JP2001012498A - 乾式クラッチフェーシングおよびその製造方法 - Google Patents
乾式クラッチフェーシングおよびその製造方法Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
- F16D69/02—Composition of linings ; Methods of manufacturing
- F16D69/025—Compositions based on an organic binder
- F16D69/026—Compositions based on an organic binder containing fibres
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 渦巻状に螺旋巻きを行うことによる独特の歪
みおよびクッションスプリングによる背面側の摩耗を大
いに抑制し得るようにした乾式クラッチフェーシングを
提供する。 【解決手段】 乾式クラッチフェーシング5は,渦巻状
に巻かれたロービング9ならびにそのロービング9に含
浸されたゴム,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よりなる
フェーシング材7と,熱硬化性樹脂よりなるマトリック
スおよびそのマトリックスに分散する強化用繊維を有
し,且つ前記フェーシング材7の背面に接合されてクッ
ションスプリングと接触する補強材8とより構成され
る。
みおよびクッションスプリングによる背面側の摩耗を大
いに抑制し得るようにした乾式クラッチフェーシングを
提供する。 【解決手段】 乾式クラッチフェーシング5は,渦巻状
に巻かれたロービング9ならびにそのロービング9に含
浸されたゴム,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よりなる
フェーシング材7と,熱硬化性樹脂よりなるマトリック
スおよびそのマトリックスに分散する強化用繊維を有
し,且つ前記フェーシング材7の背面に接合されてクッ
ションスプリングと接触する補強材8とより構成され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乾式クラッチフェー
シング,例えば自動車等の車両に用いられる乾式摩擦ク
ラッチのクラッチフェーシングおよびその製造方法に関
する。
シング,例えば自動車等の車両に用いられる乾式摩擦ク
ラッチのクラッチフェーシングおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来,この種のクラッチフェーシング
は,ゴム,未硬化の熱硬化性樹脂,摩擦向上剤等を含ん
だ連続繊維材料,例えばロービングを渦巻状に巻く螺旋
巻き工程を経て製造され,また,その使用に当っては,
クラッチの接続を滑らかにすべく,例えば複数のクッシ
ョンスプリングをディスクプレートにリベット締めした
セパレートクッション式クラッチディスクが対象とな
る。
は,ゴム,未硬化の熱硬化性樹脂,摩擦向上剤等を含ん
だ連続繊維材料,例えばロービングを渦巻状に巻く螺旋
巻き工程を経て製造され,また,その使用に当っては,
クラッチの接続を滑らかにすべく,例えば複数のクッシ
ョンスプリングをディスクプレートにリベット締めした
セパレートクッション式クラッチディスクが対象とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな螺旋巻き工程を経たクラッチフェーシングは,製造
後において独特の歪みを生じることがあり,その場合に
は矯正作業を行わなければならず,製造コストの増加は
免れない。また前記のようなクラッチディスクにおい
て,その使用が過酷である場合,各クラッチフェーシン
グの背面側がクッションスプリングとの摺擦によって摩
耗することがある。
うな螺旋巻き工程を経たクラッチフェーシングは,製造
後において独特の歪みを生じることがあり,その場合に
は矯正作業を行わなければならず,製造コストの増加は
免れない。また前記のようなクラッチディスクにおい
て,その使用が過酷である場合,各クラッチフェーシン
グの背面側がクッションスプリングとの摺擦によって摩
耗することがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,前記のような
歪みおよび背面側の摩耗を大いに抑制し得るようにした
前記乾式クラッチフェーシングを提供することを目的と
する。
歪みおよび背面側の摩耗を大いに抑制し得るようにした
前記乾式クラッチフェーシングを提供することを目的と
する。
【0005】前記目的を達成するため本発明によれば,
渦巻状に巻かれた連続繊維材料ならびにその連続繊維材
料に含浸されたゴム,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よ
りなるフェーシング材と,熱硬化性樹脂よりなるマトリ
ックスおよびそのマトリックスに均一に,且つランダム
に分散する強化用短繊維を有し,且つ前記フェーシング
材の背面に接合されてクッションスプリングと接触する
補強材とより構成される乾式クラッチフェーシングが提
供される。
渦巻状に巻かれた連続繊維材料ならびにその連続繊維材
料に含浸されたゴム,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よ
りなるフェーシング材と,熱硬化性樹脂よりなるマトリ
ックスおよびそのマトリックスに均一に,且つランダム
に分散する強化用短繊維を有し,且つ前記フェーシング
材の背面に接合されてクッションスプリングと接触する
補強材とより構成される乾式クラッチフェーシングが提
供される。
【0006】前記のように構成すると,補強材は殆ど歪
みを生じないので,その裏打ち効果により,フェーシン
グ材に歪みが生じるようなことがあってもその歪みが大
いに抑制される。またセパレートクッション式ディスク
において,そのクッションスプリングは各クラッチフェ
ーシングの補強材に接触することになるので,過酷な使
用条件下においてクッションスプリングと各クラッチフ
ェーシングとの間に摺擦が生じても各クラッチフェーシ
ングの磨耗が大いに抑制される。これは,ディスクプレ
ート自体がクッションスプリングを兼ねるプレートクッ
ション式クラッチディスクについても言えることであ
る。
みを生じないので,その裏打ち効果により,フェーシン
グ材に歪みが生じるようなことがあってもその歪みが大
いに抑制される。またセパレートクッション式ディスク
において,そのクッションスプリングは各クラッチフェ
ーシングの補強材に接触することになるので,過酷な使
用条件下においてクッションスプリングと各クラッチフ
ェーシングとの間に摺擦が生じても各クラッチフェーシ
ングの磨耗が大いに抑制される。これは,ディスクプレ
ート自体がクッションスプリングを兼ねるプレートクッ
ション式クラッチディスクについても言えることであ
る。
【0007】また本発明は前記乾式クラッチフェーシン
グを量産し得る前記製造方法を提供することを目的とす
る。
グを量産し得る前記製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】前記目的を達成するため本発明によれば,
ゴム,未硬化の熱硬化性樹脂および摩擦向上剤を含んだ
連続繊維材料を渦巻状に巻く工程を経てフェーシング材
用環状仮成形体を成形し,また強化用短繊維と未硬化の
熱硬化性樹脂よりなる樹脂粉末とを有し,且つ前記強化
用短繊維が全体に亘り均一に,且つランダムに分散する
環状堆積物を加圧下で加熱する工程を経て補強材用環状
仮成形体を成形し,次いで,両環状仮成形体を重ね合せ
て加圧下で加熱することによってフェーシング材および
補強材を得ると同時にそれらを接合する,乾式クラッチ
フェーシングの製造方法が提供される。
ゴム,未硬化の熱硬化性樹脂および摩擦向上剤を含んだ
連続繊維材料を渦巻状に巻く工程を経てフェーシング材
用環状仮成形体を成形し,また強化用短繊維と未硬化の
熱硬化性樹脂よりなる樹脂粉末とを有し,且つ前記強化
用短繊維が全体に亘り均一に,且つランダムに分散する
環状堆積物を加圧下で加熱する工程を経て補強材用環状
仮成形体を成形し,次いで,両環状仮成形体を重ね合せ
て加圧下で加熱することによってフェーシング材および
補強材を得ると同時にそれらを接合する,乾式クラッチ
フェーシングの製造方法が提供される。
【0009】前記のような手段を採用すると前記構成の
乾式クラッチフェーシングを能率良く生産することがで
きる。
乾式クラッチフェーシングを能率良く生産することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜3は,乾式摩擦クラッチの
セパレートクッション式クラッチディスク1を示す。こ
のクラッチディスク1においては,複数のクッションス
プリング2がディスクプレート3の外周に環状に配置さ
れて,そのディスクプレート3に複数のリベット4を介
して締結され,またそれらクッションスプリング2の両
面にそれぞれ環状をなす乾式クラッチフェーシング5が
複数のリベット6を介して締結されている。
セパレートクッション式クラッチディスク1を示す。こ
のクラッチディスク1においては,複数のクッションス
プリング2がディスクプレート3の外周に環状に配置さ
れて,そのディスクプレート3に複数のリベット4を介
して締結され,またそれらクッションスプリング2の両
面にそれぞれ環状をなす乾式クラッチフェーシング5が
複数のリベット6を介して締結されている。
【0011】各クラッチフェーシング5は,環状フェー
シング材7と,そのフェーシング材7の背面に接合され
た環状補強材8とより構成されている。フェーシング材
7は,渦巻状に巻かれた連続繊維材料としてのロービン
グ9ならびにそのロービング9に含浸されたゴム,熱硬
化性樹脂および摩擦向上剤よりなる。補強材8は熱硬化
性樹脂よりなるマトリックスおよびそのマトリックスに
均一に,且つランダムに分散する強化用短繊維を有す
る。
シング材7と,そのフェーシング材7の背面に接合され
た環状補強材8とより構成されている。フェーシング材
7は,渦巻状に巻かれた連続繊維材料としてのロービン
グ9ならびにそのロービング9に含浸されたゴム,熱硬
化性樹脂および摩擦向上剤よりなる。補強材8は熱硬化
性樹脂よりなるマトリックスおよびそのマトリックスに
均一に,且つランダムに分散する強化用短繊維を有す
る。
【0012】フェーシング材7において,ロービングは
ガラス繊維,金属繊維等よりなり,またゴムとしては,
NBR,SBR,IR,BR等が用いられ,さらに熱硬
化性樹脂としては,フェノール樹脂,各種変性フェノー
ル樹脂,メラミン樹脂,エポキシ樹脂等が用いられ,さ
らにまた摩擦向上剤としては,硫酸バリウム,炭酸カル
シウム,珪藻土,ドロマイト等が用いられる。一方,補
強材8における強化用短繊維および熱硬化性樹脂として
は,フェーシング材7におけるそれらと同じものが用い
られるが,別のものを用いることも当然に可能である。
ガラス繊維,金属繊維等よりなり,またゴムとしては,
NBR,SBR,IR,BR等が用いられ,さらに熱硬
化性樹脂としては,フェノール樹脂,各種変性フェノー
ル樹脂,メラミン樹脂,エポキシ樹脂等が用いられ,さ
らにまた摩擦向上剤としては,硫酸バリウム,炭酸カル
シウム,珪藻土,ドロマイト等が用いられる。一方,補
強材8における強化用短繊維および熱硬化性樹脂として
は,フェーシング材7におけるそれらと同じものが用い
られるが,別のものを用いることも当然に可能である。
【0013】前記のように構成すると,補強材8は殆ど
歪みを生じないので,その裏打ち効果により,フェーシ
ング材7に歪みが生じるようなことがあってもその歪み
を大いに抑制することができる。またセパレートクッシ
ョン式クラッチディスク1において,各クッションスプ
リング2は,図3に明示するように,各クラッチフェー
シング5の補強材8に接触することになるので,過酷な
使用条件下においてクッションスプリング2と各クラッ
チフェーシング5との間に摺擦が生じても各クラッチフ
ェーシング5の摩耗を大いに抑制することができる。こ
れは,ディスクプレート3自体がクッションスプリング
を兼ねるプレートクッション式クラッチディスクについ
ても言えることである。
歪みを生じないので,その裏打ち効果により,フェーシ
ング材7に歪みが生じるようなことがあってもその歪み
を大いに抑制することができる。またセパレートクッシ
ョン式クラッチディスク1において,各クッションスプ
リング2は,図3に明示するように,各クラッチフェー
シング5の補強材8に接触することになるので,過酷な
使用条件下においてクッションスプリング2と各クラッ
チフェーシング5との間に摺擦が生じても各クラッチフ
ェーシング5の摩耗を大いに抑制することができる。こ
れは,ディスクプレート3自体がクッションスプリング
を兼ねるプレートクッション式クラッチディスクについ
ても言えることである。
【0014】さらに図2に明示するように,補強材8は
フェーシング材7よりも若干小さく形成されていて,そ
の内,外周面はフェーシング材7のゴム,熱硬化性樹脂
および摩擦向上剤よりなる充填成分10により覆われて
おり,これにより補強材8の外部への露出を防止してク
ラッチフェーシング5の外観の向上が図られている。前
記被覆は,フェーシング材7および補強材8の両仮成形
体を重ね合せて,それらを成形すると同時に接合すると
きにフェーシング材7の仮成形体より充填成分10が流
出することによって行われる。
フェーシング材7よりも若干小さく形成されていて,そ
の内,外周面はフェーシング材7のゴム,熱硬化性樹脂
および摩擦向上剤よりなる充填成分10により覆われて
おり,これにより補強材8の外部への露出を防止してク
ラッチフェーシング5の外観の向上が図られている。前
記被覆は,フェーシング材7および補強材8の両仮成形
体を重ね合せて,それらを成形すると同時に接合すると
きにフェーシング材7の仮成形体より充填成分10が流
出することによって行われる。
【0015】以下,乾式クラッチフェーシング5の製造
方法について説明する。
方法について説明する。
【0016】A.フェーシング材用仮成形体の製造 図4に示すフェーシング材用仮成形体の製造装置は,ゴ
ム,未硬化の熱硬化樹脂および摩擦向上剤を含浸させた
ロービング9を供給する材料供給部11と,供給された
ロービング9を渦巻状に螺旋に巻き,次いで圧縮を行う
ことによってフェーシング材用仮成形体を成形する成形
部12とよりなる。
ム,未硬化の熱硬化樹脂および摩擦向上剤を含浸させた
ロービング9を供給する材料供給部11と,供給された
ロービング9を渦巻状に螺旋に巻き,次いで圧縮を行う
ことによってフェーシング材用仮成形体を成形する成形
部12とよりなる。
【0017】材料供給部11は,ロービングロール13
と,そこからロービング9を繰出して成形部12に供給
する一対の繰出しロール14とを有する。それら繰出し
ロール14は,相対向する横断面略半円形の環状溝15
を有し,それら環状溝15によってロービング9を略円
形横断面を持つように成形する。
と,そこからロービング9を繰出して成形部12に供給
する一対の繰出しロール14とを有する。それら繰出し
ロール14は,相対向する横断面略半円形の環状溝15
を有し,それら環状溝15によってロービング9を略円
形横断面を持つように成形する。
【0018】成形部12において,断面凹形をなす水平
な固定台16に巻心部材17が回転可能に設けられる。
その巻心部材17は,固定台16の底壁18に形成され
た軸受孔19に複数のラジアル軸受20を介して支持さ
れた回転軸21と,その回転軸21の上端に設けられる
と共に底壁18内周面にスラスト軸受22を介して支持
された円形板23と,その円形板23の上面にそれと同
軸に設けられ,且つそれよりも小径の巻心24とよりな
る。
な固定台16に巻心部材17が回転可能に設けられる。
その巻心部材17は,固定台16の底壁18に形成され
た軸受孔19に複数のラジアル軸受20を介して支持さ
れた回転軸21と,その回転軸21の上端に設けられる
と共に底壁18内周面にスラスト軸受22を介して支持
された円形板23と,その円形板23の上面にそれと同
軸に設けられ,且つそれよりも小径の巻心24とよりな
る。
【0019】円形板23の環状端面上に環状成形部材2
5が巻心24に嵌合して設置される。成形部材25は,
円形板23に固定された下部環状体26と,その下部環
状体26に対し昇降して,それとの間にロービング9の
直径に略等しい間隙gを形成し得る上部環状体27とよ
りなる。また上部環状体27は巻心24の回転時それと
共に回転する。
5が巻心24に嵌合して設置される。成形部材25は,
円形板23に固定された下部環状体26と,その下部環
状体26に対し昇降して,それとの間にロービング9の
直径に略等しい間隙gを形成し得る上部環状体27とよ
りなる。また上部環状体27は巻心24の回転時それと
共に回転する。
【0020】固定台16の凸縁28上に,通孔29を有
するガイド部材30が固定され,そのガイド部材30は
ロービング9を通孔29を通すことによって成形部材2
5に向けてガイドする。またガイド部材30には,ロー
ビング9の巻終り端を切断するカッタ31が備えられて
いる。そのカッタ31は,通常はばね32の弾発力で上
昇位置にあって刃先はロービング9の通路より外れた位
置にあり,また上端部側は上部環状体27よりも上方に
位置する。
するガイド部材30が固定され,そのガイド部材30は
ロービング9を通孔29を通すことによって成形部材2
5に向けてガイドする。またガイド部材30には,ロー
ビング9の巻終り端を切断するカッタ31が備えられて
いる。そのカッタ31は,通常はばね32の弾発力で上
昇位置にあって刃先はロービング9の通路より外れた位
置にあり,また上端部側は上部環状体27よりも上方に
位置する。
【0021】上部環状体27およびカッタ31の上方に
加圧板33が昇降自在に配置され,この加圧板33の下
降によってカッタ31および上部環状体27が押動され
る。
加圧板33が昇降自在に配置され,この加圧板33の下
降によってカッタ31および上部環状体27が押動され
る。
【0022】仮成形体の製造に当っては,ロービングロ
ール13から繰出されて,一対の繰出しロール14によ
り成形されたロービング9をガイド部材30の通孔29
を通し,その先端部を,上部環状体27を上昇させた状
態において,巻心24(または下部環状体26の内周
部)に固定する。次いで,上部環状体27を下降させて
下部環状体26との間にロービング9の直径に略等しい
間隙gを形成した後その位置に固定する。
ール13から繰出されて,一対の繰出しロール14によ
り成形されたロービング9をガイド部材30の通孔29
を通し,その先端部を,上部環状体27を上昇させた状
態において,巻心24(または下部環状体26の内周
部)に固定する。次いで,上部環状体27を下降させて
下部環状体26との間にロービング9の直径に略等しい
間隙gを形成した後その位置に固定する。
【0023】その後,ロービングロール13よりロービ
ング9を繰出すと共に巻心部材17および成形部材25
を回転させて,成形部材25の上,下部環状体27,2
6間の間隙gにおいてロービング9を巻心24に渦巻状
に螺旋に巻く。渦巻に巻かれたロービング9が間隙gを
埋めたとき巻心部材17の回転を停止する。
ング9を繰出すと共に巻心部材17および成形部材25
を回転させて,成形部材25の上,下部環状体27,2
6間の間隙gにおいてロービング9を巻心24に渦巻状
に螺旋に巻く。渦巻に巻かれたロービング9が間隙gを
埋めたとき巻心部材17の回転を停止する。
【0024】そしてロービング9の巻終り端をカッタ3
1の下方に位置させ,次いで加圧板33を下降させて,
先ずカッタ31を下方に押動させることによりロービン
グ9の巻終り端を切断する。引続く加圧板3の下降によ
り今度は上部環状体27が下方に押動されるので,渦巻
状のロービング9が上,下部環状体27,26間に挟圧
され,これにより,図5,6に示すように環状をなすフ
ェーシング材用仮成形体34が得られる。
1の下方に位置させ,次いで加圧板33を下降させて,
先ずカッタ31を下方に押動させることによりロービン
グ9の巻終り端を切断する。引続く加圧板3の下降によ
り今度は上部環状体27が下方に押動されるので,渦巻
状のロービング9が上,下部環状体27,26間に挟圧
され,これにより,図5,6に示すように環状をなすフ
ェーシング材用仮成形体34が得られる。
【0025】B.補強材用仮成形体の製造 この仮成形体は,強化用短繊維としてのチョップドスト
ランドと,未硬化の熱硬化性樹脂としての樹脂粉末とよ
りなる環状堆積物を製造し,次いでその環状堆積物を圧
縮した状態において加熱し,その樹脂粉末を融点に近い
温度まで上昇させる,といった手段を用いて製造され
る。この加熱には,急速昇温が可能な高周波誘電加熱方
式が適用され,これは作業能率を向上させる上で有効で
ある。
ランドと,未硬化の熱硬化性樹脂としての樹脂粉末とよ
りなる環状堆積物を製造し,次いでその環状堆積物を圧
縮した状態において加熱し,その樹脂粉末を融点に近い
温度まで上昇させる,といった手段を用いて製造され
る。この加熱には,急速昇温が可能な高周波誘電加熱方
式が適用され,これは作業能率を向上させる上で有効で
ある。
【0026】図7に示す環状堆積物の製造装置におい
て,合成樹脂よりなる水平な円形板35が軸36を介し
て図示しない支持部材に回転可能に支持され,その円形
板35は,上向きに開口する環状溝37を有する。
て,合成樹脂よりなる水平な円形板35が軸36を介し
て図示しない支持部材に回転可能に支持され,その円形
板35は,上向きに開口する環状溝37を有する。
【0027】その環状溝37の底壁に環状孔38aと,
その環状孔38aおよび環状溝37間を連通する環状ス
リット38bとが設けられる。その環状スリット38b
に環状均し板39が,また環状孔38aに均し板39と
一体の環状ストッパ40がそれぞれ上,下方向に摺動自
在に配置される。環状ストッパ40下面と環状孔38a
底面との間に,均し板39を常時上方へ付勢する複数の
コイルばね41が円周上等間隔に配置される。これによ
り均し板39の先端部側が環状溝37の底面から少量突
出する。
その環状孔38aおよび環状溝37間を連通する環状ス
リット38bとが設けられる。その環状スリット38b
に環状均し板39が,また環状孔38aに均し板39と
一体の環状ストッパ40がそれぞれ上,下方向に摺動自
在に配置される。環状ストッパ40下面と環状孔38a
底面との間に,均し板39を常時上方へ付勢する複数の
コイルばね41が円周上等間隔に配置される。これによ
り均し板39の先端部側が環状溝37の底面から少量突
出する。
【0028】円形板35の上方に,チョップドストラン
ドおよび樹脂粉末を環状溝37に向けて落下させる供給
機構42が配置される。その供給機構42は,移送中の
ロービング(含浸物無し)9に水wを噴霧するノズル4
3を備えた第1セクションS 1 と,含水状態のロービン
グ9を切断してチョップドストランドsを得るロータリ
カッタ44およびチョップドストランドsに樹脂粉末p
を吹付けて混合するノズル45を備えた第2セクション
S2 とを有する。その第2セクションS2 の出口46は
円形板35の環状溝37の真上に位置する。
ドおよび樹脂粉末を環状溝37に向けて落下させる供給
機構42が配置される。その供給機構42は,移送中の
ロービング(含浸物無し)9に水wを噴霧するノズル4
3を備えた第1セクションS 1 と,含水状態のロービン
グ9を切断してチョップドストランドsを得るロータリ
カッタ44およびチョップドストランドsに樹脂粉末p
を吹付けて混合するノズル45を備えた第2セクション
S2 とを有する。その第2セクションS2 の出口46は
円形板35の環状溝37の真上に位置する。
【0029】上記構成において,円形板35を回転させ
ると共にロービング9への水噴霧,ロータリカッタ44
による含水状態のロービング9の切断,チョップドスト
ランドsへの樹脂粉末pの吹付けを順次行うと,チョッ
プドストランドsと樹脂粉末pとの混合物が出口46よ
り円形板35の環状溝37に落下して環状堆積物47が
製造される。この環状堆積物47においては,チョップ
ドストランドsの表面が水に濡れているので,その表面
には樹脂粉末が十分に付着している。
ると共にロービング9への水噴霧,ロータリカッタ44
による含水状態のロービング9の切断,チョップドスト
ランドsへの樹脂粉末pの吹付けを順次行うと,チョッ
プドストランドsと樹脂粉末pとの混合物が出口46よ
り円形板35の環状溝37に落下して環状堆積物47が
製造される。この環状堆積物47においては,チョップ
ドストランドsの表面が水に濡れているので,その表面
には樹脂粉末が十分に付着している。
【0030】環状堆積物47の周方向におけるチョップ
ドストランドsの,均一で,且つランダムな分散は,ロ
ータリカッタ44の回転数を制御することにより行われ
る。一方,半径方向においては,均し板39の先端部が
環状溝37の底面から少量突出していることによってチ
ョップドストランドsが環状溝37内で断面アーチ形に
堆積し,最終的に均し板39を,その上端面が環状溝3
7の内底面と同一になるまで下げると,環状堆積物47
は平坦となり,これによりチョップドストランドsが半
径方向に均一に,且つランダムに分散する。
ドストランドsの,均一で,且つランダムな分散は,ロ
ータリカッタ44の回転数を制御することにより行われ
る。一方,半径方向においては,均し板39の先端部が
環状溝37の底面から少量突出していることによってチ
ョップドストランドsが環状溝37内で断面アーチ形に
堆積し,最終的に均し板39を,その上端面が環状溝3
7の内底面と同一になるまで下げると,環状堆積物47
は平坦となり,これによりチョップドストランドsが半
径方向に均一に,且つランダムに分散する。
【0031】図8に示す,環状堆積物47の圧縮加熱装
置においては,前記円形板35が共通構成部材として用
いられている。つまり,水平な基台48上に,(+)電
極板49を介して円形板35が載置され,その円形板3
5の環状溝37に合成樹脂よりなる環状押型50が摺動
自在に嵌合され,その押型50の上面に(−)電極板5
1が配設される。
置においては,前記円形板35が共通構成部材として用
いられている。つまり,水平な基台48上に,(+)電
極板49を介して円形板35が載置され,その円形板3
5の環状溝37に合成樹脂よりなる環状押型50が摺動
自在に嵌合され,その押型50の上面に(−)電極板5
1が配設される。
【0032】(−)電極板51を図示しない作動シリン
ダにより加圧して環状堆積物47を環状押型50により
圧縮した状態において,(+),(−)電極板49,5
1間に高周波電圧を印加すると,水が付着しているチョ
ップドストランドsは,その水を媒体として高周波誘電
加熱を受け,その近傍の樹脂粉末pを融点近くまで急速
に昇温させ,これにより図9に示す仮成形体52が得ら
れる。
ダにより加圧して環状堆積物47を環状押型50により
圧縮した状態において,(+),(−)電極板49,5
1間に高周波電圧を印加すると,水が付着しているチョ
ップドストランドsは,その水を媒体として高周波誘電
加熱を受け,その近傍の樹脂粉末pを融点近くまで急速
に昇温させ,これにより図9に示す仮成形体52が得ら
れる。
【0033】前記のように水は,チョップドストランド
sへの樹脂粉末pの付着および高周波誘電加熱による樹
脂粉末pの加熱の両方に利用されており,その上,チョ
ップドストランドsが静電気を帯びないようにする効果
も持つ。
sへの樹脂粉末pの付着および高周波誘電加熱による樹
脂粉末pの加熱の両方に利用されており,その上,チョ
ップドストランドsが静電気を帯びないようにする効果
も持つ。
【0034】また仮成形体52において,チョップドス
トランドsはランダムに,且つ仮成形体52全体に亘り
均一に分散しているので,補強材8における強度等の機
械的特性のばらつきを防止して,その補強材8による裏
打ち効果の均等化を図ることができる。
トランドsはランダムに,且つ仮成形体52全体に亘り
均一に分散しているので,補強材8における強度等の機
械的特性のばらつきを防止して,その補強材8による裏
打ち効果の均等化を図ることができる。
【0035】なお,第1セクションS1 を静電ブースと
し,ロービング9に樹脂粉末pと逆の静電荷を帯電させ
て,静電気的に樹脂粉末pをチョップドストランドsに
付着させることも可能である。また前記高周波誘電加熱
方式に代えてホットプレス方式を採用することが可能で
ある。
し,ロービング9に樹脂粉末pと逆の静電荷を帯電させ
て,静電気的に樹脂粉末pをチョップドストランドsに
付着させることも可能である。また前記高周波誘電加熱
方式に代えてホットプレス方式を採用することが可能で
ある。
【0036】C.クラッチフェーシングの製造 図10において,ホットプレス成形型53は固定の下型
54と,その下型54に対して昇降自在の上型55とよ
りなる。その下型54の上向きに開口する環状キャビテ
ィ56内に,補強材用仮成形体52とフェーシング材用
仮成形体34とを,前者52を下側にして配置する。次
いで上型55をキャビティ56に嵌合し,加圧下で加熱
することにより両仮成形体34,52を完全硬化させて
フェーシング材7および補強材8を得ると同時にそれら
7,8を接合し,これにより乾式クラッチフェーシング
5を得る。
54と,その下型54に対して昇降自在の上型55とよ
りなる。その下型54の上向きに開口する環状キャビテ
ィ56内に,補強材用仮成形体52とフェーシング材用
仮成形体34とを,前者52を下側にして配置する。次
いで上型55をキャビティ56に嵌合し,加圧下で加熱
することにより両仮成形体34,52を完全硬化させて
フェーシング材7および補強材8を得ると同時にそれら
7,8を接合し,これにより乾式クラッチフェーシング
5を得る。
【0037】前記乾式クラッチフェーシング5の製造方
法においては,補強材8の仕込み重量管理が容易である
ため,フェーシング材7の仕込み重量にばらつきが生じ
易くても,それらの組合わせ重量管理が容易となり,成
形時のばりを最小限に抑えると共に,乾式クラッチフェ
ーシング5の密度を安定させることができる。なお,連
続繊維材料としてはヤーンも用いられる。
法においては,補強材8の仕込み重量管理が容易である
ため,フェーシング材7の仕込み重量にばらつきが生じ
易くても,それらの組合わせ重量管理が容易となり,成
形時のばりを最小限に抑えると共に,乾式クラッチフェ
ーシング5の密度を安定させることができる。なお,連
続繊維材料としてはヤーンも用いられる。
【0038】フェーシング材7において,その繊維材料
として短繊維を用いる,フィラメントを綾に巻いたもの
を用いる等の手段を採用すると,ロービング9を渦巻状
に螺旋に巻く場合に比べて手数を要するため製造コスト
の上昇は免れないが,螺旋巻きに伴う前記歪の問題は回
避される。ただし,前記クッションスプリング2との摺
擦による摩耗の問題は未解決のままである。
として短繊維を用いる,フィラメントを綾に巻いたもの
を用いる等の手段を採用すると,ロービング9を渦巻状
に螺旋に巻く場合に比べて手数を要するため製造コスト
の上昇は免れないが,螺旋巻きに伴う前記歪の問題は回
避される。ただし,前記クッションスプリング2との摺
擦による摩耗の問題は未解決のままである。
【0039】このような場合には,乾式クラッチフェー
シング5を,繊維材料ならびにその繊維材料に含浸され
たゴム,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よりなるフェー
シング材7と,熱硬化性樹脂よりなるマトリックスおよ
びそのマトリックスに均一に,且つランダムに分散する
強化用短繊維を有し,且つ前記フェーシング材7の背面
に接合されてクッションスプリング2と接触する補強材
8とより構成する。
シング5を,繊維材料ならびにその繊維材料に含浸され
たゴム,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よりなるフェー
シング材7と,熱硬化性樹脂よりなるマトリックスおよ
びそのマトリックスに均一に,且つランダムに分散する
強化用短繊維を有し,且つ前記フェーシング材7の背面
に接合されてクッションスプリング2と接触する補強材
8とより構成する。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば,前記のよ
うに構成することにより渦巻状に螺旋巻きを行うことに
よる独特の歪みおよびクッションスプリングによる背面
側の摩耗を大いに抑制し得るようにした軽量な乾式クラ
ッチフェーシングを提供することができる。
うに構成することにより渦巻状に螺旋巻きを行うことに
よる独特の歪みおよびクッションスプリングによる背面
側の摩耗を大いに抑制し得るようにした軽量な乾式クラ
ッチフェーシングを提供することができる。
【0041】また補強材が乾式クラッチフェーシングの
強度を分担することから,フェーシング材における強度
条件を緩和すると共に摩擦特性の調整範囲を拡張し,こ
れにより細かな市場ニーズに応じた摩擦特性を持つ乾式
クラッチフェーシングを提供することができる。
強度を分担することから,フェーシング材における強度
条件を緩和すると共に摩擦特性の調整範囲を拡張し,こ
れにより細かな市場ニーズに応じた摩擦特性を持つ乾式
クラッチフェーシングを提供することができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば,前記のよう
な手段を採用することにより前記構成の乾式クラッチフ
ェーシングを量産することが可能な製造方法を提供する
ことができる。
な手段を採用することにより前記構成の乾式クラッチフ
ェーシングを量産することが可能な製造方法を提供する
ことができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば,前記のよう
に構成することによりクッションスプリングによる背面
側の摩耗を大いに抑制し得るようにした軽量な乾式クラ
ッチフェーシングを提供することができる。
に構成することによりクッションスプリングによる背面
側の摩耗を大いに抑制し得るようにした軽量な乾式クラ
ッチフェーシングを提供することができる。
【図1】クラッチディスクの要部切欠き正面図である。
【図2】クラッチフェーシングの断面図で,図1の2−
2線拡大断面図に相当する。
2線拡大断面図に相当する。
【図3】クラッチフェーシングとクッションスプリング
との関係を示す説明図で,図1の3矢視拡大図に相当す
る。
との関係を示す説明図で,図1の3矢視拡大図に相当す
る。
【図4】フェーシング材用仮成形体の製造装置の概略図
である。
である。
【図5】フェーシング材用仮成形体の斜視図である。
【図6】図5の6−6線拡大断面図である。
【図7】補強材用仮成形体の製造に用いられる環状堆積
物の製造装置の概略図である。
物の製造装置の概略図である。
【図8】環状堆積物の圧縮加熱装置の概略図である。
【図9】補強材用仮成形体の拡大断面図で,図6に対応
する。
する。
【図10】クラッチフェーシング製造用ホットプレス成
形装置の要部概略図である。
形装置の要部概略図である。
1…………クラッチディスク 2…………クッションスプリング 5…………乾式クラッチフェーシング 7…………フェーシング材 8…………補強材 9…………ロービング(連続繊維材料) 34………フェーシング材用環状仮成形体 47………環状堆積物 52………補強材用環状仮成形体 s…………チョップドストランド p…………樹脂粉末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 透 静岡県引佐郡細江町中川7000番地の46 株 式会社エフ・シー・シー技術研究所内 Fターム(参考) 3J056 AA57 BA02 BC02 CA04 EA03 EA14 EA26 EA30 GA02 GA12 4F071 AA03 AA10 AA41 AA42 AB21 AB24 AB30 AD01 AE12 AH07 EA02 4F072 AA02 AA04 AA07 AB09 AB11 AD02 AD13 AD21 AD23 AE14 AF04 AF06 AG12 AH02 AH05 AH22 AH24 AJ04 AJ16 AK02 AK14 AL02 4L033 AB01 AC08 AC15 CA10 CA68
Claims (3)
- 【請求項1】 渦巻状に巻かれた連続繊維材料(9)な
らびにその連続繊維材料(9)に含浸されたゴム,熱硬
化性樹脂および摩擦向上剤よりなるフェーシング材
(7)と,熱硬化性樹脂よりなるマトリックスおよびそ
のマトリックスに均一に,且つランダムに分散する強化
用短繊維を有し,且つ前記フェーシング材(7)の背面
に接合されてクッションスプリング(2)と接触する補
強材(8)とより構成されることを特徴とする乾式クラ
ッチフェーシング。 - 【請求項2】 ゴム,未硬化の熱硬化性樹脂および摩擦
向上剤を含んだ連続繊維材料(9)を渦巻状に巻く工程
を経てフェーシング材用環状仮成形体(34)を成形
し,また強化用短繊維(s)と未硬化の熱硬化性樹脂よ
りなる樹脂粉末(p)とを有し,且つ前記強化用短繊維
(s)が全体に亘り均一に,且つランダムに分散する環
状堆積物(47)を加圧下で加熱する工程を経て補強材
用環状仮成形体(52)を成形し,次いで,両環状仮成
形体(34,52)を重ね合せて加圧下で加熱すること
によってフェーシング材(7)および補強材(8)を得
ると同時にそれらを接合することを特徴とする乾式クラ
ッチフェーシングの製造方法。 - 【請求項3】 繊維材料ならびにその繊維材料に含浸さ
れたゴム ,熱硬化性樹脂および摩擦向上剤よりなるフ
ェーシング材(7)と,熱硬化性樹脂よりなるマトリッ
クスおよびそのマトリックスに均一に,且つランダムに
分散する強化用短繊維を有し,且つ前記フェーシング材
(7)の背面に接合されてクッションスプリング(2)
と接触する補強材(8)とより構成されることを特徴と
する乾式クラッチフェーシング。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178678A JP2001012498A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 乾式クラッチフェーシングおよびその製造方法 |
EP00305275A EP1063444A1 (en) | 1999-06-24 | 2000-06-22 | Dry clutch facing, and process for producing the same |
US09/599,254 US6471807B1 (en) | 1999-06-24 | 2000-06-23 | Process for producing dry clutch facing |
CA002312179A CA2312179A1 (en) | 1999-06-24 | 2000-06-23 | Dry clutch facing, and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178678A JP2001012498A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 乾式クラッチフェーシングおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001012498A true JP2001012498A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16052652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6471807B1 (ja) |
EP (1) | EP1063444A1 (ja) |
JP (1) | JP2001012498A (ja) |
CA (1) | CA2312179A1 (ja) |
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EP1657462A1 (en) | 2004-11-15 | 2006-05-17 | Aisin Kako Kabushiki Kaisha | Clutch facing |
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JP2002181047A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Senju Metal Ind Co Ltd | スラスト軸受およびその製造方法 |
US7250289B2 (en) * | 2002-11-20 | 2007-07-31 | Affymetrix, Inc. | Methods of genetic analysis of mouse |
CN101970898B (zh) * | 2008-01-31 | 2015-08-19 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 摩擦片衬 |
KR101949563B1 (ko) * | 2016-06-30 | 2019-02-18 | 주식회사 서진오토모티브 | 자동차용 클러치 페이싱의 제조 방법 |
US20190277359A1 (en) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Double layer wet friction material |
Family Cites Families (5)
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JPS60110719U (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-27 | トヨタ自動車株式会社 | ツインプレ−トクラツチ |
JPS63203936A (ja) * | 1987-02-18 | 1988-08-23 | Toyota Motor Corp | レジンモ−ルドクラツチフエ−シング |
JP2745686B2 (ja) * | 1989-06-12 | 1998-04-28 | トヨタ自動車株式会社 | レジンモールドクラッチフェーシング |
US6022502A (en) * | 1997-09-30 | 2000-02-08 | Lockhart; Wayne | Composite friction assembly |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178678A patent/JP2001012498A/ja active Pending
-
2000
- 2000-06-22 EP EP00305275A patent/EP1063444A1/en not_active Withdrawn
- 2000-06-23 US US09/599,254 patent/US6471807B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-06-23 CA CA002312179A patent/CA2312179A1/en not_active Abandoned
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JP2005503525A (ja) * | 2001-09-14 | 2005-02-03 | ティーエムディー フリクション ゲーエムベーハー | 成形部材を熱処理するための方法および装置 |
EP1657462A1 (en) | 2004-11-15 | 2006-05-17 | Aisin Kako Kabushiki Kaisha | Clutch facing |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2312179A1 (en) | 2000-12-24 |
US6471807B1 (en) | 2002-10-29 |
EP1063444A1 (en) | 2000-12-27 |
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