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JP2001233929A - 印刷インキ用ポリウレタン樹脂、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ - Google Patents

印刷インキ用ポリウレタン樹脂、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ

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JP2001233929A
JP2001233929A JP2000042864A JP2000042864A JP2001233929A JP 2001233929 A JP2001233929 A JP 2001233929A JP 2000042864 A JP2000042864 A JP 2000042864A JP 2000042864 A JP2000042864 A JP 2000042864A JP 2001233929 A JP2001233929 A JP 2001233929A
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JP
Japan
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printing ink
polyurethane resin
parts
chain
binder
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Hideo Taniguchi
英夫 谷口
Hidehisa Umezaki
英央 梅崎
Koichiro Oshima
弘一郎 大島
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「版づまり現象」と「接着性」を両立させた印刷
インキ組成物を提供すること。 【解決手段】 (a)高分子ポリオ−ル、(b)ジイソ
シアネ−ト化合物、(c)鎖伸長剤および(d)鎖長停
止剤からなる印刷インキ用ポリウレタン樹脂において、
(d)鎖長停止剤として特定の構造を有するモノアミン
化合物を使用することを特徴とする印刷インキ用ポリウ
レタン樹脂;該ポリウレタン樹脂を含有してなる印刷イ
ンキ用バインダー;ケトン系溶剤、エステル系溶剤およ
びアルコ−ル系溶剤からなる群より選ばれる少なくとも
一種の溶剤を印刷インキ中の全溶剤分に対して90重量
%以上含み、該印刷インキ用バインダーを含有してなる
印刷インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷インキ用ポリウレ
タン樹脂、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被包装物の多様化、包装技術の高
度化に伴い、包装材料として各種のプラスチックフィル
ムが開発され使用されている。これら種々のプラスチッ
クフィルムに印刷するため、印刷インキにはこれまでに
無い高度な性能、品質が要求されるようになってきてい
る。その中でポリウレタン樹脂は強靭で、各種の物性の
コントロールが容易である事から、印刷インキ用樹脂と
して多用されている。
【0003】しかしながら、ポリウレタン樹脂を主成分
とする印刷インキは溶剤に対する溶解性が良くないた
め、版の画線部の箇所にインキが乾燥堆積する部分が生
じ、特に版の浅い部分が詰まってしまう現象、すなわち
「版づまり現象」が起こりやすいという大きな欠点を有し
ている。特に環境問題からトルエンのような芳香族系溶
剤を含まない、ケトン系溶剤やエステル系溶剤を主成分
とする「ノントルエン型インキ」では、溶剤の蒸発スピ−
ドが速いため、この「版づまり現象」が顕著に現れ易い。
【0004】そこで「版づまり現象」を解消するため
に、低分子量のポリウレタン樹脂を使用したり、界面活
性剤を併用したりするなどの方法が試みられている。し
かしながら低分子量のポリウレタン樹脂を使用したイン
キや、界面活性剤を併用したインキを使用して得られた
印刷物は、印刷インキの接着性が劣るという欠点を有す
る。このように「版づまり現象」と「接着性」を両立させた
技術は今まで無かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術で
解決しえなかった問題点即ち、「版づまり現象」と「接着
性」を両立させた印刷インキ組成物を提供すべく好適な
ポリウレタン樹脂につき鋭意研究を行った。その結果、
特定のポリウレタン樹脂を印刷インキ用樹脂として用い
ることにより前記問題点を悉く解決した。本発明は、か
かる新しい知見に基づいて完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)高分子ポリオ−ル、(b)ジイソシアネ−ト化合
物、(c)鎖伸長剤および(d)鎖長停止剤からなる印
刷インキ用ポリウレタン樹脂において、(d)鎖長停止
剤として下記一般式(1):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R:炭素数8〜18の飽和又は不
飽和炭化水素基、X:水素原子、ヒドロキシエチル基、
炭素数1〜18の飽和又は不飽和炭化水素基)で表され
るモノアミン化合物を使用することを特徴とする印刷イ
ンキ用ポリウレタン樹脂;該ポリウレタン樹脂を含有し
てなる印刷インキ用バインダー;ケトン系溶剤、エステ
ル系溶剤およびアルコ−ル系溶剤からなる群より選ばれ
る少なくとも一種の溶剤を印刷インキ中の全溶剤分に対
して90重量%以上含み、該印刷インキ用バインダーを
含有してなる印刷インキに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリウレタン樹脂の構成
成分である(a)高分子ポリオール成分としては特に制
限されず、ポリウレタン樹脂の高分子ポリオールとして
使用されている数平均分子量500〜10000の各種
のものを使用できる。具体的には、酸化エチレン、酸化
プロピレン、テトラヒドロフラン等の重合体であるポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレンジオール(ブロ
ックおよび/またはランダム)ポリテトラメチレンエー
テルグリコール等のポリエーテルポリオール類;エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、ヘキサンジオール、1,8−オク
タメチレンジオール等の脂肪族ジオールやビス(ヒドロ
キシメチル)シクロヘキサン、m−およびp−キシリレ
ングリコール、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、4,4′−ビス(2−ヒドロキシエトキ
シ)−ジフェニルプロパン等の環状基を有するジオール
類等と、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等
の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、アゼライン酸、
セバシン酸等脂肪族ジカルボン酸等を脱水縮合させて得
られるポリエステルポリオール類;環状エステル化合物
を開環重合してえられるポリエステルポリオール類;そ
の他ポリカーボネートポリオール類、ポリブタジエング
リコール類、等の各種公知の高分子ポリオールが例示さ
れる。
【0010】本発明のポリウレタン樹脂の構成成分であ
る(b)ジイソシアネート化合物としては特に制限され
ず、公知の芳香族、脂肪族及び脂環族のジイソシアネー
ト類が使用できる。例えば、1,5−ナフチレンジイソ
シアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、4,4−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネー
ト、4,4−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジ
フェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジ
イソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4− ジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,4− ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタン−4,4−ジイソシアネート、1,3−ビス(イ
ソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサンジイソシアネート等がその代表例である。
【0011】本発明のポリウレタン樹脂の構成成分であ
る(c)鎖伸長剤としては各種公知のポリアミン化合物
を使用することができる。具体的にはエチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホ
ロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジア
ミン等があげられる。また分子内に水酸基を有するジア
ミン類、例えば2−ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2
−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロ
キシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプロピ
ルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチ
レンジアミン等のポリアミン化合物も使用できる。
【0012】本発明のポリウレタン樹脂の構成成分であ
る(d)鎖長停止剤には一般式(1)で表される化合物
を用いる必要がある。一般式(1)で表される化合物の
具体例としては、Xが水素原子の場合n−オクチルアミ
ン、2−エチルヘキシルアミン、ドデシルアミン、テト
ラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ステアリルアミ
ン、オレイルアミンなどが掲げられる。Xが炭素数1〜
18の飽和又は不飽和炭化水素基の場合、ジ−n−オク
チルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、ジステア
リルアミンなどが掲げられる。Xがヒドロキシエチル基
の場合オキシエチレンドデシルアミン、オキシエチレン
ステアリルアミンなどが掲げられる。これら(d)鎖長
停止剤は単独で使用してもよく、また数種を併用しても
よい。また、一般式(1)で表される化合物以外の鎖長
停止剤も本発明の効果を逸脱しない範囲で併用すること
ができる。一般式(1)で表される化合物以外の鎖長停
止剤の具体例としてはジ−n−ブチルアミン、モノ−n
−ブチルアミン、ジエタノ−ルアミン、モノエタノ−ル
アミン等が掲げられる。
【0013】一般式(1)で表される化合物は全鎖長停
止剤中に30重量%以上、好ましくは50重量%以上含
まれる必要がある。一般式(1)で表される化合物が全
鎖長停止剤中30重量%未満では再溶解性が低下するた
め好ましくない。
【0014】本発明のポリウレタン樹脂を製造する方法
としては、例えば高分子ポリオールと過剰のジイソシア
ネート化合物より、高分子ポリオールの両末端にイソシ
アネート基を有するウレタンプレポリマーを調製し、更
に鎖伸長剤及び鎖長停止剤と反応させる方法が掲げられ
る。
【0015】この製造方法において、上記ポリウレタン
プレポリマーの製造に際しては、高分子ポリオールの水
酸基を1g当量としたとき、ジイソシアネート化合物の
イソシアネート基が1.3g当量を超え4.5g当量以
下となるように配合のが好ましい。イソシアネ−ト基が
1.5g当量を超え4.0g当量以下となるようジイソ
シアネート化合物を配合した場合が最適である。イソシ
アネート基が1.3g当量以下の場合、耐ブロッキング
性が低下するため好ましくない。またイソシアネ−ト基
が4.5g当量を超えた場合得られるポリウレタン樹脂
の接着性が劣る傾向にある。
【0016】両末端にイソシアネ−ト基を有するウレタ
ンプレポリマ−と鎖伸長剤及び鎖長停止剤との反応に際
しては、ウレタンプレポリマ−のイソシアネ−ト基の量
を1g当量とした場合、鎖伸長剤及び鎖長停止剤中のア
ミノ基の合計が0.8〜1.20g当量とするのが好ま
しい。アミノ基が0.8g当量未満の場合は耐ブロッキ
ング性が低下するため好ましくない。またアミノ基が
1.20g当量を超える場合、鎖伸長剤が未反応のまま
ポリウレタン樹脂中に残存し悪臭がするため好ましくな
い。
【0017】また本発明におけるポリウレタン樹脂の製
造は、溶剤の存在下または不存在下で行われる。使用で
きる溶剤としては通常、印刷インキ用の溶剤としてよく
知られているベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
溶剤;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチル
シクロヘキサン等の飽和炭化水素系溶剤;酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール
系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン系溶剤を単独または混合して使用
できる。更に「ノントルエン型インキ」を得るためには、
本発明のポリウレタン樹脂の製造に用いる溶剤はエステ
ル系溶剤および/またはケトン系溶剤を主成分に使用す
るのが特に好都合である。溶剤の使用量は該ポリウレタ
ンと溶剤の重量比が100/0〜10/90、好ましく
は60/40〜20/80の範囲になる量である。
【0018】叙上の如くして得られる本発明のポリウレ
タン樹脂は、鎖長停止剤のアミノ基がプレポリマーの末
端のイソシアネート基と反応しウレア結合を形成した構
造を有していると考えられる。本発明のポリウレタン樹
脂の数平均分子量は、5000〜100000の範囲内
とするのが好適である。数平均分子量が5000に満た
ない場合にはこれをビヒクルとして用いた印刷インキの
「ブリード現象」が発生する傾向があり、一方10000
0を越える場合にはポリウレタン樹脂溶液の粘度が高く
なり、「版かぶり現象」のが生じやすくなり好ましくな
い。
【0019】上記の方法で得られたポリウレタン樹脂溶
液に着色剤、溶剤、必要に応じてインキ流動性改良およ
び表面皮膜改良のための界面活性剤、ワックス、その他
の添加剤を適宜配合し、ボールミル、アトライター、サ
ンドミル等の通常のインキ製造装置を用いて混練するこ
とによって本発明の目的に合致する印刷インキ組成物を
収得することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の印刷インキは、「版かぶり現
象」と「ブリード現象」共に優れた性質のものである。更
に印刷インキの溶剤成分中にケトン系溶剤、エステル系
溶剤、アルコ−ル系溶剤を90重量%以上含む「ノント
ルエン型インキ」においては特に顕著な「版づまり現
象」の改善効果が得られるという特徴を有するものであ
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に説明するが、本発明はこれら各例に限定されるもので
はない。尚、各例中、部及び%はそれぞれ重量部および
重量%を示す。
【0022】実施例1 攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた四つ口フラ
スコに、数平均分子量1000のポリ(3−メチルペン
タンアジペート)ジオール525.1部とイソホロンジ
イソシアネート174.9部を仕込み、窒素気流下に1
30℃で6時間反応させプレポリマーを製造したのち、
メチルエチルケトン300.0部を加えてウレタンプレ
ポリマーの均一溶液1000部を得た。次いで、イソホ
ロンジアミン37.3部、ドデシルアミン11.2部、
メチルエチルケトン864.3部及びイソプロピルアル
コール582.2部からなる混合物を前記ウレタンプレ
ポリマー溶液に添加し、50℃で3時間反応させた。こ
うして得られたポリウレタン樹脂溶液Aは、樹脂固形分
濃度が30%、ゲルパーメーションクロマトグラフィー
(GPC)による数平均分子量(以下数平均分子量はG
PCによるものである。)は25000であった。
【0023】実施例2 実施例1と同様の反応装置を用い、実施例1と同様のウ
レタンプレポリマー溶液1000部を調製した後、イソ
ホロンジアミン36.7部、オキシエチレンドデシルア
ミン15.6部、メチルエチルケトン870.2部及び
イソプロピルアルコール585.0部からなる混合物を
添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られた
ポリウレタン樹脂溶液Bは、樹脂固形分濃度が30%、
ポリウレタン樹脂の数平均分子量は22000であっ
た。
【0024】実施例3 実施例1と同様の反応装置を用い、実施例1と同様のウ
レタンプレポリマー溶液1000部を調製した後、イソ
ホロンジアミン37.1部、ドデシルアミン6.9部、
オキシエチレンドデシルアミン6.1部、メチルエチル
ケトン866.8部及びイソプロピルアルコール58
3.4部からなる混合物を添加し、次いで50℃で3時
間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液
Cは、樹脂固形分濃度が30%、ポリウレタン樹脂の数
平均分子量は23000であった。
【0025】実施例4 実施例1と同様の反応装置を用い、実施例1と同様のウ
レタンプレポリマー溶液1000部を調製した後、イソ
ホロンジアミン37.6部、ドデシルアミン5.5部、
ジ−n−ブチルアミン3.7部、メチルエチルケトン8
61.5部及びイソプロピルアルコール581.0部か
らなる混合物を添加し、次いで50℃で3時間反応させ
た。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液Dは、樹脂
固形分濃度が30%、ポリウレタン樹脂の数平均分子量
は26000であった。
【0026】比較例1 実施例1と同様の反応装置を用い、実施例1と同様のウ
レタンプレポリマー溶液1000部を調製した後、イソ
ホロンジアミン37.8部、モノエタノールアミン3.
1部、メチルエチルケトン852.5部及びイソプロピ
ルアルコール576.3部からなる混合物を添加し、次
いで50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリ
ウレタン樹脂溶液Eは、樹脂固形分濃度が30%、ポリ
ウレタン樹脂の数平均分子量は27000であった。
【0027】比較例2 実施例1と同様の反応装置を用い、実施例1と同様のウ
レタンプレポリマー溶液1000部を調製した後、イソ
ホロンジアミン37.8部、モノエタノールアミン1.
5部、ジ−n−ブチルアミン3.7部、メチルエチルケ
トン855.8部及びイソプロピルアルコール577.
8部からなる混合物を添加し、次いで50℃で3時間反
応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液F
は、樹脂固形分濃度が30%、ポリウレタン樹脂の数平
均分子量は27000であった。
【0028】実施例1〜4及び比較例1〜2 チタン白(ルチル型)40部、実施例1〜4および比較
例1〜2で得られたポリウレタン樹脂溶液A〜F40
部、酢酸エチル20部からなる組成の混合物をそれぞれ
ペイントシェイカーで練肉し、白色印刷インキを調製
し、表1に示す6点の白色インキを作製した。
【0029】(再溶解性試験)得られた白色インキをガ
ラス板に塗布し10秒風乾後、溶剤(酢酸エチル/メチ
ルエチルケトン/イソプロピルアルコール=2/2/
1)に浸漬し、再溶解性を目視観察した。結果を表1に
示す。 評価基準 ○:インキ皮膜の80%以上が溶解 ○△:インキ皮膜の60〜80%未満が溶解 △:インキ皮膜の40〜60%未満が溶解 △×:インキ皮膜の20〜40%未満が溶解 ×:ほとんど溶解ぜず残った
【0030】(接着性試験)得られた白インキをポリエ
チレンテレフタレートフィルム(PET)、ナイロンフ
ィルム(NY)の片面にバーコータ(No.4)を使用
して印刷し、40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを得
た。そして得られた印刷フィルムの印刷面上にニチバン
株式会社製の18mm幅の粘着テープ(登録商標セロテ
ープ)を貼り付け、この粘着テープの一端を印刷面に対
して直角方向に急速に引き剥がした時の印刷面の状態を
目視観察した。 評価基準 ○:インキ皮膜の80%以上がフィルムに残った。 △:インキ皮膜の40%以上80%未満がフィルムに残
った。 ×:インキ皮膜の40%未満がフィルムに残った。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA08 CA02 CA13 CA14 CA15 CB01 CB03 DA01 DB04 DC02 DC50 DF01 DF02 DF14 DG02 DP19 HA01 HA07 HC03 HC12 HC22 JA01 QB05 RA07 4J039 AE04 BC07 BC16 BC20 BE12 CA04 EA48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)高分子ポリオ−ル、(b)ジイソ
    シアネ−ト化合物、(c)鎖伸長剤および(d)鎖長停
    止剤からなる印刷インキ用ポリウレタン樹脂において、
    (d)鎖長停止剤として下記一般式(1): 【化1】 (式中、R:炭素数8〜18の飽和又は不飽和炭化水素
    基、X:水素原子、ヒドロキシエチル基、炭素数1〜1
    8の飽和又は不飽和炭化水素基)で表されるモノアミン
    化合物を使用することを特徴とする印刷インキ用ポリウ
    レタン樹脂。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示される(d)鎖長停止
    剤が全鎖長停止剤成分中に30重量%以上含まれる請求
    項1記載の印刷インキ用ポリウレタン樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のポリウレタン
    樹脂を含有してなる印刷インキ用バインダー。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のポリウレタン
    樹脂をケトン系溶剤、エステル系溶剤およびアルコ−ル
    系溶剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤に
    溶解させたことを特徴とする請求項3に記載の印刷イン
    キ用バインダー。
  5. 【請求項5】 ケトン系溶剤、エステル系溶剤およびア
    ルコ−ル系溶剤からなる群より選ばれる少なくとも一種
    の溶剤を印刷インキ中の全溶剤分に対して90重量%以
    上含み、請求項3または4に記載の印刷インキ用バイン
    ダーを含有してなる印刷インキ。
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