JP2001206868A - ベタイン化合物及びその製法 - Google Patents
ベタイン化合物及びその製法Info
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- JP2001206868A JP2001206868A JP2000350071A JP2000350071A JP2001206868A JP 2001206868 A JP2001206868 A JP 2001206868A JP 2000350071 A JP2000350071 A JP 2000350071A JP 2000350071 A JP2000350071 A JP 2000350071A JP 2001206868 A JP2001206868 A JP 2001206868A
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】生分解性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電防
止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原料
等に有用な水酸基含有ベタイン化合物及び長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物並びにそれらの製造方法を提供す
る。 【解決手段】下記一般式(1); 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、同一若しくは異なって、水素
原子又は炭素数1〜8の炭化水素基又は水酸基を有する
炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただし、R1及びR2
が両方とも水素原子である場合を除く。また、R1 及
びR2 がともに水素原子でない場合には、R1 及びR2
は、単結合により互いに結合するか、又は、O、S及び
Nからなる群より選択される少なくとも1種の元素を介
することにより互いに結合してもよい。R3 は、水素原
子、メチル基又はヒドロキシメチル基を表す。Aは、炭
素数2〜25の炭化水素基を表す。)で表される水酸基
含有ベタイン化合物。
止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原料
等に有用な水酸基含有ベタイン化合物及び長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物並びにそれらの製造方法を提供す
る。 【解決手段】下記一般式(1); 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、同一若しくは異なって、水素
原子又は炭素数1〜8の炭化水素基又は水酸基を有する
炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただし、R1及びR2
が両方とも水素原子である場合を除く。また、R1 及
びR2 がともに水素原子でない場合には、R1 及びR2
は、単結合により互いに結合するか、又は、O、S及び
Nからなる群より選択される少なくとも1種の元素を介
することにより互いに結合してもよい。R3 は、水素原
子、メチル基又はヒドロキシメチル基を表す。Aは、炭
素数2〜25の炭化水素基を表す。)で表される水酸基
含有ベタイン化合物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水酸基含有ベタイ
ン化合物及び長鎖アルキル基含有ベタイン化合物並びに
それらの製造方法に関する。
ン化合物及び長鎖アルキル基含有ベタイン化合物並びに
それらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベタイン化合物は、1分子内に陽イオン
部と陰イオン部とを有する化合物であり、その化学構造
上の特徴から、近年、両性活性剤として注目されてい
る。このような両性活性剤は、耐硬水性が極めて優れて
いること、毒性が極めて少ないこと等の各種の優れた性
質を有し、界面活性剤、殺菌剤、帯電防止剤、柔軟仕上
げ剤、防錆剤等の用途に好適に用いられている。
部と陰イオン部とを有する化合物であり、その化学構造
上の特徴から、近年、両性活性剤として注目されてい
る。このような両性活性剤は、耐硬水性が極めて優れて
いること、毒性が極めて少ないこと等の各種の優れた性
質を有し、界面活性剤、殺菌剤、帯電防止剤、柔軟仕上
げ剤、防錆剤等の用途に好適に用いられている。
【0003】特開平5−32600号公報では、脂肪族
第1級アミンと特定構造を有する第4級アンモニウム化
合物とをpH6以上8未満で反応させ、得られた反応生
成物を特定のハロゲン化低級カルボン酸とpH6以上8
未満で反応させることによりベタイン化合物を製造する
方法が開示されている。このような製造方法により製造
されてなるベタイン化合物は、起泡力、洗浄力等を有す
るため、頭髪や身体洗浄用界面活性剤として用いること
ができるものである。しかしながら、このようなベタイ
ン化合物は、起泡力、洗浄力等以外の各種の性質を付与
したり、また、それによって用途を広めたりするため
に、更に類縁化合物について研究する余地があった。
第1級アミンと特定構造を有する第4級アンモニウム化
合物とをpH6以上8未満で反応させ、得られた反応生
成物を特定のハロゲン化低級カルボン酸とpH6以上8
未満で反応させることによりベタイン化合物を製造する
方法が開示されている。このような製造方法により製造
されてなるベタイン化合物は、起泡力、洗浄力等を有す
るため、頭髪や身体洗浄用界面活性剤として用いること
ができるものである。しかしながら、このようなベタイ
ン化合物は、起泡力、洗浄力等以外の各種の性質を付与
したり、また、それによって用途を広めたりするため
に、更に類縁化合物について研究する余地があった。
【0004】特開平5−294905号公報では、カル
ボベタイン化合物及びその製造方法が開示されている。
このカルボベタイン化合物の製造方法は、特定のアミノ
化合物とハロゲン原子を有する塩とを反応させる方法で
ある。このような製造方法により製造されてなるカルボ
ベタイン化合物は、毛髪や皮膚に対して保湿性を有する
ため、毛髪や皮膚化粧料等の保湿剤等として用いること
ができるものである。しかしながら、このようなカルボ
ベタイン化合物も、保湿性以外の各種の性質を付与した
り、また、それによって用途を広めたりするために、更
に類縁化合物について研究する余地があった。
ボベタイン化合物及びその製造方法が開示されている。
このカルボベタイン化合物の製造方法は、特定のアミノ
化合物とハロゲン原子を有する塩とを反応させる方法で
ある。このような製造方法により製造されてなるカルボ
ベタイン化合物は、毛髪や皮膚に対して保湿性を有する
ため、毛髪や皮膚化粧料等の保湿剤等として用いること
ができるものである。しかしながら、このようなカルボ
ベタイン化合物も、保湿性以外の各種の性質を付与した
り、また、それによって用途を広めたりするために、更
に類縁化合物について研究する余地があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、生分解性に優れ、界面活性
剤、殺菌剤、帯電防止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂
改質剤、中間体原料等に有用な水酸基含有ベタイン化合
物及び長鎖アルキル基含有ベタイン化合物並びにそれら
の製造方法を提供することを目的とするものである。
鑑みてなされたものであり、生分解性に優れ、界面活性
剤、殺菌剤、帯電防止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂
改質剤、中間体原料等に有用な水酸基含有ベタイン化合
物及び長鎖アルキル基含有ベタイン化合物並びにそれら
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1);
(1);
【0007】
【化9】
【0008】(式中、R1 及びR2 は、同一若しくは異
なって、水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基又は水
酸基を有する炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただ
し、R1及びR2 が両方とも水素原子である場合を除
く。また、R1 及びR2 がともに水素原子でない場合に
は、R1 及びR2 は、単結合により互いに結合するか、
又は、O、S及びNからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を介することにより互いに結合してもよ
い。R3 は、水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル
基を表す。Aは、炭素数2〜25の炭化水素基を表
す。)で表される水酸基含有ベタイン化合物である。本
発明はまた、下記一般式(1);
なって、水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基又は水
酸基を有する炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただ
し、R1及びR2 が両方とも水素原子である場合を除
く。また、R1 及びR2 がともに水素原子でない場合に
は、R1 及びR2 は、単結合により互いに結合するか、
又は、O、S及びNからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を介することにより互いに結合してもよ
い。R3 は、水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル
基を表す。Aは、炭素数2〜25の炭化水素基を表
す。)で表される水酸基含有ベタイン化合物である。本
発明はまた、下記一般式(1);
【0009】
【化10】
【0010】(式中、R1 、R2 、R3 及びAは、上記
と同じ。)で表される水酸基含有ベタイン化合物を製造
する方法であって、下記一般式(2);
と同じ。)で表される水酸基含有ベタイン化合物を製造
する方法であって、下記一般式(2);
【0011】
【化11】
【0012】(式中、R1 、R2 及びR3 は、上記と同
じ。)で表されるβ−アラニン誘導体と、モノオキシラ
ン化合物とを反応させる工程を含む水酸基含有ベタイン
化合物の製造方法でもある。本発明はまた、下記一般式
(3);
じ。)で表されるβ−アラニン誘導体と、モノオキシラ
ン化合物とを反応させる工程を含む水酸基含有ベタイン
化合物の製造方法でもある。本発明はまた、下記一般式
(3);
【0013】
【化12】
【0014】(式中、R6 及びR7 は、同一若しくは異
なって、水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を表
す。ただし、R6 及びR7 が両方とも水素原子である場
合を除く。また、R6 及びR7 がともに水素原子でない
場合には、R6 及びR7 は、単結合により互いに結合す
るか、又は、O、S及びNからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を介することにより互いに結合して
もよい。R3 及びAは、上記と同じ。R4 及びR5 は、
どちらか1つが水素原子を表し、残りの1つが炭素数5
〜30の炭化水素基を表す。Xは、水素原子又は−CO
OMを表す。Mは、水素原子、金属原子又はアンモニウ
ム基を表す。)で表される長鎖アルキル基含有ベタイン
化合物でもある。本発明は更に、下記一般式(3);
なって、水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を表
す。ただし、R6 及びR7 が両方とも水素原子である場
合を除く。また、R6 及びR7 がともに水素原子でない
場合には、R6 及びR7 は、単結合により互いに結合す
るか、又は、O、S及びNからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を介することにより互いに結合して
もよい。R3 及びAは、上記と同じ。R4 及びR5 は、
どちらか1つが水素原子を表し、残りの1つが炭素数5
〜30の炭化水素基を表す。Xは、水素原子又は−CO
OMを表す。Mは、水素原子、金属原子又はアンモニウ
ム基を表す。)で表される長鎖アルキル基含有ベタイン
化合物でもある。本発明は更に、下記一般式(3);
【0015】
【化13】
【0016】(式中、R6 、R7 、R3 、A、R4 、R
5 及びXは、上記と同じ。)で表される長鎖アルキル基
含有ベタイン化合物を製造する方法であって、下記一般
式(6);
5 及びXは、上記と同じ。)で表される長鎖アルキル基
含有ベタイン化合物を製造する方法であって、下記一般
式(6);
【0017】
【化14】
【0018】(式中、R6 、R7 、R3 及びAは、上記
と同じ。)で表される水酸基含有ベタイン化合物と、下
記一般式(4);
と同じ。)で表される水酸基含有ベタイン化合物と、下
記一般式(4);
【0019】
【化15】
【0020】(式中、R4 、R5 及びXは、上記と同
じ。)で表される長鎖アルキル基含有カルボン酸、又
は、下記一般式(5);
じ。)で表される長鎖アルキル基含有カルボン酸、又
は、下記一般式(5);
【0021】
【化16】
【0022】(式中、R4 及びR5 は、上記と同じ。)
で表される長鎖アルキル基含有カルボン酸無水物とを反
応させる工程を含む長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
の製造方法でもある。以下に、本発明を詳述する。
で表される長鎖アルキル基含有カルボン酸無水物とを反
応させる工程を含む長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
の製造方法でもある。以下に、本発明を詳述する。
【0023】本発明の水酸基含有ベタイン化合物は、上
記一般式(1)で表される。上記一般式(1)中、R1
及びR2 における炭素数1〜8の炭化水素基としては特
に限定されず、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基等の
アルキル基が挙げられ、また、R1 及びR2 における水
酸基を有する炭素数1〜8の炭化水素基としては特に限
定されず、例えば、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒド
ロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒ
ドロキシブチル基、2−ヒドロキシヘキシル基、2−ヒ
ドロキシオクチル基等が挙げられる。また、R1 及びR
2 がともに水素原子でないときに、単結合により互いに
結合するか、又は、O、S及びNからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を介することにより互いに結
合する場合の基としては特に限定されず、例えば、テト
ラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、
エチレンオキシエチレン基、エチレンイミノエチレン基
等が挙げられる。上記一般式(1)中、Aにおける炭素
数2〜25の炭化水素基としては特に限定されず、例え
ば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロ
ピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、ペンチル基、
オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ドコ
シル基、ペンタコシル基等が挙げられる。
記一般式(1)で表される。上記一般式(1)中、R1
及びR2 における炭素数1〜8の炭化水素基としては特
に限定されず、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基等の
アルキル基が挙げられ、また、R1 及びR2 における水
酸基を有する炭素数1〜8の炭化水素基としては特に限
定されず、例えば、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒド
ロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒ
ドロキシブチル基、2−ヒドロキシヘキシル基、2−ヒ
ドロキシオクチル基等が挙げられる。また、R1 及びR
2 がともに水素原子でないときに、単結合により互いに
結合するか、又は、O、S及びNからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を介することにより互いに結
合する場合の基としては特に限定されず、例えば、テト
ラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、
エチレンオキシエチレン基、エチレンイミノエチレン基
等が挙げられる。上記一般式(1)中、Aにおける炭素
数2〜25の炭化水素基としては特に限定されず、例え
ば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロ
ピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、ペンチル基、
オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ドコ
シル基、ペンタコシル基等が挙げられる。
【0024】本発明の水酸基含有ベタイン化合物は、1
分子内に陽イオン部であるN+ と陰イオン部であるCO
O- とを有し、N+ には特定の炭化水素基等が結合し、
また、水酸基を有した特定の構造をもつベタイン化合物
であり、生分解性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電防
止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原料
等に有用である。
分子内に陽イオン部であるN+ と陰イオン部であるCO
O- とを有し、N+ には特定の炭化水素基等が結合し、
また、水酸基を有した特定の構造をもつベタイン化合物
であり、生分解性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電防
止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原料
等に有用である。
【0025】本発明の水酸基含有ベタイン化合物を製造
する方法としては特に限定されず、例えば、上記一般式
(2)で表されるβ−アラニン誘導体と、モノオキシラ
ン化合物とを反応させる工程を含む水酸基含有ベタイン
化合物の製造方法を好適に適用することができる。この
ような水酸基含有ベタイン化合物の製造方法もまた本発
明の一つである。本明細書中において、上記工程をモノ
オキシラン化合物付加工程ともいう。
する方法としては特に限定されず、例えば、上記一般式
(2)で表されるβ−アラニン誘導体と、モノオキシラ
ン化合物とを反応させる工程を含む水酸基含有ベタイン
化合物の製造方法を好適に適用することができる。この
ような水酸基含有ベタイン化合物の製造方法もまた本発
明の一つである。本明細書中において、上記工程をモノ
オキシラン化合物付加工程ともいう。
【0026】上記モノオキシラン化合物付加工程におい
て用いる一般式(2)で表されるβ−アラニン誘導体と
しては特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸、
2−ヒドロキシメチルアクリル酸等のアクリル酸類に1
級アミン又は2級アミンを付加させることにより簡便に
合成されるものを用いることができる。本発明の水酸基
含有ベタイン化合物の製造方法においては、このような
一般式(2)で表されるβ−アラニン誘導体を合成する
工程を含んでもよい。本明細書中において、上記工程を
β−アラニン誘導体合成工程ともいう。
て用いる一般式(2)で表されるβ−アラニン誘導体と
しては特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸、
2−ヒドロキシメチルアクリル酸等のアクリル酸類に1
級アミン又は2級アミンを付加させることにより簡便に
合成されるものを用いることができる。本発明の水酸基
含有ベタイン化合物の製造方法においては、このような
一般式(2)で表されるβ−アラニン誘導体を合成する
工程を含んでもよい。本明細書中において、上記工程を
β−アラニン誘導体合成工程ともいう。
【0027】上記1級アミンとしては特に限定されず、
例えば、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、
ヘプチルアミン、ヘキシルアミン、ペンチルアミン、n
−ブチルアミン、イソブチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、エチルアミン、メチルアミ
ン、2−ヒドロキシエチルアミン、2−ヒドロキシプロ
ピルアミン、2−ヒドロキシヘキシルアミン、2−ヒド
ロキシオクチルアミン等の直鎖状又は分岐状の1級アル
キルアミンや1級ヒドロキシアルキルアミン等が挙げら
れる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
例えば、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、
ヘプチルアミン、ヘキシルアミン、ペンチルアミン、n
−ブチルアミン、イソブチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、エチルアミン、メチルアミ
ン、2−ヒドロキシエチルアミン、2−ヒドロキシプロ
ピルアミン、2−ヒドロキシヘキシルアミン、2−ヒド
ロキシオクチルアミン等の直鎖状又は分岐状の1級アル
キルアミンや1級ヒドロキシアルキルアミン等が挙げら
れる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0028】上記2級アミンとしては特に限定されず、
例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチル
アミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミ
ン、メチルエチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチ
ルアミン、エチレンイミン、ピロリジン、ピペリジン、
ヘキサメチレンイミン、モルホリン、ピペラジン、N−
メチルピペラジン、ジ−(2−ヒドロキシ)エチルアミ
ン、ジ−(2−ヒドロキシ)プロピルアミン、ジ−(2
−ヒドロキシ)オクチルアミン等の直鎖状、分岐状又は
環状の2級アルキルアミンや2級ヒドロキシアルキルア
ミン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチル
アミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミ
ン、メチルエチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチ
ルアミン、エチレンイミン、ピロリジン、ピペリジン、
ヘキサメチレンイミン、モルホリン、ピペラジン、N−
メチルピペラジン、ジ−(2−ヒドロキシ)エチルアミ
ン、ジ−(2−ヒドロキシ)プロピルアミン、ジ−(2
−ヒドロキシ)オクチルアミン等の直鎖状、分岐状又は
環状の2級アルキルアミンや2級ヒドロキシアルキルア
ミン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0029】上記β−アラニン誘導体合成工程におい
て、アクリル酸類と、1級アミン又は2級アミンとの混
合方法としては特に限定されず、例えば、混合により発
生する中和熱を抑制し、また、温度制御を容易にするた
めにも、いずれか一方を反応容器中に仕込んでおき、他
方を連続添加又は逐次添加することが好ましい。つま
り、アクリル酸類を反応容器中に仕込んで、1級アミン
若しくは2級アミンを連続添加又は逐次添加してもよ
く、1級アミン若しくは2級アミンを反応容器中に仕込
んで、アクリル酸類を連続添加又は逐次添加してもよ
い。
て、アクリル酸類と、1級アミン又は2級アミンとの混
合方法としては特に限定されず、例えば、混合により発
生する中和熱を抑制し、また、温度制御を容易にするた
めにも、いずれか一方を反応容器中に仕込んでおき、他
方を連続添加又は逐次添加することが好ましい。つま
り、アクリル酸類を反応容器中に仕込んで、1級アミン
若しくは2級アミンを連続添加又は逐次添加してもよ
く、1級アミン若しくは2級アミンを反応容器中に仕込
んで、アクリル酸類を連続添加又は逐次添加してもよ
い。
【0030】上記β−アラニン誘導体合成工程において
は、無溶媒でも行なうことができるが、必要に応じて溶
媒を用いてもよい。また、特に触媒を必要としないが、
反応促進や副反応を抑制することを目的として触媒を用
いてもよい。
は、無溶媒でも行なうことができるが、必要に応じて溶
媒を用いてもよい。また、特に触媒を必要としないが、
反応促進や副反応を抑制することを目的として触媒を用
いてもよい。
【0031】上記溶媒としては、原料となる酸やアミン
等と反応せず、かつ、反応を阻害しないものであれば特
に限定されず、例えば、ヘキサン、オクタン等の脂肪族
炭化水素類;シクロヘキサン等の脂環式飽和炭化水素
類;シクロヘキセン等の脂環式不飽和炭化水素類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジオキサン、ジオキソラン等の
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類や水;ジメチルホルム
アミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホ
キシド類、アセトニトリル等のニトリル類等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。
等と反応せず、かつ、反応を阻害しないものであれば特
に限定されず、例えば、ヘキサン、オクタン等の脂肪族
炭化水素類;シクロヘキサン等の脂環式飽和炭化水素
類;シクロヘキセン等の脂環式不飽和炭化水素類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジオキサン、ジオキソラン等の
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類や水;ジメチルホルム
アミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホ
キシド類、アセトニトリル等のニトリル類等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。
【0032】上記触媒としては特に限定されず、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、ナトリウムメチラート、リチウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、3級アミン化合物、4級アンモニ
ウム化合物等の塩基性触媒等が挙げられる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、ナトリウムメチラート、リチウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、3級アミン化合物、4級アンモニ
ウム化合物等の塩基性触媒等が挙げられる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0033】上記β−アラニン誘導体合成工程におい
て、アクリル酸類の重合を防止するために重合禁止剤を
用いてもよい。使用する重合禁止剤としては特に限定さ
れず、例えば、ハイドロキノン、メトキシハイドロキノ
ン、ベンゾキノン等のフェノール系重合禁止剤、ジラウ
リル−3,3′−チオジプロピオネート、2−メルカプ
トベンゾイミダゾール、フェノチアジン等の硫黄系重合
禁止剤、トリス(イソデシル)フォスファイト、ジフェ
ニルイソデシルフォスファイト等のリン系重合禁止剤等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
て、アクリル酸類の重合を防止するために重合禁止剤を
用いてもよい。使用する重合禁止剤としては特に限定さ
れず、例えば、ハイドロキノン、メトキシハイドロキノ
ン、ベンゾキノン等のフェノール系重合禁止剤、ジラウ
リル−3,3′−チオジプロピオネート、2−メルカプ
トベンゾイミダゾール、フェノチアジン等の硫黄系重合
禁止剤、トリス(イソデシル)フォスファイト、ジフェ
ニルイソデシルフォスファイト等のリン系重合禁止剤等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0034】上記β−アラニン誘導体合成工程における
反応温度としては特に限定されず、例えば、原料となる
酸やアミン等の沸点以下の温度範囲とすることが好まし
い。より好ましくは、反応温度の制御の容易さという点
から、0〜250℃である。更に好ましくは、過剰な加
熱による副反応を抑制し、高選択率でβ−アラニン誘導
体を得ることができることから、20〜150℃であ
る。また、反応圧力としては特に限定されず、例えば、
10atm以下で行うことが好ましい。
反応温度としては特に限定されず、例えば、原料となる
酸やアミン等の沸点以下の温度範囲とすることが好まし
い。より好ましくは、反応温度の制御の容易さという点
から、0〜250℃である。更に好ましくは、過剰な加
熱による副反応を抑制し、高選択率でβ−アラニン誘導
体を得ることができることから、20〜150℃であ
る。また、反応圧力としては特に限定されず、例えば、
10atm以下で行うことが好ましい。
【0035】上記モノオキシラン化合物付加工程におい
て用いるモノオキシラン化合物としては特に限定され
ず、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
ブチレンオキシド、1,2−エポキシオクタン、1,2
−エポキシデカン、1,2−エポキシドデカン、1,2
−エポキシペンタデカン、1,2−エポキシオクタデカ
ン、1,2−エポキシエイコサン、1,2−エポキシペ
ンタコサン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。上記モノオキシラン化
合物付加工程において、β−アラニン誘導体とモノオキ
シラン化合物との混合方法としては特に限定されず、例
えば、モノオキシラン化合物の反応性等を考慮して、β
−アラニン誘導体とモノオキシラン化合物との混合方法
を決定することが好ましい。通常、反応容器中にβ−ア
ラニン誘導体を仕込み、モノオキシラン化合物を連続添
加又は逐次添加することが好ましいが、反応条件によっ
てはβ−アラニン誘導体とモノオキシラン化合物とを一
括混合することもできる。
て用いるモノオキシラン化合物としては特に限定され
ず、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
ブチレンオキシド、1,2−エポキシオクタン、1,2
−エポキシデカン、1,2−エポキシドデカン、1,2
−エポキシペンタデカン、1,2−エポキシオクタデカ
ン、1,2−エポキシエイコサン、1,2−エポキシペ
ンタコサン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。上記モノオキシラン化
合物付加工程において、β−アラニン誘導体とモノオキ
シラン化合物との混合方法としては特に限定されず、例
えば、モノオキシラン化合物の反応性等を考慮して、β
−アラニン誘導体とモノオキシラン化合物との混合方法
を決定することが好ましい。通常、反応容器中にβ−ア
ラニン誘導体を仕込み、モノオキシラン化合物を連続添
加又は逐次添加することが好ましいが、反応条件によっ
てはβ−アラニン誘導体とモノオキシラン化合物とを一
括混合することもできる。
【0036】上記モノオキシラン化合物付加工程におい
ては、モノオキシラン化合物が爆発性を有することか
ら、不活性ガス雰囲気下で反応を行うことが好ましい。
上記不活性ガスとしては特に限定されず、例えば、窒
素、ヘリウム、ネオン等が挙げられ、通常、窒素ガスが
用いられる。
ては、モノオキシラン化合物が爆発性を有することか
ら、不活性ガス雰囲気下で反応を行うことが好ましい。
上記不活性ガスとしては特に限定されず、例えば、窒
素、ヘリウム、ネオン等が挙げられ、通常、窒素ガスが
用いられる。
【0037】上記モノオキシラン化合物付加工程におい
ては、加圧条件下で反応を行う場合、モノオキシラン化
合物の爆発範囲を避けるために、反応容器を予め上記不
活性ガスにより加圧状態にしておくことが好ましい。上
記不活性ガスによる加圧状態は、使用するモノオキシラ
ン化合物の反応性と反応温度、及び、使用する反応容器
の耐圧性を考慮して決定することが好ましい。また、反
応圧力としては特に限定されず、例えば、10atm以
下で行なうことが好ましい。
ては、加圧条件下で反応を行う場合、モノオキシラン化
合物の爆発範囲を避けるために、反応容器を予め上記不
活性ガスにより加圧状態にしておくことが好ましい。上
記不活性ガスによる加圧状態は、使用するモノオキシラ
ン化合物の反応性と反応温度、及び、使用する反応容器
の耐圧性を考慮して決定することが好ましい。また、反
応圧力としては特に限定されず、例えば、10atm以
下で行なうことが好ましい。
【0038】上記モノオキシラン化合物付加工程におい
ては、無溶媒でも行なうことができるが、必要に応じて
溶媒を用いてもよい。また、特に触媒を必要としない
が、反応促進や副反応を抑制することを目的として触媒
を用いてもよい。上記溶媒としては、反応を阻害しない
ものであれば特に限定されず、例えば、上述した溶媒と
同様のもの等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
ては、無溶媒でも行なうことができるが、必要に応じて
溶媒を用いてもよい。また、特に触媒を必要としない
が、反応促進や副反応を抑制することを目的として触媒
を用いてもよい。上記溶媒としては、反応を阻害しない
ものであれば特に限定されず、例えば、上述した溶媒と
同様のもの等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0039】上記触媒としては特に限定されず、例え
ば、上述した塩基性触媒;塩酸、硫酸、硝酸、メタンス
ルホン酸、ゼオライト等の酸触媒等が挙げられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記モノオキシラン化合物付加工程における反応温度と
しては特に限定されず、例えば、反応温度の制御の容易
さという点から、0〜200℃であることが好ましい。
より好ましくは、副反応の抑制という点から、20〜1
50℃である。本発明の水酸基含有ベタイン化合物の製
造方法は、上述したモノオキシラン化合物付加工程を含
むことにより、一般式(1)で表される水酸基含有ベタ
イン化合物を、効率よく高収率で製造することができる
ものである。
ば、上述した塩基性触媒;塩酸、硫酸、硝酸、メタンス
ルホン酸、ゼオライト等の酸触媒等が挙げられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記モノオキシラン化合物付加工程における反応温度と
しては特に限定されず、例えば、反応温度の制御の容易
さという点から、0〜200℃であることが好ましい。
より好ましくは、副反応の抑制という点から、20〜1
50℃である。本発明の水酸基含有ベタイン化合物の製
造方法は、上述したモノオキシラン化合物付加工程を含
むことにより、一般式(1)で表される水酸基含有ベタ
イン化合物を、効率よく高収率で製造することができる
ものである。
【0040】本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物は、上記一般式(3)で表される。上記一般式(3)
中、R6 及びR7 における炭素数1〜8の炭化水素基;
R6 及びR7 がともに水素原子でないときに、単結合に
より互いに結合するか、又は、O、S及びNからなる群
より選択される少なくとも1種の元素を介することによ
り互いに結合する場合の基;Aにおける炭素数2〜25
の炭化水素基としては特に限定されず、例えば、上述し
たものと同様のもの等が挙げられる。
物は、上記一般式(3)で表される。上記一般式(3)
中、R6 及びR7 における炭素数1〜8の炭化水素基;
R6 及びR7 がともに水素原子でないときに、単結合に
より互いに結合するか、又は、O、S及びNからなる群
より選択される少なくとも1種の元素を介することによ
り互いに結合する場合の基;Aにおける炭素数2〜25
の炭化水素基としては特に限定されず、例えば、上述し
たものと同様のもの等が挙げられる。
【0041】上記一般式(3)中、R4 及びR5 におけ
る炭素数5〜30の炭化水素基としては、該炭化水素基
中の水素原子の1個若しくは2個以上がフッ素原子又は
塩素原子で置換されたものであってもよく、特に限定さ
れず、例えば、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシ
ル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基、ト
リアコンチル基、2−エチルヘキシル基等の直鎖状又は
分岐状のアルキル基;オクテニル基、デセニル基、ドデ
セニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オク
タデセニル基、エイコセニル基、ドコセニル基、テトラ
コセニル基、トリアコンテセニル基等のアルケニル基;
これらの基が複合された基等が挙げられる。
る炭素数5〜30の炭化水素基としては、該炭化水素基
中の水素原子の1個若しくは2個以上がフッ素原子又は
塩素原子で置換されたものであってもよく、特に限定さ
れず、例えば、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシ
ル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基、ト
リアコンチル基、2−エチルヘキシル基等の直鎖状又は
分岐状のアルキル基;オクテニル基、デセニル基、ドデ
セニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オク
タデセニル基、エイコセニル基、ドコセニル基、テトラ
コセニル基、トリアコンテセニル基等のアルケニル基;
これらの基が複合された基等が挙げられる。
【0042】上記一般式(3)中、Xが−COOMで表
される場合において、長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物は、Mが水素原子であるカルボキシル基のときには、
酸型となり、Mが金属原子であるときには、金属塩型と
なり、Mがアンモニウム基であるときには、アンモニウ
ム塩型となる。
される場合において、長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物は、Mが水素原子であるカルボキシル基のときには、
酸型となり、Mが金属原子であるときには、金属塩型と
なり、Mがアンモニウム基であるときには、アンモニウ
ム塩型となる。
【0043】本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物は、1分子内に陽イオン部であるN + と陰イオン部で
あるCOO- とを有し、N+ には特定の炭化水素基等が
結合し、また、エステル結合を介して長鎖アルキル基を
有した特定の構造をもつベタイン化合物であり、生分解
性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電防止剤、柔軟仕上
げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原料等に有用であ
る。
物は、1分子内に陽イオン部であるN + と陰イオン部で
あるCOO- とを有し、N+ には特定の炭化水素基等が
結合し、また、エステル結合を介して長鎖アルキル基を
有した特定の構造をもつベタイン化合物であり、生分解
性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電防止剤、柔軟仕上
げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原料等に有用であ
る。
【0044】本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物を製造する方法としては特に限定されず、例えば、上
記一般式(6)で表される水酸基含有ベタイン化合物
と、上記一般式(4)で表される長鎖アルキル基含有カ
ルボン酸、又は、上記一般式(5)で表される長鎖アル
キル基含有カルボン酸無水物とを反応させる工程を含む
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物の製造方法を好適に
適用することができる。このような長鎖アルキル基含有
ベタイン化合物の製造方法もまた本発明の一つである。
本明細書中において、上記工程を長鎖アルキル基導入工
程ともいう。
物を製造する方法としては特に限定されず、例えば、上
記一般式(6)で表される水酸基含有ベタイン化合物
と、上記一般式(4)で表される長鎖アルキル基含有カ
ルボン酸、又は、上記一般式(5)で表される長鎖アル
キル基含有カルボン酸無水物とを反応させる工程を含む
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物の製造方法を好適に
適用することができる。このような長鎖アルキル基含有
ベタイン化合物の製造方法もまた本発明の一つである。
本明細書中において、上記工程を長鎖アルキル基導入工
程ともいう。
【0045】上記長鎖アルキル基導入工程において用い
る一般式(6)で表される水酸基含有ベタイン化合物と
しては特に限定されず、例えば、上述した水酸基含有ベ
タイン化合物の製造方法により製造されてなるものを用
いることが好ましい。この場合には、本発明の長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物の製造方法は、上記モノオキ
シラン化合物付加工程を含むことが好ましい。
る一般式(6)で表される水酸基含有ベタイン化合物と
しては特に限定されず、例えば、上述した水酸基含有ベ
タイン化合物の製造方法により製造されてなるものを用
いることが好ましい。この場合には、本発明の長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物の製造方法は、上記モノオキ
シラン化合物付加工程を含むことが好ましい。
【0046】上記長鎖アルキル基導入工程において用い
る一般式(4)で表される長鎖アルキル基含有カルボン
酸は、Xが水素原子であるモノカルボン酸型であっても
よく、Xが−COOMで表されるジカルボン酸型であっ
てもよい。ただし、上記ジカルボン酸型である場合に
は、Mが金属原子又はアンモニウム基であることが好ま
しい。Xがカルボキシル基又は−COOR(Rは、炭化
水素基等を表す。)で表されるアルコキシカルボニル基
であると、一般式(4)で表される長鎖アルキル基含有
カルボン酸1モルと、一般式(6)で表される水酸基含
有ベタイン化合物2モルとが反応する場合があることか
ら、所望する一般式(3)で表される長鎖アルキル基含
有ベタイン化合物が高収率で得られないおそれがある。
また、R4 及びR5 における炭素数5〜30の炭化水素
基は、飽和炭化水素基であってもよく、不飽和炭化水素
基であってもよい。
る一般式(4)で表される長鎖アルキル基含有カルボン
酸は、Xが水素原子であるモノカルボン酸型であっても
よく、Xが−COOMで表されるジカルボン酸型であっ
てもよい。ただし、上記ジカルボン酸型である場合に
は、Mが金属原子又はアンモニウム基であることが好ま
しい。Xがカルボキシル基又は−COOR(Rは、炭化
水素基等を表す。)で表されるアルコキシカルボニル基
であると、一般式(4)で表される長鎖アルキル基含有
カルボン酸1モルと、一般式(6)で表される水酸基含
有ベタイン化合物2モルとが反応する場合があることか
ら、所望する一般式(3)で表される長鎖アルキル基含
有ベタイン化合物が高収率で得られないおそれがある。
また、R4 及びR5 における炭素数5〜30の炭化水素
基は、飽和炭化水素基であってもよく、不飽和炭化水素
基であってもよい。
【0047】上記一般式(4)で表される長鎖アルキル
基含有カルボン酸としては、上述したようなものであれ
ば特に限定されず、例えば、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸
等のモノカルボン酸型;ドデセニルコハク酸、テトラデ
セニルコハク酸、オクタデセニルコハク酸等のジカルボ
ン酸型が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
基含有カルボン酸としては、上述したようなものであれ
ば特に限定されず、例えば、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸
等のモノカルボン酸型;ドデセニルコハク酸、テトラデ
セニルコハク酸、オクタデセニルコハク酸等のジカルボ
ン酸型が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0048】上記一般式(6)で表される水酸基含有ベ
タイン化合物と、上記一般式(4)で表される長鎖アル
キル基含有カルボン酸との反応は、脱水縮合反応により
行うことができる。上記脱水縮合反応に使用される触媒
としては、通常、脱水縮合反応に使用されるものであれ
ば特に限定されず、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ゼオライト等の
酸触媒が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
タイン化合物と、上記一般式(4)で表される長鎖アル
キル基含有カルボン酸との反応は、脱水縮合反応により
行うことができる。上記脱水縮合反応に使用される触媒
としては、通常、脱水縮合反応に使用されるものであれ
ば特に限定されず、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ゼオライト等の
酸触媒が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0049】上記脱水縮合反応においては、無溶媒でも
行なうことができるが、反応温度の制御や副生する水の
除去を容易にするために、適当な溶媒を用いることが好
ましい。上記溶媒としては、原料となる水酸基含有ベタ
イン化合物や長鎖アルキル基含有カルボン酸と反応せ
ず、かつ、反応を阻害しないものであれば特に限定され
ず、例えば、上述した溶媒と同様のもの等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。ただし、アルコール類や水、エステル系溶媒は
反応に関与し、所望する長鎖アルキル基含有ベタイン化
合物を収率良く得ることができないため好ましくない。
行なうことができるが、反応温度の制御や副生する水の
除去を容易にするために、適当な溶媒を用いることが好
ましい。上記溶媒としては、原料となる水酸基含有ベタ
イン化合物や長鎖アルキル基含有カルボン酸と反応せ
ず、かつ、反応を阻害しないものであれば特に限定され
ず、例えば、上述した溶媒と同様のもの等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。ただし、アルコール類や水、エステル系溶媒は
反応に関与し、所望する長鎖アルキル基含有ベタイン化
合物を収率良く得ることができないため好ましくない。
【0050】上記脱水縮合反応における反応温度として
は特に限定されず、例えば、原料となる水酸基含有ベタ
イン化合物や長鎖アルキル基含有カルボン酸等の沸点以
下の温度範囲とすることが好ましい。より好ましくは、
反応温度の制御の容易さという点から、20〜250℃
である。更に好ましくは、過剰な加熱による副反応を抑
制し、高選択率で長鎖アルキル基含有ベタイン化合物を
得ることができることから、50〜200℃である。ま
た、反応圧力としては特に限定されず、例えば、10a
tm以下で行うことが好ましい。
は特に限定されず、例えば、原料となる水酸基含有ベタ
イン化合物や長鎖アルキル基含有カルボン酸等の沸点以
下の温度範囲とすることが好ましい。より好ましくは、
反応温度の制御の容易さという点から、20〜250℃
である。更に好ましくは、過剰な加熱による副反応を抑
制し、高選択率で長鎖アルキル基含有ベタイン化合物を
得ることができることから、50〜200℃である。ま
た、反応圧力としては特に限定されず、例えば、10a
tm以下で行うことが好ましい。
【0051】上記長鎖アルキル基導入工程において用い
る一般式(5)で表される長鎖アルキル基含有カルボン
酸無水物は、R4 及びR5 における炭素数5〜30の炭
化水素基が、飽和炭化水素基であってもよく、不飽和炭
化水素基であってもよい。上記一般式(5)で表される
長鎖アルキル基含有カルボン酸無水物としては、上述し
たようなものであれば特に限定されず、例えば、ドデセ
ニルコハク酸無水物、テトラデセニルコハク酸無水物、
オクタデセニルコハク酸無水物等が挙げられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
る一般式(5)で表される長鎖アルキル基含有カルボン
酸無水物は、R4 及びR5 における炭素数5〜30の炭
化水素基が、飽和炭化水素基であってもよく、不飽和炭
化水素基であってもよい。上記一般式(5)で表される
長鎖アルキル基含有カルボン酸無水物としては、上述し
たようなものであれば特に限定されず、例えば、ドデセ
ニルコハク酸無水物、テトラデセニルコハク酸無水物、
オクタデセニルコハク酸無水物等が挙げられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0052】上記一般式(6)で表される水酸基含有ベ
タイン化合物と、上記一般式(5)で表される長鎖アル
キル基含有カルボン酸無水物との反応の場合、一般式
(3)で表される長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
は、Xがカルボキシル基である酸型となる。
タイン化合物と、上記一般式(5)で表される長鎖アル
キル基含有カルボン酸無水物との反応の場合、一般式
(3)で表される長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
は、Xがカルボキシル基である酸型となる。
【0053】上記反応においては、水酸基含有化合物と
カルボン酸無水物との反応のため特に触媒を必要としな
い。上記反応においては、無溶媒でも行なうことができ
るが、必要に応じて、溶媒を用いてもよい。上記溶媒と
しては、原料となる水酸基含有ベタイン化合物や長鎖ア
ルキル基含有カルボン酸無水物と反応せず、かつ、反応
を阻害しないものであれば特に限定されず、例えば、上
述した溶媒と同様のもの等が挙げられる。これらは単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ただし、
アルコール類や水は長鎖アルキル基含有カルボン酸無水
物と反応してしまうため好ましくない。
カルボン酸無水物との反応のため特に触媒を必要としな
い。上記反応においては、無溶媒でも行なうことができ
るが、必要に応じて、溶媒を用いてもよい。上記溶媒と
しては、原料となる水酸基含有ベタイン化合物や長鎖ア
ルキル基含有カルボン酸無水物と反応せず、かつ、反応
を阻害しないものであれば特に限定されず、例えば、上
述した溶媒と同様のもの等が挙げられる。これらは単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ただし、
アルコール類や水は長鎖アルキル基含有カルボン酸無水
物と反応してしまうため好ましくない。
【0054】上記反応における反応温度としては特に限
定されず、例えば、原料となる水酸基含有ベタイン化合
物や長鎖アルキル基含有カルボン酸無水物等の沸点以下
の温度範囲とすることが好ましい。より好ましくは、−
50〜300℃である。更に好ましくは、過剰な加熱に
よる副反応を抑制し、高選択率で長鎖アルキル基含有ベ
タイン化合物を得ることができることから、0〜200
℃である。また、反応圧力としては特に限定されず、例
えば、10atm以下で行うことが好ましい。
定されず、例えば、原料となる水酸基含有ベタイン化合
物や長鎖アルキル基含有カルボン酸無水物等の沸点以下
の温度範囲とすることが好ましい。より好ましくは、−
50〜300℃である。更に好ましくは、過剰な加熱に
よる副反応を抑制し、高選択率で長鎖アルキル基含有ベ
タイン化合物を得ることができることから、0〜200
℃である。また、反応圧力としては特に限定されず、例
えば、10atm以下で行うことが好ましい。
【0055】本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物の製造方法は、上述した長鎖アルキル基導入工程によ
り製造されてなる長鎖アルキル基含有ベタイン化合物に
おけるXが−COOMで表される場合には、Mを変換す
るために、例えば、Xがカルボキシル基である酸型の場
合には、それを中和して金属塩型やアンモニウム塩型と
する工程を含んでもよい。本発明の長鎖アルキル基含有
ベタイン化合物の製造方法は、上述した長鎖アルキル基
導入工程を含むことにより、一般式(3)で表される長
鎖アルキル基含有ベタイン化合物を、効率よく高収率で
製造することができるものである。
物の製造方法は、上述した長鎖アルキル基導入工程によ
り製造されてなる長鎖アルキル基含有ベタイン化合物に
おけるXが−COOMで表される場合には、Mを変換す
るために、例えば、Xがカルボキシル基である酸型の場
合には、それを中和して金属塩型やアンモニウム塩型と
する工程を含んでもよい。本発明の長鎖アルキル基含有
ベタイン化合物の製造方法は、上述した長鎖アルキル基
導入工程を含むことにより、一般式(3)で表される長
鎖アルキル基含有ベタイン化合物を、効率よく高収率で
製造することができるものである。
【0056】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0057】参考例1 N,N−ジ−n−ブチル−β−
アラニンの合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた300
mlの4つ口フラスコに、ジ−n−ブチルアミン100
g(0.7738モル)を仕込み、氷水浴で系内の温度
を30℃以下に攪拌しながら維持しつつ、アクリル酸5
5.7g(0.7730モル)とフェノチアジン0.1
gとの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、
80℃の油浴で加熱して4時間反応させた。反応終了
後、ガスクロマトグラフィーにより、アクリル酸及びジ
−n−ブチルアミンを定量したところ、アクリル酸の転
化率は98%、ジ−n−ブチルアミンの転化率は98%
であり、N,N−ジ−n−ブチル−β−アラニン15
2.5g(収率98%)を得た。
アラニンの合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた300
mlの4つ口フラスコに、ジ−n−ブチルアミン100
g(0.7738モル)を仕込み、氷水浴で系内の温度
を30℃以下に攪拌しながら維持しつつ、アクリル酸5
5.7g(0.7730モル)とフェノチアジン0.1
gとの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、
80℃の油浴で加熱して4時間反応させた。反応終了
後、ガスクロマトグラフィーにより、アクリル酸及びジ
−n−ブチルアミンを定量したところ、アクリル酸の転
化率は98%、ジ−n−ブチルアミンの転化率は98%
であり、N,N−ジ−n−ブチル−β−アラニン15
2.5g(収率98%)を得た。
【0058】参考例2 N,N−ジ−n−ペンチル−β
−アラニンの合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、ジ−n−ペンチルアミン50
g(0.3179モル)を仕込み、氷水浴で系内の温度
を30℃以下に攪拌しながら維持しつつ、アクリル酸2
2.9g(0.3178モル)とフェノチアジン0.0
5gとの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了
後、80℃の油浴で加熱して4時間反応させた。反応終
了後、ガスクロマトグラフィーにより、アクリル酸及び
ジ−n−ペンチルアミンを定量したところ、アクリル酸
の転化率は95%、ジ−n−ペンチルアミンの転化率は
95%であり、N,N−ジ−n−ペンチル−β−アラニ
ン69.2g(収率95%)を得た。
−アラニンの合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、ジ−n−ペンチルアミン50
g(0.3179モル)を仕込み、氷水浴で系内の温度
を30℃以下に攪拌しながら維持しつつ、アクリル酸2
2.9g(0.3178モル)とフェノチアジン0.0
5gとの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了
後、80℃の油浴で加熱して4時間反応させた。反応終
了後、ガスクロマトグラフィーにより、アクリル酸及び
ジ−n−ペンチルアミンを定量したところ、アクリル酸
の転化率は95%、ジ−n−ペンチルアミンの転化率は
95%であり、N,N−ジ−n−ペンチル−β−アラニ
ン69.2g(収率95%)を得た。
【0059】参考例3 N,N−ジ−(2−ヒドロキ
シ)エチル−β−アラニンの合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4ツ口フラスコに、ジ−(2−ヒドロキシ)エチ
ルアミン50g(0.4756モル)を仕込み、氷水浴
で系内の温度を30℃以下に攪拌しながら維持しつつ、
アクリル酸34.2g(0.4751モル)とフェノチ
アジン0.02gとの混合物を1時間かけて滴下した。
滴下終了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させ
た。反応終了後、ガスクロマトグラフィーにより、アク
リル酸及びジ−(2−ヒドロキシ)エチルアミンを定量
したところ、アクリル酸の転化率は99%、ジ−(2−
ヒドロキシ)エチルアミンの転化率は99%であり、
N,N−ジ−(2−ヒドロキシ)エチル−β−アラニン
83.3g(収率99%)を得た。
シ)エチル−β−アラニンの合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4ツ口フラスコに、ジ−(2−ヒドロキシ)エチ
ルアミン50g(0.4756モル)を仕込み、氷水浴
で系内の温度を30℃以下に攪拌しながら維持しつつ、
アクリル酸34.2g(0.4751モル)とフェノチ
アジン0.02gとの混合物を1時間かけて滴下した。
滴下終了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させ
た。反応終了後、ガスクロマトグラフィーにより、アク
リル酸及びジ−(2−ヒドロキシ)エチルアミンを定量
したところ、アクリル酸の転化率は99%、ジ−(2−
ヒドロキシ)エチルアミンの転化率は99%であり、
N,N−ジ−(2−ヒドロキシ)エチル−β−アラニン
83.3g(収率99%)を得た。
【0060】実施例1 3−(N,N−ジ−n−ブチル
−N−(2−ヒドロキシ)プロピル)アンモニオプロパ
ノエート〔水酸基含有ベタイン化合物1〕の合成 攪拌機及び温度計を備えた100ml簡易オートクレー
ブに、参考例1で得られたN,N−ジ−n−ブチル−β
−アラニン30g(0.1490モル)、モノオキシラ
ンとしてプロピレンオキサイド8.66g(0.149
1モル)、溶媒としてイソプロピルアルコール20g及
び水1gを仕込み、室温においてオートクレーブ内を窒
素ガスにより3回置換した後、3atmの内圧がかかる
ように窒素ガスを充填した。その後、80℃の油浴で加
熱しつつ、攪拌しながら8時間反応させた。反応初期で
は内圧は3.6atmを示したが、6時間後には内圧は
3.4atmに低下した。得られた反応液を室温まで冷
却した後、充填した窒素ガスを排気し、次いで、反応液
を500mlのナスフラスコに移し、イソプロピルアル
コールと水をロータリーエバポレーターで留去すること
により、本発明の水酸基含有ベタイン化合物である、3
−(N,N―ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)
プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタ
イン化合物1〕約38.5g(収率:99.5%)を得
た。
−N−(2−ヒドロキシ)プロピル)アンモニオプロパ
ノエート〔水酸基含有ベタイン化合物1〕の合成 攪拌機及び温度計を備えた100ml簡易オートクレー
ブに、参考例1で得られたN,N−ジ−n−ブチル−β
−アラニン30g(0.1490モル)、モノオキシラ
ンとしてプロピレンオキサイド8.66g(0.149
1モル)、溶媒としてイソプロピルアルコール20g及
び水1gを仕込み、室温においてオートクレーブ内を窒
素ガスにより3回置換した後、3atmの内圧がかかる
ように窒素ガスを充填した。その後、80℃の油浴で加
熱しつつ、攪拌しながら8時間反応させた。反応初期で
は内圧は3.6atmを示したが、6時間後には内圧は
3.4atmに低下した。得られた反応液を室温まで冷
却した後、充填した窒素ガスを排気し、次いで、反応液
を500mlのナスフラスコに移し、イソプロピルアル
コールと水をロータリーエバポレーターで留去すること
により、本発明の水酸基含有ベタイン化合物である、3
−(N,N―ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)
プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタ
イン化合物1〕約38.5g(収率:99.5%)を得
た。
【0061】得られた水酸基含有ベタイン化合物1の 1
H−核磁気共鳴スペクトルを図1に、赤外線吸収スペク
トルを図2に示した。図1を見ると、4.0ppmにプ
ロピレンオキサイド由来のメチン基のピークが観測さ
れ、該ピークは未反応の場合に観測されるプロピレンオ
キサイドのメチン基のピーク(3.0ppm)よりも約
1.0ppmシフトしていた。また、図2を見ると、原
料であるN,N−ジ−n−ブチル−β−アラニンのアミ
ノ基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が消失し
ていた。更に、840cm-1付近、950cm-1付近、
1140cm-1付近、1200cm-1付近に新しく生成
した−CH2 −N+ 、−CH−OH由来の吸収が見ら
れ、3300〜3400cm-1にはOH基の伸縮振動吸
収が見られた。これらのことから、下記式(7)で表わ
される水酸基含有ベタイン化合物1が得られていること
が確認できた。
H−核磁気共鳴スペクトルを図1に、赤外線吸収スペク
トルを図2に示した。図1を見ると、4.0ppmにプ
ロピレンオキサイド由来のメチン基のピークが観測さ
れ、該ピークは未反応の場合に観測されるプロピレンオ
キサイドのメチン基のピーク(3.0ppm)よりも約
1.0ppmシフトしていた。また、図2を見ると、原
料であるN,N−ジ−n−ブチル−β−アラニンのアミ
ノ基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が消失し
ていた。更に、840cm-1付近、950cm-1付近、
1140cm-1付近、1200cm-1付近に新しく生成
した−CH2 −N+ 、−CH−OH由来の吸収が見ら
れ、3300〜3400cm-1にはOH基の伸縮振動吸
収が見られた。これらのことから、下記式(7)で表わ
される水酸基含有ベタイン化合物1が得られていること
が確認できた。
【0062】
【化17】
【0063】実施例2 3−(N,N−ジ−n−ブチル
−N−(2−ヒドロキシ)エチル)アンモニオプロパノ
エート〔水酸基含有ベタイン化合物2〕の合成 攪拌機及び温度計を備えた100ml簡易オートクレー
ブに、参考例1で得られたN,N−ジ−n−ブチル−β
−アラニン30g(0.1490モル)、溶媒として
1,2−ジメトキシエタン25g及び水2gを仕込み、
室温においてオートクレーブ内を窒素ガスにより3回置
換した後、5atmの内圧がかかるように窒素ガスを充
填した。その後、80℃の油浴を用いてオートクレーブ
内が一定温度になるように加熱した。内温が一定になっ
た時点で、モノオキシラン化合物としてエチレンオキサ
イド7.5g(0.1703モル)を、オートクレーブ
内の圧力が8atmを超えないように、10分間かけて
逐次添加した。添加終了後、80℃の油浴で加熱しなが
ら攪拌しつつ6時間反応させた。エチレンオキサイド添
加直後では内圧は8atmを示したが、6時間後には内
圧は5.1atmに低下した。得られた反応液を室温ま
で冷却した後、充填した窒素ガス、及び、残存している
エチレンオキサイドを排気し、次いで、反応液を500
mlのナスフラスコに移し、1,2−ジメトキシエタン
と水をロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の水酸基含有ベタイン化合物である、3−
(N,N―ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)エ
チル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン
化合物2〕約36.2g(収率:99%)を得た。
−N−(2−ヒドロキシ)エチル)アンモニオプロパノ
エート〔水酸基含有ベタイン化合物2〕の合成 攪拌機及び温度計を備えた100ml簡易オートクレー
ブに、参考例1で得られたN,N−ジ−n−ブチル−β
−アラニン30g(0.1490モル)、溶媒として
1,2−ジメトキシエタン25g及び水2gを仕込み、
室温においてオートクレーブ内を窒素ガスにより3回置
換した後、5atmの内圧がかかるように窒素ガスを充
填した。その後、80℃の油浴を用いてオートクレーブ
内が一定温度になるように加熱した。内温が一定になっ
た時点で、モノオキシラン化合物としてエチレンオキサ
イド7.5g(0.1703モル)を、オートクレーブ
内の圧力が8atmを超えないように、10分間かけて
逐次添加した。添加終了後、80℃の油浴で加熱しなが
ら攪拌しつつ6時間反応させた。エチレンオキサイド添
加直後では内圧は8atmを示したが、6時間後には内
圧は5.1atmに低下した。得られた反応液を室温ま
で冷却した後、充填した窒素ガス、及び、残存している
エチレンオキサイドを排気し、次いで、反応液を500
mlのナスフラスコに移し、1,2−ジメトキシエタン
と水をロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の水酸基含有ベタイン化合物である、3−
(N,N―ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)エ
チル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン
化合物2〕約36.2g(収率:99%)を得た。
【0064】得られた水酸基含有ベタイン化合物2の 1
H−核磁気共鳴スペクトルを図3に、赤外線吸収スペク
トルを図4に示した。図3を見ると、4.2ppmにエ
チレンオキサイド由来のメチレン基のピークが観測さ
れ、該ピークは未反応の場合に観測されるエチレンオキ
サイドのメチレン基のピーク(2.5ppm)よりも約
1.7ppmシフトしていた。また、図4を見ると、原
料であるN,N−ジ−n−ブチル−β−アラニンのアミ
ノ基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が消失し
ていた。更に、830cm-1付近、950cm-1付近、
1200cm-1付近に新しく生成した−CH2 −N+ 、
−CH−OH由来の吸収が見られ、3200〜3400
cm-1にはOH基の伸縮振動吸収が見られた。これらの
ことから、下記式(8)で表わされる水酸基含有ベタイ
ン化合物2が得られていることが確認できた。
H−核磁気共鳴スペクトルを図3に、赤外線吸収スペク
トルを図4に示した。図3を見ると、4.2ppmにエ
チレンオキサイド由来のメチレン基のピークが観測さ
れ、該ピークは未反応の場合に観測されるエチレンオキ
サイドのメチレン基のピーク(2.5ppm)よりも約
1.7ppmシフトしていた。また、図4を見ると、原
料であるN,N−ジ−n−ブチル−β−アラニンのアミ
ノ基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が消失し
ていた。更に、830cm-1付近、950cm-1付近、
1200cm-1付近に新しく生成した−CH2 −N+ 、
−CH−OH由来の吸収が見られ、3200〜3400
cm-1にはOH基の伸縮振動吸収が見られた。これらの
ことから、下記式(8)で表わされる水酸基含有ベタイ
ン化合物2が得られていることが確認できた。
【0065】
【化18】
【0066】実施例3 3−(N,N−ジ−n−ペンチ
ル−N−(2−ヒドロキシ)プロピル)アンモニオプロ
パノエート〔水酸基含有ベタイン化合物3〕の合成 攪拌機及び温度計を備えた100ml簡易オートクレー
ブに、参考例2で得られたN,N−ジ−n−ペンチル−
β−アラニン25g(0.1090モル)、モノオキシ
ランとしてプロピレンオキサイド7g(0.1205モ
ル)、溶媒として1,2−ジメトキエタン20g及び水
2gを仕込み、室温においてオートクレーブ内を窒素ガ
スにより3回置換した後、3atmの内圧がかかるよう
に窒素ガスを充填した。その後、80℃の油浴で加熱し
つつ、攪拌しながら8時間反応させた。反応初期では内
圧は4.1atmを示したが、6時間後には内圧は3.
4atmに低下した。得られた反応液を室温まで冷却し
た後、充填した窒素ガスを排気し、次いで、反応液を5
00mlのナスフラスコに移し、1,2−ジメトキエタ
ンと水をロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の水酸基含有ベタイン化合物である、3−
(N,N―ジ−n−ペンチル−N−(2−ヒドロキシ)
プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタ
イン化合物3〕約31g(収率:99%)を得た。
ル−N−(2−ヒドロキシ)プロピル)アンモニオプロ
パノエート〔水酸基含有ベタイン化合物3〕の合成 攪拌機及び温度計を備えた100ml簡易オートクレー
ブに、参考例2で得られたN,N−ジ−n−ペンチル−
β−アラニン25g(0.1090モル)、モノオキシ
ランとしてプロピレンオキサイド7g(0.1205モ
ル)、溶媒として1,2−ジメトキエタン20g及び水
2gを仕込み、室温においてオートクレーブ内を窒素ガ
スにより3回置換した後、3atmの内圧がかかるよう
に窒素ガスを充填した。その後、80℃の油浴で加熱し
つつ、攪拌しながら8時間反応させた。反応初期では内
圧は4.1atmを示したが、6時間後には内圧は3.
4atmに低下した。得られた反応液を室温まで冷却し
た後、充填した窒素ガスを排気し、次いで、反応液を5
00mlのナスフラスコに移し、1,2−ジメトキエタ
ンと水をロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の水酸基含有ベタイン化合物である、3−
(N,N―ジ−n−ペンチル−N−(2−ヒドロキシ)
プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタ
イン化合物3〕約31g(収率:99%)を得た。
【0067】得られた水酸基含有ベタイン化合物3の 1
H−核磁気共鳴スペクトルを図5に、赤外線吸収スペク
トルを図6に示した。図5を見ると、4.0ppmにプ
ロピレンオキサイド由来のメチン基のピークが観測さ
れ、該ピークは未反応の場合に観測されるプロピレンオ
キサイドのメチン基のピーク(3.0ppm)よりも約
1.0ppmシフトしていた。また、図6を見ると、原
料であるN,N−ジ−n−ペンチル−β−アラニンのア
ミノ基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が消失
していた。更に、840cm-1付近、960cm-1付
近、1150cm-1付近、1200cm-1付近に新しく
生成した−CH2 −N+ 、−CH−OH由来の吸収が見
られ、3300〜3400cm -1にはOH基の伸縮振動
吸収が見られた。これらのことから、下記式(9)で表
わされる水酸基含有ベタイン化合物3が得られているこ
とが確認できた。
H−核磁気共鳴スペクトルを図5に、赤外線吸収スペク
トルを図6に示した。図5を見ると、4.0ppmにプ
ロピレンオキサイド由来のメチン基のピークが観測さ
れ、該ピークは未反応の場合に観測されるプロピレンオ
キサイドのメチン基のピーク(3.0ppm)よりも約
1.0ppmシフトしていた。また、図6を見ると、原
料であるN,N−ジ−n−ペンチル−β−アラニンのア
ミノ基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が消失
していた。更に、840cm-1付近、960cm-1付
近、1150cm-1付近、1200cm-1付近に新しく
生成した−CH2 −N+ 、−CH−OH由来の吸収が見
られ、3300〜3400cm -1にはOH基の伸縮振動
吸収が見られた。これらのことから、下記式(9)で表
わされる水酸基含有ベタイン化合物3が得られているこ
とが確認できた。
【0068】
【化19】
【0069】実施例4 3−(N,N−ジ−n−ブチル
−N−(2−(3−カルボキシル−3−ドデセニル−1
−オキソ)プロポキシ)プロピル)アンモニオプロパノ
エート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物1〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、実施例1で得られた3−
(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)プ
ロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイ
ン化合物1〕20g(0.0771モル)と、溶媒とし
てトルエン30gとを仕込み、攪拌しながら80℃の油
浴で加熱しつつ、ドデセニルコハク酸無水物20.54
g(0.0771モル)を5分間かけて滴下した。滴下
終了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させた。反
応終了後、反応液を500mlのナスフラスコに移し、
トルエンをロータリーエバポレーターで留去することに
より、本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合物であ
る、3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−(3−
カルボキシル−3−ドデセニル−1−オキソ)プロポキ
シ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔長鎖アルキ
ル基含有ベタイン化合物1〕40.5g(収率99.9
%)を得た。
−N−(2−(3−カルボキシル−3−ドデセニル−1
−オキソ)プロポキシ)プロピル)アンモニオプロパノ
エート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物1〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、実施例1で得られた3−
(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)プ
ロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイ
ン化合物1〕20g(0.0771モル)と、溶媒とし
てトルエン30gとを仕込み、攪拌しながら80℃の油
浴で加熱しつつ、ドデセニルコハク酸無水物20.54
g(0.0771モル)を5分間かけて滴下した。滴下
終了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させた。反
応終了後、反応液を500mlのナスフラスコに移し、
トルエンをロータリーエバポレーターで留去することに
より、本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合物であ
る、3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−(3−
カルボキシル−3−ドデセニル−1−オキソ)プロポキ
シ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔長鎖アルキ
ル基含有ベタイン化合物1〕40.5g(収率99.9
%)を得た。
【0070】得られた長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物1の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図7に、赤外吸収
スペクトルを図8に示した。図7を見ると、4.1〜
4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチンのピ
ークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測される
ピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppmシフ
トしていた。また、ドデセニルコハク酸無水物が開環し
て生成したカルボキシル基のプロトン由来のピークが
9.6〜9.8ppmに観測された。更に、図8を見る
と、3300〜3400cm-1に観測されたOH基の伸
縮振動吸収が消失し、代わって、2500〜2600c
m-1に、ドデセニルコハク酸無水物が開環して生成した
カルボキシル基のCO2 −Hの伸縮振動吸収が観測され
た。これらのことから、下記式(10)で表わされる長
鎖アルキル基含有ベタイン化合物1が得られていること
が確認できた。
物1の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図7に、赤外吸収
スペクトルを図8に示した。図7を見ると、4.1〜
4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチンのピ
ークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測される
ピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppmシフ
トしていた。また、ドデセニルコハク酸無水物が開環し
て生成したカルボキシル基のプロトン由来のピークが
9.6〜9.8ppmに観測された。更に、図8を見る
と、3300〜3400cm-1に観測されたOH基の伸
縮振動吸収が消失し、代わって、2500〜2600c
m-1に、ドデセニルコハク酸無水物が開環して生成した
カルボキシル基のCO2 −Hの伸縮振動吸収が観測され
た。これらのことから、下記式(10)で表わされる長
鎖アルキル基含有ベタイン化合物1が得られていること
が確認できた。
【0071】
【化20】
【0072】実施例5 3−(N,N−ジ−n−ブチル
−N−(2−ココカルボキシ)プロピル)アンモニオプ
ロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物2〕
の合成 攪拌機、冷却管、温度計及びDien−Stark管を
備えた100mlの4つ口フラスコに、実施例1で得ら
れた3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロ
キシ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含
有ベタイン化合物1〕15g(0.0578モル)、ヤ
シアルキルカルボン酸13g(0.0579モル)、溶
媒としてトルエン20g、及び、触媒としてp−トルエ
ンスルホン酸0.2gを仕込み、攪拌しながら140℃
の油浴で加熱しつつ、18時間反応させた。反応終了
後、脱水量は0.98gであり、理論脱水量が1.04
gであることから、脱水反応の転化率は94%であるこ
とが分かった。得られた反応液を500mlのナスフラ
スコに移し、ロータリーエバポレーターによりトルエン
を留去することにより、本発明の長鎖アルキル基含有ベ
タイン化合物である、3−(N,N−ジ−n−ブチル−
N−(2−ココカルボキシ)プロピル)アンモニオプロ
パノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物2〕約
25.2g(収率:94%)を得た。
−N−(2−ココカルボキシ)プロピル)アンモニオプ
ロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物2〕
の合成 攪拌機、冷却管、温度計及びDien−Stark管を
備えた100mlの4つ口フラスコに、実施例1で得ら
れた3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロ
キシ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含
有ベタイン化合物1〕15g(0.0578モル)、ヤ
シアルキルカルボン酸13g(0.0579モル)、溶
媒としてトルエン20g、及び、触媒としてp−トルエ
ンスルホン酸0.2gを仕込み、攪拌しながら140℃
の油浴で加熱しつつ、18時間反応させた。反応終了
後、脱水量は0.98gであり、理論脱水量が1.04
gであることから、脱水反応の転化率は94%であるこ
とが分かった。得られた反応液を500mlのナスフラ
スコに移し、ロータリーエバポレーターによりトルエン
を留去することにより、本発明の長鎖アルキル基含有ベ
タイン化合物である、3−(N,N−ジ−n−ブチル−
N−(2−ココカルボキシ)プロピル)アンモニオプロ
パノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物2〕約
25.2g(収率:94%)を得た。
【0073】得られた長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物2の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図9に、赤外吸収
スペクトルを図10に示した。図9を見ると、4.1〜
4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチンのピ
ークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測される
ピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppmシフ
トしていた。また、図10を見ると、3300〜340
0cm-1に観測されたOH基の伸縮振動吸収が消失して
いた。更に、未反応のヤシアルキルカルボン酸のカルボ
キシル基に由来する、2550〜2600cm-1付近の
CO2 −Hの伸縮振動吸収も観測されなかった。これら
のことから、下記式(11)で表わされる長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物2が得られていることが確認でき
た。式中、Rcは、ココアルキル基(Cocoalky
l)を表す。
物2の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図9に、赤外吸収
スペクトルを図10に示した。図9を見ると、4.1〜
4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチンのピ
ークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測される
ピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppmシフ
トしていた。また、図10を見ると、3300〜340
0cm-1に観測されたOH基の伸縮振動吸収が消失して
いた。更に、未反応のヤシアルキルカルボン酸のカルボ
キシル基に由来する、2550〜2600cm-1付近の
CO2 −Hの伸縮振動吸収も観測されなかった。これら
のことから、下記式(11)で表わされる長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物2が得られていることが確認でき
た。式中、Rcは、ココアルキル基(Cocoalky
l)を表す。
【0074】
【化21】
【0075】実施例6 3−(N,N−ジ−n−ブチル
−N−(2−(3−カルボキシル−3−ドデセニル−1
−オキソ)プロポキシ)エチル)アンモニオプロパノエ
ート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物3〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、実施例2で得られた3−
(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)エ
チル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン
化合物2〕20g(0.0815モル)と、溶媒として
トルエン30gとを仕込み、攪拌しながら80℃の油浴
で加熱しつつ、ドデセニルコハク酸無水物21.7g
(0.0815モル)を5分間かけて滴下した。滴下終
了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させた。反応
終了後、反応液を500mlのナスフラスコに移し、ト
ルエンをロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合物であ
る、3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−(3−
カルボキシル−3−ドデセニル−1−オキソ)プロポキ
シ)エチル)アンモニオプロパノエート〔長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物3〕41.5g(収率99.5
%)を得た。
−N−(2−(3−カルボキシル−3−ドデセニル−1
−オキソ)プロポキシ)エチル)アンモニオプロパノエ
ート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物3〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、実施例2で得られた3−
(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロキシ)エ
チル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン
化合物2〕20g(0.0815モル)と、溶媒として
トルエン30gとを仕込み、攪拌しながら80℃の油浴
で加熱しつつ、ドデセニルコハク酸無水物21.7g
(0.0815モル)を5分間かけて滴下した。滴下終
了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させた。反応
終了後、反応液を500mlのナスフラスコに移し、ト
ルエンをロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合物であ
る、3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−(3−
カルボキシル−3−ドデセニル−1−オキソ)プロポキ
シ)エチル)アンモニオプロパノエート〔長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物3〕41.5g(収率99.5
%)を得た。
【0076】得られた長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物3の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図11に、赤外吸
収スペクトルを図12に示した。図11を見ると、4.
3〜4.4ppmにエチレンオキサイド由来のメチレン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.2ppm付近)よりも約0.1ppm
シフトしていた。また、ドデセニルコハク酸無水物が開
環して生成したカルボキシル基のプロトン由来のピーク
が9.1ppm付近に観測された。更に、図12を見る
と、3300〜3400cm-1付近に観測されたOH基
の伸縮振動吸収が消失し、代わって、2500〜260
0cm-1付近にCO2 −Hの伸縮振動吸収が観測され
た。これらのことから、下記式(12)で表わされる長
鎖アルキル基含有ベタイン化合物3が得られていること
が確認できた。
物3の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図11に、赤外吸
収スペクトルを図12に示した。図11を見ると、4.
3〜4.4ppmにエチレンオキサイド由来のメチレン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.2ppm付近)よりも約0.1ppm
シフトしていた。また、ドデセニルコハク酸無水物が開
環して生成したカルボキシル基のプロトン由来のピーク
が9.1ppm付近に観測された。更に、図12を見る
と、3300〜3400cm-1付近に観測されたOH基
の伸縮振動吸収が消失し、代わって、2500〜260
0cm-1付近にCO2 −Hの伸縮振動吸収が観測され
た。これらのことから、下記式(12)で表わされる長
鎖アルキル基含有ベタイン化合物3が得られていること
が確認できた。
【0077】
【化22】
【0078】実施例7 3−(N,N−ジ−n−ブチル
−N−(2−ココカルボキシ)エチル)アンモニオプロ
パノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物4〕の
合成 攪拌機、冷却管、温度計及びDien−Stark管を
備えた100mlの4つ口フラスコに、実施例2で得ら
れた3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロ
キシ)エチル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有
ベタイン化合物2〕13.5(0.0551モル)、ヤ
シアルキルカルボン酸12.3g(0.0550モ
ル)、溶媒としてトルエン20g、及び、触媒としてp
−トルエンスルホン酸0.2gを仕込み、攪拌しながら
140℃の油浴で加熱しつつ、19時間反応させた。反
応終了後、脱水量は0.95gであり、理論脱水量が
0.99gであることから、脱水反応の転化率は96%
であることが分かった。得られた反応液を500mlの
ナスフラスコに移し、ロータリーエバポレーターにより
トルエンを留去することにより、本発明の長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物である、3−(N,N−ジ−n−
ブチル−N−(2−ココカルボキシ)エチル)アンモニ
オプロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
4〕約24.8g(収率:96%)を得た。
−N−(2−ココカルボキシ)エチル)アンモニオプロ
パノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物4〕の
合成 攪拌機、冷却管、温度計及びDien−Stark管を
備えた100mlの4つ口フラスコに、実施例2で得ら
れた3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−(2−ヒドロ
キシ)エチル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有
ベタイン化合物2〕13.5(0.0551モル)、ヤ
シアルキルカルボン酸12.3g(0.0550モ
ル)、溶媒としてトルエン20g、及び、触媒としてp
−トルエンスルホン酸0.2gを仕込み、攪拌しながら
140℃の油浴で加熱しつつ、19時間反応させた。反
応終了後、脱水量は0.95gであり、理論脱水量が
0.99gであることから、脱水反応の転化率は96%
であることが分かった。得られた反応液を500mlの
ナスフラスコに移し、ロータリーエバポレーターにより
トルエンを留去することにより、本発明の長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物である、3−(N,N−ジ−n−
ブチル−N−(2−ココカルボキシ)エチル)アンモニ
オプロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
4〕約24.8g(収率:96%)を得た。
【0079】得られた長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物4の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図13に、赤外吸
収スペクトルを図14に示した。図13を見ると、4.
2〜4.4ppmにエチレンオキサイド由来のメチレン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.1〜4.2ppm付近)よりも約0.
2ppmシフトしていた。また、図14を見ると、33
00〜3400cm-1に観測されたOH基の伸縮振動吸
収が消失していた。更に、未反応のヤシアルキルカルボ
ン酸のカルボキシル基に由来する、2550〜2600
cm-1付近のCO2 −Hの伸縮振動吸収も観測されなか
った。これらのことから、下記式(13)で表わされる
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物4が得られているこ
とが確認できた。式中、Rcは、上記と同じ。
物4の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図13に、赤外吸
収スペクトルを図14に示した。図13を見ると、4.
2〜4.4ppmにエチレンオキサイド由来のメチレン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.1〜4.2ppm付近)よりも約0.
2ppmシフトしていた。また、図14を見ると、33
00〜3400cm-1に観測されたOH基の伸縮振動吸
収が消失していた。更に、未反応のヤシアルキルカルボ
ン酸のカルボキシル基に由来する、2550〜2600
cm-1付近のCO2 −Hの伸縮振動吸収も観測されなか
った。これらのことから、下記式(13)で表わされる
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物4が得られているこ
とが確認できた。式中、Rcは、上記と同じ。
【0080】
【化23】
【0081】実施例8 3−(N,N−ジ−n−ペンチ
ル−N−(2−(3−カルボキシル−3−ドデセニル−
1−オキソ)プロポキシ)プロピル)アンモニオプロパ
ノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物5〕の合
成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、実施例3で得られた3−
(N,N−ジ−n−ペンチル−N−(2−ヒドロキシ)
プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタ
イン化合物3〕13g(0.0452モル)と、溶媒と
してトルエン30gとを仕込み、攪拌しながら80℃の
油浴で加熱しつつ、ドデセニルコハク酸無水物12g
(0.0451モル)を5分間かけて滴下した。滴下終
了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させた。反応
終了後、反応液を500mlのナスフラスコに移し、ト
ルエンをロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合物であ
る、3−(N,N−ジ−n−ペンチル−N−(2−(3
−カルボキシル−3−ドデセニル−1−オキソ)プロポ
キシ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物5〕24.8g(収率99.
2%)を得た。
ル−N−(2−(3−カルボキシル−3−ドデセニル−
1−オキソ)プロポキシ)プロピル)アンモニオプロパ
ノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物5〕の合
成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4つ口フラスコに、実施例3で得られた3−
(N,N−ジ−n−ペンチル−N−(2−ヒドロキシ)
プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタ
イン化合物3〕13g(0.0452モル)と、溶媒と
してトルエン30gとを仕込み、攪拌しながら80℃の
油浴で加熱しつつ、ドデセニルコハク酸無水物12g
(0.0451モル)を5分間かけて滴下した。滴下終
了後、80℃の油浴で加熱して3時間反応させた。反応
終了後、反応液を500mlのナスフラスコに移し、ト
ルエンをロータリーエバポレーターで留去することによ
り、本発明の長鎖アルキル基含有ベタイン化合物であ
る、3−(N,N−ジ−n−ペンチル−N−(2−(3
−カルボキシル−3−ドデセニル−1−オキソ)プロポ
キシ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物5〕24.8g(収率99.
2%)を得た。
【0082】得られた長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物5の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図15に、赤外吸
収スペクトルを図16に示した。図15を見ると、4.
1〜4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppm
シフトしていた。また、ドデセニルコハク酸無水物が開
環して生成したカルボキシル基のプロトン由来のピーク
が8.4ppmに観測された。更に、図16を見ると、
3300cm-1付近に観測されたOH基の伸縮振動吸収
が消失し、代わって、2500〜2550cm-1付近に
CO2 −Hの伸縮振動吸収が観測された。これらのこと
から、下記式(14)で表わされる長鎖アルキル基含有
ベタイン化合物5が得られていることが確認できた。
物5の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図15に、赤外吸
収スペクトルを図16に示した。図15を見ると、4.
1〜4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppm
シフトしていた。また、ドデセニルコハク酸無水物が開
環して生成したカルボキシル基のプロトン由来のピーク
が8.4ppmに観測された。更に、図16を見ると、
3300cm-1付近に観測されたOH基の伸縮振動吸収
が消失し、代わって、2500〜2550cm-1付近に
CO2 −Hの伸縮振動吸収が観測された。これらのこと
から、下記式(14)で表わされる長鎖アルキル基含有
ベタイン化合物5が得られていることが確認できた。
【0083】
【化24】
【0084】実施例9 3−(N,N−ジ−n−ペンチ
ル−N−(2−ココカルボキシ)プロピル)アンモニオ
プロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
6〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及びDien−Stark管を
備えた100mlの4つ口フラスコに、実施例3で得ら
れた3−(N,N−ジ−n−ペンチル−N−(2−ヒド
ロキシ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基
含有ベタイン化合物3〕13.5g(0.0470モ
ル)、ヤシアルキルカルボン酸10.5g(0.046
9モル)、溶媒としてトルエン20g、及び、触媒とし
てp−トルエンスルホン酸0.2gを仕込み、攪拌しな
がら140℃の油浴で加熱しつつ、16時間反応させ
た。反応終了後、脱水量は0.81gであり、理論脱水
量が0.85gであることから、脱水反応の転化率は9
5%であることが分かった。得られた反応液を500m
lのナスフラスコに移し、ロータリーエバポレーターに
よりトルエンを留去することにより、本発明の長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物である、3−(N,N−ジ−
n−ペンチル−N−(2−ココカルボキシ)プロピル)
アンモニオプロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイ
ン化合物6〕約22g(収率:95%)を得た。
ル−N−(2−ココカルボキシ)プロピル)アンモニオ
プロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイン化合物
6〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及びDien−Stark管を
備えた100mlの4つ口フラスコに、実施例3で得ら
れた3−(N,N−ジ−n−ペンチル−N−(2−ヒド
ロキシ)プロピル)アンモニオプロパノエート〔水酸基
含有ベタイン化合物3〕13.5g(0.0470モ
ル)、ヤシアルキルカルボン酸10.5g(0.046
9モル)、溶媒としてトルエン20g、及び、触媒とし
てp−トルエンスルホン酸0.2gを仕込み、攪拌しな
がら140℃の油浴で加熱しつつ、16時間反応させ
た。反応終了後、脱水量は0.81gであり、理論脱水
量が0.85gであることから、脱水反応の転化率は9
5%であることが分かった。得られた反応液を500m
lのナスフラスコに移し、ロータリーエバポレーターに
よりトルエンを留去することにより、本発明の長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物である、3−(N,N−ジ−
n−ペンチル−N−(2−ココカルボキシ)プロピル)
アンモニオプロパノエート〔長鎖アルキル基含有ベタイ
ン化合物6〕約22g(収率:95%)を得た。
【0085】得られた長鎖アルキル基含有ベタイン化合
物6の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図17に、赤外吸
収スペクトルを図18に示した。図17を見ると、4.
1〜4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppm
シフトしていた。また、図18を見ると、3300〜3
400cm-1に観測されたOH基の伸縮振動吸収が消失
していた。更に、未反応のヤシアルキルカルボン酸のカ
ルボキシル基に由来する、2550〜2600cm-1付
近のCO2 −Hの伸縮振動吸収も観測されなかった。こ
れらのことから、下記式(15)で表わされる長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物が得られていることが確認で
きた。式中、Rcは、上記と同じ。
物6の 1H−核磁気共鳴スペクトルを図17に、赤外吸
収スペクトルを図18に示した。図17を見ると、4.
1〜4.2ppmにプロピレンオキサイド由来のメチン
のピークが観測され、該ピークは未反応の場合に観測さ
れるピーク(4.0ppm付近)よりも約0.1ppm
シフトしていた。また、図18を見ると、3300〜3
400cm-1に観測されたOH基の伸縮振動吸収が消失
していた。更に、未反応のヤシアルキルカルボン酸のカ
ルボキシル基に由来する、2550〜2600cm-1付
近のCO2 −Hの伸縮振動吸収も観測されなかった。こ
れらのことから、下記式(15)で表わされる長鎖アル
キル基含有ベタイン化合物が得られていることが確認で
きた。式中、Rcは、上記と同じ。
【0086】
【化25】
【0087】実施例10 3−(N,N−ジ−n−ブチ
ル−N−(2−ヒドロキシ)ドデシル)アンモニオプロ
パノエート〔水酸基含有ベタイン化合物4〕の合成 攪拌機、冷却管及び温度計を備えた100mlの4ツ口
フラスコに、参考例1で得られたN,N−ジ−n−ブチ
ル−β−アラニン12g(0.0596モル)、モノオ
キシランとして1,2−エポキシドデカン11g(0.
0596モル)、溶媒としてトルエン30gを仕込み、
室温において4ツ口フラスコ内を窒素ガスにより10分
間置換した。その後、120℃の油浴で加熱しつつ、攪
拌しながら6時間反応させた。反応中も窒素ガスをフロ
ーさせて、窒素ガス雰囲気下で反応を行った。得られた
反応液を室温まで冷却した後、反応液を300mlのナ
スフラスコに移し、トルエンをロータリーエバポレータ
ーで留去することにより、本発明の水酸基含有ベタイン
化合物である、3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−
(2−ヒドロキシ)ドデシルアンモニオプロパノエート
〔水酸基含有ベタイン化合物4〕約22.7g(收率:
98.7%)を得た。
ル−N−(2−ヒドロキシ)ドデシル)アンモニオプロ
パノエート〔水酸基含有ベタイン化合物4〕の合成 攪拌機、冷却管及び温度計を備えた100mlの4ツ口
フラスコに、参考例1で得られたN,N−ジ−n−ブチ
ル−β−アラニン12g(0.0596モル)、モノオ
キシランとして1,2−エポキシドデカン11g(0.
0596モル)、溶媒としてトルエン30gを仕込み、
室温において4ツ口フラスコ内を窒素ガスにより10分
間置換した。その後、120℃の油浴で加熱しつつ、攪
拌しながら6時間反応させた。反応中も窒素ガスをフロ
ーさせて、窒素ガス雰囲気下で反応を行った。得られた
反応液を室温まで冷却した後、反応液を300mlのナ
スフラスコに移し、トルエンをロータリーエバポレータ
ーで留去することにより、本発明の水酸基含有ベタイン
化合物である、3−(N,N−ジ−n−ブチル−N−
(2−ヒドロキシ)ドデシルアンモニオプロパノエート
〔水酸基含有ベタイン化合物4〕約22.7g(收率:
98.7%)を得た。
【0088】得られた水酸基含有ベタイン化合物4の 1
H−核磁気共鳴スペクトルを図19に、赤外線吸収スペ
クトルを図20に示した。図19を見ると、4.2pp
mに1,2−エポキシドデカン由来のメチン基のピーク
が観測され、該ピークは未反応の場合に観測される1,
2−エポキシドデカンのメチン基のピーク(3.0pp
m)よりも約1.2ppmシフトしていた。また、図2
0を見ると、原料であるN,N−ジ−n−ブチル−β−
アラニン基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が
消失していた。更に、950cm-1、1090cm-1、
1200cm-1付近に新しく生成した−CH2 −N+ 、
−CH−OH由来の吸収が見られ、3300〜3500
cm-1にはOH基の伸縮振動吸収が見られた。これらの
ことから、下記式(16)で表される水酸基含有ベタイ
ン化合物4が得られていることが確認できた。
H−核磁気共鳴スペクトルを図19に、赤外線吸収スペ
クトルを図20に示した。図19を見ると、4.2pp
mに1,2−エポキシドデカン由来のメチン基のピーク
が観測され、該ピークは未反応の場合に観測される1,
2−エポキシドデカンのメチン基のピーク(3.0pp
m)よりも約1.2ppmシフトしていた。また、図2
0を見ると、原料であるN,N−ジ−n−ブチル−β−
アラニン基由来の吸収(2550〜2600cm-1)が
消失していた。更に、950cm-1、1090cm-1、
1200cm-1付近に新しく生成した−CH2 −N+ 、
−CH−OH由来の吸収が見られ、3300〜3500
cm-1にはOH基の伸縮振動吸収が見られた。これらの
ことから、下記式(16)で表される水酸基含有ベタイ
ン化合物4が得られていることが確認できた。
【0089】
【化26】
【0090】実施例11 3−(N,N−ジ−(2−ヒ
ドロキシ)エチル−N−(2−ヒドロキシ)オクチル)
アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン化合物
5〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4ツ口フラスコに、参考例3で得られたN,N−
ジ−(2−ヒドロキシ)エチル−β−アラニン10g
(0.0564モル)、溶媒としてメタノール20g、
及び、触媒としてトリエチルアミン0.6gを仕込み、
室温において4ツ口フラスコ内を窒素ガスにより10分
間置換した。その後、80℃の油浴でメタノールが還流
するまで内温を上げた。内温が一定になった後、モノオ
キシランとして1,2−エポキシオクタン7.24g
(0.0564モル)とメタノール10gとの混合物を
20分間かけて滴下した。滴下終了後、メタノールが還
流した状態で攪拌しながら10時間反応させた。反応中
も窒素ガスをフローさせて、窒素ガス雰囲気下で反応を
行った。得られた反応液を室温まで冷却した後、反応液
を300mlのナスフラスコに移し、溶媒としてのメタ
ノールと触媒としてのトリエチルアミンとをロータリー
エバポレーターで留去することにより、本発明の水酸基
含有ベタイン化合物である、3−(N,N−ジ−(2−
ヒドロキシ)エチル−N−(2−ヒドロキシ)オクチ
ル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン化
合物5〕約16.4g(収率:95.1%)を得た。
ドロキシ)エチル−N−(2−ヒドロキシ)オクチル)
アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン化合物
5〕の合成 攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた100
mlの4ツ口フラスコに、参考例3で得られたN,N−
ジ−(2−ヒドロキシ)エチル−β−アラニン10g
(0.0564モル)、溶媒としてメタノール20g、
及び、触媒としてトリエチルアミン0.6gを仕込み、
室温において4ツ口フラスコ内を窒素ガスにより10分
間置換した。その後、80℃の油浴でメタノールが還流
するまで内温を上げた。内温が一定になった後、モノオ
キシランとして1,2−エポキシオクタン7.24g
(0.0564モル)とメタノール10gとの混合物を
20分間かけて滴下した。滴下終了後、メタノールが還
流した状態で攪拌しながら10時間反応させた。反応中
も窒素ガスをフローさせて、窒素ガス雰囲気下で反応を
行った。得られた反応液を室温まで冷却した後、反応液
を300mlのナスフラスコに移し、溶媒としてのメタ
ノールと触媒としてのトリエチルアミンとをロータリー
エバポレーターで留去することにより、本発明の水酸基
含有ベタイン化合物である、3−(N,N−ジ−(2−
ヒドロキシ)エチル−N−(2−ヒドロキシ)オクチ
ル)アンモニオプロパノエート〔水酸基含有ベタイン化
合物5〕約16.4g(収率:95.1%)を得た。
【0091】得られた水酸基含有ベタイン化合物5の 1
H−核磁気共鳴スペクトルを図21に、赤外線吸収スペ
クトルを図22に示した。図21を見ると、4.1pp
mに1,2−エポキシオクタン由来のメチン基のピーク
が観測され、該ピークは未反応の場合に観測される1,
2−エポキシオクタンのメチン基のピーク(2.9pp
m)よりも約1.2ppmシフトしていた。また、図2
2を見ると、原料であるN,N−ジ−(2−ヒドロキ
シ)エチル−β−アラニンのアミノ基由来の吸収(25
50〜2600cm-1)が消失していた。更に、104
0cm-1、1080cm-1、1200cm-1付近に新し
く生成した−CH2 −N+ 、−CH−OH由来の吸収が
見られ、3300〜3400cm -1にはOH基の伸縮振
動吸収が見られた。これらのことから、下記式(17)
で表される水酸基ベタイン化合物5が得られていること
が確認できた。
H−核磁気共鳴スペクトルを図21に、赤外線吸収スペ
クトルを図22に示した。図21を見ると、4.1pp
mに1,2−エポキシオクタン由来のメチン基のピーク
が観測され、該ピークは未反応の場合に観測される1,
2−エポキシオクタンのメチン基のピーク(2.9pp
m)よりも約1.2ppmシフトしていた。また、図2
2を見ると、原料であるN,N−ジ−(2−ヒドロキ
シ)エチル−β−アラニンのアミノ基由来の吸収(25
50〜2600cm-1)が消失していた。更に、104
0cm-1、1080cm-1、1200cm-1付近に新し
く生成した−CH2 −N+ 、−CH−OH由来の吸収が
見られ、3300〜3400cm -1にはOH基の伸縮振
動吸収が見られた。これらのことから、下記式(17)
で表される水酸基ベタイン化合物5が得られていること
が確認できた。
【0092】
【化27】
【0093】
【発明の効果】本発明の水酸基含有ベタイン化合物及び
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物は、上述の構成より
なるので、生分解性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電
防止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原
料等に有用なものである。本発明のベタイン化合物の製
造方法は、水酸基含有ベタイン化合物及び長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物を、効率よく高収率で製造するこ
とができるものである。
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物は、上述の構成より
なるので、生分解性に優れ、界面活性剤、殺菌剤、帯電
防止剤、柔軟仕上げ剤、防錆剤、樹脂改質剤、中間体原
料等に有用なものである。本発明のベタイン化合物の製
造方法は、水酸基含有ベタイン化合物及び長鎖アルキル
基含有ベタイン化合物を、効率よく高収率で製造するこ
とができるものである。
【図1】実施例1で得られた水酸基含有ベタイン化合物
1の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものである。
1の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものである。
【図2】実施例1で得られた水酸基含有ベタイン化合物
1の赤外吸収スペクトルを示すものである。
1の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図3】実施例2で得られた水酸基含有ベタイン化合物
2の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものである。
2の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものである。
【図4】実施例2で得られた水酸基含有ベタイン化合物
2の赤外吸収スペクトルを示すものである。
2の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図5】実施例3で得られた水酸基含有ベタイン化合物
3の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものである。
3の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものである。
【図6】実施例3で得られた水酸基含有ベタイン化合物
3の赤外吸収スペクトルを示すものである。
3の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図7】実施例4で得られた長鎖アルキル基含有ベタイ
ン化合物1の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもので
ある。
ン化合物1の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもので
ある。
【図8】実施例4で得られた長鎖アルキル基含有ベタイ
ン化合物1の赤外吸収スペクトルを示すものである。
ン化合物1の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図9】実施例5で得られた長鎖アルキル基含有ベタイ
ン化合物2の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもので
ある。
ン化合物2の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもので
ある。
【図10】実施例5で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物2の赤外吸収スペクトルを示すものである。
イン化合物2の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図11】実施例6で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物3の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
イン化合物3の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
【図12】実施例6で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物3の赤外吸収スペクトルを示すものである。
イン化合物3の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図13】実施例7で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物4の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
イン化合物4の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
【図14】実施例7で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物4の赤外吸収スペクトルを示すものである。
イン化合物4の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図15】実施例8で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物5の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
イン化合物5の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
【図16】実施例8で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物5の赤外吸収スペクトルを示すものである。
イン化合物5の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図17】実施例9で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物6の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
イン化合物6の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すもの
である。
【図18】実施例9で得られた長鎖アルキル基含有ベタ
イン化合物6の赤外吸収スペクトルを示すものである。
イン化合物6の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図19】実施例10で得られた水酸基含有ベタイン化
合物4の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものであ
る。
合物4の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものであ
る。
【図20】実施例10で得られた水酸基含有ベタイン化
合物4の赤外吸収スペクトルを示すものである。
合物4の赤外吸収スペクトルを示すものである。
【図21】実施例11で得られた水酸基含有ベタイン化
合物5の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものであ
る。
合物5の 1H−核磁気共鳴スペクトルを示すものであ
る。
【図22】実施例11で得られた水酸基含有ベタイン化
合物5の赤外吸収スペクトルを示すものである。
合物5の赤外吸収スペクトルを示すものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(1); 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、同一若しくは異なって、水素
原子又は炭素数1〜8の炭化水素基又は水酸基を有する
炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただし、R1及びR2
が両方とも水素原子である場合を除く。また、R1 及
びR2 がともに水素原子でない場合には、R1 及びR2
は、単結合により互いに結合するか、又は、O、S及び
Nからなる群より選択される少なくとも1種の元素を介
することにより互いに結合してもよい。R3 は、水素原
子、メチル基又はヒドロキシメチル基を表す。Aは、炭
素数2〜25の炭化水素基を表す。)で表されることを
特徴とする水酸基含有ベタイン化合物。 - 【請求項2】 下記一般式(1); 【化2】 (式中、R1 及びR2 は、同一若しくは異なって、水素
原子又は炭素数1〜8の炭化水素基又は水酸基を有する
炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただし、R1及びR2
が両方とも水素原子である場合を除く。また、R1 及
びR2 がともに水素原子でない場合には、R1 及びR2
は、単結合により互いに結合するか、又は、O、S及び
Nからなる群より選択される少なくとも1種の元素を介
することにより互いに結合してもよい。R3 は、水素原
子、メチル基又はヒドロキシメチル基を表す。Aは、炭
素数2〜25の炭化水素基を表す。)で表される水酸基
含有ベタイン化合物を製造する方法であって、下記一般
式(2); 【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は、前記と同じ。)で表さ
れるβ−アラニン誘導体と、モノオキシラン化合物とを
反応させる工程を含むことを特徴とする水酸基含有ベタ
イン化合物の製造方法。 - 【請求項3】 下記一般式(3); 【化4】 (式中、R6 及びR7 は、同一若しくは異なって、水素
原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただし、R
6 及びR7 が両方とも水素原子である場合を除く。ま
た、R6 及びR7 がともに水素原子でない場合には、R
6 及びR7 は、単結合により互いに結合するか、又は、
O、S及びNからなる群より選択される少なくとも1種
の元素を介することにより互いに結合してもよい。R3
は、水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を表
す。Aは、炭素数2〜25の炭化水素基を表す。R4 及
びR5 は、どちらか1つが水素原子を表し、残りの1つ
が炭素数5〜30の炭化水素基を表す。Xは、水素原子
又は−COOMを表す。Mは、水素原子、金属原子又は
アンモニウム基を表す。)で表されることを特徴とする
長鎖アルキル基含有ベタイン化合物。 - 【請求項4】 下記一般式(3); 【化5】 (式中、R6 及びR7 は、同一若しくは異なって、水素
原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を表す。ただし、R
6 及びR7 が両方とも水素原子である場合を除く。ま
た、R6 及びR7 がともに水素原子でない場合には、R
6 及びR7 は、単結合により互いに結合するか、又は、
O、S及びNからなる群より選択される少なくとも1種
の元素を介することにより互いに結合してもよい。R3
は、水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を表
す。Aは、炭素数2〜25の炭化水素基を表す。R4 及
びR5 は、どちらか1つが水素原子を表し、残りの1つ
が炭素数5〜30の炭化水素基を表す。Xは、水素原子
又は−COOMを表す。Mは、水素原子、金属原子又は
アンモニウム基を表す。)で表される長鎖アルキル基含
有ベタイン化合物を製造する方法であって、下記一般式
(6); 【化6】 (式中、R6 、R7 、R3 及びAは、前記と同じ。)で
表される水酸基含有ベタイン化合物と、下記一般式
(4); 【化7】 (式中、R4 、R5 及びXは、前記と同じ。)で表され
る長鎖アルキル基含有カルボン酸、又は、下記一般式
(5); 【化8】 (式中、R4 及びR5 は、前記と同じ。)で表される長
鎖アルキル基含有カルボン酸無水物とを反応させる工程
を含むことを特徴とする長鎖アルキル基含有ベタイン化
合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350071A JP2001206868A (ja) | 1999-11-17 | 2000-11-16 | ベタイン化合物及びその製法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32670899 | 1999-11-17 | ||
JP11-326708 | 1999-11-17 | ||
JP2000350071A JP2001206868A (ja) | 1999-11-17 | 2000-11-16 | ベタイン化合物及びその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001206868A true JP2001206868A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=26572274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000350071A Pending JP2001206868A (ja) | 1999-11-17 | 2000-11-16 | ベタイン化合物及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001206868A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003105671A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Lion Corp | 液体柔軟剤組成物 |
JP2006022085A (ja) * | 2004-06-08 | 2006-01-26 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | ベタイン型化合物とその製造方法およびそれを含有する洗浄剤組成物 |
JP5690720B2 (ja) * | 2009-05-01 | 2015-03-25 | 出光興産株式会社 | αβ不飽和カルボン酸−N,N二置換アミド及び3−アルコキシカルボン酸−N,N二置換アミドの製造方法 |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000350071A patent/JP2001206868A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003105671A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Lion Corp | 液体柔軟剤組成物 |
JP4706816B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-06-22 | ライオン株式会社 | 液体柔軟剤組成物 |
JP2006022085A (ja) * | 2004-06-08 | 2006-01-26 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | ベタイン型化合物とその製造方法およびそれを含有する洗浄剤組成物 |
JP5690720B2 (ja) * | 2009-05-01 | 2015-03-25 | 出光興産株式会社 | αβ不飽和カルボン酸−N,N二置換アミド及び3−アルコキシカルボン酸−N,N二置換アミドの製造方法 |
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