JP2001108047A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
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Abstract
入出力ディスクとパワーローラの接触部での押付け力を
制御することにより、押付け力を必要最小限に抑えて転
動疲労を軽減したトロイダル型無段変速機を提供する。 【解決手段】 トロイダル型無段変速機の変速比を表す
トラニオンの傾転角に応じてカム113により変速比制
御系機構109のレバー118のリフト量が変更され
る。差圧制御系機構110では、修正参照圧力設定弁1
11と油圧付勢手段112には、伝達トルクによりトラ
ニオンを傾転軸方向に駆動する油圧アクチュエータの油
圧の差圧ΔPが入力され、レバー118における各ロッ
ド121,122の釣合いに応じて出力される修正参照
圧力Pmfにより、パワーローラを入出力ディスク間に
押し付ける油圧ローダへ供給されるライン圧力が修正さ
れる。
Description
って入力ディスクと出力ディスクとの間でパワーローラ
を押し付けて、入力軸の回転を入力ディスクからパワー
ローラを介して出力ディスクに無段階に変速して出力す
るトロイダル型無段変速機に関する。
駆動される入力ディスク、前記入力ディスクに対向して
配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク、及び両
ディスクに摩擦接触するパワーローラからなるトロイダ
ル変速部を同一軸上に一組又は複数組配置したトロイダ
ル型無段変速機が知られている。このトロイダル型無段
変速機においては、パワーローラの傾転角度を変えるこ
とによって、入力ディスクの回転を、無段階に変速して
出力ディスクに伝達することができる。
ローラを入力ディスクと出力ディスクとに押し付ける押
付け力をエンジンからのトルクに応じて変える手段とし
て、ローディングカムを用いた型式のものがある。エン
ジンからのトルクをすべてトロイダル型無段変速機に入
力する型式のものでは、ローディングカムによって入力
トルクに比例した押付け力が得られるので、両ディスク
とパワーローラとの転がり接触部に必要充分な圧接力が
得られ、接触部の転がり疲労が過大になることがない。
しかしながら、車両の運転状態に応じて、エンジンから
のトルクの一部をトロイダル型無段変速機を介さずに直
接に出力するものにおいては、エンジンからのトルクは
トロイダル変速部を通じて伝達されるトルクと一致しな
いので、接触部に与えられる圧接力が不足すると接触部
で滑りが発生し、また、圧接力が過大になると接触部に
転がり疲労が発生し易くなる。
うに、入力ディスクと出力ディスクとの間にパワーロー
ラを圧接する手段として、ローディングカムの代わりに
油圧ローダを用いて、トロイダル変速部を通じて伝達さ
れるトルクに応じて油圧ローダの油圧を制御するトロイ
ダル型無段変速機が提案されている。図4に示すトロイ
ダル型無段変速機は、2組のトロイダル変速部1,2を
主軸3上に並べて配置した、所謂、ダブルキャビティ式
トロイダル型無段変速機である。図4に示したダブルキ
ャビティ式トロイダル型無段変速機においては、トロイ
ダル変速部1は、入力ディスク4と、入力ディスク4に
対向して配置された出力ディスク5と、入力ディスク4
と出力ディスク5との間に配置され且つ両ディスク4,
5のトロイド曲面に摩擦係合する一対のパワーローラ6
から構成されている。トロイダル変速部2もトロイダル
変速部1と同様に、入力ディスク7と、入力ディスク7
に対向して配置された出力ディスク8と、入力ディスク
7と出力ディスク8との間に配置され且つ両ディスク
7,8のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ9と
から構成されている。パワーローラ6,9は、それぞれ
自己の回転軸線10の周りに回転自在であり、且つ回転
軸線10に直交する傾転軸11(紙面に垂直)の周りに
傾転運動をする。
介して主軸3に回転入力される。主軸3と一体回転可能
な入力ディスク4は、油圧ローダ12のピストンとして
作動し、油圧ローダ12の油圧の大きさに応じてトロイ
ダル変速部1のパワーローラ6を押圧し、その反作用と
して油圧ローダ12のシリンダは主軸3を介してトロイ
ダル変速部2において主軸3と一体回転可能な入力ディ
スク7をパワーローラ9に押圧する。したがって、主軸
3は、入力ディスク4,7に対して入力軸となってい
る。油圧ローダ12による押付け力(スラスト力)は、
入力ディスク4,7と出力ディスク5,8との間でパワ
ーローラ6,9を挟み付け、伝達トルクの大きさに応じ
た摩擦係合力を与える。
ィスク4,7の回転は、傾転軸11の周りに傾転可能な
パワーローラ6,9を介して出力ディスク5,8に無段
階に変速されて伝達される。パワーローラ6,9は、ト
ラニオン(図5の35を参照)に対して回転自在に且つ
揺動自在に支持されており、押付け力に応じて生じる主
軸3の軸方向変位に対応することができる。
3の軸線と交差している中立位置では、変速比はパワー
ローラ6,9の傾転角に応じた値に保持される。トルク
伝達中に、トラニオンと共にパワーローラ6,9を傾転
軸11の軸方向に移動させると、パワーローラ6,9と
入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8との接触位
置が上記中立位置における接触位置から変位し、パワー
ローラ6,9は、両ディスクから傾転力を受けて、傾転
軸11における移動方向と移動量に応じた方向と速さで
傾転軸11を中心とした傾転をする。このような傾転が
生じると、パワーローラ6,9と入力ディスク4,7及
び出力ディスク5,8との摩擦接触点が描く両半径の比
が変化することによって無段変速が行われる。パワーロ
ーラ6,9の傾転制御は、コントローラ(図5の47を
参照)によって、目標変速比が達成されるように、油圧
アクチュエータ(図5の36を参照)の作動を介してト
ラニオンの傾転軸方向変位が制御される。
うに背面同士を連結軸16上にスプライン嵌合等で連結
されている。連結軸16は主軸3に相対回転可能に嵌合
された中空軸である。出力ディスク5,8は、連結軸1
6を介してスラスト方向及びラジアル方向の荷重を支持
する軸受(図示せず)によってケーシング22に支持さ
れている。出力ディスク5,8に伝達された動力はチェ
ーン伝動装置17を介して主軸3に平行に配設されてい
るカウンタ軸21に取り出される。チェーン伝動装置1
7は、連結軸16の中間部とカウンタ軸21の一端にそ
れぞれ一体的に配設されたスプロケット18,19と、
スプロケット18,19に巻き掛けられたチェーン20
から構成されている。
力歯車23は、出力軸24に回転可能に配設されている
キャリヤ25に形成されている歯車26と噛み合い、キ
ャリヤ25の回転は発進クラッチ27を介して出力軸2
4に連結可能である。主軸3の油圧ローダ12とは反対
側の端部には高速モード用クラッチ28が配設されてお
り、高速モード用クラッチ28の出力側にはケーシング
22との間に後進用ブレーキ29が配設されている。ま
た、高速モード用クラッチ28の出力側と出力軸24と
の間には、高速モード用クラッチ28の出力側に一体的
に形成されているリングギヤ31、出力軸24に一体的
に形成されているサンギヤ32、リングギヤ31とサン
ギヤ32との間においてそれぞれ噛合状態に係合する状
態で径方向に並び且つキャリヤ25によって回転自在に
支持された二つのピニオン33,34から成るダブルピ
ニオン式の遊星歯車機構30が配設されている。
について説明する。発進時には、発進クラッチ27が半
クラッチ状態から完全締結状態にまでクラッチ圧力が調
節される。高速モード用クラッチ28及び後進用ブレー
キ29は、オフ作動となっている。エンジンからの動力
は、主軸3、トロイダル変速部1,2の入力ディスク
4,7、パワーローラ6,9、出力ディスク5,8、連
結軸16、チェーン伝動装置17、カウンタ軸21、及
び発進クラッチ27を経て、主軸3の回転方向と同じ方
向の回転が出力軸24に伝達される。
チ28がオン作動で発進クラッチ27及び後進用ブレー
キ29はオフ作動となっており、主軸3の回転は高速モ
ード用クラッチ28から遊星歯車機構30に伝達され
る。一方、主軸3の回転はトロイダル変速部1,2から
カウンタ軸21を経てキャリヤ25にも同じ回転方向の
回転として伝達されているので、キャリヤ25の回転速
度に応じて遊星歯車機構30のサンギヤ32から出力軸
24に出力される速度が変化する。後進走行モードで
は、後進用ブレーキ29はオン作動されると共に発進ク
ラッチ27及び高速モード用クラッチ28はオフ作動と
される。遊星歯車機構30のリングギヤ31が回転不能
となるので、主軸3の回転はトロイダル変速部1,2か
らカウンタ軸21、キャリヤ25を経て、出力軸24に
逆回転として出力される。なお、遊星歯車機構30は、
ダブルピニオン式として説明したが、主軸3と出力軸2
4の回転方向が逆関係になるが、シングルピニオン式で
もよいことは言うまでもない。
る一方のトロイダル変速部1の変速制御システムが示さ
れている。一対のパワーローラ6,6(一方のみ図示)
は、入力ディスク4と出力ディスク5の間に挟まれるよ
うにして対向して配置され、回転軸線10の回りに回転
自在に支持されている。回転軸線10それ自体は、それ
ぞれトラニオン35と称する支持部材に対してピボット
軸となっている支持軸(図示せず)によって揺動自在に
支持され、入出力ディスクの軸方向変位に対応可能とな
っている。また、それぞれのトラニオン35は、変速機
ケーシング22(図4参照)に対して傾転軸11の回り
に傾転可能であり且つ傾転軸11の軸方向に移動可能に
支持されている。
6により傾転軸11の軸方向に駆動される。油圧アクチ
ュエータ36は、トラニオン35に固定されたピストン
37と、変速機ケーシング22に形成され且つピストン
37を摺動可能に設けた油圧シリンダ38とから構成さ
れている。油圧シリンダ38内にはピストン37によっ
て区画された2つのシリンダ室、即ち増速側シリンダ室
38aと減速側シリンダ室38bとが形成されている。
この例では、トラニオン35の下端部に油圧アクチュエ
ータ36を設けたが、一方のシリンダ室をトラニオン3
5の上端部に、他方のシリンダ室をトラニオン35の下
端部に分割して配置してもよい。
8a、38bは油路39a、39bによって、トロイダ
ル型無段変速機の変速比制御弁40であるスプール弁に
連通している。変速比制御弁40は、ばね43で図左方
向に付勢されたスリーブ41と、スリーブ41内におい
てばね44で図右方向に付勢されたスプール42とを有
している。変速比制御弁40には、ライン圧力PLが接
続され、スリーブ41とスプール42との相対位置に応
じて、ライン圧力PLが油路39a及び39bの一方に
連通し、油路39a及び39bの他方はリザーバRにド
レンされる。ライン圧力PLが油路39aに連通すると
き増速側シリンダ室38aには油圧Pupが作用し、ラ
イン圧力PLが油路39bに連通するとき減速側シリン
ダ室38bに油圧Pdwnが作用する。
45が連結され、中央部を枢着されたレバー46の一端
がプリセスカム45に当接し、レバー46の他端が変速
比制御弁40のスプール42に当接している。プリセス
カム45は、トラニオン35の傾転軸11の軸方向変位
量Yと傾転角変位量θとの合成変位量を検出する。スプ
ール42は、この合成変位量に対応して変位し、スリー
ブ41との相対位置に応じてライン圧力PLを油路39
a及び39bの一方に供給する。
35を中立位置からいずれか一方へ傾転軸方向(即ち、
傾転軸11の軸方向)に変位させると、パワーローラ
6,9と入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8と
の接触位置が変化することにより、傾転軸11の変位方
向と変位量に応じた向きと速さでトラニオン35が傾転
軸11の回りで傾転するという性質を利用して、該傾転
を制御することにより変速制御が行われる。コントロー
ラ47には、出力軸回転数センサ48、エンジン回転数
センサ49、アクセルペダル踏込み量センサ50等の車
両の運転状態を検出する各種センサで検出された出力軸
回転数、エンジン回転数、アクセルペダル踏込み量等の
変速情報信号が入力される。なお、出力軸回転数センサ
48は車速センサであってもよく、アクセルペダル踏込
み量センサ50はスロットル開度センサであってもよ
い。コントローラ47は、車両の運転状態を表す変速情
報信号に基づいて目標変速比を算出し、算出した目標変
速比に応じて変速比設定ソレノイド弁66を制御し、パ
イロット圧力Ppを目標変速比に応じた圧力に変更し
て、変速比制御弁40のばね43に対向するスリーブ4
1の端部に供給する。即ち、変速比制御弁40内におい
ては、スリーブ41の位置は目標変速比を表し、スプー
ル42の位置は実変速比を表し、変速比制御弁40は実
変速比が目標変速比に一致するように作動する。
油圧ローダ12によって発生された油圧によって入出力
ディスク4,5(7,8)はパワーローラ6(9)に押
し付けられる。接触部Aにおいて法線方向に必要な押付
け力Fcは、伝達トルクTe及び無段変速部の変速比に
応じて変化し、トロイダル変速部1を示す図6を参照す
ると、パワーローラ6は一対配設されているので、次の
式のようになる。 Fc=Fa/2sinθ (1)式 ここで、Faは油圧ローダ12の押付け力、θは傾転軸
11の傾転角である。伝達トルクTeは、接触部Aの法
線方向の押付け力Fcにトラクション係数μt(トラク
ション油の物性等に依存する係数)を乗じた接線力に、
パワーローラの個数np (図1ではnp =4)と接触半
径R1とを乗じたものであるから、 Te=Fc・μt ・np ・R1となる。 (2)式 (2)式に(1)式を代入して整理すると、次の(3)
式が得られる。 Fa=(2sinθ・Te)/(R1・np ・μt ) (3)式
何学的条件(θ,R1)が一定であり、且つ伝達トルク
も一定であると仮定して、油圧ローダ12の押付け力F
aが適正値を下回る(μt が大きくなる)と、接触部A
での押付け力Fcが不足して滑ってしまい動力を伝達す
ることができなくなる。一方、油圧ローダ12の押付け
力Faが適正値を上回って過大となる(μt が小さくな
る)と、接触部Aの転がり疲労を早め入出力ディスク
4,5,7,8やパワーローラ6,9の寿命を短くして
しまう。このように油圧ローダ12の適正な押付け力F
aを維持する(所定のμt を維持する)ことは信頼性の
高いトロイダル型無段変速機を提供する上で非常に重要
である。
機においては、コントローラが検出したエンジン回転数
やアクセルペダルの踏込み量等に基づいて、無段変速部
に入力されるトルクを演算的に類推し、トルク演算結果
に基づいて油圧ローダへの供給圧力が制御される。その
ため、トルク検出精度が低く、また加減速時のような過
渡状態では、慣性に起因するトルクを充分な精度で検出
することができず、油圧ローダに対してより適切な押付
け力を設定することができない。一般的には、上記の不
確定要素を安全率という形で高めの押付け力(低い
μt )を設定しているので、寿命の低下や装置の大型
化、効率の低下という問題を招いている。
タバルブでライン圧力に調圧し、入力ディスク又は出力
ディスクにローダ圧力を導入してディスク間にパワーロ
ーラを圧接し、変速比を変更するため変速比制御弁がラ
イン圧力をパワーローラを傾転可能に支持するトラニオ
ンの駆動側油圧作動室と非駆動側油圧作動室とに選択的
に供給し、トラニオンを傾転軸方向に移動させて変速比
を無段階に変更するトロイダル型無段変速機において、
トロイダル変速部を伝達される伝達トルクを駆動側油圧
作動室の油圧として取り出し、この油圧をレギュレータ
バルブに戻し、この油圧と自己圧(ライン圧力)とで作
動するスプールを備えたレギュレータバルブの出力であ
るライン圧力を制御することにより、伝達トルクの大き
さに応じて油圧ローダのローダ圧力を可変として、油圧
損失を低減すると共にパワーローラと入出力ディスクと
の接触部での滑りを無くすことが提案されている(特開
平1−250657号公報)。
たトロイダル変速機構を有し、ローディングカム機構に
よりこの変速機構のディスク及びパワーローラ間に押付
け力を発生させるトロイダル型無段変速機において、ロ
ーディングカムに並列に油圧シリンダを設けて、マイナ
ストルク時には、オイルポンプからのライン圧を、油圧
弁によって調整した油圧を油圧シリンダに供給して、ロ
ーディングカムのカム作動による押付け力に加えて油圧
シリンダの押付け力を作用させることにより、カムヒス
テリシスの増大を回避しつつ、マイナストルク時の押付
け力を確保した制御装置が提案されている(特開平5−
39848号公報)。油圧弁は、トラニオンを傾転軸の
軸方向に駆動するための高圧側シリンダの油圧と低圧側
シリンダの油圧とをスプールの両端に作用させて、調整
されたライン圧力を得ている。
たトロイダル型無段変速機において、入出力ディスクと
パワーローラとの間に要求される押付け力を、トロイダ
ル変速部を通じて伝達される伝達トルクとパワーローラ
の傾転角とに応じて調整することにより、油圧損失を低
減すると共に伝動効率を改善し耐久性を向上することが
提案されている(特公平6−72652号公報)。
又は出力ディスクのいずれか一方に配設されて入力ディ
スクと出力ディスクとの間でパワーローラを圧接する油
圧ローダが設けられているトロイダル型無段変速機にお
いて、油圧ローダに供給される油圧力を変速比と伝達ト
ルクとに応じて制御して、入力トルクや変速比によら
ず、入力ディスク及び出力ディスクとパワーローラとの
間において適正なトラクション係数μt を維持すること
を可能にする点で解決すべき課題がある。
課題を解決することであり、入力ディスク又は出力ディ
スクのいずれか一方に配設されて入力ディスクと出力デ
ィスクとの間でパワーローラを圧接する油圧ローダに伝
達トルク及び変速比に見合った必要最低限のローダ圧力
を生じさせ、パワーローラ及び入力ディスクと出力ディ
スクとの接触部における転動疲労を軽減することが可能
であり、小型、高い信頼性、高効率なトロイダル型無段
変速機を提供することである。
入力ディスク、前記入力ディスクと対向して配置され出
力軸に連結された出力ディスク、前記入力ディスクと前
記出力ディスクとの間に圧接状態に配設され前記入力デ
ィスクの回転を無段階に変速して前記出力ディスクに伝
達するパワーローラ、前記入力ディスクと前記出力ディ
スクとのいずれか一方に配設され且つ前記パワーローラ
と前記入力ディスク及び前記出力ディスクとの接触部に
押付け力を与える油圧ローダ、前記パワーローラを回転
自在に軸支し且つ前記接触部の位置を変更することによ
る変速比の変更のため傾転軸の回りに傾転可能なトラニ
オン、前記トラニオンを前記傾転軸の回りに傾転させる
ため前記トラニオンを前記傾転軸の軸方向に変位させる
油圧駆動手段、前記油圧ローダと前記油圧駆動手段とに
それぞれ制御された油圧を供給するためのライン圧力を
供給する油圧駆動源、前記パワーローラを介して伝達さ
れるトルクを検出する伝達トルク検出手段、及び前記ト
ラニオンの前記傾転軸の回りにおける傾転角と前記伝達
トルク検出手段が検出した伝達トルクとに応じて、前記
接触部における一定のトラクション係数を得るように、
前記油圧駆動源からの前記ライン圧力を修正するライン
圧力修正機構から成るトロイダル型無段変速機に関す
る。
イン圧力修正機構は、トラニオンの傾転軸の回りにおけ
る傾転角、即ち、変速比と、伝達トルク検出手段が検出
した伝達トルクとの両方に対して、油圧駆動源からのラ
イン圧力を修正し、パワーローラと入出力ディスクとの
接触部におけるトラクション係数を一定にする制御が同
時に実現されるので、変速比及び伝達トルクが変わって
も、油圧ローダの必要充分な油圧力が自動的に得られ
る。
記油圧駆動手段には、前記油圧駆動源から供給される前
記ライン圧力を車両の運転状態に応じて調圧する変速比
制御弁によって制御された油圧が供給される。
記傾転軸の軸方向に駆動するための増速側シリンダ室と
減速側シリンダ室とを有する油圧アクチュエータであ
り、前記伝達トルク検出手段は前記増速側シリンダ室と
前記減速側シリンダ室との差圧の絶対値を求める差圧検
出弁である。トラニオンを傾転軸の軸方向に駆動する油
圧アクチュエータの増速側シリンダ室の圧力と減速側シ
リンダ室の圧力との差圧は、トロイダル変速部を通過す
る伝達トルクに比例していることに着目して、差圧検出
弁が両シリンダ室の圧力の差圧として、伝達トルクを検
出する。
態にあるときに前記増速側シリンダ室の油圧から前記減
速側シリンダ室の油圧を差し引いた正の第1差圧を出力
する第1差圧検出弁、前記車両がコースト運転状態にあ
るときに前記減速側シリンダ室の油圧から前記増速側シ
リンダ室の油圧を差し引いた正の第2差圧を出力する第
2差圧検出弁、及び前記第1差圧と前記第2差圧とが導
入されて高い油圧を出力するシャトル弁から構成されて
いる。車両がドライブ運転状態であるかエンジンブレー
キ作動状態であるかに応じて、差圧が正負に変化するの
を回避するため、絶対値として差圧が検出されるよう
に、シャトル弁が配設される。
応じて傾転する前記トラニオンの前記傾転角に応じて変
位するレバーを備えた変速比制御系機構と、前記変速比
制御系機構の前記レバーにレバー比を変更可能に係合
し、前記差圧検出弁が検出した前記伝達トルクに応じて
生じる前記差圧に応じた力を前記レバーに作用させ、前
記レバーに作用する前記力の釣合いに応じて前記ライン
圧力を修正するための修正参照圧力を出力する差圧制御
系機構とから構成されている。
の前記傾転角に応じたリフト量を与えるカムプロフィー
ルを有するカム、前記カムに接して前記傾転角に応じた
リフト量で変位するカムフォロア、及び前記カムフォロ
アに対して支点において回動可能に連結された前記レバ
ーから構成され、前記差圧制御系機構は、出口側自己圧
力である前記修正参照圧力と前記差圧検出弁が検出した
前記差圧とに基づいて変位する第1スプールと前記第1
スプールに接続されて前記修正参照圧力に応じた第1出
力を前記レバーの一端側に伝達する第1ロッドとを備え
た修正参照圧力設定弁、及び前記差圧検出弁が検出した
前記差圧に基づいて変位する第2スプールと前記第2ス
プールに接続されて前記差圧に応じた第2出力を前記レ
バーの他端側に伝達する第2ロッドとを備えた油圧付勢
手段から構成され、前記修正参照圧力設定弁は、前記支
点と前記第1ロッドとの間の距離に対する前記第1ロッ
ドと前記第2ロッドとの間の距離の比及び前記差圧の積
に比例する圧力を前記修正参照圧力として出力する。
ンの前記傾転角と前記伝達トルク検出手段が検出した前
記伝達トルクとに応じて出力された前記修正参照圧力に
対応した目標ライン圧力以上のライン圧力をリリーフす
るリリーフ弁によって前記ライン圧力を減圧修正する。
の発明の実施例を説明する。図1はこの発明による油圧
ローダのローダ圧力制御を行うトロイダル型無段変速機
において用いられる油圧回路の一実施例を示す図、図2
は図1に示す油圧回路において用いられるライン圧力制
御弁の一実施例を示す断面図、図3は図1に示す油圧回
路において用いられる修正参照圧力設定弁の一実施例を
示す断面図である。なお、この発明におけるトロイダル
型無段変速機においても、図4及び図5に示したトロイ
ダル型無段変速機及び変速比制御システムはそのまま適
用可能であるので、図4及び図5に示した構成要素につ
いては、図4及び図5において用いた符号を用いること
で重複した説明を省略する。
回路図を参照すると、油圧駆動源である油圧ポンプ60
が圧送したライン圧力PLの大きさは、圧力リリーフ弁
として構成されるライン圧力制御弁61によって設定さ
れている。ライン圧力PLは、一部が、トロイダル変速
部1,2において、入力ディスク4,7をパワーローラ
6,9に押し付けるための油圧ローダ12に導入され、
更に一部は、パイロット弁62で一定の低いパイロット
圧力Ppまで減圧される。パイロット圧力Ppはモード
ソレノイド弁63に供給されており、モードソレノイド
弁63の作動に応じてパイロット圧力Ppがモード制御
弁64に供給されるときにはモード制御弁64は、発進
クラッチ27への供給油圧をドレンし高速モード用クラ
ッチ28を運転者の操作によるマニュアルバルブ65の
一方の出力ポートに連通している。モードソレノイド弁
63の作動に応じてモード制御弁64の入力ポートがド
レンされるときには高速モード用クラッチ28への供給
油圧をドレンし発進クラッチ27をマニュアルバルブ6
5に連通している。
設定ソレノイド弁66に供給され、コントローラ47が
車両の運転状態に応じてソレノイドを制御することによ
り、設定変速比に応じた圧力を変速比制御弁40に供給
している。プリセスカム45が検出した合成変位量は、
図5で示したように、レバー46を介して機械的に変速
比制御弁40のスプール42に入力され、変速比制御弁
40の作動に応じて油圧アクチュエータ36の増速側シ
リンダ室38a又は減速側シリンダ室38bの何れか一
方にライン圧力PLが供給され、他方のシリンダ室はド
レンされる。
減速側シリンダ室38bの圧力Pdwnは、それぞれ、
ドライブ走行時のトルク検出用の第1差圧検出弁67
と、コースト走行時のトルク検出用の第2差圧検出弁6
8とに供給される。増速側シリンダ室38aの圧力Pu
pと減速側シリンダ室38bの圧力Pdwnとの差圧
(絶対値)|ΔP|(=|Pup−Pdwn|)は、ト
ロイダル変速部1,2において伝達されるトルクに比例
している。発進時の伝達トルクも、トルクに比例した差
圧ΔPとして第1差圧検出弁67によって検出され且つ
出力される。各差圧検出弁67,68は、ばね付勢され
たスプールを有するスプール弁であり、出力側の差圧Δ
Pがそれぞれ減速側シリンダ室38bの圧力Pdwn又
は増速側シリンダ室38aの圧力Pupに加勢する側に
フィードバックされている。ドライブ走行時とコースト
走行時とでは差圧が正負に変化するので、ドライブ走行
時には第1差圧検出弁67がライン圧PLを減圧して出
力ポートに正の第1差圧ΔP1(=Pup−Pdwn)
を、また、コースト走行時には第2差圧検出弁68が正
の第2差圧ΔP2 (=Pdwn−Pup)を出力する。
差圧検出弁67,68が出力した差圧ΔPは、シャトル
弁73によって常に高い方の正の圧力(即ち、ドライブ
走行時には差圧検出弁67が検出した第1差圧ΔP1 、
コースト走行時には差圧検出弁68が検出した第2差圧
ΔP2 )が出力され、検出トルクに応じてライン圧力P
Lを修正するため油圧ポンプ60の吐出側に配設されて
いるライン圧力修正機構72に入力される。
差圧検出弁67が出力した差圧ΔP 1 が作用している。
クラッチ圧力制御弁69の他端には、目標クラッチ圧力
信号Pctが入力される。目標クラッチ圧力信号Pct
は、ライン圧力調整弁70の出力側圧力を、車両の運転
状態に応じて発進ソレノイド弁71によって調節した圧
力信号であり、一般には、例えば、発進時におけるアク
セルペダルの踏込み量や車速によって時間の経過に従っ
て変化するようにコントローラ47によって決定される
目標圧力を表す。クラッチ圧力制御弁69は、ばね付勢
されたスプールを備えたスプール弁である。
ポンプ60の吐出側に設けられており、所定の圧力PL
0 以上のライン圧力PLとなったときに開弁して高い圧
力をリザーバ側に逃しライン圧力PLが前記所定のライ
ン圧力PL0 となるように制御するリリーフ弁である。
ライン圧力制御弁61は、スプール104が弁本体10
3に摺動自在に収納されたスプール弁であり、第1ポー
ト101に入力されたライン圧力PLがスプール104
の左端側に作用され、第2ポート102に入力されたラ
イン圧力修正機構72の出力である修正参照圧力Pmf
がスプール104の他端側に作用する。ライン圧力PL
が上昇し、スプール104を図で右方に押す力が、修正
参照圧力Pmfに基づいてスプール104を図で左方に
押す力よりも大きくなると、スプール104は右方に変
位して、入口ポート105に入力しているライン圧力P
Lが出口ポート106に連通して、ライン圧力PLの油
圧がリザーバにリリーフされる。従って、ライン圧力P
Lが修正参照圧力Pmfに応じた圧力(PL=Pmf×
面積比S1 /S2 )まで低下することになる。なお、E
xポートは、スプールの周囲から漏洩したオイルを排出
して回収するためのポートである。
駆動する油圧アクチュエータの増速側シリンダの油圧と
減速側シリンダの油圧との差圧ΔPに基づいて、ライン
圧力制御弁61に入力するための修正参照圧力Pmfを
出力するライン圧力修正機構72が示されている。図3
を参照すると、ライン圧力修正機構72は、トラニオン
35の傾転軸11が回動した傾転角θに応じて支点を変
更する変速比制御系機構109と、第1出力F1 を生じ
させる修正参照圧力設定弁111、及び第2出力F2 を
生じさせる油圧付勢手段112から成る差圧制御系機構
110とから構成されている。変速比制御系機構109
は、トラニオン35の傾転軸11が回動した傾転角θに
応じて回転するカム113と、ばね116でカム113
に付勢されカム113のプロフィールに応じて追従し変
位するカムフォロア115を備えたプッシュロッド11
4と、プッシュロッド114に支点117で回動自在に
支持され且つ両端にそれぞれ修正参照圧力設定弁111
の第1ロッド121と油圧付勢手段112の第2ロッド
122がスライド自在に係合する係合溝119,120
が形成されたレバー118とから構成されている。
124にライン圧力PLが入力され、出力ポート125
に修正参照圧力Pmfを出力する。第1ロッド121が
接続する第1スプール126には、右端の受圧面積S1
に修正参照圧力Pmfが作用し、左側の受圧面積S2 に
伝達トルクを表す差圧ΔPが作用している。修正参照圧
力Pmfは、ライン圧力PLが第1スプール126と弁
本体123との隙間を通じて出力されるときに減圧され
る。第1ロッド121がレバー118を押す第1出力を
F1 とすると、釣合い式は、次の(4)式のようにな
る。 F1 =Pmf・S1 −ΔP・S2 (4)式 また、油圧付勢手段112では、入力ポート127に差
圧ΔPが入力され、第2スプール128の受圧面積S2
に作用して第2ロッド122を第2出力F2 で左方に付
勢しているので、第2出力F2 は次の(5)式で表され
る。 F2 =ΔP・S2 (5)式
力設定弁111の第1ロッド121までの距離をxと
し、修正参照圧力設定弁111の第1ロッド121と油
圧付勢手段112の第2ロッド122との間の距離をL
とすると、レバー118の支点117回りのモーメント
の釣合いから、つぎの式が成立する。 xF1 =(L−x)F2 (6)式 (4)式と(5)式を(6)式に代入することで、修正
参照圧力Pmfは、次の(7)式のようにレバー比(L
/x)に比例する量で表される。 Pmf=(L/x)・(S2/S1)・ΔP (7)式
り付けたカム113のカムプロフィールを、距離xがs
inθに反比例となるように設定し、Lを適切に設定す
ることにより、修正参照圧力Pmfは次の(8)式で表
すことができる。 Pmf=(At/Al)・(2/μt 0 )・sinθ・(S2/S1)・ΔP (8)式 ここで、Atはトラニオン制御ピストン面積、Alは油
圧ローダの受圧面積、μt 0 は目標トラクション係数で
ある。
ル104の釣合いから、(9)式が得られる。 PL=(S1/S2)・Pmf (9)式 また、(9)式に(8)式を代入することにより(1
0)式が得られ、油圧ローダ圧力PLが制御される。 PL=2sinθ・(At/Al)・ΔP・(1/μt 0 ) (10)式 (9)式を変形すると、次の(11)式が得られる。 μt 0 =(2sinθ/PL・Al)・(ΔP・At) (11)式 ここで、PL・Alは、ライン圧力PLに油圧ローダ1
2の受圧面積Alを乗じたものであり、油圧ローダ12
の押付け力Faに相当する。また、ΔP・Atは油圧ア
クチュエータ36における差圧ΔPにトラニオン制御ピ
ストン面積Atを乗じたものであるから、パワーローラ
6,9を傾転軸11の軸方向に作用するトラクション力
Ftである。従って、(11)式は、次の(12)式に
表される。 μt 0 =(2sinθ/Fa)・Ft (12)式 更に、Fa/2sinθは、接触部Aにおける押付力F
cであるから、 μt 0 =Ft/(Fa/2sinθ)=Ft/Fc となり、トラクション係数μt の定義式に一致する。
機構72のような、ライン圧力PLと油圧アクチュエー
タ36における差圧ΔPとトラニオン35の傾転角θ
(変速比を反映したもの)とが入力される油圧的・機械
的な構造を採用し、変速比制御系機構109の距離L,
xを適切な値に設定することにより、ライン圧力制御弁
61でライン圧力PLを修正する際に目標となるライン
圧力修正機構72の出力として取り出された修正参照圧
力Pmfは、トラクション係数μt を変速比と伝達トル
クの両方に見合った目標トラクション係数μt 0 に対応
した油圧ローダ12への供給圧力を制御することが可能
になる。また、上式のFtは、実際に接触部Aで伝達す
るトラクション力に一致するため、コントローラ47で
入力トルクを推定するような不確定な要素を排除でき、
従来に比べて接触部Aでの押付け力を必要最小限に低減
することができる。
力ディスクのいずれか一方に配設されて入力ディスクと
出力ディスクとの間でパワーローラを圧接する油圧ロー
ダが設けられているトロイダル型無段変速機において、
油圧ローダに伝達トルク及び変速比に同時に見合った必
要最低限のローダ圧力を生じさせるので、入力ディスク
及び出力ディスクとパワーローラとの間において適正な
トラクション係数μt が維持され、入出力ディスクとパ
ワーローラの接触部の押付け力を必要最小限に抑制する
ことができ、パワーローラ及び入力ディスクと出力ディ
スクとの接触部における転動疲労を軽減することができ
る。その結果、入出力ディスクやパワーローラの転がり
疲労寿命を向上でき、接触部の動力損失も軽減でき、小
型で高信頼性、高効率のトロイダル型無段変速機を提供
することができる。
行うトロイダル型無段変速機において用いられる油圧回
路の一実施例を示す図である。
圧力制御弁の一実施例を示す断面図である。
照圧力設定弁の一実施例を示す断面図である。
略図である。
御システムの一例を示す図である。
詳細を示す断面図である。
2) x 距離(支点117〜第1ロッド121)
Claims (7)
- 【請求項1】 エンジンの回転が入力される入力ディス
ク、前記入力ディスクと対向して配置され出力軸に連結
された出力ディスク、前記入力ディスクと前記出力ディ
スクとの間に圧接状態に配設され前記入力ディスクの回
転を無段階に変速して前記出力ディスクに伝達するパワ
ーローラ、前記入力ディスクと前記出力ディスクとのい
ずれか一方に配設され且つ前記パワーローラと前記入力
ディスク及び前記出力ディスクとの接触部に押付け力を
与える油圧ローダ、前記パワーローラを回転自在に軸支
し且つ前記接触部の位置を変更することによる変速比の
変更のため傾転軸の回りに傾転可能なトラニオン、前記
トラニオンを前記傾転軸の回りに傾転させるため前記ト
ラニオンを前記傾転軸の軸方向に変位させる油圧駆動手
段、前記油圧ローダと前記油圧駆動手段とにそれぞれ制
御された油圧を供給するためのライン圧力を供給する油
圧駆動源、前記パワーローラを介して伝達されるトルク
を検出する伝達トルク検出手段、及び前記トラニオンの
前記傾転軸の回りにおける傾転角と前記伝達トルク検出
手段が検出した伝達トルクとに応じて、前記接触部にお
ける一定のトラクション係数を得るように、前記油圧駆
動源からの前記ライン圧力を修正するライン圧力修正機
構から成るトロイダル型無段変速機。 - 【請求項2】 前記油圧駆動手段には、前記油圧駆動源
から供給される前記ライン圧力を車両の運転状態に応じ
て調圧する変速比制御弁によって制御された油圧が供給
されることから成る請求項1に記載のトロイダル型無段
変速機。 - 【請求項3】 前記油圧駆動手段は、前記トラニオンを
前記傾転軸の軸方向に駆動するための増速側シリンダ室
と減速側シリンダ室とを有する油圧アクチュエータであ
り、前記伝達トルク検出手段は前記増速側シリンダ室と
前記減速側シリンダ室との差圧の絶対値を求める差圧検
出弁であることから成る請求項1又は2に記載のトロイ
ダル型無段変速機。 - 【請求項4】 前記差圧検出弁は、車両がドライブ運転
状態にあるときに前記増速側シリンダ室の油圧から前記
減速側シリンダ室の油圧を差し引いた正の第1差圧を出
力する第1差圧検出弁、前記車両がコースト運転状態に
あるときに前記減速側シリンダ室の油圧から前記増速側
シリンダ室の油圧を差し引いた正の第2差圧を出力する
第2差圧検出弁、及び前記第1差圧と前記第2差圧とが
導入されて高い油圧を出力するシャトル弁から構成され
ていることから成る請求項3に記載のトロイダル型無段
変速機。 - 【請求項5】 前記ライン圧力修正機構は、前記変速比
に応じて傾転する前記トラニオンの前記傾転角に応じて
変位するレバーを備えた変速比制御系機構と、前記変速
比制御系機構の前記レバーにレバー比を変更可能に係合
し、前記差圧検出弁が検出した前記伝達トルクに応じて
生じる前記差圧に応じた力を前記レバーに作用させ、前
記レバーに作用する前記力の釣合いに応じて前記ライン
圧力を修正するための修正参照圧力を出力する差圧制御
系機構とから構成されることから成る請求項3又は4に
記載のトロイダル型無段変速機。 - 【請求項6】 前記変速比制御系機構は、前記トラニオ
ンの前記傾転角に応じたリフト量を与えるカムプロフィ
ールを有するカム、前記カムに接して前記傾転角に応じ
たリフト量で変位するカムフォロア、及び前記カムフォ
ロアに対して支点において回動可能に連結された前記レ
バーから構成され、前記差圧制御系機構は、出口側自己
圧力である前記修正参照圧力と前記差圧検出弁が検出し
た前記差圧とに基づいて変位する第1スプールと前記第
1スプールに接続されて前記修正参照圧力に応じた第1
出力を前記レバーの一端側に伝達する第1ロッドとを備
えた修正参照圧力設定弁、及び前記差圧検出弁が検出し
た前記差圧に基づいて変位する第2スプールと前記第2
スプールに接続されて前記差圧に応じた第2出力を前記
レバーの他端側に伝達する第2ロッドとを備えた油圧付
勢手段から構成され、前記修正参照圧力設定弁は、前記
支点と前記第1ロッドとの間の距離に対する前記第1ロ
ッドと前記第2ロッドとの間の距離の比及び前記差圧の
積に比例する圧力を前記修正参照圧力として出力するこ
とから成る請求項5に記載のトロイダル型無段変速機。 - 【請求項7】 前記ライン圧力修正機構は、前記トラニ
オンの前記傾転角と前記伝達トルク検出手段が検出した
前記伝達トルクとに応じて出力された前記修正参照圧力
に対応した目標ライン圧力以上のライン圧力をリリーフ
するリリーフ弁によって前記ライン圧力を減圧修正する
ことから成る請求項5又は6に記載のトロイダル型無段
変速機。
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