JP2001026805A - ガスタービン等で廃棄された無機質繊維フィルターの高炉溶融樋保温材としての活用法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】従来は無機質繊維ガスタービンフィルターを高
炉溶滓樋の保温材として板状のまま活用していた。この
ままであると保熱性が弱く直ぐに溶融されてしまう
保熱材としての維持時間（寿命）が短時間であるとい
う欠点があった。 【解決手段】このガスタービンフィルターをシュレッダ
ーで切断して細かい帯状もしくは短冊状にしたり、これ
にコークスや石灰、あるいは籾殻等他の保温性物質を混
合することによって保温性能の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明はガスタービンフィルター
を保温材として、その保温性能の向上に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のガスタービンフィルターでの保温
材としての活用はそのまま板状で使用していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来は無機質繊維ガス
タービンフィルターの保温材としての活用はそのまま板
状のままであり、このままであると保熱性が弱く直
ぐに溶融されてしまう保熱材としての維持時間（寿
命）が短時間であるという問題点がある。本発明では、
保温材としてその性能を向上させることを目的としてい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このガスタービンフィル
ターをシュレッダーで切断して細かい帯状もしくは短冊
状にする。また、これにコークスや石灰、あるいは籾殻
等他の保温性物質を混合することも可能である。

【０００５】

【保温材としての必要特性】溶滓の凝固を防ぐこと。
保温効果に加えて再通銑時には容易に壊れること。
直ぐ溶融せず盛り上がった形状を保つこと。

【０００６】すなわち、高断熱性（低嵩密度・多孔質）
であり、持続型の発熱性（燃焼速度の遅いもの）を持
ち、軽く（低嵩密度であり盛り上がった形状を形成でき
る粒子の形状）且つ、強固な凝固層を形成しないもの
（低強度結合層）が要求される。

【０００７】ガスタービンフィルターの化学組成を表１
に示す。Ｌｏｓｓ Ｏｎ Ｉｇｎｉｔｉｏｎ（ＬＯＩ）
の大部分は液体、固体の有機物質であり、Ｆｅ_２Ｏ_３は
捕集ダスト中由来のものである。

【０００８】

【表１】

【０００９】

【実施例】第１に先ず、板状のガスタービンフィルター
をシュレッダーで切断し細かい帯状もしくは短冊状にす
る。次にコークス等の他の保温剤とこの帯状もしくは短
冊状のガスタービンフィルターをミキサーに入れて混合
させる。帯状もしくは短冊状のガスタービンフィルター
が他の保温剤、例えばコークスなどの粒子を覆いこのコ
ークスの酸素との燃焼消費速度を弱め、コークスの燃焼
が少しずつなされていき、その結果全体として保温時間
が長くなり保温性能が高くなる。

【００１０】本発明では、嵩密度を下げるためにシュレ
ッダーにより帯状もしくは短冊状にガスタービンフィル
ターを切断する。

【００１１】図１はシュレッダーを示し、ガスタービン
フィルターを投入口より装入し、シュレッダー内部の
カッターによって切断され排出口より帯状もしくは
短冊状になったガスタービンフィルターが製造される。

【００１２】図２にミキサーを示す。ミキサーの投入口
より他の保温材やコークス等をいれ、次に帯状もしく
は短冊状のガスタービンフィルターを入れミキサーで回
転混錬させて混合させる。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、請求項１の発明によれば
保温性能が高くなる。スラグやメタルによる溶融が
されにくくなる。保温材としての維持時間（寿命）が
長時間となる。などの保温性能の高さが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ガスタービンフィルターの切断に用いるシ
ュレッダー概略図である。

【図２】 混合に用いる回転混錬ミキサーである。

【図３】 ガスタービンフィルターの外観略図であ
る。

【符号の説明】

１・・・ ガスタービンフィルター投入口 ２・・・ シュレッダー内部カッター ３・・・ 排出口 ４・・・ ミキサー投入口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスタービンフィルターをシュレッダー
   やミキサー等を用いて有価な高炉溶銑樋保温材として有
   効活用する方法