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JP2001035843A - 層間絶縁膜の形成方法 - Google Patents

層間絶縁膜の形成方法

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Publication number
JP2001035843A
JP2001035843A JP11208551A JP20855199A JP2001035843A JP 2001035843 A JP2001035843 A JP 2001035843A JP 11208551 A JP11208551 A JP 11208551A JP 20855199 A JP20855199 A JP 20855199A JP 2001035843 A JP2001035843 A JP 2001035843A
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JP
Japan
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organic
insulating film
interlayer insulating
film
inorganic hybrid
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Application number
JP11208551A
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English (en)
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Inventor
Nobuo Aoi
信雄 青井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜における脱ガス現象を発生し難く
して、耐熱性に優れた層間絶縁膜を形成できるようにす
る。 【解決手段】 3.0ml/minのメチルトリエトキ
シシラン(CH3Si(OC253)と、希釈ガスとし
ての1000sccmのアルゴンガスとを処理室に導入
する。処理室の圧力を1.5Torrに保った状態で、
処理室内において、基板を保持する試料台と対向する上
部電極に13.56MHzの高周波電力を600Wのパ
ワーで印加する。基板温度を400℃に設定して、30
0nm/minの堆積レートで成膜したところ、3.1
の比誘電率を有する有機無機ハイブリッド膜が得られ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
における多層配線構造の層間絶縁膜の形成方法に関し、
特に、有機無機ハイブリッド材料(有機シリコン結合を
有するシロキサン材料)をプラズマ重合することによ
り、低誘電率を有する層間絶縁膜を形成する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】有機シリコン結合を有するシロキサン材
料からなる層間絶縁膜としては、塗布法により形成され
る有機SOG膜、及びプラズマ重合により形成されるシ
ロキサン膜が知られている。
【0003】有機SOG膜の形成方法としては、有機シ
リコン結合を有するシロキサン高分子の溶液を室温にお
いて基板上に塗布して塗布膜を得た後、該塗布膜に対し
てホットプレートを用いる熱処理を行なって溶媒を蒸発
させ、その後、不活性ガスの雰囲気中における400℃
の高温下で焼き締めを行なう方法が一般的である。この
焼き締め工程においては、シロキサン高分子を構成する
シラノール(Si−OH)結合が脱水縮合反応を起こし
てシロキサン重合体が形成されるため、有機SOGが緻
密化される。
【0004】また、プラズマ重合によりシロキサン膜を
形成する方法は、有機シランと一酸化窒素等の酸化剤と
をプラズマCVD法により重合反応させて有機シラノー
ルを生成した後、該有機シラノール同士を重合反応させ
て、有機シリコン結合を有するシロキサン膜を形成する
方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の有機
SOG膜の形成方法によると、塗布膜に対して熱処理を
行なって溶媒を蒸発させるため、有機SOG膜中の溶媒
が完全に除去されないので、有機SOG膜中に残存する
溶媒が、膜形成後に行なわれる熱処理工程において徐々
に蒸発する脱ガス現象が発生する。このため、コンタク
トホールに金属膜を埋め込む際に、脱ガス現象により埋
め込み不良が発生するので、コンタクト抵抗の上昇とい
う異常を引き起こしてしまう。
【0006】また、従来のプラズマ重合によりシロキサ
ン膜を形成する方法によると、シラノール結合の脱水縮
合反応によりシラノール重合体が形成される際に、未反
応のシラノールが有機SOG膜中に残留するので、有機
SOG膜に対して行なわれる集積化プロセスにおける熱
履歴により、残留シラノールの脱水縮合反応が徐々に進
行する。このため、残留シラノールの脱水縮合反応によ
って生成される水が蒸発する脱ガス現象が発生するの
で、コンタクト抵抗の上昇という異常が引き起こされ
る。
【0007】前述した脱ガス現象は、プラズマ重合によ
り形成されるシロキサン膜においても同様に発生する。
すなわち、プラズマ中において、有機シランを酸化剤と
重合反応させる際に、シロキサン膜中にシラノールが残
留するので、残留シラノールに起因して脱ガス現象が発
生する。
【0008】前記に鑑み、本発明は、脱ガス現象を発生
し難くして、耐熱性に優れた層間絶縁膜を形成する方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の層間絶縁膜の形成方法は、アル
コキシル基、及びシリコンと結合した有機基を有する有
機アルコキシシランをプラズマ重合させて有機無機ハリ
ブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成する。
【0010】第1の層間絶縁膜の形成方法によると、有
機アルコキシシランをプラズマ重合させるため、有機ア
ルコキシシランの有機成分が有機無機ハイブリッド膜中
に有効に取り込まれるので、シラノール基の生成が抑制
される。
【0011】本発明に係る第2の層間絶縁膜の形成方法
は、Si−O−Si結合又はSi−N−Si結合を有す
る有機シリコン化合物をプラズマ重合させて有機無機ハ
リブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成する。
【0012】第2の層間絶縁膜の形成方法によると、S
i−O−Si結合又はSi−N−Si結合を有する有機
シリコン化合物をプラズマ重合させて有機無機ハリブリ
ッド膜を形成するため、有機成分が有機無機ハイブリッ
ド膜中に有効に取り込まれると共にシラノール基の生成
が抑制される。
【0013】本発明に係る第3の層間絶縁膜の形成方法
は、Si−O−Si結合又はSi−N−Si結合を有す
る有機シリコン化合物と、アルコキシル基及びシリコン
と結合した有機基を有する有機アルコキシシランとの混
合物をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド膜から
なる層間絶縁膜を形成する。
【0014】第3の層間絶縁膜の形成方法によると、S
i−O−Si結合又はSi−N−Si結合を有する有機
シリコン化合物をプラズマ重合すると、得られる有機無
機ハイブリッド膜においては有機基が相対的に多くな
り、有機アルコキシシランをプラズマ重合すると、得ら
れる有機無機ハイブリッド膜においてはSi−O結合が
相対的に多くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
層間絶縁膜の形成方法について説明するが、その前提と
して、各実施形態に用いられる主原料について説明す
る。
【0016】第1の主原料は、アルコキシル基と、シリ
コンと結合した有機基とを有する有機アルコキシシラン
であり、下記の一般式(1) 、(2) 又は(3) で表わされる
有機アルコキシシランを単独で又は混合して用いること
ができる。
【0017】一般式(1) :R1Si(OR23 (但し、
1 はアルキル基、アリル基又はアリール基であり、R
2 は、同種又は異種であって、アルキル基、アリル基又
はアリール基である。) 一般式(2) :R1 2Si(OR22 (但し、R1 は、同
種又は異種であって、アルキル基、アリル基又はアリー
ル基であり、R2 は、同種又は異種であって、アルキル
基、アリル基又はアリール基である。) 一般式(3) :R1 3Si(OR2)(但し、R1 は、同種
又は異種であって、アルキル基、アリル基又はアリール
基であり、R2 はアルキル基、アリル基又はアリール基
である。) 第2の主原料は、Si−O−Si結合又はSi−N−S
i結合を有する有機シリコン化合物であって、具体的に
は、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサフェニルジシロ
キサン、ヘキサメチルジシラザン又はヘキサフェニルジ
シラザンなどが挙げられるが、これらに限るものではな
い。
【0018】(第1の実施形態)第1の実施形態は、第
1の主原料をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド
膜からなる層間絶縁膜を形成する方法であって、第1の
主原料としては、メチルトリエトキシシラン(CH3
i(OC253:一般式(1) において、R1 がCH3
であり、R2 がC25である。)を用いる。
【0019】3.0ml/minのメチルトリエトキシ
シランを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台(下部電極)と対向する上部電極に13.56
MHzの高周波電力を600Wのパワーで印加する。
【0020】基板温度(膜の堆積温度)を400℃に設
定して、300nm/minの堆積レートで成膜したと
ころ、3.1の比誘電率を有する有機無機ハイブリッド
膜が得られた。
【0021】熱処理に伴う膜厚の減少から有機無機ハイ
ブリッド膜の熱安定性を評価したところ、450℃以上
の熱処理において収縮率が1.0%以下であって、熱処
理に対して非常に安定していることを確認できた。
【0022】第1の実施形態によると、有機アルコキシ
シラン例えばメチルトリエトキシシランをプラズマ重合
させるため、有機アルコキシシランの有機成分が有機無
機ハイブリッド膜中に有効に取り込まれる。このため、
シラノール基の生成が抑制されるので、残留シラノール
に起因する脱ガス現象が発生し難くなり、耐熱性が高い
と共に吸湿性が低い層間絶縁膜を形成することができ
る。
【0023】また、プラズマ重合は酸化剤が実質的に存
在しない非酸化性雰囲気において行なわれるため、シラ
ノール基の生成が一層抑制されるので、耐熱性がより高
く且つ吸湿性がより低い層間絶縁膜を形成することがで
きる。
【0024】(第2の実施形態)第2の実施形態は、第
1の主原料をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド
膜を得た後、該有機無機ハイブリッド膜に対して熱処理
を行なって層間絶縁膜を形成する方法であって、第1の
主原料としては、メチルトリエトキシシラン(CH3
i(OC253:一般式(1) において、R1 がCH3
であり、R2 がC25である。)を用いる。
【0025】2.0ml/minのメチルトリエトキシ
シランを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台と対向する上部電極に13.56MHzの高周
波電力を600Wのパワーで印加する。
【0026】基板温度を例えば60℃に設定して成膜す
ることにより得られた有機無機ハイブリッド膜を、不活
性ガスの雰囲気中における400℃の温度下で30分間
保持することにより熱処理を行なって層間絶縁膜を形成
する。
【0027】尚、基板温度としては、60℃でなくても
よいが、300℃以下であることが好ましい。
【0028】また、有機無機ハイブリッド膜に対して行
なう熱処理は、400℃でなくてもよいが、プラズマ重
合の温度よりも100℃以上高い温度で行なうことが好
ましい。
【0029】第2の実施形態によると、300℃以下の
低温で成膜するため、有機アルコキシシランがプラズマ
分解することにより生成される揮発性有機成分が有機無
機ハイブリッド膜中に残存する。また、有機無機ハイブ
リッド膜に対して、プラズマ重合の温度よりも100℃
以上高い温度の熱処理を行なうため、有機無機ハイブリ
ッド膜中に残存する揮発性有機成分が揮発する。このた
め、有機無機ハイブリッド膜の多孔質化及び低密度化が
進行するので、層間絶縁膜の比誘電率は一層低くなる。
【0030】また、成膜後の熱処理工程において、シロ
キサン骨格が形成されるので、層間絶縁膜の比誘電率は
一層低くなる。
【0031】このため、第2の実施形態によると、2.
2程度の低い比誘電率を有する層間絶縁膜が得られる。
【0032】尚、成膜後の熱処理工程において、不活性
ガスに酸素などの酸化剤を混入すると、熱処理時に有機
成分が分解するので、多孔質化を促進することができ
る。
【0033】また、成膜後の熱処理を還元性雰囲気にお
いて行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存する有
機成分の揮発を促進できるため、有機無機ハイブリッド
膜の多孔質化を一層進行することができ、これによっ
て、層間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすることがで
きる。
【0034】(第3の実施形態)第3の実施形態は、第
1の主原料をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド
膜を得た後、該有機無機ハイブリッド膜に対してプラズ
マ処理を行なって層間絶縁膜を形成する方法であって、
第1の主原料としては、メチルトリエトキシシラン(C
3Si(OC253:一般式(1) において、R1 がC
3 であり、R2がC25である。)を用いる。
【0035】2.0ml/minのメチルトリエトキシ
シランを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台と対向する上部電極に13.56MHzの高周
波電力を600Wのパワーで印加する。
【0036】基板温度を400℃に設定してプラズマ重
合することにより成膜された有機無機ハイブリッド膜に
対してプラズマ処理を行なう。すなわち、2.0Tor
rの圧力に保たれた処理室に水素ガスを5000scc
mの流量で導入すると共に、処理室内の上部電極に1
3.56MHzの高周波電力を500Wのパワーで印加
して、5分間のプラズマ処理を行なう。
【0037】第3の実施形態によると、第2の実施形態
と同様、膜の多孔質化及び低密度化が進行するので、第
1の実施形態に比べて、より低い比誘電率を有する膜が
得られる。
【0038】尚、基板温度を350℃以下例えば300
℃に設定してプラズマ重合により成膜した後に、プラズ
マ重合の温度よりも50℃以上高い温度例えば400℃
の温度でプラズマ処理を行なうと、有機無機ハイブリッ
ド膜の収縮は生じるが、比誘電率をより一層低下させる
ことができる。
【0039】また、第3の実施形態においては、還元性
ガス雰囲気中でプラズマ処理を行なったが、還元性ガス
の雰囲気でなくてもよい。
【0040】また、成膜後のプラズマ処理を還元性雰囲
気において行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存
する有機成分の揮発を促進できるため、有機無機ハイブ
リッド膜の多孔質化を一層進行することができ、これに
よって、層間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすること
ができる。
【0041】(第4の実施形態)第4の実施形態は、第
2の主原料をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド
膜からなる層間絶縁膜を形成する方法であって、第2の
主原料としては、Si−O−Si結合を有するヘキサメ
チルジシロキサン((CH33SiOSi(CH 33
を用いる。
【0042】1.0ml/minのヘキサメチルジシロ
キサンを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台と対向する上部電極に13.56MHzの高周
波電力を600Wのパワーで印加する。
【0043】基板温度を400℃に設定して、300n
m/minの堆積レートで成膜したところ、2.5の比
誘電率を有する有機無機ハイブリッド膜が得られた。
【0044】熱処理に伴う膜厚の減少から有機無機ハイ
ブリッド膜の熱安定性を評価したところ、450℃以上
の熱処理において、収縮率が0.5%以下であって、非
常に安定していることを確認できた。
【0045】第4の実施形態によると、プラズマ重合は
酸化剤が実質的に存在しない非酸化性雰囲気において行
なわれるため、有機成分が膜中に有効に取り込まれると
共に、シラノール基の生成が一層抑制されるので、残留
シラノールに起因する脱ガス現象が発生し難くなり、耐
熱性がより高く且つ吸湿性がより低い層間絶縁膜を形成
することができる。
【0046】(第5の実施形態)第5の実施形態は、第
2の主原料をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド
膜を得た後、該有機無機ハイブリッド膜に対して熱処理
を行なって層間絶縁膜を形成する方法であって、第2の
主原料としては、Si−O−Si結合を有するヘキサメ
チルジシロキサン((CH33SiOSi(CH33
を用いる。
【0047】1.0ml/minのヘキサメチルジシロ
キサンを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台と対向する上部電極に13.56MHzの高周
波電力を600Wのパワーで印加する。
【0048】基板温度を例えば60℃に設定して成膜す
ることにより得られた有機無機ハイブリッド膜を、不活
性ガスの雰囲気中における400℃の温度下で30分間
保持して熱処理を行なって、有機無機ハイブリッド膜を
得る。
【0049】尚、基板温度としては、60℃でなくても
よいが、300℃以下が好ましく、200℃以下である
ことがより好ましい。このように低温で成膜すると、高
温で成膜する場合に比べて、膜の密度が低くなるので、
得られる膜の比誘電率はより低くなる。
【0050】第5の実施形態によると、300℃以下の
低温で成膜するため、有機シリコン化合物がプラズマ分
解することにより生成される揮発性有機成分が有機無機
ハイブリッド膜中に残存する。また、有機無機ハイブリ
ッド膜に対して、プラズマ重合の温度よりも100℃以
上高い温度の熱処理を行なうため、有機無機ハイブリッ
ド膜中に残存する揮発性有機成分が揮発する。このた
め、有機無機ハイブリッド膜の多孔質化及び低密度化が
進行するので、層間絶縁膜の比誘電率は一層低くなる。
【0051】また、成膜後の熱処理工程において、シロ
キサン骨格が形成されるので、層間絶縁膜の比誘電率は
一層低くなる。
【0052】このため、第5の実施形態によると、2.
2程度の低い比誘電率を有する層間絶縁膜が得られた。
【0053】尚、成膜後の熱処理工程において、不活性
ガスに酸素などの酸化剤を混入すると、熱処理時に有機
成分が分解するので、多孔質化を促進することができ
る。
【0054】また、成膜後の熱処理を還元性雰囲気にお
いて行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存する有
機成分の揮発を促進できるため、有機無機ハイブリッド
膜の多孔質化を一層進行することができ、これによっ
て、層間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすることがで
きる。
【0055】(第6の実施形態)第6の実施形態は、第
2の主原料をプラズマ重合させて有機無機ハリブリッド
膜を得た後、該有機無機ハイブリッド膜に対してプラズ
マ処理を行なって層間絶縁膜を形成する方法であって、
第2の主原料としては、Si−O−Si結合を有するヘ
キサメチルジシロキサン((CH33SiOSi(CH
33)を用いる。
【0056】1.0ml/minのヘキサメチルジシロ
キサンを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台と対向する上部電極に13.56MHzの高周
波電力を600Wのパワーで印加する。
【0057】基板温度を400℃に設定して成膜するこ
とにより得られた有機無機ハイブリッド膜に対してプラ
ズマ処理を行なう。すなわち、2.0Torrの圧力に
保たれた処理室に水素ガスを5000sccmの流量で
導入すると共に、処理室内の上部電極に13.56MH
zの高周波電力を500Wのパワーで印加して、5分間
のプラズマ処理を行なう。
【0058】第6の実施形態によると、第5の実施形態
と同様、膜の多孔質化及び低密度化が進行するので、よ
り低い比誘電率を有する膜が得られる。
【0059】尚、基板温度を350℃以下例えば300
℃に設定してプラズマ重合により成膜した後に、プラズ
マ重合の温度よりも50℃以上高い温度例えば400℃
の温度でプラズマ処理を行なうと、有機無機ハイブリッ
ド膜の収縮は生じるが、比誘電率をより一層低下させる
ことができる。
【0060】また、第6の実施形態においては、還元性
ガス雰囲気中でプラズマ処理を行なったが、還元性ガス
の雰囲気でなくてもよい。
【0061】また、成膜後のプラズマ処理を還元性雰囲
気において行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存
する有機成分の揮発を促進できるため、有機無機ハイブ
リッド膜の多孔質化を一層進行することができ、これに
よって、層間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすること
ができる。
【0062】(第7の実施形態)第7の実施形態は、第
1の主原料と第2の主原料との混合物をプラズマ重合さ
せて有機無機ハリブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成
する方法であって、第1の主原料としては、メチルトリ
エトキシシラン(CH3Si(OC253:一般式(1)
において、R1 がCH3 であり、R2 がC25であ
る。)を用いると共に、第2の主原料としては、Si−
O−Si結合を有するヘキサメチルジシロキサン((C
33SiOSi(CH33)を用いる。
【0063】メチルトリエトキシシランとヘキサメチル
ジシロキサンとの混合物を液体マスフローにより1.0
ml/minの流量で処理室に導入すると共に、希釈ガ
スとしてのアルゴンガスを1000sccmの流量で処
理室に導入する。処理室の圧力を1.5Torrに保っ
た状態で、処理室内において、基板を保持する試料台と
対向する上部電極に13.56MHzの高周波電力を6
00Wのパワーで印加する。
【0064】基板温度を400℃に設定して、300n
m/minの堆積レートで成膜したところ、2.5の比
誘電率を有する有機無機ハイブリッド膜が得られた。
【0065】熱処理に伴う膜厚の減少から有機無機ハイ
ブリッド膜の熱安定性を評価したところ、450℃以上
の熱処理において、収縮率が0.5%以下であって、非
常に安定していることを確認できた。
【0066】ところで、第1の実施形態のように、有機
アルコキシシランをプラズマ重合させて得られる有機無
機ハイブリッド膜は、Si−O結合が相対的に多い一
方、有機基が相対的に少ないため、密着性が高いと共に
機械的強度も高いという長所を有しているが、比誘電率
が比較的高いという弱点があり、第4の実施形態のよう
に、Si−O−Si結合又はSi−N−Si結合を有す
る有機シリコン化合物をプラズマ重合させて得られる有
機無機ハイブリッド膜は、有機基が相対的に多い一方、
Si−O結合が相対的に少ないため、比誘電率は低いと
いう長所を有しているが、密着性及び機械的強度が低い
という弱点がある。
【0067】ところが、第7の実施形態によると、有機
アルコキシシランとSi−O−Si結合又はSi−N−
Si結合を有する有機シリコン化合物との混合物をプラ
ズマ重合させて得られる有機無機ハイブリッド膜は、そ
れぞれを単独で用いる場合の弱点が補われて、密着性及
び機械的強度が高くなると共に比誘電率が低くなる。
【0068】特に、第7の実施形態においては、メチル
トリエトキシシランとヘキサメチルジシロキサンとの混
合物をプラズマ重合するので、膜中に残存するエトキシ
基の含有率は、有機アルコキシシランを単独で使用する
場合に比べて少なくなるので、吸湿による膜質の劣化を
より抑制することができる。
【0069】また、メチルトリエトキシシランを単独で
プラズマ重合する場合には、堆積レートは100nm/
min程度であって遅いが、メチルトリエトキシシラン
とヘキサメチルジシロキサンとが共重合反応するため、
堆積レートは300nm/min程度まで増加する。こ
れは、ヘキサメチルジシロキサンがラジカル的に解離し
易く、解離したヘキサメチルジシロキサンがメチルトリ
エトキシシランと反応するので、重合反応が促進される
ためであると考えられる。
【0070】(第8の実施形態)第8の実施形態は、第
1の主原料と第2の主原料との混合物をプラズマ重合さ
せて有機無機ハリブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成
する方法であって、第1の主原料としては、メチルトリ
エトキシシラン(CH3Si(OC253:一般式(1)
において、R1 がCH3 であり、R2 がC25であ
る。)を用いると共に、第2の主原料としては、Si−
O−Si結合を有するヘキサメチルジシロキサン((C
33SiOSi(CH33)を用いる。
【0071】メチルトリエトキシシランとヘキサメチル
ジシロキサンとの混合物を液体マスフローにより1.0
ml/minの流量で処理室に導入すると共に、希釈ガ
スとしてのアルゴンガスを1000sccmの流量で処
理室に導入する。処理室の圧力を1.5Torrに保っ
た状態で、処理室内において、基板を保持する試料台と
対向する上部電極に13.56MHzの高周波電力を6
00Wのパワーで印加する。
【0072】基板温度を例えば60℃に設定して成膜す
ることにより得られた有機無機ハイブリッド膜を、不活
性ガスの雰囲気中における400℃の温度下で30分間
保持して熱処理を行なって、有機無機ハイブリッド膜を
得る。
【0073】尚、基板温度としては、60℃でなくても
よいが、300℃以下が好ましい。このように低温で成
膜すると、高温で成膜する場合に比べて、膜の密度が低
くなるので、得られる膜の比誘電率はより低くなる。
【0074】第8の実施形態によると、300℃以下の
低温で成膜するために、有機シリコン化合物がプラズマ
分解することにより生成された揮発性有機成分が膜中に
残存しており、該揮発性有機成分が成膜後の熱処理によ
り揮発する。この熱処理工程において、シロキサン骨格
が形成されると共に、膜の多孔質化及び低密度化が進行
するので、より低い比誘電率を有する膜が得られる。こ
のため、第8の実施形態によると、2.2程度の低い比
誘電率を有する層間絶縁膜が得られた。
【0075】尚、熱処理工程において、不活性ガスに酸
素などの酸化剤を混入すると、熱処理時に有機成分が分
解するので、一層の多孔質化ひいては比誘電率の一層の
低下を促進することができる。
【0076】また、成膜後の熱処理を還元性雰囲気にお
いて行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存する有
機成分の揮発を促進できるため、有機無機ハイブリッド
膜の多孔質化を一層進行することができ、これによっ
て、層間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすることがで
きる。
【0077】(第9の実施形態)第9の実施形態は、第
1の主原料と第2の主原料との混合物をプラズマ重合さ
せて有機無機ハリブリッド膜を得た後、該有機無機ハイ
ブリッド膜に対してプラズマ処理を行なって層間絶縁膜
を形成する方法であって、第1の主原料としては、メチ
ルトリエトキシシラン(CH3Si(OC253:一般
式(1) において、R1 がCH3 であり、R2 がC25
ある有機アルコキシシラン)を用いると共に、第2の主
原料としては、Si−O−Si結合を有するヘキサメチ
ルジシロキサン((CH33SiOSi(CH33)を
用いる。
【0078】メチルトリエトキシシランとヘキサメチル
ジシロキサンとの混合物を液体マスフローにより1.0
ml/minの流量で処理室に導入すると共に、希釈ガ
スとしてのアルゴンガスを1000sccmの流量で処
理室に導入する。処理室の圧力を1.5Torrに保っ
た状態で、処理室内において、基板を保持する試料台と
対向する上部電極に13.56MHzの高周波電力を6
00Wのパワーで印加する。
【0079】基板温度を400℃に設定して成膜するこ
とにより得られた有機無機ハイブリッド膜に対してプラ
ズマ処理を行なう。すなわち、2.0Torrの圧力に
保たれた処理室に水素ガスを5000sccmの流量で
導入すると共に、処理室内の上部電極に13.56MH
zの高周波電力を500Wのパワーで印加して、5分間
のプラズマ処理を行なう。
【0080】第9の実施形態によると、第8の実施形態
と同様、膜の多孔質化及び低密度化が進行するので、よ
り低い比誘電率を有する膜が得られる。
【0081】尚、基板温度を350℃以下例えば300
℃に設定してプラズマ重合により成膜した後に、プラズ
マ重合の温度よりも50℃以上高い温度例えば400℃
の温度でプラズマ処理を行なうと、有機無機ハイブリッ
ド膜の収縮は生じるが、比誘電率をより一層低下させる
ことができる。
【0082】また、第9の実施形態においては、還元性
ガス雰囲気中でプラズマ処理を行なったが、還元性ガス
の雰囲気でなくてもよい。
【0083】また、成膜後のプラズマ処理を還元性雰囲
気において行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存
する有機成分の揮発を促進できるため、有機無機ハイブ
リッド膜の多孔質化を一層進行することができ、これに
よって、層間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすること
ができる。
【0084】(第10の実施形態)第10の実施形態
は、2種類の第1の主原料の混合物をプラズマ重合させ
て有機無機ハリブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成す
る方法であって、具体的には、メチルトリエトキシシラ
ン(CH3Si(OC253:一般式(1) において、R
1 がCH3 であり、R2 がC25である。)と、ジメチ
ルジエトキシシラン((CH32Si(OC252
一般式(2) において、R1 がCH3 であり、R2 がC2
5である。)との混合物を用いる。
【0085】2.0ml/minのメチルトリエトキシ
シランと、1.0ml/minのジメチルジエトキシシ
ランとを液体マスフローにより処理室に導入すると共
に、希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccm
の流量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5To
rrに保った状態で、処理室内において、基板を保持す
る試料台(下部電極)と対向する上部電極に13.56
MHzの高周波電力を600Wのパワーで印加する。
【0086】基板温度を400℃に設定して、300n
m/minの堆積レートで成膜したところ、2.6の比
誘電率を有する有機無機ハイブリッド膜が得られた。
【0087】熱処理に伴う膜厚の減少から有機無機ハイ
ブリッド膜の熱安定性を評価したところ、450℃以上
の熱処理において、収縮率が1.0%以下であって、非
常に安定していることを確認できた。
【0088】第10の実施形態によると、アルコキシル
基の含有率が高い第1の有機アルコキシシラン(メチル
トリエトキシシラン)と、有機基の含有率が比較的高い
第2の有機アルコキシシラン(ジメチルジエトキシシラ
ン)との混合物を用いるため、第1の有機アルコキシシ
ランは、シロキサン骨格の形成に寄与して、得られる膜
の熱安定性及び機械的強度を向上させると共に、第2の
有機アルコキシシランは、膜中の有機成分の含有率を増
加させて、得られる膜の比誘電率を低くする。
【0089】このため、得られる層間絶縁膜において
は、熱安定性及び機械的強度が向上すると共に、比誘電
率が低くなる。
【0090】(第11の実施形態)第11の実施形態
は、3種類の第1の主原料の混合物をプラズマ重合させ
て有機無機ハリブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成す
る方法であって、具体的には、メチルトリエトキシシラ
ン(CH3Si(OC253:一般式(1) において、R
1 がCH3 であり、R2 がC25である。)と、ジメチ
ルジエトキシシラン((CH32Si(OC252
一般式(2) において、R1 がCH3 であり、R2 がC2
5である。)と、トリメチルエトキシシラン((CH3
3Si(OC2 5):一般式(3) において、R1 がCH
3 であり、R2 がC25である。)との混合物を用い
る。
【0091】2.0ml/minのメチルトリエトキシ
シランと、1.0ml/minのジメチルジエトキシシ
ランと、0.5ml/minのトリメチルエトキシシラ
ンとを液体マスフローにより処理室に導入すると共に、
希釈ガスとしてのアルゴンガスを1000sccmの流
量で処理室に導入する。処理室の圧力を1.5Torr
に保った状態で、処理室内において、基板を保持する試
料台(下部電極)と対向する上部電極に13.56MH
zの高周波電力を600Wのパワーで印加する。
【0092】基板温度を400℃に設定して、300n
m/minの堆積レートで成膜したところ、2.6の比
誘電率を有する有機無機ハイブリッド膜が得られた。
【0093】熱処理に伴う膜厚の減少から有機無機ハイ
ブリッド膜の熱安定性を評価したところ、450℃以上
の熱処理において、収縮率が1.0%以下であって、非
常に安定していることを確認できた。
【0094】第11の実施形態によると、アルコキシル
基の含有率が高い第1の有機アルコキシシランと、有機
基の含有率が比較的高い第2の有機アルコキシシラン
と、有機基の願竜率が極めて高い第3の有機アルコキシ
シランとの混合物を用いるため、第1の有機アルコキシ
シランは、シロキサン骨格の形成に寄与して、得られる
膜の熱安定性及び機械的強度を向上させると共に、第2
及び第3の有機アルコキシシランは、膜中の有機成分の
含有率を増加させて、得られる膜の比誘電率を低くす
る。
【0095】以下、前記の第1〜第11の実施形態に係
る方法により得られる層間絶縁膜(以下、本発明の層間
絶縁膜と称する。)が用いられる多層配線構造の具体例
について、図1(a)及び(b)、図2(a)及び
(b)、図3(a)〜(b)並びに図4(a)及び
(b)を参照しながら説明する。
【0096】図1(a)は、エッチングによりパターン
化された金属配線を有する多層配線構造を示し、基板1
の上に形成された、第1層の金属配線2と第2層の金属
配線3とが第1のコンタクト4により接続されていると
共に、第2層の金属配線3と第3層の金属配線(図示は
省略している。)とが第2のコンタクト5により接続さ
れている。
【0097】第1層の金属配線2同士の間には本発明の
層間絶縁膜からなる第1の絶縁膜11が形成されてい
る。第1層の金属配線2と第2層の金属配線3との間に
はシリコン酸化膜からなる第2の絶縁膜12が形成さ
れ、第1のコンタクト4は第2の絶縁膜12に形成され
ている。第2層の金属配線3同士の間には本発明の層間
絶縁膜からなる第3の絶縁膜13が形成されている。第
2層の金属配線3と第3層の金属配線との間にはシリコ
ン酸化膜からなる第4の絶縁膜14が形成され、第2の
コンタクト5は第4の絶縁膜14に形成されている。
【0098】図1(b)は、エッチングによりパターン
化された金属配線を有する多層配線構造を示し、基板1
の上に形成された、第1層の金属配線2と第2層の金属
配線3とが第1のコンタクト4により接続されていると
共に、第2層の金属配線3と第3層の金属配線(図示は
省略している。)とが第2のコンタクト5により接続さ
れている。
【0099】第1層の金属配線2同士の間及び第1層の
金属配線2の上には本発明の層間絶縁膜からなる第1の
絶縁膜21が形成され、第1の絶縁膜21と第2層の金
属配線3との間にはシリコン酸化膜からなる第2の絶縁
膜22が形成されている。第2層の金属配線3同士の間
及び第2層の金属配線3の上には本発明の層間絶縁膜か
らなる第3の絶縁膜23が形成され、第3の絶縁膜23
と第3層の金属配線との間にはシリコン酸化膜からなる
第4の絶縁膜24が形成されている。
【0100】図2(a)は、エッチングによりパターン
化された金属配線を有する多層配線構造を示し、基板1
の上に形成された、第1層の金属配線2と第2層の金属
配線3とが第1のコンタクト4により接続されていると
共に、第2層の金属配線3と第3層の金属配線(図示は
省略している。)とが第2のコンタクト5により接続さ
れている。
【0101】第1層の金属配線2同士の間及び第1層の
金属配線2の上には本発明の層間絶縁膜からなる第1の
絶縁膜31が形成され、第1のコンタクト4は第1の絶
縁膜31に形成されている。第2層の金属配線3同士の
間及び第2層の金属配線3の上には本発明の層間絶縁膜
からなる第2の絶縁膜32が形成され、第2のコンタク
ト5は第2の絶縁膜32に形成されている。
【0102】図2(b)は、エッチングによりパターン
化された金属配線を有する多層配線構造を示し、基板1
の上に形成された、第1層の金属配線2と第2層の金属
配線3とが第1のコンタクト4により接続されていると
共に、第2層の金属配線3と第3層の金属配線(図示は
省略している。)とが第2のコンタクト5により接続さ
れている。
【0103】基板1と第1層の金属配線2との間には本
発明の層間絶縁膜からなる第1の絶縁膜41が形成さ
れ、第1層の金属配線2同士の間及び第1層の金属配線
2の上には本発明の層間絶縁膜からなる第2の絶縁膜4
2が形成されている。第2の絶縁膜42と第2層の金属
配線3との間には、本発明の層間絶縁膜からなる第3の
絶縁膜43及び本発明の層間絶縁膜からなる第4の絶縁
膜44が形成されている。第2層の金属配線3同士の間
及び第2層の金属配線3の上には本発明の層間絶縁膜か
らなる第5の絶縁膜45が形成されている。第5の絶縁
膜45と第3層の金属配線との間には、本発明の層間絶
縁膜からなる第6の絶縁膜46及び本発明の層間絶縁膜
からなる第7の絶縁膜47が形成されている。
【0104】図3(a)は、埋め込み型の金属配線を有
する多層配線構造を示し、基板1の上に形成された、第
1層の金属配線2と第2層の金属配線3とがコンタクト
4により接続されている。
【0105】第1層の金属配線2は本発明の層間絶縁膜
からなる第1の絶縁膜51に埋め込まれている。第1層
の金属配線2と第2層の金属配線3との間にはシリコン
酸化膜からなる第2の絶縁膜52が形成され、コンタク
ト4は第2の絶縁膜52に形成されている。第2層の金
属配線3は本発明の層間絶縁膜からなる第3の絶縁膜5
3に埋め込まれている。
【0106】図3(b)は、埋め込み型の金属配線を有
する多層配線構造を示し、基板1の上に形成された、第
1層の金属配線2と第2層の金属配線3とがコンタクト
4により接続されている。
【0107】第1層の金属配線2は、本発明の層間絶縁
膜からなる第1の絶縁膜61及びシリコン酸化膜からな
る第2の絶縁膜62に埋め込まれている。第1層の金属
配線2と第2層の金属配線3との間には、本発明の層間
絶縁膜からなる第3の絶縁膜63及びシリコン酸化膜か
らなる第4の絶縁膜64が形成され、コンタクト4は第
3の絶縁膜63及び第4の絶縁膜64に形成されてい
る。第2層の金属配線3は、本発明の層間絶縁膜からな
る第5の絶縁膜65及びシリコン酸化膜からなる第6の
絶縁膜66に埋め込まれている。
【0108】図3(c)は、埋め込み型の金属配線を有
する多層配線構造を示し、基板1の上に形成された、第
1層の金属配線2と第2層の金属配線3とがコンタクト
4により接続されている。
【0109】第1層の金属配線2は、本発明の層間絶縁
膜からなる第1の絶縁膜71及びシリコン酸化膜からな
る第2の絶縁膜72に埋め込まれている。第1層の金属
配線2と第2層の金属配線3との間にはシリコン酸化膜
からなる第3の絶縁膜73が形成され、コンタクト4は
第3の絶縁膜73に形成されている。第2層の金属配線
3は、本発明の層間絶縁膜からなる第4の絶縁膜74及
びシリコン酸化膜からなる第5の絶縁膜75に埋め込ま
れている。
【0110】図4(a)は、埋め込み型の金属配線を有
する多層配線構造を示し、基板1の上に形成された、第
1層の金属配線2と第2層の金属配線3とがコンタクト
4により接続されている。
【0111】第1層の金属配線2は本発明の層間絶縁膜
からなる第1の絶縁膜81に埋め込まれている。第1層
の金属配線2と第2層の金属配線3との間には本発明の
層間絶縁膜からなる第2の絶縁膜82が形成され、コン
タクト4は第2の絶縁膜82に形成されている。第2層
の金属配線3は本発明の層間絶縁膜からなる第3の絶縁
膜83に埋め込まれている。
【0112】図4(b)は、埋め込み型の金属配線を有
する多層配線構造を示し、基板1の上に形成された、第
1層の金属配線2と第2層の金属配線3とがコンタクト
4により接続されている。
【0113】第1層の金属配線2は、本発明の層間絶縁
膜からなる第1の絶縁膜91及びシリコン酸化膜からな
る第2の絶縁膜92に埋め込まれている。コンタクト4
は本発明の層間絶縁膜からなる第3の絶縁膜93に埋め
込まれ、第2層の金属配線3は、第3の絶縁膜93及び
シリコン酸化膜からなる第4の絶縁膜94に埋め込まれ
ている。
【0114】
【発明の効果】第1の層間絶縁膜の形成方法によると、
有機アルコキシシランの有機成分が有機無機ハイブリッ
ド膜中に有効に取り込まれるため、シラノール基の生成
が抑制され、排ガス現象を抑制できるので、耐熱性が高
く且つ吸湿性が低い層間絶縁膜を形成することができ
る。
【0115】第2の層間絶縁膜の形成方法によると、有
機シリコン化合物の有機成分が有機無機ハイブリッド膜
中に有効に取り込まれると共にシラノール基の生成が抑
制され、排ガス現象を抑制できるので、耐熱性が高く且
つ吸湿性が低い層間絶縁膜を形成することができる。
【0116】第3の層間絶縁膜の形成方法によると、有
機シリコン化合物に含まれる有機基が相対的に多いた
め、比誘電率が低くなるという長所と、有機アルコキシ
シランに含まれるSi−O結合が相対的に多いため、密
着性が高いと共に機械的強度も高いという長所とが得ら
れるので、比誘電率が低いと共に密着性及び機械的強度
が高い層間絶縁膜を形成することができる。
【0117】第1、第2又は第3の層間絶縁膜の形成方
法において、有機無機ハリブリッド膜に対して熱処理を
行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存する揮発性
有機成分が揮発するため、有機無機ハイブリッド膜の多
孔質化及び低密度化が進行するので、層間絶縁膜の比誘
電率は一層低くなる。
【0118】第1、第2又は第3の層間絶縁膜の形成方
法において、有機無機ハリブリッド膜に対してプラズマ
処理を行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存する
揮発性有機成分が揮発するため、有機無機ハイブリッド
膜の多孔質化及び低密度化が進行するので、層間絶縁膜
の比誘電率は一層低くなる。
【0119】第1又は第3の層間絶縁膜の形成方法にお
ける有機アルコキシシランが、一般式:R1Si(OR2)
3 (但し、R1 はアルキル基、アリル基又はアリール基
であり、R2 は、同種又は異種であって、アルキル基、
アリル基又はアリール基である。)で表わされると、有
機アルコキシシランにおけるアルコキシル基の含有率が
高くなるため、シロキサン骨格の形成が促進されるの
で、層間絶縁膜の熱安定性及び機械的強度が向上する。
【0120】第1又は第3の層間絶縁膜の形成方法にお
ける有機アルコキシシランが、一般式:R1 2Si(O
2)2(但し、R1 は、同種又は異種であって、アルキ
ル基、アリル基又はアリール基であり、R2 は、同種又
は異種であって、アルキル基、アリル基又はアリール基
である。)で表わされると、有機アルコキシシランにお
ける有機基の含有率が比較的高くなるため、有機無機ハ
イブリッド膜中の有機成分の含有率が増加するので、層
間絶縁膜の比誘電率が低くなる。
【0121】第1又は第3の層間絶縁膜の形成方法にお
ける有機アルコキシシランが、一般式:R1 3Si(O
2) (但し、R1 は、同種又は異種であって、アルキ
ル基、アリル基又はアリール基であり、R2 はアルキル
基、アリル基又はアリール基である。)で表わされる
と、有機アルコキシシランにおける有機基の含有率が極
めて高くなるため、有機無機ハイブリッド膜中の有機成
分の含有率が大きく増加するので、層間絶縁膜の比誘電
率が一層低くなる。
【0122】第1又は第3の層間絶縁膜の形成方法にお
ける有機アルコキシシランが 一般式:R1Si(OR2)
3 (但し、R1 はアルキル基、アリル基又はアリール基
であり、R2 は、同種又は異種であって、アルキル基、
アリル基又はアリール基である。)で表わされる第1の
有機アルコキシシラン、一般式:R1 2Si(OR2)2(但
し、R1 は、同種又は異種であって、アルキル基、アリ
ル基又はアリール基であり、R2 は、同種又は異種であ
って、アルキル基、アリル基又はアリール基である。)
で表わさ第2の有機アルコキシシラン、及び一般式:R
1 3Si(OR2) (但し、R1 は、同種又は異種であっ
て、アルキル基、アリル基又はアリール基であり、R2
はアルキル基、アリル基又はアリール基である。)で表
わされる第3の有機アルコキシシランのうちの少なくと
も2つの混合物であると、第1の有機アルコキシシラン
をプラズマ重合するときの長所、第2の有機アルコキシ
シランをプラズマ重合するときの長所、又は第3の有機
アルコキシシランをプラズマ重合するときの長所が組み
合わされた層間絶縁膜を形成することができる。
【0123】第2の層間絶縁膜の形成方法における有機
シリコン化合物が、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサ
フェニルジシロキサン、ヘキサメチルジシラザン又はヘ
キサフェニルジシラザンであると、耐熱性が高く且つ吸
湿性が低い層間絶縁膜を確実に形成することができる。
【0124】第1、第2又は第3の層間絶縁膜の形成方
法において、プラズマ重合を、酸化剤が実質的に存在し
ない非酸化性雰囲気において行なうと、シラノール基の
生成が一層抑制されるので、耐熱性が一層高く且つ吸湿
性が一層低い層間絶縁膜を形成することができる。
【0125】第1、第2又は第3の層間絶縁膜の形成方
法において、300℃以下の温度下でプラズマ重合を行
なうことにより形成した有機無機ハイブリッド膜に対し
て、プラズマ重合の温度よりも100℃以上高い温度で
熱処理を行なうと、プラズマ分解により生成される揮発
性有機成分が有機無機ハイブリッド膜中に残存し、その
後の熱処理によって、残存する揮発性有機成分が揮発す
るため、有機無機ハイブリッド膜の多孔質化及び低密度
化が進行するので、層間絶縁膜の比誘電率は一層低くな
る。
【0126】この場合、成膜後の熱処理を還元性雰囲気
において行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に残存す
る有機成分の揮発を促進でき、有機無機ハイブリッド膜
の多孔質化を一層進行することができるので、層間絶縁
膜の比誘電率をより一層低くすることができる。
【0127】第1、第2又は第3の層間絶縁膜の形成方
法において、350℃以下の温度下でプラズマ重合を行
なうことにより形成した有機無機ハイブリッド膜に対し
て、プラズマ重合の温度よりも50℃以上高い温度で熱
処理を行なうと、プラズマ分解により生成される揮発性
有機成分が有機無機ハイブリッド膜中に残存し、その後
のプラズマ処理によって、残存する揮発性有機成分が揮
発するため、有機無機ハイブリッド膜の多孔質化及び低
密度化が進行するので、層間絶縁膜の比誘電率は一層低
くなる。
【0128】この場合、成膜後のプラズマ処理を還元性
雰囲気において行なうと、有機無機ハイブリッド膜中に
残存する有機成分の揮発を促進でき、有機無機ハイブリ
ッド膜の多孔質化を一層進行することができるので、層
間絶縁膜の比誘電率をより一層低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の方法により形成さ
れる層間絶縁膜が用いられる多層配線構造を示す断面図
である。
【図2】(a)及び(b)は本発明の方法により形成さ
れる層間絶縁膜が用いられる多層配線構造を示す断面図
である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の方法により形成され
る層間絶縁膜が用いられる多層配線構造を示す断面図で
ある。
【図4】(a)及び(b)は本発明の方法により形成さ
れる層間絶縁膜が用いられる多層配線構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1層の金属配線 3 第2層の金属配線 4 第1のコンタクト(コンタクト) 5 第2のコンタクト 11、21、31、41、51、61、71、81、9
1 第1の絶縁膜 12、22、32、42、52、62、72、82、9
2 第2の絶縁膜 13、23、43、53、63、73、83、93 第
3の絶縁膜 14、24、44、64、74、94 第4の絶縁膜 45、65、75 第5の絶縁膜 46、66、第6の絶縁膜 47、第7の絶縁膜

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシル基、及びシリコンと結合し
    た有機基を有する有機アルコキシシランをプラズマ重合
    させて有機無機ハリブリッド膜からなる層間絶縁膜を形
    成することを特徴とする層間絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記有機無機ハリブリッド膜に対して熱
    処理を行なって層間絶縁膜を形成することを特徴とする
    請求項1に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記有機無機ハリブリッド膜に対してプ
    ラズマ処理を行なって層間絶縁膜を形成することを特徴
    とする請求項1に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 Si−O−Si結合又はSi−N−Si
    結合を有する有機シリコン化合物をプラズマ重合させて
    有機無機ハリブリッド膜からなる層間絶縁膜を形成する
    ことを特徴とする層間絶縁膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記有機無機ハリブリッド膜に対して熱
    処理を行なって層間絶縁膜を形成することを特徴とする
    請求項4に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記有機無機ハリブリッド膜に対してプ
    ラズマ処理を行なって層間絶縁膜を形成することを特徴
    とする請求項4に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 Si−O−Si結合又はSi−N−Si
    結合を有する有機シリコン化合物と、アルコキシル基及
    びシリコンと結合した有機基を有する有機アルコキシシ
    ランとの混合物をプラズマ重合させて有機無機ハリブリ
    ッド膜からなる層間絶縁膜を形成することを特徴とする
    層間絶縁膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記有機無機ハリブリッド膜に対して熱
    処理を行なって層間絶縁膜を形成することを特徴とする
    請求項7に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記有機無機ハリブリッド膜に対してプ
    ラズマ処理を行なって層間絶縁膜を形成することを特徴
    とする請求項7に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記有機アルコキシシランは、一般
    式:R1Si(OR2)3 (但し、R1 はアルキル基、アリ
    ル基又はアリール基であり、R2 は、同種又は異種であ
    って、アルキル基、アリル基又はアリール基である。)
    で表わされることを特徴とする請求項1〜3及び7〜9
    のいずれか1項に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  11. 【請求項11】 前記有機アルコキシシランは、一般
    式:R1 2Si(OR2)2(但し、R1 は、同種又は異種で
    あって、アルキル基、アリル基又はアリール基であり、
    2 は、同種又は異種であって、アルキル基、アリル基
    又はアリール基である。)で表わされることを特徴とす
    る請求項1〜3及び7〜9のいずれか1項に記載の層間
    絶縁膜の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記有機アルコキシシランは、一般
    式:R1 3Si(OR2) (但し、R1 は、同種又は異種で
    あって、アルキル基、アリル基又はアリール基であり、
    2 はアルキル基、アリル基又はアリール基である。)
    で表わされることを特徴とする請求項1〜3及び7〜9
    のいずれか1項に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  13. 【請求項13】 前記有機アルコキシシランは、一般
    式:R1Si(OR2)3 (但し、R1 はアルキル基、アリ
    ル基又はアリール基であり、R2 は、同種又は異種であ
    って、アルキル基、アリル基又はアリール基である。)
    で表わされる第1の有機アルコキシシラン、一般式:R
    1 2Si(OR2)2 (但し、R1 は、同種又は異種であっ
    て、アルキル基、アリル基又はアリール基であり、R2
    は、同種又は異種であって、アルキル基、アリル基又は
    アリール基である。)で表わさ第2の有機アルコキシシ
    ラン、及び一般式:R1 3Si(OR2) (但し、R1 は、
    同種又は異種であって、アルキル基、アリル基又はアリ
    ール基であり、R2 はアルキル基、アリル基又はアリー
    ル基である。)で表わされる第3の有機アルコキシシラ
    ンのうちの少なくとも2つの混合物であることを特徴と
    する請求項1〜3及び7〜9のいずれか1項に記載の層
    間絶縁膜の形成方法。
  14. 【請求項14】 前記有機シリコン化合物は、ヘキサメ
    チルジシロキサン、ヘキサフェニルジシロキサン、ヘキ
    サメチルジシラザン又はヘキサフェニルジシラザンであ
    ることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載
    の層間絶縁膜の形成方法。
  15. 【請求項15】 前記プラズマ重合は、酸化剤が実質的
    に存在しない非酸化性雰囲気において行なわれることを
    特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の層間絶
    縁膜の形成方法。
  16. 【請求項16】 前記プラズマ重合は300℃以下の温
    度下で行なうと共に、前記熱処理は前記プラズマ重合が
    行なわれる温度よりも100℃以上高い温度で行なうこ
    とを特徴とする請求項2、5又は8に記載の層間絶縁膜
    の形成方法。
  17. 【請求項17】 前記熱処理は還元性雰囲気において行
    なうことを特徴とする請求項16に記載の層間絶縁膜の
    形成方法。
  18. 【請求項18】 前記プラズマ重合は350℃以下の温
    度下で行なうと共に、前記プラズマ処理は前記プラズマ
    重合が行なわれる温度よりも50℃以上高い温度で行な
    うことを特徴とする請求項3、6又は9に記載の層間絶
    縁膜の形成方法。
  19. 【請求項19】 前記プラズマ処理は還元性雰囲気にお
    いて行なうことを特徴とする請求項18に記載の層間絶
    縁膜の形成方法。
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