JP2001239406A - 工作機械における主軸の工具装着構造 - Google Patents
工作機械における主軸の工具装着構造Info
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- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 5
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 1
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- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 一面拘束用の通常の工具ホルダーを二面拘束
できるようにする。 【解決手段】 主軸に形成された貫通孔の前部にフラン
ジ部とその後方にテーパ部が形成された工具ホルダーの
テーパ部を挿入して取り付ける工作機械における主軸の
工具取付け構造において、貫通孔にばねで前方側に付勢
されて内周がテーパに形成されたスリーブをスライド可
能に挿設する他、テーパ部をスリーブに内嵌して後方に
引っ張ることで、スリーブを外方に張って主軸との摩擦
力を派生させるとともに、スリーブをばねに抗して後退
させ、フランジ部を主軸の前端面に接当させることを特
徴とする工作機械における主軸の工具取付け構造。
できるようにする。 【解決手段】 主軸に形成された貫通孔の前部にフラン
ジ部とその後方にテーパ部が形成された工具ホルダーの
テーパ部を挿入して取り付ける工作機械における主軸の
工具取付け構造において、貫通孔にばねで前方側に付勢
されて内周がテーパに形成されたスリーブをスライド可
能に挿設する他、テーパ部をスリーブに内嵌して後方に
引っ張ることで、スリーブを外方に張って主軸との摩擦
力を派生させるとともに、スリーブをばねに抗して後退
させ、フランジ部を主軸の前端面に接当させることを特
徴とする工作機械における主軸の工具取付け構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸に
工具を取り付けるための工具取付け構造に関するもので
ある。
工具を取り付けるための工具取付け構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンターやフライス盤或いは
中ぐり盤では、主軸に工具を取り付けてワークを加工す
る。主軸に工具を取り付けるには種々の方法があるが、
一般には、工具を保持する工具ホルダーの後部にテーパ
部を形成し、これを主軸に形成されたテーパ孔に挿入す
る方法をとっている。この場合、工具ホルダーは、ワー
クの切削抵抗に抗する力を持って主軸に固定されなけれ
ばならない。
中ぐり盤では、主軸に工具を取り付けてワークを加工す
る。主軸に工具を取り付けるには種々の方法があるが、
一般には、工具を保持する工具ホルダーの後部にテーパ
部を形成し、これを主軸に形成されたテーパ孔に挿入す
る方法をとっている。この場合、工具ホルダーは、ワー
クの切削抵抗に抗する力を持って主軸に固定されなけれ
ばならない。
【0003】それには、キーや駒等による方法もある
が、このようなものだけに頼ると、工具ホルダーの取付
け精度が劣るとともに、その隙間分や逆転時に滑りが生
じたりする。このため、テーパ部を後方に強く引っ張っ
てテーパ孔に圧接し、そのくさび作用によって主軸に固
定する方法をとっている。従って、主軸と工具ホルダー
との接触は、テーパ部のみの、所謂、一面拘束であっ
た。このため、工具の、特に、軸方向の倒れに対する剛
性が低下し、加工精度の低下を招いたり、重切削のとき
に振動(びびり)が発生したりしていた。
が、このようなものだけに頼ると、工具ホルダーの取付
け精度が劣るとともに、その隙間分や逆転時に滑りが生
じたりする。このため、テーパ部を後方に強く引っ張っ
てテーパ孔に圧接し、そのくさび作用によって主軸に固
定する方法をとっている。従って、主軸と工具ホルダー
との接触は、テーパ部のみの、所謂、一面拘束であっ
た。このため、工具の、特に、軸方向の倒れに対する剛
性が低下し、加工精度の低下を招いたり、重切削のとき
に振動(びびり)が発生したりしていた。
【0004】そこで、最近では、テーパ部以外の部分を
も主軸に接触させる、所謂、二面拘束の工具ホルダーが
出廻り始めている。即ち、最近の自動工具交換装置(A
TC)で使用される工具ホルダーには、その交換爪によ
る把持を目的等としてテーパ部の前方にフランジ部を形
成しているものがあり、このフランジ部を主軸の前端面
に接当させて二面拘束としている。具体的には、テーパ
部を内周側の軸部に対して相対的にスライドできるよう
にし、軸部を主軸に装着して後方に引っ張ると、軸部の
みが後退してフランジ部が主軸の前端面に接当するよう
にしている。
も主軸に接触させる、所謂、二面拘束の工具ホルダーが
出廻り始めている。即ち、最近の自動工具交換装置(A
TC)で使用される工具ホルダーには、その交換爪によ
る把持を目的等としてテーパ部の前方にフランジ部を形
成しているものがあり、このフランジ部を主軸の前端面
に接当させて二面拘束としている。具体的には、テーパ
部を内周側の軸部に対して相対的にスライドできるよう
にし、軸部を主軸に装着して後方に引っ張ると、軸部の
みが後退してフランジ部が主軸の前端面に接当するよう
にしている。
【0005】しかし、このようなものによると、工具ホ
ルダー自体が非常に複雑な構造となり、部品点数も増し
て価格が高くなる欠点がある。特に、ATCでは、工具
を工具ホルダーに保持させた状態で工具マガジンに収容
するため、数多くの工具ホルダーにこのような構造のも
のを採用しなければならず、工具コストを引き上げるこ
とになる。
ルダー自体が非常に複雑な構造となり、部品点数も増し
て価格が高くなる欠点がある。特に、ATCでは、工具
を工具ホルダーに保持させた状態で工具マガジンに収容
するため、数多くの工具ホルダーにこのような構造のも
のを採用しなければならず、工具コストを引き上げるこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、特開平11
−129105号公報には、フランジ部を主軸の前端面
に接当させた後、主軸孔とテーパ部との間にくさび部材
を挿入して摩擦力を派生させるようにすることで、一面
拘束用の通常の工具ホルダーを二面拘束で取付けできる
ようにしたものが提案されている。しかし、この先行例
のものは、くさび部材を前後に強制駆動するための機構
を必要として価格が高くなるとともに、取付け、取外し
操作にテーパ部の引っ張りに加えてくさび部材の前後動
が必要となるから、工具交換時間が長くなるといった欠
点がある。本発明は、このような欠点を解消するもの
で、工具ホルダーの引っ張り操作のみによって一面拘束
用の工具ホルダーを二面拘束で取付けできるようにした
ものである。
−129105号公報には、フランジ部を主軸の前端面
に接当させた後、主軸孔とテーパ部との間にくさび部材
を挿入して摩擦力を派生させるようにすることで、一面
拘束用の通常の工具ホルダーを二面拘束で取付けできる
ようにしたものが提案されている。しかし、この先行例
のものは、くさび部材を前後に強制駆動するための機構
を必要として価格が高くなるとともに、取付け、取外し
操作にテーパ部の引っ張りに加えてくさび部材の前後動
が必要となるから、工具交換時間が長くなるといった欠
点がある。本発明は、このような欠点を解消するもの
で、工具ホルダーの引っ張り操作のみによって一面拘束
用の工具ホルダーを二面拘束で取付けできるようにした
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、主軸に形成された貫通孔の前部にフランジ部とその
後方にテーパ部が形成された工具ホルダーのテーパ部を
挿入して取り付ける工作機械における主軸の工具取付け
構造において、貫通孔にばねで前方側に付勢されて内周
がテーパに形成されたスリーブをスライド可能に挿設す
る他、テーパ部をスリーブに内嵌して後方に引っ張るこ
とで、スリーブを外方に張って主軸との摩擦力を派生さ
せるとともに、スリーブをばねに抗して後退させ、フラ
ンジ部を主軸の前端面に接当させることを特徴とする工
作機械における主軸の工具取付け構造を提供したもので
ある。
は、主軸に形成された貫通孔の前部にフランジ部とその
後方にテーパ部が形成された工具ホルダーのテーパ部を
挿入して取り付ける工作機械における主軸の工具取付け
構造において、貫通孔にばねで前方側に付勢されて内周
がテーパに形成されたスリーブをスライド可能に挿設す
る他、テーパ部をスリーブに内嵌して後方に引っ張るこ
とで、スリーブを外方に張って主軸との摩擦力を派生さ
せるとともに、スリーブをばねに抗して後退させ、フラ
ンジ部を主軸の前端面に接当させることを特徴とする工
作機械における主軸の工具取付け構造を提供したもので
ある。
【0008】このとき、切削抵抗に抗する工具ホルダー
の主軸に対する摩擦力は、工具ホルダーの後方への引っ
張り力によるスリーブの内外周がテーパ部と貫通孔とに
それぞれ強く圧接することで生ずる摩擦力で発生させる
ようにし、フランジ部と主軸の前端面との接当による摩
擦力には頼らないものにしておく。従って、この摩擦力
を出せるようにばねの力を調整しておく必要がある。こ
の場合、テーパ部とスリーブの内周との圧接力は、工具
ホルダーの引っ張り力がくさび作用を発揮して強力なも
のになるが、更に、この圧接力によってスリーブは外方
へ膨れ、ストレートな接触面であるスリーブの外周と貫
通孔の内周との摩擦力も切削抵抗に打ち勝つものとな
る。
の主軸に対する摩擦力は、工具ホルダーの後方への引っ
張り力によるスリーブの内外周がテーパ部と貫通孔とに
それぞれ強く圧接することで生ずる摩擦力で発生させる
ようにし、フランジ部と主軸の前端面との接当による摩
擦力には頼らないものにしておく。従って、この摩擦力
を出せるようにばねの力を調整しておく必要がある。こ
の場合、テーパ部とスリーブの内周との圧接力は、工具
ホルダーの引っ張り力がくさび作用を発揮して強力なも
のになるが、更に、この圧接力によってスリーブは外方
へ膨れ、ストレートな接触面であるスリーブの外周と貫
通孔の内周との摩擦力も切削抵抗に打ち勝つものとな
る。
【0009】又、本発明は、以上の工具取付け構造にお
いて、テーパ部の後方にプルスタッドを延設し、貫通孔
に挿通されたドローバーを進退させてプルスタッドに係
脱することで、工具ホルダーの取付け、取外しを可能に
する手段を提供する。ドローバーの進退操作のみで、工
具ホルダーの取付け、取外しができるから、工具交換の
時間が短縮するとともに、自動化も容易になる。従っ
て、ATC用の工具ホルダーに最適なものとなる。
いて、テーパ部の後方にプルスタッドを延設し、貫通孔
に挿通されたドローバーを進退させてプルスタッドに係
脱することで、工具ホルダーの取付け、取外しを可能に
する手段を提供する。ドローバーの進退操作のみで、工
具ホルダーの取付け、取外しができるから、工具交換の
時間が短縮するとともに、自動化も容易になる。従っ
て、ATC用の工具ホルダーに最適なものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す工作機
械の主軸廻りの縦断面図であるが、主軸1は、軸芯方向
に貫通孔2が形成されており、その外周がハウジング3
に対してベアリング4で回転自在に支持されている。貫
通孔2の前部はやや径大に形成され、ここに内周がテー
パに形成された(外周はストレート)スリーブ5が後部
に介装されたばね6によって前方へ付勢された状態でス
ライド可能に嵌装されている。尚、本例のばね6は二枚
の皿ばねによっているが、この他にコイルばねのような
ものであってもよい。
を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す工作機
械の主軸廻りの縦断面図であるが、主軸1は、軸芯方向
に貫通孔2が形成されており、その外周がハウジング3
に対してベアリング4で回転自在に支持されている。貫
通孔2の前部はやや径大に形成され、ここに内周がテー
パに形成された(外周はストレート)スリーブ5が後部
に介装されたばね6によって前方へ付勢された状態でス
ライド可能に嵌装されている。尚、本例のばね6は二枚
の皿ばねによっているが、この他にコイルばねのような
ものであってもよい。
【0011】工具ホルダー7は、前述したように、フラ
ンジ部8とその後方にテーパ部9が形成されたものであ
り、フランジ部8はATCの把持爪(図示省略)で把持
する部分、テーパ部9は貫通孔2に挿入する部分であ
る。本例のフランジ部8の外周には、後端に開放する溝
10が形成されており、この溝10に主軸1の前端面1
1に取り付けられる駒(図示省略)を挿入して廻り止め
としている。又、図示は省略するが、フランジ部8の前
方には工具を保持する保持部が形成されており、工具は
この保持部で保持される。
ンジ部8とその後方にテーパ部9が形成されたものであ
り、フランジ部8はATCの把持爪(図示省略)で把持
する部分、テーパ部9は貫通孔2に挿入する部分であ
る。本例のフランジ部8の外周には、後端に開放する溝
10が形成されており、この溝10に主軸1の前端面1
1に取り付けられる駒(図示省略)を挿入して廻り止め
としている。又、図示は省略するが、フランジ部8の前
方には工具を保持する保持部が形成されており、工具は
この保持部で保持される。
【0012】工具ホルダー7を主軸1にクランプする
(取付け)には、そのテーパ部9を貫通孔2に挿入して
これを後方に強く引っ張ることで行う。このため、テー
パ部9の後部から後端に径大な尾部12を有するプルス
タッド13を延出し、この尾部12を貫通孔2中に進退
可能に挿通されるドローバー14で引っ張るようにして
いる。具体的には、プルスタッド13が位置する貫通孔
2の部分を前方の径大部15と後方の径小部16とに形
成し、ドローバー14を後退させてその先端を径小部1
6側に移動させるとクランプ状態となり、前進させて径
大部15側に移動させると、アンクランプ状態になるよ
うにするのである。
(取付け)には、そのテーパ部9を貫通孔2に挿入して
これを後方に強く引っ張ることで行う。このため、テー
パ部9の後部から後端に径大な尾部12を有するプルス
タッド13を延出し、この尾部12を貫通孔2中に進退
可能に挿通されるドローバー14で引っ張るようにして
いる。具体的には、プルスタッド13が位置する貫通孔
2の部分を前方の径大部15と後方の径小部16とに形
成し、ドローバー14を後退させてその先端を径小部1
6側に移動させるとクランプ状態となり、前進させて径
大部15側に移動させると、アンクランプ状態になるよ
うにするのである。
【0013】このため、ドローバー14の先端にプルス
タッド13の尾部12を中に取り込むことのできるカッ
プ部17を形成し、このカップ部17に径方向に何個か
の孔18を穿ってこの孔18に鋼球19を嵌め込んでお
く。そして、ドローバー14を後退させてカップ部17
を径小部16側に移動させると、鋼球19は径小部16
の内周に案内されて径小方向に移動し、尾部12の前面
に降りる((イ)の位置)。この状態でドローバー14
を更に後方に引っ張ると、工具ホルダー7のテーパ部9
も後方に引っ張られてスリーブ5をばね6の力に抗して
後方に移動させる((ロ)の位置)。
タッド13の尾部12を中に取り込むことのできるカッ
プ部17を形成し、このカップ部17に径方向に何個か
の孔18を穿ってこの孔18に鋼球19を嵌め込んでお
く。そして、ドローバー14を後退させてカップ部17
を径小部16側に移動させると、鋼球19は径小部16
の内周に案内されて径小方向に移動し、尾部12の前面
に降りる((イ)の位置)。この状態でドローバー14
を更に後方に引っ張ると、工具ホルダー7のテーパ部9
も後方に引っ張られてスリーブ5をばね6の力に抗して
後方に移動させる((ロ)の位置)。
【0014】すると、フランジ部8の後端面20は主軸
1の前端面11に接当するが、このとき、スリーブ5が
テーパ部9の圧接によって外方に張られ、貫通孔2の内
周との間に切削抵抗に負けないだけの摩擦力が発生する
ようにばね6の力を設定してある。これにより、工具ホ
ルダー7は、テーパ部9とフランジ部8が共に主軸1に
よって拘束される二面拘束となる。このような二面拘束
による工具ホルダー7で保持された工具によって切削を
行うと、工具の軸方向の倒れが抑制され、加工精度の向
上、びびりといったものが解消する。
1の前端面11に接当するが、このとき、スリーブ5が
テーパ部9の圧接によって外方に張られ、貫通孔2の内
周との間に切削抵抗に負けないだけの摩擦力が発生する
ようにばね6の力を設定してある。これにより、工具ホ
ルダー7は、テーパ部9とフランジ部8が共に主軸1に
よって拘束される二面拘束となる。このような二面拘束
による工具ホルダー7で保持された工具によって切削を
行うと、工具の軸方向の倒れが抑制され、加工精度の向
上、びびりといったものが解消する。
【0015】一方、ドローバー14を前進させて鋼球1
9が径大部15にかかるようにすると((ハ)の位
置)、スタッド13を前方に引く抜くときには、鋼球1
9が径大部15の内周まで上がり、その引抜きを許容し
て取外しが可能になる。尚、工具ホルダー7のクラン
プ、即ち、ドローバー14の後退は、貫通孔2中に挿設
されて主軸1とドローバー14との間に張りかけられる
スプリング21で行われ、アンクランプ、即ち、ドロー
バー14の前進は、ドローバー14の後方に配設される
図外のエアシリンダで行われる。
9が径大部15にかかるようにすると((ハ)の位
置)、スタッド13を前方に引く抜くときには、鋼球1
9が径大部15の内周まで上がり、その引抜きを許容し
て取外しが可能になる。尚、工具ホルダー7のクラン
プ、即ち、ドローバー14の後退は、貫通孔2中に挿設
されて主軸1とドローバー14との間に張りかけられる
スプリング21で行われ、アンクランプ、即ち、ドロー
バー14の前進は、ドローバー14の後方に配設される
図外のエアシリンダで行われる。
【0016】以上、本発明の基本的な実施の形態につい
て説明したが、本発明は、この他に種々改変された形態
をとることがある。例えば、スリーブの外周と貫通孔の
内周とにキーやスプラインを介設することもある。こう
すると、スリーブの外方膨れが不十分であっても、滑り
を起こさない。同様に、スリーブを分割することも考え
られる。こうすると、テーパ部の後方引っ張りによって
スリーブが貫通孔に押し付けられて強い摩擦力を発生さ
せる。
て説明したが、本発明は、この他に種々改変された形態
をとることがある。例えば、スリーブの外周と貫通孔の
内周とにキーやスプラインを介設することもある。こう
すると、スリーブの外方膨れが不十分であっても、滑り
を起こさない。同様に、スリーブを分割することも考え
られる。こうすると、テーパ部の後方引っ張りによって
スリーブが貫通孔に押し付けられて強い摩擦力を発生さ
せる。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明に係る主軸の工具取付け構
造によれば、一面拘束用の通常の工具ホルダーを用いて
剛性の高い二面拘束用とすることができるから、工具コ
ストを安くできる。この場合において、工具ホルダーを
後方に引っ張る操作のみで二面拘束にできるから、構造
が簡単で、操作時間も短い。
造によれば、一面拘束用の通常の工具ホルダーを用いて
剛性の高い二面拘束用とすることができるから、工具コ
ストを安くできる。この場合において、工具ホルダーを
後方に引っ張る操作のみで二面拘束にできるから、構造
が簡単で、操作時間も短い。
【図1】本発明の一例を示す工作機械の主軸廻りの断面
図である。
図である。
1 主軸 2 貫通孔 5 スリーブ 6 ばね 7 工具ホルダー 8 フランジ部 9 テーパ部 13 プルスタッド 14 ドローバー
Claims (2)
- 【請求項1】 主軸に形成された貫通孔の前部にフラン
ジ部とその後方にテーパ部が形成された工具ホルダーの
テーパ部を挿入して取り付ける工作機械における主軸の
工具取付け構造において、貫通孔にばねで前方側に付勢
されて内周がテーパに形成されたスリーブをスライド可
能に挿設する他、テーパ部をスリーブに内嵌して後方に
引っ張ることで、スリーブを外方に張って主軸との摩擦
力を派生させるとともに、スリーブをばねに抗して後退
させ、フランジ部を主軸の前端面に接当させることを特
徴とする工作機械における主軸の工具取付け構造。 - 【請求項2】 テーパ部の後方にプルスタッドを延設
し、貫通孔に挿通されたドローバーを進退させてプルス
タッドに係脱することで、工具ホルダーの取付け、取外
しを可能にする請求項1の工作機械における主軸の工具
取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051226A JP2001239406A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 工作機械における主軸の工具装着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051226A JP2001239406A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 工作機械における主軸の工具装着構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001239406A true JP2001239406A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18572896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000051226A Pending JP2001239406A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 工作機械における主軸の工具装着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001239406A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136385A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Nt Tool Corp | 保持具の保持構造および保持具 |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000051226A patent/JP2001239406A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136385A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Nt Tool Corp | 保持具の保持構造および保持具 |
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