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JP2001176570A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP2001176570A
JP2001176570A JP36295099A JP36295099A JP2001176570A JP 2001176570 A JP2001176570 A JP 2001176570A JP 36295099 A JP36295099 A JP 36295099A JP 36295099 A JP36295099 A JP 36295099A JP 2001176570 A JP2001176570 A JP 2001176570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wire holding
piece
wire
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36295099A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Sugita
陽彦 杉田
Yoshiaki Yamano
能章 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP36295099A priority Critical patent/JP2001176570A/ja
Publication of JP2001176570A publication Critical patent/JP2001176570A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆部の樹脂材質に拘らず、充分な直交保持
力でもって電線を保持することが可能な電線保持部を備
えたコネクタを提供すること。 【解決手段】 ハウジング部2に、電線10を収容配置
可能な間隔寸法をあけて複数の電線保持片6が並設され
る。一対の電線保持片6のうち一方側の電線保持片6
に、他方側の電線保持片6側に向けて一対の電線保持片
6の中央ライン延長線L上を越えるように弾性変形自在
な電線抑え片7が突出形成される。他方側の電線保持片
6には、上方に向けて弾性変形する電線抑え片7の先端
部に当接可能な当接片が突出形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線端部を保持
するための電線保持部を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタとして、図5及
び図6に示すものがある。
【0003】このコネクタでは、電線50の端部が、圧
接刃60に形成された切込みに圧入され保持される構成
となっている。また、電線50の端部の被覆部52が、
一対の電線保持片62間に収容配置され、その各電線保
持片62の上端部にそれぞれ形成された電線抑え片63
により抜止め保持される構成となっている。
【0004】かかる構成のコネクタを開示する文献とし
て、特公昭57−35546号公報及び実開昭63−7
7266号公報を挙げておく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コネクタと
電線との接続性試験において、その電線保持力は、電線
50をその軸方向へ引張った際の抜止め保持力(以下、
真直保持力という)と、電線50をその軸方向と直交す
る上方へ引張った際の抜止め保持力(以下、直交保持力
という)によって評価される。
【0006】そして、上述のようなコネクタでは、その
真直保持力は、主として圧接刃60が被覆部52を食破
って心線部51を保持する力によって決定され、また、
その直交保持力は、主として一対の電線保持片62の電
線抑え片63が電線50の被覆部52を抜止め保持する
力によって決定される。
【0007】ところが、このうち直交保持力について
は、電線50の被覆部52が比較的変形し易い樹脂材料
により形成されているため、充分な保持力を得ることが
出来ない傾向にある。
【0008】特に、近年、次のような背景により、EV
A(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂をベースとする
被覆用樹脂の開発が行われている。
【0009】即ち、近年、地球環境保全に対する意識が
高まり、家電リサイクル法が施行され、また、法律や会
社ごとで環境負荷物質の制定がなされたりしている。
【0010】ところが、電線の被覆部の材料として一般
的に用いられてきたPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂は、
その燃焼時に有害ガスが発生するという問題がある。
【0011】そこで、電線の燃焼時に発生する有害ガス
を抑制して上述のような環境保全の要請に応えるため、
電線の被覆部の材料として、オレフィン系材料に難燃剤
としてノンハロゲン系難燃剤である水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミ等の無機系難燃剤を添加した材料の使
用の可否が検討されている。
【0012】ここで、電線を製造する際には、UL(Un
derwriers'Laboratories.Inc:米国火災保険協会)に規
定される厳しい難燃規格(VW−1)やCSA(Canadi
an Standards Association:カナダ規格協会)の規格値
を満足させるため多量の無機系難燃剤を添加し、かつ、
引張強度や伸びの規格を満たさなければならない。
【0013】このため、各電線製造メーカにおいては、
オレフィン系材料のなかでも、難燃剤の取込みがよく又
はポリマー自身でも比較的難燃性のよいEVA樹脂をベ
ースとする被覆用樹脂の開発が行われているのであり、
これらの樹脂では上記UL・CSA規格値を満足させる
難燃性が確保される。
【0014】ところが、このようにEVA樹脂をベース
とする樹脂は、従来一般的に用いられてきたPVC樹脂
に比べて非常に柔らかい。このため、EVA樹脂をベー
スとする樹脂が被覆された電線50を上述のようなコネ
クタに保持させた場合に、その電線50をコネクタの上
方へ引張ると、図7に示すように、その被覆部52が電
線抑え片63に当接して容易に変形し、電線50が電線
保持片62間から上方へ抜出てしまうことになり、特
に、充分な直交保持力を得ることが出来ないことにな
る。
【0015】例えば、PVC樹脂を被覆した所定サイズ
の電線50では、直交保持力が16N程度であったの
が、比較的柔らかいノンハロゲン樹脂を被覆した同サイ
ズの電線50では、直交保持力が12N以下程度と小さ
くなってしまう。
【0016】そこで、この発明の課題は、被覆部の樹脂
材質に拘らず、充分な直交保持力でもって電線を保持す
ることが可能な電線保持部を備えたコネクタを提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載の発明は、心線部の周囲に被覆部が形成さ
れた電線の端部の被覆部を保持する電線保持部を備えた
コネクタであって、前記電線保持部が、コネクタハウジ
ング部内に、前記電線の被覆部を収容配置可能な間隔寸
法をあけて並設された一対の電線保持片と、一方側の前
記電線保持片の先端部から他方側の前記電線保持片側に
向けてそれら一対の電線保持片の中央ライン延長線上を
越えて延設され、前記一対の電線保持片間で上下に弾性
変形自在に形成された電線抑え片と、他方側の前記電線
保持片の先端部に設けられ、前記一対の電線保持片間で
上方に向けて弾性変形する前記電線抑え片の先端部に当
接可能に突出形成された当接片と、を備えたものであ
る。
【0018】なお、請求項2記載のように、前記電線抑
え片が、その先端部に向うに従って順次薄肉に仕上げら
れていてもよい。
【0019】さらに、請求項3記載のように、前記当接
片のうち、前記一対の電線保持片間で上方に向けて弾性
変形する前記電線抑え片の先端部との当接部分が、その
電線抑え片側の当接面に対して略平行な面に仕上げられ
ていてもよい。
【0020】また、請求項4記載のように、前記電線の
端部が挟込まれることによりその電線の心線部と導通を
得るための導電性部材により形成された圧接刃をさらに
備えていてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】{実施の形態}以下、この発明の
実施の形態に係るコネクタについて説明する。
【0022】このコネクタは、図1及び図2に示すよう
に、少なくとも上方及び後方が開口した樹脂製のハウジ
ング部2内の前部に、電線10の端部を圧接保持するた
めの心線保持部3がハウジング部2の幅方向に沿って複
数並設されると共に、ハウジング部2の後部に、それぞ
れ電線10の端部の被覆部12を保持するための電線保
持部5がハウジング部2の幅方向に沿って複数設けられ
てなる。
【0023】ここで、保持対象となる電線10について
説明しておくと、電線10としては、導電性を有する心
線部11の周囲に、樹脂を押出被覆して被覆部12を形
成したものが用いられ、心線部11としては、銅或は軟
銅線の単線よりなるものや、複数本の素線を撚り合わせ
たもの、或は素線を寄り合せたものを径方向に圧縮した
ものが用いられ、また、被覆部12を構成する樹脂とし
ては、PVC樹脂或はEVA樹脂をベースとする樹脂が
用いられる。
【0024】コネクタの各構成要素の説明に戻ると、上
記各電線保持部5は、ハウジング部2に一体形成された
一対の電線保持片6と、そのうち一方側の電線保持片6
の先端部に一体形成された電線抑え片7と、他方側の電
線保持片6の先端部に一体形成された当接片8と、を備
える。
【0025】上記一対の電線保持片6は、それらの間に
電線10の直径寸法よりもやや大きな間隔寸法をあけて
ハウジング部2の底部の上面に立設されており、それら
電線保持片6間に前記電線10を収容配置可能に構成さ
れている。
【0026】なお、本実施の形態のコネクタでは、ハウ
ジング部2の幅方向に沿って複数の電線保持片6が立設
され、それぞれの電線保持片6間に電線10が収容保持
される構成となっており、つまり、ハウジング部2の幅
方向に沿って設けられた複数の電線保持部5のうち所定
の電線保持部5の電線保持片6がその隣の電線保持部5
の電線保持片6としても共用される構成となっている。
【0027】各電線保持部5のうち一の電線保持部5に
着目して説明すると、上記電線抑え片7は、当該一の電
線保持部5において、一方側の電線保持片6(図2の右
側の電線保持片)の先端部から他方側(図2の左側の電
線保持片)に向けて下向きに傾斜して一対の電線保持片
6の中央ライン延長線L上を越えるように延設され、そ
の先端部が一対の電線保持片6間に収容配置される電線
10の若干斜め上方の位置に配設されるように構成され
る。
【0028】また、この電線抑え片7は、一対の電線保
持片6間で上下に弾性変形自在な板状片に形成されてい
る。そして、一対の電線保持片6間の上方から電線10
が押込まれた際に、その電線10が電線抑え片7の上面
側の傾斜面に当接すると、電線抑え片7が一対の電線保
持片6間で下方に向けて弾性変形し(図2の2点鎖線参
照)、一対の電線保持片6及び電線10の弾性変形と相
俟って、電線10が電線抑え片7と当接片8間を通って
一対の電線保持片6間に挿入配置可能な構成となってい
る。
【0029】また、同じく一の電線保持部5に着目して
説明すると、上記当接片8は、それに対向する電線抑え
片7が上方に向けて弾性変形した際にその電線抑え片7
の先端部に当接可能な程度に、他方側の電線保持片6
(図2の左側の電線保持片)の先端部から一方側の電線
保持片6(図2の右側の電線保持片)に向けて突出形成
されてなる。これにより、電線抑え片7が、その先端部
を当接片8に当接させた位置よりも上方に向けて弾性変
形しないように変形度合の規制がなされるようになる
(図2の一点鎖線参照)。
【0030】上記各心線保持部3は、前記各電線保持部
5に対応してその前方位置に設けられており、それぞれ
前後に一対の圧接刃3aを備える。
【0031】各圧接刃3aは、金属等の導電性板材に電
線10の端部を挟込み可能な切込みが形成された板状部
材に形成される。そして、電線10端部を各圧接刃3a
の切込みに上方より圧入して挟込むことにより、当該圧
接刃3aが被覆部11に食込んで電線10がその軸方向
に位置決めした状態で保持される構成となっている。ま
た、この際、当該圧接刃3aが被覆部11を食破って内
部の心線部11に圧接され、当該心線部11が圧接刃3
aと導通を得た状態となる。
【0032】なお、この圧接刃3aは、例えば、その隣
で他の電線10の心線部11と導通を得るための圧接刃
3aと一体成形されることにより、2つの電線10を相
互に電気的に接続するために用いられたり、或は、その
圧接刃3aに一体形成されたピン状端子をハウジング部
2の外部に突出させることにより、プリント配線基板上
の配線にはんだ付して当該配線と電気的に接続するため
に用いられる。
【0033】このように構成されたコネクタにおいて、
電線10の接続保持作業は次のように行われる。
【0034】まず、電線10を上方より押込むようにし
てその端部の被覆部12を、所定の電線保持部5の一対
の電線保持片6間に収容配置すると共に、当該電線10
の端部に露出した心線部11を前記所定の電線保持部5
に対応する一対の圧接刃3aの切込みに圧入して挟込ま
せる。
【0035】この場合、当該被覆部12を一対の電線保
持片6間にその上方から押込むと、被覆部12が電線抑
え片7の上面側の傾斜面に当接し、電線抑え片7がさら
に下向きに傾斜するように弾性変形すると共に、一対の
電線保持片6が外側に開くように弾性変形し、また、あ
わせて電線10自体もその径方向に圧縮変形する。そし
て、電線10の被覆部12がさらに下方に押込まれ、当
該電線10の被覆部12が電線抑え片7及び当接片8間
を通過すると、電線10及び電線抑え片7、一対の電線
保持片6が原形に復帰し、電線10の被覆部12が一対
の電線保持片6間であって前記電線抑え片7よりも下方
の位置に収容配置され、こうして電線10の接続保持作
業が終了する。
【0036】以上のように構成されたコネクタでは、他
方側の電線保持片6に、電線抑え片7が上方に向けて弾
性変形した際にその電線抑え片7の先端部に当接可能な
程度に突出して当接片8が形成されているため、一対の
電線保持片6間に収容配置された電線10の被覆部12
が上方に持上げられても、電線10の被覆部12の外周
面に当接した電線抑え片7が上方に弾性変形してその電
線抑え片7の先端部が当接片8に当接すると、それより
も上方への電線10の移動が規制される。これにより、
電線10の上方への抜けが防止され、従って、電線10
を充分な直交保持力で保持することができることにな
る。
【0037】また、図5及び図6に示す従来例では、一
対の電線抑え片63の先端部が電線50の被覆部52に
その斜め上方から当接しているため、一対の電線保持片
62に収容配置された電線50が上方に持上げられる
と、各電線抑え片63がその両側へ押しのけられるよう
になって、一対の電線保持片62が拡開するようにな
る。このため、電線50が電線抑え片63間を通って上
方へ抜出易くなる。
【0038】しかしながら、本実施の形態では、電線抑
え片7が一対の電線保持片6の中央ライン延長線上を越
えるように延設されているため、一対の電線保持片6間
に収容配置された電線10の被覆部12が上方に持上げ
られても、電線抑え片7が押しのけられて一対の電線保
持片6が拡開するような状況にはなり難く、従って、こ
の点においても、電線10を充分な直交保持力で保持す
ることができることになる。
【0039】{変形例}ところで、上述の実施の形態で
は、電線抑え片7の先端部と当接片8間の間隔寸法が小
さいため、電線10の端部の被覆部12をこれらの間に
通して電線保持片6間に収容配置する際に、電線抑え片
7が被覆部12に食込んで当該被覆部12を破損する恐
れがある。
【0040】これを防止するため、図3に示す第1変形
例のように、一方側の電線保持片6の先端部に、上記実
施の形態における各電線抑え片7をその先端部に向うに
従って順次薄肉に仕上げた形状の電線抑え片7Bを形成
するようにするとよい。
【0041】なお、図3において、上記実施の形態にお
いて説明したものと同様構成要素については同一符号を
付してある。
【0042】このように電線抑え片7Bを形成すると、
電線10の端部の被覆部12を電線保持片6間に収容配
置する際に、その被覆部12が電線抑え片7Bの上面側
の傾斜面に当接すると、その電線抑え片7Bがその先端
部側から電線保持片6間の下方へ撓むように容易に弾性
変形するため、当該各電線抑え片7Bが被覆部12に食
込んでそれを破損するような事態は防止される。
【0043】また、図4に示す第2変形例のように、他
方側の電線保持片6の先端部に、上記第1変形例におけ
る各当接片8のうち、上方に向けて弾性変形する電線抑
え片7Bの先端部との当接部分を、その電線抑え片7B
側の当接面つまりその上面と略平行な傾斜面8Caに仕
上げた当接片8Cを形成してもよい。
【0044】なお、図3においても、上記実施の形態或
は第1変形例において説明したものと同様構成要素につ
いては同一符号を付してある。
【0045】この場合、電線抑え片7Bの先端部の上面
と当接片8の傾斜面8Caと当接面積が比較的大きくな
るため、当接片8により電線抑え片7Bを安定して受け
ることができる。また、被覆部12の外周面を当接片8
の傾斜面8Caに滑らかに摺接させつつ、電線10を一
対の電線保持片6間に押込んで収容配置させることがで
きるため、電線10の接続保持作業を容易に行うことが
できる。
【0046】なお、実際に第1変形例のコネクタを製造
し、このコネクタに電線10を接続保持させてその直交
保持力を測定したところ、次のようになった。
【0047】まず、直径寸法0.16mmの素線を7本撚り合
わせて直径寸法0.48mmの心線部11を形成し、この周囲
にEVA樹脂をベースとするノンハロゲン樹脂を被覆し
て厚み寸法0.26mmの被覆部12を形成した直径寸法1.0m
mの電線10を接続保持させた場合には、その直交保持
力は16Nとなった。ちなみに、図5及び図6に示す従
来のコネクタの場合における同様の電線に対するの直交
保持力は10Nであり、この場合よりも格段に向上して
いることがわかる。
【0048】また、直径寸法0.127mmの素線を7本撚り
合わせて直径寸法0.38mmの心線部11を形成し、この周
囲にEVA樹脂をベースとするノンハロゲン樹脂を被覆
して被覆部12を形成した直径寸法0.9mmの電線10を
接続保持させた場合には、直交保持力は16Nとなっ
た。ちなみに、図5及び図6に示す従来のコネクタの場
合における同様の電線に対する直交保持力は7Nであ
り、格段に向上していることがわかる。また、電線10
のサイズに拘らず、充分な直交保持力で保持できること
もわかる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、電線保持部が、コネクタハウジング部内に、電線
の被覆部を収容配置可能な間隔寸法をあけて並設された
一対の電線保持片と、一方側の電線保持片の先端部から
他方側の電線保持片側に向けてそれら一対の電線保持片
の中央ライン延長線上を越えて延設され、一対の電線保
持片間で上下に弾性変形自在に形成された電線抑え片
と、他方側の電線保持片の先端部に設けられ、一対の電
線保持片間で上方に向けて弾性変形する電線抑え片の先
端部に当接可能に突出形成された当接片と、を備えてい
るため、一対の電線保持片間に収容配置された電線が上
方に持上げられても、電線の被覆部の上側の周面に当接
した電線抑え片が上方に弾性変形して、その電線抑え片
の先端部が当接片に当接すると、それよりも上方への電
線の移動が規制される。これにより、電線の上方への抜
けが防止され、従って、電線の被覆部の樹脂材料に拘ら
ず、電線を充分な直交保持力で保持することができるこ
とになる。
【0050】また、電線抑え片が一対の電線保持片の中
央ライン延長線上を越えるように延設されているため、
一対の電線保持片間に収容配置された電線の被覆部が上
方に持上げられても、電線抑え片が押しのけられて一対
の電線保持片が拡開するような状況にはなり難く、従っ
て、この点においても、電線を充分な直交保持力で保持
することができることになる。
【0051】また、請求項2記載の発明によれば、電線
抑え片が、その先端部に向うに従って順次薄肉に仕上げ
られているため、電線の被覆部を電線保持片間に収容配
置する際に、その被覆部が電線抑え片の上面側に当接す
ると、その電線抑え片がその先端部側から電線保持片間
の下へ撓むように容易に弾性変形するため、当該各電線
抑え片が被覆部に食込んでそれを破損するような事態は
防止される。
【0052】さらに、請求項3記載のように、前記当接
片のうち、一対の電線保持片間の上方に向けて弾性変形
する前記電線抑え片の先端部との当接部分が、電線抑え
片の上面と略平行な面に仕上げられた構成とすれば、被
覆部を当接片の面に滑らかに摺接させつつ、電線を一対
の電線保持片間に押込んで収容配置させることができる
ため、電線の接続保持作業を容易に行うことができる。
【0053】また、請求項4記載のものでは、その圧接
刃により電線の心線部と導通を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るコネクタを示す断
面図である。
【図2】同上のコネクタを示す一部断面背面図である。
【図3】第1変形例のコネクタを示す一部断面背面図で
ある。
【図4】第2変形例のコネクタを示す一部断面背面図で
ある。
【図5】従来のコネクタを示す断面図である。
【図6】従来のコネクタを示す一部断面背面図である。
【図7】従来のコネクタの問題を示すための一部断面背
面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング部 5 電線保持部 6 電線保持片 7,7B 電線抑え片 8 当接片 10 電線 11 心線部 12 被覆部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線部の周囲に被覆部が形成された電線
    の端部の被覆部を保持する電線保持部を備えたコネクタ
    であって、 前記電線保持部が、 コネクタハウジング部内に、前記電線の被覆部を収容配
    置可能な間隔寸法をあけて並設された一対の電線保持片
    と、 一方側の前記電線保持片の先端部から他方側の前記電線
    保持片側に向けてそれら一対の電線保持片の中央ライン
    延長線上を越えて延設され、前記一対の電線保持片間で
    上下に弾性変形自在に形成された電線抑え片と、 他方側の前記電線保持片の先端部に設けられ、前記一対
    の電線保持片間で上方に向けて弾性変形する前記電線抑
    え片の先端部に当接可能に突出形成された当接片と、 を備えたコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記電線抑え片が、その先端部に向うに
    従って順次薄肉に仕上げられた請求項1記載のコネク
    タ。
  3. 【請求項3】 前記当接片のうち、前記一対の電線保持
    片間で上方に向けて弾性変形する前記電線抑え片の先端
    部との当接部分が、その電線抑え片側の当接面に対して
    略平行な面に仕上げられた請求項1又は請求項2記載の
    コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記電線の端部が挟込まれることにより
    その電線の心線部と導通を得るための導電性部材により
    形成された圧接刃をさらに備えた請求項1〜3記載のい
    ずれかに記載のコネクタ。
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JP (1) JP2001176570A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7011543B2 (en) 2003-09-30 2006-03-14 J.S.T. Mfg, Co., Ltd. Electric connector
JP2013020815A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電池配線モジュール

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