[go: up one dir, main page]

JP2002039580A - 高度清浄施設における室圧制御方法 - Google Patents

高度清浄施設における室圧制御方法

Info

Publication number
JP2002039580A
JP2002039580A JP2000226476A JP2000226476A JP2002039580A JP 2002039580 A JP2002039580 A JP 2002039580A JP 2000226476 A JP2000226476 A JP 2000226476A JP 2000226476 A JP2000226476 A JP 2000226476A JP 2002039580 A JP2002039580 A JP 2002039580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
air
facility
amount
air supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000226476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4558152B2 (ja
Inventor
Kenichi Tokuda
健一 得田
Masashi Mogi
正史 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Priority to JP2000226476A priority Critical patent/JP4558152B2/ja
Publication of JP2002039580A publication Critical patent/JP2002039580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558152B2 publication Critical patent/JP4558152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給気量が排気量に対して所定の量差を維持す
ることで、施設の室圧を安定させると共に、施設間の空
気の流れが常に一方向になるように室圧を維持している
高度清浄施設における室圧制御方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、施設20に給気する給気ファ
ン25と施設から排気する排気ファン26とを相互に制
御することで前室22と作業室21とを外気に対して所
定の室圧に維持している高度清浄施設における室圧制御
方法において、給気量が排気量に対して所定の量差を維
持するように給気ファン25と排気ファン26とをスタ
ート時間を異にすると共に、前室22と作業室21とに
も所定の室圧差を維持することを特徴としており、BH
施設を起動させる際にも室圧の過剰な低下を発生させる
ことなく安定させた差圧を保持すると共に、前室と作業
室との空気の流れを常に一方向にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度清浄施設にお
ける室圧制御方法に関し、特に、給気量が排気量に対し
て所定の量差を維持することで施設の室圧を安定させる
と共に、施設間の空気の流れが一方向になるように室圧
を維持する高度清浄施設における室圧制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高度な清浄度が必要とされる生産施設
や、汚染物質を取り扱う産業施設では、当該室と他室も
しくは外部との間に発生する空気の相互汚染が問題とな
る。この問題を避けるためには、室間の空気の流れを一
方向とするように室圧制御が行われている。
【0003】このような生産施設の一つである、医薬品
製造工場、食品工場、半導体製造工場のような建物で
は、外部からの粉じんや雑菌の侵入を防がなければなら
ないことから、室圧を外気または周囲室に対して陽圧に
なるように制御している。
【0004】一方、特殊薬品工場やバイオハザード対策
施設(以下、BH施設と呼称する)では、室内の空気が
外部に漏洩するのを防がなければならないために、室圧
を外気に対して陰圧に保つように室圧制御を行ってい
る。
【0005】従来の室圧制御は、図4に示す制御回路に
よって実施されており、上記の過程におけるファンの起
動・停止時においては、当該室と他室との間に要求室圧
を保つために、以下の運転制御を採用していた。
【0006】BH施設20は、飼育室21と前室22か
ら構成されており、その間はドア23によって接続され
ている。又、飼育室21には、安全キャビネット24等
が配置されており、所定の作業を実施できるように構成
されている。
【0007】BH施設20には、空調機内の給気ファン
25と排気ファン26とによって空調空気の供給と室内
からの排気が行われている。給気ファン25と各室との
間には、それぞれに、定風量装置27と高性能フィルタ
28とが配置されており、各室と排気ファン26との間
には、高性能フィルタ28と変風量装置29とがそれぞ
れに配置されている。尚、安全キャビネット24と排気
ファン26との間にも、汚染空気が外部に排出されない
ように、高性能フィルタ28が配置されている。
【0008】飼育室21と前室22とは、それぞれの定
風量装置27によって給気風量を一定に保つと共に、飼
育室21と前室22との間に配置された差圧計30から
の差圧信号によって、飼育室21が前室22に対して陰
圧を常に保つように、変風量装置29の流量を互いに調
整している。これによって、飼育室21と前室22との
間は、例えば30(Pa)の差圧が常に保持されるよう
に制御されており、前室22から飼育室21への空気の
流れを形成している。
【0009】しかし、BH施設では、作業内容の変更等
に際して空調の停止を行なう必要があり、変更後には早
急にファンを再起動させて、当該室の空気が外部に漏洩
しないように、室圧を外気に対して陰圧に戻すための室
圧制御を行う必要があった。
【0010】このために、上記制御回路においても、給
排気ファン25、26にインバータ31を採用すること
で、給排気ファンの定格回転数が変えられると共に、ス
タートさせてから定格回転に至るまでの立上り時間も制
御できるようにしており、起動時における給排気ファン
の起動特性をそれぞれに異なる設定にすることによっ
て、BH施設20の再起同時における正常な稼働状態を
指向している。
【0011】これらの制御は、インバータ31の設定を
制御盤32において調整することで行われているもので
あり、図5は、従来行われていた制御形態例、図6は、
これによって制御された前室における絶対圧の推移状態
である。
【0012】制御盤32における調整と制御は、図5の
フローチャートに従って行われるものであり、調整のス
タートから定常運転の持続までは、以下の順序で展開さ
れる。
【0013】 給排気ファンの定格回転数の設定。給
気ファン25の定格回転数(Rs)と排気ファン26の
定格回転数(Re)をRe>Rsに設定する。
【0014】 給排気ファンの定格回転数に達するま
での起動時間の設定。給気ファン25の起動時間(T
s)と排気ファン26の起動時間(Te)をTs>Te
に設定する。
【0015】 給排気ファンの電源入りと同時起動。
給排気ファンの回転数の上昇速度が異なるために、室内
は次第に陰圧が強くなる。
【0016】 排気ファン26のTe時間後の定格運
転。Te時間後の陰圧は最も大きくなる
【0017】 給気ファン25のTs時間後の定格運
転。給排気ファンの回転数の差による所望の陰圧に収斂
する。 定常運転の持続。
【0018】以上のフローチャートに従って起動した給
排気ファンによって、形成される前室における絶対圧の
推移状態は、図6に示されている。
【0019】図示のように、排気ファン26はTe時間
(110秒)後には定格運転に到達するのに対して、給
気ファン25はそれより長いTs時間(230秒)後に
定格運転に到達することから、その間の給気ファン25
と排気ファン26の回転数の差が時間と共に大きくな
る。
【0020】このために、上述のような経過を辿ること
で、前室22では、給気ファン25が正常運転に至るま
でに室圧が最大350(Pa)も過剰に下がるという問
題が生じている。
【0021】このような室圧の過剰な低下は、内装材料
の剥がれという事故を招く恐れがあることから、BH施
設における稼働形態としては極めて重大な問題である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みて検討されたものであり、給気量が排気量に対して
所定の量差を維持することで、施設の室圧を安定させる
と共に、施設間の空気の流れが常に一方向になるように
室圧を維持している高度清浄施設における室圧制御方法
を提供している。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されてい
る発明である高度清浄施設における室圧制御方法は、施
設に給気する給気ファンと施設から排気する排気ファン
とを相互に制御することで所定の室圧を維持している高
度清浄施設における室圧制御方法において、給気量が排
気量に対して所定の量差を維持するように給気ファンと
排気ファンとを相互に制御することを特徴としており、
BH施設を起動させる際にも室圧の過剰な低下を発生さ
せることなく安定させた差圧を保持している。
【0024】請求項2に記載されている発明である高度
清浄施設における室圧制御方法は、施設に給気する給気
ファンと施設から排気する排気ファンとを相互に制御す
ることで、扉を介して連絡する前室と作業室とを所定の
室圧に維持している高度清浄施設における室圧制御方法
であって、各室における給気量が排気量に対して所定の
量差を維持すると共に、前室の量差が作業室の量差に対
して所定の室圧差を維持するようにしながら給気ファン
と排気ファンとを相互に制御することを特徴としてお
り、BH施設を起動させる際にも室圧の過剰な低下を発
生させることなく安定させた差圧を保持すると共に、前
室と作業室との空気の流れを常に一方向にしている。
【0025】請求項3に記載されている発明である高度
清浄施設における室圧制御方法は、請求項1又は2に記
載の室圧制御方法において、給気量の排気量に対する量
差を起動特性が同一の給気ファンと排気ファンとを用い
て、始動に時間差を設けることで維持することを特徴と
しており、上記機能に加えて、給排気ファンの起動の時
間設定を変えることで容易に調整することが出来る。
【0026】請求項4に記載されている発明である高度
清浄施設における室圧制御方法は、請求項1乃至3のい
ずれかに記載の室圧制御方法において、給気量の排気量
に対する量差を給気ファンと排気ファンとの回転数の差
で維持することを特徴としており、上記機能に加えて、
給排気ファンの各インバータにおける回転数の設定を変
えることで容易に調整することが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明による高度清浄施設におけ
る室圧制御方法は、施設に給気する給気ファンと施設か
ら排気する排気ファンとを相互に制御することで前室と
作業室とを所定の室圧に維持している高度清浄施設にお
ける室圧制御方法において、給気量が排気量に対して所
定の量差を維持するように給気ファンと排気ファンとを
相互に制御すると共に、前室と作業室とにも所定の室圧
差を維持している。
【0028】これによって、BH施設を起動させる際に
も室圧の過剰な低下を発生させることなく安定させた差
圧を保持すると共に、前室と作業室との空気の流れを常
に一方向に維持できる。
【0029】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明するが、理解を容易にするために、従来と同様
の装置等については同符号を付している。
【0030】図1は、BH施設20の制御回路図を示し
ている。BH施設20は、従来例と同様に飼育室21と
前室22及びその間のドア23から構成されている。そ
して、飼育室21に安全キャビネット24等を配置する
ことも同様である。
【0031】そして、BH施設20は、給気ファン25
と排気ファン26とが配置されて外気の供給と室内から
の排気を行っており、給気ファン25と各室間に配置さ
れている定風量装置27、高性能フィルタ28及び各室
と排気ファン26との間に配置されている高性能フィル
タ28と変風量装置29も、安全キャビネット24と排
気ファン26間に配置されている高性能フィルタ28と
共々に従来例と同様に稼働して、汚染空気が外部に排出
されないように運転制御されている。
【0032】又、飼育室21と前室22とは、それぞれ
の定風量装置27によって給気風量を一定に保つと共
に、飼育室21が前室22に対して陰圧を保つように変
風量装置29の流量は差圧計30の差圧信号で互いに調
整されており、常に所定の差圧が保持されるように制御
されることで、前室22から飼育室21への空気の流れ
を形成している。
【0033】本発明における制御回路は、従来と同様に
インバータ31による給排気ファン25、26の定格回
転数の変更とスタートから定格回転に至るまでの立上り
時間の制御が可能であるばかりでなく、これに加えて、
給排気ファン25、26の起動回路にタイマー33を接
続している。
【0034】従って、本発明では、タイマー33の設定
を互いに異ならせることで、給排気ファン25、26を
同時に電源入れしても、給排気ファン25、26をそれ
ぞれ別々にスタートさせるように構成することが出来
る。
【0035】以上の給排気ファンに対する制御は、制御
盤32においてインバータ31とタイマー33の設定を
調整することで行われ、これによってBH施設20の起
動時における理想的な稼働を以下のように達成してい
る。
【0036】図2は、本発明による室圧制御方法の実施
の形態を示すフローチャート図であり、調整のスタート
から定常運転の持続までは、以下の順序で展開される図
示のフローチャートにおいては、スタートとして給排気
ファンを起動させる以前の設定が行われる。
【0037】(101) 給排気ファンの定格回転数の
設定。給気ファン25の定格回転数(Rs)と排気ファ
ン26の定格回転数(Re)をRe>Rsに設定する。
【0038】(102) 給排気ファンの定格回転数に
達するまでの起動時間の設定。給気ファン25の起動時
間(Ts)と排気ファン26の起動時間(Te)をTs
=Teに設定する。
【0039】(103) 給排気ファンのタイマーの設
定。給気ファン25の作動時間=Tと排気ファン26の
作動時間=0を設定する。 (104) 給排気ファンのスイッチオン。
【0040】(105) 排気ファンの電源入り。排気
ファン26が作動時間=0で直ちに起動し、室内に陰圧
が発生する。
【0041】(106) 給気ファンの電源入り。給気
ファン25が作動時間=Tを経た後に起動し、陰圧は極
端に低下しないで最大になる。
【0042】(107) Te時間後に排気ファン26
の定格運転。給気ファンの回転数の増加で陰圧が低減さ
れる。
【0043】(108) Ts+T時間後に給気ファン
25の定格運転。給排気ファンの回転数の差による所望
の陰圧に収斂する。 (109) 定常運転の持続。
【0044】以上のフローチャートに従って運転される
給排気ファンは、前室において図3に示されるような絶
対圧の推移状態を形成する。
【0045】排気ファン26は、図示のようにスイッチ
オンと同時に起動するので室内には外気に対して陰圧が
発生する。陰圧は、T時間後に給気ファン25が起動す
るまで増加を続けるが、給気ファン25が起動すると陰
圧の増加は停止し、給気ファン25の回転数の増加に連
れて陰圧は低減される。
【0046】本実施の形態では、給気ファン25がT時
間後に起動するまで、排気ファン26の運転によって排
気が続けられ、陰圧の増加が継続される。そして、この
間に排気ファンと給気ファン25との間に形成される圧
力差は、零から給気ファン25が起動する約120(P
a)近くまで増加し、その後は、給排気ファンの起動特
性を同一(Ts=Te)にしていることで、排気ファン
26が定格運転に至るまで、その圧力差が保持されるこ
とになる。
【0047】この運転制御によって前室の絶対圧は低下
するが、給気ファン25の運転で圧力差の増加が停止さ
れた後に一定値に保持されることから、低下する絶対圧
の最大値は従来のように極端な値にまで低下されること
なく停止して、図示のように穏やかな曲線を描いて陰圧
を低減して行き、給気ファン25の定格運転に至って所
定の陰圧に収斂している。
【0048】以上のように、本実施の形態では、起動特
性の同一な排気ファンと給気ファンとをスタート時間に
差を持たせて起動することで、給気量と排気量との間に
所定の量差を保持するようにして、BH施設を起動させ
る際にも室圧の過剰な低下を発生させることなく安定さ
せた差圧を保持している。
【0049】又、上記の運転状態は、飼育室においても
同様に実施されている。このために、飼育室21と前室
22とは、それぞれに変風量装置29による排気流量を
調整しながら、流量差による陰圧を保つように構成され
ているが、各室は起動時においても極めて安定した状態
に維持されている。
【0050】従って、飼育室21と前室22との間に設
置されている、差圧計30の差圧信号で互いに調整され
る各室間の差圧も、各室の室圧が安定されていることか
ら安定された状態で保持されることになり、制御系に相
互干渉を発生させることもなく、前室22から飼育室2
1への空気の流れも、殆ど乱されることなく形成するこ
とができる。
【0051】上記実施の形態では、給気量と排気量との
間に所定の量差を保持するための手段として、起動特性
の同一な排気ファンと給気ファンとをスタート時間に差
を持たせて起動させているが、本発明による高度清浄施
設における室圧制御方法では、他の手段においても同様
の機能を確立することができる。
【0052】他の実施形態の第1は、排気ファンと給気
ファンの回転数に差を持たせることで、BH施設に所定
の量差を形成する手段である。
【0053】本実施の形態では、図3で表示しているフ
ァン回転数で明らかにしているように、インバータの設
定によって、排気ファンの回転数を給気ファンの回転数
よりも所定値だけ大きくなるように制御しており、回転
数の差による供給風量の差を所定値に保持することによ
って、BH施設に外気に対して所定の陰圧を形成してい
る。
【0054】この際に給排気ファンに形成される起動特
性(起動から定格回転数に達するまでの時間の設定)は
同一であるが、排気ファンを先にスタートさせること
は、BH施設に外気に対して陰圧を前以て形成して置く
ことになるから、そのスタートを同じに設定するか時間
差を持たせたものにするかは、BH施設に当初段階で外
気に対して如何なる陰圧を形成するかによって定められ
る。
【0055】他の実施形態の第2は、排気ファン排気量
に対して給気ファンの給気量を減量することで、BH施
設に所定の量差を形成する手段である。
【0056】本実施の形態では、給排気ファンを制御す
るインバータの間に負荷回路を接続して、給気ファンが
排気ファンよりも常に小さい出力値になるように設定し
ているので、給排気ファンは起動特性を同じにしてその
給排気風量の減量差を一定に維持している。
【0057】従って、排気ファンがスタートしてから給
気ファンがスタートするように回路を構成することで、
排気ファンの作動によってBH施設に外気に対して陰圧
が形成された後に、給気ファンが排気ファンに追随しな
がら減量状態で作動することになって、外気に対して所
望の陰圧が保持されるように制御される。
【0058】以上のように、本発明による高度清浄施設
における室圧制御方法は、高度清浄施設において、給気
量が排気量に対して所定の量差を維持するように給気フ
ァンと排気ファンとを相互に制御すると共に、前室と作
業室との間に所定の室圧差を維持しているので、BH施
設を起動させる際にも室圧の過剰な低下を発生させるこ
となく施設の室圧を安定させると共に、施設間の空気の
流れが常に一方向になるように室圧を維持している。
【0059】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に何ら限定
されるものでなく、発明の趣旨に反しない範囲におい
て、各種の変更が可能であることは当然である。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載されている発明である高
度清浄施設における室圧制御方法は、施設に給気する給
気ファンと施設から排気する排気ファンとを相互に制御
することで所定の室圧を維持している高度清浄施設にお
ける室圧制御方法において、給気量が排気量に対して所
定の量差を維持するように給気ファンと排気ファンとを
相互に制御することを特徴としているので、BH施設を
起動させる際にも室圧の過剰な低下を発生させることな
く安定させた差圧を保持する効果を奏している。
【0061】請求項2に記載されている発明である高度
清浄施設における室圧制御方法は、施設に給気する給気
ファンと施設から排気する排気ファンとを相互に制御す
ることで、扉を介して連絡する前室と作業室とを所定の
室圧に維持している高度清浄施設における室圧制御方法
であって、各室における給気量が排気量に対して所定の
量差を維持すると共に、前室の量差が作業室の量差に対
して所定の室圧差を維持するようにしながら給気ファン
と排気ファンとを相互に制御することを特徴としている
ので、BH施設を起動させる際にも室圧の過剰な低下を
発生させることなく安定させた差圧を保持すると共に、
前室と作業室との空気の流れを常に一方向にする効果を
奏している。
【0062】請求項3に記載されている発明である高度
清浄施設における室圧制御方法は、請求項1又は2に記
載の室圧制御方法において、給気量の排気量に対する量
差を起動特性が同一の給気ファンと排気ファンとを用い
て、始動に時間差を設けることで維持することを特徴と
しているので、上記効果に加えて、給排気ファンの起動
の時間設定を変えることで容易に調整出来る効果を奏し
ている。
【0063】請求項4に記載されている発明である高度
清浄施設における室圧制御方法は、請求項1乃至3のい
ずれかに記載の室圧制御方法において、給気量の排気量
に対する量差を給気ファンと排気ファンとの回転数の差
で維持することを特徴としているので、上記効果に加え
て、給排気ファンの各インバータにおける回転数の設定
を変えることで容易に調整出来る効果を奏している。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明による高度清浄施設の室圧制御方法に
おける制御回路図
【 図2】本発明による高度清浄施設にの室圧制御方法
におけるフローチャート図
【 図3】本発明による高度清浄施設の室圧制御方法に
よる室圧状態
【 図4】従来の高度清浄施設の室圧制御方法における
制御回路図
【図5】従来の高度清浄施設にの室圧制御方法における
フローチャート図
【 図6】従来の高度清浄施設の室圧制御方法による室
圧状態
【符号の説明】
20 BH施設、 21 飼育室、 22 前室、 2
3 ドア、24 安全キャビネット、 25 給気ファ
ン、 26 排気ファン、27 定風量装置、 28
高性能フィルタ、 29 変風量装置、30 差圧計、
31 インバータ、 32 制御盤、 33 タイマ
ー、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施設に給気する給気ファンと施設から排
    気する排気ファンとを相互に制御することで所定の室圧
    を維持している高度清浄施設における室圧制御方法であ
    って、給気量が排気量に対して所定の量差を維持するよ
    うに給気ファンと排気ファンとを相互に制御することを
    特徴とする高度清浄施設における室圧制御方法。
  2. 【請求項2】 施設に給気する給気ファンと施設から排
    気する排気ファンとを相互に制御することで、扉を介し
    て連絡する前室と作業室とを所定の室圧に維持している
    高度清浄施設における室圧制御方法であって、各室にお
    ける給気量が排気量に対して所定の量差を維持すると共
    に、前室の量差が作業室の量差に対して所定の室圧差を
    維持するようにしながら給気ファンと排気ファンとを相
    互に制御することを特徴とする高度清浄施設における室
    圧制御方法。
  3. 【請求項3】 給気量の排気量に対する量差が、起動特
    性が同一の給気ファンと排気ファンとを用いて、始動に
    時間差を設けることで維持されることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の高度清浄施設における室圧制御方
    法。
  4. 【請求項4】 給気量の排気量に対する量差が、給気フ
    ァンと排気ファンとの回転数の差で維持されることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の高度清浄施
    設における室圧制御方法。
JP2000226476A 2000-07-27 2000-07-27 高度清浄施設における室圧制御方法 Expired - Lifetime JP4558152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000226476A JP4558152B2 (ja) 2000-07-27 2000-07-27 高度清浄施設における室圧制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000226476A JP4558152B2 (ja) 2000-07-27 2000-07-27 高度清浄施設における室圧制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002039580A true JP2002039580A (ja) 2002-02-06
JP4558152B2 JP4558152B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=18720086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000226476A Expired - Lifetime JP4558152B2 (ja) 2000-07-27 2000-07-27 高度清浄施設における室圧制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4558152B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223207A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sanyo Electric Co Ltd 細胞培養施設
JP2006292280A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007024326A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007309534A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Eisai R & D Management Co Ltd クリーンルーム用給排気管理制御装置
JP2008014523A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Daikin Ind Ltd 空調システム
JP2009109134A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Daikin Ind Ltd 換気装置
JP2009174776A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Hitachi Plant Technologies Ltd 換気風量制御方法
JP2010190458A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Toto Ltd 排気送風システム
JP2011133221A (ja) * 2011-02-09 2011-07-07 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
US8905829B2 (en) 2008-03-28 2014-12-09 Azbil Corporation Ventilating system and ventilating system control method
JP2015152288A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 給排型換気装置
US10495341B2 (en) 2013-11-26 2019-12-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Supply and exhaust ventilation device
JP2021148365A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 東芝キヤリア株式会社 外気処理装置及び空調システム
JP2021148338A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 鹿島建設株式会社 空調システム及び対象者判定システム
CN113757917A (zh) * 2021-09-06 2021-12-07 江苏苏净工程建设有限公司 三级及以上生物安全实验室送风机故障的检测控制方法及其系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59205539A (ja) * 1983-05-07 1984-11-21 Fujitsu Ltd 空調システムの給排気制御方式
JPS613933A (ja) * 1984-06-18 1986-01-09 Kajima Corp 特殊作業室の空調制御方法
JPS6273025A (ja) * 1985-09-26 1987-04-03 Sanki Eng Co Ltd 室内圧力制御方法
JPS62200122A (ja) * 1986-02-27 1987-09-03 Taikisha Ltd 空調装置
JPH0460331A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Toshiba Corp 換気機能付き空気調和機
JPH0783476A (ja) * 1993-09-09 1995-03-28 Sanki Eng Co Ltd 室圧制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59205539A (ja) * 1983-05-07 1984-11-21 Fujitsu Ltd 空調システムの給排気制御方式
JPS613933A (ja) * 1984-06-18 1986-01-09 Kajima Corp 特殊作業室の空調制御方法
JPS6273025A (ja) * 1985-09-26 1987-04-03 Sanki Eng Co Ltd 室内圧力制御方法
JPS62200122A (ja) * 1986-02-27 1987-09-03 Taikisha Ltd 空調装置
JPH0460331A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Toshiba Corp 換気機能付き空気調和機
JPH0783476A (ja) * 1993-09-09 1995-03-28 Sanki Eng Co Ltd 室圧制御装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223207A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sanyo Electric Co Ltd 細胞培養施設
JP2006292280A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007024326A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
JP2007309534A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Eisai R & D Management Co Ltd クリーンルーム用給排気管理制御装置
JP2008014523A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Daikin Ind Ltd 空調システム
JP2009109134A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Daikin Ind Ltd 換気装置
JP2009174776A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Hitachi Plant Technologies Ltd 換気風量制御方法
US8905829B2 (en) 2008-03-28 2014-12-09 Azbil Corporation Ventilating system and ventilating system control method
JP2010190458A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Toto Ltd 排気送風システム
JP2011133221A (ja) * 2011-02-09 2011-07-07 Dai-Dan Co Ltd 空調システム
US10495341B2 (en) 2013-11-26 2019-12-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Supply and exhaust ventilation device
US11143431B2 (en) 2013-11-26 2021-10-12 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Supply and exhaust ventilation device
JP2015152288A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 給排型換気装置
JP2021148338A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 鹿島建設株式会社 空調システム及び対象者判定システム
JP7444654B2 (ja) 2020-03-17 2024-03-06 鹿島建設株式会社 空調システム及び対象者判定システム
JP2021148365A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 東芝キヤリア株式会社 外気処理装置及び空調システム
JP7453028B2 (ja) 2020-03-19 2024-03-19 東芝キヤリア株式会社 外気処理装置及び空調システム
CN113757917A (zh) * 2021-09-06 2021-12-07 江苏苏净工程建设有限公司 三级及以上生物安全实验室送风机故障的检测控制方法及其系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4558152B2 (ja) 2010-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002039580A (ja) 高度清浄施設における室圧制御方法
JPH09243144A (ja) インバータ式エアコンの制御方法
JPH09310902A (ja) 空気調和機の制御方法
JP4134393B2 (ja) 空気調和機の制御方法
JPH0735391A (ja) 空気調和機の制御装置
JP3523963B2 (ja) 空気調和機の制御方法
JP2003056854A (ja) 温水暖房装置
JPH06294542A (ja) 空気調和機の制御方法
JPH11141961A (ja) 空気調和機
JP2004232976A (ja) 室圧制御装置
JP2005249243A (ja) 空調システム
JPH03160264A (ja) 空気調和機の制御方法
JPH06159773A (ja) 空気調和機の制御装置
JPH0428949A (ja) 運転制御装置
JP4574076B2 (ja) 高度安全施設とその制御方法
JPH06185786A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2006003015A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2001065947A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2002061934A (ja) 空気調和機
JPH04236049A (ja) 空気調和機の制御方法
JP3389015B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2538675B2 (ja) インバ―タの運転周波数制御方法
JP2017180893A (ja) 空気調和機
JP3038042B2 (ja) 室圧制御装置
JPH05215378A (ja) 分離型空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040601

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4558152

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term