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JP2001509527A - ジアルデヒドデンプン及び天然高分子を含んで成る熱可塑性混合物 - Google Patents

ジアルデヒドデンプン及び天然高分子を含んで成る熱可塑性混合物

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JP2001509527A
JP2001509527A JP2000502108A JP2000502108A JP2001509527A JP 2001509527 A JP2001509527 A JP 2001509527A JP 2000502108 A JP2000502108 A JP 2000502108A JP 2000502108 A JP2000502108 A JP 2000502108A JP 2001509527 A JP2001509527 A JP 2001509527A
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JP
Japan
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starch
mixture
weight
parts
dialdehyde
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000502108A
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English (en)
Inventor
ベングス,ホルガー
シュネラー,アルノルト
ベーム,ギッテ
シュース,シルク
グランデ,ユルゲン
Original Assignee
アヴェンティス・リサーチ・ウント・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アヴェンティス・リサーチ・ウント・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー filed Critical アヴェンティス・リサーチ・ウント・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
Publication of JP2001509527A publication Critical patent/JP2001509527A/ja
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Abstract

(57)【要約】 均質な混合物が記載されそして加工されて造形された生分解性及び生理学的に危険でない製品、例えば食料もしくは飲料又は医薬製品、ソーセージケーシングなどのための包装を与えることができる。混合物は、30%を超える酸化度を有するジアルデヒドデンプン、少しのヨウ素デンプン反応も示さないデンプン、及び/又は変性デンプン、水及び他の可塑剤、そしてまた所望により、他のバイオポリマー及び添加剤を含んで成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、造形された生分解性製品を得るために熱可塑的に加工できそして成
分として、ジアルデヒドデンプン、デンプン又は変性デンプン、所望によりまた
他のポリマー、特にバイオポリマー、例えばタンパク質、そしてまた可塑剤及び
、所望により通常の添加剤、例えば酸化防止剤、離型剤、滑剤、染料などを含ん
で成る、混合物に関する。本発明は、更に特に食品及び飲料並びに医薬品の部門
において使用できる造形品を製造するためのこれらの混合物の使用に関する。
【0002】 絶え間なく高まる環境認識、そしてまたごみ処分又はリサイクリングに関する
より厳しい規則は、造形品を製造するために生分解性の材料を利用するための努
力の著しい増加をもたらしている。材料を使用するためにそして特に鉱油をベー
スにした材料の代わりに再生可能な原料をベースにしたポリマーを使用するため
に、可能ならどこでも、ますます努力が払われている。多くの場合天然起源から
の物質は、より生理学的に危険性は少ない。
【0003】 単独で又はそうでなければ他のポリマー、特にバイオポリマーと混合されるデ
ンプン、そしてまた変性デンプンは、造形品、例えば箔又はフィルムを特に製造
するためにたえず重要性が増加している再生可能な原料である。加工者は、ここ
で多様の問題に直面する。デンプン、変性デンプン又はそうでなければ他のポリ
マーとの混合物を造形により加工するために、非常に均質な混合が要求され、即
ち、特にもしも材料が熱可塑的に加工されなければならない場合、成分の均質化
が要求される。また、過度に高い造形温度及び成分の関連した分解を受けること
を避けるために、造形加工中に混合物は適切に可塑化されることが重要である。
更に、造形品は、良好な生分解性を有するのみならず、高い均質な内部構造及び
良好な機械的性質、例えば強度及び弾性を有するべきである。特に大部分の用途
に求められる更なる要件は、極めて脆性及び摩耗が低いことである。可塑剤は、
また環境に優しく、即ち生分解性であり、そして好ましくは生理学的に危険でな
いものであるべきである。
【0004】 幾つかの出版物が、デンプンをベースとしそして添加剤としてジアルデヒドデ
ンプンを有するタンパク質をベースとする成形用組成物に関して知られている。
【0005】 ドイツ公告特許第1470882号において、例えば、食品又は飲料を包装す
るための透明なフィルムを製造する方法が記載されている。ここでは、22〜5
0℃の水溶液中の2〜50%のタンパク質及び5〜70%の可塑剤を、乾燥物質
に対して0.01〜20重量%のジアルデヒド多糖類、即ちジアルデヒドデンプ
ンと混合する。ジアルデヒドデンプンは、タンパク質を架橋するのに役立つ。タ
ンパク質中の遊離アミノ基は、アルデヒド基と反応する。このプロセスは、扱い
にくくそして多量のエネルギーを必要とする;何故なら、タンパク質に対して約
10倍量の水が、フィルムの製造において用いられ、そしてこれは蒸発されねば
ならないからである。加えて、2つの硬化工程が存在する。
【0006】 米国特許第5,397,834号は、10〜35重量%のタンパク質及び65
〜70重量%のアルデヒドデンプンから製造される組成物を記載する。このタイ
プの組成物を製造するために、0.5〜2部のタンパク質を、約2〜6部の可溶
化溶剤、例えば75%濃度の水性エタノール溶液に溶解する。次いで、この溶液
を2〜8部のアルデヒドデンプンと混合する。アルデヒドデンプンは、タンパク
質及びアルデヒドデンプンの有効な架橋を確保するために、低い酸化度、好まし
くは10〜20%を有する。混合後、溶剤を蒸発させる。この手順は、熱可塑性
の更なる加工に適当でない架橋された物質を再びもたらす。
【0007】 国際出願の国際公開(WO)93/19125は、デンプンから、又はそれぞ
れ変性デンプン及びタンパク質から製造される混合物を記載しており、そこにお
いて架橋剤、特にジアルデヒドデンプンも使用される。ここでもこれらは本発明
の範囲内でない物質である。
【0008】 米国特許第4,220,264号は、架橋剤及びジメチルスルホキシドのよう
な液体の使用によって、アミロース及びアミロースデンプンから箔のような造形
品を製造することを記載する。必要の液体の量は、用いられるデンプンの量の約
10〜20倍である。実施例11及び12(ここでは、ジアルデヒドデンプンは
、架橋剤として用いられる)で得られる箔は、全て容易に破壊される。
【0009】 最後に、ヨーロッパ公開特許A1第0599535号は、デンプン及びデンプ
ン分解生成物、例えば1〜40のDE(デキストロース当量)を有するデンプン加
水分解製品及び酸化デンプン並びにピロデキストリンから構成される混合物を造
形するために押出が用いられるプロセスを記載する。ここで用いられる酸化デン
プンは、ヨウ素と典型的デンプン着色反応を示す。これは、デンプンのヒドロキ
シメチレン基が酸化されたか、又はジアルデヒドデンプンの酸化度が単に非常に
低いことの明確な現れである。
【0010】 ジアルデヒドデンプンを用いた造形品を製造するための多様の既知の方法及び
組成物が存在するけれども、良好でかつ改良された性質を有しそして用途に万能
の成形品の製造を可能にする改良された方法及び改良された組成物に対する要求
が存在する。
【0011】 従って、本発明の目的は、簡単に製造できそしてコスト効率が高くそして産業
的に有用な性質を有する造形品を得るために熱可塑的に加工でき、デンプン成分
の架橋で生じる欠点がなく、そして均質でありそして均質な構造を有する造形品
を与える、ジアルデヒドデンプン及びデンプン又は変性デンプンをベースにする
少なくとも1種の他の生分解性成分を含んで成り、そしてまた可塑剤及び、所望
により他のバイオポリマー、そしてまた他の通常の添加剤を含んで成る組成物を
提供することを目的とする。
【0012】 この目的は、本特許の請求項1記載の熱可塑性混合物により達成される。 他の有利な実施態様は、請求項2〜10に記載される。本発明は、また本特許
の請求項11〜13に記載の方法を提供する。有利な使用は、本特許の請求項1
4〜18に与えられる。
【0013】 本発明の目的に対して使用できるデンプンの群は、植物性原料から得られるデ
ンプンを含んで成る。これらには、塊茎(例えばジャガイモ、キャツサバ、クズ
ウコン科マランタ属又はサツマイモから)、実(例えば小麦、トウモロコシ、ラ
イ麦、米、大麦、きび、からす麦又はモロコシから)、果実(例えばくりの実、
どんぐり、そら豆、えんどう及び他の豆類又はバナナから)、又は例えばサゴヤ
シの植物ピスから作られるデンプンが含まれる。
【0014】 本発明の目的に対して使用できるデンプンは、変化する割合の量で実質的にア
ミロース及びアミロペクチンから構成される。
【0015】 特に良好な結果は、特にジャガイモから作られるデンプン(例えば、Suedstae
rkeからのToffena(登録商標))又はトウモロコシから作られるデンプン(例え
ば、National Starchからのトウモロコシデンプン)、又はポリマーの完全な線 状構造を特徴づけるポリグルカンから作られるデンプンを用いて達成される。
【0016】 本発明に従って用いられることのできるデンプンの分子量は、広い範囲に亘っ
て変化することができる。新規な熱可塑性混合物に対するベースとして使用でき
るデンプンは、アミロースとアミロペクチンの混合物から実質的に構成されるデ
ンプンであり、分子量Mwは、5×104〜1×107の範囲内である。1×10 6 〜5×106の分子量Mwを有する比較的長鎖のポリマーが好ましい。
【0017】 5×102〜1×105の範囲内の分子量Mwを有する、好ましくは1×103 〜5×104の分子量Mwを有する線状デンプン、好ましくはポリグルカン、特 に1,4−α−D−ポリグルカンも好ましい。
【0018】 天然の植物起源のデンプンをベースにする成形用組成物に加えて、本発明はま
た化学的に変性され、発酵により得られ、組換え体に由来し又は生物変換(生体
触媒)により製造されたデンプンを有する熱可塑性混合物又は成形用組成物を含
む。語句“生体触媒”は、また“生物変換”のための同義語として使用される。
【0019】 本発明の目的に対して、“化学的に変性されたデンプン”は、その性質が化学
的手段によりそれらの天然の状態から変化したデンプンである。これは、デンプ
ンが単官能性、二官能性、もしくは多官能性試薬及び/又は酸化体で処理された
ポリマー類似の反応により実質的に達成される。デンプンのポリグルカンのヒド
ロキシル基は、ここでエーテル化、エステル化又は選択的酸化により好ましく変
換されるか、又は変性はデンプンの骨格に対しての共重合性不飽和モノマーのラ
ジカル開始グラフト共重合に基づく。
【0020】 特に化学的に変性されたデンプンには、デンプンエステル、例えばキサントゲ
ネート、アセテート、ホスフェート、スルフェート及びニトレート、デンプンエ
ーテル、例えばノニオン性、アニオン性もしくはカチオン性デンプンエーテル、
酸化デンプン、例えばジアルデヒドデンプン、カルボキシデンプン、パースルフ
ェート分解デンプン及び類似の物質が含まれる。
【0021】 本発明の目的に対して、“発酵デンプン”は、天然に見出される生物体、例え
ば菌類、藻類又は細菌を用い、発酵法により、又は発酵法の改良もしくは助成に
より得られるデンプンである。発酵法により得られるデンプンの例は、アラビア
ゴム及び関連する多糖類(ゲランゴム(gellan gum)、ギャティゴム(ghatti g
um)、カラヤゴム(karaya gum)、トラガカントゴム)、キサンタン、エマルサ
ン(emulsan)、ラムサン(rhamsan)、ウェラン(wellan)、シゾフィラン(sh
izophyllan)、ポリガラクツロネート、ラミナリン、アミロース、アミロペクチ
ン及びペクチンである。
【0022】 本発明の目的に対して、“組換え体由来のデンプン”又は“組換え体デンプン
”は、自然界に見出されないが、しかし遺伝子工学により修飾される自然界の生
物体、例えば菌類、藻類又は細菌の助けにより生物体を用い、発酵法により、又
は発酵法の改善又は助成により得ることのできる特にデンプンである。遺伝子工
学修飾を用いる発酵法からのデンプンの例は、アミロース、アミロペクチン及び
ポリグルカンである。
【0023】 本発明の目的に対して、“生物変換により製造されたデンプン”は、特定の条
件下で生体触媒(又は:酵素)を用いることにより、一般にオリゴマー糖類、特
に単糖類又は二糖類のモノマー基本形成ブロックの触媒反応により製造されたデ
ンプン、アミロース、アミロペクチン又はポリグルカンである。生体触媒のプロ
セスからのデンプンの例は、ポリグルカン及び変性ポリグルカン、ポリフルクタ
ン及び変性ポリフルクタンである。
【0024】 最後に、好都合な熱可塑性混合物は、言及した個々のデンプンの誘導体を用い
て得ることもできる。本発明目的に対して、“デンプンの誘導体”及び“デンプ
ン誘導体”は、極めて一般的には変性デンプン、即ちその性質が天然のアミロー
ス/アミロペクチン比を変化させることにより又は予備ゲル化、部分加水分解デ
グラデーションもしくは化学的誘導体化を行うことにより変化したデンプンであ
る。
【0025】 本発明の目的に対して使用できる構造が破壊されたデンプンには、結晶の反射
がX線回折でもはや認められずそしてデンプ粒又は複屈折領域が1000倍の倍
率の偏光顕微鏡でもはや認められない程度に、例えば、グリセロールを用いて均
質化されたデンプンを含む。これに関して、ドイツ公開特許第3931363号
を参照のこと、その特許はその番号を引用して本明細書に加入される。
【0026】 本特許の請求項3の教示におけるように用いられる可塑剤は、大部分商業的に
入手できる製品、例えばグルコン酸もしくはグルクロン酸、ガラクツロン酸、又
はそうでなければ糖酸である。それらは、炭水化物糖から適当な酸化により製造
することもできる。これに関し、Beyer, Walter, S. Hitzel Verlag による有機
化学の教科書、Stuttgart,1991,22版,431−432頁,第2節を参照
のこと。この開示は、それを引用して明確に本明細書に加入される。
【0027】 付随的に使用できる他のポリマーには、特にタンパク質、例えば植物性タンパ
ク質、例えばひまわりタンパク質、綿実タンパク質など、そしてまた血漿タンパ
ク質、卵白などが含まれる。
【0028】 本発明の目的に対して、1種又はそれ以上の可塑剤が使用できる。あらゆる場
合の理想的可塑剤の量は、他の成分に依存しそして各々の特定の配合に対して容
易に決定できる。
【0029】 本発明の目的に対して、可塑剤、可塑化剤、可塑化用薬剤及び弾性化剤の語は
、基本的に可塑剤の語と同じ意味である。
【0030】 一般に低い蒸気圧を有しそして成分(A)及び、適当な場合(B)又は(E)
と相互作用し、そしていかなる化学的反応なしでこれらと共にそして好ましくは
その溶剤又は膨潤力によって、又はそうでなければこれらの非存在下で均質な系
を形成する、あらゆる不活性な、好ましくは有機物質を使用できる。
【0031】 本発明に従って使用されるべき成分D)は、好ましくは混合物の凝固点を低下
させ、その変形能を増加させ、その弾性を高め、その硬度を減少させそして、所
望によりその接着を高める。
【0032】 本発明によれば、好ましい可塑剤は、無臭、無色、耐光性、耐寒性及び耐熱性
、たった僅かな吸湿性、耐水性、健康に無害、難燃性及び中性反応に関し、可能
な限り不揮発性、及びポリマーと及び補助剤と混和性であり、そして良好なゲル
可能力を有する。特に、それらは、成分A)及び、そして適当な場合、B)に関
して、相溶性、ゲル化能力及び可塑化作用を有するべきである。
【0033】 成分D)として本発明に従って用いられるべき成分は、また移行しにくい特色
をなすべきであり、そしてこのことは食品及び飲料部門において本発明に係る造
形品の適用に対して特に重要である。
【0034】 特に好ましい可塑化成分D)の例は、ジメチルスルホキシド、1,3−ブタン
ジオール、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリ
セリド、ジグリコールエーテル、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド
、N−メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルアセトアミド及
び/又はN,N’−ジメチル尿素である。
【0035】 他の特に有用な物質は、ポリアルキレンオキシド、グリセロールモノ−、ジー
もしくはトリアセテート、ソルビトール及び他の糖アルコール、例えばエリトリ
トール、サッカリド、例えばグルコース、フルクトース又はスクロースでありそ
してまたクエン酸及びその誘導体である。
【0036】 成分E)は、新規混合物において任意成分である。それは、1種又はそれ以上
の物質であってよい。
【0037】 通常の添加剤には、D)のもとで言及した可塑剤以外の充填剤及び滑剤、可塑
化剤、顔料着色剤、染料、離型剤及びその他のものが含まれる。
【0038】 好適な充填剤の例は、MitsuiからのLacea(登録商標)、Boehringer lngelhei
mからのResomer(登録商標)のような例えば乳酸をベースとするポリマー、そし
てまたWako Pure Chemical Industries Ltd., Medisorb Co., Birmingham Poly
mers Inc., Polysciences Inc., Purac Biochem BV, Ethicon, Cargill又はChro
nopol(ここで、このリストは絶対的に包括的なものではありえない)からの他 の乳酸をベースとするポリマー及び類似の乳酸ポリマーの混合物に実質的に可溶
な合成ポリマー、又は合成ポリマーと天然高分子とのブレンド、例えばNovamont
からのMater-Biである。
【0039】 少なくとも1種の無機充填剤、例えば酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、
二酸化珪素、二酸化チタンなどの添加も提案される。
【0040】 混合物を顔料着色するために、有機もしくは無機顔料が、特に好ましく、同様
に特に生物適合性である、即ち生きている生物体に無害として分類できる、いわ
ゆる真珠光沢顔料が、好ましく、これらは主にシリケート構造を基礎としそして
従って原則として食べられるものとして分類でき、そして0.001〜10重量
部の量で用いられる。
【0041】 流動性を改善するために特に適して物質は、好ましくは水素化した形で用いら
れる動物脂肪又は植物脂肪及び/又はレシチンである。これらの脂肪及び他の脂
肪酸誘導体は、好ましくは50℃を超える融点を有する。
【0042】 本発明の目的に対して用いられるジアルデヒドデンプンは、デンプンを酸化す
ることにより得られる。繰り返し単位中、即ちグリコース形成ブロック中のC2
−C3結合が、ここで開裂しそして各々の場合においてアルデヒド基を与える。
ジアルデヒドデンプンの酸化度は、存在するグルコース単位の合計に対する、こ
のように開いたグルコースの百分率割合、即ち100を掛けた酸化度(デンプン
中の酸化されたグルコース繰り返し単位:デンプン中の全てのグルコース単位の
全数、開裂していようといまいと)を記載する。
【0043】 製造方法は、特に国際出願の国際公開(WO)95/12619に記載されそ してStarch Production Technolgy, J.A. Radley(編集者),Appl. Sci. Barkin
g (1976),423頁以降に記載されている。
【0044】 以下の内容は特に驚くべきものである;即ち、本発明によれば均質な構造を有
するのみならず、良好な弾性と共に増加した耐水性も有する造形品を得ることが
できる。成形品は、脆くなく又はそれらの脆性のレベルは、非常に低い。組成物
は、困難なしに、例えば押出又は射出成形法により熱可塑的に加工できる。それ
らは、生理学的に危険性はなくそしてそれ故食品又は飲料と直接に接触する状態
で使用できる。
【0045】 新規な熱可塑性成形用組成物は、既知の加工法により加工されて製品を与える
。 例えば、第1の工程においてそれはペレット化できる。
【0046】 従って、本発明はまた本発明に係る熱可塑性混合物から押出及びペレット成形
により得ることのできるペレットを提供する。また、直接に又は熱可塑性ペレッ
トの更なる熱可塑性加工の何れかにより、良好な生分解性及び改良された機械的
性質を有する成形品又はフィルムを得ることも可能である。最後に、本発明は、
成形品又はフィルムを製造するための熱可塑性混合物の使用も含む。
【0047】 従って、新規な製品は、多様な可能な適用をカバーする。これらは、特に紙及
び段ボール用の接着剤、射出成形により製造される造形品、特に棒,管、瓶、カ
プセル、ペレット、食料又は飲料のための添加剤、コーティングもしくは自由直
立箔の形の、またラミネートの形の箔、特にフィルム、包装材料、バッグ及び一
般に、特に医薬品における活性物質の放出制御のための除放性物質、殺虫剤又は
農業で用いられる他の活性物質、肥料、調味料などを含む。ここで活性物質の放
出は、箔、フィルム、錠剤、粒子、微粒子、棒又は他の押出物又は他の造形品か
ら起こりうる。
【0048】 より好ましい適用には、食品又は飲料、とくにソーセージケーシング又はチー
ズ包装、吸収剤、粉末などのための包装が含まれる。
【0049】 特定の実施態様において、新規な熱可塑性混合物は、例えば錠剤又は糖衣錠に
対する活性成分の放出制御のための造形品を製造するために用いられる。
【0050】 新規な熱可塑性混合物のもう1つの手段及び特に有利な使用は、中実造形品、
中空製品又はこれらの組み合わせを製造するために適した造形品の製造に関する
【0051】 新規な熱可塑性混合物のもう1つの優れた使用は、農業において使用するため
のフィルムを製造することにある。
【0052】 本発明のもう1つの特定の変形は、食料又は飲料の用途において使用のための
フィルムを製造するために熱可塑性混合物を使用することにある。
【0053】 熱可塑性混合物のもう1つの特定の使用は、食料又は飲料を囲むための外側包
装として使用するためフィルムを製造することにある。
【0054】 新規な熱可塑性混合物のもう1つの極めて有利な使用は、包装と食料又は飲料
の間の完全な表面接触が存在する食料又は飲料のための包装として使用のためフ
ィルムを製造することにある。
【0055】 新規な熱可塑性混合物の最後の特に有利な使用は、ソーセージ又はチーズのた
めの食品ケーシング又は包装として使用のためフラットフィルム又はチューブラ
フィルムを製造することにある。
【0056】 本発明の目的に対して、技術的な消費者製品のために一時的に保護するフィル
ムとして熱可塑性混合物の使用も好ましい。
【0057】 以下の実施例は、本発明の主題を説明する。 実施例1 ジアルデヒドデンプンの合成 162g(1ml)のジャガイモデンプン(SuedstaerkeからのToffena)を、
2リットルの水に懸濁し次いで攪拌機を備えた5リットルの反応容器に入れる。
10.7g(0.05モル)の過ヨウ素酸ナトリウム(例えばAldrich)を添加 する。反応混合物を、pH3−4に設定する。短時間の後に得られた溶液を、更
に一時間室温で撹拌する。形成した酸化デンプンを、水−エタノール混合物中で
沈殿して単離し、次いで真空中で約40℃で乾燥する。用いた酸化剤及び反応が
基づく等式(1CHOH−CHOH+1IO4=1CHO−CHO+1IO3+1
2O)により測定して、5%の酸化度を得る。 実施例2 触媒条件下でのジアルデヒドデンプンの合成 触媒量の過ヨウ素酸塩を、多様の酸化度、即ち多様のジアルデヒドデンプンを
製造するために国際出願の国際公開(WO)97/12619の電気化学的プロ セスにおいて用いる。適当な装置及び手順は、国際出願の国際公開(WO)95
/12619においてより詳しく記載されている。反応継続時間に応じて、酸化
度は30〜85%の値に設定される。 実施例3 混練集成装置を用いてデンプン及びジアルデヒドデンプンから製造される熱可塑
的に加工可能なブレンドの製造 コンパウンドを、商業的に入手可能な混練集成装置(ブラベンダーニーダー)
で製造する。混練集成装置を、100℃に加熱する。30gのジャガイモデンプ
ン(SuedstaekeからのToffena)および3gのジアルデヒドデンプン(約90% の酸化度、Aldrich)を、その操作条件下の混練集成装置に添加する。次いで、 15gの水を添加し次いで初期装入量のポリマーで均質化する。約3分後に、9
gのグリセロールを添加する。更に3分後に、0.3gのグリオキサール(40
%濃度溶液)を全部一度に添加する。更に2分後に、実験を終了する。熱可塑性
材料を直ちに取り除く。それは、均質な生成物である。圧縮成型法によりこの材
料から製造された箔は、透明であり、非常に均質でありそして極めて柔軟である
。 実施例4 混練集成装置を用いてデンプン及びジアルデヒドデンプンから製造される熱可塑
的に加工可能なブレンドの製造 コンパウンドを、商業的に入手可能な混練集成装置(ブラベンダーニーダー)
で製造する。混練集成装置を、100℃に加熱する。50gのトウモロコシデン
プン(National Starchからのトウモロコシデンプン)及び2.5gのジアルデ ヒドデンプン(約90%の酸化度、Aldrich)を、その操作条件下の混練集成装 置に添加する。次いで、25gの水を添加し次いで初期装入量のポリマーで均質
化する。約3分後に、15gのグリセロールを添加する。更に3分後に、0.5
gのグリオキサール(40%濃度溶液)を全部一度に添加する。更に2分後に、
実験を終了する。熱可塑性材料を直ちに取り除く。生成物は、白色でありそして
硬い。圧縮成型法によりこの材料から製造された箔は、均質であり、柔軟であり
そして透明ないし不透明である。 実施例5 混練集成装置を用いてデンプン及びジアルデヒドデンプンから製造される熱可塑
的に加工可能なブレンドの製造 コンパウンドを、商業的に入手可能な混練集成装置(ブラベンダーニーダー)
で製造する。混練集成装置を、100℃に加熱する。30gのジャガイモデンプ
ン(SuedstaerkeからのToffena)及び3gのジアルデヒドデンプン(約70%の
酸化度、Aldrich)を、その操作条件下の混練集成装置に添加する。次いで、1 5gの水を添加し次いで初期装入量のポリマーで均質化する。約3分後に、12
gのグリセロールを添加する。更に2分後に、実験を終了する。熱可塑性材料を
直ちに取り除く。それは柔軟でかつ透明の生成物である。圧縮成形法によりこの
材料から製造された箔は、透明であり、柔軟でありそして極めて均質である。 実施例6 混練集成装置を用いてデンプン及びジアルデヒドデンプンから製造される熱可塑
的に加工可能なブレンドの製造 コンパウンドを、商業的に入手可能な混練集成装置(ブラベンダーニーダー)
で製造する。混練集成装置を、100℃に加熱する。30gのカチオンデンプン
(National StarchからのCato 245)及び3gのジアルデヒドデンプン(約90 %の酸化度、Aldrich)をその操作条件下で混練集成装置に添加する。次いで、 15gの水を添加し次いで初期装入量のポリマーで均質化する。約5分後に、9
gのグリセロールを添加する。更に5分後に、実験を終了する。熱可塑性材料を
直ちに取り除く。生成物は、白色でありかつ均質である。圧縮成形法によりこの
材料から製造された箔は、透明であり、僅かに黄色がかっており、均質であり、
柔軟でありそして僅かに粘着性である。フィルム厚は、120+/−20mmの
範囲内である。 実施例7 圧縮成型技術を用いてデンプンをベースとする熱可塑性材料からフィルムの製造
の記載 ここで記載する圧縮成型技術は、フィルムを得るために熱可塑性成形用組成物
を加工するために用いられる。商業的に入手可能なSchwabenthan(Polystat 300
S)プレスを用いる。プレスを100℃に予備加熱する。試験体の調製は、約1
00μm厚の金属フレームにより離れて保持された二枚の布帛強化テフロンシー
ト間に挟む“サンドイッチ手法(sandwich technique)”を用いる。製造中にニ
ーダー中に製造された約2gの組成物を、下部シートの中央に置く。試験体を1
00℃の温度及び1トンの圧力で5分間保持する。次いで、試験体を、100℃
で5分間、10トンの圧力で圧縮成型する。これは、200バールの圧力に相当
する。圧力を解放し次いで試験体を冷却のためもう1つのプレスに移す。これは
、Robert Fuchs Hydraulische Maschinen und Werkzeugeからの水冷プレスであ る。50バールの圧力を、2分間冷却手段中に加える。 実施例8 バイオポリマー及びこれらの混合物から製造されたフィルムの耐水性の測定方法
水吸収性及び膨潤挙動を調査するために、1cm×1cm寸法の断片を、試験
フィルムから切断した。他の試験体との比較性を確保するために、研究に用いた
領域はとくに均質であることに注意すべきである。2個のフィルム片を1度は、
室温(水浴、20℃、4時間)そして1度は高温(水浴、80℃、2時間)で調
べる、即ち、 A)フィルム1:水浴20℃ 4時間 B)フィルム2:水浴80℃ 2時間。
【0058】 次いで、フィルム片を0〜5の等級付けしたスケールで評価する。“0”は、
フィルムの完全な溶解に相当しそして“5”は、肉眼では外部の影響を認めるこ
とができない状態に対する評価である。
【0059】
【表1】 表I: ジアルデヒドデンプンを含んで成る熱可塑性成形用組成物から製造されるフィル
ムの耐水性を評価するための完全な評価システム 評価数 記載 0 フィルムの完全な溶解 1 小さなフレーク/かけらにフィルムが破壊 2 膨潤、軟質、乳状 3 軟質、乳状 4 肉眼で丁度検出可能に変化、膨潤なし、乳状でない 5 肉眼で検出可能な外部の影響なし
【0060】
【表2】
【0061】 用いたジャガイモデンプンは、SuedstaerkeからのToffenaであった。 用いたトウモロコシデンプンは、National Starchからのトウモロコシデンプ ンであった。
【0062】 グリオキサールのデータは、40重量%濃度の水溶液の百分率に基づく。 A* 室温で4時間後の耐水性の評価 B* 80℃で2時間後の耐水性の評価 実施例9(比較例) ジアルデヒドデンプンを用いることなく熱可塑性成形用組成物を、実施例3及び
下記に記載するように製造し、そしてその組成物からフィルムを実施例7で記載
したように成形した。
【0063】
【表3】
【0064】 用いたジャガイモデンプンは、SuedstaerkeからのToffenaであった。 用いたトウモロコシデンプンは、National Starchからのトウモロコシデンプ ンであった。
【0065】 グリオキサールのデータは、40重量%濃度の水溶液の百分率に基づく。 実施例10 ジャガイモデンプン及びジアルデヒドデンプンから製造される熱可塑性デンプン
ブレンドの製造 300gのグリセロール及び1gのグリオキサール(40%濃度溶液)から調
製した混合物を、1kgのジャガイモデンプン(ジャガイモ粉末、例えばSuedst
aerkeからのToffena(登録商標))及び100gのジアルデヒドデンプン(Aldrich 、酸化度約90%)に添加する。混合物を人工的に混合し、安全規定を考慮する
。このように調製した混合物は、押出機での更なる加工に対して直接使用できる
【0066】 実験は、二軸スクリュー押出機(Haake Rheomex PTW 25/28p)中で行われる。
用いられた押出機は、標準の円錐設計のものである。押出機は、四個の可変制御
可能な加熱要素を有する。全ての四つの帯において設定されるプロセス温度は、
140℃である。温度曲線は、オンラインで記録される。約10〜20分後、全
ての四つの帯における実際のプロセス温度は、120+/−5℃である。ダイに
おける材料の温度は、加熱要素の温度よりも平均で約10℃より高い。回転速度
は、25rpmである。押出機からの排出は、幅100mm及び高さ0.2mm
(高さは0.2から1.0mmに調節可能)の寸法のスロットダイを経由する。
【0067】 押出機は、著しい過剰供給(overfeed)で運転される、即ち、十分な材料が ホッパースロートに供給される。加えて、材料が可能な限り均一に運ばれるよう
に、ラムを用いて連続供給を確保する。ラムは、このタイプの道具の使用から金
属のいかなる摩耗でも避けるために、高性能のプラスチック(又は、所望ならば
、木)から構成される。
【0068】 10分の初期運転時間後に、ダイから最初に排出される押出物は、乳状及び透
明である。最初に、押し出された箔は、非常に柔軟である。短時間後にそれは空
気により硬化する。下流のコンベヤベルトにより、それは前方に運ばれる。欠点
は、押し出されたウェブが破断する原因となるはずである。押し出された箔は、
熱されると伸張性であるが、しかしこの性質は冷却すると知覚できるほどに衰え
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 3/12 C08L 3/12 89/00 89/00 (72)発明者 ベーム,ギッテ ドイツ連邦共和国デー−60439 フランク フルト・アム・マイン,イム・ブルグフェ ルト 243 (72)発明者 シュース,シルク ドイツ連邦共和国デー−56412 ルッパッ ハ−ゴルトハウゼン,ハウプトシュトラー セ 30 (72)発明者 グランデ,ユルゲン ドイツ連邦共和国デー−65812 バート・ ゾーデン,アム・ヒューベンブッシュ 36 Fターム(参考) 4F070 AA03 AA62 AC12 AC40 AC64 AE02 FB06 FB10 FC02 4J002 AB04W AB04X AB054 AD003 AD005 CH024 DE026 DE079 DE139 DE149 DJ019 EC047 EC057 EH048 EH058 EP017 ET017 EV237 FD019 FD024 FD027 FD028 GG02 HA04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)天然の及び/又は化学的に変性され、発酵の、組換え体
    の、及び/又は生物変換により製造されたあらゆる所望のデンプンの、及び/又
    は言及したデンプンの誘導体100重量部(水分含量0%に補正後に計算); B)30%を超える酸化度を有しそしてヨウ素デンプン反応(青色着色)を示さ
    ないジアルデヒドデンプン1〜100重量部; C)水1〜100重量部の量; D)少なくとも1種の可塑剤A)及びB)を全重量部の2重量部から半分までの
    範囲内の量; E)所望により、他のバイオポリマー、及び F)所望により、他の通常の添加剤をA)及びB)の重量部まで; を準備し次いで混合することにより得ることのできる、改良された機械的性質を
    有する造形された生分解性製品を製造するためのデンプンをベースにする熱可塑
    性混合物であって、成分A〜Fの混合が、熱及び機械的エネルギーの熱可塑性混
    合物への導入と共に行われる、前記熱可塑性混合物。
  2. 【請求項2】 更にバイオポリマーとしてタンパク質を含んで成る、請求項1記
    載の混合物。
  3. 【請求項3】 可塑剤として、アルドースから及び/又はケトースから誘導され
    るポリヒドロキシカルボン酸を含んで成るか、又はこれらの酸のラクトンを含ん
    で成る、請求項1又は2記載の混合物。
  4. 【請求項4】 可塑剤として、グルコン酸及び/又はグルコノラクトンを含んで
    成る、請求項3記載の混合物。
  5. 【請求項5】 ジアルデヒドデンプンが、70〜95%の酸化度を有する、請求
    項1〜4の少なくとも1項に記載の混合物。
  6. 【請求項6】 ジアルデヒドデンプンの割合が、それぞれ60〜95重量部、又
    は65〜85重量部である、請求項1〜5の少なくとも1項に記載の混合物。
  7. 【請求項7】構造が破壊されたデンプンを含んで成る、請求項1〜6の少なくと
    も1項に記載の混合物。
  8. 【請求項8】 加水分解で分解されたデンプンを含んで成る、請求項1〜6の少
    なくとも1項に記載の混合物。
  9. 【請求項9】 化学的に変性されたデンプンを含んで成る、請求項1〜6の少な
    くとも1項に記載の混合物。
  10. 【請求項10】 カチオン的に又はアニオン的に変性されたデンプンを含んで成
    る、請求項1〜6、及び9の少なくとも1項に記載の混合物。
  11. 【請求項11】 ジアルデヒドデンプン、デンプン及び/又は変性デンプンそし
    てまた所望により、他のバイオポリマー、水及び1種又はそれ以上の可塑剤そし
    てまた所望により他の添加剤を混合し、これらを熱可塑性の状態で均質化し、次
    いで所望により幾分かの水を除去することを含んで成る、請求項1〜10の1項
    又はそれ以上の項に記載の組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 均質化が、押出機中で行われる、請求項10項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 均質化が、メルトの状態で行われる、請求項10又は11記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 造形品を製造するための請求項1〜14の少なくとも1項に記
    載の組成物の使用。
  15. 【請求項15】 食料もしくは飲料又は医薬品に対する包装を製造するための請
    求項14記載の使用。
  16. 【請求項16】 ソーセージのケーシングを製造するための請求項10記載の使
    用。
  17. 【請求項17】 活性な物質の放出制御のための造形品を製造するための請求項
    14記載の使用。
  18. 【請求項18】 工業製品に対して一時的被膜を製造するための請求項14記載
    の使用。
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