JP2001338645A - アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池 - Google Patents
アルカリ蓄電池用ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池Info
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Abstract
高容量かつ長寿命で低コストなアルカリ蓄電池を得るた
めのペースト型正極を提供する。 【解決手段】 X重量部の水酸化ニッケル粒子およびそ
の表面に付着した水酸化ニッケルのa重量%のオキシ水
酸化コバルトからなる第1の活物質と、ニッケルの酸化
数がαであるY重量部のオキシ水酸化ニッケル粒子およ
びその表面に付着したオキシ水酸化ニッケルのb重量%
のオキシ水酸化コバルトからなる第2の活物質を含み、
2.5≦α<3.0、0.01≦(aX/100+bY
/100)/(X+Y)≦0.20、0<b≦a≦10
または0=b<a≦10、および2.1≦(2X+α
Y)/(X+Y)<2.2を満たすアルカリ蓄電池用ペ
ースト型正極。
Description
ペースト型正極およびニッケル水素蓄電池に関する。
の携帯機器の多くには、二次電池が搭載されている。そ
して、従来以上に高容量の二次電池が望まれている。そ
こで、アルカリ蓄電池の分野では、高容量の電池を得る
ために、以下のような正極の改良が行われてきた。
ペースト型正極がある。焼結型正極は、孔径約10μm
の細孔を有する基板からなる。この基板は、ニッケル粉
末を焼結して得られ、80%程度の小さい多孔度を有す
る。従って、この基板に充填される活物質の量は少な
い。一方、ペースト型正極は、3次元に連なった孔径約
500μmの細孔を有する基板からなる。この基板は、
95%程度の大きい多孔度を有する。従って、この基板
に充填される活物質の量は比較的多い。すなわち、ペー
スト型正極は高容量である。
酸化ニッケルの導電性は、ニッケルの酸化数が大きいと
高く、酸化数が小さいと低い。そのため、充電時の水酸
化ニッケルの酸化反応は円滑に行えるが、放電時のその
還元反応は、末期でその導電性が低下するため円滑に行
えず、放電が不充分となる。そこで、コバルト化合物等
の導電剤を活物質に添加することによって正極内部の導
電性を高め、充分に放電できるようにしている。
場合、電池製造後の初回充電により、活物質である水酸
化ニッケルの表面に導電性を有するオキシ水酸化コバル
トが析出し、良好な導電ネットワークが形成される(特
開昭61−74261号公報)。オキシ水酸化コバルト
は、使用される電池の通常の電圧範囲では安定であり、
導電ネットワークが維持される。
より容量が大きくなるように作られている。正極の満充
電時に未充電状態にある負極容量分を充電リザーブとい
い、正極が放電し終わったときに充電状態にある負極容
量分を放電リザーブという。
は、既に負極に吸蔵されている水素と反応して、以下の
ように消費される。 MH(金属水素化物)+ 1/4O2 → M(合金)
+ 1/2H2O M + H2O + e- → MH + OH- また、この充電末期において負極の水素吸蔵合金は水素
を吸蔵しにくくなっているため、充電リザーブとして水
素を吸蔵していない合金を存在させ、水素の発生を抑制
している。これらにより、電池の密閉が可能となる。
電剤として水酸化コバルトを添加した一般的なペースト
型ニッケル正極を用いた場合の放電リザーブについて述
べる。この正極を有する電池の初回充電において、水酸
化コバルトはオキシ水酸化コバルトになる。このとき負
極に貯えられる電気量は、放電リザーブの一部となる。
水酸化ニッケルの容量は289mAh/gであり、水酸
化コバルトの容量は288mAh/gである。したがっ
て、水酸化ニッケル量の10重量%の水酸化コバルトを
用いた場合、正極容量の約1割の放電リザーブが得られ
る。
数は、初期には2であるが、電池の充電によって約3.
2になり、水酸化ニッケルはオキシ水酸化ニッケルにな
る。しかし、電池の放電は、ニッケルの酸化数が約2.
2になると終了する。従って、未放電状態のオキシ水酸
化ニッケルが残り、正極容量の約2割の放電リザーブが
得られる。結局、ニッケル水素蓄電池は、正極容量の約
3割の放電リザーブを有している。
も正極容量の約1割なので、約2割が過剰である。言い
換えると、従来の電池は、正極容量の約2割に相当する
充放電に寄与しない水素吸蔵合金を搭載している。した
がって、放電リザーブの量を適正な量に制御することに
より、高価な水素吸蔵合金の使用量が減り、低コストで
エネルギー密度の高い電池を得ることが可能になる。
4号公報の電池の正極は、水酸化ニッケル、コバルトお
よびコバルトの酸化に必要なオキシ水酸化ニッケルを含
んでいる。この電池は、コバルトの酸化に伴う放電リザ
ーブを削減できる。また、特開平4−26058号公報
および特開平8−148145号公報の電池の正極は、
オキシ水酸化コバルトを表面に有する水酸化ニッケル粉
末を含んでいる。
は、従来の電池のうちでは、放電リザーブの削減を最も
効果的に達成するように見える。この電池の正極は、オ
キシ水酸化コバルトを表面に有する水酸化ニッケル粉末
である第1の活物質、およびオキシ水酸化コバルトを表
面に有するオキシ水酸化ニッケル粉末である第2の活物
質を含んでいる。また、第1の活物質と第2の活物質の
重量比率は、(90:10)〜(60:40)である。
219701号公報の電池の正極は、第2の活物質のオ
キシ水酸化ニッケル中のニッケルの酸化数が規定されて
いない。負極の放電リザーブ量は、第1の活物質と第2
の活物質の重量比率および第2の活物質のオキシ水酸化
ニッケル中のニッケルの酸化数に依存するので、特開平
11−219701号公報の電池においては、放電リザ
ーブの適正量が不明であるといえる。
酸化ニッケルおよび前記水酸化ニッケルのa重量%に相
当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ
水酸化コバルトは前記水酸化ニッケルからなる粒子の表
面に付着している第1の活物質と、ニッケルの酸化数が
αであるY重量部のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オ
キシ水酸化ニッケルのb重量%に相当する量のオキシ水
酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前
記オキシ水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着して
いる第2の活物質とを含む正極であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2)0.01≦(aX/100+bY/100)/
(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極に関す
る。
ルおよび前記水酸化ニッケルのa重量%に相当する量の
オキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コバ
ルトは前記水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着し
ている第1の活物質と、ニッケルの酸化数がαであるY
重量部のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化
ニッケルのb重量%に相当する量のオキシ水酸化コバル
トからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水
酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第2の
活物質と、c重量部の水酸化コバルト粉末とを含む正極
であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2’)0.01≦(aX/100+bY/100+
c)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4’)2.1≦(2X+αY+2c×288/28
9)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極に関す
る。
ケルおよび前記水酸化ニッケルのa重量%に相当する量
のオキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コ
バルトは前記水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着
している第1の活物質と、ニッケルの酸化数がαである
Y重量部のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸
化ニッケルのb重量%に相当する量のオキシ水酸化コバ
ルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ
水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第2
の活物質と、d重量部のオキシ水酸化コバルト粉末とを
含む正極であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2″)0.01≦(aX/100+bY/100+
d)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極に関す
る。
はオキシ水酸化ニッケルからなる粒子の表面に水酸化コ
バルトまたはオキシ水酸化コバルトが付着している状態
には、水酸化ニッケルからなる粒子またはオキシ水酸化
ニッケルからなる粒子の表面に水酸化コバルトまたはオ
キシ水酸化コバルトが析出している状態または配されて
いる状態、水酸化ニッケルからなる粒子またはオキシ水
酸化ニッケルからなる粒子の表面の一部が水酸化コバル
トまたはオキシ水酸化コバルトで被覆されている状態な
どが含まれる。すなわち、第1の活物質は、表面にオキ
シ水酸化コバルトを有する水酸化ニッケルからなる粒子
を広く含み、第2の活物質は、表面にオキシ水酸化コバ
ルトを有するオキシ水酸化ニッケルからなる粒子を広く
含む。
記オキシ水酸化ニッケルからなる粒子は、コバルト、亜
鉛、カドミウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン
およびアルミニウムよりなる群から選択された少なくと
も1種の元素を含有することが好ましい。この場合、水
酸化ニッケルからなる粒子および前記オキシ水酸化ニッ
ケルからなる粒子は、それぞれ水酸化ニッケルに対し、
0.5〜10重量%のニッケル以外の金属を含んでいる
ことが好ましい。Niを主体とする複数金属の水酸化物
およびオキシ水酸化物は、それぞれ水酸化ニッケル固溶
体およびオキシ水酸化ニッケル固溶体とも呼ばれる。ニ
ッケル以外の金属の含有量が少なすぎると、活物質の結
晶構造変化による正極劣化が起こるため、充放電可能な
サイクル数が減少する。また、ニッケル以外の金属の含
有量が多すぎると、活物質であるニッケルの正極におけ
る含有量が減少して電池容量が低下する。
オキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数は、好ましく
は3より大きい。このコバルトの酸化数が3よりも大き
いと、電池内でコバルトがさらに酸化されることがほと
んどないため、放電リザーブの量を精度よく適正量にす
ることができる。
用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負極、セパレ
ータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口板および電
池ケースからなるニッケル水素蓄電池に関する。ここ
で、正極以外の電池要素は、従来からニッケル水素蓄電
池の製造に用いられているものを用いればよい。
池用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負極、セパ
レータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口板および
ケースからなる密閉型ニッケル水素蓄電池であって、開
放され、水銀電極を挿入された満充電状態の電池を、電
池の公称容量を1CmAhとした場合に0.2〜5Cm
Aの電流で放電し続けたとき、前記水銀電極に対して負
極の電位が−0.6Vになるまでの負極の放電容量が、
前記水銀電極に対して正極の電位が−0.1Vになるま
での正極の放電容量よりも大きく、かつ、1.1倍以下
であるニッケル水素蓄電池に関する。
び前記水酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ
水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは
前記水酸化ニッケルからなる粒子の表面に付着している
第1の活物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部
のオキシ水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケ
ルのb重量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトから
なり、前記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニ
ッケルからなる粒子の表面に付着している第2の活物質
とを含む。
(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たす。
<α<2.5になると、放電リザーブ量を適正にするた
めの第2の活物質の必要量が多くなり、多くの第2の活
物質を製造する必要が生じるからである。第2の活物質
は第1の活物質を更に酸化処理して得られるため、その
必要量が多くなると、製造設備が嵩張り、コストが増大
してしまう。また、3.0≦αとすると、多量の酸化剤
が必要となるうえ酸化剤の利用効率が低下するため、コ
ストが増大してしまう。
ル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部分
の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト部
分および第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分の総
量の比率の適正範囲を示している。式(2)を満たす場
合、正極のエネルギー密度を高く維持できる。前記比率
が0.01未満になると、正極内の芯材−活物質、活物
質−活物質間の導電ネットワークを形成することができ
なくなり、活物質の利用効率が低下し、電池容量が低下
する。一方、前記比率が0.2をこえると、正極内の水
酸化ニッケル量が減少し、正極のエネルギー密度が低下
してしまう。
水酸化コバルト部分のオキシ水酸化ニッケル部分に対す
る重量比率(b)が、第1の活物質におけるオキシ水酸
化コバルト部分の水酸化ニッケル部分に対する重量比率
(a)よりも少ない、または前者の比率が後者の比率と
同じであることを示している。ここで、式(1)、式
(2)および式(4)を満たす場合、Y<Xとなる。こ
の場合、さらに式(3)を満たせば、第2の活物質は、
表面に多くのオキシ水酸化コバルトを配した第1の活物
質で囲まれ、第2の活物質は第1の活物質の表面に配さ
れたオキシ水酸化コバルトによって導電ネットワークを
形成できる。その結果、正極のエネルギー密度を高く維
持することができる。
を満たし、式(3)を満たさない、すなわちa<bの場
合、正極に含まれる量が第1の活物質よりも少ない第2
の活物質の表面に多くのオキシ水酸化コバルトが付着し
ているため、正極内部にオキシ水酸化コバルトによって
形成される導電ネットワークが粗密になる。その結果、
電池の容量が低下したり、サイクル寿命特性が低下した
りする。
均酸化数の好適な範囲を示している。正極に含まれるニ
ッケルの平均酸化数をこの範囲に設定すると、負極電位
の上昇を抑制でき、電池の高率放電特性を確保すること
ができる。その結果、過剰な放電リザーブに相当する量
の水素吸蔵合金を削減することができる。
ると、負極の放電リザーブ量は、正極容量の1割以上と
なり、電池の容量を高める効果および負極の水素吸蔵合
金の使用量を削減する効果が低減する。一方、2.2≦
(2X+αY)/(X+Y)になると、正極の放電容量
が負極の放電容量よりも大きくなってしまう。
末を含ませて、正極内の導電性を高めたものである。こ
の正極は、水酸化コバルト粉末をc重量部含むことおよ
び満たすべき関係式の一部が異なること以外、実施の形
態1の正極と同様である。
活物質と、Y重量部の第2の活物質と、c重量部の水酸
化コバルト粉末とを含む。また、この正極は、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2’)0.01≦(aX/100+bY/100+
c)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4’)2.1≦(2X+αY+2c×288/28
9)/(X+Y)<2.2 をすべて満たす。
ケル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部
分の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト
部分、第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分および
水酸化コバルト添加量の総量の比率の適正範囲を示して
いる。式(2’)を満たす場合、正極のエネルギー密度
を高く維持できる。前記比率が0.01未満になると、
正極内の芯材−活物質、活物質−活物質間の導電ネット
ワークを形成することができなくなり、活物質の利用効
率が低下し、電池容量が低下する。一方、前記比率が
0.2をこえると、正極内の水酸化ニッケル量が減少
し、正極のエネルギー密度が低下してしまう。
シ水酸化コバルトあるいはオキシ水酸化ニッケルによっ
て酸化される。従って、実施の形態2の式(4’)は、
実施の形態1の式(4)を補正した式となる。
ルト粉末を含ませて、正極内の導電性を高めたものであ
る。この正極は、オキシ水酸化コバルト粉末をd重量部
含むこと、および満たすべき関係式の一部が異なること
以外、実施の形態1の正極と同様である。
活物質と、Y重量部の第2の活物質と、d重量部のオキ
シ水酸化コバルト粉末とを含む。また、この正極は、関
係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2”)0.01≦(aX/100+bY/100+
d)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たす。
ケル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部
分の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト
部分、第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分および
オキシ水酸化コバルト添加量の総量の比率の適正範囲を
示している。式(2”)を満たす場合、正極のエネルギ
ー密度を高く維持できる。前記比率が0.01未満にな
ると、正極内の芯材−活物質、活物質−活物質間の導電
ネットワークを形成することができなくなり、活物質の
利用効率が低下し、電池容量が低下する。一方、前記比
率が0.2をこえると、正極内の水酸化ニッケル量が減
少し、正極のエネルギー密度が低下してしまう。なお、
オキシ水酸化コバルトは、コバルトの酸化数が大きいの
で、式(4)の補正を必要としない。
明する。ただし、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
ル固溶体粉末A(平均粒径10μm)を100g添加
し、次いで、酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム水溶液
(有効塩素量:12重量%)を100ml加えて充分に
攪拌した。その後、粉末を分離して水洗・乾燥した。得
られた粉末をBとする。
それぞれ200ml、300ml、600mlおよび1
000mlに変えたこと以外、前記と同じ手順で粉末
C、D、EおよびFを得た。粉末B〜Fにおけるニッケ
ルの酸化数を酸化還元滴定(ヨウ素滴定)で求めた。次
亜塩素酸ナトリウム水溶液の使用量とニッケルの酸化数
との関係を図1に示す。
酸ナトリウム水溶液の使用量の増加に伴って2.92ま
でニッケルの酸化数が増えている。一方、次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液を1000ml以上使用しても、ニッケ
ルの酸化数は3.02までしか変化していない。このこ
とから、第2の活物質を得る場合、オキシ水酸化ニッケ
ルにおけるニッケルの酸化数を3.0より小さく設定す
ることが、反応効率および製造コストの観点から好まし
いことがわかる。
記水酸化ニッケルの5重量%の水酸化コバルトからな
り、前記水酸化コバルトは前記水酸化ニッケル固溶体の
粒子の表面に付着している粉末Gを準備した。水酸化ニ
ッケル固溶体における純粋な水酸化ニッケルの含有比率
は、92.4重量%である。
有する水溶液で湿らせ、雰囲気に酸素を供給しながら、
また、雰囲気の温度を100℃に設定し、湿度を制御し
ながら乾燥させた。得られた粉末は、水洗、乾燥した。
この操作で、水酸化コバルトはオキシ水酸化コバルトに
酸化された。
化ニッケル固溶体および前記水酸化ニッケルの約5重量
%のオキシ水酸化コバルトからなり、前記オキシ水酸化
コバルトは前記水酸化ニッケル固溶体の粒子の表面に付
着している活物質粉末Hを得た。活物質粉末Hは、約
0.1S/cmの圧粉体導電率を示した。また、酸化還
元滴定によると、オキシ水酸化コバルトのコバルトの酸
化数は3.19であった。
溶体粉末Aを100g添加し、次いで、次亜塩素酸ナト
リウム水溶液(有効塩素量:12重量%)を300ml
加えて充分に攪拌した。その後、粉末を分離して水洗・
乾燥した。得られたオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末を
Iとする。酸化還元滴定によると、粉末Iのニッケルの
酸化数は2.92であった。
重量%含有する水溶液中に、粉末Iを投入し、オキシ水
酸化ニッケルの約5重量%のオキシ水酸化コバルトが粉
末Iの表面に析出するように、充分に攪拌しながら1モ
ル/リットルの硫酸コバルト水溶液を滴下した。このと
き、硫酸コバルトは、水酸化ナトリウム水溶液中でコバ
ルト酸イオンとなったのち、粉末Iの表面にオキシ水酸
化コバルトとして析出する。その後、粉末を分離して水
洗・乾燥した。得られた粉末をJとする。
粉末J中のニッケル部分を水溶液に溶出させた。未溶出
部分をICP分光分析、X線回折および酸化還元滴定で
調べた結果、未溶出部分は、コバルトの酸化数が3.1
2であるオキシ水酸化コバルトであった。
%含有するオキシ水酸化ニッケル固溶体および前記オキ
シ水酸化ニッケルの約5重量%のオキシ水酸化コバルト
からなり、前記オキシ水酸化コバルトが前記オキシ水酸
化ニッケル固溶体粒子の表面に付着した粉末であること
がわかる。また、理論計算から前記オキシ水酸化ニッケ
ルのニッケルの酸化数は2.79であると判断され、前
記オキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数は3.12
であると判断される。
られた混合物100重量部に対して、酸化イットリウム
を0.5重量部、増粘剤であるカルボキシメチルセルロ
ース(CMC)を0.1重量部および結着剤であるポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)を0.2重量部添
加し、所定量の純水を加えてペーストとした。次いで、
発泡状ニッケルシートにペーストを充填し、乾燥し、加
圧して正極1を得た。正極1に含まれるニッケルの平均
酸化数は、2.12{=(2×85×0.924+2.
79×15×0.924)/(85×0.924+15
×0.924)}である。
ボンブラック、結着剤および増粘剤からなるペーストを
パンチングメタルに塗着し、乾燥し、加圧して得た。負
極1の理論容量は、正極1の理論容量の1.4倍とし
た。正極の理論容量C 0 pは、正極に含まれる水酸化ニッ
ケルの重量に、単位重量あたりの水酸化ニッケルの電気
容量を掛けて算出した。そして、この値を基準に負極の
理論容量C0 nを設定した。水酸化ニッケルが1電子の交
換を伴う反応をすると仮定した場合、水酸化ニッケルの
電気容量は289mAh/gである。
のセパレータを介在させて積層し、さらに捲回して、ス
パイラル状電極群を得た。この電極群は、その上下に正
負の集電体を取り付けたあと、金属ケースに収容した。
また、負極集電体と金属ケース底部、正極集電体と安全
弁を備えた封口板の所定の箇所とを電気的に接続した。
金属ケースに電解液を注入したあと、金属ケースの開口
部を封口して本発明の実施例の電池1を得た。
2を用いたこと以外、電池1と同様にして実施例の電池
2を作製した。
以外、正極1と同様にして、正極2を作製した。また、
正極2を用い、正極2の理論容量の1.4倍の理論容量
を有する負極3を用いたこと以外、電池1と同様にして
実施例の電池3を作製した。
ッケル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル
部分の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバル
ト部分および第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分
の総量の比率は、0.04{=(85×5/100+1
5×0/100)/(85+15)}である。また、正
極2に含まれるニッケルの平均酸化数は、2.14{=
(2×85×0.924+2.92×15×0.92
4)/(100×0.924)}である。
よびbをa=bに設定したうえで変化させ、第1の活物
質の水酸化ニッケル部分および第2の活物質のオキシ水
酸化ニッケル部分の総量に対する第1の活物質のオキシ
水酸化コバルト部分および第2の活物質のオキシ水酸化
コバルト部分の総量の比率が、0.01、0.03、
0.07、0.10、0.15および0.20である活
物質を調製し、これを用いたこと以外、電池1と同様に
して実施例の電池4、5、6、7、8および9を作製し
た。従って、電池4〜9の正極が含んでいる第1の活物
質および第2の活物質は、同比率のオキシ水酸化コバル
トを含んでいる。
同様にして正極3を製造した。そして、正極3を用い、
正極3の理論容量の1.4倍および1.65倍の理論容
量を有する負極4および負極5を用いたこと以外、電池
1および2と同様にして、比較例の電池10および11
を作製した。
同様にして正極4を製造した。そして、正極4を用い、
正極4の理論容量の1.4倍の理論容量を有する負極6
を用いたこと以外、電池1と同様にして、比較例の電池
12を作製した。
する水溶液1000mlおよび12重量%の次亜塩素酸
ナトリウム水溶液1000mlの混合物中で攪拌しなが
ら10分間処理し、粉末Kを得た。そして、粉末Hおよ
び粉末Kを重量比75:25で混合したこと以外、正極
1と同様にして、正極5を作製した。また、正極5を用
い、正極5の理論容量に対して1.4倍の理論容量を有
する負極7を用いたこと以外、電池1と同様にして比較
例の電池13を作製した。比較例の電池13は特開平1
1−219701号公報に開示されている電池と同様の
電池である。
は、いずれも4/5SCサイズのニッケル水素蓄電池で
ある。セパレータには、親水性を付与したポリプロピレ
ンの不織布を、電解液には7モル/リットルのKOH水
溶液に水酸化リチウム1水和物を40g/リットルの割
合で添加したアルカリ水溶液を用いた。また、全ての電
池内の空間は一定とした。
間放置した。次いで電池を20℃で0.1Aの電流値で
30時間充電し、その後20℃で1時間放置した。次い
で、20℃で0.4Aの電流値で電池電圧が1Vになる
まで電池を放電させた。この操作を2回繰り返した後、
電池に45℃で1週間のエージングを施し、評価用電池
とした。
電し、その後20℃で1時間放置した。次いで、20℃
で0.4Aの電流値で電池電圧が1Vになるまで電池を
放電させた。さらに、前記と同様に電池を充電し、10
Aの電流値で電池を放電した。このときの放電時間か
ら、放電電流値が0.4Aおよび10Aの場合の電池容
量を算出した。また、放電電流値が10Aの場合の電池
容量C10Aを放電電流値が0.4Aの場合の電池容量C
0.4Aで割って百分率値(%)を求めた。結果の一部を表
1および2に示す。
センサーを取り付けるとともに穴を密封した。そして、
20℃で2.0Aの電流値で電池を1.2時間充電し
た。そして、この間の最大の圧力Pmax(kg/cm2)
を求めた。結果の一部を表1および2に示す。
解液を入れたビーカー中に浸漬した。さらにビーカー中
に参照極である水銀電極(Hg/HgO)を入れ、参照
極に対する正極および負極の電位が測定できるようにし
た。そして、0.4Aの電流値で、正極から水素が、次
いで負極から酸素が発生するまで、電池を放電し続け
た。
−0.9Vから−0.6V(対Hg/HgO)になるま
での電気量(負極容量Cn)から、正極の電位が約0.
5Vから−0.1V(対Hg/HgO)になるまでの電
気量(正極容量Cp)を差引いて求めた。得られた放電
リザーブRdis(mAh)は、正極容量Cp(mAh)で割
って百分率値(%:対正極容量)に変換した。結果の一部
を表1および2に示す。
T/Δt)のもと、4.0Aの電流値で電池を充電し、
1時間休止後、10Aの電流値で電池電圧が0.6Vに
なるまで電池を放電させるサイクルを20℃で繰り返し
た。そして、500回目の放電容量C500を初期の放電
容量Ciniで割って百分率値(%:対初期容量)を求め
た。結果の一部を表1および2に示す。
電池1は、比較例の電池と比較して負極容量を削減した
状態でも高率放電特性を損なわず、容量維持率も高い。
このことは、実施例の電池のように放電リザーブを削減
しても、放電特性が劣化しないこと、および負極容量が
少ない場合でも、充電リザーブが適量確保されているこ
とを示している。また、実施例の電池2は、充電リザー
ブが多く設定されているため、より長寿命である。ま
た、実施例の電池3は、電池1とほぼ同等の性能が得ら
れている。
の容量の正極を用いているにもかかわらず、放電リザー
ブが適正でないため、電池容量が低く、容量維持率も低
いことがわかる。これは、負極の放電容量が正極の放電
容量よりも少なく、負極が、負極の腐食が起こる電位に
曝されたためと考えられる。
を図2に示す。図2から、第1の活物質の水酸化ニッケ
ル部分および第2の活物質のオキシ水酸化ニッケル部分
の総量に対する第1の活物質のオキシ水酸化コバルト部
分および第2の活物質のオキシ水酸化コバルト部分の総
量の比率と、電池容量との関係が理解できる。
合および0.2より大きい場合、電池容量が低くなるこ
とを示している。これは正極のエネルギー密度(=活物
質充填密度×活物質利用率)が小さくなったためであ
る。表1および2に示す電池性能の差は、正極活物質に
おけるニッケルの酸化数と、第1の活物質および第2の
活物質の混合比によって変化する放電リザーブおよび充
電リザーブの差に起因する。従って、水酸化ニッケル固
溶体粉末が、コバルト、亜鉛、カドミウム、マグネシウ
ム、カルシウム、マンガン、アルミニウムなどの元素を
含有する場合には、各元素に固有の効果も独立に発揮さ
れる。
極を用いれば、負極の放電リザーブを適正量に制御する
ことができる。その結果、高容量かつ長寿命で低コスト
なアルカリ蓄電池を得ることができる。
水酸化ニッケルのニッケルの酸化数との関係を示す図で
ある。
の活物質のオキシ水酸化ニッケル部分の総量に対する第
1の活物質のオキシ水酸化コバルト部分および第2の活
物質のオキシ水酸化コバルト部分の総量の比率と、電池
容量との関係を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 X重量部の水酸化ニッケルおよび前記水
酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ水酸化コ
バルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記水酸
化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第1の活
物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部のオキシ
水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケルのb重
量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前
記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニッケルか
らなる粒子の表面に付着している第2の活物質とを含む
正極であって、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2)0.01≦(aX/100+bY/100)/
(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極。 - 【請求項2】 X重量部の水酸化ニッケルおよび前記水
酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ水酸化コ
バルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記水酸
化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第1の活
物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部のオキシ
水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケルのb重
量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前
記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニッケルか
らなる粒子の表面に付着している第2の活物質と、c重
量部の水酸化コバルト粉末とを含む正極であって、関係
式: (1)2.5≦α<3.0、 (2’)0.01≦(aX/100+bY/100+
c)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4’)2.1≦(2X+αY+2c×288/28
9)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極。 - 【請求項3】 X重量部の水酸化ニッケルおよび前記水
酸化ニッケルのa重量%に相当する量のオキシ水酸化コ
バルトからなり、前記オキシ水酸化コバルトは前記水酸
化ニッケルからなる粒子の表面に付着している第1の活
物質と、ニッケルの酸化数がαであるY重量部のオキシ
水酸化ニッケルおよび前記オキシ水酸化ニッケルのb重
量%に相当する量のオキシ水酸化コバルトからなり、前
記オキシ水酸化コバルトは前記オキシ水酸化ニッケルか
らなる粒子の表面に付着している第2の活物質と、d重
量部のオキシ水酸化コバルト粉末とを含む正極であっ
て、関係式: (1)2.5≦α<3.0、 (2”)0.01≦(aX/100+bY/100+
d)/(X+Y)≦0.20、 (3)0<b≦a≦10または0=b<a≦10、およ
び (4)2.1≦(2X+αY)/(X+Y)<2.2 をすべて満たすアルカリ蓄電池用ペースト型正極。 - 【請求項4】 前記水酸化ニッケルからなる粒子および
前記オキシ水酸化ニッケルからなる粒子は、コバルト、
亜鉛、カドミウム、マグネシウム、カルシウム、マンガ
ンおよびアルミニウムよりなる群から選択された少なく
とも1種の元素を含有する固溶体である請求項1〜3の
いずれかに記載のアルカリ蓄電池用ペースト型正極。 - 【請求項5】 第1の活物質および第2の活物質におけ
るオキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数が3より大
きい請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ蓄電池用
ペースト型正極。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のアルカ
リ蓄電池用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負
極、セパレータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口
板およびケースからなるニッケル水素蓄電池。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載のアルカ
リ蓄電池用ペースト型正極、水素吸蔵合金からなる負
極、セパレータ、アルカリ電解液、安全弁を有する封口
板およびケースからなる密閉型ニッケル水素蓄電池であ
って、開放され、水銀電極を挿入された満充電状態の電
池を、電池の公称容量を1CmAhとした場合に0.2
〜5CmAの電流で放電し続けたとき、前記水銀電極に
対して負極の電位が−0.6Vになるまでの負極の放電
容量が、前記水銀電極に対して正極の電位が−0.1V
になるまでの正極の放電容量よりも大きく、かつ、1.
1倍以下であるニッケル水素蓄電池。
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