JP2001297713A - フラット型シャドウマスク - Google Patents
フラット型シャドウマスクInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】バリ部を有するフラット型シャドウマスクから
スカート成形部の外形輪郭以内のシャドウマスクを取り
出す際、不要なバリ部の除去を容易にし、かつ、シャド
ウマスク部位に形状不良等の問題の生じることのないフ
ラット型シャドウマスクを提供する。 【解決手段】貫通孔もしくは貫通線が複数形成された画
像面部と、画像面部外周のスカート成形部と、スカート
成形部外周のバリ部とを有する枚葉状のフラット型シャ
ドウマスクにおいて、スカート成形部の外形輪郭は貫通
線および易破断性の線で構成し、前記易破断性の線の少
なくとも一部を、一方の面側に点線状に形成したハーフ
エッチング線と他方の面側に前記点線に相対して形成し
た線状のハーフエッチング線とで構成していることを特
徴とするフラット型シャドウマスク
スカート成形部の外形輪郭以内のシャドウマスクを取り
出す際、不要なバリ部の除去を容易にし、かつ、シャド
ウマスク部位に形状不良等の問題の生じることのないフ
ラット型シャドウマスクを提供する。 【解決手段】貫通孔もしくは貫通線が複数形成された画
像面部と、画像面部外周のスカート成形部と、スカート
成形部外周のバリ部とを有する枚葉状のフラット型シャ
ドウマスクにおいて、スカート成形部の外形輪郭は貫通
線および易破断性の線で構成し、前記易破断性の線の少
なくとも一部を、一方の面側に点線状に形成したハーフ
エッチング線と他方の面側に前記点線に相対して形成し
た線状のハーフエッチング線とで構成していることを特
徴とするフラット型シャドウマスク
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像面部と、画像
面部外周のスカート成形部と、スカート成形部外周のバ
リ部とを有するフラット型シャドウマスクに係わり、そ
の中でも特に、バリ部の除去を容易に行えるフラット型
シャドウマスクに関する。
面部外周のスカート成形部と、スカート成形部外周のバ
リ部とを有するフラット型シャドウマスクに係わり、そ
の中でも特に、バリ部の除去を容易に行えるフラット型
シャドウマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管等に用いられるシャドウマ
スクはフォトエッチング法を用いて製造することが主流
となっており、その製造工程の一例を図10を用い簡単
に説明する。
スクはフォトエッチング法を用いて製造することが主流
となっており、その製造工程の一例を図10を用い簡単
に説明する。
【0003】まず、シャドウマスクの基板となる金属薄
板104に脱脂、整面処理を行う。次いで、金属薄板の
両面に感光性樹脂を塗布する。次いで、所定のパターン
を有する表裏二枚のパターン露光用マスクを介し、金属
薄板の両面の感光性樹脂に各々パターン露光を行う。
板104に脱脂、整面処理を行う。次いで、金属薄板の
両面に感光性樹脂を塗布する。次いで、所定のパターン
を有する表裏二枚のパターン露光用マスクを介し、金属
薄板の両面の感光性樹脂に各々パターン露光を行う。
【0004】次いで、感光性樹脂の現像、硬膜処理等を
行う。これにより、所定パターンに従って金属薄板10
4表面を露出した開口部108を有する感光性樹脂層1
03を得る(図10(a))。次いで、金属薄板104
の両面より一定のエッチングを行ない、金属薄板104
に小孔凹部105aおよび大孔凹部105bを形成する
(図10(b))。次いで、小孔側感光性樹脂層103
a上にニス等を塗布し、小孔凹部105aを充填するエ
ッチング防止層106を形成する(図10(c))。次
いで、金属薄板104の大孔側に二次エッチングを行い
大孔凹部を拡大し、小孔凹部と貫通した貫通孔107を
形成する(図10(d))。次いで、アルカリ液等を用
いエッチング防止層106および感光性樹脂層103を
剥膜すれば、金属薄板104上に所定の配置パターンに
従って穿設された貫通孔を有するシャドウマスク102
が得られる(図10(e))。
行う。これにより、所定パターンに従って金属薄板10
4表面を露出した開口部108を有する感光性樹脂層1
03を得る(図10(a))。次いで、金属薄板104
の両面より一定のエッチングを行ない、金属薄板104
に小孔凹部105aおよび大孔凹部105bを形成する
(図10(b))。次いで、小孔側感光性樹脂層103
a上にニス等を塗布し、小孔凹部105aを充填するエ
ッチング防止層106を形成する(図10(c))。次
いで、金属薄板104の大孔側に二次エッチングを行い
大孔凹部を拡大し、小孔凹部と貫通した貫通孔107を
形成する(図10(d))。次いで、アルカリ液等を用
いエッチング防止層106および感光性樹脂層103を
剥膜すれば、金属薄板104上に所定の配置パターンに
従って穿設された貫通孔を有するシャドウマスク102
が得られる(図10(e))。
【0005】なお、上述した説明では、ニス(エッチン
グ防止層106)を用いた2段階エッチングにより貫通
孔を形成したシャドウマスクを例としたが、シャドウマ
スクの種類としてはこの他に、万線状の貫通線を形成し
たもの、楕円状の貫通孔を形成したもの等があり、いず
れも公知のフォトッチング法を用いて製造される。
グ防止層106)を用いた2段階エッチングにより貫通
孔を形成したシャドウマスクを例としたが、シャドウマ
スクの種類としてはこの他に、万線状の貫通線を形成し
たもの、楕円状の貫通孔を形成したもの等があり、いず
れも公知のフォトッチング法を用いて製造される。
【0006】シャドウマスクの素材となる金属薄板10
4は、予め枚葉状としたものを用いる場合もあるが、多
くは、金属ロールより供給された長尺帯状の金属薄板が
用いられ、長尺帯状の金属薄板上に一定の間隔を置き連
続してシャドウマスク102が形成される。長尺帯状の
金属薄板を用いた場合においては、エッチング、剥膜等
のフォトエッチング工程を終了した後、帯状の金属薄板
を枚葉状に断裁し、図9に示す枚葉状のフラット型シャ
ドウマスク91を得るものである。
4は、予め枚葉状としたものを用いる場合もあるが、多
くは、金属ロールより供給された長尺帯状の金属薄板が
用いられ、長尺帯状の金属薄板上に一定の間隔を置き連
続してシャドウマスク102が形成される。長尺帯状の
金属薄板を用いた場合においては、エッチング、剥膜等
のフォトエッチング工程を終了した後、帯状の金属薄板
を枚葉状に断裁し、図9に示す枚葉状のフラット型シャ
ドウマスク91を得るものである。
【0007】カラー受像管等に組み込まれるシャドウマ
スク82は、図8に示すように、電子銃から照射された
電子線が通過する貫通孔もしくは貫通線が複数形成され
た画像面部83と、画像面部83の外周に位置し、カラ
ー受像管に組み込む前にカラー受像管の形状に合うよう
プレス成形される部位とで構成される。以下の記述で、
画像面部83の外周に位置しプレス成形される部位を、
スカート成形部84と記す。
スク82は、図8に示すように、電子銃から照射された
電子線が通過する貫通孔もしくは貫通線が複数形成され
た画像面部83と、画像面部83の外周に位置し、カラ
ー受像管に組み込む前にカラー受像管の形状に合うよう
プレス成形される部位とで構成される。以下の記述で、
画像面部83の外周に位置しプレス成形される部位を、
スカート成形部84と記す。
【0008】ここで、シャドウマスクの素材となる金属
薄板の外形と所望されるシャドウマスクの外形とが一致
することはまずなく、また、金属薄板の内側の領域にシ
ャドウマスクが形成されるため、フォトエッチング工程
後に長尺帯状から枚葉状に断裁された後のフラット型シ
ャドウマスクでは、図9に示すように、スカート成形部
94の外周に不要な部位が存在することになる。以下の
記述で、このスカート成形部94の外周の不要な部位を
バリ部95と記す。すなわち、フラット型シャドウマス
ク91は、貫通孔もしくは貫通線が複数形成された画像
面部93と、画像面部93の外周のスカート成形部94
と、スカート成形部94の外周のバリ部95とで構成さ
れており、フラット型シャドウマスク91よりバリ部9
5を除去し、図8に示す、最終的にカラー受像管等に組
み込まれるシャドウマスク82とするものである。
薄板の外形と所望されるシャドウマスクの外形とが一致
することはまずなく、また、金属薄板の内側の領域にシ
ャドウマスクが形成されるため、フォトエッチング工程
後に長尺帯状から枚葉状に断裁された後のフラット型シ
ャドウマスクでは、図9に示すように、スカート成形部
94の外周に不要な部位が存在することになる。以下の
記述で、このスカート成形部94の外周の不要な部位を
バリ部95と記す。すなわち、フラット型シャドウマス
ク91は、貫通孔もしくは貫通線が複数形成された画像
面部93と、画像面部93の外周のスカート成形部94
と、スカート成形部94の外周のバリ部95とで構成さ
れており、フラット型シャドウマスク91よりバリ部9
5を除去し、図8に示す、最終的にカラー受像管等に組
み込まれるシャドウマスク82とするものである。
【0009】従来、フラット型シャドウマスク91から
不要なバリ部95を除去して所定の外形形状としたシャ
ドウマスクを得る方法としては、以下に記す方法等が用
いられていた。すなわち、金型を用い機械的にバリ部9
5を打ち抜き除去する方法である。また、エッチング時
にスカート成形部94の外形輪郭を以下に記すムシリ
(毟り)線で形成しておき、人手等によりムシリ線から
外側の部位(バリ部95)をムシリ取る方法である。ム
シリ線は、金属薄板を貫通する貫通線と、ハーフエッチ
ング状とした易破断性の線とから構成される。なお、ス
カート成形部94の隅部(角部)の一例を図7に模式的
に示す。図7に示すように、スカート成形部74の四隅
(角部)等の外形輪郭が凹凸状に複雑に入り組む部位は
貫通線76(図中の実線部)とし、その他の直線状等の
なだらかな輪郭形状の部位を易破断性の線77(図中の
破線部)とすることが一般的であり、貫通線76と易破
断性の線77とでムシリ線78が構成される。また、易
破断性の線77は、金属薄板の少なくとも一方の面側に
形成した線状のハーフエッチング線とすることが一般的
に行われている。
不要なバリ部95を除去して所定の外形形状としたシャ
ドウマスクを得る方法としては、以下に記す方法等が用
いられていた。すなわち、金型を用い機械的にバリ部9
5を打ち抜き除去する方法である。また、エッチング時
にスカート成形部94の外形輪郭を以下に記すムシリ
(毟り)線で形成しておき、人手等によりムシリ線から
外側の部位(バリ部95)をムシリ取る方法である。ム
シリ線は、金属薄板を貫通する貫通線と、ハーフエッチ
ング状とした易破断性の線とから構成される。なお、ス
カート成形部94の隅部(角部)の一例を図7に模式的
に示す。図7に示すように、スカート成形部74の四隅
(角部)等の外形輪郭が凹凸状に複雑に入り組む部位は
貫通線76(図中の実線部)とし、その他の直線状等の
なだらかな輪郭形状の部位を易破断性の線77(図中の
破線部)とすることが一般的であり、貫通線76と易破
断性の線77とでムシリ線78が構成される。また、易
破断性の線77は、金属薄板の少なくとも一方の面側に
形成した線状のハーフエッチング線とすることが一般的
に行われている。
【0010】しかし、上記金型を用いた機械的方法で
は、打ち抜き時にシャドウマスク部位に無理な外力が掛
かり、シャドウマスクに歪み等の形状不良をもたらすこ
とになり、また、金型の作成に手間と費用がかかるとい
う問題があった。このため、エッチング時に貫通孔と同
時に上述したムシリ線78を形成しておき、人手等によ
りバリ部75をムシリ取り除去する方法が主流となって
いる。
は、打ち抜き時にシャドウマスク部位に無理な外力が掛
かり、シャドウマスクに歪み等の形状不良をもたらすこ
とになり、また、金型の作成に手間と費用がかかるとい
う問題があった。このため、エッチング時に貫通孔と同
時に上述したムシリ線78を形成しておき、人手等によ
りバリ部75をムシリ取り除去する方法が主流となって
いる。
【0011】ここで、エッチング終了後の金属薄板に
は、スプレー噴射される剥膜液や洗浄液等の薬液による
外力が掛かり、また、金属薄板の搬送時に生じる振動等
によっても外力が掛かる。このため、エッチング終了後
に掛かる外力によりスカート成形部の外形輪郭を構成す
るムシリ線が切れ、シャドウマスク部位が金属薄板から
脱落しないよう、ムシリ線には一定の強度を必要とす
る。このため、バリ部のムシリ取りには力を要し、ムシ
リ取り時にシャドウマスク部位に不要な外力が加わるこ
とが多く、シャドウマスクの変形不良の原因ともなって
いた。また、バリ部を除去した後のスカート成形部の外
周辺がギザギザになる、いわゆるスカート成形部の外周
辺にバリが生じシャドウマスクが形状不良になるという
問題もあった。
は、スプレー噴射される剥膜液や洗浄液等の薬液による
外力が掛かり、また、金属薄板の搬送時に生じる振動等
によっても外力が掛かる。このため、エッチング終了後
に掛かる外力によりスカート成形部の外形輪郭を構成す
るムシリ線が切れ、シャドウマスク部位が金属薄板から
脱落しないよう、ムシリ線には一定の強度を必要とす
る。このため、バリ部のムシリ取りには力を要し、ムシ
リ取り時にシャドウマスク部位に不要な外力が加わるこ
とが多く、シャドウマスクの変形不良の原因ともなって
いた。また、バリ部を除去した後のスカート成形部の外
周辺がギザギザになる、いわゆるスカート成形部の外周
辺にバリが生じシャドウマスクが形状不良になるという
問題もあった。
【0012】さらに、金属薄板の板端からムシリ線ま
で、人手により鋏等で切り込みを入れる作業が必要であ
り、この作業は手作業によるため時間が掛かり非能率的
で生産性が悪いという問題があった。さらに、鋏で切り
込みを入れる際、誤ってスカート成形部の内側にまで切
り込みをいれる等で、シャドウマスクの傷不良を生じる
という問題等もあげられていた。
で、人手により鋏等で切り込みを入れる作業が必要であ
り、この作業は手作業によるため時間が掛かり非能率的
で生産性が悪いという問題があった。さらに、鋏で切り
込みを入れる際、誤ってスカート成形部の内側にまで切
り込みをいれる等で、シャドウマスクの傷不良を生じる
という問題等もあげられていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カラ
ー受像管等に用いられるシャドウマスクに係わり、特
に、バリ部を有するフラット型シャドウマスクからスカ
ート成形部の外形輪郭以内を取り出しシャドウマスクと
する際、不要なバリ部の除去を容易にし、かつ、シャド
ウマスクに形状不良等の問題の生じることのないフラッ
ト型シャドウマスクを提供することにある。
ー受像管等に用いられるシャドウマスクに係わり、特
に、バリ部を有するフラット型シャドウマスクからスカ
ート成形部の外形輪郭以内を取り出しシャドウマスクと
する際、不要なバリ部の除去を容易にし、かつ、シャド
ウマスクに形状不良等の問題の生じることのないフラッ
ト型シャドウマスクを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に基づ
きなされたもので、請求項1においては、貫通孔もしく
は貫通線が複数形成された画像面部と、画像面部外周の
スカート成形部と、スカート成形部外周のバリ部とを有
する枚葉状のフラット型シャドウマスクにおいて、スカ
ート成形部の外形輪郭は貫通線および易破断性の線で構
成し、前記易破断性の線の少なくとも一部を、一方の面
側に点線状に形成したハーフエッチング線と他方の面側
に前記点線に相対して形成した線状のハーフエッチング
線とで構成していることを特徴とするフラット型シャド
ウマスクとしたものである。
きなされたもので、請求項1においては、貫通孔もしく
は貫通線が複数形成された画像面部と、画像面部外周の
スカート成形部と、スカート成形部外周のバリ部とを有
する枚葉状のフラット型シャドウマスクにおいて、スカ
ート成形部の外形輪郭は貫通線および易破断性の線で構
成し、前記易破断性の線の少なくとも一部を、一方の面
側に点線状に形成したハーフエッチング線と他方の面側
に前記点線に相対して形成した線状のハーフエッチング
線とで構成していることを特徴とするフラット型シャド
ウマスクとしたものである。
【0015】また、請求項2においては、スカート成形
部の外形輪郭の円弧状に湾曲する辺部を、一方の面側に
点線状に形成したハーフエッチング線と他方の面側に前
記点線に相対して形成した線状のハーフエッチング線と
で構成した易破断性の線としたことを特徴とする請求項
1に記載のフラット型シャドウマスクとしたものであ
る。
部の外形輪郭の円弧状に湾曲する辺部を、一方の面側に
点線状に形成したハーフエッチング線と他方の面側に前
記点線に相対して形成した線状のハーフエッチング線と
で構成した易破断性の線としたことを特徴とする請求項
1に記載のフラット型シャドウマスクとしたものであ
る。
【0016】さらにまた、請求項3においては、フラッ
ト型シャドウマスクの板端からスカート成形部の外形輪
郭にかけて易破断性の線を複数本形成したことを特徴と
する請求項1または2に記載のフラット型シャドウマス
クとしたものである。
ト型シャドウマスクの板端からスカート成形部の外形輪
郭にかけて易破断性の線を複数本形成したことを特徴と
する請求項1または2に記載のフラット型シャドウマス
クとしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を用い、本発明の実施
の形態の例につき説明する。
の形態の例につき説明する。
【0018】図5に示す、本発明に係わるフラット型シ
ャドウマスク51は、金属薄板を素材とし、従来公知の
フォトエッチング法(例えば、前述した図10に記した
2段階エッチング法等)を用いて製造する。従来通り、
枚葉状となったフラット型シャドウマスク51は、貫通
孔もしくは貫通線が複数形成された画像面部53と、画
像面部53外周のスカート成形部54と、スカート成形
部54の外周のバリ部55とで構成されている。
ャドウマスク51は、金属薄板を素材とし、従来公知の
フォトエッチング法(例えば、前述した図10に記した
2段階エッチング法等)を用いて製造する。従来通り、
枚葉状となったフラット型シャドウマスク51は、貫通
孔もしくは貫通線が複数形成された画像面部53と、画
像面部53外周のスカート成形部54と、スカート成形
部54の外周のバリ部55とで構成されている。
【0019】画像面部53に形成する、カラー受像管等
に組み込まれた際に電子線が通過する貫通孔もしくは貫
通線は、従来通りに、カラー受像管等の仕様に応じて所
定の配置および形状にて形成する。また、スカート成形
部54の外形輪郭は、貫通線および易破断性の線からな
るムシリ線68で形成している。
に組み込まれた際に電子線が通過する貫通孔もしくは貫
通線は、従来通りに、カラー受像管等の仕様に応じて所
定の配置および形状にて形成する。また、スカート成形
部54の外形輪郭は、貫通線および易破断性の線からな
るムシリ線68で形成している。
【0020】スカート成形部54の四隅等の外形輪郭が
凹凸状に複雑に入り組んだ部位は、図7に示すように貫
通線76とし、貫通線以外の部位(図5では、スカート
成形部54外周の四辺)は易破断性の線77としてい
る。このムシリ線78を構成する貫通線76および易破
断性の線77は、従来通りエッチングにて形成してい
る。
凹凸状に複雑に入り組んだ部位は、図7に示すように貫
通線76とし、貫通線以外の部位(図5では、スカート
成形部54外周の四辺)は易破断性の線77としてい
る。このムシリ線78を構成する貫通線76および易破
断性の線77は、従来通りエッチングにて形成してい
る。
【0021】ここで本発明のフラット型シャドウマスク
の特徴として、ムシリ線78を構成する易破断性の線7
7の少なくとも一部を、以下に記す形状とするものであ
る。フラット型シャドウマスクの一方の面側(例えば大
孔凹部の形成面側)より見た平面面である図3に示すよ
うに、本発明に係わる易破断性の線は、金属薄板の一方
の面側(例えば大孔凹部の形成面側)ではハーフエッチ
ング部39を点線状に形成したものとする。次いで、フ
ラット型シャドウマスクの他方の面側(例えば小孔凹部
の形成面側)より見た平面面である図4に示すように、
本発明に係わる易破断性の線は、金属薄板の他方の面側
(例えば小孔凹部の形成面側)では上記点線に相対する
部位に線状のハーフエッチング部49を形成する。すな
わち、本発明に係わる易破断性の線は、点線状の一方の
面側のハーフエッチング部と、線状の他方の面側のハー
フエッチング部とで構成される。なお、図3中のA−
A’線、B−B’線、およびC−C’線と、図4中のA
−A’線、B−B’線、およびC−C’線は、平面視で
一致する同一の線であり、図示しないがハーフエッチン
グ部39、ハーフエッチング部49の周囲は金属面であ
る。図1に、本発明に係わる易破断性の線7の上記A−
A’線における断面図を示す。さらに図2(a)は、図
3中のB−B’線における、本発明に係わる易破断性の
線27の断面図を、また、図2(b)は、図3中のC−
C’線における、本発明に係わる易破断性の線27の断
面図を示す。
の特徴として、ムシリ線78を構成する易破断性の線7
7の少なくとも一部を、以下に記す形状とするものであ
る。フラット型シャドウマスクの一方の面側(例えば大
孔凹部の形成面側)より見た平面面である図3に示すよ
うに、本発明に係わる易破断性の線は、金属薄板の一方
の面側(例えば大孔凹部の形成面側)ではハーフエッチ
ング部39を点線状に形成したものとする。次いで、フ
ラット型シャドウマスクの他方の面側(例えば小孔凹部
の形成面側)より見た平面面である図4に示すように、
本発明に係わる易破断性の線は、金属薄板の他方の面側
(例えば小孔凹部の形成面側)では上記点線に相対する
部位に線状のハーフエッチング部49を形成する。すな
わち、本発明に係わる易破断性の線は、点線状の一方の
面側のハーフエッチング部と、線状の他方の面側のハー
フエッチング部とで構成される。なお、図3中のA−
A’線、B−B’線、およびC−C’線と、図4中のA
−A’線、B−B’線、およびC−C’線は、平面視で
一致する同一の線であり、図示しないがハーフエッチン
グ部39、ハーフエッチング部49の周囲は金属面であ
る。図1に、本発明に係わる易破断性の線7の上記A−
A’線における断面図を示す。さらに図2(a)は、図
3中のB−B’線における、本発明に係わる易破断性の
線27の断面図を、また、図2(b)は、図3中のC−
C’線における、本発明に係わる易破断性の線27の断
面図を示す。
【0022】上記図1ないし図4の構成とした、本発明
に係わる易破断性の線はエッチング後の製造工程で行わ
れる薬液のスプレー噴射、搬送途中の振動等で加わる外
力に耐えシャドウマスク部位の脱落を防止できる強度を
持つよう、適宜、深度、幅、長さを設定して構わない。
かかる構成とした易破断性の線にてムシリ線を形成する
ことで、人手等にてバリ部のムシリ除去を行う場合であ
っても、人手等の力で容易にムシリが行えるためシャド
ウマスク部位に不要な外力が掛からず、かつ、ムシリ時
に金属薄板にかかる力が分散されるためバリの発生が押
さえられ、シャドウマスクの変形不良および形状不良を
防止できる。
に係わる易破断性の線はエッチング後の製造工程で行わ
れる薬液のスプレー噴射、搬送途中の振動等で加わる外
力に耐えシャドウマスク部位の脱落を防止できる強度を
持つよう、適宜、深度、幅、長さを設定して構わない。
かかる構成とした易破断性の線にてムシリ線を形成する
ことで、人手等にてバリ部のムシリ除去を行う場合であ
っても、人手等の力で容易にムシリが行えるためシャド
ウマスク部位に不要な外力が掛からず、かつ、ムシリ時
に金属薄板にかかる力が分散されるためバリの発生が押
さえられ、シャドウマスクの変形不良および形状不良を
防止できる。
【0023】次いで、スカート成形部64の外形形状と
して、図6に示すように、円弧状に湾曲した外周形状を
有する場合がある。湾曲した外周辺を、上述した(従来
の技術)の項に記した従来の易破断性の線とした場合、
湾曲した外周辺に沿ってバリ部65のムシリ取りを行う
とシャドウマスク部位に外力が掛かりやすく、かつ、湾
曲した辺部では外力が部分的に不均一となってシャドウ
マスク部位に掛かり、さらに、直線状の辺部よりもバリ
が出やすくシャドウマスクの変形不良の原因となる。
して、図6に示すように、円弧状に湾曲した外周形状を
有する場合がある。湾曲した外周辺を、上述した(従来
の技術)の項に記した従来の易破断性の線とした場合、
湾曲した外周辺に沿ってバリ部65のムシリ取りを行う
とシャドウマスク部位に外力が掛かりやすく、かつ、湾
曲した辺部では外力が部分的に不均一となってシャドウ
マスク部位に掛かり、さらに、直線状の辺部よりもバリ
が出やすくシャドウマスクの変形不良の原因となる。
【0024】しかし、かかる円弧状に湾曲した外周辺
を、上記した図1ないし図4の構成とした本発明に係わ
る易破断性の線とすれば、ムシリが容易にできるためシ
ャドウマスク部位に不要な外力が掛からず、また、湾曲
部であってもバリの発生が押さえられ、シャドウマスク
の変形不良および形状不良を防止できる。
を、上記した図1ないし図4の構成とした本発明に係わ
る易破断性の線とすれば、ムシリが容易にできるためシ
ャドウマスク部位に不要な外力が掛からず、また、湾曲
部であってもバリの発生が押さえられ、シャドウマスク
の変形不良および形状不良を防止できる。
【0025】なお、図6の例のフラット型シャドウマス
ク61では、円弧状に湾曲した2辺を除く他のスカート
成形部64の外形の2辺は、略直線状となっている。こ
の略直線状の2辺は本発明に係わる易破断性の線とする
ことが望ましいが、従来通りの易破断性の線(金属薄板
の少なくとも一方の面側に形成した線状のハーフエッチ
ング線)としても構わない。なぜならば、略直線状にム
シリを行う場合、ムシリ線に沿ったスカート成形部領域
を例えば直線定規等の容易に手に入る押さえ器具で押さ
えてムシリができ、ムシリの際に外力が掛かってもシャ
ドウマスクの変形不良を防止できるためである。しか
し、円弧状に湾曲した部位に対応した形状を有する押さ
え器具を製造することは手間が掛かり、かつ製造コスト
が掛かる。このため、押さえ器具を用いることなく容易
に円弧状部のムシリを行える本発明に係わる易破断性の
線(上述した図1ないし図4に示す構成とした線)を円
弧状の部位に形成することは有効といえる。
ク61では、円弧状に湾曲した2辺を除く他のスカート
成形部64の外形の2辺は、略直線状となっている。こ
の略直線状の2辺は本発明に係わる易破断性の線とする
ことが望ましいが、従来通りの易破断性の線(金属薄板
の少なくとも一方の面側に形成した線状のハーフエッチ
ング線)としても構わない。なぜならば、略直線状にム
シリを行う場合、ムシリ線に沿ったスカート成形部領域
を例えば直線定規等の容易に手に入る押さえ器具で押さ
えてムシリができ、ムシリの際に外力が掛かってもシャ
ドウマスクの変形不良を防止できるためである。しか
し、円弧状に湾曲した部位に対応した形状を有する押さ
え器具を製造することは手間が掛かり、かつ製造コスト
が掛かる。このため、押さえ器具を用いることなく容易
に円弧状部のムシリを行える本発明に係わる易破断性の
線(上述した図1ないし図4に示す構成とした線)を円
弧状の部位に形成することは有効といえる。
【0026】次いで、本発明のフラット型シャドウマス
クでは、図5および図6に示すように、フラット型シャ
ドウマスクの板端部からスカート成形部の外形輪郭にか
けて易破断性の線を切り込み線として複数本形成してい
る(図中の一点鎖線で示す60および70)。これによ
り、鋏等の器具を用いることなく人手にてフラット型シ
ャドウマスクの端部からムシリ線までの切り込みを入れ
ることが可能となりムシリの効率が向上する。さらに、
鋏での切り込み行わないため、誤ってスカート成形部の
内部にまで切り込みをいれることもなくなり、シャドウ
マスクの形状不良の発生を防止できる。
クでは、図5および図6に示すように、フラット型シャ
ドウマスクの板端部からスカート成形部の外形輪郭にか
けて易破断性の線を切り込み線として複数本形成してい
る(図中の一点鎖線で示す60および70)。これによ
り、鋏等の器具を用いることなく人手にてフラット型シ
ャドウマスクの端部からムシリ線までの切り込みを入れ
ることが可能となりムシリの効率が向上する。さらに、
鋏での切り込み行わないため、誤ってスカート成形部の
内部にまで切り込みをいれることもなくなり、シャドウ
マスクの形状不良の発生を防止できる。
【0027】なお、切り込み線(60および70)とす
る易破断性の線は、本発明に係わる易破断性の線(上述
した図1ないし図4に示す構成とした線)とすることが
望ましいが、従来の易破断性の線、例えば金属薄板の少
なくとも一方の面側に形成した線状のハーフエッチング
線としても構わない。また、易破断性の線同志が丁字状
に交差すると、ムシリの際にスカート成形部に外力がか
かりやす。このため、易破断性の線からなる切り込み線
はスカート成形部の四隅等に形成した貫通線と連結する
よう形成することが望ましい。
る易破断性の線は、本発明に係わる易破断性の線(上述
した図1ないし図4に示す構成とした線)とすることが
望ましいが、従来の易破断性の線、例えば金属薄板の少
なくとも一方の面側に形成した線状のハーフエッチング
線としても構わない。また、易破断性の線同志が丁字状
に交差すると、ムシリの際にスカート成形部に外力がか
かりやす。このため、易破断性の線からなる切り込み線
はスカート成形部の四隅等に形成した貫通線と連結する
よう形成することが望ましい。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を、以下に示す。
【0029】シャドウマスク用金属薄板として、鉄とニ
ッケルを主成分とする厚さ0.13mmの長尺帯状の合
金材(アンバー材)を用いた。シャドウマスク用金属薄
板に脱脂、洗浄処理を行った後、図10に示す、小孔側
にエッチング防止層を形成する従来公知の2段階エッチ
ング法による製造工程にて、貫通孔、貫通部およびハー
フエッチング部を形成した。所定のフォトエッチング工
程を終了後、長尺帯状の金属薄板を一枚毎に断裁し図6
に示すフラット型シャドウマスク61を得た。
ッケルを主成分とする厚さ0.13mmの長尺帯状の合
金材(アンバー材)を用いた。シャドウマスク用金属薄
板に脱脂、洗浄処理を行った後、図10に示す、小孔側
にエッチング防止層を形成する従来公知の2段階エッチ
ング法による製造工程にて、貫通孔、貫通部およびハー
フエッチング部を形成した。所定のフォトエッチング工
程を終了後、長尺帯状の金属薄板を一枚毎に断裁し図6
に示すフラット型シャドウマスク61を得た。
【0030】枚葉状のフラット型シャドウマスク61
は、従来通り、小孔凹部と大孔凹部とが貫通して形成さ
れた貫通孔(カラー受像管等に組み込まれた際に電子線
が通過する孔)が複数形成された画像面部63と、画像
面部63外周のスカート成形部64と、スカート成形部
64外周のバリ部65とで構成されている。
は、従来通り、小孔凹部と大孔凹部とが貫通して形成さ
れた貫通孔(カラー受像管等に組み込まれた際に電子線
が通過する孔)が複数形成された画像面部63と、画像
面部63外周のスカート成形部64と、スカート成形部
64外周のバリ部65とで構成されている。
【0031】画像面部63に形成される貫通孔もしくは
貫通線は、シャドウマスクの組み込まれるカラー受像管
等の仕様に応じ、従来通りに、所定の配置および、パタ
ーン形状にて形成している。また、スカート成形部64
の外形輪郭は、貫通線および易破断性の線からなるムシ
リ線68で形成している。なお本実施例のフラット型シ
ャドウマスク61は、図6に示すように、スカート成形
部64の外形輪郭は略鼓状としている。
貫通線は、シャドウマスクの組み込まれるカラー受像管
等の仕様に応じ、従来通りに、所定の配置および、パタ
ーン形状にて形成している。また、スカート成形部64
の外形輪郭は、貫通線および易破断性の線からなるムシ
リ線68で形成している。なお本実施例のフラット型シ
ャドウマスク61は、図6に示すように、スカート成形
部64の外形輪郭は略鼓状としている。
【0032】スカート成形部64の四隅等の外形輪郭が
凹凸状に複雑に入り組んだムシリ線部は貫通線とし、ス
カート成形部の四辺のムシリ線は易破断性の線としてい
る。この貫通線および易破断性の線は、エッチングにて
形成している。
凹凸状に複雑に入り組んだムシリ線部は貫通線とし、ス
カート成形部の四辺のムシリ線は易破断性の線としてい
る。この貫通線および易破断性の線は、エッチングにて
形成している。
【0033】本実施例では、スカート成形部64の外形
輪郭のうち円弧状に湾曲した2辺を本発明に係わる易破
断性の線としている。すなわち、大孔面側に長さ約23
0μm、、巾約70μm、深さ約100μmとした平面
視略矩形状の凹部(ハーフエッチング部39)をピッチ
約600μmで点線状に形成した(図3参照)。また、
小孔面側の上記大孔面側点線に相対した部位には、巾約
70μm、深さ約30μmとした線状の凹部(ハーフエ
ッチング部49)形成した(図4参照)。
輪郭のうち円弧状に湾曲した2辺を本発明に係わる易破
断性の線としている。すなわち、大孔面側に長さ約23
0μm、、巾約70μm、深さ約100μmとした平面
視略矩形状の凹部(ハーフエッチング部39)をピッチ
約600μmで点線状に形成した(図3参照)。また、
小孔面側の上記大孔面側点線に相対した部位には、巾約
70μm、深さ約30μmとした線状の凹部(ハーフエ
ッチング部49)形成した(図4参照)。
【0034】また、円弧状に湾曲した2辺を除く略直線
状の他の2辺は、従来のムシリ線で形成した易破断性の
線としている。すなわち、大孔面側に巾約70μm、深
さ約100μmとした凹部を線状に形成し、また、大孔
面側の凹部線に相対した小孔面側に巾80μm、深さ約
30μmとした凹部を線状に形成したものである。
状の他の2辺は、従来のムシリ線で形成した易破断性の
線としている。すなわち、大孔面側に巾約70μm、深
さ約100μmとした凹部を線状に形成し、また、大孔
面側の凹部線に相対した小孔面側に巾80μm、深さ約
30μmとした凹部を線状に形成したものである。
【0035】次いで、本実施例のフラット型シャドウマ
スク61では、スカート成形部64の四隅に形成した貫
通線からバリ部65の外周まで易破断性の切れ込み線7
0を入れている。切れ込み線70は、従来のムシリ線で
用いられた易破断性の線としている。すなわち、大孔面
側に巾約70μm、深さ約100μmとした凹部を線状
に形成し、また、大孔面側の凹部線に相対した小孔面側
には巾80μm、深さ約30μmとした凹部を線状に形
成したものである。
スク61では、スカート成形部64の四隅に形成した貫
通線からバリ部65の外周まで易破断性の切れ込み線7
0を入れている。切れ込み線70は、従来のムシリ線で
用いられた易破断性の線としている。すなわち、大孔面
側に巾約70μm、深さ約100μmとした凹部を線状
に形成し、また、大孔面側の凹部線に相対した小孔面側
には巾80μm、深さ約30μmとした凹部を線状に形
成したものである。
【0036】上記実施例で製造されたフラット型シャド
ウマスク61においては、シャドウマスクの抜き出し、
すなわちバリ部65のムシリ取りは人手によりに容易に
行え、かつ、フラット型シャドウマスク61を数枚重ね
た状態でも、まとめてバリ部65のムシリ取りを人手に
て行うことも可能であった。しかも、スカート成形部6
4および画像面部63の変形不良、形状不良は生じず、
さらには、スカート成形部64の外周辺にバリの発生も
生じなかった。
ウマスク61においては、シャドウマスクの抜き出し、
すなわちバリ部65のムシリ取りは人手によりに容易に
行え、かつ、フラット型シャドウマスク61を数枚重ね
た状態でも、まとめてバリ部65のムシリ取りを人手に
て行うことも可能であった。しかも、スカート成形部6
4および画像面部63の変形不良、形状不良は生じず、
さらには、スカート成形部64の外周辺にバリの発生も
生じなかった。
【0037】以上、本発明の実施例につき記したが、本
発明の実施の形態は上述した説明、および図面に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形を
行っても構わないことはいうまでもない。例えば、上述
した説明では、画像面部に貫通孔を形成したシャドウマ
スクにつき説明したが、画像面部に貫通線を形成するい
わゆるアパーチャグリルを有するフラット型シャドウマ
スクに本発明を適用しても構わない。また、易破断性の
線のハーフエッチング部の凹部の形状、深さ、ピッチ等
は、金属薄板の厚み、シャドウマスクの形状、大きさ等
に応じて適宜設定しても構わず、バリ部の端辺からスカ
ート成形部の外形輪郭を形成するムシリ線まで入れる切
れ込み線の本数も適宜設定して構わない。
発明の実施の形態は上述した説明、および図面に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形を
行っても構わないことはいうまでもない。例えば、上述
した説明では、画像面部に貫通孔を形成したシャドウマ
スクにつき説明したが、画像面部に貫通線を形成するい
わゆるアパーチャグリルを有するフラット型シャドウマ
スクに本発明を適用しても構わない。また、易破断性の
線のハーフエッチング部の凹部の形状、深さ、ピッチ等
は、金属薄板の厚み、シャドウマスクの形状、大きさ等
に応じて適宜設定しても構わず、バリ部の端辺からスカ
ート成形部の外形輪郭を形成するムシリ線まで入れる切
れ込み線の本数も適宜設定して構わない。
【0038】さらに、上述した説明では、大孔面側に点
線状にハーフエッチング部を形成し、小孔面側に線状の
ハーフエッチング部を形成しているが、小孔面側に点線
状にハーフエッチング部を形成し、大孔面側に線状のハ
ーフエッチング部を形成しても構わない。しかし、ムシ
リを行う際にフラット型シャドウマスクが載置される載
置台と接触するフラット型シャドウマスクの面側に線状
のハーフエッチング部を形成し、バリ部をムシリ取り上
げる方向と同じ面側に点線状のハーフエッチング部を形
成することは、ムシリの際に掛かる力が分散されバリの
発生防止効果がより高くなるため、望ましいといえる。
線状にハーフエッチング部を形成し、小孔面側に線状の
ハーフエッチング部を形成しているが、小孔面側に点線
状にハーフエッチング部を形成し、大孔面側に線状のハ
ーフエッチング部を形成しても構わない。しかし、ムシ
リを行う際にフラット型シャドウマスクが載置される載
置台と接触するフラット型シャドウマスクの面側に線状
のハーフエッチング部を形成し、バリ部をムシリ取り上
げる方向と同じ面側に点線状のハーフエッチング部を形
成することは、ムシリの際に掛かる力が分散されバリの
発生防止効果がより高くなるため、望ましいといえる。
【0039】
【発明の効果】本発明のフラット型シャドウマスクにお
いては、バリ部の外周端からスカート成形部の外形輪郭
をなすムシリ線まで易破断性の切れ込み線を入れたこと
で、鋏等の器具を用いずムシリ線まで切れ目をいれるこ
とが可能になり人手によるバリ部のムシリ取りを容易に
行える。また、フラット型シャドウマスクを数枚重ねた
状態でも、まとめてバリ部のムシリ取りを人手にて行う
ことも可能である等、シャドウマスクの生産効率の向上
につながる。さらに、バリ部のムシリ取りによるシャド
ウマスクの変形不良も生じず、また、スカート成形部の
外周辺でのバリの発生も防止できる等、本発明は実用上
優れているといえる。
いては、バリ部の外周端からスカート成形部の外形輪郭
をなすムシリ線まで易破断性の切れ込み線を入れたこと
で、鋏等の器具を用いずムシリ線まで切れ目をいれるこ
とが可能になり人手によるバリ部のムシリ取りを容易に
行える。また、フラット型シャドウマスクを数枚重ねた
状態でも、まとめてバリ部のムシリ取りを人手にて行う
ことも可能である等、シャドウマスクの生産効率の向上
につながる。さらに、バリ部のムシリ取りによるシャド
ウマスクの変形不良も生じず、また、スカート成形部の
外周辺でのバリの発生も防止できる等、本発明は実用上
優れているといえる。
【0040】
【図1】本発明のフラット型シャドウマスクに係わる易
破断性の線の一実施例を模式的に示す縦断面図。
破断性の線の一実施例を模式的に示す縦断面図。
【図2】(a)および(b)は、本発明のフラット型シ
ャドウマスクに係わる易破断性の線の一実施例を模式的
に示す横断面図。
ャドウマスクに係わる易破断性の線の一実施例を模式的
に示す横断面図。
【図3】フラット型シャドウマスクの一方の面側から見
た、本発明のフラット型シャドウマスクに係わる易破断
性の線の一実施例を模式的に示す一部拡大平面図。
た、本発明のフラット型シャドウマスクに係わる易破断
性の線の一実施例を模式的に示す一部拡大平面図。
【図4】フラット型シャドウマスクの他方の面側から見
た、本発明のフラット型シャドウマスクに係わる易破断
性の線の一実施例を模式的に示す一部拡大平面図。
た、本発明のフラット型シャドウマスクに係わる易破断
性の線の一実施例を模式的に示す一部拡大平面図。
【図5】本発明のフラット型シャドウマスクの一実施例
を模式的に示す平面図。
を模式的に示す平面図。
【図6】本発明のフラット型シャドウマスクの他の実施
例を模式的に示す平面図。
例を模式的に示す平面図。
【図7】スカート成形部の角部に形成するムシリ線の一
例を模式的に示す平面図。
例を模式的に示す平面図。
【図8】シャドウマスクの一例を模式的に示す平面図。
【図9】従来のフラット型シャドウマスクの一例を模式
的に示す平面図。
的に示す平面図。
【図10】(a)〜(e)はシャドウマスクの製造方法
の一例を工程順に示す断面説明図。
の一例を工程順に示す断面説明図。
1、51、61、71、91 フラット型シャドウ
マスク 53、63、73、83、93 画像面部 54、64、74、84、94 スカート成形部 55、65、75、95 バリ部 76 貫通線 7、27、37、47、77 易破断性の線 58、68、78 ムシリ線 19、29、39、49、79 ハーフエッチング部 60、70 切り込み線 82、92、102 シャドウマスク 103 感光性樹脂層 104 金属薄板 105 凹部 106 エッチング防止層 107 貫通孔 108 開口部
マスク 53、63、73、83、93 画像面部 54、64、74、84、94 スカート成形部 55、65、75、95 バリ部 76 貫通線 7、27、37、47、77 易破断性の線 58、68、78 ムシリ線 19、29、39、49、79 ハーフエッチング部 60、70 切り込み線 82、92、102 シャドウマスク 103 感光性樹脂層 104 金属薄板 105 凹部 106 エッチング防止層 107 貫通孔 108 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 久 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 5C027 HH14 5C031 EE04 EE06 EH05
Claims (3)
- 【請求項1】貫通孔もしくは貫通線が複数形成された画
像面部と、画像面部外周のスカート成形部と、スカート
成形部外周のバリ部とを有する枚葉状のフラット型シャ
ドウマスクにおいて、 スカート成形部の外形輪郭は貫通線および易破断性の線
で構成し、前記易破断性の線の少なくとも一部を、一方
の面側に点線状に形成したハーフエッチング線と他方の
面側に前記点線に相対して形成した線状のハーフエッチ
ング線とで構成していることを特徴とするフラット型シ
ャドウマスク。 - 【請求項2】スカート成形部の外形輪郭の円弧状に湾曲
する辺部を、一方の面側に点線状に形成したハーフエッ
チング線と他方の面側に前記点線に相対して形成した線
状のハーフエッチング線とで構成した易破断性の線とし
たことを特徴とする請求項1に記載のフラット型シャド
ウマスク。 - 【請求項3】フラット型シャドウマスクの板端からスカ
ート成形部の外形輪郭にかけて易破断性の線を複数本形
成したことを特徴とする請求項1または2に記載のフラ
ット型シャドウマスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109274A JP2001297713A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | フラット型シャドウマスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109274A JP2001297713A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | フラット型シャドウマスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001297713A true JP2001297713A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18621985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000109274A Pending JP2001297713A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | フラット型シャドウマスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001297713A (ja) |
-
2000
- 2000-04-11 JP JP2000109274A patent/JP2001297713A/ja active Pending
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