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JP2001090519A - バーチカルエンジン - Google Patents

バーチカルエンジン

Info

Publication number
JP2001090519A
JP2001090519A JP27087799A JP27087799A JP2001090519A JP 2001090519 A JP2001090519 A JP 2001090519A JP 27087799 A JP27087799 A JP 27087799A JP 27087799 A JP27087799 A JP 27087799A JP 2001090519 A JP2001090519 A JP 2001090519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
oil pan
engine block
cylinder head
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27087799A
Other languages
English (en)
Inventor
裕之 ▲吉▼田
Hiroyuki Yoshida
Hiroki Tawa
寛基 田和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP27087799A priority Critical patent/JP2001090519A/ja
Priority to CA002492872A priority patent/CA2492872C/en
Priority to CA002385752A priority patent/CA2385752C/en
Priority to PCT/JP2000/006529 priority patent/WO2001021940A1/ja
Priority to CNB031503381A priority patent/CN100416050C/zh
Priority to US10/088,081 priority patent/US6755173B1/en
Priority to CNB008131724A priority patent/CN1161536C/zh
Priority to TW089119655A priority patent/TW475969B/zh
Priority to KR10-2002-7003681A priority patent/KR100413544B1/ko
Publication of JP2001090519A publication Critical patent/JP2001090519A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフトを上下方向に向けて支持し
たバーチカルエンジンにおいて、エンジンブロックの下
面に形成したオイルパン結合面に結合されるオイルパン
の容量を簡単な構造で増加させる。 【解決手段】 クランクシャフト15を上下方向に向け
て支持するエンジンブロック11の下面に形成したオイ
ルパン結合面115 を、エンジンブロック11の後面に
形成したシリンダヘッド結合面114 の下方への延長線
Lを越えてシリンダヘッド12の下方まで延長すること
により、シリンダヘッド結合面114 と干渉することな
くオイルパン結合面115 の面積を増加させ、そのオイ
ルパン結合面115 に結合されるオイルパン411 の容
量を増加させることができる。しかもシリンダヘッド結
合面114 およびオイルパン結合面115 が相互に連続
しないので、それら結合面114 ,115 のシールに支
障を来す虞がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
を上下方向に向けて支持したバーチカルエンジンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンブロックにクランクシ
ャフトを上下方向に向けて支持したバーチカルエンジン
では、シリンダヘッドを結合するためのシリンダヘッド
結合面と、オイルパンを結合するためのオイルパン結合
面とがエンジンブロックに形成される。実開昭64−2
5415号公報には、シリンダヘッド結合面を下方に延
長した延長線の手前にオイルパン結合面の端縁を位置さ
せたものが記載されており、また特開平8−10070
7号公報には、オイルパン結合面をエンジンブロックの
下面およびシリンダヘッドの下面に亘って形成したもの
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記実開昭
64−25415号公報に記載されたものは、シリンダ
ヘッド結合面を下方に延長した延長線の手前にオイルパ
ン結合面の端縁が位置しているので、オイルパン結合面
の面積が不足してオイルパンの容量が制限されてしまう
問題がある。また上記特開平8−100707号公報に
記載されたものは、オイルパン結合面がエンジンブロッ
クの下面およびシリンダヘッドの下面に亘って形成され
るので、エンジンブロックとシリンダヘッドとの間のガ
スケットも含めて共加工して平坦な結合面を得なければ
ならず、加工コストの増加の要因となる問題がある。し
かも、加工設備も硬いガスケットを加工できる特殊なも
のが必要となる。
【0004】またオイルパンを一体に有するオイルパン
構成部材に上下方向に延びる排気通路、冷却水通路、排
水通路等を設けたものでは、それらの通路の開口とオイ
ルパンの開口とが干渉するため、オイルパンの開口の位
置が制限されるだけでなくオイルパンの容量が制限され
てしまう。特に、冷却水通路をシリンダボアの両側に形
成したものでは、シリンダボアの両側の冷却水通路に冷
却水を分配する分水部をオイルパン構成部材に形成する
必要があり、この分水部によってオイルパンの開口の位
置や容量が更に制限されてしまう。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、クランクシャフトを上下方向に向けて支持したバー
チカルエンジンにおいて、エンジンブロックの下面に形
成したオイルパン結合面に結合されるオイルパンの容量
を簡単な構造で増加させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、シリンダボア
を一体に備えてクランクシャフトを上下方向に向けて支
持するエンジンブロックと、エンジンブロックに上下方
向に形成したシリンダヘッド結合面に結合されたシリン
ダヘッドと、エンジンブロックに水平方向に形成したオ
イルパン結合面に結合されたオイルパンとを備えたバー
チカルエンジンにおいて、前記オイルパン結合面は、前
記シリンダヘッド結合面の下方への延長線を越えてシリ
ンダヘッドの下方まで延びていることを特徴とするバー
チカルエンジンが提案される。
【0007】上記構成によれば、エンジンブロックに形
成したオイルパン結合面が、エンジンブロックに形成し
たシリンダヘッド結合面の下方への延長線を越えてシリ
ンダヘッドの下方まで延びているので、シリンダヘッド
結合面と干渉することなくオイルパン結合面の面積を増
加させ、そのオイルパン結合面に結合されるオイルパン
の容量を増加させることができる。しかもシリンダヘッ
ド結合面およびオイルパン結合面が相互に連続しないの
で、それら結合面のシールに支障を来す虞がない。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記オイルパンを一体に有す
るオイルパン構成部材が主排気通路の周壁を一体に有す
ることを特徴とするバーチカルエンジンが提案される。
【0009】上記構成によれば、オイルパン構成部材に
主排気通路の周壁を一体に形成したので、エンジンブロ
ックおよびシリンダヘッドの合わせ面によらず、主排気
通路をシリンダヘッド側に移動させることが可能とな
り、その結果として、オイルパンの開口面積を大きくし
て容量を増加させることができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または2の構成に加えて、前記オイルパン構成
部材が冷却水通路の周壁を一体に有することを特徴とす
るバーチカルエンジンが提案される。
【0011】上記構成によれば、オイルパン構成部材に
冷却水通路の周壁を一体に形成したので、エンジンブロ
ックおよびシリンダヘッドの合わせ面によらず、冷却水
通路をシリンダヘッド側に移動させることが可能とな
り、その結果として、オイルパンの開口面積を大きくし
て容量を増加させることができる。
【0012】尚、実施例のオイルケース結合面115
本発明のオイルパン結合面に対応する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は船外機の全体側面図、図2は図1の要部
拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2
の要部拡大図、図5は図4の5−5線矢視図、図6は図
5の6方向矢視図、図7は図6の7方向矢視図、図8は
図4の8−8線断面図、図9は図4の9方向矢視図、図
10は図4の10−10線矢視図、図11は図10の1
1−11線断面図、図12は図11の12−12線矢視
図である。
【0015】図1〜図3に示すように、船外機Oの上部
に搭載された2気筒4サイクルエンジンEは、クランク
ケース111 および上下2個にシリンダボア112 ,1
2を一体に備えたエンジンブロック11と、エンジン
ブロック11に結合されたシリンダヘッド12と、シリ
ンダヘッド12に結合されたヘッドカバー13とを備え
ており、エンジンブロック11に形成された2個のシリ
ンダボア112 ,11 2 に摺動自在に嵌合する2個のピ
ストン14,14が、エンジンブロック11に支持した
クランクシャフト15にコネクティングロッド16,1
6を介して連接される。
【0016】エンジンブロック11から上方に突出する
クランクシャフト15の軸端部に、発電機17およびリ
コイルスタータ18が同軸上に設けられる。シリンダヘ
ッド12およびヘッドカバー13間に区画された動弁室
19にはカムシャフト20が支持されており、その上端
に設けたカムプーリ21とクランクシャフト15の上部
に設けたクランクプーリ22とがタイミングベルト23
で接続される。シリンダヘッド12に形成した吸気ポー
ト24および排気ポート25をそれぞれ開閉する吸気弁
26および排気弁27が、前記カムシャフト20にそれ
ぞれ吸気ロッカーアーム28および排気ロッカーアーム
29を介して接続される。エンジンEの右側面に配置さ
れたエアクリーナ30、スロットルバルブ31およびキ
ャブレタ32が前記吸気ポート24に接続される。
【0017】クランクシャフト15の軸線は上下方向に
配置され、かつシリンダボア112,112 の軸線は、
クランクケース111 側が前方を向いてシリンダヘッド
12側が後方を向くように前後方向に配置される。2個
のピストン14,14のクランク位相は同位相であり、
その点火時期は360°ずれている。クランクシャフト
15には、ピストン14,14の往復質量に対抗するバ
ランス率100%のカウンターウエイト151 …が設け
られる。
【0018】上記構造のエンジンEの下面にオイルパン
構成部材としてのオイルケース41の上面が結合され、
このオイルケース41の下面にイクステンションケース
42の上面が結合され、このイクステンションケース4
2の下面にギヤケース43の上面が結合される。オイル
ケース41の外周と、エンジンEの下半部の外周とが、
イクステンションケース42の上端に結合されたアンダ
ーカバー44によって覆われ、このアンダーカバー44
の上端に結合されたエンジンカバー45によってエンジ
ンEの上半部が覆われる。
【0019】図2から明らかなように、オイルケース4
1はオイルパン411 を一体に備えており、その内部に
オイルストレーナ46を備えたサクションパイプ47が
収納される。オイルケース41の後面には排気通路形成
部材48が結合され、またイクステンションケース42
の内部には隔壁421 を介して排気膨張室49が区画さ
れる。
【0020】排気ポート25から出た排気ガスは、エン
ジンブロック11の内部に形成した主排気通路113
らオイルケース41に形成した第1主排気通路e1 に流
入し(図10の矢印a参照)、そこから連通口e2 を通
過して排気通路形成部材48の上部に形成した上部排気
膨張室e3 に流入する。上部排気膨張室e3 内の排気ガ
スの一部は連通口e4 を通過してオイルケース41に形
成した第2主排気通路e5 に流入し、そこからイクステ
ンションケース42の排気膨張室49、ギヤケース43
の内部および後記プロペラ軸53まわりの中空部を経て
外部の水中に排出される。一方、排気通路形成部材48
の上部排気膨張室e3 内の排気ガスの一部は、連通口e
6 を通過して排気通路形成部材48の下部に形成した下
部排気膨張室e7 に流入し、そこから排気出口e8 を通
って空気中に排出される。下部排気膨張室e7 の下端に
は、そこに溜まった水をオイルケース41の主排気通路
5 を排出する水抜き孔e9 が形成される。
【0021】図2および図10から明らかなように、図
示せぬ冷却水ポンプで汲み上げられた冷却水は、エンジ
ンブロック11およびオイルケース41の合わせ面に形
成された冷却水通路w1 ,w2 に供給され、そこから二
股に分岐してエンジンブロック11およびシリンダヘッ
ド12に供給される(図10の矢印b参照)。エンジン
ブロック11およびシリンダヘッド12を冷却した冷却
水はエンジンブロック11の下面に形成した冷却水通路
3 に供給され(図10の矢印c参照)、そこからオイ
ルケース41に形成した冷却水通路w4 を経てイクステ
ンションケース42の内部に排出される。
【0022】クランクシャフト15の下端に接続された
駆動軸50はオイルケース41を貫通してイクステンシ
ョンケース42に形成した駆動軸室51の内部を下方に
延び、後端にプロペラ52を備えてギヤケース43に前
後方向に支持されたプロペラ軸53の前端に前後進切換
機構54を介して接続される。
【0023】船外機Oを船体Sに着脱自在に取り付ける
ための取付ブラケット55は、逆J字状の取付ブラケッ
ト本体56と、この取付ブラケット本体56に螺合する
押しねじ57とを備える。取付ブラケット本体56に支
点ピン58を介して揺動アーム59の前端が枢支されて
おり、この揺動アーム59の後端にパイプ状のスイベル
ケース60が一体に結合される。取付ブラケット本体5
6には多数のピン孔561 …が設けられており、スイベ
ルケース60に固定した係止板601 に形成したピン孔
と前記取付ブラケット本体56の何れかのピン孔561
…とにピン61を挿通することにより、支点ピン58ま
わりの船外機Oのチルト角を調整することができる。
【0024】スイベルケース60の内部に相対回転自在
に嵌合するスイベル軸62は、その上端および下端にそ
れぞれマウントアーム63およびマウントブロック64
を備える。上側のマウントアーム63の左右一対のアッ
パーマウント65,65を介してオイルケース41に弾
性的に接続され、下側のマウントブロック64はロアマ
ウント66を介してイクステンションケース42に弾性
的に接続される。オイルケース41の前端には操舵ハン
ドル67が固定されており、この操舵ハンドル67を握
って左右に操作することにより、オイルケース41をス
イベル軸62まわりに左右に揺動させて船外機Oを操舵
することができる。
【0025】次に、図4〜図7および図9を参照してエ
ンジンブロック11に対するクランクシャフト15の支
持構造を説明する。
【0026】クランクケース111 を一体に備えるとと
もに、2個のシリンダボア112 ,112 が形成された
エンジンブロック11は、その後面にシリンダヘッド1
2が結合されるシリンダヘッド結合面114 を備え、そ
の下面にオイルケース41が結合されるオイルケース結
合面115 を備え、その上面にアッパーカバー71が結
合されるアッパーカバー結合面116 を備え、その前面
にクランクケース11 1 内のブローバイガスを吸気系に
還流させるブリーザ装置72が結合されるブリーザ装置
結合面117 を備える。ブリーザ装置結合面117 はエ
ンジンブロック11のクランクケース111 の底面に形
成されるもので、その中央にクランクケース111 の内
部空間に連通する開口118 (図7参照)が形成され
る。
【0027】図4および図9から明らかなように、アッ
パーカバー71はエンジンブロック11の上面のアッパ
ーカバー結合面116 に結合され、8個のボルト孔71
1 …を貫通するボルトによってエンジンブロック11に
締結される。アッパーカバー71の中心に形成された軸
受孔712 から3本のアーム713 …が半径方向外側に
延びており、これらアーム713 …の先端に形成された
ボルト孔714 …に、発電機17およびリコイルスター
タ18を覆うスタータカバー73(図2参照)が固定さ
れる。
【0028】上下方向に向けて配置されたクランクシャ
フト15の下側のジャーナル152は、エンジンブロッ
ク11の下壁の軸受孔119 に装着した軸受メタル74
に支持され、またクランクシャフト15の上側のジャー
ナル153 は、アッパーカバー71の軸受孔712 に装
着した軸受メタル75に支持される(図4参照)。この
ように、クランクシャフト15の下側のジャーナル15
2 および上側のジャーナル153 をエンジンブロック1
1およびアッパーカバー71に支持した状態で、上下の
コネクティングロッド16,16の大端部にボルト76
…で装着されるベアリングキャップ161 ,161 が、
エンジンブロック11と一体のクランクケース111
形成された開口118 に対向する(図4および図7参
照)。
【0029】而して、クランクケース111 を一体に備
えたエンジンブロック11には、2個のシリンダボア1
2 ,112 と、クランクシャフト15の下側のジャー
ナル152 を支持する軸受孔119 とが形成されるが、
それらシリンダボア112 ,112 および軸受孔119
は2つの部材に跨がることなく、1つの部材であるエン
ジンブロック11だけに形成される。これにより、シリ
ンダボア112 ,11 2 および軸受孔119 を加工する
際に、2つの部材を結合した状態で該2つの部材の結合
部に加工を施す、いわゆる共加工が不要になり、それら
の部材の結合や分離に必要な工数が削減されるだけでな
く、加工精度の向上にも寄与することができる。同様
に、クランクシャフト15の上側のジャーナル153
支持する軸受孔712 も、単一の部材であるアッパーカ
バー71に形成されるので、軸受孔712 の加工時に共
加工が不要になって加工工数の削減および加工精度の向
上に寄与することができる。しかもエンジンブロック1
1およびアッパーカバー71をセットで交換せずに各々
独立で交換することが可能になるため、部品の互換性が
高められる。
【0030】エンジンEのクランクシャフト15まわり
の組み立ては、以下のような手順で行われる。エンジン
ブロック11の軸受孔119 にクランクシャフト15の
下側のジャーナル152 を支持した状態で、クランクシ
ャフト15の上側のジャーナル153 にアッパーカバー
71の軸受孔712 を嵌合させながら、該アッパーカバ
ー71をエンジンブロック11のアッパーカバー結合面
116 に結合する。続いて、予めコネクティングロッド
16,16を結合したピストン14,14をシリンダヘ
ッド結合面114 側からシリンダボア112 ,112
嵌合させ、そのコネクティングロッド16,16の大端
部をクランクシャフト15のピン部に係合させてベアリ
ングキャップ161 ,161 をボルト76…を締結す
る。
【0031】このとき、図4および図7から明らかなよ
うに、コネクティングロッド16,16の大端部がエン
ジンブロック11の前面の開口118 に対向するため、
その開口118 を通してベアリングキャップ161 ,1
1 の締結作業を容易に行うことができる。従って、前
記ベアリングキャップ161 ,161 の締結作業を行う
ためにクランクケース111 内に余分な空間を確保する
必要がなくなり、エンジンブロック11を小型化しなが
らクランクシャフト15の組付作業を可能にすることが
できる。
【0032】図4および図6から明らかなように、エン
ジンブロック11の後下部を後方に張り出すことによ
り、エンジンブロック11にオイルケース41を結合す
る水平なオイルケース結合面115 は、エンジンブロッ
ク11にシリンダヘッド12を結合する鉛直なシリンダ
ヘッド結合面114 の下方への延長線Lを越えて後方に
延びている。これにより、前記オイルケース結合面11
5 の面積を最大限に拡大し、そこに結合されるオイルケ
ース41のオイルパン411 の容積を充分に確保するこ
とができる。しかも、オイルケース結合面115 および
シリンダヘッド結合面114 は相互に連続していないの
で、オイルケース結合面115 のシールおよびシリンダ
ヘッド結合面114 のシールに支障を来す虞もない。
【0033】また、オイルケース41のオイルパン41
1 の近傍には第1、第2主排気通路e1 ,e5 および冷
却水通路w1 ,w4 が上下方向に形成されるが、エンジ
ンブロック11の後下部を後方に張り出した効果によ
り、エンジンブロック11のオイルケース結合面115
に結合されるオイルケース41の合わせ面の面積も増加
するため、オイルパン411 の開口と干渉しないように
前記第1、第2主排気通路e1 ,e5 および冷却水通路
1 ,w4 を配置することが可能になる。その結果、オ
イルパン411 の開口面積を大きくして容量増加を図る
ことができる。
【0034】図4および図8から明らかなように、エン
ジンブロック11の開口118 を閉塞するように装着さ
れるブリーザ装置72は、インナー部材77およびアウ
ター部材78をシール部材79を介して結合してボック
ス状に形成されており、4本のボルト80…でエンジン
ブロック11に取り付けられる。インナー部材77には
クランク室に連通する開口771 が形成されており、こ
の開口771 を開閉するリード弁81がインナー部材7
7の内面に設けられる。アウター部材78の内面にはイ
ンナー部材77に向かって突出する突出壁781 が形成
されており、この突出壁781 によってラビリンス82
が形成される。またアウター部材78の外面には、ラビ
リンス82の内部空間をエンジンEの吸気系に図示せぬ
ブリーザパイプを介して連通させる連通孔782 が形成
される。
【0035】次に、エンジンEの潤滑系の構造を、図4
〜図6および図9〜図12を参照して説明する。
【0036】図4から明らかなように、シリンダヘッド
12の下面にポンプハウジング86が固定されており、
このポンプハウジング86にカムシャフト20の下部が
支持される。カムシャフト20の下端部によって駆動さ
れるオイルポンプ87は、ポンプハウジング86の下面
と、そこに固定されたポンプカバー88との間に収納さ
れる。
【0037】図4および図10〜図12から明らかなよ
うに、オイルケース41に一体に設けられたオイルパン
411 の天井面となるエンジンブロック11の座面11
10に、オイル通路形成部材89がボルト90,90で固
定される。オイル通路形成部材89には、オイルパン4
1 内に収納したサクションパイプ47が接続される継
ぎ手891 と、オイルポンプ87が吐出したオイルの余
剰分をオイルパン41 1 に戻すリリーフバルブ91とが
設けられる。
【0038】而して、オイルパン411 内のオイルは、
オイルストレーナ46と、サクションパイプ47と、継
ぎ手891 と、エンジンブロック11およびシリンダヘ
ッド12を水平方向に貫通する油路p1 (図4、図5お
よび図10参照)とを経てオイルポンプ87に吸入され
る。オイルポンプ87から吐出されたオイルは、前記油
路p1 と平行に形成されてエンジンブロック11および
シリンダヘッド12を水平方向に貫通する油路p2 (図
5および図10参照)を通り、エンジンブロック11お
よびオイル通路形成部材89間に形成された油室r
1 (図10〜図12参照)に供給され、そこからエンジ
ンブロック11に形成した油路p3 (図10参照)を経
て、エンジンブロック11の右側面に設けたオイルフィ
ルター92に供給される。油室r1 には、前記リリーフ
バルブ91が臨んでいる。
【0039】オイルフィルター92で濾過されたオイル
は、エンジンブロック11に形成した油路p4 (図10
参照)を経てエンジンブロック11およびオイル通路形
成部材89間に形成された油室r2 (図4および図10
参照)に供給され、そこからエンジンブロック11に形
成された油路p5 (図4および図10参照)を経て、軸
受メタル74およびクランクシャフト15の下側のジャ
ーナル152 に供給される。クランクシャフト15の下
側のクランクピンへのオイルの供給は、前記下側のジャ
ーナル152 からクランクシャフト15の内部に形成さ
れた油路(図示せず)を介して行われる。
【0040】一方、前記油室r2 に供給されたオイルの
一部は、エンジンブロック11を上下方向に延びる油路
6 (図6および図10参照)に供給される。油路p6
の上端近傍から水平方向に分岐した油路p7 (図5およ
び図6参照)は、エンジンブロック11およびシリンダ
ヘッド12を貫通して動弁室19に供給され、そこに収
納された動弁機構を潤滑する。動弁機構を潤滑したオイ
ルは、動弁室19の下端からシリンダヘッド12および
エンジンブロック11を水平方向に貫通する油路p
8 (図5および図10参照)を経て、オイルパン411
に戻される。
【0041】エンジンブロック11内を上方に延びる油
路p6 (図6参照)に供給されたオイルは、アッパーカ
バー71に形成した油路p9 ,p10(図4および図9参
照)を経て軸受メタル75およびクランクシャフト15
の上側のジャーナル153 に供給される。クランクシャ
フト15の上側のクランクピンへのオイルの供給は、前
記上側のジャーナル153 からクランクシャフト15の
内部に形成された油路(図示せず)を介して行われる。
【0042】このように、オイルポンプ87から最も離
れたクランクシャフト15の上側のジャーナル153
のオイルの供給を、クランクシャフト15の内部に形成
された油路を介することなく、エンジンブロック11に
形成された油路p6 (図6参照)およびアッパーカバー
71に形成された油路p9 ,p10を介して行うので、充
分な量のオイルを前記上側のジャーナル153 に供給し
て確実な潤滑を可能にすることができるだけでなく、油
路の構造を大幅に簡素化することができる。
【0043】図4から明らかなように、アッパーカバー
71の油路p10は軸受孔712 側に向けて斜め下方に傾
斜しているため、この油路p10を軸受孔712 側からド
リルで穿設される盲孔で構成することが可能になり、盲
栓が不要になって加工工数および部品点数が削減され
る。なぜならば、仮に油路p10をアッパーカバー71の
外表面から軸受け孔712 まで貫通する貫通孔で構成し
たとすると、前記外表面側の開口端を盲栓で閉塞する必
要が発生する。
【0044】エンジンEの各被潤滑部からクランクケー
ス111 内に集まったオイルは、エンジンブロック11
のオイルケース結合面115 の開口1111,1112(図
10参照)を経てオイルパン411 に戻される。
【0045】図13および図14は本発明の第2実施例
を示すもので、図13はエンジンブロックおよびオイル
ケースの後面図、図14は図13の14−14線拡大断
面図である。
【0046】第2実施例は排気系の構造において前記第
1実施例と異なるもので、排気ポート25から出た排気
ガスは、エンジンブロック11の内部に形成した主排気
通路113 からオイルケース41に形成した第1主排気
通路e1 に流入し、そこから連通口e2 を通過して排気
通路形成部材48の上部に形成した上部排気膨張室e 3
に流入する。上部排気膨張室e3 内の排気ガスは連通口
4 を通過してオイルケース41に形成した第2主排気
通路e5 に流入し、そこからイクステンションケース4
2の排気膨張室49に排出される。
【0047】イクステンションケース42の排気膨張室
49から上方に延びる副排気通路e 10が前記第2主排気
通路e5 の左側に平行に形成されており、その副排気通
路e 10が連通孔e11を介してオイルケース41および排
気通路形成部材48間に形成された第1副排気膨張室e
12に連通する。第1副排気膨張室e12は、オイルケース
41および排気通路形成部材48間に形成された絞り効
果を有する幅狭部e13を経て、オイルケース41および
排気通路形成部材48間に形成された第2副排気膨張室
14に連通し、この第2副排気膨張室e14は排気通路形
成部材48の後面に設けた排気出口e8 に連通する。そ
して第2副排気膨張室e14の下端が水抜き孔e9 を介し
て第2主排気通路e5 に連通し、また排気通路形成部材
48に形成した負圧抜き孔e15を介して上部排気膨張室
3 および第1副排気膨張室e12が連通する。
【0048】本第2実施例によっても、エンジンブロッ
ク11の後下部を後方に張り出すことにより、エンジン
ブロック11にオイルケース41を結合するオイルケー
ス結合面115 が大きくなるため、そこに第1、第2主
排気通路e1 ,e5 および冷却水通路w1 ,w4 をオイ
ルパン411 の開口と干渉しないように配置することが
容易になり、その結果オイルパン411 の開口面積を大
きくして容量を増加させることができる。
【0049】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0050】例えば、実施例では船外機Oのバーチカル
エンジンEを例示したが、本発明は他の任意の用途のバ
ーチカルエンジンに対して適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、エンジンブロックに形成したオイルパン結合
面が、エンジンブロックに形成したシリンダヘッド結合
面の下方への延長線を越えてシリンダヘッドの下方まで
延びているので、シリンダヘッド結合面と干渉すること
なくオイルパン結合面の面積を増加させ、そのオイルパ
ン結合面に結合されるオイルパンの容量を増加させるこ
とができる。しかもシリンダヘッド結合面およびオイル
パン結合面が相互に連続しないので、それら結合面のシ
ールに支障を来す虞がない。
【0052】また請求項2に記載された発明によれば、
オイルパン構成部材に主排気通路の周壁を一体に形成し
たので、エンジンブロックおよびシリンダヘッドの合わ
せ面によらず、主排気通路をシリンダヘッド側に移動さ
せることが可能となり、その結果として、オイルパンの
開口面積を大きくして容量を増加させることができる。
【0053】また請求項3に記載された発明によれば、
オイルパン構成部材に冷却水通路の周壁を一体に形成し
たので、エンジンブロックおよびシリンダヘッドの合わ
せ面によらず、冷却水通路をシリンダヘッド側に移動さ
せることが可能となり、その結果として、オイルパンの
開口面積を大きくして容量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機の全体側面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の要部拡大図
【図5】図4の5−5線矢視図
【図6】図5の6方向矢視図
【図7】図6の7方向矢視図
【図8】図4の8−8線断面図
【図9】図4の9方向矢視図
【図10】図4の10−10線矢視図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図11の12−12線矢視図
【図13】本発明の第2実施例に係るエンジンブロック
およびオイルケースの後面図
【図14】図13の14−14線拡大断面図
【符号の説明】
11 エンジンブロック 112 シリンダボア 114 シリンダヘッド結合面 115 オイルケース結合面(オイルパン結合面) 12 シリンダヘッド 15 クランクシャフト 41 オイルケース(オイルパン構成部材) 411 オイルパン e1 第1主排気通路(主排気通路) e5 第2主排気通路(主排気通路) w1 冷却水通路 w4 冷却水通路 L シリンダヘッド結合面の下方への延長線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア(112 )を一体に備えて
    クランクシャフト(15)を上下方向に向けて支持する
    エンジンブロック(11)と、 エンジンブロック(11)に上下方向に形成したシリン
    ダヘッド結合面(11 4 )に結合されたシリンダヘッド
    (12)と、 エンジンブロック(11)に水平方向に形成したオイル
    パン結合面(115 )に結合されたオイルパン(4
    1 )と、を備えたバーチカルエンジンにおいて、 前記オイルパン結合面(115 )は、前記シリンダヘッ
    ド結合面(114 )の下方への延長線(L)を越えてシ
    リンダヘッド(12)の下方まで延びていることを特徴
    とするバーチカルエンジン。
  2. 【請求項2】 前記オイルパン(411 )を一体に有す
    るオイルパン構成部材(41)が主排気通路(e1 ,e
    5 )の周壁を一体に有することを特徴とする、請求項1
    に記載のバーチカルエンジン。
  3. 【請求項3】 前記オイルパン構成部材(41)が冷却
    水通路(w1 ,w4)の周壁を一体に有することを特徴
    とする、請求項1または2に記載のバーチカルエンジ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008121618A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Suzuki Motor Corp 船外機
JP2014181567A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Honda Motor Co Ltd 発電機用内燃機関

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