JP2001507981A - 歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 柄と、該柄から延びるヘッドと、該ヘツドに固着された毛の複数の房を有する歯ブラシ。前記房の一つは、一つの房がヘッドに固着される位置より柄のより末端の位置で、他の何れの房も固着されない位置に固着される。一つの房は、その房がヘッドに固着されているヘッドの面と正接又は同一平面にある仮想線に対して約８１°角度付けられ即ち曲がっている。一つの房はヘッドが柄から延びるヘッドに沿う方向に対して柄から離れるように傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】 歯ブラシ 発明の詳細な説明 本発明は、全般的に口腔の手入れ分野に関し、特に歯ブラシに係る。更に本発 明は、歯の根元間と歯茎の縁の部分の改善したクリーニングを提供するため三次 元的な毛の外形を持つ歯ブラシに関する。 歯磨き及びフロッシング（flossing）は良好な口腔衛生を成すための基本的な ステップである。フロッシングを実施することは、フロッシングが良好な口腔衛 生 の一部として行うべきだと言うことを一般の人々が理解しているとはいえ、不幸 にも一般の人々の間に広く受け入れられていなかった。更に時々フロスをする人 であっても、口全域に達するよう適切にフロッシングすることは困難でできなか った。不幸にも多くの商用的に有用な歯ブラシが歯の外側の頬側の面を綺麗にで きるとはいえ、歯茎の縁の丸い平らなできもの（plaque）や破損した跡（debris ）、根元の間の部分、舌に面する面及び他の口の中の到達することが困難な部分 に改善されたクリーニングを行うことはできなかった。 かかる歯ブラシが最も後方の臼歯（例えば親不知又は第２の臼歯）を適切に綺 麗にできない一つの理由は、歯ブラシの柄から最も末端に配置された歯ブラシヘ ッドに取り付けられた一つ以上の房（tufts）が、柄から延びるヘッドに沿う方 向に角度付けられていない即ち曲がっていないからである。このようにこの房は 、口の後方の臼歯を十分に綺麗にするため、歯ブラシのヘッドの端部を超えて充 分延長していない。 更に柄に対して角度付けられている即ち曲がっている毛の房を持ち、他の房は 柄から離れる方向に曲がっている前記ブラシにおいては、かかる全ての房は本質 的に同じ長さで、同じ断面をしている。その結果かかる曲がった房は歯の一部分 を満足する方法で綺麗にできるが、歯の他の部分は房が均一な長さ、間隔且つ断 面をしている理由から十分に綺麗にすることができなかった。 更に従来の歯ブラシはせいぜい３つの異なる型の断面を有する毛の房を備えて いるものがあった。しかしながらブラシによりクリーニングするに必要な歯の部 分は３個より以上（例えば外側の頬に面する面、歯茎の縁、根元の間、舌に面す る面及び最も後方の臼歯）ある。このように従来のブラシは歯の全ての部分を綺 麗にするように特別に設計された十分に変化する断面の房を備えていなかった。 本発明は前述の問題点の一つ以上を克服することを意図する。本発明の一つの 見地を簡潔に要約すれば、歯ブラシは、柄、該柄から延びるヘッド、及び該ヘッ ドに固定即ち取り付けられた毛の複数の房を備える。前記房の一つは、一つの房 がヘッドに固着される位置より柄のより末端の位置で、他の何れの房も固着され ない位置に固着される。一つの房は、ヘッドに固着される一つの房を介してヘッ ドの面と正接又は同一平面にある仮想線に対して約８１°角度付けられ即ち曲が っている。一つの房はヘッドが柄から延びるヘッドに沿う方向に対して柄から離 れるように傾斜している。 上述のように一つの房を曲げることにより、房は歯ブラシのヘッドの端部を超 えて延びることができ、これにより口の後方の臼歯を十分に綺麗にすることがで きる。 本発明の他の見地によれば、歯ブラシは、柄と、該柄から延びるヘッドと、ヘ ツドに固着された複数の毛の房を具備する。房の２つは、ヘッドに固着される２ つの房を介してヘッドの面と正接又は同一平面にある仮想線に対してそれぞれ鋭 角を成している。前記２つの房は、長さ、断面、色、材料及びその結合から成る 特性の群から選択された互いに異なる特徴をしている。 長さ、断面、色、材料及びその結合において変化する曲がった房を提供するこ とは、歯の一部より以上の部分をこの曲がった房で綺麗にすることができる。例 えば一つの型の曲がった房は、歯の頬側の面を綺麗にし、他の型の曲がった房は 歯の根元間を綺麗にすることができる。 本発明の第３の見地は、柄と、該柄から延びるヘッドと、該ヘッドに固着され た毛の多様な房を具備する歯ブラシを提供することにある。房の多様性は少なく とも５個の異なる型の断面を持つ房を備える。 少なくとも５個の型の断面を有する房を提供することによって、かかる房は適 切に歯の全ての部分（例えば頬に面する外側の面、歯茎の縁、根元間の部分、舌 に面する面及び最も後方の臼歯）を綺麗にできる。 本発明のこれら並びに他の見地、目的、特徴並びに利点は、以下の本発明の好 ましい実施形態の詳細な説明及び特許請求の範囲の記載、並びに添付図面に基づ く説明から明確に理解されるであろう。 図面の説明 図１は本発明の実施形態の歯ブラシの斜視図である。 図２は図１の歯ブラシの平面図である。 図３は図１の歯ブラシの側面図である。 図４及び図５は図１の歯ブラシの房のヘツド及び関連部分の部分的な側面図で ある。 図６は図３の線６―６に沿う歯ブラシのヘツドの部分的な断面図である。 図７は図１の歯ブラシのヘッド及び柄の一部分の斜視図である。 図１乃至３において、歯ブラシ１０は柄部分１２と柄からＤ方向に延びるヘッ ド部分１４を有する。歯ブラシ１０の全長は約１９.６cmが好ましく、ヘッド１ ４の幅は最も広い部分で約１.３cmであることが好ましい。柄１２の主部分１６ とヘッド１４はポリプロピレンの一体から成る片から構成される。親指握り部分 １８、随意の商標２４(好ましくは長さ約２.１cm)と指握り部分２０は好ましく は熱可塑性エラストマー、好ましくはクレートンゴム(kraton rubber)(約５と 約７０の間のショアＡ硬さを有するスチレン及びブタジエン又はイソプレン水素 添加又は水素非添加オイル充填ブロック共重合体)から構成される。親指握り部 分１８と指握り部分２０は、柄の握り力の助けになる一連の１７個の立ち上がっ たリブ２２を有している。リブ２２は幅１.３mmであることが好ましい。 図３乃至７において、毛の複数の房２６は歯ブラシのヘッド１４に固着即ち取 り付けられる。各房は多数の毛から作り上げられ、全ての毛は端が丸くなってい ることが好ましい。５つの異なる型の房がヘツドに固着され、房の各型は他の型 の房とは面積並びに形状が異なる断面を有している。 房の第１の型２８はポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）全体に亘り混合さ れたカオリン粘土分子のような研磨剤を備えるＰＢＴから成る毛で構成される。 かかる毛は直径０.１３Ｅ乃至０.２３mmの間、好ましくは直径０.１８mmである 。ヘッド１４の面３０から計った毛の長さは約１１.２ｍｍである。房２８の房 を付けられた断面積は約２４mm²であり、ヘッド面から計った房の体積は約０.２ ７cm³（この体積は好ましくは約０.２５cm³乃至０.２９cm³の間にある）である 。唯一の型２８の房がヘッド１４に取り付けられ、これはその他の房より柄１４ から最も末端にある。 房の第２の型３２はナイロンインジケータ（商標）の型の毛から作られ、６. １２ナイロンから成り外面は青に色付けされている。当業者では周知のように、 かかる毛の青色の着色は、ブラシが長時間使用されたとき次第にすり減り歯ブラ シの消耗限度を示す。該毛は直径０.１３mm乃至０.２３mm、好ましくは直径０. １８mmである。ヘッド１４の面３０から計った毛の長さは約８.９mmである。各 房３２の断面積は約２.９mmである。図６に示すように型３２の房は丸い断面を している。８乃至１２の間の本数の型３２の房がヘッド１４に取り付けられ ている。 第３の型３４の房は、ＰＢＴ全体に亘り混合されたカオリン粘土分子のような 研磨剤を備えるＰＢＴから成る毛で構成される。該毛は直径０.１３mm乃至０.２ ３mm、好ましくは直径０.１８mmである。ヘッド１４の面３０から計った毛の長 さは約１１.２mmである。各房３４の断面積は約１.７mm²である。８乃至１２の 間の本数の型３２の房がヘッド１４に取り付けられる。図６に示すように型３４ の房は長方形状で丸い端をしている。 第４の型３６の房は、ＰＢＴ全体に亘り混合されたカオリン粘土分子のような 研磨剤を備えるＰＢＴから成る毛で構成される。該毛は直径０.１３mm乃至０.２ ３mm、好ましくは直径０.１８mmである。ヘッド１４の面３０から計った毛の長 さは約１１.２mmである。各房３６の断面積は約２.６mm²である。４乃至６の間 の本数の型３６の房がヘッド１４に取り付けられる。図６に示すように型３６の 房は丸い端を持つ長方形状で、型３４の房よりヘッドの横方向に幅広い。 第５且つ最後の型３８の房は、ＰＢＴ全体に亘り混合されたカオリン粘土分子 のような研磨剤を備えるＰＢＴから成る毛で構成される。該毛は直径０.１３mm 乃至０.２３mm、好ましくは直径０.１５mmである。ヘッド１４の面３０から計っ た毛の長さは約８.９mmである。各房３８の断面積は約５.４mm²である。４乃至 ６の間の本数の型３８の房がヘッド１４に取り付けられる。図６に示すように型 ３８の房は丸い端を持つ長方形状で、型３６の房より幅広い。 前述したように各房の断面積についてみると、型２８の房はヘッド１４に取り 付けられた他の何れの房より４倍以上の大きな断面を有する。各房の毛が前述の ように特定な材料から構成されることについて述べたが、他の材料も使用できる 。ヘッド１１に取り付けられる何れの毛も、通常例えばカオリン粘土のような研 磨剤を用いるか又は用いないＰＢＴ、研磨剤を用いるか又は用いない６.１２ナ イロン、又は研磨剤を用いるか又は用いないナイロンインジケータ（商標）から 構 成される。 更に房の中及び房の間の毛は、長さ、直径、断面形状、断面積、色を変更でき 且つ異なる材料から構成される。 図２,４,５と７に示すように、ヘッド１４の全ての房は方向Ｄ又は方向Ｄの反 対の方向に対し、ヘッド１４の面３０に正接している仮想線に対し好ましくは８ １°より以下、より好ましくは約６９°乃至約８１°の間、更に最も好ましくは ７５°角度を成す。面３０がカーブしておらずむしろ平坦で有れば、線４０は面 ３０に対し同一平面になる。房の２つの外側列４２は方向Ｄに対し柄１２から離 れる方向に角度付けられている。房の内側列４４は、方向Ｄに対し柄１２から離 れるように柄１２から離れるように傾斜している大きな房２８を除いて、方向Ｄ の反対方向に柄１２に向けて傾斜されている。 歯ブラシ１０は当業者が周知のように次の方法で製造される。房の毛の各々は 選択された材料、長さ且つ直径を有しており、この毛を所望の量一体に集めるこ とにより房が形成される。次いで房は射出成型機のモールドの一部の開口に挿入 される。モールド凹所にある又は挿入された房の端部は溶融され、房の端部で溶 融した固まり又はボールができるように毛が互いに接合される。房を支持するモ ールド部分は、歯ブラシの主部分１６を形成するのに使用される凹所を一体に画 定するモールドの他の部分と接合される。房の溶融した集まりは凹所内に配置さ れる。 次いでポリプロピレンが凹所に射出され歯ブラシ１０の部分１６を成型する。 部分的に完成した歯ブラシが第２の射出成型ステーションに移動される位置で、 ポリプロピレンは冷却される。冷却され固化したポリプロピレンは歯ブラシのヘ ッド１４に房の溶融した集まりを固着する。第２の射出成型ステーションにおい て、部分的に完成したブラシは凹所を有する第２のモールドに押し込まれ親指握 り部分１８、商標２４及び指握り部分２０を成型する。熱可塑性エラストマーは モールドに射出され、該エラストマーが冷却され歯ブラシ１０が完成した後、歯 ブラシ１０はモールドから取り出される。次いで歯ブラシは包装される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 トーマス、クレイグ、マスターマン アメリカ合衆国カリフォルニア州、フォス ター、シティー、シティーホームズ、レー ン、121 (72)発明者 マイケル、ロバーツ アメリカ合衆国マサチューセッツ州、ブレ インツリー、コマーシャル、ストリート、 453 (72)発明者 ブラッドリー、カスティーロ アメリカ合衆国カリフォルニア州、サン、 ラモン、タラベラ、ドライブ、2409

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．柄と、 該柄から延びるヘッドと、 該ヘッドに固着された複数の毛の房からなる歯ブラシであって、 前記房の一つは、ある房がヘッドに固着される位置より柄からより末端の位置 で何れの房もヘッドに固着されない位置で、ヘッドに固着され、前記一つの房は 前記一つの房がヘッドに固着されるヘッドの面に対し、正接又は同一平面にある 仮想線に対し約８１°又はそれ以下に角度付けられ、前記一つの房はヘッドが柄 から延びる方向に対し柄から遠ざかる方向に傾斜している歯ブラシ。 ２．前記房の一つは仮想線から約６９°乃至約８１°の間の角度を成している 請求項１記載の歯ブラシ。 ３．前記一つの房は前記仮想線から約７５°の角度を成している請求項２記載 の歯ブラシ。 ４．前記複数の房は１つの房と少なくとも２つの他の房を備え、該２つの他の 房は前記仮想線に対し共に角度を成しており、該２つの他の房はヘッドの面から 計って異なる長さをしている請求項１記載の歯ブラシ。 ５．前記２つの他の房は長さが約２.３mm異なる請求項４記載の歯ブラシ。 ６．前記複数の房は前記１つの房と前記２つの他の房を備え、該２つの他の房 は前記仮想線に対し共に角度を成しており、前記２つの他の房は異なる断面をし ている請求項１記載の歯ブラシ。 ７．前記断面は異なる形状をしている請求項６記載の歯ブラシ。 ８．前記断面は異なる面積をしている請求項６記載の歯ブラシ。 ９．前記１つの房の断面積はヘッドに固着される他の何れの房より少なくとも ４倍の断面積がある請求項１記載の歯ブラシ。 １０．前記１つの房がヘッドに固着される柄から末端の位置には他の房がヘッ ドに固着されていない請求項１記載の歯ブラシ。 １１．柄と、 該柄から延びるヘッドと、 該ヘッドに固着された毛の複数の房とからなる歯ブラシであって、 前記房の２つはそれぞれが、２つの房がヘッドに固着されていヘッド面と正接 又は同一平面にある仮想線に対して鋭角であり、前記２つの房が、長さ、断面、 色、材料及びその組み合わせから成る特性の群から互いに選択された異なる特性 を有する 歯ブラシ。 １２．特性は長さであり且つ２つの房間の長さの差は約２.３mmである請求項 １１記載の歯ブラシ。 １３．特性は断面であり且つ断面積が異なる請求項１１記載の歯ブラシ。 １４．特性は断面であり且つ断面形状が異なる請求項１１記載の歯ブラシ。 １５．第３の房を更に有し、該第３の房は、その第３の房がヘッドに固着され る位置よりも柄からより末端の位置ではヘッドに固着される他の房が無い位置で 、ヘッドに固着されている請求項１１記載の歯ブラシ。 １６．前記第３の房は前記仮想線から約６９°乃至約８１°の間の角度を成し ている請求項１５記載の歯ブラシ。 １７．前記第３の房は前記仮想線から約７５°の角度を成している請求項１６ 記載の歯ブラシ。 １８．前記第３の房の断面積は、ヘッドに固着された他の何れの房より少なく とも４倍の断面積である請求項１５記載の歯ブラシ。 １９．他の何れの房も、前記第３の房がヘッドに固着される位置より柄から末 端にある位置でヘッドに固着されていない請求項１５記載の歯ブラシ。 ２０．前記２つの房はほぼ反対方向に傾斜され、１つの房は柄方向に角度付け られ、他の房は柄から離れるように角度付けられている請求項１５記載の歯ブラ シ。 ２１．柄と、 該柄から延びるヘッドと、 該ヘッドに固着された毛の多様な房とからなる歯ブラシであって、 前記房の多様性は少なくとも５つの異なる型の房を具備する 歯ブラシ。 ２２．断面積が異なる請求項２１記載の歯ブラシ。 ２３．断面形状が異なる請求項２１記載の歯ブラシ。 ２４．前記第３の房は前記仮想線に対し約８１°以下に角度付けられ、柄から 延びるヘッドの全体的な方向に対し柄から離れるように傾斜している請求項１５ 記載の歯ブラシ。 ２５．１本以上の毛は他の毛とは異なる特性を有し、特性は長さ、直径、断面 積、断面形状、色、材料及びその結合からなる群から選択される請求項１記載の 歯ブラシ。 ２６．１本以上の毛は他の毛とは異なる特性を有し、特性は長さ、直径、断面 積、断面形状、色、材料及びその結合からなる群から選択される請求項１１記載 の歯ブラシ。 ２７．１つの房は約０.２５cm³乃至０.２９cm³の間のヘッド面から計った房体 積を有している請求項１記載の歯ブラシ。 ２８．２つの房はほぼ同じ方向に角度付けられている請求項１１記載の歯ブラ シ。 ２９．２つの房は前記仮想線から約６９°乃至約８１°の間角度付けられてい る請求項１１記載の歯ブラシ。 ３０．２つの房は前記仮想線から約７５°間角度付けられている請求項２９記 載の歯ブラシ。