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JP2002045012A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

Info

Publication number
JP2002045012A
JP2002045012A JP2000231797A JP2000231797A JP2002045012A JP 2002045012 A JP2002045012 A JP 2002045012A JP 2000231797 A JP2000231797 A JP 2000231797A JP 2000231797 A JP2000231797 A JP 2000231797A JP 2002045012 A JP2002045012 A JP 2002045012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
film
ridge
traveling device
crawler traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000231797A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kuroiwa
二三男 黒岩
Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Norihiro Uejima
徳弘 上島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2000231797A priority Critical patent/JP2002045012A/ja
Publication of JP2002045012A publication Critical patent/JP2002045012A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 畝の左右両側を走行する左右車輪を設けた苗
移植機があるが、マルチフィルムを敷設した畝を左右車
輪が駆動回転すると、マルチフィルムが弛んでいた場合
に、左右車輪にてマルチフィルムを破いてしまうことが
あり、適切な苗の移植作業が行えないものであった。ま
た、山間地等の傾斜地で機体を走行させると、機体は低
い側に進もうとし、直進操作が困難で、適切な苗移植作
業が行い難いものであった。これらを改善する移植機を
提供する。 【解決手段】 マルチフィルムAを敷設した畝の左右両
側を走行する左右走行装置13の接地点の近くに畝のマ
ルチフィルムAに接当する接当体150を設けた苗移植
機としたものであり、また、駆動体76と従動体77と
に装着したラグを有するクローラ78よりなる左右クロ
ーラ走行装置13を機体の左右両側に設けると共に、該
左右クローラ走行装置13の従動体77側を上下回動調
節可能に設けた苗移植機としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圃場に苗の植付けを
行う苗移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、畝の左右両
側を走行する左右車輪を設けた苗移植機がある。
【0003】
【従来技術の課題】従来技術のものは、マルチフィルム
を敷設した畝を左右車輪が駆動回転すると、マルチフィ
ルムが弛んでいた場合に、左右車輪にてマルチフィルム
を破いてしまうことがあり、適切な苗の移植作業が行え
ないものであった。
【0004】また、山間地等の傾斜地で機体を走行させ
ると、機体は低い側に進もうとし、直進操作が困難で、
適切な苗移植作業が行い難いものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の従来技術のもつ課
題を解決すべく、請求項1記載の発明は、マルチフィル
ムAを敷設した畝Cの左右両側を走行する左右走行装置
13の接地点の近くに畝CのマルチフィルムAに接当す
る接当体150を設けた苗移植機としたものであり、請
求項2記載の発明は、接当体150がマルチフィルムA
に接当して回転する回転体である請求項1記載の苗移植
機としたものであり、請求項3記載の発明は、接当体1
50が畝Cの傾斜面のマルチフィルムAに接当する請求
項1又は2記載の苗移植機としたものであり、請求項4
記載の発明は、左右走行装置13がクローラ走行装置で
ある請求項1乃至3記載の苗移植機としたものであり、
請求項5記載の発明は、駆動体76と従動体77とに装
着したラグ13aを有するクローラ78よりなる左右ク
ローラ走行装置13を機体の左右両側に設けると共に、
該左右クローラ走行装置13の従動体77側を上下回動
調節可能に設けた苗移植機としたものである。
【0006】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明は、マルチフィ
ルムAを敷設した畝Cの左右両側を走行する左右走行装
置13の接地点の近くに畝CのマルチフィルムAに接当
する接当体150を設けた苗移植機としたものであるか
ら、苗移植作業を行うべく機体を前進させた時に、接当
体150が左右走行装置13の接地点の近くで畝Cのマ
ルチフィルムAに接当してマルチフィルムAを押えたよ
うな状態となる為に、マルチフィルムAが綺麗に張った
状態となり左右走行装置13が駆動回転してもマルチフ
ィルムAを破ってしまうようなことが防止され、良好な
移植作業が行える。
【0007】請求項2記載の発明は、接当体150がマ
ルチフィルムAに接当して回転する回転体である請求項
1記載の苗移植機としたものであるから、マルチフィル
ムAに接当してマルチフィルムAを押えたような状態で
接当体150は回転する為に、マルチフィルムAは更に
良好に綺麗に張った状態となり、左右走行装置13が駆
動回転してもマルチフィルムAを破ってしまうようなこ
とが更に防止される。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明の作用効果に加えて、接当体150が左右走行
装置13の接地点の近くの畝Cの傾斜面のマルチフィル
ムAに接当するので、マルチフィルムAは更に良好に綺
麗に張った状態となり、効果的である。
【0009】請求項4記載の発明は、左右走行装置13
がクローラ走行装置である請求項1乃至3記載の苗移植
機としたものであるから、請求項1乃至3記載の発明の
作用効果に加えて、クローラ走行装置は接地面が広いの
でマルチフィルムを破ることが少なく、接当体150の
作用と相乗して、マルチフィルムの破れ防止の効果が著
しい。
【0010】請求項5記載の発明は、駆動体76と従動
体77とに装着したラグ13aを有するクローラ78よ
りなる左右クローラ走行装置13を機体の左右両側に設
けると共に、該左右クローラ走行装置13の従動体77
側を上下回動調節可能に設けた苗移植機としたものであ
るから、例えば、山間地等の傾斜地で右クローラ走行装
置13と左クローラ走行装置13とが通る圃場の高さが
異なる場合に、高い側のクローラ走行装置13を上動さ
せ低い側のクローラ走行装置13を下動させて機体を水
平にして移植作業を行うが(実施例では、自動制御で自
動的に水平制御される)、高い側のクローラ走行装置1
3を上動して水平に近い寝た状態となり、低い側のクロ
ーラ走行装置13は下動して立ち上がった状態となる。
すると、水平に近い寝た状態となったクローラ走行装置
13は圃場に対して略水平に接当するので、従動体77
のピッチ円の周速で回転するクローラ78の回転速度で
進行するが、立ち上がった状態となったクローラ走行装
置13は圃場に対してクローラ78のラグ13aが接当
して駆動回転するので、従動体77のピッチ円よりも径
が大きいラグ13aの周速(回転速度)で進行する。即
ち、高い側のクローラ走行装置13の前進速度よりも、
低い側のクローラ走行装置13が若干早い前進速度とな
る。
【0011】従って、このような傾斜地での移植作業に
おいては、従来、機体を前進させるとどうしても機体が
低い側に移動しようとするので、苗移植作業が困難であ
ったが、この機械によると、上述のとおり、高い側のク
ローラ走行装置13の前進速度よりも、低い側のクロー
ラ走行装置13が若干早い前進速度となるから、機体は
高い側へ移動しようとする駆動力が働くので、機体を傾
斜地で適切にまっすぐ前進操作させることが容易とな
り、苗移植作業が能率良く容易に行える。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例である歩行型野菜
苗移植機を、図面に基づき詳細に説明する。1はミッシ
ョンケ−スで、左右両側に左右クローラ駆動軸1a・1
aが突出して設けられている。
【0013】2はエンジンであって、ミッションケ−ス
1の前端にクラッチケース3を介して直結されている。
クラッチケース3は、遠心クラッチを内部に有し、エン
ジン2の動力をその回転が一定以上(苗移植作業適正回
転数以上)になるとミッションケ−ス1に動力を伝える
ように設けられている。
【0014】4は植付部伝動ケースであって、伝動ケー
ス5とフレーム6を介してミッションケ−ス1の後方に
固着連結されている。7は副植付伝動ケースであって、
機体後方斜め上方に向けて傾斜して植付部伝動ケース4
の後部に固着連結されている。
【0015】8はハンドル支持枠であって、副植付伝動
ケース7の上端部にその基部が固設されている。9はハ
ンドルであって、ハンドル支持枠8の上端部に固設され
ている。10はフレームであって、ハンドル支持枠8と
植付部伝動ケース4とを連結している。
【0016】11・11は左右クローラ支持フレームで
あって、断面コ字状の前部フレーム70と後部フレーム
71とにより構成されている。そして、後部フレーム7
1の前部にはガイドピン72と調節用ボルト73の基部
が固着されており、ガイドピン72と調節用ボルト73
の前端部は前部フレーム70の後部に設けた貫通孔74
・74に貫通しており、調節用ボルト73の貫通部を挟
んだ部位にはボルト75・75が締め付けられている。
従って、ボルト75・75を緩めて、前部フレーム70
と後部フレーム71との位置関係を調節し、後述の駆動
体である駆動ホイル76と従動体である従動ホイル77
との間隔を調節して、クローラ78の張り具合を調節で
きるようになっている。
【0017】そして、左右クローラ支持フレーム11・
11の前端部は、前記左右クローラ駆動軸1a・1aと
一体に回転するように装着された駆動ホイル76のボス
部76aにベアリング79を介して回動自在及び左右移
動自在に支持されていると共に、前部フレーム70の中
央部に設けた支持ピン80を、ミッションケ−ス1の左
右に回動自在に支持された回動筒81より延設されたア
ーム82に左右移動自在に支持されている。
【0018】一方、後部フレーム71にはベアリング8
3を介して従動ホイル77が回転自在に支持されてお
り、前記駆動ホイル76と該従動ホイル77との歯部に
外周面に規則的なラグを配したクローラ78が装着され
ている。このようにして、左右クローラ支持フレーム1
1・11と左右クローラ78・78等により、左右走行
装置としての左右クローラ走行装置13が構成されてい
る。
【0019】16・16は左右油圧シリンダーであっ
て、その基部は各々伝動ケース5とフレーム6とに固着
され、そのピストン16a・16aの先端は左右クロー
ラ支持フレーム11・11の各支持ピン80・80に枢
着されており、左右油圧シリンダー16・16の伸縮に
て左右クローラ支持フレーム11・11が各々左右動す
るように構成されている。
【0020】そして、この左右クローラ走行装置13を
機体に対し上下動させて機体位置を制御する油圧装置1
8が設けられている。この油圧装置18は、ミッション
ケ−ス1の上に配置されており、後方に向けて昇降油圧
シリンダ19が設けられ、該昇降油圧シリンダ19のピ
ストンロッド21の先端部に天秤杆22が上下方向の軸
まわりに回動自在に取り付けられている。天秤杆22の
左右両端部と、後述の左右回動筒81に固着した左右ア
ーム12aとが、左右連結棒26を介して連結されてい
る。左側の連結棒26は、ローリングシリンダ27が組
み込まれており、該ローリングシリンダ27を伸縮作動
させることにより長さを変えられるようになっている。
【0021】昇降油圧シリンダ19及びローリングシリ
ンダ27は、油圧ポンプ20から供給される作動油を制
御バルブ20a・20bで制御して作動させられる。昇
降シリンダ21を伸縮作動させると、左右クローラ走行
装置13の先端が同方向に同量だけ機体に対し上下動
し、機体が昇降する。また、ローリングシリンダ27を
伸縮作動させると、左右のクローラ走行装置13が逆方
向に同量だけ機体に対し上下動し、機体が左右に傾斜す
る。尚、天秤装置22は、油圧ピストン21に軸23に
て枢着された横パイプ24と、該横パイプ24の左右両
側に嵌入した状態で左右方向に伸縮できるように装着し
た支持軸25・25と、該支持軸25・25の左右端部
と前記左右クローラ支持フレーム11・11の左右回動
筒81・81に固定された左右アーム12a・12aの
上部とを連結する連結棒26・26とにより構成されて
いる。然して、ピストンロッド21の出退により左右ク
ローラ走行装置13・13が同量だけ上下動するように
構成されていると共に、左クローラ走行装置13と右ク
ローラ走行装置13とが背反的に上下動するように構成
されている。
【0022】一方、192は畝上面を検出するセンサで
あって、該センサ192が上下回動すると、その回動を
リンク機構193にて上下制御バルブ20aに伝え、セ
ンサ192の角度が元に戻る方向にピストンロッド21
を出退作動させる。これにより、畝の上面から機体まで
の高さを一定に維持するように機体を昇降制御し、畝の
高さの変更に係わらず常に苗の植付深さが一定になるよ
うに制御され、植付後の苗の成育が良い。
【0023】また、左右傾斜制御バルブ20bは左右傾
斜検出用の振り子200の動きに連動して切り替わるよ
うになっており、機体が左右に傾斜するとローリングシ
リンダ27が適宜作動し、機体を左右水平に戻すように
制御する。更に、エンジン2の下側に左右方向の軸90
を中心に上下揺動自在に設けた左右前輪支持フレーム9
1の下端部に各々従動走行車輪である左右前輪14が軸
支されている。そして、左右前輪支持フレーム91は各
々左右リンク機構92にて前記左右回動筒81に固着し
た左右アーム12aに連結されており、左クローラ走行
装置13の上下動と同じ量だけ左前輪14が上下動する
ように連携され、右クローラ走行装置13の上下動と同
じ量だけ右前輪14が上下動するように連携されてい
る。
【0024】150はマルチフィルムAが敷設された畝
Cの左右傾斜面に各々接当して転動する接当体としての
左右回転ロール体であって、機体に固定のアーム151
の左右端部に回動自在に設けられた左右揺動軸152に
各々回転自在に設けられており、マルチフィルムAに接
当して回転する際に抵抗にならないような表面が滑面と
なる合成樹脂にて形成されている。そして、左右回転ロ
ール体150は各々引張りバネ153にて畝Cのマルチ
フィルムAに接当する方向に付勢されていて、常に左右
回転ロール体150が畝Cの左右傾斜面のマルチフィル
ムAに接当して回転するように構成されている。また、
機体側面視で、この左右回転ロール体150は左右クロ
ーラ走行装置13の接地点の少し機体前方に配置されて
おり、苗移植作業を行うべく機体を前進させた時に、こ
の左右回転ロール体150が左右クローラ走行装置13
の接地点の少し機体前方側で畝Cの左右傾斜面のマルチ
フィルムAに接当してマルチフィルムAを押えたような
状態で回転する為に、マルチフィルムAが綺麗に張った
状態となり左右クローラ走行装置13が駆動回転しても
マルチフィルムAを破ってしまうようなことが防止さ
れ、良好な移植作業が行える。
【0025】28は苗載台で、左右の立設枠29・29
と前後の底板30・31とでできた枠組みの底板空間部
に前後方向に巻きかけられて張設される苗移送ベルト3
2を設けた構造になっている。33はベルト巻回駆動ロ
−ル、34はベルト巻回従動ロ−ルである。
【0026】そして、ベルト巻回駆動ロ−ル33は、苗
載台28が左右両端に至ったときに一定量だけ回動すべ
く、植付部伝動ケース4より延出した駆動軸に固着され
た駆動カムにて駆動される従動カムを有する適宜間欠駆
動機構を介して駆動される。然して、苗移送ベルト32
は、苗載台28が左右端に移動したときに一定量(1株
の苗巾だけ)回動し、苗載台28上に載置された苗を下
記の苗受枠35に向けて移送するように構成されてい
る。
【0027】35は苗受枠で、前記苗載台28の後端側
にあって、副植付伝動ケース7に取付けられ、左右中央
部には苗取出口35aが設けられている。そして、この
苗受枠35は、その後半分が下方に折れ曲がった形状に
なっており、後述の苗植爪40a・40bの先端部軌跡
Pがその折れ曲がり部を通過するように構成されてい
る。従って、苗受枠35の後半分が下方に折れ曲がった
形状となっていることにより、端の苗aとその次の苗a
との間bが開いて苗の分離が容易になる。尚、苗受枠3
5の前半部の傾斜角度は苗載台28の傾斜角度と略同じ
で水平から15度から20度傾斜する角度に設定され、
苗受枠35の後半部の傾斜角度は水平から50度から6
0度傾斜する角度に設定されている。
【0028】36…は杆体よりなる苗受杆であって、苗
受枠35の上方部の苗載台28の左右立設枠29・29
間に横架された取付板37に当間隔に固設され櫛歯状に
下端が開放されており、この苗受杆36…の各々が野菜
苗の一株毎のポット容器a後側を支持するように設けら
れている。
【0029】38…はポリプロピレンにて形成されたブ
ラシ(軟質合成樹脂・動物の毛等の如何なる材質で形成
してもよい)であって、苗受杆36…と同様に取付板3
7に暖簾状に垂れ下げて設けられ、苗受杆36…よりも
後述の移植装置39側に配置されている。
【0030】尚、後述の苗植固定爪40aと苗植可動爪
40bとは、この苗受杆36を間に挾むようにして苗載
台28に突入して一株の苗(一株のポット容器)を分割
保持するように作動する。41は苗載台28の前部支持
ロ−ラを示し、苗載台28はその前部下面に固定された
レ−ル42がこの前部支持ロ−ラ41に乗った状態に
て、植付部伝動ケース4の一側にその下部が固設された
苗載台移動ケース4’にて伝動され回転する螺旋軸と該
螺旋軸の螺旋溝に係合して左右動し苗載台28の底面に
連結された摺動カムとにより構成される一般的な左右駆
動機構により駆動されて左右横往復移動する。尚、苗載
台28の後部側は、前記苗受枠35と一体に形成された
側面視四角状の案内レール43にて苗載台28の後部下
面に固定された摺動体を介して支持されている。
【0031】39は移植装置で、内部が中空になった箱
状の移植具本体45に、苗植固定爪40aと苗植可動爪
40bとの2つの鉄板製の苗植爪と苗押し具46を装着
し、苗植具本体45の内部に前記苗植可動爪40bの作
動機構を設け、苗を挾持したり逆に挾持している苗を開
放したりする作動が行われるようにしている。そして、
苗押し具46は苗植爪40a・40bが挾持している苗
を離した瞬間より苗植爪40a・40bが上動する速さ
と同じ速さで下動するように構成されており、苗が苗植
爪40a・40bにて圃場に植付けられる位置から苗植
爪40a・40bが上動しても動かないようにしてい
る。
【0032】そして、この移植装置39の本体45を第
1回転ケ−ス47に軸着し、該第1回転ケ−ス47を第
2回転ケ−ス48に軸着して、移植装置39の苗植爪4
0a・40bの先端が描く軌跡Pが前後方向に狭くて上
下方向に長い閉ル−プ状になるように第1回転ケ−ス4
7及び第2回転ケ−ス48に伝動機構を内蔵して第2回
転ケ−ス48の基部を副植付伝動ケース7に軸49にて
枢着している。
【0033】50は苗を植付ける位置のマルチフィルム
Aに孔を開けて畝C上面に苗植付孔を形成する開孔装置
である。そして、ハンドル支持枠8に設けられたガスボ
ンベ52よりゴムパイプ53にて供給されるガスを燃焼
させて炎を前記開孔装置50にめがけて常時噴出するよ
うに、ガスバーナーのノズルが設けられている。尚、ノ
ズルの先端は、開孔装置50がその移動軌跡で最も上位
に位置した時にその下端部を熱する位置に設定されてい
る。
【0034】55・55は畝C上面に植付けた苗の左右
両側より苗に土を寄せて苗植付孔を埋め苗を畝Cに確実
に植付ける左右土寄せ装置であって、円錐台状の左右転
動輪により構成されている。56・56は、各々左右ク
ローラ走行装置13・13の左右サイドクラッチを入切
操作する一般的な左右サイドクラッチレバーである。
【0035】57は、苗載台28,移植装置39,及び
開孔装置50を作動させたり停止させたりする植付クラ
ッチレバーである。58は油圧レバーであって、連結ワ
イヤを介して上下制御バルブ20aに連携されており、
センサー192の畝C上面部の検出により左右クローラ
走行装置13・13が自動的に上下動調節される自動制
御位置と左右駆動クローラ13・13を強制的に下動せ
しめる機体リフト位置とに切換操作できるように構成さ
れている。
【0036】59は、エンジン2の回転数を調節するス
ロットルレバーである。60a・60bは各々左右クロ
ーラ移動操作レバーであって、各々手前に引くと左右油
圧シリンダー16・16が縮んで左右クローラ支持フレ
ーム11・11が機体側に移動し、向に押すと左右油圧
シリンダー16・16が伸びて左右クローラ支持フレー
ム11・11が機体外方に移動するように構成されてい
る。
【0037】次に、上記の歩行型野菜苗移植機にて苗植
付作業を行う場合を説明すると、苗植機の左右クローラ
走行装置13・13がマルチフィルムAを敷設した圃場
の畝Cを跨ぐように機体をセットし、左右回転ロール体
150が左右クローラ走行装置13の接地点の少し機体
前方側で畝Cの左右傾斜面のマルチフィルムAに接当す
る状態とし、苗載台28に縦・横にポット容器aが所定
の間隔で連設されている紙製の育苗器で育生されたポッ
ト状の野菜苗を載置収容した後、エンジン2を始動しス
ロットルレバー59をアイドリング速から苗植え作業速
にまで上げるとエンジン2の動力がクラッチケース3内
の遠心クラッチを介して回転各部に伝動され、左右回転
ロール体150が畝Cの左右傾斜面のマルチフィルムA
に接当してマルチフィルムAを押えたような状態で回転
してマルチフィルムAが弛みなく張られて、左右クロー
ラ走行装置13が駆動回転してもマルチフィルムAを破
ってしまうようなことが防止される状態で、左右駆動ク
ローラ13・13の回転により機体は良好に推進され
る。
【0038】このとき、点火スイッチを入りにしてノズ
ルより炎を噴出させて開孔装置50を高温に加熱し、植
付クラッチレバー57を操作してクラッチ入位置にする
とエンジン2の動力により苗載台28は左右駆動機構を
介して左右方向に往復揺動されるので、その後端側に位
置する苗の先端部の底面及び先端側は各々苗受枠35と
苗受杆36…とに受けられた状態で左右に移動され、苗
取出口35aに苗が繰り出され、苗植軌跡Pを描く移植
装置39の苗植爪40a・40bにより順次掴み取られ
る。一方、加熱された開孔装置50は、マルチフィルム
Aの苗植付位置に孔を開けながら、畝C上面に苗植付孔
を形成する。
【0039】また、センサー192の畝C上面部の検出
により、左右クローラ走行装置13・13が自動的に上
下動調節され苗は常に畝Cに所定の植付深さHにて植付
けられる。そして、例えば、畝Cの上面に3条の苗を植
付ける場合には、先ず、左右クローラ移動操作レバー6
0a・60bを同量だけ操作して左右クローラ支持フレ
ーム11・11を左右動させて左右クローラ走行装置1
3・13が畝溝に位置し植付位置が畝の中央になるよう
にクローラの位置調節をする。この状態で走行して畝の
中央に苗を植付けて苗列とする。その後、左右クローラ
移動操作レバー60a・60bを操作して左右クローラ
走行装置13・13が畝溝に位置し植付位置が畝の端部
になるようにクローラの位置調節をして、中央の苗列の
両側に苗列を植付ける。尚、機体に対する前輪支持フレ
ーム91の左右位置を調節して、左右前輪14・14の
位置も、左右クローラ走行装置13・13の左右位置調
節に併せて、調節する。
【0040】尚、機体の進行を停止して苗載台28,移
植装置39,開孔装置50の作動状態を確認したいとき
には、左右サイドクラッチレバー56・56をサイドク
ラッチ切り操作した状態で、スロットルレバー59にて
エンジン2の回転数を上げて遠心クラッチを接続させて
植付クラッチレバー57をクラッチ入操作することによ
り、苗載台28,移植装置39,開孔装置50のみを作
動させることができる。
【0041】次に、山間地での傾斜面に形成された畝C
にマルチフィルムAを敷設した時の移植作業について説
明する。山間地での傾斜面に形成された畝Cは山側の畝
溝D1が谷側の畝溝D2よりも高い状態となっているの
で、苗植機の左右クローラ走行装置13・13をこのマ
ルチフィルムAを敷設した畝Cを跨ぐように機体をセッ
トした時(図10)、左右傾斜制御バルブ20bは左右
傾斜検出用の振り子200の動きに連動して切り替わり
ローリングシリンダ27が作動して、機体を左右水平に
するように制御されて、山側の畝溝D1の右クローラ走
行装置13は上動して図11のように水平に近い寝た状
態となり、谷側の畝溝D2の左クローラ走行装置13は
下動して図12のように立ち上がった状態となる。
【0042】すると、図11のように水平に近い寝た状
態となった右クローラ走行装置13は畝Cに対して略水
平に接当するので、従動ホイル77のピッチ円の周速で
回転する右クローラ78の回転速度で進行する。一方、
図12のように立ち上がった状態となった左クローラ走
行装置13は畝Cに対して左クローラ78のラグ13a
が接当して駆動回転するので、従動ホイル77のピッチ
円よりも径が大きいラグ13aの周速(回転速度)で進
行する。即ち、山側の畝溝D1の右クローラ走行装置1
3の前進速度よりも、谷側の畝溝D2の左クローラ走行
装置13が若干早い前進速度となる。
【0043】従って、このような傾斜地での移植作業に
おいては、従来、機体を前進させるとどうしても機体が
谷側(低い側)に移動しようとするので、苗移植作業が
困難であったが、この機械によると、上述のとおり、自
動的に山側の畝溝D1の右クローラ走行装置13の前進
速度よりも、谷側の畝溝D2の左クローラ走行装置13
が若干早い前進速度となるから、機体は山側(高い側)
へ移動しようとする駆動力が働くので、機体を傾斜地で
適切にまっすぐ前進操作させることが容易となり、苗移
植作業が能率良く容易に行える。
【0044】最後に、図13に基づいて、第2実施例を
説明する。この第2実施例は、第1実施例の左右前輪1
4に換えて、左右前クローラ走行装置100を設けたも
のである。この左右前クローラ走行装置100は、左右
クローラ走行装置13と全く同じ構成であって、その左
右駆動ホイル76を左右クローラ駆動軸1aに一体に回
転するように装着してある。そして、左前クローラ走行
装置100と左クローラ走行装置13及び右前クローラ
走行装置100と右クローラ走行装置13とは、同じ量
だけ上下動するように連携されている。
【0045】このように、左右前輪14に換えて左右前
クローラ走行装置100を設ければ、推進力は格段に上
がり、山間地等の傾斜地や軟弱な圃場でも適切に機体を
進行させて良好な苗の移植作業が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型野菜苗移植機の全体側面図である。
【図2】歩行型野菜苗移植機の全体平面図である。
【図3】天秤装置22の要部平面図である。
【図4】クローラ走行装置の断面図である。
【図5】苗載台28の苗取り出し部の作用説明側面図で
ある。
【図6】苗載台28の苗取り出し部の作用説明背面図で
ある。
【図7】左右クローラ走行装置13の上下動制御機構を
示す作用説明用平面図である。
【図8】左右クローラ走行装置13と左右回転ロール体
150の作用説明用背面図である。
【図9】左右クローラ走行装置13と左右回転ロール体
150の作用説明用側面図である。
【図10】山間地の畝で移植作業を行う場合の左右クロ
ーラ走行装置13の作用説明用背面図である。
【図11】左右クローラ走行装置13の作用説明用側面
図である。
【図12】左右クローラ走行装置13の作用説明用側面
図である。
【図13】第2実施例を示す歩行型野菜苗移植機の全体
側面図である。
【符号の説明】
1 ミッションケ−ス 2 エンジン 13 左右走行装置(左右クローラ走行装置) 13a ラグ 14 左右前輪 28 苗載台 39 移植装置 76 左右駆動体(左右駆動ホイル) 77 左右従動体(左右従動ホイル) 78 クローラ 150 接当体(左右回転ロール体) A マルチフィルム C 畝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上島 徳弘 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AA01 AC01 AD08 AE02 AE03 BA03 BB02 BB04 BB05 CA09 CA12 CA19 CC06 DA04 DA07 2B063 AA01 AB02 AB10 BB50 CA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチフィルムAを敷設した畝Cの左右
    両側を走行する左右走行装置13の接地点の近くに畝C
    のマルチフィルムAに接当する接当体150を設けたこ
    とを特徴とする苗移植機。
  2. 【請求項2】 接当体150がマルチフィルムAに接当
    して回転する回転体である請求項1記載の苗移植機。
  3. 【請求項3】 接当体150が畝Cの傾斜面のマルチフ
    ィルムAに接当する請求項1又は2記載の苗移植機。
  4. 【請求項4】 左右走行装置13がクローラ走行装置で
    ある請求項1乃至3記載の苗移植機。
  5. 【請求項5】 駆動体76と従動体77とに装着したラ
    グ13aを有するクローラ78よりなる左右クローラ走
    行装置13を機体の左右両側に設けると共に、該左右ク
    ローラ走行装置13の従動体77側を上下回動調節可能
    に設けたことを特徴とする苗移植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213476A (ja) * 2009-04-25 2009-09-24 Iseki & Co Ltd 苗移植機
CN112046629A (zh) * 2020-08-31 2020-12-08 国家林业和草原局北京林业机械研究所 一种丘陵山地的造林抚育用动力平台及其造林抚育方法

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JP2009213476A (ja) * 2009-04-25 2009-09-24 Iseki & Co Ltd 苗移植機
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