[go: up one dir, main page]

JP2001041724A - 表面形状測定装置 - Google Patents

表面形状測定装置

Info

Publication number
JP2001041724A
JP2001041724A JP2000155064A JP2000155064A JP2001041724A JP 2001041724 A JP2001041724 A JP 2001041724A JP 2000155064 A JP2000155064 A JP 2000155064A JP 2000155064 A JP2000155064 A JP 2000155064A JP 2001041724 A JP2001041724 A JP 2001041724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
measured
reflected
polarized
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000155064A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4386543B2 (ja
Inventor
Tsutomu Morimoto
勉 森本
Eiji Takahashi
英二 高橋
Hiroyuki Takamatsu
弘行 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2000155064A priority Critical patent/JP4386543B2/ja
Publication of JP2001041724A publication Critical patent/JP2001041724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4386543B2 publication Critical patent/JP4386543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉計を用いた表面形状測定装置において,
測定対象物を物理的に移動させることなく,測定対象物
表面の3次元形状を高精度に測定できるようにする。 【解決手段】 レーザ光源1から出射された光を,偏光
子2によって入射面に平行な偏光成分と垂直な偏光成分
とを共に有する光にし,更に位相遅れ量の異なる複数の
位相板3の入れ替えによってそれら2つの偏光成分の位
相差を変更し,透明平行板9に入射される。ここで,上
記透明平行板の下面9bには,例えばS偏光成分を反射
しP偏光成分を透過するコーティングを施しておく。こ
れにより,透明平行板9に入射した光のS偏光成分が反
射されて参照光となり,P偏光成分が透過されて測定対
象物で反射されて物体光となる。両者は偏光子12によ
って干渉され,観測面14でその干渉縞が観測される。
これにより,測定対象物を物理的に移動させることな
く,物体光と参照光との位相差を変更することができ,
位相シフト法を用いて測定対象物表面の3次元形状を高
精度に測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,測定対象物からの
反射光と所定の参照光とを干渉させて得られる干渉縞に
基づいて上記測定対象物表面の形状を測定する表面形状
測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平面や球面などの測定対象物の表面形状
を測定する場合には,従来から,参照平面からの反射光
と測定対象物の表面からの反射光とを干渉させて得られ
る干渉縞に基づいて上記測定対象物の表面形状を測定す
る,いわゆる干渉計が広く用いられている。このような
干渉計を用いた表面形状測定装置としては,例えば特開
平4−221704号公報に記載されているものが知ら
れている。上記公報に記載の表面形状測定装置A0を,
図12を用いて簡単に説明する。上記表面形状測定装置
A0では,レーザ光源101から出射された光は対物レ
ンズ102,ピンホール103,全反射ミラー104,
105を経てコリメータレンズ106において平行光と
なり,回折格子107に入射する。この回折格子107
において,上記平行光は0次回折光108と1次回折光
109とに分けられ,上記0次回折光108は参照光と
して直接回折格子112に入り,上記1次回折光109
は物体光として測定対象物110の表面に照射された
後,その反射光が上記回折格子112に入る。これらの
光は,上記回折格子112においてまた0次回折光と1
次回折光とに分けられる。ここでは,参照光の1次回折
光と物体光の0次回折光とが重なり,干渉を起こす。干
渉した光は,レンズ113,ピンホール114を通り,
観察面115で干渉縞が観察される。上記観測された干
渉縞より,縞の本数を計数し,測定対象物の表面形状が
評価できる。しかしながら,1つの干渉縞に基づく測定
では,干渉縞1本以下の位相測定が難しく,また段差の
凹凸の判定まではできないことから,上記表面形状測定
装置A0では,上記測定対象物110をアクチュエータ
111によって上下方向に既知量移動させて参照光と物
体光との位相差を変化させ,複数の位相差で得られた干
渉縞に基づく評価(位相シフト法)を行うことで,測定
対象物110の3次元表面形状を高精度で測定すること
を可能としている。
【0003】しかしながら,上記表面形状測定装置A0
では,位相シフト法を用いるために測定対象物110を
アクチュエータ111によって移動させながら複数回の
測定を行う必要があるため,測定に時間がかかるという
問題点があった。また,測定対象物が大きくなればなる
ほどそれに応じた大型且つ耐荷重の大きなアクチュエー
タが必要となり,装置の大型化,コスト高を招くという
問題点もあった。そこで,このような問題点を解決すべ
く,測定対象物を物理的に移動させることなく位相シフ
ト法を用いた測定が可能な表面形状測定装置が,特開平
4−286904号公報に提案されている。上記公報に
記載の表面形状測定装置A0′を,図13を用いて簡単
に説明する。尚,図13において図12と共通する部分
については同符号を用い,詳細な説明は省略する。上記
表面形状測定装置A0′では,レーザ光源101からの
光を偏光板121によって直線偏光としている。また,
測定対象物110に近接して位相板122が設置されて
おり,測定対象物110に照射される物体光109は回
折格子112に入射するまでにこの位相板122を2回
通過する。ここで,上記位相板122には,斜めから入
射してくる物体光の位相を1/4波長分シフトさせる働
きをもたせており,またこの位相板122の進相軸は入
射する光に対して45度の角度で設置されている。これ
により,上記物体光はこの位相板122を2回通過する
ことによって偏光方向が90度変化し,上記参照光と物
体光とはその偏光方向が直交することとなる。従って,
回折格子112に入射した上記2つの光は干渉すること
なくバビネソレイユ補正板123に入射する。上記バビ
ネソレイユ補正板123は,その進相軸及び遅相軸を上
記参照光108及び物体光109に一致させており,上
記バビネソレイユ補正板123を操作することにより参
照光108若しくは物体光109の位相を既知量(例え
ば0,π/2,π,3π/2の4段階)変化させる。こ
の後,上記参照光108及び物体光109を偏光板12
4において干渉させ,観察面115で上記位相差を異な
らせた複数の干渉縞を得る。上記のような表面形状測定
装置A0′により,測定対象物を物理的に移動させるこ
となく位相シフト法を用いた高精度の測定が可能である
としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記表面形状測定装置
A0′では,測定対象物110に近接させて位相板12
2を設置し,これによって物体光と参照光の偏光方向を
直交させている。従って,測定対象物が大きくなればな
るほど大きな位相板が必要となる。しかしながら,位相
板は複屈折性をもつ材料を研磨して製作されるため,大
きなサイズのものを製作することは困難であり,せいぜ
い10mm程度が限界である。このように,上記表面形
状測定装置A0′では,大サイズの測定対象物(例えば
300mmウェーハなど)の測定を行うことは実質的に
不可能であった。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
のであり,その目的とするところは,測定対象物を物理
的に移動させることなく,測定対象物表面の3次元形状
を高精度に測定することが可能な表面形状測定装置を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,第1の発明は,所定の投光手段から測定対象物に対
して,上記測定対象物と平行に設置された透明平行板を
通して光を照射し,上記透明平行板からの反射光と上記
測定対象物からの反射光とをそれらの位相差を変化させ
つつ干渉させることによって観測される複数の干渉縞に
基づいて上記測定対象物表面の形状を測定する表面形状
測定装置において,上記投光手段から出射された光を,
上記測定対象物の入射面に平行な偏光成分と垂直な偏光
成分とを共に有する光に変化させる偏光手段と,上記偏
光手段を経た光の2つの偏光成分の位相差を変化させる
位相差変更手段と,上記透明平行板を含み,上記偏光手
段を経た光の一方の偏光成分を反射,他方を透過させる
ように構成された光反射透過手段とを具備してなること
を特徴とする表面形状測定装置として構成されている。
ここで,上記光反射透過手段としては,上記透明平行板
の上面若しくは下面に,上記偏光手段を経た光の一方の
偏光成分を反射,他方を透過させるコーティングを施す
ことにより実現できる。これにより,参照面(透明平行
板)と測定対象物との間の多重反射を防止でき,測定精
度を高く維持できる。また,上記光反射透過手段は,上
記偏光手段を経た光を上記透明平行板にブリュースタ角
で入射させる入射角設定手段と,上記透明平行板と上記
測定対象物との間に設置され,上記測定対象物の入射面
に垂直な偏光成分を透過し,平行な偏光成分を透過しな
い偏光子とで構成することも可能である。また,上記位
相差変更手段は,位相遅れ量の異なる複数の位相板を切
り替えることにより,或いは,光軸上に並べられた位相
遅れ量の異なる複数の位相板を光軸周りに所定量回転さ
せることにより,上記位相差を変化させるように構成で
きる。また,上記位相差変更手段を電気光学素子により
構成すれば,機械的な駆動機構などが必要ないため,よ
り高速での測定が可能となる。
【0006】ここで,上記光反射透過手段を完全なもの
とすることは難しく,実際には僅かながら反射されるべ
き偏光成分の一部が透過し,透過されるべき偏光成分の
一部が反射してしまう。この場合,上記光反射透過手段
において透過してしまった偏光成分,或いは反射してし
まった偏光成分は,位相シフト法で求められる物体光と
参照光との光路差による位相差の誤差要因となり,測定
精度を低下させてしまう。そこで,上記光反射透過手段
において,少なくとも反射されるべき偏光成分の一部が
透過するか,或いは少なくとも透過されるべき偏光成分
の一部が反射する場合には,上記光反射透過手段を用い
て得られた上記複数の干渉縞の画像に所定の補正処理を
施すことによって上記光反射透過手段の影響による誤差
を除去するように構成すれば,更に測定精度を向上させ
ることが可能となる。
【0007】ここで,上記所定の補正処理は,例えば,
上記複数の干渉縞画像について,それぞれ所定の統計値
を算出してそれらの変動分を求め,上記各干渉縞画像か
ら上記変動分を差し引くものとすることが考えられる。
またその所定の統計値としては,例えば平均輝度,最高
輝度,最低輝度,最頻値輝度等を用いることができる。
或いは,上記透明平行板の面内において,入射光の強
度,上記光反射透過手段による反射率及び透過率が一定
と見做せる場合には,上記所定の補正処理は,
【数2】 によって得られる画像の最高輝度IKYODO1と最低輝度I
KYODO2とを求め,上記各干渉縞画像I(φ)から(I
KYODO1−IKYODO2)/2×cos(φ)(但し,φは透
明平行板と測定対象物からのそれぞれの反射光の位相
差)を差し引くものとしてもよい。或いは,上記光反射
透過手段において,反射されるべき偏光成分が全て反射
されると見做せる場合には,上記所定の補正処理は,上
記測定対象物からの反射光を受光しない条件の下で上記
複数の干渉縞画像に対応する補正用画像をそれぞれ取得
し,上記各干渉縞画像からそれぞれに対応する上記補正
用画像を差し引くものとしてもよい。
【0008】また,上記目的を達成するために,第2の
発明は,所定の投光手段から測定対象物に対して光を照
射し,上記測定対象物で反射された物体光と所定の参照
光とを干渉させてその干渉光強度を検出し,該干渉光強
度に基づいて上記測定対象物表面の形状を測定する表面
形状測定装置において,上記物体光と上記所定の参照光
との間に光周波数差Fを持たせる周波数差設定手段を具
備し,上記周波数差設定手段によって周波数差Fを持た
せた上記物体光と所定の参照光との干渉光強度の上記周
波数差F成分の位相に基づいて,上記測定対象物表面の
形状を測定してなることを特徴とする表面形状測定装置
として構成されている。更に,上記干渉光強度の検出手
段としてCCD撮像素子を用いる場合には,上記周波数
差Fと同期し,且つ1/Fよりも短い露光時間でその露
光のタイミングを変化させつつ,上記CCD撮像素子に
より複数の上記干渉光強度を検出する撮像制御手段を具
備し,上記撮像制御手段によって得られた上記複数の干
渉光強度に基づいて上記測定対象物表面の形状を測定す
るようにすれば,CCDカメラの電荷蓄積時間を短縮し
たり,或いは周波数差Fを小さくすることなく,一般的
なCCDカメラを用いて測定対象物の表面形状の測定が
可能である。上記撮像制御手段は,例えば上記干渉光の
遮断/透過の切り換えが可能な光スイッチにより構成で
きる。更に,上記測定対象物と平行に設置された透明平
行板からの反射光を上記参照光とし,上記投光手段を,
上記測定対象物の入射面に平行な偏光成分と垂直な偏光
成分とを共に有する光を照射するように構成し,上記透
明平行板を含む光反射透過手段が,上記投光手段から照
射された光の一方の偏光成分を反射させ,他方を透過さ
せて上記測定対象物に至らしめるように構成すれば,参
照面(透明平行板)と測定対象物との間の多重反射を防
止でき,測定精度を高く維持できる。
【0009】
【作用】上記第1の発明によれば,投光手段から出射さ
れた光は,偏光手段によって測定対象物の入射面に平行
な偏光成分と垂直な偏光成分とを共に有する光にされ,
更に位相差変更手段によって例えば位相遅れ量の異なる
複数の位相板の入れ替えによってそれら2つの偏光成分
の位相差が変更され,上記透明平行板に入射される。こ
こで,上記透明平行板に施された,例えばS偏光成分を
反射しP偏光成分を透過するコーティングにより,一方
の偏光成分(例えばS偏光成分)が反射されて参照光と
なり,他方(例えばP偏光成分)が透過されて測定対象
物で反射されて物体光となり,両者の干渉光に基づいて
測定対象物の表面形状が測定される。これにより,測定
対象物を物理的に移動させることなく,位相シフト法に
必要な物体光と参照光との位相差を変更することができ
る。また,測定対象物と同程度のサイズをもつ位相板は
必要ないため,大サイズの測定対象物にも問題なく対応
できる。更に,上記透明平行板に施されたS偏光成分を
反射しP偏光成分を透過するコーティングにより,透明
平行板と測定対象物との間の多重反射を防止でき,測定
精度を高く維持できる。また,上記光反射透過手段にお
いて反射されるべき偏光成分の一部が透過し,或いは透
過されるべき偏光成分の一部が反射してしまうような場
合であっても,上記光反射透過手段を用いて得られた上
記複数の干渉縞の画像に上述したような所定の補正処理
を施すことによって上記光反射透過手段の影響による誤
差を除去するように構成すれば,上記光反射透過手段に
おいて透過してしまった偏光成分,或いは反射してしま
った偏光成分による誤差要因を除去することができるた
め,更に測定精度を向上させることが可能となる。
【0010】また上記第2の発明によれば,周波数差設
定手段によって物体光と参照光との間に光周波数差Fを
持たせ,それら物体光と参照光との干渉光強度の周波数
差F成分の位相に基づいて測定対象物表面の形状が測定
される。これにより,測定対象物を物理的に移動させる
ことなく測定対象物表面の3次元形状を高精度に測定す
ることが可能である。更に,上記干渉光強度の検出手段
としてCCD撮像素子を用いる場合には,上記周波数差
Fと同期し,且つ1/Fよりも短い露光時間でその露光
のタイミングを変化させつつ,上記CCD撮像素子によ
り複数の上記干渉光強度を検出し,得られた上記複数の
干渉光強度に基づいて上記測定対象物表面の形状を測定
するようにすれば,CCDカメラの電荷蓄積時間が上記
干渉光の周期よりも長い場合でも,CCDカメラの電荷
蓄積時間を短縮したり,或いは周波数差Fを小さくする
ことなく,一般的なCCDカメラを用いて測定対象物の
表面形状の測定が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態(第1の発明)に係る表面形状測定装置A1の概略
構成図,図2は透明平行板9においてS偏光成分の一部
S2が透過し,P偏光成分の一部P1が反射する状態を
示す説明図,図3は複数の位相板の回転により位相差を
変更する場合の位相板の設置例,図4は図3に示す位相
板による位相差変更方法の説明図,図5は位相差変更手
段のその他の構成例,図6は位相差変更手段のその他の
構成例,図7は位相差変更手段のその他の構成例,図8
は本発明の実施例(第2の発明)に係る表面形状測定装
置A2の概略構成図,図9は干渉光強度I(x,y)に
対するCCDカメラの露光タイミングの設定方法の説明
図,図10は図9におけるタイミングt1を変化させた
ときのCCDカメラの出力P(u,v)の変化状態を示
す図,図11は第2の発明の他の実施例に係る表面形状
測定装置A3の概略構成図である。本実施の形態に係る
表面形状測定装置A1は,上記第1の発明を具現化した
一例であり,図1に示す如く構成されている。レーザ光
源1(投光手段の一例)から出射された単色光は,偏光
子2(偏光手段の一例)で入射面(後述する透明平行板
9)に平行な偏光成分(P偏光)と垂直な偏光成分(S
偏光)の両方をもつ偏光(ここでは,45°の直線偏光
とする)とされ,移相子として作用する位相板3(位相
差変更手段の一例)に入射する。ここで,S偏光成分と
P偏光成分に既知の位相差が与えられた後,レンズ4,
ピンホール5,レンズ6を通過して平行光となり,ミラ
ー7,8を介して透明平行板9に入射する。この透明平
行板9の上面9aには反射防止膜のコーティングが施さ
れ,更に下面9bには,S偏光成分を反射し,P偏光成
分を透過するコーティングが施されている(上記のよう
なコーティングが施された透明平行板9が光反射透過手
段の一例である)。このため,上記透明平行板9に入射
した光は,下面9bにおいてS偏光成分が反射され,P
偏光成分は透過されて測定対象物10(吸着器11によ
り固定されている)の表面に到達し,反射する。即ち,
上記下面9bにおいて反射されたS偏光成分が参照光,
透過されたP偏光成分が物体光となる。ここで,透明平
行板を用いた従来の斜入射干渉計(例えば,特公昭63
−2324号公報)では,参照面と測定対象物との間で
多重反射が生じ,測定精度が低下してしまう問題点があ
ったが,本装置A1では,参照面(下面9b)に上記の
ようなコーティングを施すことにより,このような問題
点は解決される。上記参照光と物体光は,共に偏光板1
2に入射して干渉し,該干渉光はレンズ13を経て観察
面14に到達する。
【0012】ここで,上記位相板3として1/4波長板
を用い,この進相軸とS偏光方向とを合わせると(この
とき,P偏光方向は遅相軸に合致する),P偏光成分
(物体光)の位相をS偏光成分(参照光)よりπ/2遅
らせることができる。位相板は複屈折性をもつ透明物体
の厚さで位相の遅れ量を制御できるため,上記1/4波
長板のほかに,位相をπ,3π/2遅らせることができ
る位相板,即ち1/2波長板,3/4波長板を用意して
おけば,これらを入れ替えて使用することにより,位相
板を使用しないときも含めて,0,π/2,π,3π/
2の位相差を実現できる。上記位相板3の入れ替えによ
って位相差を0,π/2,π,3π/2としたときのそ
れぞれの干渉縞の画像(干渉光強度)が得られれば,位
相シフト法により,位相φが次式により求められる。
【数3】 上記(1)式により求められる位相φは,座標(x,
y)についての物体光と参照光との光路差による位相差
を表現しており,測定対象物の表面の凹凸形状を3次元
的に示す情報である。即ち,上記位相φより測定対象物
表面の平坦度を評価することが可能である。
【0013】以上説明したように,本実施の形態に係る
表面形状測定装置A1によれば,測定対象物を物理的に
移動させることなく,複数の位相板の交換のみによって
位相シフト法に必要な物体光と参照光との位相差を変更
することができる。また,測定対象物と同程度のサイズ
を持つ位相板などは必要なく,大サイズの測定対象物に
も問題なく対応できる。更に,参照面(下面9b)に,
S偏光成分を反射しP偏光成分を透過するコーティング
が施されているため,参照面と測定対象物との間の多重
反射を防止でき,測定精度を高く維持できる。
【0014】
【実施例】(上記実施の形態の変形例)上記実施の形態
に係る表面形状測定装置A1では,透明平行板9の下面
9bに,S偏光成分を反射し,P偏光成分を透過するコ
ーティングが施されている。しかしながら,上記コーテ
ィングを完全なものとすることは不可能であり,実際に
は,僅かながら上記下面9bにおいてS偏光成分の一部
が透過し,P偏光成分の一部が反射してしまう。この場
合,上記下面9bにおいて透過してしまったS偏光成
分,或いは反射してしまったP偏光成分は,位相シフト
法で求められる物体光と参照光との光路差による位相差
の誤差要因となり,測定精度を低下させてしまう。そこ
で,上記透明平行板9のコーティングによる誤差を取り
除くことができれば,更に測定精度を向上させることが
可能となる。以下,その方法について検討する。
【0015】透明平行板9の下面9bにおいて,S偏光
成分の一部が透過し,P偏光成分の一部が反射する場合
(図2参照),観測面での光強度I(x,y)は次のよ
うに表される。
【数4】 上記(2)式において,第1項は,干渉縞を形成し,位
相シフト法によりψを求めることができる項である。透
明平行板9のコーティングが理想的なもの,即ちP1=
S2=0であれば,この第1項と定数項であるCのみが
残る。また,第2項は,S2≪S1,P1≪P2により
無視できる項である。また,第3項は,φの変化,即ち
位相シフトの操作では変化せず,Cと同様,定数と見做
せる項である。定数項は,上記(1)式の計算において
キャンセルさせるため,測定結果には影響を与えない。
また,第4項は,φの変化,即ち位相シフトの操作によ
って変動し,第1項によって求めようとするψの誤差要
因となる項である。以上のように,上記(2)式におい
て誤差要因となるのは第4項のみであり,上記第4項の
値を推定することができれば,その値を上記(2)式か
ら差し引くことによって誤差要因を除去することが可能
であることがわかる。以下,上記(2)式における第4
項の値を推定する方法について,3つの具体例を挙げ
る。
【0016】(a)上記(2)式の第4項は,物体面と
参照面との光路差から生じる干渉縞とは関係せず,単に
観測面全体に輝度変化をもたらせる項である。従って,
上記第4項の値は,観測面全体の輝度変化に基づいて推
定することが可能である。ここで,観測面全体の輝度変
化は,画像の平均輝度,最高輝度,最低輝度,最頻値輝
度等の統計値を用いて算出することができるが,ここで
は画像の平均輝度を用いた具体例を説明する。観測され
る画像に縞が多数存在する場合というのは,上記(2)
式において,ψが画面全体で大きく変化していることを
意味する。ψが変化するということは,上記(2)式の
第1項から第3項までのcosの値が−1から+1まで
振動を繰り返すことを意味する。即ち,画像全体で輝度
の平均をとると,上記(2)式の第1項から第3項の平
均は0に漸近する。ここで,位相シフト量φのときの平
均輝度Iave (φ)は,
【数5】 となる。また,位相シフトが0,πのときの平均輝度の
差を2で割った値Diffは次のようになる。
【数6】 上記(4)式のように,Diffの値は上記(2)式の第4
項のcos(φ)の係数と同一となっている。ここで,
cos(φ)の値は既知であるから,上記Diffの値に基
づいて上記(2)式の第4項の値を推定することができ
る。即ち,各位相シフト量φにおける干渉縞画像に基づ
いて上記Diffの値(平均輝度の変化量)を求め,各干渉
縞画像からDiff×cos(φ)の値,即ち上記(2)式
における第4項の推定値を差し引いて得られた画像を用
いて上記(1)式を計算すれば,透明平行板9のコーテ
ィングの不完全さによる誤差要因が除去でき,測定精度
を向上させることが可能となる。
【0017】(b)上記(a)では,各干渉縞画像の輝
度に関する統計値に基づいて上記(2)式における第4
項の値を推定したが,入射光の強度と上記透明平行板9
の反射率及び透過率が面内で一定と見做せる場合には,
次のような方法によっても上記(2)式における第4項
の値を推定することが可能である。まず,次式を定義す
る。
【数7】 また,説明の簡略化のために上記(2)式を次のように
書き直す。
【数8】 ここで,上記(5)式の意味合いを明確にするため,上
記透明平行板9のコーティングが理想的なもの,即ちP
1=0,S2=0の場合のIkyodo を求めてみる。この
場合,B1=B2=B3=0となるため,上記(2a)
式はI=Acos(ψ+φ)+Cとなる。これを上記
(5)式に代入すると,Ikyodo =Aとなり,ψに無関
係に目的の干渉信号の振幅値が求まることがわかる。即
ち,上記(5)式は,理想的には目的の干渉信号の振幅
値Aを求める式である。ここで,Aは,入射光の強度と
上記透明平行板9の反射率及び透過率で決定されるた
め,入射光の強度と上記透明平行板9の反射率及び透過
率が面内で一定であれば,上記(5)式の値は面内で一
定となる。しかしながら,上記透明平行板9のコーティ
ングが理想的なものではない場合,即ちP1≠0,S2
≠0の場合のIkyodo を求めてみると,上記(2a)式
を上記(5)式に代入することにより次のようになる。
尚,S2≪S1,P1≪P2よりB1は無視している。
【数9】 この式より,測定面と参照面のギャップを表す位相ψに
より,Ikyodo は画面内で一定とならないことがわか
る。ここで,画像Ikyodo の最高輝度,最低輝度,即ち
上記(6)式の最大値,最小値は,cos(φ)がそれ
ぞれ1,−1のときであり,A+B3,A−B3とな
る。従って,画像Ikyodo の最高輝度,最低輝度の差の
1/2,即ち{(A+B3)−(A−B3)}/2を求
めれば,上記(2a)式の第4項のcos(φ)の係数
であるB3の値を求めることができる。ここで,cos
(φ)の値は既知であるから,上記B3の値に基づいて
上記(2a)式の第4項の値を推定することができる。
即ち,各位相シフト量φにおける干渉縞画像を用いて上
記(5)式により画像Ikyodo を求め,その最高輝度,
最低輝度の差の1/2により上記B3の値を求め,更に
各干渉縞画像からB3×cos(φ)の値,即ち上記
(2a)式における第4項の推定値を差し引いて得られ
た画像を用いて上記(1)式を計算すれば,透明平行板
9のコーティングの不完全さによる誤差要因が除去で
き,測定精度を向上させることが可能となる。
【0018】(c)透明平行板9のコーティングは,S
偏光成分の反射率が100%,P偏光の透過率が100
%となることが理想である。しかしながら,一般的に
は,S偏光成分の反射率については99.9%程度を実
現することができ,ほぼ理想状態とすることが可能であ
るものの,P偏光成分の透過率については99.0%程
度が限界となるのが現実である。言い換えれば,P偏光
成分の透過率については理想状態とすることは不可能で
あるものの,S偏光成分の反射率についてはほぼ理想状
態の100%とすることが可能であると言える。そこ
で,S偏光成分の反射率を理想状態と見做すことが可能
な場合には,次のような方法によっても上記(2)式に
おける第4項の値を推定することが可能である。S偏光
成分の反射率が100%の場合,S2は0となるから,
上記(2)式は次のようになる。
【数10】 ここで,上記(7)式においては,第3項(上記(2)
式の第4項に該る)が誤差要因となる項である。ところ
で,上記(7)式において,仮にP2を0とおくことが
できれば,第1項と第2項は共に0となり,次のように
誤差要因となる第3項と定数項Cのみを残すことができ
る。
【数11】 ここで,P2は物体面(測定面)における反射光である
から,上記(8)式で表される画像とは,即ち物体面か
らの反射光を受光しない状態で得られた画像ということ
になる。そこで,各位相シフト量において干渉縞画像J
(φ)(φ=0,π,π/2,3π/2)を取得した後
(若しくは前)に,例えば測定対象物10を取り除いた
画像J0(φ)(φ=0,π,π/2,3π/2)(補
正用画像に相当)を取得し,I(φ)=J(φ)−J0
(φ)により得られた画像I(φ)を用いて上記(1)
式を計算すれば,透明平行板9のコーティングの不完全
さによる誤差要因が除去でき,測定精度を向上させるこ
とが可能となる。尚,物体面からの反射光を受光しない
状態での画像の取得方法は,上記測定対象物10を取り
除いて取得する方法に限られるものではない。例えば,
透明平行板9を透過した光を吸収したり,観測面以外の
方向に反射させる手段を用いることも可能である。
【0019】(上記実施の形態のその他の変形例)ま
た,上記実施の形態における上記透明平行板9の下面9
bに施したコーティング処理に代えて,例えば上記透明
平行板9の下面9bに光をブリュースタ角で入射させる
ようにしてP偏光成分を透過させ(入射角設定手段),
更に上記透明平行板9と測定対象物10との間にP偏光
成分を透過してS偏光成分を透過しないように偏光子を
挿入するような構成としてもよい。但し,この場合には
測定対象物と同程度の大きさの偏光子が必要となるた
め,大サイズの測定対象物の測定には向かない。
【0020】また,位相遅れ量の異なる複数の位相板を
交換するのではなく,複数の位相板を光軸上に並べ,こ
れらを所定量回転させることによっても同等の効果が得
られる。例えば,図3に示すように,レーザ光源1の出
射光を45°方向に偏光させ,その後に1/4波長板
(QP),1/2波長板(HP)を挿入する。2つの波
長板の進相軸を共に45°方向に向ければ(偏光板で4
5°方向としてもよい),S偏光成分(Y軸方向)もP
偏光成分(X軸方向)も共に位相の遅れはなく,図4
(a)に示すように2つの波長板を透過後も偏光方向は
変化しない。次に,1/4波長板(QP)の進相軸をY
軸方向に向ければ,P偏光成分はS偏光成分より1/4
波長遅れ,図4(b)に示すように光は左回りの円偏光
となる。同様にして,図5(c),(d)に示すように
両波長板の軸の方向を変えれば,上記実施の形態と同様
にS偏光成分とP偏光成分の位相差を4段階に切り換え
ることが可能となる。尚,1/4波長板(QP),1/
2波長板(HP)に,更に1/8波長板を加えることに
より,1/8波長,即ちπ/4ラジアン毎に23 =8段
階の位相差を与えることができる。一般的に,位相遅れ
量の異なるn個の波長板を用いれば,2n 段階の位相差
を与えることが可能である。位相差の分割数を増やせば
位相シフト計算の精度は向上するため,必要とする精度
によって適当な分割数に設定すればよい。
【0021】また,上記のような位相板に変えて,バビ
ネソレイユ位相板を用いて位相差を与えてもよい。ま
た,ポッケルスセルのような電気光学素子を用いてもよ
い。この場合,位相シフトに機械的な動作を全く必要と
しないため,より短時間での測定が可能となる。
【0022】また,位相板等ではなく,図5〜6に示す
ような機構により位相差を与えてもよい。図5では,レ
ーザ光源1からの光を円偏光などとし,偏光ビームスプ
リッタ(以下,PBSという)21に入射させる。PB
S21において,P偏光成分は透過して直進し,S偏光
成分は反射し,ミラー23で反射されて再びPBS21
に戻ってくる。このとき,上記S偏光成分は1/4波長
板(進相軸を上記S偏光方向に対して45°に設定す
る)を2回透過することによってP偏光となっており,
今度はPBS21を透過する。そして,ミラー25で反
射して再度PBS21に到達するまでに1/4波長板を
2回透過して今度はS偏光となり,PBS21で反射さ
れる。これにより,PBS21の下流側ではS偏光とP
偏光の混合光となる。ここで,上記ミラー26をピエゾ
駆動機構などで微小移動させることにより,S偏光成分
とP偏光成分との間に任意の位相差を与えることができ
る。また,図6では,PBS31でP偏光成分とS偏光
成分とに分け,S偏光成分を三角プリズム32で反射さ
せてPBS33に入射させ,元のP偏光成分と混合させ
ている。ここで,上記三角プリズム32をピエゾ駆動機
構などで微小移動させることにより,S偏光成分とP偏
光成分との間に任意の位相差を与えることができる。ま
た,図7では,PBS41でP偏光成分とS偏光成分と
に分け,S偏光成分をミラー42,45を経てPBS4
6に入射させる間に,2枚の透明平行板43,44を透
過させている。上記透明平行板43,44を矢印のよう
に回転させてS偏光成分の経路長を変化させることによ
り,S偏光成分とP偏光成分との間に任意の位相差を与
えることができる。尚,図7の例では,透明平行板の回
転によって光軸がずれないように,2枚の透明平行板を
対象に回転させている。
【0023】また,S偏光成分とP偏光成分との間に位
相差を与える位置は,例えば透明平行板9と偏光子12
の間などでもよい。また,位相シフト法については,位
相差をπ/2区切りとする4ステップ法に限られるもの
ではない。一般的には3ステップ以上で可能であり,ス
テップを細かくすればそれだけ精度は向上する。また,
精度を犠牲にすれば2ステップでも可能である。更に,
上記透明平行板9の参照面(例えばS偏光成分を反射
し,P偏光成分を透過するコーティングを施す面)は,
下面9bではなく上面9aでもよい。但し,この場合に
は透明平行板9の平行度が測定精度に影響を与える(平
行板の凹凸が測定対象面の凹凸に含まれる形で評価され
る)ということに注意が必要である。
【0024】(第2の発明を具現化した実施例)図8に
示す表面形状測定装置A2は,第2の発明を具現化した
一例である。レーザ光源51から出射された光は,偏光
ビームスプリッタ(PBS)52で2分され,S偏光が
音響光学変調器54に,P偏光がミラー53を経て音響
光学変調器55に,それぞれ入射される。上記音響光学
変調器54,55(周波数差設定手段の一例)は,異な
る周波数(例えば80.1MHzと80.0MHz)で
ドライブされており,これによってS偏光とP偏光との
間に周波数差F(例えば100KHz)が生じる。上記
音響光学変調器54,55を通過したS偏光とP偏光
は,PBS57で合成された後,外部信号により光の遮
断/透過の制御が可能な光スイッチ58,ミラー59,
60,ビームエキスパンダ61を経て大径の平行光とな
り,透明平行板62に入射する。この透明平行板62の
上面62aには反射防止膜のコーティングが施され,更
に下面62bには,S偏光成分を反射し,P偏光成分を
透過するコーティングが施されている。このため,上記
透明平行板62に入射した光は,下面62bにおいてS
偏光成分が反射され,P偏光成分は透過されて測定対象
物63の表面に到達し,反射する。即ち,上記下面62
bにおいて反射されたS偏光成分が参照光,透過された
P偏光成分が物体光となる。上記参照光と物体光は,レ
ンズ64を経て偏光板65に入射して干渉し,該干渉光
はCCDカメラ66に到達する。上記CCDカメラ66
で撮像された画像は,画像メモリ67に取り込まれ,コ
ンピュータ68において上記画像に基づいて測定対象物
の表面形状が計算される。
【0025】ここで,CCDカメラ66のCCD素子上
での干渉光強度I(u,v)は,次式で示すように周波
数F(ビート周波数)で時間的に変化するビート波とな
る。 I(u,v)=A+Bcos(2πFt+φ) …(9) ここで,A及びBは光学系の構造及び測定対象物の反射
率に依存する定数,u,vはCCDカメラ66における
撮像2次元位置である。またφはCCDカメラ66の撮
像位置(u,v)に到達する参照光と物体光の光路差に
よる位相差であり,透明平行板62の下面62aを基準
とした測定対象物63の表面の高さ情報を含む。測定対
象物63の表面高さzをf(x,y)(x,yは測定対
象物の2次元座標)としたとき,φはpを定数として次
のように表される。 φ=kf(x,y)+p …(10) ここで,kは物体光の測定対象物に対する入射角に依存
する定数である。従って,上記(9),(10)式よ
り,干渉光強度I(u,v)は次のように表される。 I(u,v)=A+Bcos(2πFt+kf(x,y)+p) …(11) 上記(11)式より明らかなように,I(u,v)にお
ける周波数成分Fの位相を検出することにより,測定対
象物63の表面形状f(x,y)を求めることが可能で
ある。以上のように,本装置A2では,測定光と参照光
との間に光周波数差Fを持たせ,上記測定光と参照光の
干渉光強度の上記周波数差F成分の位相に基づいて測定
対象物表面の形状を測定するため,測定対象物を物理的
に移動させることなく測定対象物表面の3次元形状を高
精度に測定することが可能である。更に,参照面(下面
62b)に,S偏光成分を反射しP偏光成分を透過する
コーティングが施されているため,参照面と測定対象物
との間の多重反射を防止でき,測定精度を高く維持でき
る。
【0026】ところで,CCDカメラは1画面毎の採取
によってそれぞれ電荷が蓄積され,一般にその蓄積時間
(Ts)は1/30秒程度である。一方,上記ビート周
波数の周期(Tb)は1/Fであり,Fを100(MH
z)とするとTbは上記Tsに比べて小さい。従って,
上記CCDカメラの出力信号では上記ビート波の時間変
化成分が平滑化されてしまうため,上記出力信号から干
渉光強度I(u,v)の位相を検出することはできな
い。勿論,CCDカメラの電荷蓄積時間を短くするか,
或いは周波数差Fを小さくすることによって上記干渉光
強度I(u,v)の位相の検出は可能となる。しかしな
がら,CCDカメラの電荷蓄積時間を短縮すれば光検出
の感度低下という別の問題を生じ,周波数差Fを小さく
するためには音響光学変調器の駆動に周波数の確度と精
度の高い信号が必要となってコスト高となるため,いず
れも現実的な方法ではない。そこで,本装置A2では次
のようにして上記のような問題点を解決している。ま
ず,CCDカメラ66にて露光される干渉光を,上記光
スイッチ58(例えば音響光学変調器を用いることがで
きる)を用いて,図示しない撮像制御手段により次のよ
うに制御する。即ち,図9に示すように,干渉光強度I
(u,v)の周波数Fに同期し,且つ各同期において時
刻t1からΔtの時間のみ光を透過させるように上記光
スイッチ58を制御する。これにより,図9に示す干渉
光強度I(u,v)の斜線部がCCDカメラ66により
受光されるから,上記CCDカメラ66の出力信号P
(u,v)は次式のようになる。
【数12】 Δtを一定としたとき,上記(12)式はS,T,Qを
定数として次のように表される。
【数13】 ここで,t1は任意に設定可能であり,このt1とP
(u,v)との関係は図10に示すようになる。上記
S,Tは未知数であるが,t1の変化に対するP(u,
v)を測定することにより,P(u,v)の位相を算出
できる。P(u,v)の位相は即ち干渉光強度I(u,
v)の位相であるから,上記P(u,v)の位相に基づ
いてコンピュータ68において測定対象物63の表面形
状f(x,y)が算出できる。以上のような方法によ
り,CCDカメラの電荷蓄積時間を短縮したり,或いは
周波数差Fを小さくすることなく,一般的なCCDカメ
ラを用いて測定対象物の表面形状の測定が可能である。
【0027】尚,本装置A2では斜入射干渉法を用いた
が,他の光干渉法を用いた装置とすることも可能であ
る。図11に,マイケルソン型干渉法を用いた表面形状
測定装置A3の概略構成を示す。これは,互いに直交
し,光周波数の異なる2つのビーム71,72をPBS
73で分岐させ,ビーム71を参照ミラー74に,ビー
ム72を測定対象物75にそれぞれ照射させ,これらの
反射光を偏光板76で干渉させてCCDカメラ77で撮
像するものである。尚,CCDカメラによる露光の制御
は,上記のような光スイッチを用いたものに限るもので
はない。例えば,CCDカメラにおける電子シャッター
などによっても実現可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように,第1の発明は,所
定の投光手段から測定対象物に対して,上記測定対象物
と平行に設置された透明平行板を通して光を照射し,上
記透明平行板からの反射光と上記測定対象物からの反射
光とをそれらの位相差を変化させつつ干渉させることに
よって観測される複数の干渉縞に基づいて上記測定対象
物表面の形状を測定する表面形状測定装置において,上
記投光手段から出射された光を,上記測定対象物の入射
面に平行な偏光成分と垂直な偏光成分とを共に有する光
に変化させる偏光手段と,上記偏光手段を経た光の2つ
の偏光成分の位相差を変化させる位相差変更手段と,上
記透明平行板を含み,上記偏光手段を経た光の一方の偏
光成分を反射,他方を透過させるように構成された光反
射透過手段とを具備してなることを特徴とする表面形状
測定装置として構成されているため,測定対象物を物理
的に移動させることなく,位相シフト法に必要な物体光
と参照光との位相差を変更することができる。また,測
定対象物と同程度のサイズをもつ位相板は必要ないた
め,大サイズの測定対象物にも問題なく対応できる。こ
こで,上記光反射透過手段としては,上記透明平行板の
上面若しくは下面に,上記偏光手段を経た光の一方の偏
光成分を反射,他方を透過させるコーティングを施すこ
とにより実現できる。これにより,参照面(透明平行
板)と測定対象物との間の多重反射を防止でき,測定精
度を高く維持できる。また,上記位相差変更手段を電気
光学素子により構成すれば,機械的な駆動機構などが必
要ないため,より高速での測定が可能となる。
【0029】ここで,上記光反射透過手段を完全なもの
とすることは難しく,実際には僅かながら反射されるべ
き偏光成分の一部が透過し,透過されるべき偏光成分の
一部が反射してしまう。この場合,上記光反射透過手段
において透過してしまった偏光成分,或いは反射してし
まった偏光成分は,位相シフト法で求められる物体光と
参照光との光路差による位相差の誤差要因となり,測定
精度を低下させてしまう。そこで,上記光反射透過手段
において,少なくとも反射されるべき偏光成分の一部が
透過するか,或いは少なくとも透過されるべき偏光成分
の一部が反射する場合には,上記光反射透過手段を用い
て得られた上記複数の干渉縞の画像に所定の補正処理を
施すことによって上記光反射透過手段の影響による誤差
を除去するように構成すれば,更に測定精度を向上させ
ることが可能となる。
【0030】ここで,上記所定の補正処理は,例えば,
上記複数の干渉縞画像について,それぞれ所定の統計値
を算出してそれらの変動分を求め,上記各干渉縞画像か
ら上記変動分を差し引くものとすることが考えられる。
またその所定の統計値としては,例えば平均輝度,最高
輝度,最低輝度,最頻値輝度等を用いることができる。
或いは,上記透明平行板の面内において,入射光の強
度,上記光反射透過手段による反射率及び透過率が一定
と見做せる場合には,上記所定の補正処理は,
【数14】 によって得られる画像の最高輝度IKYODO1と最低輝度I
KYODO2とを求め,上記各干渉縞画像I(φ)から(I
KYODO1−IKYODO2)/2×cos(φ)(但し,φは透
明平行板と測定対象物からのそれぞれの反射光の位相
差)を差し引くものとしてもよい。或いは,上記光反射
透過手段において,反射されるべき偏光成分が全て反射
されると見做せる場合には,上記所定の補正処理は,上
記測定対象物からの反射光を受光しない条件の下で上記
複数の干渉縞画像に対応する補正用画像をそれぞれ取得
し,上記各干渉縞画像からそれぞれに対応する上記補正
用画像を差し引くものとしてもよい。
【0031】また,第2の発明は,所定の投光手段から
測定対象物に対して光を照射し,上記測定対象物で反射
された物体光と所定の参照光とを干渉させてその干渉光
強度を検出し,該干渉光強度に基づいて上記測定対象物
表面の形状を測定する表面形状測定装置において,上記
物体光と上記所定の参照光との間に光周波数差Fを持た
せる周波数差設定手段を具備し,上記周波数差設定手段
によって周波数差Fを持たせた上記物体光と所定の参照
光との干渉光強度の上記周波数差F成分の位相に基づい
て,上記測定対象物表面の形状を測定してなることを特
徴とする表面形状測定装置として構成されているため,
測定対象物を物理的に移動させることなく測定対象物表
面の3次元形状を高精度に測定することが可能である。
更に,上記干渉光強度の検出手段としてCCD撮像素子
を用いる場合には,上記周波数差Fと同期し,且つ1/
Fよりも短い露光時間でその露光のタイミングを変化さ
せつつ,上記CCD撮像素子により複数の上記干渉光強
度を検出する撮像制御手段を具備し,上記撮像制御手段
によって得られた上記複数の干渉光強度に基づいて上記
測定対象物表面の形状を測定するようにすれば,CCD
カメラの電荷蓄積時間が上記干渉光の周期よりも長い場
合でも,CCDカメラの電荷蓄積時間を短縮したり,或
いは周波数差Fを小さくすることなく,一般的なCCD
カメラを用いて測定対象物の表面形状の測定が可能であ
る。更に,上記測定対象物と平行に設置された透明平行
板からの反射光を上記参照光とし,上記投光手段を,上
記測定対象物の入射面に平行な偏光成分と垂直な偏光成
分とを共に有する光を照射するように構成し,上記透明
平行板を含む光反射透過手段が,上記投光手段から照射
された光の一方の偏光成分を反射させ,他方を透過させ
て上記測定対象物に至らしめるように構成すれば,参照
面(透明平行板)と測定対象物との間の多重反射を防止
でき,測定精度を高く維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(第1の発明)に係る表
面形状測定装置A1の概略構成図。
【図2】 透明平行板9においてS偏光成分の一部S2
が透過し,P偏光成分の一部P1が反射する状態を示す
説明図。
【図3】 複数の位相板の回転により位相差を変更する
場合の位相板の設置例。
【図4】 図3に示す位相板による位相差変更方法の説
明図。
【図5】 位相差変更手段のその他の構成例。
【図6】 位相差変更手段のその他の構成例。
【図7】 位相差変更手段のその他の構成例。
【図8】 本発明の実施例(第2の発明)に係る表面形
状測定装置A2の概略構成図。
【図9】 干渉光強度I(x,y)に対するCCDカメ
ラの露光タイミングの設定方法の説明図。
【図10】 図9におけるタイミングt1を変化させた
ときのCCDカメラの出力P(u,v)の変化状態を示
す図。
【図11】 第2の発明の他の実施例に係る表面形状測
定装置A3の概略構成図。
【図12】 従来技術に係る表面形状測定装置A0の概
略構成図。
【図13】 従来技術に係る表面形状測定装置A0′の
概略構成図。
【符号の説明】
1…レーザ光源(投光手段の一例) 2…偏光子(偏光手段の一例) 3…位相板(位相差変更手段の一例) 9…透明平行板 10…測定対象物 12…偏光子 51…レーザ光源(投光手段の一例) 54,55…音響光学変調器(周波数差設定手段の一
例) 62…透明平行板 63…測定対象物 65…偏光子 66…CCDカメラ(CCD撮像素子)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の投光手段から測定対象物に対し
    て,上記測定対象物と平行に設置された透明平行板を通
    して光を照射し,上記透明平行板からの反射光と上記測
    定対象物からの反射光とをそれらの位相差を変化させつ
    つ干渉させることによって観測される複数の干渉縞に基
    づいて上記測定対象物表面の形状を測定する表面形状測
    定装置において,上記投光手段から出射された光を,上
    記測定対象物の入射面に平行な偏光成分と垂直な偏光成
    分とを共に有する光に変化させる偏光手段と,上記偏光
    手段を経た光の2つの偏光成分の位相差を変化させる位
    相差変更手段と,上記透明平行板を含み,上記偏光手段
    を経た光の一方の偏光成分を反射,他方を透過させるよ
    うに構成された光反射透過手段とを具備してなることを
    特徴とする表面形状測定装置。
  2. 【請求項2】 上記光反射透過手段を構成する上記透明
    平行板の上面若しくは下面に,上記偏光手段を経た光の
    一方の偏光成分を反射,他方を透過させるコーティング
    が施されてなる請求項1記載の表面形状測定装置。
  3. 【請求項3】 上記光反射透過手段が,上記偏光手段を
    経た光を上記透明平行板にブリュースタ角で入射させる
    入射角設定手段と,上記透明平行板と上記測定対象物と
    の間に設置され,上記測定対象物の入射面に垂直な偏光
    成分を透過し,平行な偏光成分を透過しない偏光子とで
    構成されてなる請求項1記載の表面形状測定装置。
  4. 【請求項4】 上記位相差変更手段が,位相遅れ量の異
    なる複数の位相板を切り替えるように構成されてなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の表面形状測定装置。
  5. 【請求項5】 上記位相差変更手段が,光軸上に並べら
    れた位相遅れ量の異なる複数の位相板を光軸周りに所定
    量回転させるように構成されてなる請求項1〜3のいず
    れかに記載の表面形状測定装置。
  6. 【請求項6】 上記位相差変更手段が,電気光学素子に
    より構成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の表
    面形状測定装置。
  7. 【請求項7】 上記光反射透過手段において,少なくと
    も反射されるべき偏光成分の一部が透過するか,或いは
    少なくとも透過されるべき偏光成分の一部が反射する場
    合に,上記光反射透過手段を用いて得られた上記複数の
    干渉縞の画像に所定の補正処理を施すことによって上記
    光反射透過手段の影響による誤差を除去するように構成
    されてなる請求項1〜6のいずれかに記載の表面形状測
    定装置。
  8. 【請求項8】 上記所定の補正処理が,上記複数の干渉
    縞画像について,それぞれ所定の統計値を算出してそれ
    らの変動分を求め,上記各干渉縞画像から上記変動分を
    差し引くものである請求項7記載の表面形状測定装置。
  9. 【請求項9】 上記所定の統計値が,平均輝度,最高輝
    度,最低輝度,及び最頻値輝度のいずれかである請求項
    8記載の表面形状測定装置。
  10. 【請求項10】 上記透明平行板の面内において,入射
    光の強度,上記光反射透過手段による反射率及び透過率
    が一定と見做せる場合に,上記所定の補正処理が, 【数1】 によって得られる画像の最高輝度IKYODO1と最低輝度I
    KYODO2とを求め,上記各干渉縞画像I(φ)から(I
    KYODO1−IKYODO2)/2×cos(φ)(但し,φは透
    明平行板と測定対象物からのそれぞれの反射光の位相
    差)を差し引くものである請求項7記載の表面形状測定
    装置。
  11. 【請求項11】 上記光反射透過手段において,反射さ
    れるべき偏光成分が全て反射されると見做せる場合に,
    上記所定の補正処理が,上記測定対象物からの反射光を
    受光しない条件の下で上記複数の干渉縞画像に対応する
    補正用画像をそれぞれ取得し,上記各干渉縞画像からそ
    れぞれに対応する上記補正用画像を差し引くものである
    請求項7記載の表面形状測定装置。
  12. 【請求項12】 所定の投光手段から測定対象物に対し
    て光を照射し,上記測定対象物で反射された物体光と所
    定の参照光とを干渉させてその干渉光強度を検出し,該
    干渉光強度に基づいて上記測定対象物表面の形状を測定
    する表面形状測定装置において,上記物体光と上記所定
    の参照光との間に光周波数差Fを持たせる周波数差設定
    手段を具備し,上記周波数差設定手段によって周波数差
    Fを持たせた上記物体光と所定の参照光との干渉光強度
    の上記周波数差F成分の位相に基づいて,上記測定対象
    物表面の形状を測定してなることを特徴とする表面形状
    測定装置。
  13. 【請求項13】 上記干渉光強度の検出手段としてのC
    CD撮像素子と,上記周波数差Fと同期し,且つ1/F
    よりも短い露光時間でその露光のタイミングを変化させ
    つつ,上記CCD撮像素子により複数の上記干渉光強度
    を検出する撮像制御手段とを具備し,上記撮像制御手段
    によって得られた上記複数の干渉光強度に基づいて上記
    測定対象物表面の形状を測定してなる請求項12記載の
    表面形状測定装置。
  14. 【請求項14】 上記撮像制御手段が,上記干渉光の遮
    断/透過の切り換えが可能な光スイッチにより構成され
    る請求項13記載の表面形状測定装置。
  15. 【請求項15】 上記測定対象物と平行に設置された透
    明平行板からの反射光を上記参照光とし,上記投光手段
    が,上記測定対象物の入射面に平行な偏光成分と垂直な
    偏光成分とを共に有する光を照射するように構成され,
    上記透明平行板を含む光反射透過手段が,上記投光手段
    から照射された光の一方の偏光成分を反射させ,他方を
    透過させて上記測定対象物に至らしめるように構成され
    てなる請求項12〜14のいずれかに記載の表面形状測
    定装置。
JP2000155064A 1999-05-26 2000-05-25 表面形状測定装置 Expired - Lifetime JP4386543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155064A JP4386543B2 (ja) 1999-05-26 2000-05-25 表面形状測定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14616699 1999-05-26
JP11-146166 1999-05-26
JP2000155064A JP4386543B2 (ja) 1999-05-26 2000-05-25 表面形状測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001041724A true JP2001041724A (ja) 2001-02-16
JP4386543B2 JP4386543B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=26477061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000155064A Expired - Lifetime JP4386543B2 (ja) 1999-05-26 2000-05-25 表面形状測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4386543B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6885460B2 (en) 2001-09-21 2005-04-26 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for and method of measuring surface shape of an object
US7045766B2 (en) 2002-12-09 2006-05-16 Omron Corporation Retroreflective photoelectric sensor
JP2008032690A (ja) * 2006-06-30 2008-02-14 Mitsutoyo Corp 斜入射干渉計
US7486403B2 (en) 2006-07-20 2009-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Droplet shape measuring method and apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6885460B2 (en) 2001-09-21 2005-04-26 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for and method of measuring surface shape of an object
US7045766B2 (en) 2002-12-09 2006-05-16 Omron Corporation Retroreflective photoelectric sensor
US7081613B1 (en) 2002-12-09 2006-07-25 Omron Corporation Retroreflective photoelectric sensor
JP2008032690A (ja) * 2006-06-30 2008-02-14 Mitsutoyo Corp 斜入射干渉計
US7486403B2 (en) 2006-07-20 2009-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Droplet shape measuring method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4386543B2 (ja) 2009-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7564568B2 (en) Phase shifting interferometry with multiple accumulation
JP4739411B2 (ja) リソグラフィ投影システムおよび投影レンズ偏光センサ
TWI362570B (en) Method and apparatus for angular-resolved spectroscopic lithography characterization
JP3517903B2 (ja) 干渉計
CN102261985B (zh) 光学系统波像差标定装置及该装置测试误差的标定方法
EP1717546B1 (en) Interferometer and method of calibrating the interferometer
JP4673770B2 (ja) 光ヘテロダイン干渉測定方法およびその測定装置
TW201825864A (zh) 用於圖案化半導體特徵之特徵化的掃描白光干涉測量系統
US20070229842A1 (en) Optical Interferometer
US11719531B2 (en) Methods and systems of holographic interferometry
JP2007225341A (ja) 干渉計、及び形状の測定方法
CN108957910A (zh) 使用多相投影仪进行三维成像
US20250027764A1 (en) Inferometric measuring apparatus
Ibrahim Fast phase-shifting technique for 3-D surface micro-topography measurement
JP2003042731A (ja) 形状計測装置および形状計測方法
JP4265404B2 (ja) 点回折型干渉計測方法及び点回折型干渉計測装置
JP3891872B2 (ja) 微小周期構造評価装置及び微小周期構造評価方法
JP2002013907A (ja) 位相シフト干渉縞同時撮像装置における平面形状計測方法
JP4386543B2 (ja) 表面形状測定装置
US20100059657A1 (en) System and Method Producing Data For Correcting Autofocus Error in An Imaging Optical System
JP2011511928A (ja) 形状測定装置及びその方法
JP2014106222A (ja) 干渉測定装置、波面収差測定装置、形状測定装置、露光装置、干渉測定方法、投影光学系の製造方法、及び露光装置の製造方法
JP2000329535A (ja) 位相シフト干渉縞の同時計測装置
JPH02287107A (ja) 2次元情報取得装置
JPH11194011A (ja) 干渉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4386543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term