JP2001203464A - ビルドアップ多層プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents
ビルドアップ多層プリント配線板及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2001203464A JP2001203464A JP2000014153A JP2000014153A JP2001203464A JP 2001203464 A JP2001203464 A JP 2001203464A JP 2000014153 A JP2000014153 A JP 2000014153A JP 2000014153 A JP2000014153 A JP 2000014153A JP 2001203464 A JP2001203464 A JP 2001203464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- copper
- plating
- wiring board
- multilayer printed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
Abstract
れ、無電解ニッケル/金めっきのふりがなく、生産性に
優れ、微細配線に適した多層プリント配線板とその製造
方法を提供すること。 【解決手段】下地銅上にめっきレジストを形成しパター
ンめっきを行い、めっきレジストを剥離した後下地銅を
除去して回路を形成した後無電解ニッケル金めっきを施
すことからなるビルドアップ多層プリント配線板におい
て、下地銅としてキャリア銅と下地銅の間に中間層を有
する複合金属箔を使用することを特徴とする。
Description
プリント配線板及びその製造方法に関する。
化が一段と進み、これに伴い、LSIやチップ部品等の
高集積化が進展し、その形態も多ピン化、小型化へと急
速に変化している。このため、多層プリント配線板に
は、電子部品の実装密度を向上するために、配線パター
ンの高密度化が一層求められるようになった。これらの
要望を満たすために、層間の薄型化、配線の微細化、層
間接続穴の小径化が行われ、また、隣接する層間の導体
のみを接続するインタースティシャルバイアボール(以
下、IVHという。)や、ベリードバイアボール(以下、
BVHという。)が用いられるようになり、このIVH
やBVHも更に小径化されつつある。配線の多層化に
は、通常、複数の回路層と該間の層間絶縁層をまとめて
重ね、加熱加圧して積層一体化し、必要な箇所に穴をあ
け接続する多層配線板と、回路を形成した上に層間絶縁
層を形成し、その上に更に回路を形成し、必要な箇所に
穴を設け、というように回路層と絶縁層とを順次形成す
るビルドアップ多層配線板とがある。ビルドアップ多層
配線板の一例を示すと、めっきスルーホールと内層回路
とが形成された内層回路板のスルーホールに、シルクス
クリーン印刷法などによって熱硬化性樹脂を穴が塞がる
ように埋め、加熱して硬化した後、穴からはみ出した樹
脂を研磨などにより除去し、熱硬化性の樹脂を塗布し、
加熱硬化して絶縁層を形成し、その絶縁層の一部を選択
的に除去することによって層間接続用の穴を設け、無電
解めっきなどによってその層間接続用の穴内壁の金属化
を行った後、基板表面にめっきレジストを形成しパター
ン電気めっき後めっきレジストを剥離しクイックエッチ
ングにより下地銅めっきをエッチングすることにより回
路を形成する。この回路を形成したものを内層回路板と
すれば、上記と同様の操作によりさらに1層の絶縁層及
び回路層の形成ができ、これを繰り返すことによって、
必要とする多層回路が形成できる。
プ多層配線板は、回路を形成するために下地銅めっきを
エッチングした後、表面処理の無電解ニッケル/金めっ
きのふり抑制及びイオンマイグレーション性向上のた
め、無電解銅めっきの触媒であるパラジウムを除去する
必要がある。しかし、パラジウムの剥離剤や過マンガン
酸の粗化剤を用いた場合、配線の細りや配線の剥離など
が発生する不具合のため、歩留まりの低下をまねいてい
た。本発明は、工程の簡略化が図れ、微細配線の形成性
に優れ、無電解ニッケル/金めっきのふりがなく、生産
性に優れ、微細配線に適した多層プリント配線板とその
製造方法を提供することを目的とする。
銅上にめっきレジストを形成しパターンめっきを行い、
めっきレジストを剥離した後下地銅を除去して回路を形
成した後無電解ニッケル金めっきを施すことからなるビ
ルドアップ多層プリント配線板において、下地銅として
キャリア銅と下地銅の間に中間層を有する複合金属箔を
使用することを特徴とするビルドアップ多層プリント配
線板に関する。本発明のビルドアップ多層プリント配線
板は、内層基板にスルーホールがあり、内層基板の上に
バイアホールが形成された絶縁層と導体回路が積層され
たビルドアップ多層プリント配線板において、内層基板
のスルーホールがビルドアップ層と同一の絶縁樹脂で充
填されており、キャリア銅と下地銅の間に中間層を有す
る複合金属箔を使用することを特徴とする。
ト配線板を、以下の工程を、この順序に行って製造する
ことを特徴とする。 a1 熱硬化性樹脂ワニスに電気絶縁性セラミック系ウ
ィスカを配合し、均一に分散させた後、樹脂との接着に
適した粗さを有する0.1〜1.0μmの厚さの下地銅層
と、全体としての金属層として取り扱いに十分な強度を
有する厚さ10〜150μmのキャリア銅層と、その2
層の中間に設けられた厚さが0.04〜1.5μmのニッ
ケル−リン合金層からなる複合金属箔の下地銅層の粗化
面に塗布し、加熱半硬化させ、熱硬化性樹脂層を形成
し、予めめっきスルーホールと第1の導体回路を形成し
た内層板の上に、前記熱硬化性樹脂層を重ね、加熱加圧
して積層一体化する工程。 a2 キャリア層のみを除去する工程。 a3 ニッケル−リン合金層のみを除去する工程。 b IVHを形成するための穴の形状にレーザ光を照射
することにより、前記内層板の回路導体が露出するまで
除去して、バイアホールとする工程。 c バイアホール壁面の前記硬化した熱硬化性樹脂層
を、粗化剤を用いて粗化する工程。 d 前記内層回路導体と前記銅箔とを電気的に接続する
ために、無電解銅めっきを行う工程。 e 前記銅箔上にめっきレジストを形成し、該めっきレ
ジストで形成されたスペース部に電気銅めっきを施し、
第2の導体回路を形成する工程。 f 前記めっきレジストを除去する工程。 g 下地銅めっきを除去する工程。 h 導体回路表面に凹凸を形成し、層間の接着力を高め
る工程。 i aからhでの工程を必要な回数繰り返すことにより
ビルドアップ層を形成する工程。 j ソルダーレジストを形成する工程。 k 無電解ニッケル・金めっきを施す工程。
樹脂には、種々のものが使用でき、従来においてガラス
布に含浸して使用していた樹脂、例えば、分子量が3
0,000を超えない樹脂であって、エポキシ樹脂、ビ
ストリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、
メラミン樹脂、珪素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シ
アン酸エステル樹脂、イソシアネート樹脂、またはこれ
らの変性樹脂などがある。中でも、エポキシ樹脂、ビス
トリアジン樹脂及びポリイミド樹脂は、Tg 弾性率、
硬度が高く好ましい。エポキシ樹脂としては、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラ
ック型エポキシ樹脂、サリチルアルデヒドノボラック型
エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ
樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポ
キシ樹脂、グリシジアルアミン型エポキシ樹脂、ヒダン
トイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレート型エポキシ樹
脂、脂肪族環状エポキシ樹脂ならびにこれらのハロゲン
化物、水素添加物から選択されたものを使用でき、併用
することもできる。中でも、ビスフェノールAノボラッ
ク型エポキシ樹脂とサリチルアルデヒドノボラック型エ
ポキシ樹脂は、耐熱性に優れ好ましい。
に使用する電気絶縁性セラミック系ウィスカには、弾性
率が200MPa以上必要であり、200MPa未満で
は剛性が不足し板厚が薄い場合、チップ搭載後のそりが
大きくマザーボードヘの実装性が低下する。このような
電気絶縁性セラミック系ウィスカには、例えば、ほう酸
アルミニウム、ウォラスナイト、チタン酸カリウム、塩
基性硫酸マグネシウム、窒化珪素、及びα−アルミナの
中から選択して用いることができる。中でも、ほう酸ア
ルミニウムとチタン酸カリウムは、モース硬度が従来の
Eガラスと同程度であり、従来のプリプレグと同等のワ
イヤボンディング性が得られ、さらに、ほう酸アルミニ
ウムは、弾性率が400MPaと高い上に、ワニスと混
合しやすく好ましい。この電気絶縁性セラミック系ウィ
スカの形状としては、平均直径が0.3〜3μm、平均
長さが平均直径の5倍以上であることが必要である。平
均直径が0.3μm未満であると、樹脂ワニスヘの混合
が困難となり、3μmを超えると、樹脂への分散が十分
でなく、塗布した表面の凹凸が大きくなり、好ましくな
い。この平均直径は、0.3〜1μmの範囲がより好ま
しい。平均長さが、5倍未満であると、樹脂の剛性が得
られず、さらには20倍以上であることがより好まし
い。また、上限として、30μm以下であることが好ま
しく、この数値は、内層回路の回路間隔より小さいこと
が必要であり、現状では内層回路間隔が30μm未満の
ものが無いためである。この平均長さが、内層回路の間
隔を超えると、両回路に接触した場合に、電気絶縁性セ
ラミック系ウィスカに沿って銅のイオンマイグレーショ
ンが起こり易く、回路が短絡する可能性が高いので好ま
しくない。この電気絶縁性セラミック系ウィスカと熱硬
化性樹脂との濡れ性を高めるために、電気絶縁性セラミ
ック系ウィスカの表面をカップリング剤で処理したもの
を用いることが好ましく、このようなカップリング剤に
は、シリコン系カップリング剤、チタン系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコニウム系カ
ップリング剤、ジルコアルミニウム系カップリング剤、
クロム系カップリング剤、ボロン系カップリング剤、リ
ン系カップリング剤、アミノ系カップリング剤などから
選択して使用できる。
化剤には、上記した樹脂に用いる硬化剤であればどのよ
うなものでも使用でき、例えば、樹脂にエポキシ樹脂を
用いる場合には、ジシアンジアミド、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ポリビニルフェノール樹脂、ノ
ボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂が耐熱
性に優れ好ましい。この硬化剤の前記熱硬化性樹脂に対
する配合比は、前記熱硬化性樹脂100重量部に対し
て、2〜100重量部の範囲が好ましく、ジシアンジア
ミドであれば、2〜5重量部、それ以外の上記硬化剤で
あれば、30〜80重量部の範囲が好ましい。2重量部
未満であると硬化不足となり、耐熱性が低下し、100
重量部を超えると、電気特性や耐熱性が低下する。
剤には、さらに、硬化促進剤を用いることが望ましく、
熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂の場合には、硬化促進剤に
は、イミダゾール化合物、有機リン化合物、第3級アミ
ン、第4級アンモニウム塩などを使用することができ
る。この硬化促進剤の配合比は、前記熱硬化性樹脂10
0重量部に対し、0.01〜20重量部の範囲が好まし
く、0.1〜1.0重量部の範囲がより好ましい。0.0
1重量部未満であると、硬化不足となり耐熱性が低下
し、20重量部を超えると、Bステージの寿命が短くな
り耐熱性が低下する。
ラミック系ウィスカ、硬化剤、硬化促進剤は、溶剤に希
釈して用いる。この溶剤には、アセトン、メチルエチル
ケトン、トルエン、キシレン、メチルイソブチレン、酢
酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテル、メ
タノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等が使用できる。この希釈剤の上記
熱硬化性樹脂に対する配合比は、上記熱硬化性樹脂10
0重量部に対し、1〜200重量部の範囲が好ましく、
30〜100重量部の範囲がより好ましい。1重量部未
満であると、粘度が高くなり塗りムラができやすく、2
00重量部を超えると、粘度が低くなりすぎ必要な厚さ
にまで塗布することができない。
ウィスカの割合)熱硬化性樹脂と電気絶縁性セラミック
系ウィスカの割合は、硬化した熱硬化性樹脂の中で電気
絶縁性セラミック系ウィスカが、5〜50容積%となる
ように調整することが必要である。さらには、20〜4
0容積%であることがより好ましい。5容積%未満であ
ると、熱硬化性樹脂のフィルム形成能が小さく、切断時
に飛散する等、取り扱いが困難であり、剛性も低く、チ
ップ実装後の基板のそりが大きくなり実装性が低下す
る。50容積%を超えると、前記工程a1において、加
熱加圧成型時に、内層回路板の穴や回路間隔への埋め込
みが不十分で、成形後にボイドやかすれを生じ、絶縁性
が低下する。
熱硬化性樹脂と電気絶縁性セラミック系ウィスカを塗布
するには、上記熱硬化性樹脂、硬化剤、硬化促進剤、及
び希釈剤を混合した溶液(以下、熱硬化性樹脂ワニスと
いう)に、電気絶縁性セラミック系ウィスカを均一に混
合したワニスを塗布し、加熱して、半硬化させるもので
あり、ブレードコータ、ロッドコータ、ナイフコータ、
スクイズコータ、リバースロールコータ、あるいはトラ
ンスファロールコータ等、銅箔と平行な方向にせん断力
を負荷できるか、あるいは銅箔の面に垂直な方向に、圧
縮力を負荷できる塗布方法を選択することが好ましい。
この熱硬化性樹脂ワニスの樹脂フローは、500μm以
上あり、熱硬化性樹脂層の半硬化後の厚さが、25〜1
00μmの範囲であることが好ましい。この樹脂フロー
とは、樹脂の厚さが50μmの銅箔付きプリプレグに3
0mm角の穴をあけ、銅張り積層板の銅箔面に樹脂が接
触するように重ね、170℃、2.5MPaで60分
間、加熱加圧して積層接着したときに、30mm角の穴
の縁から銅箔表面に流れ出した樹脂の最小距離である。
この樹脂フローは、500μmから10mmの範囲に調
節することが好ましく、500μm未満であると、内層
銅箔の埋め込み性が小さく表面に凹凸を生じ、10mm
を超えると積層後の端部の厚さが薄く絶縁性が低下す
る。
を扱う場合に、物理的に剥離可能なキャリアでは、取り
扱いの工程で、銅箔表面に傷の発生や異物の付着が起こ
ることもあり、これを防ぐために、密着度の高い複合金
属箔を用い、キャリアの除去に、回路導体と異なる化学
的除去条件を有する金属を用いるものである。ところ
で、このような金属層は、厚くすると経済的でなく、ま
た、工程も長くなるので、エッチングを止めたい位置
に、中間層を用いるものである。また、キャリア銅層の
みをエッチング除去する溶液としては、塩素イオンとア
ンモニウムイオンと銅イオンを含む溶液(以下、アルカ
リエッチャントという)を用いる。処理方法は、浸漬、
噴霧などの溶液に接触させることによって行う。さら
に、ニッケル−リン合金のみを除去する工程では、硝酸
と過酸化水素を主成分とする液に、添加剤としてカルボ
キシル基を有する有機酸、環構成員として、−NH−、
−N=の形で窒素を含む複素環式化合物を配合した水溶
液に浸漬するか、あるいはそのような水溶液を噴霧して
行う。
に代えて用いることができるものであり、工程a1 お
いて扱う絶縁性樹脂が単独でフイルム状となるものであ
ればどのようなものでも良く、エポキシ樹脂、ポリイミ
ド樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂等はTgや弾性率、
硬度が高く好ましい。
して下地銅層と樹脂を同時に、内層板の銅箔が露出する
まで除去しバイアホールを形成する工程である。この工
程において使用できるレーザーは、炭酸ガスレーザ、Y
AGレーザ、エキシマレーザ等があり、生産性の点から
炭酸ガスレーザが好ましい。このときのレーザ光の照射
条件は、時間が短く、出力の大きなパルス状の発振をす
るものが好ましく、例えば、1パルスの幅が1〜40μ
秒、パルス繰り返し周波数が150〜10,000H
z、繰り返しパルス数が1〜10パルスの条件で、出力
の大きさが、2〜5パルスの範囲で、穴加工できる出力
の出せるレーザ発振器が、発振、制御が容易となり好ま
しい。この出力は、エネルギー密度にして、15〜40
J/cm2の範囲である。時間当たりの出力が、上記範囲
未満であると、樹脂層を蒸発、発散することができず、
上記範囲を超えると、必要以上の穴径となり制御が困難
で、一旦蒸発した樹脂が炭化して付着することもあり、
付着した炭化物の除去を行わなければならない。下地銅
層の厚さは0.1〜1μm以下の範囲がよく、レーザの
加工性、パターンめっきの膜厚均一性、クイックエッチ
ングによる配線形成性等の点から0.3〜0.6μmの範
囲が好ましい。
を膨潤、溶解するものであればどのようなものでも使用
でき、通常は、アルカリ過マンガン酸水溶液を使用する
ことが好ましい。
は、通常の配線板のスルーホルめっきと同様の技術を用
いる。すなわち、パラジウム等のめっきの核になる物質
を、前記粗化した樹脂層に付着させ、イオン化しためっ
き金属と、めっき金属の錯化剤と、そのめっき金属の還
元剤とを有する無電解めっき液に接触させ、壁全体にめ
っき金属を析出させる。このように、めっきを行うと、
外層の銅箔と、IVHの壁面と、内層板の回路導体とを
電気的に接続することができる。この工程で行う無電解
銅めっきは、内層回路と基板表面を電気的に接続できる
厚さであればよく、1μm未満とすることが好ましく、
更に好ましくは0.3から0.5μmがよい。
きを1μm未満施した基板に感光性ドライフィルムフォ
トレジストをラミネートし、回路のスペースとなる部分
に紫外線を照射し回路部分にある樹脂を現像液を用いて
除去する。この工程で行う電気めっきは、通常の電気め
っきの技術を使うことができ、めっき液としてはシアン
化銅めっき、ほう弗化銅めっき、ピロ燐酸銅めっき、硫
酸銅めっき等があり安全性、浴管理の容易な硫酸銅めっ
きが好ましい。
である苛性ソーダやモノエタノールアミン等の剥離液が
使用でき、なかでも浸透性の高いモノエタノールアミン
が好ましい。
体回路の表面処理液としては、種々のものが使用できる
が、エッチング速度の遅い酸系のエッチング液が好まし
い。
体回路の表面処理液としては、種々のものが使用できる
が、エッチング速度の遅い硫酸・過酸化水素系、有機酸
系、硝酸系のエッチング液が好ましい。
とによりビルドアップ層を形成する工程。
ストとしては、一般的な熱硬化性及び感光性のフォトソ
ルダーレジストを使用することができるが、微細なパタ
ーンを形成できることからフォトソルダーレジストが好
ましい。
ル・金めっきには、市販のものが適用できる。以下、本
発明を実施例に基づき詳細に説明するが本発明はこれに
限定されるものではない。
ポキシ樹脂含浸両面銅張り積層板であるMCL-E-67
9(日立化成工業(株)製、商品名)を使用し、穴あけ、
無電解銅めっきを行い、スルーホール101に穴埋め材
として熱硬化性樹脂M-650TH(アサヒ科研製、商品
名)を印刷穴埋めし加熱硬化させ通常のサブトラクト法
によって穴埋めしたスルーホール101を有する内層回
路板1を作製した。次に、図1(b)に示すように、厚
さ0.5μmの下地銅層/厚さ0.2μmのニッケル−リ
ン合金層/厚さ15μmのキャリア銅層からなる複合金
属箔3の下地銅層の面に、下記の組成の熱硬化性樹脂ワ
ニスに対して、30容積%のほう酸アルミニウムウィス
カを混合、攪拌し、ナイフコータで塗布し、150℃で
10分間乾燥して、半硬化させた厚さ50μmの熱硬化
性樹脂2を有する銅箔付き接着フィルムを作製した。
シ当量:200)100重量部 ・ビスフェノールAノボラック樹脂(水酸基当量:10
6) 60重量部 ・2−エチル−4−メチルイミダゾール(硬化剤) 0.5
重量部 ・メチルエチルケトン(希釈剤) 100重量部 このようにして作製した内層板1と銅箔付き接着フイル
ムとを、内層板1の両面の回路導体と接着フィルムの熱
硬化性樹脂層2とが接するように重ね、170℃で、6
0分間、2.5MPaの圧力で、加熱加圧して積層一体
化した。この条件による樹脂フローは3mmであった。
ッチング除去した。 (アルカリエッチャント組成) ・Cucl2・・・・・・・・・・・・・175g/1 ・NH4OH・・・・・・・・・・・・・154g/1 ・NH4cl・・・・・・・・・・・・・236g/1 液温:50℃
ッチング除去した。(エッチング液組成) ・硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
00g/1 ・過酸化水素水(35%)・・・・・・・・・・・・・1
0m1/1 ・カルボキシル基を含む有機酸(DL−リンゴ酸)・・・1
00g/1 ・ベンゾトリアゾール・・・・・・・・・・・・・・5
g 1
よって、エネルギー密度20J/cm2、発振時間5μ
秒、発振周波数500Hz、4パルスの条件で、照射す
ることにより、前記内層板の回路導体が露出するまで除
去して、IVH4を形成した。(図1e)
を、粗化剤である7%のアルカリ過マンガン酸水溶液を
用いて、液温70℃、時間10分間の条件で粗化した。
電解銅めっき触媒付与処理液であるHS-202B(日立
化成工業(株)製、商品名)に、室温で10分間基板を
接触させ基板表面及びバイアホール壁面に触媒を付与し
た。前記触媒を付与した基板の表面およびバイアホール
の壁面に、無電解銅めっき液であるCUST-201(日
立化成工業(株)製、商品名)に、基板を浸漬し下地銅
層を0.3μm行った。めっき膜厚の測定は、SFT8
000(セイコー電子製、商品名)を使用した。(図1
f)
(日立化成工業(株)製、商品名)を使用し、間隙となる
部分にめっきレジスト5を形成した。前記めっきレジス
トを形成した基板を、硫酸銅めっき液を用いて導体回路
の厚さが15μmとなるようにパターン電気めっき6を
行った。(図1g)
(アトテツク製、商品名)を用いて、50℃、スプレー圧
0.2MPa、1分間の条件で一般的なスプレー式剥離
機を用いてめっきレジストを剥離した。(図1h)
製、商品名)を用いて、30℃、スプレー圧0.2MP
a、1分間の条件で一般的なスプレー式エッチング機を
用いて下地銅を除去した。(図1i)
00(メック(株)製、商品名)を用いて下地銅と導体回
路表面の粗化を同時に行った。エッチング量は、3μm
の設定で行った。
を作製する工程。
-7000を印刷し、80℃、20分間乾燥した後、開
口部となる部分に紫外光をさえぎるようにパターンを作
製したフォトマスクを位置合わせし、450mJ/cm2
の露光量で露光した後、炭酸ナトリウム1.5%溶液で
スプレー圧0.2MPaで現像し、後露光1J/cm2、
後加熱150℃、60分を行いソルダーレジストを形成
した。
品名)に、50℃で、1分間浸漬処理する。 ・水洗:室温で、2分間、流水で洗浄する。 ・ソフトエッチング:100g/1過硫酸アンモニウム
に、室温で、1分間浸漬処理する。 ・水洗:室温で、2分間、流水で洗浄する。 ・酸洗処理:10%硫酸に、室温で、1分間浸漬処理す
る。 ・水洗:室温で、2分間、流水で洗浄する。 ・活性化:無電解めっき用触媒溶液SA-100(日立化
成工業(株)製、商品名)に、室温で、5分間浸漬処理
する。 ・水洗:室温で、2分間、流水で洗浄する。 ・無電解ニッケルめっき:無電解ニッケルめっき液であ
るNIPS-100(日立化成工業(株)製、商品名)に
85℃で、20分間浸漬処理する。この無電解ニッケル
めっき皮膜の析出形態は層状であった。 ・水洗:室温で、2分間、流水で洗浄する。 ・無電解金めっき:無電解金めっきであるHGS-50
0(日立化成工業(株)製、商品名)に、85℃で、5分
間浸漬処理する。 ・水洗:室温で、2分間、流水で洗浄する。
ミニウムウィスカを配合した以外は、全て実施例1と同
様に行った。 実施例3 工程a1に代えて単独でフイルム状となる熱硬化性樹脂
としてMCF-7000LX(日立化成工業(株)製、商
品名)を使用した以外は、実施例1と同様にして作製し
た。
カリ過マンガン酸に粗化性のあるエポキシ樹脂を用いて
ラミネートした以外は実施例1と同様にして作製した。 比較例2 工程a1で使用した複合金属箔に代えて、5μmキャリ
ア付き銅箔を使用した以外は、施例1と同様にして作製
した。実施例及び比較例における結果を表1に示す。
れば、配線の微細化、無電解ニッケルめっきのふりのな
い、また、IVH,BVHの小径化に優れ、かつ強度に
優れ、接続信頼性に優れ、生産性に優れた多層プリント
配線板及びその製造方法を提供することができる。
ための各工程を示す断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】下地銅上にめっきレジストを形成しパター
ンめっきを行い、めっきレジストを剥離した後下地銅を
除去して回路を形成した後無電解ニッケル金めっきを施
すことからなるビルドアップ多層プリント配線板におい
て、下地銅としてキャリア銅と下地銅の間に中間層を有
する複合金属箔を使用することを特徴とするビルドアッ
プ多層プリント配線板。 - 【請求項2】複合金属箔が、キャリア銅の厚さが70〜
12μm、下地銅の厚さが1.0〜0.1μm、中間層が
1.0〜0.04μmの金属箔である請求項1に記載のビ
ルドアップ多層プリント配線板。 - 【請求項3】中間層がニッケル−リン合金層である請求
項1または2に記載のビルドアップ多層プリント配線
板。 - 【請求項4】以下の工程を、この順に行うことを特徴と
する多層プリント配線板の製造方法。 a1 熱硬化性樹脂ワニスに電気絶縁性セラミック系ウ
ィスカを配合し、均一に分散させた後、樹脂との接着に
適した粗さを有する1〜9μmの厚さの下地銅層と、全
体としての金属層として取り扱いに十分な強度を有する
厚さ10〜150μmのキャリア銅層と、その2層の中
間に設けられた厚さが0.04〜1.5μmのニッケル−
リン合金層からなる複合金属箔の下地銅層の粗化面に塗
布し、加熱半硬化させ、熱硬化性樹脂層を形成し、予め
めっきスルーホールと第1の導体回路を形成した内層板
の上に、前記熱硬化性樹脂層を重ね、加熱加圧して積層
一体化する工程。 a2 キャリア層のみを除去する工程。 a3 ニッケル−リン合金層のみを除去する工程。 b IVHを形成するための穴の形状にレーザ光を照射
することにより、前記内層板の回路導体が露出するまで
除去して、バイアホールとする工程。 c バイアホール壁面の前記硬化した熱硬化性樹脂層
を、粗化剤を用いて粗化する工程。 d 前記内層回路導体と前記銅箔とを電気的に接続する
ために、無電解銅めっきを行う工程。 e 前記銅箔上にめっきレジストを形成し、該めっきレ
ジストで形成されたスペース部に電気銅めっきを施し、
第2の導体回路を形成する工程。 f 前記めっきレジストを除去する工程。 g 下地銅めっきを除去する工程。 h 導体回路表面に凹凸を形成し、層間の接着力を高め
る工程。 i aからhでの工程を必要な回数繰り返すことにより
ビルドアップ層を形成する工程。 j ソルダーレジストを形成する工程。 k 無電解ニッケル・金めっきを施す工程。 - 【請求項5】工程a1 代えて、工程a4として充填材を
含まないフイルムを使用して積層一体化する請求項4に
記載のビルドアップ多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項6】熱硬化性樹脂の樹脂フローが500μm以
上あり、熱硬化性樹脂層の半硬化後の厚さが25〜10
0μmの範囲である請求項4又は5に記載のビルドアッ
プ多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項7】熱硬化性樹脂に配合する電気絶縁性セラミ
ック系ウィスカの配合量が、5〜50容積%である請求
項4乃至6のいずれかに記載の多層プリント配線板の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014153A JP4370490B2 (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | ビルドアップ多層プリント配線板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014153A JP4370490B2 (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | ビルドアップ多層プリント配線板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001203464A true JP2001203464A (ja) | 2001-07-27 |
JP4370490B2 JP4370490B2 (ja) | 2009-11-25 |
Family
ID=18541646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000014153A Expired - Fee Related JP4370490B2 (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | ビルドアップ多層プリント配線板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4370490B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096315A (ja) * | 2001-05-11 | 2003-04-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 難燃熱硬化性樹脂組成物 |
JP2003224367A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-08 | Hitachi Chem Co Ltd | 高周波用プリント配線板およびその製造方法 |
US7473458B2 (en) | 2002-03-05 | 2009-01-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Metal foil with resin and metal-clad laminate, and printed wiring board using the same and method for production thereof |
JP2009044111A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Akitomo Tejima | プリント配線板の製造方法 |
CN113784535A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-10 | 龙南鼎泰电子科技有限公司 | 印刷电路板制造系统 |
-
2000
- 2000-01-20 JP JP2000014153A patent/JP4370490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096315A (ja) * | 2001-05-11 | 2003-04-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 難燃熱硬化性樹脂組成物 |
JP2003224367A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-08 | Hitachi Chem Co Ltd | 高周波用プリント配線板およびその製造方法 |
US7473458B2 (en) | 2002-03-05 | 2009-01-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Metal foil with resin and metal-clad laminate, and printed wiring board using the same and method for production thereof |
US7749605B2 (en) | 2002-03-05 | 2010-07-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Resin coated metal foil, metal clad laminate, printed wiring board using them, and manufacturing method thereof |
US7749612B2 (en) | 2002-03-05 | 2010-07-06 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Resin coated metal foil, metal clad laminate, printed wiring board using them, and manufacturing method thereof |
US7955689B2 (en) | 2002-03-05 | 2011-06-07 | Hitachi Chemical Co, Ltd. | Resin coated metal foil, metal clad laminate, printed wiring board using them, and manufacturing method thereof |
JP2009044111A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Akitomo Tejima | プリント配線板の製造方法 |
CN113784535A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-10 | 龙南鼎泰电子科技有限公司 | 印刷电路板制造系统 |
CN113784535B (zh) * | 2021-08-31 | 2023-02-03 | 龙南鼎泰电子科技有限公司 | 印刷电路板制造系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4370490B2 (ja) | 2009-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050178669A1 (en) | Method of electroplating aluminum | |
JP4973231B2 (ja) | 銅のエッチング処理方法およびこの方法を用いてなる配線基板と半導体パッケージ | |
JP2003008199A (ja) | プリント配線基板の銅表面粗化方法ならびにプリント配線基板およびその製造方法 | |
JPH11186730A (ja) | 多層プリント配線板およびその製造方法 | |
JP2002076618A (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JP4508140B2 (ja) | 部品内蔵モジュール | |
JP2013093359A (ja) | 半導体チップ搭載用基板及びその製造方法 | |
JP4707273B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JPH11177237A (ja) | ビルドアップ多層プリント配線板とその製造方法 | |
JP2000036660A (ja) | ビルドアップ多層配線板の製造方法 | |
JP2001203464A (ja) | ビルドアップ多層プリント配線板及びその製造方法 | |
JP2000036659A (ja) | ビルドアップ多層配線板の製造方法 | |
JP2002134921A (ja) | 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法 | |
JP2009147387A (ja) | 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法 | |
JP2000036661A (ja) | ビルドアップ多層配線板の製造方法 | |
JP2001102751A (ja) | 多層プリント配線板およびその製造方法 | |
JP2002134920A (ja) | 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法 | |
JP3348846B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法および多層プリント配線板 | |
JP2003204138A (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
JP2003224367A (ja) | 高周波用プリント配線板およびその製造方法 | |
JPH11261219A (ja) | ビルドアップ多層プリント配線板の製造方法 | |
JP2002053973A (ja) | 無電解めっき用前処理液、無電解めっき用処理液、および、多層プリント配線板の製造方法 | |
JP4748889B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JP3865088B2 (ja) | ワイヤボンディング用多層プリント配線板の製造方法 | |
JPH11307936A (ja) | 多層プリント配線板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20090806 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20090819 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |