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JP2002055305A - 色合成光学系、画像投写光学系および投写型画像表示装置 - Google Patents

色合成光学系、画像投写光学系および投写型画像表示装置

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Publication number
JP2002055305A
JP2002055305A JP2000239211A JP2000239211A JP2002055305A JP 2002055305 A JP2002055305 A JP 2002055305A JP 2000239211 A JP2000239211 A JP 2000239211A JP 2000239211 A JP2000239211 A JP 2000239211A JP 2002055305 A JP2002055305 A JP 2002055305A
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JP
Japan
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prism
optical system
color
color combining
image
Prior art date
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Application number
JP2000239211A
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English (en)
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JP2002055305A5 (ja
Inventor
Saburo Sugawara
三郎 菅原
Atsushi Okuyama
奥山  敦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE60127211T priority patent/DE60127211D1/de
Priority to EP01306697A priority patent/EP1185111B1/en
Priority to US09/923,569 priority patent/US6942347B2/en
Publication of JP2002055305A publication Critical patent/JP2002055305A/ja
Publication of JP2002055305A5 publication Critical patent/JP2002055305A5/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
    • H04N9/3105Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying all colours simultaneously, e.g. by using two or more electronic spatial light modulators

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  • Signal Processing (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイクロイック膜に対する光束の入射角度が
ダイクロイック膜への入射位置によって異なると、画像
の明るさや色にむらが生じる。 【解決手段】 ダイクロイック膜25B,27Bで反射
する色光とダイクロイック膜を透過する色光とを合成す
る色合成光学系いおいて、ダイクロイック膜の上記反射
する色光の入射光軸に対する傾斜方向に関し、このダイ
クロイック膜の光学的厚さをその傾斜方向一端側から他
端側にかけて増加若しくは減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
ーなどの投写型画像表示装置に用いられる色合成光学系
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクターの色合成光学素子と
しては、図25に示すように、4つの直角プリズム6
1,62,63,64から構成され、2種類の反射波長
域を有するダイクロイック層DM1,DM2をプリズム
内部で交差させているクロスダイクロイックプリズムX
DPが広く用いられている。
【0003】但し、クロスダイクロイックプリズムにお
いては、4つの直角プリズムの角度を正確に研磨しない
と、ダイクロイック層DM1,DM2が直角プリズムの
頂角で折れ曲がってしまうため、不図示のスクリーン上
の投影像が二重像となり、解像感が著しく悪くなる。
【0004】また、スクリーン上の解像力を良好に保つ
ため、4つの直角プリズム61、62、63、64を接
合する場合、接合面で段差が生じないように接合しなけ
ればならず、接合時に細心の注意を必要とする。
【0005】さらに、直角プリズムの直角な稜線部分
は、いわゆるピリやカケ等の欠陥が許されず、稜線部分
の幅が広いと、クロスプリズムのクロスする部分が縦筋
となってスクリーン上に投影されてしまうという問題も
ある。
【0006】このように、従来のクロスダイクロイック
プリズムは、プリズム加工およびプリズム接合が極めて
難しく、製造コストを安くすることが困難である。
【0007】一方、クロスダイクロイックプリズムの以
上述べたような問題点に対処するために、特開平10−
104763号公報(公報図1)には、ビデオカメラ等
で使用されいる3つのプリズムから構成される色分解プ
リズムを液晶プロジェクターに応用した提案がなされて
いる。
【0008】しかし、上記公報にて提案の色分解プリズ
ムは、プリズム形状が、プリズムの光路長を最小にする
ような形状に最適化されていないため、クロスダイクロ
イックプリズムと比較して2倍近いプリズム光路長を必
要とする。また、同公報中には、プリズムの材料や屈折
率に関する記載がないので、プリズムの屈折率を高め
て、空気換算時の光路長を短くしているかどうかは不明
である。
【0009】このように上記公報提案の構成では、プリ
ズムの製造自体は、ダイクロイック膜がプリズム内部で
交差していないので、クロスダイクロイックプリズムに
対し楽になってはいるが、プリズム光路長が長いため
に、投写レンズのバックフォーカスをクロスダイクロイ
ックプリズムを使用する場合と比較してかなり長くする
必要が生じる。このため、投写レンズは大型化し、製造
コストが高くなり、また特に投写レンズの性能面では、
倍率色収差が増大してくるといった問題が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶プロジ
ェクターにおいて、クロスダイクロイックプリズムを用
いるかクロスダイクロイックプリズムではないダイクロ
イックプリズムを用いるかにかかわらず、色合成ダイク
ロイックプリズムの小型化、ひいてはプロジェクター全
体の小型化を図るため、色合成ダイクロイックプリズム
の入射面と液晶画像表示素子との間に正の屈折力を有す
るレンズ群を配置し、液晶画像表示素子を透過して色合
成ダイクロイックプリズムに入射する光束を収束させる
構成が採られることがある。これにより、色合成ダイク
ロイックプリズムの光射出側の有効径の小型化が可能と
なり、色合成ダイクロイックプリズムと投写レンズを小
型化することができる。
【0011】しかしながら、色合成ダイクロイックプリ
ズム内のダイクロイック膜に入射して反射する波長域の
光束をレンズ群により収束させると、ダイクロイック膜
はこの光束の入射光軸に対して傾斜しているため、ダイ
クロイック膜に対する光束の入射角度がダイクロイック
膜への入射位置によって異なるものとなってしまう。
【0012】そして、ダイクロイック膜の反射特性は反
射する光の入射角度に依存するため、ダイクロイック膜
に対する光束の入射角度が入射位置によって異なると、
色合成された(すなわち投写される)画像の明るさや色
にむらが生じるという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、小型でありながら、色
合成された画像の明るさや色にむらが生じないようにし
た色合成光学系を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、ダイクロイック膜で反射する色光と
ダイクロイック膜を透過する色光とを合成する合成光学
系もしくはこれを用いた画像投写系において、ダイクロ
イック膜の上記反射する色光の入射光軸に対する傾斜方
向に関し、このダイクロイック膜の光学的厚さがその傾
斜方向一端側から他端側にかけて増加若しくは減少する
ようにしている。
【0015】具体的には、例えば、ダイクロイック膜の
厚さ(d)を上記傾斜方向一端側から他端側にかけて増
加若しくは減少させたり、ダイクロイック膜の屈折率
(n)を上記傾斜方向一端側から他端側にかけて増加若
しくは減少させることにより、光学的厚さ(Δ=n・
d)が増加若しくは減少するようにしている。
【0016】これにより、ダイクロイック膜に対する光
束の入射角度がダイクロイック膜上の位置によって異な
っても、各位置での反射特性を均一化することが可能と
なり、色合成された画像の明るさや色にむらが生じない
ようにすることが可能となる。したがって、小型であり
ながら明るさ・色むら等のない良好な色合成画像を得る
ことが可能となる。
【0017】なお、上記ダイクロイック膜は、色合成プ
リズムの内部に形成することも可能である。
【0018】また、色合成プリズムの前段に、正屈折力
を有する光学素子を配置し、色合成プリズムに入射する
光束を収束させるようにすることにより、色合成プリズ
ム(および投写光学系)の小型化を図ることが可能とな
る。
【0019】また、上記色合成光学系の正屈折光学素子
に画像光を入射させる画像変調手段を有するとともに、
色合成光学系により色合成された画像を拡大投写する投
写光学系を有する画像投写光学系においては、 0.07<L/f<0.35 …(1) さらには、 0.1<L/f<0.3 …(1A) 但し、Lは、画像変調手段の画像表示部の対角長 fは、正屈折光学素子の焦点距離 を満足するようにしてもよい。
【0020】また、色合成光プリズムの射出側のダイク
ロイック膜が形成されている面と、色合成プリズムの射
出面とのなす角度θ1が、 20度<θ1<35度 …(2) さらには、 23度<θ1<32度 …(2A) を満足するようにしてもよい。
【0021】また、色合成プリズムの射出面と色合成プ
リズムの入射側のダイクロイック膜が形成されている面
とのなす角度θ2が、 40度<θ2<50度 …(3) さらには、 42度<θ1<48度 …(3A) を満足するようにしてもよい。
【0022】さらに、 |Lin/L|>4 …(4) さらには、 |Lin/L|>6 …(4A) 但し、Linは、投写光学系、色合成プリズム、正屈折
光学素子を含む画像投写光学系全体の入射瞳の画像変調
手段の表示部からの距離Lは、画像変調手段の画像表示
部の対角長を満足するようにしてもよい。
【0023】また、複数の正屈折光学素子の焦点距離の
うち少なくとも1つが他の正屈折光学素子の焦点距離と
異なるようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施形態
である液晶プロジェクター(投写型画像表示装置)の光
学断面図を示す。
【0025】光源1から発せられた白色光は、放物面鏡
2よりほぼ平行な光束に変換され、複数の矩形のレンズ
アレイにより構成される第1フライアイレンズ3に入射
する。そして、第1フライアイレンズ3からの射出光
は、複数の矩形のレンズアレイにより構成される第2フ
ライアイレンズ5の各コマのほぼ中心部に反射ミラー4
を介して光源像を形成する。
【0026】第2フライアイレンズ5から射出し、偏光
変換素子6によって片方の偏光成分のみに揃えられた光
束は、第1正レンズ7を通って液晶画像表示パネル(画
像変調手段:以下、液晶パネルという)12,15,1
8上に重ね合わされる。
【0027】まず、第1正レンズ7を通って青反射ダイ
クロイックミラー8により反射された青色光は、高反射
ミラー9および第2正レンズ11を介して青色用液晶パ
ネル12の表示部に集光される。
【0028】また、青反射ダイクロイックミラー8を透
過した緑および赤色の光成分のうち緑色成分は、緑反射
ダイクロイックミラー10により反射され、第3正レン
ズ14を介して緑色用液晶パネル15の表示部に集光さ
れる。
【0029】さらに、緑反射ダイクロイックミラー10
を透過した赤色成分の光は、第4正レンズ20、高反射
ミラー21、第5正レンズ22、高反射ミラー23およ
び第6正レンズ17を介して赤色用液晶パネル18の表
示部に集光される。
【0030】なお、第4正レンズ20と第5正レンズ2
2は、赤色チャンネルのみ他の色チャンネルより光路が
長いため、各色光をほぼ等倍結像させるリレーレンズの
役目を果たしている。
【0031】各色の液晶パネル12,15,18で変調
された光(画像光)は、色合成プリズムCSP1によっ
て色合成される。色合成プリズムCSP1から射出した
色合成画像は、投写レンズ(投写光学系)28により、
不図示のスクリーンにカラー画像として拡大投影され
る。
【0032】なお、色合成プリズムCSP1は、第1プ
リズム27と、第2プリズム26と、第3プリズム25
と、第4プリズム24の4つのプリズムによって構成さ
れる。
【0033】ここで、色合成プリズムCSP1と各液晶
パネル12,15,18との間には、正の屈折力を有す
る正レンズ(正屈折光学素子)13,16,19が配置
されている。
【0034】これら正レンズ13,16,19を配置す
ることにより、液晶パネル12,15,18の表示部の
周辺を透過した光束が収束されるので、色合成プリズム
CSP1の射出側の有効径の小型化が可能となり、色合
成プリズムCSP1の全体の小型化を図ることができ
る。
【0035】図2(A)には、本実施形態の液晶プロジ
ェクターにおける色合成光学系および投写レンズ28の
光学断面図を示す。
【0036】色合成プリズムCSP1を構成する第1プ
リズム27は、透過面でありかつ全反射面でもある面2
7Aと、赤色成分を反射させて青および緑色成分を透過
させるダイクロイック膜が形成されたダイクロ面27B
と、透過面27Cとにより構成されている。
【0037】また、第2プリズム26は、2つの透過面
26A、26Bを有して構成されている。さらに、第3
プリズム25は、2つの透過面25A、25Cと、青色
成分を反射させて緑色成分を透過させるダイクロイック
膜が形成されたダイクロ面25Bとにより構成されてい
る。
【0038】また、第4プリズム24は、2つの透過面
24A,24Bを有して構成されている。
【0039】図2(A)において、透過面27A,27
C,25C,24Bには、空気とガラスの界面で生ずる
表面反射光による光量損失を防ぐため、反射防止コート
が形成されている。
【0040】第2プリズム26の面26Cと第4プリズ
ム24の面24 Cは、プリズム内部の内面反射によるゴ
ースト発生を防ぐため、研磨面ではなく、砂ズリ面と
し、さらに黒色の塗料を塗布している。
【0041】なお、第1プリズム27のダイクロ面27
Bに形成されているダイクロイック膜は、第2プリズム
26の透過面26Aに形成してもよい。第2プリズム2
6の方が、第1プリズム27より小さいので、ダイクロ
イック膜を蒸着するときに、蒸着釜により多くプリズム
を入れることができるので、製造コストが安くなる利点
がある。
【0042】また、第3プリズム25のダイクロ面25
Bに形成されているダイクロイック膜は、第4プリズム
24の透過面24Aに形成してもよい。
【0043】本実施形態の色合成プリズムCSP1は、
従来色分解プリズム等で使用されている3つのプリズム
から構成されるプリズムに対し、プリズムの光路長を短
くするために4つのプリズムで構成している。
【0044】そして、2つのダイクロイック膜27B,
25Bに挟まれるプリズムを2つに分割することによ
り、2つのプリズムのうち光入射側のプリズムを小さく
することできる。また、残りの光射出側のプリズムは、
有効光束のケラレが生じない大きさ・形状に設定されて
いる。
【0045】さらに、色合成プリズムCSP1として、
プリズムの空気換算時の光路長を短くするために、従来
よりも屈折率の高いガラスを使用してもよい。例えば、
株式会社オハラ製のS−BSM25(d線の屈折率1.65
844 、アッベ数50.9)、S−BSM15(d線の屈折率
1.62299 、アッベ数58.2)が屈折率も高く、透過率もよ
いので好ましい。
【0046】また、第1プリズム27と第2プリズム2
6の間のダイクロ面27Bと、第1プリズム27の射出
面27Aとが挟む角度θ1を28度に設定することによ
り、プリズムの光路長を短くし、ダイクロ面27Bの反
射によるゴーストの発生を抑えることができた。また、
第1プリズム27の射出面27Aにおける全反射条件を
十分に満足できた。
【0047】また、第3プリズム25と第4プリズム2
4の間のダイクロ面25Bと第1プリズム27の射出面
27Aとが挟む角度θ2を45度に設定することによ
り、プリズムの光路長を短くすることができた。
【0048】そして、プリズムの光路長を短くすること
により、プリズム自体を小型化できるだけでなく、投写
レンズのバックフォーカスを短くできるので、投写レン
ズの小型化および高性能化も実現できる。
【0049】さらに、本実施形態のように、色合成プリ
ズムCSP1と各液晶パネル12,15,18との間に
正レンズ13,16,19を配置すると、図2に示すよ
うに、ダイクロ面25B(27Bも同様)の入射角度が
ダイクロ面の場所により変化してしまう(具体的には、
ダイクロイック膜のうち正レンズに近い側の入射角度φ
1>正レンズから遠い側の入射角度φ2)。このため、
不図示のスクリーン上に投写された画像に明るさむらや
色むらが生じる可能性がある。
【0050】しかし、本実施形態では、図2(B)に示
すように、ダイクロイック膜で反射する光のダイクロイ
ック膜への入射光軸に対しダイクロイック膜が傾斜する
方向に関して、ダイクロイック膜の光学的厚さ(Δ=n
・d)がその一端側から他端側にかけてなだらかに増加
若しくは減少するように、ダイクロイック膜を傾斜膜と
して形成している。
【0051】なお、光学的厚さ(Δ)を変化させるため
には、ダイクロイック膜の厚さ(d)を変えてもよい
し、屈折率(n)を変えてもよい。
【0052】本実施形態では、ダイクロイック膜のうち
入射角度が大きい側(φ1)の光学的厚さが入射角度が
小さい側(φ2)の光学的厚さが厚くなるように傾斜膜
を形成している。
【0053】さらに詳しく説明すると、ダイクロイック
膜(25B)においては、このダイクロイック膜の図2
(A)における上側の光線入射角度が下側の光線入射角
度と比較して大きくなるので、上側の膜厚が下側の膜厚
より厚くなるよう傾斜膜を構成する。
【0054】また、ダイクロイック膜(27B)におい
ては、このダイクロイック膜の図2(A)における下側
の光線入射角度が上側の光線入射角度と比較して大きく
なるので、下側の膜厚が上側の膜厚より厚くなるよう傾
斜膜を構成するこのようにダイクロイック膜を傾斜膜と
することにより、膜上の位置によって入射角度が異なる
光線に対してダイクロイック膜の反射特性を均一化する
ことが可能となり、投写される画像での明るさや色のむ
らをなくすることができる。
【0055】なお、液晶パネル13,16,19に対し
ては、コントラストむらを生じさせないために、光源1
からの照明光がテレセントリックになるように設計され
ている。
【0056】(第2実施形態)図3には、本発明の第2
実施形態である液晶プロジェクター(投写型画像表示装
置)の光学断面図を示す。なお、本実施形態において、
第1実施形態と共通する構成要素には、第1実施形態と
同符号を付す。
【0057】本実施形態は、第1実施形態とほぼ同様の
構成であるが、色合成プリズムCSP2の構成が異な
る。
【0058】本実施形態の色合成プリズムCSP2は、
第1プリズム27と、第2プリズム29と、第3プリズ
ム24とにより構成されている。これにより、第1実施
形態のように4つのプリズムで色合成プリズムCSP1
を構成する場合に比べて、部品の簡素化がはかれ、さら
に安価な色合成プリズムを実現することができる。
【0059】図4には、本実施形態における色合成光学
系および投写レンズ28の断面図を示す。
【0060】本実施形態では、第1実施形態に比べて、
正レンズ13,16,19の正の屈折力をさらに強める
ことにより、色合成プリズムCSP2のさらなる射出側
の有効径の小型化を図っている。また、これにより、第
1実施形態にてダイクロ面27B,25Bの間に配置さ
れている2つのプリズム26,25を1つの第2プリズ
ム29に置き換えることができた。
【0061】そして、本実施形態においても、第1実施
形態と同様に、色合成プリズムCSP2内の2つのダイ
クロイック膜(27B,29B)を傾斜膜とし、これに
より投写される画像での明るさや色のむらをなくするよ
うにしている。
【0062】(第3実施形態)図5には、本発明の第3
実施形態である液晶プロジェクター(投写型画像表示装
置)のうち色合成光学系と投写レンズ28の断面図を示
す。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通す
る構成要素には、第1実施形態と同符号を付す。
【0063】本実施形態は、第1実施形態とほぼ同様の
構成であるが、色合成プリズムCSP3の構成が異な
る。
【0064】本実施形態の色合成プリズムCSP3で
は、第1実施形態のダイクロ面27B,25Bの間に配
置されている2つのプリズム26,25を一体化し、1
つの第2プリズム30として形成している。プラスチッ
ク成型によってプリズム30を作製するのであれば、こ
のプリズム30のような形状を実現することができる。
【0065】そして、本実施形態においても、第1実施
形態と同様に、色合成プリズムCSP3内の2つのダイ
クロイック膜(27B,30B)を傾斜膜とし、これに
より投写される画像での明るさや色のむらをなくするよ
うにしている。
【0066】(第4実施形態)図6には、本発明の第4
実施形態である液晶プロジェクター(投写型画像表示装
置)のうち色合成光学系と投写レンズ28の断面図を示
す。なお、本実施形態において、第3実施形態と共通す
る構成要素には、第3実施形態と同符号を付す。
【0067】本実施形態では、第3実施形態の色合成プ
リズムCSP3の入射面27C,30C、24Bにそれ
ぞれ、正レンズ(正屈折光学素子)31,32,33を
接合して、色合成光学系全体を一体化している。
【0068】本実施形態によれば、色合成プリズムCS
P3の入射面27C,30C,24Bと正レンズ31,
32,33のうち色合成プリズムCSP3に対向する面
とに対する反射防止コートを省略できる。
【0069】(第5実施形態)図7には、本発明の第5
実施形態である液晶プロジェクター(投写型画像表示装
置)のうち色合成光学系と投写レンズ28の断面図を示
す。なお、本実施形態において、第3実施形態と共通す
る構成要素には、第3実施形態と同符号を付す。
【0070】本実施形態では、第3実施形態の色合成プ
リズムCSP3に、正レンズ(正屈折光学素子)31,
32,33に相当する部分を一体形成して、色合成光学
系全体を一体化するとともに、さらなる部品の簡素化を
図っている。
【0071】すなわち、第1プリズム34の入射面34
Cに正の屈折力を持たせ、同様に第2プリズム35の入
射面35Cおよび第3プリズム36の入射面36Bにそ
れぞれ正の屈折力を持たせている。
【0072】(実施例1)図8には、上記第1実施形態
の実施例を示している。この実施例1においては、投写
レンズ28は、色合成プリズムCSP1と正レンズ1
3,16,19と組み合わせた状態で最も光学性能が良
好になるよう設計されている。投写レンズ28は、正レ
ンズ13,16,19が液晶パネル12,15,18の
近くに配置されているので、パネル側のレンズ径を小さ
くでき、全体として小型軽量化が実現できる。
【0073】ここで、投写レンズ28の倍率色収差を補
正するために、正レンズ13,16,19の焦点距離あ
るいは配置位置を僅かに異ならせてもよい。
【0074】図9には、図8に示した実施例1における
液晶パネルの長辺方向の光路図を示す。本実施例は、表
示部の対角長が0.7インチの液晶パネル用に設計され
たものである。
【0075】色合成プリズムの材料は、(株)オハラの
S−BSM15を使用している。従来のクロスダイクロ
プリズムで使用されていた( 株) オハラのS−BSL7
と比較すると、本実施例においては、プリズムの屈折率
を高めることにより空気換算時のプリズム光路長の短縮
を実現している。
【0076】本実施例では、色合成プリズムCSP1と
液晶パネル12,15,18の間に配置されている正レ
ンズ13,16,19の光学作用により、色合成プリズ
ムCSP1内部の光束の拡がりが極めて小さく抑えられ
ている。このため、色合成プリズムCSP1を構成する
プリズム24,25の一辺の長さを22mmと極めて小
さくすることができた。
【0077】なお、従来のクロスダイクロプリズムの場
合、0.7インチの液晶パネルを用いる場合には一辺が
26mm必要となっていた。
【0078】このように、本実施例では、色合成プリズ
ムCSP1内部の光束の拡がりを小さく抑えることがで
きるので、従来のクロスダイクロプリズムを使用した場
合に比べて、隣り合う液晶パネル12,15の間隔を小
さくでき、この結果、色分解光学系も小さくでき、全体
として極めて小型の液晶プロジェクターを実現できる。
【0079】また、図10には、図8に示した実施例1
における液晶パネルの短辺方向の光路図を示している。
色合成プリズムCSP1と液晶パネル15の間に配置さ
れている正レンズ16の光学作用により、図9と同様
に、色合成プリズムCSP1内部の光束の拡がりが極め
て小さく抑えられている。特に、色合成プリズムCSP
1の図中下端の光束DDは、色合成プリズムCSP1の
下端とほぼ平行となっているので、色合成プリズムCS
P1の射出側のプリズムの高さを極めて小さくすること
ができた。
【0080】(実施例2)図11には、上記第1実施形
態の実施例2であって、液晶パネルの表示部の長辺方向
の断面図を示す。本実施例も、表示部の対角長が0.7
インチの液晶用に設計された実施例である。
【0081】この実施例の色合成プリズムCSP1Aの
形状は実施例1と同様であるが、ガラス材料が(株)オ
ハラのS−BSL7を使用している点が異なる。プリズ
ム材料をS−BSL7にした場合の利点は、アッベ数が
大きいので色分散が小さく、プリズム内部における倍率
色収差の発生が小さい点と、S−BSM15の比重3.
6と比較すると比重が2.52と軽い点である。
【0082】本実施例においても、実施例1と同様に、
液晶パネルと色合成プリズムCSP1Aの間に配置され
る正レンズの光学作用により、プリズム内部の光束の拡
がりを小さくすることができた。
【0083】また、図12は実施例2における液晶パネ
ルの表示部の短辺方向の断面図を示す。本実施例におい
ては、プリズム24A,25Aの高さをプリズム26
A,27Aより小さくして、色合成プリズムCSP1A
の全体の軽量化を実現している。
【0084】(実施例3)図13には、実施例3とし
て、投写レンズの断面図を示す。本実施例では、不図示
のスクリーン側から順に、負屈折力の第1レンズ群I、
正屈折力の第2レンズ群II、正屈折力の第3レンズ群II
I 、負屈折力の第4レンズ群IV 、正屈折力の第5レン
ズ群V、正屈折力の第6レンズ群VI、色合成プリズムC
SPおよび正屈折力の第7レンズ群VII により構成さ
れ、広角端から望遠端への変倍に際して、 第2レンズ
群II、第3レンズ群III 、第4レンズ群IVおよび第5レ
ンズ群Vを不図示のスクリーン側に移動させるようにし
ている。なお、第5レンズ群Vは弱い負レンズ群であっ
てもよい。
【0085】本実施例では、スクリーン距離の変動に伴
う像面位置の補正を、第1レンズ群Iを光軸方向に移動
させることにより行う。本実施例は、従来の液晶パネル
側にテレセントリックな投写レンズと比較して、色合成
プリズムCSPと液晶パネルの画像表示面IMとの間に
第7正レンズ群VIIを配置しているので、色合成プリ
ズムCSP側のレンズ径を小さくできる利点がある。
【0086】なお、図16〜図18にはそれぞれ、本実
施例の投写レンズにおける広角端、中間位置およぞ望遠
短での収差図を示している。
【0087】(実施例4,5)図14には、数値実施例
4として投写レンズの断面図を示す。また、図15に
は、数値実施例5として投写レンズの断面図を示す。
【0088】これら実施例でも、不図示のスクリーン側
から順に、負屈折力の第1レンズ群I、正屈折力の第2
レンズ群II、正屈折力の第3レンズ群III 、負屈折力の
第4レンズ群IV、正屈折力の第5レンズ群V、正屈折力
の第6レンズ群VI、色合成プリズムCSPおよび正屈折
力の第7レンズ群VII により構成されている。
【0089】なお、これら実施例の投写レンズの作動
は、図13に示した数値実施例3の投写レンズと同様で
ある。
【0090】また、図19〜図21にはそれぞれ、実施
例4の投写レンズにおける広角端、中間位置およぞ望遠
短での収差図を示している。
【0091】さらに、図22〜図24にはそれぞれ、実
施例5の投写レンズにおける広角端、中間位置およぞ望
遠短での収差図を示している。
【0092】(条件の説明)以下、前述した条件式
(1)〜(4)の意味について説明する。
【0093】まず、条件式(1)は、液晶パネルの画像
表示部の対角長Lと色合成プリズムと液晶パネルの間に
配置されたあるいは色合成プリズムの入射面に形成され
た正レンズの焦点距離との比について限定したものであ
る。この条件式(1)の下限値を超える領域では、正レ
ンズの屈折力が弱くなり過ぎるため、色合成プリズムの
射出側の有効径が大きくなり、色合成プリズムが大型化
してくる。
【0094】一方、条件式(1)の上限値を超える領域
では、投写レンズの絞りの位置が投写レンズの色合成プ
リズム側に寄り過ぎ、絞りから液晶パネル側のレンズ枚
数が減ってしまうため、投写光学系の設計が困難とな
り、光学性能を良好に保つことが難しくなる。
【0095】したがって、条件式(1)を満足するこ
と、より好ましくは条件式(1A)を満足することが望
ましい。
【0096】条件式(2)は、色合成光プリズムの射出
側のダイクロイック膜が形成されている面と色合成プリ
ズムの射出面とのなす角度θ1について限定したもので
ある。条件式(2)の下限値を超える領域では、射出面
を兼ねている全反射面の全反射条件を満たせず、光もれ
が生じてくる。一方、条件式(2)の上限値を超える領
域では、光路と最も射出側のプリズムの射出面とが干渉
してくるので好ましくない。
【0097】したがって、条件式(2)を満足するこ
と、より好ましくは条件式(2A)を満足することが望
ましい。
【0098】条件式(3)は、色合成プリズムの射出面
と色合成プリズムの入射側のダイクロイック膜が形成さ
れている面とのなす角度θ2の角度について限定したも
のである。条件式(3)の下限値を超える領域では、プ
リズムの入射面が光路と干渉し、かつ液晶パネルの間隔
が大きくなってくるので、色合成プリズムを大型化しな
ければならなくなる。一方、上限値を超える領域では、
2つの液晶パネルが近くなりすぎて互いに干渉してくる
ので、好ましくない。
【0099】したがって、条件式(3)を満足するこ
と、より好ましくは条件式(3A)を満足することが望
ましい。
【0100】条件式(4)は、投写レンズ、色合成プリ
ズム、正レンズを含んだ画像投写光学系全体の入射瞳の
液晶パネルの表示部からの距離Linと、液晶パネルの
画像表示部の対角長Lとの比について限定したものであ
る。画像変調手段として液晶パネルを使用する場合、条
件式(4)を超える領域では、液晶パネルに対する投写
レンズのテレセントリック性がくずれ、コントラストむ
らが生じてくるので好ましくない。
【0101】(数値実施例)以下、上記各実施例におけ
る投写レンズの数値実施例を示す。本数値実施例におい
て、riはスクリーン側から順にi番目のレンズ面の曲
率半径であり、diはi番目のレンズ面とi+1番目の
レンズ面との間隔である。また、niはi番目のレンズ
のd線における屈折率であり、viはi番目のレンズの
アッベ数を示す。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】上記数値実施例に関して、投写レンズの条
件式の値は、 となる。
【0106】また、色合成プリズムの条件式の値は、 となる。なお、上記各実施形態では、画像変調手段とし
て液晶パネルを用いた場合について説明したが、他の画
像変調手段を用いてもよい。
【0107】また、上記実施形態では、2つのダイクロ
イック膜が交差しない色合成プリズムを用いる場合につ
いて説明したが、本発明はいわゆるクロスダイクロプリ
ズムにも適用することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダイクロイック膜におけるこの膜で反射する色光の入射
光軸に対する傾斜方向に関し、このダイクロイック膜の
光学的厚さがその傾斜方向一端側から他端側にかけて増
加若しくは減少するようにしているので、ダイクロイッ
ク膜に対する光束の入射角度がダイクロイック膜上の位
置によって異なっても、膜上の各位置での反射特性を均
一化することができ、色合成された画像の明るさや色に
むらが生じないようにすることができる。
【0109】したがって、小型でありながら明るさ・色
むら等のない良好な色合成画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である液晶プロジェクタ
ーの光学断面図。
【図2】上記第1実施形態の液晶プロジェクターにおけ
る色合成光学系の光学断面図。
【図3】本発明の第2実施形態である液晶プロジェクタ
ーの光学断面図。
【図4】上記第2実施形態の液晶プロジェクターにおけ
る色合成光学系の光学断面図。
【図5】本発明の第3実施形態である液晶プロジェクタ
ーにおける色合成光学系の光学断面図。
【図6】本発明の第4実施形態である液晶プロジェクタ
ーにおける色合成光学系の光学断面図。
【図7】本発明の第5実施形態である液晶プロジェクタ
ーにおける色合成光学系の光学断面図。
【図8】上記第1実施形態の色合成光学系の実施例1を
示す光学断面図。
【図9】上記実施例1の液晶パネルの長辺方向の光路
図。
【図10】上記実施例1の液晶パネルの短辺方向の光路
図。
【図11】上記第1実施形態の色合成光学系の実施例2
の液晶パネルの長辺方向の光路図。
【図12】上記実施例2の液晶パネルの短辺方向の光路
図。
【図13】本発明の実施例3としての投写レンズの断面
図。
【図14】本発明の実施例4としての投写レンズの断面
図。
【図15】本発明の実施例5としての投写レンズの断面
図。
【図16】上記実施例3の投写レンズの広角端の収差
図。
【図17】上記実施例3の投写レンズの中間位置の収差
図。
【図18】上記実施例3の投写レンズの望遠端の収差
図。
【図19】上記実施例4の投写レンズの広角端の収差
図。
【図20】上記実施例4の投写レンズの中間位置の収差
図。
【図21】上記実施例4の投写レンズの望遠端の収差
図。
【図22】上記実施例5の投写レンズの広角端の収差
図。
【図23】上記実施例5の投写レンズの中間位置の収差
図。
【図24】上記実施例5の投写レンズの望遠端の収差
図。
【図25】従来の液晶プロジェクターの光学断面図。
【符号の説明】
1 光源 2 放物面鏡 3 第1フライアイレンズ 4,9,21,23 反射ミラー 5 第2フライアイレンズ 6 偏光変換素子 7 第1正レンズ 8 青反射ダイクロイックミラー 10 緑反射ダイクロイックミラー 11 第2正レンズ 12 青色用液晶パネル 13,16,19 正レンズ 14 第3正レンズ 15 緑色用液晶パネル 17 第6正レンズ 18 赤色用液晶パネル 20 第4正レンズ 22 第5正レンズ 24 第4プリズム又は第3プリズム 25,36 第3プリズム 26,35 第2プリズム 27,34 第1プリズム 28 投写レンズ 29,30 第2プリズム 31,32,33 正レンズ CSP,CSP1,CSP2 色合成プリズム I 第1レンズ群 II 第2レンズ群 III 第3レンズ群 IV 第4レンズ群 V 第5レンズ群 VI 第6レンズ群 VII 第7レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 H04N 9/31 H04N 9/31 C Fターム(参考) 2H042 CA06 CA10 CA14 CA17 2H087 KA07 PA11 PA18 PB12 QA02 QA07 QA14 QA22 QA26 QA34 QA41 QA45 SA44 SA46 SA49 SA53 SA57 SA63 SA64 SA65 SA66 SA72 SB04 SB13 SB22 SB32 SB44 2H091 FA05X FA05Z FA08Z FA14Z FA26X FA26Z FA29Z FA41Z LA18 LA20 MA07 5C060 EA01 GB01 HC00 HC09 HC10 HC21

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイクロイック膜で反射する色光と前記
    ダイクロイック膜を透過する色光とを合成する色合成光
    学系において、 前記ダイクロイック膜の前記反射する色光の入射光軸に
    対する傾斜方向に関し、このダイクロイック膜の光学的
    厚さが前記傾斜方向一端側から他端側にかけて増加若し
    くは減少していることを特徴とする色合成光学系。
  2. 【請求項2】 前記ダイクロイック膜の厚さが前記傾斜
    方向一端側から他端側にかけて増加若しくは減少してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の色合成光学系。
  3. 【請求項3】 前記ダイクロイック膜の屈折率が前記傾
    斜方向一端側から他端側にかけて増加若しくは減少して
    いることを特徴とする請求項1に記載の色合成光学系。
  4. 【請求項4】 前記ダイクロイック膜の光学的厚さが、
    前記反射する色光の前記ダイクロイック膜への入射角度
    が大きい側ほど厚いことを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の色合成光学系。
  5. 【請求項5】 前記ダイクロイック膜が色合成プリズム
    の内部に形成されていることを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載の色合成光学系。
  6. 【請求項6】 正屈折力を有し、前記反射する色光を前
    記色合成プリズムに入射させる正屈折光学素子を備える
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の色
    合成光学系。
  7. 【請求項7】 前記色合成プリズムと前記正屈折光学素
    子とが接合されていることを特徴とする請求項1から6
    のいずれかに記載の色合成光学系。
  8. 【請求項8】 前記色合成プリズムと前記正屈折光学素
    子とが一体形成されていることを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれかに記載の色合成光学系。
  9. 【請求項9】 前記色合成プリズム内にそれぞれ異なる
    色光を反射する2つのダイクロイック膜が形成されてお
    り、 これら2つのダイクロイック膜のうち少なくとも一方の
    光学的厚さが前記傾斜方向一端側から他端側にかけて増
    加若しくは減少していることを特徴とする請求項5から
    8のいずれかに記載の色合成光学系。
  10. 【請求項10】 前記2つのダイクロイック膜が前記色
    合成プリズム内で交差しないように形成されていること
    を特徴とする請求項9に記載の色合成光学系。
  11. 【請求項11】 前記色合成プリズムが3つのプリズム
    から構成されていることを特徴とする請求項9又は10
    に記載の色合成光学系。
  12. 【請求項12】 前記色合成プリズムが4つのプリズム
    から構成されていることを特徴とする請求項9又は10
    に記載の色合成光学系。
  13. 【請求項13】 前記2つのダイクロイック膜の間に2
    つのプリズムが配置されていることを特徴とする請求項
    12に記載の色合成光学系。
  14. 【請求項14】 前記色合成プリズムを構成するプリズ
    ムのうち、最も射出側に位置するプリズムは、少なくと
    も光学的に平滑な面を3面有しており、射出面が全反射
    面を兼ねていることを特徴とする請求項11から13の
    いずれかに記載の色合成光学系。
  15. 【請求項15】 請求項1から4のいずれかに記載の色
    合成光学系と、3つの画像変調手段により変調された各
    色の画像光を正屈折光学素子を介して前記ダイクロイッ
    ク膜に入射させることにより得られる合成色の画像を拡
    大投写する投写光学系とを備えたことを特徴とする画像
    投写光学系。
  16. 【請求項16】 請求項5から14のいずれかに記載の
    色合成光学系と、3つの画像変調手段により変調された
    各色の画像光を前記正屈折光学素子を介して前記色合成
    プリズムに入射させることにより得られる合成色の画像
    を拡大投写する投写光学系とを備えたことを特徴とする
    画像投写光学系。
  17. 【請求項17】 前記色合成プリズムは、光射出側から
    順に、少なくとも光学的に平滑な面を3面有して射出面
    が全反射面を兼ねる第1プリズムと、少なくとも光学的
    に平滑な面を3面有する第2プリズムと、少なくとも光
    学的に平滑な面を2面有する第3プリズムとにより構成
    され、それぞれ異なる色光を反射する2つのダイクロイ
    ック膜を前記各プリズム間に互いに交差しないように備
    えたものであることを特徴とする請求項16に記載の画
    像投写光学系。
  18. 【請求項18】 前記色合成プリズムは、光射出側から
    順に、少なくとも光学的に平滑な面を3面有して射出面
    が全反射面を兼ねる第1プリズムと、少なくとも光学的
    に平滑な面を2面有する第2プリズムと、少なくとも光
    学的に平滑な面を3面有する第3プリズムと、少なくと
    も光学的に平滑な面を2面有する第4プリズムとにより
    構成され、互いに異なる色光を反射する2つのダイクロ
    イック膜を前記第1プリズムと第2プリズムの間および
    前記第3プリズムと第4プリズムとの間に、互いに交差
    しないように備えたものであることを特徴とする請求項
    17に記載の画像投写光学系。
  19. 【請求項19】 前記色合成プリズムは、光射出側から
    順に、少なくとも光学的に平滑な面を3面有して射出面
    が全反射面を兼ねる第1プリズムと、少なくとも光学的
    に平滑な面を3面有する第2プリズムと、少なくとも光
    学的に平滑な面を2面有する第3プリズムとにより構成
    され、互いに異なる色光を反射する2つのダイクロイッ
    ク膜を前記各プリズム間に、互いに交差しないように備
    えたものであることを特徴とする請求項17に記載の画
    像投写光学系。
  20. 【請求項20】 前記色合成プリズムは、光射出側から
    順に、少なくとも光学的に平滑な面を3面有して射出面
    が全反射面を兼ねる第1プリズムと、少なくとも光学的
    に平滑な面を2面有する第2プリズムと、少なくとも光
    学的に平滑な面を3面有する第3プリズムと、少なくと
    も光学的に平滑な面を2面有する第4プリズムとにより
    構成され、互いに異なる色光を反射する2つのダイクロ
    イック膜を前記第1プリズムと第2プリズムの間および
    前記第3プリズムと第4プリズムとの間に、互いに交差
    しないように備えたものであることを特徴とする請求項
    17に記載の画像投写光学系。
  21. 【請求項21】 請求項15から20に記載の画像投写
    光学系において、 0.07<L/f<0.35 但し、Lは、前記画像変調手段の画像表示部の対角長 fは、前記正屈折光学素子の焦点距離 を満足することを特徴とする画像投写光学系。
  22. 【請求項22】 請求項15から21に記載の画像投写
    光学系において、前記色合成光プリズムの射出側のダイ
    クロイック膜が形成されている面と、前記色合成プリズ
    ムの射出面とのなす角度θ1が、 20度<θ1<35度 を満足することを特徴とする画像投写光学系。
  23. 【請求項23】 請求項15から22に記載の画像投写
    光学系において、前記色合成プリズムの射出面と前記色
    合成プリズムの入射側のダイクロイック膜が形成されて
    いる面とのなす角度θ2が、 40度<θ2<50度 を満足することを特徴とする画像投写光学系。
  24. 【請求項24】 請求項15から23に記載の画像投写
    光学系において、 |Lin/L|>4 但し、Linは、前記投写光学系、前記色合成プリズ
    ム、前記正屈折光学素子を含む画像投写光学系全体の入
    射瞳の前記画像変調手段の表示部からの距離Lは、前記
    画像変調手段の画像表示部の対角長を満足することを特
    徴とする画像投写光学系。
  25. 【請求項25】 請求項15から24に記載の画像投写
    光学系において、複数の前記正屈折光学素子の焦点距離
    のうち少なくとも1つが他の正屈折光学素子の焦点距離
    と異なることを特徴とする画像投写光学系。
  26. 【請求項26】 請求項15から25に記載の画像投写
    光学系を備えたことを特徴とする投写型画像表示装置。
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