JP3519477B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
法、特に、脱ガス量が少なく、エッチングレートの小さ
い良質な層間絶縁膜を、より低い熱処理(キュア)温度
で形成する半導体装置の方法に関するものである。
化と層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールのアスペ
クト比の増大に伴い、配線層間の段差をできるかぎり平
坦化する必要性が高まってきている。一方、配線に広く
用いられているアルミニウムの融点は低いので、層間絶
縁膜は500℃以下、望ましくは450℃以下の温度処
理を行なうプロセスで形成しなければならないという制
約が課せられている。
ロキサン結合を有する有機ケイ素化合物のオリゴマーの
溶液を回転する基板上に塗布し、加熱縮重合して酸化ケ
イ素質の絶縁膜とする、いわゆるSOG(Spin-On-Glas
s) が用いられてきた。SOGは、溶液を用いるプロセ
スであるため、細かい隙間への埋込み性に優れている
が、表面の段差を被覆し平坦化するためには、段差に見
合った厚さの膜とする必要があり、その結果として厚膜
化することになる。
とに大別され、無機SOGは、平坦化に十分な膜厚を1
回の塗布では得ることができない欠点がある。また、縮
合による体積収縮が大きく、クラックが入りやすいとい
った問題もあった。一方、有機SOGはシロキサン結合
のSi−O−Si結合の一部を有機基で変成してこれらの点
を改良し、1回の塗布で厚塗が可能で、縮合による収縮
も少なくなったが、残留有機基が後工程の酸素プラズマ
により酸化され、その際の膜収縮により、クラックが発
生する、吸湿性が増大する、上下のCVD絶縁膜との密
着が悪く剥がれるなどの問題があった。
4,999,397 号明細書には、準安定なシラン加水分解生成
物(RSi (OH)x O(3−x)/2) n で表され、n>
8,x=0〜2,R:H,CH3 の構成式により表される
もの)の溶液をSOGと同様に用いることによって層間
絶縁膜を形成する技術が開示されている。このようなシ
ラン加水分解生成物溶液を用いれば、その塗布後のキュ
ア工程において、Si−HがSi−Oに転換する際、体積膨
張し、縮合の体積収縮と相殺されるため全体の体積変化
が小さく抑えられるので厚膜化が可能となる。しかも、
有機基が残留しないので、後工程でのプラズマダメージ
によるクラックの発生、吸湿性の増大などを回避でき、
エッチバックによる除去や、上下のCVD絶縁膜による
保護を必要とせず、SOGのみで層間絶縁膜を形成でき
る可能性がある。
雰囲気で 400℃未満の温度でキュアした場合には、0.5
%フッ酸によるエッチングレートが高く、粗な絶縁膜し
か形成されない欠点があることを確かめた。また、同じ
く窒素雰囲気中で 450℃を越える温度でキュアした場合
には、エッチングレートが比較的小さい良質な絶縁膜が
得られたが、キュア温度として 450℃を越える温度は金
属配線や他の絶縁膜を劣化させるため実用的ではない。
また、大気雰囲気中において 450℃を越える温度でキュ
アした場合には、絶縁膜中にSi−OHが発生し、吸湿性や
ガスの吸着性が増加する問題がある。
解生成物溶液などの、Si−H結合をその分子構造に含有
するSiO2前駆体塗布液を用い、低い温度でキュア処理し
てもエッチングレートや吸湿性が小さく、ガスの吸着も
少ない良質な絶縁膜を形成することができる半導体装置
の製造方法を提供しようとするものである。
めに、本発明者らはキュアの温度と雰囲気について種々
検討を行い、雰囲気としてN2O ガス、NH3 ガス、H20 ガ
スを含む雰囲気または真空雰囲気において好適な処理条
件が存在することを見い出した。
は、従来の大気雰囲気あるいは02を含む雰囲気に比べて
ゆるやかに酸化が進むため、絶縁膜中にSi−OHが生じに
くく、吸湿性が小さく、しかもガス吸着の少ない良好な
膜が得られる。
生成物の縮合反応を促進させ、低い温度でキュアしても
エッチングレートの低い緻密な絶縁膜を形成することが
できる。
あるいは酸素共存雰囲気に比べて、高品質の絶縁膜を形
成できる。この理由は、以下の H20とSi−Hとの反応式
(1)〜(4) から理解できるように、 2Si−H+H20 =Si−O−Si+H2 (1) 2Si−H+H20 =Si−OH+H2 (2) 2Si−H+02=Si−O−Si+H2O (3) 2Si−H+02=2Si−OH (4) 02とSi−Hの反応においては、02分圧によらず式(3) と
式(4) の反応が競合するため、Si−O−Si結合を形成し
て膜を緻密化しようとすると、Si−OHの発生を免れるこ
とが困難であったが、H20 とSi−Hの反応においては、
H20 分圧が低いと(1) 式の反応が優先し、Si−OHの発生
を抑制しつつSi−O−Si結合を形成するので緻密でしか
も吸湿及びガス吸着の少ない高品質な膜を得ることがで
きるためである。
縮合反応により発生するガス状の副生成物を効率良く除
去されるので、低い温度でキュアしても緻密な絶縁膜を
形成することができる。
の好適実施例とその限定理由を以下に示す。N2O ガスを
含む雰囲気の場合、好適なN2O ガス濃度nは25<n≦10
0 体積%(残部純窒素)とし、キュア温度Tの好適な範
囲は 330<T≦450 とし、より好ましくは、70≦n≦10
0 体積% 350≦T≦450 とする。この場合、残部は、実
質的に酸化性ガスを含まない高純度の不活性ガスであれ
ば、窒素ガスでなくてもよく、例えばAr, He等の非酸化
性ガスを用いることができる。N2O の体積分率が25%以
下、あるいはキュア温度が330 ℃以下であると、Si−H
のSi−Oへの転換が不十分となり、絶縁膜の緻密化が達
成できなくなるので好適でない。450 ℃を超えるキュア
温度が好適でない理由はすでに示した通りである。
濃度nは1<n≦100 体積%(残部純窒素)とし、キュ
ア温度Tの好適範囲は 330<T≦450 とする。より好ま
しくは、25≦n≦85体積%、380 ≦T≦425 ℃とする。
この場合、上記実施例と同様に残部は実質的に酸化性ガ
スを含まない高純度の不活性ガスであれば、窒素ガスで
なくてもかまわない。NH3 の体積分率が1%以下、ある
いはキュア温度が 330℃以下になると、縮合反応が不十
分で、絶縁膜の緻密化が達成できなくなるので好適でな
い。一方、キュア温度が 450℃を超えると、縮合反応が
進み過ぎて、大きな収縮率、収縮に伴うクラック、はが
れ、下層金属配線への応力負荷などをもたらし、好適で
ない。
度nは 0.5ppm <H20 <7%(残部純窒素)とし、キュ
ア温度Tの好適範囲は 330<T≦450 ℃とする。より好
ましくは、1ppm <n≦5体積%、400 ≦T≦425 ℃で
ある。この場合、残部は、実質的に酸化性ガスを含まな
い高純度の不活性ガスであれば、窒素ガスでなくてもか
まわない。H20 の体積分率が 0.5ppm 以下、あるいはキ
ュア温度が 330℃以下であると、縮合反応が不十分で、
絶縁膜の緻密化が達成できなくなるので好適でない。一
方、H20 の体積分率が7%以上になると、 (2)式の反応
が進行してSi−OHが発生しやすくなり、絶縁膜の吸湿性
及びガス吸着性が強くなってしまう。キュア温度 410℃
のときの、キュア雰囲気中のH20 の体積分率と、膜の緻
密さの指標である、0.5 %フッ酸によるエッチングレー
トおよびFTIRのピークの積分強度から見積もられる膜中
水分量との関係を図1に示す。また、キュア温度が 450
℃を超えると、縮合反応が進み過ぎて、大きな収縮率、
大きな収縮率、収縮に伴うクラック、はがれ、下層金属
配線への応力負荷をもたらすので好適でない。
<P<200 Torr、キュア温度Tの適な範囲を 330<T≦
450 ℃とし、より好ましくは 0.5≦P≦100 Torr、380
≦T≦425 とする。真空度が 200Torr以上になると、雰
囲気中に含まれる微量な酸素ガスにより (4)式の反応が
進行してSi−OHが発生しやすくなり、絶縁膜が吸湿性と
なりガス吸着もしやすくなる。また、0.05Torr以下では
エッチングレートが急増するため、好ましくない。キュ
ア温度が 330℃以下であると、絶縁膜の緻密化が達成で
きなくなるので好適でない。キュア温度が 450℃を超え
ると縮合反応が進み過ぎて、大きな収縮率、収縮に伴う
クラック、はがれ、下層金属配線への反応負荷をもたら
すので好適でない。
分子構造中にSi−H結合を持つことを特徴とする化合物
であるが、本発明の方法では、分子構造中にSi−H結合
を含有する酸化ケイ素絶縁物前駆体塗布液全般を適用で
きる。この分子構造中にSi−H結合を含有する酸化ケイ
素絶縁体物前駆体としては、例えば分子式(HSiO 1.5)n
で表されるところのハイドロジェンシルセスオキサンオ
リゴマーや分子式 (HxSi(OH, OC2H5) ) 4−x(O<x
<=1)で表されるところのハイドロジェンシロキサン
オリゴマー、また、分子式 (HSi(NH) 1.5)nで表さると
ころのハイドロジェンシラザンオリゴマーなどが挙げら
れる。
給することにより、Si−OHの発生を抑制することができ
る。また、NH3 を含む雰囲気あるいは真空雰囲気でキュ
アすることにより、キュア温度を低くしても緻密な膜を
形成することができ、キュア温度が低いということで、
Si−OHの抑制にも寄与する。H20 を含む雰囲気でキュア
する場合には、H20 とSi−Hの反応によりSi−OHの発生
を抑制しつつSi−O−Si結合を形成するので、緻密でし
かも吸湿性及びガス吸着性の少ない高品質な絶縁膜を得
ることができる。
説明する。分子構造中にSi−H結合を含有する酸化ケイ
素絶縁物前駆体塗布液A(商品名:DOW CORNINGFLOWABL
E OXIDE Fox-17) 及びB (分子式H0.6Si(OH, OC2H5)
3.4で表されるハイドロジェンシロキサンオリゴマー)
を各々、6インチのシリコン基板上にスピンコーターで
塗布し、200 ℃で乾燥後、酸化ケイ素絶縁体物前駆体塗
布液Aについては表1〜4に示す温度、雰囲気で、酸化
ケイ素絶縁体物前駆体塗布液Bについては表5に示す、
温度、雰囲気で、それぞれキュアして層間絶縁膜を形成
した。スピンコーターの回転速度は、乾燥後の膜厚が70
00Åとなるように調節した。キュアにより硬化した層間
絶縁膜について、以下の方法に従ってウエットエッチレ
ートを測定し、水およびガスの脱離量を評価した。
厚差を浸漬時間で除した値をウエットエッチングレート
として求めた。
(TDS)法で、脱離ガス種とその量を測定した。脱ガ
ス種は主にH20 であった。量については、400℃でN2雰
囲気キュアの場合の量を1として規格化して表に示し
た。
絶縁膜は、いずれもエッチレートが1500Å/min 以下と
低く、水およびガスの吸脱着性も 400℃N雰囲気キュア
とほぼ同等の小さい収縮率で高品質な層間絶縁膜が得ら
れた。
水およびガスの脱離量が少なくかつ収縮率の小さい層間
絶縁膜を形成することができる。そのため、本発明の絶
縁膜は、近年益々高密度化する半導体装置に適用できる
信頼性の高い平坦化膜としてその工業的利用価値はすこ
ぶる大である。
及び巻き中の H2O含有量との関係を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成するに
当たり、Si−H結合を含むSiO2前駆体の溶液を半導
体基板上に塗布した後、H2Oガスの濃度が800体積
ppm以上7体積%未満で残部が酸化性ガスを含まない不活
性ガスの雰囲気中で、330℃を超えて450℃以下の温度で
熱処理して層間絶縁膜を形成することを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項2】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成するに
当たり、Si−H結合を含むSiO2前駆体の溶液を半導
体基板上に塗布した後、真空度が0.5Torr以上100
Torr以下の真空雰囲気中で、330℃を超えて450℃以下の
温度で熱処理して層間絶縁膜を形成することを特徴とす
る半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00186695A JP3519477B2 (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00186695A JP3519477B2 (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08191064A JPH08191064A (ja) | 1996-07-23 |
JP3519477B2 true JP3519477B2 (ja) | 2004-04-12 |
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ID=11513477
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1995
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