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JP2002043329A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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JP2002043329A
JP2002043329A JP2001135770A JP2001135770A JP2002043329A JP 2002043329 A JP2002043329 A JP 2002043329A JP 2001135770 A JP2001135770 A JP 2001135770A JP 2001135770 A JP2001135770 A JP 2001135770A JP 2002043329 A JP2002043329 A JP 2002043329A
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JP
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layer
impurity region
film
etching
impurity
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JP2001135770A
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Toru Takayama
徹 高山
Kengo Akimoto
健吾 秋元
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 劣化に耐性のある構造のTFTを、より少な
い工程で好適に作製する技術を提供する。さらに光が照
射される半導体装置において、光によるオフ電流を小さ
くする構造とし、半導体装置の信頼性の向上を実現させ
ることを目的とする。 【解決手段】 上記構造のTFTにおけるプロセス簡略
化のため、耐熱性導電性材料からなる第一の薄膜層、及
び同一エッチング雰囲気で第一の薄膜層よりエッチング
速度が大きくすることができる耐熱性導電性材料からな
る第二の薄膜層から成り、第一の薄膜層の上に第二の薄
膜層が積層された、2層からなるゲート電極を形成し、
前記2層からなるゲート電極をマスクとしてソース及び
ドレイン領域、LDD領域を形成する方法を提供する。
特に2層からなるゲート電極のうち第一の薄膜層の材料
において、透過率の低い材料を用い、膜厚を適当な値と
し光によるオフ電流を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に薄膜トラン
ジスタ(以下、TFTと記す)で構成された回路を有す
る半導体装置およびその作製方法に関する。特に本発明
は上記TFTにおいて、ホットキャリアによるオン電流
値の劣化を防ぐための手段として、LDD領域を、ゲー
ト絶縁膜を介してゲート絶縁膜と一部重ねて配置させ
た、GOLD(Gate-drain Over Lapped LDD)構造を好
適に作成できる技術を提供する。尚、本明細書において
半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能する
装置全般を指し、アクティブマトリクス型液晶表示装置
を代表する電気光学装置及びその電気光学装置を搭載し
た電子機器をその範疇に含んでいる。
【0002】
【従来の技術】TFTのオフ電流値を低減するための構
造として、低濃度ドレイン(LDD:Lightly Doped Dr
ain)構造が知られている。この構造はチャネル形成領
域と、高濃度に不純物元素を添加して形成するソース領
域またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を添
加した領域を設けたものであり、この領域をLDD領域
と呼んでいる。また、ホットキャリアによるオン電流値
の劣化を防ぐための手段として、LDD領域を上記に加
え、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と重ねてLDDを
配置した、いわゆるGOLD(Gate-drain Overlapped
LDD)構造が知られている。このような構造とすること
で、ドレイン近傍の高電界が緩和されてホットキャリア
注入を防ぎ、劣化現象の防止に有効であることが知られ
ている。
【0003】アクティブマトリクス型の液晶表示装置に
代表される電気光学装置において、スイッチング素子や
能動回路をTFTを用いて構成する技術が開発されてい
る。TFTはガラスなどの基板上に気相成長法などによ
り半導体膜を形成し、その半導体膜を活性層として形成
する。近年活性層の半導体膜を結晶化させる技術が進
み、結晶構造を含む半導体(以下、結晶質半導体と記
す)膜(代表的には、結晶質シリコン或いは多結晶シリ
コン)を活性層としたTFTでは、高い電界効果移動度
が得られることから各種の機能回路を同一のガラス基板
上に形成することが可能となった。そして画素部のスイ
ッチング用TFTの他に駆動回路においてシフトレジス
タ回路、レベルシフタ回路、バッファ回路、サンプリン
グ回路などを実現することができた。このような回路
は、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとから成
るCMOS回路を基本として形成されていた。このよう
な駆動回路の実装技術が根拠となり、液晶表示装置にお
いて軽量化および薄型化を推進するためには、画素部の
他に駆動回路を同一基板上に一体形成できる結晶質半導
体層を活性層とするTFTが適していることが明らかと
なってきた。
【0004】ここで、例えば、駆動回路のバッファ回路
などは高い駆動電圧が印加されるため、高電圧が印加さ
れても壊れないように耐圧を高めておく必要がある。ま
た電流駆動能力を高めるために、オン電流値(TFTが
オン動作時に流れるドレイン電流)を十分確保する必要
がある。従って上記駆動回路には特に劣化に耐性のある
GOLD構造を用いるのが望ましい。
【0005】また、アクティブマトリクス型の液晶表示
装置に用いられる電気光学装置において、ゲート電極は
光透過性の低い構造が望ましい。
【0006】アクティブマトリクス型液晶表示装置を駆
動させて画像表示を行うに際して、配線とTFTの上方
には遮光性を有する遮蔽膜(BM)を配置するのが一般
的である。この事は、TFTの電気特性が活性層(半導
体層)の光誘起現象により劣化することを防ぐ効果と、
画素電極端部で電界が乱れた場合に生じる表示画像の乱
れを視認させない様にする効果とを持つ。特に、100
万ルクス程度の光が照射されるプロジェクター用のアク
ティブマトリクス型液晶表示装置は、光による活性層の
劣化と、光励起によりオフ電流が増大しスイッチオフ時
の電荷保持が出来なくなることが大きな問題となってい
るため、遮蔽膜の配置が不可欠である。しかしながら、
開口率を上げるためには、遮蔽膜の面積は狭く設計され
ることが望ましい。また活性層に直に光はあたらなくと
も、散乱して活性層に到達する光も考えられる。従っ
て、活性層の直上にあるゲート電極が光を遮蔽する構造
が望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は劣化に耐性の
ある、GOLD構造の外側にLDD領域を有するTFT
を、少ない工程で作製する技術を提供するものである。
アクティブマトリクス型の液晶表示装置等の電気光学装
置に代表されるような、光照射によるオフ電流の低減が
求められる半導体装置において、TFTの特性を改善
し、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現さ
せることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記GOL
D構造の外側にLDD領域を有するTFTにおけるプロ
セス簡略化のため、耐熱性導電性材料からなる第一の
層、及び同一エッチング雰囲気で第一の層よりエッチン
グ速度が大きくすることができる耐熱性導電性材料から
なる第二の層から成り、前記第一の層の上に前記第二の
層が積層された、2層からなるゲート電極を形成し、前
記2層からなるゲート電極をマスクとしてソース及びド
レイン領域、第一の不純物領域、第二の不純物領域を形
成する方法を提供する。特に2層からなるゲート電極の
うち、第一の層の材料において、膜中に酸素を添加する
ことを特徴とする。
【0009】本発明で最終的に完成されるGOLD構造
の外側にLDD領域を有するTFTを、図1に示す。図1
に示す形状は、第一の層1603、第二の層1601にそれぞれ
TaNにOが添加されたもの、及びWを用いている。図
1中ではn型の不純物が添加されており、第一の不純物領
域1604、第二の不純物領域1605、第三の不純物領域160
6、として示されている。また、ゲート絶縁膜1602は、
エッチング工程を経ることにより、異なる不純物領域に
対し、異なる膜厚で形成される。この形状は、第二の層
1601の端部をテーパー形状に加工する工程を経て、形成
される。
【0010】タングステンのような耐熱性導電性材料を
高速でかつ精度良くエッチングして、さらに端部をテー
パー形状とするためには、高密度プラズマを用いたドラ
イエッチング法を適用する。高密度プラズマを得る手法
にはマイクロ波や誘導結合プラズマ(Inductively Coup
led Plasma:ICP)を用いたエッチング装置が適して
いる。特に、ICPエッチング装置はプラズマの制御が
容易であり、処理基板の大面積化にも対応できる。テー
パー部の角度は基板側にかけるバイアス電力によって大
きく変化を示し、バイアス電力をさらに高め、また、圧
力を変化させることによりテーパー部の角度を変化させ
ることができる。
【0011】本発明ではこのテーパー形状を形成する方
法を適用して上記構造のTFTを作製する。具体的には
図2に示すように、ゲート電極の形状を段階を経て変化
させ、その過程でドーピングを行う。図2においては、
nチャネル型TFTの例を示している。図2の説明で
は、前記第一の層及び第二の層が成膜された後、ゲート
電極が形成されるプロセスを順に示している。
【0012】まず、バイアス電圧が高く、第二の層のエ
ッチレートと第一の層のエッチレートとの比(以下選択
比と記す)が大きいエッチング雰囲気で、前記2層から
なるゲート電極を異方性エッチする。すると図2(a)
のごとく第二の層608がテーパー形状となり第一の層604
が残るゲート電極が形成される。
【0013】次にバイアス電圧を変えずに、選択比が、
図2(a)の場合より小さくなるエッチング雰囲気で、
エッチングを行う。すると図2(b)のごとく第一の層6
05が第二の層609の端部よりテーパー形状を成したゲー
ト電極が形成される。
【0014】このときイオン化した導電型制御用の不純
物元素を、電界で加速してゲート絶縁膜(ゲート電極と
半導体層とに密接してその両者の間に設けられるゲート
絶縁膜と、該ゲート絶縁膜からその周辺の領域に延在す
る絶縁膜を含めてゲート絶縁膜と称する)を通過させ
て、半導体層にリンを添加しソース及びドレイン領域61
5を形成する。本明細書中において、この不純物元素の
添加方法を便宜上「スルードープ法」と呼ぶ。
【0015】その後、バイアス電圧が図2(a)、図2
(b)の形成時に比べて低く、選択比が、図2(b)の
場合より大きくなるエッチング雰囲気で、エッチングを
行う。すると図2(c)のごとく第一の層607が露出し
たゲート電極が形成される。
【0016】このときイオン化した導電型制御用の不純
物元素を、第一の層より成るゲート電極とゲート絶縁膜
を通過させ、スルードープを行う。このときの不純物元
素は、図2(b)の場合に比べて低濃度で添加し、これ
により第一の不純物領域と、第二の不純物領域となる領
域613を形成する。
【0017】その後、バイアス電圧が図2(a)、図2
(b)の形成時に比べて低く、選択比が、図2(c)の場
合より小さくなるエッチング雰囲気で、エッチングを行
う。すると図2(d)のごとくテーパー形状となり後退
した第一の層614を有する、ゲート電極が形成される。
【0018】不純物領域613は、第一の層607によっ
て決定する。第一の層607は、テーパー形状となってい
るので、第二の層から外側に向かうに従い高い濃度とな
る。図2(d)の段階で形成される、第一の不純物領域6
17は、第二の不純物領域618より、低い不純物濃度とな
る。
【0019】さらに本発明では、第一の層の膜に、Ta
N、もしくはTiNを用いることを特徴とする。特に光
の透過率を低減するような膜厚とする。図1に本発明の
構造のTFTを示す断面図を示すが、液晶表示装置とし
てプロジェクターなどに使用された場合、光1607は、基
板1608の裏面などに乱反射し活性層に到達する。このと
き第一の不純物領域1604の上方のゲート電極が光を遮蔽
した場合、光照射をしてもオフ電流を小さくすることが
できる。
【0020】光照射とゲート電極の光学特性について調
べるため、テーパー形状を持たない単層のゲート電極を
有し、GOLD構造とLDD構造を併せ持つTFTを作
製した。その構造を図8に示す。2501は単層のゲー
ト電極、2502は第一の不純物領域、2503は第二
の不純物領域、2503はソース及びドレイン領域、で
ある。これらはフォトマスクを用いて形成している。第
二の不純物領域の上にはゲート電極はないため、基板に
光が照射されれば、第二の不純物領域は直に照射された
光が当たることになる。また、TFTのサイズはL×W=
8×200μmとした。図8の構成のTFTにおける、
Vg-Id特性の、TFTへの光照射量依存性を調べた
結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1-(a)に、TFTへの光照射がない時の
Vg-Id特性を、ゲート電極にAlを用いた場合と、
ゲート電極にTaNを用いた場合とをそれぞれ示してい
る。これに対し基板表面から、TFTへ白熱電球の光照
射をした時のVg-Id特性を、表1-(b)に示してい
る。表1-(a)のIon/Ioff値より、表1-(b)のIon/Ioffの
値の方が、小さくなっている。これはすなわち光照射に
より、オン電流に比べてオフ電流が上がったことを示し
ている。また、表1-(c)には、ゲート電極材料ごとに、
上記の2つの比が示されている。ゲート電極にTaNを
用いた場合の方が、ゲート電極にAlを用いた場合に比
べ値が小さいことがわかる。これは、ゲート電極にTa
Nを用いた場合、光照射による効果が小さいことを示し
ている。可視光においての反射率は、平均すると、Al
が90%、TaNが40%である。表面から入射した光
は基板裏面等を乱反射して、活性層にたどりつくため、
ゲート電極の反射率が高い場合は活性層を通過する光が
大きくなり表1-(c)の差が発生したと考えられる。
【0023】すなわち、ゲート電極は、反射率が低い材
料が望ましい。前記のように、TaNは可視光平均反射
率が40%であり、TiNは25%であるため、Alよ
り好適な材料と考えられる。
【0024】図3は、TiN及びTaNの可視光におけ
る透過率の膜厚依存性を示す。TiN及びTaNは、ア
クティブマトリクスTFTプロセスの熱処理を考慮し、
550℃、4hrsで熱処理している。横軸は測定波長
であり、縦軸は透過率である。透過率は、膜厚が増加す
るに従い、小さくなる傾向がある。
【0025】オフ電流(以下Ioffとも記述する)はシリ
コン中のキャリアの移動度μと、キャリアの電荷eと、
キャリア密度Nと、オフ電流が流れる領域の断面積A
と、電界Eと、を用い、Ioff=μeNAEと表される。
前記表されたIoffの式中にある因子の中で、移動度は温
度と電圧に依存し、キャリア電荷及び半導体断面積と電
界Eは固定されていることより、Ioffはキャリア密度N
に起因している。Ioffはキャリア密度で変化するが、こ
れは半導体に吸収される光により発生する。
【0026】図3においては膜厚の増大に伴い、波長に
対し一様に透過率が減少する。また膜厚30nmにおいて
TiNでは50%以下、TaNでは15%以下と低くな
っている。仮に吸収した光がすべてキャリアを励起した
場合、光吸収が起因するIoff増加も、上記割合で減少す
ることが期待できる。すなわち第一の層の膜厚は、可能
な限り厚いことが望ましい。
【0027】一方、ゲート電極における第一の層の膜厚
は、スルードープ法を用いた場合、第一の不純物領域に
おける不純物濃度と、第二の不純物領域における不純物
濃度とを決める。これは、第一の層が、半導体層への不
純物の注入を阻止するためである。
【0028】図4は、図2で示された様に作成されたT
FT構造において、ゲート電極の第一の層にTaNを用
いたときの、Si中における不純物濃度分布をシミュレ
ーションした結果を示している。膜厚においては、図2
-(C)の段階で第一の膜はテーパー形状となるが、計算
の簡単のため図21のごとく30nm以下で形成されたも
のとした。
【0029】図4のグラフ中、縦軸は不純物濃度を示し
てあり、横軸はTFT中のSiの位置を示している。横
軸の単位はμmであり、第二の膜を0μmの位置とし、
第一の不純物領域が0.5μm、第二の不純物領域が
0.5μmで形成されている。すなわち0から1までが
第一の不純物領域および第二の不純物領域であり、前記
第一の不純物領域と前記第二の不純物領域の境界は0.
5μmである。図4におけるスルードープ条件は、現状
の作成工程のものを用いた。すなわち前記条件はリンを
ドーズ量において1.4×1013atoms/cm2、加速電圧にお
いて120kevでスルードープするものとした。このと
き、不純物濃度は1.0×1017atoms/cm3〜3.0×1019a
toms/cm3の間で収まっている。
【0030】一方、周辺回路のホットキャリア劣化特性
には、最適な不純物濃度が存在する。図5は劣化率に対
する、第一の不純物領域と第二の不純物領域に添加され
るリンの量の依存性を示している。図5中の横軸はドー
プ量であり、縦軸は劣化率である。この図より、前記添
加される不純物量は2×1017atoms/cm3〜3.0×1018
atoms/cm3であることが算出される。
【0031】スルードープ可能な厚さは、加速電圧を上
げたとしても200nm程度である。ゲート絶縁膜の厚さ
を考慮すると、第一の層の厚さは最大でも100nmまで
と考えられる。このことより、第一の層の膜厚は、Ta
Nを用いた場合、図2-(a)の段階で30nm程度で、望
ましい不純物量が第一の不純物領域と第二の不純物領域
に添加されると判断できる。なおTiNを用いた場合、
阻止能がTaNより小さいため、50nm以下が可能であ
るが、エッチングの選択比を考慮すれば30nmが実用的
である。
【0032】以上より、第一の層は、第二の層の端部に
近い領域での膜厚において、TaNであれば30nm、T
iNであれば30nmあれば、オフ電流が小さく、電界に
よる劣化の低減を達成するTFTを作成することができ
る。
【0033】尚、図3のサンプルを作成したときと同じ
装置でTiN膜を150nm成膜し、550℃、4hr
sで熱処理した後、SIMS分析を行った結果を図6に
示す。また同様にTaN膜を150nm成膜し、550
℃、4hrsで熱処理した後、SIMS分析を行った結
果を図7に示す。表面30nmに注目すれば、TiN膜に
おいては酸素が2×1021atoms/cm3含まれ、TaN膜
においても酸素が2×1021atoms/cm3含まれていた。
【0034】第二の層として好適な材料には、Wが挙げ
られる。Wは耐熱性に優れ、抵抗率の低いWとエッチレ
ートを低く設定でき、図2に述べる形状を形成しやす
い。WはCF4及びCl2をエッチングガスとして用い、
ドライエッチングできる。
【0035】図2(d)のエッチング条件で、第一の層
の形状、及び第二の層の形状、及び第一の不純物領域61
3の長さが決まる。具体的には、選択比が小さいとき、
第一の層の膜厚が大きくなる。この加工性とプロセス温
度より、第二の層の材料を選ぶべきである。
【0036】従って、上記問題点を解決するための本発
明の構成は、半導体層と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
を有し、前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜に接して
形成された第一の層と、前記第一の層の内側に形成され
たTa、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第二
の層とからなり、前記半導体層は、チャネル形成領域
と、前記チャネル形成領域に接し、かつ前記第一の層と
重なるように形成される第一の不純物領域と、前記ゲー
ト電極の外側に形成された第三の不純物領域と、前記第
一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間に形成され
た第二の不純物領域とを有し、前記第一の層は、Taの
窒化物からなり、膜厚が30〜50nmで形成されること
を特徴としている。
【0037】また、他の発明の構成は、半導体層と、ゲ
ート絶縁膜と、ゲート電極を有し、前記ゲート電極は、
前記ゲート絶縁膜に接して形成された第一の層と、前記
第一の層の内側に形成されたTa、Ti、Wから選ばれ
た一つの元素から成る第二の層とからなり、前記半導体
層は、チャネル形成領域と、前記チャネル形成領域に接
し、かつ前記第一の層と重なるように形成される第一の
不純物領域と、前記ゲート電極の外側に形成された第三
の不純物領域と、前記第一の不純物領域と前記第三の不
純物領域の間に形成された第二の不純物領域とを有し、
前記第一の層は、Tiの窒化物からなり、テーパー形状
を成し、膜厚が30〜50nmで形成されることを特徴と
している。
【0038】また、他の発明の構成は、半導体上にゲー
ト絶縁膜を形成する第1の工程と、Taの窒化物,また
はTiの窒化物、からなる第一の層を形成する第2の工
程と、Ta、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る
第二の層を形成する第3の工程と、前記第二の層を選択
的にエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層
を形成する第4の工程と、前記第一の層と前記第二の層
をエッチングする第5の工程と、前記第二の層の外側
に、一導電型の不純物元素を添加し、第三の不純物領域
を形成する第6の工程と、前記第一の層と前記第二の層
をエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を
形成する第7の工程と、前記半導体に、前記一導電型の
不純物元素を添加し、前記第一の層と重なるように形成
される第一の不純物領域と、前記第一の不純物領域と前
記第三の不純物領域の間に第二の不純物領域を形成する
第8の工程と、前記第一の層と前記第二の層をエッチン
グする第9の工程とを有することを特徴としている。
【0039】また、他の発明の構成は、半導体上にゲー
ト絶縁膜を形成する第1の工程と、Taの窒化物,また
はTiの窒化物、からなる第一の層を形成する第2の工
程と、Ta、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る
第二の層を形成する第3の工程と、前記第二の層を選択
的にエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層
を形成する第4の工程と、前記第一の層と前記第二の層
をエッチングする第5の工程と、前記第一の層と前記第
二の層をエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二
の層を形成する第6の工程と、前記半導体に、前記一導
電型の不純物元素を添加し、前記第一の層と重なるよう
に形成される第一の不純物領域と、前記第一の不純物領
域の外側に第二の不純物領域を形成する第7の工程と、
前記第一の層と前記第二の層をエッチングする第8の工
程と、前記第二の不純物領域の外側に、一導電型の不純
物元素を添加し、第三の不純物領域を形成する第9の工
程とを有することを特徴としている。
【0040】
【発明の実施の形態】[実施形態1]本発明の実施例を、
図9〜図12を用いて説明する。ここでは、画素部の画
素TFTおよび保持容量と、画素部の周辺に設けられる
駆動回路のTFTを同時に作製する方法について工程に
従って詳細に説明する。
【0041】図9(A)において、基板101にはコー
ニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに
代表されるバリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケ
イ酸ガラスなどのガラス基板の他に、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(P
EN)、ポリエーテルサルフォン(PES)など光学的
異方性を有しないプラスチック基板を用いることができ
る。
【0042】そして、基板101のTFTを形成する表
面に、基板101からの不純物拡散を防ぐために、酸化
シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜
などの絶縁膜から成る下地膜102を形成する。例え
ば、プラズマCVD法でSiH 4、NH3、N2Oから作
製される酸化窒化シリコン膜102aを10〜200nm
(好ましくは50〜100nm)、同様にSiH4、N2O
から作製される酸化窒化水素化シリコン膜102bを5
0〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さ
に積層形成する。ここでは下地膜102を2層構造とし
て示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層さ
せて形成しても良い。
【0043】酸化窒化シリコン膜は従来の平行平板型の
プラズマCVD法を用いて形成する。酸化窒化シリコン
膜102aは、SiH4を10SCCM、NH3を100SCC
M、N 2Oを20SCCMとして反応室に導入し、基板温度3
25℃、反応圧力40Pa、放電電力密度0.41W/c
m2、放電周波数60MHzとした。一方、酸化窒化水素化
シリコン膜102bは、SiH4を5SCCM、N2Oを12
0SCCM、H2を125SCCMとして反応室に導入し、基板
温度400℃、反応圧力20Pa、放電電力密度0.41
W/cm2、放電周波数60MHzとした。これらの膜は、基板
温度を変化させ、反応ガスの切り替えのみで連続して形
成することもできる。
【0044】次に、25〜80nm(好ましくは30〜
60nm)の厚さで非晶質構造を有する半導体層103
aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの公知の方法
で形成する。例えば、プラズマCVD法で非晶質シリコ
ン膜を55nmの厚さに形成する。非晶質構造を有する
半導体膜には、非晶質半導体層や微結晶半導体膜があ
り、非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶質構造を
有する化合物半導体膜を適用しても良い。また、下地膜
102と非晶質半導体層103aとは両者を連続形成す
ることも可能である。例えば、前述のように酸化窒化シ
リコン膜102aと酸化窒化水素化シリコン膜102b
をプラズマCVD法で連続して成膜後、反応ガスをSi
4、N2O、H2からSiH4とH2或いはSiH4のみに
切り替えれば、一旦大気雰囲気に晒すことなく連続形成
できる。その結果、酸化窒化水素化シリコン膜102b
の表面の汚染を防ぐことが可能となり、作製するTFT
の特性バラツキやしきい値電圧の変動を低減させること
ができる。
【0045】そして、結晶化の工程を行い非晶質半導体
層103aから結晶質半導体層103bを作製する。そ
の方法としてレーザーアニール法や熱アニール法(固相
成長法)、またはラピットサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。前述のようなガラス基板
や耐熱性の劣るプラスチック基板を用いる場合には、特
にレーザーアニール法を適用することが好ましい。RT
A法では、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプなどを光源に用いる。或い
は特開平7−130652号公報で開示された技術に従
って、触媒元素を用いる結晶化法で結晶質半導体層10
3bを形成することもできる。結晶化の工程ではまず、
非晶質半導体層が含有する水素を放出させておくことが
好ましく、400〜500℃で1時間程度の熱処理を行
い含有する水素量を5atomic%以下にしてから結晶化さ
せると膜表面の荒れを防ぐことができるので良い。
【0046】また、プラズマCVD法で非晶質シリコン
膜の形成工程において、反応ガスにSiH4とアルゴン
(Ar)を用い、成膜時の基板温度を400〜450℃
として形成すると、非晶質シリコン膜の含有水素濃度を
5atomic%以下にすることもできる。このような場合に
おいて水素を放出させるための熱処理は不要となる。
【0047】結晶化をレーザーアニール法にて行う場合
には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザ
ーやアルゴンレーザーをその光源とする。パルス発振型
のエキシマレーザーを用いる場合には、レーザー光を線
状に加工してレーザーアニールを行う。レーザーアニー
ル条件は実施者が適宣選択するものであるが、例えば、
レーザーパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネ
ルギー密度を100〜500mJ/cm2(代表的には300
〜400mJ/cm2)とする。そして線状ビームを基板全面
に渡って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率
(オーバーラップ率)を80〜98%として行う。この
ようにして図9(B)に示すように結晶質半導体層10
3bを得ることができる。
【0048】そして、結晶質半導体層103b上に第1
のフォトマスク(PM1)を用い、フォトリソグラフィ
ーの技術を用いてレジストパターンを形成し、ドライエ
ッチングによって結晶質半導体層を島状に分割し、図9
(C)に示すように島状半導体層104〜108を形成
する。結晶質シリコン膜のドライエッチングにはCF 4
とO2の混合ガスを用いる。
【0049】このような島状半導体層に対し、TFTの
しきい値電圧(Vth)を制御する目的でp型を付与する
不純物元素を1×1016〜5×1017atomic/cm3程度
の濃度で島状半導体層の全面に添加しても良い。半導体
に対してp型を付与する不純物元素には、ホウ素
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など
周期律表第13族の元素が知られている。その方法とし
て、イオン注入法やイオンドープ法(或いはイオンシャ
ワードーピング法)を用いることができるが、大面積基
板を処理するにはイオンドープ法が適している。イオン
ドープ法ではジボラン(B26)をソースガスとして用
いホウ素(B)を添加する。このような不純物元素の注
入は必ずしも必要でなく省略しても差し支えないが、特
にnチャネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に
収めるために好適に用いる手法である。
【0050】ゲート絶縁膜109はプラズマCVD法ま
たはスパッタ法を用い、膜厚を40〜150nmとして
シリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、12
0nmの厚さで酸化窒化シリコン膜から形成する。ま
た、SiH4とN2OにO2を添加させて作製された酸化
窒化シリコン膜は、膜中の固定電荷密度が低減されてい
るのでこの用途に対して好ましい材料となる。勿論、ゲ
ート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定され
るものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または
積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜
を用いる場合には、プラズマCVD法で、オルトケイ酸
テトラエチル(Tetraethyl Ortho-silicate:TEO
S)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度30
0〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度
0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができ
る。このようにして作製された酸化シリコン膜は、その
後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜と
して良好な特性を得ることができる。
【0051】そして、図9(D)に示す様に、ゲート絶
縁膜109上にゲート電極を形成するための第1の導電
膜110と第2の導電膜111とを形成する。本実施例
では、第1の導電膜110をTaNで30nmの厚さに形
成し、第2の導電膜をWで300〜400nmの厚さに形
成する。
【0052】TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのタ
ーゲットをAr及びN2でスパッタする。この場合、A
r及びN2に適量のXeやKrを加えると、TaN膜の
内部応力を緩和して膜の剥離を防止することができる。
【0053】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タング
ステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
できる。いずれにしてもゲート電極として使用するため
には低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μ
Ωcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大き
くすることで低抵抗率化を図ることができるが、W中に
酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され
高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、
純度99.9999%のWターゲットを用い、さらに成
膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮
してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩc
mを実現することができる。
【0054】次に図10に示すように、レジストによる
マスク112〜117を形成し、ゲート電極を形成する
ための第1のエッチング処理を行う。エッチング方法に
限定はないが、好適にはICP(Inductively Coupled
Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エ
ッチング用ガスにCF4とCl2とO2を混合し、0.5
〜2Pa、好ましくは1Paの圧力でコイル型の電極に50
0WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成
して行う。基板側(試料ステージ)にも100WのRF
(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス
電圧を印加する。CF4とCl2とO2を混合した場合に
はW膜のエッチレートはTaN膜より大きい。このよう
な条件によりW膜を異方性エッチングし、かつ、それよ
り遅いエッチング速度で第一の層であるTaNを異方性
エッチングする。
【0055】W膜やTaN膜のCF4とCl2の混合ガス
によるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイ
オン種と反応生成物の蒸気圧から推測することができ
る。WとTaNのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較する
と、Wのフッ化物であるWF6が極端に高く、その他の
WCl5、TaF5、TaCl5は同程度である。従っ
て、CF4とCl2の混合ガスではW膜及びTaN膜共に
エッチングされる。しかし、この混合ガスに適量のO2
を添加するとCF4とO2が反応してCOとFになり、F
ラジカルまたはFイオンが多量に発生する。その結果、
フッ化物の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大す
る。一方、TaNはFが増大しても相対的にエッチング
速度の増加は少ない。また、TaNはWに比較して酸化
されやすいので、O2を添加することでTaNの表面が
酸化される。TaNの酸化物はフッ素や塩素と反応しな
いためさらにTaN膜のエッチング速度は低下する。従
って、W膜とTaN膜とのエッチング速度に差を作るこ
とが可能となりW膜のエッチング速度をTaN膜よりも
大きくすることが可能となる。
【0056】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることにより、基板側に
印加するバイアス電圧の効果により第二の層すなわちW
の端部がテーパー形状となる。テーパー部の角度は15
〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなく
エッチングするためには、10〜20%程度の割合でエ
ッチング時間を増加させると良い。W膜に対する酸化窒
化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には3)である
ので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化シリコ
ン膜が露出した面は20〜50nm程度エッチングされる
ことになる。
【0057】その後同様にICPエッチング法を用い、
エッチングガスにCF4とCl2を混合して、1Paの圧力
でコイル型の電極に500WのRF電力(13.56MHz)を供
給し、プラズマを生成してWとTaNのエッチングを行
う。基板側(試料ステージ)には100WのRF(13.56
MHz)電力を投入し、第1のエッチング処理と同様の自
己バイアス電圧を印加する。このような条件によればW
膜とTaN膜のエッチレートの差すなわち選択比は酸素
を添加した上記エッチング条件にくらべ小さくなり、W
膜及びTaN膜がエッチングされる。
【0058】こうして、第1のエッチング処理により第
一の層と第二の層から成る第1の形状の導電層118〜
123(第一の層118a〜123aと第二の層118
b〜123b)を形成する。130はゲート絶縁膜であ
り、第1の形状の導電層118〜123で覆われない領
域は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が
形成される。
【0059】そして、第1のドーピング処理を行い、n
型を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法
はイオンドープ法若しくはイオン注入法で行えば良い。
イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1
14atoms/cm2とし、加速電圧を60〜100keVとして
行う。n型を付与する不純物元素として15族に属する
元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用い
るが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電層
118〜123がn型を付与する不純物元素に対するマ
スクとなり、自己整合的に第1の不純物領域124〜1
29が形成される。第1の不純物領域124〜129に
は1×1020〜1×1021atomic/cm3の濃度範囲でn型
を付与する不純物元素を添加する。
【0060】次に図11(A)に示すように第2のエッ
チング処理を行う。このときもICPエッチング法を用
い、エッチングガスにCF4とCl2とO2を混合して、
1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF電力(13.
56MHz)を供給し、プラズマを生成して行う。基板側(試
料ステージ)には20WのRF(13.56MHz)電力を投入
し、自己バイアス電圧を印加する。このような条件によ
りW膜を異方性エッチングし、かつ、それより遅いエッ
チング速度で第一の層であるTaNを異方性エッチング
する。
【0061】そして、第2のドーピング処理を行う。こ
の場合、第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げ高
加速電圧の条件でn型を付与する不純物元素をドーピン
グする。例えば、加速電圧を70〜120keVとし、
1×1013/cm2のドーズ量で行い、図10で島状半導体
層に形成された第3の不純物領域の内側に新たな不純物
領域を形成する。ドーピングは、第一の層を通してスル
ードープする。こうして、第二の1118a〜1123
aと重なる第3の不純物領域131〜136と、第1の
不純物領域と第3の不純物領域との間の第2の不純物領
域1131〜1136とを形成する。n型を付与する不
純物元素は、第一の不純物領域及び第3の不純物領域で
2×1017〜3×1018atoms/cm3の濃度となるように
する。
【0062】そしてICPエッチング法を用い、第3の
エッチング処理を行う。このときエッチングガスにCF
4とCl2を混合して、1Paの圧力でコイル型の電極に5
00WのRF電力(13.56MHz)を供給し、プラズマを生成
してWとTaNのエッチングを行う。基板側(試料ステ
ージ)には20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、第
1のエッチング処理より小さい自己バイアス電圧を印加
する。
【0063】こうして図11(A)に示すように第2の
形状の薄膜層1118〜1123(第一の層1118a
〜1123aと第二の層1118b〜1123b)を形
成する。1130はゲート絶縁膜であり、第2の形状の
薄膜層1118〜1123で覆われない領域はさらに2
0〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成さ
れる。
【0064】そして、pチャネル型TFTを形成する島
状半導体層104、106にソース領域およびドレイン
領域とする高濃度p型不純物領域140、141を形成
する。ここでは、ゲート電極1118a、1123aをマ
スクとしてp型を付与する不純物元素を添加し、自己整
合的に高濃度p型不純物領域を形成する。このとき、n
チャネル型TFTを形成する島状半導体層105、10
7、108は、第3のフォトマスク(PM3)を用いて
レジストマスク137〜139を形成し全面を被覆して
おく。ここで形成される不純物領域140、141はジ
ボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する。
そして、ゲート電極と重ならない高濃度p型不純物領域
140a、141aのボロン(B)濃度は、3×1020
〜3×1021atomic/cm3となるようにする。また、第
一のゲート電極と重なる不純物領域140b、141b
は、ゲート絶縁膜と第一のゲート電極を介して不純物元
素が添加されるので、実質的に低濃度p型不純物領域と
して形成され、少なくとも1.5×1019atomic/cm3
以上の濃度とする。この高濃度p型不純物領域140
a、141aおよび低濃度p型不純物領域140b、1
41bには、前工程においてリン(P)が添加されてい
て、高濃度p型不純物領域140a、141aには1×
1020〜1×1021atomic/cm3の濃度で、低濃度p型
不純物領域140b、141bには1×1016〜1×1
19atomic/cm3の濃度で含有しているが、この工程で
添加するボロン(B)の濃度をリン(P)濃度の1.5
から3倍となるようにすることにより、pチャネル型T
FTのソース領域およびドレイン領域として機能するた
めに何ら問題は生じなかった。
【0065】その後、図12(A)に示すように、ゲー
ト電極およびゲート絶縁膜上から第1の層間絶縁膜14
2を形成する。第1の層間絶縁膜は酸化シリコン膜、酸
化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜、またはこれらを組
み合わせた積層膜で形成すれば良い。いずれにしても第
1の層間絶縁膜142は無機絶縁物材料から形成する。
第1の層間絶縁膜142の膜厚は100〜200nmと
する。ここで、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラ
ズマCVD法でTEOSとO2とを混合し、反応圧力4
0Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.
56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形
成することができる。また、酸化窒化シリコン膜を用い
る場合には、プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH
3から作製される酸化窒化シリコン膜、またはSiH4
2Oから作製される酸化窒化シリコン膜で形成すれば
良い。この場合の作製条件は反応圧力20〜200Pa、
基板温度300〜400℃とし、高周波(60MHz)電
力密度0.1〜1.0W/cm2で形成することができる。
また、SiH4、N2O、H2から作製される酸化窒化水
素化シリコン膜を適用しても良い。窒化シリコン膜も同
様にプラズマCVD法でSiH4、NH3から作製するこ
とが可能である。
【0066】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化する工程を行
う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニー
ル法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラ
ピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用すること
ができる。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、
好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜
700℃、代表的には500〜600℃で行うものであ
り、本実施例では550℃で4時間の熱処理を行った。
また、基板101に耐熱温度が低いプラスチック基板を
用いる場合にはレーザーアニール法を適用することが好
ましい(図12(B))。
【0067】活性化の工程に続いて、雰囲気ガスを変化
させ、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜
450℃で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層
を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された
水素により島状半導体層にある1016〜1018/cm3のダ
ングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の
手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起され
た水素を用いる)を行っても良い。いずれにしても、島
状半導体層104〜108中の欠陥密度を10 16/cm3
下とすることが望ましく、そのために水素を0.01〜
0.1atomic%程度付与すれば良かった。
【0068】活性化および水素化の工程が終了したら、
有機絶縁物材料からなる第2の層間絶縁膜143を1.
0〜2.0μmの平均厚を有して形成する。有機樹脂材
料としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリ
イミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用
することができる。例えば、基板に塗布後、熱重合する
タイプのポリイミドを用いる場合には、クリーンオーブ
ンで300℃で焼成して形成する。また、アクリルを用
いる場合には、2液性のものを用い、主材と硬化剤を混
合した後、スピナーを用いて基板全面に塗布した後、ホ
ットプレートで80℃で60秒の予備加熱を行い、さら
にクリーンオーブンで250℃で60分焼成して形成す
ることができる。
【0069】このように、第2の層間絶縁膜を有機絶縁
物材料で形成することにより、表面を良好に平坦化させ
ることができる。また、有機樹脂材料は一般に誘電率が
低いので、寄生容量を低減することができる。しかし、
吸湿性があり保護膜としては適さないので、本実施例の
ように、第1の層間絶縁膜142として形成した酸化シ
リコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜などと
組み合わせて用いると良い。
【0070】その後、第4のフォトマスク(PM4)を
用い、所定のパターンのレジストマスクを形成し、それ
ぞれの島状半導体層に形成されたソース領域またはドレ
イン領域に達するコンタクトホールを形成する。コンタ
クトホールの形成はドライエッチング法により行う。こ
の場合、エッチングガスにCF4、O2、Heの混合ガス
を用い有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁膜143を
まずエッチングし、その後、続いてエッチングガスをC
4、O2として第1の層間絶縁膜142をエッチングす
る。さらに、島状半導体層との選択比を高めるために、
エッチングガスをCHF3に切り替えてゲート絶縁膜1
30をエッチングすることにより、良好にコンタクトホ
ールを形成することができる。
【0071】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し第5のフォトマスクでレジストマスク
パターンを形成しエッチングによって、ソース配線とド
レイン配線を形成する。ドレイン配線を例としてこの構
成を説明すると、Ti膜を50〜150nmの厚さで形成
し、島状半導体層のソースまたはドレイン領域を形成す
る半導体膜とコンタクトを形成する。そのTi膜上に重
ねてAl膜を300〜400nmの厚さで形成し、さらに
Ti膜または窒化チタン(TiN)膜を100〜200
nmの厚さで形成して3層またはTiとTiNを組み合わ
せ、3層以上の層を有する構造とする。その後、第5の
フォトマスクによりレジストマスクパターンを形成し、
エッチングによってソース配線とドレイン配線を形成す
る。このとき、課題を解決する手段で記したように、酸
素プラズマを用いた処理、熱酸化処理を行い、Al層の
端部に酸化膜を形成する。その後、透明導電膜を全面に
形成し、第6のフォトマスクを用いたパターニング処理
およびエッチング処理により画素電極を形成する。画素
電極は、有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁膜上に形
成され、画素TFTのドレイン配線と重なる部分を設け
電気的な接続を形成している。
【0072】透明導電膜の材料は、酸化インジウム(I
23)や酸化インジウム酸化スズ合金(In23―S
nO2;ITO)などをスパッタ法や真空蒸着法などを
用いて形成して用いることができる。このような材料の
エッチング処理は塩酸系の溶液により行う。
【0073】こうして6枚のフォトマスクにより、同一
の基板上に、駆動回路のTFTと画素部の画素TFTと
を有した基板を完成させることができる。駆動回路には
第1のpチャネル型TFT(A)200a、第1のnチ
ャネル型TFT(A)201a、第2のpチャネル型T
FT(A)202a、第2のnチャネル型TFT(A)
203a、画素部には画素TFT204、保持容量20
5が形成されている。本明細書では便宜上このような基
板をアクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0074】駆動回路の第1のpチャネル型TFT
(A)200aには、島状半導体層104にチャネル形
成領域206、LDD領域207、高濃度p型不純物領
域から成るソース領域208、ドレイン領域209を有
した構造となっている。第1のnチャネル型TFT
(A)201aには、島状半導体層105にチャネル形
成領域210、低濃度n型不純物領域で形成されゲート
電極119と重なるLDD領域211、高濃度n型不純
物領域で形成するソース領域212、ドレイン領域21
3を有している。チャネル長3〜7μmに対して、ゲー
ト電極119と重なるLDD領域を第一の不純物領域と
してそのチャネル長方向の長さは0.1〜1.5μm、
好ましくは0.3〜0.8μmとする。この第一の不純
物領域の長さはゲート電極119の厚さとテーパー部の
角度θ1から制御する。
【0075】図12(C)では、駆動回路のnチャネル
型TFTおよびpチャネル型TFTを一対のソース・ド
レイン間に一つのゲート電極を設けたシングルゲートの
構造とし、画素TFTをダブルゲート構造としたが、こ
れらのTFTはいずれもシングルゲート構造としても良
いし、複数のゲート電極を一対のソース・ドレイン間に
設けたマルチゲート構造としても差し支えない。
【0076】図13は画素部のほぼ一画素分を示す上面
図である。図中に示すA−A'断面が図12(C)に示
す画素部の断面図に対応している。画素TFT204
は、ゲート電極122は図示されていないゲート絶縁膜
を介してその下の島状半導体層108と交差し、さらに
複数の島状半導体層に跨って延在してゲート配線を兼ね
ている。図示はしていないが、島状半導体層には、図1
2(C)で説明したソース領域、ドレイン領域、LDD
領域が形成されている。また、230はソース配線14
8とソース領域225とのコンタクト部、231はドレ
イン配線153とドレイン領域227とのコンタクト部
である。保持容量205は、画素TFT204のドレイ
ン領域227から延在する半導体層228、229とゲ
ート絶縁膜を介して容量配線123が重なる領域で形成
されている。この構成において半導体層228には、価
電子制御を目的とした不純物元素は添加されていない。
【0077】以上の様な構成は、画素TFTおよび駆動
回路が要求する仕様に応じて各回路を構成するTFTの
構造を最適化し、半導体装置の動作性能と信頼性を向上
させることを可能としている。さらにゲート電極を、耐
熱性を有する導電性材料で形成することによりLDD領
域やソース領域およびドレイン領域の活性化を容易とし
ている。
【0078】さらに、ゲート電極にゲート絶縁膜を介し
て重なるLDD領域を形成する際に、導電型を制御する
目的で添加した不純物元素に濃度勾配を持たせてLDD
領域を形成することで、特にドレイン領域近傍における
電界緩和効果が高まることが期待できる。
【0079】[実施例2]実施例1では、駆動回路のn
チャネル型TFT及び画素TFTを同じ構造で形成する
例を示した。しかしながら画素TFTと駆動回路のTF
Tとでは、それらの回路の動作条件は必ずしも同一では
なく、そのことからTFTに要求される特性も少なから
ず異なっている。画素TFTはnチャネル型TFTから
成り、スイッチング素子として液晶に電圧を印加して駆
動させるものである。液晶は交流で駆動させるので、フ
レーム反転駆動と呼ばれる方式が多く採用されている。
この方式では消費電力を低く抑えるために、画素TFT
に要求される特性はオフ電流値(TFTがオフ動作時に
流れるドレイン電流)を十分低くすることである。一
方、駆動回路のバッファ回路などは高い駆動電圧が印加
されるため、高電圧が印加されても壊れないように耐圧
を高めておく必要がある。また電流駆動能力を高めるた
めに、オン電流値(TFTがオン動作時に流れるドレイ
ン電流)を十分確保する必要がある。
【0080】また、上記オフ電流値やオン電流値の他に
も注目すべき点はある。例えば、画素TFTと、シフト
レジスタ回路やバッファ回路などの駆動回路のTFTと
では、そのバイアス状態も必ずしも同じではない。例え
ば、画素TFTにおいてはゲート電極に大きな逆バイア
ス(nチャネル型TFTでは負の電圧)が印加される
が、駆動回路のTFTは基本的に逆バイアス状態で動作
することはない。また、動作速度に関しても、画素TF
Tは制御回路のTFTの1/100以下で良い。また、
GOLD+LDD構造はオン電流値の劣化を防ぐ効果は
高いが、その反面、通常のLDD構造と比べてオフ電流
値が大きくなる可能性がある。従って、画素TFTに適
用するには改善の余地がある。また逆に通常のLDD構
造はオフ電流値を抑える効果は高いが、ドレイン近傍の
電界を緩和してホットキャリア注入による劣化を防ぐ効
果は低い。このように、アクティブマトリクス型液晶表
示装置のような動作条件の異なる複数の集積回路を有す
る半導体装置において、求められる特性にあわせた構造
で形成することが望ましい。
【0081】すなわち、画素TFTと駆動回路のTFT
との構造を変えることで、液晶表示装置として良好な特
性を示すことが期待される。具体的には、実施例1によ
り形成される上記GOLD+LDD構造において、高濃
度n型不純物領域を、マスクを用いて形成することで、
片方の第二の不純物領域の長さを変えることが出来る。
このときTFT特性から言えば、第二の不純物領域の長
さが長くなるとともに抵抗は上がり、Ioff及びIonの値
が下がることになる。また、この部分の電位変動が緩や
かになり、劣化がおきにくくなることが期待される。
【0082】また、実施例1では第二の不純物領域の長
さを第一の層及び第二の層のテーパー形状で決めてい
る。従ってプロセスにおける基板面内分布特性が均一で
ないと、第二の不純物領域の長さが面内で変わることが
予想される。このことからも高濃度n型不純物領域を、
マスクを用いて形成する利点である。
【0083】このプロセスを、図20を用いて説明す
る。ここでも図2と同様、ゲート電極の形状を、段階を
経て変化させ、その過程でドーピングを行う。図20に
おいては、リンを注入するn型TFTの例を示してい
る。
【0084】まず、バイアス電圧が高く、選択比が大き
いエッチング雰囲気で、前記2層からなるゲート電極を
異方性エッチする。すると図20(a)のごとく第二の
層2008がテーパー形状となり第一の層2004が残るゲート
電極が形成される。
【0085】次にバイアス電圧を変えずに、選択比が、
図20(a)の場合より小さくなるエッチング雰囲気
で、エッチングを行う。すると図20(b)のごとく第
一の層2015が第二の層の端部よりテーパー形状を成した
ゲート電極が形成される。
【0086】その後、バイアス電圧が図20(a)の形
成時に比べて低く、選択比が図20(b)の場合より大
きくなるエッチング雰囲気でエッチングを行う。すると
図20(C)のごとく第一の層2005が露出したゲート電
極が形成される。
【0087】このときイオン化した導電型制御用の不純
物元素を、第一の層2005より成るゲート電極とゲート絶
縁膜を通過させ、スルードープを行う。これにより第一
の不純物領域と、第二の不純物領域と、に不純物を添加
される。
【0088】そして、バイアス電圧が図20(a)、図
20(b)の形成時に比べて低く、選択比が、図20
(a)の場合より小さいエッチング雰囲気で、図20
(a)、図20(b)と比べて等方性のエッチングを行
う。すると図20(d)のごとく図2(b)の場合よりテ
ーパーが後退した第一の層及び第二の層よりなるゲート
電極が形成される。これにより第一の不純物領域2011及
び第二の不純物領域2012を形成される。
【0089】そしてさらに、図20(e)のごとくソー
ス及びドレイン領域を形成する領域2013を開口するよう
なレジスト2014を形成する。このときイオン化した導電
型制御用の不純物元素を、半導体層に添加しソース及び
ドレイン領域を形成する。このときの不純物元素は、図
20(d)の場合に比べて高い濃度で添加する。これに
より、ソース及びドレイン領域が形成される。
【0090】以上の工程でマスクを用いて第二の不純物
領域の長さを決めることが出来る。
【0091】[実施例3]本実施例では実施例1で作製
したアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。まず、
図14(A)に示すように、図12(C)の状態のアク
ティブマトリクス基板に柱状スペーサから成るスペーサ
を形成する。スペーサは数μmの粒子を散布して設ける
方法でも良いが、ここでは基板全面に樹脂膜を形成した
後これをパターニングして形成する方法を採用した。こ
のようなスペーサの材料に限定はないが、例えば、JS
R社製のNN700を用い、スピナーで塗布した後、露
光と現像処理によって所定のパターンに形成する。さら
にクリーンオーブンなどで150〜200℃で加熱して
硬化させる。
【0092】スペーサの配置は任意に決定すれば良い
が、好ましくは、図14(A)で示すように、画素部に
おいてはドレイン配線153(画素電極)のコンタクト
部231と重ねてその部分を覆うように柱状スペーサ4
06を形成すると良い。コンタクト部231は平坦性が
損なわれこの部分では液晶がうまく配向しなくなるの
で、このようにしてコンタクト部231にスペーサ用の
樹脂を充填する形で柱状スペーサ406を形成すること
でディスクリネーションなどを防止することができる。
また、駆動回路のTFT上にもスペーサ405a〜40
5eを形成しておく。このスペーサは駆動回路部の全面
に渡って形成しても良いし、図14で示すようにソース
配線およびドレイン配線を覆うようにして設けても良
い。
【0093】その後、配向膜407を形成する。通常液
晶表示素子の配向膜にはポリイミド樹脂を用る。配向膜
を形成した後、ラビング処理を施して液晶分子がある一
定のプレチルト角を持って配向するようにした。画素部
に設けた柱状スペーサ406の端部からラビング方向に
対してラビングされない領域が2μm以下となるように
した。また、ラビング処理では静電気の発生がしばしば
問題となるが、駆動回路のTFT上に形成したスペーサ
405a〜405eにより静電気からTFTを保護する
効果を得ることができる。また図では説明しないが、配
向膜407を先に形成してから、スペーサ406、40
5a〜405eを形成した構成としても良い。
【0094】対向側の対向基板401には、遮光膜40
2、透明導電膜403および配向膜404を形成する。
遮光膜402はTi膜、Cr膜、Al膜などを150〜
300nmの厚さで形成する。そして、画素部と駆動回路
が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを
シール剤408で貼り合わせる。シール剤408にはフ
ィラー(図示せず)が混入されていて、このフィラーと
スペーサ406、405a〜405eによって均一な間
隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両
基板の間に液晶材料409を注入する。液晶材料には公
知の液晶材料を用いれば良い。例えば、TN液晶の他
に、電場に対して透過率が連続的に変化する電気光学応
答性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶を用いるこ
ともできる。この無しきい値反強誘電性混合液晶には、
V字型の電気光学応答特性を示すものもある。このよう
にして図14(B)に示すアクティブマトリクス型液晶
表示装置が完成する。
【0095】図15はこのようなアクティブマトリクス
基板の上面図を示し、画素部および駆動回路部とスペー
サおよびシール剤の位置関係を示す上面図である。実施
例1で述べたガラス基板101上に画素部604の周辺
に駆動回路として走査信号駆動回路605と画像信号駆
動回路606が設けられている。さらに、その他CPU
やメモリなどの信号処理回路607も付加されていても
良い。そして、これらの駆動回路は接続配線603によ
って外部入出力端子602と接続されている。画素部6
04では走査信号駆動回路605から延在するゲート配
線群608と画像信号駆動回路606から延在するソー
ス配線群609がマトリクス状に交差して画素を形成
し、各画素にはそれぞれ画素TFT204と保持容量2
05が設けられている。
【0096】図14において画素部において設けた柱状
スペーサ406は、すべての画素に対して設けても良い
が、図15で示すようにマトリクス状に配列した画素の
数個から数十個おきに設けても良い。即ち、画素部を構
成する画素の全数に対するスペーサの数の割合は20〜
100%とすることが可能である。また、駆動回路部に
設けるスペーサ405a〜405eはその全面を覆うよ
うに設けても良いし各TFTのソースおよびドレイン配
線の位置にあわせて設けても良い。図15では駆動回路
部に設けるスペーサの配置を610〜612で示す。そ
して、図15で示すシール剤619は、基板101上の
画素部604および走査信号駆動回路605、画像信号
駆動回路606、その他の信号処理回路607の外側で
あって、外部入出力端子602よりも内側に形成する。
【0097】このようなアクティブマトリクス型液晶表
示装置の構成を図16の斜視図を用いて説明する。図1
6においてアクティブマトリクス基板は、ガラス基板1
01上に形成された、画素部604と、走査信号駆動回
路605と、画像信号駆動回路606とその他の信号処
理回路607とで構成される。画素部604には画素T
FT204と保持容量205が設けられ、画素部の周辺
に設けられる駆動回路はCMOS回路を基本として構成
されている。走査信号駆動回路605と画像信号駆動回
路606からは、それぞれゲート配線122とソース配
線148が画素部604に延在し、画素TFT204に
接続している。また、フレキシブルプリント配線板(Fl
exible Printed Circuit:FPC)613が外部入力端
子602に接続していて画像信号などを入力するのに用
いる。FPC613は補強樹脂614によって強固に接
着されている。そして接続配線603でそれぞれの駆動
回路に接続している。また、対向基板401には図示し
ていない、遮光膜や透明電極が設けられている。
【0098】このような構成の液晶表示装置は、実施例
1で示したアクティブマトリクス基板を用いて形成する
ことができる。実施例1で示すアクティブマトリクス基
板を用いると透過型の液晶表示装置を得ることができ
る。
【0099】[実施例4]本発明を実施して作製された
アクティブマトリクス基板および液晶表示装置は様々な
電気光学装置に用いることができる。そして、そのよう
な電気光学装置を表示媒体として組み込んだ電子機器全
てに本発明を適用することがでできる。電子機器として
は、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ビデオ
カメラ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電
話、電子書籍など)、ナビゲーションシステムなどが上
げられる。
【0100】図17(A)は携帯情報端末であり、本体
2201、画像入力部2202、受像部2203、操作
スイッチ2204、表示装置2205で構成される。本
発明は表示装置2205やその他の信号制御回路に適用
することができる。
【0101】このような携帯型情報端末は、屋内はもと
より屋外で使用されることも多い。長時間の使用を可能
とするためにはバックライト使用せず、外光を利用する
反射型の液晶表示装置が低消費電力型として適している
が、周囲が暗い場合にはバックライトを設けた透過型の
液晶表示装置が適している。このような背景から反射型
と透過型の両方の特徴を兼ね備えたハイブリット型の液
晶表示装置が開発されているが、本発明はこのようなハ
イブリット型の液晶表示装置にも適用できる。表示装置
2205はタッチパネル3002、液晶表示装置300
3、LEDバックライト3004により構成されてい
る。タッチパネル3002は携帯型情報端末の操作を簡
便にするために設けている。タッチパネル3002の構
成は、一端にLEDなどの発光素子3100を、他の一
端にフォトダイオードなどの受光素子3200が設けら
れ、その両者の間に光路が形成されている。このタッチ
パネル3002を押して光路を遮ると受光素子3200
の出力が変化するので、この原理を用いて発光素子と受
光素子を液晶表示装置上でマトリクス状に配置させるこ
とにより、入力媒体として機能させることができる。
【0102】図17(B)はハイブリット型の液晶表示
装置の画素部の構成であり、画素TFT204および保
持容量205上の第2の層間絶縁膜上にドレイン配線2
63と画素電極262が設けられている。このような構
成は、実施例1を適用すれば形成することができる。こ
のときドレイン配線は実施例1で示したような積層構造
を成し、画素電極を兼ねる構成としている。画素電極2
62は実施例1で説明した透明導電膜材料を用いて形成
する。液晶表示装置3003をこのようなアクティブマ
トリクス基板から作製することで携帯型情報端末に好適
に用いることができる。
【0103】図18(A)はパーソナルコンピュータで
あり、マイクロプロセッサやメモリーなどを備えた本体
2001、画像入力部2002、表示装置2003、キ
ーボード2004で構成される。本発明は表示装置20
03やその他の信号処理回路を形成することができる。
【0104】図18(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本発明は表示装置2102やその他
の信号制御回路に適用することができる。
【0105】図18(D)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示装置2402、スピーカー部2
403、記録媒体2404、操作スイッチ2405で構
成される。尚、記録媒体にはDVD(Digital Versati
le Disc)やコンパクトディスク(CD)などを用い、
音楽プログラムの再生や映像表示、ビデオゲームやイン
ターネットを介した情報表示などを行うことができる。
本発明は表示装置2402やその他の信号制御回路に好
適に利用することができる。
【0106】図18(E)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示装置2502、接眼部2503、操作
スイッチ2504、受像部(図示しない)で構成され
る。本発明は表示装置2502やその他の信号制御回路
に適用することができる。
【0107】図19(A)はフロント型プロジェクター
であり、光源光学系および表示装置2601、スクリー
ン2602で構成される。本発明は表示装置やその他の
信号制御回路に適用することができる。図19(B)は
リア型プロジェクターであり、本体2701、光源光学
系および表示装置2702、ミラー2703、スクリー
ン2704で構成される。本発明は表示装置やその他の
信号制御回路に適用することができる。
【0108】なお、図19(C)に、図19(A)およ
び図19(B)における光源光学系および表示装置26
01、2702の構造の一例を示す。光源光学系および
表示装置2601、2702は光源光学系2801、ミ
ラー2802、2804〜2806、ダイクロイックミ
ラー2803、ビームスプリッター2807、液晶表示
装置2808、位相差板2809、投射光学系2810
で構成される。投射光学系2810は複数の光学レンズ
で構成される。図19(C)では液晶表示装置2808
を三つ使用する三板式の例を示したが、このような方式
に限定されず、単板式の光学系で構成しても良い。ま
た、図19(C)中において矢印で示した光路には適宣
光学レンズや偏光機能を有するフィルムや位相を調節す
るためのフィルムや、IRフィルムなどを設けても良
い。また図19(D)は、図19(C)における光源光
学系2801の構造の一例を示した図である。本実施例
では、光源光学系2801はリフレクター2811、光
源2812、レンズアレイ2813、2814、偏光変
換素子2815、集光レンズ2816で構成される。
尚、図19(D)に示した光源光学系は一例であって図
示した構成に限定されるものではない。
【0109】またここでは図示しなかったが、本発明で
はその他にも、ナビゲーションシステムやイメージセン
サの読み取り回路などに適用することが可能である。こ
のように本願発明の適用範囲はきわめて広く、あらゆる
分野の電子機器に適用することが可能である。また、本
実施例の電子機器は実施例1〜5の技術を用いて実現す
ることができる。
【0110】
【発明の効果】本発明を用いることで、半導体装置の製
造において、その歩留まりを向上させ、工程を削減する
ことができる。また半導体装置においては、信頼性を向
上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のTFTの構造を示す断面図。
【図2】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図3】 TiN、TaNの透過率特性を示すグラフ。
【図4】 第一の層の厚さを30nm以下としたときの不
純物濃度シミュレーション結果を説明するグラフ。
【図5】 劣化率に対する、第一の不純物領域と第二の
不純物領域に添加されるリンの量の依存性を説明するグ
ラフ。
【図6】 TiNのSIMS測定結果を示すグラフ。
【図7】 TaNのSIMS測定結果を示すグラフ。
【図8】 テーパー形状を持たない単層のゲート電極を
有し、GOLD+LDD構造を持つTFTの図。
【図9】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図10】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程
を示す断面図。
【図11】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程
を示す断面図。
【図12】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程
を示す断面図。
【図13】 画素部の画素を示す上面図。
【図14】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作
製工程を示す断面図。
【図15】 液晶表示装置の入出力端子、配線、回路配
置、スペーサ、シール剤の配置を説明する上面図。
【図16】 液晶表示装置の構造を示す斜視図。
【図17】 携帯型情報端末の一例を示す図。
【図18】 半導体装置の一例を示す図。
【図19】 投影型液晶表示装置の構成を示す図。
【図20】 高濃度n型不純物領域をマスクを用いて形
成する場合のプロセスを示す断面図。
【図21】 不純物濃度シミュレーションに用いられた
TFT構造を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 H01L 29/78 617M 29/43 29/62 29/786 27/08 321D 321N 21/302 J Fターム(参考) 4M104 AA01 AA09 BB14 BB30 BB32 CC05 DD08 DD16 DD17 DD18 DD20 DD26 DD37 DD40 DD65 DD66 DD67 DD88 EE03 EE12 EE16 FF08 FF13 FF18 GG09 GG10 HH16 HH20 5F004 AA02 BA20 BB13 CA06 DA01 DA04 DA16 DA22 DA26 DB00 DB10 DB12 DB23 DB25 EA28 5F048 AA07 AA09 AC04 BA16 BB09 BB11 BB12 BB15 BC06 BF02 BF07 5F110 AA06 AA14 AA16 AA21 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE04 EE14 EE23 EE28 EE44 EE45 FF02 FF04 FF28 FF30 FF36 GG01 GG02 GG13 GG25 GG28 GG32 GG43 GG45 GG51 GG52 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL01 HL03 HL04 HL07 HL12 HL22 HL23 HL27 HM15 HM18 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN27 NN35 NN44 NN46 NN72 NN73 NN78 PP01 PP02 PP03 PP05 PP06 PP34 PP35 QQ04 QQ09 QQ11 QQ24 QQ25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体層と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
    を有し、前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜に接して
    形成された第一の層と、前記第一の層の内側に形成され
    たTa、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第二
    の層とからなり、前記半導体層は、チャネル形成領域
    と、前記チャネル形成領域に接し、かつ前記第一の層と
    重なるように形成される第一の不純物領域と、前記ゲー
    ト電極の外側に形成された第三の不純物領域と、前記第
    一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間に形成され
    た第二の不純物領域とを有し、前記第一の層はTaの窒
    化物からなり膜厚が30〜50nmで形成されることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体層と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
    を有し、前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜に接して
    形成された第一の層と、前記第一の層の内側に形成され
    たTa、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第二
    の層とからなり、前記半導体層は、チャネル形成領域
    と、前記チャネル形成領域に接し、かつ前記第一の層と
    重なるように形成される第一の不純物領域と、前記ゲー
    ト電極の外側に形成された第三の不純物領域と、前記第
    一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間に形成され
    た第二の不純物領域とを有し、前記第一の層は、Tiの
    窒化物からなり膜厚が30〜50nmで形成されることを
    特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記半
    導体装置は、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、
    携帯型情報端末、デジタルカメラ、デジタルビデオディ
    スクプレーヤー、電子遊技機器、プロジェクターである
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の
    工程と、Taの窒化物,またはTiの窒化物、からなる
    第一の層を形成する第2の工程と、Ta、Ti、Wから
    選ばれた一つの元素から成る第二の層を形成する第3の
    工程と、前記第二の層を選択的にエッチングし、前記第
    一の層の内側に前記第二の層を形成する第4の工程と、
    前記第一の層と前記第二の層をエッチングする第5の工
    程と、前記第二の層の外側に、一導電型の不純物元素を
    添加し、第三の不純物領域を形成する第6の工程と、前
    記第一の層と前記第二の層をエッチングし、前記第一の
    層の内側に前記第二の層を形成する第7の工程と、前記
    半導体に、前記一導電型の不純物元素を添加し、前記第
    一の層と重なるように形成される第一の不純物領域と、
    前記第一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間に第
    二の不純物領域を形成する第8の工程と、前記第一の層
    と前記第二の層をエッチングする第9の工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 【請求項5】半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の
    工程と、Taの窒化物,またはTiの窒化物、からなる
    第一の層を形成する第2の工程と、Ta、Ti、Wから
    選ばれた一つの元素から成る第二の層を形成する第3の
    工程と、前記第二の層を選択的にエッチングし、前記第
    一の層の内側に前記第二の層を形成する第4の工程と、
    前記第一の層と前記第二の層をエッチングする第5の工
    程と、前記第一の層と前記第二の層をエッチングし、前
    記第一の層の内側に前記第二の層を形成する第6の工程
    と、前記半導体に、前記一導電型の不純物元素を添加
    し、前記第一の層と重なるように形成される第一の不純
    物領域と、前記第一の不純物領域の外側に第二の不純物
    領域を形成する第7の工程と、前記第一の層と前記第二
    の層をエッチングする第8の工程と、前記第二の不純物
    領域の外側に、一導電型の不純物元素を添加し、第三の
    不純物領域を形成する第9の工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の作製方法。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5において、前記半
    導体装置は、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、
    携帯型情報端末、デジタルカメラ、デジタルビデオディ
    スクプレーヤー、電子遊技機器、プロジェクターである
    ことを特徴とする半導体装置の作製方法。
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