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JP2001122741A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JP2001122741A
JP2001122741A JP30710899A JP30710899A JP2001122741A JP 2001122741 A JP2001122741 A JP 2001122741A JP 30710899 A JP30710899 A JP 30710899A JP 30710899 A JP30710899 A JP 30710899A JP 2001122741 A JP2001122741 A JP 2001122741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
cosmetic
liquid crystal
cholesteric liquid
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30710899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Nigorikawa
和則 濁川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP30710899A priority Critical patent/JP2001122741A/ja
Publication of JP2001122741A publication Critical patent/JP2001122741A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新しい種類の色彩効果を与えることができ、
観る角度により色調が異なり、また毛髪等に適用した後
光や熱によりその色調が変わる化粧料を提供すること。 【解決手段】 可視域の任意の波長の光を選択反射する
コレステリック液晶化合物を含有する化粧料において、
該コレステリック液晶化合物の選択反射波長が光または
温度によって変化するコレステリック液晶化合物を含む
ことを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の反射により鮮
やかな色彩を呈することができ、その色彩が光、あるい
は温度で変化する化粧料、特に毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料は、永久染毛剤に分類
される白髪染め用の染毛剤が主流であった。しかし、近
年毛髪化粧料に対する多様な要望の下に、白髪染め用で
あってもより手軽に用いることのできるヘアマニキュア
やカラーリンス、また、黒髪を好みの色に染めることが
できるヘアカラー・ヘアマニキュア等が出現している。
また、若者を中心として、毛髪だけでなく、爪や皮膚に
も様々な装飾を施こす、新規な装い方が行われるように
なってきている。永久染毛剤は、アミン系またはフェノ
ール系の酸化染料を毛髪内部に浸透させ、同時に酸化剤
(過酸化水素)を作用させることにより、酸化重合させ
て高分子の色素を形成させ毛髪内部に色素を沈着させ
る。毛髪内に生成した高分子の色素は、毛髪内部から外
に出ることができないので、染毛の持続効果は高い。し
かし、これらの酸化染毛剤は、皮膚や眼、頭皮に対する
刺激性を有し、また毛髪を構成するシスチンの化学結合
を切断するため毛髪を脆弱化するので、ヘアダメージの
原因となり易い等の問題があった。
【0003】また、前記のヘアカラー・ヘアマニキュア
は一時染毛剤と呼ばれるもので、毛髪表面に顔料または
染料を物理的に付着させることにより染毛するので、毛
髪を傷めたり皮膚を染めることもなく、また、シャンプ
ーにより容易に洗い落とすことができるので、簡単に毛
髪を元の色調に戻すことができるという利点がある。し
たがって、染毛効果は持続的ではないものの、前記の永
久染毛剤のごとき問題は有していない。このようなヘア
カラー・ヘアマニキュアとしては、その中にパール光沢
顔料を含有させ、髪にパール光沢を与えるものが知られ
ている。
【0004】たとえば、特開昭62−255414号公
報には、パール光沢顔料として雲母チタンを用い、雲母
チタンの沈降を防止する効果の高い増粘剤としてのカル
ボキシビニルポリマーと、毛髪上に雲母チタンを固定す
るためのバインダーとしてのアニオン性樹脂を用いるも
のが提案されている。また、特開平11−171729
号公報には、同じく雲母チタンを用い、かつ使用する雲
母チタン全量の中に占める比較的大きな粒子径のものの
割合が少ない比較的粒子径の小さい雲母チタンを使用し
た場合には、キラキラした感じを与えずに、毛髪の色調
を自然な感じで変化させることが可能な毛髪化粧料が提
案されている。しかしながら、パール光沢を与えるため
の顔料としての雲母チタンは、その干渉効果による色彩
発現のために雲母薄片の上に極めて薄い酸化チタンの薄
膜を正確に設ける必要がある。また、雲母チタンを用い
た毛髪化粧料は、雲母チタン顔料の構成たとえば酸化チ
タンの膜厚が決まると、そのパール光沢も一義的に定ま
ってしまい、その後色が変化することはない。また、特
開平7−304983号公報には、キラル相を有する液
晶構造を有する顔料の化粧品分野への応用の記載がある
が、該顔料の色彩の光あるいは温度依存性に関しては言
及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可視域の任
意の波長の光を選択反射する有機化合物を含有させるこ
とにより、新しい種類の色彩効果を与えることができ、
観る角度により色調が異なり、また毛髪等に適用した後
光や熱によりその色調が変わる化粧料を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の化粧
料を提供することにより解決される。 (1)可視域の任意の波長の光を選択反射するコレステ
リック液晶化合物を含有する化粧料において、該コレス
テリック液晶化合物の選択反射波長が光によって変化す
るコレステリック液晶化合物を含むことを特徴とする化
粧料。 (2)可視域の任意の波長の光を選択反射するコレステ
リック液晶化合物を含有する化粧料において、該コレス
テリック液晶化合物の選択反射波長が温度によって変化
するコレステリック液晶化合物を含むことを特徴とする
化粧料。 (3)前記化粧料が毛髪化粧料であることを特徴とする
前記(1)または(2)に記載の化粧料。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料は可視域の任意の
波長の光を選択反射するコレステリック液晶化合物を含
有することを特徴とする。本発明の化粧料には、入射光
の一部を吸収し残りを反射する通常の有色顔料とは異な
る、可視域の任意の波長の光を選択反射する有機化合物
を含有させるため、その色彩効果は光の干渉に基づく。
そして、以下で説明するように、光の干渉に基づく色彩
効果を与えるものとして従来より知られている、雲母チ
タンを含有する化粧料が有する色彩効果とは異なる、新
たな種類の色彩効果を与える化粧料を提供することがで
きる。
【0008】コレステリック液晶は周期的な螺旋構造を
有する液晶であり、コレステロール系液晶化合物のほ
か、シアノビフェニルなどのネマチック相を呈する棒状
液晶化合物(組成物)にキラルな化合物(光学活性化合
物)を添加したり、あるいはネマチック液晶の分子構造
の中に不斉炭素原子を導入することにより、容易にコレ
ステリック液晶相(カイラルネマッチク相)を得ること
ができる。コレステリック液晶は分子の配列が螺旋軸に
沿って少しずつねじれた構造をしており、螺旋ピッチと
液晶の平均屈折率の積に対応する波長の入射光線は選択
反射されるので、その干渉効果により色彩が発現する。
コレステリック液晶分子配列の螺旋ピッチが左回りの場
合には入射光線の右円偏光成分は透過し、左円偏光成分
が選択反射される。本発明において使用しうる選択反射
波長が光または温度によって変化するコレステリック液
晶化合物としては螺旋ピッチが概ね可視領域の光の波長
に相当するものが好ましく用いられ、たとえば以下のよ
うなものが挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】これらの化合物の製造法については、例え
ば、特開昭59−83112号公報、F.Vicentini et a
l.,Liquid Crystals,24巻(4),483-488(1998)、および
A.U.Bobrovsky,Liquid Crystals,25巻(6),679-687(199
8)等に詳しく記載されている。
【0015】本発明におけるコレステリック液晶化合物
は、螺旋状態の分子配列を固定した状態の固体状微粉
末、カプセル等の形態で化粧料に添加することが望まし
い。螺旋状態の分子配列を固定した状態の固体状微粉末
としては、重合性液晶や高分子液晶をフィルム化し、必
要に応じて架橋させ、これを粉砕することにより得られ
る。液晶分子は、配向膜、電場、磁場等により配向させ
る。このような方法は、例えば次の文献から公知であ
る。:CA113(22),201523y;CA113(14),124523u;CA112
(18),169216s;CA112(16),149138q;CA112(4),21552c;
CA111(16),144258y;CA111(4),24780r。たとえば金属、
プラスチックまたはガラス基材上に、液晶化合物をナイ
フ塗布することにより配向させることもできる。この基
材には、場合によりポリアミドまたはポリビニルアルコ
ールからなる配向膜を備えさせることができる。別の方
法として、液晶分子を2つのポリエチレンテレフタレー
トシートの間で剪断させて配向させることも可能であ
る。これらの方法の詳細については、特開平7−304
983号、欧州特許出願公開第358208号等の明細
書に記載されている。さらに、前記の液晶微粉末とし
て、螺旋ピッチが異なり選択反射の中心波長が異なる液
晶微粉末を混合することにより、さらに複雑な色彩効果
を得ることができる。コレステリック液晶の微粉末の形
状は、板状であることが好ましく、板の厚さは1〜20
μm、好ましくは3〜10μmが適切である。また、微
粉末の大きさは、平均粒径で1〜1000μm、好まし
くは1〜100μmが適切である。
【0016】また、コレステリック液晶化合物をマイク
ロカプセルに封入する方法は、既に公知のマイクロカプ
セル化方法を用いて行うことができる。マイクロカプセ
ル形成法としては、界面重合法および内部重合法が適し
ている。カプセル形成方法の詳細およびリアクタントの
具体例については、米国特許第3,726,804号、
同第3,796,669号等の明細書に記載がある。例
えば、ポリウレア、ポリウレタンをカプセル壁材として
用いる場合は、ポリイソシアネートおよびそれと反応し
てカプセル壁を形成する第2物質(例えばポリオール、
ポリアミン)を水性媒体またはカプセル化すべき油性媒
体中に混合し、水中でこれらを乳化分散し次に加温する
ことにより油滴界面で高分子形成反応を起こしマイクロ
カプセル壁を形成する。なお上記第2物質の添加を省略
した場合もポリウレアが生成する。
【0017】以下に、マイクロカプセルの製造方法につ
いて述べる。まず、マイクロカプセル内に包含する化合
物をカプセルの芯となる疎水性の有機溶媒に溶解または
分散させる。この場合の有機溶媒としては、沸点100
−300℃の有機溶媒が好ましい。芯溶媒中には、更
に、多価イソシアネートが壁材として添加される(油
相)。一方、水相としては、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチンなどの水溶性高分子を溶解した水溶液を用意し、
次いで前記油相を投入し、ホモジナイザー等の手段によ
り乳化分散を行う。このとき水溶性高分子は乳化分散の
安定化剤として作用する。乳化分散を更に安定に行うた
めに、油相あるいは水相の少なくとも一方に界面活性剤
を添加してもよい。
【0018】多価イソシアネートの使用量は、マイクロ
カプセルの平均粒径が0.3〜12μmで、壁厚みが
0.01〜0.3μmとなるように決定される。分散粒
子径は0.2〜10μm程度が一般的である。乳化分散
液中では、油相と水相の界面において多価イソシアネー
トの重合反応が生じてポリウレア壁が形成される。
【0019】水相中にポリオールを添加しておけば、多
価イソシアネートとポリオールが反応してポリウレタン
壁を形成することもできる。反応速度を速めるために反
応温度を高く保ち、あるいは適当な重合触媒を添加する
ことが好ましい。多価イソシアネート、ポリオール、反
応触媒、あるいは、壁剤の一部を形成させるためのポリ
アミン等については成書に詳しい(岩田敬治 編 ポリ
ウレタンハンドブック日刊工業新聞社 (198
7))。
【0020】マイクロカプセル壁の原料として用いる多
価イソシアネート化合物としては3官能以上のイソシア
ネート基を有する化合物が好ましいが、2官能のイソシ
アネート化合物を併用してもよい。具体的にはキシレン
ジイソシアネートおよびその水添物、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネートおよびその
水添物、イソホロンジイソシアネートなどのジイソシア
ネートを主原料とし、これらの2量体あるいは3量体
(ビューレットあるいはイソシアヌレート)の他、トリ
メチロールプロパンなどのポリオールとキシリレンジイ
ソシアネート等の2官能イソシアネートとのアダクト体
として多官能としたもの、トリメチロールプロパンなど
のポリオールとキシリレンジイソシアネート等の2官能
イソシアネートとのアダクト体にポリエチレンオキシド
等の活性水素を有するポリエーテル等の高分子量化合物
を導入した化合物、ベンゼンイソシアネートのホルマリ
ン縮合物などが挙げられる。その他、特開昭62−21
2190号公報、特開平4−26189号公報、特開平
5−317694号公報、特願平8−268721号公
報等に記載の化合物が好ましく用いられる。
【0021】本発明の化粧料は、可視域の任意の波長の
光を選択反射する有機化合物、特にコレステリック液晶
化合物を含有するため、従来よりパール顔料として用い
られていた雲母チタンなどとは異なる新しい種類の色彩
効果が得られる。すなわち、コレステリック液晶による
選択反射の中心波長は、液晶の螺旋ピッチと液晶の平均
屈折率を乗じたものであるため、種々の異なる螺旋ピッ
チを有する液晶を選択使用することにより、異なる多様
の色彩効果を有する化粧料を提供することができる。ま
た、入射角度により選択反射の中心波長が変化するの
で、観る角度により色調が異なって見えるという色彩効
果も得られるほか、夜間でも照明などにより色調が強調
される等のメリットがある。さらに、雲母チタン顔料な
どでは使用する材料、酸化チタンの膜厚、製法等により
色は固定され、使用環境が変わってもその色調に変化は
ないのに対して、コレステリック液晶にはフォトクロミ
ック性あるいはサーもクロミック性を有するものもあ
り、光や熱で選択反射波長を変化させることができる。
したがって、室内と屋外とで色調を異ならせたり、温度
変化(0〜35℃)により色調を異ならせるなども可能
となる。さらに、ヘアカラーなどでは意図しない色に染
まった場合にすぐ元の髪の色に戻すことは不可能である
が、本発明の化粧料は通常のシャンプーで容易に洗い落
とすことができる。そのほか、本発明の化粧料が皮膚や
毛髪を損傷することは極めて少ない。このほか、コレス
テリック液晶はその比重が小さいので、媒体中に分散さ
せた場合、沈降しにくいという利点も有している。
【0022】本発明の化粧料は、特に毛髪、皮膚、爪等
にパール状の色彩効果を付与するための化粧料に適して
いる。特に、毛髪、中でも黒髪に適用した場合には、鮮
やかな色彩効果が得られるため、毛髪化粧料として使用
すると効果的である。毛髪化粧料に適する剤型として
は、ジェル、スプレー、クリーム、ローション、フォー
ム、スプレーフォーム、などが挙げられる。
【0023】本発明の化粧料は、前記のコレステリック
液晶化合物と化粧料に必要な成分を混合することにより
調製される。また、本発明の化粧料には、コレステリッ
ク液晶化合物の分散性を向上させるために、ノニオンあ
るいはアニオン活性剤のいずれか又は両方を含有させる
ことが好ましい。
【0024】前記ノニオン活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等を
挙げることができる。また、アニオン活性剤としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸
塩、脂肪酸塩等を挙げることができる。
【0025】本発明の化粧料には、更に、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、
ラウリルベタイン等の両性界面活性剤、スクワラン、流
動パラフィン等の炭化水素類、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコ
ーン等のシリコーン類、グリセリン、プロピレングリコ
ール等のポリオール類、キサンタンガム等の増粘剤、粘
土鉱物等の分散安定剤、高級アルコール、高級脂肪酸エ
ステル、動植物油等の油剤、保湿剤、中和剤、防腐剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、ビタミン類、エキス類、香
料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0026】さらに、本発明の化粧料には、各種色素を
配合することができる。このような色素としては、例え
ば、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色20
1号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤
色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228
号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色2
04号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色20
1号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色2
04号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、
橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール
色素;カルミン酸、ラッカイン酸、プラジリン、クロシ
ン等の天然色素等の化粧品に汎用される色素を挙げるこ
とができる。
【0027】また、コレステリック液晶の微粉末が沈降
したり凝集したりしないように、分散安定化のための高
分子化合物を添加することができる。たとえば、カーボ
ポール980、カーボポール981(以上、BFグッド
リッチ社製)等のカルボキシル基含有ビニルポリマーを
挙げることができる。さらに、分子中にカルボキシル基
と第4級アミノ基を有する両性高分子であるアクリル系
ポリマー、たとえばユカフォーマー202、ユカフォー
マーSM(以上、三菱化学社製)等を添加することがで
きる。この両性高分子はコレステリック液晶の微粉末を
毛髪や皮膚の表面に固定する効果も有する。本発明の化
粧料をエアゾールタイプとして用いる場合には、噴射
剤、たとえば液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテ
ル、二酸化炭素、圧縮窒素、圧縮空気等が用いられる。
噴射剤の使用量は、液化石油ガスやジメチルエーテルの
場合、化粧料の全成分に対し、好ましくは5〜50重量
%である。
【0028】本発明の化粧料における前記コレステリッ
ク液晶の微粉末の含有量は、添加する微粉末の種類によ
り異なるが、一般的に0.5〜10重量%、好ましくは
1〜7重量%、より好ましくは2〜5重量%である。
0.5重量%より少ないと、充分な色調の変化を毛髪等
に与えることができず、また10重量%より多くなる
と、ゴワゴワした感触を与えるので、前記範囲が適切で
ある。
【0029】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。なお、以下の説明において「部」は、重
量部を意味する。 実施例1 下記の構造を有する液晶化合物を、120℃でポリエチ
レンテレフタレートシート上に、ブレードを用いて10
μmの層厚で塗布しながら、シートを約2m/分の運行
速度で動かした。冷却後、シートを直径10cmの配向
ローラーを用いて液晶化合物をシートから剥離させ、通
常のミルで粉砕し、50μmのメッシュ幅を有する分析
ふるいを用いて篩別した。このコレステリック液晶微粉
末5部、アニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレン
(EO4)ラウリルエーテルリン酸塩)0.3部、ノニ
オン性界面活性剤(ポリオキシエチレントリデシルエー
テル)0.5部、カルボキシル基含有ビニルポリマー
(カーボポール981、BFグッドリッチ社製)0.0
3部、両性高分子化合物(ユカフォーマー202、三菱
化学社製)2.5部、エデト酸二ナトリウム0.1部、
エタノール10部、水80部を混合し、水酸化ナトリウ
ムでpHを7.5に調整した。得られた混合物45部と
約1部のステンレス球とを市販のエアゾール缶に入れ、
更に噴射剤(液化石油ガス0.4MPa)5部を充填す
ることによりエアゾール(フォーム)タイプの毛髪化粧
料を作製した。
【0030】
【化6】
【0031】得られた毛髪化粧料を普通の黒髪にスプレ
ーにより適用した。毛髪の表面に、最大反射波長が43
6nmの青緑色を主体とする真珠光沢を有する鮮やかな
色彩が得られた。該毛髪を晴天時、屋外にて半日暴露さ
せたところ、赤色に変化した。この毛髪を今度は暗所に
て1時間放置したところ、元の青緑色の色調に戻った。
また、前記コレステリック液晶微粉末を含有するスプレ
ーは、通常のシャンプーにより容易に毛髪から洗い落と
すことができた。
【0032】実施例2 この例では、コレステリック液晶をカプセルに封入した
ものを使用する毛髪化粧料の例を示す。 (コレステリック液晶カプセルの調製)酢酸エチル19
部に、下記化合物A/B=50/50の重合体からなる
コレステリック液晶化合物3部、トリクレジルフォスフ
ェート10部を添加して混合した。次いで、この混合液
に壁材としてタケネートD110N(武田薬品工業(株)製)
7.6部を加え混合し(I)液を得た。次に、フタル化
ゼラチンの8%水溶液46部、水17.5部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダの10%水溶液2部の混合液
に、上記(I)液を添加し、ホモジナイザーを使用し
て、40℃、5000rpmで10分間乳化分散した。得られ
た乳化物に水20部を加えて均一化した後、攪拌しなが
ら40℃で3時間カプセル化反応を行わせてカプセル液
Aを得た。カプセルの粒径は30〜50μmであった。
【0033】
【化7】
【0034】実施例1で用いたコレステリック液晶微粉
末に代えて、上記カプセル液A10部を用いる他は、実
施例1と同様にして、エアゾールタイプの毛髪化粧料を
調製した。得られた毛髪化粧料を普通の黒髪にスプレー
により適用した。毛髪の表面に、30℃にて赤色を主体
とする真珠光沢を有する鮮やかな色彩が得られた。該毛
髪を10℃にて1時間放置したところ、色調が青色に変
化した。この毛髪を室温に戻して1時間放置したとこ
ろ、元の赤色に戻った。
【0035】
【発明の効果】上記のように、本発明の化粧料は、顔料
として可視域の任意の波長の光を選択反射する有機化合
物、特にコレステリック液晶化合物を用いたために、新
しい種類の色彩効果を与えることができ、色調を観る角
度により色調が異なり、また毛髪等に適用した後光や熱
によりその色調が変わる化粧料を提供することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視域の任意の波長の光を選択反射する
    コレステリック液晶化合物を含有する化粧料において、
    該コレステリック液晶化合物の選択反射波長が光によっ
    て変化するコレステリック液晶化合物を含むことを特徴
    とする化粧料。
  2. 【請求項2】 可視域の任意の波長の光を選択反射する
    コレステリック液晶化合物を含有する化粧料において、
    該コレステリック液晶化合物の選択反射波長が温度によ
    って変化するコレステリック液晶化合物を含むことを特
    徴とする化粧料。
  3. 【請求項3】 前記化粧料が毛髪化粧料であることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の化粧料。
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