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JP2001313075A - ゲル状電解質及びゲル状電解質電池 - Google Patents

ゲル状電解質及びゲル状電解質電池

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Publication number
JP2001313075A
JP2001313075A JP2000132925A JP2000132925A JP2001313075A JP 2001313075 A JP2001313075 A JP 2001313075A JP 2000132925 A JP2000132925 A JP 2000132925A JP 2000132925 A JP2000132925 A JP 2000132925A JP 2001313075 A JP2001313075 A JP 2001313075A
Authority
JP
Japan
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gel electrolyte
carbonate
electrolyte
lithium
ethylene carbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000132925A
Other languages
English (en)
Inventor
Mashio Shibuya
真志生 渋谷
Yusuke Suzuki
祐輔 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to EP01110350A priority patent/EP1150374A1/en
Priority to KR1020010022590A priority patent/KR20010098895A/ko
Priority to US09/844,004 priority patent/US20010053485A1/en
Priority to CN01122097A priority patent/CN1333579A/zh
Publication of JP2001313075A publication Critical patent/JP2001313075A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度、保液性および負極との安定性を改善
し、電池容量、サイクル特性、負荷特性、低温特性を改
善する。 【解決手段】 非水溶媒にリチウム含有電解質塩が溶解
されてなる非水電解液がマトリクスポリマによってゲル
状とされてなるゲル状電解質である。このゲル状電解質
は、エチレンカーボネートの1以上の水素原子をハロゲ
ンで置換したハロゲン置換エチレンカーボネートを含有
する。ハロゲン置換エチレンカーボネート(例えばフッ
素化エチレンカーボネート)は、負極との反応性が極め
て小さいためロス容量が小さく、高容量化に非常に効果
がある。さらに、融点はエチレンカーボネートよりも低
いため、エチレンカーボネートほど低温性能を損なわす
に大きな高容量化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水溶媒にリチウ
ム含有電解質塩が溶解されてなる非水電解液がマトリク
スポリマによってゲル状とされてなるゲル状電解質に関
するものであり、さらにはそれを用いたゲル状電解質電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型電子機器の電源として、産業上電
池が重要な位置を占めてきている。機器の小型軽量化実
現のために、電池は軽く、かつ機器内の収納スペースを
効率的に使うことが求められている。これにはエネルギ
ー密度、出力密度の大きいリチウム電池が最も適格であ
る。
【0003】その中でも形状自由度が高い電池、あるい
は薄型大面積のシート型電池、薄型小面積のカード型電
池が望まれているが、従来用いられている金属製の缶を
外装に用いる手法では、薄型大面積の電池を作るのは難
しい。
【0004】これを解決するために、有機・無機の固体
電解質や、高分子ゲルを用いるゲル状電解質を用いる電
池が検討されている。これらの電池は電解質が固定化さ
れるため、電解質の厚みが固定され、電極と電解質の間
に接着力があり接触を保持できる。このため、金属製外
装により電解液を閉じこめたり、電池素子に圧力をかけ
る必要がない。そのためフィルム状の外装が使用でき、
電池を薄く作ることが可能となる。
【0005】全固体の電解質はイオン伝導性が小さく、
電池への実用化はまだ難しいために、ゲル状電解質が有
力視されている。外装としては高分子膜や金属薄膜など
から構成される多層フィルムを用いることが考えられ
る。特に、熱融着樹脂層、金属箔層から構成される防湿
性多層フィルムは、ホットシールによって容易に密閉構
造が実現できることと、多層フィルム自体の強度や気密
性が優れ、金属製外装よりも軽量で薄く、安価であるこ
とからも外装材の候補として有望である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲル状
電解質中の非水溶媒は、マトリクスポリマと相溶性があ
る溶媒でないとゲル状電解質を構成しない。また、フィ
ルムを電池外装に用いた場合、低沸点の溶媒を用いる
と、電池が高温環境下におかれた場合、その溶媒の蒸気
圧の上昇により電池の内圧が高まり膨れを生じるおそれ
がある。そのため、溶媒の選択に制限がある。
【0007】リチウムイオン電池には、ジメチルカーボ
ネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ートなどのような低沸点溶媒が使われている。これらは
粘度が低いため電解質の低温でのイオン伝導性を高める
のに有効であり、また黒鉛負極との反応性が小さいた
め、初回充電時に溶媒の還元分解による容量ロスがな
い。しかしながら、上述したように相溶性や沸点による
溶媒選択の制約のため、外装に多層フィルムを用いるゲ
ル状電解質電池はこれらを多量には使用できない。
【0008】電池用ゲル状電解質の溶媒としては、沸点
が高く電池性能を損なうような分解反応などをしない物
質として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレン
カーボネート(PC)等が利用可能である。ECは融点
が38℃と高いために低温でのイオン伝導性を低下させ
る。低粘度溶媒を使わすに低温性能を確保するためには
PCを多くする必要があるが、PCは負極の黒鉛材料と
反応性が高いために、充電時に無駄な反応を起こし電池
の容量低下(エネルギー密度の低下)をもたらす。容量
を落とさないためにはECを増やすのが効果的だが、低
温性能を確保するにはECよりも融点が低く、負極との
反応性が極めて小さい溶媒が必要であった。
【0009】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、強度、保液性および負極と
の安定性に優れたゲル状電解質、及びそのゲル状電解質
を用いることにより電池容量、サイクル特性、負荷特
性、低温特性を満足させたゲル状電解質電池を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この点の
解決を鋭意検討した結果、ECの環に付いている水素を
ハロゲン、例えばフッ素に置き換えたフッ素化エチレン
カーボネート(F−EC)を用いることで解決できるこ
とを見いだした。
【0011】本発明は、かかる知見に基づいて完成され
たものである。すなわち、本発明のゲル状電解質は、非
水溶媒にリチウム含有電解質塩が溶解されてなる非水電
解液がマトリクスポリマによってゲル状とされてなるゲ
ル状電解質であって、下記の化3で示されるエチレンカ
ーボネートの1以上の水素原子をハロゲンで置換したハ
ロゲン置換エチレンカーボネートを含有することを特徴
とするものである。
【0012】
【化3】
【0013】また、本発明のゲル状電解質電池は、リチ
ウム金属、リチウム合金又はリチウムをドープ・脱ドー
プ可能な炭素材料のいずれかを有する負極と、リチウム
と遷移金属との複合酸化物を有する正極と、上記負極と
上記正極との間に介在されるゲル状電解質とを備え、上
記ゲル状電解質は、非水溶媒にリチウム含有電解質塩が
溶解されてなる非水電解液がマトリクスポリマによって
ゲル状とされてなるゲル状電解質であって、上記化3で
示されるエチレンカーボネートの1以上の水素原子をハ
ロゲンで置換したハロゲン置換エチレンカーボネートを
含有することを特徴とするものである。
【0014】ハロゲン置換エチレンカーボネート(例え
ばF−EC)は、負極との反応性が極めて小さいためロ
ス容量が小さく、高容量化に非常に効果がある。さら
に、融点はECよりも低いため、ECほど低温性能を損
なわすに大きな高容量化ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したゲル状電
解質及びゲル状電解質電池について詳細に説明する。
【0016】本発明に係るゲル状電解質電池の一構成例
を図1及び図2に示す。
【0017】このゲル状電解質電池1は、帯状の正極2
と、正極2と対向して配された帯状の負極3と、正極2
と負極3との間に配されたゲル状電解質層4とを備え
る。そして、このゲル状電解質電池1は、正極2と負極
3とがゲル状電解質層4を介して積層されるとともに長
手方向に巻回された電極巻回体5が、絶縁材料からなる
外装フィルム6により覆われて密閉されている。そし
て、正極2には正極端子7が、負極3には負極端子8が
それぞれ接続されており、これらの正極端子7と負極端
子8とは、外装フィルム6の周縁部である封口部に挟み
込まれている。
【0018】正極2は、正極活物質を含有する正極活物
質層が、正極集電体の両面上に形成されている。この正
極集電体としては、例えばアルミニウム箔等の金属箔が
用いられる。
【0019】正極活物質層は、まず、例えば正極活物質
と、導電材と、結着材とを均一に混合して正極合剤と
し、この正極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にす
る。次にこのスラリーをドクターブレード法等により正
極集電体上に均一に塗布し、高温で乾燥させて溶剤を飛
ばすことにより形成される。ここで、正極活物質、導電
材、結着材及び溶剤は、均一に分散していればよく、そ
の混合比は問わない。
【0020】ここで、正極活物質としてはリチウムと遷
移金属との複合酸化物が用いられる。具体的に、正極活
物質としては、LiCoO2 、LiNiO2 、LiMn
24等があげられる。また、遷移金属元素の一部を他の
元素に置換した固溶体も使用可能である。LiNi0.5
Co0.52 、LiNi0.8Co0.22 等がその例とし
て挙げられる。
【0021】また、導電材としては、例えば炭素材料等
が用いられる。また、結着材としては、例えばポリフッ
化ビニリデン等が用いられる。また、溶剤としては、例
えばN−メチルピロリドン等が用いられる。
【0022】また、正極2は長さ方向の他端部に、スポ
ット溶接又は超音波溶接で接続された正極端子7を有し
ている。この正極端子7は、金属箔、網目状のものが望
ましいが、電気化学的及び化学的に安定であり、導通が
とれるものであれば金属でなくとも問題はない。正極端
子7の材料としては、例えばアルミニウム等が挙げられ
る。
【0023】正極端子7は、負極端子8と同じ方向に出
ていることが好ましいが、短絡等が起こらず電池性能に
も問題が起こらなければ、どの方向に出ていようが問題
はない。また、正極端子7の接続箇所は、電気的接触が
とれているのであれば、取り付ける場所、取り付ける方
法は上記の例に限られない。
【0024】また、負極3は、負極活物質を含有する負
極活物質層が、負極集電体の両面上に形成されている。
この負極集電体としては、例えば銅箔等の金属箔が用い
られる。
【0025】負極活物質層は、まず、例えば負極活物質
と、必要であれば導電材と、結着材とを均一に混合して
負極合剤とし、この負極合剤を溶剤中に分散させてスラ
リー状にする。次にこのスラリーをドクターブレード法
等により負極集電体上に均一に塗布し、高温で乾燥させ
て溶剤を飛ばすことにより形成される。ここで、負極活
物質、導電材、結着材及び溶剤は、均一に分散していれ
ばよく、その混合比は問わない。
【0026】負極活物質としては、リチウム金属、リチ
ウム合金又はリチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材
料が用いられる。具体的に、リチウムをドープ・脱ドー
プ可能な炭素材料としては、グラファイト、難黒鉛化炭
素、易黒鉛化炭素等が挙げられ、黒鉛類としてはメソフ
ェーズカーボンマイクロビーズ,カーボンファイバー,
コークスなどの人造黒鉛や天然黒鉛が使用できる。
【0027】また、結着材としては、例えばポリフッ化
ビニリデン,スチレンブタジエンゴム等が用いられる。
また、溶剤としては、例えばN−メチルピロリドン,メ
チルエチルケトン等が用いられる。
【0028】また、負極3は長さ方向の他端部に、スポ
ット溶接又は超音波溶接で接続された負極端子8を有し
ている。この負極端子8は、金属箔、網目状のものが望
ましいが、電気化学的及び化学的に安定であり、導通が
とれるものであれば金属でなくとも問題はない。負極端
子8の材料としては、例えば銅、ニッケル等が挙げられ
る。
【0029】負極端子8は、正極端子7と同じ方向に出
ていることが好ましいが、短絡等が起こらず電池性能に
も問題が起こらなければ、どの方向に出ていようが問題
はない。また、負極端子8の接続箇所は、電気的接触が
とれているのであれば、取り付ける場所、取り付ける方
法は上記の例に限られない。
【0030】ゲル状電解質は、非水溶媒と、電解質塩
と、マトリクスポリマとを含有する。また、後述するよ
うに、本発明のゲル状電解質電池1では、ゲル状電解質
中にフッ素化ビニレンカーボネートが含有されている。
【0031】非水溶媒としては、非水電解液の非水溶媒
として用いられている公知の溶媒を用いることが出来
る。具体的には、エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネー
ト、ジプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネ
ート、又はこれらの炭酸エステル類の水素をハロゲンに
置換した溶媒等が挙げられる。
【0032】これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよ
いし、複数種を所定の組成で混合してもよい。
【0033】電解質塩としては、上記非水溶媒に溶解す
るものを用いることができる。例えば、LiPF6 ,L
iBF4 ,LiN(CF3SO22 ,LiN(C25
22,LiC(CF3SO23 ,LiC(C25SO
23 ,LiClO4 等挙げられる。
【0034】なお、電解質塩濃度としては、上記溶媒に
溶解することができる濃度であれば問題ないが、リチウ
ムイオン濃度が非水溶媒に対して0.4mol/kg以
上、1.5mol/kg以下の範囲であることが好まし
い。リチウムイオン塩濃度が1.5mol/kgを越え
ると、ゲル状電解質電池1の低温特性とサイクル特性と
を劣化させてしまう。また、リチウムイオン濃度が0.
4mol/kgよりも小さいと、十分な容量を確保する
ことができない。
【0035】そして、マトリクスポリマは、上記非水溶
媒に上記電解質塩が溶解されてなる非水電解液をゲル化
するものである。このようなマトリクスポリマとして
は、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、
ポリプロピレンオキサイド、ポリアクリロニトリル、ポ
リメタクリロニトリルを繰り返し単位に含むポリマが挙
げられる。このようなポリマは、1種類を単独で用いて
もよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0036】その中でも特に、マトリクスポリマとし
て、ポリフッ化ビニリデン又はポリフッ化ビニリデンに
ヘキサフルオロプロピレンが7.5%以下の割合で導入
された共重合体を用いることが好ましい。このようなポ
リマは、数平均分子量が5.0×105 〜7.0×10
5 (50万〜70万)の範囲であるか、又は重量平均分
子量が2.1×105 〜3.1×105 (21万〜31
万)の範囲であり、固有粘度が1.7〜2.1の範囲と
されている。
【0037】外装フィルム6は、正極2と負極3とがゲ
ル状電解質層4を介して積層されるとともに長手方向に
巻回されてなる電極巻回体5を密閉パックするものであ
る。
【0038】この外装フィルムは、例えばアルミニウム
箔が一対の樹脂フィルムで挟まれた防湿性、絶縁性の多
層フィルムからなる。
【0039】そして、本発明にかかるゲル状電解質電池
では、ゲル状電解質にフッ素化エチレンカーボネート
等、水素原子がハロゲンで置換されたハロゲン置換エチ
レンカーボネートが含有されている。ゲル状電解質に例
えばフッ素化エチレンカーボネートを添加することで、
当該ゲル状電解質の負極に対する化学的安定性を高める
ことが出来る。そして、負極に対する化学的安定性に優
れたゲル状電解質を用いることで、ゲル状電解質電池の
初回充放電効率を改善し、高い電池容量を得ることがで
きる。
【0040】また、同様に負極との化学的安定性に優れ
高い電池容量を得ることが出来るエチレンカーボネート
と比べた場合、融点が20〜30℃低いため、エチレン
カーボネートに比べて低温でのイオン伝導性が高く、そ
のためこれを用いるゲル電解質電池は低温での放電性能
に優れた電池となる。
【0041】また、上述したように、ゲル状電解質電池
は外装に軽量の多層フィルムを使用できることが大きな
利点の1つである。しかし、通常の液体を用いるリチウ
ムイオン二次電池のように、低粘度の溶媒を用いると、
電池の環境温度が高くなった場合、低粘度溶媒は沸点が
低いために気化してしまう。そのため外装に多層フィル
ムを用いたゲル状電解質電池では、電池が膨らんでしま
うという大きな問題があった。
【0042】本発明者は、ゲル状電解質にフッ素化エチ
レンカーボネートを添加することで、上述したような高
い充放電効率を発現する効果を、膨れを起こす低沸点溶
媒を用いずに達成する方法を見いだした。上記ハロゲン
置換エチレンカーボネートの量的範囲は特に限定される
ものではないが、融点がフッ素1置換体で17℃,トラ
ンス2置換体で8℃程度であることから考えると、全溶
媒の重量比で80%以下、低温性能を重視する場合は5
0%以下が望ましい。容量を増加させる効果を発揮させ
るには、最低でも5%以上、望ましくは10%以上が必
要である。
【0043】上述したような本発明に係るゲル状電解質
では、フッ素化エチレンカーボネートを含有するため、
黒鉛負極との反応性がECよりも小さく、リチウムイオ
ン電池に用いた場合高い初回充放電効率を発揮し、電池
容量・エネルギー密度に優れた電池を作製可能である。
さらにフッ素化ECの融点は、ECより低いため低温性
能も確保できる。
【0044】PCは低温でのイオン伝導性が高いが、負
極との反応性が高く電池容量を低下させるが、フッ素化
ECは、PCが多くても高い充放電効率・電池容量を確
保できる。よってPCを増加させて低温や大電流特性を
上げることも出来、広い温度範囲で優れたイオン伝導性
を発現する電解質を提供できる。
【0045】なお、ゲル状電解質電池1において、ゲル
状電解質層4中に、セパレータが配されていても良い。
ゲル状電解質層4中に、セパレータを配することで、正
極2と負極3との接触による内部短絡を防止することが
出来る。
【0046】また、ゲル状電解質電池1において、外装
フィルム6と正極端子7及び負極端子8との接触部分に
樹脂片9が配されていても良い。外装フィルム6と正極
端子7及び負極端子8との接触部分に樹脂片を配するこ
とで、外装フィルム6のバリ等によるショートが防止さ
れ、また、外装フィルム6と正極端子7及び負極端子8
との接着性が向上する。
【0047】さらに、上述した実施の形態では、ゲル状
電解質電池1として、帯状の正極2と帯状の負極3とを
ゲル状電解質層4を介して積層し、さらに長手方向に巻
回されてなる電極巻回体5を用いた場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、正
極と負極とをゲル状電解質層を介して積層してなる積層
型電極体を用いた場合や、巻回せずにいわゆるつづら折
りにされたつづら折り型電極体を用いた場合についても
適用可能である。
【0048】上述したようなゲル状電解質電池1は、円
筒型、角型等、その形状については特に限定されること
はなく、また、薄型、大型等の種々の大きさにすること
ができる。
【0049】
【実施例】以下に示す実施例では、本発明の効果を確認
すべく、上述したような構成のゲル状電解質電池を作製
し、その特性を評価した。
【0050】〈サンプル1〉まず、正極を以下のように
して作製した。
【0051】正極を作製するには、まず、コバルト酸リ
チウム(LiCoO2 )を92重量%と、粉状ポリフッ
化ビニリデンを3重量%と、粉状黒鉛を5重量%とを、
N−メチルピロリドンに分散させてスラリー状の正極合
剤を調製した。次に、この正極合剤を、正極集電体とな
るアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、100℃で2
4時間減圧乾燥することにより正極活物質層を形成し
た。そして、これをロールプレス機で加圧成形すること
により正極シートとし、当該正極シートを50mm×3
00mmの帯状に切り出して正極とした。活物質の不塗
布部分にアルミニウムリボンのリードを溶接した。
【0052】次に、負極を以下のようにして作製した。
【0053】負極を作製するには、また、人造黒鉛を9
1重量%と、粉状ポリフッ化ビニリデンを9重量%と
を、N−メチルピロリドンに分散させてスラリー状の負
極合剤を調製した。次に、この負極合剤を、負極集電体
となる銅箔の両面に均一に塗布し、120℃で24時間
減圧乾燥することにより負極活物質層を形成した。そし
て、これをロールプレス機で加圧成形することにより負
極シートとし、当該負極シートを52mm×320mm
の帯状に切り出して負極とした。物質の不塗布部分にニ
ッケルリボンのリードを溶接した。
【0054】そして、以上のようにして作製された正極
及び負極上にゲル状電解質層を形成した。ゲル状電解質
層を形成するには、まず、ヘキサフルオロプロピレンが
6.9%の割合で共重合されたポリフッ化ビニリデン
と、非水電解液と、ジメチルカーボネートとを混合し、
攪拌、溶解させ、ゾル状の電解質溶液を得た。
【0055】ここで、非水電解液は、エチレンカーボネ
ート(EC):1フッ素化エチレンカーボネート(F1
−EC):プロピレンカーボネート(PC)の重量比
4:2:4混合溶媒に、LiPF6を0.85mol/
kgの割合で溶解させた。
【0056】次に、得られたゾル状の電解質溶液を正極
及び負極の両面に均一に塗布した。その後、乾燥させて
溶剤を除去した。このようにして、正極及び負極の両面
にゲル状電解質層を形成した。
【0057】次に、上述のようにして作製された、両面
にゲル状電解質層が形成された帯状の正極と、両面にゲ
ル状電解質層が形成された帯状の負極とを積層して積層
体とし、さらにこの積層体をその長手方向に巻回するこ
とにより電極巻回体を得た。
【0058】最後に、この巻回体を、アルミニウム箔が
一対の樹脂フィルムで挟まれてなる外装フィルムで挟
み、外装フィルムの外周縁部を減圧下で熱融着すること
によって封口し、巻回体を外装フィルム中に密閉した。
なお、このとき、正極端子と負極端子に樹脂片をあてが
った部分を外装フィルムの封口部に挟み込んだ。このよ
うにしてゲル状電解質電池を完成した。
【0059】〈サンプル2〉〜〈サンプル52〉 ゾル状の電解質溶液を構成する非水電解液の組成(溶媒
組成,塩濃度,塩種類,高分子種類)を、表1〜表8に
示すようにしたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲ
ル状電解質電池を完成した。
【0060】なお、サンプル50では、マトリクスポリ
マとしてポリアクリロニトリルを用いた。分子量が20
万のポリアクリロニトリルと、EC,F1−EC,P
C,LiPF6 とを、重量比で1:10:1の割合で混
合し、90℃でポリマを溶解した。これをサンプル1の
場合と同様にして電極上に塗布し、徐冷してゲル化させ
た。そして、ゲル状電解質層が形成された帯状の正極と
負極とを、多孔質ポリオレフィンからなるセパレータを
介して積層して積層体とし、さらにこの積層体をその長
手方向に巻回することにより電極巻回体を得た。この電
極巻回体をサンプル1と同様に外装フィルム中に密閉し
た。
【0061】サンプル51では分子量100万のポリエ
チレンオキサイドを用いてサンプル50と同様に作成し
た。サンプル52では、分子量20万のポリアクリロニ
トリルと18万のポリメタクリロニトリルを混合したも
のを用い、他はサンプル50と同様に作成した。
【0062】なお、表中、F2−ECは2フッ素化エチ
レンカーボネートを表す。
【0063】以下の表1〜表8に、サンプル1〜サンプ
ル52について、非水電解液の溶媒組成を示す。また、
電極材料や電解質塩等、サンプル1と異なる条件の場合
には、それも表中に示した。特に記載のない場合はサン
プル1と同様にした。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】以上のようにして作製されたサンプル1〜
サンプル52のゲル状電解質電池について、サイクル特
性、初回充放電効率、低温放電特性、負荷特性及び初回
放電容量の特性を評価した。
【0073】なお、以下に示す評価方法において、1C
とは、電池の定格容量を1時間で放電させる電流値のこ
とであり、0.2C、0.5C、3Cとは、電池の定格
容量をそれぞれ5時間、2時間、20分で放電させる電
流値のことである。
【0074】サイクル特性としては、4.2V、1Cの
定電流定電圧充電と1Cの3Vカットオフ定電流放電を
行い、放電容量のサイクル毎の変化を測定した。ここで
は、300サイクル後の容量維持率で検討し、80%以
上を良とした。300サイクル後に80%容量維持率
は、現在、携帯電子機器のスペックにおいて一般的に必
要とされている値である。
【0075】サイクル特性=(300サイクル目の放電
容量)/(5サイクル目の放電容量)×100(%) 初回充放電効率としては、4.2V、0.1Cの定電流
定電圧充電、0.1C定電流放電、カットオフ3Vで初
回の充放電試験を行い、その際の充電・放電の電池容量
から評価した。この値が小さすぎると、投入した活物質
の無駄が大きくなってしまう。88%以上を良とした。
【0076】初回充放電効率=(初回放電容量)/(初
回充電容量)×100(%) 低温放電特性としては、−20℃の環境下における0.
5C放電容量と、23℃の環境下における0.5C放電
容量との比で評価した。この値が40%以上である場合
を良とした。これは、−20℃前後の寒冷地において、
携帯電話等で緊急通話を最低1回行うのに必要な電池容
量に相当する。
【0077】低温特性=(−20℃における0.5C放
電容量)/(23℃における0.5C放電容量)×10
0(%) 負荷特性としては、室温における3C放電容量と0.5
C放電容量との比で評価した。この値が80%以上であ
る場合を良とした。携帯電話はパルス放電で電力を消費
するため、大電流性能が要求される。80%以上の値は
電話に対する要求を満たすのに必要な値である。
【0078】負荷特性=(3C放電容量)/(0.5C
放電容量)×100(%) サンプル1〜サンプル52のゲル状電解質電池について
の、サイクル特性、初回充放電効率、低温放電特性、負
荷特性及び初回放電容量の特性評価結果を表9〜表16
に示す。
【0079】
【表9】
【0080】
【表10】
【0081】
【表11】
【0082】
【表12】
【0083】
【表13】
【0084】
【表14】
【0085】
【表15】
【0086】
【表16】
【0087】表から明らかなように、エチレンカーボネ
ートとプロピレンカーボネートとの混合溶媒を用いたゲ
ル状電解質電池において、ゲル状電解質中にフッ素置換
をしたエチレンカーボネートを添加することにより低温
性能を損なわずに充放電効率、電池容量を大きく向上さ
せることができる。さらに、プロピレンカーボネートを
多く含んでいても充放電効率や電池容量を向上させるこ
とが出来る。
【0088】また、電解質塩濃度としては、非水溶媒に
対するリチウムイオン濃度が0.4mol/kg以上、
1.0mol/kgの範囲のときに良好な特性が得られ
ている。電解質塩濃度が1.0mol/kgを越える場
合には、低温特性とサイクル特性とを劣化させてしま
う。また、電解質塩濃度が0.4mol/kgよりも薄
いと、十分な容量を確保することができない。また、イ
ミド系の塩を使用することで、低温特性や電池容量を良
好なものとすることができる。
【0089】
【発明の効果】本発明のゲル状電解質は、ハロゲン置換
エチレンカーボネート(例えばフッ素化エチレンカーボ
ネート)が含有されているので、ゲル電解質と負極との
化学的安定性が高い。そして、このような化学的・電気
化学的安定性に優れたゲル状電解質を用いた本発明のゲ
ル状電解質電池は、電池容量、サイクル特性、負荷特
性、低温特性を満足させた優れた電池となる。特に、充
放電効率が高く電池の放電容量が大きい。
【0090】このように優れた性能を実現した本発明の
ゲル状電解質電池は、携帯型電子機器に関わる産業の発
展に大きく貢献するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲル状電解質電池の一構成例を示す概
略平面図である。
【図2】ゲル状電解質電池の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ゲル状電解質電池、2 正極、3 負極、4 ゲル
状電解質層、5 電極巻回体、6 外装フィルム、7
正極端子、8 負極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G301 CA08 CA16 CD01 5H029 AJ03 AJ04 AJ05 AJ06 AJ11 AK03 AL06 AL12 AM03 AM05 AM07 AM16 BJ02 BJ14 CJ22 CJ23 DJ04 EJ12 EJ14 HJ01 HJ10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水溶媒にリチウム含有電解質塩が溶解
    されてなる非水電解液がマトリクスポリマによってゲル
    状とされてなるゲル状電解質であって、 下記の化1で示されるエチレンカーボネートの1以上の
    水素原子をハロゲンで置換したハロゲン置換エチレンカ
    ーボネートを含有することを特徴とするゲル状電解質。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記ハロゲンがフッ素であることを特徴
    とする請求項1記載のゲル状電解質。
  3. 【請求項3】 上記非水溶媒は、エチレンカーボネー
    ト,プロピレンカーボネート,ジメチルカーボネート,
    エチルメチルカーボネート,ジエチルカーボネート,ジ
    プロピルカーボネート,メチルプロピルカーボネート,
    エチルプロピルカーボネート,エチルブチルカーボネー
    トから選ばれる1種類以上が混合されてなる混合溶媒で
    あることを特徴とする請求項1記載のゲル状電解質。
  4. 【請求項4】 上記リチウム含有電解質塩として、Li
    PF6 ,LiBF4 ,LiN(CF3SO22 ,LiN
    (C25SO22,LiC(CF3SO23 ,LiC
    (C25SO23を少なくとも1種類以上含有し、且
    つ、上記リチウム含有電解質塩を、上記非水溶媒に対す
    る塩濃度が0.4mol/kg以上、1.7mol/k
    g以下の範囲となるように含有することを特徴とする請
    求項1記載のゲル状電解質。
  5. 【請求項5】上記マトリクスポリマとして、ポリフッ化
    ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレン
    オキサイド、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニ
    トリルのうち少なくとも1種類を繰り返し単位に含むポ
    リマが用いられていることを特徴とする請求項1記載の
    ゲル状電解質。
  6. 【請求項6】上記マトリクスポリマとして、ヘキサフル
    オロプロピレンがモノマー重量比でポリフッ化ビニリデ
    ンに対し7.5%以下の割合で共重合された共重合体が
    用いられていることを特徴とする請求項1記載のゲル状
    電解質。
  7. 【請求項7】 リチウム金属、リチウム合金又はリチウ
    ムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料のいずれかを有す
    る負極と、 リチウムと遷移金属との複合酸化物を有する正極と、 上記負極と上記正極との間に介在されるゲル状電解質と
    を備え、 上記ゲル状電解質は、非水溶媒にリチウム含有電解質塩
    が溶解されてなる非水電解液がマトリクスポリマによっ
    てゲル状とされてなるゲル状電解質であって、 下記の化2で示されるエチレンカーボネートの1以上の
    水素原子をハロゲンで置換したハロゲン置換エチレンカ
    ーボネートを含有することを特徴とするゲル状電解質電
    池。 【化2】
  8. 【請求項8】 上記ハロゲンがフッ素であることを特徴
    とする請求項7記載のゲル状電解質電池。
  9. 【請求項9】 上記非水溶媒は、エチレンカーボネー
    ト,プロピレンカーボネート,ジメチルカーボネート,
    エチルメチルカーボネート,ジエチルカーボネート,ジ
    プロピルカーボネート,メチルプロピルカーボネート,
    エチルプロピルカーボネート,エチルブチルカーボネー
    トから選ばれる1種類以上が混合されてなる混合溶媒で
    あることを特徴とする請求項7記載のゲル状電解質電
    池。
  10. 【請求項10】 上記リチウム含有電解質塩として、L
    iPF6 ,LiBF4,LiN(CF3SO22 ,Li
    N(C25SO22,LiC(CF3SO23,LiC
    (C25SO23を少なくとも1種類以上含有し、且
    つ、上記リチウム含有電解質塩を、上記非水溶媒に対す
    る塩濃度が0.4mol/kg以上、1.7mol/k
    g以下の範囲となるように含有することを特徴とする請
    求項7記載のゲル状電解質電池。
  11. 【請求項11】上記マトリクスポリマとして、ポリフッ
    化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
    ンオキサイド、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロ
    ニトリルのうち少なくとも1種類を繰り返し単位に含む
    ポリマが用いられていることを特徴とする請求項7記載
    のゲル状電解質電池。
  12. 【請求項12】上記マトリクスポリマとして、ヘキサフ
    ルオロプロピレンがモノマー重量比でポリフッ化ビニリ
    デンに対し7.5%以下の割合で共重合された共重合体
    が用いられていることを特徴とする請求項7記載のゲル
    状電解質電池。
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