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JP2001211465A - 3次元画像表示方法およびそれを用いた3次元画像表示装置 - Google Patents

3次元画像表示方法およびそれを用いた3次元画像表示装置

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Publication number
JP2001211465A
JP2001211465A JP2000024673A JP2000024673A JP2001211465A JP 2001211465 A JP2001211465 A JP 2001211465A JP 2000024673 A JP2000024673 A JP 2000024673A JP 2000024673 A JP2000024673 A JP 2000024673A JP 2001211465 A JP2001211465 A JP 2001211465A
Authority
JP
Japan
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image display
light
dimensional image
light source
display device
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000024673A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazusane Matsumoto
和実 松本
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HIT DESIGN KK
Original Assignee
HIT DESIGN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIT DESIGN KK filed Critical HIT DESIGN KK
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Priority to PCT/JP2000/008003 priority patent/WO2001037579A1/ja
Priority to EP20000974970 priority patent/EP1248473A1/en
Publication of JP2001211465A publication Critical patent/JP2001211465A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特殊なメガネを要せず、多眼化が容易で、しか
も2次元画像への切り替えが可能で、かつ薄型に構成で
きる3次元画像表示方法および3次元画像表示装置を提
供する。 【解決手段】視差数p、p=q×rとしたとき、q行q
列の行列の互いに同じ行同じ列に属さないq箇所に発光
ユニットを配置した単位発光ブロックを縦横の行列状に
並べた光源手段200と、横シリンドリカルレンズアレ
イ300と、画像用ディスプレイデバイス400とを用
意し、各発光ユニット211から放射状に射出する光束
を、水平断面では表示面をp画素分の幅以上で通過さ
せ、横シリンドリカルレンズアレイ300のレンズ作用
で垂直断面では表示面上で(q−1)画素おきに集光し
その後上下に拡散させることで、隣接して縦列を成す帯
状領域ごとに異なる水平視差画像が視認される観察領域
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の観察領域に
向けて垂直視差を放棄した水平視差のみの立体像を表示
する3次元画像表示方法およびこれを用いた3次元画像
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやテレビジョン用の3次元
画像表示装置では、(1)観察に特殊なメガネを必要と
しないこと、(2)広い観察領域で高精細な3次元画像
を観察できること、(3)2次元画像表示において2次
元画像専用の表示装置と同等の画質をもつこと、(4)
ノート型や壁掛け型などの薄型に構成できること、など
の要件を満足することが望ましい。
【0003】すでに実用化されているレンチキュラー方
式のものやパララックスバリア方式ものは、特殊なメガ
ネを必要とせず、また薄型に構成できるので、要件1お
よび要件4を満足している。しかし、それらは要件2お
よび要件3については、はなはだ不十分であり実用的な
段階には至っていない。
【0004】そこで、要件2または要件3を達成するた
めに様々な提案がなされている。まず要件2の広い領域
で観察できる3次元画像の表示方法としては、多眼方式
や視点追従方式等が提案されている。前者は常時に多方
向に向けて多くの視差画像を表示する方式であり、後者
は観察者の動きに追従して3次元画像の観察領域を移動
させる方式である。
【0005】しかし、レンチキュラーシートやパララッ
クスバリアを使用した多眼方式の従来技術は、ディスプ
レイデバイスの画面上に、視差数分の視差画像のそれぞ
れを縦ストライプ状に分解し所定の順序で交互に並べて
1つの画像にした縦ストライプ状の合成画像を表示する
ため、視差数が増すにつれて表示画像の解像度が著しく
劣化するという問題があった。この問題を解決するため
に、米国特許5,036,385号(特開平2−284
135号)では、規則的に点滅する縦ストライプ状光源
アレイと、それと同期して表示画像を書き替える透過型
のディスプレイデバイスとを組み合わせた時分割による
3次元画像表示の高精細化技術が開示されている。
【0006】一方、時分割によらない高精細化の提案と
しては、本発明者による特願平11−218582号が
ある。これは、ディスプレイデバイスの画素の配列構造
に着目して、ストライプ状の画素配列ではなく行列状の
画素配列にすることにより高精細な多眼3次元画像表示
を達成したものである。
【0007】要件3の高精細な2次元表示に切り替え可
能な3次元画像の表示方法としては、表示画面の各画素
を発する光を、指向性をもつ光から指向性をもたない拡
散光に切り替える方式が特開平5−284542号や米
国特許5,410,345号等に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現時点の技術レベルで
は、TN(ツイスティッド・ネマティック)液晶を使用
した場合、液晶ディスプレイデバイスの画面の書き替え
に、最短のものでも数ms程度を要するので、米国特許
5,036,385号(特開平2−284135号)に
開示されているような時分割による3次元画像表示の高
精細化では、視差方向数を多くとれず、その割に高価な
構成になるという問題があった。
【0009】また本発明者による特願平11−2185
82号に示した方法は原理的に優れているものの、複雑
なプリズムシートを必要とするのでその製造が難しいと
いう問題があった。
【0010】一方、特開平10−78563号等で提案
されている視点追従方式は原理的に多人数の観察が困難
であるばかりでなく、観察者の位置を検出する装置と視
差画像情報を荷なう光の指向性を制御する装置とが不可
欠で、そのために視点非追従の3次元画像表示装置に比
べて高価になるという問題があった。
【0011】また要件3の高精細な2次元表示に切り替
え可能な3次元画像の表示方法として特開平5−284
542号や米国特許5,410,345号等に開示され
た技術では、3次元画像専用の表示装置に比べて構造が
複雑化したり大型化して高価になるという問題があっ
た。
【0012】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、特殊なメガネを必要
とせず、多眼化が容易で、しかも高解像度の2次元画像
表示や3次元画像と2次元画像との混在表示への切り替
えが可能で、かつ薄型に構成できる3次元画像表示方法
および当該方法を用いた3次元画像表示装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]所定の観察領域に向けて垂直視差を放棄した水平
視差のみの立体像を表示する3次元画像表示方法におい
て、視差数をpとし、qおよびrをp=q×rの関係を
有する2以上の整数とし、q行q列の行列状の領域の互
いに同じ行および同じ列に属さないq箇所の部分領域の
それぞれに発光ユニット(211)を配置した単位発光
ブロック(210)を複数行列状に並べた光源手段(2
00)と、水平方向に母線を持つ横シリンドリカルレン
ズアレイ(300)と、透過型の画像用ディスプレイデ
バイス(400)とを有し、前記透過型の画像用ディス
プレイデバイス(400)に、互いに異なる視差をもっ
たp枚の視差画像画面の略同一部位の画素をそれぞれ1
個ずつ計p個抜き出して所定の順序でq行r列の行列状
に配置した単位表示ブロック(410、510)であっ
てp個の画素の配列パターンの異なるq種類のものを複
数行列状にならべて視差数分の視差画像を合成した合成
画像であってその各行に異なる視差を持ったp個の画素
が前記観察領域に表示すべき視差画像の並び順で繰り返
し並ぶように配列した合成画像を表示し、前記単位発光
ブロック(210)の前記発光ユニット(211)上の
1点より放射状に射出する光束が、水平断面では前記画
像用ディスプレイデバイス(400)の表示面を少なく
とも画素p個分の幅に広がって通過するとともに画素p
個分の幅に広がって前記表示面を通過した光束が前記観
察領域の左端から右端に広がって到達するようにし、垂
直断面では前記横シリンドリカルレンズアレイ(30
0)のレンズ作用によって前記画像用ディスプレイデバ
イス(400)の表示面においてnを1以上の整数とし
て、画素(n×q−1)個おきの画素毎に略集光しかつ
前記画像用ディスプレイデバイス(400)を通過した
のちに垂直方向に拡散するようにすることで、隣接して
縦列を成す帯状領域ごとに異なる水平視差画像が視認さ
れる観察領域を形成することを特徴とする3次元画像表
示方法。
【0014】[2]所定の観察領域に向けて垂直視差を
放棄した水平視差のみの立体像を表示する3次元画像表
示方法において、視差数をpとし、qおよびrをq≧
2、r≧1でp=q×rの関係を有する整数とし、q行
q列の行列状の領域の互いに同じ行および同じ列に属さ
ないq個の部分領域のそれぞれに発光ユニット(21
1)を配置した単位発光ブロック(210)を複数行列
状に並べた光源手段(200)と、水平方向に母線を持
つシリンドリカルレンズから成る横シリンドリカルレン
ズアレイ(300)と、透過型の画像用ディスプレイデ
バイス(400)とを有し、前記透過型の画像用ディス
プレイデバイス(400)に、互いに異なる視差をもっ
たp枚の視差画像画面の略同一部位の画素をそれぞれ1
個ずつ計p個抜き出して所定の順序でq行r列の行列状
に配置した単位表示ブロック(410、510)であっ
てp個の画素の配列パターンの異なるq種類のものを複
数行列状にならべて視差数分の視差画像を合成した合成
画像であってその各行に異なる視差画像に属するp個の
画素が前記観察領域に表示すべき視差画像の並び順で繰
り返し並ぶように配列した合成画像を表示し、前記単位
発光ブロック(210)の前記発光ユニット(211)
から放射状に射出する光束が、水平断面では前記画像用
ディスプレイデバイス(400)の表示面を少なくとも
画素p個分にまたがる幅に広がって通過するとともに画
素p個分にまたがる幅に広がって前記表示面を通過した
光束が前記観察領域の左右に広がって到達するように
し、垂直断面では前記横シリンドリカルレンズアレイ
(300)のレンズ作用によって前記画像用ディスプレ
イデバイス(400)の表示面においてnを1以上の整
数として、画素(n×q−1)個おきの画素毎に略集光
しかつ前記画像用ディスプレイデバイス(400)を通
過したのちに垂直方向に拡散するようにすることで、隣
接して縦列を成す帯状領域ごとに異なる水平視差画像が
視認される観察領域を形成することを特徴とする3次元
画像表示方法。
【0015】[3]前記単位発光ブロック(210)の
縦横の長さをそれぞれVs、Hsとし、前記単位表示ブ
ロック(410、510)の縦横の長さをそれぞれV
d、Hdとし、前記横シリンドリカルレンズアレイ(3
00)のピッチをVcとし、前記光源手段(200)と
前記横シリンドリカルレンズアレイ(300)との距離
をL1とし、前記横シリンドリカルレンズアレイ(30
0)と前記画像用ディスプレイデバイス(400)の表
示面との距離をL2とし、前記画像用ディスプレイデバ
イス(400)の表示面と所定の観察位置との距離をL
3とし、前記横シリンドリカルレンズの垂直断面内の焦
点距離をfvとしたとき、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 Vs:Vd=(L1+L2+L3):L3 Vs:2(Vc/n)=(L1+L2+L3):(L2
+L3) Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足することを特徴とする[1]または
[2]に記載の3次元画像表示方法。
【0016】[4]前記単位発光ブロック(210)の
縦横の長さをそれぞれVs、Hsとし、前記単位表示ブ
ロック(410、510)の縦横の長さをそれぞれV
d、Hdとし、前記横シリンドリカルレンズアレイ(3
00)のピッチをVcとし、前記光源手段(200)と
前記横シリンドリカルレンズアレイ(300)との距離
をL1とし、前記横シリンドリカルレンズアレイ(30
0)と前記画像用ディスプレイデバイス(400)の表
示面との距離をL2とし、前記画像用ディスプレイデバ
イス(400)の表示面と所定の観察位置との距離をL
3とし、前記シリンドリカルレンズの垂直断面内の焦点
距離をfvとしたとき、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 n/Vc=1/Vs+1/Vd Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足することを特徴とする[1]または
[2]に記載の3次元画像表示方法。
【0017】[5]前記横シリンドリカルレンズアレイ
(300)は、電極付き透明基板一対(1410、14
20)の間に液晶層(1430)を配置したものであ
り、前記電極付き透明基板一対(1410、1420)
のうち少なくとも一方の透明基板(1410)に形成す
る電極は、所定間隔を開けて垂直方向に並ぶ複数本の水
平方向に延びた線状電極(1411)から成る線状電極
アレイであり、前記電極付き透明基板一対(1410、
1420)の電極間に所定の電位差を与えることにより
前記液晶層(1430)にレンズ機能を持たせることを
特徴とする[1],[2]、[3]または[4]に記載
の3次元画像表示方法。
【0018】[6]前記光源手段(200)と、前記画
像用ディスプレイデバイス(400)の観察者側の表示
面の近傍との間に透過状態と拡散状態との2状態の切り
替えができる拡散性制御手段(1440)を有し、前記
光源手段(200)を点灯した状態で、前記拡散性制御
手段(1440)の前記2状態を切り替えることにより
3次元画像表示と2次元画像表示とを切り替えることを
特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または
[5]に記載の3次元画像表示方法。
【0019】[7]前記横シリンドリカルレンズアレイ
は、電極付き透明基板一対(1410、1420)の間
に液晶層(1430)と高分子分散型液晶の層(144
0)とを積層して配置したものであり、前記電極付き透
明基板一対(1410、1420)のうち前記液晶層
(1430)と接する透明基板に形成する電極を、所定
間隔を開けて垂直方向に並ぶ複数本の水平方向に延びた
線状電極(1411)から成る線状電極アレイとし、前
記高分子分散型液晶の層(1440)に接する他方の透
明基板に形成する電極を透明な面状電極(1421)と
し、3次元画像を表示する際には、前記線状電極(14
11)と前記面状電極(1421)との間に電圧を印加
して前記液晶層(1430)にレンズ機能を持たせると
ともに前記高分子分散型液晶の層(1440)を透明に
し、2次元画像表示に切り替える際には、前記線状電極
(1411)と前記面状電極(1421)との間に電圧
を印加しないことにより前記高分子分散型液晶の層(1
440)に光を拡散する機能を持たせることを特徴とす
る[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または
[6]に記載の3次元画像表示方法。
【0020】[8]前記線状電極(1411)のうちの
一部のものと前記透明な面状電極(1421)との間に
だけ電圧を印加することにより、3次元画像表示と2次
元画像表示とを混在させることを特徴とする[7]に記
載の3次元画像表示方法。
【0021】[9]前記q行q列の行列状の領域から略
均等に拡散光が射出し得るように前記各単位発光ブロッ
ク(210)のうち前記発光ユニット(211)を配置
していない部分に所定のサブ光源を配置し、3次元画像
を表示する際には前記発光ユニット(211)のみを点
灯し、2次元画像を表示する際には前記サブ光源を点灯
して前記単位発光ブロック(210)の全領域から略均
等に光を放射状に射出することを特徴とする[1]、
[2]、[3],[4]または[5]に記載の3次元画
像表示方法。
【0022】[10]前記光源手段(200)を、前記
発光ユニット(211)に相当する箇所に開口を有する
マスク基板(201)と、前記マスク基板(201)を
裏面から照明する面状光源(202)とから構成したこ
とを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]、
[5]、[6]、[7]、[8]または[9]に記載の
3次元画像表示方法。
【0023】[11]前記光源手段(200)の前記各
発光ユニット(211)を、自発光型の発光部で構成し
たことを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]、
[5]、[6]、[7]、[8]または[9]に記載の
3次元画像表示方法。
【0024】[12]前記光源手段を、透過型の光源用
ディスプレイデバイスと、前記光源用ディスプレイデバ
イスを裏面から照明する面状光源とから構成し、3次元
画像を表示する際には、前記発光ユニット(211)に
相当する箇所にだけ開口を有するマスクパターンを前記
光源用ディスプレイデバイスに表示して前記面状光源を
前記発光ユニット(211)として機能させ、2次元画
像を表示する際には、前記光源用ディスプレイデバイス
に表示するマスクパターンを前記単位発光ブロック(2
10)の全領域から略均等に拡散光が射出されるように
設定することで前記面状光源を前記サブ光源としても機
能させることを特徴とする[9]に記載の3次元画像表
示方法。
【0025】[13]前記サブ光源を自発光型の発光部
で構成したことを特徴とする[9]に記載の3次元画像
表示方法。
【0026】[14]前記サブ光源の一部を点灯するこ
とで2次元画像と3次元画像との混在表示を行うことを
特徴とする[9]、[12]または[13]に記載の3
次元画像表示方法。
【0027】[15]前記画像用ディスプレイデバイス
(1820)の各画素を、RGB横ストライプのサブ画
素によって構成して、見込角の違いによる画素毎のカラ
ーバランスの偏りを抑止するとともに、前記光源手段の
3次元画像表示に用いる各発光ユニット(1810)
を、RGB横ストライプのカラーフィルターにより、ま
たはRGB横ストライプの発光部分により各原色の発光
部分に分け、前記光源手段の各原色の発光部分と、前記
画像用ディスプレイデバイス(1820)の各原色のサ
ブ画素との、同じ原色のもの同士が光学的に共役な関係
になるように配置することにより、加工上の誤差または
光学的な収差に起因する視差画像同士のクロストークを
抑止することを特徴とする[1]、[2]、[3]、
[4]、[5]、[6]、[7]、[8]、[9]、
[10]、[11]、[12]、[13]または[1
4]に記載の3次元画像表示方法。
【0028】[16]RGB各原色分の前記光源手段
(2200、2201〜2203)を、異なる原色の発
光ユニット(2201〜2203)同士が重ならないよ
うに配置し、各原色の光源手段(2201〜2203)
を互いに同時に点灯しないように順次点滅し、その点滅
に同期するように前記透過型の画像用ディスプレイデバ
イス(2220)に各原色に対応する画像を順次表示
し、残像効果により観察者にRGB各原色の3次元画像
が合成されたフルカラー3次元画像を視認せしめること
を特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]、
[5]、[6]、[7]、[8]、[9]、[10]、
[11]、[12]、[13]または[14]に記載の
3次元画像表示方法。
【0029】[17]垂直方向に延びた線状光源(19
11)が、所定の間隔をあけて水平方向に並ぶ線状光源
アレイ(1910)と、前記線状光源アレイ(191
0)より観察者側に置かれ、視差数分の視差画像のそれ
ぞれを縦ストライプ状に分解し所定の順序で交互に並べ
て1つの画像に合成した縦ストライプ状の合成画像を表
示する透過型の画像用ディスプレイデバイス(192
0)とによって、所定の観察領域に向けて垂直視差を放
棄した水平視差のみの立体像を表示する3次元画像表示
方法において、前記線状光源(1911)のそれぞれ
を、RGBの3原色の発光部を周期的に縦方向に並べて
構成し、前記画像用ディスプレイデバイス(1920)
の各画素を、RGB横ストライプのサブ画素によって構
成し、前記線状光源アレイ(1910)と、前記画像用
ディスプレイデバイス(1920)との間に水平方向に
母線を持つ横シリンドリカルレンズアレイ(1930)
を配置し、前記線状光源アレイ(1910)の各原色の
発光部と、前記画像用ディスプレイデバイス(192
0)の各原色のサブ画素との、同じ原色のもの同士が光
学的に共役な関係になるように配置することにより、前
記線状光源アレイ(1910)から発する光線の利用率
を向上させることを特徴とする3次元画像表示方法。
【0030】[18]前記横シリンドリカルレンズアレ
イの代わりに、垂直断面と水平断面とでレンズ作用の異
なる光学ユニットを行列状に並べて成る結像用光学系
(2430)を有し、前記結像用光学系(2430)の
レンズ作用により垂直断面においては前記単位発光ブロ
ック(2411)それぞれの像を前記画像用ディスプレ
イデバイス(2420)の表示面に結像させ、水平断面
においては前記単位発光ブロック(2411)それぞれ
の像を前記画像用ディスプレイデバイス表示面付近の光
源側または観察者側に結像させることを特徴とする
[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、
[7]または[8]に記載の3次元画像表示方法。
【0031】[19]前記結像用光学系が、垂直方向に
母線を持つシリンドリカルレンズから成る縦シリンドリ
カルレンズアレイ(2431)と水平方向に母線を持つ
シリンドリカルレンズから成る横シリンドリカルレンズ
アレイ(2432)とを組み合わせて成るか、または、
ハエの目レンズ板(2433)と前記縦シリンドリカル
レンズアレイ(2431)あるいは前記横シリンドリカ
ルレンズアレイ(2432)とを組み合わせて成るか、
または、トーリックレンズアレイ(2434)によって
成ることを特徴とする[18]に記載の3次元画像表示
方法。
【0032】[20][1]、[2]、[3]、
[4]、[5]、[6]、[7]、[8]、[9]、
[10]、[11]、[12]、[13]、[14]、
[15]、[16]、[17]、[18]または[1
9]に記載の3次元画像表示方法を用いたことを特徴と
する3次元画像表示装置。
【0033】前記本発明は次のように作用する。視差数
をpとし、qおよびrをp=q×rの関係を有する2以
上の整数としたとき、光源手段(200)は、q行q列
の行列状の領域の互いに同じ行および同じ列に属さない
q箇所の部分領域のそれぞれに発光ユニット(211)
を配置した単位発光ブロック(210)を行列状に複数
並べた構成になっている。たとえば単位発光ブロック
(210)を、3行3列の行列のうち第1行第1列、第
2行第3列、第3行第2列に発光ユニット(211)を
配置したものとし、この単位発光ブロック(210)を
さらに縦横の行列状に配置して構成される。
【0034】この光源手段(200)より観測者側の位
置には、水平方向に母線を持つ横シリンドリカルレンズ
アレイ(300)が配置されており、さらにそれより観
測者側の位置には、透過型の画像用ディスプレイデバイ
ス(400)が配置されている。
【0035】透過型の画像用ディスプレイデバイス(4
00)には、視差数分の視差画像を合成した合成画像が
表示される。合成画像は、互いに異なる視差をもったp
枚の視差画像画面の略同一部位の画素をそれぞれ1個ず
つ計p個抜き出して所定の順序でq行r列の行列状に配
置した単位表示ブロック(410、510)をさらに縦
横の行列状に配置して構成される。
【0036】単位表示ブロック(410、510)には
p個の画素を配列する際の配列パターンが異なるq種類
のものがあり、合成画像の各行が異なる視差を持ったp
個の画素、すなわち異なる視差画像に属するP個の画素
が視差に従う一定の順(観察領域に表示すべき視差画像
の並び順)で繰り返し並ぶようにこれら複数種類の単位
表示ブロックを配列して合成画像を形成してある。たと
えば、視差数を9とし、左から右に視点を移動させた際
の第1〜第9の視差画像画面を合成するものとする。こ
のとき、観察領域には、左から右にかけて第1〜第9の
縦帯状の視差領域が形成される。合成画像の各行には、
第1の視差画像画面から抜き出した画素、第2の視差画
像画面から抜き出した画素、第3の視差画像画面から抜
き出した画素……第9の視差画像画面から抜き出した画
素がこの順で繰り返し並ぶように配列される。
【0037】一方、各単位表示ブロック(410、51
0)には、第1〜第9の視差画像画面の略同一部位の画
素をそれぞれ1個ずつ抜き出した9個の画素が行列状に
配置される。単位表示ブロック(410)を3行3列と
すると、第1行に第1、2、3の視差画像画面の画素を
この順で配置し、第2行に第4、5、6の視差画像画面
の画素をこの順で配置し、第3行に第7、8、9の視差
画像画面の画素をこの順で配置した第1種単位表示ブロ
ック(410、510)と、第1行に第4、5、6の視
差画像画面の画素をこの順で配置し、第2行に第7、
8、9の視差画像画面の画素をこの順で配置し、第3行
に第1、2、3の視差画像画面の画素をこの順で配置し
た第2種単位表示ブロック(410、510)と、第1
行に第7、8、9の視差画像画面の画素をこの順で配置
し、第2行に第1、2、3の視差画像画面の画素をこの
順で配置し、第3行に第4、5、6の視差画像画面の画
素をこの順で配置した第3種単位表示ブロック(41
0、510)とを作る。
【0038】そして第1種、第2種、第3種の単位表示
ブロック(410)をこの順で横に繰り返し並べて3行
分の合成画像を形成し、これが縦に繰り返すように配置
すれば上述の並びを満足する合成画像が得られる。
【0039】単位発光ブロック(210)の発光ユニッ
ト(211)上の1点から放射状に射出する光束が、水
平断面では画像用ディスプレイデバイス(400)の表
示面を少なくとも画素p個分の幅に広がって通過するよ
うにしかつ、画素p個分の幅に広がって表示面を通過し
た光束が観察領域の左端から右端に広がって到達するよ
うにする。これにより、合成画像のある1行に連続して
並ぶp個の画素を通過した光がその順に観察領域の左端
から右端にかけて並ぶように広がることになる。
【0040】なお、表示画面の画素p個分の幅に広がっ
て通過しなくても、p個分の画素にまたがる幅に広がれ
ばよい。またp個分の幅あるいはp個にまたがる幅に広
がって表示面を通過した光束が観察領域のちょうど左端
から右端に広がって到達しなくても、観察領域の左右に
広がって到達すればよい。ただし、この場合には、観察
領域の左右終端で像がぼやけることになる。
【0041】単位発光ブロック(210)の発光ユニッ
ト(211)上の1点から放射状に射出する光束は、垂
直断面では横シリンドリカルレンズアレイ(300)の
レンズ作用によって画像用ディスプレイデバイス(40
0)の表示面において画素(q−1)個おきの画素毎に
略集光しかつ画像用ディスプレイデバイス(400)を
通過したのちに垂直方向に拡散する。ここで、光源手段
(200)が、q行q列の行列状の領域の互いに同じ行
および同じ列に属さないq箇所の部分領域のそれぞれに
発光ユニット(211)を配置した単位発光ブロック
(210)を複数行列状に並べた構成になっているの
で、単位表示ブロック(410、510)の各行を通過
する光は、それぞれ光源手段(200)を構成する単位
発光ブロック(210)の異なる行に属する発光ユニッ
ト(211)から到来するので、単位表示ブロック(4
10、510)の各行を通過する光は、単位光源ブロッ
クの異なる列に属する発光ユニット(211)から到来
したものである。このため、単位表示ブロック(41
0、510)の同じ列を通過した光であってもその光の
指向性が単位表示ブロック(410、510)の行ごと
に異なることになる。
【0042】たとえば、第1行に第1、2、3の視差画
像画面の画素をこの順で配置し、第2行に第4、5、6
の視差画像画面の画素をこの順で配置し、第3行に第
7、8、9の視差画像画面の画素をこの順で配置した単
位表示ブロック(410、510)を通過した光は、各
行ごとに光の水平方向の指向性が違うことと各行ごとの
光がそれぞれ画素を通過した後は放射状に広がることか
ら、1つの単位表示ブロック(410、510)に含ま
れる9個の画素を通過した光が観察領域の左端から右端
に振り分けられることになる。また各画素を通過した後
の光はそれぞれ垂直方向に拡散するので、隣接して縦列
を成す帯状領域ごとに異なる水平視差画像の視認される
観察領域が形成される。
【0043】このように、p枚の視差画像画面の略同一
部位の画素をそれぞれ1個ずつ抜き出したp個の画素を
縦横の行列状に配置しつつ、これらの画素を観察領域の
左端から右端までの各視差領域に振り分けるので、略同
一部位の視差数分の画素を水平の一列に並べる場合に比
べて画素密度が縦方向と横方向とで極端なアンバランス
になることがなく、高解像な立体像を表示することがで
きる。また光源と横シリンドリカルレンズアレイ(30
0)と画像用ディスプレイデバイス(400)だけで立
体像を表示できるので、装置の構成が極めて簡略化さ
れ、製造容易かつ低価格を実現することができる。
【0044】なお、q≧2、r≧1でp=q×rの関係
を有するようにしても、上述の立体表示が可能である。
たとえばq=2、r=1としたとき、単位発光ブロック
は2行2列の行列状の領域のうち、第1行第1列と第2
行第2列の箇所に発光ユニットを配置したものとするこ
とができる。このとき、単位表示ブロックは、2行1列
の行列となり、第1の視差画像から抜き出した画素をp
1、第2の視差画像から抜き出した画素をp2とする
と、縦にp2,p1の順に並べた単位表示ブロックと縦
にp1、p2の順に並べた単位表示ブロックとを交互に
配置することになる。このようにすれば、視差数2の立
体表示が可能になる。
【0045】単位発光ブロック(210)の縦横の長さ
をそれぞれVs、Hsとし、単位表示ブロック(41
0、510)の縦横の長さをそれぞれVd、Hdとし、
横シリンドリカルレンズアレイ(300)のピッチをV
cとし、光源手段(200)と横シリンドリカルレンズ
アレイ(300)との距離をL1とし、横シリンドリカ
ルレンズアレイ(300)と画像用ディスプレイデバイ
ス(400)の表示面との距離をL2とし、画像用ディ
スプレイデバイス(400)の表示面と所定の観察位置
との距離をL3とし、横シリンドリカルレンズの垂直断
面内の焦点距離をfvとしたとき、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 Vs:Vd=(L1+L2+L3):L3 Vs:2(Vc/n)=(L1+L2+L3):(L2
+L3) Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足するように設定する。このような関係を
満足すれば想定した観察領域で良好な立体像を見ること
ができる。
【0046】また、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 n/Vc=1/Vs+1/Vd Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足するように設定するだけでも、良好な立
体像を観察することができる。なお、光学的な基準とな
る点や面の間の距離は、それらの点や面の間の媒質を空
気として換算した距離である。
【0047】横シリンドリカルレンズアレイ(300)
として、電極付き透明基板一対(1410、1420)
の間に液晶層(1430)を配置したものを利用する。
電極付き透明基板一対(1410、1420)のうち少
なくとも一方の透明基板(1410)には、所定間隔を
開けて垂直方向に並ぶ複数本の水平方向に延びた線状電
極(1411)から成る線状電極アレイを形成する。他
方の透明基板には、電極同士が対向するようにして線状
電極アレイを形成してもよいし、面状電極を形成しても
よい。そして、電極付き透明基板一対(1410、14
20)の電極間に所定の電位差を与えることにより液晶
層(1430)にレンズ機能を持たせる。
【0048】液晶層(1430)に不均一な電界を加え
ると、電界強度の違いに応じて液晶層(1430)の屈
折率が変化する。したがって、線状電極同士を向かい合
わせたり、他方を面状電極として線状電極の鏡像を作れ
ば、電圧を印加した際に横シリンドリカルレンズとして
機能させることができる。
【0049】このように、電極付き透明基板一対(14
10、1420)の間に液晶層(1430)を配置した
ものを横シリンドリカルレンズアレイ(300)として
機能させるので、レンズピッチの精度が高い横シリンド
リカルレンズアレイ(300)を極めて容易に得ること
ができ、適視距離のばらつきやクロストーク等を抑止す
ることができる。
【0050】光源手段(200)と、画像用ディスプレ
イデバイス(400)の観察者側の表示面の近傍との間
に透過状態と拡散状態との2状態の切り替えができる拡
散性制御手段(1440)を有し、光源手段(200)
を点灯した状態で、拡散性制御手段(1440)の2状
態を切り替えることにより3次元画像表示と2次元画像
表示とを切り替えるものでは、3次元画像表示とディス
プレイデバイスの全解像度を使用した2次元画像表示を
容易かつ安価に切り替えることができる。
【0051】たとえば、横シリンドリカルレンズアレイ
(300)として、電極付き透明基板一対(1410、
1420)の間に液晶層(1430)と高分子分散型液
晶の層(1440)とを積層して配置したものを使用す
る。この電極付き透明基板一対(1410、1420)
のうち液晶層(1430)と接する透明基板に形成する
電極を、所定間隔を開けて垂直方向に並ぶ複数本の水平
方向に延びた線状電極(1411)から成る線状電極ア
レイとし、高分子分散型液晶の層(1440)に接する
他方の透明基板に形成する電極を透明な面状電極(14
21)とする。
【0052】そして、3次元画像を表示する際には、線
状電極(1411)と面状電極(1421)との間に電
圧を印加して液晶層(1430)にレンズ機能を持たせ
るとともに高分子分散型液晶の層(1440)を透明に
する。一方、2次元画像表示に切り替える際には、線状
電極(1411)と面状電極(1421)との間に電圧
を印加しないことにより高分子分散型液晶の層(144
0)により光を拡散させる。
【0053】高分子分散型液晶は、高分子中に液晶粒を
分散させたもので、電圧を印加しない状態では液晶と高
分子の屈折率の差で光散乱が生じる。したがって、電圧
を印加しなければ、光源手段(200)からの光を拡散
させることができ、2次元画像を表示することができ
る。一方、電圧印加により液晶の屈折率を制御し、液晶
と高分子の屈折率とを等しくすると、高分子分散型液晶
の層(1440)は透明になる。高分子分散型液晶の層
(1440)が透明になるとともに、電圧印加によって
液晶層(1430)は横シリンドリカルレンズアレイ
(300)として機能するので、3次元画像を表示し得
る状態になる。
【0054】このように、横シリンドリカルレンズアレ
イ(300)としての機能と拡散性制御手段としての機
能を併せ持つので、一段と構成が簡略化され、小型化を
図ることができる。また電圧印加の有無だけで横シリン
ドリカルレンズアレイ(300)としての機能とディフ
ューザとしての機能を切り替えることができるので、2
次元画像表示と3次元画像表示とを容易に切り替えるこ
とができる。
【0055】なお、電圧を線状電極アレイの一部分と面
状電極(1421)との間にだけ印加すれば、2次元画
像と3次元画像の混在表示が可能になる。たとえば、上
半分の線状電極にのみ電圧を印加すれば、上半分で3次
元画像表示がなされ、下半分では2次元表示を行うこと
ができる。
【0056】q行q列の行列状の領域から略均等に拡散
光が射出し得るように各単位発光ブロック(210)の
うち発光ユニット(211)を配置していない部分に所
定のサブ光源を配置し、3次元画像を表示する際には発
光ユニット(211)のみを点灯し、2次元画像を表示
する際にはサブ光源をも点灯して単位発光ブロック(2
10)の全領域から略均等に光を放射状に射出させる。
すなわち、サブ光源を点灯すると、各画素に様々な方向
から光が入射するので、各画素から射出して観察領域に
向かう光が特定の指向性を持たなくなり、2次元画像が
表示される。
【0057】光源手段(200)を、発光ユニット(2
11)に相当する箇所に開口を有するマスク基板(20
1)と、マスク基板(201)を裏面から照明する面状
光源(202)とから構成したり、それぞれの発光ユニ
ット(211)を自発光型の発光部で構成したもので
は、光源の薄型化が図られる。
【0058】さらに、光源手段(200)を、透過型の
光源用ディスプレイデバイスと、当該光源用ディスプレ
イデバイスを裏面から照明する面状光源(202)とで
構成したものでは、発光ユニット(211)に相当する
箇所にだけ開口を有するマスクパターンを光源用ディス
プレイデバイスに表示すれば、面状光源(202)を発
光ユニット(211)として機能させ、3次元画像表示
用の光源となる。一方、光源用ディスプレイデバイスに
表示するマスクパターンを単位発光ブロック(210)
の全領域から略均等に拡散光が射出されるように設定す
れば、面状光源(202)をサブ光源としても作用させ
ることができ、2次元画像表示用の光源として機能させ
ることができる。なお、サブ光源を、発光ユニット(2
11)と同様に、自発光型の発光部で構成してもよい。
【0059】このほか、サブ光源の一部を点灯すること
で2次元画像と3次元画像との混在表示を行うことがで
きる。たとえば、画像用ディスプレイデバイス(40
0)の上半分には2次元画像表示用の光をあて、下半分
には、発光ユニット(211)からだけの3次元画像表
示用の光束をあてれば、上半分では2次元画像を、下半
分には3次元画像を表示する等が可能になる。
【0060】また画像用ディスプレイデバイス(40
0)の各画素を、RGB横ストライプのサブ画素によっ
て構成したものでは、見込角の違いによる画素毎のカラ
ーバランスの偏りが抑止される。さらに光源手段(20
0)の各発光ユニット(211)毎に、画像用ディスプ
レイデバイス(400)のRGB横ストライプと光学的
に共役な位置に同じ原色を配置するようにRGB横スト
ライプのカラーフィルターを設けたりあるいは各発光ユ
ニットをそれぞれRGB横ストライプの発光部で構成し
たものでは、加工上の誤差または光学的な収差に起因す
る視差画像同士のクロストークを抑止することができ
る。
【0061】すなわち、ある発光ユニット(211)か
らの光が、画像用ディスプレイデバイス(400)の目
的とする行の上下に隣接する行にまで及ぶとクロストー
ク等が発生するが、赤(R)、緑(G)、青(B)のカ
ラーフィルタを通した光をあてるので、色ごとに見れ
ば、隣のサブ画素に光が入射しても、色の違いから透過
できない。つまり、隣りの行の同じ色のサブ画素に至る
ほど大きく光がずれ込まない限りクロストークは生じる
ことはなく、鮮明な立体像を表示することができる。
【0062】また、RGB各原色からなる発光部分と、
画像用ディスプレイデバイスの各画素を構成するRGB
の横ストライプ状のサブ画素とを、横シリンドリカルレ
ンズアレイ(1930)を介して光学的に共役な関係に
配置したものでは、各原色の発光部から射出された光の
ほとんど全てが対応する原色のサブ画素を透過するの
で、白色光源を用いる場合に比べて、光の利用率を格段
に高めることができる。
【0063】さらにRGB各原色分の光源手段を、異な
る原色の発光ユニット同士が重ならないように配置し、
各原色の光源手段を互いに同時に点灯しないように順次
点滅し、その点滅に同期するように透過型の画像用ディ
スプレイデバイスに各原色に対応する画像を順次表示す
るように構成したものでは、残像効果によりRGB各原
色の3次元画像が合成されたフルカラー3次元画像を観
察者に視認せしめることができる。
【0064】このように1つの画素でR、G、Bの各色
を時分割に表示するので、各画素をRGBのサブ画素に
分けて使用する場合に比べて、画素密度を3倍にするこ
とができる。また1つの発光ユニットをRGBの発光部
分に分ける必要がないので、各色毎の発光ユニットの面
積を大きくできる分だけ時間×面積当たりの発光エネル
ギーを小さくでき、発光素子が長持ちする。
【0065】このほか、横シリンドリカルレンズアレイ
の代わりに、垂直断面と水平断面とでレンズ作用の異な
る光学ユニットを行列状に並べることにより結像用光学
系を構成し、結像用光学系のレンズ作用により垂直断面
においては単位発光ブロックそれぞれの像を画像用ディ
スプレイデバイスの表示面に結像させ、水平断面におい
ては単位発光ブロックそれぞれの像を画像用ディスプレ
イデバイス表示面付近の光源側または観察者側に結像さ
せる。
【0066】これにより、画像用ディスプレイデバイス
の画素数に比べて格段に少ない数の発光ユニットによっ
て光源手段を構成することができ、発光ユニットとして
輝度、発色、耐久性ともに優れたLED(発光ダイオー
ド)を使用することが可能になる。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態にかかる3次元画像表示装置100の概略構成を
示したものである。図1に示すように3次元画像表示装
置100は、光源手段200と、横シリンドリカルレン
ズアレイ300と、画像用ディスプレイデバイス400
とから構成されている。
【0068】図2に示すように光源手段200は、3行
3列の行列状の領域(縦Vs横Hsの領域)の互いに同
じ行および同じ列に属さない3箇所の部分領域のそれぞ
れに発光ユニット211を配置した単位発光ブロック2
10を複数行列状に並べたものである。
【0069】ここで観察領域に形成される像の視差数を
pとし、qおよびrをp=q×rの関係を有する2以上
の整数としたとき、単位発光ブロック210は、q行q
列の行列を成しており、q箇所の部分領域のそれぞれに
発光ユニット211が配置されている。図1に示した光
源手段200は、発光ユニット211に相当する箇所に
開口を有するマスク基板201とマスク基板201を裏
面から照明する面状光源202とから構成されている。
【0070】横シリンドリカルレンズアレイ300は水
平方向に母線を持ち、各横シリンドリカルレンズのピッ
チはVcになっている。なお、図3には、片凸の横シリ
ンドリカルレンズアレイ300bの一例を示してある。
横シリンドリカルレンズアレイは、図1のように両凸の
ものであってもよいし図3に示す片凸のものであっても
よい。
【0071】画像用ディスプレイデバイス400は、縦
横の行列状に画素が配置されたディスプレイデバイスで
ある。画像用ディスプレイデバイス400には、視差数
分の視差画像を合成した合成画像が表示される。合成画
像は、互いに異なる視差をもったp枚の視差画像画面の
略同一部位の画素をそれぞれ1個ずつ計p個抜き出して
所定の順序でq行r列の行列状に配置した単位表示ブロ
ック410を複数行列状にならべて視差数分の視差画像
を合成したものである。また単位表示ブロック410に
は、視差数分のp個の画素の配列パターンの異なるq種
類のものがあり、これらを適宜組み合わせることで合成
画面の各行には、異なる視差を持ったp個の画素が視差
に従う一定の順で繰り返し並ぶように配列されている。
【0072】図4は、視差数p=9、q=r=3とした
場合の合成画像の配列状態の一例を示している。図4
は、観察領域で視点を左端に取った際に見える第1の視
差画像画面から視点を観察領域の右端に取った際に見え
る第9の視差画像画面までを合成する場合であり、図中
の1〜9までの番号は、その画素が第1〜第9の視差画
像画面のどの画面から抜き出した画素であるかを示して
いる。
【0073】各単位表示ブロック410には、第1〜第
9の視差画像画面の略同一位置からそれぞれ1つずつ抜
き出した合計9個の画素が3行3列の行列状に配置され
ている。単位表示ブロック410には、p個の画素の配
列パターンが異なるq種類のものがある。図4の例で
は、q=3なので、第1種単位表示ブロック410a
と、第2種単位表示ブロック410bと、第3種単位表
示ブロック410cの3種類の配列パターンがある。
【0074】第1種単位表示ブロック410aは、第1
行に第1、第2、第3の視差画像画面の画素をこの順で
配置し、第2行に第4、第5、第6の視差画像画面の画
素をこの順で配置し、第3行に第7、第8、第9の視差
画像画面の画素をこの順で配置したものである。第2種
単位表示ブロック410bは、第1行に第4、第5、第
6の視差画像画面の画素をこの順で配置し、第2行に第
7、第8、第9の視差画像画面の画素をこの順で配置
し、第3行に第1、第2、第3の視差画像画面の画素を
この順で配置したものである。第3種単位表示ブロック
410cは、第1行に第7、第8、第9の視差画像画面
の画素をこの順で配置し、第2行に第1、第2、第3の
視差画像画面の画素をこの順で配置し、第3行に第4、
第5、第6の視差画像画面の画素をこの順で配置したも
のである。
【0075】第1種単位表示ブロック410a、第2種
単位表示ブロック410b、第3種単位表示ブロック4
10cを横に並べたものを1セットとしこれを縦横に繰
り返し配置することで、合成画像の各行には、第1の視
差画像画面から抜き出した画素、第2の視差画像画面か
ら抜き出した画素、第3の視差画像画面から抜き出した
画素……第9の視差画像画面から抜き出した画素の順で
画素が繰り返し並ぶように配列される。すなわち、図4
では合成画像の各行において1〜9の数字が向かって左
からこの順で巡回的に並ぶ状態が形成されている。
【0076】図5は、視差数p=8、q=4で、r=2
とした場合の画素の配列状態の一例を示している。図5
は、観察領域で視点を左端に取った際に見える第1の視
差画像画面から視点を観察領域の右端に取った際に見え
る第8の視差画像画面までを合成する場合であり、図中
の1〜8までの番号は、その画素の含まれる視差画像画
面の番号を示している。
【0077】各単位表示ブロック510には、第1〜第
8の視差画像画面の略同一位置からそれぞれ1つずつ抜
き出した合計8個の画素が4行2列の行列状に配置され
ている。図5の例では、q=4なので、第1種単位表示
ブロック510aと、第2種単位表示ブロック510b
と、第3種単位表示ブロック510cと、第4種単位表
示ブロック510dの4種類の画素配列がある。
【0078】第1種単位表示ブロック510aは、第1
行に第1、第2の視差画像画面の画素をこの順で配置
し、第2行に第3、第4の視差画像画面の画素をこの順
で配置し、第3行に第5、第6の視差画像画面の画素を
この順で配置し、第4行に第7、第8の視差画像画面の
画素をこの順で配置したものである。第2種単位表示ブ
ロック510bは、第1行に第3、第4の視差画像画面
の画素をこの順で配置し、第2行に第5、第6の視差画
像画面の画素をこの順で配置し、第3行に第7、第8の
視差画像画面の画素をこの順で配置し、第4行に第1、
第2の視差画像画面の画素をこの順で配置したものであ
る。
【0079】第3種単位表示ブロック510cは、第1
行に第5、第6の視差画像画面の画素をこの順で配置
し、第2行に第7、第8の視差画像画面の画素をこの順
で配置し、第3行に第1、第2の視差画像画面の画素を
この順で配置し、第4行に第3、第4の視差画像画面の
画素をこの順で配置したものである。第4種単位表示ブ
ロック510dは、第1行に第7、第8の視差画像画面
の画素をこの順で配置し、第2行に第1、第2の視差画
像画面の画素をこの順で配置し、第3行に第3、第4の
視差画像画面の画素をこの順で配置し、第4行に第5、
第6の視差画像画面の画素をこの順で配置したものであ
る。
【0080】第1種単位表示ブロック510a、第2種
単位表示ブロック510b、第3種単位表示ブロック5
10c、第4種単位表示ブロック510dを横に並べた
ものを1セットとしこれを縦横に繰り返し配置すること
で、合成画像の各行には、第1の視差画像画面から抜き
出した画素、第2の視差画像画面から抜き出した画素、
第3の視差画像画面から抜き出した画素……第8の視差
画像画面から抜き出した画素の順で画素が繰り返し並ぶ
ように配列されることになる。
【0081】図6は、特定の水平断面内における光の進
路を示している。単位発光ブロック210の発光ユニッ
ト211上の1点より放射状に射出する光束は、水平断
面では画像用ディスプレイデバイス400の表示面を少
なくとも画素p個分(視差数分の画素)の幅に広がって
通過する。なお視差数分以上であればこれ以上に広がっ
てもよい。
【0082】一方、図7に示すように、単位発光ブロッ
ク210の発光ユニット211上の1点より放射状に射
出する光束は、特定の垂直断面では、横シリンドリカル
レンズアレイ300のレンズ作用によって画像用ディス
プレイデバイス400の表示面においてnを1以上の整
数として、画素(n×q−1)個おきの画素毎に略集光
され、かつ画像用ディスプレイデバイス400を通過し
たのちに垂直方向に拡散するように進む。
【0083】ここでは、単位発光ブロック210の縦横
の長さをそれぞれVs、Hs(図2参照)とし、単位表
示ブロック410、510の縦横の長さをそれぞれV
d、Hd(図4、図5参照)とし、画像用ディスプレイ
デバイス400のピッチをVc(図1、図3参照)と
し、光源手段200と横シリンドリカルレンズアレイ3
00との距離をL1(図1、図7参照)とし、横シリン
ドリカルレンズアレイ300と画像用ディスプレイデバ
イス400の表示面との距離をL2(図1、図7参照)
とし、画像用ディスプレイデバイス400の表示面と所
定の観察位置との距離をL3(図7参照)とし、横シリ
ンドリカルレンズアレイ300の垂直断面内の焦点距離
をfvとしたとき、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 Vs:Vd=(L1+L2+L3):L3 Vs:2(Vc/n)=(L1+L2+L3):(L2
+L3) Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足するように光学系を設定してある。な
お、光学的な基準となる点や面の間の距離は、それらの
点や面の間の媒質を空気として換算した距離である。
【0084】次に作用を説明する。図8は、単位発光ブ
ロック810から射出された光の進路を示している。単
位発光ブロック810の表面を3行3列の行列状に区分
したとき、第1行第3列の位置に第1発光ユニット81
1が、第2行第2列の位置に第2発光ユニット812
が、第3行第1列の位置に第3発光ユニット813がそ
れぞれ配置されている。なお単位発光ブロック810
は、単位発光ブロック210と発光ユニットの並びが相
違するが、その相違は全体の発光パターンが鏡像関係に
あることと横に3個の発光ユニットを何処で区切るかの
相違に過ぎず、説明の便宜上、ここでは図8に示す並び
の単位発光ブロックを示したが、光源手段200全体と
して見れば両者は等価である。
【0085】単位発光ブロック810の第3行第1列に
ある第3発光ユニット813から放射状に射出された光
束は、光の進路で単位発光ブロック810の前方に配置
された横シリンドリカルレンズアレイ300によって垂
直方向のレンズ作用を受け、図4に示したように画像用
ディスプレイデバイス400のある3行のうちの上段の
行421に属する画素に集光される。また第3発光ユニ
ット813から放射状に射出された光束は、画像用ディ
スプレイデバイス400の表示面において水平方向には
少なくとも視差数に相当する画素p個分に広がってい
る。より具体的には、横に並ぶ単位表示ブロック410
a、410b、410cの各第1行に含まれる9個の画
素に広がって表示面を通過している。これら9個の画素
を通過した光束は、画像用ディスプレイデバイス400
のさらに前方の観察領域の左端から右端に広がる。なお
図中の各画素に示した1から9の数字は、合成画面の各
画素が属していた元の視差画像画面の番号を示してお
り、図4等に示したものと同じである。
【0086】第2行第2列にある第2発光ユニット81
2から放射状に射出された光束は、横シリンドリカルレ
ンズアレイ300によって垂直方向のレンズ作用を受
け、光束の横シリンドリカルレンズアレイ300への入
射角の違いから、今度は図4に示した画像用ディスプレ
イデバイス400の中の中段の行422に属する画素に
集光される。また第2発光ユニット812から放射状に
射出された光束は、単位表示ブロック1つ分だけ右にシ
フトした単位表示ブロック410b、410c、410
dの各第2行に含まれる9個の画素に広がって表示面を
通過している。これら9個の画素を通過した光束は、画
像用ディスプレイデバイス400のさらに前方の観察領
域の左端から右端に広がる。
【0087】第1行第3列にある第1発光ユニット81
1から放射状に射出された光束は、横シリンドリカルレ
ンズアレイ300によって垂直方向のレンズ作用を受
け、光束の横シリンドリカルレンズアレイ300への入
射角の違いから、図4に示した画像用ディスプレイデバ
イス400の中の下段の行423に属する画素に集光さ
れる。また第1発光ユニット811から放射状に射出さ
れた光束は、さらに単位表示ブロック1つ分右にシフト
した単位表示ブロック410c、410d、410eの
各第3行に含まれる9個の画素に広がって表示面を通過
する。これら9個の画素を通過した光束は、画像用ディ
スプレイデバイス400のさらに前方の観察領域の左端
から右端に広がる。
【0088】単位表示ブロック410a、410b、4
10cの各第1行に属する9画素を通過した光束、単位
表示ブロック410b、410c、410dの各第2行
に属する9画素を通過した光束、単位表示ブロック41
0c、410d、410eの各第3行の9画素を通過し
た光束が共に同じ観察領域の左端から右端にそれぞれ広
がって到達するのは、先に示したHs:(q×Hd)=
(L1+L2+L3):L3の関係から第3発光ユニッ
ト813と第2発光ユニット812との間隔が、画像用
ディスプレイデバイス400の3画素分の幅(単位表示
ユニットの幅)よりも長いからである。
【0089】たとえば、第3発光ユニット813から第
1種単位表示ブロック410aの第1行第1列の画素4
31を通過した光と、第2発光ユニット812から第2
種単位表示ブロック410bの第2行第1列の画素43
2を通過した光と、第1発光ユニット811から第3種
単位表示ブロック410cの第3行第1列の画素433
を通過した光とでは、発光ユニットから各画素への水平
断面における入射角が相違しているので、これら3つの
画素431、432、433を通過した光は、観察領域
の左端近傍の略同一箇所に集まるようになっている。
【0090】したがって、観察領域の左端近傍から第1
種単位表示ブロック410aの位置を見るとその第1行
第1列の画素を通過した光が観察され、第2種単位表示
ブロック410bの位置を見るとその第2行第1列の画
素を通過した光が観察され、第3種単位表示ブロック4
10cの位置を見るとその第3行第1列の画素を通過し
た光が観察されることになる。また合成画像の画素配置
から、これらは全て第1の視差画像画面を構成する画素
になっている。さらに各画素を通過した光は、図7に示
すように画素を通過した後に上下に広がって拡散する。
【0091】上述のことを画像用ディスプレイデバイス
400の表示画面全体に拡張すれば、観察領域の左端近
傍から画像用ディスプレイデバイス400を見ると、画
像用ディスプレイデバイス400の全画面にわたって第
1の視差画像画面が見えることになる。この領域は、観
察領域の左端に所定幅の縦の帯状に形成される。同様
に、その右隣には、第2の視差画像画面の見える縦の帯
状領域が形成される。さらにその右隣には、第3の視差
画像画面の見える縦の帯状領域が形成される。このよう
にして観察領域の左端から右端まで、それぞれ異なる水
平視差画像画面が観察される視差数分の縦帯状の領域が
形成される。
【0092】図9、図10は、観察領域の様子を視差数
4の場合について示している。図9は、画像用ディスプ
レイデバイス400の前方に形成される観察領域を上か
ら見た様子を、図10は、観察領域を横から見た様子を
それぞれ示している。図中の太線枠内の1から4の番号
を振った領域は、その中の任意の位置から片眼で見た場
合に、画像用ディスプレイデバイス400の全画面にお
いて番号の値と対応する1つの視差画像が見える領域で
あり、最適な観察領域を成す部分である。
【0093】たとえば、図9の観察者901の左目90
2の位置からは、画像用ディスプレイデバイス400の
画面上に第2の視差画像画面が見え、右目903の位置
からは、画像用ディスプレイデバイス400の画面上に
第3の視差画像画面が見えることになる。
【0094】なおその他の斜線部でも立体視は可能であ
るが、片眼から見た画面が縦割りされて複数の視差像が
見えるため視差画像同士の境が目立つ場合は画質が劣化
する。しかしながら、十分多くの視差数を持たせれば、
太線枠の外側でも良好な立体像を観察できる。むしろ、
片眼の前後の動きにともなって画面が変化するというこ
とは、視差数が多い場合には擬似的ではあるが前後方向
の運動視差を得られるという利点がある。
【0095】各発光ユニットから放射状に射出する光束
が、画像用ディスプレイデバイス400の表示面におい
て視差数分の画素幅以上に広がる場合には、図9に示す
主ローブ910(主たる観察領域)のほかに、副ローブ
911、912も形成され、ここからも立体像を観察す
ることができる。
【0096】次に、図4や図5に示した行列状の画素配
列で複数の視差画像画面を合成した場合に、3次元画像
表示の解像度が向上すること、画素密度の上下左右方向
のばらつきが少なくなること、さらに深度分解能が向上
することなどについて説明する。
【0097】図11は、水平方向に移動させた4つの異
なる視点から見た4枚の原画(縦4画素×横4画素の行
列状の水平視差画像画面1101〜1104)を、従来
のレンチキュラー方式に適応した縦ストライプ状画素配
列による視差数4の合成画像に合成する場合と、本発明
にかかる方式に適応した行列状画素配列による視差数4
の合成画像に合成する場合とを比較して示したものであ
る。
【0098】レンチキュラー方式では、垂直視差を放棄
しかつ水平視差のみを備えた3次元画像を表示する場
合、シリンドリカルレンズを縦縞状に配置し、各シリン
ドリカルレンズの幅の中に視差数分の原画を水平方向に
並べて配置する。したがって、1つの原画に含まれる画
素は、3次元画像表示のための合成画像の水平方向にお
いては、視差数分の画素周期でとびとびに現われる。
【0099】図11の例では、水平方向の視差数が
「4」なので、同図bに示すレンチキュラー方式に対応
した縦ストライプ状画素配列の合成画像では、水平方向
に4画素周期で同じ視差の水平視差画像画面に属する画
素が現われる。たとえば、合成画像の一行目には、原画
1101の(v1、H1)画素、原画1102の(v
1、H1)画素、原画1103の(v1、H1)画素、
原画1104の(v1、H1)画素が配置され、これに
続いて原画1101の(v1、H2)画素、原画110
2の(v1、H2)画素、原画1103の(v1、H
2)画素、原画1104の(v1、H2)画素が配置さ
れる。
【0100】さらに原画1101の(v1、H3)画
素、原画1102の(v1、H3)画素、原画1103
の(v1、H3)画素、原画1104の(v1、H3)
画素が配置され、最後に原画1101の(v1、H4)
画素、原画1102の(v1、H4)画素、原画110
3の(v1、H4)画素、原画1104の(v1、H
4)画素が配置される。
【0101】このように、ある視差の原画に含まれる画
素が合成画像上では水平方向に4画素周期で現われるの
で、縦横の画素ピッチの等しい表示装置で原画の縦横比
を維持して表示するためには、縦方向に同じ画素を4回
ずつ繰り返し表示することになる。その結果、合成画像
を表示するために必要な画素数が、全原画の画素数の視
差数倍になってしまう。図11の例では、原画1101
〜1104の画素の合計が64画素であるのに対して、
同図bに示した、レンチキュラー方式に適応した縦スト
ライプ状画素配列では、縦16画素×横16画素の25
6画素を要している。
【0102】これに対し本発明にかかる方式に対応した
行列状画素配列では、図11cに示すように、レンチキ
ュラー方式で水平方向に一列に並べていた4つの画素
を、縦2×横2の行列状に配置する。したがって、ある
視差の原画に含まれる画素が現われる水平方向の周期と
垂直方向の周期とが共に2画素になり、冗長な画素を設
けることなく縦横比を維持することができる。すなわ
ち、図11cに示すように、4つの原画1101〜11
04の全ての画素(64画素)を、縦8×横8の行列を
構成する64画素で表すことができる。
【0103】また、図12は、縦4×横4画素の4つの
原画1101〜1104をレンチキュラー方式に対応し
た縦ストライプ状画素配列で縦8×横8画素の領域に表
示する場合の例を示している。水平方向においては、原
画の4画素を2画素に圧縮し、垂直方向では、原画の1
画素を2画素分に伸長している。たとえば、水平方向の
圧縮は、隣り合う画素(H1とH2あるいはH3、H
4)の平均をとったり、間引き等によって行う。
【0104】図12bのレンチキュラー方式に対応した
縦ストライプ状画素配列と、図12cの本発明にかかる
方式に対応した行列状画素配列による画像の品質を比較
すると、水平情報密度は、縦ストライプ状画素配列:行
列状画素配列=1:2になる。垂直情報密度は1:1で
等しい。さらに後に説明する深度情報密度では、縦スト
ライプ状画素配列:行列状画素配列≒1:2になるの
で、結局立体像を構成するための3次元情報量の比は縦
ストライプ状画素配列:行列状画素配列≒1:4にな
る。
【0105】このように、本発明の3次元画像表示方法
に適用した行列状画素配列の合成画像では、視差数分の
原画上で略同一位置にある視差数分の画素(画素セッ
ト)が縦横の行列状に並んでいるため、レンチキュラー
方式やパララックスバリア方式のように1つの画素セッ
トに含まれる全ての画素が水平方向に1列に並んでいる
ものに比べて画像情報の表示効率が格段に高くなる。具
体的には、視差数が4、9、16…といった平方数の多
眼三次元画像を縦横の画素ピッチが等しいディスプレイ
デバイスを用いて表示した場合、本発明では、レンチキ
ュラー方式やパララックスバリア方式に比べて表示体の
画素数を4分の1、9分の1、16分の1というように
小さくでき、格段に効率的で高解像な立体表示が可能と
なる。
【0106】図13は、レンチキュラー方式を例にと
り、画素の粗さと深度情報密度との関係を示している。
シリンドリカルレンズを用いた従来のレンチキュラー方
式では、1本のシリンドリカルレンズ内に収められてい
る各視差毎の画素が、シリンドリカルレンズの幅全体に
広がって見える。これを標本化効果という。たとえば、
図11bに示したものでは、水平方向に略4画素分の幅
を持ったシリンドリカルレンズを用いるので、1つの画
素が水平方向に4画素分に広がって見える。
【0107】図13において視点1を観察者の左目位
置、視点2を同じ観察者の右目位置であるとすると、幅
の狭い画素1301の場合には、矢印1311で示すよ
うに深度方向解像限界(分解しうる2点間の距離)が比
較的小さく、深度情報密度は高いが、画素1301より
も幅広の画素1302の場合には、矢印1312で示す
ように深度方向解像限界が大きくなって深度情報密度が
低下する。
【0108】したがって、図11cのように水平方向に
2画素の周期で同じ原画の画素が現われる場合には、標
本化効果が現われたとしても、各画素の広がりが2画素
分に収まるので、図2bのように標本化効果で各画素が
水平方向に4画素分に広がる場合に比べて、高い深度情
報密度を得ることができる。
【0109】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0110】第2の実施の形態では、3次元画像表示と
2次元画像表示との切り替えが可能になっている。第2
の実施の形態では、横シリンドリカルレンズアレイ30
0に代えて図14および図15に示した液晶シリンドリ
カルレンズアレイ1400を用いている。液晶シリンド
リカルレンズアレイ1400は、一対の電極付き透明基
板1410、1420の間に液晶レンズ用液晶層143
0と高分子分散型液晶の層1440とを積層した構造を
成している。
【0111】また液晶レンズ用液晶層1430と接する
側の電極付き透明基板1410に形成された電極は、所
定間隔を開けて垂直方向に並ぶ複数本の水平方向に延び
た線状電極1411から成る線状電極アレイになってい
る。線状電極1411のピッチは、第1の実施の形態で
用いた横シリンドリカルレンズアレイ300におけるV
cと等しい。高分子分散型液晶の層1440に接する側
の電極付き透明基板1420に形成する電極は、透明な
面状電極1421になっている。
【0112】3次元画像を表示する際には、図14に示
すように、スイッチ1451を閉じて電源1450から
所定の電圧を線状電極1411と透明の面状電極142
1との間に印加し、液晶レンズ用液晶層1430にレン
ズ機能を持たせる。液晶層に不均一な電界を加えると、
電界強度の違いに応じて液晶層の屈折率が変化する。こ
こで電極付き透明基板1410に形成する電極を横スト
ライプ状にし、対向する電極1421を面状としたの
で、面状電極1421側に線状電極1411の鏡像が生
じ、結果的に横ストライプ状の電極同士を対向配置した
場合と同様の電界が生じる。これにより、電圧印加時に
は、液晶レンズ用液晶層1430は、光学的には横シリ
ンドリカルレンズアレイとして機能することになる。
【0113】一方、高分子分散型液晶は、高分子中に液
晶粒を分散させたものであり、電圧を印加しなければ、
液晶と高分子の屈折率の差で光散乱が生じ、適切な電圧
を印加すると、液晶の屈折率が変化して液晶と高分子の
屈折率が等しくなり、高分子分散型液晶の層が透明にな
る。
【0114】したがって、電源1450から線状電極1
411と透明な面状電極1421の間に適切な電圧を印
加すると、液晶レンズ用液晶層1430は、横シリンド
リカルレンズアレイとして機能し、高分子分散型液晶の
層1440は透明になる。その結果、図16に示すよう
に液晶シリンドリカルレンズアレイ1400は、図1に
示した横シリンドリカルレンズアレイ300として機能
し、3次元画像表示が成される。
【0115】2次元画像を表示する際には、図15に示
すようにスイッチ1451を開放し、線状電極1411
と透明な面状電極1421の間に電圧を印加しない。こ
れにより、高分子分散型液晶の層1440は、光源手段
200からの光を拡散する状態になる。その結果、図1
7に示すように、画像用ディスプレイデバイス400の
各画素を通過する光が特定の指向性を持ったものだけに
限定されなくなり、2次元画像表示が成される。
【0116】なお、光源手段200は、図1、図2に示
すように発光ユニット211が点在しているので、液晶
レンズ用液晶層1430のレンズ機能を失わせるだけで
拡散を行わなければ2次元画像表示をする際の画面の明
るさが不均一になってしまう。本実施の形態では、高分
子分散型液晶の層1440によって光を拡散させている
ので、画面全体の明るさが略均一になっている。
【0117】ところで、本発明に使用する横シリンドリ
カルレンズアレイは、光源手段200の各発光ユニット
211の位置と画像用ディスプレイデバイス400の各
画素の位置の両方に整合していなければならないのでピ
ッチ等に関して高い寸法精度が要求される。第2の実施
の形態で用いた液晶シリンドリカルレンズアレイ140
0では、透明基板上に写真技術を用いて線状電極141
1を形成できるので、写真の精度でレンズを配列するこ
とができ、横シリンドリカルレンズアレイが高い精度と
なり、適視距離のばらつきやクロストーク等を抑止する
ことができる。
【0118】特に、一方を面状電極としたので、実際に
線状電極同士を対向配置する場合のように対向する電極
同士の位置精度が問われなくなり、高精度なレンズアレ
イを容易に形成することが可能になっている。
【0119】また液晶シリンドリカルレンズアレイ14
00は、横シリンドリカルレンズアレイとしての機能と
拡散性制御手段としての機能を併せ持つので、一段と構
成が簡略化され、装置の小型化を図ることができる。さ
らに電圧印加の有無だけで横シリンドリカルレンズアレ
イとしての機能とディフューザとしての機能とを切り替
えることができるので、2次元画像表示と3次元画像表
示とを容易に切り替えることができる。
【0120】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態に比
して光源手段が相違する。第3の実施の形態で用いる光
源手段は、発光ユニット211のほかに、サブ光源を備
えている。ここでは、発光ユニット211およびサブ光
源をそれぞれ自発光型の光源で構成している。
【0121】サブ光源は、q行q列の行列状の領域から
略均等に拡散光が射出し得るように各単位発光ブロック
のうち発光ユニットを配置していない部分に配置された
光源である。たとえば、光源の配置が全体として格子状
になるように、発光ユニット211の隙間にサブ光源を
配置したり、発光ユニット211を含めて光源が均等な
間隔で配置されて略面状光源となるようにサブ光源を配
置する等である。
【0122】3次元画像を表示する際には発光ユニット
211のみを点灯する。2次元画像を表示する際にはサ
ブ光源を点灯して、単位発光ブロックの全領域から略均
等に光を放射状に射出するようにする。これにより、画
像用ディスプレイデバイス400の各画素を通過する光
が特定の指向性を持ったものだけに限定されなくなり、
2次元画像表示が行われる。
【0123】なお、光源手段を、透過型の光源用ディス
プレイデバイスと、この光源用ディスプレイデバイスを
裏面から照明する面状光源とから構成してもよい。3次
元画像を表示する際には、発光ユニット211に相当す
る箇所にだけ開口を有するマスクパターンを光源用ディ
スプレイデバイスに表示して面状光源を点灯し、第1の
実施の形態で示した光源手段200と等価な光源として
作用させる。
【0124】2次元画像を表示する際には、光源用ディ
スプレイデバイスに表示するマスクパターンを単位発光
ブロックの全領域から略均等に拡散光が射出されるよう
に設定する。これにより面状光源をサブ光源としても機
能させる。たとえば、透過型の光源用ディスプレイデバ
イスにノーマリーホワイトのLCDを使用した場合、電
圧印加時にはマスクが形成されて3次元画像表示とな
り、電圧無印加時にはマスクが無くなって2次元画像表
示となるようにする。ただし、その場合、3次元画像表
示の時は2次元画像表示の時より面状光源の露出面積が
低下するので、面状光源の輝度を調整するなどして両者
の明るさのバランスをとる。
【0125】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。第4の実施の形態では、画像用ディスプレイ
デバイスの各画素を、RGB横ストライプのサブ画素で
構成する。また光源側には、各発光ユニット毎に、画像
用ディスプレイデバイスのRGB横ストライプと光学的
に共役な位置に同じ原色を配置するようにRGB横スト
ライプのカラーフィルターを設けたり、各発光ユニット
を画像用ディスプレイデバイスのRGB横ストライプと
光学的に共役な位置に同じ原色を配置するようにRGB
横ストライプの発光部で構成する。
【0126】図18で示したものでは、1つの発光ユニ
ット1810は、上からR、G、Bの順に並ぶ横ストラ
イプ状の光源で形成されている。画像用ディスプレイデ
バイス1820の各画素は、上からB、G、Rの順に並
ぶ横ストライプ状に3つのサブ画素で形成されている。
【0127】まず、画像用ディスプレイデバイス182
0の各画素をRGBの横ストライプ状のサブ画素で構成
することにより、見込み角の違いによる画素毎のカラー
バランスの偏りが防止される。すなわち、各画素をRG
Bの縦ストライプ状のサブ画素で構成すると、各サブ画
素を通過する光は水平方向に特定の指向性を持っている
ので、観察領域には、RGB毎に縦縞が形成されてしま
い、観察者からの見込み角の違いにより画素毎のカラー
バランスに偏りが生じてしまう。一方、各画素をRGB
の横ストライプ状のサブ画素で構成すると、各サブ画素
を通過した光は、各サブ画素通過後に垂直方向に拡散す
るので、カラーバランスの偏りが防止される。
【0128】また発光ユニット1810を画像用ディス
プレイデバイスのRGB横ストライプと光学的に共役な
位置に同じ原色を配置するようにRGB横ストライプ状
の光源としたので、加工上の誤差や光学的な収差に起因
する視差画像同士のクロストークを抑止することができ
る。
【0129】各発光ユニットから白色光を射出する場合
には、横シリンドリカルレンズによって集光された光
が、加工上の誤差や収差により、隣りの画素に漏れて入
射すると、本来の画素の画像情報と隣の画素の画像情報
との混合したものが視認されることになり、視差画像同
士のクロストークが生じてしまう。
【0130】本実施の形態では、たとえば、発光ユニッ
ト1810の赤(R)の横ストライプ状の箇所から射出
した光は、横シリンドリカルレンズ1830によって、
画像用ディスプレイデバイス1820の赤色のサブ画素
に集光される。このとき、収差などによって赤色の光が
隣のサブ画素に漏れて入射したとしても、隣のサブ画素
は、緑(G)または青(B)なので、赤色の光を透過し
ない。つまり、サブ画素2つ分の余裕があり、隣の画素
の同じ色のサブ画素に至るほどの収差や加工上の誤差が
生じない限り、視差画像同士のクロストークが生じるこ
とはなく、鮮明な立体像を表示することができる。
【0131】次に第5の実施の形態について説明する。
図19に示すように、本発明の第5の実施の形態にかか
る3次元画像表示装置は、垂直方向に延びた線状光源1
911が、所定の間隔をあけて水平方向に並ぶ線状光源
アレイ1910と、線状光源アレイ1910よりも観察
者の側に置かれ、視差数分の視差画像のそれぞれを縦ス
トライプ状に分解し所定の順序で交互に並べて1つの画
像に合成した縦ストライプ状の合成画像を表示する透過
型の画像用ディスプレイデバイス1920と、線状光源
アレイ1910と画像用ディスプレイデバイス1920
の間に配置された水平方向に母線を持つ横シリンドリカ
ルレンズアレイ1930とから構成されている。
【0132】線状光源アレイ1910の各線状光源19
11は、RGBの3原色の発光部を周期的に縦方向に並
べて構成されている。また画像用ディスプレイデバイス
1920の各画素は、RGB横ストライプのサブ画素で
構成されている。そして、線状光源アレイ1911の各
原色の発光部と、画像用ディスプレイデバイス1920
の各原色のサブ画素との同じ原色のもの同士が光学的に
共役な関係になるように配置してある。
【0133】これにより、図18で示したものと同様
に、線状光源アレイ1910の赤(R)色の発光部から
射出された光は、横シリンドリカルレンズアレイ193
0により画像用ディスプレイデバイス1920の表示面
上では、R色のサブ画素に集光され、線状光源アレイ1
910の緑(G)色の発光部から射出された光は画像用
ディスプレイデバイス1920上のG色のサブ画素に集
光され、線状光源アレイ1910の青(B)色の発光部
から射出された光は画像用ディスプレイデバイス192
0上のB色のサブ画素に集光される。
【0134】このようにすれば、各原色の発光部から射
出された光のほとんどが対応する原色のサブ画素を通過
するので、図20に示すように縦ストライプ状の白色光
源2011を用いる場合に比べて光線の利用効率を略3
倍に高めることができる。すなわち、図20に示したも
のでは、白色光源から各サブ画素に到達した光のうちそ
のサブ画素の原色に対応した波長の光しか透過しないの
で、光線の利用効率が低下するが、図19に示すもので
は、各発光部から射出された光線のほとんどすべてが画
像用ディスプレイデバイス1920を透過するので光線
を効率良く利用することができる。
【0135】また、第5の実施の形態を、時分割方式の
3次元画像表示に適用すれば、従来のものに比べて格段
に明るい時分割方式の3次元画像表示装置を構成するこ
とができる。すなわち、図19と同様の線状光源を図1
9より密に配置したうえ、常に点灯状態にある線状光源
同士が図19と同様な間隔で在るようにしながら順次点
滅させ、その点滅と同期するかたちで画像用ディスプレ
イデバイスの表示画素を切り替えることにより、特定の
方向に向けて相補的な視差画像を順次表示し、それらの
相補的な視差画像同士が残像効果により一体の視差画像
として視認されることを利用して高精細でかつ明るい3
次元画像を表示する3次元画像表示装置を構成すること
ができる。
【0136】次に、第6の実施の形態について説明す
る。第6の実施の形態では、図18に示すようなサブ画
素を必要とせずにカラー立体像を表示することが可能に
なっている。
【0137】図22に示すように、RGB各原色分の光
源手段2200を、異なる原色の発光ユニット220
1、2202、2203同士が重ならないように配置す
る。図2に示した光源手段200では、3行3列の行列
状の領域(縦Vs横Hsの領域)の互いに同じ行および
同じ列に属さない3箇所の部分領域のそれぞれに1つの
発光ユニット211を配置したが、図22に示す光源手
段2200では、図2の各部分領域にそれぞれRGB各
原色分の発光ユニット2201、2202、2203を
配置している。横シリンドリカルレンズ2210は、図
2、図18に示したものと同様のものである。
【0138】カラー画像を表示する際には、各原色の発
光ユニット2201、2202、2203を互いに同時
に点灯しないように順次点滅し、その点滅に同期するよ
うに透過型の画像用ディスプレイデバイス2220に各
原色に対応する画像を順次表示する。たとえば、図22
に示すように、R、G、Bの順で繰り返すように各原色
の発光ユニット2201、2202、2203を順次点
灯する。
【0139】R色の発光ユニット2201を点灯してい
る間は、図22aに示すように透過型の画像用ディスプ
レイデバイス2220にR色に対応する画像を表示す
る。次にG色の発光ユニットを点灯している間は、同図
bに示すように透過型の画像用ディスプレイデバイス2
220にG色に対応する画像を表示する。このとき、R
色の発光ユニット2201とG色の発光ユニット220
2の配置の違いに対応して、透過型の画像用ディスプレ
イデバイス2220に表示するG色の画像の表示位置を
変える。図22bでは、G色の発光ユニット2202が
R色に比べ、向かって右に一升ずれているので、これに
対応して同一の視差画像に属する画素の表示位置を向か
って右に一升分ずらしてある。
【0140】次にB色の発光ユニットを点灯している間
は、同図cに示すように透過型の画像用ディスプレイデ
バイス2220にB色に対応する画像を表示する。この
とき、R色、G色の発光ユニット2201、2202と
B色の発光ユニット2203の配置の違いに対応して、
透過型の画像用ディスプレイデバイス2220に表示す
るB色の画像の表示位置を変える。図では、B色の発光
ユニット2203がG色に比べ、向かって右にさらに一
升ずれているので、これに対応して同一の視差画像に属
する画素の表示位置をG色のそれに比べ、向かって右に
さらに一升分ずらしてある。
【0141】このように、RGB各色の発光ユニットの
位置が異なることに対応して、各視差画像に対応する画
素の表示位置を変えるので、色ごとに発光ユニットの位
置が変わっても、同一の視差画像を観察領域内の同一位
置から観察することができる。したがって、残像効果の
得られる速度で発光色および当該発光色の変化に同期さ
せてディスプレイデバイスの表示内容とその表示位置を
変化させれば、観察者にRGB各原色の3次元画像が合
成されたフルカラー3次元画像を視認せしめることがで
きる。
【0142】フィールドシーケンシャル方式によるフル
カラー表示では、サブ画素が必要なくなるので、通常の
LCDに比べて画素密度を3倍にすることができる。特
に本実施の形態で示したフィールドシーケンシャル方式
を導入した場合、発光ユニットの面積を大きくできる分
だけ、時間×面積当たりの発光エネルギーを小さくでき
るので、発光素子を長持ちさせることができる。なお図
23は、フィールドシーケンシャル方式によるフルカラ
ー表示を行う場合における各原色の発光ユニットの各種
の配置例を示している。
【0143】次に第7の実施の形態について説明する。
第7の実施の形態では、ハエの目レンズ等を用いること
によって必要な単位発光ブロックの数が少なくなってい
る。
【0144】第7の実施形態では、横シリンドリカルレ
ンズアレイの代わりに、垂直断面と水平断面とでレンズ
作用の異なる光学ユニットを行列状に並べることにより
結像用光学系2430を構成し、この結像用光学系24
30のレンズ作用により、図24に示すように、垂直断
面においては複数の発光ユニット2411から成る単位
発光ブロックそれぞれの像を画像用ディスプレイデバイ
ス2420の表示面に結像させる。
【0145】水平断面においては、単位発光ブロックそ
れぞれの像を画像用ディスプレイデバイス2420の表
示面付近の光源側(図25)または観察者側(図26)
に結像させる。
【0146】例えば、図24,25,26に示すように
トーリックレンズアレイ2434から成る結像用光学系
2430を用いた構成において、単位発光ブロックの縦
横の長さをそれぞれVs’、Hs’とし、単位表示ブロ
ックの縦横の長さをVd’、Hd’とし、トーリックレ
ンズアレイの垂直方向水平方向それぞれのレンズアレイ
のピッチをVc’、Hc’とし、水平断面における各単
位発光ブロックの像の水平方向の長さをHs”とし、単
位発光ブロックそれぞれとトーリックレンズアレイとの
距離をL1’とし、トーリックレンズアレイと画像用デ
ィスプレイデバイスの表示面との距離をL2’とし、画
像用ディスプレイデバイスの表示面と所定の観察位置と
の距離をL3’とし、水平断面における各単位発光ブロ
ックの像と画像用ディスプレイデバイスの表示面との距
離をLh’とし、トーリックレンズアレイのレンズユニ
ットの垂直断面内水平断面内それぞれの焦点距離をf
v’、fh’とする。
【0147】このとき、図25のように水平断面におけ
る各単位発光ブロックの像が画像用ディスプレイデバイ
スの表示面に対して光源側にあるときは、 1/fv’=1/L1’+1/L2’ 1/fh’=1/L1’+1/(L2’−Lh’) Vs’:Vd’=L1’:L2’ Hs’:Hs”=L1’:(L2’−Lh’) n/Vc’=1/Vs’+1/Vd’ n/Hc’=1/Hs’+1/Hs” Hs”:(q×Hd’)=(L3’+Lh’):L3’ なる関係を満足するように設定する。
【0148】また図26のように、水平断面における各
単位発光ブロックの像が画像用ディスプレイデバイスの
表示面に対して観察者側にあるときは、 1/fv’=1/L1’+1/L2’ 1/fh’=1/L1’+1/(L2’+Lh’) Vs’:Vd’=L1’:L2’ Hs’:Hs”=L1’:(L2’+Lh’) n/Vc’=1/Vs’+1/Vd’ n/Hc’=1/Hs’+1/Hs” Hs”:(q×Hd’)=(L3’−Lh’):L3’ なる関係を満足するように設定する。
【0149】なお、図24〜図26および上述した関係
式は、トーリックレンズアレイを用いた場合にそのまま
使用できるものである。また水平断面における各単位発
光ブロックの像が画像用ディスプレイデバイスの表示面
に対して観察者側にあるときは、画像用ディスプレイデ
バイスの表示面での視差数分ごとの画素の並びは、観察
領域に表示すべき視差画像の並び順と逆の順になる。
【0150】結像用光学系2430としては図31
(a)、(b)、(c)に示すように様々なバリエーシ
ョンがある。同図(a)は、縦シリンドリカルレンズア
レイ2431と横シリンドリカルレンズアレイ2432
とを組み合わせて成る結像用光学系を用いた構成を示し
ている。また同図(b)は、ハエの目レンズ板2433
と横シリンドリカルレンズアレイ2432とを組み合わ
せて成る結像用光学系を用いた構成を示している。同図
(C)は、トーリックレンズアレイ2434によって成
る結像用光学系を用いた構成を示している。
【0151】なお、図31(a)の縦シリンドリカルレ
ンズアレイ2431や図31(b)の横シリンドリカル
レンズアレイ2432はいずれも凸シリンドリカルレン
ズから成るが、それらを凹シリンドリカルレンズから成
るシリンドリカルレンズアレイとしても構成可能であ
る。また、単位発光ブロックの像は倒立像に限らず正立
像でもよい。
【0152】例えば、まずハエの目レンズ板2433に
よって単位発光ブロックの実像(倒立像)を結像させ、
次に横シリンドリカルレンズアレイ2432のレンズ作
用によって前記実像の像(垂直断面における正立像)を
画像用ディスプレイデバイス2420の表示面に結像さ
せてもよい。その場合ハエの目レンズ板2433は各単
位発光ブロックを光学的に縮小する役目を果している。
【0153】このように、結像用光学系を介在させるこ
とにより、画像用ディスプレイデバイスの画素数に比べ
て格段に少ない数の発光ユニットによって光源手段を構
成することができる。たとえば、結像用光学系の垂直方
向の倍率を1/10とし、水平方向の倍率を1/20と
し、視差数を9とすると、発光ユニットの数は、画像用
ディスプレイデバイスの画素数の1/1800程度で済
む。
【0154】そして、その程度の数であれば、発光ユニ
ットとしてLEDを使用することが可能となる。LED
は輝度、発色、耐久性ともに優れた特性を有しており、
これを本実施の形態の発光ユニットとして使用した場合
には、面状光源とマスク基盤による発光ユニットに比べ
て光線の利用効率の点で格段に優れたものになる。
【0155】以上説明した実施の形態では、qおよびr
を2以上の整数として説明したが、視差数をpとし、q
およびrをq≧2、r≧1でp=q×rの関係を有する
整数としてもよい。すなわち、rが1であってもかまわ
ない。図27は、q=2、r=1とした場合における単
位発光ブロックの配置状態(同図a)と単位表示ブロッ
クの配置状態(同図b)の一例を示している。図中の白
部分は、発光ユニット2701であり、斜線部分は、光
を射出しない非発光部分である。なお図28は、q=
2、r=2の場合の単位発光ブロックの配置状態(同図
a)と単位表示ブロックの配置状態(同図b)の一例を
対比として示したものである。
【0156】また上述した実施の形態では、単位発光ブ
ロックの発光ユニット上の1点より放射状に射出する光
束が、水平断面では画像用ディスプレイデバイスの表示
面を少なくとも画素p個分の幅に広がって通過するとと
もに、画素p個分の幅に広がって表示面を通過した光束
が観察領域の左端から右端に広がって到達するものとし
たが、厳密に以上のような条件を満足しなくてもよい。
【0157】すなわち、図29に示すように単位発光ブ
ロックの発光ユニット2901から放射状に射出する光
束が、水平断面では画像用ディスプレイデバイスの表示
面2902を少なくとも画素p個分にまたがる幅に広が
って通過するものであればよい。図29は、視差数p=
4の場合の一例であり、図示するように、1個の発光ユ
ニット上の各点からの放射を総計した放射が、画素p個
分にまたがる幅に広がればよい。
【0158】また、厳密に観察領域の左端から右端にま
で広がらずとも、観察領域の左右終端がぼやけてしまう
状態を許容すれば、観察領域の左右にある程度の幅で広
がっていればよい。
【0159】このほか、実施の形態では、単位発光ブロ
ックの縦横の長さVs、Hsと、単位表示ブロックの縦
横の長さをそれぞれVd、Hdと、横シリンドリカルレ
ンズアレイのピッチVcと、光源手段と横シリンドリカ
ルレンズアレイとの距離をL1と、横シリンドリカルレ
ンズアレイと画像用ディスプレイデバイスの表示面との
距離L2と、画像用ディスプレイデバイスの表示面と所
定の観察位置との距離をL3と、横シリンドリカルレン
ズの垂直断面内の焦点距離をfvとが、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 Vs:Vd=(L1+L2+L3):L3 Vs:2(Vc/n)=(L1+L2+L3):(L2
+L3) Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足するものとしたが、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 n/Vc=1/Vs+1/Vd Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足するように設定するだけでも、良好な立
体像を観察することができる。
【0160】n/Vc=1/Vs+1/Vdの関係は以
下のようにして証明される。
【0161】まず、 Vs:Vd=L1:L2から (Vs/Vd)+1=(L1/L2)+1 (Vs+vd)/Vd=(L1+L2)/L2 …(1) 次に、図30において三角形の相似関係から Vs/Vc0=(L1+L2)/L2 …(2) の関係を得る。ただし Vc0=Vc/nとする。
【0162】(1)式と(2)式とから Vs/Vc0=(Vs+Vd)/Vd 1/Vc0=(Vs+Vd)/(Vs×Vd) 1/Vc0=1/Vs+1/Vd n/Vc=1/Vs+1/Vd このように、 Vs:Vd=(L1+L2+L3):L3 Vs:2(Vc/n)=(L1+L2+L3):(L2
+L3) なる関係に代えて、 n/Vc=1/Vs+1/Vd の関係が成立すればよい。
【0163】このほか第1、第2の実施の形態では、光
源手段200を、発光ユニット211に相当する箇所に
開口を有するマスク基板201と、このマスク基板20
1を裏面から照明する面状光源202とから構成した
が、光源手段200の各発光ユニット211を、自発光
型の発光部で構成してもよい。特に、省電力化と薄型化
という観点から、自発光型FPD(フラットパネルディ
スプレイ)を用いるのがよい。
【0164】ところで、本発明の第1、第2の実施の形
態で用いる光源は、予め定めた箇所に配置された発光部
が常時点灯すればよい。また第3の実施の形態のように
3次元画像表示のときと2次元画像表示のときとで光源
の発光状態を変えるものでも、3次元画像表示を行うと
きと2次元画像表示を行うときとで発光位置を切り替え
ることができればよいので、自発光型FPDとして、細
かく点灯箇所を変えられるような高級なものを使用する
必要はない。
【0165】したがって、EL(エレクトロルミネッセ
ンス)パネル、VFD(蛍光表示管)、LED(発光ダ
イオード)パネル、PDP(プラズマディスプレイ)、
FED(フィールドエミッションディスプレイ)などを
光源手段200の候補とすることができる。またこれら
の内、ELパネルはRGB3原色の微細パターンを常時
全画面点灯するFPDを安価に構成できることから、本
発明に適合する高輝度のものが開発できれば本発明に最
も適したFPDだと考えられる。好都合な事に、高輝度
有機ELの研究開発が最近急速に進展していて、すでに
研究室段階ではカラープロジェクターに利用できるよう
な高輝度の面状光源が実現している(1998年9月2
2日発表、豊田中央研究所・セイコーエプソン基盤技術
研究所共同研究)。
【0166】また第2および第3の実施の形態では、画
面全体を3次元画像表示と2次元画像表示に切り替えた
が、画面の一部を3次元画像表示とし、他の一部を2次
元画像表示とすることもできる。たとえば、図14に示
した線状電極1411のうち、3次元画像表示を行う領
域にある線状電極だけに電圧を印加すれば、3次元画像
表示と2次元画像表示を同一の画面上に混在させること
ができる。第3の実施の形態のように光源側を切り替え
る場合も同様であり、発光ユニットだけを点灯する領域
とサブ光源も点灯する領域とを混在させれば、3次元画
像表示と2次元画像表示とを混在させることができる。
【0167】このほか、第2の実施の形態では、2次元
画像表示のための光の拡散を、液晶シリンドリカルレン
ズアレイ1400の高分子分散型液晶の層1440で行
うようにしたが、透過状態と拡散状態との2状態に切り
替えができる拡散性制御手段として機能するものを独立
に配置してもよい。この場合、拡散性制御手段は、光源
手段200と画像用ディスプレイデバイス400の観察
者側の表示面の近傍との間であれば、任意の箇所に配置
することができる。
【0168】本発明に使用される主要部品のうち、画像
用ディスプレイデバイス(LCD)は既成の生産設備を
ほぼそのまま流用できるものである。既成のLCDとの
唯一の違いはRGB3原色のカラーフィルタの配列が縦
ストライプではなく横ストライプだということである。
なお、将来的にはLCDに液晶シリンドリカルレンズア
レイや自発光型デバイスを積層させてオールインワンの
3D−FPDデバイスとして規格化することが考えられ
る。
【0169】また図1、図7、図8などではn=2の場
合を示したが、n=1にしたり、あるいはn≧3にした
りして、横シリンドリカルレンズアレイ300のピッチ
Vcをより小さくしたり、あるいは大きくしたりしても
よい。図21の(a)はn=1、同図(b)はn=2、
同図(c)はn=3、同図(d)はn=4の場合をそれ
ぞれ示している。図の様に発光ユニットと画素とが所定
の共役関係を満足するという条件のもとで横シリンドリ
カルレンズアレイ300のピッチVcを任意に選ぶこと
ができる。
【0170】
【発明の効果】本発明にかかる3次元画像表示方法およ
びこれを用いた3次元画像表示装置によれば、視差数分
の視差画像を行列状の画素配列により表示するので、ス
トライプ状の画素配列により表示する従来のレンチキュ
ラー方式やパララックスバリア方式の場合のように多眼
3次元画像表示において画素密度が縦方向と横方向で極
端なアンバランスになることがない。特に、視差画像の
縦横の画素密度を同じに設定すれば、通常の撮像素子や
レンダリングソフトウエアにより生成したドットマトリ
ックスによる視差数分の2次元画像情報をディスプレイ
デバイス上に高効率で合成することができる。
【0171】またその場合、ディスプレイデバイスの画
素ピッチに対する視差画像の画素ピッチは、レンチキュ
ラー方式やパララックスバリア方式のように視差数倍に
拡大されるのではなく、視差数の平方根倍にとどまるの
で、解像度の劣化を最小に抑えることができる。さらに
光源と横シリンドリカルレンズアレイと画像用ディスプ
レイデバイスだけで立体画像を表示できるので、装置の
構成が極めて簡略化される。したがって、本発明にかか
る3次元画像表示方法を用いれば、安価な構成により6
4眼や100眼といったきわめて多くの視差数をもつ3
次元画像表示を実現できる。
【0172】また、レンズピッチの精度が出しやすい液
晶シリンドリカルレンズアレイを採用することにより、
適視距離のばらつきやクロストーク等を抑止できる。さ
らに高分子分散型液晶層などの拡散性制御手段により、
透過状態と拡散状態とを切り替えるものでは、3次元画
像表示とディスプレイデバイスの全解像度を使用した2
次元画像表示あるいは2次元画像と3次元画像の混在し
た画像を容易かつ安価に切り替え表示することができ
る。特に、拡散性制御手段と液晶シリンドリカルレンズ
アレイとを一体化したものでは、一段と構成が簡略化さ
れ、小型化を図ることができる。
【0173】このほか、各単位発光ブロックのうち発光
ユニットを配置していない部分にサブ光源を配置したも
のでは、発光ユニットのみを点灯すると3次元画像表示
となりサブ光源をも点灯すると2次元画像表示になるの
で、3次元画像表示と2次元画像表示とあるいは2次元
画像と3次元画像の混在表示とを容易に切り替えること
ができる。
【0174】特に光源手段を、発光ユニットに相当する
箇所に開口を有するマスク基板と、マスク基板を裏面か
ら照明する面状光源とから構成するか、あるいはそれぞ
れの発光ユニットを自発光型の発光部で構成したもので
は、光源の薄型化が図られる。さらに、光源手段を、透
過型の光源用ディスプレイデバイスと、光源用ディスプ
レイデバイスを裏面から照明する面状光源とから構成し
たものでは、表示するマスクパターンを変更するだけ
で、3次元画像表示と2次元画像表示用あるいは2次元
画像と3次元画像との混在表示とを容易に切り替えるこ
とができる。
【0175】また画像用ディスプレイデバイスの各画素
を、RGB横ストライプのサブ画素で構成したもので
は、見込角の違いによる画素毎のカラーバランスの偏り
が抑止される。さらに加えて、光源手段の各発光ユニッ
ト毎に、画像用ディスプレイデバイスのRGB横ストラ
イプと光学的に共役な位置に同じ原色を配置するように
RGB横ストライプのカラーフィルターあるいはRGB
横ストライプの発光部を配置したものでは、加工上の誤
差または光学的な収差に起因する視差画像同士のクロス
トークを抑止し、鮮明な立体像を表示できる。特に、R
GB横ストライプの発光部を用いて構成したものでは、
光線を無駄なく利用することができる。
【0176】さらにRGB各原色分の光源手段を、異な
る原色の発光ユニット同士が重ならないように配置し、
各原色の光源手段を互いに同時に点灯しないように順次
点滅し、その点滅に同期するように透過型の画像用ディ
スプレイデバイスに各原色に対応する画像を順次表示す
るように構成したものでは、残像効果によりRGB各原
色の3次元画像が合成されたフルカラー3次元画像を観
察者に視認せしめることができる。
【0177】また1つの画素でR、G、Bの各色を時分
割表示するので、各画素をRGBのサブ画素に分けて使
用する場合に比べて、画素密度を3倍にすることができ
る。さらに1つの発光ユニットをRGBの発光部分に分
ける必要がないので、各色毎の発光ユニットの面積を大
きくできる分だけ時間×面積当たりの発光エネルギーを
小さくでき、発光素子が長持ちする。
【0178】結像用光学系のレンズ作用により垂直断面
においては単位発光ブロックそれぞれの像を画像用ディ
スプレイデバイスの表示面に結像させ、水平断面におい
ては単位発光ブロックそれぞれの像を画像用ディスプレ
イデバイス表示面付近の光源側または観察者側に結像さ
せるものでは、画像用ディスプレイデバイスの画素数に
比べて格段に少ない数の発光ユニットによって光源手段
を構成することができ、たとえば、発光ユニットとして
輝度、発色、耐久性ともに優れたLEDを使用すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置の有する光源手段を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置の有する横シリンドリカルレンズアレイを示す説
明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置で用いる合成画像の配列状態であって視差数9の
場合に一例を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置で用いる合成画像の配列状態であって視差数8の
場合に一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置の一水平断面内における光の進路を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置の一垂直断面内における光の進路を示す説明図で
ある。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置の有する単位発光ブロックから射出された光の進
路を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像表
示装置の前方に形成される観察領域を上から見た様子を
示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る3次元画像
表示装置の前方に形成される観察領域を横から見た様子
を示す説明図である。
【図11】水平方向に移動させた4つの異なる視点から
見た4枚の原画を、従来のレンチキュラー方式に適応し
た縦ストライプ状画素配列による視差数4の合成画像に
合成する場合と、本発明にかかる方式に適応した行列状
画素配列による視差数4の合成画像に合成する場合とを
比較した説明図である。
【図12】縦4×横4画素の4つの原画をレンチキュラ
ー方式に対応した縦ストライプ状画素配列で縦8×横8
画素の領域に表示する場合と本発明にかかる方式に適応
した行列状画素配列で表示する場合とを比較した説明図
である。
【図13】画素の粗さと深度情報密度との関係を示す説
明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る3次元画像
表示装置で用いる液晶シリンドリカルレンズアレイの電
圧印加状態を示す説明図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る3次元画像
表示装置で用いる液晶シリンドリカルレンズアレイの電
圧非印加状態を示す説明図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る3次元画像
表示装置で3次元画像表示を行う場合の光の進路を示す
説明図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る3次元画像
表示装置で2次元画像表示を行う場合の光の進路を示す
説明図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係る3次元画像
表示装置の要部を示す説明図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態に係る3次元画像
表示装置を示す説明図である。
【図20】従来から使用されている縦ストライプ型の光
源を用いた3次元画像表示装置の一例を示す説明図であ
る。
【図21】発光ユニットと画素とが所定の共役関係を満
たす横シリンドリカルレンズアレイであってピッチの異
なる各種のものを示す説明図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態に係る3次元画像
表示装置の要部を示す説明図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態に係る3次元画像
表示装置で用いる光源手段であって各原色発光ユニット
の配置が異なるもの各種例を示す説明図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態に係る3次元画像
表示装置の垂直断面における光の進路を示す説明図であ
る。
【図25】本発明の第7の実施の形態に係る3次元画像
表示装置の水平断面における光の進路であって単位発光
ブロックの像を画像用ディスプレイデバイスの表示面付
近の光源側に結像させるものを示す説明図である。
【図26】本発明の第7の実施の形態に係る3次元画像
表示装置の水平断面における光の進路であって単位発光
ブロックの像を画像用ディスプレイデバイスの表示面付
近の観察者側に結像させるものを示す説明図である。
【図27】単位表示ブロックを2行1列とした場合にお
ける画像の配列状態とこれに対応する光源手段の配列状
態を示す説明図である。
【図28】単位表示ブロックを2行2列とした場合にお
ける画像の配列状態とこれに対応する光源手段の配列状
態を示す説明図である。
【図29】単位発光ブロックの発光ユニットから放射上
に射出する光束が画像用ディスプレイデバイスの表示面
を水平断面において画素p個にまたがる幅に広がって通
過する様子の一例を示す説明図である。
【図30】VsとVdとVc0の関係を示す説明図であ
る。
【図31】本発明の第7の実施の形態に係る3次元画像
表示装置で用いる結像用光学系の各種例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
100…3次元画像表示装置 200、2400…光源手段 201…マスク基板 202…面状光源 210、810、811から813…単位発光ブロック 211、1810、2411、2701、2901…発
光ユニット 300…横シリンドリカルレンズアレイ 400、1820、2220、2420、2902…画
像用ディスプレイデバイス 410、510…単位表示ブロック 1400…液晶シリンドリカルレンズアレイ 1410、1420…電極付き透明基板 1411…線状電極 1421…面状の透明電極 1430…液晶レンズ用液晶層 1440…高分子分散型液晶の層 1450…電源 1451…スイッチ 1910…線状光源アレイ 1911…線状光源 1920…画像用ディスプレイデバイス 1930…横シリンドリカルレンズアレイ 2011…白色光源 2200…フィールドシーケンシャル方式によるフルカ
ラー表示用の光源手段 2201…R色の発光ユニット 2202…G色の発光ユニット 2203…B色の発光ユニット 2210…横シリンドリカルレンズ 2430…結像用光学系 2431…縦シリンドリカルレンズアレイ 2432…横シリンドリカルレンズアレイ 2433…ハエの目レンズ板 2434…トーリックレンズアレイ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の観察領域に向けて垂直視差を放棄し
    た水平視差のみの立体像を表示する3次元画像表示方法
    において、 視差数をpとし、qおよびrをp=q×rの関係を有す
    る2以上の整数とし、 q行q列の行列状の領域の互いに同じ行および同じ列に
    属さないq箇所の部分領域のそれぞれに発光ユニットを
    配置した単位発光ブロックを複数行列状に並べた光源手
    段と、水平方向に母線を持つ横シリンドリカルレンズア
    レイと、透過型の画像用ディスプレイデバイスとを有
    し、 前記透過型の画像用ディスプレイデバイスに、互いに異
    なる視差をもったp枚の視差画像画面の略同一部位の画
    素をそれぞれ1個ずつ計p個抜き出して所定の順序でq
    行r列の行列状に配置した単位表示ブロックであってp
    個の画素の配列パターンの異なるq種類のものを複数行
    列状にならべて視差数分の視差画像を合成した合成画像
    であってその各行に異なる視差を持ったp個の画素が前
    記観察領域に表示すべき視差画像の並び順で繰り返し並
    ぶように配列した合成画像を表示し、 前記単位発光ブロックの前記発光ユニット上の1点より
    放射状に射出する光束が、水平断面では前記画像用ディ
    スプレイデバイスの表示面を少なくとも画素p個分の幅
    に広がって通過するとともに画素p個分の幅に広がって
    前記表示面を通過した光束が前記観察領域の左端から右
    端に広がって到達するようにし、垂直断面では前記横シ
    リンドリカルレンズアレイのレンズ作用によって前記画
    像用ディスプレイデバイスの表示面においてnを1以上
    の整数として、画素(n×q−1)個おきの画素毎に略
    集光しかつ前記画像用ディスプレイデバイスを通過した
    のちに垂直方向に拡散するようにすることで、隣接して
    縦列を成す帯状領域ごとに異なる水平視差画像が視認さ
    れる観察領域を形成することを特徴とする3次元画像表
    示方法。
  2. 【請求項2】所定の観察領域に向けて垂直視差を放棄し
    た水平視差のみの立体像を表示する3次元画像表示方法
    において、 視差数をpとし、qおよびrをq≧2、r≧1でp=q
    ×rの関係を有する整数とし、q行q列の行列状の領域
    の互いに同じ行および同じ列に属さないq個の部分領域
    のそれぞれに発光ユニットを配置した単位発光ブロック
    を複数行列状に並べた光源手段と、水平方向に母線を持
    つシリンドリカルレンズから成る横シリンドリカルレン
    ズアレイと、透過型の画像用ディスプレイデバイスとを
    有し、 前記透過型の画像用ディスプレイデバイスに、互いに異
    なる視差をもったp枚の視差画像画面の略同一部位の画
    素をそれぞれ1個ずつ計p個抜き出して所定の順序でq
    行r列の行列状に配置した単位表示ブロックであってp
    個の画素の配列パターンの異なるq種類のものを複数行
    列状にならべて視差数分の視差画像を合成した合成画像
    であってその各行に異なる視差画像に属するp個の画素
    が前記観察領域に表示すべき視差画像の並び順で繰り返
    し並ぶように配列した合成画像を表示し、 前記単位発光ブロックの前記発光ユニットから放射状に
    射出する光束が、水平断面では前記画像用ディスプレイ
    デバイスの表示面を少なくとも画素p個分にまたがる幅
    に広がって通過するとともに画素p個分にまたがる幅に
    広がって前記表示面を通過した光束が前記観察領域の左
    右に広がって到達するようにし、垂直断面では前記横シ
    リンドリカルレンズアレイのレンズ作用によって前記画
    像用ディスプレイデバイスの表示面においてnを1以上
    の整数として、画素(n×q−1)個おきの画素毎に略
    集光しかつ前記画像用ディスプレイデバイスを通過した
    のちに垂直方向に拡散するようにすることで、隣接して
    縦列を成す帯状領域ごとに異なる水平視差画像が視認さ
    れる観察領域を形成することを特徴とする3次元画像表
    示方法。
  3. 【請求項3】前記単位発光ブロックの縦横の長さをそれ
    ぞれVs、Hsとし、前記単位表示ブロックの縦横の長
    さをそれぞれVd、Hdとし、前記横シリンドリカルレ
    ンズアレイのピッチをVcとし、前記光源手段と前記横
    シリンドリカルレンズアレイとの距離をL1とし、前記
    横シリンドリカルレンズアレイと前記画像用ディスプレ
    イデバイスの表示面との距離をL2とし、前記画像用デ
    ィスプレイデバイスの表示面と所定の観察位置との距離
    をL3とし、前記横シリンドリカルレンズの垂直断面内
    の焦点距離をfvとしたとき、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 Vs:Vd=(L1+L2+L3):L3 Vs:2(Vc/n)=(L1+L2+L3):(L2
    +L3) Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足することを特徴とする請求項1または2
    に記載の3次元画像表示方法。
  4. 【請求項4】前記単位発光ブロックの縦横の長さをそれ
    ぞれVs、Hsとし、前記単位表示ブロックの縦横の長
    さをそれぞれVd、Hdとし、前記横シリンドリカルレ
    ンズアレイのピッチをVcとし、前記光源手段と前記横
    シリンドリカルレンズアレイとの距離をL1とし、前記
    横シリンドリカルレンズアレイと前記画像用ディスプレ
    イデバイスの表示面との距離をL2とし、前記画像用デ
    ィスプレイデバイスの表示面と所定の観察位置との距離
    をL3とし、前記横シリンドリカルレンズの垂直断面内
    の焦点距離をfvとしたとき、 1/fv=1/L1+1/L2 Vs:Vd=L1:L2 n/Vc=1/Vs+1/Vd Hs:(q×Hd)=(L1+L2+L3):L3 なる関係を満足することを特徴とする請求項1または2
    に記載の3次元画像表示方法。
  5. 【請求項5】前記横シリンドリカルレンズアレイは、電
    極付き透明基板一対の間に液晶層を配置したものであ
    り、 前記電極付き透明基板一対のうち少なくとも一方の透明
    基板に形成する電極は、所定間隔を開けて垂直方向に並
    ぶ複数本の水平方向に延びた線状電極から成る線状電極
    アレイであり、 前記電極付き透明基板一対の電極間に所定の電位差を与
    えることにより前記液晶層にレンズ機能を持たせること
    を特徴とする請求項1、2、3または4に記載の3次元
    画像表示方法。
  6. 【請求項6】前記光源手段と、前記画像用ディスプレイ
    デバイスの観察者側の表示面の近傍との間に透過状態と
    拡散状態との2状態の切り替えができる拡散性制御手段
    を有し、 前記光源手段を点灯した状態で、前記拡散性制御手段の
    前記2状態を切り替えることにより3次元画像表示と2
    次元画像表示とを切り替えることを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5に記載の3次元画像表示方法。
  7. 【請求項7】前記横シリンドリカルレンズアレイは、電
    極付き透明基板一対の間に液晶層と高分子分散型液晶の
    層とを積層して配置したものであり、 前記電極付き透明基板一対のうち前記液晶層と接する透
    明基板に形成する電極を、所定間隔を開けて垂直方向に
    並ぶ複数本の水平方向に延びた線状電極から成る線状電
    極アレイとし、 前記高分子分散型液晶の層に接する他方の透明基板に形
    成する電極を透明な面状電極とし、 3次元画像を表示する際には、前記線状電極と前記面状
    電極との間に電圧を印加して前記液晶層にレンズ機能を
    持たせるとともに前記高分子分散型液晶の層を透明に
    し、 2次元画像表示に切り替える際には、前記線状電極と前
    記面状電極との間に電圧を印加しないことにより前記高
    分子分散型液晶の層に光を拡散する機能を持たせること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載
    の3次元画像表示方法。
  8. 【請求項8】前記線状電極のうちの一部のものと前記透
    明な面状電極との間にだけ電圧を印加することにより、
    3次元画像表示と2次元画像表示とを混在させることを
    特徴とする請求項7に記載の3次元画像表示方法。
  9. 【請求項9】前記q行q列の行列状の領域から略均等に
    拡散光が射出し得るように前記各単位発光ブロックのう
    ち前記発光ユニットを配置していない部分に所定のサブ
    光源を配置し、 3次元画像を表示する際には前記発光ユニットのみを点
    灯し、 2次元画像を表示する際には前記サブ光源を点灯して前
    記単位発光ブロックの全領域から略均等に光を放射状に
    射出することを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5に記載の3次元画像表示方法。
  10. 【請求項10】前記光源手段を、前記発光ユニットに相
    当する箇所に開口を有するマスク基板と、前記マスク基
    板を裏面から照明する面状光源とから構成したことを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または
    9に記載の3次元画像表示方法。
  11. 【請求項11】前記光源手段の前記各発光ユニットを、
    自発光型の発光部で構成したことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の3次
    元画像表示方法。
  12. 【請求項12】前記光源手段を、透過型の光源用ディス
    プレイデバイスと、前記光源用ディスプレイデバイスを
    裏面から照明する面状光源とから構成し、 3次元画像を表示する際には、前記発光ユニットに相当
    する箇所にだけ開口を有するマスクパターンを前記光源
    用ディスプレイデバイスに表示して前記面状光源を前記
    発光ユニットとして機能させ、 2次元画像を表示する際には、前記光源用ディスプレイ
    デバイスに表示するマスクパターンを前記単位発光ブロ
    ックの全領域から略均等に拡散光が射出されるように設
    定することで前記面状光源を前記サブ光源としても機能
    させることを特徴とする請求項9に記載の3次元画像表
    示方法。
  13. 【請求項13】前記サブ光源を自発光型の発光部で構成
    したことを特徴とする請求項9に記載の3次元画像表示
    方法。
  14. 【請求項14】前記サブ光源の一部を点灯することで2
    次元画像と3次元画像との混在表示を行うことを特徴と
    する請求項9、12または13に記載の3次元画像表示
    方法。
  15. 【請求項15】前記画像用ディスプレイデバイスの各画
    素を、RGB横ストライプのサブ画素によって構成し
    て、見込角の違いによる画素毎のカラーバランスの偏り
    を抑止するとともに、 前記光源手段の3次元画像表示に用いる各発光ユニット
    を、RGB横ストライプのカラーフィルターにより、ま
    たはRGB横ストライプの発光部分により各原色の発光
    部分に分け、 前記光源手段の各原色の発光部分と、前記画像用ディス
    プレイデバイスの各原色のサブ画素との、同じ原色のも
    の同士が光学的に共役な関係になるように配置すること
    により、 加工上の誤差または光学的な収差に起因する視差画像同
    士のクロストークを抑止することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13または14に記載の3次元画像表示方法。
  16. 【請求項16】RGB各原色分の前記光源手段を、異な
    る原色の発光ユニット同士が重ならないように配置し、 各原色の光源手段を互いに同時に点灯しないように順次
    点滅し、その点滅に同期するように前記透過型の画像用
    ディスプレイデバイスに各原色に対応する画像を順次表
    示し、残像効果により観察者にRGB各原色の3次元画
    像が合成されたフルカラー3次元画像を視認せしめるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13または14に記載の3
    次元画像表示方法。
  17. 【請求項17】垂直方向に延びた線状光源が、所定の間
    隔をあけて水平方向に並ぶ線状光源アレイと、前記線状
    光源アレイより観察者側に置かれ、視差数分の視差画像
    のそれぞれを縦ストライプ状に分解し所定の順序で交互
    に並べて1つの画像に合成した縦ストライプ状の合成画
    像を表示する透過型の画像用ディスプレイデバイスとに
    よって、所定の観察領域に向けて垂直視差を放棄した水
    平視差のみの立体像を表示する3次元画像表示方法にお
    いて、 前記線状光源のそれぞれを、RGBの3原色の発光部を
    周期的に縦方向に並べて構成し、 前記画像用ディスプレイデバイスの各画素を、RGB横
    ストライプのサブ画素によって構成し、 前記線状光源アレイと、前記画像用ディスプレイデバイ
    スとの間に水平方向に母線を持つ横シリンドリカルレン
    ズアレイを配置し、 前記線状光源アレイの各原色の発光部と、前記画像用デ
    ィスプレイデバイスの各原色のサブ画素との、同じ原色
    のもの同士が光学的に共役な関係になるように配置する
    ことにより、前記線状光源アレイから発する光線の利用
    率を向上させることを特徴とする3次元画像表示方法。
  18. 【請求項18】前記横シリンドリカルレンズアレイの代
    わりに、垂直断面と水平断面とでレンズ作用の異なる光
    学ユニットを行列状に並べて成る結像用光学系を有し、
    前記結像用光学系のレンズ作用により垂直断面において
    は前記単位発光ブロックそれぞれの像を前記画像用ディ
    スプレイデバイスの表示面に結像させ、水平断面におい
    ては前記単位発光ブロックそれぞれの像を前記画像用デ
    ィスプレイデバイス表示面付近の光源側または観察者側
    に結像させることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7または8に記載の3次元画像表示方法。
  19. 【請求項19】前記結像用光学系が、垂直方向に母線を
    持つシリンドリカルレンズから成る縦シリンドリカルレ
    ンズアレイと水平方向に母線を持つシリンドリカルレン
    ズから成る横シリンドリカルレンズアレイとを組み合わ
    せて成るか、 または、ハエの目レンズ板と前記縦シリンドリカルレン
    ズアレイあるいは前記横シリンドリカルレンズアレイと
    を組み合わせて成るか、 または、トーリックレンズアレイによって成ることを特
    徴とする請求項18に記載の3次元画像表示方法。
  20. 【請求項20】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17、18または19に記載の3次元画像表示方法を用
    いたことを特徴とする3次元画像表示装置。
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