JP2001294810A - 水中防汚塗料組成物 - Google Patents
水中防汚塗料組成物Info
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- JP2001294810A JP2001294810A JP2000110918A JP2000110918A JP2001294810A JP 2001294810 A JP2001294810 A JP 2001294810A JP 2000110918 A JP2000110918 A JP 2000110918A JP 2000110918 A JP2000110918 A JP 2000110918A JP 2001294810 A JP2001294810 A JP 2001294810A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人体や水中動植物への安全性に優れており、
防汚効果の持続性が高く、船舶の喫水部、海洋構築物の
海面下部、発電所の海水と接触する導水管・導水溝、魚
網等の表面に水中生物が付着するのを防ぐ水中防汚塗料
組成物。 【解決手段】 下記一般式(1)の構造で示される単位
を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガノ
ポリシロキサンとバインダー樹脂とからなる水中防汚塗
料組成物。(式中、R1は水素原子または、置換または
非置換の炭素数1〜10の1価有機基、R2は4級アン
モニウム塩を少なくとも1個含む1価有機基であり、R
3はR1またはOR1で表される基、pは5≦p≦500の
正数を表わす。) 【化1】
防汚効果の持続性が高く、船舶の喫水部、海洋構築物の
海面下部、発電所の海水と接触する導水管・導水溝、魚
網等の表面に水中生物が付着するのを防ぐ水中防汚塗料
組成物。 【解決手段】 下記一般式(1)の構造で示される単位
を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガノ
ポリシロキサンとバインダー樹脂とからなる水中防汚塗
料組成物。(式中、R1は水素原子または、置換または
非置換の炭素数1〜10の1価有機基、R2は4級アン
モニウム塩を少なくとも1個含む1価有機基であり、R
3はR1またはOR1で表される基、pは5≦p≦500の
正数を表わす。) 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶の船腹・船底、
水中構築物、漁網等への水中動植物類の付着を防止する
水中防汚塗料組成物に関する。
水中構築物、漁網等への水中動植物類の付着を防止する
水中防汚塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
各種繊維または成形品用フィラーに抗菌性を付与するた
めの処理剤として3−(トリメトキシシリル)プロピル
ジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドに代表さ
れる4級アンモニウム塩含有シランが使用されている。
このシランは、毒性が低く、肌に対する刺激性がほとん
どなく、綿等の天然系の繊維に対しては優れた耐洗濯性
を示すという特徴があるが、反面、ナイロン、ポリエス
テル等の合成繊維に対する耐洗濯性が不十分であるとい
う欠点があった。また、この4級アンモニウム塩含有シ
ランは固体であることから、メタノール等のアルコール
溶液として供給する必要が有り、そのために運送面のコ
ストが問題となり、また塗工時にメタノールが揮発する
ために、環境汚染のおそれや、引火等の危険があり、安
全面にも問題があった。
各種繊維または成形品用フィラーに抗菌性を付与するた
めの処理剤として3−(トリメトキシシリル)プロピル
ジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドに代表さ
れる4級アンモニウム塩含有シランが使用されている。
このシランは、毒性が低く、肌に対する刺激性がほとん
どなく、綿等の天然系の繊維に対しては優れた耐洗濯性
を示すという特徴があるが、反面、ナイロン、ポリエス
テル等の合成繊維に対する耐洗濯性が不十分であるとい
う欠点があった。また、この4級アンモニウム塩含有シ
ランは固体であることから、メタノール等のアルコール
溶液として供給する必要が有り、そのために運送面のコ
ストが問題となり、また塗工時にメタノールが揮発する
ために、環境汚染のおそれや、引火等の危険があり、安
全面にも問題があった。
【0003】これらの欠点を補うために、4級アンモニ
ウム塩含有化合物がいくつか提唱されている。即ち、特
開平6−101174号公報では側鎖に4級アンモニウ
ム塩を有するポリシロキサンが、更に、特開平6−29
8775号公報では両末端に4級アンモニウム塩基を有
する化合物が提唱されている。しかし、これらのポリシ
ロキサンの中間体はいずれも製造工程が複雑で、高価で
あり、また珪素原子に結合する基が、4級アンモニウム
塩基とアルキル基であるため、各種繊維への付着性に劣
るという欠点があった。
ウム塩含有化合物がいくつか提唱されている。即ち、特
開平6−101174号公報では側鎖に4級アンモニウ
ム塩を有するポリシロキサンが、更に、特開平6−29
8775号公報では両末端に4級アンモニウム塩基を有
する化合物が提唱されている。しかし、これらのポリシ
ロキサンの中間体はいずれも製造工程が複雑で、高価で
あり、また珪素原子に結合する基が、4級アンモニウム
塩基とアルキル基であるため、各種繊維への付着性に劣
るという欠点があった。
【0004】更に、船体および漁網用防汚塗料として4
級アンモニウム塩含有トリメトキシシランの使用が特開
平6−179603号公報で開示されているが、メタノ
ール溶液での取扱いによる環境汚染の問題、安全面に欠
けるという問題、経済的な問題が依然として残ってい
た。また、4級アンモニウム塩とポリエーテル基を含有
するオルガノポリシロキサン系水中防汚剤が特開平10
−330687号公報で提案されているが、このオルガ
ノポリシロキサンの製造法は煩雑で合成ルートも長く、
経済的な優位性は少ない。
級アンモニウム塩含有トリメトキシシランの使用が特開
平6−179603号公報で開示されているが、メタノ
ール溶液での取扱いによる環境汚染の問題、安全面に欠
けるという問題、経済的な問題が依然として残ってい
た。また、4級アンモニウム塩とポリエーテル基を含有
するオルガノポリシロキサン系水中防汚剤が特開平10
−330687号公報で提案されているが、このオルガ
ノポリシロキサンの製造法は煩雑で合成ルートも長く、
経済的な優位性は少ない。
【0005】本発明の課題は上記従来の水中防汚剤の問
題点を解決する製品を提供することにある。即ち、有機
錫や亜酸化銅等の毒性物質を含まず、従って、人体や水
中動植物への安全性に優れ、環境に優しく、処理対象物
への付着性及び付着持続性に優れ、従って防汚効果の持
続性も高いもので、特に、船舶の喫水部、海洋構築物の
海面下部、発電所の導水管・導水溝等の海水に接触する
部分、魚網等の表面に塗布すると水中生物の付着防止に
有効であるような水中防汚塗料組成物を提供することを
課題とする。
題点を解決する製品を提供することにある。即ち、有機
錫や亜酸化銅等の毒性物質を含まず、従って、人体や水
中動植物への安全性に優れ、環境に優しく、処理対象物
への付着性及び付着持続性に優れ、従って防汚効果の持
続性も高いもので、特に、船舶の喫水部、海洋構築物の
海面下部、発電所の導水管・導水溝等の海水に接触する
部分、魚網等の表面に塗布すると水中生物の付着防止に
有効であるような水中防汚塗料組成物を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は下記一般
式(1)の構造で示される単位を少なくとも1個含む4
級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンとバイン
ダー樹脂とからなることを特徴とする水中防汚塗料組成
物である。
式(1)の構造で示される単位を少なくとも1個含む4
級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンとバイン
ダー樹脂とからなることを特徴とする水中防汚塗料組成
物である。
【化3】 (式中R1は水素原子または、置換または非置換の炭素
数1〜10の1価有機基、R2は4級アンモニウム塩を
少なくとも1個含む1価有機基であり、R3はR1あるい
はOR1で表される基、pは5≦p≦500の正数を表
す。) 本発明の第2の発明は、4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンの末端が下記一般式(2)の構造で示
される請求項1記載の水中防汚塗料組成物である。
数1〜10の1価有機基、R2は4級アンモニウム塩を
少なくとも1個含む1価有機基であり、R3はR1あるい
はOR1で表される基、pは5≦p≦500の正数を表
す。) 本発明の第2の発明は、4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンの末端が下記一般式(2)の構造で示
される請求項1記載の水中防汚塗料組成物である。
【化4】 (ここでR1、R2、R3、pは前出と同一) また、本発明の第3の発明はR2が一般式(3) −CH2CH2CH2N+R4R5R6Cl- (3) (ここでR4、R5は同一もしくは異種の炭素数1〜3の
1価炭化水素基、R6は炭素数1〜30の1価炭化水素
基を表す)で示される1価の有機基である請求項1また
は2記載の水中防汚塗料組成物であり、本発明の第4の
発明はR2が一般式(4) −CH2CH2CH2N+(CH3)2CnH2n+1Cl- (4) (nは12〜24の正数を表す)で示される1価の有機
基である請求項3記載の水中防汚塗料組成物である。
1価炭化水素基、R6は炭素数1〜30の1価炭化水素
基を表す)で示される1価の有機基である請求項1また
は2記載の水中防汚塗料組成物であり、本発明の第4の
発明はR2が一般式(4) −CH2CH2CH2N+(CH3)2CnH2n+1Cl- (4) (nは12〜24の正数を表す)で示される1価の有機
基である請求項3記載の水中防汚塗料組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明における一般式(1)の構造で示される単
位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンのR1としては水素原子または、置換
または非置換の炭素数1〜10の1価有機基であり、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基など
のアルキル基;ビニル、アリル、プロペニル、ブテニ
ル、ヘキセニルなどのアルケニル基;フェニル、トリル
などのアリール基;ベンジル、フェニルエチル、フェニ
ルプロピルなどのアラルキル基;シクロペンチル、シク
ロヘキシルなどのシクロアルキル基;または、これらの
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子で置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピ
ル基、クロロフェニル基などのハロゲン化アルキル基、
ハロゲン化フェニル基などのハロゲン化アリール基を挙
げることができる。更に、R1の有機基としてはこれら
の炭素原子に結合した水素原子の一部をアミノ基、アル
キルアミノ基などの窒素原子含有の1価有機基で置換し
たものであってもよい。これらの中で、特にR1の90
モル%以上がメチル基、フェニル基、トリフルオロプロ
ピル基であることが好ましい。工業的には90モル%以
上がメチル基であることがより好ましい。
する。本発明における一般式(1)の構造で示される単
位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンのR1としては水素原子または、置換
または非置換の炭素数1〜10の1価有機基であり、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基など
のアルキル基;ビニル、アリル、プロペニル、ブテニ
ル、ヘキセニルなどのアルケニル基;フェニル、トリル
などのアリール基;ベンジル、フェニルエチル、フェニ
ルプロピルなどのアラルキル基;シクロペンチル、シク
ロヘキシルなどのシクロアルキル基;または、これらの
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子で置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピ
ル基、クロロフェニル基などのハロゲン化アルキル基、
ハロゲン化フェニル基などのハロゲン化アリール基を挙
げることができる。更に、R1の有機基としてはこれら
の炭素原子に結合した水素原子の一部をアミノ基、アル
キルアミノ基などの窒素原子含有の1価有機基で置換し
たものであってもよい。これらの中で、特にR1の90
モル%以上がメチル基、フェニル基、トリフルオロプロ
ピル基であることが好ましい。工業的には90モル%以
上がメチル基であることがより好ましい。
【0008】本発明における一般式(1)の構造で示さ
れる単位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有
オルガノポリシロキサンのR2の有機基は、4級アンモ
ニウム塩を少なくとも1個含む1価有機基であり、以下
一般式(3)で示される基が好ましいものとして例示さ
れる。 −CH2CH2CH2N+R4R5R6Cl- (3) 一般式(3)で表される基の中で、特に好ましいもの
は、下記の二つの式で表される基である。H −CH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37Cl- −CH2CH2CH2N+(CH3)2CH2(C6H5)Cl- また、R2は一般式(4)で示される基もまた好まし
い。
れる単位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有
オルガノポリシロキサンのR2の有機基は、4級アンモ
ニウム塩を少なくとも1個含む1価有機基であり、以下
一般式(3)で示される基が好ましいものとして例示さ
れる。 −CH2CH2CH2N+R4R5R6Cl- (3) 一般式(3)で表される基の中で、特に好ましいもの
は、下記の二つの式で表される基である。H −CH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37Cl- −CH2CH2CH2N+(CH3)2CH2(C6H5)Cl- また、R2は一般式(4)で示される基もまた好まし
い。
【0009】本発明における一般式(1)の構造で示さ
れる単位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有
オルガノポリシロキサンのR3はR1または−OR1で表
される基であり、その具体例としては水素原子、ヒドロ
キシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロピオキシ等が挙
げられるが、メトキシ基がもっとも好ましい。
れる単位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有
オルガノポリシロキサンのR3はR1または−OR1で表
される基であり、その具体例としては水素原子、ヒドロ
キシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロピオキシ等が挙
げられるが、メトキシ基がもっとも好ましい。
【0010】また一般式(1)または(2)のpは5≦
p≦500の正数を表すが、500を超えると、4級ア
ンモニウム塩の含有量が低下し、そのために防汚性が低
下するので、pは5≦p≦500の正数である必要があ
り、好ましくは10≦p≦200である。
p≦500の正数を表すが、500を超えると、4級ア
ンモニウム塩の含有量が低下し、そのために防汚性が低
下するので、pは5≦p≦500の正数である必要があ
り、好ましくは10≦p≦200である。
【0011】本発明における一般式(1)で示される単
位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンの末端基は任意であり、ジアルキルヒ
ドロキシシリル基、トリアルキルシリル基、アルキルジ
アルコキシシリル基、ジアルキルアルコキシ基等が例示
されるが、安定性の点からジアルキルヒドロキシシリル
基、トリアルキルシリル基、アルキルジアルコキシシリ
ル基が好ましい。更に、一般式(2)の構造で示される
末端基も例示される。
位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンの末端基は任意であり、ジアルキルヒ
ドロキシシリル基、トリアルキルシリル基、アルキルジ
アルコキシシリル基、ジアルキルアルコキシ基等が例示
されるが、安定性の点からジアルキルヒドロキシシリル
基、トリアルキルシリル基、アルキルジアルコキシシリ
ル基が好ましい。更に、一般式(2)の構造で示される
末端基も例示される。
【0012】本発明における一般式(1)で示される単
位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンの具体例として、以下(a)〜(m)
が例示される。
位を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガ
ノポリシロキサンの具体例として、以下(a)〜(m)
が例示される。
【化5】
【0013】
【化6】 但し、 A1:CH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37Cl- A2:CH2CH2CH2NHCH2CH2NH2
【0014】本発明の水中防汚塗料組成物の主成分であ
る4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンの製
造方法は、(A)下記一般式(5)で示されるα、ω−
ジヒドロキシジメチルシロキサンと(B)下記一般式
(6)で示される4級アンモニウム塩含有トリアルコキ
シシランあるいは4級アンモニウム塩含有ジアルコキシ
シランとを脱アルコール反応させることにより得られ
る。この製造方法については、既に、本発明者らによる
先願として出願されている(特願平11−313778
号)。
る4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンの製
造方法は、(A)下記一般式(5)で示されるα、ω−
ジヒドロキシジメチルシロキサンと(B)下記一般式
(6)で示される4級アンモニウム塩含有トリアルコキ
シシランあるいは4級アンモニウム塩含有ジアルコキシ
シランとを脱アルコール反応させることにより得られ
る。この製造方法については、既に、本発明者らによる
先願として出願されている(特願平11−313778
号)。
【化7】 (ここでR1、pは前出と同一)
【化8】 (ここでR1、R2、R3は前出と同一)
【0015】前記4級アンモニウム塩含有トリアルコキ
シシランまたはジアルコキシシランも、アルコール溶液
として工業的に大量に製造されているため、得られる4
級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンも従来の
合成法によるものと比較して安価に得られる。更に、製
造工程中でアルコールを減圧留去するため最終製品にア
ルコールを含まず、安全性にも優れている。
シシランまたはジアルコキシシランも、アルコール溶液
として工業的に大量に製造されているため、得られる4
級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンも従来の
合成法によるものと比較して安価に得られる。更に、製
造工程中でアルコールを減圧留去するため最終製品にア
ルコールを含まず、安全性にも優れている。
【0016】4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロ
キサンは特公昭49−11760号公報に例示されてい
るが、整泡剤として使用されるものであり、更にこのオ
ルガノポリシロキサン中には、処理対象物に対する付着
性を付与するのに必要なアルコキシ基を含んでおらず、
合成法も脱アルコール反応を利用したものではないから
全く異なるものである。
キサンは特公昭49−11760号公報に例示されてい
るが、整泡剤として使用されるものであり、更にこのオ
ルガノポリシロキサン中には、処理対象物に対する付着
性を付与するのに必要なアルコキシ基を含んでおらず、
合成法も脱アルコール反応を利用したものではないから
全く異なるものである。
【0017】発明者らは前記したように、α、ω−ジヒ
ドロキシジメチルポリシロキサンと4級アンモニウム塩
含有トリアルコキシシランを脱アルコール反応させる方
法による4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサ
ンの製造方法について特許出願した。この4級アンモニ
ウム塩含有オルガノポリシロキサンはポリシロキサン骨
格とアルコキシ基の両方を兼ね備えているため、この化
合物を含む水中防汚塗料に種々の処理対象物への優れた
付着性、付着持続性を付与する。また、原料のα、ω−
ジヒドロキシジメチルポリシロキサンは安価であり、も
う一方の原料である4級アンモニウム塩含有トリアルコ
キシシランまたはジアルコキシシランもアルコール溶液
として工業的に大量製造されているために、得られる4
級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンも従来の
合成法によるものと比較して安価である。さらに製造工
程中でアルコールを減圧留去するため、最終製品にアル
コールを含まず安全性にも優れている。また、アミノプ
ロピルアミノトリアルコキシシラン、N−アミノエチル
−3−アミノプロピルトリアルコキシシラン等のアミノ
シラン[以下ではこれを(C)成分とする]を使用するこ
とにより、アミノ基と4級アンモニウム塩含有基の両方
を含むオルガノポリシロキサンが得られ、更に、この化
合物を使用することにより、抗菌性を付与できるという
利点もある。
ドロキシジメチルポリシロキサンと4級アンモニウム塩
含有トリアルコキシシランを脱アルコール反応させる方
法による4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサ
ンの製造方法について特許出願した。この4級アンモニ
ウム塩含有オルガノポリシロキサンはポリシロキサン骨
格とアルコキシ基の両方を兼ね備えているため、この化
合物を含む水中防汚塗料に種々の処理対象物への優れた
付着性、付着持続性を付与する。また、原料のα、ω−
ジヒドロキシジメチルポリシロキサンは安価であり、も
う一方の原料である4級アンモニウム塩含有トリアルコ
キシシランまたはジアルコキシシランもアルコール溶液
として工業的に大量製造されているために、得られる4
級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンも従来の
合成法によるものと比較して安価である。さらに製造工
程中でアルコールを減圧留去するため、最終製品にアル
コールを含まず安全性にも優れている。また、アミノプ
ロピルアミノトリアルコキシシラン、N−アミノエチル
−3−アミノプロピルトリアルコキシシラン等のアミノ
シラン[以下ではこれを(C)成分とする]を使用するこ
とにより、アミノ基と4級アンモニウム塩含有基の両方
を含むオルガノポリシロキサンが得られ、更に、この化
合物を使用することにより、抗菌性を付与できるという
利点もある。
【0018】(A)成分の一般式(5)の式中、pは5
≦p≦500の正数である。pが5より小さいとシラノ
ールが不安定であるため、一般式(6)で示される
(B)成分との反応と同時に、縮合反応が起こり、その
結果、環状化合物が副生する。また、pが500を超え
ると、4級アンモニウム塩の含有量が低下し、そのため
に防汚性が低下するので、pは5≦p≦500の正数で
ある必要があり、好ましくは10≦p≦200である。
また、R1は前出と同じで、特に90モル%以上がメチ
ル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基であること
が好ましい。一般式(5)で示されるα、ω−ジヒドロ
キシジメチルポリシロキサンの具体例の化学式(n)〜
(p)を以下に例示する。
≦p≦500の正数である。pが5より小さいとシラノ
ールが不安定であるため、一般式(6)で示される
(B)成分との反応と同時に、縮合反応が起こり、その
結果、環状化合物が副生する。また、pが500を超え
ると、4級アンモニウム塩の含有量が低下し、そのため
に防汚性が低下するので、pは5≦p≦500の正数で
ある必要があり、好ましくは10≦p≦200である。
また、R1は前出と同じで、特に90モル%以上がメチ
ル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基であること
が好ましい。一般式(5)で示されるα、ω−ジヒドロ
キシジメチルポリシロキサンの具体例の化学式(n)〜
(p)を以下に例示する。
【0019】
【化9】
【0020】(B)成分の一般式(6)の式中、R2、R
3は一般式(1)におけるものと同一であり、R2として
は、一般式(3)で示されるものが(A)成分との反応
性に優れ、防汚性が高く、合成が容易であることから好
ましく、その中でも以下の式で示される4級アンモニウ
ム塩含有有機基がもっとも好ましい。−CH2CH2CH
2N+(CH3)2C18C37Cl-
3は一般式(1)におけるものと同一であり、R2として
は、一般式(3)で示されるものが(A)成分との反応
性に優れ、防汚性が高く、合成が容易であることから好
ましく、その中でも以下の式で示される4級アンモニウ
ム塩含有有機基がもっとも好ましい。−CH2CH2CH
2N+(CH3)2C18C37Cl-
【0021】一般式(6)の式中、R3としては、脱ア
ルコール反応が進行しやすいメトキシ基が最も好まし
い。一般式(6)で示される(B)成分の好ましい4級
アンモニウム塩含有シランの具体例としては以下の式で
示されるものが例示される。 (CH3O)3SiCH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37C
l- (CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2N+(CH3)2C
18H37Cl- (CH3O)3SiCH2CH2CH2N+(CH3)2CH2(C6
H5)Cl- (CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2N+(CH3)2C
H2(C6H5)Cl-
ルコール反応が進行しやすいメトキシ基が最も好まし
い。一般式(6)で示される(B)成分の好ましい4級
アンモニウム塩含有シランの具体例としては以下の式で
示されるものが例示される。 (CH3O)3SiCH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37C
l- (CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2N+(CH3)2C
18H37Cl- (CH3O)3SiCH2CH2CH2N+(CH3)2CH2(C6
H5)Cl- (CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2N+(CH3)2C
H2(C6H5)Cl-
【0022】一般式(6)で示されるシランの他に、以
下に示されるような(C)成分としてのアミノシランを
併用することも任意であり、それらのアミノシランとし
ては、以下に示されるものが例示される。 (CH3O)3SiCH2CH2CH2NH2 (C2H5O)3SiCH2CH2CH2NH2 (CH3O)3SiCH2CH2CH2NHCH2CH2NH2 (CH3O)3SiCH2CH2CH2NHCH2CH2NHC
H2CH2NH2
下に示されるような(C)成分としてのアミノシランを
併用することも任意であり、それらのアミノシランとし
ては、以下に示されるものが例示される。 (CH3O)3SiCH2CH2CH2NH2 (C2H5O)3SiCH2CH2CH2NH2 (CH3O)3SiCH2CH2CH2NHCH2CH2NH2 (CH3O)3SiCH2CH2CH2NHCH2CH2NHC
H2CH2NH2
【0023】
【化10】
【0024】(A)成分と(B)成分の反応条件は、
(A)成分のシラノールの反応性、(B)成分のアルコ
キシ基の反応性にもよるが、一般に50〜180℃の反
応温度で、3〜20時間反応させることが好ましい。こ
の反応により、容易に一般式(1)あるいは(2)で示
される4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサン
を得ることができる。(B)成分における4級アンモニ
ウム塩は通常メタノール等のアルコール溶液となってい
るため、アルコール溶液中で反応させたり、アルコール
を除去してから、反応させることが必要である。効率よ
く反応を進行させるためには系内からアルコールを除去
しながら反応させることが好ましい。(A)、(B)成
分の他に、前述したアミノシランを併用することも可能
であり、これにより脱アルコール反応の促進が可能であ
る。この反応における溶媒は特に必要ないが、(A)成
分の粘度が高い場合、もしくは生成物の粘度が高い場合
はトルエン、キシレン等の溶媒を用いて反応を行っても
差し支えない。(A)成分と(B)成分の反応条件のう
ち、両者のモル比(A)/(B)は、これが2.0より
大きい場合は、4級アンモニウム塩を含有しないポリシ
ロキサンが多く残ってしまうため好ましくなく、また、
これが0.5より小さいと、4級アンモニウムシランが
残留してしまう。従って、好ましくは0.5≦(A)/
(B)≦2.0である。得られた4級アンモニウム塩含
有オルガノポリシロキサンの4級アンモニウム塩含有量
は0.05重量%を下回ると、十分な防汚効果が得られ
ないため、0.05重量%以上であることが好ましい。
(A)成分のシラノールの反応性、(B)成分のアルコ
キシ基の反応性にもよるが、一般に50〜180℃の反
応温度で、3〜20時間反応させることが好ましい。こ
の反応により、容易に一般式(1)あるいは(2)で示
される4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサン
を得ることができる。(B)成分における4級アンモニ
ウム塩は通常メタノール等のアルコール溶液となってい
るため、アルコール溶液中で反応させたり、アルコール
を除去してから、反応させることが必要である。効率よ
く反応を進行させるためには系内からアルコールを除去
しながら反応させることが好ましい。(A)、(B)成
分の他に、前述したアミノシランを併用することも可能
であり、これにより脱アルコール反応の促進が可能であ
る。この反応における溶媒は特に必要ないが、(A)成
分の粘度が高い場合、もしくは生成物の粘度が高い場合
はトルエン、キシレン等の溶媒を用いて反応を行っても
差し支えない。(A)成分と(B)成分の反応条件のう
ち、両者のモル比(A)/(B)は、これが2.0より
大きい場合は、4級アンモニウム塩を含有しないポリシ
ロキサンが多く残ってしまうため好ましくなく、また、
これが0.5より小さいと、4級アンモニウムシランが
残留してしまう。従って、好ましくは0.5≦(A)/
(B)≦2.0である。得られた4級アンモニウム塩含
有オルガノポリシロキサンの4級アンモニウム塩含有量
は0.05重量%を下回ると、十分な防汚効果が得られ
ないため、0.05重量%以上であることが好ましい。
【0025】通常、アミノ基含有オルガノポリシロキサ
ンを有機酸、エポキシ基等含有有機化合物と反応させる
ことによりこのオルガノポリシロキサンの変性や架橋す
ることは行われており、(A)成分と(B)成分の反応
により得られる4級アンモニウム塩含有オルガノポリシ
ロキサンにおいても、(A)、(B)成分の他に、前述
したアミノシランを併用した場合には、有機酸、エポキ
シ基含有有機化合物により変成したり、架橋することは
任意である。特に塗膜に耐久性を付与するには架橋性高
分子が好ましく、これらの有機化合物は本発明のバイン
ダー樹脂としても有用である。有機酸としては蟻酸、酢
酸、無水酢酸、プロパン酸が例示される。
ンを有機酸、エポキシ基等含有有機化合物と反応させる
ことによりこのオルガノポリシロキサンの変性や架橋す
ることは行われており、(A)成分と(B)成分の反応
により得られる4級アンモニウム塩含有オルガノポリシ
ロキサンにおいても、(A)、(B)成分の他に、前述
したアミノシランを併用した場合には、有機酸、エポキ
シ基含有有機化合物により変成したり、架橋することは
任意である。特に塗膜に耐久性を付与するには架橋性高
分子が好ましく、これらの有機化合物は本発明のバイン
ダー樹脂としても有用である。有機酸としては蟻酸、酢
酸、無水酢酸、プロパン酸が例示される。
【0026】本発明の水中防汚塗料組成物に使用可能な
バインダー樹脂としてはシリコーン樹脂、アクリル樹
脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リブテン樹脂、ブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレ
タン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール
樹脂などから選ばれる1種またはこれらの2種以上を組
み合わせた樹脂が挙げられる。バインダー樹脂の配合量
は4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンを固
定できる量であれば特に限定されないが、バインダー樹
脂/4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンの
配合比は重量%で、20/80〜95/5が好ましい。
特に40/60〜90/10の範囲で配合するのが更に
好ましい。バインダー樹脂が20重量%未満では固定化
能力に弱くなるし、95重量%を超えると本発明の4級
アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンの含有量が
低くなり、防汚性に乏しくなりやすい。
バインダー樹脂としてはシリコーン樹脂、アクリル樹
脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リブテン樹脂、ブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレ
タン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール
樹脂などから選ばれる1種またはこれらの2種以上を組
み合わせた樹脂が挙げられる。バインダー樹脂の配合量
は4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンを固
定できる量であれば特に限定されないが、バインダー樹
脂/4級アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンの
配合比は重量%で、20/80〜95/5が好ましい。
特に40/60〜90/10の範囲で配合するのが更に
好ましい。バインダー樹脂が20重量%未満では固定化
能力に弱くなるし、95重量%を超えると本発明の4級
アンモニウム塩含有オルガノポリシロキサンの含有量が
低くなり、防汚性に乏しくなりやすい。
【0027】オルガノポリシロキサンを用いた本発明の
水中防汚塗料組成物は、無溶剤状態で取り扱うことがで
き、また、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘ
プタン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミネラルターベンなどの
有機溶剤に溶解させたもの、あるいは、ノニオン系、ア
ニオン系、カチオン系、両性界面活性剤などを用いて乳
化させた乳化物として扱うことも可能である。
水中防汚塗料組成物は、無溶剤状態で取り扱うことがで
き、また、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘ
プタン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミネラルターベンなどの
有機溶剤に溶解させたもの、あるいは、ノニオン系、ア
ニオン系、カチオン系、両性界面活性剤などを用いて乳
化させた乳化物として扱うことも可能である。
【0028】これらの界面活性剤の使用には特に制限は
ないが、例えば非イオン性界面活性剤としてはエトキシ
化高級アルコール、エトキシ化アルキルフェノール、多
価アルコール脂肪酸エステル、エトキシ化多価アルコー
ル脂肪酸エステル、エトキシ化脂肪酸、エトキシ化脂肪
酸アミド、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、
エトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル等が挙げられ、そのHLBは5〜20の範囲内に
あることが好ましく、特に10〜16の範囲内であるこ
とが好ましい。また、アニオン性界面活性剤の例として
は高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルフェニルエ
ーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、高級アルコールリン酸エステル塩、エトキシ化高級
アルコール硫酸エステル塩、エトキシ化アルキルフェニ
ルエーテル硫酸エステル塩、エトキシ化高級アルコール
リン酸塩等が挙げられ、カチオン性界面活性剤の例とし
ては、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
ルキルアミン塩酸塩、ココナットアミンアセテート、ア
ルキルアミンアセテート、アルキルベンゼンジメチルア
ンモニウムクロライド等が挙げられる。両性界面活性剤
としては例えば、N−アシルアミドプロピル−N,N−
ジメチルアンモニオベタイン類、N−アシルアミドプロ
ピル−N,N’−ジメチル−N’−β−ヒドロキシプロ
ピルアンモニオベタイン類等が例示される。また、その
使用量は、本発明のオルガノポリシロキサンとバインダ
ー樹脂の100重量部に対し、5〜50重量部が好まし
く、より好ましくは10〜30重量部である。また乳化
の際、水の使用量は固形分濃度が10〜80重量%とな
るようにすれば良く、好ましくは20〜60重量%とな
るような量である。
ないが、例えば非イオン性界面活性剤としてはエトキシ
化高級アルコール、エトキシ化アルキルフェノール、多
価アルコール脂肪酸エステル、エトキシ化多価アルコー
ル脂肪酸エステル、エトキシ化脂肪酸、エトキシ化脂肪
酸アミド、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、
エトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル等が挙げられ、そのHLBは5〜20の範囲内に
あることが好ましく、特に10〜16の範囲内であるこ
とが好ましい。また、アニオン性界面活性剤の例として
は高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルフェニルエ
ーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、高級アルコールリン酸エステル塩、エトキシ化高級
アルコール硫酸エステル塩、エトキシ化アルキルフェニ
ルエーテル硫酸エステル塩、エトキシ化高級アルコール
リン酸塩等が挙げられ、カチオン性界面活性剤の例とし
ては、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
ルキルアミン塩酸塩、ココナットアミンアセテート、ア
ルキルアミンアセテート、アルキルベンゼンジメチルア
ンモニウムクロライド等が挙げられる。両性界面活性剤
としては例えば、N−アシルアミドプロピル−N,N−
ジメチルアンモニオベタイン類、N−アシルアミドプロ
ピル−N,N’−ジメチル−N’−β−ヒドロキシプロ
ピルアンモニオベタイン類等が例示される。また、その
使用量は、本発明のオルガノポリシロキサンとバインダ
ー樹脂の100重量部に対し、5〜50重量部が好まし
く、より好ましくは10〜30重量部である。また乳化
の際、水の使用量は固形分濃度が10〜80重量%とな
るようにすれば良く、好ましくは20〜60重量%とな
るような量である。
【0029】上記の乳化物は従来公知の方法で得ること
ができる。本発明における4級アンモニウム塩含有オル
ガノポリシロキサンと界面活性剤を混合し、これをホモ
ミキサー、ホモジナイザー、コロイドミル、ラインミキ
サー、万能混合機(商品名)、ウルトラミキサー(商品
名)、プラネタリーミキサー(商品名)、コンビミック
ス(商品名)、三本ロールミキサーなどの乳化機で乳化
すればよい。工業的には前記バインダー樹脂の有機溶剤
溶液あるいは乳化分散液に、本発明における4級アンモ
ニウム塩含有オルガノポリシロキサンを混合するのが好
適である。
ができる。本発明における4級アンモニウム塩含有オル
ガノポリシロキサンと界面活性剤を混合し、これをホモ
ミキサー、ホモジナイザー、コロイドミル、ラインミキ
サー、万能混合機(商品名)、ウルトラミキサー(商品
名)、プラネタリーミキサー(商品名)、コンビミック
ス(商品名)、三本ロールミキサーなどの乳化機で乳化
すればよい。工業的には前記バインダー樹脂の有機溶剤
溶液あるいは乳化分散液に、本発明における4級アンモ
ニウム塩含有オルガノポリシロキサンを混合するのが好
適である。
【0030】また、本発明の水中防汚塗料組成物は、そ
の特性を阻害しない範囲で他の添加剤として、例えば着
色顔料、耐湿顔料、着色染料、帯電防止剤、酸化防止
剤、老化防止剤、防腐剤、防錆剤、増粘剤、可塑剤、タ
レ止め剤、生理活性物質等を添加することができる。そ
の種類や量については特に制限されるものではない。
の特性を阻害しない範囲で他の添加剤として、例えば着
色顔料、耐湿顔料、着色染料、帯電防止剤、酸化防止
剤、老化防止剤、防腐剤、防錆剤、増粘剤、可塑剤、タ
レ止め剤、生理活性物質等を添加することができる。そ
の種類や量については特に制限されるものではない。
【0031】本発明の水中防汚塗料組成物を用いて各種
処理対象物に塗布する際には、本発明の水中防汚塗料組
成物を所定の濃度に調整し、浸漬、スプレー、ロールコ
ート等の方法で処理対象物に塗布する。本発明の水中防
汚塗料組成物を塗布する対象物としては船舶の外部船腹
及び外部船底;橋梁の海面下に浸る橋脚部分、海上石油
採掘プラント、海上タンク、ブイ等の海中構築物;発電
所の導水管、導水溝などの海水と接触する部分、魚介類
養殖用の支柱、魚網、定置網などである。なお上記対象
物の材質としてはコンクリート、天然石材、鉄、アルミ
ニウムなどの金属、FRPなどの合成樹脂等特に制限は
なく適用でき、また魚網の原材料は綿、麻などの天然繊
維、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリルなどの
合成繊維に適用することができる。
処理対象物に塗布する際には、本発明の水中防汚塗料組
成物を所定の濃度に調整し、浸漬、スプレー、ロールコ
ート等の方法で処理対象物に塗布する。本発明の水中防
汚塗料組成物を塗布する対象物としては船舶の外部船腹
及び外部船底;橋梁の海面下に浸る橋脚部分、海上石油
採掘プラント、海上タンク、ブイ等の海中構築物;発電
所の導水管、導水溝などの海水と接触する部分、魚介類
養殖用の支柱、魚網、定置網などである。なお上記対象
物の材質としてはコンクリート、天然石材、鉄、アルミ
ニウムなどの金属、FRPなどの合成樹脂等特に制限は
なく適用でき、また魚網の原材料は綿、麻などの天然繊
維、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリルなどの
合成繊維に適用することができる。
【0032】本発明の水中防汚塗料組成物の各種処理対
象物に対する処理量は特に制限はないが、防汚効果の持
続性と経済性を考慮すると、5〜100g/m2の塗膜
厚さあるいは、魚網などに対してはその乾燥重量に対
し、3〜30重量%とすれば有効且つ経済的である。
象物に対する処理量は特に制限はないが、防汚効果の持
続性と経済性を考慮すると、5〜100g/m2の塗膜
厚さあるいは、魚網などに対してはその乾燥重量に対
し、3〜30重量%とすれば有効且つ経済的である。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらによってのみ限定されるもの
ではない。なお、実施例中の粘度は全て25℃における
値である。
明するが、本発明はこれらによってのみ限定されるもの
ではない。なお、実施例中の粘度は全て25℃における
値である。
【0034】<29Si−NMRによる構造解析>サンプ
ル1.65g、トルエン1.50g、ベンゼン−d
60.20g、緩和試薬としてのトリス−(2,4−ペ
ンタンジオネート)クロミウムを均一に溶解し、直径1
0mmのサンプルチューブに満たし、Lambda30
0WB(JEOL)を用い、600〜3,000回積算
することにより29Si−NMRのピークを観測した。
ル1.65g、トルエン1.50g、ベンゼン−d
60.20g、緩和試薬としてのトリス−(2,4−ペ
ンタンジオネート)クロミウムを均一に溶解し、直径1
0mmのサンプルチューブに満たし、Lambda30
0WB(JEOL)を用い、600〜3,000回積算
することにより29Si−NMRのピークを観測した。
【0035】<合成例1>メカニカル撹拌羽根、冷却管
及び温度計を備えた1,000mlガラスフラスコに
(A)成分としての下記の平均構造式(7)で示される
α,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサン308.
3g(0.100mol)
及び温度計を備えた1,000mlガラスフラスコに
(A)成分としての下記の平均構造式(7)で示される
α,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサン308.
3g(0.100mol)
【化11】 及び(B)成分としての3−(トリメトキシシリル)プ
ロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドの
固形分38重量%のメタノール溶液261.1g(0.
200ml)を仕込み、70℃において、メタノール還
流下で2時間反応させた。次に、エステルアダプターを
取付け、窒素通気下でメタノールを留去した。その後、
液温を120℃とし、窒素通気下で4時間撹拌した。反
応終了後、高粘稠な無色透明の油状物が得られた。これ
を(A−1)とする。得られた生成物について、29Si
−NMRによる構造解析を行い表1の結果を得た。
ロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドの
固形分38重量%のメタノール溶液261.1g(0.
200ml)を仕込み、70℃において、メタノール還
流下で2時間反応させた。次に、エステルアダプターを
取付け、窒素通気下でメタノールを留去した。その後、
液温を120℃とし、窒素通気下で4時間撹拌した。反
応終了後、高粘稠な無色透明の油状物が得られた。これ
を(A−1)とする。得られた生成物について、29Si
−NMRによる構造解析を行い表1の結果を得た。
【0036】
【表1】
【0037】この解析結果と反応経路から、3−(トリ
メトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアンモ
ニウムクロライドの95%がポリシロキサンと反応して
おり、(A−1)は以下の下記平均構造式(8)で示さ
れる構造を60%、平均構造式(9)で示される構造を
35%含有するものであることが判った。(A−1)の
揮発分、回転粘度の測定結果を表3に示す。
メトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアンモ
ニウムクロライドの95%がポリシロキサンと反応して
おり、(A−1)は以下の下記平均構造式(8)で示さ
れる構造を60%、平均構造式(9)で示される構造を
35%含有するものであることが判った。(A−1)の
揮発分、回転粘度の測定結果を表3に示す。
【化12】
【化13】 A1:CH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37Cl-
【0038】<合成例2>エステルアダプター、冷却管
及び温度計を備えた500mlガラスフラスコに(A)
成分としての平均構造式(7)で示されるα,ω−ジヒ
ドロキシジメチルポリシロキサン308.3g(0.0
50mol)及び(C)成分としてのN−β−(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1
0.3g(0.050mol)を仕込み、120℃で2
時間反応させた。エステルアダプターには脱メタノール
反応によるメタノールの留出がみられた。冷却後、
(B)成分としての3−(トリメトキシシリル)プロピ
ルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドの固形
分38%のメタノール溶液32.7g(0.025mo
l)を仕込み、70℃において、メタノール還流下で4
時間反応させ、次いで、窒素通気下でメタノールを留去
し、その後、液温を120℃とし、窒素通気下で2時間
撹拌した。反応終了後、粘稠な無色透明の油状物が得ら
れた。これを(A−2)とする。得られた生成物につい
て、29Si−NMRによる構造解析を行なったところ
(A−2)は下記の構造式(10)を示すものであるこ
とが分かった。(A−2)の揮発分、回転粘度の測定結
果を表3に示す。
及び温度計を備えた500mlガラスフラスコに(A)
成分としての平均構造式(7)で示されるα,ω−ジヒ
ドロキシジメチルポリシロキサン308.3g(0.0
50mol)及び(C)成分としてのN−β−(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1
0.3g(0.050mol)を仕込み、120℃で2
時間反応させた。エステルアダプターには脱メタノール
反応によるメタノールの留出がみられた。冷却後、
(B)成分としての3−(トリメトキシシリル)プロピ
ルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドの固形
分38%のメタノール溶液32.7g(0.025mo
l)を仕込み、70℃において、メタノール還流下で4
時間反応させ、次いで、窒素通気下でメタノールを留去
し、その後、液温を120℃とし、窒素通気下で2時間
撹拌した。反応終了後、粘稠な無色透明の油状物が得ら
れた。これを(A−2)とする。得られた生成物につい
て、29Si−NMRによる構造解析を行なったところ
(A−2)は下記の構造式(10)を示すものであるこ
とが分かった。(A−2)の揮発分、回転粘度の測定結
果を表3に示す。
【化14】 A1:CH2CH2CH2N+(CH3)2C18H37Cl- A2:CH2CH2CH2NHCH2CH2NH2
【0039】<合成例3>エステルアダプター、冷却
管、及び温度計を備えた500mlのガラスフラスコに
(A)成分としての平均構造式(7)で示されるα,ω
−ジヒドロキシジメチルポリシロキサン308.3g
(0.050mol)及び(C)成分としてのN−β−
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルトリメトキ
シシラン5.56g(0.050mol)を仕込み、1
20℃で2時間反応させた。エステルアダプターには脱
メタノール反応によるメタノールの留出がみられた。冷
却後、(B)成分としての3−(トリメトキシシリル)
プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド
の固形分38%のメタノール溶液130.6g(0.1
00mol)を仕込み、窒素通気下でメタノールを留去
し、その後、液温を120℃とし、窒素通気下で2時間
撹拌した。反応終了後、粘稠な無色透明の油状物が得ら
れた。これを(A−3)とする。得られた生成物につい
て、29Si−NMRによる構造解析を行ったところ、平
均的に下記表2に示す構造であることが分かった。
管、及び温度計を備えた500mlのガラスフラスコに
(A)成分としての平均構造式(7)で示されるα,ω
−ジヒドロキシジメチルポリシロキサン308.3g
(0.050mol)及び(C)成分としてのN−β−
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルトリメトキ
シシラン5.56g(0.050mol)を仕込み、1
20℃で2時間反応させた。エステルアダプターには脱
メタノール反応によるメタノールの留出がみられた。冷
却後、(B)成分としての3−(トリメトキシシリル)
プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド
の固形分38%のメタノール溶液130.6g(0.1
00mol)を仕込み、窒素通気下でメタノールを留去
し、その後、液温を120℃とし、窒素通気下で2時間
撹拌した。反応終了後、粘稠な無色透明の油状物が得ら
れた。これを(A−3)とする。得られた生成物につい
て、29Si−NMRによる構造解析を行ったところ、平
均的に下記表2に示す構造であることが分かった。
【0040】
【表2】
【0041】この分析結果と、反応経路から、3−(ト
リメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアン
モニウムクロライドの85%がポリシロキサンと反応し
ており、(A−3)は前出の平均構造式(9)で示され
る構造を60%、平均構造式(10)で示される構造を
25%含有するものであることが判った。(A−3)の
揮発分、回転粘度の測定結果を表3に示す。
リメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアン
モニウムクロライドの85%がポリシロキサンと反応し
ており、(A−3)は前出の平均構造式(9)で示され
る構造を60%、平均構造式(10)で示される構造を
25%含有するものであることが判った。(A−3)の
揮発分、回転粘度の測定結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】<実施例1、2、3、比較例>実施例1〜
3として、市販のキシレン系アクリル黒塗料(不揮発分
50%、アクリル樹脂固形分40%)100重量部に合
成例1〜3で得られた4級アンモニウム塩含有オルガノ
ポリシロキサン(A−1)、(A−2)、(A−3)を
各々20重量部添加混合後、ステンレス板に20g/m
2の厚さになるように塗装し120℃、30分間乾燥し
てテストピースを作製した。なお、比較例として4級ア
ンモニウム塩を含有しないオルガノポリシロキサンを使
用したテストピースを作製した。これらのテストピース
を三重県海岸の沖合いに1.5mの深さで6ヶ月間にわ
たって懸垂試験を行った。フジツボ等の貝類、海藻類の
付着状況を観察し、結果を表4に示した。
3として、市販のキシレン系アクリル黒塗料(不揮発分
50%、アクリル樹脂固形分40%)100重量部に合
成例1〜3で得られた4級アンモニウム塩含有オルガノ
ポリシロキサン(A−1)、(A−2)、(A−3)を
各々20重量部添加混合後、ステンレス板に20g/m
2の厚さになるように塗装し120℃、30分間乾燥し
てテストピースを作製した。なお、比較例として4級ア
ンモニウム塩を含有しないオルガノポリシロキサンを使
用したテストピースを作製した。これらのテストピース
を三重県海岸の沖合いに1.5mの深さで6ヶ月間にわ
たって懸垂試験を行った。フジツボ等の貝類、海藻類の
付着状況を観察し、結果を表4に示した。
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明の水中防汚塗料組成物は従来の水
中防汚塗料と異なり、有機錫や亜酸化銅等の毒性物質を
含まないため、人体や水中動植物への安全性に優れてお
り、防汚効果の持続性も高い。特に、船舶の喫水部、海
洋構築物の海面下部、発電所の海水と接触する導水管・
導水溝、魚網等の表面に塗布すれば、水中生物の付着防
止に有効である。
中防汚塗料と異なり、有機錫や亜酸化銅等の毒性物質を
含まないため、人体や水中動植物への安全性に優れてお
り、防汚効果の持続性も高い。特に、船舶の喫水部、海
洋構築物の海面下部、発電所の海水と接触する導水管・
導水溝、魚網等の表面に塗布すれば、水中生物の付着防
止に有効である。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(1)の構造で示される単位
を少なくとも1個含む4級アンモニウム塩含有オルガノ
ポリシロキサンとバインダー樹脂とからなることを特徴
とする水中防汚塗料組成物。 【化1】 (式中、R1は水素原子または、置換または非置換の炭
素数1〜10の1価有機基、R2は4級アンモニウム塩
を少なくとも1個含む1価有機基であり、R3はR 1また
はOR1で表される基、pは5≦p≦500の正数を表わ
す。) - 【請求項2】 4級アンモニウム塩含有オルガノポリシ
ロキサンの末端が下記一般式(2)の構造で示される請
求項1記載の水中防汚塗料組成物。 【化2】 (式中、R1、R2、R3、pは一般式(1)と同一) - 【請求項3】 R2が、下記一般式(3) −CH2CH2CH2N+R4R5R6Cl- (3) (式中、R4、R5は互いに同一または異種の炭素数1〜
3の1価炭化水素基、R 6は炭素数1〜30の1価炭化
水素基を表わす)で示される1価有機基である請求項1
または請求項2記載の水中防汚塗料組成物。 - 【請求項4】 R2が、下記一般式(4) −CH2CH2CH2N+(CH3)2CnH2n+1Cl- (4) (nは12〜24の正数を表す)で示される1価有機基
である請求項3記載の水中防汚塗料組成物。
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- 2000-04-12 JP JP2000110918A patent/JP2001294810A/ja active Pending
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