JP2001354011A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JP2001354011A JP2001354011A JP2000178963A JP2000178963A JP2001354011A JP 2001354011 A JP2001354011 A JP 2001354011A JP 2000178963 A JP2000178963 A JP 2000178963A JP 2000178963 A JP2000178963 A JP 2000178963A JP 2001354011 A JP2001354011 A JP 2001354011A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- edge
- snow
- pneumatic tire
- land portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 50
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 15
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 13
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 12
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 7
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 5
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 4
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 238000006748 scratching Methods 0.000 description 2
- 230000002393 scratching effect Effects 0.000 description 2
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0302—Tread patterns directional pattern, i.e. with main rolling direction
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1376—Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour
- B60C11/1392—Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour with chamfered block edges
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1307—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls
- B60C2011/133—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls comprising recesses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 氷上性能を犠牲にすることなく、雪上性能を
向上できる空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 ブロック状陸部18の踏み込み側及び蹴
り出し側のエッジに、溝底よりも高く、ブロック状陸部
18の踏面19よりも低い底部20Aを有する凹部20
を設ける。凹部20を設けたことでブロック状陸部18
の踏面19付近の剛性が低下し、ブロック状陸部18が
接地する際に踏面19付近が適度に傾斜変形して雪面に
食い込み易くなり雪上トラクション性能が向上する。ま
た、溝面積を増加して雪上トラクション性能を向上する
のでは無いため、氷上性能を犠牲にすることが無い。
向上できる空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 ブロック状陸部18の踏み込み側及び蹴
り出し側のエッジに、溝底よりも高く、ブロック状陸部
18の踏面19よりも低い底部20Aを有する凹部20
を設ける。凹部20を設けたことでブロック状陸部18
の踏面19付近の剛性が低下し、ブロック状陸部18が
接地する際に踏面19付近が適度に傾斜変形して雪面に
食い込み易くなり雪上トラクション性能が向上する。ま
た、溝面積を増加して雪上トラクション性能を向上する
のでは無いため、氷上性能を犠牲にすることが無い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雪道を走行する自
動車の使途に供する空気入りタイヤに関し、特には雪上
性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
動車の使途に供する空気入りタイヤに関し、特には雪上
性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】冬季の氷雪路を走行するために、サマー
タイヤに代えて冬用タイヤを使用する場合がある。
タイヤに代えて冬用タイヤを使用する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、冬用の空気入り
タイヤにおいて、雪道を走行する場合には、発進時にタ
イヤ回転を加速すると、タイヤが雪道をグリップしきれ
ずにタイヤが雪面上をスリップするという難点や、制動
時にタイヤが雪道をグリップしきれずに制動距離が伸び
てしまうという難点があった。
タイヤにおいて、雪道を走行する場合には、発進時にタ
イヤ回転を加速すると、タイヤが雪道をグリップしきれ
ずにタイヤが雪面上をスリップするという難点や、制動
時にタイヤが雪道をグリップしきれずに制動距離が伸び
てしまうという難点があった。
【0004】雪道における発進時の加速性(以下雪上ト
ラクションという)、制動時の減速性(以下雪上ブレー
キという)を改良するために、トレッドパターンの溝部
の面積を増加させることもなされてきたが、同じ冬用タ
イヤの要求性能である氷上性能が、溝部の面積を増加さ
せると氷に接触する面積が減少するために低下するとう
難点があり、雪上性能と氷上性能の両立から溝部の面積
を極端に増やして雪上性能の改良を行うことはできない
のが現状であった。
ラクションという)、制動時の減速性(以下雪上ブレー
キという)を改良するために、トレッドパターンの溝部
の面積を増加させることもなされてきたが、同じ冬用タ
イヤの要求性能である氷上性能が、溝部の面積を増加さ
せると氷に接触する面積が減少するために低下するとう
難点があり、雪上性能と氷上性能の両立から溝部の面積
を極端に増やして雪上性能の改良を行うことはできない
のが現状であった。
【0005】しかしながら、冬用の空気入りタイヤであ
っても、雪道での発進時にタイヤの回転を加速する場
合、加速の程度が大きすぎるとタイヤが雪道をグリップ
しきれずにタイヤが雪上をスリップする難点があった。
っても、雪道での発進時にタイヤの回転を加速する場
合、加速の程度が大きすぎるとタイヤが雪道をグリップ
しきれずにタイヤが雪上をスリップする難点があった。
【0006】このような雪道における発進時の加速性
(以下雪上トラクション性能という。)及び制動時の減
速性(以下雪上ブレーキ性能という。)を改良するため
に、従来からタイヤトレッドパターンの溝部の面積を増
加させることもなされてきたが、同じ冬用タイヤの要求
性能である氷上性能が、溝部の面積を増加させると氷に
接触する面積が減少するために低下するという難点があ
り、雪上性能と氷上性能の両立から溝部による雪上トラ
クション性能、雪上ブレーキ性能の改良には限度があっ
た。
(以下雪上トラクション性能という。)及び制動時の減
速性(以下雪上ブレーキ性能という。)を改良するため
に、従来からタイヤトレッドパターンの溝部の面積を増
加させることもなされてきたが、同じ冬用タイヤの要求
性能である氷上性能が、溝部の面積を増加させると氷に
接触する面積が減少するために低下するという難点があ
り、雪上性能と氷上性能の両立から溝部による雪上トラ
クション性能、雪上ブレーキ性能の改良には限度があっ
た。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、氷上性能を犠
牲にすることなく、雪上性能を向上出来る空気入りタイ
ヤを提供することが目的である。
牲にすることなく、雪上性能を向上出来る空気入りタイ
ヤを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッドに互いに交差する複数の主溝により区分さ
れる複数のブロック状陸部を備えた空気入りタイヤであ
って、前記ブロック状陸部には、陸部踏面と陸部側面と
のエッジに、前記主溝の溝底よりも高く前記陸部踏面よ
りも低い底部を備えた凹部が設けられていることを特徴
としている。
は、トレッドに互いに交差する複数の主溝により区分さ
れる複数のブロック状陸部を備えた空気入りタイヤであ
って、前記ブロック状陸部には、陸部踏面と陸部側面と
のエッジに、前記主溝の溝底よりも高く前記陸部踏面よ
りも低い底部を備えた凹部が設けられていることを特徴
としている。
【0009】次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0010】請求項1に記載の空気入りタイヤでは、図
14(C)に示すような凹部102をエッジに設けたブ
ロック状陸部100が、制動または駆動時により図14
に示すような変形をしたとき、主溝の溝底に近い部分で
は陸部体積が大きいために剛性が高く、ブロック状陸1
00の変形(傾き)は少ない。
14(C)に示すような凹部102をエッジに設けたブ
ロック状陸部100が、制動または駆動時により図14
に示すような変形をしたとき、主溝の溝底に近い部分で
は陸部体積が大きいために剛性が高く、ブロック状陸1
00の変形(傾き)は少ない。
【0011】一方、陸部踏面106に近い部分では陸部
体積が小さいために剛性が低く、ブロック状陸部100
の変形は凹部102が無い場合(図14(A)参照)の
変形(図14(B)参照)に比較して大きくなる。
体積が小さいために剛性が低く、ブロック状陸部100
の変形は凹部102が無い場合(図14(A)参照)の
変形(図14(B)参照)に比較して大きくなる。
【0012】ブロック状陸部100のエッジを雪面に深
く貫入させるには、従来よりもエッジ付近を変形(傾け
る)させる方が、効果的であることが発明者の種々の実
験により判明した。
く貫入させるには、従来よりもエッジ付近を変形(傾け
る)させる方が、効果的であることが発明者の種々の実
験により判明した。
【0013】エッジ付近を従来よりも変形(傾斜)させ
る方法として、ブロック状陸部全体の大きさを小さくす
る方法(溝幅を大きくする)、低硬度のゴムをトレッド
に用いる方法等が考えられる。
る方法として、ブロック状陸部全体の大きさを小さくす
る方法(溝幅を大きくする)、低硬度のゴムをトレッド
に用いる方法等が考えられる。
【0014】しかしながら、ただ単にブロック状陸部の
大きさを小さくすると、接地面積が減少して氷上性能等
が悪化する問題がある。また、低硬度のゴムをトレッド
に用いると、耐摩耗性等が悪化する問題がある。
大きさを小さくすると、接地面積が減少して氷上性能等
が悪化する問題がある。また、低硬度のゴムをトレッド
に用いると、耐摩耗性等が悪化する問題がある。
【0015】一方、本発明の構成によれば、凹部を設け
た部分においては溝底に近い部分(ブロック状陸部の基
部)で剛性を確保し、陸部踏面に近い部分である程度変
形を大きくすることができるので、上記問題を解消しつ
つ雪上性能を向上することができる。
た部分においては溝底に近い部分(ブロック状陸部の基
部)で剛性を確保し、陸部踏面に近い部分である程度変
形を大きくすることができるので、上記問題を解消しつ
つ雪上性能を向上することができる。
【0016】また、新雪、ざら目雪、中圧雪での走行に
おいては、主溝(横溝)内に雪が入り込み圧縮されて雪
柱を形成する。新雪、ざら目雪、中圧雪の走行では、主
溝内に入り込んだ雪の雪柱剪断力が大きいほど、雪上性
能が向上する。本発明の構成によれば、ブロック状陸部
に凹部を形成しており、主溝の体積を減少させることが
ないので雪柱剪断力を低下させることが無く、新雪、ざ
ら目雪、中圧雪での雪上性能を低下させる虞がない。ま
た、ウエット性能を低下させる虞も無い。
おいては、主溝(横溝)内に雪が入り込み圧縮されて雪
柱を形成する。新雪、ざら目雪、中圧雪の走行では、主
溝内に入り込んだ雪の雪柱剪断力が大きいほど、雪上性
能が向上する。本発明の構成によれば、ブロック状陸部
に凹部を形成しており、主溝の体積を減少させることが
ないので雪柱剪断力を低下させることが無く、新雪、ざ
ら目雪、中圧雪での雪上性能を低下させる虞がない。ま
た、ウエット性能を低下させる虞も無い。
【0017】一方、氷盤に近い高圧雪での走行において
は、雪が主溝内に入り込むことが少なく、ブロック状陸
部のエッジによるエッジ効果が支配的になる。
は、雪が主溝内に入り込むことが少なく、ブロック状陸
部のエッジによるエッジ効果が支配的になる。
【0018】タイヤが雪上でトラクション(ブレーキ)
性能を発揮するためには、これまでに述べた、エッジ部
が雪に貫入して雪を引っ掻くことにより発生するエッジ
効果と、溝部に入り込み圧縮された雪柱をタイヤ転動に
より剪断することにより発生する雪柱剪断力を如何に向
上させるかが課題である。
性能を発揮するためには、これまでに述べた、エッジ部
が雪に貫入して雪を引っ掻くことにより発生するエッジ
効果と、溝部に入り込み圧縮された雪柱をタイヤ転動に
より剪断することにより発生する雪柱剪断力を如何に向
上させるかが課題である。
【0019】また、エッジ効果を向上させるには、従来
よりもエッジ部分の変形(傾き)を大きくし、より雪に
貫入させれば良く、雪柱剪断力を向上させるには、溝体
積を大きく取って剪断させる雪柱部分を大きくさせれば
良い。
よりもエッジ部分の変形(傾き)を大きくし、より雪に
貫入させれば良く、雪柱剪断力を向上させるには、溝体
積を大きく取って剪断させる雪柱部分を大きくさせれば
良い。
【0020】雪は地域、気候その他によって雪質が異な
ることが知られており、氷盤に近い高圧雪から、比較的
柔らかい新雪、ざら目雪、中圧雪など幅広く性質が異な
る。
ることが知られており、氷盤に近い高圧雪から、比較的
柔らかい新雪、ざら目雪、中圧雪など幅広く性質が異な
る。
【0021】エッジ効果は、雪を引っ掻くことにより発
生するため、いかなる雪質であってもタイヤが転動して
いれば発生するが、雪柱剪断力は溝部に雪が入り込まな
ければ(雪が圧縮されて雪柱を形成しなければ)、剪断
力は発生しない。
生するため、いかなる雪質であってもタイヤが転動して
いれば発生するが、雪柱剪断力は溝部に雪が入り込まな
ければ(雪が圧縮されて雪柱を形成しなければ)、剪断
力は発生しない。
【0022】比較的柔らかい雪質では雪柱剪断力が働く
が、氷盤に近い硬い雪では雪が溝部に十分に入り込ま
ず、雪柱剪断力の働きが少なくなる。
が、氷盤に近い硬い雪では雪が溝部に十分に入り込ま
ず、雪柱剪断力の働きが少なくなる。
【0023】つまり、高圧雪から新雪、ざら目雪、中圧
雪まで幅広く性能を向上させる(特に高圧雪で性能を向
上させる)ためには、エッジ部の変形を大きくしてエッ
ジ効果を向上させるのが最も良い。
雪まで幅広く性能を向上させる(特に高圧雪で性能を向
上させる)ためには、エッジ部の変形を大きくしてエッ
ジ効果を向上させるのが最も良い。
【0024】更に、新雪、ざら目雪、中圧雪でも雪柱剪
断力による性能を維持するため、溝体積は大きい方が雪
上性能には有利である。
断力による性能を維持するため、溝体積は大きい方が雪
上性能には有利である。
【0025】本発明は、エッジ部に凹部を設けることに
より、エッジ部の変形を増加させ、エッジがより雪に貫
入してエッジ効果が向上し、雪上性能が向上する。
より、エッジ部の変形を増加させ、エッジがより雪に貫
入してエッジ効果が向上し、雪上性能が向上する。
【0026】更に、溝体積を犠牲にしない(凹部を設け
ることにより溝体積は増える)ことにより、雪柱剪断力
も十分保持でき、新雪、ざら目雪、中圧雪に対応しても
雪上性能を向上することができる。
ることにより溝体積は増える)ことにより、雪柱剪断力
も十分保持でき、新雪、ざら目雪、中圧雪に対応しても
雪上性能を向上することができる。
【0027】また、本発明では、エッジ部に凹部を設け
ることで変形を増加し、雪への貫入を増やしてエッジ効
果を向上させて雪上性能を改良しているため、タイヤが
摩耗しても凹部がある限り雪上性能が改良される。
ることで変形を増加し、雪への貫入を増やしてエッジ効
果を向上させて雪上性能を改良しているため、タイヤが
摩耗しても凹部がある限り雪上性能が改良される。
【0028】また、凹部が摩耗して完全になくなって
も、性能が悪化することはない(凹部がない場合と同じ
になる)。
も、性能が悪化することはない(凹部がない場合と同じ
になる)。
【0029】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部の踏み
込み側の前記エッジの少なくとも一部に、前記凹部が設
けられていることを特徴としている。
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部の踏み
込み側の前記エッジの少なくとも一部に、前記凹部が設
けられていることを特徴としている。
【0030】次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0031】ブロック状陸部の踏み込み側に凹部を設け
たことにより、ブロック状陸部が最初に路面に接地する
側、即ち、ブロック状陸部の踏み込み側が雪面に食い込
み易くなり(即ち、エッジ効果が高まる)、雪上トラク
ション性能が向上する。
たことにより、ブロック状陸部が最初に路面に接地する
側、即ち、ブロック状陸部の踏み込み側が雪面に食い込
み易くなり(即ち、エッジ効果が高まる)、雪上トラク
ション性能が向上する。
【0032】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部の踏み
込み側の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記踏み
込み側の前記エッジの内の踏み込み端付近に設けられて
いることを特徴としている。
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部の踏み
込み側の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記踏み
込み側の前記エッジの内の踏み込み端付近に設けられて
いることを特徴としている。
【0033】次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0034】ブロック状陸部が踏み込み込む際、雪面に
最初に接する部分が踏み込み端であるので、踏み込み端
付近に凹部を設けることにより、効果的にブロック状陸
部を雪面に食い込ませることができる。
最初に接する部分が踏み込み端であるので、踏み込み端
付近に凹部を設けることにより、効果的にブロック状陸
部を雪面に食い込ませることができる。
【0035】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロッ
ク状陸部の踏み込み側の前記エッジに設けられる前記凹
部は、前記踏み込み側の前記エッジの全長の30%以上
の長さに渡って設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロッ
ク状陸部の踏み込み側の前記エッジに設けられる前記凹
部は、前記踏み込み側の前記エッジの全長の30%以上
の長さに渡って設けられていることを特徴としている。
【0036】次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0037】ブロック状陸部の踏み込み側のエッジに設
けられる凹部が、踏み込み側のエッジの全長の30%以
上の長さに渡って設けられていない場合には、ブロック
状陸部の雪面に対する食い込み量が不足することがあ
り、雪上トラクション性能の向上効果が不足することが
ある。したがって、ブロック状陸部の踏み込み側のエッ
ジに設けられる凹部を、踏み込み側のエッジの全長の3
0%以上の長さに渡って設けることが好ましい。
けられる凹部が、踏み込み側のエッジの全長の30%以
上の長さに渡って設けられていない場合には、ブロック
状陸部の雪面に対する食い込み量が不足することがあ
り、雪上トラクション性能の向上効果が不足することが
ある。したがって、ブロック状陸部の踏み込み側のエッ
ジに設けられる凹部を、踏み込み側のエッジの全長の3
0%以上の長さに渡って設けることが好ましい。
【0038】なお、踏み込み側のエッジに設ける凹部の
長さは、好ましくは踏み込み側のエッジの長さの50%
以上の長さとすることが更に好ましい。
長さは、好ましくは踏み込み側のエッジの長さの50%
以上の長さとすることが更に好ましい。
【0039】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記ブロック状陸部の蹴り出し側の前記エッジの少なく
とも一部に、前記凹部が設けられていることを特徴とし
ている。
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記ブロック状陸部の蹴り出し側の前記エッジの少なく
とも一部に、前記凹部が設けられていることを特徴とし
ている。
【0040】次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0041】ブロック状陸部の蹴り出し側、即ち、雪面
に接地したブロック状陸部の車両前方側のエッジに凹部
を設けたので、ブロック状陸部が雪面に食い込み易くな
り、雪上ブレーキ性能が向上する。
に接地したブロック状陸部の車両前方側のエッジに凹部
を設けたので、ブロック状陸部が雪面に食い込み易くな
り、雪上ブレーキ性能が向上する。
【0042】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部の蹴り
出し側の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記蹴り
出し側の前記エッジの内の蹴り出し端付近に設けられて
いることを特徴としている。
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部の蹴り
出し側の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記蹴り
出し側の前記エッジの内の蹴り出し端付近に設けられて
いることを特徴としている。
【0043】次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0044】制動時、雪面に接地したブロック状陸部の
最も車両前方側が蹴り出し端であるので、蹴り出し端付
近に凹部を設けることにより、効果的にブロック状陸部
を雪面に食い込ませることができる。
最も車両前方側が蹴り出し端であるので、蹴り出し端付
近に凹部を設けることにより、効果的にブロック状陸部
を雪面に食い込ませることができる。
【0045】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロッ
ク状陸部の蹴り出し側の前記エッジに設けられる前記凹
部は、前記蹴り出し側の前記エッジの全長の30%以上
の長さに渡って設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロッ
ク状陸部の蹴り出し側の前記エッジに設けられる前記凹
部は、前記蹴り出し側の前記エッジの全長の30%以上
の長さに渡って設けられていることを特徴としている。
【0046】次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0047】ブロック状陸部の蹴り出し側のエッジに設
けられる凹部が、蹴り出し側のエッジの全長の30%以
上の長さに渡って設けられていない場合には、ブロック
状陸部の雪面に対する食い込み量が不足することがあ
り、雪上ブレーキ性能の向上効果が不足することがあ
る。したがって、ブロック状陸部の蹴り出し側のエッジ
に設けられる凹部を、蹴り出し側のエッジの全長の30
%以上の長さに渡って設けることが好ましい。
けられる凹部が、蹴り出し側のエッジの全長の30%以
上の長さに渡って設けられていない場合には、ブロック
状陸部の雪面に対する食い込み量が不足することがあ
り、雪上ブレーキ性能の向上効果が不足することがあ
る。したがって、ブロック状陸部の蹴り出し側のエッジ
に設けられる凹部を、蹴り出し側のエッジの全長の30
%以上の長さに渡って設けることが好ましい。
【0048】なお、蹴り出し側のエッジに設ける凹部の
長さは、好ましくは蹴り出し側のエッジの長さの50%
以上の長さとすることが更に好ましい。
長さは、好ましくは蹴り出し側のエッジの長さの50%
以上の長さとすることが更に好ましい。
【0049】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向側の前記エッジの少
なくとも一部に、前記凹部が設けられていることを特徴
としている。
求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向側の前記エッジの少
なくとも一部に、前記凹部が設けられていることを特徴
としている。
【0050】次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0051】ブロック状陸部のタイヤ軸方向側の前記エ
ッジの少なくとも一部に凹部を設けたので、空気入りタ
イヤが雪面上をタイヤ軸方向に移動しようとする際にブ
ロック状陸部のタイヤ軸方向側が雪面に食い込み易くな
り、空気入りタイヤのタイヤ軸方向への移動(スリッ
プ)を抑えるので、雪道での操縦安定性を向上させるこ
とができる。
ッジの少なくとも一部に凹部を設けたので、空気入りタ
イヤが雪面上をタイヤ軸方向に移動しようとする際にブ
ロック状陸部のタイヤ軸方向側が雪面に食い込み易くな
り、空気入りタイヤのタイヤ軸方向への移動(スリッ
プ)を抑えるので、雪道での操縦安定性を向上させるこ
とができる。
【0052】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部のタイ
ヤ軸方向側の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記
タイヤ軸方向側の前記エッジの内のタイヤ軸方向端付近
に設けられていることを特徴としている。
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部のタイ
ヤ軸方向側の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記
タイヤ軸方向側の前記エッジの内のタイヤ軸方向端付近
に設けられていることを特徴としている。
【0053】次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
作用を説明する。
【0054】空気入りタイヤがタイヤ軸方向に移動しよ
うとするとき、ブロック状陸部の最もタイヤ軸方向側の
部分はタイヤ軸方向端であるので、凹部をタイヤ軸方向
側のエッジの内のタイヤ軸方向端付近に設けることによ
り、ブロック状陸部を効果的に雪面に食い込ますことが
できる。
うとするとき、ブロック状陸部の最もタイヤ軸方向側の
部分はタイヤ軸方向端であるので、凹部をタイヤ軸方向
側のエッジの内のタイヤ軸方向端付近に設けることによ
り、ブロック状陸部を効果的に雪面に食い込ますことが
できる。
【0055】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は請求項9に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロ
ック状陸部のタイヤ軸方向側の前記エッジに設けられる
前記凹部は、前記タイヤ軸方向側の前記エッジの全長の
30%以上の長さに渡って設けられていることを特徴と
している。
は請求項9に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロ
ック状陸部のタイヤ軸方向側の前記エッジに設けられる
前記凹部は、前記タイヤ軸方向側の前記エッジの全長の
30%以上の長さに渡って設けられていることを特徴と
している。
【0056】次に、請求項10に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0057】ブロック状陸部のタイヤ軸方向側のエッジ
に設けられる凹部が、タイヤ軸方向側のエッジの全長の
30%以上の長さに渡って設けられていない場合には、
ブロック状陸部の雪面に対する食い込み量が不足するこ
とがあり、雪上での操縦安定性の向上効果が不足するこ
とがある。したがって、ブロック状陸部のタイヤ軸方向
側のエッジに設けられる凹部を、タイヤ軸方向側のエッ
ジの全長の30%以上の長さに渡って設けることが好ま
しい。
に設けられる凹部が、タイヤ軸方向側のエッジの全長の
30%以上の長さに渡って設けられていない場合には、
ブロック状陸部の雪面に対する食い込み量が不足するこ
とがあり、雪上での操縦安定性の向上効果が不足するこ
とがある。したがって、ブロック状陸部のタイヤ軸方向
側のエッジに設けられる凹部を、タイヤ軸方向側のエッ
ジの全長の30%以上の長さに渡って設けることが好ま
しい。
【0058】なお、タイヤ軸方向側のエッジに設ける凹
部の長さは、好ましくはタイヤ軸方向側のエッジの長さ
の50%以上の長さとすることが更に好ましい。
部の長さは、好ましくはタイヤ軸方向側のエッジの長さ
の50%以上の長さとすることが更に好ましい。
【0059】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記ブロック状陸部は、前記底部のタイヤ径方向内
側部分が、前記主溝側に張り出していることを特徴とし
ている。
請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記ブロック状陸部は、前記底部のタイヤ径方向内
側部分が、前記主溝側に張り出していることを特徴とし
ている。
【0060】次に、請求項11に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0061】底部のタイヤ径方向内側部分を主溝側に張
り出すことにより、凹部の底部よりもタイヤ径方向内側
部分の剛性が上がり、ブロック状陸部の陸部踏面側の剛
性と基部側の剛性と剛性差が大きくなり、更にブロック
状陸部を雪面に食い込ませ易くなる。
り出すことにより、凹部の底部よりもタイヤ径方向内側
部分の剛性が上がり、ブロック状陸部の陸部踏面側の剛
性と基部側の剛性と剛性差が大きくなり、更にブロック
状陸部を雪面に食い込ませ易くなる。
【0062】これは、底部のタイヤ径方向内側を主溝側
に張り出すことで、ブロック根元部の剛性が大きくな
り、この部分の変形量が少なくなる。その結果、ブロッ
ク先端部(踏面側)に変形が集中し、ブロック先端部
(踏面側)のエッジ付近がより傾き、雪面に貫入し易く
なって雪上性能が向上する。
に張り出すことで、ブロック根元部の剛性が大きくな
り、この部分の変形量が少なくなる。その結果、ブロッ
ク先端部(踏面側)に変形が集中し、ブロック先端部
(踏面側)のエッジ付近がより傾き、雪面に貫入し易く
なって雪上性能が向上する。
【0063】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の空気入りタイヤにおいて、前記底部のタイヤ径方
向内側部分の前記主溝側への張り出し量は、前記底部が
面する前記主溝の溝幅の30%以下であることを特徴と
している。
記載の空気入りタイヤにおいて、前記底部のタイヤ径方
向内側部分の前記主溝側への張り出し量は、前記底部が
面する前記主溝の溝幅の30%以下であることを特徴と
している。
【0064】次に、請求項12に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0065】底部のタイヤ径方向内側部分(段差部)の
主溝側への張り出し量が、底部が面する主溝の溝幅の3
0%を越えると、主溝の溝体積が減少して排水性能が低
下し、ウエット性能の低下を招く虞がある。したがっ
て、底部のタイヤ径方向内側部分の主溝側への張り出し
量を、底部が面する主溝の溝幅の30%以下とすること
が好ましい。
主溝側への張り出し量が、底部が面する主溝の溝幅の3
0%を越えると、主溝の溝体積が減少して排水性能が低
下し、ウエット性能の低下を招く虞がある。したがっ
て、底部のタイヤ径方向内側部分の主溝側への張り出し
量を、底部が面する主溝の溝幅の30%以下とすること
が好ましい。
【0066】請求項13に記載の発明は、請求項1乃至
請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記陸部踏面から前記底部までの深さ寸法が、前記
主溝の溝深さの25%以上58%以下であることを特徴
としている。
請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記陸部踏面から前記底部までの深さ寸法が、前記
主溝の溝深さの25%以上58%以下であることを特徴
としている。
【0067】次に、請求項13に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0068】陸部踏面から底部までの深さ寸法が主溝の
溝深さの25%未満であると、摩耗初期に底部が陸部踏
面に出現してしまい、その後、ブロック状陸部を雪面に
食い込ませ難くなり、雪上性能を向上することが出来な
くなる。
溝深さの25%未満であると、摩耗初期に底部が陸部踏
面に出現してしまい、その後、ブロック状陸部を雪面に
食い込ませ難くなり、雪上性能を向上することが出来な
くなる。
【0069】一方、陸部踏面から底部までの深さ寸法が
主溝の溝深さの58%を越えると、ブロック状陸部の剛
性が低下し過ぎて変形(倒れ)が必要以上に大きくな
り、、その結果、ブロック状陸部を雪面に食い込ませ難
くなり、雪上性能を向上することが出来なくなる。
主溝の溝深さの58%を越えると、ブロック状陸部の剛
性が低下し過ぎて変形(倒れ)が必要以上に大きくな
り、、その結果、ブロック状陸部を雪面に食い込ませ難
くなり、雪上性能を向上することが出来なくなる。
【0070】したがって、陸部踏面から底部までの深さ
寸法が主溝の溝深さの25%以上58%以下であること
が好ましい。
寸法が主溝の溝深さの25%以上58%以下であること
が好ましい。
【0071】なお、陸部踏面から底部までの深さ寸法を
33%以上50%以下とすることが更に好ましい。これ
は、33%以上であれば、摩耗後の性能低下を適切な時
期から防止することができ、33%以上50%以下とす
ることで、摩耗初期〜摩耗中期の段階から雪上性能の低
下を防ぐことができる。
33%以上50%以下とすることが更に好ましい。これ
は、33%以上であれば、摩耗後の性能低下を適切な時
期から防止することができ、33%以上50%以下とす
ることで、摩耗初期〜摩耗中期の段階から雪上性能の低
下を防ぐことができる。
【0072】請求項14に記載の発明は、請求項1乃至
請求項13の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記凹部が、2つのエッジからなるブロック端の周
縁を囲む場合は、前記ブロック端の角度を90°以上の
鈍角とすることを特徴としている。
請求項13の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記凹部が、2つのエッジからなるブロック端の周
縁を囲む場合は、前記ブロック端の角度を90°以上の
鈍角とすることを特徴としている。
【0073】次に、請求項14に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0074】図15(A),(B)に示すように、凹部
102が2つのエッジからなるブロック端の周縁を囲む
場合、図15(A)に示すようにブロック端の角度θが
90°未満の鋭角であると、ブロック端付近の剛性が低
下し過ぎてしまい、ブロック端が雪面に食い込み難くな
る。
102が2つのエッジからなるブロック端の周縁を囲む
場合、図15(A)に示すようにブロック端の角度θが
90°未満の鋭角であると、ブロック端付近の剛性が低
下し過ぎてしまい、ブロック端が雪面に食い込み難くな
る。
【0075】請求項15に記載の発明は、請求項1乃至
請求項14の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記凹部の幅が、0.5mm以上3mm以下であること
を特徴としている。
請求項14の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記凹部の幅が、0.5mm以上3mm以下であること
を特徴としている。
【0076】次に、請求項14に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0077】凹部の幅が0.5mm未満になると、凹部を
設けたことによる作用が得られなくなる。
設けたことによる作用が得られなくなる。
【0078】一方、凹部の幅が3mmを越えると、陸部踏
面の接地面積が減少し、氷上性能の低下を招く虞があ
る。
面の接地面積が減少し、氷上性能の低下を招く虞があ
る。
【0079】したがって、凹部の幅を0.5mm以上3mm
以下とすることにより、ブロック状陸部の接地面積を大
幅に減らすことなくブロック状陸部の雪面への貫入量を
効果的に向上させることが出来る。
以下とすることにより、ブロック状陸部の接地面積を大
幅に減らすことなくブロック状陸部の雪面への貫入量を
効果的に向上させることが出来る。
【0080】なお、凹部の幅は、1mm以上2mm以下とす
ることが更に好ましい。
ることが更に好ましい。
【0081】請求項16に記載の発明は、請求項1乃至
請求項15の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記底部が、前記陸部踏面に対して平行でないこと
を特徴としている。
請求項15の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記底部が、前記陸部踏面に対して平行でないこと
を特徴としている。
【0082】次に、請求項16に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0083】凹部の底部を、陸部踏面に対して平行とな
らないように設ける、即ち、傾斜ささせると、摩耗時に
底部が徐々に露出することになり、雪上性能及び氷上性
能の急激な変化を抑えることが出来る。
らないように設ける、即ち、傾斜ささせると、摩耗時に
底部が徐々に露出することになり、雪上性能及び氷上性
能の急激な変化を抑えることが出来る。
【0084】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の空気入りタイヤにおいて、前記底部が、前記陸部
踏面に立てた法線に対して角度θで傾斜しており、前記
θが45°以下であることを特徴としている。
記載の空気入りタイヤにおいて、前記底部が、前記陸部
踏面に立てた法線に対して角度θで傾斜しており、前記
θが45°以下であることを特徴としている。
【0085】次に、請求項17に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0086】陸部踏面に立てた法線に対する底部の角度
θを45°以下とすることにより、雪上性能及び氷上性
能を徐々に変化させることが出来好ましい。
θを45°以下とすることにより、雪上性能及び氷上性
能を徐々に変化させることが出来好ましい。
【0087】なお、角度θは、好ましくは30°以下で
あり、これにより、摩耗時に底部が露出した時の雪上性
能及び氷上性能の変化をより一層緩やかに変化させるこ
とが出来る。
あり、これにより、摩耗時に底部が露出した時の雪上性
能及び氷上性能の変化をより一層緩やかに変化させるこ
とが出来る。
【0088】請求項18に記載の発明は、請求項1乃至
請求項17の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記ブロック状陸部には、サイプが形成されている
ことを特徴としている。
請求項17の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおい
て、前記ブロック状陸部には、サイプが形成されている
ことを特徴としている。
【0089】次に、請求項18に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0090】ブロック状陸部に、一般の冬用タイヤに設
けられているサイプを設けることにより、サイプのエッ
ジ効果が増えて更に雪上性能を向上することができ、氷
上性能を向上することもできる。
けられているサイプを設けることにより、サイプのエッ
ジ効果が増えて更に雪上性能を向上することができ、氷
上性能を向上することもできる。
【0091】ここで、本発明においてブロック状陸部の
蹴り出し側とは、ブロック状陸部を回転方向後方向から
見て見える側面である。
蹴り出し側とは、ブロック状陸部を回転方向後方向から
見て見える側面である。
【0092】また、ブロック状陸部の踏み込み側とは、
ブロック状陸部を回転方向前方向から見て見える側面で
ある。
ブロック状陸部を回転方向前方向から見て見える側面で
ある。
【0093】さらに、ブロック状陸部の横側とは、ブロ
ック状陸部をタイヤ横方向から見て見える側面である。
ック状陸部をタイヤ横方向から見て見える側面である。
【0094】なお、回転方向後方向及び横方向の両方か
ら見得る側面は、踏み込み側兼横側であり、回転方向前
方向及び横方向の両方から見得る側面は、蹴り出し側兼
横側である。
ら見得る側面は、踏み込み側兼横側であり、回転方向前
方向及び横方向の両方から見得る側面は、蹴り出し側兼
横側である。
【0095】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]次に、本発明
の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図5にし
たがって説明する。
の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図5にし
たがって説明する。
【0096】図2に示すように、本発明の空気入りタイ
ヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印A方向
及び矢印B方向)に沿って延びる複数の周方向溝14
と、タイヤ軸方向(矢印L方向及び矢印R方向)に沿っ
て延びる複数の横溝16とによって区分される複数のブ
ロック状陸部18を備えている。
ヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印A方向
及び矢印B方向)に沿って延びる複数の周方向溝14
と、タイヤ軸方向(矢印L方向及び矢印R方向)に沿っ
て延びる複数の横溝16とによって区分される複数のブ
ロック状陸部18を備えている。
【0097】図2に示すように、本実施形態のブロック
状陸部18の形状は、点対称形状、即ち、2つの対角線
の交点Pを中心として180°回転すると、回転前の元
の位置の形状と一致する形状である。
状陸部18の形状は、点対称形状、即ち、2つの対角線
の交点Pを中心として180°回転すると、回転前の元
の位置の形状と一致する形状である。
【0098】なお、この空気入りタイヤ10の内部構造
は、一般のラジアルタイヤと同様の構造であるので、内
部構成に関しての説明は省略する。
は、一般のラジアルタイヤと同様の構造であるので、内
部構成に関しての説明は省略する。
【0099】図1及び図3に示すように、ブロック状陸
部18には、周方向溝14及び横溝16の溝底よりも高
く、ブロック状陸部18の踏面19よりも低い底部20
Aを有する凹部20が、踏み込み側(車両前進時に最初
に路面に接地する側。この実施形態では、車両前進時に
タイヤが矢印A方向に回転するので、矢印A方向側とな
る。)及び蹴り出し側(踏み込み側と反対側。矢印B方
向側。)の陸部側面(溝壁)と陸部踏面とのエッジに形
成されている。
部18には、周方向溝14及び横溝16の溝底よりも高
く、ブロック状陸部18の踏面19よりも低い底部20
Aを有する凹部20が、踏み込み側(車両前進時に最初
に路面に接地する側。この実施形態では、車両前進時に
タイヤが矢印A方向に回転するので、矢印A方向側とな
る。)及び蹴り出し側(踏み込み側と反対側。矢印B方
向側。)の陸部側面(溝壁)と陸部踏面とのエッジに形
成されている。
【0100】なお、踏み込み側の凹部20と蹴り出し側
の凹部20とは点対称(なお、本実施形態では、ブロッ
ク状陸部18のタイヤ周方向中央部を通るタイヤ軸方向
に平行な線Lに対して線対称にもなっている。)に配置
されている。
の凹部20とは点対称(なお、本実施形態では、ブロッ
ク状陸部18のタイヤ周方向中央部を通るタイヤ軸方向
に平行な線Lに対して線対称にもなっている。)に配置
されている。
【0101】図1に示すように、凹部20の底部20A
は、ブロック状陸部18の踏面19に対して平行でない
ことが好ましく、ブロック状陸部18から離れるに従っ
て低くなるように踏面19に立てた法線HLに対して角
度θ1で傾斜させることが好ましい。角度θ1は45°
以下が好ましく、30°以下が更に好ましい。本実施形
態の底部20Aの角度θ1は45°である。なお、角度
θ1は、底部20Aが曲線である場合には平均値をと
る。
は、ブロック状陸部18の踏面19に対して平行でない
ことが好ましく、ブロック状陸部18から離れるに従っ
て低くなるように踏面19に立てた法線HLに対して角
度θ1で傾斜させることが好ましい。角度θ1は45°
以下が好ましく、30°以下が更に好ましい。本実施形
態の底部20Aの角度θ1は45°である。なお、角度
θ1は、底部20Aが曲線である場合には平均値をと
る。
【0102】踏面19から溝深さ方向に沿って計測した
底部20Aの深さD1 (底部20Aが傾斜している場
合、踏面19から底部20Aの最上端までの寸法とす
る。)は、凹部20に面する主溝の溝深さ、この実施形
態では横溝16の溝深さD4の25%以上58%以下が
好ましい。
底部20Aの深さD1 (底部20Aが傾斜している場
合、踏面19から底部20Aの最上端までの寸法とす
る。)は、凹部20に面する主溝の溝深さ、この実施形
態では横溝16の溝深さD4の25%以上58%以下が
好ましい。
【0103】凹部20の幅W2 は、0.5mm以上3mm以
下が好ましく、1mm以上2mm以下が更に好ましい。
下が好ましく、1mm以上2mm以下が更に好ましい。
【0104】本実施形態の空気入りタイヤ10のタイヤ
サイズは、195/65R15である。
サイズは、195/65R15である。
【0105】図4に示すように、本実施形態のブロック
状陸部18の寸法は、タイヤ周方向長さL1 が35mm、
タイヤ軸方向幅W1 が25mmである。
状陸部18の寸法は、タイヤ周方向長さL1 が35mm、
タイヤ軸方向幅W1 が25mmである。
【0106】図1及び図3に示すように、実施形態で
は、周方向溝14の溝深さD3が12mm、横溝16の溝
深さD4 が12mm、周方向溝14の溝幅W3 が8mm、横
溝16の溝幅W4が10mm、底部20Aの深さD1 が4m
m(横溝16の溝幅W4の33%)、凹部20の幅W2
が1mmである。 (作用)次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用
を説明する。
は、周方向溝14の溝深さD3が12mm、横溝16の溝
深さD4 が12mm、周方向溝14の溝幅W3 が8mm、横
溝16の溝幅W4が10mm、底部20Aの深さD1 が4m
m(横溝16の溝幅W4の33%)、凹部20の幅W2
が1mmである。 (作用)次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用
を説明する。
【0107】この空気入りタイヤ10では、ブロック状
陸部18の踏み込み側のエッジ及び蹴り出し側のエッジ
全長に渡ってに凹部20を形成したので、制動または駆
動時等によりブロック状陸部18が変形したとき、溝底
に近い部分では陸部体積が大きいために剛性が高く変形
(傾き)は少なくなり、踏面19に近い部分では、陸部
体積が小さいために剛性が低く、凹部20を形成してい
ない場合に比較して変形は大きくなる。
陸部18の踏み込み側のエッジ及び蹴り出し側のエッジ
全長に渡ってに凹部20を形成したので、制動または駆
動時等によりブロック状陸部18が変形したとき、溝底
に近い部分では陸部体積が大きいために剛性が高く変形
(傾き)は少なくなり、踏面19に近い部分では、陸部
体積が小さいために剛性が低く、凹部20を形成してい
ない場合に比較して変形は大きくなる。
【0108】このため、駆動時においては、図5に示す
ように、雪道22に踏み込む際に、ブロック状陸部18
の踏み込み側のエッジを雪道22の雪面に深く貫入させ
ることができ、雪上トラクション性能を向上させること
ができる。
ように、雪道22に踏み込む際に、ブロック状陸部18
の踏み込み側のエッジを雪道22の雪面に深く貫入させ
ることができ、雪上トラクション性能を向上させること
ができる。
【0109】また、制動時においては、蹴り出し側のエ
ッジを雪面に深く貫入させることができるので、雪上ブ
レーキ性能を向上させることができる。
ッジを雪面に深く貫入させることができるので、雪上ブ
レーキ性能を向上させることができる。
【0110】また、本実施形態の空気入りタイヤ10に
よれば、ブロック状陸部18に凹部20を形成してお
り、溝体積を減少させることがないので雪柱剪断力を低
下させることが無く、新雪、ざら目雪、中圧雪での雪上
性能を低下させる虞が無く、ウエット性能を低下させる
虞も無い。
よれば、ブロック状陸部18に凹部20を形成してお
り、溝体積を減少させることがないので雪柱剪断力を低
下させることが無く、新雪、ざら目雪、中圧雪での雪上
性能を低下させる虞が無く、ウエット性能を低下させる
虞も無い。
【0111】また、氷盤に近い高圧雪での走行では、雪
柱剪断力よりもエッジ効果(エッジ部が雪に貫入して雪
を引っ掻くことにより発生する効果)の寄与が大きく、
このエッジ効果を向上させるには、従来よりもエッジ部
の変形(傾き)を大きくし、より雪に貫入させれば良
い。
柱剪断力よりもエッジ効果(エッジ部が雪に貫入して雪
を引っ掻くことにより発生する効果)の寄与が大きく、
このエッジ効果を向上させるには、従来よりもエッジ部
の変形(傾き)を大きくし、より雪に貫入させれば良
い。
【0112】本実施形態では、ブロック状陸部18に凹
部20を形成しているため、エッジ部分の変形が大きく
なり、エッジ効果が向上し、雪上性能を向上することが
出来る。
部20を形成しているため、エッジ部分の変形が大きく
なり、エッジ効果が向上し、雪上性能を向上することが
出来る。
【0113】また、本実施形態では、エッジ部に凹部2
0を設けることで変形を増加し、雪への貫入を増やして
エッジ効果を向上させて雪上性能を改良しているため、
空気入りバイアスタイヤ10が摩耗しても凹部20があ
る限り雪上性能が改良される。
0を設けることで変形を増加し、雪への貫入を増やして
エッジ効果を向上させて雪上性能を改良しているため、
空気入りバイアスタイヤ10が摩耗しても凹部20があ
る限り雪上性能が改良される。
【0114】また、凹部20が摩耗して完全になくなっ
ても、性能が悪化することはない(凹部20がない場合
と同じになる。)。
ても、性能が悪化することはない(凹部20がない場合
と同じになる。)。
【0115】なお、この空気入りタイヤ10では、ブロ
ック状陸部18のタイヤ周方向両側のエッジに凹部20
を形成しているので、装着の方向性も無い。
ック状陸部18のタイヤ周方向両側のエッジに凹部20
を形成しているので、装着の方向性も無い。
【0116】また、本実施形態の空気入りタイヤ10で
は、凹部20の底部20Aを傾斜させたので、トレッド
12の摩耗により底部20Aが踏面19に露出するとき
に、底部20Aが徐々に踏面19に出現することにな
り、雪上性能及び氷上性能の急激な変化を抑えることが
できる。
は、凹部20の底部20Aを傾斜させたので、トレッド
12の摩耗により底部20Aが踏面19に露出するとき
に、底部20Aが徐々に踏面19に出現することにな
り、雪上性能及び氷上性能の急激な変化を抑えることが
できる。
【0117】ここで、凹部20の幅W2 が0.5mm未満
になると、凹部20を設けたことによる作用が得られな
くなる。一方、凹部20の幅W2が3mmを越えると、踏
面19の接地面積が減少し、氷上性能の低下を招く場合
がある。
になると、凹部20を設けたことによる作用が得られな
くなる。一方、凹部20の幅W2が3mmを越えると、踏
面19の接地面積が減少し、氷上性能の低下を招く場合
がある。
【0118】底部20Aの深さ寸法D1が横溝16の溝
深さD4の25%未満であると、摩耗初期に底部20A
が踏面19に出現してしまい、その後、雪上性能を向上
することが出来なくなる。一方、底部20Aの深さ寸法
D1が横溝16の溝深さD4の58%を越えると、同様
に雪上性能を向上することが出来なくなる。
深さD4の25%未満であると、摩耗初期に底部20A
が踏面19に出現してしまい、その後、雪上性能を向上
することが出来なくなる。一方、底部20Aの深さ寸法
D1が横溝16の溝深さD4の58%を越えると、同様
に雪上性能を向上することが出来なくなる。
【0119】なお、全てのブロック状陸部18に凹部2
0を設ける必要は無いが、この実施形態のように、ブロ
ック状陸部18がタイヤ周方向に並んだブロック列を備
える場合、雪上性能を向上させるには全ての列の全ての
ブロック状陸部18に凹部20を設けることが好まし
い。
0を設ける必要は無いが、この実施形態のように、ブロ
ック状陸部18がタイヤ周方向に並んだブロック列を備
える場合、雪上性能を向上させるには全ての列の全ての
ブロック状陸部18に凹部20を設けることが好まし
い。
【0120】また、この実施形態ではブロック状陸部1
8の平面形状が矩形であったが、本発明はこれに限ら
ず、ブロック状陸部18の形状は、図6(A)に示すよ
うに台形であっても良く、図6(B),(C)に示すよ
うに菱形であっても良く、図示はしないが多角形、楕円
形等の他の周知の形状であっても良いのは勿論である。
但し、凹部20は踏み込み側及び蹴り出し側に点対称
(図6(B)参照)または線対称(図6(A),(C)
参照)に設けることが好ましい。
8の平面形状が矩形であったが、本発明はこれに限ら
ず、ブロック状陸部18の形状は、図6(A)に示すよ
うに台形であっても良く、図6(B),(C)に示すよ
うに菱形であっても良く、図示はしないが多角形、楕円
形等の他の周知の形状であっても良いのは勿論である。
但し、凹部20は踏み込み側及び蹴り出し側に点対称
(図6(B)参照)または線対称(図6(A),(C)
参照)に設けることが好ましい。
【0121】また、ブロック状陸部18には、例えば、
図7に示すように、タイヤ軸方向に沿って延びるサイプ
24を設けても良い。サイプ24のエッジ効果により雪
上性能を更に向上することができ、また、氷上性能も向
上する。
図7に示すように、タイヤ軸方向に沿って延びるサイプ
24を設けても良い。サイプ24のエッジ効果により雪
上性能を更に向上することができ、また、氷上性能も向
上する。
【0122】また、本実施形態では、ブロック状陸部1
8の踏み込み側のエッジ及び蹴り出し側のエッジの全長
に渡って凹部20が設けられていたが、本発明はこれに
限らず、エッジの全長の内の少なくとも一部に設けられ
ていれば良い。
8の踏み込み側のエッジ及び蹴り出し側のエッジの全長
に渡って凹部20が設けられていたが、本発明はこれに
限らず、エッジの全長の内の少なくとも一部に設けられ
ていれば良い。
【0123】なお、雪上性能の向上を確実に得るには、
図8に示すように、凹部20の長さL2をエッジの全長
L1の30%以上とすることが好ましく、50%以上と
することが更に好ましい。 [第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態に係
る空気入りタイヤ30を図9及び図10にしたがって説
明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号
を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、凹部20の長さL2をエッジの全長
L1の30%以上とすることが好ましく、50%以上と
することが更に好ましい。 [第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態に係
る空気入りタイヤ30を図9及び図10にしたがって説
明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0124】図9に示すように、この空気入りタイヤ3
0(タイヤサイズ:195/65R15)のトレッド1
2には、タイヤ赤道面CL上に設けられる周方向主溝3
2、周方向主溝32からショルダー側へ向かって延びる
湾曲した湾曲傾斜溝34、タイヤ周方向に隣接する湾曲
傾斜溝34同士を連結する第1の傾斜溝36及び第2の
傾斜溝38により区分される第1のブロック40、第2
のブロック42及び第3のブロック44を備えており、
これらの複数種類のブロックによりタイヤ赤道面CLを
挟んで左右対称とされたブロックパターンを形成してい
る。
0(タイヤサイズ:195/65R15)のトレッド1
2には、タイヤ赤道面CL上に設けられる周方向主溝3
2、周方向主溝32からショルダー側へ向かって延びる
湾曲した湾曲傾斜溝34、タイヤ周方向に隣接する湾曲
傾斜溝34同士を連結する第1の傾斜溝36及び第2の
傾斜溝38により区分される第1のブロック40、第2
のブロック42及び第3のブロック44を備えており、
これらの複数種類のブロックによりタイヤ赤道面CLを
挟んで左右対称とされたブロックパターンを形成してい
る。
【0125】湾曲傾斜溝34は、タイヤ周方向に対する
角度がタイヤ赤道面CL側からショルダー側へ向かうに
したがって漸増している。また、第1の傾斜溝36のタ
イヤ周方向に対する角度は、第2の傾斜溝38のタイヤ
周方向に対する角度よりも大きく設定されている。
角度がタイヤ赤道面CL側からショルダー側へ向かうに
したがって漸増している。また、第1の傾斜溝36のタ
イヤ周方向に対する角度は、第2の傾斜溝38のタイヤ
周方向に対する角度よりも大きく設定されている。
【0126】第1のブロック40、第2のブロック42
及び第3のブロック44は、各々タイヤ周方向に沿って
並んでいる。
及び第3のブロック44は、各々タイヤ周方向に沿って
並んでいる。
【0127】この空気入りタイヤ30は、車両取付け時
に装着方向が指定されており、車両前進時の回転方向が
矢印A方向となっている。即ち、この空気入りタイヤ3
0では、第1のブロック40、第2のブロック42及び
第3のブロック44の矢印A方向側が踏み込み側(矢印
B方向側は蹴り出し側)となっている。
に装着方向が指定されており、車両前進時の回転方向が
矢印A方向となっている。即ち、この空気入りタイヤ3
0では、第1のブロック40、第2のブロック42及び
第3のブロック44の矢印A方向側が踏み込み側(矢印
B方向側は蹴り出し側)となっている。
【0128】図9及び図10(A)に示すように、第1
のブロック40には、踏み込み側の湾曲傾斜溝34に面
するエッジに部分的に凹部46が設けられている。
のブロック40には、踏み込み側の湾曲傾斜溝34に面
するエッジに部分的に凹部46が設けられている。
【0129】図9及び図10(B)に示すように、第2
のブロック42には、踏み込み側の湾曲傾斜溝34に面
するエッジ及び第1の傾斜溝36に面するエッジに、各
々部分的に凹部48が設けられている。
のブロック42には、踏み込み側の湾曲傾斜溝34に面
するエッジ及び第1の傾斜溝36に面するエッジに、各
々部分的に凹部48が設けられている。
【0130】図9及び図10(C)に示すように、第3
のブロック44には、踏み込み側の湾曲傾斜溝34に面
するエッジ及び第2の傾斜溝38に面するエッジに、各
々部分的に凹部50が設けられている。
のブロック44には、踏み込み側の湾曲傾斜溝34に面
するエッジ及び第2の傾斜溝38に面するエッジに、各
々部分的に凹部50が設けられている。
【0131】なお、凹部46,48,50の幅、底部の
深さ、底部の角度等の規定は第1の実施形態の凹部20
と同様である。
深さ、底部の角度等の規定は第1の実施形態の凹部20
と同様である。
【0132】本実施形態の空気入りタイヤ30では、第
1のブロック40の踏み込み側に凹部46を設け、第2
のブロック42の踏み込み側に凹部48を設け、第3の
ブロック44の踏み込み側に凹部50を設けたので、第
1の実施例と同様に、雪道を走行する際に踏み込み側の
エッジが雪面に食い込み易くなり雪上トラクション性能
が向上する。
1のブロック40の踏み込み側に凹部46を設け、第2
のブロック42の踏み込み側に凹部48を設け、第3の
ブロック44の踏み込み側に凹部50を設けたので、第
1の実施例と同様に、雪道を走行する際に踏み込み側の
エッジが雪面に食い込み易くなり雪上トラクション性能
が向上する。
【0133】また、本実施形態の空気入りタイヤ30に
よれば、第1のブロック40の踏み込み側に凹部46を
設け、第2のブロック42の踏み込み側に凹部48を設
け、第3のブロック44の踏み込み側に凹部50を設
け、第1の実施形態と同様に溝体積を減少させることが
ないので雪柱剪断力を低下させることが無く、新雪、ざ
ら目雪、中圧雪での雪上性能を低下させる虞が無く、ウ
エット性能を低下させる虞も無い。
よれば、第1のブロック40の踏み込み側に凹部46を
設け、第2のブロック42の踏み込み側に凹部48を設
け、第3のブロック44の踏み込み側に凹部50を設
け、第1の実施形態と同様に溝体積を減少させることが
ないので雪柱剪断力を低下させることが無く、新雪、ざ
ら目雪、中圧雪での雪上性能を低下させる虞が無く、ウ
エット性能を低下させる虞も無い。
【0134】また、氷盤に近い高圧雪でのトラクション
性能は、雪質が硬いため、雪柱剪断力よりもエッジ効果
の寄与が大きい。
性能は、雪質が硬いため、雪柱剪断力よりもエッジ効果
の寄与が大きい。
【0135】また、発進時のトラクションは、スリップ
率が大きいため雪柱を形成しにくく、エッジ効果の寄与
が雪柱剪断力よりも大きい。
率が大きいため雪柱を形成しにくく、エッジ効果の寄与
が雪柱剪断力よりも大きい。
【0136】このエッジ効果を向上させるには、従来よ
りもエッジ部分の変形(傾き)を大きくし、より雪に貫
入させれば良い。
りもエッジ部分の変形(傾き)を大きくし、より雪に貫
入させれば良い。
【0137】本実施形態では、各ブロックの踏み込み側
に凹部を形成しているため、エッジ部分の変形が大きく
なり、エッジ効果が向上し、雪上性能を向上することが
できる。
に凹部を形成しているため、エッジ部分の変形が大きく
なり、エッジ効果が向上し、雪上性能を向上することが
できる。
【0138】また、本実施形態では、エッジ部に凹部を
設けることで変形を増加し、雪への貫入を増してエッジ
効果を向上させて雪上性能を改良しているため、空気入
りタイヤ30が摩耗しても凹部がある限り、雪上性能が
改良される。
設けることで変形を増加し、雪への貫入を増してエッジ
効果を向上させて雪上性能を改良しているため、空気入
りタイヤ30が摩耗しても凹部がある限り、雪上性能が
改良される。
【0139】また、凹部が完全になくなっても、性能が
悪化することはない(凹部がない場合と同じにな
る。)。
悪化することはない(凹部がない場合と同じにな
る。)。
【0140】なお、第1のブロック40、第2のブロッ
ク42及び第3のブロック44に各々サイプを設けても
良い。これにより、さらに雪上トラクション性能及び氷
上性能を向上させることができる。 [第3の実施形態]次に、本発明の第3の実施形態に係
る空気入りタイヤ60を図11にしたがって説明する。
なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
ク42及び第3のブロック44に各々サイプを設けても
良い。これにより、さらに雪上トラクション性能及び氷
上性能を向上させることができる。 [第3の実施形態]次に、本発明の第3の実施形態に係
る空気入りタイヤ60を図11にしたがって説明する。
なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0141】図11に示すように、この空気入りタイヤ
60のトレッド12は、第2の実施形態の空気入りタイ
ヤ30と同様のブロックパターンを形成している。
60のトレッド12は、第2の実施形態の空気入りタイ
ヤ30と同様のブロックパターンを形成している。
【0142】この空気入りタイヤ60の装着方向は、第
2の実施形態の空気入りタイヤ30と同様であり、第1
のブロック40、第2のブロック42及び第3のブロッ
ク44の矢印A方向側が踏み込み側(矢印B方向側は蹴
り出し側)となっている。
2の実施形態の空気入りタイヤ30と同様であり、第1
のブロック40、第2のブロック42及び第3のブロッ
ク44の矢印A方向側が踏み込み側(矢印B方向側は蹴
り出し側)となっている。
【0143】第1のブロック40には、蹴り出し側の湾
曲傾斜溝34に面するエッジに凹部62が設けられてい
る。
曲傾斜溝34に面するエッジに凹部62が設けられてい
る。
【0144】第2のブロック42には、蹴り出し側の湾
曲傾斜溝34に面するエッジに凹部64が設けられてい
る。
曲傾斜溝34に面するエッジに凹部64が設けられてい
る。
【0145】第3のブロック44には、蹴り出し側の湾
曲傾斜溝34に面するエッジに凹部66が設けられてい
る。
曲傾斜溝34に面するエッジに凹部66が設けられてい
る。
【0146】なお、凹部62,64,66の幅、底部の
深さ、底部の角度等の規定は、凹部46,48,50と
同様である。
深さ、底部の角度等の規定は、凹部46,48,50と
同様である。
【0147】本実施形態の空気入りタイヤ60では、第
1のブロック40の蹴り出し側に凹部62を設け、第2
のブロック42の蹴り出し側に凹部64を設け、第3の
ブロック44の蹴り出し側に凹部66を設けたので、制
動時に蹴り出し端が雪面に食い込み易くなり雪上ブレー
キ性能が向上する。
1のブロック40の蹴り出し側に凹部62を設け、第2
のブロック42の蹴り出し側に凹部64を設け、第3の
ブロック44の蹴り出し側に凹部66を設けたので、制
動時に蹴り出し端が雪面に食い込み易くなり雪上ブレー
キ性能が向上する。
【0148】また、本実施形態の空気入りタイヤ60に
よれば、第1のブロック40の蹴り出し側に凹部62を
設け、第2のブロック42の蹴り出し側に凹部64を設
け、第3のブロック44の蹴り出し側に凹部66を設
け、第1の実施形態と同様に溝体積を減少させることが
ないので雪柱剪断力を低下させることが無く、新雪、ざ
ら目雪、中圧雪での雪上性能を低下させる虞が無く、ウ
エット性能を低下させる虞も無い。
よれば、第1のブロック40の蹴り出し側に凹部62を
設け、第2のブロック42の蹴り出し側に凹部64を設
け、第3のブロック44の蹴り出し側に凹部66を設
け、第1の実施形態と同様に溝体積を減少させることが
ないので雪柱剪断力を低下させることが無く、新雪、ざ
ら目雪、中圧雪での雪上性能を低下させる虞が無く、ウ
エット性能を低下させる虞も無い。
【0149】また、氷盤に近い高圧雪でのブレーキ性能
は、雪質が硬いため、雪柱剪断力よりもエッジ効果の寄
与が大きい。
は、雪質が硬いため、雪柱剪断力よりもエッジ効果の寄
与が大きい。
【0150】このエッジ効果を向上させるには、従来よ
りもエッジ部分の変形(傾き)を大きくし、より雪が貫
入させれば良い。
りもエッジ部分の変形(傾き)を大きくし、より雪が貫
入させれば良い。
【0151】本実施形態では、各ブロックの蹴り出し側
に凹部を形成しているため、エッジ部分の変形が大きく
なり、エッジ効果が向上し、雪上性能を向上することが
できる。
に凹部を形成しているため、エッジ部分の変形が大きく
なり、エッジ効果が向上し、雪上性能を向上することが
できる。
【0152】また、本実施形態では、エッジ部に凹部を
設けることで変形を増加し、雪への貫入を増してエッジ
効果を向上させて雪上性能を改良しているため、空気入
りタイヤ60が摩耗しても凹部がある限り、雪上性能が
改良される。
設けることで変形を増加し、雪への貫入を増してエッジ
効果を向上させて雪上性能を改良しているため、空気入
りタイヤ60が摩耗しても凹部がある限り、雪上性能が
改良される。
【0153】また、凹部が完全になくなっても、性能が
悪化することはない(凹部がない場合と同じにな
る。)。
悪化することはない(凹部がない場合と同じにな
る。)。
【0154】なお、第1のブロック40、第2のブロッ
ク42及び第3のブロック44に各々サイプを設けても
良い。これにより、さらに雪上ブレーキ性能及び氷上性
能を向上することができる。 [第4の実施形態]次に、本発明の第4の実施形態に係
る空気入りタイヤ70を図12にしたがって説明する。
なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
ク42及び第3のブロック44に各々サイプを設けても
良い。これにより、さらに雪上ブレーキ性能及び氷上性
能を向上することができる。 [第4の実施形態]次に、本発明の第4の実施形態に係
る空気入りタイヤ70を図12にしたがって説明する。
なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0155】図12に示すように、この空気入りタイヤ
70は、第1のブロック40、第2のブロック42及び
第3のブロック44の踏み込み側及び蹴り出し側の両方
に凹部を設けたものである。
70は、第1のブロック40、第2のブロック42及び
第3のブロック44の踏み込み側及び蹴り出し側の両方
に凹部を設けたものである。
【0156】このため、雪上トラクション性能及び雪上
ブレーキ性能の両方の性能を向上することができる。
ブレーキ性能の両方の性能を向上することができる。
【0157】なお、前述した実施形態と同様に、第1の
ブロック40、第2のブロック42及び第3のブロック
44に各々サイプを設けても良い。 [第5の実施形態]次に、本発明の第5の実施形態に係
る空気入りタイヤ80を図13にしたがって説明する。
なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
ブロック40、第2のブロック42及び第3のブロック
44に各々サイプを設けても良い。 [第5の実施形態]次に、本発明の第5の実施形態に係
る空気入りタイヤ80を図13にしたがって説明する。
なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0158】この空気入りタイヤ80は、第2の実施形
態の空気入りタイヤ30の変形例であり、図13に示す
ように、第1のブロック40の底部46Aのタイヤ径方
向内側部分、第2のブロック42の底部48Aのタイヤ
径方向下側部分、及び第3のブロック44の底部50A
のタイヤ径方向内側部分を各々溝側へ一定寸法張り出さ
せたものである。
態の空気入りタイヤ30の変形例であり、図13に示す
ように、第1のブロック40の底部46Aのタイヤ径方
向内側部分、第2のブロック42の底部48Aのタイヤ
径方向下側部分、及び第3のブロック44の底部50A
のタイヤ径方向内側部分を各々溝側へ一定寸法張り出さ
せたものである。
【0159】ここで、ブロック側面(凹部の設けられて
いない部分)を基準とする溝側への底部の突出量をSと
したときに、Sは、凹部の面する主溝の溝幅の30%以
下であることが好ましい。
いない部分)を基準とする溝側への底部の突出量をSと
したときに、Sは、凹部の面する主溝の溝幅の30%以
下であることが好ましい。
【0160】このように、各底部のタイヤ径方向下側部
分を溝側へ一定寸法張り出させることにより、各ブロッ
クの溝底付近、即ち基部付近の剛性が高くなり、この部
分が変形しにくくなる分エッジ付近が変形しやすくなる
ので、雪にエッジが貫入し易くなり、エッジ効果が向上
する。本実施形態では、更に雪上トラクション性能を向
上することができる。
分を溝側へ一定寸法張り出させることにより、各ブロッ
クの溝底付近、即ち基部付近の剛性が高くなり、この部
分が変形しにくくなる分エッジ付近が変形しやすくなる
ので、雪にエッジが貫入し易くなり、エッジ効果が向上
する。本実施形態では、更に雪上トラクション性能を向
上することができる。
【0161】ここで、突出量Sが凹部の面する主溝の溝
幅の30%を越えると、溝体積が減少してウエット性能
の低下を招く虞がある。
幅の30%を越えると、溝体積が減少してウエット性能
の低下を招く虞がある。
【0162】なお、ブロックの蹴り出し側の凹部におい
ても、底部のタイヤ径方向内側部分を溝側へ張り出させ
ても良い。これより、雪上ブレーキ性能を更に向上させ
ることができる。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、方向性パ
ターンを有した比較例のタイヤ7種と本発明の適用され
た実施例のタイヤ12種とを用意し、雪上トラクション
性能、雪上ブレーキ性能及び雪上操縦安定性能について
試験を行った。
ても、底部のタイヤ径方向内側部分を溝側へ張り出させ
ても良い。これより、雪上ブレーキ性能を更に向上させ
ることができる。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、方向性パ
ターンを有した比較例のタイヤ7種と本発明の適用され
た実施例のタイヤ12種とを用意し、雪上トラクション
性能、雪上ブレーキ性能及び雪上操縦安定性能について
試験を行った。
【0163】リム及び内圧は、JATMA YEAR BOOK(日
本自動車タイヤ協会規格2000年度版)にて定めるラ
ジアルプライタイヤのサイズに対応する適用リム及び空
気圧−負荷能力対応表に基づく。
本自動車タイヤ協会規格2000年度版)にて定めるラ
ジアルプライタイヤのサイズに対応する適用リム及び空
気圧−負荷能力対応表に基づく。
【0164】試作したタイヤのタイヤサイズは195/
65R15であり、パターンは、図9に示す方向性パタ
ーンである。
65R15であり、パターンは、図9に示す方向性パタ
ーンである。
【0165】試作したタイヤの凹部の有無、凹部長さ/
エッジ長さ、底部深さ(mm)、凹部張出量(溝幅に対し
て30%)、凹部の幅(mm)、サイプ(横方向サイプ)
の有無は以下の表2〜表16に示す通りである(エッジ
の位置は表1参照)。 ・雪上トラクション性能:試験タイヤを6J−15のリ
ムに内圧200kPaで組み付けて乗用車に装着し、雪
道にて静止状態からアクセルを全開し、50m走行する
までの時間(加速タイム)で評価した。
エッジ長さ、底部深さ(mm)、凹部張出量(溝幅に対し
て30%)、凹部の幅(mm)、サイプ(横方向サイプ)
の有無は以下の表2〜表16に示す通りである(エッジ
の位置は表1参照)。 ・雪上トラクション性能:試験タイヤを6J−15のリ
ムに内圧200kPaで組み付けて乗用車に装着し、雪
道にて静止状態からアクセルを全開し、50m走行する
までの時間(加速タイム)で評価した。
【0166】評価は、以下の表17に記載した通りであ
り、サイプ無しのタイヤ(比較例1及び実施例1)では
比較例1を100として比較しており、サイプ付きのタ
イヤ(比較例2〜7、実施例2〜12)では比較例2の
新品タイヤの加速タイムの逆数を100とする指数表示
としており、数値が大きいほど雪上トラクション性能に
優れていることを表す。 ・雪上ブレーキ性能:試験タイヤを6J−15のリムに
内圧200kPaで組み付けて乗用車に装着し、速度4
0km/hから制動したときの制動距離で評価した。
り、サイプ無しのタイヤ(比較例1及び実施例1)では
比較例1を100として比較しており、サイプ付きのタ
イヤ(比較例2〜7、実施例2〜12)では比較例2の
新品タイヤの加速タイムの逆数を100とする指数表示
としており、数値が大きいほど雪上トラクション性能に
優れていることを表す。 ・雪上ブレーキ性能:試験タイヤを6J−15のリムに
内圧200kPaで組み付けて乗用車に装着し、速度4
0km/hから制動したときの制動距離で評価した。
【0167】評価は、同じく以下の表17に記載した通
りであり、サイプ無しのタイヤ(比較例1及び実施例
1)では比較例1を100として比較しており、サイプ
付きのタイヤ(比較例2〜7、実施例2〜12)では比
較例2の新品タイヤの制動距離の逆数を100とする指
数表示としており、数値が大きいほど雪上ブレーキ性能
に優れていることを表す。 ・雪上操縦安定性能:試験タイヤを6J−15のリムに
内圧200kPaで組み付けて乗用車に装着し、テスト
ドライバーが雪上テストコースを走行することで評価を
行った。評価はフィーリング評価であり、サイプ無しの
タイヤ(比較例1及び実施例1)では比較例1の新品タ
イヤを±0とし、サイプ付きのタイヤ(比較例2〜7、
実施例2〜12)では比較例2の新品タイヤを±0とし
た以下のような評価基準である。 +5:極めて良い +4: +3:良い(大多数の一般ドライバーが分かる) +2: +1:やや良い(テストドライバーが分かる程度) ±0:基準(比較例1または2のタイヤ) −1:やや悪い(テストドライバーが分かる程度) −2: −3:悪い(大多数の一般ドライバーが分かる) −4: −5:極めて悪い なお、試験で使用した雪路面は氷盤に近い高圧雪であ
り、雪の硬度は木下式光度計による計測で10kg/m
2である(木下式硬度計については、「基礎雪氷講座I
雪氷の構造と物理」、前野紀一、黒田登志雄著、今昔
書院、に記載がある。)。
りであり、サイプ無しのタイヤ(比較例1及び実施例
1)では比較例1を100として比較しており、サイプ
付きのタイヤ(比較例2〜7、実施例2〜12)では比
較例2の新品タイヤの制動距離の逆数を100とする指
数表示としており、数値が大きいほど雪上ブレーキ性能
に優れていることを表す。 ・雪上操縦安定性能:試験タイヤを6J−15のリムに
内圧200kPaで組み付けて乗用車に装着し、テスト
ドライバーが雪上テストコースを走行することで評価を
行った。評価はフィーリング評価であり、サイプ無しの
タイヤ(比較例1及び実施例1)では比較例1の新品タ
イヤを±0とし、サイプ付きのタイヤ(比較例2〜7、
実施例2〜12)では比較例2の新品タイヤを±0とし
た以下のような評価基準である。 +5:極めて良い +4: +3:良い(大多数の一般ドライバーが分かる) +2: +1:やや良い(テストドライバーが分かる程度) ±0:基準(比較例1または2のタイヤ) −1:やや悪い(テストドライバーが分かる程度) −2: −3:悪い(大多数の一般ドライバーが分かる) −4: −5:極めて悪い なお、試験で使用した雪路面は氷盤に近い高圧雪であ
り、雪の硬度は木下式光度計による計測で10kg/m
2である(木下式硬度計については、「基礎雪氷講座I
雪氷の構造と物理」、前野紀一、黒田登志雄著、今昔
書院、に記載がある。)。
【0168】また、表内の「凹部と対象側エッジの比
%」とは、対象側のエッジをタイヤ回転軸に平行な線に
投影した際のエッジ長さ(エッジのタイヤ回転軸方向の
長さ成分)に占める、該対象側のエッジに設けた凹部を
同じくタイヤ回転軸に平行な線に投影した際の凹部長さ
(凹部のタイヤ回転軸方向の長さ成分)をパーセンテー
ジで表したものである。
%」とは、対象側のエッジをタイヤ回転軸に平行な線に
投影した際のエッジ長さ(エッジのタイヤ回転軸方向の
長さ成分)に占める、該対象側のエッジに設けた凹部を
同じくタイヤ回転軸に平行な線に投影した際の凹部長さ
(凹部のタイヤ回転軸方向の長さ成分)をパーセンテー
ジで表したものである。
【0169】
【表1】
【0170】
【表2】
【0171】
【表3】
【0172】
【表4】
【0173】
【表5】
【0174】
【表6】
【0175】
【表7】
【0176】
【表8】
【0177】
【表9】
【0178】
【表10】
【0179】
【表11】
【0180】
【表12】
【0181】
【表13】
【0182】
【表14】
【0183】
【表15】
【0184】
【表16】
【0185】
【表17】
【0186】(試験例2)本発明の効果を確かめるため
に、方向性無しパターンを有した比較例のタイヤ7種と
本発明の適用された実施例のタイヤ10種とを用意し、
雪上トラクション性能、雪上ブレーキ性能及び雪上操縦
安定性能について試験を行った。
に、方向性無しパターンを有した比較例のタイヤ7種と
本発明の適用された実施例のタイヤ10種とを用意し、
雪上トラクション性能、雪上ブレーキ性能及び雪上操縦
安定性能について試験を行った。
【0187】なお、試験方法及び評価方法は試験例1と
同様である。
同様である。
【0188】試作したタイヤのタイヤサイズは195/
65R15であり、パターンは、図2に示す方向性無し
パターンである。
65R15であり、パターンは、図2に示す方向性無し
パターンである。
【0189】試作したタイヤの凹部の有無、凹部長さ/
エッジ長さ、底部深さ(mm)、凹部張出量(溝幅に対し
て30%)、凹部の幅(mm)、サイプ(横方向サイプ)
の有無は以下の表19〜表23に示す通りである(エッ
ジの位置は表18参照)。なお、溝深さは、何れの溝も
12mmである。
エッジ長さ、底部深さ(mm)、凹部張出量(溝幅に対し
て30%)、凹部の幅(mm)、サイプ(横方向サイプ)
の有無は以下の表19〜表23に示す通りである(エッ
ジの位置は表18参照)。なお、溝深さは、何れの溝も
12mmである。
【0190】
【表18】
【0191】
【表19】
【0192】
【表20】
【0193】
【表21】
【0194】
【表22】
【0195】
【表23】
【0196】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
空気入りタイヤは上記の構成としたので、氷上性能を悪
化させずに雪上性能を向上させることができる、という
優れた効果を有する。
空気入りタイヤは上記の構成としたので、氷上性能を悪
化させずに雪上性能を向上させることができる、という
優れた効果を有する。
【0197】請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、雪上トラクション性能を向上させるこ
とができる、という優れた効果を有する。
構成としたので、雪上トラクション性能を向上させるこ
とができる、という優れた効果を有する。
【0198】請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、効果的にブロック状陸部の踏み込み側
を雪面に食い込ませることができる、という優れた効果
を有する。
構成としたので、効果的にブロック状陸部の踏み込み側
を雪面に食い込ませることができる、という優れた効果
を有する。
【0199】請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、ブロック状陸部の踏み込み側を確実に
雪面に食い込ませることが出来る、という優れた効果を
有する。
構成としたので、ブロック状陸部の踏み込み側を確実に
雪面に食い込ませることが出来る、という優れた効果を
有する。
【0200】請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、雪上ブレーキ性能を向上させることが
できる、という優れた効果を有する。
構成としたので、雪上ブレーキ性能を向上させることが
できる、という優れた効果を有する。
【0201】請求項6に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、効果的にブロック状陸部の蹴り出し側
を雪面に食い込ませることができる。
構成としたので、効果的にブロック状陸部の蹴り出し側
を雪面に食い込ませることができる。
【0202】請求項7に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、ブロック状陸部の蹴り出し側を確実に
雪面に食い込ませることができる、という優れた効果を
有する。
構成としたので、ブロック状陸部の蹴り出し側を確実に
雪面に食い込ませることができる、という優れた効果を
有する。
【0203】請求項8に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、空気入りタイヤのタイヤ軸方向への移
動(スリップ)を抑え、雪道での操縦安定性を向上させ
ることができる、いう優れた効果を有する。
構成としたので、空気入りタイヤのタイヤ軸方向への移
動(スリップ)を抑え、雪道での操縦安定性を向上させ
ることができる、いう優れた効果を有する。
【0204】請求項9に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、効果的にブロック状陸部のタイヤ軸方
向側を雪面に食い込ますことができる、という優れた効
果を有する。
構成としたので、効果的にブロック状陸部のタイヤ軸方
向側を雪面に食い込ますことができる、という優れた効
果を有する。
【0205】請求項10に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、雪上操縦安定性能を確実に向上でき
る、という優れた効果を有する。
の構成としたので、雪上操縦安定性能を確実に向上でき
る、という優れた効果を有する。
【0206】請求項11に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、ブロック状陸部が更に雪面に食い込
み易くなる、という優れた効果を有する。
の構成としたので、ブロック状陸部が更に雪面に食い込
み易くなる、という優れた効果を有する。
【0207】請求項12に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、ウエット性能を低下させずにブロッ
ク状陸部が更に雪面に食い込み易くなる、という優れた
効果を有する。
の構成としたので、ウエット性能を低下させずにブロッ
ク状陸部が更に雪面に食い込み易くなる、という優れた
効果を有する。
【0208】請求項13に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、摩耗初期〜摩耗中期の段階から雪上
性能の低下を防ぐことができる、という優れた効果を有
する。
の構成としたので、摩耗初期〜摩耗中期の段階から雪上
性能の低下を防ぐことができる、という優れた効果を有
する。
【0209】請求項14に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、ブロック端の雪面への食い込み量低
下を抑えることができる、という優れた効果を有する。
の構成としたので、ブロック端の雪面への食い込み量低
下を抑えることができる、という優れた効果を有する。
【0210】請求項15に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、氷上性能を低下させずに、ブロック
状陸部の雪面への貫入量を効果的に向上させることが出
来、雪上性能を確実に向上できる、という優れた効果を
有する。
の構成としたので、氷上性能を低下させずに、ブロック
状陸部の雪面への貫入量を効果的に向上させることが出
来、雪上性能を確実に向上できる、という優れた効果を
有する。
【0211】請求項16に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、底部が陸部踏面に露出した際の雪上
性能及び氷上性能の急激な変化を抑えることが出来る、
という優れた効果を有する。。
の構成としたので、底部が陸部踏面に露出した際の雪上
性能及び氷上性能の急激な変化を抑えることが出来る、
という優れた効果を有する。。
【0212】請求項17に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、雪上性能及び氷上性能を徐々に変化
させることが出来る、という優れた効果を有する。
の構成としたので、雪上性能及び氷上性能を徐々に変化
させることが出来る、という優れた効果を有する。
【0213】請求項18に記載の空気入りタイヤは上記
の構成としたので、更に雪上性能を向上することがで
き、氷上性能を向上することもできる、という優れた効
果を有する。
の構成としたので、更に雪上性能を向上することがで
き、氷上性能を向上することもできる、という優れた効
果を有する。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロック状陸部の断面図(タイヤ周方向に沿った断
面)である。
のブロック状陸部の断面図(タイヤ周方向に沿った断
面)である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッドの平面図である。
のトレッドの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロック状陸部のタイヤ周方向から見た側面図であ
る。
のブロック状陸部のタイヤ周方向から見た側面図であ
る。
【図4】ブロック状陸部の拡大平面図である。
【図5】雪面に踏み込む際のブロック状陸部のタイヤ軸
方向から見た側面図である。
方向から見た側面図である。
【図6】(A)乃至(C)は、各々他の実施形態に係る
空気入りタイヤのブロック状陸部の拡大平面図である。
空気入りタイヤのブロック状陸部の拡大平面図である。
【図7】サイプを設けたブロック状陸部の平面図であ
る。
る。
【図8】エッジの長さと凹部の長さとの関係を示すブロ
ック状陸部の平面図である。
ック状陸部の平面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッドの平面図である。
のトレッドの平面図である。
【図10】(A)は図9に示す第1のブロックの斜視図
であり、(B)は図9に示す第2のブロックの斜視図で
あり、(C)は図9に示す第3のブロックの斜視図であ
る。
であり、(B)は図9に示す第2のブロックの斜視図で
あり、(C)は図9に示す第3のブロックの斜視図であ
る。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る空気入りタイ
ヤのトレッドの平面図である。
ヤのトレッドの平面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る空気入りタイ
ヤのトレッドの平面図である。
ヤのトレッドの平面図である。
【図13】(A)は本発明の第5の実施形態に係る空気
入りタイヤの第1のブロック〜第3のブロックの平面図
であり、(B)は図13(A)に示す第1のブロックの
斜視図である。
入りタイヤの第1のブロック〜第3のブロックの平面図
であり、(B)は図13(A)に示す第1のブロックの
斜視図である。
【図14】(A)は凹部の設けられていないブロック状
陸部の斜視図であり、(B)は図14(A)に示すブロ
ック状陸部の接地時の変形を示す側面図であり、(C)
は凹部の設けられたブロック状陸部の斜視図であり、
(D)は図14(C)に示すブロック状陸部の接地時の
変形を示す側面図である。
陸部の斜視図であり、(B)は図14(A)に示すブロ
ック状陸部の接地時の変形を示す側面図であり、(C)
は凹部の設けられたブロック状陸部の斜視図であり、
(D)は図14(C)に示すブロック状陸部の接地時の
変形を示す側面図である。
【図15】(A)は凹部が鋭角なブロック端に形成され
たブロック状陸部の平面図であり、(B)は凹部が鈍角
なブロック端に形成されたブロック状陸部の平面図であ
る。
たブロック状陸部の平面図であり、(B)は凹部が鈍角
なブロック端に形成されたブロック状陸部の平面図であ
る。
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 周方向溝(主溝) 18 ブロック状陸部 19 踏面 20 凹部 20A 底部 24 サイプ 30 空気入りタイヤ 34 湾曲傾斜溝(主溝) 36 第1の傾斜溝(主溝) 38 第2の傾斜溝(主溝) 40 第1のブロック(ブロック状陸部) 42 第2のブロック(ブロック状陸部) 44 第3のブロック(ブロック状陸部) 46 凹部 46A 底部 48 凹部 48A 底部 50 凹部 50A 底部 60 空気入りタイヤ 62 凹部 64 凹部 66 凹部 70 空気入りタイヤ
Claims (18)
- 【請求項1】 トレッドに互いに交差する複数の主溝に
より区分される複数のブロック状陸部を備えた空気入り
タイヤであって、 前記ブロック状陸部には、陸部踏面と陸部側面とのエッ
ジに、前記主溝の溝底よりも高く前記陸部踏面よりも低
い底部を備えた凹部が設けられていることを特徴とする
空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記ブロック状陸部の踏み込み側の前記
エッジの少なくとも一部に、前記凹部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記ブロック状陸部の踏み込み側の前記
エッジに設けられる前記凹部は、前記踏み込み側の前記
エッジの内の踏み込み端付近に設けられていることを特
徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記ブロック状陸部の踏み込み側の前記
エッジに設けられる前記凹部は、前記踏み込み側の前記
エッジの全長の30%以上の長さに渡って設けられてい
ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の空
気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記ブロック状陸部の蹴り出し側の前記
エッジの少なくとも一部に、前記凹部が設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に
記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 前記ブロック状陸部の蹴り出し側の前記
エッジに設けられる前記凹部は、前記蹴り出し側の前記
エッジの内の蹴り出し端付近に設けられていることを特
徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 前記ブロック状陸部の蹴り出し側の前記
エッジに設けられる前記凹部は、前記蹴り出し側の前記
エッジの全長の30%以上の長さに渡って設けられてい
ることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の空
気入りタイヤ。 - 【請求項8】 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向側の
前記エッジの少なくとも一部に、前記凹部が設けられて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1
項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項9】 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向側の
前記エッジに設けられる前記凹部は、前記タイヤ軸方向
側の前記エッジの内のタイヤ軸方向端付近に設けられて
いることを特徴とする請求項8に記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項10】 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向側
の前記エッジに設けられる前記凹部は、前記タイヤ軸方
向側の前記エッジの全長の30%以上の長さに渡って設
けられていることを特徴とする請求項8または請求項9
に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項11】 前記ブロック状陸部は、前記底部のタ
イヤ径方向内側部分が、主溝側に張り出していることを
特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載
の空気入りタイヤ。 - 【請求項12】 前記底部のタイヤ径方向内側部分の主
溝側への張り出し量は、前記底部が面する前記主溝の溝
幅の30%以下であることを特徴とする請求項11に記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項13】 前記陸部踏面から前記底部までの深さ
寸法が、前記主溝の溝深さの25%以上58%以下であ
ることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1
項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項14】 前記凹部が、2つのエッジからなるブ
ロック端の周縁を囲む場合は、前記ブロック端の角度を
90°以上の鈍角とすることを特徴とする請求項1乃至
請求項13の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項15】 前記凹部の幅が、0.5mm以上3mm以
下であることを特徴とする請求項1乃至請求項14の何
れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項16】 前記底部が、前記陸部踏面に対して平
行でないことを特徴とする請求項1乃至請求項15の何
れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項17】 前記底部が、前記陸部踏面に立てた法
線に対して角度θで傾斜しており、前記θが45°以下
であることを特徴とする請求項16に記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項18】 前記ブロック状陸部には、サイプが形
成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項17
の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000178963A JP2001354011A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000178963A JP2001354011A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001354011A true JP2001354011A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18680304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000178963A Pending JP2001354011A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001354011A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005022530A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-27 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
EP1535760A1 (en) * | 2003-11-26 | 2005-06-01 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Pneumatic tire |
JP2006510534A (ja) * | 2002-12-19 | 2006-03-30 | ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | ウィンタータイヤ用トレッドパターン |
JP2007283943A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
WO2008004522A1 (fr) * | 2006-07-06 | 2008-01-10 | Bridgestone Corporation | Bandage pneumatique |
WO2008015904A1 (fr) * | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatique |
WO2008064703A1 (en) | 2006-11-30 | 2008-06-05 | Pirelli Tyre S.P.A. | Tire tread comprising blocks with stepped sidewalls |
EP2070732A1 (en) * | 2007-12-10 | 2009-06-17 | Toyo Tire & Rubber Co. Ltd. | Pneumatic tire |
WO2011024803A1 (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-03 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
JP2011148361A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-08-04 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
WO2014192218A1 (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-04 | 株式会社ブリヂストン | 農業車両用空気入りラジアルタイヤ |
JPWO2013088717A1 (ja) * | 2011-12-12 | 2015-04-27 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
JP2018177094A (ja) * | 2017-04-18 | 2018-11-15 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
JP2019104407A (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-27 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2021024472A (ja) * | 2019-08-07 | 2021-02-22 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62151101U (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-25 | ||
JPH03132403A (ja) * | 1989-10-18 | 1991-06-05 | Bridgestone Corp | 重荷重用ラジアルタイヤ |
JPH04197809A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-17 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤのブロック |
JPH05178024A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 乗用車用空気入りタイヤ |
JPH05178022A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 乗用車用空気入りタイヤ |
JPH0796716A (ja) * | 1993-09-29 | 1995-04-11 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用空気入りタイヤ |
JPH1178432A (ja) * | 1997-07-07 | 1999-03-23 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2001187520A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-07-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
-
2000
- 2000-06-14 JP JP2000178963A patent/JP2001354011A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62151101U (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-25 | ||
JPH03132403A (ja) * | 1989-10-18 | 1991-06-05 | Bridgestone Corp | 重荷重用ラジアルタイヤ |
JPH04197809A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-17 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤのブロック |
JPH05178024A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 乗用車用空気入りタイヤ |
JPH05178022A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 乗用車用空気入りタイヤ |
JPH0796716A (ja) * | 1993-09-29 | 1995-04-11 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用空気入りタイヤ |
JPH1178432A (ja) * | 1997-07-07 | 1999-03-23 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2001187520A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-07-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
Cited By (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006510534A (ja) * | 2002-12-19 | 2006-03-30 | ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | ウィンタータイヤ用トレッドパターン |
JP2005022530A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-27 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
EP1535760A1 (en) * | 2003-11-26 | 2005-06-01 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Pneumatic tire |
CN100404282C (zh) * | 2003-11-26 | 2008-07-23 | 住友橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
US7438101B2 (en) | 2003-11-26 | 2008-10-21 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire with tread having blocks |
JP2007283943A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
WO2008004522A1 (fr) * | 2006-07-06 | 2008-01-10 | Bridgestone Corporation | Bandage pneumatique |
US8636043B2 (en) | 2006-07-06 | 2014-01-28 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
WO2008015904A1 (fr) * | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatique |
JP2008037219A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
US8708009B2 (en) | 2006-08-03 | 2014-04-29 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
US8365783B2 (en) | 2006-11-30 | 2013-02-05 | Pirelli Tyre S.P.A. | Tire tread comprising blocks with stepped sidewalls |
WO2008064703A1 (en) | 2006-11-30 | 2008-06-05 | Pirelli Tyre S.P.A. | Tire tread comprising blocks with stepped sidewalls |
US8181682B2 (en) | 2007-12-10 | 2012-05-22 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
EP2070732A1 (en) * | 2007-12-10 | 2009-06-17 | Toyo Tire & Rubber Co. Ltd. | Pneumatic tire |
WO2011024803A1 (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-03 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
US8794278B2 (en) | 2009-08-25 | 2014-08-05 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
JP2011148361A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-08-04 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JPWO2013088717A1 (ja) * | 2011-12-12 | 2015-04-27 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
JP2014231265A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | 株式会社ブリヂストン | 農業車両用空気入りラジアルタイヤ |
WO2014192218A1 (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-04 | 株式会社ブリヂストン | 農業車両用空気入りラジアルタイヤ |
CN105246712A (zh) * | 2013-05-28 | 2016-01-13 | 株式会社普利司通 | 农用车辆用充气子午线轮胎 |
US10279632B2 (en) | 2013-05-28 | 2019-05-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tire for agricultural vehicle |
JP2018177094A (ja) * | 2017-04-18 | 2018-11-15 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
JP2019104407A (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-27 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
US11179974B2 (en) | 2017-12-13 | 2021-11-23 | Toyo Tire Corporation | Pneumatic tire |
JP2021024472A (ja) * | 2019-08-07 | 2021-02-22 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP7282628B2 (ja) | 2019-08-07 | 2023-05-29 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101714806B1 (ko) | 공기 타이어 | |
US8191590B2 (en) | Studless tire | |
JP3367927B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4472110B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6360459B2 (ja) | 冬用タイヤ | |
US8991449B2 (en) | Pneumatic tire with tread having central land portion, middle land portions and shoulder land portions | |
JP2001354011A (ja) | 空気入りタイヤ | |
US20110041973A1 (en) | Pneumatic tire | |
CN106183645A (zh) | 冬季用轮胎 | |
JP2001063322A (ja) | 空気入りタイヤ | |
CN110481245B (zh) | 不平整地面行驶用的摩托车用轮胎 | |
JPH061119A (ja) | 氷雪路用空気入りタイヤ | |
EP3517322B1 (en) | Tire | |
JPH11227420A (ja) | 乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
US12344039B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP3686112B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2002029226A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3162829B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4392226B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
CN114867617A (zh) | 轮胎 | |
JP4540461B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPWO2004103738A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001063318A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2628706B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2004034902A (ja) | 氷雪路用空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100209 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100608 |