JP2002055398A - シート状感光材料搬送機構 - Google Patents
シート状感光材料搬送機構Info
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Abstract
持装置と、挟持装置を、シート状感光材料を受け取るた
めの上流側の第1位置と、シート状感光材料を下流側の
第2処理部に引き渡すための第2位置の間で往復移動さ
せる搬送機構とを備えたシート状感光材料搬送機構にお
いて、搬送中のシート状感光材料が他部材に接触して、
損傷を受ける虞の抑制されたシート状感光材料搬送機構
を提供する。 【解決手段】 挟持装置40に挟持されたシート状感光
材料Pの上流側の端部を、シート状感光材料Pの所定箇
所の移動軌跡付近に接当支持するための支持部材60を
設けた。
Description
紙などのシート状感光材料を一定の搬送経路に沿って搬
送するシート状感光材料搬送機構に関し、より具体的に
は、プリントサイズに切断されたシート状感光材料を挟
持可能な挟持手段と、前記挟持手段を、前記シート状感
光材料の搬送方向に関して上流側の第1処理部から前記
シート状感光材料を受け取るための第1位置と、前記シ
ート状感光材料を下流側の第2処理部に引き渡すための
第2位置の間で往復移動させる搬送機構とを備えたシー
ト状感光材料搬送機構に関する。
して、本出願と同一の出願人によって提出された、特開
平11−352662号公報に記された搬送機構があ
る。上記の従来技術による搬送機構は、挟持手段は、第
1処理部としての露光台から提供されたシート状感光材
料を相互圧着によって挟持可能な一対のローラを備えて
いる。そして、シート状感光材料を挟持した状態のこの
挟持手段を、タイミングベルトからなる搬送機構によっ
て、第2処理部としての現像処理部の入口まで、垂直上
向きに延びた搬送経路上を、搬送する構成となってい
る。したがって、この従来技術によるシート状感光材料
搬送機構では、搬送方向に沿って並べられた多数のロー
ラ対によって第2処理部まで搬送する他の形態に比し
て、シート状感光材料の搬送中の蛇行が生じ難い、ま
た、第1処理部から第2処理部までの距離の設計変更に
対して柔軟に対応できるなどの利点が得られる。
術によるシート状感光材料搬送機構では、搬送中のシー
ト状感光材料の一部が、シート状感光材料搬送機構の他
部材(例えば、搬送機構を構成するユニットのフレーム
の一部など)、或いは、シート状感光材料搬送機構を備
えた写真処理装置等の他部材に接触して、シート状感光
材料が損傷を受ける虞があった。
に切断される前の感光材料が乳剤面側を外側にしたロー
ルの形態でストックされているため、シート状感光材料
も乳剤面側を外にした円弧状に湾曲する傾向を持ってい
る事例が多いことに起因している。すなわち、上記の従
来例に即して言えば、挟持手段がシート状感光材料をシ
ート状感光材料の先端(すなわち、下流側端部)が略垂
直に延びるように挟持しても、シート状感光材料の先端
(すなわち、下流側端部)が搬送経路から横向きにはみ
出るからである。
搬送経路に沿ったシート状感光材料の長さが長大化した
シート状感光材料を処理する場合に特に増大し、挟持手
段がシート状感光材料をシート状感光材料の先端(すな
わち、下流側端部)が略水平に延びるように挟持し、且
つ、搬送経路が水平に延びている場合には、更に増大す
る。これは、このような構成の場合には、前述した、シ
ート状感光材料が乳剤面側を外にした円弧状に湾曲する
傾向に加えて、挟持手段によって挟持されたシート状感
光材料の後端(すなわち、上流側端部)が重力によって
下方に垂れ下がる傾向があるためである。
た従来技術によるシート状感光材料搬送機構の持つ前述
した欠点に鑑み、搬送中のシート状感光材料の一部が、
シート状感光材料搬送機構の他部材、或いは、シート状
感光材料搬送機構を備えた写真処理装置等の他部材に接
触して、シート状感光材料が損傷を受ける虞の抑制され
たシート状感光材料搬送機構を提供することにある。
に、本発明に係るシート状感光材料搬送機構は、特許請
求の範囲の欄の請求項1から8に記された特徴構成を備
えている。すなわち、本発明の請求項1によるシート状
感光材料搬送機構は、プリントサイズに切断されたシー
ト状感光材料を挟持可能な挟持手段と、前記挟持手段
を、前記シート状感光材料の搬送方向に関して上流側の
第1処理部から前記シート状感光材料を受け取るための
第1位置と、前記シート状感光材料を下流側の第2処理
部に引き渡すための第2位置の間で往復移動させる搬送
機構とを備えたシート状感光材料搬送機構であって、前
記挟持手段に挟持された前記シート状感光材料の上流側
の端部を、前記シート状感光材料の前記所定箇所の移動
軌跡付近に接当支持するための支持部材が設けられてい
ることを特徴構成としている。
本発明の特許請求の範囲第1項によるシート状感光材料
搬送機構では、搬送中のシート状感光材料の上流側の端
部(すなわち、シート状感光材料の後端)が、支持部材
によってシート状感光材料の挟持箇所の移動軌跡付近に
接当支持されているので、搬送中のシート状感光材料の
一部が、シート状感光材料搬送機構の他部材、或いは、
シート状感光材料搬送機構を備えた写真処理装置等の他
部材に接触して、シート状感光材料が損傷を受ける虞が
抑制される。
1処理部と前記第2処理部の間に、前記搬送機構による
前記挟持手段の搬送方向と平行に延びた案内面を有する
構成とすることができる。
送に際してシート状感光材料は、前記案内面上を摺動す
ることによって、他部材と接触することがより確実に抑
制される。そして、この時、シート状感光材料は、その
両面の少なくとも一方が前記案内面上に沿うように摺動
移動するので、前記案内面の平滑度を充分に高くしてお
けば、シート状感光材料が前記案内面によって損傷する
ことは防止される。また、このように構成すれば、シー
ト状感光材料が前記第1処理部から下流側に提供された
時点で既に、シート状感光材料の先端が前記案内面によ
って接当支持されている状態で提供されるので、このよ
うにして提供されたシート状感光材料の先端は、第2処
理部側から第1処理部へシート状感光材料を受け取りに
来る挟持手段内に円滑に進入することができる。
材料の第1 面と対向する第1 案内面と前記シート状感光
材料の第2面と対向する第2案内面とからなり、前記シ
ート状感光材料の前記所定箇所は、前記第1 案内面と前
記第2案内面の間に配置されている構成とすることがで
きる。
が第1 面と第2面の一方を外にした円弧状に湾曲する傾
向を持っている場合にも、搬送機構による搬送に際して
シート状感光材料は、前記2つの案内面内を摺動するこ
とによって、他部材と接触することが更に確実に抑制さ
れる。そして、この時、シート状感光材料は、その両面
が前記2つの案内面上に沿うように摺動移動するので、
前記2つの案内面の平滑度を充分に高くしておけば、シ
ート状感光材料が前記案内面によって損傷することは防
止される。また、このように構成すれば、シート状感光
材料が前記第1処理部から下流側に提供された時点で既
に、シート状感光材料の先端が前記2つの案内面の間に
接当支持されている状態で提供されるので、このように
して提供されたシート状感光材料の先端は、第2処理部
側から第1処理部へシート状感光材料を受け取りに来る
挟持手段内に更により円滑に進入することができる。
処理部の間に、略水平に延びている構成とすることがで
きる。
が乳剤面側を外にした円弧状に湾曲する傾向に加えて、
挟持手段によって挟持されたシート状感光材料の後端
(すなわち、上流側端部)が重力によって下方に垂れ下
がる傾向が一般に生じて、搬送中のシート状感光材料の
一部が、シート状感光材料搬送機構の他部材、或いは、
シート状感光材料搬送機構を備えた写真処理装置等の他
部材に接触して、シート状感光材料が損傷を受ける可能
性が高まるが、搬送中のシート状感光材料の後端が、支
持部材によってシート状感光材料の挟持箇所の移動軌跡
付近に接当支持されているので、搬送中のシート状感光
材料の一部が、前記他部材に接触して、シート状感光材
料が損傷を受ける虞が抑制される。
光材料をその両面から2つの前記所定箇所で挟持すべ
く、前記シート状感光材料に沿って、且つ、前記搬送方
向と交差する前記シート状感光材料の幅方向に沿って互
いに離間して配置された一対のチャック手段を備えてお
り、前記支持部材は、前記一対のチャック手段の間に延
びている構成とすることができる。
チャック手段がシート状感光材料を2つの所定箇所で挟
持するので、シート状感光材料は、一つの所定箇所を軸
芯にして挟持手段上で揺動したりすることなく、挟持手
段上に安定した状態で挟持される。したがって、シート
状感光材料を、例えば、第1 処理部から提供されたまま
の姿勢を保持させたまま、第2処理部に引き渡すことが
できる。また、このように構成すれば、支持部材は、一
対のチャック手段の間に延びているので、第1 処理部か
ら提供されるシート状感光材料がどのような横幅を持っ
たものであっても、支持部材は、シート状感光材料の横
幅の中央部、言い換えればシート状感光材料の重心付近
を接当支持することとなる。したがって、シート状感光
材料を2つの所定箇所で挟持する一対のチャック手段と
シート状感光材料の重心付近を支持する支持部材との協
働で、シート状感光材料は、横向きに次第に変位したり
することなく、安定した姿勢を保ったまま第2処理部ま
で搬送され易い。
ら提供された前記シート状感光材料を、前記挟持手段の
前記第2処理部から前記第1処理部への移動に際して、
前記一対のチャック手段に案内する案内部材を有する構
成とすることができる。このように構成すれば、前記第
1処理部から下流側に提供されたシート状感光材料の先
端が、挟持手段に設けられた案内部材によって案内され
ることで、第2処理部から第1処理部へ移動する挟持手
段の前記一対のチャック手段内に円滑に進入することが
できる。
にある前記シート状感光材料の前記支持部材によって接
当支持されない部位を、前記挟持手段に案内するため
に、前記幅方向に沿って前記一対のチャック手段よりも
外側まで延びた案内傾斜面を有する構成とすることがで
きる。このように構成すれば、処理するシート状感光材
料が幅方向の寸法の大きな大判のシートであるために、
シート状感光材料の乳剤面側を外にした円弧状に湾曲す
る傾向や、シート状感光材料の端部が重力によって下方
に垂れ下がる傾向に基づいて、シート状感光材料の幅方
向の両端が、シート状感光材料の前記所定箇所の移動軌
跡付近から大きく離間していても、シート状感光材料の
先端は、挟持手段の案内部材に形成された案内傾斜面の
作用によって、その幅方向の両端も含めて、前記一対の
チャック手段に円滑に進入することができる。
記シート状感光材料を前記搬送方向に沿った副走査方向
に搬送する露光搬送機構と、前記露光搬送機構によって
搬送される前記シート状感光材料を前記副走査方向と交
差する主走査方向に沿ってライン露光する光放射手段
と、供給されたプリントデータに基づいて前記光放射手
段を駆動する制御部とを備えたデジタル露光装置からな
る構成とすることができる。
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
ついて説明する。図1は、本発明によるシート状感光材
料搬送機構を備えたプリンタプロセッサを示す。
リンタプロセッサ1は、プリントデータを作成して出力
する画像処理部A、画像処理部Aから送られてきたプリ
ントデータに基づいて印画紙に潜像を形成するための露
光処理を施す露光処理部B、及び、露光処理部Bから送
られた印画紙を現像処理液によって現像処理し、さらに
乾燥処理を施して外部に排出するための現像処理部Cと
からなる。
の画像を光学的に読み取って、デジタル画像情報に変換
するスキャナ2と、写真フィルム以外のフロッピー(登
録商標)ディスク、MOその他の媒体からデジタル画像
情報を直接読み込む読取手段4と、スキャナ2乃至は読
取部4を介して入手したデジタル画像情報に基づいてプ
リントデータを作成するための制御部(不図示)とを備
えている。前記制御部は、デジタル画像情報をオペレー
タのために視覚化するためのモニタディスプレー6や、
オペレータが種々の補正用データを入力するためのキー
ボード8の他に、入手したデジタル画像情報を一旦保存
可能なデータ格納装置(不図示)を含む。
のロールを回転可能に支持した印画紙マガジン10と、
印画紙マガジン10から印画紙を引き出してはカッター
14によってロール状印画紙Rからプリントサイズに応
じた長さのシート状印画紙P(シート状感光材料の一
例)として切り離し、引き続き水平方向に搬送する印画
紙供給ユニット12と、印画紙供給ユニット12から受
け取ったシート状印画紙Pを引き続き副走査方向に搬送
しながら走査露光するための露光ユニット18(第2処
理部の一例)とを備えている。露光ユニット18を構成
するデジタル露光エンジンとしては、ここではR,G,
B各色に対応する波長のレーザー光のビームをポリゴン
ミラーを介して主走査方向に掃射するレーザー式露光エ
ンジン20(光放射手段の一例)が用いられている。ま
た、前記制御部は、前記ビームに含まれる各波長光の強
度を、画像処理部Aから供給されたプリントデータに基
づいて制御する機能を有する。
ジン20の露光ポイントを挟んで上流側と下流側に配置
された合計2対の露光ローラ対20a,20b(露光搬
送機構の一例)と、印画紙を上流側から受け取って露光
ローラ対20a,20bに引き渡すための受入れローラ
対20R,20Rとを有する。2対の露光ローラ対20
a,20bと受入れローラ対20R,20Rはいずれ
も、印画紙を挟着した挟着姿勢と、上下方向に互いに離
間する方向に僅かに相対移動して挟着状態を解除した解
除姿勢との間で切り換え可能に構成されている。
ト18は、印画紙供給ユニット12が直に固定されたプ
リンタプロセッサ1の本体フレーム1A に対して、防振
ゴム21,21を介して取付けられている。
像処理液タンク22と、最後の現像処理液タンク22か
ら排出されたシート状印画紙を熱風などで乾燥させる乾
燥部24とからなる。乾燥部24を通過したシート状印
画紙Pはプリントとしてトレイ26上などに排出され
る。互いに隣接した各現像処理液タンク22内には、シ
ート状印画紙Pを現像処理液中で搬送させては、次のタ
ンクに移し変えるためのカセット式の搬送ラックが挿入
されている。
は、現像処理部Cにてシート状印画紙Pが乳剤面を外向
きにした状態で現像処理液タンク22内を搬送されるよ
うに、乳剤面が下方を向いた姿勢で露光処理部Bから排
出されたシート状印画紙Pを挟着したまま回転した後に
現像処理部Cの入口に供給可能なスイッチバック搬送機
構28が介装されている。スイッチバック搬送機構28
には、露光処理部Bから一列状態で排出されたシート状
印画紙Pを二列化した上で現像処理部Cに引き渡す振り
分け機能を持たせることができる。
紙供給ユニット12は、印画紙マガジン10から印画紙
を垂直上方に引き出し、90°だけターンさせて水平に
送り出すための引き出し装置30(第1処理部の一例)
と、引き出し装置30から略水平な姿勢で排出されたシ
ート状印画紙Pを、その水平な姿勢のままで上下方向か
ら挟持(チャック)して、下流側に位置する露光ユニッ
ト18に向かって水平方向に搬送する搬送装置16とを
有する。これらの引き出し装置30及び搬送装置16
は、剛性の高いユニットフレーム12a上に支持されて
いる。
は、印画紙の幅を充分に超える長さを備えた第1駆動ロ
ーラ32と、第1駆動ローラ32の周面に常時押付けら
れた2つの圧着ローラ36a,36b、並びに、第1駆
動ローラ32から横向きに離間した第2駆動ローラ対3
4,34を有する。第1駆動ローラ32と第2駆動ロー
ラ対34,34は、水平な軸芯周りで回転自在に支持さ
れており、共通のモータM1の駆動力によって、互いに
同期した周速度で回転操作される。また、第2駆動ロー
ラ対34,34には、第2駆動ローラ対34,34の間
に挟着された状態のシート状印画紙Pの抜き出しを下流
側向きに限って許す一方向クラッチ(不図示)が設けら
れている。第1駆動ローラ32の周面に押付けられた2
つの圧着ローラ36a,36bの内の下流側の圧着ロー
ラ36bが第1駆動ローラ32の上端の周面と協働して
形成する接線は、水平に延びている。またこの接線は、
第2駆動ローラ対34,34どうしのニップに形成され
る接線と略一致している。尚、第2駆動ローラ対34,
34は、必要なタイミングで上下方向に離間して圧着解
除操作されるように構成されている。また、上流側の圧
着ローラ36aは、第1駆動ローラ32の斜め上方側の
周面に押付けられている。
4,34の間には、引き出し機構30によって引き出さ
れたロール状印画紙Rをプリントサイズに応じた長さで
切断してシート状印画紙Pにするためのカッタ14が配
置されている。
から排出されたシート状印画紙Pを挟持可能なチャック
装置40(挟持手段の一例)を有する。また、搬送装置
16は、チャック装置40を、シート状印画紙Pを上流
側の引き出し機構30から受け取るための第1位置と、
シート状印画紙Pを下流側の露光ユニット18に引き渡
すための第2位置の間で略水平に往復移動させる搬送機
構70を備えている。
うに、チャック装置40は、シート状印画紙Pの幅を十
分に超える長さで延びた剛性の高い支持アーム42と、
支持アーム42上に支持されたチャック機構44とを有
する。
12aの両側面の内側に、シート状印画紙Pの搬送方向
と平行に延びるように架設された一対の無端状のタイミ
ングベルト54,54を有する。2本のタイミングベル
ト54,54の下流側の端部の内側の歯部は、ユニット
フレーム12aに固定された別々のモータM2R,M2
Lの回転軸に固定された各タイミングプーリ上に噛合さ
れている。尚、2本のタイミングベルト54,54の上
流側の端部の内側の歯部は、ユニットフレーム12aの
両側面の間に延びた軸12b上に空転するように支持さ
れた各タイミングプーリ上に噛合されている。したがっ
て、2本のタイミングベルト54,54どうしは、モー
タM2R,M2Lの駆動操作状態に応じて、互いに独立
して回転駆動されることも、また、同時に駆動されるこ
とで、見掛け上一体的に駆動されることも可能である。
両端の下面には、樹脂製のローラ42a,42aが回転
自在に支持されており、他方、印画紙供給ユニット12
のユニットフレーム12aには、ローラ42a,42a
を受ける平坦なレール手段12r,12rが形成されて
いる。チャック機構44と支持アーム42を合わせた重
量は、主としてローラ42a,42aを介してこのレー
ル手段12r,12rが受けている。
は、延長板42b,42bが水平に延びており、いずれ
の延長板42b,42bも、対応する側のタイミングベ
ルト54の下方部位に取付けられている。そこで、モー
タM2R,M2Lの駆動操作状態に応じて、2本のタイ
ミングベルト54,54が同時に同一速度で駆動されれ
ば、支持アーム42は、平面視における角度姿勢を変え
ることなくレール手段12r,12r上を移動するが、
例えば、2本のタイミングベルト54,54の一方のみ
が駆動されたり、2本のタイミングベルト54,54の
一方が他方よりも高速で駆動されれば、支持アーム42
の平面視における角度姿勢は変化することになる。
出し機構30の下流側端部から露光ユニット18の上流
側付近まで水平に直線状に延びた1本のガイドロッド1
2Gが延びている。ガイドロッド12Gは、円形の断面
形状を備え、ユニットフレーム12aの幅方向の中心に
配置されている。そして、支持アーム42の中央には、
スリーブ状の支持片43が、垂直な軸芯X1周りで揺動
可能に支持されている。スリーブ状の支持片43は、ガ
イドロッド12Gの周面上に略隙間無く外嵌されている
が、ガイドロッド12G上をスムースに摺動可能であ
る。ガイドロッド12Gとこれに外嵌された状態で摺動
する支持片43は、支持アーム42の中心を、常にシー
ト状印画紙Pの幅方向の略中心に保持する働きをする。
ており、また、ガイドロッド12Gはその長手方向の両
端、言い換えれば、搬送方向の上流側端部と下流側端部
のみでユニットフレーム12aに固定されているので、
長手方向の中心付近ではガイドロッド12Gは外力によ
って上下左右に変位し得る。しかし、ユニットフレーム
12aに固定された両端部付近では外力によっても変位
し難いので、これら両端部付近では充分な中心維持機能
を発揮する。
されるように、チャック装置40は、支持アーム42の
両端から一旦下方に延び、引き続き主走査方向の中央ま
で延びた下方アーム46を有する。支持アーム42と下
方アーム46には、互いに対向し且つ水平に延びた対向
面42h,46hが形成されている。下方アーム46の
対向面46hの主走査方向における中央付近の所定箇所
からは、互いに主走査方向に離間した一対の支持突起4
6a,46aが僅かに突出形成されている。また、チャ
ック装置40上のチャック機構44は、垂直方向に延
び、支持突起46a,46aと同軸状に配置された一対
のチャックピン48,48(一対のチャック手段の一
例)を備えている。チャックピン48,48どうしは、
シート状印画紙Pの幅方向に沿って、言い換えれば、搬
送方向と交差する向きに離間している。また、個々のチ
ャックピン48,48は、筒状の孔内に上下方向に変位
可能に設けられており、前記孔内の上方に設置された圧
縮バネ49によって、一対の支持突起46a,46aに
向かって常に付勢されている。そして、チャック機構4
4は、圧縮バネ49の付勢力に抗して、チャックピン4
8,48を、一対の支持突起46a,46aから引き離
す解除機構50を含む。解除機構50がON状態とな
り、チャックピン48,48が一対の支持突起46a,
46aから引き離されると、間に充分な空間が形成され
て、シート状印画紙Pを間に受け入れ可能となる。他
方、解除機構50がOFF状態となると、シート状印画
紙P上に位置する2つの所定箇所は、チャックピン4
8,48と一対の支持突起46a,46aの間に挟着さ
れる。
に、解除機構50は、水平な軸芯X2周りで揺動自在に
支持された操作アングル52を有する。操作アングル5
2の一端52aは、チャックピン48,48の長手方向
の中間部に係止され、操作アングル52の他端52b
は、モータM3によって回転操作される非円形のカム板
56に接当している。カム板56は一つの大径部54a
を有し、モータM3の回転角度の制御に基づいて、カム
板56の回転位置が図5(イ)に示す状態になれば、カ
ム板56の大径部54aは、操作アングル52の他端5
2bを印画紙搬送方向の上流側に向けて倒すように、操
作アングル52を揺動して傾斜させる。これによって、
チャックピン48,48は、圧縮バネ49の付勢力に抗
して一対の支持突起46a,46aから上方に引き離さ
れる。さらにモータM3の回転位置が変化し、カム板5
6の回転位置が図5(ロ)に示す状態になれば、操作ア
ングル52は、カム板56の大径部54aによる作用か
ら解除されて、圧縮バネ49の付勢力に基づいて、直立
姿勢に切り換えられ、同時に、チャックピン48,48
も一対の支持突起46a,46a側に押付けられ、ここ
に挿入されているシート状印画紙Pを2箇所(すなわ
ち、支持突起46a,46a)で挟持する。
下方アーム46は、その上流側端部に、シート状印画紙
Pを対向面42h,46hの間に案内するための案内傾
斜面42g,46g(案内部材の一例)を有する。図5
(イ)と図5(ロ)に示されるように、支持アーム42
の案内傾斜面42gは、側面視において上流側に向かっ
て次第に上昇する約45°の傾斜を持ち、他方、下方ア
ーム46の案内傾斜面46gは、側面視において上流側
に向かって次第に下降するやはり約45°の傾斜を持
つ。すなわち、支持アーム42の案内傾斜面42gと下
方アーム46の案内傾斜面46gは協働して上流側に向
かって約90°開いた案内傾斜面を形成している。案内
傾斜面42g,46gは、シート状印画紙Pの幅方向に
沿って一対のチャックピン48,48よりも外側まで延
びている。
ム42の案内傾斜面42gと下方アーム46の案内傾斜
面46gは、平面視において、シート状印画紙Pの幅方
向の中心から幅方向の外側に向かって次第に下流側に変
位する約10°の傾斜を持つ。
は、引き出し機構30の下流側端部から露光ユニット1
8の上流側付近まで、チャック装置40の搬送方向と平
行に、水平に直線状に延びたガイド板60(支持部材の
一例)を備えている。ガイド板60は、上ガイド板60
aと下ガイド板60bを有し、上ガイド板60aと下ガ
イド板60bは、いずれも印画紙供給ユニット12の、
ユニットフレーム12aに固定された、幅が約50〜7
0mmの平坦な直線状に延びた金属板であり、搬送経路
の幅方向の中央に配置されている。より具体的には、上
ガイド板60aと下ガイド板60bは、一対のチャック
ピン48,48の間に延びている。言い換えれば、チャ
ック機構44のチャックピン48,48は、上ガイド板
60aと下ガイド板60bの両側に隣接した位置に設け
られている。
板60bは、少なくとも引き出し装置30に対して固定
されていることになる。上ガイド板60aの下面は、シ
ート状印画紙Pの上面である乳剤面(第1面の一例)と
対向する第1案内面61aとなっており、下ガイド板6
0bの上面は、シート状印画紙Pの下面である基材面
(第2面の一例)と対向する第2案内面61bとなって
いる。そして、第1案内面61aと第2案内面61bの
間に形成された上下方向の間隙は、ガイド板60の全長
にわたって約5〜7mmとなっている。
シート状印画紙Pの幅方向の中央付近は、前記第1位置
から前記第2位置まで一貫して、これら第1案内面61
aと第2案内面61bの間を搬送される。また、チャッ
クピン48,48と支持突起46a,46aの間にチャ
ックされたシート状印画紙P上の2つの所定箇所も、こ
れら第1案内面61aと第2案内面61bの間に配置さ
れている。この結果、ガイド板60は、チャック装置4
0に挟持されたシート状印画紙Pの上流側と下流側の端
部を、少なくともシート状印画紙Pの幅方向の中央付近
において、シート状印画紙P上の2つの所定箇所の移動
軌跡付近に接当支持することができる。
対34,34によって挟着されているシート状印画紙P
の下流側端部は、少なくともシート状印画紙Pの幅方向
における中央部位において、ガイド板60に支持される
ことになる。また、チャック装置40に挟持されたまま
で、引き出し装置30側から露光ユニット18まで搬送
されるシート状印画紙Pの主走査方向の中央部位は、搬
送に基づくシート状印画紙Pの位置に関らず、印画紙P
の上流側端部から下流側端部までの全長にわたってガイ
ド板60に支持されるので、印画紙供給ユニット12内
の他の部材(例えば、ユニットの補強部材)や印画紙供
給ユニット12の下方に位置する部材などにシート状印
画紙Pが触れることが防止されている。
紙Pの中央部位を下方から支持し、この部位が重力によ
って下方に垂れ下がることを防止している。すなわち、
下ガイド板60bは、特に、チャック装置40に挟持さ
れたシート状印画紙Pの(搬送方向に関する)上流側の
端部を接当支持する支持部材として機能する。
4によって挟持されたシート状印画紙Pが、その上流側
の端部または下流側の端部あるいはこれら両端部が上方
に持ち上がるような例外的な巻き癖を備えている場合
に、シート状印画紙Pの下流側の端部を支持アーム42
と下方アーム46の間に形成された案内面内に案内する
働き、また、これらの端部が印画紙供給ユニット12の
他の部材や印画紙供給ユニット12の上方の他の部材と
接当することを防止する働きをする。
30から露光ユニット18までの全長にわたって延びて
いる必要はないが、少なくともチャック装置40が引き
出し装置30からシート状印画紙Pを受け取る際の印画
紙Pの先端(下流側端部)よりも搬送方向に関して上流
側から延び、且つ、少なくともチャック装置40が露光
ユニット18にシート状印画紙Pを引き渡す際の印画紙
Pの後端(上流側端部)よりも搬送方向に関して下流側
まで延びていることが必要である。
走査方向の長さが117mmで、主走査方向の長さ、す
なわち幅が140mmの一般的な寸法のシート状印画紙
Pを処理する際の印画紙供給ユニットの基本的な働きを
以下に例示する。
mmだけ引き出し、カッタ14によって切断して、シー
ト状印画紙Pを提供する(この提供されたシート状印画
紙Pは図3に実線で示されている)。提供された段階で
は、シート状印画紙Pは、第2駆動ローラ対34,34
によって挟着されたままである。
方向の回転駆動に基づいてチャック装置40が、前記第
1位置に移動すると(この第1位置に移動したチャック
装置40は図2に実線で示されている)、シート状印画
紙Pは、支持アーム42と下方アーム46の各対向面4
2h,46hの間に入り込み、モータM3の駆動に基づ
いて、シート状印画紙Pの所定箇所が、チャックピン4
8,48にチャック(挟着)される。
移動に際しては、第2駆動ローラ対34,34によって
挟着されたシート状印画紙Pの先端(すなわち、下流側
端部)は、少なくともその主走査方向における中央部位
においてガイド板60に支持されることになるので、下
方に大きく垂れ下がることなく、支持アーム42と下方
アーム46の間に形成された案内傾斜面42g,46g
の一部にスムースに受け入れられ、そのまま案内傾斜面
42g,46gによって案内されて、最終的に、各対向
面42h,46hの間に、言い換えれば、チャックピン
48,48と支持突起46a,46aの間に進入する。
尚、第2駆動ローラ対34,34によって挟着されたシ
ート状印画紙Pの下流側端部の内で、主走査方向におけ
る中央部位から離れた両側端はガイド板60に直接支持
されておらず、重力や印画紙の巻き癖によって下方に幾
らか垂れ下がっている可能性があるが、この部位は、平
面視において外側に向かって次第に下流側に変位する約
10°の傾斜を備えた、下方アーム46の案内面46g
によって下方から掬い上げられるようにして、やはり、
スムースに各対向面42h,46hの間に進入すること
ができる。
48,48によって挟持した状態で、チャック装置40
は、タイミングベルト54,54の正転方向の回転駆動
に基づいて前記第2位置に移動する。前記第2位置で
は、シート状印画紙Pの下流側の端部が、解除状態の受
入れローラ対20R,20Rの間に進入する。シート状
印画紙Pの下流側の端部が受入れローラ対20R,20
Rの間に進入したら、受入れローラ対20R,20Rが
圧着状態に切り換えられる。この後で、チャック機構4
4のチャックピン48,48は、モータM3によって引
き上げられ、シート状印画紙Pの挟着状態が解除され
る。
42と下方アーム46の双方には、下流側に突出した支
持板42s,46sが設けられており、これらの各支持
板42s,42sどうし及び各支持板46s,46sど
うしの間には、上ガイド板60aと下ガイド板60bど
うしの間の間隙よりも小さな約4mm前後の間隙が形成
されている。チャック機構44上に挟持されているシー
ト状印画紙Pの下流側端部は、これらの支持板42s,
46sによって直線状に保持されている。支持板42
s,46sは、主走査方向における4箇所に形成されて
いる。主走査方向における内側の一対の支持板42s,
46sは、標準的なサイズの印画紙用であり、外側の一
対の支持板42s,46sは、大判サイズの印画紙を内
側の支持板42s,46sと協働して支持するために設
けられている。
図3に示されるように、主走査方向に沿って4個のロー
ラ対に分割形成されているので、第2位置におけるチャ
ック装置40は、4箇所の支持板42s,46sが、受
入れローラ対20R,20Rの周面よりも更に内径側に
入り込むまで、そして、チャック機構44上に挟持され
ているシート状印画紙Pの下流側端部が、解除状態の受
入れローラ対20R,20Rの間に進入するまで、露光
ユニット18に近付くことができる。
プリンタプロセッサ1には、チャック装置40の平面視
における姿勢を制御するための姿勢制御機構が設けられ
ている。前記姿勢制御機構は、チャック装置40の平面
視における姿勢を検出するために、印画紙供給ユニット
12、および、印画紙供給ユニット12と露光ユニット
18の間に設けられた位置検出機構と、前記位置検出機
構による検出結果に基づいて、チャック装置40の平面
視における角度姿勢を変更可能な姿勢操作機構とからな
る。
出機構は、一方では、支持アーム42の上流側端部の左
右両端から水平に延びた上流側検出板62R,62L
と、上流側検出板62R,62Lの進入を個々に独立し
て検出するように引き出し装置30に配置された光セン
サ対63R,63Lとを有する。また、前記位置検出機
構は、他方では、支持アーム42の下流側端部の左右両
端から水平に延びた下流側検出板64R,64Lと、下
流側検出板64R,64Lの進入を個々に独立して検出
するように露光ユニット18に配置された光センサ対6
5R,65Lを有する。そして、前記姿勢操作機構は、
チャック装置40を往復移動操作するためのタイミング
ベルト54,54で構成されている。すなわち、左右の
タイミングベルト54,54の駆動操作を制御して故意
にアンバランスに駆動させることによって、チャック装
置40は、スリーブ状の支持片43上の垂直な軸芯X1
周回りで揺動操作される。したがって、タイミングベル
ト54,54は、チャック装置40を軸芯X1周回りで
揺動操作する手段として働く。
出し装置30から提供されたシート状印画紙Pは、平面
視において正しい姿勢でチャック装置40に挟持されて
いる、言い換えれば、チャック装置40に挟持されたシ
ート状印画紙Pは、シート状印画紙Pの下流側端部がチ
ャック装置40の支持アーム42の長手方向軸芯と正確
に一致するように挟持されていると仮定する。そして、
防振ゴム21の取付け精度乃至は防振ゴム21の劣化等
の原因によって、図7に示されるように、平面視におい
て露光ユニット18は印画紙供給ユニット12に対して
傾斜している、言い換えれば、露光装置18の受入れロ
ーラ対20R,20Rは、引き出し装置30の第2駆動
ローラ対34,34の軸芯に対して傾斜しているものと
仮定する。尚、図7では、分かり易さのために、露光装
置18の右側が左側に比して印画紙供給ユニット12か
ら一見して判る程に大きく離間したような、極端に傾斜
した状態で示されているが、実際には、一見では判らな
い程度の傾斜を示すことが多いと考えられる。このよう
な状況の場合、チャック装置40は、例えば、次のよう
な各工程を経て、第1位置と第2位置の間を往復移動す
る。
矢印が示すように、チャック装置40は、第1位置にお
ける引き出し装置30の第2駆動ローラ対34,34の
軸芯に対して平行な姿勢を維持したまま、第2位置に向
かって移動を開始する。すなわち、この段階では、左右
のタイミングベルト54,54は、同時に正転方向に駆
動開始され、且つ、互いに同期した速度で駆動される。
むと、(ここでは、露光装置18の受入れローラ対20
R,20Rが引き出し装置30の第2駆動ローラ対3
4,34に対して傾斜しているので)先ず、チャック装
置40の左側の下流側検出板64Lが光センサ対65L
によって検出され、この検出に基づいて左側のタイミン
グベルト54の駆動が即刻停止される。この時点でも、
チャック装置40の右側の下流側検出板64Rは光セン
サ対65Rによって検出されていないので、右側のタイ
ミングベルト54は引き続き駆動を続け、これによっ
て、チャック装置40は次第に右側が上がった傾斜姿勢
になり始める。
ルト54のみの駆動が進むと、チャック装置40の右側
の下流側検出板64Rが下流側検出板65Rによって検
出され、この検出に基づいて右側のタイミングベルト5
4の駆動も即刻停止される。これによって、チャック装
置40は、最早、引き出し装置30の第2駆動ローラ対
34,34に対しては平行ではなく、しかし、露光装置
18の受入れローラ対20R,20Rに対して平行な姿
勢で第2位置となる。したがって、チャック装置40上
のシート状印画紙Pは、図7(ロ)に示されるように、
平面視において厳密に正しい姿勢で露光装置18に進入
する。
光装置18に引き渡されてしまうと、チャック装置40
は、図7(ハ)に実線で示されるように、第2位置にお
ける傾斜した姿勢のままで、第1姿勢に向かって復帰開
始する。すなわち、ここでも、左右のタイミングベルト
54,54は、先ず、同時に正転方向に駆動開始され、
且つ、互いに同期した速度で駆動される。
むと、チャック装置40は、(引き出し装置30の第2
駆動ローラ対34,34に対して傾斜しているので)先
ず、チャック装置40の左側の上流側検出板62Lが光
センサ対63Lによって検出され、この検出に基づいて
左側のタイミングベルト54の駆動が即刻停止される。
この時点でも、チャック装置40の右側の上流側検出板
62Rは検出されていないので、右側のタイミングベル
ト54は引き続き駆動を続け、これによって、チャック
装置40の右側が上がった傾斜姿勢が解消され始める。
ルト54のみの駆動が進むと、チャック装置40の右側
の上流側検出板62Rが光センサ対63Rによって検出
され、この検出に基づいて右側のタイミングベルト54
の駆動も即刻停止される。これによって、チャック装置
40は、図7(ハ)に二点鎖線で示されるように、引き
出し装置30の第2駆動ローラ対34,34の軸芯に対
して平行な初期の姿勢で第1位置となる。
グベルト54を駆動するモータM2Rが、左側のタイミ
ングベルト54を駆動するモータM2Lが停止してか
ら、更に何パルスだけ余分に回転してから停止されたか
を制御装置の記憶手段に記憶させておき、次の第4工程
では、先ず、右側のタイミングベルト54を駆動するモ
ータM2Rのみを、この余分なパルス数だけ逆転駆動す
ることで、チャック装置40を、引き出し装置30の第
2駆動ローラ対34,34の軸芯に対して平行な初期の
姿勢に戻し、その後は、左右のタイミングベルト54,
54を同期した速度で逆転回転させて第1位置に復帰さ
せても良い。この場合には、チャック装置40の上流側
検出板62R,62Lや引き出し装置30側の光センサ
対63R,63Lは、必ずしも必要ない。
度にチャック装置40の位置検出操作を行うのではな
く、工場出荷時などの検査時点で、平面視における露光
ユニット18の印画紙供給ユニット12に対する傾斜レ
ベルを調査し、実際の稼動時には、この時に得られた傾
斜に関するデータに基づいて、チャック装置40を移動
操作しても良い。すなわち、チャック装置40の第2位
置への移動操作に際して、左右のどちらのタイミングベ
ルト54,54のモータM2R,M2Lを何パルス余分
に正転回転すれば、チャック装置40が露光ユニット1
8に対して正しい姿勢で第2位置を取るかを調査し、実
際の稼動時には、露光ユニット18の印画紙供給ユニッ
ト12に対する傾斜レベルが変化するまでは、この姿勢
制御を毎回実施すれば良い。
例でも、本発明のチャック装置40を有効に利用するこ
とができる。すなわち、引き出し装置30から提供され
たシート状印画紙Pが、平面視において正しい姿勢でチ
ャック装置40に挟持されていない、言い換えれば、チ
ャック装置40に挟持されたシート状印画紙Pは、シー
ト状印画紙Pの下流側端部がチャック装置40の支持ア
ーム42の長手方向軸芯と一致するように挟持されてい
ない場合である。この場合、引き出し装置30から提供
されたシート状印画紙Pが、平面視においてどのような
傾斜姿勢でチャック装置40に挟持される傾向があるか
を事前に調査しておいて、この傾向を相殺するようにチ
ャック装置40の平面視における姿勢を制御するように
タイミングベルト54,54のモータM2R,M2Lを
駆動させることができる。
材料の上流側の端部を、シート状感光材料の所定箇所
(挟持箇所)の移動軌跡付近に接当支持するための支持
部材としては、必ずしも、印画紙供給ユニット12のユ
ニットフレーム12aに固定された部材である必要はな
く、シート状感光材料を挟持して直接搬送する挟持手段
(実施形態ではチャック装置40に相当)の移動に際し
て挟持手段と一体的に移動する支持部材であっても良
い。この場合、例えば、支持部材を、シート状感光材料
の上流側の端部よりも更に上流側まで略直線状に挟持手
段から延びた板状の支持部材として設けることができ
る。
リンタプロセッサの全体を示す略図
供給ユニットと露光ユニットを示す側面図
ら見た一部破断正面図
を示す説明図
の案内部材を示す斜視図
の姿勢制御方法を示す略図
Claims (8)
- 【請求項1】 プリントサイズに切断されたシート状感
光材料の所定箇所を挟持可能な挟持手段と、前記挟持手
段を、前記シート状感光材料の搬送方向に関して上流側
の第1処理部から前記シート状感光材料を受け取るため
の第1位置と、前記シート状感光材料を下流側の第2処
理部に引き渡すための第2位置の間で往復移動させる搬
送機構とを備えたシート状感光材料搬送機構であって、 前記挟持手段に挟持された前記シート状感光材料の上流
側の端部を、前記シート状感光材料の前記所定箇所の移
動軌跡付近に接当支持するための支持部材が設けられて
いるシート状感光材料搬送機構。 - 【請求項2】 前記支持部材は、前記第1処理部と前記
第2処理部の間に、前記搬送機構による前記挟持手段の
搬送方向と平行に延びた案内面を有する請求項1のシー
ト状感光材料搬送機構。 - 【請求項3】 前記案内面は、前記シート状感光材料の
第1 面と対向する第1 案内面と前記シート状感光材料の
第2面と対向する第2案内面とからなり、前記シート状
感光材料の前記所定箇所は、前記第1 案内面と前記第2
案内面の間に配置されている請求項2のシート状感光材
料搬送機構。 - 【請求項4】 前記案内面は、前記第1処理部と前記第
2処理部の間に、略水平に延びている請求項2または3
のシート状感光材料搬送機構。 - 【請求項5】 前記挟持手段は、前記シート状感光材料
をその両面から2つの前記所定箇所で挟持すべく、前記
シート状感光材料に沿って、且つ、前記搬送方向と交差
する前記シート状感光材料の幅方向に沿って互いに離間
して配置された一対のチャック手段を備えており、前記
支持部材は、前記一対のチャック手段の間に延びている
請求項2から4のいずれか1項のシート状感光材料搬送
機構。 - 【請求項6】 前記挟持手段は、前記第1処理部から提
供された前記シート状感光材料を、前記挟持手段の前記
第2処理部から前記第1処理部への移動に際して、前記
一対のチャック手段に案内する案内部材を有する請求項
5のシート状感光材料搬送機構。 - 【請求項7】 前記案内部材は、前記第1処理部にある
前記シート状感光材料の前記支持部材によって接当支持
されない部位を、前記挟持手段に案内するために、前記
シート状感光材料の前記幅方向に沿って前記一対のチャ
ック手段よりも外側まで延びた案内傾斜面を有する請求
項6のシート状感光材料搬送機構。 - 【請求項8】 前記第2処理部は、前記シート状感光材
料を前記搬送方向に沿った副走査方向に搬送する露光搬
送機構と、前記露光搬送機構によって搬送される前記シ
ート状感光材料を前記副走査方向と交差する主走査方向
に沿ってライン露光する光放射手段と、供給されたプリ
ントデータに基づいて前記光放射手段を駆動する制御部
とを備えたデジタル露光装置からなる請求項1から7の
いずれか1項のシート状感光材料搬送機構。
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