JP2001023223A - 光情報再生装置 - Google Patents
光情報再生装置Info
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- JP2001023223A JP2001023223A JP11190044A JP19004499A JP2001023223A JP 2001023223 A JP2001023223 A JP 2001023223A JP 11190044 A JP11190044 A JP 11190044A JP 19004499 A JP19004499 A JP 19004499A JP 2001023223 A JP2001023223 A JP 2001023223A
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Landscapes
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被検出媒体の材質に依拠せず、簡便な構成で
解像限界を超える光学情報の再生が可能な光情報再生装
置を得る。 【解決手段】 空間的にコヒーレントな光を射出する光
源211と、この光源からの光を複数の集光ビームとし
て被検出媒体207上に集光する集光光学系22と、こ
れら複数の集光ビームに対応して設けられ被検出媒体に
近接して配設される複数の回折格子GA〜GEと、被検出
媒体からの反射光を複数の集光ビーム各々について検出
する検出光学系24と、この検出光学系により検出され
た検出値から被検出媒体の光学情報を再生する処理装置
25とを備える光情報再生装置において、被検出媒体と
複数の集光ビームとを相対的に2次元走査させる走査手
段23を有し、処理装置は走査手段により複数の集光ビ
ームを2次元走査させて検出信号を合成することにより
被検出媒体の平面像を再生する。
解像限界を超える光学情報の再生が可能な光情報再生装
置を得る。 【解決手段】 空間的にコヒーレントな光を射出する光
源211と、この光源からの光を複数の集光ビームとし
て被検出媒体207上に集光する集光光学系22と、こ
れら複数の集光ビームに対応して設けられ被検出媒体に
近接して配設される複数の回折格子GA〜GEと、被検出
媒体からの反射光を複数の集光ビーム各々について検出
する検出光学系24と、この検出光学系により検出され
た検出値から被検出媒体の光学情報を再生する処理装置
25とを備える光情報再生装置において、被検出媒体と
複数の集光ビームとを相対的に2次元走査させる走査手
段23を有し、処理装置は走査手段により複数の集光ビ
ームを2次元走査させて検出信号を合成することにより
被検出媒体の平面像を再生する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を用いて被検出
媒体上の光学情報を再生する光情報再生装置、例えば、
光ディスク等の情報記録媒体に記録された情報を再生す
る再生装置や、微細な被観測物体の平面像を再生表示す
る走査型の光学顕微鏡などの光情報再生装置に関する。
媒体上の光学情報を再生する光情報再生装置、例えば、
光ディスク等の情報記録媒体に記録された情報を再生す
る再生装置や、微細な被観測物体の平面像を再生表示す
る走査型の光学顕微鏡などの光情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような光情報再生装置は既に広く
用いられており、光ディスク等光を用いた情報の記録・
再生装置については記録密度を向上させるため、また走
査型光学顕微鏡では解像度を向上させるため、従来から
超解像技術を応用した種々の提案が成されている。これ
らには、例えば光源の光波長λを短波長化し、あるいは
照射集光光学系を改善する等、光学系に改良を加える方
式や、情報記録媒体の非線形な特性を応用する方式等を
挙げることができる。
用いられており、光ディスク等光を用いた情報の記録・
再生装置については記録密度を向上させるため、また走
査型光学顕微鏡では解像度を向上させるため、従来から
超解像技術を応用した種々の提案が成されている。これ
らには、例えば光源の光波長λを短波長化し、あるいは
照射集光光学系を改善する等、光学系に改良を加える方
式や、情報記録媒体の非線形な特性を応用する方式等を
挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光学系に改良
を加える方式では、光源波長λと光学系の開口数NAで
定まる解像限界(λ/NA)を超えて微細な信号を再生す
ることができない。そして、解像限界を微細化する手段
としての光源波長λを短波長化する方法は、研究レベル
や大規模な半導体装置では可能であっても、民生用とし
て安定的かつ一般的に使用可能な光波長が半導体レーザ
の発振波長や光学材料から制限されるため現実的でな
い。また、ソリッド・イマージョン・レンズ(Solid Imme
rsion Lens)を使用し、近接場に於けるエバネッセント
光を利用した方法では、実効NA値を大きくすることが
できるが、その増加割合はレンズの屈折率に比例するた
め、この方法のみでは解像限界を改善する効果に限界が
ある。
を加える方式では、光源波長λと光学系の開口数NAで
定まる解像限界(λ/NA)を超えて微細な信号を再生す
ることができない。そして、解像限界を微細化する手段
としての光源波長λを短波長化する方法は、研究レベル
や大規模な半導体装置では可能であっても、民生用とし
て安定的かつ一般的に使用可能な光波長が半導体レーザ
の発振波長や光学材料から制限されるため現実的でな
い。また、ソリッド・イマージョン・レンズ(Solid Imme
rsion Lens)を使用し、近接場に於けるエバネッセント
光を利用した方法では、実効NA値を大きくすることが
できるが、その増加割合はレンズの屈折率に比例するた
め、この方法のみでは解像限界を改善する効果に限界が
ある。
【0004】一方、磁気的超解像など媒体の非線形な特
性を応用する方式は、情報を記録・再生する装置につい
ては利用可能であっても、走査型顕微鏡などの様に被検
出媒体が不特定の媒質である場合には利用することがで
きない。また、記録再生装置として利用する場合におい
ても、解像限界が記録方式に依存すること、記録媒体の
製造コストが従来と比較して増大することなどの問題を
有している。
性を応用する方式は、情報を記録・再生する装置につい
ては利用可能であっても、走査型顕微鏡などの様に被検
出媒体が不特定の媒質である場合には利用することがで
きない。また、記録再生装置として利用する場合におい
ても、解像限界が記録方式に依存すること、記録媒体の
製造コストが従来と比較して増大することなどの問題を
有している。
【0005】この様に、従来から成されてきた種々の提
案は、解像度を向上させるという目的に対して、それぞ
れ技術的意義を有するものであるが、いずれについても
未だ多くの課題を有するものであった。そこで、本出願
の発明者は被検出媒体たる記録媒体に近接して回折格子
を配設し、記録媒体上の記録情報と回折格子の間に生ず
るモアレ縞の移動変化を検出することにより、解像限界
を超える情報を再生可能な新たな手法を発明し、本出願
人に係る特願平11−048811号に開示している。
案は、解像度を向上させるという目的に対して、それぞ
れ技術的意義を有するものであるが、いずれについても
未だ多くの課題を有するものであった。そこで、本出願
の発明者は被検出媒体たる記録媒体に近接して回折格子
を配設し、記録媒体上の記録情報と回折格子の間に生ず
るモアレ縞の移動変化を検出することにより、解像限界
を超える情報を再生可能な新たな手法を発明し、本出願
人に係る特願平11−048811号に開示している。
【0006】本発明は、前記課題を解決するとともに、
上記発明技術をさらに進展させるべく成されたものであ
り、被検出媒体の材質的な特性に依拠することなく、ま
た、情報の記録方式を変更することなく、簡易な構成に
より解像限界を超える光学情報を再生できる光情報再生
装置を提供することを目的とする。
上記発明技術をさらに進展させるべく成されたものであ
り、被検出媒体の材質的な特性に依拠することなく、ま
た、情報の記録方式を変更することなく、簡易な構成に
より解像限界を超える光学情報を再生できる光情報再生
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の光情報再生装置は、空間的にコヒーレント
な光を射出する光源(例えば実施形態に於けるレーザダ
イオード201)と、この光源からの光を複数の集光ビ
ームとして被検出媒体上に集光する集光光学系(例えば
実施形態に於ける回折格子203,対物レンズ205,
SIレンズ206等)と、これら複数の集光ビームに対
応して設けられ前記被検出媒体に近接して配設される複
数の回折格子(例えば実施形態に於けるGA〜GE)と、
被検出媒体からの透過光若しくは反射光を複数の集光ビ
ーム各々について検出する検出光学系(例えば実施形態
に於ける結像レンズ208,フォトディテクタ209)
と、この検出光学系により検出された検出値から被検出
媒体の光学情報を再生する処理装置とを備える光情報再
生装置において、被検出媒体と複数の集光ビームとを相
対的に2次元走査させる走査手段(例えば実施形態に於
けるステージ23)を有し、処理装置は走査手段により
複数の集光ビームを2次元走査させて被検出媒体の平面
像を再生する。
め、本発明の光情報再生装置は、空間的にコヒーレント
な光を射出する光源(例えば実施形態に於けるレーザダ
イオード201)と、この光源からの光を複数の集光ビ
ームとして被検出媒体上に集光する集光光学系(例えば
実施形態に於ける回折格子203,対物レンズ205,
SIレンズ206等)と、これら複数の集光ビームに対
応して設けられ前記被検出媒体に近接して配設される複
数の回折格子(例えば実施形態に於けるGA〜GE)と、
被検出媒体からの透過光若しくは反射光を複数の集光ビ
ーム各々について検出する検出光学系(例えば実施形態
に於ける結像レンズ208,フォトディテクタ209)
と、この検出光学系により検出された検出値から被検出
媒体の光学情報を再生する処理装置とを備える光情報再
生装置において、被検出媒体と複数の集光ビームとを相
対的に2次元走査させる走査手段(例えば実施形態に於
けるステージ23)を有し、処理装置は走査手段により
複数の集光ビームを2次元走査させて被検出媒体の平面
像を再生する。
【0008】上記構成によれば、被検出媒体と複数の集
光ビームとは走査手段により相対的に2次元走査され、
検出光学系はこの2次元走査によって複数の回折格子と
被検出媒体との間で生じる相互作用を各々検出し、処理
装置は検出値と回折格子の定数及び走査位置情報とから
被検出媒体の平面像を再生する。従って、簡易な構成で
解像限界を超えた平面像を再生する光情報再生装置を提
供することができる。
光ビームとは走査手段により相対的に2次元走査され、
検出光学系はこの2次元走査によって複数の回折格子と
被検出媒体との間で生じる相互作用を各々検出し、処理
装置は検出値と回折格子の定数及び走査位置情報とから
被検出媒体の平面像を再生する。従って、簡易な構成で
解像限界を超えた平面像を再生する光情報再生装置を提
供することができる。
【0009】なお、前記複数の回折格子は、走査方向に
対して異なる方向に配向されることが望ましい。この様
に回折格子を配設することにより、回折格子の配向され
た方向各々について解像限界を超えた信号を得ることが
でき、これ等を合成することにより方向性のない均一な
平面像を高倍率で再生することができる。
対して異なる方向に配向されることが望ましい。この様
に回折格子を配設することにより、回折格子の配向され
た方向各々について解像限界を超えた信号を得ることが
でき、これ等を合成することにより方向性のない均一な
平面像を高倍率で再生することができる。
【0010】また、前記複数の回折格子は各々異なる空
間周波数を有し、処理装置にはこれら複数の回折格子各
々の空間周波数に対応した周波数特性を有するバンドパ
スフィルタを備えることが好ましい。
間周波数を有し、処理装置にはこれら複数の回折格子各
々の空間周波数に対応した周波数特性を有するバンドパ
スフィルタを備えることが好ましい。
【0011】あるいは、空間的にコヒーレントな光を射
出する光源(例えば実施形態に於けるレーザダイオード
101)と、この光源からの光を複数の集光ビームとし
て被検出媒体上に集光し走査する集光光学系(例えば実
施形態に於ける回折格子103,対物レンズ105,S
Iレンズ106等)と、これら複数の集光ビームに対応
して設けられ被検出媒体に近接して配設される複数の回
折格子(例えば実施形態に於けるGA〜GC)と、被検出
媒体からの透過光若しくは反射光を前記複数の集光ビー
ム各々について検出する検出光学系(例えば実施形態に
於ける結像レンズ108,フォトディテクタ109)
と、この検出光学系により検出された検出値から被検出
媒体の光学情報を再生する処理装置とを備える光情報再
生装置において、複数の回折格子は各々異なる空間周波
数を有し、処理装置はこれら複数の回折格子各々の空間
周波数に対応した周波数特性を有するバンドパスフィル
タを備えて光情報再生装置を構成することが好ましい。
出する光源(例えば実施形態に於けるレーザダイオード
101)と、この光源からの光を複数の集光ビームとし
て被検出媒体上に集光し走査する集光光学系(例えば実
施形態に於ける回折格子103,対物レンズ105,S
Iレンズ106等)と、これら複数の集光ビームに対応
して設けられ被検出媒体に近接して配設される複数の回
折格子(例えば実施形態に於けるGA〜GC)と、被検出
媒体からの透過光若しくは反射光を前記複数の集光ビー
ム各々について検出する検出光学系(例えば実施形態に
於ける結像レンズ108,フォトディテクタ109)
と、この検出光学系により検出された検出値から被検出
媒体の光学情報を再生する処理装置とを備える光情報再
生装置において、複数の回折格子は各々異なる空間周波
数を有し、処理装置はこれら複数の回折格子各々の空間
周波数に対応した周波数特性を有するバンドパスフィル
タを備えて光情報再生装置を構成することが好ましい。
【0012】さらに、上記バンドパスフィルタの透過特
性は、各回折格子の基本空間周波数を中心周波数として
各光学系の解像可能な周波数帯域幅内の検出信号を透過
し、この周波数帯域外の検出信号を遮断するよう設定す
ることが好ましい。
性は、各回折格子の基本空間周波数を中心周波数として
各光学系の解像可能な周波数帯域幅内の検出信号を透過
し、この周波数帯域外の検出信号を遮断するよう設定す
ることが好ましい。
【0013】これ等の構成では、複数の回折格子は各々
異なる空間周波数すなわち異なる格子間隔を有して配設
されている。回折格子との相互作用(例えばモアレ縞の
発現)によって検出され把捉可能となる被検出媒体の大
きさは回折格子の格子間隔によって異なり、格子間隔の
細かいもの(空間周波数の高いもの)ほど小さい像を検
出可能となる。そこで、上記のように空間周波数の異な
る回折格子を複数設けることによって、検出可能な帯域
を高次の倍率まで連続的に高めることができる。また、
処理装置に回折格子の空間周波数に対応したバンドパス
フィルタを備えることにより、各回折格子を透過して検
出される重複帯域の信号や高次の高調波ノイズ等を除去
し、各信号の合成後において不要な強調のない再現性の
高い再生像や再生信号を得ることができる。
異なる空間周波数すなわち異なる格子間隔を有して配設
されている。回折格子との相互作用(例えばモアレ縞の
発現)によって検出され把捉可能となる被検出媒体の大
きさは回折格子の格子間隔によって異なり、格子間隔の
細かいもの(空間周波数の高いもの)ほど小さい像を検
出可能となる。そこで、上記のように空間周波数の異な
る回折格子を複数設けることによって、検出可能な帯域
を高次の倍率まで連続的に高めることができる。また、
処理装置に回折格子の空間周波数に対応したバンドパス
フィルタを備えることにより、各回折格子を透過して検
出される重複帯域の信号や高次の高調波ノイズ等を除去
し、各信号の合成後において不要な強調のない再現性の
高い再生像や再生信号を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】具体的実施例の説明に先立ち、ま
ず、回折格子を用いた超解像の原理について簡単に説明
する。この原理は Lukoszらにより発表された超解像技
術(W.Lukoszand M.Marchand, Optica Acta, 10(1963)2
41)を基礎とし、さらに Lukoszらの理論では直接適用
することができなかった走査光学系での格子による超解
像の振る舞いを明らかにするものである。
ず、回折格子を用いた超解像の原理について簡単に説明
する。この原理は Lukoszらにより発表された超解像技
術(W.Lukoszand M.Marchand, Optica Acta, 10(1963)2
41)を基礎とし、さらに Lukoszらの理論では直接適用
することができなかった走査光学系での格子による超解
像の振る舞いを明らかにするものである。
【0015】まず、光学顕微鏡などの通常の光学装置で
物体表面を観察するとき、観測する光源の波長(例えば
レーザ波長)をλ、対物レンズの開口数をNAとしたと
きに、観測面上の縞のピッチが光学系の回折限界である
λ/2NAより小さい場合には、縞としてのコントラス
トがまったく得られず、従ってこの像(信号)を再生する
ことができない。
物体表面を観察するとき、観測する光源の波長(例えば
レーザ波長)をλ、対物レンズの開口数をNAとしたと
きに、観測面上の縞のピッチが光学系の回折限界である
λ/2NAより小さい場合には、縞としてのコントラス
トがまったく得られず、従ってこの像(信号)を再生する
ことができない。
【0016】次に、物体上に回折格子を載置し、この回
折格子を通して物体表面を観察する場合について考え
る。いま、物体の観測面に存在する微細構造の等価的な
周期ピッチをP1、この観測面上に載置される回折格子
のピッチをPaとしたとき、回折格子を通して物体の観
測面を観察すると、次式で示す周期Pmのモアレ縞を見
出すことができる。
折格子を通して物体表面を観察する場合について考え
る。いま、物体の観測面に存在する微細構造の等価的な
周期ピッチをP1、この観測面上に載置される回折格子
のピッチをPaとしたとき、回折格子を通して物体の観
測面を観察すると、次式で示す周期Pmのモアレ縞を見
出すことができる。
【0017】
【数1】 Pm=P1・Pa/|P1−Pa| ・・・・・・・・・・・・(1)
【0018】上記式(1)は等価ピッチP1の微細構造
が、回折格子を重ねてモアレ縞を発生させることによ
り、ピッチPmに拡大されることを示しており、特にこ
れら両者のピッチが近接した値のときには、極めて大き
な拡大率となることを示している。すなわち、たとえ物
体上の等価ピッチP1が回折限界以下の値であっても、
適切なピッチの回折格子を選択することによりこれを拡
大し、充分な余裕を持って検出・再生することができ
る。
が、回折格子を重ねてモアレ縞を発生させることによ
り、ピッチPmに拡大されることを示しており、特にこ
れら両者のピッチが近接した値のときには、極めて大き
な拡大率となることを示している。すなわち、たとえ物
体上の等価ピッチP1が回折限界以下の値であっても、
適切なピッチの回折格子を選択することによりこれを拡
大し、充分な余裕を持って検出・再生することができ
る。
【0019】ところで、Lukoszらの提案した超解像は結
像光学系を用いているため、像面に得られるのはモアレ
縞の像(拡大変調された像)であり、物体面の微細な周期
パターン像そのもののを再生するためには、モアレ縞の
像側にも回折格子を配設して復調させる必要があった。
像光学系を用いているため、像面に得られるのはモアレ
縞の像(拡大変調された像)であり、物体面の微細な周期
パターン像そのもののを再生するためには、モアレ縞の
像側にも回折格子を配設して復調させる必要があった。
【0020】しかし、本発明では回折格子による超解像
を走査光学系と組み合わせることにより、像側に回折格
子を配置する必要を基本的に排している。以下この原理
について説明する。まず、静止状態の光学系で回折格子
により拡大観測されるモアレ縞は前述のとおりである。
次に走査光学系では回折格子を含む光学系と観測される
物体の被観測面とが相対変位して観測面を走査する。つ
まり回折格子と物体の微細周期パターンとが走査方向に
相対変位する。このときモアレ縞はこの相対変位に伴っ
て移動する。
を走査光学系と組み合わせることにより、像側に回折格
子を配置する必要を基本的に排している。以下この原理
について説明する。まず、静止状態の光学系で回折格子
により拡大観測されるモアレ縞は前述のとおりである。
次に走査光学系では回折格子を含む光学系と観測される
物体の被観測面とが相対変位して観測面を走査する。つ
まり回折格子と物体の微細周期パターンとが走査方向に
相対変位する。このときモアレ縞はこの相対変位に伴っ
て移動する。
【0021】ここで、モアレ縞の空間構造は光学系が解
像可能な信号にまで拡大されたものであり微細な周期パ
ターンそのものではないが、回折格子と物体とが相対変
位したときにモアレ縞の移動する速度も同じ量だけ拡大
されている。このため、物体の微細な周期パターンが1
ピッチ分移動したときには、観測されるモアレ縞も拡大
されたモアレ縞の1ピッチ分移動する。すなわち、走査
光学系では拡大された空間構造を読み取りながらも、検
出される再生信号の周波数は物体の微細な周期パターン
そのものであるという特異な効果を有している。この効
果は走査光学系において回折格子を用いて超解像を行う
場合の大きなメリットであり、従来の超解像の議論では
全く指摘されていなかったものである。
像可能な信号にまで拡大されたものであり微細な周期パ
ターンそのものではないが、回折格子と物体とが相対変
位したときにモアレ縞の移動する速度も同じ量だけ拡大
されている。このため、物体の微細な周期パターンが1
ピッチ分移動したときには、観測されるモアレ縞も拡大
されたモアレ縞の1ピッチ分移動する。すなわち、走査
光学系では拡大された空間構造を読み取りながらも、検
出される再生信号の周波数は物体の微細な周期パターン
そのものであるという特異な効果を有している。この効
果は走査光学系において回折格子を用いて超解像を行う
場合の大きなメリットであり、従来の超解像の議論では
全く指摘されていなかったものである。
【0022】この様子を図1(a),(b)を用いて周波数空
間で説明する。まず、光学的に解像可能な空間周波数
(本稿において「解像限界周波数」という。)fuは、よ
く知られているように光学系の回折限界から次式(2)で
表される。なお、空間周波数は周期パターンピッチの逆
数である。
間で説明する。まず、光学的に解像可能な空間周波数
(本稿において「解像限界周波数」という。)fuは、よ
く知られているように光学系の回折限界から次式(2)で
表される。なお、空間周波数は周期パターンピッチの逆
数である。
【0023】
【数2】 fu=2NA/λ ・・・・・・・・・・・・・・(2)
【0024】ここで、図1(a)に示すように、観測面に
おける微細構造の空間周波数f1が解像限界周波数fuよ
りも高い場合には、通常ではこの微細構造を検出し再生
することができない。しかし、この微細構造上に空間周
波数f1と近接する空間周波数faの回折格子を重ね、こ
の回折格子を通して微細構造を観察すると、
おける微細構造の空間周波数f1が解像限界周波数fuよ
りも高い場合には、通常ではこの微細構造を検出し再生
することができない。しかし、この微細構造上に空間周
波数f1と近接する空間周波数faの回折格子を重ね、こ
の回折格子を通して微細構造を観察すると、
【0025】
【数3】 f1’=|fa−f1| ・・・・・・・・・・・・・(3) なる空間周波数のモアレ縞が観測できる。
【0026】そして、この空間周波数f1’は図1(b)に
示す様に解像限界周波数fuよりも充分低い周波数とな
るため、検出光学系はこのモアレ縞を解像することがで
きる。前述したように、光学系が直接観測するのは空間
周波数f1’に拡大(変換)されたモアレ縞であるが、走
査光学系においてはモアレ縞が移動する移動速度も同時
に拡大されている。このため、モアレ縞の移動に伴い一
定位置で検出されるモアレ縞の明暗信号は、空間周波数
f1と同一の周期で明暗を繰り返す。すなわち、走査光
学系では解像可能なピッチの粗い空間周波数f1’の干
渉縞を検出しながら、解像限界以下であるピッチの細か
い空間周波数f1の微細構造を検出したと等価の出力信
号を得られるのである。この様にして、走査光学系に於
ける回折格子を用いた超解像では、極めて単純な構成
で、光学系の解像限界周波数を超えた微細構造を容易に
検出し、再生することができる。
示す様に解像限界周波数fuよりも充分低い周波数とな
るため、検出光学系はこのモアレ縞を解像することがで
きる。前述したように、光学系が直接観測するのは空間
周波数f1’に拡大(変換)されたモアレ縞であるが、走
査光学系においてはモアレ縞が移動する移動速度も同時
に拡大されている。このため、モアレ縞の移動に伴い一
定位置で検出されるモアレ縞の明暗信号は、空間周波数
f1と同一の周期で明暗を繰り返す。すなわち、走査光
学系では解像可能なピッチの粗い空間周波数f1’の干
渉縞を検出しながら、解像限界以下であるピッチの細か
い空間周波数f1の微細構造を検出したと等価の出力信
号を得られるのである。この様にして、走査光学系に於
ける回折格子を用いた超解像では、極めて単純な構成
で、光学系の解像限界周波数を超えた微細構造を容易に
検出し、再生することができる。
【0027】ところで、上記のように回折格子を用いて
超解像を行うことにより、解像限界周波数fuを超える
領域まで空間周波数帯域を拡大して微細構造を検出する
ことが可能だが、このとき回折格子の配設された光学系
で読み取り可能な空間周波数帯域は、拡大されたモアレ
縞の空間周波数f1’が解像限界周波数fu以下である周
波数帯域、換言すれば、前記式(3)における右辺|fa
−f1|がfu以下となる空間周波数帯域である。
超解像を行うことにより、解像限界周波数fuを超える
領域まで空間周波数帯域を拡大して微細構造を検出する
ことが可能だが、このとき回折格子の配設された光学系
で読み取り可能な空間周波数帯域は、拡大されたモアレ
縞の空間周波数f1’が解像限界周波数fu以下である周
波数帯域、換言すれば、前記式(3)における右辺|fa
−f1|がfu以下となる空間周波数帯域である。
【0028】このことは、回折格子が配設された光学系
では、検出可能な空間周波数の上限値が高い周波数側に
上昇するが、このとき検出可能な空間周波数の帯域幅は
変化しないことを意味する。また、このことは同時に、
空間周波数の異なる回折格子を複数配設して個々に検出
系を構成し、これ等を合成することにより、解像限界周
波数を超えて連続的に高い空間周波数領域まで検出・再
生する光情報再生装置を構成可能であることを意味して
いる。
では、検出可能な空間周波数の上限値が高い周波数側に
上昇するが、このとき検出可能な空間周波数の帯域幅は
変化しないことを意味する。また、このことは同時に、
空間周波数の異なる回折格子を複数配設して個々に検出
系を構成し、これ等を合成することにより、解像限界周
波数を超えて連続的に高い空間周波数領域まで検出・再
生する光情報再生装置を構成可能であることを意味して
いる。
【0029】図2(a)〜(d)は上記概念を模式的に示した
ものであり、空間周波数がfA=0,fB=2fu,fC=4f
uの3種の回折格子GA,GB,GCを設けた場合に、各検出
系が検出する空間周波数領域 図2(a)〜(c)、および、
これらを合成することにより、この光学系全体で検出可
能な空間周波数領域 図2(d)を示している。すなわち、
本例の場合には、被検出媒体の周期パターンのうち、周
波数が−fu〜fuの周波数成分を有するものについて
は、空間周波数fA=0の回折格子(すなわち素通し)GA
を備える検出系がその検出を受け持つこととなる。ま
た、周波数がfu〜3fuの周波数成分を有するものにつ
いては空間周波数fB=2fuの回折格子GBを備える検出
系で、周波数が3fu〜5fuの周波数成分を有するものに
ついては空間周波数fC=4fuの回折格子GCを備える検
出系で各々検出を受け持つのである。そして、この様に
回折格子を適宜選択し、各検出系からの検出信号を合成
することにより、光学系全体での検出可能領域を高い空
間周波数領域まで連続的に拡大することができる。な
お、図2ではプラス側の周波数領域のみ示しているが、
マイナス側領域についても対称に存在するので以降の説
明を省略する。また合成方法の最も簡単な例として、単
純に和をとることが考えられる。
ものであり、空間周波数がfA=0,fB=2fu,fC=4f
uの3種の回折格子GA,GB,GCを設けた場合に、各検出
系が検出する空間周波数領域 図2(a)〜(c)、および、
これらを合成することにより、この光学系全体で検出可
能な空間周波数領域 図2(d)を示している。すなわち、
本例の場合には、被検出媒体の周期パターンのうち、周
波数が−fu〜fuの周波数成分を有するものについて
は、空間周波数fA=0の回折格子(すなわち素通し)GA
を備える検出系がその検出を受け持つこととなる。ま
た、周波数がfu〜3fuの周波数成分を有するものにつ
いては空間周波数fB=2fuの回折格子GBを備える検出
系で、周波数が3fu〜5fuの周波数成分を有するものに
ついては空間周波数fC=4fuの回折格子GCを備える検
出系で各々検出を受け持つのである。そして、この様に
回折格子を適宜選択し、各検出系からの検出信号を合成
することにより、光学系全体での検出可能領域を高い空
間周波数領域まで連続的に拡大することができる。な
お、図2ではプラス側の周波数領域のみ示しているが、
マイナス側領域についても対称に存在するので以降の説
明を省略する。また合成方法の最も簡単な例として、単
純に和をとることが考えられる。
【0030】なお、上記のような空間周波数(格子定数)
を有する回折格子GA,GB,GCを用いて被検出媒体を観
測するとき、現実に検出される信号中には、各回折格子
によって定まる検出帯域幅以外の周波数成分が含まれて
いる。図3(a),(b),(c)には各回折格子を有する検出系
で現実に検出される信号帯域を模式的に示しており、例
えば回折格子GCを有する検出系の検出信号には、図3
(b)に示す様に本来的な検出領域であるfu〜3fuの周波
数成分B以外に、−fu〜fuの周波数成分B’及び高調
波成分B’’が混合して検出される。
を有する回折格子GA,GB,GCを用いて被検出媒体を観
測するとき、現実に検出される信号中には、各回折格子
によって定まる検出帯域幅以外の周波数成分が含まれて
いる。図3(a),(b),(c)には各回折格子を有する検出系
で現実に検出される信号帯域を模式的に示しており、例
えば回折格子GCを有する検出系の検出信号には、図3
(b)に示す様に本来的な検出領域であるfu〜3fuの周波
数成分B以外に、−fu〜fuの周波数成分B’及び高調
波成分B’’が混合して検出される。
【0031】これは、本来的な検出領域であるfu〜3fu
の周波数成分Bが、回折格子と微細周期パターンとの干
渉によるモアレ縞(1次回折光)の移動周波数であるのに
対し、−fu〜fuの周波数成分B’は、モアレ縞を透過
して見える直接反射光(0次光)の周波数、すなわち被検
出媒体の周期パターンそのものの移動周波数を検出して
いるからに他ならない。このため、各検出系の信号中に
は、上記本来的な検出領域(以降「モアレ縞検出領域」
という。)のほかに、格子定数によらず上記直接反射光
が検出されることとなり、これらの信号をそのまま合成
(加算)したときには、図3(d)に示す様に−fu〜fuの
周波数領域が強調された再生信号となる。また、高周波
成分B’’はモアレ縞の奇数次の高調波成分を検出して
いるものである。この高周波成分は一般的に信号強度が
微弱であり、上記直接反射光のような強い効果は持たな
いが、構成する回折格子の数が増え再生信号として使用
する空間周波数領域が拡大されるにつれノイズとして再
生信号に与える影響が増大する。
の周波数成分Bが、回折格子と微細周期パターンとの干
渉によるモアレ縞(1次回折光)の移動周波数であるのに
対し、−fu〜fuの周波数成分B’は、モアレ縞を透過
して見える直接反射光(0次光)の周波数、すなわち被検
出媒体の周期パターンそのものの移動周波数を検出して
いるからに他ならない。このため、各検出系の信号中に
は、上記本来的な検出領域(以降「モアレ縞検出領域」
という。)のほかに、格子定数によらず上記直接反射光
が検出されることとなり、これらの信号をそのまま合成
(加算)したときには、図3(d)に示す様に−fu〜fuの
周波数領域が強調された再生信号となる。また、高周波
成分B’’はモアレ縞の奇数次の高調波成分を検出して
いるものである。この高周波成分は一般的に信号強度が
微弱であり、上記直接反射光のような強い効果は持たな
いが、構成する回折格子の数が増え再生信号として使用
する空間周波数領域が拡大されるにつれノイズとして再
生信号に与える影響が増大する。
【0032】本発明では、各回折格子の検出系ごとに、
その回折格子の空間周波数に対応した周波数特性を有す
るバンドパスフィルタを挿入し、上記のような再生信号
の歪曲を防止する。さらに、各検出系からの信号の加算
に当たっては、これ等各検出系の検出感度に応じた重み
づけを行い、再生信号のフラット化を図っている。図4
(a)〜(d)は、各回折格子の検出系ごとに設けるバンドパ
スフィルタの透過周波数特性FA〜FCと、このようなバ
ンドパスフィルタを設けた場合の効果を、前記図3(a)
〜(d)に対応して示したものである。
その回折格子の空間周波数に対応した周波数特性を有す
るバンドパスフィルタを挿入し、上記のような再生信号
の歪曲を防止する。さらに、各検出系からの信号の加算
に当たっては、これ等各検出系の検出感度に応じた重み
づけを行い、再生信号のフラット化を図っている。図4
(a)〜(d)は、各回折格子の検出系ごとに設けるバンドパ
スフィルタの透過周波数特性FA〜FCと、このようなバ
ンドパスフィルタを設けた場合の効果を、前記図3(a)
〜(d)に対応して示したものである。
【0033】図示するように、各バンドパスフィルタの
透過周波数特性FA〜FCは、前記モアレ縞検出領域の周
波数帯域のみを透過して他の周波数帯域を減衰させる。
従って、図3(d)に見られるような低い周波数帯域の強
調や高周波ノイズ成分混入を防止することができる。さ
らに、加算に当たって各検出系の検出感度に応じた重み
付けを行う(図4(d)中に点線で示す)ことにより再現
性の高いフラットな再生像を得ることができる。
透過周波数特性FA〜FCは、前記モアレ縞検出領域の周
波数帯域のみを透過して他の周波数帯域を減衰させる。
従って、図3(d)に見られるような低い周波数帯域の強
調や高周波ノイズ成分混入を防止することができる。さ
らに、加算に当たって各検出系の検出感度に応じた重み
付けを行う(図4(d)中に点線で示す)ことにより再現
性の高いフラットな再生像を得ることができる。
【0034】以降は、これまでに説明した原理及び概念
に基づいてなされた具体的実施形態について説明を行
う。図5は本発明に係る光情報再生装置の第1の実施形
態である光ディスク再生装置の構成を示したものであ
る。この光ディスク再生装置1は、照射光学系11,集
光光学系12,回折格子GA〜GC,検出光学系14及び
処理装置15から構成されており、光ディスク107上
に記録された光学情報を読み取り再生する光情報再生装
置である。以下この光ディスク再生装置1について詳細
に説明する。
に基づいてなされた具体的実施形態について説明を行
う。図5は本発明に係る光情報再生装置の第1の実施形
態である光ディスク再生装置の構成を示したものであ
る。この光ディスク再生装置1は、照射光学系11,集
光光学系12,回折格子GA〜GC,検出光学系14及び
処理装置15から構成されており、光ディスク107上
に記録された光学情報を読み取り再生する光情報再生装
置である。以下この光ディスク再生装置1について詳細
に説明する。
【0035】レーザダイオード(半導体レーザ)101か
ら射出されたレーザ光Lは、コリメータレンズ102で
平行ビームにコリメートされた後、ビーム分割用の回折
格子103によって0次(直進)及び±1次(屈折)の3本
の平行ビームLA,LB,LCに分割される。分割された各
ビームはハーフミラー104を透過した後、対物レンズ
105及びソリッド・イマージョン・レンズ106(以
下「SIレンズ」と表記する。)によって各々集光さ
れ、SIレンズ下端面に3つのビームスポットを形成す
る。
ら射出されたレーザ光Lは、コリメータレンズ102で
平行ビームにコリメートされた後、ビーム分割用の回折
格子103によって0次(直進)及び±1次(屈折)の3本
の平行ビームLA,LB,LCに分割される。分割された各
ビームはハーフミラー104を透過した後、対物レンズ
105及びソリッド・イマージョン・レンズ106(以
下「SIレンズ」と表記する。)によって各々集光さ
れ、SIレンズ下端面に3つのビームスポットを形成す
る。
【0036】ビームスポットの形成されるSIレンズ下
端面には、それぞれのビームスポットに対応する領域
に、3種の異なる空間周波数を有する回折格子GA,GB,
GCが形成されている。図6にはSIレンズ106に対
するこれ等回折格子GA〜GCの形成状態を、図5中に於
けるVI-VI矢視図として例示しており、集光されたビー
ムスポットはこれ等回折格子の形成領域内に照射され
る。なお、3つのビームスポットの間隔は、隣接するレ
ーザビームによって相互に干渉することがないように、
ビームスポットサイズω0よりも充分大きい間隔を保持
して形成されている。また、SIレンズ106の下端面
と光ディスク107表面との間隔(ギャップ)は、SIレ
ンズからのエバネッセント光が光ディスク上に充分到達
するように、光源レーザの発振波長以下となるよう構成
されている。
端面には、それぞれのビームスポットに対応する領域
に、3種の異なる空間周波数を有する回折格子GA,GB,
GCが形成されている。図6にはSIレンズ106に対
するこれ等回折格子GA〜GCの形成状態を、図5中に於
けるVI-VI矢視図として例示しており、集光されたビー
ムスポットはこれ等回折格子の形成領域内に照射され
る。なお、3つのビームスポットの間隔は、隣接するレ
ーザビームによって相互に干渉することがないように、
ビームスポットサイズω0よりも充分大きい間隔を保持
して形成されている。また、SIレンズ106の下端面
と光ディスク107表面との間隔(ギャップ)は、SIレ
ンズからのエバネッセント光が光ディスク上に充分到達
するように、光源レーザの発振波長以下となるよう構成
されている。
【0037】このようにして回折格子GA,GB,GC越し
に光ディスク107に照射され、この光ディスク上の記
録マークを照明して反射したレーザ光は、再びSIレン
ズ106、対物レンズ105を透過し、ハーフミラー1
04で折り返されて結像レンズ108によりフォトディ
テクタ109上に3つの集光像を結像する。フォトディ
テクタ109は、これ等集光像に対応した複数の検出領
域を有しており、本実施例においては回折格子GA〜GC
に対応する3つの検出領域(A,B,C)を有するフォトディ
テクタが用いられている。なお、フォトディテクタ10
9の受光面と光ディスク107の表面とは略共役となる
ように配置されている。
に光ディスク107に照射され、この光ディスク上の記
録マークを照明して反射したレーザ光は、再びSIレン
ズ106、対物レンズ105を透過し、ハーフミラー1
04で折り返されて結像レンズ108によりフォトディ
テクタ109上に3つの集光像を結像する。フォトディ
テクタ109は、これ等集光像に対応した複数の検出領
域を有しており、本実施例においては回折格子GA〜GC
に対応する3つの検出領域(A,B,C)を有するフォトディ
テクタが用いられている。なお、フォトディテクタ10
9の受光面と光ディスク107の表面とは略共役となる
ように配置されている。
【0038】ここで、フォトディテクタ109から出力
される3つの検出信号間には、レーザビームの走査速度
(光ディスク107の回転による記録マークの移動線速
度)と、記録マークを検出する3つのビームスポットの
相互間隔と、によって定まる検出時間遅れτA-B,τ
A-C(τB-C)が存在する。そこで、フォトディテクタ10
9の出力信号は遅延回路110(A,B,C)に入力されて、
各々の検出信号間の時間遅れを補正した後、バンドパス
フィルタ111に入力される。
される3つの検出信号間には、レーザビームの走査速度
(光ディスク107の回転による記録マークの移動線速
度)と、記録マークを検出する3つのビームスポットの
相互間隔と、によって定まる検出時間遅れτA-B,τ
A-C(τB-C)が存在する。そこで、フォトディテクタ10
9の出力信号は遅延回路110(A,B,C)に入力されて、
各々の検出信号間の時間遅れを補正した後、バンドパス
フィルタ111に入力される。
【0039】バンドパスフィルタ111(A,B,C)は、既
に図4を用いて説明したように、各回折格子GA〜GCの
検出系ごとに、その回折格子の空間周波数に対応した透
過周波数特性FA〜FCを有する部分透過型のフィルタで
あり、各検出系の受け持つ「モアレ検出領域」の信号の
みを透過し、他の周波数領域の信号を減衰させる。従っ
て、回折格子を透過して検出される空間周波数2NA/
λ以下の信号(0次光信号)が重複して加算されることが
なく、また、回折格子による高次高調波成分を減衰させ
てノイズを低減させることができる。
に図4を用いて説明したように、各回折格子GA〜GCの
検出系ごとに、その回折格子の空間周波数に対応した透
過周波数特性FA〜FCを有する部分透過型のフィルタで
あり、各検出系の受け持つ「モアレ検出領域」の信号の
みを透過し、他の周波数領域の信号を減衰させる。従っ
て、回折格子を透過して検出される空間周波数2NA/
λ以下の信号(0次光信号)が重複して加算されることが
なく、また、回折格子による高次高調波成分を減衰させ
てノイズを低減させることができる。
【0040】バンドパスフィルタ111によりフィルタ
リングされた各検出信号は、加算機112に入力され、
各検出系ごとの検出感度の差異を補正する重み付け処理
(ゲイン調整)を行った上で加算され、再生信号として
出力される。
リングされた各検出信号は、加算機112に入力され、
各検出系ごとの検出感度の差異を補正する重み付け処理
(ゲイン調整)を行った上で加算され、再生信号として
出力される。
【0041】なお、以上の説明に於ける3つの回折格子
のうち一つ、例えばGAは空間周波数ゼロ(すなわち素
通し)であり、他の回折格子の空間周波数、及びバンド
パスフィルタの透過周波数特性は図4に示した例によ
る。また、図5に示した走査方向での、遅延回路110
に於けるAchの遅延時間は基本的にゼロであり、他のch
の遅延時間τA-B,τA-CがこのAchを基準に定められる
例について説明している。
のうち一つ、例えばGAは空間周波数ゼロ(すなわち素
通し)であり、他の回折格子の空間周波数、及びバンド
パスフィルタの透過周波数特性は図4に示した例によ
る。また、図5に示した走査方向での、遅延回路110
に於けるAchの遅延時間は基本的にゼロであり、他のch
の遅延時間τA-B,τA-CがこのAchを基準に定められる
例について説明している。
【0042】以上説明した光ディスク再生装置1によれ
ば、解像限界を超える微細な記録マークを簡易な構成で
再生することができ、且つ、その再生信号が歪曲されあ
るいは高調波ノイズの重畳されることのない、フラット
な再生特性を有する再生装置を提供することができる。
ば、解像限界を超える微細な記録マークを簡易な構成で
再生することができ、且つ、その再生信号が歪曲されあ
るいは高調波ノイズの重畳されることのない、フラット
な再生特性を有する再生装置を提供することができる。
【0043】次に、これまで説明した超解像を2次元画
像の再生に応用する場合について説明する。本発明では
回折格子と被検出媒体間で生じるモアレ縞を利用し、こ
のモアレ縞の移動を検出することにより超解像を行う。
従って、この超解像効果は回折格子の形成方向(配向方
向)と直交する1次元方向にのみ有効であり、回折格子
の形成方向と平行な方向には何らの拡大効果をも有して
いない。このため、前述の光ディスク再生装置のよう
に、検出しようとする微細構造が走査方向に対して一定
方向に一定の規則性を持ったピット情報である場合に
は、前述した実施形態の構成で全く問題ないが、このま
まの構成では2次元平面の不規則構造を正確に再生する
ことができない。
像の再生に応用する場合について説明する。本発明では
回折格子と被検出媒体間で生じるモアレ縞を利用し、こ
のモアレ縞の移動を検出することにより超解像を行う。
従って、この超解像効果は回折格子の形成方向(配向方
向)と直交する1次元方向にのみ有効であり、回折格子
の形成方向と平行な方向には何らの拡大効果をも有して
いない。このため、前述の光ディスク再生装置のよう
に、検出しようとする微細構造が走査方向に対して一定
方向に一定の規則性を持ったピット情報である場合に
は、前述した実施形態の構成で全く問題ないが、このま
まの構成では2次元平面の不規則構造を正確に再生する
ことができない。
【0044】そこで、本発明では、複数の集光ビームを
2次元走査させるステージを設けるとともに、回折格子
の形成方向が異なる複数の回折格子を配設することによ
り、全方位に対して解像度の向上を図っている。例え
ば、縦、横、斜め±45度、の4種(素通しを合わせて計
5種)の回折格子を配設し、これ等回折格子を有する検
出系を用いて被検出媒体上をスキャンさせることによ
り、2次元平面の全方位に対して解像度を向上させた再
生像を得ることができる。
2次元走査させるステージを設けるとともに、回折格子
の形成方向が異なる複数の回折格子を配設することによ
り、全方位に対して解像度の向上を図っている。例え
ば、縦、横、斜め±45度、の4種(素通しを合わせて計
5種)の回折格子を配設し、これ等回折格子を有する検
出系を用いて被検出媒体上をスキャンさせることによ
り、2次元平面の全方位に対して解像度を向上させた再
生像を得ることができる。
【0045】図7は、この状態を空間周波数領域で示し
たものであり、図に於ける縦及び横の座標は当該2方向
の空間周波数を表し、紙面垂直方向に各空間周波数の信
号強度をとっている(不図示)。ここで、図中座標軸交点
部の白ぬきの正方形領域が回折格子を用いない光学系の
解像範囲を示し、図中に縦線及び横線で示す領域はそれ
ぞれの方向に配向された回折格子によって拡大された解
像範囲を示している。なお、このとき各格子の守備範囲
が互いに重ならないように、瞳を矩形にしておくことが
好ましい。また、±45度方向の回折格子は縦・横の拡大
領域を滑らかに斜め領域に拡大するものであり、縦・横
の回折格子より2の平方根倍(√2倍)だけ空間周波数の
高い格子を用いている。そして、以上のような4種の回
折格子を用いる構成によって、縦横方向ともに従来に比
べて3倍の解像力が得られることが理解される。
たものであり、図に於ける縦及び横の座標は当該2方向
の空間周波数を表し、紙面垂直方向に各空間周波数の信
号強度をとっている(不図示)。ここで、図中座標軸交点
部の白ぬきの正方形領域が回折格子を用いない光学系の
解像範囲を示し、図中に縦線及び横線で示す領域はそれ
ぞれの方向に配向された回折格子によって拡大された解
像範囲を示している。なお、このとき各格子の守備範囲
が互いに重ならないように、瞳を矩形にしておくことが
好ましい。また、±45度方向の回折格子は縦・横の拡大
領域を滑らかに斜め領域に拡大するものであり、縦・横
の回折格子より2の平方根倍(√2倍)だけ空間周波数の
高い格子を用いている。そして、以上のような4種の回
折格子を用いる構成によって、縦横方向ともに従来に比
べて3倍の解像力が得られることが理解される。
【0046】また、上記のような空間周波数の拡大作用
は、既に図2を用いて説明した方法によりさらに高める
ことが可能である。すなわち、縦、横、斜めの各方向に
対して空間周波数の異なる複数の回折格子を配設し、こ
れ等各検出系からの検出情報を加算(合成)することによ
り、全方位に対する分解能をさらに高めた2次元平面像
を得ることができる。この場合、用いる回折格子の方位
及び空間周波数は、図8に示す様な解像範囲マップから
定められる。
は、既に図2を用いて説明した方法によりさらに高める
ことが可能である。すなわち、縦、横、斜めの各方向に
対して空間周波数の異なる複数の回折格子を配設し、こ
れ等各検出系からの検出情報を加算(合成)することによ
り、全方位に対する分解能をさらに高めた2次元平面像
を得ることができる。この場合、用いる回折格子の方位
及び空間周波数は、図8に示す様な解像範囲マップから
定められる。
【0047】図9は、以上説明した概念に基づいて成さ
れた本発明に係る光情報再生装置の第2の実施形態であ
る走査型光学顕微鏡の構成を示したものである。この走
査型光学顕微鏡2は、照射光学系21,集光光学系2
2,回折格子GA〜GE,ステージ23,検出光学系24
及び処理装置25から構成されており、ステージ上に載
置された物体207表面の微細構造を読み取り再生する
光情報再生装置である。以降この走査型光学顕微鏡2に
ついて詳細に説明する。
れた本発明に係る光情報再生装置の第2の実施形態であ
る走査型光学顕微鏡の構成を示したものである。この走
査型光学顕微鏡2は、照射光学系21,集光光学系2
2,回折格子GA〜GE,ステージ23,検出光学系24
及び処理装置25から構成されており、ステージ上に載
置された物体207表面の微細構造を読み取り再生する
光情報再生装置である。以降この走査型光学顕微鏡2に
ついて詳細に説明する。
【0048】レーザダイオード201から射出されたレ
ーザ光Lはコリメータレンズ202で平行ビームにコリ
メートされた後、ビーム分割用の回折格子203によっ
て0次(直進)及び±1次,±2次(屈折)の5本の平行ビ
ームLA,LB,LC,LD,LEに分割される。分割された各
ビームはハーフミラー204を透過した後、対物レンズ
205及びソリッド・イマージョン・レンズ(SIレン
ズ)206によって各々集光され、SIレンズ下端面に
5つのビームスポットを形成する。
ーザ光Lはコリメータレンズ202で平行ビームにコリ
メートされた後、ビーム分割用の回折格子203によっ
て0次(直進)及び±1次,±2次(屈折)の5本の平行ビ
ームLA,LB,LC,LD,LEに分割される。分割された各
ビームはハーフミラー204を透過した後、対物レンズ
205及びソリッド・イマージョン・レンズ(SIレン
ズ)206によって各々集光され、SIレンズ下端面に
5つのビームスポットを形成する。
【0049】ビームスポットの形成されるSIレンズ下
端面には、それぞれのビームスポットに対応する領域
に、配向方向及び空間周波数の異なる5種の回折格子G
A,GB,GC,GD,GEが形成されている。図10はSIレ
ンズ206に対するこれら回折格子GA〜GEの形成状態
を、図9中に於ける X-X矢視図として例示しており、集
光されたビームスポットはこれら回折格子の各形成領域
に照射される。なお、5つのビームスポットの間隔がビ
ームスポットサイズω0よりも充分大きい間隔を保持し
て形成されていること、及び、SIレンズ下端面と物体
表面との間隔がレーザ波長以下となるよう構成されてい
ることは前述の実施形態と同様である。
端面には、それぞれのビームスポットに対応する領域
に、配向方向及び空間周波数の異なる5種の回折格子G
A,GB,GC,GD,GEが形成されている。図10はSIレ
ンズ206に対するこれら回折格子GA〜GEの形成状態
を、図9中に於ける X-X矢視図として例示しており、集
光されたビームスポットはこれら回折格子の各形成領域
に照射される。なお、5つのビームスポットの間隔がビ
ームスポットサイズω0よりも充分大きい間隔を保持し
て形成されていること、及び、SIレンズ下端面と物体
表面との間隔がレーザ波長以下となるよう構成されてい
ることは前述の実施形態と同様である。
【0050】回折格子GA〜GE越しに物体207表面上
の構造を照明して反射したレーザ光は、再びSIレンズ
206、対物レンズ205を透過し、ハーフミラー20
4で折り返されて結像レンズ208によりフォトディテ
クタ209上に5つの集光像を結像する。本実施例に於
けるフォトディテクタ209は、これ等集光像に対応し
た5つの検出領域 A〜E を有するフォトディテクタが用
いられている。また、フォトディテクタの受光面と物体
表面とが略共役となるように配置されている。
の構造を照明して反射したレーザ光は、再びSIレンズ
206、対物レンズ205を透過し、ハーフミラー20
4で折り返されて結像レンズ208によりフォトディテ
クタ209上に5つの集光像を結像する。本実施例に於
けるフォトディテクタ209は、これ等集光像に対応し
た5つの検出領域 A〜E を有するフォトディテクタが用
いられている。また、フォトディテクタの受光面と物体
表面とが略共役となるように配置されている。
【0051】フォトディテクタ209から出力される5
つの検出信号間には、レーザビームの走査速度(ステー
ジ23の移動による物体207の移動方向及び移動速
度)と、物体構造を検出する5つのビームスポットの相
互間隔と、によって定まる検出時間遅れτA-B〜τ
A-E(図中X方向にステージ移動時)またはτE-D〜τ
E-A(図中−X方向にステージ移動時)が存在する。そこ
で、フォトディテクタ209の出力信号は遅延回路21
0(A〜E)に入力され、ステージの移動方向に応じて各々
の検出信号間の時間遅れを補正した後、バンドパスフィ
ルタ211に入力される。
つの検出信号間には、レーザビームの走査速度(ステー
ジ23の移動による物体207の移動方向及び移動速
度)と、物体構造を検出する5つのビームスポットの相
互間隔と、によって定まる検出時間遅れτA-B〜τ
A-E(図中X方向にステージ移動時)またはτE-D〜τ
E-A(図中−X方向にステージ移動時)が存在する。そこ
で、フォトディテクタ209の出力信号は遅延回路21
0(A〜E)に入力され、ステージの移動方向に応じて各々
の検出信号間の時間遅れを補正した後、バンドパスフィ
ルタ211に入力される。
【0052】バンドパスフィルタ211(A〜E)は、前述
の実施と同様に各検出系の受け持つ「モアレ検出領域」
の信号のみを透過し、他の周波数領域の信号を減衰させ
る。フィルタリングされた各検出信号は、加算機212
に入力されて各検出系ごとの検出感度補正処理を行った
上で加算され演算処理装置250に出力される。演算処
理装置250は、ステージ23の2次元走査を制御する
とともに、ステージ23のの移動走査ごとにステージ移
動と同期して加算機212から出力されるデータを内部
メモリーに取り込み、これらを合成して1枚の2次画像
として表示モニター251上に表示する。
の実施と同様に各検出系の受け持つ「モアレ検出領域」
の信号のみを透過し、他の周波数領域の信号を減衰させ
る。フィルタリングされた各検出信号は、加算機212
に入力されて各検出系ごとの検出感度補正処理を行った
上で加算され演算処理装置250に出力される。演算処
理装置250は、ステージ23の2次元走査を制御する
とともに、ステージ23のの移動走査ごとにステージ移
動と同期して加算機212から出力されるデータを内部
メモリーに取り込み、これらを合成して1枚の2次画像
として表示モニター251上に表示する。
【0053】なお、5種の回折格子の一つ、例えばGA
は空間周波数ゼロ(すなわち素通し)であり、他の回折
格子の配向方向と空間周波数、及びバンドパスフィルタ
211の透過周波数特性等は図7(図8)、及び図4に示
した例によって定められる。また、図9に矢印を付して
示した走査方向での、遅延回路210に於けるAchまた
はEchの遅延時間は走査方向に対応していずれか一方が
ゼロとなり、他のchの遅延時間はこのAchまたはEchを
基準に定められる。
は空間周波数ゼロ(すなわち素通し)であり、他の回折
格子の配向方向と空間周波数、及びバンドパスフィルタ
211の透過周波数特性等は図7(図8)、及び図4に示
した例によって定められる。また、図9に矢印を付して
示した走査方向での、遅延回路210に於けるAchまた
はEchの遅延時間は走査方向に対応していずれか一方が
ゼロとなり、他のchの遅延時間はこのAchまたはEchを
基準に定められる。
【0054】以上説明した走査型光学顕微鏡2によれ
ば、解像限界を超える微細な物体表面像を簡易な構成で
再生することができ、且つ、その再生信号が歪曲されあ
るいは高調波ノイズの重畳されることのない、フラット
な再生特性を有する光学顕微鏡を提供することができ
る。
ば、解像限界を超える微細な物体表面像を簡易な構成で
再生することができ、且つ、その再生信号が歪曲されあ
るいは高調波ノイズの重畳されることのない、フラット
な再生特性を有する光学顕微鏡を提供することができ
る。
【0055】なお、以上説明した光情報再生装置の実施
例では、レーザダイオード(101,201)からの出力
ビームを分割する手段として透過型の回折格子(103,
203)を用いた例を説明したが、分割手段はビームを
所望の分割数に分割できるものであればよく、例えば、
ビームスプリッタやエタロンを用いて部分反射若しくは
多重反射を利用した分割手段であっても良い。あるい
は、この様な分割手段を用いずに、レーザダイオードに
代えて複数のビームを出力するレーザダイオードアレイ
を用い、または、複数のレーザダイオードの出力光を光
ファイバー等により導入することも可能である。
例では、レーザダイオード(101,201)からの出力
ビームを分割する手段として透過型の回折格子(103,
203)を用いた例を説明したが、分割手段はビームを
所望の分割数に分割できるものであればよく、例えば、
ビームスプリッタやエタロンを用いて部分反射若しくは
多重反射を利用した分割手段であっても良い。あるい
は、この様な分割手段を用いずに、レーザダイオードに
代えて複数のビームを出力するレーザダイオードアレイ
を用い、または、複数のレーザダイオードの出力光を光
ファイバー等により導入することも可能である。
【0056】また、実施例ではソリッド・イマージョン
・レンズ(SIレンズ106,206)を用い、この下端
面に回折格子(GA〜GE)を形成した例について説明した
が、既に説明した超解像の原理から明らかなように、レ
ーザビームのビームスポット位置に回折格子が配設され
る構成であればよい。従って、例えば図11に示す様に
SIレンズを用いずに、対物レンズ265の形成するビ
ームスポット位置に回折格子(GA〜GE)を配設する構成
であっても同様の効果を奏することができる。
・レンズ(SIレンズ106,206)を用い、この下端
面に回折格子(GA〜GE)を形成した例について説明した
が、既に説明した超解像の原理から明らかなように、レ
ーザビームのビームスポット位置に回折格子が配設され
る構成であればよい。従って、例えば図11に示す様に
SIレンズを用いずに、対物レンズ265の形成するビ
ームスポット位置に回折格子(GA〜GE)を配設する構成
であっても同様の効果を奏することができる。
【0057】さらに、実施例ではSIレンズを含む光学
系を固定配設し、被検出媒体側のみを相対的に移動させ
る例を説明したが、逆の移動形態もしくはともに移動す
る形態であってもよい。また、SIレンズを含む光学系
が0次光の光軸を中心に回転自在に構成されるものであ
っても良い。そして、この場合には例えば斜め方向の回
折格子を有する検出系を設けることなく、あるいは1方
向のみの回折格子を設けることにより、2次元の平面像
を容易に得ることができる。
系を固定配設し、被検出媒体側のみを相対的に移動させ
る例を説明したが、逆の移動形態もしくはともに移動す
る形態であってもよい。また、SIレンズを含む光学系
が0次光の光軸を中心に回転自在に構成されるものであ
っても良い。そして、この場合には例えば斜め方向の回
折格子を有する検出系を設けることなく、あるいは1方
向のみの回折格子を設けることにより、2次元の平面像
を容易に得ることができる。
【0058】また、以上の実施形態は、被検出媒体から
の反射光を検出する構成としたが、被検出媒体に応じて
透過光を検出する透過検出系の構成とすることができる
のは言うまでもない。
の反射光を検出する構成としたが、被検出媒体に応じて
透過光を検出する透過検出系の構成とすることができる
のは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、空間的にコヒーレ
ントな光を射出する光源と、この光源からの光を複数の
集光ビームとして被検出媒体上に集光する集光光学系
と、これら複数の集光ビームに対応して設けられ前記被
検出媒体に近接して配設される複数の回折格子と、被検
出媒体からの透過光若しくは反射光を複数の集光ビーム
各々について検出する検出光学系と、この検出光学系に
より検出された検出値から被検出媒体の光学情報を再生
する処理装置とを備える光情報再生装置において、被検
出媒体と複数の集光ビームとを相対的に2次元走査させ
る走査手段を有し、処理装置は走査手段により複数の集
光ビームを2次元走査させて被検出媒体の平面像を再生
する。従って、被検出媒体の材質等に左右されることな
く、簡易な構成で、解像限界を超えた平面像を再生する
光情報再生装置を提供することができる。
ントな光を射出する光源と、この光源からの光を複数の
集光ビームとして被検出媒体上に集光する集光光学系
と、これら複数の集光ビームに対応して設けられ前記被
検出媒体に近接して配設される複数の回折格子と、被検
出媒体からの透過光若しくは反射光を複数の集光ビーム
各々について検出する検出光学系と、この検出光学系に
より検出された検出値から被検出媒体の光学情報を再生
する処理装置とを備える光情報再生装置において、被検
出媒体と複数の集光ビームとを相対的に2次元走査させ
る走査手段を有し、処理装置は走査手段により複数の集
光ビームを2次元走査させて被検出媒体の平面像を再生
する。従って、被検出媒体の材質等に左右されることな
く、簡易な構成で、解像限界を超えた平面像を再生する
光情報再生装置を提供することができる。
【0060】なお、上記複数の回折格子を走査方向に対
して異なる方向に配向して光情報再生装置を構成するこ
とが好ましい。この様に回折格子を配設し、これ等の検
出信号を合成することにより方向性のない均一な平面像
を高倍率で再生することができる。
して異なる方向に配向して光情報再生装置を構成するこ
とが好ましい。この様に回折格子を配設し、これ等の検
出信号を合成することにより方向性のない均一な平面像
を高倍率で再生することができる。
【0061】また、前記複数の回折格子は各々異なる空
間周波数を有し、処理装置にはこれら複数の回折格子各
々の空間周波数に対応した周波数特性を有するバンドパ
スフィルタを備えることが望ましい。さらに、バンドパ
スフィルタの透過特性は、各回折格子の基本空間周波数
を中心周波数として各光学系の解像可能な周波数帯域幅
内の検出信号を透過し、この周波数帯域外の検出信号を
遮断するよう設定することが好ましい。
間周波数を有し、処理装置にはこれら複数の回折格子各
々の空間周波数に対応した周波数特性を有するバンドパ
スフィルタを備えることが望ましい。さらに、バンドパ
スフィルタの透過特性は、各回折格子の基本空間周波数
を中心周波数として各光学系の解像可能な周波数帯域幅
内の検出信号を透過し、この周波数帯域外の検出信号を
遮断するよう設定することが好ましい。
【0062】この様な構成によれば、検出可能な帯域を
高次の倍率まで連続的に高めることができ、また、各回
折格子を透過して検出される重複帯域の信号を除去し、
各信号の合成後において不要な強調のない再現性の高い
再生像や再生信号を得ることができる。
高次の倍率まで連続的に高めることができ、また、各回
折格子を透過して検出される重複帯域の信号を除去し、
各信号の合成後において不要な強調のない再現性の高い
再生像や再生信号を得ることができる。
【図1】本発明に係る光情報再生装置における検出原理
を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
【図2】本発明に係る光情報再生装置における解像度を
拡大する原理を説明する説明図である。
拡大する原理を説明する説明図である。
【図3】本発明に係る光情報再生装置において、各検出
情報をそのまま加算した場合を説明する説明図である。
情報をそのまま加算した場合を説明する説明図である。
【図4】本発明に係る光情報再生装置において、バンド
パスフィルタを設けて各検出情報を加算する場合を説明
する説明図である。
パスフィルタを設けて各検出情報を加算する場合を説明
する説明図である。
【図5】本発明に係る光情報再生装置(光ディスク再生
装置)の構成を示すブロック図である。
装置)の構成を示すブロック図である。
【図6】上記光情報再生装置の回折格子の配設状態を説
明する部分拡大図である。
明する部分拡大図である。
【図7】本発明に係る光情報再生装置における解像度を
2次元的に拡大する原理を説明する説明図である。
2次元的に拡大する原理を説明する説明図である。
【図8】本発明に係る光情報再生装置における解像度を
2次元的に拡大する原理を説明する他の説明図である。
2次元的に拡大する原理を説明する他の説明図である。
【図9】本発明に係る光情報再生装置(走査型光学顕微
鏡)の構成を示すブロック図である。
鏡)の構成を示すブロック図である。
【図10】上記光情報再生装置の回折格子の配設状態を
説明する部分拡大図である。
説明する部分拡大図である。
【図11】本発明に係る光情報再生装置(走査型光学顕
微鏡)の他の構成を示すブロック図である。
微鏡)の他の構成を示すブロック図である。
GA〜GE 回折格子 1 光ディスク再生装置(光情報再生装置) 2 走査型光学顕微鏡(光情報再生装置) 12,22 集光光学系 14,24 検出光学系 15,25 処理装置 23 ステージ(走査手段) 101,201 レーザダイオード(光源) 105,205 対物レンズ(集光光学系) 106,206 ソリッド・イマージョン・レンズ(集
光光学系) 107,207 被検出媒体 109,209 フォトディテクタ(検出光学系) 111,211 バンドパスフィルタ(処理装置)
光光学系) 107,207 被検出媒体 109,209 フォトディテクタ(検出光学系) 111,211 バンドパスフィルタ(処理装置)
Claims (4)
- 【請求項1】 空間的にコヒーレントな光を射出する
光源と、 前記光源からの光を複数の集光ビームとして被検出媒体
上に集光する集光光学系と、 前記複数の集光ビームに対応して設けられ前記被検出媒
体に近接して配設される複数の回折格子と、 前記被検出媒体からの透過光若しくは反射光を前記複数
の集光ビーム各々について検出する検出光学系と、 前記検出光学系により検出された検出値から前記被検出
媒体の光学情報を再生する処理装置とを備える光情報再
生装置において、 前記被検出媒体と前記複数の集光ビームとを相対的に2
次元走査させる走査手段を有し、 前記処理装置は前記走査手段により前記複数の集光ビー
ムを2次元走査させて前記被検出媒体の平面像を再生す
ることを特徴とする光情報再生装置。 - 【請求項2】 前記複数の回折格子は、前記走査方向に
対して異なる方向に配向されることを特徴とする請求項
1に記載の光情報再生装置。 - 【請求項3】 前記複数の回折格子は各々異なる空間周
波数を有し、 前記処理装置には、前記複数の回折格子各々の空間周波
数に対応した周波数特性を有するバンドパスフィルタを
備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の光情報再生装置。 - 【請求項4】 空間的にコヒーレントな光を射出する光
源と、 前記光源からの光を複数の集光ビームとして被検出媒体
上に集光し走査する集光光学系と、 前記複数の集光ビームに対応して設けられ前記被検出媒
体に近接して配設される複数の回折格子と、 前記被検出媒体からの透過光若しくは反射光を前記複数
の集光ビーム各々について検出する検出光学系と、 前記検出光学系により検出された検出値から被検出媒体
の光学情報を再生する処理装置とを備える光情報再生装
置において、 前記複数の回折格子は各々異なる空間周波数を有し、 前記処理装置は、前記複数の回折格子各々の空間周波数
に対応した周波数特性を有するバンドパスフィルタを備
えることを特徴とする光情報再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11190044A JP2001023223A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 光情報再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11190044A JP2001023223A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 光情報再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001023223A true JP2001023223A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16251429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11190044A Pending JP2001023223A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 光情報再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001023223A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007316417A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高域情報検出処理装置および撮像装置 |
FR2902226A1 (fr) * | 2006-06-12 | 2007-12-14 | Commissariat Energie Atomique | Composant optique fonctionnant en transmission en champ proche |
JP2008043406A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Yoshida Dental Mfg Co Ltd | 超解像理論によるデジタルパノラマx線撮影装置及び超解像断層画像構築方法 |
WO2013021615A1 (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-14 | 株式会社ニコン | 構造化照明装置及び構造化照明方法、並びに構造化照明顕微鏡装置 |
US20250003798A1 (en) * | 2023-06-28 | 2025-01-02 | Viavi Solutions Inc. | Elimination of optical ghosts in optical spectral analyzers through a scanning spectral filter |
-
1999
- 1999-07-05 JP JP11190044A patent/JP2001023223A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2007144313A1 (fr) * | 2006-06-12 | 2007-12-21 | Commissariat A L'energie Atomique | Composant optique fonctionnant en transmission en champ proche |
US8030604B2 (en) | 2006-06-12 | 2011-10-04 | Commissariat A L'energie Atomique | Optical component operating in near-field transmission |
JP2008043406A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Yoshida Dental Mfg Co Ltd | 超解像理論によるデジタルパノラマx線撮影装置及び超解像断層画像構築方法 |
WO2013021615A1 (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-14 | 株式会社ニコン | 構造化照明装置及び構造化照明方法、並びに構造化照明顕微鏡装置 |
US20250003798A1 (en) * | 2023-06-28 | 2025-01-02 | Viavi Solutions Inc. | Elimination of optical ghosts in optical spectral analyzers through a scanning spectral filter |
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