JP4245600B2 - プラズマ式灰溶融炉の運転方法 - Google Patents
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Description
溶融炉本体52は、外壁を鉄皮60で覆い、内壁61はレンガ等の耐火材で形成し、溶融炉本体52の周壁部には、溶融スラグ63の排出口である出滓口68が配設され、出滓口68には出滓樋69に接続されている。そして、出滓樋69の先端部の下方には出滓コンベア70上に載置されているモールド71が配設されている。
したがって、経験値に基づいて電極消耗量を判断することとなるが、これは個人差や精度に問題があり、長時間連続運転してアーク長が長くなると、天井耐火物の高温化やスラグへの入熱効率の低下が生じたりする。反対に主電極がスラグ面より下に沈むと、液面が低温となりスラグの出滓不良が生じる。
一方、溶融スラグよりも比重の大きい溶融メタルは、溶融スラグ層の下に沈殿し、灰溶融炉の運転を長時間継続すると溶融メタル層が厚くなり、溶融スラグ層の割合が低くなる。スラグ層が薄くなると電源電圧が変動し、運転に支障をもたらしたりするため、溶融メタルの沈殿層が灰溶融炉の炉底に溜まった場合は、炉室外に排出するようにしている。従来では、溶融メタルを炉室から排出するときに、灰溶融炉を運転(プラズマアークを点灯)しながら排出する場合は、主電極と炉底電極との間の電圧値をほぼ一定にしながら、メタルの出湯を行っていた。しかしながら、電圧値では変動幅が大きいことから、電圧値が上昇しているのか上昇していないかの判断が困難であり、誤ってプラズマアークを切ってしまうこともある。
また、波長8μm以上の赤外線カメラを用いてアーク長を観察しているので、溶融メタルの排出時において、主電極の下端部と溶融スラグ面の距離を一定に維持することができ、プラズマアークの消失を防止することができる。
図1は、本発明に係る傾動式のプラズマアーク式灰溶融炉1を示し、この灰溶融炉1は内壁11に囲まれた炉室6を設け、内壁11は耐熱レンガ等の耐熱材により形成されている。また、灰溶融炉1には、炉室6側に配設される主電極4、炉室6の炉底壁5に配設される炉底電極7及び直流電源8等を備えたプラズマ装置が設けられている。主電極4は、溶融炉本体2の天井壁3を貫通して垂下されて配設されるとともに、昇降装置15に支持されることにより炉室6内を上下動できるように構成されている。主電極4は、金属または黒鉛製であり、内部にプラズマ用ガスを発生させる通路を形成した円筒形状のものが用いられている。主電極4の下端部には、その先端と対向する炉底壁5に炉底電極7が設置され、これらの電極4,7間に、プラズマ発生用の直流電源8を接続している。直流電源8は、炉底電極7側に+を接続し、主電極4側に−を接続している。
図2は、図1の溶融炉本体2を別角度から見た断面図である。図2に示すように、溶融炉本体2には内壁11及び鉄皮10を貫通する覗き窓16が設けられ、覗き窓16の外側には、赤外線カメラ17が配設されている。赤外線カメラ17の波長は、3μm以上のものが使用できるが、8μm以上のものが好ましい。この赤外線カメラ17は、主電極4の先端部に向けて配設され、覗き窓16を介してプラズマアークのアーク長をモニター等を介して観察することができる。
溶融炉本体2の内壁11の周りには、図示しない冷却ジャケットが配設され、溶融炉本体2の下壁部には、溶融スラグ23の排出口である出滓口18が配設され、出滓口18には、出滓樋19が接続されている。この出滓口18及び出滓樋19は、耐火材で形成されている。出滓樋19の先端部の直下には出滓コンベア21上に載置されているモールド22を配設している。モールド22は、出滓樋19から流下する溶融スラグ23を回収するものである。
なお、この灰溶融炉1には、その他、図示されていない灰投入用のホッパー等の装備や、プラズマ等を制御する制御装置等が多数配設されているが、それらの詳細な説明は省略する。
図1に示すように、灰溶融炉1の炉室6には、焼却灰の図示しない投入口から炉底壁上に焼却灰が投入され、灰溶融炉1の炉室6を還元雰囲気にした状態で、直流電源8により電圧を電極4,7間に印加する。すると、該電極4,7間にプラズマアークが発生し、炉室6内が1000℃以上の雰囲気となり、焼却灰が溶融する。焼却灰は溶融してスラグ23となり、焼却灰中に含まれているメタル成分が溶融して溶融メタル24となり炉底に沈む。その上澄みの溶融スラグ23が炉底に溜まり出滓口18の高さに達すると、スラグ23が出滓口18から溢れでて出滓樋19を通って、出滓コンベア21に配設されている回収容器であるモールド22に供給され、スラグ23は空冷処理される。
よって、赤外線カメラ17が撮影した映像をモニターが写し出し、そのアーク形状を画像解析して、アーク長を導き出す。そして、焼却灰の溶融中は、主電極4を昇降装置により上下動させることにより、常時アーク長の長さを一定長さに維持するようにして主電極4の位置(スラグ面上の高さ)、及びこれにより各部温度を一定にする。これは、制御装置等により自動化してもよいし、手動でプラズマ装置の制御部により作業者が手動で行ってもよい。このように、主電極4のスラグ面上の高さを一定にすることにより、プラズマアークのアーク長を一定の長さに維持することができる。
また、スラグ23の溶融温度が設定値よりも高いと判断すれば、制御装置等を介してプラズマ電極の電流量を減らすことにより発熱量を減少し、溶融スラグ23の溶融温度を下げることができる。
この際、溶融炉本体2から溶融メタル24を排出すると、溶融炉本体2が傾動するにしたがって、溶融メタル24が排出され主電極4の下端部と溶融スラグ23の表面の距離が大きくなり、プラズマアークの長さが長くなってプラズマアークが消失するおそれがある。本実施の形態では、図2に示す赤外線カメラ17によって、プラズマアークのアーク長を観察していることから、溶融炉本体2の傾動量が大きくなるにしたがって、主電極4を下降させて主電極4の下端部と溶融スラグ23面の距離を一定に維持することができる。
この際、溶融炉本体2が直立状態に近づくにしたがって、主電極4の下端部と溶融スラグ23の表面の距離が変動するが、赤外線カメラ17によって、プラズマアークのアーク長を観察していることから、溶融炉本体2の傾倒量が小さくなるにしたがって、主電極4の高さを調整し、主電極4の下端部と溶融スラグ23面の距離を一定に維持することができる。よって、プラズマアークの消失を防止することができる。
また、溶融メタル24の排出時にプラズマアークを着火させたまま、溶融メタル24を排出することができ、プラズマアークの再着火の手間を省略することができる。
例えば、本実施の形態では、溶融メタル24の排出を溶融炉本体2を傾倒させることによって、溶融メタル24を排出していたが、炉壁に排出口を穿設して溶融メタル24を排出するマッドガン方式による場合も、赤外線カメラ17を用いて、プラズマアークのアーク長を観察し、溶融メタル24の排出量に応じて主電極4を下降させることができる。
また、本願発明は交流アーク炉やツイントーチにも適用が可能である。
2 溶融炉本体
3 天井壁
4 主電極
5 炉底壁
6 炉室
7 炉底電極
8 直流電源
10 鉄皮
11 内壁
12,16 覗き窓
13 可視カメラ
15 昇降装置
17 赤外線カメラ
18 出滓口
19 出滓樋
21 出滓コンベア
22 モールド
23 溶融スラグ
24 溶融メタル
25 シリンダ
26 ロッド
27 回転軸
Claims (1)
- 焼却灰を炉本体の炉室内に投入し、該焼却灰をプラズマアークにより加熱して溶融することにより溶融スラグを生成するプラズマ式灰溶融炉の運転方法において、上記炉本体の壁に配設した波長8μm以上の赤外線カメラによって主電極の下端部を斜め上部から撮影し、上記スラグの液面高さと上記主電極の下端部の高さからアーク長を求め、上記主電極の下端部から溶融スラグ面までの長さを一定値または所定の範囲内に調整するようにしたことを特徴とする、プラズマ式灰溶融炉の運転方法。
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