[go: up one dir, main page]

JP2001172324A - α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法

Info

Publication number
JP2001172324A
JP2001172324A JP36409899A JP36409899A JP2001172324A JP 2001172324 A JP2001172324 A JP 2001172324A JP 36409899 A JP36409899 A JP 36409899A JP 36409899 A JP36409899 A JP 36409899A JP 2001172324 A JP2001172324 A JP 2001172324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylstyrene
polymer
block copolymer
conjugated diene
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36409899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001172324A5 (ja
JP4647052B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Morishita
義弘 森下
Kenichi Hamada
健一 浜田
Kazunari Ishiura
一成 石浦
Koji Kitayama
浩司 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP36409899A priority Critical patent/JP4647052B2/ja
Publication of JP2001172324A publication Critical patent/JP2001172324A/ja
Publication of JP2001172324A5 publication Critical patent/JP2001172324A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647052B2 publication Critical patent/JP4647052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−メチルスチレンを高い重合転化率で重合
させることにより、α−メチルスチレン重合体ブロック
と共役ジエン重合体ブロックからなる高温特性に優れた
ブロック共重合体を工業的に有利に製造する。 【解決手段】 上記課題は、非極性溶媒中有機リチウム
化合物を開始剤として用い、0.1〜10重量%の濃度
の極性化合物の存在下、−30℃〜30℃の温度にて、
5〜50重量%の濃度のα−メチルスチレンを重合させ
ることにより解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はα−メチルスチレン
重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからなるブ
ロック共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子鎖の両端にガラス転移温度(T
g)が室温よりも高い重合体ブロック(拘束相)を有し、
その間にTgが室温よりも低い重合体ブロック(ゴム相)
を配したブロック共重合体は熱可塑性エラストマーとし
て広く知られている。熱可塑性エラストマーのうちで
も、スチレン−共役ジエンブロック共重合体及びその水
添物であるスチレン系熱可塑性エラストマーは、粘接着
剤、樹脂の改質等の多くの用途に用いられ、極めて有用
な素材の一つとして注目されている。
【0003】近年の工業技術の進歩に伴い、熱可塑性エ
ラストマーを高温で使用する要求が市場で高まる傾向が
あり、高温特性に優れた熱可塑性エラストマーの開発が
強く望まれている。高温特性が特に要求されるのは、自
動車部品、電気・電子部品、フィルム、シート、医療材
料等の用途分野であり、求められる高温特性とは、具体
的には、耐熱特性(耐熱老化性)、高温時における引張
り強度、引張り伸び等の機械的特性、加硫ゴムにより近
い圧縮永久歪みや動的ヒステリシスなどである。しかし
ながら、スチレン系熱可塑性エラストマーはスチレン重
合体ブロック(拘束相)のTgが約100℃であり、こ
の温度を超える高温条件下ではエラストマーとしての性
能が著しく低下するという問題があった。
【0004】スチレン系熱可塑性エラストマーにポリα
−メチルスチレン、ポリオレフィン、ポリフェニレンエ
ーテルなどを配合することによりその耐熱性を改良する
試みが報告されているが、その改良の程度は市場の要求
を満たすには至っていない。
【0005】これとは別の方法として、スチレン−共役
ジエンブロック共重合体におけるスチレン重合体ブロッ
クの代わりにTgの高いα−メチルスチレン重合体ブロ
ックを導入することにより、その高温特性を高めようと
する試みが知られている。この方法によるα−メチルス
チレン−共役ジエンブロック共重合体の製造方法には、
(1)共役ジエン重合後にα−メチルスチレンを重合さ
せる方法(Macromolecules,(196
9),2(5),453−458)と、(2)α−メチ
ルスチレン重合後に共役ジエンを重合させる方法(Ka
utsch. Gummi, Kunstst.,(19
84),37(5),377−379;Polym.
Bull., (1984),12,71−77)の二
通りの方法がある。
【0006】上記(1)の方法では、ジアニオン系開始
剤を用いてイソプレンを重合させた後、−78℃の温度
条件下テトラヒドロフラン中でα−メチルスチレンを逐
次重合させることによりα−メチルスチレン−イソプレ
ンブロック共重合体を合成している。この方法はα−メ
チルスチレン重合時の重合温度を極低温にする必要があ
るため、工業的製法として好ましいとは言い難い。ま
た、この方法において、α−メチルスチレンの重合時に
溶媒として用いられるテトラヒドロフランは水添触媒の
触媒毒として作用するうえに、水溶性のため、水添反応
後に水添触媒を除去する際の分液抽出作業に困難を伴
う。このため、(1)の方法によっては、重合反応終了
後に溶媒を置換することなく引き続き水添反応を行うこ
とは困難であり、該方法は、引き続き水添反応を行うこ
とを前提としてα−メチルスチレン−共役ジエンブロッ
ク共重合体を製造する観点からも好ましくない。
【0007】上記(2)の方法では、溶媒を使用しない
でα−メチルスチレンを重合させた後、1,3−ブタジ
エンを重合し、テトラクロロシラン又はジクロロジフェ
ニルシランのカップリング剤により重合反応を停止させ
ることでα−メチルスチレン−ブタジエンブロック共重
合体を得ている。この方法では、α−メチルスチレンの
重合反応が無溶媒下で行われるために、重合転化率を上
げると反応溶液の粘度が高まって攪拌が困難となるうえ
に、α−メチルスチレン重合体ブロックの分子量を制御
することが困難である。このため、α−メチルスチレン
の重合転化率が低い時点で共役ジエンを添加し、重合さ
せる必要がある。また、この(2)の方法の場合、多量
のα−メチルスチレンモノマーが重合溶液中に残存する
ので、溶媒を置換しないで引き続き水添反応を行う場
合、共役ジエンブロック部分を水素添加する以外に、こ
の残存するα−メチルスチレンモノマーの二重結合を水
素添加するのに必要な水素が余分に消費されることとな
り、しかもα−メチルスチレンモノマーは水添されてイ
ソプロピルベンゼンへと変換されるため、α−メチルス
チレンモノマーとして回収することができなくなる。こ
のことから、(2)の方法は、引き続き水添反応を行う
ことを前提としてα−メチルスチレン−共役ジエンブロ
ック共重合体を製造する観点からも好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明の目
的は、α−メチルスチレンを高い重合転化率で重合させ
ることによる、α−メチルスチレン重合体ブロックと共
役ジエン重合体ブロックからなる高温特性に優れたブロ
ック共重合体の工業的に有利な製造方法を提供すること
を目的とする。さらに、本発明は、重合反応終了後に、
溶媒を置換することなく引き続き水添反応を行うことが
できる、α−メチルスチレン重合体ブロックと共役ジエ
ン重合体ブロックからなるブロック共重合体の製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題は、非極性溶媒中有機リチウム化合物を開始剤として
用い、特定の濃度の極性化合物を存在させ、ある一定の
温度条件下、特定の濃度のα−メチルスチレンを重合さ
せることにより解決できることが見出された。
【0010】すなわち本発明は、第1に、非極性溶媒中
有機リチウム化合物を開始剤として用い、0.1〜10
重量%の濃度の極性化合物の存在下、−30℃〜30℃
の温度にて、5〜50重量%の濃度のα−メチルスチレ
ンを重合させ、得られるリビングポリマーに共役ジエン
を重合させ、必要により、得られるα−メチルスチレン
重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからなるブ
ロック共重合体を水素添加することを特徴とするα−メ
チルスチレン系ブロック共重合体の製造方法である。
【0011】本発明は、第2に、非極性溶媒中有機リチ
ウム化合物を開始剤として用い、0.1〜10重量%の
濃度の極性化合物の存在下、−30℃〜30℃の温度に
て、5〜50重量%の濃度のα−メチルスチレンを重合
させ、得られるリビングポリマーに共役ジエンを重合さ
せ、得られるα−メチルスチレン重合体ブロックと共役
ジエン重合体ブロックからなるブロック共重合体のリビ
ングポリマーに多官能性カップリング剤を反応させ、必
要により、得られるブロック共重合体を水素添加するこ
とを特徴とするα−メチルスチレン系ブロック共重合体
の製造方法である。
【0012】本発明は、第3に、非極性溶媒中有機リチ
ウム化合物を開始剤として用い、0.1〜10重量%の
濃度の極性化合物の存在下、−30℃〜30℃の温度に
て、5〜50重量%の濃度のα−メチルスチレンを重合
させ、得られるリビングポリマーに共役ジエンを重合さ
せ、得られるα−メチルスチレン重合体ブロックと共役
ジエン重合体ブロックからなるブロック共重合体のリビ
ングポリマーにα−メチルスチレン以外のアニオン重合
性モノマーを重合させ、必要により、得られるブロック
共重合体を水素添加することを特徴とするα−メチルス
チレン系ブロック共重合体の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明において重合開始剤として用いられる有機リ
チウム化合物としては、n−ブチルリチウム、sec−
ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等のモノリ
チウム化合物、およびテトラエチレンジリチウム等のジ
リチウム化合物を挙げることができ、これらの化合物は
単独で用いても、または2種以上使用してもよい。
【0014】本発明において、α−メチルスチレンの重
合時に使用される溶媒は非極性溶媒であり、例えばシク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ヘキサン、n
−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素などを挙げることが
できる。これらは単独で用いても、または2種以上使用
してもよい。
【0015】本発明においてα−メチルスチレンの重合
時に使用される極性化合物とは、アニオン種と反応する
官能基(水酸基、カルボニル基など)を有しない、分子
内に酸素原子、窒素原子等の複素原子を有する化合物で
あり、例えばジエチルエーテル、モノグライム、テトラ
メチルエチレンジアミン、ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン等を挙げることができる。これらの化合物は
単独で用いても、または2種以上使用してもよい。
【0016】極性化合物は反応系中における濃度が0.
1〜10重量%の範囲にあることが必要である。好まし
くは0.5〜3重量%の範囲である。反応系中における
極性化合物の濃度が0.1重量%未満であると、α−メ
チルスチレンを高い転化率で重合させることが困難とな
り、一方、極性化合物の濃度が10重量%を超えると、
この後で共役ジエンを重合させる際に、共役ジエン重合
体ブロック部のビニル化度を制御するのが困難になる。
【0017】本発明においてα―メチルスチレンは反応
系中における濃度が5〜50重量%の範囲にあることが
必要である。好ましくは25〜40重量%の範囲であ
る。反応系中におけるα−メチルスチレンの濃度が5重
量%未満であると、α−メチルスチレンを高い転化率で
重合させることが困難になる。また、α−メチルスチレ
ンの濃度が50重量%を超えると、α−メチルスチレン
の重合後期において反応溶液が高粘度化し、攪拌が困難
になる。
【0018】なお、本発明において重合転化率とは、未
重合のα−メチルスチレンが重合によりブロック共重合
体へと転化された割合を意味し、本発明においてその程
度は70%以上であることが好ましく、85%以上であ
ることがより好ましい。
【0019】本発明において、α−メチルスチレンの重
合時の温度条件は、α−メチルスチレンの天井温度(重
合反応が平衡状態に達して実質的に進行しなくなるとき
の温度)、α−メチルスチレンの重合速度、リビング性
などの点から−30℃〜30℃の範囲内であることが必
要である。より好ましくは−20℃〜10℃である。重
合温度が30℃を超えると、α−メチルスチレンを高い
転化率で重合させることが困難になり、さらに生成する
リビングポリマーが失活する割合が大きくなるため、得
られるブロック共重合体中にホモポリα−メチルスチレ
ンが混入し、物性が損なわれる。また、重合温度が−3
0℃に満たないと、α−メチルスチレンの重合後期にお
いて反応溶液が高粘度化し、攪拌が困難になるうえに、
低温状態を維持するのに必要な費用がかさみ、経済的に
不利になる。
【0020】本発明においては、α−メチルスチレン重
合体ブロックの特性が損なわれない限り、α−メチルス
チレンの重合時に他の芳香族ビニル化合物を共存させ、
これをα−メチルスチレンと共重合させてもよい。芳香
族ビニル化合物としては、例えばスチレン、o−、m
−、またはp−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げ
られる。芳香族ビニル化合物は単独で用いても、または
2種以上使用してもよい。
【0021】有機リチウムを開始剤に用いたα−メチル
スチレンの重合によりリビングポリα−メチルスチリル
リチウムが生成するので、次いでこのものに共役ジエン
を重合させる。共役ジエンとしては、例えば、1,3−
ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−
ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジ
エンなどが挙げられ、これらの化合物は単独で用いて
も、または2種以上使用してもよい。この中でも好まし
い共役ジエンの例は1,3−ブタジエンまたはイソプレ
ンであり、これらは混合して用いてもよい。
【0022】本発明において共役ジエンは反応系に添加
することにより重合に供される。共役ジエンを反応系に
添加する方法としては、特に制限はなく、リビングポリ
α-メチルスチリルリチウム溶液に直接添加しても、あ
るいは溶媒で希釈して添加してもよい。共役ジエンを溶
媒に希釈して添加する方法としては、共役ジエンを加え
た後溶媒で希釈するか、または共役ジエンと溶媒を同時
に投入するか、あるいは溶媒で希釈した後に共役ジエン
を加えてもよい。好適には、リビングポリα−メチルス
チリルリチウムに対して1〜100モル等量に相当する
量の共役ジエンを添加してリビング活性末端を変種した
後、溶媒で希釈し、続いて残りの共役ジエンを投入し、
重合反応を行う方法が推奨される。リビングポリα−メ
チルスチリルリチウムの活性末端を変種するに際し、共
役ジエンの代りにスチレン、o−、m−、またはp−メ
チルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフ
タレン、ビニルアントラセン、1,1−ジフェニルエチ
レン等の芳香族ビニル化合物を用いてもよい。共役ジエ
ンを重合する際に、共役ジエンが重合系内に残存してい
るα−メチルスチレンと共重合しても差し支えない。
【0023】ここで希釈に用いることができる溶媒とし
ては、例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、n−ヘキサン、 n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素などを挙げることができる。これらの溶媒は単独で用
いても、または2種以上用いてもよい。α−メチルスチ
レン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからな
るブロック重合体は、耐熱性および耐候性が良好なもの
となる点から、そのブロック共重合体における不飽和二
重結合の一部または全部が水素添加されていることが好
ましい。かかるブロック共重合体を水素添加する場合に
は、リビングポリα−メチルスチリルリチウムに共役ジ
エンを重合させた後、アルコール類、カルボン酸類、水
などの活性水素化合物を添加して重合反応を停止させ、
公知の方法にしたがって不活性有機溶媒中で水添触媒の
存在下に水添して、水添されたブロック共重合体とする
ことができる。
【0024】非水添のα−メチルスチレン重合体ブロッ
クと共役ジエン重合体ブロックからなるブロック重合体
には、続いてα−メチルスチレン以外のアニオン重合性
モノマーを重合させることができ、これによりABC型
トリブロック共重合体を製造することができる。アニオ
ン重合性モノマーとしては、例えばスチレン、o−、m
−、またはp−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等の芳香
族ビニル化合物、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸ヘ
キシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸オ
クチル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸メト
キシエチル、メタクリル酸トリメチルシリル、メタクリ
ル酸トリフルオロメチル、メタクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸ジメチルアミド、メタクリル酸N,N−ジメ
チルアミノエチル等のメタクリル酸エステル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸tert−ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アク
リル酸オクチル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸
メトキシエチル、アクリル酸トリメチルシリル、アクリ
ル酸トリフルオロメチル、アクリル酸グリシジル、アク
リル酸ジメチルアミド、アクリル酸N,N−ジメチルア
ミノエチル等のアクリル酸エステル、酸化エチレン、酸
化プロピレン等のエポキシ化合物、ラクトン化合物、環
状アルキルオリゴシロキサン化合物等が挙げられる。こ
れらのアニオン重合性モノマーは単独で用いても、また
は2種以上使用してもよい。また、アニオン重合性モノ
マーの重合反応に支障がない限り、α−メチルスチレン
および/または共役ジエンを少量(通常の場合、アニオ
ン重合性モノマーに対し5重量%以下)共重合させるこ
とは差し支えない。
【0025】α−メチルスチレン重合体ブロックと共役
ジエン重合体ブロックからなるブロック重合体にアニオ
ン重合性モノマーを重合させて得られる非水添のABC
型トリブロック共重合体を水素添加する場合には、アル
コール類、カルボン酸類、水などの活性水素化合物を添
加して重合反応を停止させたのち、公知の方法にしたが
って不活性有機溶媒中で水添触媒の存在下に水添するこ
とにより、水添されたブロック共重合体とすることがで
きる。
【0026】リビングポリα-メチルスチリルリチウム
に共役ジエンを共重合させて得られるα−メチルスチレ
ン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからなる
ブロック共重合体のリビングポリマーに多官能性カップ
リング剤を反応させることにより、トリブロックまたは
ラジアルテレブロック型のブロック共重合体を製造する
ことができる。この場合のブロック共重合体は、多官能
性カップリング剤の使用量を調製することにより得られ
る、ジブロック、トリブロック、ラジアルテレブロック
型のブロック共重合体を任意の割合で含む混合物であっ
てもよい。多官能性カップリング剤としては、安息香酸
フェニル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、酢酸エチ
ル、酢酸メチル、ピバリン酸メチル、ピバリン酸フェニ
ル、ピバリン酸エチル、α,α'−ジクロロ−o−キシレ
ン、α,α'−ジクロロ−m−キシレン、α,α'−ジクロ
ロ−p−キシレン、ビス(クロロメチル)エーテル、ジブ
ロモメタン、ジヨードメタン、フタル酸ジメチル、ジク
ロロジメチルシラン、ジクロロジフェニルシラン、トリ
クロロメチルシラン、テトラクロロシラン、ジビニルベ
ンゼン等が挙げられる。
【0027】α−メチルスチレン重合体ブロックと共役
ジエン重合体ブロックからなるブロック共重合体のリビ
ングポリマーに多官能性カップリング剤を反応させるこ
とにより得られるトリブロックまたはラジアルテレブロ
ック型のブロック共重合体を水素添加する場合には、必
要に応じてアルコール類、カルボン酸類、水などの活性
水素化合物を添加してカップリング反応を停止させたの
ち、公知の方法にしたがって不活性有機溶媒中で水添触
媒の存在下に水添することにより、水添されたブロック
共重合体とすることができる。
【0028】α−メチルスチレン重合体ブロックと共役
ジエン重合体ブロックからなるブロック重合体を水素添
加する場合には、リビングポリα−メチルスチリルリチ
ウムに共役ジエンを重合させた後、アルコール類、カル
ボン酸類、水などの活性水素化合物を添加して重合反応
を停止させ、公知の方法にしたがって不活性有機溶媒中
で水添触媒の存在下に水添して、水添されたブロック共
重合体とすることができる。
【0029】本発明によれば、α−メチルスチレン重合
体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからなる非水添
のブロック重合体、α−メチルスチレン重合体ブロック
と共役ジエン重合体ブロックからなるブロック重合体に
アニオン重合性モノマーを重合させて得られる非水添の
ABC型トリブロック共重合体、またはα−メチルスチ
レン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックからな
るブロック共重合体のリビングポリマーに多官能性カッ
プリング剤を反応させることにより得られる非水添のト
リブロックまたはラジアルテレブロック型ブロック共重
合体は、その製造に使用された溶媒を置換することな
く、そのまま水素添加に供することができる。
【0030】水添反応は、アルキルアルミニウム化合物
とコバルト、ニッケルなどからなるチーグラー触媒等の
水添触媒の存在下に、反応温度20〜100℃、水素圧
力1〜100kg/cm2の条件下で行うことができ
る。非水添のブロック共重合体は共役ジエン重合体ブロ
ック中の不飽和二重結合の90%以上が飽和されるまで
水添されることが望ましく、これによりブロック共重合
体の耐候性を高めることができる。水添されたブロック
共重合体における共役ジエン重合体ブロック中の不飽和
二重結合の水添率は、ヨウ素価測定、赤外分光光度計、
核磁気共鳴装置等の分析手段を用いて算出することがで
きる。
【0031】本発明によって製造される非水添または水
添ブロック共重合体(α−メチルスチレン系ブロック共
重合体)のα−メチルスチレン重合体ブロックのポリス
チレン換算数平均分子量は3000〜300000、好
ましくは5000〜100000であり、共役ジエン重
合体ブロックのビニル化度は20〜90%である。
【0032】また、本発明によって製造されるα−メチ
ルスチレン系ブロック共重合体は、本発明の趣旨を損な
わない限り、分子鎖中または分子末端に、カルボキシル
基、水酸基、酸無水物、アミノ基、エポキシ基などの官
能基を含有してもよい。
【0033】本発明によって製造されるα−メチルスチ
レン系ブロック共重合体には、その使用目的に応じて、
例えば酸化防止剤、軟化剤、可塑剤、帯電防止剤、滑
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、顔料、無機充填剤などの種
々の添加剤を添加することができる。
【0034】本発明によって製造されるα−メチルスチ
レン系ブロック共重合体は、耐熱特性(耐熱老化性)、
高温時における引張り強度、引張り伸び等の機械的特
性、加硫ゴムにより近い圧縮永久歪みや動的ヒステリシ
スなどに優れており、その特性を生かして、自動車部
品、電気・電子部品、フィルム、シート、医療材料等の
用途分野に広く用いることができる。
【0035】
【実施例】以下に、実施例および比較例により本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
より何ら限定されるものではない。なお、実施例およひ
比較例において用いた薬品は入手し得る限りの最高の純
度のものを用いた。一般の溶剤は十分に脱気したものを
用いた。
【0036】実施例および比較例において得られたポリ
マーの数平均分子量、重量平均分子量および分子量分布
はGPC法による測定したポリスチレン換算の値であ
る。また、ポリマーの組成およびミクロ構造は1H-NM
Rにより重クロロホルム溶媒中にて64回積算し定量を
行った。ポリα−メチルスチレンの重合転化率はガスク
ロマトグラフによるα−メチルスチレンの残存量から求
めた。
【0037】また、実施例および比較例において、各種
の評価に用いられた試験法は以下のとおりである。 (1)高温側tan−δ(Tα) レオロジー社製広域動的粘弾性測定装置DVE−V4F
Tレオスペクトラーを用い、引張りモード(11H
z)、昇温速度3℃/分の条件で測定したtan−δの
高温側のピーク温度を読み取った。 (2)硬度(JIS A) JIS−K6301に従って25℃にて測定した。 (3)メルトフローレート(MFR) JISK7210に従って230℃、10kg荷重下で
測定した。 (4)破断強度 JIS−K6301に従って25℃および80℃にて測
定した。 (5)破断伸度 JIS−K6301に従って25℃および80℃にて測
定した。 (6)圧縮永久歪み JIS−K6301に従って80℃、圧縮変形量25%
の条件下に22時間放置した時の圧縮変形歪みを測定し
た。
【0038】〈実施例1〉 ポリマー1の製造 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン152g、シクロヘキサン221g、
メチルシクロヘキサン38.5gおよびテトラヒドロフ
ラン9.59gを投入した。 (2)続いてsec−ブチルリチウムの1.3M シク
ロヘキサン溶液4.0mlを投入し、−10℃で5時間
重合反応を行った。重合開始5時間後のポリα−メチル
スチレンの数平均分子量をGPC法により測定したとこ
ろ、ポリスチレン換算で30100であり、α−メチル
スチレンの重合転化率は92%であった。 (3)次に、ブタジエン13gを加え30分間攪拌後、
10℃まで昇温しシクロヘキサン109.1gを加え
た。 (4)続いて反応溶液317gを抜き取り、さらにシク
ロヘキサン524.3gを加えた。 (5)次に1,3−ブタジエン97.5gを加え、60
℃で2時間重合反応を行った。 (6)続いてα,α'−ジクロロ−p−キシレンの0.5
0Mトルエン溶液1.7mlを加え60℃にて1時間攪
拌し、カップリングされたα−メチルスチレン−ブタジ
エンブロック共重合体を得た。この時のカップリング効
率をトリブロック共重合体とジブロック共重合体のGP
CにおけるUV(254nm)吸収の面積比から算出す
ると86%であった。また、α−メチルスチレン重合体
ブロックの失活率は2.7%であった。1H-NMR解析
の結果、α−メチルスチレン重合体ブロック含有量は3
3%であり、ブタジエン重合体ブロックのミクロ構造は
1,2−結合量が48モル%、1,4−結合量が52モ
ル%であることが判明した。 (7)オクチル酸ニッケル1.4ミリモルとトリイソブ
チルアルミニウム4.9ミリモルのトルエン溶液を室温
下に反応させることにより水添触媒を得、これを水素雰
囲気下において上記(6)の溶液に添加し、9kg/c
2の水素ガス圧において室温から反応を開始し、1時
間かけて50℃まで加温した後、7時間水素添加反応を
行った。 (8)クエン酸4.7g、30%過酸化水素水2.8g
を蒸留水100mlに溶解したものを上記(7)の反応
系内に投入し、50℃にて2時間攪拌後、攪拌を止め室
温にて放置した。 (9)水相を抜き取り、残った有機相を蒸留水にて3回
分液洗浄した後、有機相をアセトン中に注いでポリマー
を再沈させた。 (10)得られた再沈物をメタノールにて十分に洗浄し
たのち、0.1phr相当の酸化防止剤を添加し、60
℃で真空乾燥した。 (11)このようにしてα−メチルスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体の水添物(ポリマー1)を得た。得
られたポリマー1をGPC測定した結果、主成分は次に
示す分子量を有するトリブロック共重合体であり、GP
CにおけるUV(254nm)吸収の面積比から算出し
たところ、トリブロック共重合体は全体の84%含まれ
ることが判明した。 Mt(平均分子量のピークトップ)=268000 Mn(数平均分子量)=263000 Mw(重量平均分子量)=270100 Mw/Mn=1.03 また、ポリマー1の1H-NMR測定により、ブタジエン
重合体ブロック部の水素添加率は99%であることが判
明した。
【0039】〈実施例2〉 ポリマー2の製造 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン90.9g、シクロヘキサン132
g、メチルシクロヘキサン23.1gおよびテトラヒド
ロフラン3.11gを投入した。 (2)続いてsec−ブチルリチウムの1.3M シク
ロヘキサン溶液2.6mlを投入し、−10℃で3時間
重合反応を行った。重合開始3時間後のポリα−メチル
スチレンの数平均分子量をGPC法により測定したとこ
ろ、ポリスチレン換算で20400であり、α−メチル
スチレンの重合転化率は73%であった。 (3)次に、ブタジエン19.5gを加え30分間攪拌
後、10℃まで昇温しシクロヘキサン109gを加え
た。 (4)続いて反応溶液にシクロヘキサン268gを加え
て希釈した後、重合液235gを抜き取り、さらにシク
ロヘキサン319gを加え希釈した。 (5)次に1,3−ブタジエン26.0gを加え、40
℃で2時間重合反応を行った。 (6)さらに1,3−ブタジエン22.1gを加え、4
0℃で2時間重合反応を行った。 (7)続いて安息香酸フェニルの0.50Mトルエン溶
液1.7mlを加え40℃にて1時間攪拌し、カップリ
ングされたα−メチルスチレン−ブタジエンブロック共
重合体を得た。この時のカップリング効率をトリブロッ
ク共重合体とジブロック共重合体のGPCにおけるUV
吸収の面積比から算出すると95%であった。また、α
−メチルスチレン重合体ブロックの失活率は2.3%で
あった。1H-NMR解析の結果、α−メチルスチレン重
合体ブロック含有量は33%であり、ブタジエン重合体
ブロックのミクロ構造は1,2−結合量が55モル%、
1,4−結合量が45モル%であることが判明した。 (8)オクチル酸ニッケル2.7ミリモルとトリイソブ
チルアルミニウム9.5ミリモルのトルエン溶液を室温
下で反応させることにより水添触媒を得、これを水素雰
囲気下において上記(7)の溶液中に添加し、9kg/
cm2の水素ガス圧において室温から反応を開始し、1
0分間で60℃まで加温した後、7時間水素添加反応を
行った。 (9)クエン酸8.9g、30%過酸化水素水5.3g
を蒸留水100mlに溶解したものを上記(8)の反応
系内に投入し、50℃にて2時間攪拌後、攪拌を止め室
温にて放置した。 (10)水相を抜き取り、残った有機相を蒸留水にて3
回分液洗浄した後、有機相をメタノール/アセトン=1
/1の混合溶媒中に注いでポリマーを再沈させた。 (11)得られた再沈物をメタノールにて十分に洗浄し
たのち、0.1phr相当の酸化防止剤を添加し、60
℃で真空乾燥した。 (12)このようにしてα−メチルスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体の水添物(ポリマー2)を得た。得
られたポリマー2をGPC測定した結果、主成分は次に
示す分子量を有するトリブロック共重合体であり、GP
CにおけるUV(254nm)吸収の面積比から算出し
たところ、トリブロック共重合体は全体の93%含まれ
ることが判明した。 Mt(平均分子量のピークトップ)=177000 Mn(数平均分子量)=173000 Mw(重量平均分子量)=175000 Mw/Mn=1.01 また、ポリマー2の1H-NMR測定により、ブタジエン
重合体ブロック部の水素添加率は99%であることが判
明した。
【0040】〈実施例3〉 ポリマー3の製造 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン90.9g、シクロヘキサン132
g、メチルシクロヘキサン23.1gおよびテトラヒド
ロフラン3.11gを投入した。 (2)続いてsec−ブチルリチウムの1.3M シク
ロヘキサン溶液9.1mlを投入し、−10℃で3時間
重合反応を行った。重合開始3時間後のポリα−メチル
スチレンの数平均分子量をGPC法により測定したとこ
ろ、ポリスチレン換算で6400であり、α−メチルス
チレンの重合転化率は91%であった。 (3)次に、ブタジエン19.5gを加え30分間攪拌
後、10℃まで昇温しシクロヘキサン308gを加え
た。 (4)重合液356gを抜き取り、さらにシクロヘキサ
ン268gを加え希釈した。 (5)次に1,3−ブタジエン32.5gを加え、40
℃で2時間重合反応を行った。 (6)さらに1,3−ブタジエン29.3gを加え、4
0℃で2時間重合反応を行った。 (7)続いて安息香酸フェニルの0.50Mトルエン溶
液4.1mlを加え40℃にて1時間攪拌し、カップリ
ングされたα−メチルスチレン−ブタジエンブロック共
重合体を得た。この時のカップリング効率をトリブロッ
ク共重合体とジブロック共重合体のGPCにおけるUV
吸収の面積比から算出すると94%であった。また、α
−メチルスチレン重合体ブロックの失活率は1%以下で
あった。また、1H-NMR解析の結果、α−メチルスチ
レン重合体ブロック含有量は33%であり、ブタジエン
重合体ブロックのミクロ構造は1,2−結合量が53モ
ル%、1,4−結合量が47モル%であることが判明し
た。 (8)オクチル酸ニッケル2.7ミリモルとトリイソブ
チルアルミニウム9.5ミリモルのトルエン溶液を室温
下で反応させることにより水添触媒を得、これを水素雰
囲気下において上記(7)の溶液中に添加し、9kg/
cm2の水素ガス圧において室温から反応を開始し、1
0分間で60℃まで加温した後、7時間水素添加反応を
行った。 (9)クエン酸8.9g、30%過酸化水素水5.3g
を蒸留水100mlに溶解したものを上記(8)の反応
系内に投入し、50℃にて2時間攪拌後、攪拌を止め室
温にて放置した。 (10)水相を抜き取り、残った有機相を蒸留水にて3
回分液洗浄した後、有機相をメタノール/アセトン=1
/1の混合溶媒中に注いでポリマーを再沈させた。 (11)得られた再沈物をメタノールにて十分に洗浄し
たのち、0.1phr相当の酸化防止剤を添加し、60
℃で真空乾燥した。 (12)このようにしてα−メチルスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体の水添物(ポリマー3)を得た。得
られたポリマー2をGPC測定した結果、主成分は次に
示す分子量を有するトリブロック共重合体であり、GP
CにおけるUV(254nm)吸収の面積比から算出し
たところ、トリブロック共重合体は全体の94%含まれ
ることが判明した。 Mt(平均分子量のピークトップ)=74300 Mn(数平均分子量)=72200 Mw(重量平均分子量)=73900 Mw/Mn=1.01 また、ポリマー3の1H-NMR測定により、ブタジエン
重合体ブロック部の水素添加率は99%であることが判
明した。ポリマー3について、高温側tan−δ(T
α)、硬度(JIS A)、メルトフローレート、破断
強度、破断伸度および圧縮永久歪みを測定した。その結
果を表1に示す。また、ポリマー3の粘弾性挙動を図1
に示す。なお、粘弾性の測定はレオロジー社製広域動的
粘弾性測定装置DVE−V4FTレオスペクトラーを用
い、引張りモード(11Hz)、昇温速度3℃/分の条
件で測定したものである。
【0041】〈実施例4〉 ポリマー4の製造 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン90.9g、シクロヘキサン132.
4g、メチルシクロヘキサン23.1gおよびテトラヒ
ドロフラン5.8gを投入した。 (2)続いてsec-ブチルリチウムの1.3M シクロ
ヘキサン溶液2.8mlを投入し、−10℃で3時間重
合反応を行った。重合開始3時間後のポリα−メチルス
チレンの数平均分子量をGPC法により測定したとこ
ろ、ポリスチレン換算で28500であり、α−メチル
スチレンの重合転化率は95%であった。 (3)次に、1,3−ブタジエン6.5gを加え、1時
間攪拌後に10℃まで昇温しシクロヘキサン156gを
加え、重合溶液300mlを抜いた。さらにシクロヘキ
サン156gを加えた。 (4)重合溶液200mlを抜き取り、さらにシクロヘ
キサン428gを加えた。 (5)続いて1,3−ブタジエン58.5gを加え、4
5℃で3時間重合反応を行った。 (6)次にスチレン13.6gを加え、45℃で2時間
重合反応を行った後、メタノールを添加して重合反応を
停止し、α−メチルスチレン−ブタジエン−スチレント
リブロック共重合体を得た。GPCにおけるUV吸収の
面積比から算出すると、α−メチルスチレン重合体ブロ
ックの失活率は2.7%であった。1H-NMR測定の結
果、このもののα−メチルスチレン重合体ブロックとス
チレン重合体ブロックの含有量は合わせて31%であ
り、ブタジエン重合体ブロックのミクロ構造は1,2−
結合量が42モル%、1,4−結合量が58モル%であ
ることが判明した。 (7)オクチル酸ニッケル2.7ミリモルとトリイソブ
チルアルミニウム9.5ミリモルのトルエン溶液を室温
下で反応させることにより水添触媒を得、これおを水素
雰囲気下において上記(6)の溶液中に添加し、9kg
/cm2の水素ガス圧において室温から反応を開始し、
10分間で60℃まで加温した後、6時間水素添加反応
を行った。 (8)クエン酸8.9g、30%過酸化水素水5.3g
を蒸留水100mlに溶解したものを上記(7)の反応
系内に投入し、50℃にて2時間攪拌後、攪拌を止め室
温にて放置した。 (9)水相を抜き取り、残った有機相を蒸留水にて3回
分液洗浄した後、有機相をメタノール/アセトン=1/
1の混合溶媒中に注いでポリマーを再沈させた。 (10)得られた再沈物をメタノールにて十分に洗浄し
たのち、0.1phr相当の酸化防止剤を添加し、60
℃で真空乾燥した。 (11)このようにしてα−メチルスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体の水添物(ポリマー4)を得た。得
られたポリマー4をGPCによって分析した結果、分子
量は以下に示すとおりであった。 Mt(平均分子量のピークトップ)=263000 Mn(数平均分子量)=258000 Mw(重量平均分子量)=265000 Mw/Mn=1.03 また、ポリマー4を1H-NMRにて分析した結果、ブタ
ジエン重合体ブロック部の水素添加率は97%であるこ
とが判明した。
【0042】〈比較例1〉重合温度を35℃に変更した
ほかは実施例4と同様にしてα−メチルスチレンの重合
を行った。 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン90.9g、シクロヘキサン132.
4g、メチルシクロヘキサン23.1gおよびテトラヒ
ドロフラン5.8gを投入した。 (2)続いてsec-ブチルリチウムの1.3M シクロ
ヘキサン溶液2.8mlを投入し、35℃で3時間重合
反応を行った。重合開始3時間後のポリα−メチルスチ
レンの数平均分子量をGPC法により測定したところ、
ポリスチレン換算で1100であり、α−メチルスチレ
ンの重合転化率は5%と極めて低かった。また、重合時
間を24時間としても重合転化率を高めることはできな
かった。
【0043】〈比較例2〉テトラヒドロフランの添加量
を少なくしたほかは実施例4と同様にしてα−メチルス
チレンの重合を行った。 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン90.9g、シクロヘキサン132.
4g、メチルシクロヘキサン23.1gおよびテトラヒ
ドロフラン0.2gを投入した。 (2)続いてsec-ブチルリチウムの1.3M シクロ
ヘキサン溶液2.8mlを投入し、−10℃で3時間重
合反応を行った。重合開始3時間後のα−メチルスチレ
ンの重合転化率は2%と極めて低く、ポリα−メチルス
チレンは得られなかった。
【0044】〈比較例3〉α−メチルスチレンの濃度を
下げたほかは実施例4と同様にしてα−メチルスチレン
の重合を行った。 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、α
−メチルスチレン9.1g、シクロヘキサン132.4
g、メチルシクロヘキサン23.1gおよびテトラヒド
ロフラン5.8gを投入した。 (2)続いてsec-ブチルリチウムの1.3M シクロ
ヘキサン溶液0.3mlを投入し、−10℃で3時間重
合反応を行った。重合開始3時間後のポリα−メチルス
チレンの数平均分子量をGPC法により測定したとこ
ろ、ポリスチレン換算で7200であり、α−メチルス
チレンの重合転化率は24%と低かった。
【0045】〈比較例4〉物性の比較の対象として、ス
チレンーブタジエンースチレントリブロック共重合体の
水添物を製造した。 (1)窒素置換を十分に行ったオートクレーブ中に、ス
チレン23.2g、シクロヘキサン640.0gを投入
した。 (2)続いてsec-ブチルリチウムの1.3M シクロ
ヘキサン溶液2.3mlを投入し、40℃で2時間重合
反応を行った。 (3)次に、テトラヒドロフラン1.6g及び1,3−
ブタジエン113.6gを加え、60℃で2時間攪拌し
た。 (4次にスチレン23.2gを加え、45℃で2時間重
合反応を行った後、メタノールを添加して重合反応を停
止し、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共
重合体を得た。1H-NMR測定の結果、スチレン重合体
ブロックの含有量は29%であり、ブタジエン重合体ブ
ロックのミクロ構造は1,2−結合量が40モル%、
1,4−結合量が60モル%であることが判明した。 (7)オクチル酸ニッケル1.5ミリモルとトリイソブ
チルアルミニウム5.3ミリモルのトルエン溶液を室温
下で反応させることにより水添触媒を得、これおを水素
雰囲気下において上記(6)の溶液中に添加し、9kg
/cm2の水素ガス圧において室温から反応を開始し、
10分間で60℃まで加温した後、6時間水素添加反応
を行った。 (8)クエン酸5.0g、30%過酸化水素水3.0g
を蒸留水100mlに溶解したものを上記(7)の反応
系内に投入し、50℃にて2時間攪拌後、攪拌を止め室
温にて放置した。 (9)水相を抜き取り、残った有機相を蒸留水にて3回
分液洗浄した後、有機相をメタノール/アセトン=1/
1の混合溶媒中に注いでポリマーを再沈させた。 (10)得られた再沈物をメタノールにて十分に洗浄し
たのち、0.1phr相当の酸化防止剤を添加し、60
℃で真空乾燥した。 (11)このようにしてスチレン−ブタジエンブロック
共重合体の水添物(ポリマー5)を得た。得られたポリ
マー5をGPCによって分析した結果、分子量は以下に
示すとおりであった。 Mt(平均分子量のピークトップ)=126000 Mn(数平均分子量)=80700 Mw(重量平均分子量)=847000 Mw/Mn=1.05 また、ポリマー5を1H-NMRにて分析した結果、ブタ
ジエン重合体ブロック部の水素添加率は98%であるこ
とが判明した。ポリマー5について、高温側tan−δ
(Tα)、硬度(JIS A)、メルトフローレート、
破断強度、破断伸度および圧縮永久歪みを測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0046】
【表1】 また、ポリマー5の粘弾性挙動を図1に示す。なお、粘
弾性の測定はポリマー3の場合と同様に、レオロジー社
製広域動的粘弾性測定装置DVE−V4FTレオスペク
トラーを用い、引張りモード(11Hz)、昇温速度3
℃/分の条件で測定した。
【0047】
【発明の効果】本発明の方法によれば、α−メチルスチ
レンを高い重合添加率で重合させることにより、α−メ
チルスチレン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロッ
クからなる高温特性に優れたブロック共重合体を工業的
に有利に製造することができ、また、重合反応終了後
に、溶媒を置換することなく引き続き水添反応を行うこ
とができる。本発明の方法によって製造されるα−メチ
ルスチレン系ブロック共重合体は、耐熱特性(耐熱老化
性)、高温時における引張り強度、引張り伸び等の機械
的特性、加硫ゴムにより近い圧縮永久歪みや動的ヒステ
リシスなどに優れており、その特性を生かして、自動車
部品、電気・電子部品、フィルム、シート、医療材料等
の用途分野に広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られるポリマー3および比較例4
で得られるポリマー5についての粘弾性挙動を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 浩司 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内 Fターム(参考) 4J026 HA06 HA26 HA32 HA39 HA49 HB14 HB15 HB16 HB32 HB43 HB45 HB50 HC05 HC06 HC11 HC19 HC26 HC32 HC39 HC45 HC49 HC50 HE01 HE04 4J100 AB03Q AS01P AS02P AS03P CA31 HA04 HB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非極性溶媒中有機リチウム化合物を開始
    剤として用い、0.1〜10重量%の濃度の極性化合物
    の存在下、−30℃〜30℃の温度にて、5〜50重量
    %の濃度のα−メチルスチレンを重合させ、得られるリ
    ビングポリマーに共役ジエンを重合させ、必要により、
    得られるα−メチルスチレン重合体ブロックと共役ジエ
    ン重合体ブロックからなるブロック共重合体を水素添加
    することを特徴とするα−メチルスチレン系ブロック共
    重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 非極性溶媒中有機リチウム化合物を開始
    剤として用い、0.1〜10重量%の濃度の極性化合物
    の存在下、−30℃〜30℃の温度にて、5〜50重量
    %の濃度のα−メチルスチレンを重合させ、得られるリ
    ビングポリマーに共役ジエンを重合させ、得られるα−
    メチルスチレン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロ
    ックからなるブロック共重合体のリビングポリマーに多
    官能性カップリング剤を反応させ、必要により、得られ
    るブロック共重合体を水素添加することを特徴とするα
    −メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 非極性溶媒中有機リチウム化合物を開始
    剤として用い、0.1〜10重量%の濃度の極性化合物
    の存在下、−30℃〜30℃の温度にて、5〜50重量
    %の濃度のα−メチルスチレンを重合させ、得られるリ
    ビングポリマーに共役ジエンを重合させ、得られるα−
    メチルスチレン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロ
    ックからなるブロック共重合体のリビングポリマーにα
    −メチルスチレン以外のアニオン重合性モノマーを重合
    させ、必要により、得られるブロック共重合体を水素添
    加することを特徴とするα−メチルスチレン系ブロック
    共重合体の製造方法。
JP36409899A 1999-12-22 1999-12-22 α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法 Expired - Fee Related JP4647052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36409899A JP4647052B2 (ja) 1999-12-22 1999-12-22 α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36409899A JP4647052B2 (ja) 1999-12-22 1999-12-22 α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001172324A true JP2001172324A (ja) 2001-06-26
JP2001172324A5 JP2001172324A5 (ja) 2007-01-18
JP4647052B2 JP4647052B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=18480974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36409899A Expired - Fee Related JP4647052B2 (ja) 1999-12-22 1999-12-22 α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647052B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005068222A (ja) * 2003-08-20 2005-03-17 Kuraray Co Ltd 熱可塑性重合体組成物
JP2005132670A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Takenaka Komuten Co Ltd 超高強度コンクリート組成物
US7265168B2 (en) 2003-10-30 2007-09-04 Takenaka Corporation High-strength hydraulic cement compositions
US7265191B2 (en) * 2003-10-30 2007-09-04 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Multi-functional admixtures for hydraulic cement compositions
US7449518B2 (en) 2006-03-24 2008-11-11 Kraton Polymers U.S. Llc High temperature block copolymers and process for making same
US7782190B1 (en) 2004-04-19 2010-08-24 Advanced Neuromodulation Systems, Inc. Implantable device and system and method for wireless communication
JP6483934B1 (ja) * 2017-05-31 2019-03-13 株式会社クラレ ゲル組成物、ケーブル充填材、ケーブル、及びゲル組成物用クラム
WO2022097575A1 (ja) * 2020-11-09 2022-05-12 日本曹達株式会社 ブロック共重合体の製造方法
EP3362169B1 (en) * 2015-10-15 2025-01-15 Kraton Polymers U.S. LLC Block copolymers having amine or phosphine functionalized end blocks

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947416A (ja) * 1973-02-15 1974-05-08
JPS5049391A (ja) * 1973-08-06 1975-05-02
JPS59170111A (ja) * 1981-03-27 1984-09-26 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニ− ジエン−スチレン−α−メチルスチレンブロツクポリマ−およびそれからのポリマ−の製法
JPS61502131A (ja) * 1984-05-09 1986-09-25 ザ ダウ ケミカル カンパニ− ブロックコポリマ−を含む感圧接着剤
JPS63145314A (ja) * 1986-12-04 1988-06-17 フイナ・リサーチ・ソシエテ・アノニム 透明なブロツク共重合体の製造方法
JPH03115315A (ja) * 1984-07-23 1991-05-16 Shell Internatl Res Maatschappij Bv ブロック共重合体
JPH03146511A (ja) * 1989-11-02 1991-06-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 形状記憶性重合体樹脂とその樹脂組成物および形状記憶成形体

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947416A (ja) * 1973-02-15 1974-05-08
JPS5049391A (ja) * 1973-08-06 1975-05-02
JPS59170111A (ja) * 1981-03-27 1984-09-26 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニ− ジエン−スチレン−α−メチルスチレンブロツクポリマ−およびそれからのポリマ−の製法
JPS61502131A (ja) * 1984-05-09 1986-09-25 ザ ダウ ケミカル カンパニ− ブロックコポリマ−を含む感圧接着剤
JPH03115315A (ja) * 1984-07-23 1991-05-16 Shell Internatl Res Maatschappij Bv ブロック共重合体
JPS63145314A (ja) * 1986-12-04 1988-06-17 フイナ・リサーチ・ソシエテ・アノニム 透明なブロツク共重合体の製造方法
JPH03146511A (ja) * 1989-11-02 1991-06-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 形状記憶性重合体樹脂とその樹脂組成物および形状記憶成形体

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005068222A (ja) * 2003-08-20 2005-03-17 Kuraray Co Ltd 熱可塑性重合体組成物
JP2005132670A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Takenaka Komuten Co Ltd 超高強度コンクリート組成物
US7259197B2 (en) 2003-10-30 2007-08-21 Takenaka Corporation Ultra high-strength hydraulic cement compositions
US7265168B2 (en) 2003-10-30 2007-09-04 Takenaka Corporation High-strength hydraulic cement compositions
US7265191B2 (en) * 2003-10-30 2007-09-04 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Multi-functional admixtures for hydraulic cement compositions
US7782190B1 (en) 2004-04-19 2010-08-24 Advanced Neuromodulation Systems, Inc. Implantable device and system and method for wireless communication
US7449518B2 (en) 2006-03-24 2008-11-11 Kraton Polymers U.S. Llc High temperature block copolymers and process for making same
EP3362169B1 (en) * 2015-10-15 2025-01-15 Kraton Polymers U.S. LLC Block copolymers having amine or phosphine functionalized end blocks
JP6483934B1 (ja) * 2017-05-31 2019-03-13 株式会社クラレ ゲル組成物、ケーブル充填材、ケーブル、及びゲル組成物用クラム
WO2022097575A1 (ja) * 2020-11-09 2022-05-12 日本曹達株式会社 ブロック共重合体の製造方法
TWI850596B (zh) * 2020-11-09 2024-08-01 日商日本曹達股份有限公司 嵌段共聚物之製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4647052B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6699941B1 (en) Block copolymer
US20030176582A1 (en) Novel block copolymers and method for making same
CN101501090A (zh) 嵌段共聚物的制造方法及嵌段共聚物或其氢化物
Yu et al. Synthesis and properties of poly [isobornyl methacrylate (IBMA)-b-butadiene (BD)-b-IBMA] copolymers: New thermoplastic elastomers of a large service temperature range
JP3947050B2 (ja) ブロック共重合体の製造方法
JP4647052B2 (ja) α−メチルスチレン系ブロック共重合体の製造方法
US6964996B1 (en) Pentablock copolymer and manufacturing method of the same
JP5168460B2 (ja) ブロック共重合体及びその製造方法
AU672096B2 (en) Epoxidized block copolymers
JP3947049B2 (ja) 成形体用ブロック共重合体
EP0970979B1 (en) Block copolymer and polymer composition comprising the same
JP4566505B2 (ja) 熱可塑性重合体組成物
JP3953686B2 (ja) ブロック共重合体およびその重合体組成物
JP2609535B2 (ja) 官能基含有オレフィン性不飽和ポリマーの選択的水添法
JP2004091531A5 (ja)
JP2004091529A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2692195B2 (ja) 形状記憶材料、形状記憶成形物及びその使用方法
US8153727B2 (en) Block copolymer, resin composition comprising same, and process for producing the resin composition
Halasa et al. The chemical modification of polymers
JP2005255853A (ja) シーリング材
EP0700938B1 (en) Cyclic conjugated diene polymer
JP2006249125A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4450940B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3333045B2 (ja) 環状ジエン系ブロック共重合体組成物
EP2042531A1 (en) Block copolymer, composition for resin modification, and modified resin composition

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4647052

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees