのまま順方
向に送り出すことを特徴とする。
【0030】上記発明によると、天地を逆転させない紙
葉類を迂回させるための迂回搬送路を必要とせず、スイ
ッチバック部に一旦受け入れた紙葉類を順方向に送り出
して通過させるだけで天地を逆転させないようにでき
る。このため、紙葉類の搬送長さを短くすることがで
き、迂回搬送路上に設けられていた搬送ローラ、搬送ベ
ルト、ガイド、ゲート等の構成部材を削減でき、装置構
成を簡略化でき、紙葉類の処理効率を高めることがで
き、装置の製造コストを低減できる。
【0031】さらに、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉
類を取出す取出し部と、この取出し部で取出された紙葉
類を一定方向に搬送する搬送路と、この搬送路に沿って
設けられ、該搬送路を介して搬送されている紙葉類を受
け入れるとともに、紙葉類の天地を逆転させる場合、当
該紙葉類を一旦停止させて逆方向に送り出し、紙葉類の
天地を逆転させない場合、当該紙葉類を停止することな
くそのまま順方向に送り出すスイッチバック部と、を備
えている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0033】図1には、この発明の第1の実施の形態に
係る紙幣処理装置1(紙葉類処理装置)の内部構造を概
略的に示してある。この紙幣処理装置1は、複数金種の
サイズの異なる複数枚の紙幣を混在させて一括して投入
し、全ての紙幣を同じ向きに揃えてその金種別に分類し
て集積するためのものである。
【0034】紙幣処理装置1は、装置の外殻をなす矩形
箱形状の筐体2を有する。筐体2内の図中右側に偏った
位置には、複数枚の紙幣Pを面方向に集積した状態で立
位でまとめて投入する投入部4が設けられている。投入
部4は、全ての紙幣Pをその下端に当接して整位する略
水平面をなすステージ4aを有する。ステージ4a上に
は、立位の右端の紙葉類の背面側に面接するバックアッ
ププレート6が設けられている。このバックアッププレ
ート6は、ばね8の付勢力によってステージ4aに沿っ
て図中左方向に移動可能に設けられている。
【0035】投入部4に立位で投入された複数枚の紙幣
Pは、バックアッププレート6によってその面方向に付
勢され、図中左方向に移動される。これにより、ステー
ジ4aの図中左端にある紙幣Pが、互いに上下に隣接し
た状態で配置された2つの取出しローラ10に押し付け
られる。そして、取出しローラ10を所定方向に回転さ
せることにより、投入部4に立位で投入された複数枚の
紙幣Pのうち左端にある紙幣Pから順に搬送路12上に
1枚ずつ取り出される。本実施の形態では、投入部4か
ら取出される紙幣Pの取出し方向は図中下向きとなって
いる。
【0036】図2には、投入部4に投入された複数枚の
紙幣Pを1枚ずつ搬送路12上に取出している状態を斜
視図にして示してある。投入部4には、サイズの異なる
複数金種の紙幣Pが一括して投入されるため、上述した
ように紙幣Pの下端をステージ4aに当接させて一旦整
位してから取出すようにしても、必ずしも正常な搬送姿
勢で搬送されるとは限らない。
【0037】例えば、図2に示した例では、1枚目に取
出した中型の紙幣P1は、搬送路12の中心軸12aと
直交する方向(以下、幅方向と称する)に関する位置ズ
レ(以下、シフトと称する)は殆ど無いが、搬送方向前
方に向けて右側の角部が左側の角部より僅かに先行した
右方向の角度ズレ(以下、右スキューと称する)を生じ
ている。また、2枚目に取出した比較的小型の紙幣P2
は、幅方向左側にシフトを生じ且つ左スキューを生じて
いる。さらに、3枚目に取出した比較的大型の紙幣P3
に関しては、シフトおよびスキューを殆ど生じていな
い。
【0038】このように投入部4から取出した紙幣Pが
必ずしも正常な搬送姿勢で搬送されないので、本実施の
形態では、後段の処理時における紙幣Pの姿勢不良に起
因した不具合を防止するため、投入部4の搬送方向下流
側の搬送路12上に後に詳述する姿勢補正装置20を備
えている。
【0039】取出しローラ10によって搬送路12上に
取り出された紙幣Pは、姿勢補正装置20を通って略水
平方向に延びた搬送路12を介して搬送され、姿勢補正
装置20の後述するメカニズムにより、そのスキューお
よびシフトが適正に補正される。つまり、姿勢補正装置
20を通過した全ての紙幣Pは、その幅方向中心が搬送
路12の中心軸12a上に位置し、且つその長手軸が幅
方向に平行に延びるようにしてシフトおよびスキューの
ない正常な搬送姿勢で搬送される。
【0040】姿勢補正装置20内を通って延びた搬送路
12は、搬送路12の上下でそれぞれ搬送方向に沿って
無端走行可能に張設された搬送ベルト14、16によっ
て規定されている。各搬送ベルト14、16は、幅方向
に延設された複数のローラ15に巻回されている。各搬
送ベルト14、16は、搬送路12において、互いに面
接する互いに幅方向に離間した3本のベルト(後述す
る)をそれぞれ有する。
【0041】また、搬送ベルト14、16によって規定
された搬送路12の下流側には、紙幣Pの金種、表裏、
天地、汚れや破損の有無等の特徴を検出する検出部30
が配設されている。検出部30は、搬送路12を搬送さ
れる紙幣Pの表面から各種情報を読み取って、読み取っ
た情報を論理演算して基準となる情報と比較し、上述し
たような紙幣Pの特徴を検出する。
【0042】このように、本実施の形態では、紙幣Pの
搬送方向に沿って検出部30より上流側に姿勢補正装置
20を配置し、紙幣Pの搬送姿勢を正常な姿勢に安定さ
せてから検出部30へ送り込むようにしている。このた
め、検出部30で検出する紙幣Pの検出領域を最小限に
設定することができ、論理計算に要する処理時間を短く
することができ、検出部30における紙幣Pの検出処理
を高速且つ高精度に実施でき信頼性を高めることができ
る。
【0043】ところで、投入部4に投入される紙幣P
は、表裏および天地をバラバラにして投入されるため、
搬送路12上に取出されたとき、その向きが表裏および
天地がバラバラな状態になっている。このため、搬送姿
勢が補正されて検出部30を通過される複数金種の紙幣
Pは、表裏および天地がバラバラな状態となっている。
【0044】図3には、投入部4から取出されて搬送路
12を介して搬送される紙幣Pの表裏および天地に関す
る向きを4種類図示してある。以下の説明では、表面が
上方を向いて搬送方向前方に上端を向けて取出された紙
幣Pを表上(FF)券と称し、表面が上方を向いて搬送
方向前方に下端を向けて取出された紙幣Pを表下(F
R)券と称し、裏面が上方を向いて搬送方向前方に上端
を向けて取出された紙幣Pを裏上(BF)券と称し、裏
面が上方を向いて搬送方向前方に下端を向けて取出され
た紙幣Pを裏下(BR)券と称する。
【0045】検出部30の下流から紙幣処理装置1内を
通って延設された搬送路12上には、検出部30におけ
る検出結果に基づいて紙幣Pの搬送方向を選択的に切換
えるための複数のゲートG1〜G8が設けられている。
【0046】検出部30から延びた搬送路12上の最も
上流、すなわち検出部30に最も近い位置には、ゲート
G1が配設されている。搬送路12は、ゲートG1によっ
て2方向に分岐されており、ゲートG1を2位置間で選
択的に切換えることにより紙幣Pの搬送方向を2方向に
選択的に切換えるようになっている。
【0047】ゲートG1によって略鉛直上方に分岐され
た一方の搬送路上には、紙幣Pの天地を逆転させるため
の天地逆転機構40(スイッチバック機構)が設けられ
ている。天地逆転機構40は、ゲートG1を介して図中
上方に送り込まれた紙幣Pの搬送方向を逆転させて天地
を逆転させ、再び搬送路12上に送り出すように機能す
る。天地逆転機構40の詳細な構成および作用について
は後に詳述する。尚、紙幣Pの天地を逆転させる場合に
は、紙幣Pの搬送を一旦停止させて逆方向に送り出す必
要があるため、天地逆転機構40による紙幣Pの処理時
間は比較的長くなる。
【0048】天地逆転機構40による処理時間をかせぐ
ため、ゲートG1によって分岐された他方の搬送路、す
なわち天地逆転機構40を迂回させるための迂回搬送路
41は、比較的長く引き延ばされている。つまり、ゲー
トG1を介して天地逆転機構40を通過した紙幣P、お
よび迂回搬送路41を通過した紙幣Pが、同じ時間間隔
で合流部42に達するようにして、処理の順序が入れ替
わることのないようにするため、迂回搬送路41を比較
的長く引き延ばす必要がある。
【0049】本実施の形態では、このように長く引き延
ばす必要がある迂回搬送路41を利用して、紙幣処理装
置1では処理不可能な排除すべき紙幣を排除するように
した。つまり、検出部30において、2枚取りが判定さ
れた紙幣、所定のレベルを超えて大きくスキューしたこ
とが判定された紙幣、或いは再流通可能な正券と判定さ
れなかった損券や偽券などの紙幣(紙幣とは限らない)
など、後段の処理が不可能であることが判定された紙幣
が排除すべき紙幣となる。排除すべき紙幣は、迂回搬送
路41の途中に設けられたゲートG2を選択的に切換え
ることによりリジェクト部32へ排出される。リジェク
ト部32は、投入部4の上方に配設され、筐体2の外部
からアクセス可能となっている。
【0050】言い換えると、迂回搬送路41をリジェク
ト部32近傍まで延ばしてゲートG2を設け、排除すべ
き紙幣のためのリジェクト用の搬送路41と、天地逆転
機構40を迂回させるための迂回搬送路41と、を兼用
させることで、搬送ローラ、搬送ベルト、搬送ガイド、
ゲート等の部品点数を削減でき、装置構成を簡略化で
き、装置の製造コストを低減させることができるように
なった。
【0051】天地逆転機構40と迂回搬送路41との合
流部42のさらに下流側の搬送路12上には、搬送路1
2を2方向に選択的に切換えるためのゲートG3が配設
されている。
【0052】ゲートG3によって分岐された一方の搬送
路上には、紙幣Pの表裏を反転させるための表裏反転機
構34が設けられている。この表裏反転機構34を通る
搬送路は、その入口から出口に向けて中心軸の回りで1
80°ねじられたねじり搬送路を形成している。そし
て、このねじり搬送路に沿って互いに面接する関係で2
組の搬送ベルト33、35が設けられている。
【0053】また、ゲートG3によって分岐された他方
の搬送路は、表裏反転機構34を迂回させて、ただ単に
紙幣Pを通過させるだけの搬送パス36を形成してい
る。
【0054】ゲートG3を介して表裏反転機構34へ送
られた紙幣Pは、例えば、図4に示すように表裏反転さ
れる。ここでは、表面を上にして上端を先頭にして表裏
反転機構34に搬入された紙幣(FF券)を表裏反転
し、裏面を上にして表裏反転機構34から搬出する状態
を例示してある。
【0055】図4のように搬送路12の中心軸12aか
ら右方向にシフトして搬入された紙幣Pを表裏反転する
場合、表裏反転機構34から搬出された紙幣Pは左方向
にシフトすることになる。つまり、表裏反転機構34で
表裏反転した紙幣Pを正常な姿勢で搬出するためには、
紙幣Pの搬入時の姿勢を正常にすることが必要となる。
このため、本実施の形態の紙幣処理装置1では、表裏反
転機構34より上流側に上述した姿勢補正装置20を配
置し、表裏反転機構34に送り込まれる紙幣Pのスキュ
ーおよびシフトを予め補正するようにした。
【0056】表裏反転機構34を通過して表裏反転され
た紙幣P、および搬送パス36を通過した紙幣Pは、い
ずれも合流部38を介してゲートG4に向けて搬送され
る。このとき、ゲートG3を通過してから表裏反転機構
34を介して合流部38に至る紙幣Pの処理時間と搬送
パス36を通過して合流部38に至る紙幣Pの搬送時間
が同じになるように、搬送パス36の長さが設定されて
いる。これにより、表裏反転機構34を通して搬送され
た紙幣Pと搬送パス36を通過された紙幣Pとが同じタ
イミングで合流部38を通過することになり、処理形態
に拘わらず全ての紙幣Pをその取出し順を変えることな
く処理できる。
【0057】表裏反転機構34の下流側の搬送路12
は、複数の集積部の上方で略水平方向に延びた水平搬送
路50を形成している。水平搬送路50上には、5つの
ゲートG4〜G8が略等間隔で設けられている。
【0058】5つのゲートG4、G5、G6、G7、G8に
よる分岐位置には、ゲートの数より1つ多い6つの集積
部61、62、63、64、65、66がそれぞれ設け
られている。最も上流側にあるゲートG4によって水平
搬送路50から分岐された紙幣Pは集積部61に集積さ
れ、2番目のゲートG5によって分岐された紙幣Pは集
積部62に集積され、3番目のゲートG6によって分岐
された紙幣Pは集積部63に集積され、4番目のゲート
G7によって分岐された紙幣Pは集積部64に集積さ
れ、最も下流側にあるゲートG8によって分岐された紙
幣Pは集積部65、或いは66に集積される。
【0059】尚、上述した6つの集積部61〜66に集
積される紙幣Pは、上述した天地逆転機構40および/
或いは表裏反転機構34を選択的に通過されてその表裏
および天地に関する向きが一定の向きに揃えられた状態
でそれぞれ所定の集積部へ集積される。
【0060】次に、上記のように構成された紙幣処理装
置1による紙幣の処理動作について説明する。ここで
は、投入部4から4種類の向き(図3参照)のうちいず
れかの向きで取出された紙幣Pを同じ向きに揃えて集積
する動作について、図5乃至図8を参照して説明する。
【0061】図5には、表面を上にして上端を先頭にし
て取出されたFF券に対する処理経路を図示してあり、
図6には、表面を上にして下端を先頭にして取出された
FR券に対する処理経路を図示してあり、図7には、裏
面を上にして上端を先頭にして取出されたBF券に対す
る処理経路を図示してあり、図8には、裏面を上にして
下端を先頭にして取出されたBR券に対する処理経路を
図示してある。
【0062】図5に示すように、投入部4から搬送路1
2上に取出された紙幣Pが検出部30を介してFF券で
あることが検出されると、このFF券は、ゲートG1を
介して天地逆転機構40へ送り込まれる。天地逆転機構
40で天地逆転されて送り出されたFF券は、合流部4
2およびゲートG3を介して搬送パス36を通過され
る。搬送パス36を通過されたFF券は、合流部38を
通過された後、検出部30おける検出結果に基づいてゲ
ートG4〜G8を選択的に切換えることにより、所定の集
積部61〜66に分類されて集積される。
【0063】図6に示すように、投入部4から搬送路1
2上に取出された紙幣Pが検出部30を介してFR券で
あることが検出されると、このFR券は、ゲートG1、
G2を介して迂回搬送路41を通過され、合流部42お
よびゲートG3を介して表裏反転機構34へ送り込まれ
る。表裏反転機構34へ送り込まれたFR券は、ねじり
搬送路を通過することにより表裏反転され、合流部38
を通過される。合流部38を通過したFR券は、検出部
30おける検出結果に基づいてゲートG4〜G8を選択的
に切換えることにより、所定の集積部61〜66に分類
されて集積される。
【0064】図7に示すように、投入部4から搬送路1
2上に取出された紙幣Pが検出部30を介してBF券で
あることが検出されると、このBF券は、ゲートG1を
介して天地逆転機構40へ送り込まれる。天地逆転機構
40で天地逆転されて送り出されたBF券は、合流部4
2およびゲートG3を介して表裏反転機構34へ導か
れ、ここで表裏反転されて送り出される。表裏反転機構
34から送り出されたBF券は、合流部38を通過され
た後、検出部30おける検出結果に基づいてゲートG4
〜G8を選択的に切換えることにより、所定の集積部6
1〜66に分類されて集積される。
【0065】図8に示すように、投入部4から搬送路1
2上に取出された紙幣Pが検出部30を介してBR券で
あることが検出されると、このBR券は、ゲートG1、
G2を介して迂回搬送路41を通過される。迂回搬送路
41を通過されたBR券は、合流部42およびゲートG
3を介して搬送パス36を通過される。搬送パス36を
通過されたBR券は、合流部38を通過された後、検出
部30おける検出結果に基づいてゲートG4〜G8を選択
的に切換えることにより、所定の集積部61〜66に分
類されて集積される。
【0066】ところで、投入部4から搬送路12上に取
出された紙幣Pが検出部30を介して排除すべき紙幣で
あることが検出されると、この排除すべき紙幣は、ゲー
トG1を介して迂回搬送路41へ導かれた後、ゲートG2
を介してリジェクト部32へ排出される。つまり、この
排除すべき紙幣とともに、天地逆転の不必要なFR券、
およびBR券がゲートG1を介して迂回搬送路41へ導
かれることになる。
【0067】以上のように、本実施の形態の紙幣処理装
置1によると、投入部4を介して表裏および天地に関す
る向きがバラバラにされて投入された紙幣Pを自動的に
向きを揃えることができ、全ての紙幣Pを自動的に同じ
向きにして所望する集積部へ分類して集積することがで
きる。
【0068】また、本実施の形態の紙幣処理装置1によ
ると、天地逆転機構40を迂回させるため比較的長く引
き延ばす必要のある迂回搬送路41をリジェクト部32
近傍を通して迂回させ、その迂回搬送路41上にリジェ
クト部32に連絡させるためのゲートG2を設け、この
迂回搬送路41を利用して、排除すべき紙幣をリジェク
ト部32へ排出するようにした。このため、天地逆転機
構40を迂回させるための迂回搬送路41を兼用して排
除すべき紙幣を排除でき、搬送路を構成する搬送ロー
ラ、搬送ベルト、搬送ガイド、ゲートなどの部品点数を
削減でき、装置構成を簡略化でき、装置の製造コストを
低減させることができる。
【0069】次に、図9を参照して上記姿勢補正装置2
0について詳細に説明する。図9には、姿勢補正装置2
0の概略構成を斜視図にして示してある。ここでは、姿
勢補正装置20を通って略水平方向に延びた搬送路12
を介して搬送される1枚の紙幣Pを例示してあるととも
に、この紙幣Pを上下で挟むようにして互いに面接する
関係で張設された2本3組の搬送ベルト14、16を部
分的に示してある。各搬送ベルト14、16は、互いに
幅方向に離間した状態で張設され、搬送路12に沿って
図中矢印方向に一定速度で走行される。
【0070】姿勢補正装置20は、紙幣処理装置1の筐
体2に対して固定的に取り付けられたベース部材21に
取り付けられている。姿勢補正装置20は、紙幣Pの搬
送方向に沿ってベース部材21上に並設された略同じ構
成の2つの補正機構22を有する。各補正機構22は、
鉛直方向に延びた回動軸22aを中心にベース部材21
に対して回動自在に取り付けられている。これら2本の
回動軸22aは、紙幣処理装置1内を通って延びる搬送
路12の中心軸12a(図2参照)をそれぞれ搬送方向
に沿って離間した位置で貫通した軸線に沿って略鉛直方
向に延びている。2つの補正機構22が略同じ構成を有
するため、ここでは、紙幣Pの搬送方向に沿って上流側
に配置された一方の補正機構22について代表して説明
し、他方の補正機構22については説明を省略する。
【0071】補正機構22の回動軸22aは、ベース部
材21上にネジ23aにより固設された略円筒形の軸受
け部23によって、回動自在に支持されている。このよ
うにして鉛直方向に延設された回動軸22aの上端に
は、後述する補正ローラ対をそれぞれ回動自在に保持し
たフレーム24が固設されている。フレーム24は、紙
幣Pの搬送方向と直交する幅方向に沿って延び、搬送路
12を介して搬送される最も大型の紙幣Pの幅方向に沿
った全長を超える長さを有する。フレーム24の幅方向
に沿った両端は上方に立ち上がって略直角に折り曲げら
れている。
【0072】軸受け部23に受け入れられた回動軸22
aの下端には、ベース部材21上にネジ25aによって
固設されたモータ25の回動軸に取り付けられたプーリ
25bとの間でベルト26を掛け回したプーリ22bが
取り付けられている。しかして、モータ25を駆動する
ことにより、その駆動力がプーリ25b、ベルト26、
プーリ22b、および回動軸22aを介してフレーム2
4に伝達され、フレーム24が回動軸22aを中心とし
て回動されるようになっている。尚、フレーム24の回
動位置は、モータ25の回転量を制御することにより任
意に設定できるようになっている。
【0073】フレーム24の幅方向両端から上方に立設
された2つの側壁部24aには、それぞれ、搬送路12
の下側で幅方向に延設された補正ローラ27の回動軸2
7aの両端を回動自在に支持した軸受け24bが形成さ
れている。また、補正ローラ27の回動軸27aのリア
側の端部には、リア側の側壁部24aの外側に取り付け
られたモータ29の図示しない回動軸が直結されてい
る。
【0074】また、フレーム24の2つの側壁部24a
には、搬送路12を挟むようにして上記補正ローラ27
に転接する補正ローラ28の回動軸28aを上下方向に
スライド可能に支持する軸受け溝24cが形成されてい
る。各側壁部24aの軸受け溝24cの外側には、補正
ローラ28の回動軸28aの端部を軸受け溝24cに沿
って下方に付勢するためのバネ28cがそれぞれ取り付
けられている。
【0075】搬送路12を上下に挟む位置関係で配置さ
れた上記補正ローラ対27、28は、それぞれ搬送路1
2のレベルで互いに転接する複数(ここでは4個)のゴ
ムローラ27b、28bを有する。各ゴムローラ27
b、28bは、搬送路12に沿って延びた3組の搬送ベ
ルト14、16に干渉することのないように入れ子状に
配置されている。尚、バネ28cによって上方の補正ロ
ーラ28を下方の補正ローラ27に押し付ける付勢力
は、補正ローラ対27、28による紙幣Pのクランプ力
の方が搬送ベルト14、16による拘束力より少なくと
も強くなるように設定されている。
【0076】しかして、モータ29を回動させると、下
方の補正ローラ27が回動されてこの補正ローラ27に
圧接された上方の補正ローラ28も同時に回動される。
このとき、バネ28cによって補正ローラ対27、28
の間に所定のクランプ力が与えられているため、搬送路
12を介して両者の間に導かれた紙幣Pは、搬送ベルト
14、16による拘束に優先して補正ローラ対27、2
8によって挟持拘束されて搬送される。
【0077】次に、図10を参照して、投入部4から搬
送路12上に取出された紙幣Pの搬送姿勢を上記構成の
姿勢補正装置20によって補正する動作について説明す
る。尚、図10において、図中左側には、スキューおよ
びシフトのない正常な搬送姿勢の紙幣Pを姿勢補正装置
20を通して送る状態を図示してある。また、図中右側
には、搬送路12の中心軸12aに対して右方向の位置
ズレ、すなわち右シフトを生じ、且つ左側の角部が先行
する左スキューを生じた紙幣Pの搬送姿勢を補正してい
る状態を図示してある。また、姿勢補正装置20より搬
送方向上流側の搬送路12上には、幅方向に沿って延び
た透過型光センサアレイ70が配設され、この光センサ
アレイ70を介して紙幣Pの搬送姿勢(シフトおよびス
キュー)を検出するようになっている。
【0078】しかして、紙幣処理装置1の投入部4から
搬送路12上に取出された紙幣Pは、姿勢補正装置20
の手前に配設された光センサアレイ70を通過され、こ
こで当該紙幣Pのシフト量ΔSおよびスキュー角度Θ1
が検出される。そして、紙幣Pの搬送方向に沿った短手
方向の幅をLとしたときの、 tanΘ2=ΔS/L を満たすΘ2が算出される。
【0079】そして、2つある補正機構22のうち搬送
方向上流側の補正機構22を算出した角度Θ2だけ矢印
a方向に回動させ、補正機構22の補正ローラ対27、
28の回動軸27a、28aを角度Θ2だけ傾斜させ
る。この上流側の補正機構22の回動動作は紙幣Pが補
正機構22に搬送される前に行っておく。これにより、
上流側の補正機構22による紙幣Pの搬送方向が矢印b
方向に設定される。
【0080】この状態で紙幣Pが上流側の補正機構22
を通過されると、紙幣Pが下流側の補正機構22に達す
るときには、左スキューを維持したまま幅方向に沿って
左側にΔSだけシフトされることになり、取出し時にお
ける右シフトが補正される。
【0081】さらに、下流側の補正機構22の近傍に配
置されたセンサ72を介して紙幣Pの先端を検知したタ
イミング、すなわち下流側の補正機構22の補正ローラ
対間に紙幣Pを挟持拘束した状態で、下流側の補正機構
22が矢印c方向に角度Θ1だけ回動され、紙幣Pのス
キューが補正される。
【0082】以上のように、紙幣Pの搬送方向に沿って
並設された2つの補正機構22による連続した補正動作
により、紙幣Pのシフトおよびスキューを安定して確実
に補正できる。このため、姿勢補正装置20を通過させ
て搬送姿勢を適正に補正した状態の紙幣Pを検出部30
に送り込むことができ、検出部30における検出精度を
向上させることができる。
【0083】また、姿勢補正装置20で全ての紙幣Pの
搬送姿勢を正常な状態に安定させることができるため、
表裏反転機構34にて紙幣Pの表裏を反転させる際に幅
方向にズレを生じることを防止できる。また、紙幣Pの
搬送姿勢を正常な状態とすることにより、天地逆転機構
40において紙幣Pの天地を逆転させる際に紙幣Pにジ
ャムを生じることを防止できる。
【0084】次に、本発明のスイッチバック機構として
機能する上述した天地逆転機構40について、図11お
よび図12を参照して詳細に説明する。
【0085】天地逆転機構40は、検出部30の下流側
に配設され、天地逆転機構40を通してゲートG1から
合流部42まで略鉛直方向に延びた搬送路43を有す
る。また、天地逆転機構40は、この搬送路43を前後
に挟む位置関係で、紙幣処理装置1のフロント側および
リア側に互いに離間して略鉛直方向に立設された一対の
フレーム44を有する。一対のフレーム44は、搬送路
43を通過される最も幅の広い紙幣Pより少なくとも広
い間隔で離間して配置され、紙幣処理装置1の筐体2に
対して固定的に設けられている。図11において、フロ
ント側のフレームは、図示簡略化のため省略してある。
一対のフレーム44には、天地逆転機構40を構成する
複数の構成部材が取り付けられる。
【0086】一対のフレーム44間には、装置のフロン
ト側からリア側に延びた回転軸をそれぞれ有する4本の
搬送ローラ45a、45b、45c、45dが上下左右
に互いに近接して並べられた状態で回動自在に取り付け
られている。図11では、図示簡略化のため、上側の2
つの搬送ローラ45a、45bを図示省略してある。各
搬送ローラは、それぞれ軸方向に等間隔で離間せしめた
位置で3本の搬送ベルトを巻回するため、軸方向に沿っ
て分割された円筒形の3つのローラ部45rを有する。
【0087】2つの搬送ローラ45a、45cは搬送路
43の図中左側で上下に僅かに離間して並べて配設さ
れ、他の2つの搬送ローラ45b、45dは搬送路43
の図中右側で上下に僅かに離間して並べて設けられてい
る。搬送路43に沿って下流側、すなわち上方に設けら
れた2つの搬送ローラ45a、45bは、搬送路43を
挟む位置関係で対向して設けられ、それぞれのローラ部
45rに巻回した搬送ベルト同士が搬送路43に沿って
面接するように配置されている。搬送路43に沿って上
流側、すなわち下方に設けられた2つの搬送ローラ45
c、45dも、それぞれのローラ部45rに巻回した搬
送ベルト同士が搬送路43上で面接するように配置され
ている。各搬送ローラ45a、45b、45c、45d
は、それ自体が駆動されても良く、或いは各ローラ部4
5rに巻回した搬送ベルトを介して駆動力が伝達されて
も良く、それぞれ図12で矢印で示す方向に一定速度で
回転するようになっている。
【0088】4つの搬送ローラ45a、45b、45
c、45dの間には、搬送路43を介して搬送される紙
幣を後述する2つのスイッチバック部51へ選択的に案
内するとともに各スイッチバック部51に受け入れられ
た紙幣を搬送路43上に戻すための案内部材46が設け
られている。
【0089】案内部材46は、各搬送ローラ45a、4
5b、45c、45dの回転軸と略平行に延びた回転軸
46aを有する。回転軸46aの両端は、一対のフレー
ム44に取り付けられた軸受け部を介して回動自在に支
持されている。案内部材46のリア側の端部はリア側の
フレーム44に設けられた軸受け部を貫通して延び、支
持フレーム44aを介してリア側のフレーム44に取り
付けられたロータリーソレノイド47に接続されてい
る。
【0090】また、案内部材46は、4つの搬送ローラ
ぞれぞれのローラ部45rに対して入れ子状に形成され
た4つのゲートブロック46bを有する。4つのゲート
ブロック46bは、全て同じ形状に形成されており、回
転軸46aに沿って等間隔で且つ同じ姿勢で取り付けら
れている。しかして、案内部材46は、ロータリーソレ
ノイド47を駆動することにより、各ゲートブロック4
6bが図13(a)に示す姿勢となる回転位置と、ゲー
トブロック46bが図13(b)に示す姿勢となる回転
位置と、の2位置間を回動(移動)可能となっている。
【0091】つまり、各ゲートブロック46bは、図1
3(a)に示す姿勢に回動されたとき、搬送路43を介
して送り込まれた紙幣を右側のスイッチバック部51へ
案内するとともに、図13(b)に示す姿勢に回動され
たとき、右側のスイッチバック部51に受け入れられて
いる紙幣を搬送路43上に戻すように機能する湾曲した
案内面461と、図13(b)に示す姿勢に回動された
とき、搬送路43を介して送り込まれた紙幣を左側のス
イッチバック部51へ案内するとともに、図13(a)
に示す姿勢に回動されたとき、左側のスイッチバック部
51に受け入れられている紙幣を搬送路43上に戻すよ
うに機能する湾曲した案内面462と、をそれぞれ有す
る。
【0092】或いは、各ゲートブロック46bが図14
(a)に示す姿勢となる回転位置と、各ゲートブロック
46bが図14(b)に示す姿勢となる回転位置と、の
2位置間で案内部材46を回動せしめるように、ロータ
リーソレノイド47を駆動しても良い。
【0093】つまり、各ゲートブロック46bは、図1
4(a)に示す姿勢に回動されたとき、搬送路43を介
して送り込まれた紙幣を右側のスイッチバック部51へ
案内するとともに、図14(b)に示す姿勢に回動され
たとき、搬送路43を介して次に送り込まれた紙幣を左
側のスイッチバック部51へ案内するように機能する湾
曲した案内面461と、図14(b)に示す姿勢に回動
されたとき、右側のスイッチバック部51に受け入れら
れている紙幣を搬送路43上に戻すとともに、図14
(a)に示す姿勢に回動されたとき、左側のスイッチバ
ック部51に受け入れられている紙幣を搬送路43上に
戻すように機能する湾曲した案内面462と、をそれぞ
れ有する。
【0094】すなわち、本実施の形態の案内部材46
は、図13(a)および(b)で説明したように回動さ
せても、図14(a)および(b)で説明したように回
動させても、同様に機能し、一方のスイッチバック部5
1へ紙幣を案内すると同時に他方のスイッチバック部5
1から紙幣を送り出すことができ、この動作を左右交互
に繰り返すことができる。よって、以下の説明では、図
13(a)および図13(b)の2位置間で案内部材4
6を回動させる場合を代表して説明する。
【0095】ところで、4つの搬送ローラ45a、45
b、45c、45dの図中右側および左側には、それぞ
れ紙幣の天地、すなわち搬送方向を逆転させるためのス
イッチバック部51が設けられている。図中右側のスイ
ッチバック部51には、案内部材46を図13(a)の
姿勢に回動させた状態で、ゲートG1を介して搬送路4
3に導かれた紙幣が案内面461を介して搬送ローラ4
5b、45d間を通して案内され、図中左側のスイッチ
バック部51には、案内部材46を図13(b)の姿勢
に回動させた状態で、ゲートG1を介して搬送路43に
導かれた紙幣が案内面462を介して搬送ローラ45
a、45c間を通して案内される。左右のスイッチバッ
ク部51は、左右対称形に形成されており略同じ構成の
ため、ここでは、図中右側のスイッチバック部51につ
いて代表して説明する。
【0096】スイッチバック部51は、図13(a)に
示すように案内面461を介して略水平方向に案内され
た紙幣を受け入れて、この紙幣を上下に挟持して拘束し
た状態で減速させて一旦停止させ、図13(b)に示す
ように逆方向に加速させて送り出し、再び案内部材46
の案内面461を介して搬送路43上に戻すように機能
する。
【0097】スイッチバック部51は、図11に示すよ
うに、1つの駆動ローラ52と、3つの従動ローラ53
と、を有する。各ローラ52、53は、それぞれ、装置
のフロント側からリア側に延びた回転軸を有し、各回転
軸の両端が一対のフレーム44に軸受け部を介して回動
自在に支持されている。駆動ローラ52のリア側の端部
は、リア側のフレーム44を貫通して延び、フレーム4
4bを介してフレーム44に取り付けられたモータ48
の回転軸に直結されている。モータ48は、正逆両方向
に回転可能であり、その回転速度も高精度に制御可能で
ある。
【0098】各ローラ52、53は、軸方向に離間した
2つの円筒形のローラ部54をそれぞれ有する。各ロー
ラ部54には無端状のベルト55が巻回されて張設され
ている。案内面461を介して紙幣が案内される水平面
の上方に駆動ローラ52と1つの従動ローラ53が互い
に離間して配置され、両者の間に2本のベルト55が巻
回されて張設されている。水平面の下方には、上記2つ
のローラ52、53にそれぞれ対向する位置関係で、2
つの従動ローラ53が配置され、両者の間に2本のベル
ト55が巻回されて張設されている。そして、水平面を
介して2本2組のベルト55が互いに面接され、水平面
に案内された紙幣をベルト55の間に挟持して拘束した
状態で搬送可能となっている。
【0099】また、天地逆転機構40は、図12に示す
ように、上述したゲートG1、ロータリーソレノイド4
7、およびモータ48の動作タイミングを取得するため
の4つのセンサS1、S2、S3、S4を有する。各センサ
は、フォトダイオードとLEDを有する透過型センサで
あり、紙幣の通過により光軸が遮断されることにより紙
幣の通過を検知する。センサS1は、ゲートG1の上流側
に設けられ、紙幣の到達を検知する。センサS2は、ゲ
ートG1と案内部材46との間の搬送路43上に設けら
れ、ロータリーソレノイド47の動作タイミングを取得
する。センサS3、S4は、それぞれ左右のスイッチバッ
ク部51内の入口付近に設けられ、各スイッチバック部
51のモータ48の動作タイミングを取得する。
【0100】上記のように構成された天地逆転機構40
は、以下のように動作される。
【0101】ゲートG1を介して天地逆転機構40へ紙
幣が導かれると、例えば、図13(a)に示す姿勢に案
内部材46が回動される。これにより、送り込まれた紙
幣が案内面461を介して右側のスイッチバック部51
へ案内される。このとき、左側のスイッチバック部51
内に図11に図示したように紙幣Pが受け入れられてい
る場合、この紙幣Pが案内部材46の案内面462を介
して搬送路43上に戻される。つまり、案内部材46を
1つの位置に回動した状態で、1枚の紙幣を右側のスイ
ッチバック部51に案内すると同時にもう1枚の紙幣を
左側のスイッチバック部51から送り出すことができ
る。
【0102】この後、次の紙幣がゲートG1を介して送
り込まれると、案内部材46が図13(b)に示す姿勢
に回動される。これにより、2枚目の紙幣が案内面46
2を介して左側のスイッチバック部51へ案内される。
同時に、右側のスッチバック部51に受け入れられてい
た1枚目の紙幣が案内面461を介して搬送路43上に
戻される。以上の動作を連続して繰り返すことにより、
複数枚の紙幣が連続して天地逆転される。尚、連続して
送り込まれる紙幣の搬送ギャップが変化した場合には、
左右のスイッチバック部51に受け入れた紙幣の停止時
間を調整することにより対応できる。
【0103】次に、上記構成の天地逆転機構40による
動作例を、図15に示すタイミングチャートを参照して
説明する。ここでは、7枚の紙幣が、FF券、FF券、
BR券、FF券、FF券、FF券、BR券の順で、連続
してゲートG1を通過される場合の処理動作について説
明する。言うまでもなく、FF券はゲートG1を介して
天地逆転機構40を通過され、BR券はゲートG1を介
して迂回搬送路41を通過される。
【0104】すなわち、検出部30でFF券であること
が検出されると、当該FF券の搬送方向先端がセンサS
1に到達したときゲートG1が天地逆転機構40に向けて
切換えられる。連続してFF券が送り込まれる場合に
は、ゲートG1がそのままの位置に保持される。BR券
が送り込まれたときには、ゲートG1が迂回搬送路41
に接続する位置に切換えられ、再びFF券が送り込まれ
たときにゲートG1が天地逆転機構40に接続する位置
に切換えられる。つまり、本実施の形態では、1枚目、
2枚目、4枚目、5枚目、および6枚目のFF券だけが
天地逆転機構40に送り込まれる。
【0105】そして、FF券の先端がセンサS2に達し
たとき、案内部材46が図13(a)の姿勢に回動さ
れ、当該FF券が案内面461を介して右側のスイッチ
バック部51へ案内される。右側のスイッチバック部5
1にあるセンサS3に当該FF券の先端が達したとき、
モータ48を急減速させて当該FF券の速度を減速さ
せ、当該FF券の後端がセンサS3を通過したとき当該
FF券の速度をゼロ、すなわち停止させる。
【0106】このように当該FF券が右側のスイッチバ
ック部51へ案内されているとき、次のFF券が連続し
て送り込まれているため、次のFF券の先端がセンサS
2に達したときに案内部材46が図13(b)の姿勢に
回動される。これにより、次のFF券が案内面462を
介して左側のスイッチバック部51へ案内される。この
場合も同様にしてセンサS4により取得されるタイミン
グでモータ48が回転制御され次のFF券が急減速され
て停止される。
【0107】このとき、次のFF券を左側のスイッチバ
ック部51内に受け入れると同時に、右側のスイッチバ
ック部51のモータ48が逆方向に回転され、右側のス
イッチバック部51に受け入れられているFF券が逆方
向に加速されて案内面461を介して搬送路43上に戻
される(図13bの状態)。
【0108】以上の動作を左右交互に繰り返すことによ
り、天地逆転機構40へ連続して送り込まれる複数枚の
FF券の天地が順次逆転される。尚、本実施の形態のよ
うに、2枚目と4枚目のFF券の間に3枚目のBR券が
搬送されるように連続的にスイッチバック部51に券が
進入しない場合は、案内部材46を回動するためのS2
からのタイミング信号が得られない。この場合に対応す
るためには、券が1枚スイッチバック部51に進入して
いて、次の券が迂回搬送路側に行く場合は、S1を次の
券の先端が通過したタイミングからS1とS2の搬送距離
に相当する時間の遅延をしてから、案内部材46を回動
するように制御する。
【0109】以上のように、本発明の天地逆転機構40
によると、スイッチバック部51に受け入れた紙幣を挟
持して拘束した状態でその搬送速度を減速させて一旦停
止させ、逆方向に加速して取出して搬送路43上に戻し
ている。このため、従来のスイッチバック機構のように
紙幣の先端をストッパに衝突させて停止させる必要がな
く、腰の弱い紙幣でも先端が挫屈して折り曲がったり破
損したりするといった不具合を生じることがなく、確実
且つ安定してスイッチバックさせることができる。
【0110】また、本発明の天地逆転機構40による
と、搬送路43を介して1つの入口から連続して送り込
まれた複数枚の紙幣を2つのスイッチバック部51に選
択的に交互に振り分けてスイッチバックさせ、1つの出
口を介して元の搬送路43に交互に戻している。このた
め、従来のスイッチバック機構と比較して、連続して送
り込まれる紙幣の搬送ギャップを極めて短くすることが
でき、処理効率を大幅に向上させることができる。
【0111】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した実施の形態では、紙幣を挟
持拘束した状態で減速させて停止させるタイプの2つの
スイッチバック部を用いた場合について説明したが、こ
れに限らず、従来のように紙幣の先端をストッパに衝突
させて停止させるタイプの2つのスイッチバック部を用
いても良く、この場合においても本発明の案内部材46
を利用すれば紙幣の処理効率を高めることができる。
【0112】また、上述した実施の形態では、搬送路4
3を介して送り込まれる紙幣を2つのスイッチバック部
51へ選択的に振り分ける場合について説明したが、3
つ以上のスイッチバック部51を用いても良い。例え
ば、図16に示すように、上述した2つのスイッチバッ
ク部51を有する天地逆転機構40を2組つなげても良
い。
【0113】次に、本発明の第2の実施の形態に係る紙
幣処理装置100について説明する。尚、この紙幣処理
装置100は、天地逆転機構およびその周辺部材の構造
が上述した第1の実施の形態の紙幣処理装置1と異なる
ものの、それ以外の構造は同じであるため、第1の実施
の形態の紙幣処理装置1と同様に機能する構造部分につ
いては同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0114】図17に示すように、紙幣処理装置100
(紙葉類処理装置)は、検出部30を通過した紙幣Pを
検出部30における検出結果に従って選択的に天地逆転
させるための天地逆転機構110(スイッチバック機
構)を有する。天地逆転機構110は、検出部30の下
流側に設けられたゲートG1によって分岐された一方の
搬送路112a上に設けられている。この天地逆転機構
110は、上述した第1の実施の形態の天地逆転機構4
0とは異なり、搬送路112aを介して送り込まれた紙
幣Pを天地逆転させて後段の処理部へ送り出すことがで
きるとともに、搬送路112aを介して送り込まれた紙
幣Pを天地逆転させずにそのまま送り出すことができる
ようになっている。つまり、本実施の形態の天地逆転機
構110は、排除しない全ての紙幣Pを一旦受け入れる
ことになる。尚、この天地逆転機構110の詳細な構成
および作用については後に詳述する。
【0115】一方、ゲートG1によって分岐された他方
の搬送路112bの終端には、紙幣処理装置100では
処理不可能な排除すべき紙幣を排除するためのリジェク
ト部32が設けられている。
【0116】上述したように、本実施の形態の天地逆転
機構110が天地逆転させない紙幣Pをそのまま通過さ
せることができる構造を有するため、本実施の形態で
は、第1の実施の形態のように天地逆転機構40を迂回
させるための迂回搬送路41を必要としない。このた
め、本実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、
搬送路112b上のゲートG2、およびゲートG2から天
地逆転機構110の出口側へ紙幣Pを導くための迂回搬
送路を削減でき、搬送ベルト、搬送ローラ、搬送ガイ
ド、ゲート等の部品点数を削減でき、装置の製造コスト
を低減できる。
【0117】次に、上記のように構成された紙幣処理装
置100によって紙幣Pを同じ向きに揃えて集積する動
作について、図18乃至図21を参照して説明する。
【0118】図18に示すように、投入部4から搬送路
12上に取出されて検出部30を介してFF券であるこ
とが検出された紙幣Pは、ゲートG1を介して天地逆転
機構110へ送り込まれて天地逆転される。天地逆転機
構110で天地逆転されて送り出された紙幣Pは、ゲー
トG3を介して搬送パス36を通過される。搬送パス3
6を通過された紙幣Pは、合流部38を通過された後、
検出部30おける検出結果に基づいてゲートG4〜G8を
選択的に切換えることにより、所定の集積部61〜66
に分類されて集積される。
【0119】図19に示すように、投入部4から搬送路
12上に取出されて検出部30を介してFR券であるこ
とが検出された紙幣Pは、ゲートG1を介して天地逆転
機構110を通過され、ゲートG3を介して表裏反転機
構34へ送り込まれる。表裏反転機構34へ送り込まれ
た紙幣Pは、ねじり搬送路を通過することにより表裏反
転され、合流部38を通過される。合流部38を通過し
た紙幣Pは、検出部30おける検出結果に基づいてゲー
トG4〜G8を選択的に切換えることにより、所定の集積
部61〜66に分類されて集積される。
【0120】図20に示すように、投入部4から搬送路
12上に取出されて検出部30を介してBF券であるこ
とが検出された紙幣Pは、ゲートG1を介して天地逆転
機構110へ送り込まれて天地逆転される。天地逆転機
構110で天地逆転されて送り出された紙幣Pは、ゲー
トG3を介して表裏反転機構34へ導かれ、ここで表裏
反転されて送り出される。表裏反転機構34から送り出
された紙幣Pは、合流部38を通過された後、検出部3
0おける検出結果に基づいてゲートG4〜G8を選択的に
切換えることにより、所定の集積部61〜66に分類さ
れて集積される。
【0121】図21に示すように、投入部4から搬送路
12上に取出されて検出部30を介してBR券であるこ
とが検出された紙幣Pは、ゲートG1を介して天地逆転
機構110を通過され、ゲートG3を介して搬送パス3
6を通過される。搬送パス36を通過された紙幣Pは、
合流部38を通過された後、検出部30おける検出結果
に基づいてゲートG4〜G8を選択的に切換えることによ
り、所定の集積部61〜66に分類されて集積される。
【0122】ところで、投入部4から搬送路12上に取
出された紙幣Pが検出部30を介して排除すべき紙幣で
あることが検出されると、この排除すべき紙幣は、ゲー
トG1を介して搬送路112bへ導かれた後、搬送路1
12bの終端に設けられたリジェクト部32へ排出され
る。
【0123】以上のように、本実施の形態の紙幣処理装
置100においても、投入部4を介して表裏および天地
に関する向きがバラバラにされて投入された紙幣Pを自
動的に向きを揃えることができ、全ての紙幣Pを自動的
に同じ向きにして所望する集積部へ分類して集積するこ
とができる。
【0124】次に、上述した天地逆転機構110につい
て、主に図22および図23を参照して詳細に説明す
る。図22には天地逆転機構110の概略構成を斜視図
にして示してあり、図23には天地逆転機構110の正
面図を概略的に示してある。尚、ここでは、上述した第
1の実施の形態の天地逆転機構40と同様に機能する部
分については同一符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0125】天地逆転機構110は、ゲートG1による
分岐位置からその出口110aまで図中上方に略真っ直
ぐに延びた搬送路112aを有する。また、天地逆転機
構110は、この搬送路112aを前後に挟む位置関係
で、紙幣処理装置100のフロント側およびリア側に互
いに離間して立設された一対のフレーム114f、11
4rを有する。一対のフレーム114f、114rは、
搬送路112aを通過される最も幅の広い紙幣Pより少
なくとも広い間隔で離間して配置され、紙幣処理装置1
00の筐体2に対して固定的に設けられている。尚、図
22において、フロント側のフレーム114fは、図示
明瞭化のため省略してある。
【0126】一対のフレーム114f、114r間に
は、装置のフロント側からリア側に延びた回転軸をそれ
ぞれ有する4本の搬送ローラ45a、45b、45c、
45dが上下左右に互いに近接して並べられた状態で回
動自在に取り付けられている。2つの搬送ローラ45
a、45cは搬送路112aの図中左側で互いに上下に
離間して設けられ、残り2つの搬送ローラ45b、45
dは搬送路112aの図中右側で互いに上下に離間して
設けられている。尚、以下に説明する天地逆転機構11
0の全てのローラは、装置のフロント側からリア側に延
びた回転軸を有するものとする。
【0127】搬送路112aに沿って下流側、すなわち
図中上方にある2つの搬送ローラ45a、45bのさら
に上方に離間した位置には、2つの搬送ローラ116
a、116bがさらに設けられている。搬送路112a
の左側に配置された2つの搬送ローラ45a、116a
には無端状の搬送ベルト118aが巻回され、搬送路1
12aの右側に配置された2つの搬送ローラ45b、1
16bには無端状の搬送ベルト118bが巻回されてい
る。2つの搬送ベルト118a、118bは、搬送路1
12aの位置で面接され、搬送路112aを規定してい
る。また、図中下方にある他の2つの搬送ローラ45
c、45dも、搬送路112aを挟んで互いに転接され
ている。
【0128】各搬送ローラ45a、45b、45c、4
5d、116a、116bは、それ自体が駆動されても
良く、或いは図示しない駆動伝達機構を介して駆動力が
伝達されても良く、それぞれ図23に矢印で示す方向に
一定速度で回転するようになっている。
【0129】また、上述した2つの搬送ローラ116
a、116bの上方には、搬送ローラ116a、116
b間を通って図中上方に搬送された紙幣Pを天地逆転機
構110の出口110aに向けて案内するための2つの
ガイド部材120a、120bが設けられている。2つ
のガイド部材120a、120bは、搬送路112aを
挟む位置関係で対向して配置され、後述するスイッチバ
ック部51を順方向に通過されて後述する戻し搬送路1
22を介して搬送路112aに戻される紙幣Pを案内す
るガイド部材としても機能する。
【0130】4つの搬送ローラ45a、45b、45
c、45dの間には、搬送路112aを介して搬送され
る紙幣Pを後述する2つのスイッチバック部51L、5
1Rへ選択的に案内するとともに各スイッチバック部5
1に受け入れられてスイッチバックされて逆方向に送り
出された紙幣Pを搬送路112a上に戻すための案内部
材46が設けられている。
【0131】案内部材46の回転軸46aは、一対のフ
レーム114f、114rに取り付けられた軸受け部を
介して回動自在に支持されている。案内部材46のリア
側の端部はリア側のフレーム114rに設けられた軸受
け部を貫通して延び、金属板44aを介してリア側のフ
レーム114rに取り付けられたロータリーソレノイド
47に接続されている。
【0132】しかして、案内部材46は、ロータリーソ
レノイド122を正逆両方向に90°回転駆動すること
により、そのゲートブロック46bが図24に示す姿勢
となる回転位置と、ゲートブロック46bが図25に示
す姿勢となる回転位置と、の2位置間を回動(移動)可
能となっている。
【0133】4つの搬送ローラ45a、45b、45
c、45dの図中右側および左側には、それぞれ紙幣P
の天地、すなわち搬送方向を逆転させるためのスイッチ
バック部51が設けられている。左右のスイッチバック
部51は、左右対称形に形成されており略同じ構成のた
め、ここでは、図中右側のスイッチバック部51Rにつ
いて代表して説明し、左側のスイッチバック部51Lに
ついての詳細な説明を省略する。
【0134】スイッチバック部51は、1つの駆動ロー
ラ52と、3つの従動ローラ53と、1つのガイドロー
ラ121を有する。第1の実施の形態の構成に加えて設
けられたガイドローラ121は、スイッチバック部51
に受け入れた紙幣を図中上方に指向すべく紙幣Pの搬送
経路を図中上方に僅かに折り曲げるように機能する。す
なわち、ガイドローラ121は、駆動ローラ52と1つ
の従動ローラ53に巻回されたベルトの内側に配置さ
れ、ベルトの裏面を図中下方に押圧することにより紙幣
Pの搬送経路を湾曲させている。
【0135】各ローラ52、53、121は、それぞれ
の回転軸の両端が一対のフレーム114f、114rに
軸受け部を介して回動自在に支持されている。駆動ロー
ラ52のリア側の端部は、リア側のフレーム114rを
貫通して延び、金属板44bを介してフレーム114r
に取り付けられたモータ48の回転軸に直結されてい
る。モータ48は、正逆両方向に回転可能であり、その
回転速度も高精度に制御可能である。
【0136】例えば、スイッチバック部51のモータ4
8は、紙幣Pを受け入れる方向、すなわち正方向に一定
速度で回転している状態から急減速して速度をゼロに
し、その後、逆方向に急加速して元の速度まで戻し、ス
ッチバック部51に受け入れた紙幣Pを挟持拘束した状
態のままスイッチバックさせて逆方向に送り出すように
回転される。また、モータ48は、紙幣をスイッチバッ
クさせない非逆転時には、スイッチバック部51に紙幣
Pを受け入れた後、停止することなくそのまま回転を続
け、スイッチバック部51に受け入れた紙幣Pをそのま
ま順方向へ送り出すように回転される。
【0137】スイッチバック部51から順方向に送り出
された紙幣Pは、天地逆転機構110の出口110aに
向けて延びた戻し搬送路122を介して搬送路112a
上に戻される。戻し搬送路122は、それぞれ一対のロ
ーラに巻回された無端状のベルト123を面接させて規
定されており、図示しないモータによりローラを所定方
向に回転させることにより、紙幣Pを挟持拘束した状態
で出口110aに向けて送り出すように機能する。
【0138】また、天地逆転機構110は、図23に示
すように、上述したゲートG1、ロータリーソレノイド
47、およびモータ48の動作タイミングを取得するた
めの4つのセンサS1、S2、S3、S4を有する。各セン
サは、フォトダイオードとLEDを有する透過型センサ
であり、紙幣の通過により光軸が遮断されることにより
紙幣の通過を検知する。センサS1は、ゲートG1の上流
側に設けられ、紙幣の到達を検知する。センサS2は、
ゲートG1と案内部材46との間の搬送路112a上に
設けられ、ロータリーソレノイド47の動作タイミング
を取得する。センサS3、S4は、それぞれ左右のスイッ
チバック部51内の入口付近に設けられ、各スイッチバ
ック部51のモータ48の動作タイミングを取得する。
【0139】ここで、上記のように構成された天地逆転
機構110による動作を説明する。尚、上述したよう
に、本実施の形態の天地逆転機構110には、天地逆転
する紙幣が送り込まれるとともに、天地逆転しない紙幣
も送り込まれる。
【0140】検出部30を介して天地逆転すべきである
ことが検出された紙幣PがゲートG1を介して天地逆転
機構110へ導かれると、例えば、図24に示す姿勢に
案内部材46が回動される。これにより、送り込まれた
紙幣が案内面461を介して左側のスイッチバック部5
1Lへ案内される。このとき、右側のスイッチバック部
51R内に別の紙幣Pが受け入れられている場合、この
紙幣Pが案内部材46の案内面462を介して搬送路1
12a上に戻される。
【0141】この後、天地逆転すべきであることが検出
されている次の紙幣がゲートG1を介して天地逆転機構
110へ送り込まれると、案内部材46が図24に示す
姿勢に回動される。これにより、2枚目の紙幣が案内面
462を介して右側のスイッチバック部51Rへ案内さ
れる。同時に、左側のスッチバック部51Lに受け入れ
られていた1枚目の紙幣が案内面461を介して搬送路
112a上に戻される。以上の動作を連続して繰り返す
ことにより、複数枚の紙幣が連続して天地逆転される。
【0142】一方、検出部30を介して天地逆転すべき
ではないことが検出された紙幣PがゲートG1を介して
天地逆転機構110へ導かれると、例えば、図26に示
す姿勢に案内部材46が回動され、当該紙幣Pが左側の
スイッチバック部51Lへ案内される。このとき、左側
のスイッチバック部51Lのモータ48がそのまま順方
向に回転を続けられ、当該紙幣Pが天地逆転されること
なく左側の戻し搬送路122を介して天地逆転機構11
0の出口110aに向けて順方向に送り出される。
【0143】この後、天地逆転すべきではない次の紙幣
PがゲートG1を介して天地逆転機構110へ送り込ま
れると、案内部材46が図27に示す姿勢に回動され、
2枚目の紙幣Pが右側のスイッチバック部51Rへ案内
される。或いは、案内部材46を図26に示す姿勢に回
動したままの状態で2枚目の紙幣Pが左側のスイッチバ
ック部51Lへ案内される。このとき、右側(或いは左
側)のスイッチバック部51のモータ48がそのまま順
方向に回転を続け、2枚目の紙幣Pが天地逆転されるこ
となく右側(或いは左側)の戻し搬送路122を介して
天地逆転機構110の出口110aに向けて順方向に送
り出される。
【0144】また、例えば、案内部材46を図26に示
す姿勢に回動した状態で天地逆転しない紙幣Pを左側の
スイッチバック部51Lを通過させているとき、右側の
スイッチバック部51Rに受け入れられている天地逆転
する紙幣Pを搬送路112aに送り出すこともできる。
いずれにしても、ゲートG1を介して天地逆転機構11
0へ送り込まれた全ての紙幣Pが同じ時間で天地逆転機
構110の出口110aを通過するように、各搬送経路
の長さや搬送速度が設定されている。
【0145】以上のように、本実施の形態の天地逆転機
構110によると、紙幣Pの天地を逆転させる場合に
は、上述した第1の実施の形態の天地逆転機構40と同
様に、スイッチバック部51に受け入れた紙幣を挟持し
て拘束した状態でその搬送速度を減速させて一旦停止さ
せ、逆方向に加速して取出して搬送路112a上に戻し
ている。このため、従来のスイッチバック機構のように
紙幣の先端をストッパに衝突させて停止させる必要がな
く、腰の弱い紙幣でも先端が挫屈して折り曲がったり破
損したりするといった不具合を生じることがなく、確実
且つ安定してスイッチバックさせることができる。
【0146】また、本実施の形態の天地逆転機構110
によると、スイッチバック部51に受け入れた天地逆転
させない紙幣Pをそのまま(天地逆転させない状態のま
ま)順方向に通過させることができるため、第1の実施
の形態のように天地逆転させない紙幣Pを迂回させるた
めの迂回搬送路を必要としない。つまり、上述した第1
の実施の形態で必要とされていたゲートG2、およびゲ
ートG2から合流部42に向かう搬送路が不要となり、
搬送ベルト、搬送ローラ、搬送ガイド、ゲートG2等の
部材が不要となり、装置構成を簡略化できるとともに装
置の製造コストを低減できる。また、迂回搬送路を必要
としないため、天地逆転しない紙幣Pを不必要に長い距
離搬送する必要がなく、搬送路の湾曲部位を通過させる
回数も少なくでき、搬送ジャムの発生率を低くでき、装
置の信頼性を高めることができる。
【0147】尚、上述した第2の実施の形態では、搬送
路112aを介して送り込まれる紙幣を2つのスイッチ
バック部51へ選択的に振り分ける場合について説明し
たが、3つ以上のスイッチバック部51を用いても良
い。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のスイッ
チバック機構、および紙葉類処理装置は、上記のような
構成および作用を有しているので、紙葉類を確実且つ安
定してスイッチバックさせることができ、複数枚の紙葉
類を連続して高速で処理でき、処理効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る紙幣処理装
置の内部構成を示す概略図。
【図2】図1の紙幣処理装置の投入部を介して投入され
た複数枚の紙幣を搬送路上に1枚ずつ取出す状態を示す
図。
【図3】投入部から取出された紙幣の表裏および天地に
関する4種類の向きを説明するための図。
【図4】図1の紙幣処理装置に組み込まれた表裏反転機
構による紙幣の表裏反転動作を説明するための図。
【図5】図1の紙幣処理装置におけるFF券の処理経路
を示す図。
【図6】図1の紙幣処理装置におけるFR券の処理経路
を示す図。
【図7】図1の紙幣処理装置におけるBF券の処理経路
を示す図。
【図8】図1の紙幣処理装置におけるBR券の処理経路
を示す図。
【図9】図1の紙幣処理装置に組み込まれた姿勢補正装
置の概略構成を示す斜視図。
【図10】図9の姿勢補正装置によって紙幣の搬送姿勢
を補正する動作を説明するための動作説明図。
【図11】図1の紙幣処理装置に組み込まれた天地逆転
機構の概略構成を示す斜視図。
【図12】図11の天地逆転機構を装置のフロント側か
ら見た正面図。
【図13】図12の天地逆転機構による紙幣のスイッチ
バック動作を説明するための動作説明図。
【図14】図13の動作とは別の動作を説明するための
動作説明図。
【図15】図13とともに天地逆転機構による動作タイ
ミングを説明するためのタイミングチャート。
【図16】この発明の他の実施の形態に係る天地逆転機
構を示す概略図。
【図17】この発明の第2の実施の形態に係る紙幣処理
装置を示す概略図。
【図18】図17の紙幣処理装置におけるFF券の処理
経路を示す図。
【図19】図17の紙幣処理装置におけるFR券の処理
経路を示す図。
【図20】図17の紙幣処理装置におけるBF券の処理
経路を示す図。
【図21】図17の紙幣処理装置におけるBR券の処理
経路を示す図。
【図22】図17の紙幣処理装置に組込まれた天地逆転
機構の概略構成を示す斜視図。
【図23】図22の天地逆転機構を装置のフロント側か
ら見た正面図。
【図24】図23の天地逆転機構による紙幣のスイッチ
バック動作を説明するための動作説明図。
【図25】図23の天地逆転機構による紙幣のスイッチ
バック動作を説明するための動作説明図。
【図26】図23の天地逆転機構にて紙幣の天地を逆転
させない動作を説明するための動作説明図。
【図27】図23の天地逆転機構にて紙幣の天地を逆転
させない動作を説明するための動作説明図。
【符号の説明】
1…紙幣処理装置、2…筐体、4…投入部、12、11
2a…搬送路、20…姿勢補正装置、30…検出部、3
2…リジェクト箱、34…表裏反転機構、36…搬送パ
ス、38、42…合流部、40、110…天地逆転機
構、41…迂回搬送路、43…搬送路、44、114…
フレーム、45a、45b、45c、45d…搬送ロー
ラ、45r…ローラ部、46…案内部材、46b…ゲー
トブロック、47…ロータリーソレノイド、48…モー
タ、50…水平搬送路、51…スイッチバック部、61
〜66…集積部、110a…出口、121…テンション
ローラ、122…戻し搬送路、461、462…案内
面、G1〜G8…ゲート、P…紙幣。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を一定方向に搬送させる搬送路
    と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れて逆方向に送り出すことによ
    り該紙葉類の天地を逆転させる第1および第2のスイッ
    チバック部と、 上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記第1の
    スイッチバック部及び上記第2のスイッチバック部に選
    択的に受け入れる案内部材と、 を備えていることを特徴とするスイッチバック機構。
  2. 【請求項2】 紙葉類を一定方向に搬送させる搬送路
    と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れて逆方向に送り出すことによ
    り該紙葉類の天地を逆転させる第1および第2のスイッ
    チバック部と、 上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記第1の
    スイッチバック部へ案内可能且つ上記第2のスイッチバ
    ック部に受け入れられている紙葉類を搬送路上へ送り出
    し可能な第1の位置と、上記搬送路を介して搬送されて
    いる紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ案内可能且
    つ上記第1のスイッチバック部に受け入れられている紙
    葉類を搬送路上へ送り出し可能な第2の位置と、の間を
    移動自在に設けられた案内部材と、 を備えていることを特徴とするスイッチバック機構。
  3. 【請求項3】 上記案内部材は、 上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して
    搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバック部へ
    案内するとともに、上記第2の位置へ移動された状態で
    上記第1のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉
    類を上記搬送路へ案内する第1の案内面と、 上記第2の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して
    搬送されている紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ
    案内するとともに、上記第1の位置へ移動された状態で
    上記第2のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉
    類を上記搬送路へ案内する第2の案内面と、 を有することを特徴とする請求項2に記載のスイッチバ
    ック機構。
  4. 【請求項4】 上記案内部材は、 上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して
    搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバック部へ
    案内するとともに、上記第2の位置へ移動された状態で
    上記搬送路を搬送されている紙葉類を上記第2のスイッ
    チバック部へ案内する第1の案内面と、 上記第1の位置へ移動された状態で上記第2のスイッチ
    バック部へ受け入れられている紙葉類を上記搬送路へ案
    内するとともに、上記第2の位置へ移動された状態で上
    記第1のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉類
    を上記搬送路へ案内する第2の案内面と、 を有することを特徴とする請求項2に記載のスイッチバ
    ック機構。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2のスイッチバック部
    は、受け入れた紙葉類を挟持した状態で減速させて停止
    させ、その後逆方向に加速させて送り出すことにより、
    当該紙葉類の天地を逆転させることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のスイッチバック機構。
  6. 【請求項6】 上記第1および第2のスイッチバック部
    は、天地逆転時には、受け入れた紙葉類を挟持した状態
    で減速させて停止させ、その後逆方向に加速させて送り
    出し、非逆転時には、受け入れた紙葉類を挟持した状態
    で停止することなく搬出することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のスイッチバック機構。
  7. 【請求項7】 紙葉類を一定方向に搬送させる搬送路
    と、 この搬送路を介して搬送されている紙葉類を該搬送路か
    ら外れた方向へ案内する案内部材と、 この案内部材を介して案内された紙葉類を挟持した状態
    で減速させて停止させ、その後該紙葉類を上記搬送路に
    向けて逆方向に加速させて送り出すスイッチバック部
    と、 を備えていることを特徴とするスイッチバック機構。
  8. 【請求項8】 紙葉類を一定方向に搬送させる搬送路
    と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れるとともに、受け入れた紙葉
    類を挟持した状態で減速させて停止させ、その後逆方向
    に加速させて送り出すことにより、当該紙葉類の天地を
    逆転させるスイッチバック部と、 上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記スイッ
    チバック部に選択的に受け入れる案内部材と、 を備えていることを特徴とするスイッチバック機構。
  9. 【請求項9】 紙葉類を一定方向に搬送させる搬送路
    と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れるとともに、紙葉類の天地を
    逆転させる場合、当該紙葉類を挟持した状態で一旦停止
    させて逆方向に送り出し、紙葉類の天地を逆転させない
    場合、当該紙葉類を停止することなくそのまま順方向に
    送り出すスイッチバック部と、 を備えていることを特徴とするスイッチバック機構。
  10. 【請求項10】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送する
    搬送路と、 この搬送路を介して搬送されている紙葉類の特徴を検出
    する検出部と、 この検出部における検出結果に基づいて、当該紙葉類の
    天地を選択的に逆転させるスイッチバック機構と、 上記検出部を通過された紙葉類を上記スイッチバック機
    構へ送らずに迂回させる迂回搬送路と、 この迂回搬送路から分岐された位置に設けられ、上記検
    出部により排除すべき紙葉類であることが判断されて該
    迂回搬送路へ導かれた紙葉類を排出する排出部と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  11. 【請求項11】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送する
    搬送路と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れて逆方向に送り出すことによ
    り該紙葉類の天地を逆転させる第1および第2のスイッ
    チバック部と、 上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記第1の
    スイッチバック部及び上記第2のスイッチバック部に選
    択的に受け入れる案内部材と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  12. 【請求項12】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送させ
    る搬送路と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れた紙葉類を受け入れて逆方向に送り出すことにより該
    紙葉類の天地を逆転させる第1および第2のスイッチバ
    ック部と、 上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記第1の
    スイッチバック部へ案内可能且つ上記第2のスイッチバ
    ック部に受け入れられている紙葉類を搬送路上へ送り出
    し可能な第1の位置と、上記搬送路を介して搬送されて
    いる紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ案内可能且
    つ上記第1のスイッチバック部に受け入れられている紙
    葉類を搬送路上へ送り出し可能な第2の位置と、の間を
    移動自在に設けられた案内部材と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  13. 【請求項13】 上記案内部材は、 上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して
    搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバック部へ
    案内するとともに、上記第2の位置へ移動された状態で
    上記第1のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉
    類を上記搬送路へ案内する第1の案内面と、 上記第2の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して
    搬送されている紙葉類を上記第2のスイッチバック部へ
    案内するとともに、上記第1の位置へ移動された状態で
    上記第2のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉
    類を上記搬送路へ案内する第2の案内面と、 を有することを特徴とする請求項12に記載の紙葉類処
    理装置。
  14. 【請求項14】 上記案内部材は、 上記第1の位置へ移動された状態で上記搬送路を介して
    搬送されている紙葉類を上記第1のスイッチバック部へ
    案内するとともに、上記第2の位置へ移動された状態で
    上記搬送路を搬送されている紙葉類を上記第2のスイッ
    チバック部へ案内する第1の案内面と、 上記第1の位置へ移動された状態で上記第2のスイッチ
    バック部へ受け入れられている紙葉類を上記搬送路へ案
    内するとともに、上記第2の位置へ移動された状態で上
    記第1のスイッチバック部へ受け入れられている紙葉類
    を上記搬送路へ案内する第2の案内面と、 を有することを特徴とする請求項12に記載の紙葉類処
    理装置。
  15. 【請求項15】 上記第1および第2のスイッチバック
    部は、受け入れた紙葉類を挟持した状態で減速させて停
    止させ、その後逆方向に加速させて送り出すことによ
    り、当該紙葉類の天地を逆転させることを特徴とする請
    求項11乃至14のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  16. 【請求項16】 上記第1および第2のスイッチバック
    部は、天地逆転時には、受け入れた紙葉類を挟持した状
    態で減速させて停止させ、その後逆方向に加速させて送
    り出し、非逆転時には、受け入れた紙葉類を挟持した状
    態で停止することなく搬出することを特徴とする請求項
    11乃至14のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  17. 【請求項17】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送させ
    る搬送路と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を搬送路から外れた方向へ案内する案内
    部材と、 この案内部材を介して案内された紙葉類を挟持した状態
    で減速させて停止させ、その後該紙葉類を逆方向に加速
    させて送り出すスイッチバック部と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  18. 【請求項18】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送させ
    る搬送路と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れるとともに、受け入れた紙葉
    類を挟持した状態で減速させて停止させ、その後逆方向
    に加速させて送り出すことにより、当該紙葉類の天地を
    逆転させるスイッチバック部と、 上記搬送路を介して搬送されている紙葉類を上記スイッ
    チバック部に選択的に受け入れる案内部材と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  19. 【請求項19】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送する
    搬送路と、 この搬送路を介して搬送されている紙葉類を検出する検
    出部と、 この検出部を通過した紙葉類を受け入れて、上記検出部
    における検出結果に基づいて、当該紙葉類の天地を選択
    的に逆転させるスイッチバック機構と、を備え、 上記スイッチバック機構は、受け入れた紙葉類の天地を
    逆転させる場合、当該紙葉類を挟持した状態で減速させ
    て停止させた後逆方向に加速させて送り出し、当該紙葉
    類の天地を逆転させない場合、当該紙葉類を停止するこ
    となくそのまま順方向に送り出すことを特徴とする紙葉
    類処理装置。
  20. 【請求項20】 紙葉類を取出す取出し部と、 この取出し部で取出された紙葉類を一定方向に搬送する
    搬送路と、 この搬送路に沿って設けられ、該搬送路を介して搬送さ
    れている紙葉類を受け入れるとともに、紙葉類の天地を
    逆転させる場合、当該紙葉類を一旦停止させて逆方向に
    送り出し、紙葉類の天地を逆転させない場合、当該紙葉
    類を停止することなくそのまま順方向に送り出すスイッ
    チバック部と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02243459A (ja) * 1989-03-17 1990-09-27 Hitachi Ltd 紙葉類の表裏反転装置
JPH072409A (ja) * 1993-05-06 1995-01-06 Licentia Patent Verwalt Gmbh 偏平な発送物の転向装置
JPH11167658A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Toshiba Corp 紙幣反転装置及び紙幣処理装置

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