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JP2001303622A - 油圧ショベルのフロント制御装置 - Google Patents

油圧ショベルのフロント制御装置

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Publication number
JP2001303622A
JP2001303622A JP2000117551A JP2000117551A JP2001303622A JP 2001303622 A JP2001303622 A JP 2001303622A JP 2000117551 A JP2000117551 A JP 2000117551A JP 2000117551 A JP2000117551 A JP 2000117551A JP 2001303622 A JP2001303622 A JP 2001303622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic cylinder
control
hydraulic
cylinder
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000117551A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Fujishima
一雄 藤島
Hiroshi Ogura
弘 小倉
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
Sadahisa Tomita
▲禎▼久 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000117551A priority Critical patent/JP2001303622A/ja
Publication of JP2001303622A publication Critical patent/JP2001303622A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ショベルのフロント制御装置において、油
圧シリンダがストロークエンド付近にある場合でも精度
よく制御が行え、かつ加工のばらつきや油温変化の影響
を受け難くする。 【解決手段】手順250では制御動作開始時のアームシ
リンダ3bの位置がストロークエンド位置か否か判定
し、ストロークエンド位置ならば手順260に進み、ス
トロークエンドの場合に予め設定されたローパスフィル
タの時定数Ta=T1とし、ストロークエンド位置でな
ければ手順270に進み、中間位置の場合に予め設定さ
れたローパスフィルタの時定数Ta=T2(>T1)と
する。そして手順280で、手順260もしくは270
で設定された時定数Taのローパスフィルタリング処理
をアームの出力信号に施す。ブームの出力信号に対して
もシリンダ速度の応答が等しくなるように設定した時定
数Tbのローパスフィルタリング処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルのフ
ロント装置を自動制御し直線掘削あるいはフロント装置
の動き得る領域を制限した掘削を行う油圧ショベルのフ
ロント制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルでは、オペレータがフロン
ト装置のブーム等のフロント部材をそれぞれの手動操作
レバーによって操作し、掘削等の所定の作業を行ってい
る。しかし、これらフロント部材はそれぞれが関節部に
よって連結され回動運動を行うものであるため、これら
フロント部材を操作してフロント装置の先端(以下、適
宜フロント先端という)を直線状に移動させることは、
熟練を伴う非常に困難な作業である。そこで、このよう
な作業を容易にするため、各種のフロント制御装置が従
来多々提案されてきた。
【0003】例えば、特公昭54−37406号公報に
提案されている直線掘削自動運転装置は目標掘削面の勾
配やバケットの姿勢角、掘削速度などの条件を与え、そ
れらの条件の下で直線掘削を行うのに必要なブーム、ア
ーム各油圧シリンダの操作量を逐次演算回路を用いて計
算し、演算結果を入力信号として各部の運動を制御する
ように構成することにより、直線掘削の自動運転を行っ
ている。
【0004】また、特開昭61−200226号公報に
提案されている位置制御装置では、バケットシリンダも
制御に加えている。
【0005】更に、特開平8−311918号公報には
領域制限掘削制御装置が提案されている。この領域制限
掘削制御装置は、フロント装置の姿勢を検出する手段
と、この検出信号からの信号によりフロント装置の位置
を演算する手段と、フロント装置の侵入を禁止する侵入
禁止領域を教示する手段と、フロント装置の目標速度ベ
クトルを演算する手段を有し、フロント部材と侵入禁止
領域の間の距離に応じて目標速度ベクトルのうち侵入禁
止領域に垂直な成分を減じるように目標速度ベクトルを
補正し、この補正した目標速度ベクトルに応じてフロン
ト装置を駆動することにより、侵入禁止領域の境界に沿
ってフロント装置を動かすようにしている。また、掘削
領域近傍において操作信号に対して減速処理やローパス
フィルタリング処理を施すことにより制御精度の向上を
図っている。
【0006】また、上記のようなフロント制御装置でフ
ロント装置を自動制御するとき、油圧シリンダのストロ
ークエンドのクッション領域でも波打ちしないようにす
るため、特開平9−302078号公報では、流量制御
弁に対し、油圧シリンダのストロークエンド部のクッシ
ョン領域における流量特性のテーブルを通常の流量特性
とは別に用意し、シリンダエンドストロークエンド部か
否かで流量特性のテーブルを使い分けることを提案して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下の間題点がある。
【0008】油圧シリンダには、一般的に、シリンダ伸
長時及び収縮時のストロークエンド付近での衝撃を緩和
するため、油圧シリンダのストロークェンド部に機械的
な油圧クッション機構を設け、ストロークエンド部で緩
衝作用を働かせるようにしている。このクッション機構
としては種々提案されているが、主な原理は、油圧シリ
ンダがストロークエンド付近に達すると、タンクへの排
出側シリンダ室の圧油の流路を絞り、この絞り流路を通
って圧油を排出することで緩衝作用を働かせるようにし
ている。
【0009】ところで、このようなクッション機構を備
えた油圧シリンダの場合、ストロークエンド部でストロ
ーク中間部と同じ油圧を油圧シリンダの駆動側シリンダ
室に供給しようとしても、上記絞り流路のために、スト
ロークエンドに向かう方向の起動時は排出側シリンダ室
の圧油の抜けが悪くなり、ストロークエンドから離間す
る方向の起動時は駆動側シリンダ室に圧油が流入し難く
なり、いずれの場合もストローク中間部に比べ同じシリ
ンダ動作指令でも動作速度は遅くななる。このため、特
公昭54−37406号公報、特開昭61−20022
6号公報、特開平8−311918号公報に記載の直線
自動掘削をする制御や領域制限掘削制御では、油圧シリ
ンダ(例えばアームシリンダ)がストロークエンド付近
にある状態から制御動作を開始する場合、制御指令に対
してアームシリンダの動き出しが遅れ、油圧シリンダの
ストロークエンド付近において制御精度が悪化し、バケ
ット爪先が波打つ現象が生じる。
【0010】特開平9−302078号公報では、油圧
シリンダのストロークエンド部のクッション領域におけ
る流量特性のテーブルを通常の流量特性とは別に用意
し、油圧シリンダがストロークエンド部か否かで流量特
性のテーブルを使い分けることで、その問題を解決しよ
うとしている。
【0011】しかし、油圧シリンダのストロークエンド
部における流量特性は、シリンダクッション機構の加工
のばらつきにより一台一台微妙に異なり、1つの代表値
では対応できない場合がある。また、油温によっても油
圧シリンダのストロークエンド部における流量特性は変
わってくる。更に、上記方法ではテーブルを2つ持つた
め、このテーブルの記憶容量が余計に必要になる。
【0012】本発明の目的は、油圧シリンダがストロー
クエンド付近にある場合でも精度よく制御が行え、かつ
加工のばらつきや油温変化の影響を受け難い油圧ショベ
ルのフロント制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、第1油圧シリンダ及び第2油圧シ
リンダを有する油圧ショベルのフロント装置を自動制御
し直線掘削あるいはフロント装置の動き得る領域を制限
した掘削を行う油圧ショベルのフロント制御装置におい
て、所定の演算に従って前記第1及び第2油圧シリンダ
を駆動する出力信号を生成する制御演算手段と、制御動
作開始時に前記第1油圧シリンダがストロークエンド付
近にあるか否かを検出する検出手段と、前記制御演算手
段によって生成された第1油圧シリンダの出力信号に対
してローパスフィルタリング処理を行う第1フィルタリ
ング手段と、前記検出手段により制御動作開始時に前記
第1油圧シリンダがストロークエンド付近にあることが
検出されると、前記第1フィルタリング手段におけるロ
ーパスフィルタの時定数を変更する時定数設定手段とを
備えるものとする。
【0014】このように制御動作開始時に第1油圧シリ
ンダがストロークエンド付近にあるときに、第1油圧シ
リンダの出力信号に対して時定数を変更してローパスフ
ィルタリング処理を行うことにより、当該出力信号に最
適な時定数でローパスフィルタリング処理を施すことが
でき、第1油圧シリンダに油圧クッション機構が備えら
れていても、出力信号(制御指令)自体の立ち上がりを
遅らせ、油圧シリンダを滑らかに徐々に速度が上がるよ
うに制御するため、クッション機構の絞り流路の影響が
少なくなり、油圧シリンダのストロークエンド付近での
制御精度を向上できる。
【0015】また、ローパスフィルタリング処理により
第1油圧シリンダをゆっくりと起動するので、第1油圧
シリンダの加工のばらつきや油温変化に基づく流量特性
の相違による制御精度の悪化の影響も抑制できる。
【0016】(2)また、上記目的を達成するために、
本発明は、第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダを有
する油圧ショベルのフロント装置を自動制御し直線掘削
あるいはフロント装置の動き得る領域を制限した掘削を
行う油圧ショベルのフロント制御装置において、所定の
演算に従って前記第1及び第2油圧シリンダを駆動する
出力信号を生成する制御演算手段と、制御動作開始時に
前記第1油圧シリンダがストロークエンド付近にあるか
否かを検出する検出手段と、前記制御演算手段によって
生成された第1油圧シリンダの出力信号に対してローパ
スフィルタリング処理を行う第1フィルタリング手段
と、前記検出手段により制御動作開始時に前記第1油圧
シリンダがストロークエンド付近にあることが検出され
ると、前記第1フィルタリング手段におけるローパスフ
ィルタの時定数を第1の値とし、前記検出手段により制
御動作開始時に前記第1油圧シリンダがストロークエン
ドにないことが検出されると、前記第1フィルタリング
手段におけるローパスフィルタの時定数を前記第1の値
より大きい第2の値とする時定数設定手段とを備えるも
のとする。
【0017】これにより上記(1)で述べた作用効果が
得られると共に次の作用効果が得られる。つまり、第1
油圧シリンダの出力信号に対してローパスフィルタリン
グ処理を行うとき、第1油圧シリンダがストロークエン
ドにないことが検出されると、ローパスフィルタの時定
数をストロークエンド時の第1の値より大きい第2の値
とすることにより、制御動作開始時に第1油圧シリンダ
がストローク中間部にあるときの起動時の応答をストロ
ークエンド付近にあるときの起動時の応答と概ね同じに
設定することができ、第1油圧シリンダをストロークエ
ンド付近にあるときとストローク中間部にあるときとの
操作感覚を同じにでき、制御時の操作性を向上できる。
【0018】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記制御演算手段によって生成された第2油
圧シリンダの出力信号に対して、第2油圧シリンダのシ
リンダ速度の応答が前記第1油圧シリンダのシリンダ速
度の応答に合うようにローパスフィルタリング処理を行
う第2フィルタリング手段を更に備える。
【0019】これにより第1油圧シリンダのストローク
エンド付近或いは第1油圧シリンダのストロークエンド
付近とストローク中間部における第2油圧シリンダも含
めた全体的な制御精度を向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。以下の実施の形態は、本発明をフロ
ントの動き得る領域を制限した掘削が簡単に行える領域
制限掘削制御装置を備えた油圧ショベルに適用した場合
のものである。
【0021】図1において、本発明が適用される油圧シ
ョベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2からの圧
油により駆動されるブームシリンダ3a、アームシリン
ダ3b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左
右の走行モータ3e,3fを含む複数の油圧アクチュエ
ータと、これら油圧アクチュエータ3a〜3fのそれぞ
れに対応して設けられた複数の操作レバー装置4a〜4
fと、この操作レバー装置4a〜4fによって操作さ
れ、油圧アクチュエータ3a〜3fに供給される圧油の
流量を制御する複数の流量制御弁5a〜5fと、油圧ポ
ンプ2と流量制御弁5a〜5fの間の圧力が設定値以上
になった場合に開くリリーフ弁6とを有し、これらは油
圧ショベルの被駆動部材(後述)を駆動する油圧駆動装
置を構成している。
【0022】本実施の形態では、操作レバー装置4a〜
4fは操作信号として電気信号S4a〜S4fを出力する電
気レバー装置であり、流量制御弁5a〜5fは電気信号
S4a〜S4fをパイロット圧に変換する電気油圧変換手
段、例えば比例電磁弁を備えた電気・油圧操作方式の弁
である。
【0023】油圧ショベルは、図2に示すように、垂直
方向にそれぞれ回動するブーム1a、アーム1b及びバ
ケット1cからなる多関節型のフロント装置1Aと、上
部旋回体1d及び下部走行体1eからなる車体1Bとで
構成され、フロント装置1Aのブーム1aの基端は上部
旋回体1dの前部に支持されている。ブーム1a、アー
ム1b、バケット1c、上部旋回体1d及び下部走行体
1eはそれぞれブームシリンダ3a、アームシリンダ3
b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左右の
走行モータ3e,3fによりそれぞれ駆動される被駆動
部材を構成し、それらの動作は上記操作レバー装置4a
〜4fにより指示される。
【0024】また、ブームシリンダ3a、アームシリン
ダ3b、バケットシリンダ3c内にはストロークエンド
での衝撃を緩和するため油圧クッション機構が設けられ
ている。
【0025】以上のような油圧ショベルに本実施の形態
による領域制限掘削制御装置が設けられている。この制
御装置は、予め作業に応じてフロント装置の所定部位、
例えばバケット1cの先端が動き得る掘削領域の設定を
指示する設定器7と、ブーム1a、アーム1b及びバケ
ット1cのそれぞれの回動支点に設けられ、フロント装
置1Aの位置と姿勢に関する状態量としてそれぞれの回
動角を検出する角度検出器8a,8b,8cと、設定器
7の設定信号と、操作信号S4a〜S4fを入力し、バケッ
ト1Cの先端が動き得る掘削領域を設定すると共に操作
信号の補正を行う制御ユニット9から構成されている。
【0026】設定器7は、運転室内の操作パネルあるい
は操作レバーのグリップ上に設けられたスイッチ等の操
作手段により、掘削領域の設定の指示を制御ユニット9
に対して行うものである。そのスイッチには、ダイレク
トティーチスイッチ、数値入力スイッチの両方がある。
また、設定器7は、領域制限掘削制御の開始(領域制限
掘削制御モードの設定)を制御ユニット9に指示するス
イッチ(制御開始スイッチ)も備えている。なお、操作
パネル上には表示装置等、他の補助手段があってもよ
い。
【0027】制御ユニット9の制御機能を図3に示す。
制御ユニット9は、領域設定部9aと領域制限掘削制御
部9bと操作信号入出力部9cとを有し、領域設定部9
aでは、設定器7からの指示でバケヅト1cの先端が動
き得る掘削領域の設定演算を行い、領域制限掘削制御部
9bでは操作信号S4a,S4b,S4cを補正して領域制限
掘削制御を行い、操作信号入出力部では操作信号S4d,
S4e,S4fを流量制御弁5d〜5fの駆動用の電気信号
に変換する。
【0028】領域設定部9aにおける掘削領域の設定方
法の一例を図4を用いて説明する。なお、本例では垂直
面内にX軸に平行に掘削領域を設定するものである。
【0029】まず初めに、掘削領域の初期値として、フ
ロント装置1Aが届かない位深い値をセットしておく。
なぜならば、設定器7の制御開始スイッチをONにした
時から領域制限掘削制御が有効になるとすれば、その後
フロント装置1Aが動作し得る範囲で自由に動き、動作
範囲内で掘削領域を自由に設定できるようにするために
は、掘削領域の初期値は油圧ショベルのある位置からは
るか下方に設定しておかなけれぱならないからである。
ここでは一例として、掘削領域の初期値は直線式でY=
−20mとしておく。
【0030】次に、図4において、オペレータによる操
作レバー装置の操作でバケット1cの先端を点P1の位
置に動かした後、設定器7のダイレクトティーチスイッ
チを押してそのときのバケット1cの先端位置を計算す
る。
【0031】制御ユニット9の記憶部(図示せず)には
フロント装置1A及び車体1Bの各部寸法が記憶されて
おり、領域設定部9aはこれらのデータと、角度検出器
8a,8b,8cで検出した回動角α,β,γの値を用
いてP1の位置を計算する。このときP1の位置は例え
ばブーム1aの回動支点を原点としたXY座標系の座標
値(X1,Y1)として求める。XY座標系は本体1B
に固定した直行座標系であり、垂直面内にあるとする。
回動角α,β,γからXY座標系の座標値(X1,Y
1)は、ブーム1aの回動支点とアーム1bの回動支点
との距離をL1、アーム1bの回動支点とバケット1c
の回動支点の距離をL2、バケット1cの回動支点とバ
ケット1cの先端との距離をL3とすれぱ、下記の式よ
り求まる。
【0032】X1=L1sinα+L2sin(α+β)+L
3sin(α+β+γ) Y1=L1cosα+L2cos(α+β)+L3cos(α+
β+γ) 制御ユニット9の領域設定部9aでは、P1のY座標値
より、掘削領域の直線式を下記の式を用いて計算する。
【0033】Y=Y1 以上のように設定した領域(以下適宜、設定領域とい
う)に関して、制御ユニット9の領域制限掘削制御部9
bでは図5に示すフローチャートによりフロント装置1
Aの動き得る領域を制限する制御を行う。以下、図5に
示すフローチャートにより領域制限掘削制御部9bの制
御機能を明らかにしつつ、本実施例の動作を説明する。
【0034】まず手順110において、設定器7の制御
開始スイッチがONで領域制限掘削制御モードにあると
判断されると、手順120において、操作レバー装置4
a〜4cの操作信号を入力し、手順130において、角
度検出器8a,8b,8cにより検出したブーム1a、
アーム1b及びバケット1cの回動角を入力する。
【0035】次に手順140において、検出した回動角
α,β,γと予め入力してあるフロント装置1Aの各部
寸法とに基づきフロント装置1Aの位置と姿勢の計算が
行われ、フロント装置1Aの所定部位の位置、例えぱバ
ケット1cの先端位置を計算する。このときの計算は、
先の領域設定部におけるバケット先端位置の計算と同じ
であり、この場合も、バケット先端の位置はXY座標系
の値として求める。
【0036】手順170では、図6に示すような設定領
域の境界とバケット1cの先端との距離D1と減速ベク
トル係数hとの関係を演算する。この距離D1と係数h
との関係は、距離D1が距離Ya1よりも大きいときは
h=0であり、D1がYa1よりも小さくなると、距離
D1が減少するにしたがって滅速ベクトル係数hが増大
し、距離D1=0でh=1となるように設定されてい
る。なお、設定領域の境界から距離Ya1の範囲が減速
領域に相当する。
【0037】次に手順180において、フロント装置1
A用の操作レバー装置4a〜4cの操作信号が指令する
バケット1cの先端の目標速度ベクトルVcを計算す
る。ここで、操作レバー装置4a〜4cの操作信号と流
量制御弁5a〜5cの供給流量との関係及びフロント装
置1Aの各部寸法を制御ユニット9の記憶装置に予め記
憶しておき、操作レバー装置4a〜4cの操作信号から
対応する流量制御弁5a〜5cの供給流量を求め、この
供給流量の値から油圧シリンダ3a〜3cの目標駆動速
度を求め、この目標駆動速度とフロント装置1Aの各部
寸法を用いてバケット先端の目標速度ベクトルVcを演
算する。そして、目標速度ベクトルVcの設定領域の境
界に平行な方向のベクトル成分Vcxと垂直な方向のベ
クトル成分Vcyを求める。ここで、目標速度ベクトル
VcのX座標成分Vcxは目標速度ベクトルVcの設定
領域の境界に平行な方向のベクトル成分となり、Y座標
成分Vcyは目標速度ベクトルVcの設定領域の境界に
垂直な方向のベクトル成分となる。
【0038】次に手順190において、バケツト1cの
先端が上記のように設定した図6に示すような設定領域
内の境界近傍の領域である減速領域にある場合にあるか
否かを判定し、減速領域にある場合には手順200に進
みフロント装置1Aの減速を行うよう目標速度ベクトル
Vcを補正し、減速領域にない時には手順210に進
む。
【0039】手順210において、バケット1cの先端
が上記のように設定した図6に示すような設定領域外に
ある場合か否かを判定し、設定領域外にある場合には手
順220に進み、バケット1cの先端が設定領域に戻る
ように目標速度ベクトルVcを補正し、設定領域外にな
いときには手順230に進む。
【0040】次に手順230において、手順200また
は220で得た補正後の目標速度ベクトルVcaに対応
する流量制御弁5a〜5cの操作信号を計算する。これ
は、手順180における目標速度ベクトルVcの計算の
逆演算である。
【0041】ここで、手順190における減速領域にあ
るか否かの判定及び手順200における減速領域での操
作信号の補正について、図7及び図8を用いて説明す
る。
【0042】制御ユニット9の記憶装置には、手順17
0の処理のため、図7に示すような設定領域の境界とバ
ケット1cの先端との距離D1と減速ベクトル係数hと
の関係が演算・記憶されている。この距離D1と係数h
との関係は、距離D1が距離Ya1よりも大きいときは
h=0であり、D1がYa1よりも小さくなると、距離
D1が減少するにしたがって減速ベクトル係数hが増大
し、距離D1=0でh=1となるように設定されてい
る。手順190では、手順140で得たバケット1cの
先端位置と設定領域の境界との距離D1が距離Ya1よ
り小さくなると減速領域に侵入したと判定する。また、
バケット1cの先端位置と設定領域の境界との距離D2
を計算し、この距離の値が負の値になったら設定領域外
に侵入したと判断する。
【0043】また、手順200では、手順180で計算
したバケット1cの先端の目標速度ベクトルVcの設定
領域の境界に接近する方向のベクトル成分である設定領
域の境界に対し垂直方向のベクトル成分、すなわちXY
座標系におけるY座標の成分Vcyを減じるように目標
速度ベクトルVcを補正する。具体的には、記憶装置に
記憶した図7に示す関係からそのときの設定領域の境界
とバケット1cの先端との距離D1に対応する減速ベク
トル係数hを計算し、この減速ベクトル係数hを目標速
度ベクトルVcのYa座標の成分(垂直方向のベクトル
成分)Vcyに乗じ、更に−1を乗じて滅速ベクトルV
R(=−hVcy)を求め、VcyにVRを加算する。
ここで、減速ベクトルVRはバケット1cの先端と設定
領域の境界との距離D1がYa1より小さくなるにした
がって大きくなり、D1=0でVa=−VcyとなるV
cyの逆方向の速度ベクトルである。このため、減速ベ
クトルVRを目標速度ベクトルVcの垂直方向のベクト
ル成分Vcyに加算することにより、距離D1がYa1
より小さくなるにしたがって垂直方向のベクトル成分V
cyの減少量が大きくなるようベクトル成分Vcyが減
じられ、目標速度ベクトルVcは目標速度ベクトルVc
aに補正される。
【0044】バケット1cの先端が上記のような補正後
の目標速度ベクトルVcaの通りに減速制御されたとき
の軌跡の一例を図8に示す。目標速度ベクトルVcが斜
め下方に一定であるときには、その平行成分Vcxは一
定となり、垂直成分Vcyはバケット1cの先端が設定
領域の境界に近づくにしたがって(距離D1がYa1よ
り小さくなるにしたがって)小さくなる。補正後の目標
速度ベクトルVcaはその合成であるので、軌跡は図8
のように設定領域の境界に近づくにつれて平行となる曲
線状となる。また、D1=0でh=1、VR=−Vcy
となるので、設定領域の境界上での補正後の目標速度ベ
クトルVcaは平行成分Vcxに一致する。
【0045】このように手順200における減速制御で
は、バケット1cの先端の設定領域の境界に接近する方
向の動きが減速されることにより、結果としてバケット
1cの先端の移動方向が設定領域の境界に沿った方向に
変換され、この意味で手順200の減速制御は方向変換
制御ということもできる。
【0046】手順200における設定領域外での操作信
号の補正について、図9及び図10を用いて説明する。
【0047】制御ユニット9の記憶装置には、図9に示
すような設定領域の境界とバケット1cの先端との距離
D2の絶対値と復元ベクトルARとの関係が記憶されて
いる。この距離D2の絶対値と復元ベクトルARとの関
係は、距離D2の絶対値が減少するにしたがって復元ベ
クトルARが増大するように設定されている。手順22
0では、手順180で計算したバケット1cの先端の目
標速度ベクトルVcの設定領域の境界に対し垂直方向の
ベクトル成分、すなわちXY座標系のY座標の成分Vc
yが設定領域の境界に接近する方向の垂直成分に変わる
よう目標速度ベクトルVcを補正する。具体的には、垂
直方向のベクトル成分VcyをキャンセルするようにV
cyの逆方向ベクトルAcyを加算して、平行成分Vc
xを抽出する。この補正によってバケット1cの先端は
設定領域外を更に進もうとする動作が阻止される。そし
て次に、記憶装置に記憶した図9に示す関係からそのと
きの設定領域の境界とバケット1cの先端との距離D2
の絶対値に相当する復元ベクトルARを計算し、この復
元ベクトルARを目標速度ベクトルVc垂直方向のベク
トル成分Vcyに更に加算する。ここで、復元ベクトル
ARはバケット1cの先端と設定領域の境界との距離D
2が小さくなるにしたがつて小さくなる逆方向の速度ベ
クトルである。このため、復元ベクトルARを目標速度
ベクトルVcの垂直方向のベクトル成分Vcyに加算す
ることにより、距離D2が小さくなるにしたがって垂直
方向のベクトル成分Vcyが小さくなるよう、目標速度
ベクトルVcは目標速度ベクトルVcaに補正される。
【0048】バケット1cの先端が上記のような補正後
の目標速度ベクトルVcaの通りに復元制御されたとき
の軌跡の一例を図10に示す。目標速度ベクトルVcが
斜め下方に一定であるときには、その平行成分Vcxは
一定となり、また復元ベクトルARは距離D2に比例す
るので垂直成分はバケット1cの先端が設定領域の境界
に近づくにしたがって(距離D2が小さくなるにしたが
って)小さくなる。補正後の目標速度ベクトルVcaは
その合成であるので、軌跡は図10のように設定領域の
境界に近づくにつれて平行となる曲線状となる。
【0049】このように、手順220における復元制御
では、バケット1cの先端が設定領域に戻るように制御
されるため、設定領域外に復元領域が得られることにな
る。また、この復元制御でも、バケット1cの先端の設
定領域の境界に接近する方向の動きが滅速されることに
より、結果としてバケット1cの先端の移動方向が設定
領域の境界に沿った方向に変換され、この意味でこの復
元制御も方向変換制御ということができる。
【0050】図5に戻り、次に手順240において、領
域制限掘削制御モードで制御動作が開始された直後か否
か判定する。ここで、領域制限掘削制御モードでフロン
ト装置1Aを操作して掘削する作業では、通常アーム1
bをアームクラウドする操作が伴う。このため、本実施
の形態では、アーム1bの起動を制御動作の開始を判断
する動作ととらえ、一例として、アームが動作して2秒
以内を制御動作の開始直後とする。領域制限掘削制御モ
ードでの制御動作が開始された直後ならば手順250に
進み、そうでなければ手順290に進む。
【0051】手順250では制御動作開始時のアームシ
リンダ3bの位置がストロークエンド位置か否か判定す
る。ここで、アームシリンダ3bのストローク位置とア
ーム1bの回動角とには一義的な関係がある。そこで、
本実施の形態では、角度検出器8bの角度信号からアー
ムシリンダ3bの位置がストロークエンド位置か否か判
定する。そして、アームシリンダ3bの位置がストロー
クエンド位置ならば手順260に進み、そうでなければ
手順270に進む。
【0052】手順260では、アームシリンダ3bの位
置がストロークエンドの場合に予め設定されたローパス
フィルタの時定数Ta=T1とする。一方、手順270
ではアームシリンダの位置が中間位置の場合に予め設定
されたローパスフィルタの時定数Ta=T2として手順
280に進む。
【0053】ここで、時定数T1とT2の設定の仕方を
図11を用いて説明する。図11において、図の左側
は、油圧クッション機構を備えた油圧シリンダに係わる
流量制御弁にステップ状の入力信号を与えた場合のシリ
ンダ速度の応答を示したものであり、上側がストローク
エンドから動作する場合のもの、下側がストローク中間
部から動作する場合のものである。また、図11の中央
は、ステップ状の入力信号に施すローパスフィルタの特
性をボード線図で示すものであり、f1,f2はカット
オフ周波数(sin入力した際の出力信号の振幅が−3d
Bとなる入力周波数)、T1,T2は時定数である。こ
こで、f1=1/(2πT1)、f2=1/(2πT
2)の関係がある。図11の右側は、ステップ状の入力
信号に図示中央のローパスフィルタリング処理を施した
結果を示すものである。
【0054】油圧シリンダの位置がストロークエンドの
場合と中間位置の場合の応答を比較すると、図11の左
側にA及びBで示すように、油圧シリンダに設けられた
油圧クッション機構の影響により同じ入力信号に対して
ストロークエンドの場合の応答の方が中間位置の場合の
応答より遅い。そこで、図11の中央に示すように、そ
れぞれの場合の入力信号に対して異なる時定数T1,T
2を持つローパスフィルタを施し、図11の右側にa及
びbで示すようにそれを改めて入力信号としてやること
により、図11の右側にC及びDで示すように、油圧シ
リンダの位置がストロークエンドの場合と中間位置の場
合とでシリンダ速度の見かけ上の応答を等しくすること
ができる。ここで、中間位置の場合に施すローパスフィ
ルタの時定数T2はストロークエンドの場合の時定数T
1よりも遅い時定数となり、予め各々の場合の応答が等
しくなるような時定数を選んでおく。
【0055】手順280では手順260若しくは270
で設定された時定数Taのローパスフィルタリング処理
をアームの出力信号に施す。また、ブームシリンダ3a
に対しても、シリンダ速度の応答がアームシリンダ3b
のシリンダ速度の応答にほぼ等しくなるような時定数T
bを予め設定しておき、ブームの出力信号に対してもそ
の時定数Tbのローパスフィルタリング処理を施す。
【0056】最後に手順290において、手順280で
計算した出力信号を出力し、はじめに戻る。
【0057】領域制限掘削制御を終了させる場合は、設
定器7の制御開始スイッチをもう一度押して、OFFに
する。この時、それまで掘削領域として制御ユニット9
に記憶されていた掘削制限領域の直線式は初期値のY=
−20mにリセットされる。
【0058】また、この状態で操作レバー装置4a〜4
cを操作した場合は、手順110において、設定器7の
制御開始スイッチがOFFであると判断されるため、手
順150で操作レバー装置4a〜4cの操作信号を入力
し、手順290でその操作信号を出力し、始めに戻る。
【0059】以上のように本実施の形態によれば、バケ
ット1cの先端が設定領域の境界から離れているとき
は、目標速度ベクトルVcは補正されず、通常作業と同
じように作業できるとともに、バケット1cの先端が設
定領域内でその境界近傍に近づくと、目標速度ベクトル
Vcの設定領域の境界に接近する方向のベクトル成分
(境界に対して垂直方向のベクトル成分)を減じるよう
に補正されるので、設定領域の境界に対して垂直方向の
動きが減速制御され、設定領域の境界に沿った方向の速
度成分は減じられ、このため図8に示すように設定領域
の境界に沿ってバケット1cの先端を動かすことができ
る。このため、バケット1cの先端の動き得る領域を制
限した掘削を効率良く行うことができる。
【0060】また、バケット1cの先端が設定領域内の
境界近傍で減速制御されるとき、フロント装置1Aの動
きが速いと、制御上の遅れやフロント装置1Aの慣性に
よりバケット1cの先端が設定領域外にある程度侵入す
ることがある。このようなとき、本実施例では、バケッ
ト1cの先端が設定領域に戻るように目標速度ベクトル
Vcが補正されるので、侵入後速やかに設定領域に戻る
よう制御される。このため、フロント装置1Aを速く動
かしたときでも設定領域の境界に沿ってバケット先端を
動かすことができ、領域を制限した掘削を正確に行うこ
とができる。
【0061】また、本実施形態によれば、上記の制御動
作開始時にアームシリンダ3bがストロークエンド付近
にあるとき、アームシリンダ3bの出力信号に対して、
ストローク中間部にある時の時定数T2からT1に時定
数を変更してローパスフィルタリング処理を施すので、
当該出力信号を最適な時定数T1でローパスフィルタリ
ング処理をすることができ、アームシリンダ3bに油圧
クッション機構が備えられていても、制御指令である出
力信号自体の立ち上がりを遅らせ、油圧シリンダを滑ら
かに徐々に速度が上がるように制御するため、クッショ
ン機構の絞り流路の影響が少なくなり、アームシリンダ
3bのストロークエンド付近での制御精度を向上でき
る。
【0062】また、制御動作開始時にアームシリンダ3
bがストロークエンド付近にあるときに、ブームシリン
ダ3aの出力信号に対しても、アームシリンダ3bの応
答とほぼ等しくなるようにローパスフィルタリング処理
を施すので、アームシリンダ3bのストロークエンド付
近におけるブームシリンダ3aも含めた全体的な制御精
度を向上できる。
【0063】更に、制御動作開始時にアームシリンダ3
bがストロークエンド付近にないとき、即ち、アームシ
リンダ3bがストローク中間部にあるときにも、アーム
シリンダ3bの出力信号に対し時定数T2でローパスフ
ィルタリング処理を施すので、アームシリンダ3bがス
トローク中間部にあるときもアームシリンダ3bを滑ら
かに起動し、制御精度を向上できる。そして、このとき
も、ブームシリンダ3aの出力信号に対してアームシリ
ンダ3bの応答とほぼ等しくなるようにローパスフィル
タリング処理を施すので、アームシリンダ3bのストロ
ークエンド中間部におけるブームシリンダ3aも含めた
全体的な制御精度を向上できる。
【0064】更に、このとき、その時定数T2をストロ
ークエンド時の時定数T1より大きくするので(T2>
T1)、制御動作開始時にアームシリンダ3bがストロ
ーク中間部にあるときの起動時の応答をストロークエン
ド付近にあるときの起動時の応答と概ね同じに設定する
ことができ、アームシリンダ3bがストロークエンド付
近にあるときとストローク中間部にあるときの操作感覚
を同じにでき、制御時の操作性を向上できる。
【0065】また、ローパスフィルタリング処理により
アームシリンダ3bをゆっくりと起動するので、アーム
シリンダ3bの加工のばらつきや油温変化に基づいた流
量特性の相違による制御精度の悪化の影響も抑制でき
る。また、流量特性のテーブルを別に用意する場合に比
べて、記憶容量の増加も少なくできる。
【0066】なお、本発明のフロント制御装置はその詳
細が上述の実施の形態に限定されず、種々の変形が可能
である。一例として、本実施の形態では本発明を領域制
限掘削制御に適用したがバケット刃先を直線状に動作さ
せること等を目的とした軌跡制御に適用してもよい。ま
た、本実施の形態では操作レバー装置は電気レバー方式
としたが、油圧パイロット式の操作レバー装置でもよ
い。また、フロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態
量を検出する手段として回動角を検出する角度計を用い
たが、シリンダのストロークを検出してもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、油圧シリンダがストロ
ークエンド付近にある場合でも中間部にある場合でも精
度よく制御が行え、かつ加工のばらつきや油温変化があ
っても制御精度の悪化を抑制できると共に、流量特性の
テーブルを別に用意する場合に比べて記憶容量の増加も
少なくできる。
【0068】また、本発明によれば、上記のように制御
精度を向上できると共に操作性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による建設機械のフロン
ト制御装置をその油圧駆動装置と共に示す図である。
【図2】本発明が適用される油圧ショベルの外観とその
周囲の設定領域の形状を示す図である。
【図3】図1に示した制御ユニットが行う処理内容を示
す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態が係わる領域制限掘削制御で用い
る座標系と領域の設定方法を示す図である。
【図5】図3に示した制御ユニットの領域制限掘削制御
部における制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態が係わる領域制限掘削制御におけ
る減速領域及び復元領域での目標速度ベクトルの補正方
法を示す図である。
【図7】領域制限掘削制御におけるバケットの先端と設
定領域の境界との距離と減速ベクトルとの関係を示す図
である。
【図8】領域制限掘削制御でバケットの先端が補正通り
に減速制御されたときの軌跡の一例を示す図である。
【図9】領域制限掘削制御におけるバケットの先端と設
定領域の境界との距離と復元ベクトルとの関係を示す図
である。
【図10】領域制限掘削制御でバケットの先端が補正通
りに復元制御されたときの軌跡の一例を示す図である。
【図11】本実施の形態におけるローパスフィルタリン
グ処理を説明する図である。
【符号の説明】
1A フロント装置 1B 車体 1a ブーム 1b アーム 1c バケット 1d 上部旋回体 1e 下部走行体 2 油圧ポンプ 3a〜3f 油圧アクチュエータ 4a〜4f 操作レバー装置 5a〜5f 流量制御弁 6 リリーフ弁 7 設定器) 8a,8b,8c 角度検出器 9 制御ユニット 9a 領域設定部 9b 領域制限掘削制御部 9c 操作信号入出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 洋 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 冨田 ▲禎▼久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 BA01 BA03 BB07 BB11 DA03 DA04 DB04 DB05 DC07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダを
    有する油圧ショベルのフロント装置を自動制御し直線掘
    削あるいはフロント装置の動き得る領域を制限した掘削
    を行う油圧ショベルのフロント制御装置において、 所定の演算に従って前記第1及び第2油圧シリンダを駆
    動する出力信号を生成する制御演算手段と、 制御動作開始時に前記第1油圧シリンダがストロークエ
    ンド付近にあるか否かを検出する検出手段と、 前記制御演算手段によって生成された第1油圧シリンダ
    の出力信号に対してローパスフィルタリング処理を行う
    第1フィルタリング手段と、 前記検出手段により制御動作開始時に前記第1油圧シリ
    ンダがストロークエンド付近にあることが検出される
    と、前記第1フィルタリング手段におけるローパスフィ
    ルタの時定数を変更する時定数設定手段とを備えること
    を特徴とする油圧ショベルのフロント制御装置。
  2. 【請求項2】第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダを
    有する油圧ショベルのフロント装置を自動制御し直線掘
    削あるいはフロント装置の動き得る領域を制限した掘削
    を行う油圧ショベルのフロント制御装置において、 所定の演算に従って前記第1及び第2油圧シリンダを駆
    動する出力信号を生成する制御演算手段と、 制御動作開始時に前記第1油圧シリンダがストロークエ
    ンド付近にあるか否かを検出する検出手段と、 前記制御演算手段によって生成された第1油圧シリンダ
    の出力信号に対してローパスフィルタリング処理を行う
    第1フィルタリング手段と、 前記検出手段により制御動作開始時に前記第1油圧シリ
    ンダがストロークエンド付近にあることが検出される
    と、前記第1フィルタリング手段におけるローパスフィ
    ルタの時定数を第1の値とし、前記検出手段により制御
    動作開始時に前記第1油圧シリンダがストロークエンド
    にないことが検出されると、前記第1フィルタリング手
    段におけるローパスフィルタの時定数を前記第1の値よ
    り大きい第2の値とする時定数設定手段とを備えること
    を特徴とする油圧ショベルのフロント制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の油圧シリンダのフロ
    ント制御装置において、 前記制御演算手段によって生成された第2油圧シリンダ
    の出力信号に対して、第2油圧シリンダのシリンダ速度
    の応答が前記第1油圧シリンダのシリンダ速度の応答に
    合うようにローパスフィルタリング処理を行う第2フィ
    ルタリング手段を更に備えることを特徴とする油圧ショ
    ベルのフロント制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170048A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Kobelco Contstruction Machinery Ltd キャビン昇降装置及びキャビンの駆動方法
JP2008150965A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のエンジン制御装置
JP2014156708A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 作業機械
JP2014528528A (ja) * 2011-10-05 2014-10-27 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 掘削機を利用した平坦化整地作業制御システム

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