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JP2001171154A - インクジェット記録装置および記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および記録方法

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Publication number
JP2001171154A
JP2001171154A JP35880099A JP35880099A JP2001171154A JP 2001171154 A JP2001171154 A JP 2001171154A JP 35880099 A JP35880099 A JP 35880099A JP 35880099 A JP35880099 A JP 35880099A JP 2001171154 A JP2001171154 A JP 2001171154A
Authority
JP
Japan
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ink
recording
image
color
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35880099A
Other languages
English (en)
Inventor
Maki Oikawa
真樹 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP35880099A priority Critical patent/JP2001171154A/ja
Publication of JP2001171154A publication Critical patent/JP2001171154A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーの双方向印字において、濃度ムラのな
い良好な高画質画像を得る。 【解決手段】 記録ヘッド702のノズル列において、
各色の濃淡インクを吐出するノズル列を記録走査方向に
対して色順が対称になるように配置し、第一記録走査
(往路印字)において、濃インクを主に印字し、第二走
査方向(復路印字)において、淡インクを主に印字す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置および記録方法に関し、特に熱エネルギーを利用
してインクを吐出する形態のインクジェット記録装置お
よび記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、数多くの記録装置が使用されるよ
うになり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解
像度、高画像品質、低騒音などが要求されている。この
ような要求に応える記録装置として、インクジェット装
置をあげることができる。インクジェット式は、記録ヘ
ッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、
これを被記録材に付着させて記録するように構成されて
いる。このインクジェット記録装置では、記録ヘッドか
らインクを吐出させて記録を行うために記録媒体と非接
触で印字が可能でありこのために非常に安定した記録画
像を得ることができる。
【0003】この種の記録方法では、中間の階調を表現
するのに、一定サイズの記録ドットにより単位面積当た
りの記録ドット数を制御するドット密度制御法、あるい
は記録ドットのサイズを制御するドット径制御法があ
る。
【0004】ここで、後者のドット径制御法は、記録ド
ットのサイズを微妙に変更するための複雑な制御が必要
となるための制約があるため、一般的には前者のドット
密度制御法が用いられている。
【0005】このドット密度制御法に用いられる中間調
表現の2値化手法の代表的なもののひとつとして、組織
的なディザ法があるが、この方法は階調数がマトリクス
サイズで制限されるという問題がある。すなわち、階調
数を多くするためにはマトリクスサイズを大きくする必
要がある。マトリクスサイズを大きくすると1つのマト
リクスで構成される記録画像の1画素が大きくなって解
像力を損なう。また、誤差拡散法などの条件付き決定型
ディザ法などもあるが、階調性、解像力のバランスが良
い反面、画像明部で粒状性が目立ち易く、画像評価が低
くなる。
【0006】そこで、上述した粒状性を目立たなくする
ために、従来のインクジェット記録装置では、色の薄い
インクと濃いインクをそれぞれ吐出する2列のノズル列
を設け、画像の明部から中間部分は色の薄いインクで記
録ドットを形成し、中間調部分から暗部までは色の濃い
インクで記録ドットを形成するような記録方法が提案さ
れている。
【0007】また、上述のように色の薄いインクと濃い
インクを設けるためには、それぞれのインクタンクが必
要になるため、コストアップとなる。それを回避するた
めに、インク滴のサイズの異なった2列のノズル列を設
け、画像の明部から中間部分は小さいインク滴で記録ド
ットを形成し、中間部分から暗部までは大きいインク滴
で記録ドットを形成するような記録方法が提案されてい
る。
【0008】図7は上記マルチヘッドで紙面上を印字し
ていく際のプリンタ部の構成を示したものである。ここ
では、4色分のノズル列を備えた上記記録ヘッドを記録
走査方向に並設したものとしている。この図において、
701はインクカートリッジである。これらは、4色の
カラーインク、すなわち、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエローがそれぞれ濃インク(K)、淡インク
(U)別に詰め込まれたインクタンクと記録ヘッド70
2より構成されている。
【0009】この記録ヘッド上に配列する吐出口の様子
をz方向から示したものが図8である。ここではブラッ
クノズル列に濃インク吐出口列と淡インク吐出口列、こ
れに隣接するシアンノズル列に濃インク吐出口と淡イン
ク吐出口列、という具合に全4色2列ずつのインク吐出
口列が配列した形となっている。図7に戻って、703
は紙送りローラで704の補助ローラとともに印字紙7
07を抑えながら図の矢印の方向に回転し、印字紙70
7をy方向に随時送っていく。また705は給紙ローラ
であり印字紙の給紙を行うとともに、703、704と
同様、印字紙707を抑える役割も果たす。706は4
つのインクカートリッジを支持し、印字とともにこれら
を移動させるキャリッジである。これは印字を行ってい
ないとき、あるいはマルチヘッドの回復作業などを行う
ときには、図の点線で示した位置のホームポジション
(h)に待機するようになっている。
【0010】印字開始前、ホームポジションにあるキャ
リッジ706は、印字開始命令がくると、x方向に移動
しながら、マルチヘッド702上のn個のマルチノズル
により、紙面上に幅Dだけ記録する。この記録は、エン
コーダの読み取りタイミングに従い、インク吐出ノズル
内の発熱素子を記録信号に基づいて駆動し、濃ブラッ
ク、淡ブラック、濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡
マゼンタ、濃イエロー、淡イエローの順に被記録材上に
インク液滴を吐出、付着させることで画像を形成してい
る。紙面端部までデータが終了するとキャリッジは元の
ホームポジションに戻り、再びx方向(往走査方向)へ
の印字を行う。あるいは、往復印字であれば、−x方向
(復走査方向)に移動しながら印字を行ってしまう。こ
の最初の印字が終了してから2回目の印字が始まるまで
に、紙送りローラ703が矢印方向へ回転することによ
り幅Dだけy方向への紙送りを行う。この様にしてキャ
リッジ1スキャンごとにマルチヘッド幅Dだけy方向へ
の紙送りを繰り返し行うことにより、一紙面上のデータ
印字が完成するのである。
【0011】しかし、両方向で印字した場合、記録ヘッ
ドが図7に示す様に記録走査方向に固定されてしまって
いるので、往路で記録されるインクの打ち込み順と、復
路で記録されるインクの打ち込み順は逆転する。よって
往路で記録されるドットの色味と復路で記録されるドッ
トの色味は異なったものとなる。
【0012】例えばある一定領域にグリーン(シアン+
イエロー)画像を形成する場合に、各画素にシアン、イ
エローの順にインクを打ち込んだ時は、先に吸収された
シアンが優先色となり、シアンの色味の強いグリーン画
像となる。しかし、逆にイエロー、シアンの順にインク
を打ち込んだ時は、イエローの色味の強いグリーン画像
が得られるのである。
【0013】この様な状態で1回の記録走査毎にヘッド
幅Dずつの紙送りを行っていくと、異なる2種類の色味
や濃度がヘッド幅毎に交代に現れ、全体的に大きなムラ
となり画像を劣化させてしまっていたのである。
【0014】そこで、米国特許第4748453号にあ
るように、同一記録走査で記録されるべき全画素を複数
のグループに分け、複数回の記録走査で同一記録領域を
少しずつ記録するというマルチパス印字方法が既に考案
されている。このようなマルチパス印字を行うことによ
り、1回の記録走査で記録でき得る画像領域内の全記録
画素を、往路印字と復路印字で異なる色味のドットを織
りまぜながら記録させるので、上記の様な色の打ち込み
順による弊害は取り除かれる。また少しずつインクを乾
かしながら記録することの効果もある。1回の走査で印
字を行う場合、図7の例のとき、同走査で8種類のイン
クドロップを記録紙に着弾するので、レッド、グリー
ン、ブルーの様な2色混合の記録画素では、濃インク淡
インクあわせて最高400%デューティーの記録が1度
に印字されることもある。よって、各画素でのドットの
にじみが大きくなるばかりか、異色同士の境界部でもに
じみも悪化し、異色境界部で直線性が失われ画像の劣化
した状態となってしまう。インク吸収の遅い普通紙やO
HP用紙への記録等では特にこの問題が顕著となる。こ
のような問題も上記マルチパスを行うことにより、イン
クを乾かしながら少しずつ記録するという点ではインク
ジェット記録装置全般に効果的なものである。
【0015】また特開平6−312517号公報にある
ように、濃淡インクを使用する記録ヘッドにおいては、
濃インク、淡インクの打ち込み順の違いによる濃度差
も、印字走査方向により濃インク、淡インクを打ち分け
ることにより解決されることも示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は更なる高速記録、高画質が要求されており、上述のよ
うなマルチパスによる、単純に複数回に分割して記録す
る方法では、記録に関するタイムコストは倍以上であ
り、記録装置としてはこのような状況はあまり好ましく
ない。
【0017】昨今では、インクのにじみの少ないインク
や、吸収のよい媒体なども次々と開発されてきている。
こういった背景の中、多大なタイムコストを犠牲にし
て、様々な効果を生んでいたマルチパス印字方式も、印
字ムラのためだけ行うほどになろうとする今ではたいへ
ん時間のロスが多く、往復で1回のスキャンで行う高速
の印字方式が望まれている。
【0018】一方、高画質化の要求から、記録ドットの
大きさがカラーにおいて年々小さくなっており、高画質
化には不可欠とされている。しかし、ドットが小さい
程、駆動電力を余計に浪費することが知られている。ま
た淡インクで使用するとインクタンクの種類が増えるだ
けでなく、インク流路を分離したノズル列を新たに設け
る必要があり、単に高画質のみのために淡インクノズル
を設けることは、コストを上げる結果となる。
【0019】したがって、本発明は高画質化の要求か
ら、同一色で光学濃度が異なるインクを用いてカラー記
録を行うインクジェット記録装置において高速記録と高
画質を両立させたインクジェット記録装置および記録方
法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明は、記録媒体に対して記録ヘッドから複数色のイン
クを吐出することで画像形成を行うインクジェット記録
装置であって、同一色について記録媒体に付与したとき
の1滴当りの光学濃度が異なる第1のインクと第2のイ
ンクを吐出する吐出口を複数の異なる色について有する
記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを記録媒体上に相対
的に往復走査させ、往走査で各色の前記第1のインクを
付与し復走査で各色の前記第2のインクを付与すること
で画像を形成し、記録媒体の同一箇所に重ねる複数色の
インクの色順が前記往走査と復走査で同じであることを
特徴とする。
【0021】また、本発明により、記録媒体に対して記
録ヘッドから複数色のインクを吐出することで画像形成
を行うインクジェット記録方法であって、同一色につい
て記録媒体に付与したときの1滴当りの光学濃度が異な
る第1のインクと第2のインクを吐出する吐出口を複数
の異なる色について有する記録ヘッドを記録媒体上に相
対的に往復走査させ、往走査で各色の前記第1のインク
を付与し復走査で各色の前記第2のインクを付与するこ
とで画像を形成し、記録媒体の同一箇所に重ねる複数色
のインクの色順を前記往走査と復走査で同一とすること
を特徴とするインクジェット記録方法が提供される。
【0022】尚、本発明において光学輝度OD(opt
ical density)はlog Io/I(I
o:入射光の強さ、I:反射光の強さまたは透過光の強
さ)で表わすことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照しながら具体的に説明する。
【0024】図9は本実施形態におけるカラーインクジ
ェット記録装置の構成を示すブロック図である。図にお
いて、161はCCD等による原稿画像を光学的に読み
取るあるいはホストコンピュータやビデオ機器等から画
像輝度信号(RGB)を入力する画像入力部を示し、1
62は各種パラメータの設定および印字開始を支持する
各種キーを備えている操作部を示している。163はR
OM中の各種プログラムに従って本記録装置全体を制御
し、インク吐出制御手段を構成するCPUを示してい
る。164は制御プログラム・エラー処理プログラムに
従って本記録装置を動作させるためのプログラム等を格
納しているROMを示している。このROMにおいて、
164aは後述する入力ガンマ変換回路の処理で参照す
るための入出力ガンマ変換テーブル、164bは後述の
色補正(マスキング)回路の処理で参照するマスキング
係数、164cは後述の黒生成およびUCRテーブル、
164dは後述の濃淡振り分け回路の処理で参照するた
めに濃淡振り分けテーブル、164eは上述の各種プロ
グラムを格納しているプログラム群をそれぞれ示してい
る。165はROM中の各種プログラムのワークエリア
及びエラー処理時の一時退避エリアとして用いるRAM
を示している。そして166は後述する画像信号処理を
行う処理部を示し、167は記録時に画像信号処理部で
処理した画像信号に基づいてドット画像を形成するプリ
ンタ部を示している。168は本装置内のアドレス信
号、データ、制御信号等を伝送するバスラインを示して
いる。
【0025】次に、画像信号処理部について説明する。
図10に本実施例のカラーインクジェット記録装置にお
ける画像信号処理回路の一例を示す。
【0026】レッドの画像輝度信号R、グリーンの画像
輝度信号G、ブルーの画像輝度信号Bは入力ガンマ補正
回路で補正された後、log変換(色変換)されてシア
ンの画像濃度信号C、マゼンタの画像濃度信号M、イエ
ローの画像濃度信号Yに変換される。その後、黒生成・
UCR(下色除去)回路で色処理を施した後、シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックの新たな画像濃度信号
C、M、Y、Kに変換する。出力ガンマ補正回路でガン
マ補正が行われたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クの画像信号は濃淡振り分け回路で染料濃度が高い濃シ
アン、濃マゼンタ、濃イエロー(イエロー)、濃ブラッ
ク(ブラック)の画像濃度信号Ck、Mk、Yk、Kk
と染料濃度がそれらよりも低い淡シアン、淡マゼンタ、
(淡イエロー)、(淡ブラック)の画像濃度信号Cu、
Mu、(Yu)、(Ku)に振り分けられる。ただし、
後述する実施例において、淡イエローや淡ブラックなど
使用頻度の少ないノズル列は省かれることもあるので、
この際はこのような色への変換は行われない。また前記
淡インクよりも低濃度の極淡インクを使用する場合にお
いては、極淡シアン、極淡マゼンタ、極淡イエロー極淡
ブラックといった画像濃度信号Cuu、Muu、Yu
u、Kuu(図示せず)にも振り分けられる。
【0027】図11は濃度振り分け回路における濃淡振
り分けテーブルの一例を説明する図である。
【0028】このテーブルは、画像濃度信号値と記録後
の画像の光学的反射濃度値とが比例線形関係を示すよう
に設定されている。ここで実線は濃インクを示し、破線
は淡インクを示す。この濃淡振り分けテーブルに基づき
画像信号C、M、Y、Kは濃淡振り分け回路により濃淡
信号に振り分けられる。濃淡それぞれに振り分けられた
各画像濃度信号は2値化回路で2値化され、各インクジ
ェットユニットに入力され、対応するインク吐出口列よ
り信号値に応じてインクは吐出されてカラー画像が形成
される。インクジェットヘッド(記録ヘッド)はインク
の吐出に用いられる熱エネルギーを発生する熱エネルギ
ー発生体を備えるいわゆるバブルジェット方式のヘッド
が好適に使用されるがこれに限らず、いわゆるピエゾ方
式のヘッドとしてもよい。
【0029】また本発明においては、少なくとも2つの
印字モードを持つようにすることができる。この場合、
印字モードにより、この濃淡振り分けテーブルは異なっ
ており、高速モードのときは、1パスの往復印字をムラ
無く行うため、キャリッジの往路印字には濃シアン、濃
マゼンタ、濃イエロー(イエロー)、濃ブラック(ブラ
ック)の画像濃度信号Ck、Mk、Yk、Kkに主に振
り分けられ、復路印字には淡シアン、淡マゼンタ、(淡
イエロー)、(淡ブラック)の画像濃度信号Cu、M
u、(Yu)、(Ku)に主に振り分けられる。そのた
め階調性を劣化させることにもなるが、高速モードはカ
ラーテキストなどモノカラーを主とする印刷のため、階
調性が多少劣化しても問題無い。また高品位モードのと
きは、マルチパス片方向印字を行うため、各濃度インク
に階調を表現するのに最適な振り分けを行い高画質な階
調のある写真画像なども印刷できる。尚、本発明の以下
の実施例において、濃インクまたは大ドロップレットイ
ンクを第1のインク、淡インクまたは小ドロップレット
インクを第2のインクとする。
【0030】(実施例1)次に実施例1の記録ヘッド上
に配列する吐出口の様子をz方向から示したものを図1
に示す。ここではブラックインク吐出ノズル列BKから
距離d離れた位置にカラーノズルの濃シアンインク吐出
ノズル列C、濃マゼンタインク吐出ノズル列M、イエロ
ーインク吐出ノズル列Y、淡マゼンタインク吐出ノズル
列UM、淡シアンインク吐出ノズル列UCが順に並んで
いる。この実施例においては、前述したように、使用頻
度が低く印字品位をあまり劣化させることの無い淡イエ
ロー、淡ブラックインク吐出ノズル列は記録ヘッドのコ
ストダウンや記録ヘッドの小サイズ化のために設けてい
ない。ここでブラックとカラーインクとの距離dは本実
施例においてはブラックのインクとカラーのインクが接
触するとにじみやすいため、ノズル列に距離を持たせて
ブラックインクとカラーインクの着弾の時間差を設けイ
ンクが記録媒体に十分吸収されるように設定している。
【0031】このヘッドを用いた本実施例の印字モード
が高速モードである印字状態を図5に示す。図5は一様
にブルーの画像(レッド、グリーンも同様)を記録する
状態を示している。ここで言う一様なブルー画像とは、
シアン、マゼンタともに100%記録する画像のこと
で、図11(b)においては、入力画像信号レベル12
8〜255の間のデューティーを示す。
【0032】図5において、各記録走査毎に簡単に説明
していく。第一記録走査は往路走査であり、図1の記録
ヘッド内の2色の濃インク(濃シアンC、濃マゼンタ
M)のみ全4ノズルでヘッド幅(4画素幅)領域を印字
する。このとき、この領域には、濃シアン、濃マゼンタ
の順に着弾され、シアンの色味の強いブルー画像が得ら
れる。上記第一記録走査終了後記録紙はヘッド幅(4画
素幅)紙送り方向(矢印方向)に送られる。次に第二記
録走査は復路走査であり、図1の記録ヘッド内の2色の
淡インク(淡シアンUC、淡マゼンタUM)のみ全4ノ
ズルでヘッド幅(4画素幅)領域を印字する。このと
き、この領域には、淡シアン、淡マゼンタの順に着弾さ
れ、往路走査時と同じくシアンの色味の強いブルー画像
が得られる。本実施例の淡インクはインク付与後の光学
反射濃度(OD値)が濃インクの1/3の濃度になって
いる。そのため一つのドロップでは一様にブルーの画像
は得られない。そのため図5に示すように1つの画素領
域に3発のドロップを打ち込む。たとえば濃インクの色
材濃度が淡インクの色材濃度のn倍であるときに淡イン
クで同じ階調の画像を形成するとき、濃インクのn倍の
数の淡インクを付与すればよい。これにより、濃インク
と実質的に同じ濃度の一様なブルーの画像を淡インクの
みで形成できる。同様に第二記録走査終了後記録紙はヘ
ッド幅(4画素幅)紙送り方向(矢印方向)に送られ、
第三記録走査で、第一記録走査と同じように濃インクの
みを往路走査で印字し、第三記録走査終了後記録紙はヘ
ッド幅(4画素幅)紙送り方向(矢印方向)に送られ、
第四記録走査で、第二記録走査と同じように淡インクの
みを復路走査で印字する。
【0033】ここでは、ブルー画像(シアン+マゼン
タ)の場合を示したが、レッド画像(マゼンタ+イエロ
ー)、グリーン画像(シアン+イエロー)の場合も同様
に説明できる。ただしこの実施例においては、淡イエロ
ーインク吐出ノズル列はないため、往復どちらの走査時
も濃イエローが使用されるが、往復の着弾の色順序は変
わらない。このようにして、色順が濃淡対称の記録ヘッ
ドを用いて往復で使用ノズルを使い分けることによっ
て、往復印字における濃度ムラや色ムラが低減された一
様な画像を高速で記録することができる。
【0034】(実施例2)次に実施例2の記録ヘッド上
に配列する吐出口の様子をz方向から示したものを図2
に示す。ここではブラックインク吐出ノズル列BKから
距離d離れた位置にカラーノズルの大ドロップシアンイ
ンク吐出ノズル列C、大ドロップマゼンタインク吐出ノ
ズル列M、大ドロップイエローインク吐出ノズル列Y、
小ドロップマゼンタインク吐出ノズル列m、小ドロップ
シアンインク吐出ノズル列cが順に並んでいる。一般化
すれば、大ドロップの体積が小ドロップの体積のN倍で
あるとすると、インク滴の小さいノズル列はインク滴の
大きいノズル列のd倍のノズル密度であって走査方向に
対してn倍の数のインク滴を付与するときに、N=d×
nとすることで往復記録においても高速で記を行うこと
ができる。本実施例においては、大ドロップは体積が1
6pl、小ドロップは4plのインクを吐出する。さら
に大ドロップ吐出ノズル間隔は600dpi(ドット/
インチ)、小ドロップ吐出間隔は1200dpi(ドッ
ト/インチ)であり、1回の走査によって記録ヘッド幅
の画像を100%濃度を打ち込める構成になっている。
【0035】この実施例においても、前述したように、
使用頻度が低く印字品位をあまり劣化させることの無い
小ドロップイエロー、小ドロップブラックインク吐出ノ
ズル列は記録ヘッドのコストダウンや記録ヘッドの小サ
イズ化のために設けていない。ブラックとカラーインク
との距離dに関しては前述のようにブラックのインクと
カラーのインクが接触するとにじみやすいため、本実施
例においてもノズル列間に距離を持たせてブラックイン
クとカラーインクの着弾の時間差を設けインクが記録媒
体に十分吸収されるようにしている。
【0036】このヘッドを用いた本実施例の印字モード
が高速モードである印字状態を図6に示す。図6は一様
にブルーの画像(レッド、グリーンも同様)を記録する
状態を示している。ここで言う一様なブルー画像とは、
シアン、マゼンタともに100%記録する画像のこと
で、図11(b)においては、入力画像信号レベルは1
28〜255の間のデューティーを示す。
【0037】図6において、各記録走査毎に簡単に説明
していく。第一記録走査は往路走査であり、図2の記録
ヘッド内の2色の大ドロップ(シアンC、マゼンタM)
のみ全4ノズルでヘッド幅(4画素幅)領域を印字す
る。このとき、この領域には、大ドロップシアン、大ド
ロップマゼンタの順に着弾され、シアンの色味の強いブ
ルー画像が得られる。
【0038】上記第一記録走査終了後記録紙はヘッド幅
(大ドロップ4画素幅)紙送り方向(矢印方向)に送ら
れる。次に第二記録走査は復路走査であり、図2の記録
ヘッド内の2色の小ドロップ(シアンc、マゼンタm)
のみ全8ノズルでヘッド幅(大ドロップ4画素幅)領域
を印字する。このとき、この領域には、小ドロップシア
ン、小ドロップマゼンタの順に着弾され、シアンの色味
の強いブルー画像が得られる。本実施例の小ドロップは
大ドロップの1/4の体積になっている。そのため一つ
のドロップでは一様にブルーの画像は得られない。その
ため図2のノズル列密度が2倍であり、かつ図6に示す
ように走査方向に大ドロップの2倍の打ち込みを行い、
大ドロップ1つの画素領域に4発のドロップを打ち込
む。たとえば大ドロップインクの大きさが小ドロップイ
ンクのN倍であるときに小ドロップインクで同じ階調数
の画像を形成するとき、大ドロップインクのN倍の数の
小ドロップインクを付与すればよい。これにより、一様
なブルーの画像を小ドロップのみで形成できる。同様に
第二記録走査終了後記録紙はヘッド幅(大ドロップ4画
素幅)紙送り方法(矢印方向)に送られ、第三記録走査
で、第一記録走査と同じように大ドロップのみを往路走
査で印字し、第三記録走査終了後記録紙はヘッド幅(大
ドロップ4画素幅)紙送り方向(矢印方向)に送られ、
第四記録走査で、第二記録走査と同じように小ドロップ
のみを復路走査で印字する。
【0039】ここでは、ブルー画像(シアン+マゼン
タ)の場合を示したが、レッド画像(マゼンタ+イエロ
ー)、グリーン画像(シアン+イエロー)の場合も同様
に説明できる。ただし本実施例においても、小ドロップ
イエローインク吐出ノズル列を有していないため、往復
どちらの走査時も大ドロップイエローが使用されるが、
往復の着弾の色順序は変わらない。このようにして、色
順が大ドロップと小ドロップで対称の記録ヘッドを用い
て往復で使用ノズルを使い分けることによって、往復印
字における濃度ムラや色ムラが低減された一様な画像が
得られるのである。
【0040】(実施例3)次に実施例3の記録ヘッド上
に配列する吐出口の様子をz方向から示したものを図3
に示す。ここでは濃ブラックインク吐出ノズル列BK、
濃シアンインク吐出ノズル列C、濃マゼンタインク吐出
ノズル列M、濃イエローインク吐出ノズル列Y、淡イエ
ローインク吐出ノズル列UY、淡マゼンタインク吐出ノ
ズル列UM、淡シアンインク吐出ノズル列UC、淡ブラ
ックインク吐出ノズル列UBKが順に並んでいる。この
実施例においては、印字品位を少しでも劣化させないた
め8列のノズル列を持って高品位な写真画像も印刷でき
るようになっている。
【0041】このヘッドを用いた本実施例の印字モード
が高速モードである印字状態を説明する。一様にブルー
の画像(レッド、グリーンも同様)を記録する場合、第
一記録走査は往路走査であり、図3の記録ヘッド内の2
色の濃インク(濃シアンC、濃マゼンタM)のみ全7ノ
ズルでヘッド幅(7画素幅)領域を印字する。このと
き、この領域には、濃シアン、濃マゼンタの順に着弾さ
れ、シアンの色味の強いブルー画像が得られる。上記第
一記録走査終了後記録紙はヘッド幅(7画素幅)紙送り
方向(矢印方向)に送られる。次に第二記録走査は復路
走査であり、図3の記録ヘッド内の2色の淡インク(淡
シアンUC、淡マゼンタUM)のみ全7ノズルでヘッド
幅(7画素幅)領域を印字する。このとき、この領域に
は、淡シアン、淡マゼンタの順に着弾され、往路走査時
と同じくシアンの色味の強いブルー画像が得られる。本
実施例の淡インクは濃インクの1/3濃度になってい
る。そのため一つのドロップでは一様にブルーの画像は
得られない。そのため1つの画素領域に3発のドロップ
を打ち込む。これにより、一様なブルーの画像を淡イン
クのみで形成できる。同様に第二記録走査終了後記録紙
はヘッド幅(7画素幅)紙送り方向(矢印方向)に送ら
れ、第三記録走査で、第一記録走査と同じように濃イン
クのみを往路走査で印字し、第三記録走査終了後記録紙
はヘッド幅(7画素幅)紙送り方向(矢印方向)に送ら
れ、第四記録走査で、第二記録走査と同じように淡イン
クのみを復路走査で印字する。
【0042】ここでは、ブルー画像(シアン+マゼン
タ)の場合を示したが、レッド画像(マゼンタ+イエロ
ー)、グリーン画像(シアン+イエロー)の場合も同様
に説明できる。またブラックについても同様である。こ
のようにして、濃淡対称の記録ヘッドを用いて往復で使
用ノズルを使い分けることによって、往復印字における
濃度ムラや色ムラが低減された一様な画像が得られるの
である。
【0043】(実施例4)次に実施例4の記録ヘッド上
に配列する吐出口の様子をz方向から示したものを図4
に示す。ここでは濃ブラックインク吐出ノズル列BK、
濃シアンインク吐出ノズル列C、濃マゼンタインク吐出
ノズル列M、濃イエローインク吐出ノズル列Y、淡マゼ
ンタインク吐出ノズル列MM、極淡マゼンタインク吐出
ノズル列UM、淡シアンインク吐出ノズル列MC、極淡
シアンインク吐出ノズル列UC、極淡ブラックインク吐
出ノズル列UBKが順に並んでいる。この実施例におい
ても、前述したように、使用頻度が低く印字品位をあま
り劣化させることの無い淡イエロー、淡ブラックインク
吐出ノズル列は設けず、印字品位をさせに向上させるべ
く極淡シアン、極淡マゼンタ、極淡ブラックのノズル列
を搭載した9列のノズル列を持っており、プロフェッシ
ョナルな高品位写真画像も印刷できるようになってい
る。
【0044】このヘッドを用いた本実施例の印字モード
が高速モードである印字状態を説明する。一様にブルー
の画像(レッド、グリーンも同様)を記録する場合、第
一記録走査は往路走査であり、図4の記録ヘッド内の2
色の濃インク(濃シアンC、濃マゼンタM)のみ全7ノ
ズルでヘッド幅(7画素幅)領域を印字する。このと
き、この領域には、濃シアン、濃マゼンタの順に着弾さ
れ、シアンの色味の強いブルー画像が得られる。上記第
一記録走査終了後記録紙はヘッド幅(7画素幅)紙送り
方向(矢印方向)に送られる。次に第二記録走査は復路
走査であり、図4の記録ヘッド内の4色の淡インク(淡
シアンMC、淡マゼンタMM、極淡シアンUC、極淡マ
ゼンタUM)のみ全7ノズルでヘッド幅(7画素幅)領
域を印字する。このとき、この領域には、極淡シアン、
淡シアン、極淡マゼンタ、淡マゼンタの順に着弾され、
往路走査時と同じくシアンの色味の強いブルー画像が得
られる。本実施例の淡インクは濃インクの1/3濃度、
極淡インクは濃インクの1/9濃度になっている。その
ため淡、極淡二つのドロップでは一様にブルーの画像は
得られない。そのため1つの画素領域に淡インク2発、
極淡インク3発のドロップを打ち込む。これにより、一
様なブルーの画像を淡インクのみで形成できる。同様に
第二記録走査終了後記録紙はヘッド幅(7画素幅)紙送
り方向(矢印方向)に送られ、第三記録走査で、第一記
録走査と同じように濃インクのみを往路走査で印字し、
第三記録走査終了後記録紙はヘッド幅(7画素幅)紙送
り方向(矢印方向)に送られ、第四記録走査で、第二記
録走査と同じように淡インクのみを復路走査で印字す
る。
【0045】ここでは、ブルー画像(シアン+マゼン
タ)の場合を示したが、レッド画像(マゼンタ+イエロ
ー)、グリーン画像(シアン+イエロー)の場合も同様
に説明できる。またブラックについても同様である。こ
のようにして、濃淡対称の記録ヘッドを用いて往復で使
用ノズルを使い分けることによって、往復印字における
濃度ムラや色ムラが低減された一様な画像が得られるの
である。
【0046】尚、以上述べた実施例においては各走査毎
に記録媒体に形成する画像領域が連続する走査間で重複
しない高速記録モードについて説明したが、各走査毎に
記録媒体に形成する画像領域が連続する走査間で重複す
るように、例えば片方向のみの走査で記録し、かつ同じ
領域の記録を複数回の走査(マルチパス)で行う高品位
記録モードを備えて記録を行うことで階調性のある粒状
感の少ない画像を形成することができる。
【0047】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0048】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0049】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、さらに優れた記録を行うことができる。
【0050】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0051】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
とすることもできる。
【0052】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0053】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0054】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0055】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、往復記録を行っても記録媒体に付与されるイン
クの色順が変わらない高画質の画像を高速で記録するこ
とができるインクジェット記録装置と記録方法が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における記録ヘッドノズ
ル列構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例における記録ヘッドノズ
ル列構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例における記録ヘッドノズ
ル列構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例における記録ヘッドノズ
ル列構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の記録状態を表す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の記録状態を表す図であ
る。
【図7】本発明に用いるインクジェットプリンタの図で
ある。
【図8】従来の記録ヘッドノズル列構成例を示す図であ
る。
【図9】本発明の用いる画像処理回路図である。
【図10】本発明に用いるブロック図である。
【図11】本発明に用いる濃インク淡インク振り分けテ
ーブルである。
【符号の説明】
161 画像入力部 162 走査部 163 CPU 164 ROM 165 RAM 166 画像信号処理部 167 プリンタ部 168 バスライン 701 インクカートリッジ 702 記録ヘッド 703 紙送りローラ 704 補助ローラ 705 給紙ローラ 706 キャリッジ 707 印字紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EA06 EA11 EC03 EC07 EC11 EC13 EC73 EC74 EC80 ED02 ED03 ED07 EE10 EE18 FA03 FA04 FA11 FD02 HA21 HA22 2C057 AF39 AF91 AG13 AG14 AH13 AM03 AM28 AN02 CA02 CA04 CA07 DA05 DA06 DB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して記録ヘッドから複数色
    のインクを吐出することで画像形成を行うインクジェッ
    ト記録装置であって、 同一色について記録媒体に付与したときの1滴当りの光
    学濃度が異なる第1のインクと第2のインクを吐出する
    吐出口を複数の異なる色について有する記録ヘッドを備
    え、 前記記録ヘッドを記録媒体上に相対的に往復走査させ、
    往走査で各色の前記第1のインクを付与し復走査で各色
    の前記第2のインクを付与することで画像を形成し、 記録媒体の同一箇所に重ねる複数色のインクの色順が前
    記往走査と復走査で同じであることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のインクと第2のインクは色材
    の濃度が異なることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のインクと第2のインクはイン
    ク滴の大きさが異なることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のインクの色材濃度が前記第2
    のインクの色材濃度のn倍であり、記録媒体に同じ階調
    数の画像を形成するとき、付与する前記第2のインクの
    液滴数を前記第1のインクの液滴数のn倍とすることを
    特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のインクの液滴の大きさが前記
    第2のインクの液滴の大きさのN倍であり、記録媒体に
    同じ階調数の画像を形成するとき、付与する前記第2の
    インクの液滴数を前記第1のインクの液滴数のN倍とす
    ることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記各走査毎に前記走査方向とは異なる
    方向に記録媒体を搬送することを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記各走査毎に記録媒体に形成する画像
    領域が連続する走査間で重複しない記録モードを備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記各走査毎に記録媒体を形成する画像
    領域が連続する走査間で重複する記録モードを備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドの前記走査方向に配設し
    た前記第1のインクの吐出口の色順と第2のインクの吐
    出口の色順が逆であることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、吐出に用いられる
    熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生体を備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 記録媒体に対して記録ヘッドから複数
    色のインクを吐出することで画像形成を行うインクジェ
    ット記録方法であって、 同一色について記録媒体に付与したときの1滴当りの光
    学濃度が異なる第1のインクと第2のインクを吐出する
    吐出口を複数の異なる色について有する記録ヘッドを記
    録媒体上に相対的に往復走査させ、 往走査で各色の前記第1のインクを付与し復走査で各色
    の前記第2のインクを付与することで画像を形成し、 記録媒体の同一箇所に重ねる複数色のインクの色順を前
    記往走査と副走査で同一とすることを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
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