[go: up one dir, main page]

JP2001338645A - アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池 - Google Patents

アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池

Info

Publication number
JP2001338645A
JP2001338645A JP2000297499A JP2000297499A JP2001338645A JP 2001338645 A JP2001338645 A JP 2001338645A JP 2000297499 A JP2000297499 A JP 2000297499A JP 2000297499 A JP2000297499 A JP 2000297499A JP 2001338645 A JP2001338645 A JP 2001338645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nickel
oxyhydroxide
positive electrode
cobalt
active material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000297499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3429741B2 (ja
Inventor
Futoshi Tanigawa
太志 谷川
Yasushi Nakamura
靖志 中村
Yoichi Izumi
陽一 和泉
Akihiro Maeda
明宏 前田
Yoshitaka Dansui
慶孝 暖水
Koji Yuasa
浩次 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000297499A priority Critical patent/JP3429741B2/ja
Priority to EP00126178A priority patent/EP1137082B1/en
Priority to DE60028725T priority patent/DE60028725T2/de
Priority to CNB001374613A priority patent/CN1156927C/zh
Priority to US09/752,375 priority patent/US6858347B2/en
Publication of JP2001338645A publication Critical patent/JP2001338645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3429741B2 publication Critical patent/JP3429741B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/52Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/34Gastight accumulators
    • H01M10/345Gastight metal hydride accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/24Electrodes for alkaline accumulators
    • H01M4/32Nickel oxide or hydroxide electrodes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負極の放電リザーブが適正量に制御された、
高容量かつ長寿命で低コストなアルカリ蓄電池を得るた
めのペースト型正極を提供する。 【解決手段】 X重量部の水酸化ニッケル粒子およびそ
の表面に付着した水酸化ニッケルのa重量%のオキシ水
酸化コバルトからなる第1の活物質と、ニッケルの酸化
数がαであるY重量部のオキシ水酸化ニッケル粒子およ
びその表面に付着したオキシ水酸化ニッケルのb重量%
のオキシ水酸化コバルトからなる第2の活物質を含み、
2.5≦α<3.0、0.01≦(aX/100+bY
/100)/(X+Y)≦0.20、0<b≦a≦10
または0=b<a≦10、および2.1≦(2X+α
Y)/(X+Y)<2.2を満たすアルカリ蓄電池用ペ
ースト型正極。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池用
ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話やノート型パソコンなど
の携帯機器の多くには、二次電池が搭載されている。そ
して、従来以上に高容量の二次電池が望まれている。そ
こで、アルカリ蓄電池の分野では、高容量の電池を得る
ために、以下のような正極の改良が行われてきた。
【0003】アルカリ蓄電池用正極には、焼結型正極と
ペースト型正極がある。焼結型正極は、孔径約10μm
の細孔を有する基板からなる。この基板は、ニッケル粉
末を焼結して得られ、80%程度の小さい多孔度を有す
る。従って、この基板に充填される活物質の量は少な
い。一方、ペースト型正極は、3次元に連なった孔径約
500μmの細孔を有する基板からなる。この基板は、
95%程度の大きい多孔度を有する。従って、この基板
に充填される活物質の量は比較的多い。すなわち、ペー
スト型正極は高容量である。
【0004】しかし、ペースト型正極の活物質である水
酸化ニッケルの導電性は、ニッケルの酸化数が大きいと
高く、酸化数が小さいと低い。そのため、充電時の水酸
化ニッケルの酸化反応は円滑に行えるが、放電時のその
還元反応は、末期でその導電性が低下するため円滑に行
えず、放電が不充分となる。そこで、コバルト化合物等
の導電剤を活物質に添加することによって正極内部の導
電性を高め、充分に放電できるようにしている。
【0005】例えば水酸化コバルトを活物質に添加した
場合、電池製造後の初回充電により、活物質である水酸
化ニッケルの表面に導電性を有するオキシ水酸化コバル
トが析出し、良好な導電ネットワークが形成される(特
開昭61−74261号公報)。オキシ水酸化コバルト
は、使用される電池の通常の電圧範囲では安定であり、
導電ネットワークが維持される。
【0006】ところで、アルカリ蓄電池の負極は、正極
より容量が大きくなるように作られている。正極の満充
電時に未充電状態にある負極容量分を充電リザーブとい
い、正極が放電し終わったときに充電状態にある負極容
量分を放電リザーブという。
【0007】電池を過充電したとき、正極では、 OH- → 1/2HO + 1/4O + e- で示される反応が起こり、酸素が発生する。この酸素
は、既に負極に吸蔵されている水素と反応して、以下の
ように消費される。 MH(金属水素化物)+ 1/4O → M(合金)
+ 1/2HO M + HO + e- → MH + OH- また、この充電末期において負極の水素吸蔵合金は水素
を吸蔵しにくくなっているため、充電リザーブとして水
素を吸蔵していない合金を存在させ、水素の発生を抑制
している。これらにより、電池の密閉が可能となる。
【0008】ここで、活物質である水酸化ニッケルに導
電剤として水酸化コバルトを添加した一般的なペースト
型ニッケル正極を用いた場合の放電リザーブについて述
べる。この正極を有する電池の初回充電において、水酸
化コバルトはオキシ水酸化コバルトになる。このとき負
極に貯えられる電気量は、放電リザーブの一部となる。
水酸化ニッケルの容量は289mAh/gであり、水酸
化コバルトの容量は288mAh/gである。したがっ
て、水酸化ニッケル量の10重量%の水酸化コバルトを
用いた場合、正極容量の約1割の放電リザーブが得られ
る。
【0009】また、水酸化ニッケル中のニッケルの酸化
数は、初期には2であるが、電池の充電によって約3.
2になり、水酸化ニッケルはオキシ水酸化ニッケルにな
る。しかし、電池の放電は、ニッケルの酸化数が約2.
2になると終了する。従って、未放電状態のオキシ水酸
化ニッケルが残り、正極容量の約2割の放電リザーブが
得られる。結局、ニッケル水素蓄電池は、正極容量の約
3割の放電リザーブを有している。
【0010】しかし、放電リザーブの適正量は、多くて
も正極容量の約1割なので、約2割が過剰である。言い
換えると、従来の電池は、正極容量の約2割に相当する
充放電に寄与しない水素吸蔵合金を搭載している。した
がって、放電リザーブの量を適正な量に制御することに
より、高価な水素吸蔵合金の使用量が減り、低コストで
エネルギー密度の高い電池を得ることが可能になる。
【0011】かかる観点から、特開昭60−25456
4号公報の電池の正極は、水酸化ニッケル、コバルトお
よびコバルトの酸化に必要なオキシ水酸化ニッケルを含
んでいる。この電池は、コバルトの酸化に伴う放電リザ
ーブを削減できる。また、特開平4−26058号公報
および特開平8−148145号公報の電池の正極は、
オキシ水酸化コバルトを表面に有する水酸化ニッケル粉
末を含んでいる。
【0012】特開平11−219701号公報の電池
は、従来の電池のうちでは、放電リザーブの削減を最も
効果的に達成するように見える。この電池の正極は、オ
キシ水酸化コバルトを表面に有する水酸化ニッケル粉末
である第1の活物質、およびオキシ水酸化コバルトを表
面に有するオキシ水酸化ニッケル粉末である第2の活物
質を含んでいる。また、第1の活物質と第2の活物質の
重量比率は、(90:10)〜(60:40)である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
219701号公報の電池の正極は、第2の活物質のオ
キシ水酸化ニッケル中のニッケルの酸化数が規定されて
いない。負極の放電リザーブ量は、第1の活物質と第2
の活物質の重量比率および第2の活物質のオキシ水酸化
ニッケル中のニッケルの酸化数に依存するので、特開平
11−219701号公報の電池においては、放電リザ
ーブの適正量が不明であるといえる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、X重量部の水
酸化ニッケルおよび前記水酸化ニッケルのa重量%に相
当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ
水酸化コバルトは前記水酸化ニッケルからなる粒子の表
面に付着している第1の活物質と、ニッケルの酸化数が
αであるY重量部のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オ
キシ水酸化ニッケルのb重量%に相当する量のオキシ水
酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前
記オキシ水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着して
いる第2の活物質とを含む正極であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2)0.01≦(aX/100+bY/100)/
(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極に関す
る。
【0015】本発明は、また、X重量部の水酸化ニッケ
ルおよび前記水酸化ニッケルのa重量%に相当する量の
オキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コバ
ルトは前記水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着し
ている第1の活物質と、ニッケルの酸化数がαであるY
重量部のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化
ニッケルのb重量%に相当する量のオキシ水酸化コバル
トからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水
酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第2の
活物質と、c重量部の水酸化コバルト粉末とを含む正極
であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2’)0.01≦(aX/100+bY/100+
c)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4’)2.1≦(2X+αY+2c×288/28
9)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極に関す
る。
【0016】本発明は、さらに、X重量部の水酸化ニッ
ケルおよび前記水酸化ニッケルのa重量%に相当する量
のオキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コ
バルトは前記水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着
している第1の活物質と、ニッケルの酸化数がαである
Y重量部のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸
化ニッケルのb重量%に相当する量のオキシ水酸化コバ
ルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ
水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第2
の活物質と、d重量部のオキシ水酸化コバルト粉末とを
含む正極であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2″)0.01≦(aX/100+bY/100+
d)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極に関す
る。
【0017】ここで、水酸化ニッケルからなる粒子また
はオキシ水酸化ニッケルからなる粒子の表面に水酸化コ
バルトまたはオキシ水酸化コバルトが付着している状態
には、水酸化ニッケルからなる粒子またはオキシ水酸化
ニッケルからなる粒子の表面に水酸化コバルトまたはオ
キシ水酸化コバルトが析出している状態または配されて
いる状態、水酸化ニッケルからなる粒子またはオキシ水
酸化ニッケルからなる粒子の表面の一部が水酸化コバル
トまたはオキシ水酸化コバルトで被覆されている状態な
どが含まれる。すなわち、第1の活物質は、表面にオキ
シ水酸化コバルトを有する水酸化ニッケルからなる粒子
を広く含み、第2の活物質は、表面にオキシ水酸化コバ
ルトを有するオキシ水酸化ニッケルからなる粒子を広く
含む。
【0018】前記水酸化ニッケルからなる粒子および前
記オキシ水酸化ニッケルからなる粒子は、コバルト、亜
鉛、カドミウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン
およびアルミニウムよりなる群から選択された少なくと
も1種の元素を含有することが好ましい。この場合、水
酸化ニッケルからなる粒子および前記オキシ水酸化ニッ
ケルからなる粒子は、それぞれ水酸化ニッケルに対し、
0.5〜10重量%のニッケル以外の金属を含んでいる
ことが好ましい。Niを主体とする複数金属の水酸化物
およびオキシ水酸化物は、それぞれ水酸化ニッケル固溶
体およびオキシ水酸化ニッケル固溶体とも呼ばれる。ニ
ッケル以外の金属の含有量が少なすぎると、活物質の結
晶構造変化による正極劣化が起こるため、充放電可能な
サイクル数が減少する。また、ニッケル以外の金属の含
有量が多すぎると、活物質であるニッケルの正極におけ
る含有量が減少して電池容量が低下する。
【0019】第1の活物質および第2の活物質における
オキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数は、好ましく
は3より大きい。このコバルトの酸化数が3よりも大き
いと、電池内でコバルトがさらに酸化されることがほと
んどないため、放電リザーブの量を精度よく適正量にす
ることができる。
【0020】本発明は、また、本発明のアルカリ蓄電池
用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負極、セパレ
ータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口板および電
池ケースからなるニッケル水素蓄電池に関する。ここ
で、正極以外の電池要素は、従来からニッケル水素蓄電
池の製造に用いられているものを用いればよい。
【0021】本発明は、さらに、本発明のアルカリ蓄電
池用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負極、セパ
レータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口板および
ケースからなる密閉型ニッケル水素蓄電池であって、開
放され、水銀電極を挿入された満充電状態の電池を、電
池の公称容量を1CmAhとした場合に0.2〜5Cm
Aの電流で放電し続けたとき、前記水銀電極に対して負
極の電位が−0.6Vになるまでの負極の放電容量が、
前記水銀電極に対して正極の電位が−0.1Vになるま
での正極の放電容量よりも大きく、かつ、1.1倍以下
であるニッケル水素蓄電池に関する。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1 実施の形態1の正極は、X重量部の水酸化ニッケルおよ
び前記水酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ
水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは
前記水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着している
第1の活物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部
のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケ
ルのb重量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトから
なり、前記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニ
ッケルからなる粒子の表面に付着している第2の活物質
とを含む。
【0023】また、この正極は、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2)0.01≦(aX/100+bY/100)/
(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たす。
【0024】2.5≦α<3.0とした理由は、2.0
<α<2.5になると、放電リザーブ量を適正にするた
めの第2の活物質の必要量が多くなり、多くの第2の活
物質を製造する必要が生じるからである。第2の活物質
は第1の活物質を更に酸化処理して得られるため、その
必要量が多くなると、製造設備が嵩張り、コストが増大
してしまう。また、3.0≦αとすると、多量の酸化剤
が必要となるうえ酸化剤の利用効率が低下するため、コ
ストが増大してしまう。
【0025】式(2)は、第1の活物質の水酸化ニッケ
ル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部分
の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト部
分および第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分の総
量の比率の適正範囲を示している。式(2)を満たす場
合、正極のエネルギー密度を高く維持できる。前記比率
が0.01未満になると、正極内の芯材−活物質、活物
質−活物質間の導電ネットワークを形成することができ
なくなり、活物質の利用効率が低下し、電池容量が低下
する。一方、前記比率が0.2をこえると、正極内の水
酸化ニッケル量が減少し、正極のエネルギー密度が低下
してしまう。
【0026】式(3)は、第2の活物質におけるオキシ
水酸化コバルト部分のオキシ水酸化ニッケル部分に対す
る重量比率(b)が、第1の活物質におけるオキシ水酸
化コバルト部分の水酸化ニッケル部分に対する重量比率
(a)よりも少ない、または前者の比率が後者の比率と
同じであることを示している。ここで、式(1)、式
(2)および式(4)を満たす場合、Y<Xとなる。こ
の場合、さらに式(3)を満たせば、第2の活物質は、
表面に多くのオキシ水酸化コバルトを配した第1の活物
質で囲まれ、第2の活物質は第1の活物質の表面に配さ
れたオキシ水酸化コバルトによって導電ネットワークを
形成できる。その結果、正極のエネルギー密度を高く維
持することができる。
【0027】一方、式(1)、式(2)および式(4)
を満たし、式(3)を満たさない、すなわちa<bの場
合、正極に含まれる量が第1の活物質よりも少ない第2
の活物質の表面に多くのオキシ水酸化コバルトが付着し
ているため、正極内部にオキシ水酸化コバルトによって
形成される導電ネットワークが粗密になる。その結果、
電池の容量が低下したり、サイクル寿命特性が低下した
りする。
【0028】式(4)は、正極に含まれるニッケルの平
均酸化数の好適な範囲を示している。正極に含まれるニ
ッケルの平均酸化数をこの範囲に設定すると、負極電位
の上昇を抑制でき、電池の高率放電特性を確保すること
ができる。その結果、過剰な放電リザーブに相当する量
の水素吸蔵合金を削減することができる。
【0029】(2X+αY)/(X+Y)<2.1にな
ると、負極の放電リザーブ量は、正極容量の1割以上と
なり、電池の容量を高める効果および負極の水素吸蔵合
金の使用量を削減する効果が低減する。一方、2.2≦
(2X+αY)/(X+Y)になると、正極の放電容量
が負極の放電容量よりも大きくなってしまう。
【0030】実施の形態2 実施の形態2の正極は、導電剤である水酸化コバルト粉
末を含ませて、正極内の導電性を高めたものである。こ
の正極は、水酸化コバルト粉末をc重量部含むことおよ
び満たすべき関係式の一部が異なること以外、実施の形
態1の正極と同様である。
【0031】すなわち、この正極は、X重量部の第1の
活物質と、Y重量部の第2の活物質と、c重量部の水酸
化コバルト粉末とを含む。また、この正極は、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2’)0.01≦(aX/100+bY/100+
c)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4’)2.1≦(2X+αY+2c×288/28
9)/(X+Y)<2.2 をすべて満たす。
【0032】式(2’)は、第1の活物質の水酸化ニッ
ケル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部
分の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト
部分、第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分および
水酸化コバルト添加量の総量の比率の適正範囲を示して
いる。式(2’)を満たす場合、正極のエネルギー密度
を高く維持できる。前記比率が0.01未満になると、
正極内の芯材−活物質、活物質−活物質間の導電ネット
ワークを形成することができなくなり、活物質の利用効
率が低下し、電池容量が低下する。一方、前記比率が
0.2をこえると、正極内の水酸化ニッケル量が減少
し、正極のエネルギー密度が低下してしまう。
【0033】水酸化コバルト粉末は、電池組立後、オキ
シ水酸化コバルトあるいはオキシ水酸化ニッケルによっ
て酸化される。従って、実施の形態2の式(4’)は、
実施の形態1の式(4)を補正した式となる。
【0034】実施の形態3 実施の形態3の正極は、導電剤であるオキシ水酸化コバ
ルト粉末を含ませて、正極内の導電性を高めたものであ
る。この正極は、オキシ水酸化コバルト粉末をd重量部
含むこと、および満たすべき関係式の一部が異なること
以外、実施の形態1の正極と同様である。
【0035】すなわち、この正極は、X重量部の第1の
活物質と、Y重量部の第2の活物質と、d重量部のオキ
シ水酸化コバルト粉末とを含む。また、この正極は、関
係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2”)0.01≦(aX/100+bY/100+
d)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たす。
【0036】式(2”)は、第1の活物質の水酸化ニッ
ケル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部
分の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト
部分、第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分および
オキシ水酸化コバルト添加量の総量の比率の適正範囲を
示している。式(2”)を満たす場合、正極のエネルギ
ー密度を高く維持できる。前記比率が0.01未満にな
ると、正極内の芯材−活物質、活物質−活物質間の導電
ネットワークを形成することができなくなり、活物質の
利用効率が低下し、電池容量が低下する。一方、前記比
率が0.2をこえると、正極内の水酸化ニッケル量が減
少し、正極のエネルギー密度が低下してしまう。なお、
オキシ水酸化コバルトは、コバルトの酸化数が大きいの
で、式(4)の補正を必要としない。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。ただし、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0038】(i)酸化実験 純水1リットルに亜鉛を5重量%含有する水酸化ニッケ
ル固溶体粉末A(平均粒径10μm)を100g添加
し、次いで、酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム水溶液
(有効塩素量:12重量%)を100ml加えて充分に
攪拌した。その後、粉末を分離して水洗・乾燥した。得
られた粉末をBとする。
【0039】次亜塩素酸ナトリウム水溶液の使用量を、
それぞれ200ml、300ml、600mlおよび1
000mlに変えたこと以外、前記と同じ手順で粉末
C、D、EおよびFを得た。粉末B〜Fにおけるニッケ
ルの酸化数を酸化還元滴定(ヨウ素滴定)で求めた。次
亜塩素酸ナトリウム水溶液の使用量とニッケルの酸化数
との関係を図1に示す。
【0040】図1において、300mlまでは次亜塩素
酸ナトリウム水溶液の使用量の増加に伴って2.92ま
でニッケルの酸化数が増えている。一方、次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液を1000ml以上使用しても、ニッケ
ルの酸化数は3.02までしか変化していない。このこ
とから、第2の活物質を得る場合、オキシ水酸化ニッケ
ルにおけるニッケルの酸化数を3.0より小さく設定す
ることが、反応効率および製造コストの観点から好まし
いことがわかる。
【0041】(ii)活物質の調製 亜鉛を5重量%含有する水酸化ニッケル固溶体および前
記水酸化ニッケルの5重量%の水酸化コバルトからな
り、前記水酸化コバルトは前記水酸化ニッケル固溶体の
粒子の表面に付着している粉末Gを準備した。水酸化ニ
ッケル固溶体における純粋な水酸化ニッケルの含有比率
は、92.4重量%である。
【0042】粉末Gを水酸化ナトリウムを48重量%含
有する水溶液で湿らせ、雰囲気に酸素を供給しながら、
また、雰囲気の温度を100℃に設定し、湿度を制御し
ながら乾燥させた。得られた粉末は、水洗、乾燥した。
この操作で、水酸化コバルトはオキシ水酸化コバルトに
酸化された。
【0043】結果として、亜鉛を5重量%含有する水酸
化ニッケル固溶体および前記水酸化ニッケルの約5重量
%のオキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化
コバルトは前記水酸化ニッケル固溶体の粒子の表面に付
着している活物質粉末Hを得た。活物質粉末Hは、約
0.1S/cmの圧粉体導電率を示した。また、酸化還
元滴定によると、オキシ水酸化コバルトのコバルトの酸
化数は3.19であった。
【0044】次に、純水1リットルに水酸化ニッケル固
溶体粉末Aを100g添加し、次いで、次亜塩素酸ナト
リウム水溶液(有効塩素量:12重量%)を300ml
加えて充分に攪拌した。その後、粉末を分離して水洗・
乾燥した。得られたオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末を
Iとする。酸化還元滴定によると、粉末Iのニッケルの
酸化数は2.92であった。
【0045】60℃に加温した水酸化ナトリウムを30
重量%含有する水溶液中に、粉末Iを投入し、オキシ水
酸化ニッケルの約5重量%のオキシ水酸化コバルトが粉
末Iの表面に析出するように、充分に攪拌しながら1モ
ル/リットルの硫酸コバルト水溶液を滴下した。このと
き、硫酸コバルトは、水酸化ナトリウム水溶液中でコバ
ルト酸イオンとなったのち、粉末Iの表面にオキシ水酸
化コバルトとして析出する。その後、粉末を分離して水
洗・乾燥した。得られた粉末をJとする。
【0046】次いで、粉末Jを酢酸水溶液中で加熱し、
粉末J中のニッケル部分を水溶液に溶出させた。未溶出
部分をICP分光分析、X線回折および酸化還元滴定で
調べた結果、未溶出部分は、コバルトの酸化数が3.1
2であるオキシ水酸化コバルトであった。
【0047】このことから、粉末Jは、亜鉛を約5重量
%含有するオキシ水酸化ニッケル固溶体および前記オキ
シ水酸化ニッケルの約5重量%のオキシ水酸化コバルト
からなり、前記オキシ水酸化コバルトが前記オキシ水酸
化ニッケル固溶体粒子の表面に付着した粉末であること
がわかる。また、理論計算から前記オキシ水酸化ニッケ
ルのニッケルの酸化数は2.79であると判断され、前
記オキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数は3.12
であると判断される。
【0048】(iii)電池の作製 実施例の電池1 粉末Hおよび粉末Jを重量比85:15で混合した。得
られた混合物100重量部に対して、酸化イットリウム
を0.5重量部、増粘剤であるカルボキシメチルセルロ
ース(CMC)を0.1重量部および結着剤であるポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)を0.2重量部添
加し、所定量の純水を加えてペーストとした。次いで、
発泡状ニッケルシートにペーストを充填し、乾燥し、加
圧して正極1を得た。正極1に含まれるニッケルの平均
酸化数は、2.12{=(2×85×0.924+2.
79×15×0.924)/(85×0.924+15
×0.924)}である。
【0049】一方、負極1は、水素吸蔵合金粉末、カー
ボンブラック、結着剤および増粘剤からなるペーストを
パンチングメタルに塗着し、乾燥し、加圧して得た。負
極1の理論容量は、正極1の理論容量の1.4倍とし
た。正極の理論容量C 0 pは、正極に含まれる水酸化ニッ
ケルの重量に、単位重量あたりの水酸化ニッケルの電気
容量を掛けて算出した。そして、この値を基準に負極の
理論容量C0 nを設定した。水酸化ニッケルが1電子の交
換を伴う反応をすると仮定した場合、水酸化ニッケルの
電気容量は289mAh/gである。
【0050】正極1と、負極1とを、それらの間に所定
のセパレータを介在させて積層し、さらに捲回して、ス
パイラル状電極群を得た。この電極群は、その上下に正
負の集電体を取り付けたあと、金属ケースに収容した。
また、負極集電体と金属ケース底部、正極集電体と安全
弁を備えた封口板の所定の箇所とを電気的に接続した。
金属ケースに電解液を注入したあと、金属ケースの開口
部を封口して本発明の実施例の電池1を得た。
【0051】実施例の電池2 正極1の理論容量の1.65倍の理論容量を有する負極
2を用いたこと以外、電池1と同様にして実施例の電池
2を作製した。
【0052】実施例の電池3 粉末Hおよび粉末Iを重量比85:15で混合したこと
以外、正極1と同様にして、正極2を作製した。また、
正極2を用い、正極2の理論容量の1.4倍の理論容量
を有する負極3を用いたこと以外、電池1と同様にして
実施例の電池3を作製した。
【0053】正極2において、第1の活物質の水酸化ニ
ッケル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル
部分の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバル
ト部分および第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分
の総量の比率は、0.04{=(85×5/100+1
5×0/100)/(85+15)}である。また、正
極2に含まれるニッケルの平均酸化数は、2.14{=
(2×85×0.924+2.92×15×0.92
4)/(100×0.924)}である。
【0054】実施例の電池4〜9 各活物質におけるオキシ水酸化コバルトの含有比率aお
よびbをa=bに設定したうえで変化させ、第1の活物
質の水酸化ニッケル部分および第2の活物質のオキシ水
酸化ニッケル部分の総量に対する第1の活物質のオキシ
水酸化コバルト部分および第2の活物質のオキシ水酸化
コバルト部分の総量の比率が、0.01、0.03、
0.07、0.10、0.15および0.20である活
物質を調製し、これを用いたこと以外、電池1と同様に
して実施例の電池4、5、6、7、8および9を作製し
た。従って、電池4〜9の正極が含んでいる第1の活物
質および第2の活物質は、同比率のオキシ水酸化コバル
トを含んでいる。
【0055】比較例の電池10および11 活物質として、粉末Gのみを用いたこと以外、正極1と
同様にして正極3を製造した。そして、正極3を用い、
正極3の理論容量の1.4倍および1.65倍の理論容
量を有する負極4および負極5を用いたこと以外、電池
1および2と同様にして、比較例の電池10および11
を作製した。
【0056】比較例の電池12 活物質として、粉末Hのみを用いたこと以外、正極1と
同様にして正極4を製造した。そして、正極4を用い、
正極4の理論容量の1.4倍の理論容量を有する負極6
を用いたこと以外、電池1と同様にして、比較例の電池
12を作製した。
【0057】比較例の電池13 100gの粉末Gを水酸化ナトリウムを30重量%含有
する水溶液1000mlおよび12重量%の次亜塩素酸
ナトリウム水溶液1000mlの混合物中で攪拌しなが
ら10分間処理し、粉末Kを得た。そして、粉末Hおよ
び粉末Kを重量比75:25で混合したこと以外、正極
1と同様にして、正極5を作製した。また、正極5を用
い、正極5の理論容量に対して1.4倍の理論容量を有
する負極7を用いたこと以外、電池1と同様にして比較
例の電池13を作製した。比較例の電池13は特開平1
1−219701号公報に開示されている電池と同様の
電池である。
【0058】以上、作製した実施例および比較例の電池
は、いずれも4/5SCサイズのニッケル水素蓄電池で
ある。セパレータには、親水性を付与したポリプロピレ
ンの不織布を、電解液には7モル/リットルのKOH水
溶液に水酸化リチウム1水和物を40g/リットルの割
合で添加したアルカリ水溶液を用いた。また、全ての電
池内の空間は一定とした。
【0059】(iv)電池の前処理 前記実施例の電池および比較例の電池は、製造後24時
間放置した。次いで電池を20℃で0.1Aの電流値で
30時間充電し、その後20℃で1時間放置した。次い
で、20℃で0.4Aの電流値で電池電圧が1Vになる
まで電池を放電させた。この操作を2回繰り返した後、
電池に45℃で1週間のエージングを施し、評価用電池
とした。
【0060】(v)電池容量 各評価用電池を20℃で0.2Aの電流値で15時間充
電し、その後20℃で1時間放置した。次いで、20℃
で0.4Aの電流値で電池電圧が1Vになるまで電池を
放電させた。さらに、前記と同様に電池を充電し、10
Aの電流値で電池を放電した。このときの放電時間か
ら、放電電流値が0.4Aおよび10Aの場合の電池容
量を算出した。また、放電電流値が10Aの場合の電池
容量C10Aを放電電流値が0.4Aの場合の電池容量C
0.4Aで割って百分率値(%)を求めた。結果の一部を表
1および2に示す。
【0061】(vi)電池の内部圧力 放電状態の評価用電池の底部に穴を空け、その穴に圧力
センサーを取り付けるとともに穴を密封した。そして、
20℃で2.0Aの電流値で電池を1.2時間充電し
た。そして、この間の最大の圧力Pmax(kg/cm2
を求めた。結果の一部を表1および2に示す。
【0062】(vii)放電リザーブの測定 満充電状態の電池のケース上部および底部を開放し、電
解液を入れたビーカー中に浸漬した。さらにビーカー中
に参照極である水銀電極(Hg/HgO)を入れ、参照
極に対する正極および負極の電位が測定できるようにし
た。そして、0.4Aの電流値で、正極から水素が、次
いで負極から酸素が発生するまで、電池を放電し続け
た。
【0063】放電リザーブ(mAh)は、負極の電位が約
−0.9Vから−0.6V(対Hg/HgO)になるま
での電気量(負極容量C)から、正極の電位が約0.
5Vから−0.1V(対Hg/HgO)になるまでの電
気量(正極容量C)を差引いて求めた。得られた放電
リザーブRdis(mAh)は、正極容量C(mAh)で割
って百分率値(%:対正極容量)に変換した。結果の一部
を表1および2に示す。
【0064】(viii)容量維持率 単位時間あたりの温度上昇を検知する充電制御方式(Δ
T/Δt)のもと、4.0Aの電流値で電池を充電し、
1時間休止後、10Aの電流値で電池電圧が0.6Vに
なるまで電池を放電させるサイクルを20℃で繰り返し
た。そして、500回目の放電容量C500を初期の放電
容量Ciniで割って百分率値(%:対初期容量)を求め
た。結果の一部を表1および2に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表1および2からわかるように、実施例の
電池1は、比較例の電池と比較して負極容量を削減した
状態でも高率放電特性を損なわず、容量維持率も高い。
このことは、実施例の電池のように放電リザーブを削減
しても、放電特性が劣化しないこと、および負極容量が
少ない場合でも、充電リザーブが適量確保されているこ
とを示している。また、実施例の電池2は、充電リザー
ブが多く設定されているため、より長寿命である。ま
た、実施例の電池3は、電池1とほぼ同等の性能が得ら
れている。
【0068】一方、比較例の電池13は、電池1と同等
の容量の正極を用いているにもかかわらず、放電リザー
ブが適正でないため、電池容量が低く、容量維持率も低
いことがわかる。これは、負極の放電容量が正極の放電
容量よりも少なく、負極が、負極の腐食が起こる電位に
曝されたためと考えられる。
【0069】一方、電池1および電池4〜9の電池容量
を図2に示す。図2から、第1の活物質の水酸化ニッケ
ル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部分
の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト部
分および第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分の総
量の比率と、電池容量との関係が理解できる。
【0070】図2は、前記比率が0.01より小さい場
合および0.2より大きい場合、電池容量が低くなるこ
とを示している。これは正極のエネルギー密度(=活物
質充填密度×活物質利用率)が小さくなったためであ
る。表1および2に示す電池性能の差は、正極活物質に
おけるニッケルの酸化数と、第1の活物質および第2の
活物質の混合比によって変化する放電リザーブおよび充
電リザーブの差に起因する。従って、水酸化ニッケル固
溶体粉末が、コバルト、亜鉛、カドミウム、マグネシウ
ム、カルシウム、マンガン、アルミニウムなどの元素を
含有する場合には、各元素に固有の効果も独立に発揮さ
れる。
【0071】
【発明の効果】本発明のアルカリ蓄電池用ペースト型正
極を用いれば、負極の放電リザーブを適正量に制御する
ことができる。その結果、高容量かつ長寿命で低コスト
なアルカリ蓄電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】次亜塩素酸ナトリウム水溶液の使用量とオキシ
水酸化ニッケルのニッケルの酸化数との関係を示す図で
ある。
【図2】第1の活物質の水酸化ニッケル部分および第2
の活物質のオキシ水酸化ニッケル部分の総量に対する第
1の活物質のオキシ水酸化コバルト部分および第2の活
物質のオキシ水酸化コバルト部分の総量の比率と、電池
容量との関係を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 和泉 陽一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 前田 明宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 暖水 慶孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 湯浅 浩次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H028 AA01 AA05 EE01 EE05 EE08 FF04 HH00 HH01 HH10 5H050 AA07 AA08 AA19 BA14 CA03 CA04 CA30 CB16 DA02 DA09 EA12 FA17 FA18 GA10 GA22 HA00 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X重量部の水酸化ニッケルおよび前記水
    酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ水酸化コ
    バルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記水酸
    化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第1の活
    物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部のオキシ
    水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケルのb重
    量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前
    記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニッケルか
    らなる粒子の表面に付着している第2の活物質とを含む
    正極であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2)0.01≦(aX/100+bY/100)/
    (X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
    び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極。
  2. 【請求項2】 X重量部の水酸化ニッケルおよび前記水
    酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ水酸化コ
    バルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記水酸
    化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第1の活
    物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部のオキシ
    水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケルのb重
    量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前
    記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニッケルか
    らなる粒子の表面に付着している第2の活物質と、c重
    量部の水酸化コバルト粉末とを含む正極であって、関係
    式: (1)2.5≦α<3.0、 (2’)0.01≦(aX/100+bY/100+
    c)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
    び (4’)2.1≦(2X+αY+2c×288/28
    9)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極。
  3. 【請求項3】 X重量部の水酸化ニッケルおよび前記水
    酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ水酸化コ
    バルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記水酸
    化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第1の活
    物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部のオキシ
    水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケルのb重
    量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前
    記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニッケルか
    らなる粒子の表面に付着している第2の活物質と、d重
    量部のオキシ水酸化コバルト粉末とを含む正極であっ
    て、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2”)0.01≦(aX/100+bY/100+
    d)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
    び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極。
  4. 【請求項4】 前記水酸化ニッケルからなる粒子および
    前記オキシ水酸化ニッケルからなる粒子は、コバルト、
    亜鉛、カドミウム、マグネシウム、カルシウム、マンガ
    ンおよびアルミニウムよりなる群から選択された少なく
    とも1種の元素を含有する固溶体である請求項1〜3の
    いずれかに記載のアルカリ蓄電池用ペースト型正極。
  5. 【請求項5】 第1の活物質および第2の活物質におけ
    るオキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数が3より大
    きい請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ蓄電池用
    ペースト型正極。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のアルカ
    リ蓄電池用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負
    極、セパレータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口
    板およびケースからなるニッケル水素蓄電池。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載のアルカ
    リ蓄電池用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負
    極、セパレータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口
    板およびケースからなる密閉型ニッケル水素蓄電池であ
    って、開放され、水銀電極を挿入された満充電状態の電
    池を、電池の公称容量を1CmAhとした場合に0.2
    〜5CmAの電流で放電し続けたとき、前記水銀電極に
    対して負極の電位が−0.6Vになるまでの負極の放電
    容量が、前記水銀電極に対して正極の電位が−0.1V
    になるまでの正極の放電容量よりも大きく、かつ、1.
    1倍以下であるニッケル水素蓄電池。
JP2000297499A 2000-03-24 2000-09-28 アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池 Expired - Lifetime JP3429741B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297499A JP3429741B2 (ja) 2000-03-24 2000-09-28 アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池
EP00126178A EP1137082B1 (en) 2000-03-24 2000-11-30 Paste type positive electrode for alkaline storage battery, and nickel-metal hydride storage battery
DE60028725T DE60028725T2 (de) 2000-03-24 2000-11-30 Pastöse positive Elektrode für alkalische Speicherbatterie und Nickel-Metallhydrid Speicherbatterie
CNB001374613A CN1156927C (zh) 2000-03-24 2000-12-20 碱性蓄电池用涂浆式正极及镍氢蓄电池
US09/752,375 US6858347B2 (en) 2000-03-24 2000-12-29 Paste type positive electrode for alkaline storage battery, and nickel-metal hydride storage battery

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084275 2000-03-24
JP2000-84275 2000-03-24
JP2000297499A JP3429741B2 (ja) 2000-03-24 2000-09-28 アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001338645A true JP2001338645A (ja) 2001-12-07
JP3429741B2 JP3429741B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=26588285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000297499A Expired - Lifetime JP3429741B2 (ja) 2000-03-24 2000-09-28 アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6858347B2 (ja)
EP (1) EP1137082B1 (ja)
JP (1) JP3429741B2 (ja)
CN (1) CN1156927C (ja)
DE (1) DE60028725T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002071527A1 (fr) * 2001-03-05 2002-09-12 Yuasa Corporation Procede de fabrication d'une batterie nickel-hydrogene
JP2006160571A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Tanaka Chemical Corp Mg固溶オキシ水酸化コバルト粒子及びその製造方法

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100654027B1 (ko) * 2002-08-30 2006-12-05 도시바 덴치 가부시키가이샤 니켈계 화합물 양극 재료 일차 전지
CN100345770C (zh) * 2005-04-20 2007-10-31 河南新飞科隆电源有限公司 一种涂覆复合钴层的球形氢氧化镍生产方法
JP2007328997A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルカリ一次電池
US8043748B2 (en) * 2008-02-07 2011-10-25 Powergenix Systems, Inc. Pasted nickel hydroxide electrode for rechargeable nickel-zinc batteries
US8309259B2 (en) 2008-05-19 2012-11-13 Arizona Board Of Regents For And On Behalf Of Arizona State University Electrochemical cell, and particularly a cell with electrodeposited fuel
BR112012005186A2 (pt) * 2009-09-18 2016-03-08 Fluidic Inc sistema de células eletroquímicas recarregáveis com uma comutação de modo de carga/descarga de eletrodo de carregamento nas células
JP5734989B2 (ja) * 2009-10-08 2015-06-17 フルイディック, インク.Fluidic, Inc. 流れ管理システムを備えた電気化学電池
ES2620238T3 (es) 2010-06-24 2017-06-28 Fluidic, Inc. Celda electroquímica con ánodo de combustible de andamio escalonado
CN102403525B (zh) 2010-09-16 2016-02-03 流体公司 具有渐进析氧电极/燃料电极的电化学电池系统
CN102456934B (zh) 2010-10-20 2016-01-20 流体公司 针对基架燃料电极的电池重置过程
JP5908251B2 (ja) 2010-11-17 2016-04-26 フルイディック,インク.Fluidic,Inc. 階層型アノードのマルチモード充電
JP5733859B2 (ja) * 2011-07-28 2015-06-10 Fdk株式会社 ニッケル水素二次電池
US9337483B2 (en) 2013-01-14 2016-05-10 Powergenix Systems, Inc. Pasted nickel hydroxide electrode and additives for rechargeable alkaline batteries
US9997777B2 (en) 2013-06-20 2018-06-12 The Regents Of The University Of Michigan Electrochemical device electrode including cobalt oxyhydroxide
MX2019000905A (es) 2016-07-22 2019-10-02 Nantenergy Inc Sistema de eliminacion de neblina para celdas electroquimicas.
CA3031513A1 (en) 2016-07-22 2018-01-25 Nantenergy, Inc. Moisture and carbon dioxide management system in electrochemical cells
WO2020006506A2 (en) 2018-06-29 2020-01-02 Form Energy Inc. Rolling diaphragm seal
MA53028A (fr) 2018-06-29 2021-05-05 Form Energy Inc Architecture de pile électrochimique métal-air
WO2020231718A1 (en) 2019-05-10 2020-11-19 Nantenergy, Inc. Nested annular metal-air cell and systems containing same
WO2020264344A1 (en) 2019-06-28 2020-12-30 Form Energy Inc. Device architectures for metal-air batteries

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3899350A (en) * 1972-11-20 1975-08-12 Westinghouse Electric Corp Method of preparing high capacity nickel electrode powder
JP2615538B2 (ja) * 1984-05-31 1997-05-28 松下電器産業株式会社 アルカリ蓄電池用ニツケル正極
JPS6174261A (ja) 1984-09-19 1986-04-16 Yuasa Battery Co Ltd アルカリ蓄電池用ニツケル正極
EP0271043B1 (en) * 1986-12-08 1992-01-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Sealed storage battery and method for making its electrode
JPH0824041B2 (ja) 1990-05-21 1996-03-06 株式会社ユアサコーポレーション ニッケル極板の製造法
US5348822A (en) * 1992-11-12 1994-09-20 Ovonic Battery Company, Inc. Chemically and compositionally modified solid solution disordered multiphase nickel hydroxide positive electrode for alkaline rechargeable electrochemical cells
JP3738052B2 (ja) 1994-09-20 2006-01-25 三洋電機株式会社 ニッケル電極用活物質とこれを用いたニッケル電極及びニッケルアルカリ蓄電池並びにこれらの製造方法
JPH08203508A (ja) * 1995-01-27 1996-08-09 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板及びその製造方法
KR100385480B1 (ko) 1995-07-31 2003-08-19 산요 덴키 가부시키가이샤 알칼리축전지용비소결식니켈전극의제조방법및알칼리축전지
KR100373721B1 (ko) * 1995-11-17 2003-04-26 삼성에스디아이 주식회사 니켈전극활물질및이를채용하고있는니켈전극
JPH09161791A (ja) 1995-12-12 1997-06-20 Toyota Autom Loom Works Ltd アルカリ二次電池用電極の製造方法
JPH09223500A (ja) 1996-02-16 1997-08-26 Yuasa Corp ニッケル水素電池
JP3223858B2 (ja) 1996-12-24 2001-10-29 松下電器産業株式会社 アルカリ蓄電池とその正極活物質およびその製造方法
JP2951940B2 (ja) 1997-05-15 1999-09-20 松下電器産業株式会社 アルカリ蓄電池用電極とその製造方法、およびアルカリ蓄電池
JP3296754B2 (ja) * 1997-07-04 2002-07-02 三洋電機株式会社 アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質およびその製造方法
JPH11149924A (ja) 1997-09-09 1999-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルカリ蓄電池用正極活物質とアルカリ蓄電池
JP3469766B2 (ja) * 1998-01-30 2003-11-25 三洋電機株式会社 密閉型アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極及び電池
JP3448510B2 (ja) * 1998-04-28 2003-09-22 三洋ジ−エスソフトエナジー株式会社 アルカリ電池用水酸化ニッケル粉末およびこれを用いた水酸化ニッケル電極
JP4441821B2 (ja) 2000-07-06 2010-03-31 株式会社ニッコー 自転車用リング錠

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002071527A1 (fr) * 2001-03-05 2002-09-12 Yuasa Corporation Procede de fabrication d'une batterie nickel-hydrogene
JP2006160571A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Tanaka Chemical Corp Mg固溶オキシ水酸化コバルト粒子及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6858347B2 (en) 2005-02-22
US20010033966A1 (en) 2001-10-25
DE60028725T2 (de) 2007-06-14
CN1315749A (zh) 2001-10-03
DE60028725D1 (de) 2006-07-27
EP1137082A2 (en) 2001-09-26
CN1156927C (zh) 2004-07-07
EP1137082B1 (en) 2006-06-14
JP3429741B2 (ja) 2003-07-22
EP1137082A3 (en) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2730121B2 (ja) アルカリ二次電池およびその製造方法
JP3429741B2 (ja) アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池
EP1172869B1 (en) Method for producing a positive electrode active material for an alkaline storage battery
JP3246345B2 (ja) アルカリ蓄電池用ニッケル正極とこれを用いたニッケル・水素蓄電池
EP0817291B1 (en) Non-sintered nickel electrode for alkaline storage battery, alkaline storage battery including the same, and method for production of non-sintered nickel electrode for alkaline storage battery
US5744259A (en) Nickel positive electrode for alkaline storage battery and sealed nickel-metal hydride storage battery
US20020172758A1 (en) Alkaline storage battery
JP4556315B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP3389252B2 (ja) アルカリ蓄電池及びその充電方法
JP3414200B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP4824251B2 (ja) ニッケル水素蓄電池およびその製造方法
JP5399285B2 (ja) ニッケル水素蓄電池の製造方法
JP2989877B2 (ja) ニッケル水素二次電池
JP2591988B2 (ja) カドミウム負極板およびその負極板を用いたアルカリ二次電池
JP2001313069A (ja) ニツケル水素蓄電池
JP2926732B2 (ja) アルカリ二次電池
JPH0714578A (ja) アルカリ蓄電池用ニッケル正極および密閉型ニッケル−水素蓄電池
JP2923946B2 (ja) 密閉形アルカリ二次電池とその製造方法
JP2001266886A (ja) アルカリ蓄電池用非焼結式正極およびアルカリ蓄電池
US20030124425A1 (en) Nickel-metal hydride storage battery
JP2564176B2 (ja) 密閉型アルカリ二次電池用カドミウム負極板およびその負極板を用いた密閉型アルカリ二次電池
JP2591985B2 (ja) カドミウム負極板およびその負極板を用いたアルカリ二次電池
JP3458899B2 (ja) アルカリ電池用水酸化ニッケル正極板及びそのアルカリ電池
JP2591987B2 (ja) カドミウム負極板およびその負極板を用いたアルカリ二次電池
JP2564172B2 (ja) カドミウム負極板およびその負極板を用いたアルカリ二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3429741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 11