JP2001178774A - 吸水シート - Google Patents
吸水シートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使用の容易な吸収性の優れた吸水性シートを提
供する。 【解決手段】シート状基材上に配列された多数のフック
部材の間に高吸収性ポリマーが、水あるいはプロピレン
グリコールの少なくともどちらか一方によって固定保持
されたことを特徴とする吸水性シート。
供する。 【解決手段】シート状基材上に配列された多数のフック
部材の間に高吸収性ポリマーが、水あるいはプロピレン
グリコールの少なくともどちらか一方によって固定保持
されたことを特徴とする吸水性シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収性物品に関する
ものである。さらに詳しくは、本発明は、各種液体吸い
取り用途において使用を容易にした吸収性の優れた吸収
性物品に関するものである。
ものである。さらに詳しくは、本発明は、各種液体吸い
取り用途において使用を容易にした吸収性の優れた吸収
性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】古くから、紙、布、不織布などの素材が
吸水用途に使われてきた。近年になって高吸収性ポリマ
ーを用いた吸収物品の出現で非常に小さなボリュームで
多量の水を吸い取ることができるような吸水シートの設
計が可能になった。
吸水用途に使われてきた。近年になって高吸収性ポリマ
ーを用いた吸収物品の出現で非常に小さなボリュームで
多量の水を吸い取ることができるような吸水シートの設
計が可能になった。
【0003】吸水性樹脂を用いた吸収物品として特開昭
59―130301号公報に記載のように、吸水紙に高
吸収性ポリマーを付着させた吸水シートが知られてい
る。また、特開昭59−009619号公報に記載のよ
うに、2枚の薄葉吸水紙の間に高吸収性ポリマーを配置
した吸水シートが知られている。また、特開平9−31
3218号公報に記載のようにフック部材の先端が逆向
きになった一対の隣接する面ファスナーが知られてい
る。
59―130301号公報に記載のように、吸水紙に高
吸収性ポリマーを付着させた吸水シートが知られてい
る。また、特開昭59−009619号公報に記載のよ
うに、2枚の薄葉吸水紙の間に高吸収性ポリマーを配置
した吸水シートが知られている。また、特開平9−31
3218号公報に記載のようにフック部材の先端が逆向
きになった一対の隣接する面ファスナーが知られてい
る。
【0004】前記特開昭59―130301号公報に記
載の吸水シートにおいて、高吸収性ポリマーの付着の方
法として、吸水紙を水に濡らして高吸収性ポリマーを振
り掛けることで接着したり、糊や合成接着剤を用いる方
法が開示されているが、これらの方法では吸水して数十
倍にも体積膨張した高吸収性ポリマーを固定することは
できず、ひとたび吸水すると、高吸収性ポリマーが吸水
紙から外れて、外力が掛かれば高吸収性ポリマーが脱落
しまうといった問題があった。また、前記特開昭59−
009619号公報に記載の吸水シートでも高吸収性ポ
リマーが固定されていないので、高吸収性ポリマーが偏
り、確実な吸液ができないこという問題があった。
載の吸水シートにおいて、高吸収性ポリマーの付着の方
法として、吸水紙を水に濡らして高吸収性ポリマーを振
り掛けることで接着したり、糊や合成接着剤を用いる方
法が開示されているが、これらの方法では吸水して数十
倍にも体積膨張した高吸収性ポリマーを固定することは
できず、ひとたび吸水すると、高吸収性ポリマーが吸水
紙から外れて、外力が掛かれば高吸収性ポリマーが脱落
しまうといった問題があった。また、前記特開昭59−
009619号公報に記載の吸水シートでも高吸収性ポ
リマーが固定されていないので、高吸収性ポリマーが偏
り、確実な吸液ができないこという問題があった。
【0005】特開平9−313218号公報に記載の面
ファスナーはあくまでも、面ファスナーとしての機能し
か持ち合わせていない。
ファスナーはあくまでも、面ファスナーとしての機能し
か持ち合わせていない。
【0006】これらの点を解決するためには、吸水前は
もちろん吸水後も高吸収性ポリマーが基材との結合が保
持できるような固定方法が必要とされる。
もちろん吸水後も高吸収性ポリマーが基材との結合が保
持できるような固定方法が必要とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の吸水シートの問題点を解決することであり、高吸収性
ポリマーが吸水後にシートから剥がれてしまったり、位
置が偏ってしまうという問題点を改善し、幅広い用途に
適した吸水シートを提供することである。
の吸水シートの問題点を解決することであり、高吸収性
ポリマーが吸水後にシートから剥がれてしまったり、位
置が偏ってしまうという問題点を改善し、幅広い用途に
適した吸水シートを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる現状に鑑み、われ
われは吸水後の高吸収性ポリマーを固定する方法とし
て、面ファスナー等で使用されるフック部材の形状に着
目し、吸水後も高吸収性ポリマーをフック部材が形成す
る空間中に物理的に固定することによって、課題を解決
することができるという結論に至った。本発明は以下の
発明を包含する。 (1)シート状基材上に多数配列されたフック部材の間に
高吸収性ポリマーが、水あるいはプロピレングリコール
の少なくともどちらか一方によって固定保持されたこと
を特徴とする吸水性シートに関する。
われは吸水後の高吸収性ポリマーを固定する方法とし
て、面ファスナー等で使用されるフック部材の形状に着
目し、吸水後も高吸収性ポリマーをフック部材が形成す
る空間中に物理的に固定することによって、課題を解決
することができるという結論に至った。本発明は以下の
発明を包含する。 (1)シート状基材上に多数配列されたフック部材の間に
高吸収性ポリマーが、水あるいはプロピレングリコール
の少なくともどちらか一方によって固定保持されたこと
を特徴とする吸水性シートに関する。
【0009】(2)前記フック部材はシート状基材上に直
線的に且つ略等間隔で多数配列され、該フック部材が形
成する空間の高さは200〜1000μm、フック部材
の頭部部分の長さは150〜600μm、各フック部材
間の幅方向の間隔(フック材の柱部から柱部までの間隔
のことであり、方向性を持つフック部材の場合先端の折
れ曲がった方向の間隔)が200〜1500μmであ
り、それに対して垂直の方向の間隔が50〜2000μ
m、各フック部材の間に、外形の最大寸法(外表面の2
点間の直線距離の最大値)が50〜1000μmの高吸
収性ポリマーが、水あるいはプロピレングリコールの少
なくともどちらか一方によって固定保持されたことを特
徴とする(1)記載の吸水性シートに関する。
線的に且つ略等間隔で多数配列され、該フック部材が形
成する空間の高さは200〜1000μm、フック部材
の頭部部分の長さは150〜600μm、各フック部材
間の幅方向の間隔(フック材の柱部から柱部までの間隔
のことであり、方向性を持つフック部材の場合先端の折
れ曲がった方向の間隔)が200〜1500μmであ
り、それに対して垂直の方向の間隔が50〜2000μ
m、各フック部材の間に、外形の最大寸法(外表面の2
点間の直線距離の最大値)が50〜1000μmの高吸
収性ポリマーが、水あるいはプロピレングリコールの少
なくともどちらか一方によって固定保持されたことを特
徴とする(1)記載の吸水性シートに関する。
【0010】ここで、フック部材の頭部部分の長さは、
フック部材の形状が鉤状および錨形状の場合は、フック
部材の先端の折れ曲がった部分の柱部からの直線寸法、
キノコ形状の場合は頭部に当たる傘部分の柱部からの直
線寸法(キノコ頭部の半径)である。また、フック部材
の幅方向はフック部材が鉤または錨形状の場合、柱部か
ら折れ曲がった部分の方向と同じ方向であり、長さ方向
はそれと垂直の方向のことである。フック部材の形状が
キノコ形状の場合、特に幅方向と長さ方向の区別はな
く、どちらか一方を幅方向、それと垂直の方向を長さ方
向とする。
フック部材の形状が鉤状および錨形状の場合は、フック
部材の先端の折れ曲がった部分の柱部からの直線寸法、
キノコ形状の場合は頭部に当たる傘部分の柱部からの直
線寸法(キノコ頭部の半径)である。また、フック部材
の幅方向はフック部材が鉤または錨形状の場合、柱部か
ら折れ曲がった部分の方向と同じ方向であり、長さ方向
はそれと垂直の方向のことである。フック部材の形状が
キノコ形状の場合、特に幅方向と長さ方向の区別はな
く、どちらか一方を幅方向、それと垂直の方向を長さ方
向とする。
【0011】(3)前記フック部材の個々の形状は鉤形
状、キノコ形状、錨形状から選ばれる少なくとも1種類
からなることを特徴とする(1)または(2)に記載の吸
収性シートに関する。
状、キノコ形状、錨形状から選ばれる少なくとも1種類
からなることを特徴とする(1)または(2)に記載の吸
収性シートに関する。
【0012】(4)前記フック部材の個々の形状が鉤状
であり、前記フック部材は、鉤の先端が互いに逆向きの
1対の隣接するフック片が多数配列されて形成されてい
ることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の吸
水性シートに関する。
であり、前記フック部材は、鉤の先端が互いに逆向きの
1対の隣接するフック片が多数配列されて形成されてい
ることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の吸
水性シートに関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の吸水シートはシート状基
材上に配列された、多数のフック部材の間に高吸収性ポ
リマーが固定保持されている。このような構成を有する
本発明の吸水シートは吸水後もシートから高吸収性ポリ
マーが外れることがなく、効率よく各種液体を吸水する
ことができる。本発明に使用される多数のフック部材が
直線的に且つ略等間隔で配列されたシート状基材として
は、クラレ社製のマジックテープ(登録商標)、YKK
社製のクイックロン(登録商標)、鐘紡ベルタッチ社製
のマジクロス(登録商標)、3M社製のCS−200
(商品名)等、鉤状やキノコ形状、錨形状などの係合部
材が配置されたシート状の基材を特に制限なく用いるこ
とができる。また、これらのシートを複合化させたもの
でも良い。
材上に配列された、多数のフック部材の間に高吸収性ポ
リマーが固定保持されている。このような構成を有する
本発明の吸水シートは吸水後もシートから高吸収性ポリ
マーが外れることがなく、効率よく各種液体を吸水する
ことができる。本発明に使用される多数のフック部材が
直線的に且つ略等間隔で配列されたシート状基材として
は、クラレ社製のマジックテープ(登録商標)、YKK
社製のクイックロン(登録商標)、鐘紡ベルタッチ社製
のマジクロス(登録商標)、3M社製のCS−200
(商品名)等、鉤状やキノコ形状、錨形状などの係合部
材が配置されたシート状の基材を特に制限なく用いるこ
とができる。また、これらのシートを複合化させたもの
でも良い。
【0014】本発明において用いる多数のフック材を有
するシート状の基材の原料はポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエステルなどの従来から用いられている熱可
塑性樹脂や生分解性樹脂、あるいはそれら2種類以上を
組み合わせた複合樹脂でもよく、特に制限を受けるもの
ではない。
するシート状の基材の原料はポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエステルなどの従来から用いられている熱可
塑性樹脂や生分解性樹脂、あるいはそれら2種類以上を
組み合わせた複合樹脂でもよく、特に制限を受けるもの
ではない。
【0015】また、高吸収性ポリマーとしては、デンプ
ン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを採用する
ことができる。具体的には、デンプン−アクリル酸
(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチル
グラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニト
リルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリル
アミドグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリ
ロニトリル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸
(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオ
キサイド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架
橋物、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸反応物の
架橋物などである。
ン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを採用する
ことができる。具体的には、デンプン−アクリル酸
(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチル
グラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニト
リルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリル
アミドグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリ
ロニトリル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸
(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオ
キサイド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架
橋物、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸反応物の
架橋物などである。
【0016】これらのうち特に、ポリアクリル酸ナトリ
ウム系のものが、水など目的の用途の液体を自重の30
倍以上吸液するという吸収性能の点から最も適当であ
る。高吸収性ポリマーの付着量は高吸収性ポリマー(S
APとも略す)の大きさとフック部材のサイズに合わせ
て30〜400g/m2の間で設定すればよい。SAP
分布量が400g/m2を超えると、SAPが吸収し膨
潤したとき、ゲルブロックによる通水阻害を発生するた
め好ましくない。また30g/m2より少ないと吸収力
そのものが少ないため好ましくない。また、SAPの大
きさは50〜1000μmの範囲であることが好ましい
が、さらに好ましくは250〜750μmの範囲が良
い。50μmよりも小さいと、吸水後にフック部材から
SAPが脱落する可能性が高くなり、また1000μm
よりも大きいとフック部材が形成する空間にSAPが入
り込みにくくなる。
ウム系のものが、水など目的の用途の液体を自重の30
倍以上吸液するという吸収性能の点から最も適当であ
る。高吸収性ポリマーの付着量は高吸収性ポリマー(S
APとも略す)の大きさとフック部材のサイズに合わせ
て30〜400g/m2の間で設定すればよい。SAP
分布量が400g/m2を超えると、SAPが吸収し膨
潤したとき、ゲルブロックによる通水阻害を発生するた
め好ましくない。また30g/m2より少ないと吸収力
そのものが少ないため好ましくない。また、SAPの大
きさは50〜1000μmの範囲であることが好ましい
が、さらに好ましくは250〜750μmの範囲が良
い。50μmよりも小さいと、吸水後にフック部材から
SAPが脱落する可能性が高くなり、また1000μm
よりも大きいとフック部材が形成する空間にSAPが入
り込みにくくなる。
【0017】本発明における高吸収性ポリマーの固定方
法は、吸水後にはフック部材が形成する空間にフック部
材の形状により物理的に固定する。また、吸水前には、
水あるいはプロピレングリコールの少なくともどちらか
一方により固定されている。水あるいはプロピレングリ
コールの少なくともどちらか一方を、高吸収性ポリマー
を保持しフック部材が配列されたシート上に散布するこ
とにより、高吸収性ポリマーに粘着性が生じ、より確実
に高吸収性ポリマーをシートに固定することができ、高
吸収性ポリマーが吸液しても容易には剥離しない。特に
プロピレングリコールを散布することは、シート乾燥後
も高吸収性ポリマーの膨潤状態が継続することから望ま
しい。散布後はシートを乾燥し、過剰にシート上に乗っ
た高吸収性ポリマーは振動、風力などで除去すればよ
い。フック部材の間隔が狭かったり、フック部材の形成
する空間が小さいなどの理由で、高吸収性ポリマーの固
定がフック部材のみで可能な場合は、水あるいはプロピ
レングリコールの散布をしなくても良い。
法は、吸水後にはフック部材が形成する空間にフック部
材の形状により物理的に固定する。また、吸水前には、
水あるいはプロピレングリコールの少なくともどちらか
一方により固定されている。水あるいはプロピレングリ
コールの少なくともどちらか一方を、高吸収性ポリマー
を保持しフック部材が配列されたシート上に散布するこ
とにより、高吸収性ポリマーに粘着性が生じ、より確実
に高吸収性ポリマーをシートに固定することができ、高
吸収性ポリマーが吸液しても容易には剥離しない。特に
プロピレングリコールを散布することは、シート乾燥後
も高吸収性ポリマーの膨潤状態が継続することから望ま
しい。散布後はシートを乾燥し、過剰にシート上に乗っ
た高吸収性ポリマーは振動、風力などで除去すればよ
い。フック部材の間隔が狭かったり、フック部材の形成
する空間が小さいなどの理由で、高吸収性ポリマーの固
定がフック部材のみで可能な場合は、水あるいはプロピ
レングリコールの散布をしなくても良い。
【0018】本発明の吸水シートはパルプなど吸液速度
が早い吸収物品と重ねて使用しても良い。パルプとして
は、化学パルプ、機械パルプもしくは古紙パルプのシー
トを粉砕機で解繊することにより得られるものが使用出
来る。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、
麻、わら、竹およびケナフ等の非木材パルプを用いるこ
ともできる。
が早い吸収物品と重ねて使用しても良い。パルプとして
は、化学パルプ、機械パルプもしくは古紙パルプのシー
トを粉砕機で解繊することにより得られるものが使用出
来る。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、
麻、わら、竹およびケナフ等の非木材パルプを用いるこ
ともできる。
【0019】前記構成を有する本発明の吸水シートは、
吸水性と形状保持性に優れたものである。また、本発明
の吸水シートは、基本構成としては表面にパルプを使用
していないために吸液後に濡れたままの状態が続くこと
はなく、菌の繁殖を招きにくい。したがって、衛生面に
優れ、食品用、医療用、ペット用品、家庭用品に用いる
ことができる。
吸水性と形状保持性に優れたものである。また、本発明
の吸水シートは、基本構成としては表面にパルプを使用
していないために吸液後に濡れたままの状態が続くこと
はなく、菌の繁殖を招きにくい。したがって、衛生面に
優れ、食品用、医療用、ペット用品、家庭用品に用いる
ことができる。
【0020】前記用途で考えられる例としては、食品用
としては食肉、鮮魚用トレイの下敷き、野菜輸送箱の下
敷きなど、医療用としては外傷手当て資材、汗取りパッ
ドなど、ペット用品としてはペット用カーペットなど、
家庭用品としては雨漏り受けシート、結露取りシート、
コースターなどの幅広い用途が考えられる。また、パル
プと共に使用すればおむつなどの衛材関連の用途に使用
することができる。特に高吸収性ポリマーの含有量が多
い薄型おむつの吸収体としたり、部分的に吸収量を増や
したい位置に本発明の吸水シートを配置することが考え
られる。おむつへの使用方法としては、バックシートの
上に本発明の吸水シートを重ね、その上にトップシート
を重ねる方法が考えられるが、前記トップシートと吸水
シートの間にパルプマットを配置したり、トランスファ
ーシートを配置しても良い。
としては食肉、鮮魚用トレイの下敷き、野菜輸送箱の下
敷きなど、医療用としては外傷手当て資材、汗取りパッ
ドなど、ペット用品としてはペット用カーペットなど、
家庭用品としては雨漏り受けシート、結露取りシート、
コースターなどの幅広い用途が考えられる。また、パル
プと共に使用すればおむつなどの衛材関連の用途に使用
することができる。特に高吸収性ポリマーの含有量が多
い薄型おむつの吸収体としたり、部分的に吸収量を増や
したい位置に本発明の吸水シートを配置することが考え
られる。おむつへの使用方法としては、バックシートの
上に本発明の吸水シートを重ね、その上にトップシート
を重ねる方法が考えられるが、前記トップシートと吸水
シートの間にパルプマットを配置したり、トランスファ
ーシートを配置しても良い。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す図面を参照にし
て本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。図1は本発明の吸収シート
の平面図である。図1において、シート状基材2上に直
線的に配列されたフック部材3の個々の形状は鉤状であ
り、フック部材の頭部にあたる鉤の先端が互いに逆向き
の隣接する一対のフック部材3aと3bが、図面の左右
方向と上下方向に多数直線的に略等間隔で配列されてい
る。また、一対のフック部材3aと3bの柱部4a、4
bは、隣の一対のフック部材の柱部と等間隔で且つ直線
的に配置されているため、高吸収性ポリマー6をシート
基材2上に均一に配設する事ができる。
て本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。図1は本発明の吸収シート
の平面図である。図1において、シート状基材2上に直
線的に配列されたフック部材3の個々の形状は鉤状であ
り、フック部材の頭部にあたる鉤の先端が互いに逆向き
の隣接する一対のフック部材3aと3bが、図面の左右
方向と上下方向に多数直線的に略等間隔で配列されてい
る。また、一対のフック部材3aと3bの柱部4a、4
bは、隣の一対のフック部材の柱部と等間隔で且つ直線
的に配置されているため、高吸収性ポリマー6をシート
基材2上に均一に配設する事ができる。
【0022】尚、図1では一対のフック部材の柱部4
a、4bを直線的に配列したが、高吸収性ポリマー6が
偏らないように配置出来ればよいので、必ずしも直線的
に配列する必要はなく、特に限定するものではない。高
吸収性ポリマー6は水あるいはプロピレングリコールの
どちらか一方で固定されているほかに、柱部4あるいは
フック部材の頭部部分5で物理的にも固定されているた
めに吸水後の脱落防止に非常に効果的である。
a、4bを直線的に配列したが、高吸収性ポリマー6が
偏らないように配置出来ればよいので、必ずしも直線的
に配列する必要はなく、特に限定するものではない。高
吸収性ポリマー6は水あるいはプロピレングリコールの
どちらか一方で固定されているほかに、柱部4あるいは
フック部材の頭部部分5で物理的にも固定されているた
めに吸水後の脱落防止に非常に効果的である。
【0023】図1では、フック材の幅方向、長さ方向の
それぞれの間隔を一定にしたが、必ずしも一定である必
要はない。また、フック材の大きさも一定にしたが、必
ずしも一定である必要はない。また、フック材の形状も
均一にそろえる必要はなく、鉤状とキノコ形状、鉤状と
錨形状などの組み合わせの形でも良い。
それぞれの間隔を一定にしたが、必ずしも一定である必
要はない。また、フック材の大きさも一定にしたが、必
ずしも一定である必要はない。また、フック材の形状も
均一にそろえる必要はなく、鉤状とキノコ形状、鉤状と
錨形状などの組み合わせの形でも良い。
【0024】図2は図1の吸水シートをX−X’線に沿
って切断した一部断面図である。高吸収性ポリマーの外
形の最大寸法を好ましくは50〜1000μm(さらに
好ましくは250〜750μmの範囲)としたので、図
2において、フック部材3の頭部部分5からシート状基
材2までの高さ8は200〜1000μmの範囲が好ま
しい。200μmよりも低いと、高吸収性ポリマー6が
フック部材3の下に入りにくく、1000μmよりも高
いと吸水後に膨潤した高吸収性ポリマー6が脱落しやす
くなる。更に1000μmより高くすると、使用方法に
よっては肌触りが悪くなる等の問題も生じ好ましくな
い。頭部部分5の長さ9は200〜600μmの範囲が
好ましい。200μmよりも短いと、吸水後に高吸収性
ポリマー6が脱落し易くなり、600μmよりも長いと
高吸収性ポリマー6がフック部材3により形成される空
間に入り込みにくくなる。各フック部材の幅方向の間隔
10は250〜2000μm、長さ方向の間隔11は5
0〜2000μmの間が好ましい。これより小さいと高
吸収性ポリマー6が入りにくく、大きいとポリマーが脱
落しやすくなる。図2のように鉤状のフック材の頭部が
逆向きになって交互に配設されたシートはフック部材3
aと3bの対角の長さ7が広くなり、効率よく高吸収性
ポリマー6を配設する事ができる。
って切断した一部断面図である。高吸収性ポリマーの外
形の最大寸法を好ましくは50〜1000μm(さらに
好ましくは250〜750μmの範囲)としたので、図
2において、フック部材3の頭部部分5からシート状基
材2までの高さ8は200〜1000μmの範囲が好ま
しい。200μmよりも低いと、高吸収性ポリマー6が
フック部材3の下に入りにくく、1000μmよりも高
いと吸水後に膨潤した高吸収性ポリマー6が脱落しやす
くなる。更に1000μmより高くすると、使用方法に
よっては肌触りが悪くなる等の問題も生じ好ましくな
い。頭部部分5の長さ9は200〜600μmの範囲が
好ましい。200μmよりも短いと、吸水後に高吸収性
ポリマー6が脱落し易くなり、600μmよりも長いと
高吸収性ポリマー6がフック部材3により形成される空
間に入り込みにくくなる。各フック部材の幅方向の間隔
10は250〜2000μm、長さ方向の間隔11は5
0〜2000μmの間が好ましい。これより小さいと高
吸収性ポリマー6が入りにくく、大きいとポリマーが脱
落しやすくなる。図2のように鉤状のフック材の頭部が
逆向きになって交互に配設されたシートはフック部材3
aと3bの対角の長さ7が広くなり、効率よく高吸収性
ポリマー6を配設する事ができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の吸水シート
は、高吸収性ポリマーの固定が確実であり、吸水後にも
高吸収性ポリマーの脱落を防ぐことが可能となる。ま
た、簡便な方法で薄く、吸水性の高いシートが得られる
ので、さまざまな用途に用いることができる。
は、高吸収性ポリマーの固定が確実であり、吸水後にも
高吸収性ポリマーの脱落を防ぐことが可能となる。ま
た、簡便な方法で薄く、吸水性の高いシートが得られる
ので、さまざまな用途に用いることができる。
【図1】本発明の実施例1に示した吸水シートの平面の
模式図である。
模式図である。
【図2】本発明の実施例1に示した吸水シートの断面の
模式図である。
模式図である。
1:吸水性シート 2:シート状基材 3:フック部材 3a:互いに逆向きの一対のフック部材の一方 3b:互いに逆向きの一対のフック部材の他方4:フッ
ク部材の柱部 4a:互いに逆向きの一対のフック部材における柱部の
一方 4b:互いに逆向きの一対のフック部材における柱部の
他方5:フック部材頭部部分 6:高吸収性ポリマー 7:フック部材の対角の長さ 8:頭部からシート基材までの高さ 9:頭部部分の長さ 10:各フック部材の幅方向の間隔 11:各フック部材の長さ方向の間隔
ク部材の柱部 4a:互いに逆向きの一対のフック部材における柱部の
一方 4b:互いに逆向きの一対のフック部材における柱部の
他方5:フック部材頭部部分 6:高吸収性ポリマー 7:フック部材の対角の長さ 8:頭部からシート基材までの高さ 9:頭部部分の長さ 10:各フック部材の幅方向の間隔 11:各フック部材の長さ方向の間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/20 A61F 13/18 302 5/053 C08L 101/14 Fターム(参考) 3B029 BA04 BA12 BA16 BA18 BD01 HB02 4C003 AA06 AA16 AA22 AA29 4F100 AJ04 AJ07 AK01A AK01B AK04 AK07 AK41 AT00A DD02 DD20 GB66 GB72 JD14B 4J002 AB011 AB031 AB041 BE021 BE061 BG001 BG011 BN011 CH021 DE027 EC046 FD206 FD207 GB01 GD03 GG00
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状基材上に多数配列されたフック
部材の間に高吸収性ポリマーが、水あるいはプロピレン
グリコールの少なくともどちらか一方によって固定保持
されたことを特徴とする吸水性シート。 - 【請求項2】 前記フック部材はシート状基材上に直線
的に且つ略等間隔で多数配列され、該フック部材が形成
する空間の高さは200〜1000μm、フック部材の
頭部部分の長さは150〜600μm、各フック部材間
の幅方向の間隔は200〜1500μm、長さ方向の間
隔が50〜2000μmであり、各フック部材の間に外
形の最大寸法が50〜1000μmの高吸収性ポリマー
が、水あるいはプロピレングリコールの少なくともどち
らか一方によって固定保持されたことを特徴とする請求
項1記載の吸水性シート。 - 【請求項3】 前記フック部材の個々の形状は、鉤形
状、キノコ形状、錨形状から選ばれる少なくとも1種類
からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の吸水性シート。 - 【請求項4】 前記フック部材の個々の形状が鉤状であ
り、前記フック部材は、鉤の先端が互いに逆向きの1対
の隣接するフック片が多数配列されることにより形成さ
れていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか
に記載の吸水性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36596099A JP2001178774A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 吸水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36596099A JP2001178774A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 吸水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001178774A true JP2001178774A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18485563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36596099A Pending JP2001178774A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 吸水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001178774A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012527267A (ja) * | 2009-05-20 | 2012-11-08 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 吸水性貯蔵層 |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36596099A patent/JP2001178774A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012527267A (ja) * | 2009-05-20 | 2012-11-08 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 吸水性貯蔵層 |
US9585798B2 (en) | 2009-05-20 | 2017-03-07 | Basf Se | Water absorbent storage layers |
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