JP2001341528A - 車両のサイドドア構造 - Google Patents
車両のサイドドア構造Info
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Abstract
イドドアに採用するにあたり、ドア閉鎖時に車室内にリ
ンク部材が大きく露出するのを防止し、またドアの支持
剛性を確保することができるサイドドア構造を提供する
ことを主な目的とする。 【解決手段】リアドアRDのリンク部材20、21は、
互いに平行に配置されると共に、アッパーリンク前端の
ドア側軸支部20aは、ロアリンク前端のドア側軸支部
21aより、車両後方側に設定されている。
Description
設けられるサイドドア構造に関し、特にドアを車体側方
に平行に迫り出し、前後方向に移動して開閉するサイド
ドア構造に関する。
設けた回動ヒンジにより回動開閉されるヒンジドアや、
車体側部に設けたスライドレール上をスライドして開閉
されるスライドドアが一般に知られている。
車種も多いが、それぞれ問題があり充分なドア構造とは
言えなかった。すなわち、ヒンジドアではドア開閉に広
い開閉スペースが必要で、狭所での開閉操作が行なえな
いという問題があり、また、スライドドアでは、車体前
後方向に延びるスライドレールの設置スペースが車体側
部に必要で、スライドドアを採用できる車種が限られて
いるという問題があった。
は、これら課題を解決するため、ドアの車室側に平行リ
ンクやスライドレール等を設け、ドアを車体側方に平行
に迫り出し、前後方向に移動(オフセット)して開閉す
るドア構造が提案されている。
側に平行リンクとして作動する、一端がフロントピラー
中間部、他端がドア前後方向中間部に軸支された板状の
アッパーリンクと、一端がフロントピラー下端部、他端
がドア前後方向中間部下端に軸支されたロアリンクとを
備え、ドアを、ドア開口から車体側方に平行に迫り出
し、前方に移動させることで、ドア開閉を行なうもので
ある。
滑らかに平行移動することから、グライド・スライディ
ングドア構造と呼ばれる。(以下、グライドドア構
造)。
閉スペースをさほど広く確保しなくてもドア開閉を行な
うことができ、また、スライドレールも車体に設定しな
くてもよいため、適用車種も限定されないといった効果
を得ることができる。
ライドドア構造によると、ドアの車室側に平行リンク等
のリンク部材を配置しなければならない点や、ドア自体
が車体から離間してしまう点などにより、新たな問題が
生じる。
なければならないことにより、ドア閉鎖時に車室内にリ
ンク部材が大きく露出してしまい、車室内からの見栄え
の悪化や車室スペースの減少、車内二次衝突での悪影響
等の問題が生じる。
ことにより、ドア開放時の支持剛性をどのようにして高
めるかといった問題が生じる。
報のドア構造では、アッパーリンクの先端に上下方向に
伸びる長いシャフトを設け、このシャフトをドアに固定
することで、ドア荷重のほぼ全てをアッパーリンクで支
持して、ドア開放時の支持剛性を確保している。
と、アッパーリンクの剛性をかなり高める必要があり、
また、新たに上下方向に伸びる長いシャフトを設けるこ
とで重量増加も生じてしまうといった問題がある。また
さらに、そもそもドアの支持機構自体が一点片持ち支持
であるため、ドアのガタツキは根本的に避けられないと
いった問題がある。
されたもので、グライドドア構造を車両のサイドドアに
採用するにあたり、ドア閉鎖時に車室内にリンク部材が
大きく露出するのを防止し、またアッパーリンクだけで
ドアを支持する構造を採用することなく、支持剛性を確
保することができるサイドドア構造を提供することを主
な目的とする。
本発明は以下のように構成される。
材を介して車両側方に平行に迫り出し、前後方向に移動
させ開閉する車両のサイドドア構造において、前記リン
ク部材を、ドア車室側のそれぞれ上下位置で車両前後方
向に伸びて、一端をドアの前後方向中間部、他端をドア
開口縁部に軸支するアッパリンクとロアリンクとで構成
し、前記アッパーリンクのドア側軸支部を、前記ロアリ
ンクのドア側軸支部よりドア開口縁部の前後端部側に後
退させて設定したものである。
材を介して車両側方に平行に迫り出し、前後方向に移動
させ開閉する車両のサイドドア構造において、前記リン
ク部材をドア閉鎖時にドア内部に収納するよう、前記ド
アに収納部を設定したものである。
クを、ドア閉鎖時にドア内部に収納するよう前記ドアに
収納部を設定し、前記ロアリンクを、ドア閉鎖時にドア
開口縁部とドアとの間に収納するよう、ドア開口縁部の
車外側に配置したものである。
載の車両のサイドドア構造において、前記収納部を、ド
ア車室側面に形成した車両前後方向に伸びる凹部とした
ものである。
両のサイドドア構造において、前記リンク部材にトリム
部材を装着し、ドア閉鎖時に該トリム部材がドアに装着
したドアトリム部材と車室側面で略面一致するように設
定したものである。
3、4、5記載の車両のサイドドア構造において、前記
リンク部材の他端を軸支するドア開口縁部に、リンク部
材の回動空間を確保する凹部を形成したものである。
3、4、5、6記載の車両のサイドドア構造において、
前記リンク部材の他端の軸支部を、ドア閉鎖時に、ドア
とドア開口縁部との間で、外部から隠蔽する位置に設定
したものである。
3、4、5、6、7記載の車両のサイドドア構造におい
て、前記リンク部材の他端を軸支するドア開口縁部が、
リアフェンダー前端であるものである。
両のサイドドア構造において、前記ドアがリアドアであ
り、該リアドア前端を、閉鎖時、前方に配設したフロン
トドア後端に接触させてシール機能を得るように設定し
たものである。
によれば、グライドドア構造のリンク部材を、ドア車室
側のそれぞれ上下位置で車両前後方向に伸びて、一端を
ドアの前後方向中間部、他端をドア開口縁部に軸支する
アッパリンクとロアリンクとで構成し、アッパーリンク
のドア側軸支部を、ロアリンクのドア側軸支部よりドア
開口縁部の前後端部側に後退させて設定したことによ
り、アッパーリンクの車室内での露出量を少なくできる
と共に、ロアアームによって確実にドアを支持すること
ができるため、ドアの支持剛性を充分に確保することが
できる。
イドドアに採用するにあたり、ドア閉鎖時に車室内にリ
ンク部材が大きく露出するのを防止し、またアッパーリ
ンクだけでドアを支持する構造を採用することなく、支
持剛性を確保することができるサイドドア構造を得るこ
とができる。
れば、グライドドア構造のリンク部材をドア閉鎖時にド
ア内部に収納するよう、ドアに収納部を設定したことに
より、リンク部材がドア閉鎖時に車室内に露出すること
がないため、車室内の見栄えの悪化や車室スペースの減
少、車内二次衝突での悪影響等の問題を解消することが
できる。
れば、アッパーリンクを、ドア閉鎖時にドア内部に収納
するようドアに収納部を設定し、ロアリンクを、ドア閉
鎖時にドア開口縁部とドアとの間に収納するよう、ドア
開口縁部の車外側に配置したことにより、アッパーリン
クもロアリンクも車室内にまったく露出しないため、確
実に車室内の見栄えの悪化や、車室スペースの減少、車
内二次衝突での悪影響等の問題を解消することができ
る。
れば、収納部を、ドア車室側面に形成した車両前後方向
に伸びる凹部としたことにより、ドア閉鎖時にドアと一
体となるようにリンク部材を収納することができるた
め、車室内の見栄えを向上することができる。
れば、リンク部材にトリム部材を装着し、該トリム部材
がドア閉鎖時にドアに装着したドアトリム部材と車室側
面で略面一致するように設定したことにより、ドア閉鎖
時に車室内にはトリム部材しか露出しないため、一見し
てリンク部材の存在を認識できず、より確実に見栄えを
向上できる。また側突時においてもトリム部材が、乗員
とリンク部材との干渉を緩和するため、乗員保護を図る
ことができる。
れば、リンク部材の他端を軸支するドア開口縁部に、リ
ンク部材の回動空間を確保する凹部を形成したことによ
り、リンク部材の回動量を充分に確保することができる
ため、ドアの開放量を大きくすることができる。
れば、リンク部材の他端の軸支部を、ドア閉鎖時に、ド
アとドア開口縁部との間で、外部から隠蔽する位置に設
定したことにより、ドア閉鎖時に車体外部からの見栄え
も、車室内からの見栄えも共に悪化させることなく、リ
ンク部材をドア開口縁部に軸支させることができる。
れば、リンク部材の他端を軸支するドア開口縁部が、リ
アフェンダー前端であることにより、ドア開口縁部の中
で剛性の比較的高いリアフェンダー前端でリンク部材を
軸支することになるため、ドアの支持剛性を確実に確保
することができる。
れば、グライドドアがリアドアであり、該リアドア前端
を、閉鎖時、前方に配設したフロントドア後端に接触さ
せてシール機能を得るように設定したことにより、リア
ドアとフロントドアが接触してシールされることになる
ため、フロントドアとリアドアとの間にピラー部材が設
けられていないセンターピラーレスの車両においても、
車室内のシール性能を確保することができる。
に説明する。
視図であり、図1はサイドドアSDの閉鎖状態を示した
もの、図2はサイドドアSDの開放状態を示したもので
ある。
けた回動ヒンジ部材で回動開閉するヒンジドア構造のフ
ロントドアFDと、ドア後端に設けたリンク部材で平行
に迫り出して後方に移動して開閉する、いわゆるグライ
ド・スライディングドア構造(以下グライドドア構造)
のリアドアRDとから構成される。
アSDとセンターピラーをなくしたセンターピラーレス
の車体構造を採用することで、車体側部のドア開口を広
くして、乗員の乗降を容易にしている。
fと後席シートSrが設置され、少なくとも4人の乗員
が着座できるように設定してある。
近の車両側面図である。前述のようにフロントドアFD
は、フロントドア前端に設けた回動ヒンジ部材10で、
ドア開口前縁部d1に軸支され、リアドアRDは、リア
ドア後端に設けたリンク部材20、21で、ドア開口後
縁部d2に軸支される。
21は、リアドア上部でリアフェンダー3側からリアド
アRDの前後方向中間部まで水平に配置されたアッパー
リンク20と、リアドアRD下部でホイールアーチ4前
方のサイドシル5後端からリアドアRDの前後方向中間
部まで水平に配置されたロアリンク21とで構成され
る。
に平行に配置されると共に、アッパーリンク前端のドア
側軸支部20aは、ロアリンク前端のドア側軸支部21
aより、車両後方側に設定されている。
は、リアドア開放時には、リアドアRDを車両側方に平
行に迫り出し移動させる平行リンクとして作動して、リ
アドアRDをグライドドア構造として構成することがで
きる。
21に比してドア開口後縁部d2から車両前方側へ大き
く突出しないため、車室側にアッパーリンク21を露出
させる量も少なくできる。
きく突出しているため、確実にリアドアの荷重を支持す
ることができ、リアドアの支持剛性を確保することがで
きる。
ル、7はリアドアアウターハンドル、8はフロントサイ
ドガラス、9はリアサイドガラスである。
たリアドアの詳細構造について説明する。
リンクの車体側取付構造を示す図である。
リンク部22、23と、このL字状リンク部22、23
の間に位置し、両リンク部を上下方向に伸びて結合する
プレート部24によって構成されている。プレート部2
4には、プレート部の車室側にトリム部材を装着するた
めの装着孔24aが複数穿設され、L字状リンク部2
2、23の両端には、回動ピンPを挿通するための軸支
孔22a、23aがそれぞれ穿設されている。
支部20aは、リアドアRDに固定されたドア側取付ブ
ラケット25に、回動ピンPを介して軸支され、アッパ
ーリンクの他端(後端)の車体側軸支部20bは、車体
のドア開口後縁部d2に固定された車体側取付ブラケッ
ト26に、回動ピンPを介して軸支される。
縁部d2に固定されるベース部26aと、ベース部から
車体内方に屈曲する屈曲部26bと、屈曲部先端に形成
された円筒軸支部26cとからなり、アッパーリンク2
0の車体側軸支部20bを、ベース部26aの固定位置
より車体内方側に位置するよう形成されている。
開口後縁部d2は、リアフェンダー(図4には図示せ
ず)内に設けられるサイドフレームアウタパネル30と
され、車体側取付ブラケットのベース部26aは、ホイ
ールアーチ4上方に形成された剛性の高い隆起部31
に、複数の固定ボルト32等によって固定されている。
ブラケットの屈曲部26bに対応して、一部切欠き33
が形成されて、この切欠き33に凹形状のカバープレー
ト34を装着することで、車体内方側に設定したアッパ
ーリンクの車体側軸支部20bの回動スペースを確保し
ている。
図である。リアドアRDは、インナパネル41とアウタ
パネル42からなるドアパネル40と、ドアパネル40
の車室側全面に装着されるドアトリム部材43とから構
成され、ドアパネル40の周縁にはラバー製のシール部
材44が装着されている。
は、アッパーリンク20の揺動位置に対応して、車両前
後方向に伸びる矩形の切欠きが形成され、アッパーリン
クの収納凹部45を構成している。この収納凹部に収納
されるアッパーリンク20の車室側には、リアドアを閉
鎖した際、周囲のドアトリム部材43と車室側面で略面
一致する前記収納凹部45と同形状の矩形のトリム部材
46が装着されている。
車両前後方向に伸びるロアリンク21の一端(前端)の
軸支部21aが回動自在に軸支されている。
アームレストとなる膨出部43aが形成され、その膨出
部43aの上面には、ウィンドガラス昇降スイッチ47
が設けられている。また、その前方のドアトリム部材4
3にはリアドアインナハンドル48が設けられている。
近を車両後方側から見た斜視図である。
ク20に装着される矩形のトリム部材46は、ほぼアッ
パーリンク20の全体を覆い、リアドアRD閉鎖時には
周囲のドアトリム部材43と一体をなすように、収納凹
部45に嵌まり込み、車室内の見栄えを確保して、一見
してアッパーリンク20の存在を認識できないように構
成されている。
アドアのアッパーリンク付近の断面を示す断面図であ
る。
ル42とインナパネル41からなるドアパネル40と、
ドアパネル40の車室側に装着されるドアトリム部材4
3で構成され、平行リンクとして作動するアッパーリン
ク20とロアリンク21により、グライドドア構造とし
てのリンク部材が構成される。
共に前端がドア側部材に軸支され、後端が車体側部材に
軸支されており、それぞれが軸支部20a、21a、2
0b、21bを備えている。
部20aがドア側取付ブラケット25に、車体側軸支部
20bが車体側取付ブラケット26に軸支され、リアド
ア閉鎖時には、矩形のトリム部材46で車室内から遮断
される収納凹部45内に収納されるよう構成されてい
る。
は、この図7からもわかるように、車体側取付ブラケッ
トのベース部26aの固定位置より車体内方側に設定さ
れ、アッパーリンク20のドア側軸支部20aは、L字
状リンク部の形状と相俟って、車体側軸支部20bより
も車体外方側に設定されている。
部20aと車体側軸支部20bの位置関係を設定するこ
とにより、車体側軸支部では車体内方位置で確実に支持
することで、車体側軸支部の支持剛性を充分に確保しつ
つ、ドア側軸支部では車体外方位置で支持することで車
室の幅方向スペースを拡張することができる。
の車体内方側には、サイドフレームアウターパネル30
に装着された凹形状のカバープレート34が、車体側軸
支部20bを取り囲むように配置され、アッパーリンク
20の回動スペースを確保している。また、この車体側
軸支部20bは、ドア閉鎖時にはドアパネル40後端で
車外から遮蔽される位置に設定されている。
の車体内方側には、サイドフレームインナパネル35、
クォータパネルインナ36、ホイールハウスインナ37
がそれぞれ接合されている。
の車体内方側には、車室内面を構成するピラートリム部
材38が配置され、さらにトリム部材46とピラートリ
ム部材38との間隙には、車室内のシール性を確保する
ラバー製のシール部材39が装着されている。
ドアFDが配置され、ドア閉鎖時に、フロントドアFD
後端がリアドアRD前端に近接するように設定されてい
る。そして、ドアパネル40の前端には、ドア閉鎖時に
フロントドアFDの後端に当接させ車室内のシール性を
確保するラバー製のシール部材44が装着されている。
材を当接させて車室内のシール性を確保することによ
り、センターピラーレスの本実施例の車両においても、
車室内のシール性を確保することができる。
フェンダー3が配置され、ドア閉鎖時に、リアフェンダ
ー3前端がリアドアRD後端に近接するように配設され
ている。
Dを開放した状態である。この二点鎖線で示すように、
アッパーリンク20、ロアリンク21をともに車体側軸
支部20b、21bを中心に回動させることにより、平
行リンクとして作動させて、リアドアRDを車両側方に
平行に迫り出して、車両後方側に移動させてドアを開放
する。
アドアをグライドドア構造とすることができ、狭い開閉
スペースでもドアの開閉を行なうことができ、また、車
体にスライドレールを設定しなくても、ドアを開閉する
ことができる。
ト34によってアッパーリンク20の回動スペースが充
分に確保されているため、アッパーリンク20がL字形
状であっても、大きく後方に回動させることができ、リ
アドアRDの開放量を大きくすることができる。
C断面の断面図であり、ロアリンクのドア側及び車体側
の軸支部構造を示す断面図である。
後方向に伸びるサイドシル5と、リアドアRD下部との
間に構成される収納空間50内に、車両前後方向に伸び
るように配置され、ロアリンクの一端(前端)のドア側
軸支部21aがリアドアRD前後方向中間部下端、ロア
リンクの他端(後端)の車体側軸支部21bがサイドシ
ル5の車外側に軸支されている。
れ下端の接合フランジ40aで接合されたインナパネル
41とアウタパネル42とによって構成されている。ま
た、インナパネル41の下部内面には、ロアリンク21
の収納空間50を取り囲むように補強プレート51が貼
設されている。
ジ5aと下部接合フランジ5bで接合されるハット断面
のアウタパネル52と、インナパネル53、補強パネル
54から構成される。
アリンク21の収納空間50のスペースを確保するた
め、一部切欠きが形成され、収納凹部55が構成されて
いる。そして、この収納凹部55の周縁を補強するた
め、アウタパネル52の切欠き端部52aが補強パネル
54に接合され、さらにアウタパネル52と補強パネル
54が補強プレート56によって接合固定されている。
車室内のシール性を確保するラバー製のシール部材57
が嵌着され、またサイドシル5上面には、スカッフプレ
ート58が装着されている。
インナパネル41の補強プレート51が貼設された位置
に固定ボルト61で固定されたドア側取付ブラケット6
0に、回動ピンPを介して軸支されている。
は、補強パネル54の補強プレート56の貼設された位
置に固定ボルト63で固定された車体側取付ブラケット
62に、回動ピンPを介して軸支されている。
a、21bを、それぞれ剛性の高い位置に軸支すること
により、ロアリンク21によるリアドアRDの支持剛性
を確実に確保することができる。
は、前記収納空間50の下側に段差部52bが形成さ
れ、この段差部52bの凹んだ位置にドアパネル40の
接合フランジ40aを位置させるようにリアドアRD及
びサイドシル5が設定されている。
RD閉鎖時には、段差部52bと接合フランジ40aに
よってラビリンス効果が得られ、走行中、路面から収納
空間への泥水侵入が抑制されるため、ロアアームに対し
て泥水が飛散することが防止され、ロアアームの軸支部
21a、21b等に腐食が生じるのを防止し、ロアアー
ムの回動動作の円滑性は確保される。本実施例では、さ
らにサイドシルの収納凹部55にロアアームが収納され
ているため、確実に泥水の付着が防止される。
を示す。
20をL字リンク部122、123二つで構成し、ドア
トリム部材143に、L字リンク部の回動軌跡に対応し
た二つの車両前後方向に伸びる切欠き収納部145を設
けたものである。
き収納部145を設け、ドア閉鎖時には、アッパーリン
ク120を切欠き収納部145内に収納させることによ
り、前記実施例と同様、リアドア閉鎖時には、車室内の
見栄えを確保して、アッパーリンクの存在を一見して認
識できないようにすることができる。
例とは異なりトリム部材をアッパーリンクに装着しなく
てもよいため、部品点数の削減や組立作業の簡略化を図
ることができる。
り、図5と同様の符号を付して説明は省略する。
43には収納部を設けずに、アッパーアーム220に装
着するトリム部材246自体を、リアドアRDの上半分
後部全てを覆うように大きく設定して、リアドアRDの
上半分後部の収納位置245で、ドアトリム部材243
とは別に車室内面を構成するようにしたものである。
は収納部を設けず、アッパーアーム220のトリム部材
246で、リアドア245の上半分後部全てを覆うこと
により、前記実施例と同様、リアドア閉鎖時には、車室
内の見栄えを確保して、アッパーリンクの存在を一見し
て認識できないようにすることができる。
例とは異なり、ドアトリム部材に収納部を、敢えて設け
なくてもよいため、ドアトリム部材の成形を容易にする
ことができる。
動されることにより、以下の効果を奏する。
ロアリンクのドア側軸支部よりドア開口後縁部(車両後
方側)に後退させて設定したことにより、アッパーリン
クの車室内での露出量を少なくできると共に、ロアアー
ムによって確実にドアを支持することができるため、ド
アの支持剛性を充分に確保することができる。
も、ドア閉鎖時に車室内にリンク部材が大きく露出する
のを防止し、またアッパーリンクだけでドアを支持する
構造を採用することなく、支持剛性を確保することがで
きる。
たが、例えば対象ドアがフロントドアで、車両前方側に
移動するドアの場合には、逆に車両前方側にアッパーリ
ンクを設定することが望ましい。
内部に収納するよう、ドアに収納部(収納凹部、切欠き
収納部、収納位置)を設定したことにより、アッパーリ
ンクドア閉鎖時に車室内に露出することがないため、車
室内の見栄えの悪化や車室スペースの減少、車内二次衝
突での悪影響等の問題を解消することができる。
したものの場合には、トリム部材がドア閉鎖時にドアト
リム部材と車室側面で略面一致するため、ドア閉鎖時に
車室内にはトリム部材しか露出せず、より確実に見栄え
を向上できる。また側突時においてもトリム部材が、乗
員とアッパーリンクとの干渉を緩和するため、乗員保護
を図ることができる。
り囲むように凹形状のカバープレートを設けたことによ
り、アッパーリンクの回動量を充分に確保することがで
きるため、ドアの開放量を大きくすることができる。
を、リアドア後端とリアフェンダー前端との間で外部か
ら隠蔽する位置に設定したことにより、ドア閉鎖時に車
体外部からの見栄えも、車室内からの見栄えも共に悪化
させることなく、グライドドアを構成することができ
る。
を軸支するドア開口縁部が、リアフェンダー(具体的に
はサイドフレームアウターパネル)前端であることによ
り、ドア開口縁部の中で剛性の比較的高いリアフェンダ
ー前端でリンク部材を軸支することになるため、ドアの
支持剛性を確実に確保することができる。
はこれら実施例に限定されるものではなく、グライドド
ア構造をサイドドアに採用するもので、アッパーリンク
とロアリンクとの関係を考慮して、リンク部材をできる
だけ車室内に露出させずに、ドアの支持剛性を確実に確
保するものであれば、本発明に全て包括されるものであ
り、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜詳細
構造を変更してもよい。
示す斜視図。
示す斜視図。
図。
構造を示す斜視図。
ら見た斜視図。
Claims (9)
- 【請求項1】ドアを、リンク部材を介して車両側方に平
行に迫り出し、前後方向に移動させ開閉する車両のサイ
ドドア構造において、前記リンク部材を、ドア車室側の
それぞれ上下位置で車両前後方向に伸びて、一端をドア
の前後方向中間部、他端をドア開口縁部に軸支するアッ
パリンクとロアリンクとで構成し、前記アッパーリンク
のドア側軸支部を、前記ロアリンクのドア側軸支部より
ドア開口縁部の前後端部側に後退させて設定した、車両
のサイドドア構造。 - 【請求項2】ドアを、リンク部材を介して車両側方に平
行に迫り出し、前後方向に移動させ開閉する車両のサイ
ドドア構造において、前記リンク部材をドア閉鎖時にド
ア内部に収納するよう、前記ドアに収納部を設定した、
車両のサイドドア構造。 - 【請求項3】前記アッパーリンクを、ドア閉鎖時にドア
内部に収納するよう前記ドアに収納部を設定し、前記ロ
アリンクを、ドア閉鎖時にドア開口縁部とドアとの間に
収納するよう、ドア開口縁部の車外側に配置した、請求
項1記載の車両のサイドドア構造。 - 【請求項4】前記収納部を、ドア車室側面に形成した車
両前後方向に伸びる凹部とした、請求項2及び3記載の
車両のサイドドア構造。 - 【請求項5】前記リンク部材にトリム部材を装着し、ド
ア閉鎖時に該トリム部材がドアに装着したドアトリム部
材と車室側面で略面一致するように設定した、請求項4
記載の車両のサイドドア構造。 - 【請求項6】前記リンク部材の他端を軸支するドア開口
縁部に、リンク部材の回動空間を確保する凹部を形成し
た、請求項1及び2、3、4、5記載の車両のサイドド
ア構造。 - 【請求項7】前記リンク部材の他端の軸支部を、ドア閉
鎖時に、ドアとドア開口縁部との間で、外部から隠蔽す
る位置に設定した、請求項1及び2、3、4、5、6記
載の車両のサイドドア構造。 - 【請求項8】前記リンク部材の他端を軸支するドア開口
縁部が、リアフェンダー前端である、請求項1及び2、
3、4、5、6、7記載の車両のサイドドア構造。 - 【請求項9】前記ドアがリアドアであり、該リアドア前
端を、閉鎖時、前方に配設したフロントドア後端に接触
させてシール機能を得るように設定した、請求項8記載
の車両のサイドドア構造。
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- 2000-05-31 JP JP2000162076A patent/JP4474739B2/ja not_active Expired - Lifetime
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