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JP2002081634A - プラズマ式灰溶融炉及びその運転方法 - Google Patents

プラズマ式灰溶融炉及びその運転方法

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JP2002081634A
JP2002081634A JP2001000962A JP2001000962A JP2002081634A JP 2002081634 A JP2002081634 A JP 2002081634A JP 2001000962 A JP2001000962 A JP 2001000962A JP 2001000962 A JP2001000962 A JP 2001000962A JP 2002081634 A JP2002081634 A JP 2002081634A
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furnace
plasma
slag
ash
melting furnace
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JP2001000962A
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Akira Noma
野間  彰
Yasuhiro Takatsudo
康弘 高津戸
Ichiro Yamashita
一郎 山下
Minoru Ike
稔 池
Tetsuo Sato
鉄雄 佐藤
Tatsuo Tazawa
辰夫 田澤
Keita Inoue
敬太 井上
Kentaro Saeki
健太郎 佐伯
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電力や電力不足がないように、一定条件で
焼却灰を溶融することができるプラズマ式灰溶融炉を提
供すること。 【解決手段】 プラズマアーク式灰溶融炉1は、内壁1
1に囲まれた炉室6を設けている。灰溶融炉1には、炉
室6側に配設される主電極4、炉底壁5に配設される炉
底電極7及び直流電源8等を備えたプラズマ装置が設け
られている。主電極4は、溶融炉本体2の天井壁3を貫
通して垂下されて配設されるとともに、昇降装置15に
支持されることにより炉室6内を上下動できるように構
成されている。溶融炉本体2には内壁11を貫通する覗
き窓16を設け、覗き窓16の外側には、プラズマアー
クのアーク長を計測する赤外線カメラ17を配設してい
る。この赤外線カメラ17の映像を解析することにより
アーク長を一定にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ等の焼却灰を
溶融処理してスラグ化した焼却灰を、資源化若しくは減
量化するプラズマ式の灰溶融炉において、灰炉本体を焼
却灰量に対応させて運転することができるプラズマ式灰
溶融炉及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】灰溶融炉は、ごみ焼却灰の有効利用を図
るためのものであり、灰溶融炉により溶融した焼却灰
は、低沸点の揮散物や、金属類及びその他成分のスラグ
に分け、無害化するとともに、そのリサイクルを図って
いる。こうした焼却灰の溶融炉のニーズが増加してきて
いる。これらの灰溶融炉には、焼却灰の溶融のために重
油等を燃料にするバーナ式灰溶融炉や、電気抵抗式灰溶
融炉及びプラズマ式灰溶融炉等のように電気を熱源とし
て灰を溶融するものが知られている。
【0003】図3は従来のプラズマアーク式灰溶融炉5
1を示し、灰溶融炉51には、溶融炉本体52に囲まれ
た炉室56を設けている。灰溶融炉51には、主電極5
4、炉底電極57及び直流電源58等を備えたプラズマ
装置が設けられ、主電極54は、溶融炉本体52の天井
壁53を貫通して配設されるとともに、昇降装置65に
支持されることにより炉室56を上下動できるように構
成されている。主電極54の下端部には、その先端と対
向する炉底壁55に炉底電極57を設置し、これらの電
極54,57間に、プラズマ発生用の直流電源58を接
続している。溶融炉本体52は、外壁を鉄皮60で覆
い、内壁61はレンガ等の耐火材で形成し、溶融炉本体
52の周壁部には、溶融スラグ63の排出口である出滓
口68が配設され、出滓口68には出滓樋69に接続さ
れている。そして、出滓樋69の先端部の下方には出滓
コンベア70上に載置されているモールド71が配設さ
れている。
【0004】このような構成により、灰溶融炉51の炉
室56には、図示しない焼却灰の投入口から炉底壁上に
焼却灰が投入され、灰溶融炉51の炉室56を還元雰囲
気にした状態で、直流電源58により電圧を電極54,
57間に印加する。すると、該電極54,57間にプラ
ズマアークが発生し、焼却灰は加熱されて溶融してスラ
グ63となり、焼却灰中に含まれているメタル成分が溶
融して溶融メタル64となり炉底に沈む。溶融スラグ6
3が炉底に溜まり出滓口68の高さに達すると、スラグ
63が出滓口68から溢れでて出滓樋69を通って、モ
ールド71に供給され、スラグ63は冷却処理される。
他方、溶融メタル64は、溶融炉本体51が傾倒式のも
のであれば、溶融炉本体を傾倒させて、出滓口から溶融
メタルを排出し、またマッドガン方式のものであれば、
溶融炉本体の炉壁に孔を開けて溶融メタルを炉外に排出
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】灰溶融炉の運転中は、
プラズマ電極の主電極が消耗することから、その消耗量
だけ、昇降装置を用いて、主電極を下降する必要があ
る。しかし、炉室内のプラズマアークのアーク長を可視
カメラ等で計測しようとしても、炉内に浮遊する煤塵に
遮られプラズマアークのアーク長を運転中に把握するこ
とができない。したがって、経験値に基づいて電極消耗
量を判断することとなるが、これは個人差や精度に問題
があり、長時間連続運転してアーク長が長くなると、天
井耐火物の高温化やスラグへの入熱効率の低下が生じた
りする。反対に主電極がスラグ面より下に沈むと、液面
が低温となりスラグの出滓不良が生じる。
【0006】灰溶融炉の炉室に投入される焼却灰の量が
異なるような場合は、それに応じてプラズマ電極の出力
を調整する必要があるが、処理物である焼却灰の性状変
化や供給装置の不具合などにより電力が過剰となったと
きは、高温運転となり炉室を形成する耐火材の寿命が低
下する。反対に、電力が不足したときは、低温運転とな
り、スラグが出滓口を閉塞して、灰溶融炉が運転不能に
なる。一方、溶融スラグよりも比重の大きい溶融メタル
は、溶融スラグ層の下に沈殿し、灰溶融炉の運転を長時
間継続すると溶融メタル層が厚くなり、溶融スラグ層の
割合が低くなる。スラグ層が薄くなると電源電圧が変動
し、運転に支障をもたらしたりするため、溶融メタルの
沈殿層が灰溶融炉の炉底に溜まった場合は、炉室外に排
出するようにしている。従来では、溶融メタルを炉室か
ら排出するときに、灰溶融炉を運転(プラズマアークを
点灯)しながら排出する場合は、主電極と炉底電極との
間の電圧値をほぼ一定にしながら、メタルの出湯を行っ
ていた。しかしながら、電圧値では変動幅が大きいこと
から、電圧値が上昇しているのか上昇していないかの判
断が困難であり、誤ってプラズマアークを切ってしまう
こともある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、焼却灰を溶融してスラグ化するために、過電力
や電力不足がないように、一定条件すなわちプラズマ電
極を一定電圧(一定アーク長)で運転することにより、
各部温度を変えることなく該電圧を基準として溶融温度
が低ければプラズマ電極に電流を多く流すことによりス
ラグの溶融温度を高くし、溶融温度が高ければプラズマ
電極に電流を少なく流すことによりスラグの溶融温度を
低くすることができ、さらには灰溶融炉の底部に溜まる
溶融メタルを、灰溶融炉を運転しながら排出する場合
に、プラズマアークが消失することのないプラズマ式灰
溶融炉及びその運転方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、焼却灰が投入される炉本体と、該炉本体
内に配設される主電極及び炉底電極とを備え、これら両
電極によるプラズマアークにより上記焼却灰を加熱して
スラグ化するプラズマ式灰溶融炉において、上記炉本体
の炉壁に赤外線を透過させる透過窓を設けるとともに、
該透過窓の近傍に赤外線カメラを設け、上記透過窓を介
して上記赤外線カメラの画像により上記主電極の先端部
のプラズマアークを解析するようにした。また、上記目
的を達成するために、焼却灰を炉本体の炉室内に投入
し、該焼却灰をプラズマアークにより加熱して溶融する
ことによりスラグを生成するプラズマ式灰溶融炉の運転
方法において、赤外線カメラの画像により上記プラズマ
アークを解析することにより主電極の下端部を求め、上
記アーク長の長さが一定値または所定範囲内になるよう
に上記プラズマアークの室内側に配設されている主電極
を上下動させるようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
灰溶融炉の運転方法について図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明に係る傾動式のプラズマアーク式灰
溶融炉1を示し、この灰溶融炉1は内壁11に囲まれた
炉室6を設け、内壁11は耐熱レンガ等の耐熱材により
形成されている。また、灰溶融炉1には、炉室6側に配
設される主電極4、炉室6の炉底壁5に配設される炉底
電極7及び直流電源8等を備えたプラズマ装置が設けら
れている。主電極4は、溶融炉本体2の天井壁3を貫通
して垂下されて配設されるとともに、昇降装置15に支
持されることにより炉室6内を上下動できるように構成
されている。主電極4は、金属または黒鉛製であり、内
部にプラズマ用ガスを発生させる通路を形成した円筒形
状のものを用いている。主電極4の下端部には、その先
端と対向する炉底壁5に炉底電極7を設置し、これらの
電極4,7間に、プラズマ発生用の直流電源8を接続し
ている。直流電源8は、炉底電極7側に+を接続し、主
電極4側に−を接続している。
【0010】溶融炉本体2の壁部には覗き窓12が設け
られ、覗き窓12の近傍には、可視カメラ13が配設さ
れ、内壁11には該内壁11の高さ位置を計測するため
の目盛りが表示されている。可視カメラ13は目盛りを
視ることによりスラグの液面高さを計測することができ
る。図2は、図1の溶融炉本体2を別角度から見た断面
図である。図2に示すように、溶融炉本体2には内壁1
1及び鉄皮10を貫通する覗き窓16を設け、覗き窓1
6の外側には、赤外線カメラ17を配設している。赤外
線カメラ17の波長は、3μm以上のものが使用できる
が、8μm以上のものが好ましい。この赤外線カメラ1
7は、主電極4の先端部に向けて配設され、覗き窓16
を介してプラズマアークのアーク長をモニター等を介し
て観察することができる。
【0011】溶融炉本体2の炉底5の一端には、油圧シ
リンダ25が設置され、シリンダ25の伸縮ロッド26
の先端部が炉底5に枢支されている。また、このシリン
ダ25の取付部に対向して炉底5の他端側には、溶融炉
本体2を傾動させるための中心軸となる回転軸27が設
けられている。溶融炉本体2は、油圧シリンダ25の伸
縮ロッド26を伸ばすことにより、溶融炉本体2の一端
側を持ち上げることにより、他端側の出滓口19側を低
くすることができる。溶融炉本体2の内壁11の周りに
は、図示しない冷却ジャケットを配設し、溶融炉本体2
の下壁部には、溶融スラグ23の排出口である出滓口1
8が配設され、出滓口18には、出滓樋19が接続され
ている。この出滓口18及び出滓樋19は、耐火材で形
成されている。出滓樋19の先端部の直下には出滓コン
ベア21上に載置されているモールド22を配設してい
る。モールド22は、出滓樋19から流下する溶融スラ
グ23を回収する。なお、この灰溶融炉1には、その
他、図示されていない灰投入用のホッパー等の装備や、
プラズマ等を制御する制御装置等が多数配設されている
が、それらの詳細な説明は省略する。
【0012】次に、本発明の実施の形態の作用について
説明する。図1に示すように、灰溶融炉1の炉室6に
は、焼却灰の図示しない投入口から炉底壁上に焼却灰が
投入され、灰溶融炉1の炉室6を還元雰囲気にした状態
で、直流電源8により電圧を電極4,7間に印加する。
すると、該電極4,7間にプラズマアークが発生し、炉
室6内が1000℃以上の雰囲気となり、焼却灰が溶融
する。焼却灰は溶融してスラグ23となり、焼却灰中に
含まれているメタル成分が溶融して溶融メタル24とな
り炉底に沈む。その上澄みの溶融スラグ23が炉底に溜
まり出滓口18の高さに達すると、スラグ23が出滓口
18から溢れでて出滓樋19を通って、出滓コンベア2
1に配設されている回収容器であるモールド22に供給
され、スラグ23は空冷処理される。
【0013】この灰溶融炉1の運転中では、図2に示す
赤外線カメラ17が、プラズマ電極の主電極4の先端部
を撮影している。赤外線カメラ17はプラズマアークの
形状を撮影するものであり、プラズマアークの形状をモ
ニターで視ることができる。よって、赤外線カメラ17
が撮影した映像をモニターが写し出し、そのアーク形状
を画像解析して、アーク長を導き出す。そして、焼却灰
の溶融中は、主電極4を昇降装置により上下動させるこ
とにより、常時アーク長の長さを一定長さに維持するよ
うにして主電極4の位置(スラグ面上の高さ)、及びこ
れにより各部温度を一定にする。これは、制御装置等に
より自動化してもよいし、手動でプラズマ装置の制御部
により作業者が手動で行ってもよい。このように、主電
極4のスラグ面上の高さを一定にすることにより、プラ
ズマアークのアーク長を一定の長さに維持することがで
きる。
【0014】なお、スラグ23が出滓口18から排出さ
れるようになった場合は、スラグ23の液面高さが出滓
口18の高さとなるのでスラグ23の液面高さが分か
り、また、主電極4の下端部の高さは赤外線カメラ17
で視ることができ、赤外線カメラ17の取付角度と主電
極4の位置を割り出すことにより、プラズマアークの形
状を解析しなくとも正確にアーク長を求めることができ
る。図1に示す、可視カメラ13は、溶融スラグ23の
内壁11に表示した目盛りを視ることができるので、ス
ラグ23の液面高さを計測することができる。よって、
上記のように主電極4の下端部の高さを赤外線カメラ1
7で計測することができ、この方法でも、プラズマアー
クを解析することなく、アーク長を求めることができ
る。
【0015】このように、主電極4とスラグ23面の距
離、すなわちプラズマアークのアーク長を一定にするこ
とにより、炉内温度分布を一定にすることができ、スラ
グ23の溶融温度が設定値よりも低いと判断すれば、溶
融スラグ23の温度を上昇させて、制御装置等を介して
プラズマ電極4,7の電流量を大きくしてプラズマ電極
4,7の発熱量を増加し、焼却灰若しくは溶融スラグ2
3を加熱することができる。また、スラグ23の溶融温
度が設定値よりも高いと判断すれば、制御装置等を介し
てプラズマ電極の電流量を減らすことにより発熱量を減
少し、溶融スラグ23の溶融温度を下げることができ
る。
【0016】溶融炉本体2に溶融メタル24が溜まって
きたような場合に、本実施の形態では、上述したように
溶融炉本体2自身を傾動させて溶融メタル24を炉室6
外に排出する。すなわち、図3に示すように、シリンダ
25のロッド26を上方に伸ばすことにより、溶融炉本
体2のシリンダ25側の位置を高くし、反対に出滓口1
8の位置を低くすることにより、溶融メタル24を炉室
6外に排出する。この際、溶融炉本体2から溶融メタル
24を排出すると、溶融炉本体2が傾動するにしたがっ
て、溶融メタル24が排出され主電極4の下端部と溶融
スラグ23の表面の距離が大きくなり、プラズマアーク
の長さが長くなってプラズマアークが消失するおそれが
ある。本実施の形態では、図2に示す赤外線カメラ17
によって、プラズマアークのアーク長を観察しているこ
とから、溶融炉本体2の傾動量が大きくなるにしたがっ
て、主電極4を下降させて主電極4の下端部と溶融スラ
グ23面の距離を一定に維持することができる。
【0017】溶融メタル24の排出作業が終了した場合
は、溶融炉本体2を通常の直立状態に戻す。すなわち、
シリンダ25のロッド26を縮めることにより、溶融炉
本体2のシリンダ25側の位置を低くし、出滓口18の
高さをもとに戻す。この際、溶融炉本体2が直立状態に
近づくにしたがって、主電極4の下端部と溶融スラグ2
3の表面の距離が変動するが、赤外線カメラ17によっ
て、プラズマアークのアーク長を観察していることか
ら、溶融炉本体2の傾倒量が小さくなるにしたがって、
主電極4の高さを調整し、主電極4の下端部と溶融スラ
グ23面の距離を一定に維持することができる。よっ
て、プラズマアークの消失を防止することができる。
【0018】以上説明したように、本実施の形態では、
赤外線カメラ17によりプラズマアークのアーク長を計
測して、主電極4の位置、及びこれにより各部温度を一
定にすることができる。そして、その状態からスラグ温
度に変化があればプラズマ電極4,7の電流値を変動さ
せることにより、焼却灰の加熱の増減を炉室6の状態に
応じて適温に行うことができる。これにより、炉室6内
の溶融スラグ23の温度を必要以上に高くすることがな
く、内壁11の耐火材の寿命を長くすることができると
ともに無駄な電力を防止することができる。また、溶融
メタル24の排出時にプラズマアークを着火させたま
ま、溶融メタル24を排出することができ、プラズマア
ークの再着火の手間を省略することができる。
【0019】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例え
ば、本実施の形態では、溶融メタル24の排出を溶融炉
本体2を傾倒させることによって、溶融メタル24を排
出していたが、炉壁に排出口を穿設して溶融メタル24
を排出するマッドガン方式による場合も、赤外線カメラ
17を用いて、プラズマアークのアーク長を観察し、溶
融メタル24の排出量に応じて主電極4を下降させるこ
とができる。また、本願発明は交流アーク炉やツイント
ーチにも適用が可能である。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、赤外
線カメラを介して、プラズマアークのアーク長を解析し
ているので、一定長さのアーク長にすることにより、炉
内の各部温度を一定に維持することができる。これによ
り、アーク長の変動がないので、炉室内の溶融スラグの
温度を必要以上に高くすることがなく、内壁の耐火材の
寿命を長くするとともに無駄な電力を防止し、反対に溶
融スラグの温度が低く出滓口を閉塞することもなくな
る。また、赤外線カメラを用いてアーク長を観察してい
るので、溶融メタルの排出時において、主電極の下端部
と溶融スラグ面の距離を一定に維持することができ、プ
ラズマアークの消失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマアーク式灰溶融炉の出滓口の
断面を通る概略断面図である。
【図2】図1の灰溶融炉を別の角度から見た概略断面図
である。
【図3】図1のプラズマアーク式灰溶融炉の傾倒させた
状態を示す概略断面図である。
【図4】従来のプラズマアーク式灰溶融炉の出滓口の断
面を通る概略断面図である。
【符号の説明】
1 プラズマアーク式灰溶融炉 2 溶融炉本体 3 天井壁 4 主電極 5 炉底壁 6 炉室 7 炉底電極 8 直流電源 10 鉄皮 11 内壁 12,16 覗き窓 13 可視カメラ 15 昇降装置 17 赤外線カメラ 18 出滓口 19 出滓樋 21 出滓コンベア 22 モールド 23 溶融スラグ 24 メタル 25 シリンダ 26 ロッド 27 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 19/00 F27D 21/00 Z 21/00 H05H 1/32 H05H 1/32 G21F 9/30 551K // G21F 9/30 551 B09B 3/00 303L (72)発明者 山下 一郎 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 池 稔 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 佐藤 鉄雄 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 田澤 辰夫 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 井上 敬太 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 佐伯 健太郎 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 3K061 NB02 NB30 4D004 AA36 BA05 CA29 CA43 CB04 CB31 DA01 DA02 DA20 4K045 AA04 BA10 DA02 RB02 4K056 AA05 BB08 FA04 FA11 FA24 4K063 AA04 AA12 BA13 CA01 CA06 FA56

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却灰が投入される炉本体と、該炉本体
    内に配設される電極とを備え、該電極によるプラズマア
    ークにより上記焼却灰を加熱してスラグ化するプラズマ
    式灰溶融炉において、上記炉本体の炉壁に赤外線を透過
    させる透過窓を設けるとともに、該透過窓の近傍に赤外
    線カメラを設け、上記透過窓を介して上記赤外線カメラ
    の画像により上記電極の先端部のプラズマアークを解析
    するようにしたことを特徴とするプラズマ式灰溶融炉。
  2. 【請求項2】 上記赤外線カメラの波長が3μm以上で
    あることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ式灰溶
    融炉。
  3. 【請求項3】 焼却灰を炉本体の炉室内に投入し、該焼
    却灰をプラズマアークにより加熱して溶融することによ
    りスラグを生成するプラズマ式灰溶融炉の運転方法にお
    いて、赤外線カメラの画像により上記プラズマアークを
    解析することにより主電極の下端部を求め、上記アーク
    の長さが一定値または所定範囲内になるように上記プラ
    ズマアークの室内側に配設されている電極を上下動させ
    るようにしたプラズマ式灰溶融炉の運転方法。
  4. 【請求項4】 上記炉室内を監視することができる可視
    カメラの画像により、上記炉室の炉壁に設けた目盛りま
    たは耐火レンガの位置により上記スラグ面の高さを求
    め、上記プラズマアークのアーク長を求めたことを特徴
    とする請求項3に記載のプラズマ式灰溶融炉の運転方
    法。
  5. 【請求項5】 上記焼却灰に含まれるメタル成分が溶融
    した溶融メタルを炉室外に排出する際に、赤外線カメラ
    により上記プラズマアークのアーク長を求め、上記主電
    極の下端部から溶融スラグ面までの長さを一定値または
    所定範囲内に調整するようにしたことを特徴とする請求
    項3に記載のプラズマ式灰溶融炉の運転方法。
JP2001000962A 2000-06-29 2001-01-09 プラズマ式灰溶融炉の運転方法 Expired - Fee Related JP3771800B2 (ja)

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