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JP2002116389A - 可変光減衰器 - Google Patents

可変光減衰器

Info

Publication number
JP2002116389A
JP2002116389A JP2000305061A JP2000305061A JP2002116389A JP 2002116389 A JP2002116389 A JP 2002116389A JP 2000305061 A JP2000305061 A JP 2000305061A JP 2000305061 A JP2000305061 A JP 2000305061A JP 2002116389 A JP2002116389 A JP 2002116389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shielding plate
optical
attenuation
shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000305061A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Morimoto
政仁 森本
Isanori Sato
功紀 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2000305061A priority Critical patent/JP2002116389A/ja
Priority to US09/969,258 priority patent/US20020061179A1/en
Publication of JP2002116389A publication Critical patent/JP2002116389A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/264Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting
    • G02B6/266Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting the optical element being an attenuator
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/32Optical coupling means having lens focusing means positioned between opposed fibre ends

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光減衰量の波長依存性を小さくすることがで
き、30dB以上の光減衰量を達成でき、高光入力パワ
ーに耐えられる小型の可変光減衰器を提供する。 【解決手段】 図1の(a)に示すように、互いに間隔
を介して対向配置した光ファイバ3,4同士の間にレン
ズ7,8と基板9を配置し、光ファイバ3から出射され
る光のモードフィールド径をレンズ7で拡大し平行ビー
ムにして基板9側に伝搬する。同図の(b)、(c)に
示すように、基板9上に遮光板1を配置して光ファイバ
3,4同士の間で伝搬する光の少なくとも一部を遮る構
成とし、遮光板1の遮光端部にはV字形状の切り欠き部
2を形成する。櫛型駆動部6aにより、静電力によって
遮光板1を前記光の光路と交わる方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
る光の減衰器として用いられるものであり、特に、光増
幅器の増幅特性平坦化に用いられる可変光減衰器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、波長多重伝送の急激な普及に伴
い、例えば図8に示すように、波長多重光の伝送路30
の中継位置にそれぞれ光増幅器31を設け、それぞれの
光増幅器31によって前記波長多重伝送光を増幅するこ
とが行なわれるようになった。このように、複数の光増
幅器31によって波長多重伝送光を増幅しながら伝送を
行なうと、長距離波長多重伝送が可能となる。
【0003】同図に示すような波長多重伝送システムに
おいて、それぞれの光増幅器31には、多波長光を一括
して増幅する機能が要求される。また、波長多重伝送の
伝送品質向上のために、複数の光増幅器31による光増
幅後に伝送光波長間でのパワー差が少ないことが要求さ
れる。
【0004】上記伝送光波長間でのパワー差を少なくす
るために、例えばそれぞれの光増幅器31内に、多波長
光を一括して所望のパワーに揃える機能を有する可変光
減衰器を設けることが提案されている。
【0005】この種の可変光減衰器には、波長ごとの
光減衰量が一定であること(換言すれば、波長を変化さ
せても光減衰量に変動が無いまたは変動が少ないこ
と)、30dB以上の光減衰量を達成できること、
高光入力パワーに耐えられること、小型であること、
等が要求される。
【0006】図9には、従来の可変光減衰器の一例が示
されている。同図に示す可変光減衰器は、光部品として
の光ファイバ3,4同士の間で伝搬する光の光路上に、
ガラス基板11と光吸収膜12を有する光吸収部材15
を配置して形成されている。
【0007】前記ガラス基板11は、光ファイバ3,4
の光軸方向をZ軸方向としたとき、Z軸にほぼ直交する
XY平面上に配置され、前記光吸収膜12はガラス基板
11の表面側に堆積形成されている。光吸収膜12は、
XY平面上で膜厚分布を有しており、例えばZ軸方向の
厚みがX方向において図の右側に向かうにつれて徐々に
厚くなるように形成されている。光吸収膜12の表面側
とガラス基板11の裏面側にはそれぞれ、無反射コート
13,14が施されている。
【0008】この可変光減衰器においては、同図の矢印
Aに示すように、光吸収部材15を図のX方向に移動す
ると、光ファイバ3,4の光路上における光吸収膜12
の厚みが可変され、それにより、光減衰量が可変され
る。
【0009】図10の(a)には、可変光減衰器の別の
例が示されている。同図に示す可変光減衰器は、光路上
にファラデー回転子16を設け、このファラデー回転子
16を前記光路方向で両側から挟む複屈折楔板17と永
久磁石18とを設け、さらに、光路と直交する方向でフ
ァラデー回転子16を両側から挟む電磁石19を設けて
形成されている。なお、図中、20は波長板を示す。
【0010】この可変光減衰器は、電磁石19に印加す
る印加電流によってファラデー回転子16の磁化方向を
可変するものであり、ファラデー効果を用いて光減衰量
を可変可能としたものである。なお、上記2種の可変光
減衰器は実用化されている。
【0011】図11の(a)には、可変光減衰器のさら
に別の例が示されている。同図に示す可変光減衰器は、
光ファイバ3の光路上に配置される直線状のシャッター
板21と、このシャッター板21の移動機構を有してい
る。この可変光減衰器においては、シャッター板21を
図のX方向に移動していき、シャッター板21による遮
光量を可変する。なお、同図に示す可変光減衰器の構成
は、IEEE Journal ofSelected Topics in Quantum Elec
tronics,Vol.5,No.1,January/February 1999,pp18-25に
記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した可変光減衰器において、光吸収膜12によって3
0dB以上の光減衰量を得ようとすると、現状の技術で
は光吸収膜12の幅(図のWx)を1cm程度に大きく
する必要があり、この光吸収膜12等の移動のために
は、モータ等の移動手段が必要不可欠である。そのた
め、装置の小型化が困難であった。
【0013】また、光吸収膜12を設けて可変光減衰器
を形成すると、入射光パワーが大きい場合に光吸収膜1
2が熱を持ち、閾値以上のパワーの光が入射すると光吸
収膜12が破壊されるといった問題もあった。
【0014】一方、図10の(a)に示す可変光減衰器
においては、例えば同図の(b)の特性線a、b、cに
示すように、光減衰特性の波長依存性が大きく、ある波
長で所望の光減衰量が得られても、波長が異なると所望
の光減衰量にならないといった問題があった。なお、上
記特性線aは波長1535nmの光減衰量を、特性線b
は波長1549nmの光減衰量を、特性線cは波長15
65nmの光減衰量をそれぞれ示す。
【0015】また、この可変光減衰器においては、電磁
石19、ファラデー回転子16、永久磁石18の他、図
示されていない偏光子や検光子を必要とするため、構成
が複雑になり、装置の小型化も難しいといった問題があ
った。
【0016】さらに、図11の(a)に示す可変光減衰
器においても、例えば同図の(b)の特性線a、bに示
すように、光減衰特性の波長依存性が大きいといった問
題があった。
【0017】なお、同図の(b)の特性線aは、シャッ
ター板21の位置を、1500nmの波長で12.2d
B減衰させる位置に固定し、波長を変化させた場合の光
減衰特性の波長依存性を示すものであり、この場合、1
600nmの波長における光減衰量と波長1500nm
の波長における光減衰量とを比較すると、約0.8dB
の光減衰量差が発生している。
【0018】また、同図の(b)の特性線bは、シャッ
ター板21の位置を、1500nmの波長で13.5d
B減衰させる位置に固定し、波長を変化させた場合の光
減衰特性の波長依存性を示すものであり、この場合、1
600nmの波長における光減衰量と波長1500nm
の波長における光減衰量とを比較すると、約1dBの光
減衰量差が発生している。
【0019】このように、図11の(a)に示す可変光
減衰器においては、光減衰量が大きくなると、光減衰特
性の波長依存性がより顕著になるために、30dBの光
減衰量を得ようとした場合には、その波長依存性が特性
線bよりもさらに大きくなり、波長依存性の問題を解決
しなければ、その実用化が困難であった。
【0020】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、光減衰量の波長依存性を
小さくすることができ、例えば30dB以上の光減衰量
を達成でき、高光入力パワーに耐えられる小型の可変光
減衰器を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明は、互いに
間隔を介して対向配置した光部品同士の間に配置されて
前記光部品同士の間で伝搬する光の少なくとも一部を遮
る1枚以上の遮光板と、該遮光板を前記光の光路と交わ
る方向に移動させる遮光板移動手段とを有し、前記遮光
板を用いて光減衰量の波長依存性を低減する構成と成
し、前記光減衰量の波長依存性の低減手段は少なくとも
1枚の遮光板の遮光端部を前記光減衰量の波長依存性を
低減する形状と成す手段と、複数枚の遮光板を前記光減
衰量の波長依存性を低減する配置と成す手段の少なくと
も一方の手段とした構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0022】また、第2の発明は、上記第1の発明の構
成に加え、前記遮光板の遮光端部には切り欠き部と張り
出し突起部の少なくとも一方が形成されている構成をも
って課題を解決する手段としている。
【0023】さらに、第3の発明は、上記第1の発明の
構成に加え、前記遮光板は互いに間隔を介して対向配置
した光部品同士の間で伝搬する光の光路と交わる平面上
に前記光路の中心部を挟むまたは囲む態様で配置される
複数の遮光板と成しており、これらの遮光端部は直線形
状と成している構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0024】さらに、第4の発明は、上記第3の発明の
構成に加え、前記遮光板の遮光端部には切り欠き部と張
り出し突起部の少なくとも一方が形成されている構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0025】さらに、第5の発明は、上記第2または第
4の発明の構成に加え、前記切り欠き部はV字形状と成
している構成をもって課題を解決する手段としている。
【0026】さらに、第6の発明は、上記第5の発明の
構成に加え、前記切り欠き部のV字角度を90°以上と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0027】さらに、第7の発明は、上記第2または第
4の発明の構成に加え、前記張り出し突起部は3角以上
の多角形状である構成をもって課題を解決する手段とし
ている。
【0028】さらに、第8の発明は、上記第1乃至第7
のいずれかの発明の構成に加え、前記遮光板の遮光面は
遮光する光の中心軸に対して傾いた構成とし、前記遮光
面と光の中心軸との成す角度を45°以上90°未満に
形成した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0029】さらに、第9の発明は、上記第1乃至第8
のいずれかの発明の構成に加え、前記遮光板の光入射側
に光のモードフィールド径を拡大するレンズを設けた構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0030】さらに、第10の発明は、上記第1乃至第
9のいずれかの発明の構成に加え、前記遮光板と遮光板
移動手段は、半導体微細加工技術を用いて基板上に形成
した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0031】さらに、第11の発明は、上記第1乃至第
10のいずれかの発明の構成に加え、前記遮光板移動手
段は静電力と電磁力の少なくとも一方により遮光板を移
動する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0032】さらに、第12の発明は、上記第1乃至第
11のいずれかの発明の構成に加え、1530nm〜1
580nmの波長域における光部品同士間の伝搬光減衰
量の値を0dB〜80dBまでの範囲内の値にする構成
をもって課題を解決する手段としている。
【0033】本発明者は、従来実用化されている可変光
減衰器の、吸収膜やファラデー回転子を用いた構成とす
ると、可変光減衰器に要求される前記〜の要求特性
のうち、波長ごとの光減衰量が一定である(波長依存
性が無い又は小さい)こと、高光入力パワーに耐えら
れること、小型であること、の少なくとも3つの要求
を満たすことは不可能であると考えた。
【0034】また、図11の(a)に示した提案例は、
シャッター板の適用により、上記実用化されている可変
光減衰器に比べて装置の小型化が可能であると考えた。
しかし、この提案例においては、可変光減衰器に要求さ
れる前記の要求特性を満足することはできない。した
がって、光減衰特性の波長依存性を低減するための新た
な構成のシャッター板方式を提案することとした。
【0035】波長多重伝送用の光増幅器等に設けられる
可変光減衰器は、通常、互いに間隔を介して配置した光
ファイバ間に配設するものであり、本発明者は、上記光
減衰量の波長依存性の原因が、光ファイバのモードフィ
ールド径の波長依存性にあると考えた。このモードフィ
ールド径の波長依存性は、伝搬光の波長が長波長側にな
るとモードフィールド径が大きくなり、その逆に伝搬光
の波長が短波長側になるとモードフィールド径が小さく
なることである。
【0036】したがって、光ファイバ間で伝搬する光の
一部を遮光板によって遮光し、適宜の光減衰量(例えば
前記要求特性を満足できるように30dB程度)にし
ても、伝搬光の波長を変えると、光ファイバのモードフ
ィールド径が変わり、それにより光減衰量が異なってし
まうのである。
【0037】なお、光ファイバ以外の光部品において
も、同様に、光の波長に依存して、光部品間で伝搬する
光のモードフィールド径が変わり、それにより光減衰量
が異なる。
【0038】したがって、上記光減衰量の波長依存性を
取り除くために、原理的には、通常円形状の光のモード
フィールドに対応させて、モードフィールド径の中心か
ら扇状に遮光する構成とすればよい。しかし、このよう
な構成をμm単位の光のモードフィールド径に対応させ
て形成することは事実上不可能である。
【0039】そこで、本発明者は、以下に示す検討に基
づき、簡単な構成で、上記光減衰量の波長依存性を低減
できる構成を考え、その基本構成を上記第2、第3の発
明とした。
【0040】すなわち、まず、図3の(a)、(b)に
示すように、互いに間隔を介して配置される光ファイバ
3,4同士の間で伝搬する光をガウシアンビームと近似
した。このガウシアンビームは左右対称であり、このガ
ウシアンビームのXY平面形状は円形状である。
【0041】そして、図3の(a)の遮光板配置部A
に、上記光の光路と交わる平面上に配置される遮光板1
の形態又は配設形態を、例えば図4の(a)〜(c)に
示すモデル例1〜3に示すように設定し、それぞれにつ
いて、光ファイバ3,4同士間の光減衰量の波長依存性
を波長1530〜1580nmの範囲においてシミュレ
ーションにより検討した。また、比較例として、図4の
(d)に示す形態(図11(a)の提案例の形態)につ
いても同様に検討を行なった。
【0042】なお、図4の(a)に示すモデル例1は、
上記光路の中心部(上記光のモードフィールド形状中
心)Cを挟む態様で2枚の遮光板1を配置したものを示
している。同図の(b)に示すモデル例2は、上記光路
の中心部Cを囲む態様で4枚の遮光板1を配置したも
の、または、V字形状の切り欠き部(ここで、V字角度
は90°)を有する2枚の遮光板1を配置したものを示
している。同図の(c)に示すモデル例3は、V字形状
の切り欠き部(ここで、V字角度は90°)を有する1
枚の遮光板1を配置したもの、または、上記光路の中心
部Cを囲む態様で2枚の遮光板1を配置したものを示し
ている。
【0043】上記シミュレーション結果が図5に示され
ている。なお、図5において、特性線aがモデル例1の
特性を示し、特性線bがモデル例2の特性を、特性線c
がモデル例3の特性を、特性線dが比較例の特性をそれ
ぞれ示している。
【0044】また、表1には、上記シミュレーション結
果に基づき、波長1530nmにおける光減衰量を基準
(0)とし、波長1530nmにおける光減衰量と波長
1580nmにおける光減衰量との差を求めた結果が示
されている。なお、表に示す値がマイナス(−)となっ
ているところは、長波長側の方が光減衰量が大きいこと
を示す。
【0045】
【表1】
【0046】さらに、図4の(a)、(c)に示したモ
デル例1、3における光減衰量の波長依存性を実験によ
り求めた結果がそれぞれ、図6の(a)、(b)に示さ
れており、図4の(d)に示す比較例における光減衰量
の波長依存性を実験により求めた結果が図6の(c)に
示されている。
【0047】表1、図5、6から明らかなように、上記
モデル例1〜3は、いずれも、比較例(図11の(a)
の提案例の態様)に比べ、光減衰量の波長依存性を約
0.3dB以上低減できることが分かった。すなわち、
上記モデル例1〜3に示したような構成により、30d
B以上の光減衰量を達成でき、しかも、その光減衰量の
波長依存性を低減できる、小型で、高光入力パワーに耐
え得る可変光減衰器が実現可能となる。
【0048】上記第2の発明は、上記検討結果に基づ
き、間隔を介して対向配置した光部品間を伝搬する光の
光路上に配置される遮光板の遮光端部に、切り欠き部と
張り出し突起部の少なくとも一方を形成したものである
から、例えば光ファイバ等の光部品における波長依存性
に伴うモードフィールド径の変化による光減衰量の波長
依存性を低減するように、V字形状等の切り欠き部や張
り出し突起部を形成し、この遮光板によって光を遮るこ
とにより上記光減衰量の波長依存性を抑制可能となる。
【0049】なお、切り欠き部を上記のようにV字形状
としたり、張り出し突起部を多角形状とすると、遮光板
の製造がより一層容易となり、かつ、上記光減衰量の波
長依存性も効率的に抑制できる。
【0050】また、上記構成の第3の発明は、上記検討
に基づき、上記光部品間を伝搬する光の光路と交わる平
面上に前記光路の中心部を挟むまたは囲む態様で配置さ
れる複数の遮光板を有するものであるから、上記光部品
における波長依存性に伴うモードフィールド径の変化に
よる光減衰量波長依存性を低減するように、上記複数の
遮光板を例えばモデル例1〜3に示したように配置して
光を遮ることにより、上記光減衰量の波長依存性を抑制
可能となる。
【0051】また、図3の(b)に示すように、光ファ
イバ3,4同士の間隔に、光のモードフィールド径を拡
大し平行ビームにするレンズ7,8を設けると、上記各
モデル例1〜3のシミュレーション結果は、何れも、図
5および表2に示すように、上記光減衰量の波長依存性
をより一層低減できることが分かった。なお、図5にお
いて、特性線a’がモデル例1の特性を示し、特性線
b’がモデル例2の特性を、特性線c’がモデル例3の
特性をそれぞれ示している。
【0052】
【表2】
【0053】したがって、上記第8の発明のように、遮
光板の光入射側に光のモードフィールド径を拡大し平行
ビームにするレンズを設けることにより、より一層、上
記光減衰量の波長依存性を低減できる。
【0054】また、本発明は、上記のような第2、第3
の発明の構成はもちろんのこと、少なくとも1枚の遮光
板の遮光端部を前記光減衰量の波長依存性を低減する形
状と成す手段と、複数枚の遮光板を前記光減衰量の波長
依存性を低減する配置と成す手段の少なくとも一方の手
段により、上記1枚以上の遮光板を用いて光減衰量の波
長依存性を低減する構成と成したものであるから、遮光
板の遮光端部形状や複数の遮光板配置形態を適宜設定
し、遮光板を用いて前記光部品同士の間で伝搬する光の
光減衰量の波長依存性を低減できる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0056】図1の(a)〜(c)には、本発明に係る
可変光減衰器の第1実施形態例の要部構成が模式的に示
されている。図1の(a)に示すように、本実施形態例
の可変光減衰器は、互いに間隔を介して対向配置した光
部品(ここでは光ファイバ3,4)の間に配置される筐
体25を有し、筐体25に取り付けたレンズ7,8と、
筐体25内に設けたシリコンの基板9とを有している。
基板9とレンズ7,8は互いに、光ファイバ3,7の光
軸方向に間隔を介して配列されている。
【0057】同図の(b)、(c)には、上記基板9の
周辺構成が平面図と側面図によりそれぞれ示されてい
る。これらの図に示すように、基板9には、貫通穴26
が形成されている。基板9の表面側には遮光板1が基板
面に対してスライド移動自在に配設されており、遮光板
1は、ばね10によって図のX方向に移動自在に支持さ
れている。遮光板1は、光ファイバ3,4同士の間で伝
搬する光の少なくとも一部を遮るものであり、遮光板1
の遮光端部にはV字形状の切り欠き部2が形成されてい
る。この切り欠き部2のV字角度(図のθ)は90°と
成している。
【0058】また、同図の(c)に示すように、遮光板
1の遮光面(光入射側の面)23は光の中心軸に対して
傾いた構成と成しており、上記遮光面23と光の中心軸
との成す角度は75°であり、図に示す角度ηは15°
である。本実施形態例では、このように、遮光板1の遮
光面23を、遮光面23と光路の中心軸との成す角度が
45°以上90°未満となるように斜めに形成すること
により、光が入射側(光ファイバ3側)に戻ることによ
る悪影響を防止することができる。
【0059】上記遮光面23には同図の(b)の斜線で
示す部位に金蒸着が施されている。また、前記基板9上
には、遮光板1を前記光の光路と交わる方向に移動させ
る遮光板移動手段が設けられており、この遮光板移動手
段は、シリコンのエッチング技術により形成した櫛歯状
の静電力駆動回路である櫛型駆動部(Comb Drive)6a
と櫛歯6b及びばね10を有している。この櫛型駆動部
6aが遮光板1の遮光端部と反対側に形成された櫛歯6
bと対向し、静電力により遮光板1を移動する。
【0060】遮光遺体同手段である櫛型駆動部6a、櫛
歯6b、ばね10および遮光板1は、半導体微細加工技
術を用いて基板9上に形成されたものであり、基板9の
大きさは、X方向およびY方向の長さが2mm、Z方向
の長さが0.5mmである。
【0061】本実施形態例において、図1の(a)に示
したレンズ7は遮光板1の光入射側に設けられ、光ファ
イバ3側から出射する光のモードフィールド径を拡大し
平行ビームにして遮光板1に入射させる。また、前記レ
ンズ8は遮光板1の光出射側に設けられており、レンズ
7と同様に構成されている。これらのレンズ7,8は、
f(焦点距離)が1.81mmのコリメートレンズであ
り、レンズ7の端面33と遮光面23との間隔z1は約
15mmと成し、光ファイバ3から出射する光のモード
フィールド径(同図の(b)の2R)を約100μmに
拡大した平行光として遮光板1に入射する。
【0062】なお、遮光板遮光端部の遮光面23とレン
ズ8の端面34との間隔z2も約15mmと成してい
る。
【0063】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、櫛型駆動部6aを駆動させると、静電力により遮光
板1が図のX方向に移動し、光ファイバ3からレンズ7
を介して光ファイバ4側に伝搬する光が遮光板1により
遮られる。
【0064】この状態は、図4の(c)に示したモデル
例3と同様の状態であり、本実施形態例の可変光減衰器
は、光ファイバ3,4同士の光減衰量を30dB以上に
することができるし、図11の(a)に示した提案例の
光減衰器に比べ、波長1530nm〜1580nmの範
囲内における光減衰量の波長依存性を格段に小さくする
ことができる。
【0065】すなわち、例えば波長1530nmにおけ
る光減衰量が30dBとなるような位置に遮光板1を移
動させた場合、表2に示したモデル例3の、波長153
0nm〜1580nmの範囲内における光減衰量の最大
値と最小値との差は、その計算結果が0.318dBで
あり、非常に小さい。そして、この値を、表1に示した
比較例における上記光減衰量差(0.768dB)と比
較すると明らかなように、本実施形態例は、図11の
(a)の提案例に比べ、上記光減衰量差を0.45dB
も小さくすることができる。
【0066】また、本実施形態例における上記光減衰量
の波長依存性の低減効果は、図6の(b)に示した実験
結果を、同図の(c)に示した比較例の実験結果と比較
するとより一層明らかである。
【0067】したがって、本実施形態例は、多波長光を
一括して所望のパワーにほぼ揃えることができる、波長
多重伝送用光増幅器に好適な可変光減衰器とすることが
できる。
【0068】また、本実施形態例によれば、可変光減衰
器は、基板9上に、半導体微細加工技術を用いて形成し
た遮光板1と櫛型駆動部6a、櫛歯6b、ばね10とを
設けた非常に簡単な構成であり、かつ、その大きさも小
さく、小型で光減衰量制御が良好な可変光減衰器とする
ことができる。
【0069】次に、本発明に係る可変光減衰器の第2実
施形態例について説明する。なお、本第2実施形態例の
説明において、上記第1実施形態例と同一名称部分には
同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0070】本第2実施形態例の可変光減衰器は、上記
第1実施形態例の可変光減衰器と同様に、図1の(a)
に示した筐体25と、シリコンの基板9、レンズ7,8
を有して形成されており、本第2実施形態例における基
板9の周辺構成が図2の(a)、(b)に示されてい
る。
【0071】本第2実施形態例は、互いに間隔を介して
対向配置した光ファイバ3,4同士の間で伝搬する光の
光路と交わる平面上に、前記光路の中心部を挟む態様で
配置される複数(ここでは2枚)の遮光板1と、これら
の遮光板1を前記光路と交わる方向に移動する遮光板移
動手段とを有している。
【0072】本第2実施形態例において、遮光板移動手
段の構成は上記第1実施形態例と同様であり、また、遮
光板1には上記第1実施形態例に適用された遮光板1の
ような切り欠き部2は形成されていないが、遮光板1の
その他の構成は上記第1実施形態例と同様である。な
お、2枚の遮光板1の遮光面23は、互いに反対方向に
傾いている。
【0073】本第2実施形態例は以上のように構成され
ており、本第2実施形態例も上記第1実施形態例と同様
に、櫛型駆動部6aの駆動により遮光板1を図の矢印A
に示すようにX方向に移動し、光ファイバ3からレンズ
7を介して遮光板1側に伝搬する光を遮光板1により遮
り、上記第1実施形態例とほぼ同様の効果を奏すること
ができる。
【0074】なお、本第2実施形態例による遮光状態
は、図4の(a)に示したモデル例1と同様の状態であ
り、例えば波長1530nmにおける光減衰量が30d
Bとなるような位置に遮光板1を移動させた場合、表2
に示したモデル例1の、波長1530nm〜1580n
mの範囲内における光減衰量最大値と最小値との差は、
その計算結果が0.119dBであり、上記第1実施形
態例よりもさらに光減衰量の波長依存性を小さくするこ
とができる。
【0075】また、本第2実施形態例における上記光減
衰量の波長依存性の低減効果は、図6の(a)に示した
実験結果を、同図の(c)に示した比較例の実験結果と
比較するとより一層明らかである。
【0076】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば上
記第1実施形態例では、遮光板1の遮光端部にV字形状
の切り欠き部2を形成し、そのV字角度を90°とした
が、このV字角度は特に限定されるものではなく適宜設
定されるものである。ただし、V字角度を90°以上に
すると、遮光板1の移動量が小さくても大きな光減衰量
を達成することができる。
【0077】また、上記第1実施形態例では、遮光板1
の遮光端部にV字形状の切り欠き部2を形成したが、切
り欠き部2の形状は必ずしもV字形状とするとは限ら
ず、例えば可変光減衰器による光減衰量の波長依存性を
低減できるような適宜の形状に形成されるものである。
ただし、切り欠き部2をV字形状とすると、遮光板1の
加工が容易であり、かつ、上記第1実施形態例およびモ
デル例3に示したように、可変光減衰器による光減衰量
の波長依存性の低減効果を確実に発揮できる。
【0078】さらに、上記第2実施形態例では、遮光板
1の遮光端部に切り欠き部2を形成しない形状とした
が、上記第2実施形態例のように、複数の遮光板1を有
する構成においても、遮光板1の遮光端部に切り欠き部
2を形成してもよい。また、複数の遮光板1を設ける場
合、その枚数や配設形態は特に限定されるものではな
く、適宜設定されるものである。
【0079】さらに、本発明の可変光減衰器は、遮光板
1の遮光端部に張り出し突起部を設けて構成することも
できる。この場合、例えば図7に示すように、張り出し
突起部5の形状を同図の(a)に示すような三角形状、
同図の(b)に示すような四角形状、同図の(c)に示
すような五角形状、同図の(d)に示すような六角形状
等の多角形状とすると、遮光板1の加工が行ないやす
く、また、遮光板1による光減衰量の波長依存性の低減
効果も効率的に発揮することができる。
【0080】なお、上記のような張り出し突起部5と切
り欠き部2の両方を遮光板1の遮光端部に形成してもよ
い。
【0081】さらに、上記各実施形態例では、遮光板移
動手段は静電力を利用して遮光板1を移動させる構成と
したが、例えば磁性膜堆積とエッチングなどの半導体微
細加工技術を用いてマイクロ電磁石を形成し、電磁力に
よって遮光板1を移動させる電磁力駆動方式としてもよ
い。
【0082】さらに、上記各実施形態例では、遮光板1
の遮光面23を光の中心軸に対して傾いた構成とし、図
1,2に示す角度ηを15°としたが、遮光板1の遮光
面23を、遮光面23と遮光する光の中心軸との成す角
度が45°以上90°未満の適宜の値となるように斜め
に形成することにより、光が入射側(光ファイバ3側)
に戻ることによる悪影響を的確に防止することができ
る。
【0083】さらに、上記各実施形態例では、光ファイ
バ3から出射される光のモードフィールド径を、レンズ
7により約100μmに拡大したが、レンズ7により拡
大するモードフィールド径は特に限定されるものでな
く、適宜設定されるものである。また、レンズ7,8を
省略して可変光減衰器を構成することもできる。ただ
し、レンズを設けることによって、光のモードフィール
ド径を光ファイバ3のモードフィールド径よりも大きく
することができ、それにより光減衰量の波長依存性を低
減することができるので、レンズを設けることが好まし
い。
【0084】さらに、本発明の可変光減衰器は、遮光板
1を必ずしも光ファイバ3,4の間に配置するとは限ら
ず、光ファイバ以外の互いに間隔を介して対向配置した
光部品同士の間に遮光板1を配置して構成してもよい。
【0085】
【発明の効果】第1の発明によれば、互いに間隔を介し
て対向配置した光部品同士の間に配置されて前記光部品
同士の間で伝搬する光の少なくとも一部を遮る1枚以上
の遮光板を用いて光減衰量の波長依存性を低減する構成
と成し、前記光減衰量の波長依存性の低減手段は少なく
とも1枚の遮光板の遮光端部を前記光減衰量の波長依存
性を低減する形状と成す手段と、複数枚の遮光板を前記
光減衰量の波長依存性を低減する配置と成す手段の少な
くとも一方の手段としたものであるから、遮光板を用い
て前記光部品同士の間で伝搬する光の光減衰量の波長依
存性を低減できる。
【0086】また、第2の発明によれば、本発明者によ
る検討結果に基づき、光部品間を伝搬する光の光路上に
配置される遮光板の遮光端部に、例えば光ファイバ等の
光部品における波長依存性に伴うモードフィールド径変
化による光減衰量の波長依存性を低減するように切り欠
き部や張り出し突起部を形成し、この遮光板によって光
を遮ることにより、光部品同士の光減衰量の波長依存性
を小さくすることができる。
【0087】また、第3の発明によれば、本発明者によ
る検討結果に基づき、光部品間を伝搬する光の光路と交
わる平面上に、上記光部品におけるモードフィールド径
の波長依存性に伴うスポットサイズ変化による光減衰量
波長依存性を低減するように、前記光路の中心部を挟む
または囲む態様で配置される複数の遮光板を設けて構成
したものであるから、光部品同士の光結合率減衰量の波
長依存性を小さくすることができる。
【0088】なお、第3の発明において、遮光板の遮光
端部に、第2の発明と同様に、切り欠き部や張り出し突
起部を形成した場合も同様の効果を奏することができ
る。
【0089】さらに、上記切り欠き部を例えばV字形状
としたり、張り出し突起部を多角形状とすると、遮光板
の製造もより一層容易となり、かつ、上記光減衰量の波
長依存性も効率的に抑制できる。
【0090】また、V字形状の切り欠き部を形成する場
合に、そのV字角度を90°以上にすると、遮光板の移
動量が少なくても大きな光減衰量を得ることができる。
【0091】さらに、遮光板の遮光面は遮光する光の中
心軸に対して傾いた構成とし、前記遮光面と前記光の中
心軸との成す角度を45°以上90°未満に形成した構
成によれば、遮光板により遮光する光が光入射側に戻る
のを確実に抑制できる。
【0092】さらに、遮光板の光入射側に光のモードフ
ィールド径を拡大するレンズを設けた構成によれば、可
変光減衰器による光部品同士間の伝搬光減衰量の波長依
存性をより一層小さくすることができる。
【0093】さらに、遮光板と遮光板移動手段は、半導
体微細加工技術を用いて基板上に形成した構成によれ
ば、非常に小型で、光部品同士間の遮光板の移動量を的
確に制御でき、光減衰量の制御特性が良好な可変光減衰
器とすることができる。
【0094】さらに、遮光板移動手段は静電力と電磁力
の少なくとも一方により遮光板を移動する構成によれ
ば、遮光板の移動量を非常に的確に制御でき、光部品同
士の光減衰量の制御特性が良好な可変光減衰器とするこ
とができる。
【0095】さらに、1530nm〜1580nmの波
長域における光部品同士間の光減衰量の値を0dB〜8
0dBまでの範囲内の値にする構成によれば、波長多重
伝送システム側からの要求に対応させて、適宜の光減衰
量を得ることができ、波長多重伝送に適した可変光減衰
器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変光減衰器の第1実施形態例を
示す要部構成図である。
【図2】本発明に係る可変光減衰器の第2実施形態例の
基板周辺構成を示す要部構成図である。
【図3】本発明に係る可変光減衰器における遮光板の配
設部の例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る可変光減衰器における遮光板の配
設形態モデル例(a)〜(c)を比較例(d)と共に示
す説明図である。
【図5】上記遮光板の配設形態モデル例(a)〜(c)
と比較例(d)における光減衰量の波長依存性を計算に
より求めた結果を示すグラフである。
【図6】上記遮光板の配設形態モデル例(a)、(c)
と比較例(d)における光減衰量の波長依存性を実験に
より求めた結果を示すグラフである。
【図7】本発明に係る可変光減衰器における遮光板の他
の構成例を示す説明図である。
【図8】波長多重伝送システムのシステム構成例の説明
図である。
【図9】従来の可変光減衰器の一例を示す説明図であ
る。
【図10】従来の可変光減衰器の別の例とその光減衰量
の波長依存性を示す説明図である。
【図11】従来の可変光減衰器のさらに別の例とその光
減衰量の波長依存性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 遮光板 2 切り欠き部 3,4 光ファイバ 5 張り出し突起部 6a 櫛型駆動部 7,8 レンズ 9 基板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに間隔を介して対向配置した光部品
    同士の間に配置されて前記光部品同士の間で伝搬する光
    の少なくとも一部を遮る1枚以上の遮光板と、該遮光板
    を前記光の光路と交わる方向に移動させる遮光板移動手
    段とを有し、前記遮光板を用いて光減衰量の波長依存性
    を低減する構成と成し、前記光減衰量の波長依存性の低
    減手段は少なくとも1枚の遮光板の遮光端部を前記光減
    衰量の波長依存性を低減する形状と成す手段と、複数枚
    の遮光板を前記光減衰量の波長依存性を低減する配置と
    成す手段の少なくとも一方の手段としたことを特徴とす
    る可変光減衰器。
  2. 【請求項2】 遮光板の遮光端部には切り欠き部と張り
    出し突起部の少なくとも一方が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の可変光減衰器。
  3. 【請求項3】 遮光板は互いに間隔を介して対向配置し
    た光部品同士の間で伝搬する光の光路と交わる平面上に
    前記光路の中心部を挟むまたは囲む態様で配置される複
    数の遮光板と成しており、これらの遮光端部は直線形状
    と成していることを特徴とする可変光減衰器。
  4. 【請求項4】 遮光板の遮光端部には切り欠き部と張り
    出し突起部の少なくとも一方が形成されていることを特
    徴とする請求項3記載の可変光減衰器。
  5. 【請求項5】 切り欠き部はV字形状と成していること
    を特徴とする請求項2又は請求項4記載の可変光減衰
    器。
  6. 【請求項6】 切り欠き部のV字角度を90°以上とし
    たことを特徴とする請求項5記載の可変光減衰器。
  7. 【請求項7】 張り出し突起部は3角以上の多角形状で
    あることを特徴とする請求項2又は請求項4記載の可変
    光減衰器。
  8. 【請求項8】 遮光板の遮光面は遮光する光の中心軸に
    対して傾いた構成とし、前記遮光面と前記光の中心軸と
    の成す角度を45°以上90°未満に形成したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の
    可変光減衰器。
  9. 【請求項9】 遮光板の光入射側に光のモードフィール
    ド径を拡大するレンズを設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項8のいずれか一つに記載の可変光減衰器。
  10. 【請求項10】 遮光板と遮光板移動手段は、半導体微
    細加工技術を用いて基板上に形成したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の可変光減
    衰器。
  11. 【請求項11】 遮光板移動手段は静電力と電磁力の少
    なくとも一方により遮光板を移動することを特徴とする
    請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の可変光
    減衰器。
  12. 【請求項12】 1530nm〜1580nmの波長域
    における光部品同士間の伝搬光減衰量を0dB〜80d
    Bまでの範囲内の値にすることを特徴とする請求項1乃
    至請求項11のいずれか一つに記載の可変光減衰器。
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