[go: up one dir, main page]

JP2001124806A - 三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法 - Google Patents

三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法

Info

Publication number
JP2001124806A
JP2001124806A JP30513999A JP30513999A JP2001124806A JP 2001124806 A JP2001124806 A JP 2001124806A JP 30513999 A JP30513999 A JP 30513999A JP 30513999 A JP30513999 A JP 30513999A JP 2001124806 A JP2001124806 A JP 2001124806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
connection
current
voltage
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30513999A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikuni Kondou
桂州 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP30513999A priority Critical patent/JP2001124806A/ja
Publication of JP2001124806A publication Critical patent/JP2001124806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 三相電力量計と、変流器及び変圧器との間に
接続された電力供給線の結線状態を判別して、誤結線に
よる誤計量を防止し、修復を早期に行なう。 【解決手段】 配電線1〜3の線路電圧を1側電圧変換
回路13及び3側電圧変換回路14により変換した電圧
デジタル値と、配電線1の1側の負荷電流及び配電線3
の3側の負荷電流を各々、1側電流変換回路11及び3
側電流変換回路12により変換した電流デジタル値と、
乗算回路15により算出した線路電圧と負荷電流の積で
ある電力値とをCPU16により、正相順接続、逆相順
接続又は誤結線接続を判別させ、判定結果を表示回路1
7により表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、三相電力回路の電力
量を測定する三相電力量計および三相電力を測定する三
相電力測定器に関し、特にこれらの計器に接続する電力
供給線との結線状態の判定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば特開昭62−1690
61号公報に示された三相電力測定器における従来の誤
結線検出可能な三相電力測定器の構成を示すブロック図
である。1,2及び3は三相3線式回路の配電線、20
a、20b、20cは配電線1、配電線3及び配電線2
に接続された電圧接続線、21a、21bは三相3線式
回路1〜3に接続される変流器である。
【0003】22は電圧接続線20a、20b、20c
と変流器21a、21bに接続される電力供給線、23
は電圧接続線20a、20b、20cが電力供給線22
を介して接続され、各相の電圧が入力される電圧入力
部、24は変流器21a、21bが電力供給線22を介
して接続され、変流器21a、21bの2次電流が入力
される電流入力部である。
【0004】25は電圧入力部23に入力される相間電
圧入力と電流入力部24に入力される電流入力をデジタ
ル化するアナログ/デジタル変換手段、26はアナログ
/デジタル変換手段25でデジタル化された電圧入力を
記憶する実入力電圧レジスタ、27はアナログ/デジタ
ル変換手段25でデジタル化された電流入力を記憶する
実入力電流レジスタである。
【0005】28は実入力電圧レジスタ26のデータに
基づいて電圧入力部23の相順を読み取り、正順序か逆
順序かを変別する電圧相順判別手段、29は実入力電流
レジスタ27のデータに基づいて電流入力部24の相順
を読み取り、正順序か逆順序かを変別する電流相順判別
手段、30は電圧相順判別手段28及び電流相順判別手
段29で判別した電圧の相順及び電流の相順が一致する
か不一致かを比較する電圧・電流相順序比較手段であ
る。
【0006】31は電圧・電流相順序比較手段30の比
較結果が不一致の場合に2組の電流読み取りデータの内
の1組のデータの極性を逆転して記憶し、比較結果が一
致の場合には2組の電流読み取りデータをそのまま記憶
する修正電流レジスタ、32は修正電流レジスタ31の
電流データと実入力電圧レジスタ26の電圧データとか
ら三相電力を算出する電力計算手段である。
【0007】33は電力計算手段32での電力計算結果
の絶対値を算出する絶対値算出手段、34は算出手段の
算出結果を表示する表示手段であり、35は電圧入力部
23、電流入力部24、アナログ/デジタル変換手段2
5、実入力電圧レジスタ26、記憶する実入力電流レジ
スタ27、電圧相順判別手段28、電流相順判別手段2
9、電圧・電流相順序比較手段30、修正電流レジスタ
31、電力計算手段32、絶対値算出手段33、表示手
段34で構成される三相電力測定器である。
【0008】三相電力測定器35の動作を以下に説明す
る。電圧入力部23に入力された電圧及び電流入力部2
4に入力された電流はA/D変換手段25にてアナログ
・デジタル変換され、実入力電圧レジスタ26と実入力
電流レジスタ27にそれぞれ入力される。電流相順判別
手段29は実入力電流レジスタ27の電流データを基に
電流入力部24の接続端子24aの電流i1 ,接続端子
24bの電流i2 の相順を検定し、「i2 に対してi1
が遅れ位相」である正相順か、「i2 に対してi1 が進
み位相」である逆相順かを判別する。
【0009】電圧相順判別手段28は、実入力電圧レジ
スタ26の電圧データを基に電圧入力部23の接続端子
23a−23c間の電圧v1 ,接続端子23b−23c
間の電圧v2 の相順を検定し、「v2 に対してv1 が遅
れ位相である」正相順か「v2 に対してv1 が進み位相
である」逆相順かを判別する。
【0010】電圧・電流相順序比較手段30は、電圧相
順と電流相順が共に正相順もしくは共に逆相順であると
き、相順序が「一致」と判定し、電圧相順と電流相順が
一方が正相順、他方が逆相順であるとき、相順序が「不
一致」と判定する。電圧・電流相順序比較手段30の結
果が「不一致」である場合、修正電流レジスタ31は、
2つの電流入力の一方(例えばi1 )の極性を逆転させ
て、「修正電流」を作成してこれを記憶し、また「一
致」の場合は2つの電流データをそのまま記憶する。
【0011】電力計算手段32は修正電流レジスタ31
と実電圧レジスタ26のデータを入力して電力を計算
し、絶対値変換手段33で電力計算手段32の計算結果
の絶対値を求めることにより、電圧接続線20a、20
b、20cの接続順序が任意で、かつ変流器21a、2
1bの結合方向が任意でも、常に正しい電力を求めるこ
とができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の三相電力測定器
は、以上のように構成されているので、配電線1、配電
線2及び配電線3に対する電圧接続線20a、20b、
20cの接続順序が任意で、かつ、変流器21a及び変
流器21bの結合方法が任意の場合においては、正しい
電力を測定することができるが、例えば変流器21aと
21bとが入れ替わり、さらに電流入力部24の入力端
子24aの接続が逆になった場合、i2 に対しi1 が遅
れ位相になるため、正しく電力が計量できないという問
題があった。
【0013】この発明はかかる問題を解決する為になさ
れたものであり、三相電力測定器および三相電力量計
と、変流器及び変圧器に接続された電力供給線の接続に
関して、間違った接続を行うことによる誤計量を防止す
ると共に、接続状態を感知することにより、修復を早期
に行なうことができる三相電力測定器および三相電力量
計を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る三相電力
測定器および三相電力量計は、配電線の線路電圧と負荷
電流を接続線を介して導入する導入手段と、導入した線
路電圧と負荷電流とを乗算して積算結果を求める乗算手
段とを有する三相電力測定器、および、上記導入手段と
上記乗算手段と、この乗算手段の乗算結果を積算して積
算電力を求める積算手段とを有する三相電力量計におい
て、上記導入した線路電圧と負荷電流および上記乗算結
果に基づいて上記接続線の結線状態の正誤を判別する結
線状態判別手段を備えたものである。
【0015】また、この発明に係る三相電力測定器およ
び三相電力量計の結線状態判別方法は、配電線の線路電
圧と負荷電流を接続線を介して導入する導入手段と、導
入した線路電圧と負荷電流とを乗算して乗算結果を求め
る乗算手段とを有する三相電力測定器の結線状態を判別
する三相電力測定器の結線状態判別方法、および、上記
導入手段と上記乗算手段と、この乗算手段の乗算結果を
積算して積算電力を求める積算手段とを有する三相電力
量計の結線状態を判別する三相電力量計の結線状態判別
方法において、上記導入した線路電圧と負荷電流および
上記乗算結果に基づいて上記接続線の結線状態の正誤を
判別するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1における三相電力量計に電力供給線を正
しく結線した場合(正相順)での結線図である。図にお
いて、1、2、及び3は三相3線式回路の配電線、4は
三相電力量計,5は配電線1と配電線2間(以下、1
側)の線路電圧を計測する1側変圧器,6は配電線3と
配電線2間(以下、3側)の線路電圧を計測する3側変
圧器である。
【0017】7は配電線1の負荷電流(以下、1側の負
荷電流)を計測する1側変流器,8は配電線3の負荷電
流(以下、3側の負荷電流)を計測する3側変流器、9
はアース点である。22は1側変圧器5、3側変圧器
6、1側変流器7及び3側変流器8からの出力を三相電
力量計4に供給する電力供給線である。
【0018】図2は、この発明の実施の形態1における
電力量計の構成を示すブロック図である。図において、
11は1側の負荷電流を負荷電流に比例したデジタル値
にA/D変換する1側電流変換回路、12は3側の負荷
電流を負荷電流に比例したデジタル値に変換する3側電
流変換回路である。
【0019】13は1側の線路電圧を線路電圧に比例し
たデジタル値に変換する1側電圧変換回路、14は3側
の線路電圧を線路電圧に比例したデジタル値に変換する
3側電圧変換回路、15は1側電流変換回路11の出力
と1側電圧変換回路13の出力とを乗算し、3側電流変
換回路12の出力と3側電圧変換回路14の出力とを乗
算し、各々の乗算結果の和を計算し、計算結果を出力す
る乗算回路である。
【0020】16は1側電流変換回路11の出力と3側
電流変換回路12の出力と1側電圧変換回路13の出力
と3側電圧変換回路14の出力と乗算回路15の出力か
ら、電力量計の結線が正相順であるか逆相順であるか誤
結線であるかを判別する誤結線判別手段と、乗算回路1
5の出力を積分して電力量の計算を行う積算手段とを有
するCPU、17はCPU16による誤結線判別結果及
び電力量の計算結果を表示する表示回路、18はCPU
16の内部もしくは外部に設けられる第1のタイマ、1
9はCPU16の内部もしくは外部に設けられる第2の
タイマである。
【0021】次に、正相順接続と逆相順接続について説
明する。図3は、三相3線式回路の配電線における正相
順接続の力率1の場合の線路電圧と負荷電流のベクトル
図である。1側の負荷電流をI1 、3側の負荷電流をI
3 、1側の線路電圧をV12、3側の線路電圧をV32と表
す。φは線路電圧と負荷電流の積である電力の力率角で
あり、正相順接続で力率1の時、φ=0となる。φ1
は、1側の線路電圧と1側の負荷電流の積である1側の
電力の位相角であり、正相順接続の時、φ1 はφに対し
30°遅れている。また、φ3 は、3側の線路電圧と3
側の負荷電流の積である3側電力の力率角であり、正相
順接続の時、φ3 はφに対し30°進んでいる。
【0022】したがって、1側の電力W1 と3側の電力
W3 は、以下の式(1)(2)で表される。 W1 =V12 I1 cos (φ+30°)=V12 I1 cos (φ1 ) −−(1) W3 =V32 I3 cos (φ−30°)=V32 I1 cos (φ3 ) −−(2) 線間電圧V=V12=V32、負荷電流I=I1 =I3 とす
ると、電力量計の計量する電力Wは、下記の式(3)で
表される。 W=W1 +W2 =31/2 ・V1 cos φ −−−−−−−−−−−−−(3)
【0023】図4は、三相3線式回路の配電線における
逆相順接続の力率1の場合の線路電圧と負荷電流のベク
トル図である。図1の正相順接続に対し、電圧入力端子
P1,P3 を逆に接続し、1側変流器7と3側変流器8
が入れ替わって結線した接続である。
【0024】次に、図2を用いて、CPU16が有する
誤結線判別手段について説明する。なお、誤結線判別の
前提条件として、正相順接続において力率は0.5から
1の範囲すなわち−60°<φ<60°にあり、平衡負
荷であるものとする。したがって、図5,図6に示すよ
うに、正相順接続において、 φ1 の範囲は−30°<φ3 <90° −−−−−(4) φ3 の範囲は−90°<φ1 <30° −−−−−(5) となる。
【0025】誤結線判別手段は、第1〜第6の判別手段
を有しており、各々の判別手段について以下に説明す
る。 (第1の判別手段)正相順接続の時、乗算回路15の出
力の極性が正であるのは、−90°<φ<90°のとき
であり、−60°<φ<60°において、乗算回路15
の出力の極性が負であれば、誤結線接続であると判別す
る。
【0026】(第2の判別手段)図7は第2の判別手段
を説明する波形図で、図7(b)は、30゜遅れ位相角
の場合、図7(c)は、30゜進み位相角の場合の例で
あり、図1,図2と共に説明する。CPU16は、1側
電流変換回路11においてデジタル値に変換された1側
の負荷電流と1側電圧変換回路13においてデジタル値
に変換された1側の線路電圧を入力し、1側の線路電圧
の極性が変化する時、すなわち1側電圧変換回路13の
出力の極性が正から負に変化する時もしくは負から正に
変化する時、第1のタイマ18と第2のタイマ19のカ
ウントをスタートさせ、1側電圧変換回路13の出力の
極性がカウントスタートした時と反対方向に変化する
時、第1のタイマ18のカウントをストップさせる。
【0027】また、CPU16は、第2のタイマ19を
スタートさせた時の1側の線路電圧の極性変化と同方向
に1側の負荷電流の極性が変化する時、すなわち1側電
流変換回路11の出力の極性が変化する時、第2のタイ
マ19のカウントをストップさせる。
【0028】第1のタイマ18のカウント時間をT1 ,
第2のタイマ19のカウント時間をT2 とすると、1側
の線路電圧と1側の負荷電流の位相差P1 は、次の式で
表される。 P1 =T2 /T1 ×180° −−−−−−−−−−(6) P1 が180°以下の場合、P1 だけ位相は遅れてお
り、P1 が180°以上の場合、(360°−P1 )だ
け位相は進んでいる。
【0029】1側の位相差P1 は、1側の線路電圧と1
側の負荷電流の積である1側の電力の力率角φ1 である
ため、CPU16にて前記式(6)の計算を行うことに
より、1側の電力の力率角φ1 を求めることができ、P
1 が180°以下の場合、φ1 =P1 であり、P1 が1
80°以上の場合、φ1 =(360°−P1 )である。
【0030】−60°<φ<60°において、正相順接
続の時の1側の電力の力率角φ1 は−30°<φ1 <9
0°である。(図5参照) したがって、1側の電力の力率角φ1 が−30°<φ1
<90°とならない時、誤結線接続であると判別する。
(図7(d)参照)
【0031】(第3の判別手段)図8は第3の判別手段
を説明する波形図で、図8(b)は、90゜進み位相角
の場合、図8(c)は、30゜遅れ位相角の場合の例で
あり、図1,図2と共に説明する。CPU16は、3側
電流変換回路12においてデジタル値に変換された3側
の負荷電流と3側電圧変換回路14においてデジタル値
に変換された3側の線路電圧を入力し、3側の線路電圧
の極性が変化する時、すなわち3側電圧変換回路14の
出力の極性が正から負に変化する時もしくは負から正に
変化する時、第1のタイマ18と第2のタイマ19のカ
ウントをスタートさせ、3側電圧変換回路14の出力の
極性がカウントスタートした時と反対方向に変化する
時、第1のタイマ18のカウントをストップさせる。
【0032】また、CPU16は、第2のタイマ19を
スタートさせた時の3側の線路電圧の極性変化と同方向
に3側の負荷電流の極性が変化する時、すなわち3側電
流変換回路12の出力の極性が変化する時、第2のタイ
マ19のカウントをストップさせる。第1のタイマ18
のカウント時間をT1 ,第2のタイマ19のカウント時
間をT2 とすると、3側の線路電圧と3側の負荷電流の
位相差P3 は、次の式で表される。 P3 =T2 /T1 ×180° −−−−−−−−−−(7)
【0033】P3 が180°以下の場合、P3 だけ位相
は遅れており、P3 が180°以上の場合、360°−
P3 だけ位相は進んでいる。3側の位相差P3 は、3側
の線路電圧と3側の負荷電流の積である3側の電力の力
率角φ3 であるため、CPU16にて前記式(7)の計
算を行うことにより、3側の電力の力率角φ3 を求める
ことができ、P3 が180°以下の場合、φ3 =P3 で
あり、P3 が180°以上の場合、φ3 =360°−P
3 である。
【0034】−60°<φ<60°において、正相順接
続の時の3側の電力の力率角φ3 は−90°<φ3 <3
0°である。(図6参照) したがって、3側の電力の力率角φ3 が−90°<φ3
<30°とならない時、誤結線接続であると判別する。
(図8(d)参照)
【0035】(第4の判別手段)図9は第4の判別手段
を説明する波形図で、図9(b)は、120゜遅れ位相
角の場合、図9(c)は、120゜進み位相角の場合の
例であり、図1,図2と共に説明する。CPU16は、
1側の負荷電流の極性が変化する時、すなわち1側電流
変換回路11の出力の極性が正から負に変化する時もし
くは負から正に変化する時、第1のタイマ18と第2の
タイマ19のカウントをスタートさせ、1側電流変換回
路11の出力の極性がカウントスタートした時と反対方
向に変化する時、第1のタイマ18のカウントをストッ
プさせる。
【0036】また、CPU16は、第2のタイマ19を
スタートさせた時の1側の負荷電流の極性変化と同方向
に3側の負荷電流の極性が変化する時、すなわち3側電
流変換回路12の出力の極性が変化する時、第2のタイ
マ19のカウントをストップさせる。第1のタイマ18
のカウント時間をT1 ,第2のタイマ19のカウント時
間をT2 とすると、1側の負荷電流と3側の負荷電流の
位相角PI は、次の式で表される。 PI =T2 /T1 ×180° −−−−−−−−−−−(8)
【0037】PI が180°以下の場合、3側の負荷電
流は1側の負荷電流に対し、PI だけ位相は遅れてお
り、PI が180°以上の場合、3側の負荷電流は1側
の負荷電流に対し、360°−PI だけ位相は進んでい
る。したがって、CPU16にて前記式(8)の計算を
行うことにより、1側の負荷電流に対する3側の負荷電
流の位相角PI を求めることができる。
【0038】平衡負荷である場合、正相順接続の時、1
側の負荷電流に対する3側の負荷電流の位相角は120
°進んでおり、逆相順接続された時、1側の負荷電流に
対する3側の負荷電流の位相角は120°遅れとなる。
したがって、PI ≠120°かつPI ≠240°の時は
誤結線、またPI =120°の時は逆相順もしくは誤結
線接続であると判別する。(図9(d)参照)
【0039】(第5の判別手段)図10は第4の判別手
段を説明する波形図で、図10(b)は、60゜進み位
相角の場合、図10(c)は、60゜遅れ位相角の場合
の例であり、図1,図2と共に説明する。CPU16
は、1側の線路電圧の極性が変化する時、すなわち1側
電圧変換回路13の出力の極性が正から負に変化する時
もしくは負から正に変化する時、第1のタイマ18と第
2のタイマ19のカウントをスタートさせ、1側電圧変
換回路13の出力の極性がカウントスタートした時と反
対方向に変化する時、第1のタイマ18のカウントをス
トップさせる。
【0040】また、CPU16は、第2のタイマ19を
スタートさせた時の1側の線路電圧の極性変化と同方向
に3側の線路電圧の極性が変化する時、すなわち3側電
圧変換回路14の出力の極性が変化する時、第2のタイ
マ19のカウントをストップさせる。第1のタイマ18
のカウント時間をT1 ,第2のタイマ19のカウント時
間をT2 とすると、1側の線路電圧と3側の線路電圧の
位相角PV は、次の式で表される。 PV =T2 /T1 ×180° −−−−−−−−−−−(9)
【0041】PV が180°以下の場合、3側の線路電
圧は1側の線路電圧に対し、PV だけ位相は遅れてお
り、PV が180°以上の場合、3側の線路電圧は1側
の線路電圧に対し、( 360°−PV ) だけ位相は進ん
でいる。したがって、CPU16にて前記式(9)の計
算を行うことにより、1側の線路電圧に対する3側の線
路電圧の位相角PV を求めることができる。
【0042】正相順接続の時、1側の線路電圧に対する
3側の線路電圧の位相は60°進んでおり、逆相順接続
された時、1側の線路電圧に対する3側の線路電圧の位
相は60°遅れとなる。従って、PV ≠60°かつPV
≠300°の時は誤結線、またPV =60°の時は逆相
順接続もしくは誤結線接続であると判別する。(図10
(d)参照)
【0043】(第6の判別手段)正相順接続の時、乗算
回路15からは瞬時電力に比例した出力がCPU16へ
出力される。したがって、乗算回路15の出力が0であ
る場合、誤結線接続であると判別できる。
【0044】図11は、三相電力量計の誤結線判別手段
の動作を示すフローチャートであり、本図を用いて、上
述した判別手段を有する三相電力量計の動作を説明す
る。電力供給線22から配電線1、2及び3の線路電圧
が1側電圧変換回路13、3側電圧変換回路14に入力
され、配電線1及び2の負荷電流が1側電流変換回路1
1、3側電流変換回路12に入力されると、誤結線検出
を開始する。
【0045】(1)第1の判別手段において、乗算回路
15の出力の極性が負であれば、誤結線接続と判別し、
表示回路17で誤結線接続の表示を行い、乗算回路15
の出力の極性が正であれば、ステップ2に進む。(ステ
ップ1)
【0046】(2)第2の判別手段において、1側電流
変換回路11の出力と1側電圧変換回路13の出力から
CPU16が求めた1側の電力の力率角φ1 が、−30
°<φ1 <90°とならない場合、誤結線接続と判別
し、表示回路17で誤結線接続の表示を行い、1側の電
力の力率角φ1 が、−30°<φ1 <90°である場
合、ステップ3に進む。(ステップ2)
【0047】(3)第3の判別手段において、3側電流
変換回路12の出力と3側電圧変換回路14の出力から
CPU16が求めた3側の電力の力率角φ3 が、−90
°<φ3 <30°とならない場合、誤結線接続と判別
し、表示回路17で誤結線接続の表示を行い、3側の電
力の力率角φ3 が、−90°<φ3 <30°である場
合、ステップ4に進む。(ステップ3)
【0048】(4)第4の判別手段において、1側電流
変換回路11の出力と3側電流変換回路12の出力から
CPU16が求めた負荷電流の位相角PI =240°の
場合、ステップ5に進み、負荷電流の位相角PI =12
0°の場合、ステップ7に進み、負荷電流の位相角PI
≠240°かつPI ≠120°の場合、誤結線接続と判
別し、表示回路17で誤結線接続の表示を行う。(ステ
ップ4)
【0049】(5)第5の判別手段において、1側電圧
変換回路13の出力と3側電圧変換回路14の出力から
CPU16が求めた線路電圧の位相角PV =300°の
場合、ステップ6に進み、線路電圧の位相角PV ≠30
0°の場合、誤結線接続と判別し、表示回路17で誤結
線接続の表示を行う。(ステップ5)
【0050】(6)第6の判別手段において、乗算回路
15の出力が0の場合、誤結線接続と判別し、表示回路
17で誤結線接続の表示を行い、乗算回路15の出力が
0でない場合、正相順接続と判別し、表示回路17で正
相順接続の表示を行う。(ステップ6)
【0051】(7)第5の判別手段において、1側電圧
変換回路13の出力と3側電圧変換回路14の出力から
CPU16が求めた線路電圧の位相角PV =60°の場
合、逆相順接続と判別し、表示回路17で逆相順接続の
表示を行い、線路電圧の位相角PV ≠60°の場合、誤
結線接続と判別し、表示回路17で誤結線接続の表示を
行う。(ステップ7)
【0052】次に誤結線接続した場合における判別の動
作について説明する。図12は、この発明の三相電力量
計の電力供給線を誤結線接続した場合の結線図、図13
は図12の力率1の場合の線路電圧と負荷電流のベクト
ル図である。図1の正相順接続した場合の結線図と比較
すると、1側変流器7と3側変流器8が入れ替わり接続
され(I1 とI3 とが入れ替わる)、さらに、三相電力
量計4の1S、1L端子に対し、3側変流器8の電源側
端子(k)と負荷側端子(l)が入れ替わって接続され
ている(更にI1 の位相が180°遅れる)。
【0053】この誤結線接続の場合は、以下のようにし
て判別される。図13より、1側の負荷電流I1 に対し
3側の負荷電流I3 は60゜進んでいる。したがって、
図11のフローチャートにしたがって誤結線判別を行っ
た場合、第4の判別手段である「1側の負荷電流I1 に
対し、3側の負荷電流の位相角PI が、PI ≠120゜
かつPI ≠240゜の時は誤結線と判別」により、判別
できる。
【0054】また、上記の説明では、1側変流器7及び
3側変流器8が入れ替わって接続された誤結線接続の判
別の動作について述べたが、その他、電力供給線22と
三相電力量計4との結線において、組み合わせにより形
成される全ての逆相順接及び誤結線接続に対しても同様
に判別できるものであり、判別結果を表示回路17に表
示することにより、誤計量を防止できる共に、接続状態
を感知することができるため、修復を早期に行なうこと
ができるものである。
【0055】実施の形態2.実施の形態1では三相電力
量計について説明したが、三相電力を測定する三相電力
測定器に対してもこの発明を適用できる。また、この発
明は三相電力量計や三相電力測定器に対し、結線状態判
別方法として適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、結線状
態判別手段または結線状態判別方法により結線状態の正
誤を判別するようにしたので、誤計量を防止でき、修復
を早期に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における三相電力量
計に電力供給線を正しく結線した場合(正相順)を示す
結線図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における三相電力量
計の構成を示すブロック図である。
【図3】 三相3線式回路の配電線における正相順接続
の力率1の場合の線路電圧と負荷電流のベクトル図であ
る。
【図4】 三相3線式回路の配電線における逆相順接続
の力率1の場合の線路電圧と負荷電流のベクトル図であ
る。
【図5】 三相3線式回路の配電線における正相順接続
のφ1の範囲を示すベクトル図である。
【図6】 三相3線式回路の配電線における正相順接続
のφ3の範囲を示すベクトル図である。
【図7】 この発明の実施の形態1における第1判別手
段を説明する波形図である。
【図8】 この発明の実施の形態1における第2判別手
段を説明する波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態1における第3判別手
段を説明する波形図である。
【図10】 この発明の実施の形態1における第4判別
手段を説明する波形図である。
【図11】 この発明の実施の形態1における三相電力
量計の誤結線判別の動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態1における三相電力
量計の誤結線接続をした場合の結線図である。
【図13】 図12の力率1の場合の線路電圧と負荷電
流のベクトル図である。
【図14】 従来の三相電力測定器の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1、2、3 配電線、 4 三相電力量計、 5
1側変圧器、6 3側変圧器、 7 1側変流
器、 8 3側変流器、9 アース点、 1
1 1側電流変換回路(電流変換手段)、12 3側電
流変換回路(電流変換手段)、13 1側電圧変換回路
(電圧変換手段)、14 3側電圧変換回路(電圧変換
手段)、15 乗算回路(乗算手段)、 16
CPU、17 表示回路(表示手段)、 18
第1のタイマ、19 第2のタイマ、
22 電力供給線(接続線)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線の線路電圧と負荷電流を接続線を
    介して導入する導入手段と、導入した線路電圧と負荷電
    流とを乗算して積算結果を求める乗算手段とを有する三
    相電力測定器、および、上記導入手段と上記乗算手段
    と、この乗算手段の乗算結果を積算して積算電力を求め
    る積算手段とを有する三相電力量計において、上記導入
    した線路電圧と負荷電流および上記乗算結果に基づいて
    上記接続線の結線状態の正誤を判別する結線状態判別手
    段を備えた三相電力測定器および三相電力量計。
  2. 【請求項2】 配電線の線路電圧と負荷電流を接続線を
    介して導入する導入手段と、導入した線路電圧と負荷電
    流とを乗算して乗算結果を求める乗算手段とを有する三
    相電力測定器の結線状態を判別する三相電力測定器の結
    線状態判別方法、および、上記導入手段と上記乗算手段
    と、この乗算手段の乗算結果を積算して積算電力を求め
    る積算手段とを有する三相電力量計の結線状態を判別す
    る三相電力量計の結線状態判別方法において、上記導入
    した線路電圧と負荷電流および上記乗算結果に基づいて
    上記接続線の結線状態の正誤を判別する三相電力測定器
    および三相電力量計の結線状態判別方法。
JP30513999A 1999-10-27 1999-10-27 三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法 Pending JP2001124806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30513999A JP2001124806A (ja) 1999-10-27 1999-10-27 三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30513999A JP2001124806A (ja) 1999-10-27 1999-10-27 三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001124806A true JP2001124806A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17941562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30513999A Pending JP2001124806A (ja) 1999-10-27 1999-10-27 三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001124806A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069065A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Hioki Ee Corp 有効漏れ電流測定器
KR100902363B1 (ko) 2007-09-28 2009-06-12 한국전력공사 시험용 단자대 및 그를 이용한 계기오결선 확인 방법
KR100909284B1 (ko) 2009-01-09 2009-08-06 대승기전(주) 상별 전력 계측기
KR100985066B1 (ko) 2010-06-16 2010-10-05 심강문 배전반 디지탈콘트롤러
JP5538635B1 (ja) * 2013-08-06 2014-07-02 三菱電機株式会社 位相制御装置
JP2014157161A (ja) * 2014-04-23 2014-08-28 Mitsubishi Electric Corp 電子式指示計器
KR20160074908A (ko) * 2014-12-19 2016-06-29 두산엔진주식회사 캐비닛 내부 결선 모니터링 장치, 모니터링 시스템 및 캐비닛 내부 결선 모니터링 방법
CN106199324A (zh) * 2016-08-31 2016-12-07 国家电网公司 一种计量表计整体接线带电检辅助工具
WO2021210360A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 インフォメティス株式会社 計測装置、計測装置制御方法および計測装置制御プログラム
JP2022189164A (ja) * 2021-06-10 2022-12-22 パナソニックホールディングス株式会社 電力計測システム、電力計測機器、電力計測方法及びプログラム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069065A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Hioki Ee Corp 有効漏れ電流測定器
KR100902363B1 (ko) 2007-09-28 2009-06-12 한국전력공사 시험용 단자대 및 그를 이용한 계기오결선 확인 방법
KR100909284B1 (ko) 2009-01-09 2009-08-06 대승기전(주) 상별 전력 계측기
KR100985066B1 (ko) 2010-06-16 2010-10-05 심강문 배전반 디지탈콘트롤러
US10018664B2 (en) 2013-08-06 2018-07-10 Mitsubishi Electric Corporation Phase control device
JP5538635B1 (ja) * 2013-08-06 2014-07-02 三菱電機株式会社 位相制御装置
WO2015019418A1 (ja) * 2013-08-06 2015-02-12 三菱電機株式会社 位相制御装置
CN105453208A (zh) * 2013-08-06 2016-03-30 三菱电机株式会社 相位控制装置
JP2014157161A (ja) * 2014-04-23 2014-08-28 Mitsubishi Electric Corp 電子式指示計器
KR20160074908A (ko) * 2014-12-19 2016-06-29 두산엔진주식회사 캐비닛 내부 결선 모니터링 장치, 모니터링 시스템 및 캐비닛 내부 결선 모니터링 방법
KR101636172B1 (ko) 2014-12-19 2016-07-04 두산엔진주식회사 캐비닛 내부 결선 모니터링 장치, 모니터링 시스템 및 캐비닛 내부 결선 모니터링 방법
CN106199324A (zh) * 2016-08-31 2016-12-07 国家电网公司 一种计量表计整体接线带电检辅助工具
CN106199324B (zh) * 2016-08-31 2023-10-27 国家电网公司 一种计量表计整体接线带电检查辅助工具
WO2021210360A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 インフォメティス株式会社 計測装置、計測装置制御方法および計測装置制御プログラム
JP7514466B2 (ja) 2020-04-17 2024-07-11 インフォメティス株式会社 計測装置、計測装置制御方法および計測装置制御プログラム
US12050238B2 (en) 2020-04-17 2024-07-30 Informetis Corporation Measurement device, measurement device control method, and measurement device control program
JP2022189164A (ja) * 2021-06-10 2022-12-22 パナソニックホールディングス株式会社 電力計測システム、電力計測機器、電力計測方法及びプログラム
JP7633886B2 (ja) 2021-06-10 2025-02-20 パナソニックホールディングス株式会社 電力計測システム、電力計測機器、電力計測方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6815942B2 (en) Self-calibrating electricity meter
US20150073734A1 (en) Method and Device for Measuring Electrical Quantities
EP3304115B1 (en) Method and apparatus to commission voltage sensors and branch circuit current sensors for branch circuit monitoring systems
US10088546B2 (en) Method and apparatus to diagnose current sensor polarities and phase associations for a three-phase electric power system
CN107636481B (zh) 调试用于支路监测系统的电压传感器和支路电流传感器的方法和设备
US5652505A (en) Power consumption measurement device for a multiphase alternating current system
JP2001124806A (ja) 三相電力測定器および三相電力量計ならびにその結線状態判別方法
JP5332994B2 (ja) 電力・電力量計
JPH0772740B2 (ja) 電力検出器
JP2002286769A (ja) 電力計測器
US7660776B1 (en) System for automatically identifying power system type and identifying likely errors of wiring and connection
JP2004297959A (ja) 自家発電システム
JP4993728B2 (ja) 有効漏れ電流測定器
JP7242128B2 (ja) 電子式電力量計の配線接続状態判別コンピュータプログラム
CN202710742U (zh) 一种电力计量中性点漂移试验装置
JP4236334B2 (ja) 電力測定装置
JP3463572B2 (ja) 電力計と電力量計
JPS62169061A (ja) 三相電力測定器
KR100495408B1 (ko) 상체크 알고리즘을 이용한 전류의 극성 및 종류 판정 방법 및 이를 이용한 전기계측기기
KR20180022387A (ko) 오결선 감지 장치 및 방법
JP3402357B2 (ja) 無停電電源装置のバッテリ寿命診断方法
JP2004226094A (ja) 電子式電力量計
JP2000266788A (ja) 電力量計
CN110927508A (zh) 一种便携式差动回路校验仪及校验方法
JP2004138494A (ja) 電子式電力量計